JPH09110604A - 農業用殺菌粉剤 - Google Patents

農業用殺菌粉剤

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JPH09110604A
JPH09110604A JP26302095A JP26302095A JPH09110604A JP H09110604 A JPH09110604 A JP H09110604A JP 26302095 A JP26302095 A JP 26302095A JP 26302095 A JP26302095 A JP 26302095A JP H09110604 A JPH09110604 A JP H09110604A
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憲秀 柳生
Tomoyuki Kunitachi
朋之 国立
Shinji Yonemura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業用殺菌粉剤は乳剤、フロアブル剤、水和
剤よりも活性が低いという欠点を改良する。 【解決手段】 本発明では殺菌性化合物と固体担体とか
らなる粉剤に不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤と
を含有させた。これにより植物体への殺菌剤の付着量を
増大させ、殺菌効果を増強させる効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物体への付着量
と殺菌効果の増強の点で改良された農業用殺菌粉剤に関
する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来より農業用殺菌剤は
種々の製剤の形で使用されている。そして製剤の種類が
異なれば、使用される活性化合物が同じであっても防除
効果の発現濃度が異なることはよく知られている。例え
ば、広く使用されている粉剤は、乳剤、フロアブル剤、
水和剤に比較して一般的に活性が劣る。そのために、粉
剤を散布するときにはこれらの乳剤、フロアブル剤、水
和剤よりも多量の投薬量が必要となる。その結果、環境
への影響、人畜に対する安全性、コストの点で好ましく
ない。したがって粉剤であっても乳剤、フロアブル剤、
水和剤などの他の剤型とほぼ同薬量の使用で十分に効果
を示す農業用殺菌粉剤の開発が望まれており、例えば殺
菌性化合物を微粉砕して防除効果を増大させる発明も提
案されている(特開昭54−95729号)。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、農業用殺
菌粉剤のこれら課題を解決すべく鋭意研究した結果、殺
菌性化合物、不揮発性有機溶剤、非イオン界面活性剤と
固体担体とからなる粉剤とすることにより、高い防除効
果を発揮し、前記した問題点を解決しうることを見いだ
し、本発明を完成させた。
【0004】
【発明の実施の形態】次に本発明の改良された農業用殺
菌粉剤について、具体的に説明する。本発明に使用する
殺菌性化合物は水稲、果樹、蔬菜などの農業用殺菌剤と
して用いられるものであれば特に限定されるものではな
く、いずれも使用できる。例えば、塩基性硫酸銅、塩基
性塩化銅、有機ニッケル、キャプタン、TPN、IB
P、フサライド、EDDP、トルクロホスメチル、チオ
ファネートメチル、イプロジオン、メプロニル、フルト
ラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、プロピコナゾ
ール、有機ひ素、ジチアノン、フルスルファミド、ジク
ロメジン、トリアジン、フェリムゾン、フルアジナム、
イソプロチオラン、トリシクラゾール、オキソリニック
酸、イミノクタジン酢酸塩、ブラストサイジンS、カス
ガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンAなどがあ
る。
【0005】これらの殺菌性化合物の製剤中の含有量
は、特に限定されるものではないが、一般的には全量の
0.1〜50%(重量%)であり、殺菌性化合物の種類
および10アール当たりの必要処理量等を考慮して任意
に決定できる。また、これらの殺菌性化合物は単独で用
いられるだけでなく必要に応じて2種以上の混合剤とし
て使用してもよい。なお、これらの殺菌性化合物名は、
「農薬ハンドブック1994年版(社団法人 日本植物
防疫協会発行)」に記載の一般名である。
【0006】本発明に使用する不揮発性有機溶剤とは常
圧下100℃以上の沸点を有する有機液体であって、好
ましくは沸点が150℃以上の例えば、アルコール類、
グリコールエーテル類、エステル類、パラフィン類であ
り、エチレングリコール(197℃)、ジエチレングリコ
ール(245℃)、トリエチレングリコール(278.31
℃)、プロピレングリコール(188.2℃)、ジプロピレ
ングリコール(231.8℃)、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル(190℃)、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル(197.8℃)、トリプロピレン
グリコールモノメチルエーテル(243℃)、オレイン酸
イソブチル(230℃)、オレイン酸オレイル(190〜
230℃/6.5mmHg)、アジピン酸ジオレイル(230
℃)、アジピン酸ジイソブチル(169℃)、アジピン酸
ジイソデシル(246℃)、フタル酸ジエチル(295
℃)、フタル酸ジブチル(339℃)、フタル酸ジ−2−
エチルヘキシル(231℃/5mmHg)、フタル酸ジデシル
(420℃)、フタル酸ジトリデシル(433℃)、3−メ
トキシブチルアセタート(173℃)、2−エチルブチル
アセタート(162.4℃)、2−エチルヘキシルアセタ
ート(198.6℃)、酢酸ベンジル(216℃)、プロピ
オン酸(160.3℃)、安息香酸メチル(199.5℃)、
安息香酸エチル(212.5℃)、安息香酸プロピル(23
0℃)、安息香酸ブチル(248〜9℃)、安息香酸イソ
ペンチル(262℃)、安息香酸ベンジル(324℃)、ア
ビエチン酸エチル(168〜172℃/0.5mmHg)、ク
エン酸トリブチル(225℃/5mmHg)、セバシン酸ジブ
チル(344〜5℃)、セバシン酸ジオクチル(248℃
/4mmHg)、ノルマルパラフィン(150℃以上)、イソ
パラフィン(150℃以上)、メチルナフタレン(244.
8℃)、ジメチルホルムアミド(153℃)、イソホロン
(214℃/7.54mmHg)、シクロヘキサノン(155
℃)、ジイソブチルケトン(168℃)、キシリルジフェ
ニルブタン(350℃)、フェニルキシリルエタン(30
0℃)などが挙げられる。
【0007】これらの不揮発性の有機溶剤の製剤中の含
有量は、一般的には全量の0.1〜10%(重量%)で
あり、殺菌性化合物に対して1:0.1以上の割合で添
加すればよい。また、これら不揮発性有機溶剤、特に沸
点が150℃以上の溶剤は、製造工程あるいは製品保管
中での溶剤の揮散が殆どなく品質あるいは環境の面から
好ましい。
【0008】本発明に使用する非イオン界面活性剤はい
かなるものでもよい。しかし、HLBが5〜15の間に
入るようなものが付着量が大きいので好ましい。これに
含まれる好適な非イオン界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレン型、多価アルコール型などであり、
具体例としては、ポリオキシエチレン(以下「POE」
という)アルキルエーテル、POEアルキルフェニルエ
ーテル、POEアルキルフェニル縮合物エーテル、PO
Eアルキルエステル、POEアルキルアミン、POEア
ルキルアミド、POEポリオキシプロピレンエーテル、
POE植物油エーテル、POEアリルフェニルエーテ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、POEソルビタン脂肪酸エステルなどであり、1
種またはそれ以上を混合して使用できる。
【0009】これらの非イオン界面活性剤の製剤中の含
有量は、一般的には全量の0.1〜5%(重量%)であ
り、不揮発性有機溶剤に対して1:0.01〜1:2の
割合で添加すればよい。また固体担体としては通常粉剤
に使用されているクレー、珪石、タルク、ベントナイ
ト、炭酸カルシウム、軽石、ケイソウ土、バーミキュラ
イト、パーライト、加工デンプンおよび非晶質シリカな
どがあげられ、1種またはそれ以上併用できる。
【0010】本発明の農業用殺菌粉剤は、殺菌性化合
物、不揮発性有機溶剤、非イオン界面活性剤および固体
担体以外では、本発明の農業用殺菌粉剤が有する防除効
果を失わしめない範囲での殺菌性化合物の安定剤、陰イ
オン界面活性剤、物理性改良剤など、通常粉剤の製造原
料として利用されるものであればいずれも含有させるこ
とができる。 また、必要ならば殺菌性化合物とともに、各種の殺虫、
殺ダニ、殺線虫性化合物などと混合できる。
【0011】本発明は、殺菌性化合物だけでは十分な効
果が発揮できない粉剤が、不揮発性有機溶剤と非イオン
界面活性剤を添加することにより、対象作物への付着量
が向上するために、防除効果を十分発揮するものと考え
られる。
【0012】本発明の改良された農業用殺菌粉剤の製造
方法は、通常の農薬粉剤を調製する従来より知られた製
造方法に準じて製造することができる。ただし、本発明
に使用の必須成分である、殺菌性化合物、不揮発性有機
溶剤、非イオン界面活性剤は個々に固体担体に加えるか
または混合物として添加してもよい。また、その他に殺
菌活性化合物の安定化剤、物理性改良剤など、通常粉剤
の製造原料として利用されるものと混合して製造するこ
ともできる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を具体的に説明するために実施
例をあげるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」とあるのはすべて重量部を
意味する。
【0014】実施例1 フサライド(純度99.0%、以下同じ)2.53部、メ
チルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレントリス
チリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5部、ド
リレスA(ドリフト防止剤の商品名;以下同じ)0.5
部、ホワイトカーボン8.0部、クレー78.47部をハ
ンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。実施例2 フサライド2.53部、イソパラフィン10.0部、ソル
ビタン脂肪酸エステル(HLB=5.0)0.5部、ドリ
レスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー7
8.47部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉
剤を得た。
【0015】実施例3 フサライド2.53部、フェニルキシリルエタン10.0
部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル
(HLB=14)0.1部、ドリレスA 0.5部、ホワ
イトカーボン8.0部、クレー78.87部をハンマーミ
ルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。実施例4 フサライド2.53部、プロピレングリコール5.0部、
ポリオキシエチレンステアレート(HLB=8.7)2.
0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0
部、クレー81.97部をハンマーミルで粉砕混合し
て、本発明の粉剤を得た。
【0016】実施例5 フサライド2.53部、フェニルキシリルエタン5.0
部、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB=
5)5.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン
8.0部、クレー78.97部をハンマーミルで粉砕混合
して、本発明の粉剤を得た。実施例6 フサライド2.53部、メチルナフタレン1.0部、ポリ
オキシアルキレンアリルフェニルエーテル(HLB=1
5)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン
4.0部、クレー91.67部をハンマーミルで粉砕混合
して、本発明の粉剤を得た。
【0017】実施例7 フサライド2.53部、イソパラフィン0.3部、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.6)0.
6部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0
部、クレー92.07部をハンマーミルで粉砕混合し
て、本発明の粉剤を得た。実施例8 フサライド2.53部、プロピレングリコール5.0部、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.
6)1.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン
4.0部、クレー86.97部をハンマーミルで粉砕混合
して、本発明の粉剤を得た。
【0018】実施例9 カスガマイシン塩酸塩(純度65.0%、以下同じ)0.
31部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチ
レントリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)
0.5部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0
部、クレー80.69部をハンマーミルで粉砕混合し
て、本発明の粉剤を得た。実施例10 カスガマイシン塩酸塩0.31部、メチルナフタレン1.
0部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル
(HLB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワ
イトカーボン4.0部、クレー93.89部をハンマーミ
ルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0019】実施例11 カスガマイシン塩酸塩0.31部、イソパラフィン0.3
部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=1
3.6)0.6部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボ
ン4.0部、クレー94.29部をハンマーミルで粉砕混
合して、本発明の粉剤を得た。実施例12 カスガマイシン塩酸塩0.31部、プロピレングリコー
ル5.0部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(H
LB=13.6)1.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイ
トカーボン4.0部、クレー89.19部をハンマーミル
で粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0020】実施例13 カスガマイシン塩酸塩0.16部、フサライド1.52
部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレン
トリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5
部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、
クレー79.32部をハンマーミルで粉砕混合して、本
発明の粉剤を得た。実施例14 カスガマイシン塩酸塩0.16部、フサライド1.52
部、メチルナフタレン1.0部、ポリオキシアルキレン
アリルフェニルエーテル(HLB=15)0.3部、ド
リレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー
92.52部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の
粉剤を得た。
【0021】実施例15 バリダマイシンA(純度60.0%、以下同じ)0.50
部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレン
トリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5
部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、
クレー80.50部をハンマーミルで粉砕混合して、本
発明の粉剤を得た。実施例16 バリダマイシンA 0.50部、メチルナフタレン1.0
部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル(H
LB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイト
カーボン4.0部、クレー93.70部をハンマーミルで
粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0022】比較例1 実施例1で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶剤と
非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を
得た。比較例2 実施例6で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶剤と
非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を
得た。比較例3 実施例9で調製するとき、不揮発性有機溶剤と非イオン
界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
【0023】比較例4 実施例13で調製するとき、不揮発性有機溶剤と非イオ
ン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。比較例5〜12 実施例1〜8で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶
剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。比較例13〜20 実施例1〜8で調製するとき、それぞれ非イオン界面活
性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
【0024】比較例21〜24 実施例4に準じて調製するが、ポリオキシエチレンステ
アレート2.0部を、HLB 5未満または15を超える
非イオン界面活性剤2.0部に置き換えて粉剤を得た。
【0025】次に試験例1〜2により、本発明の農業用
殺菌粉剤の植物体への付着量向上、および殺菌活性の向
上したことを例証する。試験例1粉剤の農薬殺菌性化合物の稲体付着量確認試
ベルジャーダスター((株)池田理化製)の、ベルジャー
内中央部に、稲(品種「朝日」の4〜5葉期、草丈約3
0cm)が10株植えられた、内径が5cmのポットを置
く。そして上部のサンプル置き皿に試料200mg(4kg
/10a相当の粉剤)をセットし、真空ポンプでベルジ
ャー内部を、30mmHgになるまで減圧した。そして、閉
じている上部開口部を一気に開放し、その時にベルジャ
ー内に吸い込む風の力を利用して試料(粉剤)を散布
し、ベルジャー内部を常圧にもどした。ベルジャー内が
常圧になって30秒後(試料散布30秒後)、ベルジャ
ー内よりポットに植えられた稲を取り出し、稲の第1葉
より下の茎部を切り取り、10株分の上部茎葉部をビニ
ール袋に入れる。このビニール袋内に取り入れられた、
稲の重量を秤量し、殺菌性化合物をHPLC法(高速液
体クロマトグラフィー)で分析して、農業用殺菌性化合
物の稲体への付着量を算出した。なお、この試験は、3
回の繰り返しで行った。得られた試験結果を次の表1に
要約して示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表1の結果から明らかなように、実施例特
に1〜14で得た本発明の農業用殺菌粉剤は、比較例1
〜20に比べ、明らかに付着量が増加している。
【0029】試験例2粉剤のいもち病防除効果 従来慣用の育苗用培土を入れた育苗箱(横30cm×縦6
0cm×高さ3cm)の1箱あたりに、通常の種子消毒と予
備措置をした稲(品種:コシヒカリ)の籾150gを播
種した。播種された育苗箱を32℃で多湿条件下で2日
間放置して籾の出芽をさせた。その後、透明アクリル樹
脂製の温室内に育苗箱を移して播種後20日間にわたり
稲稚苗を移植時まで生育管理した。
【0030】播種20日後、例年稲いもち病が発生する
水田に1区の面積が60m2(2×30m)の試験区を作
り、田植機により稚苗を水田に移植した。移植30日後
(初発生の約10日前)に、実施例1〜4ならびに比較
例1および2に準じて調製された農薬粉剤を10アール
あたり3kg、また、半量区として10アールあたり1.
5kg、従来の水面施用方法に従い散布機を用い均一に散
布した。また、農薬殺菌性化合物を含む粉剤を、全く施
用しない場合を対照試験例1(無処理区)とした。
【0031】稲いもち病の発病調査は水田移植70日後
に葉いもち病を対象に行った。発病調査は、各々の試験
区とも3箇所から任意に50株(1区あたり合計150
株)を選び、下記の基準で発病程度を調査し下記の計算
式により発病度を求め、実施例1〜4ならびに比較例1
および2に準じて調製された農薬粉剤で処理した試験区
と、無処理区の対照試験例1との対比により下記の計算
式より防除価(%)を求めた。
【0032】また、本試験は2連制で行い、平均値で評
価した。 葉いもち病調査基準 指 数 病斑が認められない(健全) 0 株当たりの病斑数が1〜3個 1 株当たりの病斑数が4〜10個 2 下位葉に病斑が多数認められるが、上位葉には極めて少ない 3 最上葉にわずかに病斑が認められる 4 最上葉に多数病斑が認められ、ズリコミ症状を伴う 5 ズリコミとともに枯死葉が目立つ 6
【0033】
【数1】 得られた試験結果を次の表2に要約して示す。
【0034】
【表3】
【0035】表2の結果からわかるように、本発明の農
薬粉剤である実施例の試験区においては、通常散布区で
自然感染による葉いもち病の発病は認められず、完全に
防除され、半量散布区でも発病は極めて少なく、高い防
除効果が認められた。これに対して、比較例の試験区に
おいては、通常散布区で自然感染による葉いもち病の発
病は防除できたが、半量散布区ではいもち病防除効果は
不十分であった。また、対照試験例1(無処理区)で
の、いもち病の発病程度は多発生であった。
【0036】
【発明の効果】本発明の防除方法は、次のような効果を
有する。 従来十分な防除効果を発揮していなかった殺菌性化
合物が、防除効果を発揮することができるようになる。 殺菌性化合物の有効活用ができるようになるため、
従来に比べ少ない活性成分量で防除ができるようにな
る。 従来に比べて少ない活性化合物量で防除ができるよ
うになるため、土壌水質等の環境への影響を少なくし、
安全性をより高めることができ、しかも低コスト化のメ
リットが生じる。 製造方法、散布方法は従来技術をそのまま利用でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/16 A01N 43/16 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌性化合物、不揮発性有機溶剤と非イ
    オン界面活性剤および固体担体からなる農業用殺菌粉
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095807A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Kumiai Chem Ind Co Ltd 育苗箱
US7030078B2 (en) 2002-04-23 2006-04-18 Reckitt Benckiser Inc. Hard surface cleaning and disinfecting compositions comprising a tristyrylphenolethoxylate
EP2266394A1 (en) * 2009-06-17 2010-12-29 Cognis IP Management GmbH Non-aqueous agricultural compositions

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