JP3670729B2 - 農業用殺菌粉剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物体への付着量と殺菌効果の増強の点で改良された農業用殺菌粉剤に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
従来より農業用殺菌剤は種々の製剤の形で使用されている。そして製剤の種類が異なれば、使用される活性化合物が同じであっても防除効果の発現濃度が異なることはよく知られている。例えば、広く使用されている粉剤は、乳剤、フロアブル剤、水和剤に比較して一般的に活性が劣る。そのために、粉剤を散布するときにはこれらの乳剤、フロアブル剤、水和剤よりも多量の投薬量が必要となる。その結果、環境への影響、人畜に対する安全性、コストの点で好ましくない。したがって粉剤であっても乳剤、フロアブル剤、水和剤などの他の剤型とほぼ同薬量の使用で十分に効果を示す農業用殺菌粉剤の開発が望まれており、例えば殺菌性化合物を微粉砕して防除効果を増大させる発明も提案されている(特開昭54−95729号)。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、農業用殺菌粉剤のこれら課題を解決すべく鋭意研究した結果、殺菌性化合物、不揮発性有機溶剤、非イオン界面活性剤と固体担体とからなる粉剤とすることにより、高い防除効果を発揮し、前記した問題点を解決しうることを見いだし、本発明を完成させた。
【0004】
【発明の実施の形態】
次に本発明の改良された農業用殺菌粉剤について、具体的に説明する。
本発明に使用する殺菌性化合物は水稲、果樹、蔬菜などの農業用殺菌剤として用いられるものであれば特に限定されるものではなく、いずれも使用できる。例えば、塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、有機ニッケル、キャプタン、TPN、IBP、フサライド、EDDP、トルクロホスメチル、チオファネートメチル、イプロジオン、メプロニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、プロピコナゾール、有機ひ素、ジチアノン、フルスルファミド、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾン、フルアジナム、イソプロチオラン、トリシクラゾール、オキソリニック酸、イミノクタジン酢酸塩、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンAなどがある。
【0005】
これらの殺菌性化合物の製剤中の含有量は、特に限定されるものではないが、一般的には全量の0.1〜50%(重量%)であり、殺菌性化合物の種類および10アール当たりの必要処理量等を考慮して任意に決定できる。また、これらの殺菌性化合物は単独で用いられるだけでなく必要に応じて2種以上の混合剤として使用してもよい。
なお、これらの殺菌性化合物名は、「農薬ハンドブック1994年版(社団法人 日本植物防疫協会発行)」に記載の一般名である。
【0006】
本発明に使用する不揮発性有機溶剤とは常圧下100℃以上の沸点を有する有機液体であって、好ましくは沸点が150℃以上の例えば、アルコール類、グリコールエーテル類、エステル類、パラフィン類であり、エチレングリコール(197℃)、ジエチレングリコール(245℃)、トリエチレングリコール(278.31℃)、プロピレングリコール(188.2℃)、ジプロピレングリコール(231.8℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(190℃)、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル(197.8℃)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(243℃)、オレイン酸イソブチル(230℃)、オレイン酸オレイル(190〜230℃/6.5mmHg)、アジピン酸ジオレイル(230℃)、アジピン酸ジイソブチル(169℃)、アジピン酸ジイソデシル(246℃)、フタル酸ジエチル(295℃)、フタル酸ジブチル(339℃)、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(231℃/5mmHg)、フタル酸ジデシル(420℃)、フタル酸ジトリデシル(433℃)、3−メトキシブチルアセタート(173℃)、2−エチルブチルアセタート(162.4℃)、2−エチルヘキシルアセタート(198.6℃)、酢酸ベンジル(216℃)、プロピオン酸(160.3℃)、安息香酸メチル(199.5℃)、安息香酸エチル(212.5℃)、安息香酸プロピル(230℃)、安息香酸ブチル(248〜9℃)、安息香酸イソペンチル(262℃)、安息香酸ベンジル(324℃)、アビエチン酸エチル(168〜172℃/0.5mmHg)、クエン酸トリブチル(225℃/5mmHg)、セバシン酸ジブチル(344〜5℃)、セバシン酸ジオクチル(248℃/4mmHg)、ノルマルパラフィン(150℃以上)、イソパラフィン(150℃以上)、メチルナフタレン(244.8℃)、ジメチルホルムアミド(153℃)、イソホロン(214℃/7.54mmHg)、シクロヘキサノン(155℃)、ジイソブチルケトン(168℃)、キシリルジフェニルブタン(350℃)、フェニルキシリルエタン(300℃)などが挙げられる。
【0007】
これらの不揮発性の有機溶剤の製剤中の含有量は、一般的には全量の0.1〜10%(重量%)であり、殺菌性化合物に対して1:0.1以上の割合で添加すればよい。
また、これら不揮発性有機溶剤、特に沸点が150℃以上の溶剤は、製造工程あるいは製品保管中での溶剤の揮散が殆どなく品質あるいは環境の面から好ましい。
【0008】
本発明に使用する非イオン界面活性剤はいかなるものでもよい。しかし、HLBが5〜15の間に入るようなものが付着量が大きいので好ましい。これに含まれる好適な非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン型、多価アルコール型などであり、具体例としては、
ポリオキシエチレン(以下「POE」という)アルキルエーテル、
POEアルキルフェニルエーテル、
POEアルキルフェニル縮合物エーテル、
POEアルキルエステル、
POEアルキルアミン、
POEアルキルアミド、
POEポリオキシプロピレンエーテル、
POE植物油エーテル、
POEアリルフェニルエーテル、
グリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、
POEソルビタン脂肪酸エステル
などであり、1種またはそれ以上を混合して使用できる。
【0009】
これらの非イオン界面活性剤の製剤中の含有量は、一般的には全量の0.1〜5%(重量%)であり、不揮発性有機溶剤に対して1:0.01〜1:2の割合で添加すればよい。
また固体担体としては通常粉剤に使用されているクレー、珪石、タルク、ベントナイト、炭酸カルシウム、軽石、ケイソウ土、バーミキュライト、パーライト、加工デンプンおよび非晶質シリカなどがあげられ、1種またはそれ以上併用できる。
【0010】
本発明の農業用殺菌粉剤は、殺菌性化合物、不揮発性有機溶剤、非イオン界面活性剤および固体担体以外では、本発明の農業用殺菌粉剤が有する防除効果を失わしめない範囲での殺菌性化合物の安定剤、陰イオン界面活性剤、物理性改良剤など、通常粉剤の製造原料として利用されるものであればいずれも含有させることができる。
また、必要ならば殺菌性化合物とともに、各種の殺虫、殺ダニ、殺線虫性化合物などと混合できる。
【0011】
本発明は、殺菌性化合物だけでは十分な効果が発揮できない粉剤が、不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤を添加することにより、対象作物への付着量が向上するために、防除効果を十分発揮するものと考えられる。
【0012】
本発明の改良された農業用殺菌粉剤の製造方法は、通常の農薬粉剤を調製する従来より知られた製造方法に準じて製造することができる。ただし、本発明に使用の必須成分である、殺菌性化合物、不揮発性有機溶剤、非イオン界面活性剤は個々に固体担体に加えるかまたは混合物として添加してもよい。また、その他に殺菌活性化合物の安定化剤、物理性改良剤など、通常粉剤の製造原料として利用されるものと混合して製造することもできる。
【0013】
【実施例】
以下に本発明を具体的に説明するために実施例をあげるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」とあるのはすべて重量部を意味する。
【0014】
実施例1
フサライド(純度99.0%、以下同じ)2.53部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5部、ドリレスA(ドリフト防止剤の商品名;以下同じ)0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー78.47部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例2
フサライド2.53部、イソパラフィン10.0部、ソルビタン脂肪酸エステル(HLB=5.0)0.5部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー78.47部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0015】
実施例3
フサライド2.53部、フェニルキシリルエタン10.0部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB=14)0.1部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー78.87部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例4
フサライド2.53部、プロピレングリコール5.0部、ポリオキシエチレンステアレート(HLB=8.7)2.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー81.97部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0016】
実施例5
フサライド2.53部、フェニルキシリルエタン5.0部、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB=5)5.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー78.97部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例6
フサライド2.53部、メチルナフタレン1.0部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル(HLB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー91.67部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0017】
実施例7
フサライド2.53部、イソパラフィン0.3部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.6)0.6部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー92.07部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例8
フサライド2.53部、プロピレングリコール5.0部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.6)1.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー86.97部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0018】
実施例9
カスガマイシン塩酸塩(純度65.0%、以下同じ)0.31部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー80.69部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例10
カスガマイシン塩酸塩0.31部、メチルナフタレン1.0部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル(HLB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー93.89部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0019】
実施例11
カスガマイシン塩酸塩0.31部、イソパラフィン0.3部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.6)0.6部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー94.29部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例12
カスガマイシン塩酸塩0.31部、プロピレングリコール5.0部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.6)1.0部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー89.19部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0020】
実施例13
カスガマイシン塩酸塩0.16部、フサライド1.52部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー79.32部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例14
カスガマイシン塩酸塩0.16部、フサライド1.52部、メチルナフタレン1.0部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル(HLB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー92.52部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0021】
実施例15
バリダマイシンA(純度60.0%、以下同じ)0.50部、メチルナフタレン10.0部、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB=10)0.5部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン8.0部、クレー80.50部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
実施例16
バリダマイシンA 0.50部、メチルナフタレン1.0部、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル(HLB=15)0.3部、ドリレスA 0.5部、ホワイトカーボン4.0部、クレー93.70部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得た。
【0022】
比較例1
実施例1で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
比較例2
実施例6で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
比較例3
実施例9で調製するとき、不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
【0023】
比較例4
実施例13で調製するとき、不揮発性有機溶剤と非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
比較例5〜12
実施例1〜8で調製するとき、それぞれ不揮発性有機溶剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
比較例13〜20
実施例1〜8で調製するとき、それぞれ非イオン界面活性剤の部分をクレーに置き換えて粉剤を得た。
【0024】
比較例21〜24
実施例4に準じて調製するが、ポリオキシエチレンステアレート2.0部を、HLB 5未満または15を超える非イオン界面活性剤2.0部に置き換えて粉剤を得た。
【0025】
次に試験例1〜2により、本発明の農業用殺菌粉剤の植物体への付着量向上、および殺菌活性の向上したことを例証する。
試験例1:粉剤の農薬殺菌性化合物の稲体付着量確認試験
ベルジャーダスター((株)池田理化製)の、ベルジャー内中央部に、稲(品種「朝日」の4〜5葉期、草丈約30cm)が10株植えられた、内径が5cmのポットを置く。そして上部のサンプル置き皿に試料200mg(4kg/10a相当の粉剤)をセットし、真空ポンプでベルジャー内部を、30mmHgになるまで減圧した。そして、閉じている上部開口部を一気に開放し、その時にベルジャー内に吸い込む風の力を利用して試料(粉剤)を散布し、ベルジャー内部を常圧にもどした。ベルジャー内が常圧になって30秒後(試料散布30秒後)、ベルジャー内よりポットに植えられた稲を取り出し、稲の第1葉より下の茎部を切り取り、10株分の上部茎葉部をビニール袋に入れる。
このビニール袋内に取り入れられた、稲の重量を秤量し、殺菌性化合物をHPLC法(高速液体クロマトグラフィー)で分析して、農業用殺菌性化合物の稲体への付着量を算出した。
なお、この試験は、3回の繰り返しで行った。
得られた試験結果を次の表1に要約して示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
表1の結果から明らかなように、実施例特に1〜14で得た本発明の農業用殺菌粉剤は、比較例1〜20に比べ、明らかに付着量が増加している。
【0029】
試験例2:粉剤のいもち病防除効果
従来慣用の育苗用培土を入れた育苗箱(横30cm×縦60cm×高さ3cm)の1箱あたりに、通常の種子消毒と予備措置をした稲(品種:コシヒカリ)の籾150gを播種した。播種された育苗箱を32℃で多湿条件下で2日間放置して籾の出芽をさせた。その後、透明アクリル樹脂製の温室内に育苗箱を移して播種後20日間にわたり稲稚苗を移植時まで生育管理した。
【0030】
播種20日後、例年稲いもち病が発生する水田に1区の面積が60m2(2×30m)の試験区を作り、田植機により稚苗を水田に移植した。
移植30日後(初発生の約10日前)に、実施例1〜4ならびに比較例1および2に準じて調製された農薬粉剤を10アールあたり3kg、また、半量区として10アールあたり1.5kg、従来の水面施用方法に従い散布機を用い均一に散布した。また、農薬殺菌性化合物を含む粉剤を、全く施用しない場合を対照試験例1(無処理区)とした。
【0031】
稲いもち病の発病調査は水田移植70日後に葉いもち病を対象に行った。
発病調査は、各々の試験区とも3箇所から任意に50株(1区あたり合計150株)を選び、下記の基準で発病程度を調査し下記の計算式により発病度を求め、実施例1〜4ならびに比較例1および2に準じて調製された農薬粉剤で処理した試験区と、無処理区の対照試験例1との対比により下記の計算式より防除価(%)を求めた。
【0032】
また、本試験は2連制で行い、平均値で評価した。
【0033】
【数1】
得られた試験結果を次の表2に要約して示す。
【0034】
【表3】
【0035】
表2の結果からわかるように、本発明の農薬粉剤である実施例の試験区においては、通常散布区で自然感染による葉いもち病の発病は認められず、完全に防除され、半量散布区でも発病は極めて少なく、高い防除効果が認められた。これに対して、比較例の試験区においては、通常散布区で自然感染による葉いもち病の発病は防除できたが、半量散布区ではいもち病防除効果は不十分であった。また、対照試験例1(無処理区)での、いもち病の発病程度は多発生であった。
【0036】
【発明の効果】
本発明の防除方法は、次のような効果を有する。
▲1▼ 従来十分な防除効果を発揮していなかった殺菌性化合物が、防除効果を発揮することができるようになる。
▲2▼ 殺菌性化合物の有効活用ができるようになるため、従来に比べ少ない活性成分量で防除ができるようになる。
▲3▼ 従来に比べて少ない活性化合物量で防除ができるようになるため、土壌水質等の環境への影響を少なくし、安全性をより高めることができ、しかも低コスト化のメリットが生じる。
▲4▼ 製造方法、散布方法は従来技術をそのまま利用できる。
Claims (3)
- 殺菌性化合物、不揮発性有機溶剤とHLBが5〜15の非イオン界面活性剤および固体担体からなる農業用殺菌粉剤。
- 不揮発性有機溶剤の粉剤中の含有量が0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1記載の農業用殺菌粉剤。
- 非イオン界面活性剤の粉剤中の含有量が0.1〜5重量%であり、不揮発性有機溶剤に対して1:0.01〜1:2の割合で添加されることを特徴とする請求項1または2記載の農業用殺菌粉剤。
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