JP3497182B2 - 水溶性フィルムで包装された水面浮上型農薬製剤包装体 - Google Patents

水溶性フィルムで包装された水面浮上型農薬製剤包装体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水面浮上型粒状製剤を水
溶性のフィルムで包装したものを、水田などの有害生物
を防除する必要のある水系に投げ込むことにより、散布
機を使用しないで簡便に薬剤処理ができ、しかも水溶性
フィルムが水に溶解した後、農薬活性成分(以下、活性
成分と記す)を含む粒剤が水面に浮上し活性成分を展開
するため、通常の散布と同様に活性成分を水田などの全
面に行き渡らすことのできる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水面浮上型粒状製剤は活性成分を
軽比重の溶剤や界面活性剤等と一緒に溶解して水面展開
性を持たせた油状物質を水面浮上型粒状物に保持させた
方法が開示されている(特公昭63−30281)。ま
た、水溶性フィルムを使用した農薬製剤の包装は水和剤
等の粉立ちする製剤を水で希釈して散布用薬液を作ると
きに使用者が粉末を吸い込んだり、直接薬剤に触れない
ようにする目的で使用されている。一方、水溶性フィル
ムでの包装体を水系に投げ込んで簡便に処理する考えは
従来よりあったが(特開昭53−99327)、水系に
浮遊している状態で風の影響を強く受けてしまうなど、
実用化にほど遠く、農薬産業上で利用されているものは
ない。本発明のように水面で展開性のよい製剤を包装し
て直接水系に投げ込んで簡便で衛生的に使用でき、薬剤
の担体への吸着や風などによる水系での片寄りにより活
性を損なわれることのないようにした包装体の技術はま
だない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農薬製剤の水系への散
布は一般的に散布機を使用するか手撒きで行うが、現在
広く使用されている散布者が背負ったり持ったりして散
布する小型散布機は水系の中でも操作する必要があるた
め作業しにくく、より簡便に散布できる製剤が望ましい
し、また、小型散布機にしても手撒きにしても散布者が
薬剤に接触する機会が多いので、より簡便にかつ衛生的
に処理できる薬剤が望まれている。勿論、このような便
利さを求めるために、薬剤の活性が損なわれるのではこ
の技術の価値が半減してしまうので、製剤技術開発の基
本である薬剤の活性を最大限に発揮させることも考えな
ければならない。本発明はこのような要望に答える技術
を開発したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな要望に答える技術を鋭意研究した結果、本発明に至
ったものである。即ち本発明は、特公昭63−3028
1に開示されている有害生物を防除するための活性成分
を溶剤や界面活性剤等と一緒に溶解して水面展開性を持
たせた油状物を水面浮上型粒状物に保持させるなどして
得られた水面浮上型粒剤の製剤を、ここで使用する活性
成分や有機溶剤を透過したり、溶けたりしない水溶性フ
ィルムで包装した包装体およびこの包装体を水田などの
水系に直接投げ込み、薬剤の活性を損なわずむしろ向上
させ、簡便でかつ衛生的に農薬製剤を処理する方法を提
供する。
【0005】本発明の包装体を水系に入れると、まず水
溶性フィルムが水に溶解して水面浮上型粒状製剤が一旦
水中に没する。次いで粒剤中の水溶性担体が水に溶解
し、この粒剤中に含まれる空気は水溶性担体が抜けたあ
との空気保持性のフィルム形成物で形成される三次元構
造物(一種の網目構造或いは中空構造)の中に保持さ
れ、浮上力を発揮し、水に難溶性又は非水溶性の活性成
分とともに浮上してくる。浮いた粒剤は水面で活性成分
を展開し広がるが、全面を覆わせるためには活性成分の
展開性能、活性成分の効力によって包装単位や単位面積
当たりの投げ込み個数を決定する必要がある。水面浮上
型粒状製剤に使用する活性成分は難水溶性或いは非水溶
性のものが望ましく、水面施用により有害生物を防除す
る活性のあるものなら何でも良く、例えば農業、園芸、
水産等の分野や非耕地(雑草地、森林等)などの水が溜
まっている場所に生息し、有用植物にあるいは人間や施
設に害を及ぼす昆虫、雑草、病害を防除する活性を有す
るものである。例えば以下のものが挙げられる。
【0006】(殺虫剤) 1. 1−ナフチル−N−メチルカーバメート(NA
C) 2. メタトリル−N−メチルカーバメート(MTM
C) 3. 2−イソプロピルフェニル−N−メチルカーバメ
ート(MIPC) 4. 2−セカンダリーブチルフェニル−N−メチルカ
ーバメート(BPMC) 5. 3,4−キシリル−N−メチルカーバメート(M
PMC) 6. 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラ
ン−7−イル(ジブチルアミノチオ)メチルカルバマー
ト(カルボスルファン) 7. O−n−ブチル−O’−(2,2−)ジメチル−
2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)−N,N’
−チオ−ジカルバマート(フラチオカルブ) 8. (RS)α−シアノ−3−フェノキシベンジル=
(RS)−2,2−1−(4−エトキシフェニル)シク
ロプロパンカルボキシラート(シクロプロトリン)
【0007】9. 2・タ・シャリ・ブチルイミノ・3
・イソプロピル・5・フェニル・3,4,5,6・テト
ラヒドロ・2H・1,3,5・チアジアジン・4・オン
(ブプロフェジン) 10. 2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロ
ピル=3−フェノキシベンジルエーテル(エトフェンプ
ロックス) 11. O,O−ジメチル−O−(メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオフォスフェート(MEP) 12. (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−
6)−ジエチルチオフォスフェート(ダイアジノン) 13. S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレ
ン]ビス−ベンゼンチオォネート(ベンスルタップ)
【0008】(殺菌剤) 14. O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオフォ
スフェート(IBP) 15. 3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾー
ル−1,1−ジオキシド(プロペナゾール)16. O−
エチル−S,S−ジフェニルジチオフォスフェート(E
DDP) 17. ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリ
デン−マロネート(イソプチオラン) 18. 3−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド
(メプロニル) 19. (E,Z)−4,6−ジメチル−2−[1−(O
−トリル)−1−エチリデン−ヒドラジノ]ピリミジン
(メフェリムゾン) 20. 1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチ
ル−3−フェニル尿素(ペンシクロン)
【0009】(除草剤) 21. 2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−(2−
プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロー
ル) 22. αー(2ーナフトキシ)プロピオンアニリド(ナ
プロアニリド) 23. 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)
−S−トリアジン(シメトリン) 24. S−ターシャリーブチル−3−(2,4−ジクロ
ロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾリン−2−オン(オキサジアゾン) 25. S−(2−メチル−1−ピペリジル−カリボニル
メチル−O,O−ジ−n−プロピルジチオホスフェート
(ピペロホス) 26. 3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジ
アノン−(4)−2,2−ジオキシド(ベンタゾン) 27. 2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,
2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン(ジメ
タメトリン)。
【0010】これらの活性成分が挙げられる、これらを
1種類または2種類以上使用するがこれらに限定される
ものではない。なお、必要に応じて補助剤として界面活
性剤、有機溶剤、分解防止剤、着色料、鉱物担体等とと
もに配合することも可能である。
【0011】本発明で使用することができる界面活性剤
としては、固体の活性成分を水面で展開し更に水中へ分
散させる、或いは活性成分を含む水面の油状物が油滴と
して局在する場合に一様に展開させる作用があるため使
用されるが、具体的には例えばポリオキシエチレンとポ
リオキシエチレンのブロックポリマー、ポリオキシエチ
レンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンオレイルエステル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノオレート、等の非イオン界面活性
剤、ドデシルベンゼンスルフォン酸金属塩(以下、Na
塩、Ca塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属を示
す)、オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸の金属塩、ジア
ルキルスルホコハク酸エステル、ナフタレンスルホン酸
重縮合物の金属塩、アルキルナフタレンスルホン酸金属
塩、ポリカルボン酸金属塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルサルフェート金属塩、等の陰イオン
界面活性剤など数多くの種類の界面活性剤の中から1種
あるいは2種以上を、使用する活性成分や溶剤に合わせ
て使用すれば良く。また、これらに限定されるものでは
ない。また、有機溶剤は混合・溶解したときの油状溶液
の粘度を低下させたり、比重を下げたりまた固体の活性
成分を溶解して水面で展開しやすくするために用いる。
具体的性状としては活性成分と相溶し(活性成分が固体
の場合は溶解し)、難水溶性か、非水溶性で比重が1以
下の高沸点溶剤(沸点が200℃以上)が望ましい。具
体的には例えばアジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイ
ソデシル、アジピン酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデ
シル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジイソノニル、リ
ン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル等の
主にプラスチックスの可塑剤として使用されるもの、脂
肪族あるいは芳香族の石油系高沸点溶剤、アルキルベン
ゼン、メチルナフタレン等の合成化合物溶剤、動植物油
等が挙げられ、これらを1種または2種以上使用するが
これらに限定されるものではなく、使用量も活性成分の
物理性、防除効力等を考慮していかようにもでき、活性
成分が低粘性の場合は敢えて使用しないでもよい。
【0012】本発明は特公昭63−30281号に開示
されている水面浮上型製剤(該水面浮上型粒剤と記す)
を内容物にした場合特に適し、なかでも該水面浮上型粒
剤を内容物にした場合は水系に処理された後、一旦、水
底に沈降するが、処理した場所にいつまでも留まること
なくやがて浮上し、全面に広がるので作物に対する偏在
的な薬害がでにくい等の長所があり、最適である。水面
浮上型粒剤が本発明に適している理由は、一様に散布す
ると、製剤の一粒一粒が水底の土壌と接するために活性
成分の一部が土壌に吸着されて不活性化されるのに対
し、包装体で水系に処理された場合は土壌に接する面積
が少ないため土壌吸着が少なく、不活性化されずに水面
に展開する活性成分量が多くなることより、有害生物の
防除活性も向上することである。特公昭63−3028
1号の該水面浮上型粒剤は、その公報ら記載されている
ように詳細には以下の(1)〜(6)の方法によって製
造される。すなわち水溶性の担体の粉末及び粒核{以下
(a)という}、水溶液担体の水溶解度より遅い完全水
溶解度(水により一旦コロイド状になるがこれが溶けな
くなる速度)を有する空気保持性の無機有機のフィルム
形成物質{以下(b)という}、水{以下(c)とい
う}および難水溶性若しくは非水溶性活性成分{以下
(d)という}を用いて(1)(a)、(b)、
(c)、(d)を混練して(c)を除去するか、(2)
(a)、(b)、(c)混練した後、粒状に成形し、
(c)を乾燥除去して得られた粒状物に(d)を保持せ
しめるか、(3)(a)、(b)、(c)、(d)混練
し、乾燥した後、破砕・篩分などで粒状物を得るか、
(4)(a)、(b)、(c)を混練し、乾燥した後、
破砕・篩分などで粒状物を得、これに(d)を保持せし
めるか、(5)(a)の水溶性担体の粒核の表面を
(b)の水溶液を用いて(a)の水溶性担体の粉体およ
び(d)を混合したもので被覆し、乾燥するか、(6)
(a)の水溶性の粒核を(b)の水溶液を用いて(a)
の水溶性担体の粉体で被覆し、乾燥して得られた粒状物
に(d)を保持せしめる。尚、上記(1)〜(4)の方
法において、(a)、(b)および/または(d)を用
いて水(c)と混練する際に、水(c)にあらかじめ
(b)を溶解した水溶液として用いてもよい。(1)〜
(6)に共通するのは(a)、(b)、(c)、(d)
を混合して粒剤を得、最終的にはこの粒剤から水(c)
が乾燥によって除去される際に粒剤中に空気が取り込ま
れ、この空気が(b)を担体や水とともに混合すること
によって三次元構造によって保持され粒剤を浮上させる
のである。該水面浮上型粒剤を構成する(a)〜(b)
成分の各々の種類及び使用割合は特公昭63−3028
1号に記載されたものがこのましい。すなわち該水面浮
上型粒剤に使用される水溶性担体(a)の粉体は具体的
には尿素、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、塩化カリウム、重炭酸アンモニウム、硫
酸ナトリウム、硼酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、砂糖
類等の粉体が挙げら、これら1種類または2種類以上を
混合して使用すればよく、また、これらに限定されるも
のではない。使用量は60〜99.4重量%好ましくは
70〜98重量%で使用する。本発明に使用できる空気
保持性の有機あるいは無機のフィルム物質(b)として
は具体的にはアラビアガム、キサンタンガム、デキスト
リン、カルボキシメチルセルローズのNa塩、アルギン
酸ナトリウム、加工澱粉。ポリビニルアルコール、珪酸
ナトリウム、珪酸カリウム、ポリアクリル酸ナトリウム
等が挙げら、これらに単独にあるいは2種類以上を併用
してもよいが、使用する水溶性担体の水溶解度速度より
遅い完全水溶解度速度をもつものを選択して使用しなけ
ればならない。この粒剤を水溶性フィルムで包装した本
発明の包装体を、水系に投げ込み処理すると、一旦水底
に沈み、包装材のフィルムが水に溶解する。内容物であ
る粒剤中のフィルム形成物質が水を含んで膨潤あるいは
コロイド状になり、原材料である水溶性担体などの粒子
間に存在する微細な空気泡を捕捉する。同時に粒剤中の
水溶性担体は水側に徐々に溶出し、粒剤が相対的に水よ
り軽くなるため、浮上を始める。水面に浮上した粒剤は
活性成分を水面に放出しながら完全に水溶性担体は溶解
し、活性成分のみが水面に取り残される。つまり、浮上
性の付与には粒剤中に存在する空気をいかに捕捉するか
が重要であり、捕捉物質となるフィルム形成物質(b)
の使用量は粒剤に対して1〜30重量%、特に好ましく
は1〜10重量%である。本剤に使用される前述の活性
成分(d)は本剤に対して0.1〜20重量%、好まし
くは0.5〜15重量%である。本粒剤を製造するには
必ず水(c)が必要であるが、その使用量は本剤に対し
て3〜25重量%、好ましくは5〜15重量%である。
これを後述の水溶性フィルムで包装体にすればよい。以
上本発明の包装体の内容物として特に適している水面浮
上型粒剤の製剤について述べたが、本発明に用いる農薬
浮上型粒剤は上記のものに限定されるわけでもなく、固
体状の製剤を水系に入れると、一旦水中に没する。次い
で粒剤中の水溶性担体が水に溶解し、この粒剤中に含ま
れる空気を保持し浮上力を発揮して、水に難溶性又は非
水溶性の活性成分とともに浮上し活性成分を水面に展開
させる農薬粒状製剤であれば特に限定されない。
【0013】使用できる水溶性フィルムは水に溶解し、
一定の強度を持ち、使用する活性成分や有機溶剤を透過
したり、溶けたりしないフィルムなら何でもよく、中に
入れる水面浮上型製剤の性質に合わせて選択すれば良い
が、一般的にはポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸およびその塩、デンプ
ン、ゼラチン等の1種または2種以上によってフィルム
化したものから選択される。また、水溶性フィルム形成
物質を水によって繊維がほぐれやすい紙等の材質中に組
み込んだ繊維状のフィルムも本発明の包装体の包装材料
となる。さらに、フィルムの厚さも水面浮上型製剤の種
類やフィルムの材質によって実用に供し得る範囲で選択
され特に限定はされないが、例えば耐薬品性、強度、経
済性等のよいポリビニルアルコールを使用する場合、5
μm以上がよく、経済性や強度から特に望ましくは10
μm〜80μm程度が良い。本発明の1個の包装体の重
量は単位面積当りの投入薬量によって決まるが、一方で
水系に投げ込みやすい量の範囲に設計する必要がある。
即ち軽すぎても、重すぎても投げ込みにくく、例えば数
グラムから1kg程度が適当である。また、包装体の形
状は投げやすい形にすべきであるが、同時に加工時の経
済性も重視する必要があり、円筒、球形、角袋状等が好
ましい。但し、これらの形状に限定されるわけではな
い。尚、水溶性フィルムは湿気に弱いのでこのような包
装体は1個ずつあるいは数個まとめて更に防湿性の包材
で包装したほうがよい。使用に際しては活性成分の防除
効果に合わせて単位面積当たりに処理する薬量を決定
し、また、その薬量の包装体の投げ込み個数は使用する
水面浮上型製剤の水面展開能力に合わせて決定するが、
10アール当たり40個以下で十分であり、この範囲で
あれば通常の散布に比較してかなり簡便な散布ができ
る。本発明は、散布者が薬剤を直接身体に触れることな
く、水田などに入らないで畦畔から清潔に薬剤処理がで
きることも大きな利点である。更に、本発明の包装体を
水田等に処理された場合は、その内容物が一様に散布さ
れた場合より活性成分の水面浮上量が多くなり、有害生
物の防除効果も高まる傾向にあることが確認された。以
上のように本発明の包装体は優れた点が多く、農業分野
・防疫分野などでの利用価値が大きい。
【0014】実施例 次に実施例と試験例の若干例を示すが、本発明はこれら
のみに限定されるものではない。尚、「部」は重量部
を、「%」は重量%を示す。
【0015】実施例1 キサンタンガム 0.3 部 ポリアクリル酸ナトリウム 1.0 部 塩化カリウム粉末 100.0 部 を均一に混合し、10部の水を加えて混練し、孔径0.
8mmのスクリ−ンの押し出し造粒機にて造粒した後、
乾燥して篩分し、12〜32メッシュの水面浮上型粒状
物を得た。この粒状物90部にシクロプロトリン4部、
アジピン酸ジイソデシル15部、ニューカルゲン3429PB
1部(竹本油脂社製界面活性剤)を混合・溶解したもの
10部を吸着させてシクロプロトリン2%の水面浮上型
粒剤を得、この150gを厚さ0.03mmのハイセロ
ンC−200で作成した10cm×13cmの角袋にい
れ、ヒ−トシ−ルをして水田1ア−ル用のシクロプロト
リンの殺虫剤包装体を得た。
【0016】実施例2 MCPB 30 部 フタル酸ジエチルヘキシル 70 部 を溶解し、MCPBの30%水面展開性油状製剤を得
た。この10部を実施例1の水面浮上型粒状物の90部
に吸着させMCPB3%の水面浮上型粒剤を得、この1
00gを厚さ0.04mmのハイセロンC−200で作
成した8cm×12cmの角袋に入れ、ヒ−トシ−ルを
して水田1ア−ルのMCPBの除草剤包装体を得た。
【0017】対照例1 クレー粉末 79.6部 クニボンド(クニミネ工業製) 15.0部 リグニンスルフォン酸ナトリウム 5.0部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 0.4部 を均一に混合し、18部の水を加えて混練し、孔径0.
8mmのスクリーンの押し出し造粒機にて造粒した後、
乾燥して篩分し、12〜32メッシュの粒状物を得た。
この粒状物94部にシクロプロトリンの50%リン酸ト
リクレシル油状溶液6部を吸着させてシクロプロトリン
3%の粒状製剤を得た。この粒状製剤は水系に投入した
とき沈降したままであり、また、該シクロプロトリン油
状溶液は比重が1より大きいため本粒剤は水面展開性が
ない製剤である。
【0018】対照例2 実施例1を包装体としないで2%の粒剤としてそのまま
使用。
【0019】[試験例] 活性成分のイネミズゾウムシ防除効果および水面浮上性 実施例1、実施例3、実施例4、対照例1の包装体を2
アールに仕切った水田に投入し(対照例は手撒き散
布)、1日後の水面のシクロプロトリン量を定量した。
また、イネミズゾウムシ成虫の生息数を調べ、防除効果
を調査した。尚、包装体1個の場合はほゞ中央に、2個
の場合は中央地点を挟んだ2点に投入した。 イネミズゾウムシの効力試験方法; 薬剤投入前および投入1日後、3日後、7日後に100
株当たりに生息するイネミズゾウムシの成虫数を数え、
防除効果を調査した。
【0020】水面浮上性の試験方法; 水田の対角線上の4当分点の3点の水面に直径11cm
のロ紙(95cm2)を静かに浮かべてロ紙に付着した
シクロプロトリン量をアセトンで抽出して液体クロマト
グラフィーで分析した。試験結果
【0021】 効力試験 ; 試験区 薬 量 イネミズゾウムシ成虫数/100株 個数(成分量)/2a 散布前 1日後 3日後 7日後 実施例1 2個(6g) 40 0 0 0 実施例1 1個(3g) 45 0 2 6 対照例1 手撒(6g) 35 20 31 29 対照例2 300g(6g) 43 1 3 7 対照例2 150g(3g) 42 3 6 9 無散布 − 55 65 61 47
【0022】 水面浮上性; 試験区 薬 量 水面浮上量(μg/95cm2 ) 個数(成分量)/2a 1 2 3 平均 実施例1 2個(6g) 211 223 208 214 実施例1 1個(3g) 102 95 97 97 対照例1 手撒(6g) 6 6 5 6 対照例2 300g(6g) 102 85 97 95 対照例2 150g(3g) 63 71 49 61
【0023】
【発明の効果】本発明の包装体の投げ込み処理とそのま
ま一様に処理する通常散布の違いは実施例1と対照例2
との比較によるが、本発明の包装体が(実施例1)の方
が散布(対照例2)より水面浮上量が多く、イネミズゾ
ウムシ成虫に対する効力も2倍以上優る傾向があった。
この原因は包装体中の水面浮上型粒剤がほとんど水面に
浮上するのに比べ、散布剤は水面浮上型粒剤の一部が水
田の土壌表面に沈着し浮上型粒剤の浮上する割合が少な
くなるためシクロプロトリンの水面上量が少なくまたイ
ネミズゾウムシ成虫効力が劣った。水田への処理に関し
ては本発明の包装体は対照例のように水田に入って時間
をかけて散布する必要がなく、また、直接薬剤に手を触
れることなく簡便にかつ清潔に取り扱うことができた。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面浮上型農薬粒状製剤を水溶性フィルム
    で包装したことを特徴とする、散布後一旦水没した後浮
    上する水面浮上型農薬製剤包装体。
  2. 【請求項2】水面浮上型農薬粒状製剤が、水溶性の担体
    の粉末及び粒核{以下(a)という}、該水溶液担体の
    水溶速度より遅い水溶速度を有する空気保持性の無機有
    機のフィルム形成物質{以下(b)という}、水{以下
    (c)という}および難水溶性若しくは非水溶性活性成
    分{以下(d)という}を用いて(1)(a)、
    (b)、(c)、(d)を混練して(c)を除去する
    か、(2)(a)、(b)、(c)混練した後、粒状に
    成形し、(c)を乾燥除去して得られた粒状物に(d)
    を保持せしめるか、(3)(a)、(b)、(c)、
    (d)混練し、乾燥した後、破砕・篩分などで粒状物を
    得るか、(4)(a)、(b)、(c)を混練し、乾燥
    した後、破砕・篩分などで粒状物を得、これに(d)を
    保持せしめるか、(5)(a)の水溶性担体の粒核の表
    面を(b)の水溶液を用いて(a)の水溶性担体の粉体
    および(d)を混合したもので被覆し、乾燥するか、
    (6)(a)の水溶性の粒核を(b)の水溶液を用いて
    (a)の水溶性担体の粉体で被覆し、乾燥して得られた
    粒状物に(d)を保持せしめるかし、尚、上記(1)〜
    (4)の方法において、(a)、(b)および/または
    (d)を用いて水(c)と混練する際に、水(c)にあ
    らかじめ(b)を溶解した水溶液として用いてもよく、
    これらの方法のいずれかによって製造された請求項1記
    載の水面浮上型農薬製剤包装体(以下包装体という)。
  3. 【請求項3】前記水溶性フィルムがポリビニールアルコ
    ールである請求項1記載の水面浮上型農薬製剤包装体。
  4. 【請求項4】前記ポリビールアルコールの厚さが5μm
    以上である請求項3記載の水面浮上型農薬製剤包装体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の包装体
    を水系に投げ込み農薬活性成分を水面に拡散させること
    を特徴とする農薬の簡便散布方法。
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