JP5048804B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等に適用され、電動モータの回転トルクをもって運転者の操舵トルクをアシストするパワーステアリング装置に関する。
従来のパワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、このパワーステアリング装置は、操舵入力軸に設けられたトルクセンサにより検出された操舵入力トルクに応じて電動モータを回転駆動し、該電動モータの回転トルクを、ウォーム減速機構を介して操舵出力軸に伝達することにより、運転者の操舵操作をアシストするいわゆる電動パワーステアリング装置である。
そして、かかるパワーステアリング装置では、電動モータの駆動軸とウォームシャフトとの連結に際して、電動モータの駆動軸に圧入固定される外歯部材と、ウォームシャフトに圧入固定される内歯部材と、から構成される軸継手において、外歯部材と内歯部材との間に所定の可撓性を有する緩衝部材を介装することで、電動モータの駆動軸やウォームシャフトの振動等に基づく騒音の発生を抑制するようになっている。
特開2009−46060号公報
しかしながら、前記従来のパワーステアリング装置では、前記外歯部材と前記内歯部材との間に軸方向隙間を有する構造となっていることから、電動モータの駆動軸やウォームシャフトを軸受するベアリングのアキシアル方向のガタ(アキシアル隙間)に基づいて当該両軸が軸方向に振動することによるラトル音が発生してしまう、という技術的課題を招来していた。
本願発明は、かかる従来のパワーステアリング装置の技術的課題に鑑みて案出されたものであって、電動モータの駆動軸とウォームシャフトの軸方向の振動に基づくラトル音の発生を抑制し得るパワーステアリング装置を提供することを目的としている。
本願発明は、とりわけ、軸継手を、電動モータの駆動軸のウォームシャフト側の端部に設けられた第1のボス部と、前記第1のボス部において、周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向に延出するように形成された第1の突起部と、前記ウォームシャフトの前記駆動軸側の端部に、前記駆動軸の軸方向において前記第1のボス部と対向するように設けられた第2のボス部と、前記第2のボス部において、周方向に隣接する前記第1の突起部同士の間に配置されるように周方向へ複数設けられ、かつ、径方向に延出するように形成され、前記隣接する第1の突起部間に係合することによって、該第1の突起部を介して前記電動モータの回転トルクを前記ウォームシャフトに伝達する第2の突起部と、金属材料によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面とこれに対向する前記第2ボス部の軸方向端面との間に設けられ、前記駆動軸の軸方向に弾性変形可能に形成された第1の弾性部材と、少なくとも樹脂材又はゴム材によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第2のボス部の軸方向端面との間に設けられ、前記駆動軸に対する前記ウォームシャフトの相対変位に基づいて前記第1の弾性部材が圧縮変形する際に、該第1の弾性部材の変形量を抑制するように圧縮変形する第2の弾性部材と、によって構成したことを特徴としている。
本願発明によれば、駆動軸及びウォームシャフトに対して両者を軸方向へ離間させるような付勢力を付与する構成としたことにより、前記各軸受のアキシアル方向のガタに起因する駆動軸及びウォームシャフトの軸方向変位の抑制が図れ、これによって、当該駆動軸及びウォームシャフトのそれぞれの軸方向への振動等に基づくいわゆるラトル音の発生を抑制することができる。
本願発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を現す概略図である。 図1に示す電動パワーステアリング装置の要部断面図である。 図2のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図2に示す軸継手の分解斜視図である。 図5に示す軟質緩衝体の正面図である。 図5に示す軟質緩衝体の側面図である。 図5に示す硬質緩衝体の正面図である。 図5に示す硬質緩衝体の側面図である。 図4のC−C線断面図である。 ウェーブワッシャ及び皿ばねのそれぞれの弾性特性を示すグラフである。 本願発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の特徴説明するための要図であって、図4に相当する要部拡大断面図である。 本願発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の特徴説明するための要図であって、図4に相当する要部拡大断面図である。 本願発明の第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の特徴説明するための要図であって、図4に相当する要部拡大断面図である。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の各実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各実施形態では、このパワーステアリング装置を、従来と同様、自動車の電動パワーステアリング装置に適用したものを示している。
図1〜図11は本発明に係るパワーステアリング装置の第1実施形態を示しており、この電動パワーステアリング装置は、図1に示すように、一端側がステアリングホイールSWと一体回転可能に連係される入力軸1の他端部に、一端側が周知のラック・ピニオン機構3を介して転舵輪WR,WLに連係される出力軸2の他端部が図外のトーションバーを介して相対回転可能に連結され、これらによって本発明の操舵機構が構成されている。ここで、前記ラック・ピニオン機構3は、出力軸2の一端部に創成されたピニオン歯2aと、これに噛合するラック歯4aを所定の軸方向範囲に有するラック軸4と、から構成されていて、該ラック軸4の両端がそれぞれタイロッド5,5を介して転舵輪WR,WLに連結されている。
このような構成から、ステアリングホイールSWを回転させると、これに同期して入力軸1が回転することにより前記トーションバーが捩られ、該トーションバーの弾性力によって入力軸1に追従して出力軸2が回転することとなる。すると、この出力軸2の回転運動がラック軸4の直線(軸方向)運動に変換され、該ラック軸4の軸方向移動に伴いタイロッド5,5を介してナックル6,6が左右に引っ張られることで、転舵輪WR,WLが転舵されることとなる。
また、このパワーステアリング装置は、図1のほか図2に示すように、入力軸1と出力軸2との接続部の外周側に設けられたハウジング7と、該ハウジング7内に収容され、入力軸1と出力軸2との相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサTSと、該トルクセンサTSの検出結果や車速信号等に基づいてコントロールユニット9によって駆動制御され、操舵トルクに応じた補助トルクを発生させる正逆回転可能な電動モータ10と、該電動モータ10の回転トルクを出力軸2に伝達する減速機構であるウォームギヤ20と、を備えている。これにより、運転者が操舵操作を行うと、その操舵方向に応じて電動モータ10の回転駆動方向が切り換えられて、ウォームギヤ20の出力をもって前記運転者の操舵トルクに応じた補助トルクが出力軸2に付与されるようになっている。
前記電動モータ10は、いわゆるブラシレスDCモータであって、図2に示すように、前記ハウジング7の側方に開口形成されたウォームギヤ収容室7aを閉塞するように当該ハウジング7の図中のY軸正方向の端部に取り付られるモータハウジング8と、該モータハウジング8の内周面に嵌着されるステータ12と、該ステータ12が励磁されることによって回転するロータ13と、該ロータ13と一体回転可能に構成されると共に、後述する所定の軸継手30を介して後記のウォームシャフト21に連結され、当該ロータ13の回転力に基づいてウォームシャフト21を回転駆動する駆動軸11と、から主として構成されている。なお、前記モータハウジング8については、ハウジング7に直接固定され、電動モータ10における図中のY軸負方向側半部を収容するハウジング部材8aと、該ハウジング部材8aに固定されて、電動モータ10における図中のY軸正方向側半部を収容するヨーク部材8bと、によって構成されている。
ここで、前記駆動軸11は、ウォームシャフト21と同軸上に配置され、その一端がハウジング部材8aからウォームギヤ収容室7a側へ突出することにより、当該ウォームギヤ収容室7aに臨むようになっている。そして、このハウジング部材8aから突出してウォームギヤ収容室7a内に臨む駆動軸11の一端側部分は、その先端側に向かって段差縮径状に形成されており、当該駆動軸11の一端側部分においてハウジング部材8a側に存する大径部11aが、対をなして構成される第1の軸受群(本発明に係る第1の軸受)のうち第1先端側軸受B11を介してハウジング部材8aに軸支されている一方、当該駆動軸11の他端部11cは、前記第1の軸受群のうち第1基端側軸受B12を介してヨーク部材8bに軸支されている。
また、前記駆動軸11の一端側部分においてウォームシャフト21側に存する小径部11bは、前記軸継手30を介してウォームシャフト21の駆動軸11側の端部である後記の小径部21cと連結するように構成されていて、当該軸継手30の一部を構成する後記の外歯部材31が圧入固定されることで、該外歯部材31と一体的に構成されている。
さらに、前記電動モータ10には、前記駆動軸11の回転角を検出する周知のレゾルバ14が付設されていて、当該レゾルバ14は、前記大径部11a外周に固定されたレゾルバロータ14aと、該レゾルバロータ14aの外周側に、このレゾルバロータ14aを囲繞するように配置されたレゾルバステータ14bと、から構成されている。そして、このレゾルバ14により検出された駆動軸11の回転角に基づき、コントロールユニット9が当該電動モータ10を駆動制御するようになっている。
前記ウォームギヤ20は、その中間部の所定範囲にウォーム歯部21aを有し、第2の軸受群(本発明に係る第2の軸受)を構成する一対の第2先端側軸受(本発明に係る一端側軸受)B21及び第2基端側軸受(本発明に係る他端側軸受)B22を介してその両端側がハウジング7に軸支されたウォームシャフト21と、出力軸2の外周に一体的に固定され、その外周に前記ウォーム歯部21aに噛合する歯部22aを有するウォームホイール22と、からなり、前記両歯部21a,22aを介して前記両者21,22が捩れの関係(本実施形態では軸角を90°としているが、他の角度で噛み合うように構成することも可能である。)をもって噛み合うように構成されている。
前記ウォームシャフト21は、前記駆動軸11側となる一端側が、第2先端側軸受B21によって軸受される大径部21bと、該大径部21bから段差縮径状に設けられて、前記軸継手30を介して駆動軸11の小径部11bに連結される小径部21cと、によって構成され、前記小径部21cは、軸継手30の一部を構成する後記の内歯部材32が圧入固定されることで、該内歯部材32と一体的に構成されている。
また、前記第2基端側軸受B22によって軸受されるウォームシャフト21の他端部21dには、該他端部21dをウォームシャフト21とウォームホイール22との噛み合いが強まる方向へ、つまり図2中のX軸正方向へ常時押圧(付勢)する予圧機構23が設けられており、該予圧機構23をもって前記両歯部21a,22a間のバックラッシの調整が可能となっている。
この予圧機構23は、前記第2基端側軸受B22に対し同図中のY軸正方向側から被嵌することによって該第2基端側軸受B22を収容保持する樹脂製の軸受保持部材24と、該軸受保持部材24の外周側に嵌着される例えばOリング等の環状弾性部材25と、から構成されている。そして、前記軸受保持部材24は、ほぼカップ状を呈し、その内周側に第2基端側軸受B22を収容保持する固定部24aと、ウォームシャフト21を挟んでウォームホイール22と反対側に設けられて該ウォームホイール22の径方向において前記固定部24aに対して相対変形可能に構成された可動部24bと、を有していて、環状弾性部材25の緊縛力をもって第2基端側軸受B22と共にウォームシャフト21の他端部21dをウォームホイール22側へ付勢することにより、前記両歯部21a,22a間のバックラッシを調整するようになっている。
換言すれば、本実施形態に係るパワーステアリング装置では、かかる予圧機構23の機能の実効性を担保すべく、ウォームシャフト21において、前記軸継手30を支点として、駆動軸11側の端部に対しその反対側となる他端部21dの方が大きく変位するように構成されていて、当該ウォームシャフト21が駆動軸11に対し傾動可能となっている。
前記軸継手30は、図3〜図5に示すように、前記駆動軸11の小径部11b外周に圧入固定される外歯部材(本発明に係る第1のボス部)31と、ウォームシャフト21の小径部21c外周に圧入固定されて、その内周側に前記外歯部材31を受容することによって該外歯部材31と周方向において係合する内歯部材(本発明に係る第2のボス部)32と、該内歯部材32と外歯部材31との間に形成される周方向隙間に介装されて、所定の可撓性を発揮するように構成された緩衝部材33と、該緩衝部材33と内歯部材32との間に形成される軸方向隙間C1に介装される金属製の弾性部材である周知のウェーブワッシャ(本発明に係る第1の弾性部材)34と、から構成され、外歯部材31と内歯部材32とが係合することによって、駆動軸11の回転トルクがウォームシャフト21へと伝達されるようになっている。
前記外歯部材31は、特に図4、図5に示すように、前記駆動軸11の小径部11b外周面に圧入固定される筒状基部31aと、該筒状基部31aの外周に周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向外側へ向かって一体的に延出するように形成された外歯(本発明に係る第1の突起部)31bと、により構成され、前記各外歯31bにつき、前記筒状基部31aをもって、その径方向内側がいわゆる片持ち状態で支持されている。
また、前記外歯部材31は、図2、図3に示すように、その外径D1が、レゾルバステータ14bの内径D2よりも小さく設定され、これによって、当該装置の組立の際、駆動軸11に当該外歯部材31を組み付けた後にレゾルバステータ14bをハウジング部材8aに組み付けることが可能となっている。なお、このようにして当該外歯部材31を小径化することで、前記各外歯31bと後記の各内歯32dの受圧面積が減少してしまうことになるが、これについては、軸継手30の軸方向長さをもって担保することで、前記両歯31b,32dの受圧面積が十分に確保されて、この軸継手30において所定の捩り剛性が得られるようになっている。
一方、前記内歯部材32は、特に図4、図5に示すように、中央に設けられた貫通孔32cを介してウォームシャフト21の小径部21cの外周面に圧入固定される環状基部32aと、該環状基部32aの外周縁から軸方向に沿って一体的に延出するように設けられた筒状部32bと、前記基部32aの内周に周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向内側へ向かって一体的に延出するように形成され、外歯部材31において隣接する前記各外歯31b間に配置されることにより該各外歯31bと係合する内歯(本発明に係る第2の突起部)32dと、により構成され、前記各内歯32dにつき、前記筒状部32bをもって、その径方向外側がいわゆる片持ち状態で支持されている。
このように、前記外歯部材31及び内歯部材32のうち前記各歯31b,32dがそれぞれの筒状基部31aないし筒状部32bから径方向に延出する形態をもって形成され、これら各歯31b,32dがその径方向外側ないし径方向内側において前述のような片持ち状態で支持されていることで、当該外歯部材31及び内歯部材32を軸方向に比較的長く形成することができ、これによって、緩衝部材33との接触面積を十分に確保して所定の捩れ剛性を確保しつつも、軸継手30を小径化することが可能となっている。
前記緩衝部材33は、図3〜図9に示すように、比較的弾性係数の小さいゴム材料によって形成された軟質緩衝体(本発明に係る第2の弾性部材)35と、該軟質緩衝体35よりも弾性係数の大きい樹脂材料によって形成された硬質緩衝体36と、から構成され、前記両緩衝体35,36は、相互に係合可能に構成されている。
より具体的に説明すれば、前記軟質緩衝体35は、特に図6、図7に示すように、ほぼ円盤状に形成され、取付状態においてその内側面35cが外歯部材31の外側面に当接配置されるブリッジ部(本発明に係る接続部)35aと、該ブリッジ部35aからそれぞれ軸方向に一体的に延設されて、正面視において径方向外側に開口するように形成されたほぼU字形状をなす複数の軟質緩衝部(本発明に係る第3の突起部)35bと、を有しており、前記ブリッジ部35aによって前記各軟質緩衝部35b同士が連結された構成となっている。そして、この軟質緩衝体35は、ウォームシャフト21側から外歯部材31に嵌挿されることで、前記各軟質緩衝部35bが前記各外歯31bと前記各内歯32dとの間の各歯面間隙間にそれぞれ配置され、当該各軟質緩衝部35bによって前記各歯面間隙間が埋められるようになっている。
一方、前記硬質緩衝体36は、特に図8、図9に示すように、正面視において径方向外側に開口するように形成されたほぼU字形状をなす複数の硬質緩衝部36bと、前記各外歯31bをウォームシャフト21側から跨ぐように形成され、前記各硬質緩衝部36bのうち前記各外歯31bを挟んで隣接する硬質緩衝部36b同士を連結する複数のブリッジ部36aと、を有しており、全体としてほぼ環状に形成されている。そして、この硬質緩衝体36の前記各ブリッジ部36aの内周側には、軟質緩衝体35を収容する凹状の受容部36cが設けられており、該受容部36cに軟質緩衝体35が収容されることで、前記両緩衝体35,36が係合するようになっている。
すなわち、かかる構成によれば、前記硬質緩衝体36は、外歯部材31に嵌挿されることで、前記各硬質緩衝部36bが、前記各外歯31bの歯面のうち駆動軸11側の部位にそれぞれ被嵌すると共に、前記各ブリッジ部36aの一部が、前記各外歯31bのうちウォームシャフト21側であって、かつ、径方向外側の部位にそれぞれ被嵌するようになっている。そして、この状態で、前記軟質緩衝体35が硬質緩衝体36の受容部36cに装入されるようにして外歯部材31に嵌着されることで、ブリッジ部35aが、前記各外歯31bのウォームシャフト21側の端面に着座すると共に、前記各軟質緩衝部35bが、前記各外歯31bの歯面のうちウォームシャフト21側であって、かつ、径方向内側の部位にそれぞれ被嵌するようになっている。
ここで、前記軟質緩衝体35は、前述のように、その取付状態において、前記各軟質緩衝部35bが前記各外歯31bと前記各内歯32dとの間の各歯面間隙間を埋めるように構成されていることから、前記駆動軸11やウォームシャフト21にトルクが入力されていない無負荷状態において、前記両歯31b,32bの歯面にそれぞれ弾接するように構成されている一方、前記硬質緩衝体36は、前記各硬質緩衝部36bを前記各軟質緩衝部35bよりも薄肉に形成することで、上記無負荷状態において、前記各ブリッジ部36a及び前記各硬質緩衝部36bと前記各内歯32dとの間に、それぞれ所定の周方向隙間C2が形成されるように構成されている。
すなわち、かかる構成によれば、前記緩衝部材33の圧縮変形によって駆動軸11及びウォームシャフト21が相対回転した際、その相対回転量が小さい場合には、比較的弾性係数の小さい軟質緩衝体35の前記各軟質緩衝部35bのみが圧縮変形するようになっている一方、前記相対回転量が大きい場合には、比較的弾性係数の大きい硬質緩衝体36が前記各内歯32dにそれぞれ当接して、当該硬質緩衝体36が軟質緩衝体35と共に圧縮変形することで、軸継手30の捩り剛性がその捩り角度に応じて2段階に変化するようになっている。
また、前記軟質緩衝体35は、その自由状態から若干拡径するように弾性変形した状態で外歯部材31に嵌着されるように構成されており、該外歯部材31に前記両緩衝体35,36を嵌着させたいわゆるサブアッセンブリ状態で当該軟質緩衝体35がその弾性変形に基づく復元力をもって外歯部材31に弾接することにより、前記両緩衝体35,36の外歯部材31からの脱落が抑制されるようになっている。
前記ウェーブワッシャ34は、図5、図10に示すように、周知の通り、その全体が波形に形成された円環状の金属板であって、内歯部材32における前記各内歯32dの先端よりも内周側に形成される筒状空間32eの内径(前記各内歯32dの先端によって構成される円の内径)rよりも小さい外形Rに設定されていて、組付状態において、その外周縁と前記各内歯32d先端との間に所定の径方向隙間C3が形成されるようになっている。すなわち、このウェーブワッシャ34は、その外径Rが、当該ウェーブワッシャ34が最も大きく圧縮変形(弾性変形)した最大拡径状態において、当該ウェーブワッシャ34の外周縁と前記各内歯32dの先端とが接触しない程度の大きさに設定されている。
また、前記ウェーブワッシャ34は、その厚さ幅dが、前記筒状空間32eの底面である内歯部材32の内側端面32fと軟質緩衝体35のブリッジ部35aの外側面35cとの間に形成される軸方向隙間C1よりも若干大きく設定されていて、図4に示すように、当該軸方向隙間C1内に弾装されるようになっている。すなわち、かかる構成から、駆動軸11及びウォームシャフト21に対して当該両者11,21を軸方向へと離間させるような弾性力(付勢力)を常時付与するようになっている。
ここで、前記ウェーブワッシャ34は、ゴム材料によって形成された可撓性を有する軟質緩衝体35のブリッジ部35aと、金属材料によって形成された可撓性を有しない内歯部材32の内側端面32cと、に弾接した状態となっている、換言すれば、当該金属製のウェーブワッシャ34とゴム材料からなる軟質緩衝体35のブリッジ部35aとが軸方向において直列状態に、かつ、相互に直接当接するように配置されていることから、ウェーブワッシャ34に所定以上の大きな軸方向荷重が作用した場合には、当該ウェーブワッシャ34が、軟質緩衝体35のブリッジ部35aにめり込みながら弾性変形するようになっている。
以上のような構成から、本実施形態に係るパワーステアリング装置にあっては、運転者によって操舵操作され、電動モータ10がコントロールユニット9により回転駆動されると、その駆動軸11側の外歯部材31とウォームシャフト21側の内歯部材32とが緩衝部材33を介して噛み合うことにより、電動モータ10による回転トルクがその駆動軸11からウォームシャフト21へと伝達されて、ウォームホイール22を介して出力軸2に操舵アシストトルクとして付与されることとなる。
この際、前記硬質緩衝体36が前記各内歯32dに当接しない範囲内で駆動軸11とウォームシャフト21とが相対回転した場合、すなわち、電動モータ10が微小に振動した場合や電動モータ10の回転方向の反転による衝撃が発生した等の場合には、前記各軟質緩衝部35bの圧縮変形によって前述のような振動や衝撃がステアリングホイールSWへ伝達してしまうのを抑制することができる。また、ここで、前記各軟質緩衝部35bは、前記各歯31b,32dの歯面の径方向内側の部位に当接した状態となっていることから、当該各軟質緩衝部35bの圧縮変形がより一層容易となり、前述のような駆動軸11の径方向に係る振動や衝撃等が効果的に吸収されることとなる。しかも、このとき、前記各軟質緩衝部35bは、前記両歯31b,32dの歯面のウォームシャフト21側の部位に当接するように構成されているため、当該ウォームシャフト21が駆動軸11に対し容易に傾動可能となっており、これによって、予圧機構23による前記両歯部21a,22a間の適切なバックラッシの調整にも供されている。
一方、前記駆動軸11とウォームシャフト21とが大きく相対回転した場合は、硬質緩衝体36のうち前記各ブリッジ部36aの一部と前記各硬質緩衝部36bとが前記各歯31b,32dの歯面にそれぞれ当接して、軟質緩衝体35のそれ以上の圧縮変形が抑制されることで、前記各軟質緩衝部35bのクリープによるヘタリの抑制に供される。また、このとき、硬質緩衝体36の受圧面積を比較的大きく確保してあるうえ、硬質緩衝体36が前記各歯31b,32dの歯面の径方向外側の部位に当接した状態となっていることから、前記各硬質緩衝部36bに対する負荷が軽減されて、硬質緩衝体36の破損の抑制にも供される。なお、万が一、軟質緩衝体35ないし硬質緩衝体36が破損したとしても、軟質緩衝体35及び硬質緩衝体36はいずれも内歯部材32の筒状部32b内に収容された状態となっていることから、当該破損した軟質緩衝体35ないし硬質緩衝体36の欠片が飛散してしまうおそれもない。
以下、本実施形態に係るパワーステアリング装置の特徴的な作用効果について、図2、図4、図10及び図11に基づいて説明する。
前述のように、本実施形態に係るパワーステアリング装置においても、駆動軸11は、図2に示すように、前記一対の軸受B11,B12によって軸支され、ウォームシャフト21も、また、前記一対の軸受B21,B22により軸支された構成となっていて、これらの各軸受B11,B12,B21,B22については、その適切な軸受性を確保する関係上、いずれも所定のアキシアル方向のガタ(アキシアル隙間)を有する構造となっている。
しかしながら、本実施形態に係るパワーステアリング装置にあっては、前記軸継手30において、図4に示すように、一連の平面を構成するウォームシャフト21の小径部21c先端面及び内歯部材32の基部32a内側面と、軟質緩衝体35のブリッジ部35a外側面35cと、の間にウェーブワッシャ34を弾装したことで、このウェーブワッシャ34をもって、前記小径部21c及び基部32aと前記ブリッジ部35aとの間に形成される軸方向隙間C2を物理的に埋めることができるのは勿論のこと、当該ウェーブワッシャ34による弾性力をもって、駆動軸11及びウォームシャフト21を相互に離間する方向へと付勢することが可能となり、これによって、前記各軸受B11,B12,B21,B22に係る前記アキシアル方向のガタを減少させることに供される。この結果、当該各軸受B11,B12,B21,B22のアキシアル方向のガタに起因する駆動軸11及びウォームシャフト21の軸方向変位の抑制が図れ、これによって、かかる各軸11,21の軸方向変位に起因する当該各軸11,21の軸方向の振動等を抑制することに供される。この結果、かかる駆動軸11及びウォームシャフト21の軸方向の振動等に基づいて発生するいわゆるラトル音の抑制が図れる。
また、とりわけ、本実施形態に係るパワーステアリング装置では、前記軸継手30において、ウェーブワッシャ34を、ウォームシャフト21の小径部21c及び内歯部材32の基部32aと軟質緩衝体35のブリッジ部35aとの間に配置した、すなわち、いずれも金属材料からなる外歯部材31と内歯部材32との間に金属材料からなるウェーブワッシャ34とゴム材料からなる軟質緩衝体35とを軸方向に直列に配置したことから、駆動軸11及びウォームシャフト21に軸方向荷重が作用した場合には、ウェーブワッシャ34がブリッジ部35aの外側面にめり込みながら弾性変形することとなる。換言すれば、前記軸方向荷重の一部が前記ブリッジ部35aの圧縮変形(弾性変形)によって吸収され、少なくとも当該軸方向荷重の一部はウェーブワッシャ34の弾性変形に有効に変換されないこととなる。この結果、大きな軸方向荷重が作用した際のウェーブワッシャ34の変形が抑制されることとなり、このウェーブワッシャ34が塑性変形することによる当該ウェーブワッシャ34のヘタリの抑制に供される。
なお、この際、前記ウェーブワッシャ34の当接相手となる内歯部材32は、外歯部材31のような比較的弾性係数の大きい樹脂材料ではなく比較的弾性係数の小さいゴム材料により形成されていることから、当該内歯部材32を外歯部材31のような樹脂材料により形成した場合に比べて、前記大荷重が作用した際のウェーブワッシャ34の変形がより効果的に抑制されることとなり、該ウェーブワッシャ34の塑性変形によるヘタリを一層抑制することができる。
さらに、前述のように、ウェーブワッシャ34と軟質緩衝体35を直列に配置したことで、軸継手30内に金属材料や樹脂材料等によって形成した単一の弾性部材を介装する場合に比べて、当該ウェーブワッシャ34の弾性特性の経時的な劣化(ヘタリ)の抑制にも供され、前記パワーステアリング装置の耐久性の向上も図れる。
また、前記ウェーブワッシャ34は、前記ブリッジ部35aに対し単に直列に配置されているだけでなく、該ブリッジ部35aに直接当接(弾接)するように設けられることから、該ブリッジ部35aとの間に所定の摩擦が生じ、軟質緩衝体35との相対的な位置ずれを抑制することに供される。このため、駆動軸11及びウォームシャフト21に対し、当該ウェーブワッシャ34による適切な弾性力が常時付与されることとなり、これによって、前述のようなラトル音抑制作用の実効が図れる。
また、前記ウェーブワッシャ34は、図10に示すように、内歯部材32内周側の筒状空間32eに収容されるような構成となっていることから、前記各内歯32dによって当該ウェーブワッシャ34の径方向変位が規制されることとなるため、かかるウェーブワッシャ34の径方向変位に基づく当該ウェーブワッシャ34の弾性特性変化を抑制することに供されると共に、その組付作業性も良好なものとなる。しかも、このとき、当該ウェーブワッシャ34の外周縁と内歯部材32の前記各内歯32d先端との間には径方向隙間C3が形成されるような構成となっていることから、前記各内歯32dによってウェーブワッシャ34の弾性変形が阻害されるなどして、当該ウェーブワッシャ34の弾性特性変化が生じてしまい、当該ウェーブワッシャ34の本来の弾性特性が得られない、といった不具合を招来してしまうおそれもない。したがって、かかる点からも、前述のようなラトル音抑制作用の実効性が担保されることとなる。
また、前記ウェーブワッシャ34は、環状に形成されていることにより、駆動軸11の回転軸(図2中の一点鎖線M)から径方向に所定距離だけ離間した位置において弾性力を発生させることが可能であることから、ウォームシャフト21がその駆動軸11側の端部を支点として駆動軸11に対して傾動変位するような場合も、当該ウェーブワッシャ34による弾性力をもって前記ウォームシャフト21の傾動変位を吸収することができ、これによって、かかるウォームシャフト21の傾動変位に起因する当該ウォームシャフト21の径方向の振動等の抑制に供される。この結果、かかるウォームシャフト21の径方向の振動等に基づいて発生するラトル音の抑制も図れる。
とりわけ、本実施形態に係るパワーステアリング装置では、図2に示すように、前記予圧機構23をもって、ウォームシャフト21の他端部21dを前記両歯部21a,22aの噛み合いが強まる方向(図2中のX軸正方向)に付勢する構成となっていることから、前述のようなウォームシャフト21の傾動変位をも吸収できる構成としたことにより、何らの弊害をも伴うことなく当該予圧機構23を有効に機能させることができる。
また、前記弾性部材としてウェーブワッシャ34を採用したことで、コイル状のばね部材を使用する場合に比べて、軸継手30の軸方向寸法をより小さく設定することが可能となり、前記パワーステアリング装置の小型化にも貢献できる。
また、前記ウェーブワッシャ34にあっては、同じ環状の弾性部材であっても、皿ばねのように表裏が定まっていないことから、該皿ばねを用いる場合に比べて、誤組付のおそれがなく、軸継手30の良好な組付性を確保することにも供される。
さらに、前記ウェーブワッシャ34にあっては、かかる組付性の面だけでなく、弾性特性(荷重特性)の面でも、皿ばねより有利なものとなっている。すなわち、図11に示すように、所定のばね荷重の範囲(例えば図中のF1〜F2)を使用可能範囲とした場合、図中に太線で示すウェーブワッシャ34の弾性特性と図中に細線で示す皿ばねの弾性特性とを比べてみると、ウェーブワッシャ34の圧縮量(弾性変形量)の範囲Lwの方が皿ばねの弾性変形量の範囲Ldよりも十分に大きいものとなっている。換言すれば、ウェーブワッシャ34は、その圧縮量に対するばね荷重の変化が比較的小さいものであるのに対し、皿ばねにあっては、その圧縮量に対するばね荷重の変化が比較的大きいものとなっている。よって、かかる弾性特性の相違から、ウェーブワッシャ34の方がより安定した弾性力をもって駆動軸11及びウォームシャフト21の振動等を抑制できると共に、設計の自由度も向上するといったメリットがある。
図12は前記第1実施形態の変形例を示しており、前記第1実施形態に係る軸継手30において、前記ウェーブワッシャ34と前記軟質緩衝体35のブリッジ部35aとの間に、金属製の薄板(シム)37を介装したものである。
したがって、この変形例によれば、前記ウェーブワッシャ34と前記軟質緩衝体35のブリッジ部35aとの間に金属製の薄板37を介装したことで、駆動軸11及びウォームシャフト21に作用する軸方向荷重によってウェーブワッシャ34が弾性変形する際に、当該ウェーブワッシャ34が前記ブリッジ部35aにめり込んでしまうことがなくなり、かかるブリッジ部35aへのめり込みに伴うウェーブワッシャ34の弾性特性変化を抑制することが可能となる。換言すれば、ウェーブワッシャ34の弾性力が前記ブリッジ部35aの弾性変形によって吸収されてしまうことがほとんどなくなり、当該ウェーブワッシャ34の本来の弾性作用を確保することに供される。
また、前記ブリッジ部35aは比較的弾性係数の小さいゴム材料によって形成されていることから、該ブリッジ部35aへのウェーブワッシャ34のめり込みが防止されることによって軟質緩衝体35の経時的な劣化(ヘタリ)の抑制にも供され、前記パワーステアリング装置の耐久性の向上にも貢献できる。
図13は本発明に係るパワーステアリング装置の第2実施形態を示しており、前記第1実施形態に係るウェーブワッシャ34の代わりに、周知の皿ばね38を採用したものである。
かかる皿ばね38も、前記ウェーブワッシャ34と同様に円環状に形成された弾性部材であることから、前記第1実施形態で説明したように、使用領域が比較的狭いという点や、裏表が定まっていることによる誤組付のおそれがある点で、前記ウェーブワッシャ34には劣るものの、前記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が得られる。
図14は本発明に係るパワーステアリング装置の第3実施形態を示しており、前記第1実施形態に係るウェーブワッシャ34の代わりに、円形状に形成された周知の板ばね39を採用したものである。
この板ばね39についても、図示上では、前記第1実施形態と同様、その全体が波形に形成されているが、当該板ばね39の場合には、その中央部に湾曲状に設けられた中央湾曲部39aのみが弾性力を発揮するような構成となっている。
したがって、本実施形態のような板ばね39を採用した場合にも、基本的には前記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が得られるものの、前記中央湾曲部39aのみでしか弾性作用を発揮することができない点で、前記第1実施形態で説明したような前記ウォームシャフト21の傾動変位に対する吸収作用の面では、該ウェーブワッシャ34に劣る結果となる。
以上、本発明は前記各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、例えば前記ウェーブワッシャ34、皿ばね38及び板ばね39の外径R及び厚さ幅d等については、適用するパワーステアリング装置の仕様等に応じて任意に変更することができる。
また、前記変形例については、前記第1実施形態に限定されるものではなく、前記第2実施形態や前記第3実施形態と組み合わせることも可能である。
さらに、前記軟質緩衝体35については、樹脂材料と比較して弾性係数が十分小さいゴム材料によって形成したものを例に説明したが、当該軟質緩衝体35の材質は必ずしも前記ゴム材料に限定されるものではなく、前記硬質緩衝体36を形成する樹脂材料と比較して弾性係数が小さいものであれば、樹脂材料であってもよい。
また、以下に、前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に係る各請求項に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材を、環状をなすウェーブワッシャ又は皿ばねによって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成としたことで、コイルばね等を採用する場合に比べて軸方向寸法の増大化の抑制が図れ、装置の小型化に供される。
(b)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第2の軸受を、前記ウォームシャフトにおける前記軸継手側の端部を支持する一端側軸受と、前記ウォームシャフトにおける反軸継手側の端部を支持する他端側軸受と、によって構成すると共に、
前記ウォームホイールの回転軸に対する前記ウォームシャフトの変位量が前記一端側軸受側に比べて前記他端側軸受側の方が大きくなるように設定し、
前記予圧機構によって前記他端側軸受を付勢するように構成すると共に、
前記第1の弾性部材を、前記駆動軸の回転軸から径方向へ所定距離だけ離間した位置において弾性力を発生させるように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成によれば、ウォームシャフトが軸継手側を支点として駆動軸に対し傾動変位するものの、第1の弾性部材を、駆動軸の回転軸から径方向へ所定距離だけ離間した位置において弾性力を発生させるように、つまりウォームシャフトの傾動変位に対しても弾性力が発揮できるように構成されていることから、前記ウォームシャフトの傾動変位に起因する当該ウォームシャフトの振動等に基づくラトル音の発生を抑制することができる。換言すれば、かかるラトル音の発生といった不具合を抑制しつつ、予圧機構によるウォームギヤのバックラッシ調整が可能となっている。
(c)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材を、前記駆動軸の軸方向において、前記第2の弾性部材に当接するように設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成によれば、第1の弾性部材を第2の弾性部材にめり込ませることが可能となっており、これによって、軸継手に荷重が作用した場合における第1の弾性部材と第2の弾性部材の相対的な位置ずれを抑制することができる。
(d)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材との間に、前記第2の弾性部材との当接面が平面状に形成された金属板を介装したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成によれば、第1の弾性部材が第2の弾性部材にめり込んでしまうことがないため、このめり込みに伴う当該第1の弾性部材に係る弾性特性の変化を抑制することができる。
(e)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の突起部を前記第1のボス部の外周側へ延出するように形成して、
前記第2のボス部の前記駆動軸側の端部に、前記第1のボス部と共に前記第1の突起部を収容する筒状部を設けると共に、
前記第2の突起部を前記筒状部の内周側へ延出するように形成して、
前記第1の弾性部材を前記第2の突起部の先端よりも内周側に配置したことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、軸継手のウォームシャフト側を第2のボス部と筒状部とによってカップ状に形成し、その内周側に延出する第2の突起部の先端の内周側に第1の弾性部材を収容するようにしたことで、第2の突起部の先端によって第1の弾性部材の径方向変位を規制することが可能となり、これによって、当該第1の弾性部材の弾性特性の変化の抑制に供される。また、第2の突起部の先端の内周側に第1の弾性部材を収容する構成としたことで、第1の弾性部材の組付作業を容易に行うこともできる。
(f)前記(e)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材の外周縁と前記第2突起部の先端との間に径方向隙間を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成としたことで、第1の弾性部材の弾性変形が第2の突起部によって阻害されてしまうおそれがなく、当該第1の弾性部材本来の弾性特性を得ることができる。
(g)前記(e)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の突起部が前記筒状部内に収容された状態において周方向に隣接する前記第1の突起部と前記第2の突起部との間に、該第2の突起部との間に周方向隙間が形成されるように配置される樹脂材料からなる第3の弾性部材を設けると共に、
前記第2の弾性部材を、前記第1の突起部が前記筒状部内に収容された状態において周方向に隣接する前記第1の突起部と前記第2の突起部との間に、当該両突起部間の周方向隙間を埋めるように前記樹脂材料よりも弾性係数の小さいゴム材料からなる第3の突起部と、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第1の弾性部材との間に設けられ、前記第3の突起部同士を接続するように前記第3の突起部と同一材料によって一体成形される接続部と、から構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、第1の弾性部材の変形を抑制する第2の弾性部材を、第3の弾性部材よりも弾性係数の小さいゴム材料によって形成したことで、第2の弾性部材を樹脂材料によって形成した場合に比べて、大きな入力荷重が作用した際の第1の弾性部材の変形を効果的に抑制することが可能となり、これによって、第1の弾性部材が塑性変形してしまうことによる当該第1の弾性部材の劣化を抑制することができる。
(h)請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材を、前記駆動軸の回転軸から径方向へ所定距離だけ離間した位置において弾性力を発生させるように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成としたことで、駆動軸に対しウォームシャフトが傾動する場合でも、当該傾動を第1の弾性部材の弾性力によって吸収することが可能となり、これによって、当該傾動に起因するウォームシャフトの振動等に基づくラトル音の発生の抑制にも供される。
(i)前記(h)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材を、環状をなすウェーブワッシャ又は皿ばねによって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成としたことで、コイルばね等を採用する場合に比べて軸方向寸法の増大化の抑制が図れ、装置の小型化に供される。
(j)請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールの噛み合いが強まる方向へ前記ウォームシャフトを付勢する予圧機構を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、ウォームシャフトをウォームホイール側へと付勢する構成としたことで、ウォームギヤのバックラッシの低減化が図れ、これによって、該バックラッシに起因するウォームギヤの歯打ち音の発生の抑制に供される。
また、前記ウォームシャフトのウォームホイール側への付勢作用により、当該ウォームシャフトの径方向変位が抑制されることとなり、前記ウォームシャフトの軸方向への振動等に基づくラトル音の発生のみならず、ウォームシャフトの径方向への振動等に基づくラトル音の発生も抑制することができる。
(k)請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の突起部を前記第1のボス部の外周側へ延出するように形成して、
前記第2のボス部の前記駆動軸側の端部に、前記第1のボス部と共に前記第1の突起部を収容する筒状部を設けると共に、
前記第2の突起部を前記筒状部の内周側へ延出するように形成して、
前記第1の弾性部材を前記第2の突起部の先端よりも内周側に配置したことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、軸継手のウォームシャフト側を第2のボス部と筒状部とによってカップ状に形成し、その内周側に延出する第2の突起部の先端の内周側に第1の弾性部材を収容するようにしたことで、第2の突起部の先端によって第1の弾性部材の径方向変位を規制することが可能となり、これによって、当該第1の弾性部材の弾性特性の変化の抑制に供される。また、第2の突起部の先端の内周側に第1の弾性部材を収容する構成としたことで、第1の弾性部材の組付作業を容易に行うこともできる。
(l)前記(k)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材の外周縁と前記第2突起部の先端との間に径方向隙間を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成としたことで、第1の弾性部材の弾性変形が第2の突起部によって阻害されてしまうおそれがなく、当該第1の弾性部材本来の弾性特性を得ることができる。
(m)前記(k)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の突起部が前記筒状部内に収容された状態において周方向に隣接する前記第1の突起部と前記第2の突起部との間に、該第2の突起部との間に周方向隙間が形成されるように配置される樹脂材料からなる第3の弾性部材を設けると共に、
前記第2の弾性部材を、前記第1の突起部が前記筒状部内に収容された状態において周方向に隣接する前記第1の突起部と前記第2の突起部との間に、当該両突起部間の周方向隙間を埋めるように配置され、前記樹脂材料よりも弾性係数の小さいゴム材料によって形成される第3の突起部と、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第1の弾性部材の間に設けられ、前記第3の突起部同士を接続するように前記第3の突起部と同一材料によって一体に成形される接続部と、から構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、第1の弾性部材の変形を抑制する第2の弾性部材を、第3の弾性部材よりも弾性係数の小さいゴム材料によって形成したことで、第2の弾性部材を樹脂材料によって形成した場合に比べて、大きな入力荷重が作用した際の第1の弾性部材の変形を効果的に抑制することが可能となり、これによって、第1の弾性部材が塑性変形してしまうことによる当該第1の弾性部材の劣化を抑制することができる。
(n)請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材との間に、前記第2の弾性部材との当接面が平面状に形成された金属板を介装したことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成によれば、第1の弾性部材が第2の弾性部材にめり込んでしまうことがないため、このめり込みに伴う当該第1の弾性部材に係る弾性特性の変化を抑制することができる。
(o)請求項5に記載のパワーステアリング装置において、
前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールの噛み合いが強まる方向へ前記ウォームシャフトを付勢する予圧機構を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、ウォームシャフトをウォームホイール側へと付勢する構成としたことで、ウォームギヤのバックラッシの低減化が図れ、これによって、該バックラッシに起因するウォームギヤの歯打ち音の発生の抑制に供される。
また、前記ウォームシャフトのウォームホイール側への付勢作用により、当該ウォームシャフトの径方向変位が抑制されることとなり、前記ウォームシャフトの軸方向への振動等に基づくラトル音の発生のみならず、ウォームシャフトの径方向への振動等に基づくラトル音の発生も抑制することができる。
10…電動モータ
11…駆動軸
20…ウォームギヤ
21…ウォームシャフト
22…ウォームホイール
30…軸継手
31…外歯部材(第1のボス部)
31a…外歯(第1の突起部)
32…内歯部材(第2のボス部)
32a…内歯(第2の突起部)
33…緩衝部材
34…ウェーブワッシャ(第1の弾性部材)
35…軟質緩衝体(第2の弾性部材)
36…硬質緩衝体
B11…第1先端側軸受(第1の軸受)
B12…第1基端側軸受(第1の軸受)
B21…第2先端側軸受(第2の軸受)
B22…第2基端側軸受(第2の軸受)

Claims (5)

  1. ステアリングホイールの回転操作を転舵輪に伝達する操舵機構と、
    第1の軸受によって回転自在に支持された駆動軸を介して前記操舵機構に操舵力を付与する電動モータと、
    第2の軸受によって回転自在に支持されたウォームシャフトと前記操舵機構に設けられて前記ウォームシャフトに噛合するウォームホイールとから構成されるウォームギヤと、
    前記駆動軸と前記ウォームシャフトとを接続し、前記駆動軸からの回転トルクを前記ウォームシャフトへと伝達する軸継手と、を備え、
    前記軸継手を、
    前記駆動軸の前記ウォームシャフト側の端部に設けられた第1のボス部と、
    前記第1のボス部において、周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向に延出するように形成された第1の突起部と、
    前記ウォームシャフトの前記駆動軸側の端部に、前記駆動軸の軸方向において前記第1のボス部と対向するように設けられた第2のボス部と、
    前記第2のボス部において、周方向に隣接する前記第1の突起部同士の間に配置されるように周方向へ複数設けられ、かつ、径方向に延出するように形成され、前記隣接する第1の突起部間に係合することによって、該第1の突起部を介して前記電動モータの回転トルクを前記ウォームシャフトに伝達する第2の突起部と、
    金属材料によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面とこれに対向する前記第2ボス部の軸方向端面との間に設けられ、前記駆動軸の軸方向に弾性変形可能に形成された第1の弾性部材と、
    少なくとも樹脂材又はゴム材によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第2のボス部の軸方向端面との間に設けられ、前記駆動軸に対する前記ウォームシャフトの相対変位に基づいて前記第1の弾性部材が圧縮変形する際に、該第1の弾性部材の変形量を抑制するように圧縮変形する第2の弾性部材と、によって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記第1の弾性部材を、前記駆動軸の回転軸から径方向へ所定距離だけ離間した位置において弾性力を発生させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールの噛み合いが強まる方向へ前記ウォームシャフトを付勢する予圧機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  4. ステアリングホイールの回転操作を転舵輪に伝達する操舵機構と、
    第1の軸受によって回転自在に支持された駆動軸を介して前記操舵機構に操舵力を付与する電動モータと、
    第2の軸受によって回転自在に支持されたウォームシャフトと前記操舵機構に設けられて前記ウォームシャフトに噛合するウォームホイールとから構成されるウォームギヤと、
    前記駆動軸と前記ウォームシャフトとを接続し、前記駆動軸からの回転トルクを前記ウォームシャフトへと伝達する軸継手と、を備え、
    前記軸継手を、
    前記駆動軸の前記ウォームシャフト側の端部に設けられた第1のボス部と、
    前記第1のボス部において、周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向に延出するように形成された第1の突起部と、
    前記ウォームシャフトの前記駆動軸側の端部に、前記駆動軸の軸方向において前記第1のボス部と対向するように設けられた第2のボス部と、
    前記第2のボス部において、周方向に隣接する前記第1の突起部同士の間に配置されるように、周方向へ複数設けられ、かつ、径方向へ延出するように形成され、前記隣接する第1の突起部間に係合することによって、該第1の突起部を介して前記電動モータの回転トルクを前記ウォームシャフトへと伝達する第2の突起部と、
    金属材料によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面とこれに対向する前記第2ボス部の軸方向端面との間に設けられ、前記駆動軸の軸方向に弾性変形可能に形成された第1の弾性部材と、
    少なくとも樹脂材又はゴム材によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第1の弾性部材との間、又は、前記第2のボス部の軸方向端面と前記第1の弾性部材との間に設けられ、前記駆動軸に対して前記ウォームシャフトが離間する方向へ前記第1の弾性部材と共に弾性力を発生させる第2の弾性部材と、によって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. ステアリングホイールの回転操作を転舵輪に伝達する操舵機構と、
    第1の軸受によって回転自在に支持された駆動軸を介して前記操舵機構に操舵力を付与する電動モータと、
    第2の軸受によって回転自在に支持されたウォームシャフトと前記操舵機構に設けられて前記ウォームシャフトに噛合するウォームホイールとから構成されるウォームギヤと、
    前記駆動軸と前記ウォームシャフトとを接続し、前記駆動軸からの回転トルクを前記ウォームシャフトへと伝達する軸継手と、を備え、
    前記軸継手を、
    前記駆動軸の前記ウォームシャフト側の端部に設けられた第1のボス部と、
    前記第1のボス部において、周方向へ複数設けられ、かつ、それぞれが径方向に延出するように形成された第1の突起部と、
    前記ウォームシャフトの前記駆動軸側の端部に、前記駆動軸の軸方向において前記第1のボス部と対向するように設けられた第2のボス部と、
    前記第2のボス部の前記駆動軸側の端部に設けられ、前記第1のボス部と共に前記第1の突起部を収容する筒状部と、
    前記筒状部の内周側において、周方向に隣接する前記第1の突起部同士の間に配置されるように、周方向へ複数設けられ、かつ、径方向へ延出するように形成され、前記隣接する第1の突起部間に係合することによって、該第1の突起部を介して前記電動モータの回転トルクを前記ウォームシャフトへと伝達する第2の突起部と、
    金属材料によって形成されると共に、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第2のボス部の軸方向端面との間であって前記第2の突起部の先端より内周側に設けられ、前記駆動軸の軸方向に弾性変形可能に形成された第1の弾性部材と、
    前記第1の突起部が前記筒状部内に収容された状態において周方向に隣接する前記第1の突起部と前記第2の突起部との間に、当該両突起部間の周方向隙間を埋めるように配置されて少なくとも樹脂材料又はゴム材料によって形成される第3の突起部と、前記第1のボス部の軸方向端面と前記第1の弾性部材の間に設けられて前記第3の突起部同士を接続するように前記第3の突起部と同一材料によって一体に成形される接続部とから構成される第2の弾性部材と、によって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
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