JP6164477B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、電動モータの回転軸の回転を、継手を介して減速機ウォームに伝達し、そのウォームに噛み合うウォームホイールによって減速して転舵機構に伝達することにより、ステアリング操作をトルクアシストしている。
ウォームとウォームホイールとの噛み合いには、バックラッシが必要であるが、走行時に、バックラッシに起因した歯打ち音(ラトル音)が発生するおそれがある。
そこで、従来、ウォームの一端(モータ側端部)を支持する第1軸受を中心として、ウォームの他端を支持する第2軸受を付勢部材によってウォームホイール側に弾性的に揺動付勢することにより、バックラッシを除去する電動パワーステアリング装置が提案されている。また、軸受のガタを抑制するために、第1軸受の内輪の両側に一対の弾性体を配置した電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
一方、ウォームホイール側へのウォームの揺動付勢や、ウォームの軸方向付勢を採用するウォーム支持装置において、第2軸受の軌道溝の曲率半径を玉の直径の52.5%以上とすることが提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2012−101649号公報 特開2004−301263号公報
付勢部材の付勢荷重を大きくすると、歯打ち音抑制には寄与できるものの、微小操舵時にウォームが軸方向に移動を開始するときの摩擦抵抗が増加することにより、微小操舵時の操舵フィーリングが悪くなる。
逆に、付勢部材の付勢荷重を小さくすると、微小操舵時にウォームが軸方向に移動を開始するときの摩擦抵抗を低減して微小操舵時の操舵フィーリングが向上するものの、歯打ち音を抑制できなくなる。
そこで、本発明の目的は、歯打ち音の抑制と微小操舵時の操舵フィーリングの向上とを両立することができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、第1端部(18a)および第2端部(18b)を有するウォーム(18)と当該ウォームと噛み合い領域(B)で噛み合うウォームホイール(19)とを含み、電動モータ(16)の回転を減速する減速機(17)と、前記減速機を収容するハウジング(17a)と、前記ハウジングにより固定された外輪(37)と、前記ウォームの第1端部にルーズフィットされた内輪(34)とを含み、前記ウォームの第1端部を回転可能に且つ軸方向移動可能に支持する第1軸受(30)と、外輪(54)と、前記ウォームの第2端部にプレスフィットされた内輪(50)と、を含み、前記ハウジングにより前記ウォームと前記ウォームホイールとの中心間距離(D1)が増減する方向(Y1,Y2)に変位可能に支持されて、前記ウォームの第2端部を回転可能に支持する第2軸受(31;31K)と、前記第1軸受の内輪の軸方向の両側に配置され前記第1軸受の内輪に対して前記ウォームを軸方向(X)に弾性支持する第1弾性部材(32)および第2弾性部材(33)と、前記第2軸受の外輪の外周を前記中心間距離が減少する方向(Y2)に付勢する付勢部材(60)と、を備え、前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向に関する第1摩擦抵抗(G1)と、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪の外周との軸方向に関する第2摩擦抵抗(G2)との和が、前記ウォームの軸方向に関する噛み合い摩擦抵抗(Gm)よりも小さくされている電動パワーステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記付勢部材の付勢荷重をFとし、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪との軸方向に関する摩擦係数をμeとし、前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向に関する摩擦係数をμtとし、前記ウォームの軸方向に関して前記第1軸受の軸受中心と前記噛み合い領域との距離をL1とし、前記ウォームの軸方向に関して前記第2軸受の軸受中心と前記噛み合い領域との距離をL2とし、前記ウォームホイールのピッチ円半径をRとし、前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向の摩擦抵抗により生ずる第1摩擦トルクをT1とし、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪の外周との軸方向の摩擦抵抗により生ずる第2摩擦トルクをT2とし、前記噛み合い領域での噛み合い摩擦抵抗により生ずる噛み合い摩擦トルクTmとして、下記式(1)、(2)、(3)を満足していてもよい。
T1=F・(L1/L2)・μt・R …(1)
T2=F・μe・R …(2)
(T1+T2)<Tm …(3)
また、請求項3のように、前記第2軸受の内輪(50K)の軌道面(91)および外輪(54K)の軌道面(92)の曲率半径(K1,K2)が、転動体(93)の直径(S)の60%以上とされていてもよい。
また、請求項4のように、前記ウォームの第1端部に固定されたボス(25)と前記ボスから延設されたフランジ(26)とを有する第1回転要素(22)と、前記電動モータの回転軸(20)に固定された第2回転要素(23)とを含み、前記ウォームと前記回転軸とをトルク伝達可能に連結する継手(21)と、前記第1軸受の内輪の第1端面(34a)と前記第1弾性部材との間に介在する環状の第1受け板(41)と、前記第1軸受の内輪の第2端面(34b)と前記第2弾性部材との間に介在する環状の第2受け板(42)と、を備え、前記第1弾性部材は、前記第1受け板に固着された第1端面(71)と、前記ウォームの外周に形成された環状段部に摩擦係合する第2端面(72)と、外周(73)と、前記ウォームの外周を取り囲む内周(74)と、を有して環状をなし、前記第2弾性部材は、前記第2受け板に固着された第1端面(81)と、前記第1回転要素のフランジに摩擦係合する第2端面(82)と、外周(83)と、前記第1回転要素のボスの外周を取り囲む内周(84)と、を有して環状をなしていてもよい。
また、請求項5のように、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれは、外周と第2端面との間に面取り部(75,85)を有し、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれにおいて、前記第2端面の外径(E2,H2)が、前記第1端面の外径(E1,H1)よりも小さくされていてもよい。
また、請求項6のように、前記第1弾性部材は、当該第1弾性部材の内周の周方向に等間隔で配置されて前記ウォームの外周に嵌合する複数の弾性突起(76)、または当該第1弾性部材の内周の全周に連続して配置されて前記ウォームの外周に嵌合する環状の弾性突起(76A)を含み、前記第2弾性部材は、当該第2弾性部材の内周の周方向に等間隔で配置されて前記ボスの外周に嵌合する複数の弾性突起(86)、または当該第2弾性部材の内周の全周に連続して配置されて前記ボスの外周に嵌合する環状の弾性突起(86A)を含んでいてもよい。
また、請求項7のように、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれの内周において、前記弾性突起のみに締め代が設けられていてもよい。
また、請求項8のように、前記第1弾性部材の弾性突起は、当該第1弾性部材の第2端面に近接して配置され、前記第2弾性部材の弾性突起は、当該第2弾性部材の第2端面に近接して配置されていてもよい。
請求項1の発明によれば、付勢部材が第2軸受の外輪を付勢する付勢荷重に起因して、付勢部材と第2軸受の外輪の外周との間に軸方向に関する第1摩擦抵抗が生じ、また、第1軸受の内輪とウォームとの間に軸方向に関する第2摩擦抵抗が生ずる。これらの摩擦抵抗の和がウォームの軸方向に関する噛み合い摩擦抵抗より小さいので、微小操舵時に、ウォームホイールを回転させることなく、ウォームを軸方向に微小変位させることができる。したがって、付勢部材によって歯打ち音を防止しつつ、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することができる。
請求項2の発明によれば、前記式(1),(2)を用いて、第1軸受の内輪とウォームとの軸方向の第1摩擦抵抗により生ずる第1摩擦トルクT1と、付勢部材と第2軸受の外輪の外周との軸方向の第2摩擦抵抗により生ずる第2摩擦トルクT2との和を、噛み合い領域での噛み合い摩擦抵抗により生ずる噛み合い摩擦トルクTmよりも小さくするように[(式(3)が成立するように]、付勢部材の付勢荷重Fと各摩擦係数μe,μtの関係を調整する。これにより、付勢部材による付勢によって歯打ち音を防止しつつ、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することが実質的に可能となる。
また、請求項3の発明によれば、第2軸受のアキシャル剛性を低減することができるので、付勢部材と第2軸受の外輪の外周との軸方向に関する第2摩擦抵抗が過度に小さくする必要がない。
また、請求項4の発明によれば、第1弾性部材および第2弾性部材の第1端面側のみに、受け板を配置するので、構造を簡素化することができる。
また、請求項5の発明によれば、第1弾性部材および第2弾性部材の第2端面が、対応するウォームの環状段部および第1回転要素のフランジから受ける反力荷重の位置が、対応する受け板から各弾性部材の第1端面が受ける押圧荷重の位置よりも、径方向内方に配置される。これにより、各弾性部材の圧縮変形時に、各弾性部材の第2端面が、対応するウォームの環状段部および第1回転要素のフランジに対して滑って径方向外方へ拡がることを抑制する方向にモーメント荷重を発生させることができる。可及的に、各弾性部材の第2端面の径方向外方への拡がりを抑制して、各弾性部材の荷重低下を抑制することができる。
また、請求項6の発明によれば、各弾性部材の内周に、周方向に等間隔で配置された複数の弾性突起または周方向に連続して配置された環状の弾性突起を設けたので、各弾性部材を、対応するウォームおよび第1回転要素に対して容易に芯合わせして同心的に組み込むことができる。
また、請求項7の発明によれば、各弾性部材を、対応するウォームおよび第1回転要素に対して確実に芯合わせすることができる。これにより、各弾性部材の偏摩耗の発生を抑制することができる。
また、請求項8の発明によれば、各弾性部材の組み込み側となる第2端面に近接して、芯合わせ用の弾性突起を配置しているので、組み込みが一層容易になる。
本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図である。 電動パワーステアリング装置の要部の断面図である。 継手の分解斜視図である。 電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図であり、ウォームを支持する第1軸受の周辺を示している。 第1受け板に固着された第1弾性部材の正面図である。 第1受け板に固着された第1弾性部材の断面図であり、図5のVI−VI線に沿う断面に相当する。 第2受け板に固着された第2弾性部材の正面図である。 第2受け板に固着された第2弾性部材の断面図であり、図7のVIII−VIII線に沿う断面に相当する。 第1弾性部材が軸方向に圧縮された状態を示す模式図である。 図2のX−X線に沿う断面図である。 付勢部材としての板ばねの斜視図である。 ウォーム支持構造の模式図である。 本発明の別の実施形態における第2軸受の概略断面図である。 (a)および(b)はそれぞれ本発明のさらに別の実施形態における第1弾性部材および第2弾性部材の断面図である。
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、一端にステアリングホイール等の操舵部材2が連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを有している。ピニオン軸7およびラックバー8により、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構Aが構成されている。
ラックバー8は車体に固定されるハウジング9内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動可能に支持されている。ラックバー8の両端部はハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、自動車の左右方向に沿ってのラックバー8の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリングシャフト3は、一端に操舵部材2が連結された入力側の第1操舵軸3aと、ピニオン軸7に連なる出力側の第2操舵軸3bと、第1操舵軸3aと第2操舵軸3bとを同一軸線上で相対回転可能に連結したトーションバー12とを備えている。
トーションバー12を介する第1操舵軸3aと第2操舵軸3bとの間の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサ13が設けられている。トルクセンサ13のトルク検出結果は、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)14に与えられる。ECU14では、トルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、駆動回路15を介して操舵補助用の電動モータ16を駆動制御する。
電動モータ16の出力回転が伝動装置としての減速機17を介して減速されてピニオン軸7に伝達され、ラックバー8の直線運動に変換されて、操舵が補助される。減速機17は、電動モータ16により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム18と、このウォーム18に噛み合うと共にステアリングシャフト3の第2操舵軸3bに一体回転可能に連結された被動ギヤとしてのウォームホイール19とを備えている。
図2に示すように、ウォーム18は電動モータ16の回転軸20と同軸上に配置される。ウォーム18は、その軸長方向に離隔する第1端部18aおよび第2端部18bと、第1端部18aおよび第2端部18b間の中間部の歯部18cとを有する。
ウォームホイール19は、ステアリングシャフト3の第2操舵軸3bの軸方向中間部に一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結されている。ウォームホイール19は、第2操舵軸3bに一体回転可能に結合された環状の芯金19aと、芯金19aの周囲を取り囲み外周に歯部19cを形成した合成樹脂部材19bとを備える。芯金19aは、例えば合成樹脂部材19bの樹脂成形時に金型内にインサートされる。
ウォーム18の第1端部18aとこれに対向する電動モータ16の回転軸20(出力軸)の端部とは、継手21を介してトルク伝達可能に且つ互いに揺動可能に連結されている。具体的には、継手21は、ウォーム18の第1端部18aに一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結された第1回転要素22と、電動モータ16の回転軸20に一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結された第2回転要素23と、第1回転要素22と第2回転要素23との間に介在し、両回転要素22,23間にトルクを伝達する弾性部材24とを備えている。
図3に示すように、第1回転要素22は、ウォーム18の第1端部18a(図2参照)が圧入される嵌合孔25aが形成されたボス25と、ボス25から径方向外方へ延びる環状のフランジ26とを備えている。ボス25は、ウォーム18の第1端部18aに一体回転可能に且つ軸方向移動不能に嵌合されている。
第2回転要素23は、電動モータ16の回転軸20(図2参照)が圧入される嵌合孔27aが形成されて第1回転要素23のフランジ26に軸方向Xに対向する本体27を備えている。
第1回転要素22のフランジ26は、第2回転要素23の本体27に向けて突出する複数の係合突起261を周方向Zに等間隔離隔するように設けている。また、第2回転要素23の本体27は、第1回転要素22のフランジ26に向けて突出する複数の係合突起271を周方向Zに等間隔離隔するように設けている。係合突起261と係合突起271とは、周方向Zの交互に配置されている。
弾性部材24は、環状の主体部28と、主体部28から放射状に延びる複数の係合腕29とを備えている。両回転要素22,23の周方向Zに隣接する係合突起261,271間に、弾性部材24の対応する係合腕29が挟持されている。
図2を参照して、ウォーム18の第1端部18aは、第1軸受30を介して減速機17のハウジング17aに回転可能に支持されている。ウォーム18の第2端部18bは、第2軸受31を介して減速機17のハウジング17aに回転可能に支持されている。継手21の弾性部材24が弾性変形することで、第1軸受30の軸受中心を中心として回転軸20に対するウォーム18の揺動が許容されている。
第1軸受30および第2軸受31は、例えば玉軸受により構成されている。ウォーム18の第1端部18aには、ウォーム18を軸方向の中立位置に付勢する第1弾性部材32および第2弾性部材33が配置されている。
第1軸受30は、ウォーム18の第1端部18aに、一体回転可能に嵌合された内輪34と、減速機17のハウジング17aに設けられた軸受孔35にブッシュ36を介して保持された外輪37とを備えている。
図2の一部を拡大した図4に示すように、外輪37とブッシュ36の端部の環状フランジ36aとが、軸受孔35の端部に設けられた位置決め段部38と、軸受孔35にねじ嵌合された止定部材39との間で軸方向に挟持されている。これにより、外輪37の軸方向移動が規制されている。
第1軸受30の内輪34は、ウォーム18の第1端部18aの外周に一体回転可能に嵌合されている。第1弾性部材32および第2弾性部材33は、内輪34を軸方向Xに挟んだ両側に配置されており、ウォーム18を軸方向Xの中立位置に弾性的に付勢している。各弾性部材32,33は、例えばゴム、熱可塑性エラストマーなどの弾性材料で形成されたブッシュである。
第1弾性部材32は、ウォーム18の外周に形成された環状段部40と、内輪34の第1端面34aに当接した環状の第1受け板41との間に介在し、軸方向Xに圧縮されている。第2弾性部材33は、内輪34の第2端面34bに当接した環状の受け板42と、継手21の第1回転要素22のフランジ26の端面26aとの間に介在し、軸方向Xに圧縮されている。各受け板41,42は、例えば金属製である。各弾性部材32,33は、ゴム製であり、対応する受け板41,42に加硫接着により固着されている。
第1端部18aの外周には、第1弾性部材32が嵌合されて保持された第1部分45と、第1部分45よりも小径で、内輪34および両受け板41,42が嵌合された内輪嵌合部としての第2部分46と、第2部分46よりも小径で第1回転要素22のボス25が嵌合されたボス嵌合部としての第3部分47とが設けられている。
ボス25の外周25bには、第2弾性部材33が嵌合され保持されている。第1部分45と第2部分46(内輪嵌合部)との間には、位置決め段部48が形成されている。位置決め段部48は、内輪34の第2端面34bに当接した第1受け板41に対して、所定の間隙を設けて対向している。
第2部分46(内輪嵌合部)と第3部分(ボス嵌合部)との間には、位置決め段部49が形成されている。ボス25の端面25cが位置決め段部49に突き当てられて、ボス25がウォーム18に対して軸方向Xに位置決めされている。位置決め段部48とボス25の端面25cとの距離P1が、両受け板41,42の外側の端面間の距離P2よりも長く設定されている。両距離P1,P2間の差分(P1−P2)が、ウォーム18の軸方向Xの可動範囲(例えば中立位置から左右0.3mmずつで計0.6mm)に相当する。
図5および図5のVI−VI線に沿う断面図である図6に示すように、第1弾性部材32は、第1受け板41に固着された第1端面71と、ウォーム18の環状段部40に摩擦係合する第2端面72と、外周73と、ウォーム18の外周を取り囲む内周74とを有して環状をなしている。
また、第1弾性部材32は、外周73と第2端面72との間に、例えばR面取り部(C面取り部でもよい)からなる面取り部75を有している。これにより、第1弾性部材32の第1端面71の外径E1よりも、第2端面72の外径E2が小さくされている(E2<E1)。
図4〜図6に示すように、第1弾性部材32は、内周74の周方向に等間隔で配置されてウォーム18の外周(第1部分45)に嵌合する複数の弾性突起76を有している。複数の弾性突起76は、第2端面72に近接して配置されている。第1弾性部材32の内周74において、複数の弾性突起76のみに、ウォーム18の外周(第1部分45)に対する締め代が設けられている。図5、図6の例では、第1弾性部材32の内周74に周方向の等間隔で複数の弾性突起76を配置したが、これに代えて、後述する図14(a)に示すように、第1弾性部材32の内周74の周方向の全周に配置されてウォーム18の外周(第1部分45)に嵌合する環状の弾性突起76Aを設けてもよい。
図7および図VIII−VIII線に沿う断面図である図8に示すように、第2弾性部材33は、第2受け板42に固着された第1端面81と、第1回転要素22のフランジ26の端面26aに摩擦係合する第2端面82と、外周83と、第1回転要素22のボス25の外周25bを取り囲む内周84とを有して環状をなしている。
また、第2弾性部材33は、外周83と第2端面82との間に、例えばR面取り部(C面取り部でもよい)からなる面取り部85を有している。これにより、第2弾性部材33の第1端面81の外径H1よりも、第2端面82の外径H2が小さくされている(H2<H1)。
図4、図7、図8を参照して、第2弾性部材33は、内周84の周方向に等間隔で配置されて第1回転要素22のボス25の外周25bに嵌合する複数の弾性突起86を有している。複数の弾性突起86は、第2端面82に近接して配置されている。第2弾性部材33の内周84において、複数の弾性突起86のみに、ボス25の外周25bに対する締め代が設けられている。図7、図8の例では、第2弾性部材33の内周84に周方向の等間隔で複数の弾性突起86を配置したが、これに代えて、後述する図14(b)に示すように、第2弾性部材33の内周84の周方向の全周に配置されてボス25の外周25bに嵌合する環状の弾性突起86Aを設けてもよい。
図6に示すように、外周73と第2端面72との間に面取り部75が形成されているので、第2端面72と環状段部40との接触円が、第1端面71と第1受け板41との接触円よりも、小径となる。したがって、図9に示すように、第1弾性部材32が軸方向Xに圧縮されるときに、第1弾性部材32の第2端面72が、ウォーム18の環状段部40から受ける反力荷重Q1の位置が、第1受け板41から第1弾性部材32の第1端面71が受ける押圧荷重Q2の位置よりも、径方向内方に配置される。
これにより、第1弾性部材32の圧縮変形時に、第1弾性部材32の第2端面72が、ウォーム18の環状段部40に対して滑って径方向外方へ拡がることを抑制する方向にモーメント荷重Mを発生させることができる。可及的に、軸方向Xへの圧縮変形時に、第1弾性部材32の第2端面72の径方向外方への拡がりを抑制して、第1弾性部材32の荷重低下を抑制することができる。
図示していないが、第2弾性部材33が軸方向Xに圧縮されるときにも、第2弾性部材33の第2面面82の径方向外方への拡がりを抑制して、第2弾性部材33の荷重低下を抑制することができる。
再び、図2および図4を参照して、第2軸受31の内輪50は、ウォーム18の第2端部18bの外周に設けられた嵌合凹部51に一体回転可能に嵌合されている。内輪50の一方の端面が、第2端部18bの外周に設けられた位置決め段部52に当接しており、これにより、ウォーム18に対する内輪50の軸方向移動が規制されている。
ハウジング17aには、第2軸受31を保持するための軸受孔53が設けられている。軸受孔53は、第2軸受31を、ウォーム18とウォームホイール19の中心間距離D1(ウォーム18の回転中心C1とウォームホイール19の回転中心C2との距離に相当)が増減する方向Y1,Y2(増加する方向Y1および減少する方向Y2)に偏倚可能に保持することのできる偏倚孔に形成されている。
軸受孔53の内周と、第2軸受31の外輪54との間に、例えば環状の板ばねからなる付勢部材60が介在している。付勢部材60は、第2軸受31を中心間距離D1が減少する方向Y2に付勢する。
付勢部材60は、例えば板金により形成される薄板状の部材である。図2のV−V線に沿う断面図である図10および斜視図である図11を参照して、付勢部材60は、第2軸受31の外輪54の外周54aを包囲する有端環状をなす主体部61と、主体部61の周方向の端部である第1端部61aおよび第2端部61bからそれぞれ折り曲げ状に延設された一対の回転規制部62と、各回転規制部62からそれぞれ折り曲げ状に延びる一対の片持ち状の弾性舌片63とを含む。
各回転規制部62の幅は、主体部61の幅よりも細くされている。主体部61は、摩擦係合によりハウジング17aの軸受孔53の内周に保持されている。図11に示すように、一対の弾性舌片63の一方は第1の側縁61c側に配置され、他方の弾性舌片63は第2の側縁61d側に配置されて、互い違いとされている。
再び図10を参照して、ハウジング17aの軸受孔53は、その内周の一部に、第2軸受31に対してウォームホイール19側(中心間距離が減少する方向Y2)とは反対の方向(中心間距離が増加する方向Y1)に窪む受け凹部64を形成している。付勢部材60の各弾性舌片63の先端は、軸受孔53の受け凹部64の底64cによって受けられ、各弾性舌片63の付勢力が、第2軸受31を介してウォーム18の第2端部18bを、上記中心間距離D1が減少する方向Y2に付勢している。
受け凹部64はそれぞれ軸受孔53の周方向Zに対向する一対の内壁64a,64bを有しており、付勢部材60の各回転規制部62は、対応する内壁64a,64bに当接することにより、軸受孔53の周方向Zへの、付勢部材60の回転を規制する。
次いで、図12は、ウォーム支持構造の模式図である。付勢部材60の付勢荷重をFとし、付勢部材60と第2軸受31の外輪54の外周54aとの軸方向Xに関する摩擦係数をμeとする。ウォーム18と共に軸方向Xに移動する第2軸受31の外輪54の外周54aと付勢部材60との間の摩擦抵抗G2は、付勢荷重Fと摩擦係数μeとの積となり、下記の式(4)で表される。
G2=F・μe …(4)
第2軸受31を介してウォーム18の第2端部18bに負荷される付勢荷重Fは、噛み合い領域Bを支点として図12において、反時計回りのモーメントを生ずる。したがって、ウォーム18の第1端部18aには、前記反時計回りのモーメントに釣り合う時計回りのモーメントが生じさせる反力Jが、付勢荷重Fと平行な方向に負荷される。
すなわち、ウォーム18の軸方向Xに関して第1軸受30の軸受中心と噛み合い領域Bとの距離をL1とし、ウォーム18の軸方向Xに関して第2軸受31の軸受中心と噛み合い領域Bとの距離をL2として、モーメントの釣り合いから、下記の式(5)が成立する。式(5)から下記の式(6)が導かれる。
F・L2=J・L1 …(5)
J=F・(L2/L1) …(6)
第1軸受30の内輪34とウォーム18との軸方向Xに関する摩擦係数をμtとして、第1軸受30の内輪34とウォーム18との軸方向Xに関する摩擦抵抗G1は、下記の式(7)で表される。すなわち、式(8)が成立する。
G1=J・μt …(7)
G1=F・(L2/L1)・μt …(8)
一方、噛み合い領域Bにおける噛み合い摩擦トルクをTmとすると、ウォーム18の軸方向Xに関しての噛み合い摩擦抵抗Gmは、ウォームホイール19のピッチ円半径をRとして、下記の式(9)で表される。
Gm=Tm/R …(9)
本実施形態では、第1軸受30の内輪34とウォーム18との軸方向Xに関する摩擦抵抗G1と、付勢部材60と第2軸受31の外輪54の外周54aとの軸方向Xに関する摩擦抵抗G2との和(G1+G2)が、ウォーム18の軸方向Xに関する噛み合い摩擦抵抗Gmよりも小さくされている。すなわち、下記の式(10)が成立する。
(G1+G2)<Gm …(10)
一方、ウォーム18の軸方向Xに関する第1摩擦抵抗G1により生ずる第1摩擦抵抗トルクT1は、下記の式(1)で表される。
T1=F・(L1/L2)・μt・R …(1)
また、ウォーム18の軸方向に関する第2摩擦抵抗G2により生ずる第2摩擦抵抗トルクT2は、下記の式(2)で表される。
T2=F・μe・R …(2)
本実施形態では、第1摩擦トルクT1と第2摩擦トルクT2との和(T1+T2)が、噛み合いBでの噛み合い摩擦抵抗Gmにより生ずる噛み合い摩擦トルクTmよりも小さくされている。すなわち、下記の式(3)が成立する。
(T1+T2)<Tm …(3)
本実施形態によれば、付勢部材60が第2軸受31の外輪54を付勢する付勢荷重Fに起因して、付勢部材60と第2軸受31の外輪54の外周54aとの間に軸方向Xに関する第2摩擦抵抗G2が生じ、また、第1軸受30の内輪34とウォーム18との間に軸方向Xに関する第1摩擦抵抗G1が生ずる。これらの摩擦抵抗の和(G1+G2)がウォーム18の軸方向Xに関する噛み合い摩擦抵抗Gmより小さいので[(G1+G2)<Gm]、微小操舵時に、ウォームホイール19を回転させることなく、ウォーム18を軸方向Xに微小変位させることができる。したがって、付勢部材60によって歯打ち音を防止しつつ、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することができる。
また、前記の式(1),(2)を用いて、第1軸受30の内輪34とウォーム18との軸方向Xの第1摩擦抵抗G1により生ずる第1摩擦トルクT1と、付勢部材60と第2軸受31の外輪54の外周54aとの軸方向Xの摩擦抵抗G2により生ずる第2摩擦トルクT2との和(T1+T2)を、噛み合い領域Bでの噛み合い摩擦抵抗Gmにより生ずる噛み合い摩擦トルクTmよりも小さくするように[すなわち、式(3)が成立するように]、付勢部材60の付勢荷重Fと各摩擦係数μe,μtの関係を調整する。これにより、付勢部材60による付勢によって歯打ち音を防止しつつ、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することが実質的に可能となる。
また、第1弾性部材32の第1端面71側のみに第1受け板41を配置し、第2弾性部材33の第1端面81側のみに第2受け板42を配置するので、構造を簡素化することができる。
また、第1弾性部材32および第2弾性部材33のそれぞれが、外周73,83と第2端面72,82との間に、面取り部75,85を形成することにより、第2端面72,82の外径E2,H2を第1端面71,81の外径E1,H1よりも小さくしているので(E2<E1,H2<H1)、下記の利点がある。
すなわち、各弾性部材32,33が、対応するウォーム18の環状段部40および第1回転要素22のフランジ26から受ける反力荷重Q1の位置が、対応する受け板41,42から各弾性部材32,33の第1端面71,81が受ける押圧荷重Q2の位置よりも、径方向内方に配置される(第1弾性部材32に則して説明した図9を参照)。これにより、各弾性部材32,33の圧縮変形時に、各弾性部材32、33の第2端面72,82の径方向外方への拡がりを抑制する方向にモーメント荷重Mを発生させることができる。可及的に、軸方向Xへの圧縮変形時に、各弾性部材32,33の第2端面72,33の径方向外方への拡がりを抑制して、各弾性部材32,33の荷重低下を抑制することができる。
また、各弾性部材32,33の内周74,84に、周方向に等間隔で配置された複数の弾性突起76,86を設けたので、各弾性部材32,33を、対応するウォーム18および第1回転要素22に対して容易に芯合わせして同心的に組み込むことができる。特に、第2弾性部材33を第1回転要素22のボス25に予め嵌合させて一体化させた状態で、ボス25の嵌合孔25aにウォーム18の第3部分47を圧入する組み立てかた(図示せず)を採用することができ、この点からも組み立てが容易になる。
また、各弾性部材32,33の内周74,84において弾性突起76,86のみが締め代を生ずるようにしたので、各弾性部材32,33を、対応するウォーム18および第1回転要素22に対して確実に芯合わせすることができる。これにより、各弾性部材32,33の偏摩耗の発生を抑制することができる。
第1弾性部材32の弾性突起76が、第1弾性部材32においてウォーム18(の第1部分45)への組み込み側となる第2端面72に近接して配置されているので、ウォーム18への第1弾性部材32の組み込みが一層容易になる。同じく、第2弾性部材33の弾性突起86が、第2弾性部材33において第1回転要素22のボス25への組み込み側となる第2端面82に近接して配置されているので、第1回転要素22のボス25への第2弾性部材33の組み込みが一層容易になる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図13に示すように、内輪50Kの軌道面91の曲率半径K1および外輪54Kの軌道面92の曲率半径K2が、それぞれ、ボールである転動体93の直径Sの60%以上とされた第2軸受31Kを用いてもよい。すなわち、K1≧0.6・Sであり、K2≧0.6・Sである。この場合、第2軸受31Kのアキシャル剛性を低減することができるので、第2軸受31Kの外輪54Kの外周54Kaとの軸方向Xに関する摩擦抵抗μeを過度に小さくする必要がなくなるという利点がある。
また、図5、図6の実施形態の複数の弾性突起76に代えて、図14(a)に示すように、第1弾性部材32に、当該第1弾性部材32の内周74の周方向の全周に配置されてウォーム18の外周[第1部分45。図14(a)には示さず]に嵌合する環状の弾性突起76Aを設けてもよい。また、図7、図8の実施形態の複数の弾性突起86に代えて、図14(b)に示すように、第2弾性部材33に、当該第2弾性部材33の内周84の周方向の全周に配置されてボス25の外周25b[図14(b)には示さず]に嵌合する環状の弾性突起86Aを設けてもよい。
また、前記実施形態では、ステアリングシャフトに電動モータの操舵補助力を付与したが、これに代えて、ピニオン軸に電動モータの操舵補助力を付与してもよい。その他、本発明は、請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置、3…ステアリングシャフト、16…電動モータ、17…減速機、17a…ハウジング、18…ウォーム、18a…第1端部、18b…第2端部、19…ウォームホイール、20…回転軸、21…継手、22…第1回転要素、23…第2回転要素、25…ボス、26…フランジ、30…第1軸受、31;31K…第2軸受、32…第1弾性部材、33…第2弾性部材、34…(第1軸受の)内輪、34a…第1端面、34b…第2端面、40…環状段部、41…第1受け板、42…第2受け板、50;50K…(第2軸受の)内輪、54;54K…(第2軸受の)外輪、60…付勢部材、71…第1端面、72…第2端面、73…外周、74…内周、75…面取り部、76;76A…弾性突起、81…第1端面、82…第2端面、83…外周、84…内周、85…面取り部、86;86A…弾性突起、91…軌道面、92…軌道面、93…転動体、B…噛み合い領域、C1…(ウォームの)回転中心、C2…(ウォームホイールの)回転中心、D1…中心間距離、E1…(第1端面の)外径、E2…(第2端面の)外径、F…付勢荷重、G1…第1摩擦抵抗、G2…第2摩擦抵抗、Gm…噛み合い摩擦抵抗、H1…(第1端面の)外径、H2…(第2端面の)外径、K1,K2…(軌道面の)曲率半径、L1,L2…距離、R…ピッチ円半径、S…(転動体の)直径、T1…第1摩擦トルク、T2…第2摩擦トルク、Tm…噛み合い摩擦トルク、μe,μt…摩擦係数、X…軸方向、Y1…中心間距離が増加する方向、Y2…中心間距離が減少する方向

Claims (8)

  1. 第1端部および第2端部を有するウォームと当該ウォームと噛み合い領域で噛み合うウォームホイールとを含み、電動モータの回転を減速する減速機と、
    前記減速機を収容するハウジングと、
    前記ハウジングにより固定された外輪と、前記ウォームの第1端部にルーズフィットされた内輪とを含み、前記ウォームの第1端部を回転可能に且つ軸方向移動可能に支持する第1軸受と、
    外輪と、前記ウォームの第2端部にプレスフィットされた内輪と、を含み、前記ハウジングにより前記ウォームと前記ウォームホイールとの中心間距離が増減する方向に変位可能に支持されて、前記ウォームの第2端部を回転可能に支持する第2軸受と、
    前記第1軸受の内輪の軸方向の両側に配置され前記第1軸受の内輪に対して前記ウォームを軸方向に弾性支持する第1弾性部材および第2弾性部材と、
    前記第2軸受の外輪の外周を前記中心間距離が減少する方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向に関する第1摩擦抵抗と、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪の外周との軸方向に関する第2摩擦抵抗との和が、前記ウォームの軸方向に関する噛み合い摩擦抵抗よりも小さくされている電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記付勢部材の付勢荷重をFとし、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪との軸方向に関する摩擦係数をμeとし、前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向に関する摩擦係数をμtとし、前記ウォームの軸方向に関して前記第1軸受の軸受中心と前記噛み合い領域との距離をL1とし、前記ウォームの軸方向に関して前記第2軸受の軸受中心と前記噛み合い領域との距離をL2とし、前記ウォームホイールのピッチ円半径をRとし、前記第1軸受の内輪と前記ウォームとの軸方向の摩擦抵抗により生ずる第1摩擦トルクをT1とし、前記付勢部材と前記第2軸受の外輪の外周との軸方向の摩擦抵抗により生ずる第2摩擦トルクをT2とし、前記噛み合い領域での噛み合い摩擦抵抗により生ずる噛み合い摩擦トルクTmとして、下記式(1)、(2)、(3)を満足する電動パワーステアリング装置。
    T1=F・(L1/L2)・μt・R …(1)
    T2=F・μe・R …(2)
    (T1+T2)<Tm …(3)
  3. 請求項1または2において、前記第2軸受の内輪の軌道面および外輪の軌道面の曲率半径が、転動体の直径の60%以上とされている電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記ウォームの第1端部に固定されたボスと前記ボスから延設されたフランジとを有する第1回転要素と、前記電動モータの回転軸に固定された第2回転要素とを含み、前記ウォームと前記回転軸とをトルク伝達可能に連結する継手と、
    前記第1軸受の内輪の第1端面と前記第1弾性部材との間に介在する環状の第1受け板と、
    前記第1軸受の内輪の第2端面と前記第2弾性部材との間に介在する環状の第2受け板と、を備え、
    前記第1弾性部材は、前記第1受け板に固着された第1端面と、前記ウォームの外周に形成された環状段部に摩擦係合する第2端面と、外周と、前記ウォームの外周を取り囲む内周と、を有して環状をなし、
    前記第2弾性部材は、前記第2受け板に固着された第1端面と、前記第1回転要素のフランジに摩擦係合する第2端面と、外周と、前記第1回転要素のボスの外周を取り囲む内周と、を有して環状をなしている電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項4において、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれは、外周と第2端面との間に面取り部を有し、
    前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれにおいて、前記第2端面の外径が、前記第1端面の外径よりも小さくされている電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項4または5において、前記第1弾性部材は、当該第1弾性部材の内周の周方向に等間隔で配置されて前記ウォームの外周に嵌合する複数の弾性突起、または当該第1弾性部材の内周の全周に連続して配置されて前記ウォームの外周に嵌合する環状の弾性突起を含み、
    前記第2弾性部材は、当該第2弾性部材の内周の周方向に等間隔で配置されて前記ボスの外周に嵌合する複数の弾性突起、または当該第2弾性部材の内周の全周に連続して配置されて前記ボスの外周に嵌合する環状の弾性突起を含む電動パワーステアリング装置。
  7. 請求項6において、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材のそれぞれの内周において、前記弾性突起のみに締め代が設けられている電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項6または7において、前記第1弾性部材の弾性突起は、当該第1弾性部材の第2端面に近接して配置され、前記第2弾性部材の弾性突起は、当該第2弾性部材の第2端面に近接して配置されている電動パワーステアリング装置。
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