JP4957481B2 - 電磁波吸収体 - Google Patents
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Description
(1)可撓性を有する抵抗膜層および電磁波反射膜層が折り畳まれたもしくは巻回された電磁波吸収体であり、前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層が空間を隔てて略平行に展張設置されることで電波吸収性を発現することを特徴とする電磁波吸収体。
(2)前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層は、それぞれ、一方の端部に、対応する層の巻取り軸および該巻取り軸を正逆両方向に回動させることが可能な回動機構を有し、他方の端部に、対応する層を展張方向に交差する方向に広げた状態で保持する棒状部材を有している、前記(1)に記載の電磁波吸収体。
(3)前記抵抗膜層と前記電磁波反射膜層との間の距離が、使用する電磁波の波長をλとした場合、λ/12〜λ/4である、前記(1)または(2)に記載の電磁波吸収体。
(4)前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層の厚さが、それぞれ0.05mm〜5mmである、前記(1)〜(3)のいずれか記載の電磁波吸収体。
本発明の電磁波吸収体は、可撓性を有する抵抗膜層および電磁波反射膜層が折り畳まれたもしくは巻回されており、これらを互いの間隔を保つように空間を隔てて略平行に展張設置すること電波吸収性を発現する構成を採っている。
例えば、RFIDシステムで使用される周波数において、2.5GHzでは1.0cm〜3.0cm、950MHzでは2.6cm〜7.8cm、無線LAN使用周波数である2.5GHzでは、1.0cm〜3.0cm、5.2GHzでは0.5cm〜1.4cmであることが好ましい。
2.45GHzおよび0.95GHzのマイクロ波方式の据え置き型リーダライタを、アンテナ中央部が床から高さ85cmになるよう設置した。非接触ICタグの読取性を確認するため、周波数2.45GHzについては、アンテナから80cmの位置に反射体(45cm×45cm)を正対させた場合、周波数0.95GHzについては、アンテナから400cmの位置に反射体(90cm×90cm)を正対させた場合に関して、それぞれ反射体を設置しない場合と比較し、アンテナからの送信波と反射波の電磁波干渉によるヌル点(ICタグを読み取らないポイント)の発生有無について確認した。尚、上記試験に関わるアンテナ、ICタグ、電磁波吸収体の配置図を図5に示す。
(抵抗膜層)
平均繊維長3mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップ度ガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムをそれぞれ、1質量%、19質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻取りスピード100m/分で湿式抄紙した、厚み0.13mm、米坪量100g/m2の抵抗膜を用いた。
厚さ0.05mmのアルミ蒸着フィルムを用いた。
上記抵抗膜層および電磁波反射膜層により、図1〜図4に示す構成を有するロールカーテン形態の電磁波吸収体を構成した。なお、抵抗膜層と電磁波反射膜層との間の距離は10mmとした。また、この電磁波吸収体は電磁波吸収部材(抵抗膜および電磁波反射膜)の重量が200g/m2と軽量なものであった。
この電磁波吸収体を用いて2.45GHzにおける非接触ICタグの認識試験を行った結果、読取性は○であり、アンテナからの送信波と反射波との干渉によるヌル点の発生を抑制できるものであった。
(抵抗膜層)
実施例1と同様の抵抗膜を用いた。
実施例1と同様の電磁波反射膜を用いた。
上記抵抗膜層と電磁波反射膜層との間の距離を15mmとした以外は実施例1と同様にし、電磁波吸収体を得た。
(抵抗膜層)
実施例1と同様の抵抗膜を用いた。
実施例1と同様の電磁波反射膜を用いた。
上記抵抗膜層と電磁波反射膜層との間の距離を20mmとした以外は実施例1と同様にし、電磁波吸収体を得た。
2.45GHzにおけるこの電磁波吸収体を用いて非接触ICタグの認識試験を行った結果、読取性は○であり、アンテナからの送信波と反射波との干渉によるヌル点の発生を抑制できるものであった。
(抵抗膜層)
実施例1で作製した抵抗膜2枚をエチレン−酢酸ビニル系接着剤を用いて互いに貼り合わせ、厚み0.26mm、米坪量200g/m2の抵抗膜層を得た。
実施例1と同様の電磁波反射膜を用いた。
上記抵抗膜層と、電磁波反射膜との間の距離を25mmとした以外は実施例1と同様にし、電磁波吸収部材の重量が300g/m2の電磁波吸収体を得た。
0.95GHzのリーダライタに関し、この電磁波吸収体を用いて非接触ICタグの認識試験を行った結果、読取性は○であり、アンテナからの送信波と反射波との干渉によるヌル点の発生を抑制できるものであった。
(抵抗膜層)
実施例4と同様の抵抗膜を用いた。
実施例1と同様の電磁波反射膜を用いた。
上記抵抗膜層と電磁波反射膜層との間の距離を30mmとした以外は実施例1と同様にし、電磁波吸収体を得た。
[比較例1]
抵抗膜層を設けなかった以外は実施例1と同様にロールカーテン形態の電磁波吸収体を構成し、2.45GHzのリーダライタを用い非接触ICタグの認識試験を行った。その結果、読取性は×であり、アンテナからの送信波と電磁波反射膜からの反射波が干渉し、ヌル点が発生した。
2:電磁波反射膜層
3:巻取り軸
4:棒状部材
5:ガイドロール
6:収納ケース
7:バー固定冶具
11:アンテナ
12:ICタグ
13:電磁波吸収体
14:反射体
Claims (4)
- 可撓性を有する抵抗膜層および電磁波反射膜層が折り畳まれたもしくは巻回された電磁波吸収体であり、前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層が空間を隔てて略平行に展張設置されることで電波吸収性を発現することを特徴とする電磁波吸収体。
- 前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層は、それぞれ、一方の端部に、対応する層の巻取り軸および該巻取り軸を正逆両方向に回動させることが可能な回動機構を有し、他方の端部に、対応する層を展張方向に交差する方向に広げた状態で保持する棒状部材を有している請求項1に記載の電磁波吸収体。
- 前記抵抗膜層と前記電磁波反射膜層との間の距離が、使用する電磁波の波長をλとした場合、λ/12〜λ/4である請求項1または2記載の電磁波吸収体。
- 前記抵抗膜層および前記電磁波反射膜層の厚さが、それぞれ0.05mm〜5mmであること特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の電磁波吸収体。
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