JP4485907B2 - 電磁波シールド間仕切り構造及びこれに用いられるカーテン - Google Patents
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Description
このように構成された電磁波シールド構成体では、所定空間を任意に電磁波シールドできるので、電磁波シールドの空間の構成を簡易かつ迅速に行うことができる。従って、電磁波シールド空間を比較的少ない工数で構築でき、電磁波シールド空間の構築コストを低減できるようになっている。
また、上記従来の特許文献1に示された電磁波シールド構成体では、カーテンと重ねカーテンとの間に隙間が発生してしまい、所定の電磁波シールド性能が得られない問題点もあった。
また、上記従来の特許文献1に示された電磁波シールド構成体では、重ねカーテンをカーテンの取付部分と離れた箇所から突設された取付具に重ねカーテンを取付けているため、部品点数及び組付工数が増大する問題点があった。
更に、上記従来の特許文献1に示された電磁波シールド構成体では、カーテンの分断部分でカーテンの重なる部分の両側縁に隙間が発生してやはり所望の電磁波シールド性能が得られない問題点もあった。
本発明の目的は、所定の空間とこの空間外とを連通する隙間をできるだけ少なくすることにより、電磁波シールド性能を向上できるとともに、可動カーテンの見栄えを向上できる、電磁波シールド間仕切り構造及びこれに用いられるカーテンを提供することにある。
本発明の別の目的は、天井又は天井に吊下げられたフレームとカーテンレールとの間に、クッション性を有する導電性シート、固定カーテンの上縁及びアッパ部材の周縁を挟み込むことにより、アッパ部材と固定カーテンやカーテンレールとを電気的に接続できるとともに、天井又はフレームとカーテンレールとの間に隙間を発生させない、電磁波シールド間仕切り構造を提供することにある。
その特徴ある構成は、可動カーテン18が、鉛直方向に延びるカーテン本体18aと、このカーテン本体18aの下縁に一体的に設けられロア部材14に接触して床面11上に広がる接触帯部18bとを有し、カーテン本体18aの下縁から接触帯部18bにかけて可動カーテン18の高さ方向に所定の長さを有しかつ可動カーテン18の全幅にわたって扁平筒状袋18cが形成され、扁平筒状袋18c内で可動カーテン18の高さ方向に移動可能な可動ウエイト34が扁平筒状袋18cに可動カーテン18の全幅に延びて収容されたところにある。
この請求項1に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、可動カーテン18の一側縁がカーテンレール17の一端に位置しかつ可動カーテン18の他側縁がカーテンレール17の他端に位置するまで可動カーテン18を展開すると、カーテンレール17の重合長さ分だけ可動カーテン18の両側部が重合し、所定の空間12がアッパ部材13、ロア部材14、可動カーテン18及び固定カーテン19により上記所定の空間12の周囲から仕切られる。このとき可動ウエイト34が扁平筒状袋18c内を移動してカーテン本体18aの下縁又は接触帯部18bを床面上のロア部材14に強制的に接触させるので、ロア部材14と可動カーテン18との間の隙間の発生が阻止され、上記所定の空間12を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を向上できる。
この請求項2に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、可動カーテン18を展開して、所定の空間12をアッパ部材13、ロア部材14、可動カーテン18及び固定カーテン19により仕切ったとき、可動ウエイト34が扁平筒状袋18c内を移動してカーテン本体18aの下縁又は接触帯部18bを床面上のロア部材14に強制的に接触させるとともに、先端ウエイト33が接触帯部18bの先端縁を床面上のロア部材14に強制的に接触させるので、ロア部材14と可動カーテン18との間の隙間の発生が更に確実に阻止され、上記所定の空間12を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1及び図8に示すように、可動カーテン18の扁平筒状袋18cより上方のカーテン本体18a下部に可動カーテン18の全幅に延びるテンションウエイト32が設けられたことを特徴とする。
この請求項3に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、可動カーテン18の一側縁がカーテンレール17の一端に位置しかつ可動カーテン18の他側縁がカーテンレール17の他端に位置するまで可動カーテン18を展開すると、テンションウエイト32が上記展開した可動カーテン18のカーテン本体18aの弛みを無くすので、可動カーテン18の見栄えを向上できるとともに、可動カーテン18の弛む部分や皺になる部分が少なくなるので、可動ウエイト34が扁平筒状袋18c内を移動して、カーテン本体18aの下縁又は接触帯部18bを床面上のロア部材14に効率良く接触させることができる。
この請求項4に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、展開した可動カーテン18と固定カーテン19との間に発生する隙間が導電性突起物37により閉塞されるので、所定の空間12を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に天井に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介してカーテンレールが取付けられたことを特徴とする。
この請求項5に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、天井とカーテンレールとの間に、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を挟み込むことにより、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続できるとともに、アッパ部材とカーテンレールとを電気的に接続できる。また天井とカーテンレールとの間に、クッション性を有する導電性シートを挟み込むことにより、導電性シートが変形して天井とカーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
この請求項6に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、フレーム23とカーテンレール17との間に、アッパ部材13の周縁及び固定カーテン19の上縁を挟み込むことにより、アッパ部材13と固定カーテン19とを電気的に接続できるとともに、アッパ部材13とカーテンレール17とを電気的に接続できる。またフレーム23とカーテンレール17との間に、クッション性を有する導電性シート27を挟み込むことにより、導電性シート27が変形して天井16とカーテンレール17との間の隙間が閉塞されるので、所定の空間12を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図5及び図7に示すように、展開した可動カーテン18の重合部の両側縁の隙間が面ファスナー41,42によりそれぞれ閉止可能に構成されたことを特徴とする。
この請求項7に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、展開した可動カーテン18の重合部の両側縁を面ファスナー41,42によりそれぞれ閉止するので、所定の空間12を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
その特徴ある構成は、第1可動カーテン71が、鉛直方向に延びる第1カーテン本体71aと、この第1カーテン本体71aの下縁に一体的に設けられロア部材14に接触して床面11上に広がる第1接触帯部71bとを有し、第1カーテン本体71aの下縁から第1接触帯部71bにかけて第1可動カーテン71の高さ方向に所定の長さを有しかつ第1可動カーテン71の全幅にわたって第1扁平筒状袋71cが形成され、第1扁平筒状袋71c内で第1可動カーテン71の高さ方向に移動可能な第1可動ウエイト71fが第1扁平筒状袋71cに第1可動カーテン71の全幅に延びて収容され、第2可動カーテン72が、鉛直方向に延びる第2カーテン本体72aと、この第2カーテン本体72aの下縁に一体的に設けられロア部材14に接触して床面11上に広がる第2接触帯部72bとを有し、第2カーテン本体72aの下縁から第2接触帯部72bにかけて第2可動カーテン72の高さ方向に所定の長さを有しかつ第2可動カーテン72の全幅にわたって第2扁平筒状袋72cが形成され、第2扁平筒状袋72c内で第2可動カーテン72の高さ方向に移動可能な第2可動ウエイト72fが第2扁平筒状袋72cに第2可動カーテン72の全幅に延びて収容されたところにある。
この請求項8に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、第1可動カーテン71の他側縁が第1カーテンレール61の他端に位置しかつ第2可動カーテン72の他側縁が第2カーテンレール62の他端に位置するまで第1及び第2可動カーテン71,72を展開すると、第1及び第2カーテンレール61,62の重合長さ分だけ第1及び第2可動カーテン71,72の他側部が重合し、所定の空間53がアッパ部材54、ロア部材56、サイド部材57、第1可動カーテ71ン、第2可動カーテン72及び固定カーテン58により上記所定の空間53の周囲から仕切られる。このとき第1可動ウエイト71fが第1扁平筒状袋71c内を移動して第1カーテン本体71aの下縁又は第1接触帯部71bを床面上のロア部材56に強制的に接触させるとともに、第2可動ウエイト72fが第2扁平筒状袋72c内を移動して第2カーテン本体72aの下縁又は第2接触帯部72bを床面上のロア部材56に強制的に接触させるので、ロア部材56と第1及び第2可動カーテン71,72との間の隙間の発生が阻止され、上記所定の空間53を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を向上できる。
この請求項9に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、第1及び第2可動カーテン71,72を展開して、所定の空間53をアッパ部材54、ロア部材56、第1可動カーテン71、第2可動カーテン72及び固定カーテン58により仕切ったとき、第1可動ウエイト71fが第1扁平筒状袋71c内を移動して第1カーテン本体71aの下縁又は第1接触帯部71bを床面上のロア部材56に強制的に接触させるとともに、第1先端ウエイト71eが第1接触帯部71bの先端縁を床面上のロア部材56に強制的に接触させ、また第2可動ウエイト72fが第2扁平筒状袋72c内を移動して第2カーテン本体72aの下縁又は第2接触帯部72bを床面上のロア部材56に強制的に接触させるとともに、第2先端ウエイト72eが第2接触帯部72bの先端縁を床面上のロア部材56に強制的に接触させるので、ロア部材56と第1及び第2可動カーテン71,72との間の隙間の発生が更に確実に阻止され、上記所定の空間53を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項10に係る発明は、請求項8に係る発明であって、更に図11及び図21に示すように、第1可動カーテン71の第1扁平筒状袋71cより上方の第1カーテン本体71a下部に第1可動カーテン71の全幅に延びる第1テンションウエイト71dが設けられ、第2可動カーテン72の第2扁平筒状袋72cより上方の第2カーテン本体72a下部に第2可動カーテン72の全幅に延びる第2テンションウエイト72dが設けられたことを特徴とする。
この請求項10に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、第1可動カーテン71の他側縁が第1カーテンレール61の他端に位置しかつ第2可動カーテン72の他側縁が第2カーテンレール62の他端に位置するまで第1及び第2可動カーテン71,72を展開すると、第1及び第2テンションウエイト71d,72dが上記展開した第1及び第2可動カーテン71,72の第1及び第2カーテン本体71a,72aの弛みをそれぞれ無くすので、第1及び第2可動カーテン71,72の見栄えを向上できるとともに、第1及び第2可動カーテン71,72の弛む部分や皺になる部分が少なくなるので、第1及び第2可動ウエイト71f、72fが第1及び第2扁平筒状袋71c,72c内をそれぞれ移動して、第1及び第2カーテン本体71a,72aの下縁又は第1及び第2接触帯部71b,72bを床面上のロア部材56に効率良く接触させることができる。
この請求項11に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、展開した第1及び第2可動カーテン71,72と固定カーテン58との間に発生する隙間が導電性突起物68によりそれぞれ閉塞されるので、所定の空間53を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項12に係る発明は、請求項8に係る発明であって、更に図11に示すように、天井59に、クッション性を有する導電性シート63、アッパ部材54の周縁及び固定カーテン58の上縁を介して第1及び第2カーテンレール61,62がそれぞれ取付けられたことを特徴とする。
この請求項12に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、天井59と第1カーテンレール61との間に、アッパ部材54の周縁及び固定カーテン58の上縁を挟み込み、天井59と第2カーテンレール62との間に、アッパ部材54の周縁及び固定カーテン58の上縁を挟み込むことにより、アッパ部材54と固定カーテン58とを電気的に接続できるとともに、アッパ部材54と第1及び第2カーテンレール61,62とを電気的に接続できる。また天井59と第1カーテンレール61との間に、クッション性を有する導電性シート63を挟み込み、天井59と第2カーテンレール62との間に、クッション性を有する導電性シート63を挟み込むことにより、導電性シート63が変形して天井59と第1及び第2カーテンレール61,62との間の隙間が閉塞されるので、所定の空間53を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
この請求項13に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、フレームと第1カーテンレールとの間に、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を挟み込み、フレームと第2カーテンレールとの間に、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を挟み込むことにより、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続できるとともに、アッパ部材と第1及び第2カーテンレールとを電気的に接続できる。またフレームと第1及び第2カーテンレールとの間に、クッション性を有する導電性シートを挟み込むことにより、導電性シートが変形して天井と第1及び第2カーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項14に係る発明は、請求項8に係る発明であって、更に図14及び図16に示すように、展開した第1及び第2可動カーテン71,72の重合部の両側縁の隙間が面ファスナー101,102によりそれぞれ閉止可能に構成されたことを特徴とする。
この請求項14に記載された電磁波シールド間仕切り構造では、展開した第1及び第2可動カーテン71,72の重合部の両側縁を面ファスナー101,102によりそれぞれ閉止するので、所定の空間53を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
請求項16に係る発明は、図1に示すように、請求項1ないし7いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる固定カーテンである。
この請求項15又は16に記載されたカーテンでは、所定の空間とこの空間外とを連通する隙間をできるだけ少なくすることができるので、電磁波シールド性能を向上できるとともに、可動カーテンの見栄えを向上できる。
請求項17に係る発明は、図11に示すように、請求項8ないし14いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる第1及び第2可動カーテンである。
請求項18に係る発明は、図11に示すように、請求項8ないし14いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる固定カーテンである。
この請求項17又は18に記載されたカーテンでは、所定の空間とこの空間外とを連通する隙間をできるだけ少なくすることができるので、電磁波シールド性能を向上できるとともに、可動カーテンの見栄えを向上できる。
また扁平筒状袋をカーテン本体の下縁から接触帯部の基端縁にかけて形成し、接触帯部の先端縁に可動カーテンの全幅に延びる先端ウエイトを設ければ、可動カーテンを展開して所定の空間を仕切ったとき、可動ウエイトが扁平筒状袋内を移動してカーテン本体の下縁又は接触帯部を床面上のロア部材に強制的に接触させるとともに、先端ウエイトが接触帯部の先端縁を床面上のロア部材に強制的に接触させる。この結果、ロア部材と可動カーテンとの間の隙間の発生が更に確実に阻止されるので、上記所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また扁平筒状袋の上方のカーテン本体下部にテンションウエイトを設ければ、可動カーテンの展開時に、テンションウエイトがカーテン本体の弛みを無くすので、可動カーテンの見栄えを向上できるとともに、可動カーテンの弛む部分や皺になる部分が少なくなるので、可動ウエイトがカーテン本体の下縁又は接触帯部を床面上のロア部材に効率良く接触させ、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また天井に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介してカーテンレールを取付ければ、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続でき、アッパ部材とカーテンレールとを電気的に接続できるとともに、導電性シートが変形して天井とカーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また天井から垂下された吊りボルトの下端に、アッパ部材の周縁に沿うようにフレームを取付け、このフレームの下面に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介してカーテンレールを取付ければ、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続でき、アッパ部材とカーテンレールとを電気的に接続できるとともに、導電性シートが変形して天井とカーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また展開時の可動カーテンの重合部の両側縁の隙間を面ファスナーによりそれぞれ閉止すれば、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また第1扁平筒状袋を第1カーテン本体の下縁から第1接触帯部の基端縁にかけて形成し、第1接触帯部の先端縁に第1可動カーテンの全幅に延びる第1先端ウエイトを設け、第2扁平筒状袋を第2カーテン本体の下縁から第2接触帯部の基端縁にかけて形成し、第2接触帯部の先端縁に第2可動カーテンの全幅に延びる第2先端ウエイトを設ければ、第1及び第2可動カーテンを展開して所定の空間を仕切ったとき、第1可動ウエイトが第1扁平筒状袋内を移動して第1カーテン本体の下縁又は第1接触帯部を床面上のロア部材に強制的に接触させるとともに、第1先端ウエイトが第1接触帯部の先端縁を床面上のロア部材に強制的に接触させ、また第2可動ウエイトが第2扁平筒状袋内を移動して第2カーテン本体の下縁又は第2接触帯部を床面上のロア部材に強制的に接触させるとともに、第2先端ウエイトが第2接触帯部の先端縁を床面上のロア部材に強制的に接触させる。この結果、ロア部材と第1及び第2可動カーテンとの間の隙間の発生が更に確実に阻止されるので、上記所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また第1扁平筒状袋の上方の第1カーテン本体下部に第1テンションウエイトを設け、第2扁平筒状袋の上方の第2カーテン本体下部に第2テンションウエイトを設ければ、第1及び第2可動カーテンの展開時に、第1テンションウエイトが第1カーテン本体の弛みを無くし、第2テンションウエイトが第2カーテン本体の弛みを無くすので、第1及び第2可動カーテンの見栄えを向上できるとともに、第1及び第2可動カーテンの弛む部分や皺になる部分が少なくなるので、第1及び第2可動ウエイトが第1及び第2カーテン本体の下縁又は第1及び第2接触帯部を床面上のロア部材に効率良く接触させ、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また天井に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介して第1及び第2カーテンレールをそれぞれ取付ければ、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続でき、アッパ部材と第1及び第2カーテンレールとを電気的に接続できるとともに、導電性シートが変形して天井と第1及び第2カーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
また天井から垂下された吊りボルトの下端に、アッパ部材の周縁に沿うようにフレームを取付け、このフレームの下面に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介して第1及び第2カーテンレールをそれぞれ取付ければ、アッパ部材と固定カーテンとを電気的に接続でき、アッパ部材と第1及び第2カーテンレールとを電気的に接続できるとともに、導電性シートが変形して天井と第1及び第2カーテンレールとの間の隙間が閉塞されるので、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
またに展開時の第1及び第2可動カーテンの重合部の両側縁の隙間を面ファスナーによりそれぞれ閉止可能に構成すれば、所定の空間を仕切る間仕切り構造の電磁波シールド性能を更に向上できる。
更に上記電磁波シールド間仕切り構造に用いられる可動カーテン、固定カーテン又は第1及び第2可動カーテンでは、所定の空間とこの空間外とを連通する隙間をできるだけ少なくすることができるので、電磁波シールド性能を向上できるとともに、可動カーテンの見栄えを向上できる。
<第1の実施の形態>
図1、図8及び図9に示すように、電磁波シールド間仕切り構造は、部屋の床面11と天井16との間の所定の空間12の上部に水平に設けられた導電性を有するアッパ部材13と、上記所定の空間12の床面11上に設けられた導電性を有するロア部材14と、アッパ部材13の周縁に沿うように天井16に固定された導電性を有するカーテンレール17と、カーテンレール17から垂下された導電性を有する可動カーテン18と、上縁がカーテンレール17とともに天井16に固定された導電性を有する固定カーテン19とを備える。天井16には複数の吊りボルト21が垂下され、これらの吊りボルト21の下端にはチャンネル状のホルダ22を介してフレーム23が取付けられる(図1〜図3)。フレーム23はアルミ合金等の軽量金属の角パイプをアッパ部材13の周縁に沿うように曲げて形成され、かつその両端部は所定の長さだけ重合するように構成される。フレーム23はホルダ22にて挟持された状態でこれらにボルト24を挿通して、このボルト24の先端にナット26を螺合することにより天井16に垂下される。またカーテンレール17はフレーム23と同様にアルミ合金等の軽量金属のC型チャンネル材をアッパ部材13の周縁に沿うように曲げて形成され、かつその両端部は所定の長さだけ重合するように構成される(図1〜図4及び図6)。
図10は本発明の第2の実施の形態を示す。図10において図8と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、可動カーテン18の重合部において、内側の可動カーテン18の接触帯部18cがロア部材14に接触して所定の空間12の内方の床面11上に広がって設けられる。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された電磁波シールド間仕切り構造では、可動カーテンの接触帯部18cが所定の空間12の外方から内方に向かう部分に捩れが発生するけれども、可動ウエイト34及び先端ウエイト33により2重に可動カーテン18を床面11上のロア部材14に強制的に接触させるので、ロア部材14と可動カーテン18との間に隙間は発生しない。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
図11〜図22は本発明の第3の実施の形態を示す。
この実施の形態では、電磁波シールド間仕切り構造が、部屋の床面51と壁面52と天井59で囲まれた所定の空間53の上部に水平に設けられた導電性を有するアッパ部材54と、上記所定の空間53の床面51上に設けられた導電性を有するロア部材56と、上記所定の空間53の壁面52に設けられた導電性を有するサイド部材57と、サイド部材57の上縁一端からサイド部材57から離れかつアッパ部材54の周縁に沿うように天井59に固定された導電性を有する第1カーテンレール61と、サイド部材57の上縁他端からサイド部材57から離れかつアッパ部材54の周縁に沿うように天井59に固定された導電性を有する第2カーテンレール62と、第1カーテンレール61から垂下された導電性を有する第1可動カーテン71と、第2カーテンレール62から垂下された導電性を有する第2可動カーテン72と、上縁が第1及び第2カーテンレール61,62とともに部屋の天井59に固定された導電性を有する固定カーテン58とを備える(図11、図21及び図22)。
図23は本発明の第4の実施の形態を示す。図23において図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第1の実施の形態の先端ウエイトが無く、接触帯部118bの可動カーテン118の高さ方向の長さが短く形成される。即ち、カーテン本体118aの下縁から接触帯部118bの全長にわたって扁平筒状袋118cが形成される。この扁平筒状袋118cは可動カーテン118の高さ方向に所定の長さを有し、かつ可動カーテン118の全幅にわたって形成される。これにより接触帯部118bの全てが扁平筒状袋118cの一部となり、接触帯部118bの可動カーテン118の高さ方向の長さは3〜5cmに形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された電磁波シールド間仕切り構造では、第1の実施の形態の先端ウエイトが無くても、可動ウエイト34によりある程度の電磁波シールド効果を発現できる。また可動カーテン118の接触帯部118bが短いので、可動カーテン118のロア部材14に接触する面積が少なくなり、可動カーテン118をスムーズに開閉できるとともに、可動カーテン118の汚損を低減できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
また、上記第3の実施の形態では、天井に、クッション性を有する導電性シート、固定カーテンの上縁及びアッパ部材の周縁を介して第1及び第2カーテンレールを直接取付けたが、天井が高い場合には、天井から垂下された複数の吊りボルトの下端に、サイド部材の上縁から離れたアッパ部材の周縁に沿うようにフレームを取付け、このフレームの下面に、クッション性を有する導電性シート、固定カーテンの上縁及びアッパ部材の周縁を介して第1及び第2カーテンレールを取付けてもよい。
更に、上記第3の実施の形態では、壁面として平坦な1面からなる壁面を挙げたが、部屋のコーナ部のように直角に接続された2面或いは所定の角度で接続された3面以上からなる壁面であってもよい。
12,53 所定の空間
13,54 アッパ部材
14,56 ロア部材
16,59 天井
17,61,62 カーテンレール
18,71,72,118 可動カーテン
18a,71a,72a,118a カーテン本体
18b,71b,72b,118b 接触帯部
18c,71c,72c,118c 扁平筒状袋
19,59 固定カーテン
21 吊りボルト
23 フレーム
27,63 導電性シート
29,61a,62a ローラ
32,71d,72d テンションウエイト
33,71e,72e 先端ウエイト
34,71f,72f 可動ウエイト
36,67 シート材
37,68 導電性突起物
41,42,101,102 面ファスナー
52 壁面
57 サイド部材
Claims (18)
- 部屋の床面(11)と天井(16)との間の所定の空間(12)の上部に設けられた導電性を有するアッパ部材(13)と、前記所定の空間(12)の床面(11)上に設けられた導電性を有するロア部材(14)と、前記アッパ部材(13)の周縁に沿うように前記天井(16)に固定され内部に導電性を有する複数のローラ(29)が転動可能に収容されかつ両端部が所定の長さだけ重合するように構成された導電性を有するカーテンレール(17)と、上縁が所定の間隔をあけて前記複数のローラ(29)に取付けられ下縁が前記床面(11)に到達して前記ロア部材(14)に接触するように垂下され前記カーテンレール(17)に沿って水平方向に展開又は折畳むように構成されかつ展開した状態で前記所定の空間(12)の上面と床面(11)との間の周囲面を覆う導電性を有する可動カーテン(18,118)と、上縁が前記カーテンレール(17)とともに前記部屋の天井(16)に固定され前記展開した可動カーテン(18,118)の上部を覆うように垂下された導電性を有する固定カーテン(19)とを備えた電磁波シールド間仕切り構造において、
前記可動カーテン(18,118)が、鉛直方向に延びるカーテン本体(18a,118a)と、このカーテン本体(18a,118a)の下縁に一体的に設けられ前記ロア部材(14)に接触して前記床面(11)上に広がる接触帯部(18b,118b)とを有し、
前記カーテン本体(18a,118a)の下縁から前記接触帯部(18b,118b)にかけて前記可動カーテン(18,118)の高さ方向に所定の長さを有しかつ前記可動カーテン(18,118)の全幅にわたって扁平筒状袋(18c,118c)が形成され、
前記扁平筒状袋(18c,118c)内で前記可動カーテン(18,118)の高さ方向に移動可能な可動ウエイト(34)が前記扁平筒状袋(18c,118c)に前記可動カーテン(18,118)の全幅に延びて収容された
ことを特徴とする電磁波シールド間仕切り構造。 - 扁平筒状袋(18c)がカーテン本体(18a)の下縁から接触帯部(18b)の基端縁にかけて形成され、前記接触帯部(18b)の先端縁に可動カーテン(18)の全幅に延びる先端ウエイト(33)が設けられた請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 可動カーテン(18,118)の扁平筒状袋(18c,118c)より上方のカーテン本体(18a,118a)下部に前記可動カーテン(18,118)の全幅に延びるテンションウエイト(32)が設けられた請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 固定カーテン(19)の可動カーテン(18,118)に対向する内面にシート材(36)が導電性を有する接続部材により固着され、導電性繊維を前記シート材(36)に織り込むことにより形成された導電性突起物(37)が前記シート材(36)の表面に立設され、前記導電性突起物(37)の先端が前記展開された可動カーテン(18,118)に接触するように構成された請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 天井に、クッション性を有する導電性シート、アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介してカーテンレールが取付けられた請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 天井(16)から垂下された複数の吊りボルト(21)の下端に、アッパ部材(13)の周縁に沿うようにフレーム(23)が取付けられ、
前記フレーム(23)の下面に、クッション性を有する導電性シート(27)、前記アッパ部材(13)の周縁及び固定カーテン(19)の上縁を介してカーテンレール(17)が取付けられた請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。 - 展開した可動カーテン(18,118)の重合部の両側縁の隙間が面ファスナー(41,42)によりそれぞれ閉止可能に構成された請求項1記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 部屋の床面(51)と壁面(52)と天井(59)で囲まれた所定の空間(53)の上部に設けられた導電性を有するアッパ部材(54)と、前記所定の空間(53)の床面(51)上に設けられた導電性を有するロア部材(56)と、前記所定の空間(53)の壁面(52)に設けられた導電性を有するサイド部材(57)と、前記サイド部材(57)の上縁一端から前記サイド部材(57)から離れかつ前記アッパ部材(54)の周縁に沿うように前記天井(59)に固定され内部に導電性を有する複数の第1ローラ(61a)が転動可能に収容された導電性を有する第1カーテンレール(61)と、前記サイド部材(57)の上縁他端から前記サイド部材(57)から離れかつ前記アッパ部材(54)の周縁に沿うように前記部屋の天井(59)に固定され内部に導電性を有する複数の第2ローラ(62a)が転動可能に収容され更に前記第1カーテンレール(61)と所定の長さだけ重合するように構成された導電性を有する第2カーテンレール(62)と、上縁が所定の間隔をあけて前記複数の第1ローラ(61a)に取付けられ下縁が前記床面(51)に到達して前記ロア部材(56)に接触するように垂下され前記第1カーテンレール(61)に沿って水平方向に展開又は折畳むように構成されかつ展開した状態で前記所定の空間(53)の上面と床面(51)との間の前記第1カーテンレール(61)下方の周囲面を覆う導電性を有する第1可動カーテン(71)と、上縁が所定の間隔をあけて前記複数の第2ローラ(62a)に取付けられ下縁が前記床面(51)に到達して前記ロア部材(56)に接触するように垂下され前記第2カーテンレール(62)に沿って水平方向に展開又は折畳むように構成されかつ展開した状態で前記所定の空間(53)の上面と床面(51)との間の前記第2カーテンレール(62)下方の周囲面を覆う導電性を有する第2可動カーテン(72)と、上縁が前記第1及び第2カーテンレール(61,62)とともに前記部屋の天井(59)に固定され前記展開した第1及び第2可動カーテン(71,72)の上部を覆うように垂下された導電性を有する固定カーテン(58)とを備えた電磁波シールド間仕切り構造であって、
前記第1可動カーテン(71)が、鉛直方向に延びる第1カーテン本体(71a)と、この第1カーテン本体(71a)の下縁に一体的に設けられ前記ロア部材(14)に接触して前記床面(11)上に広がる第1接触帯部(71b)とを有し、
前記第1カーテン本体(71a)の下縁から前記第1接触帯部(71b)にかけて前記第1可動カーテン(71)の高さ方向に所定の長さを有しかつ前記第1可動カーテン(71)の全幅にわたって第1扁平筒状袋(71c)が形成され、
前記第1扁平筒状袋(71c)内で前記第1可動カーテン(71)の高さ方向に移動可能な第1可動ウエイト(71f)が前記第1扁平筒状袋(71c)に前記第1可動カーテン(71)の全幅に延びて収容され、
前記第2可動カーテン(72)が、鉛直方向に延びる第2カーテン本体(72a)と、この第2カーテン本体(72a)の下縁に一体的に設けられ前記ロア部材(14)に接触して前記床面(11)上に広がる第2接触帯部(72b)とを有し、
前記第2カーテン本体(72a)の下縁から前記第2接触帯部(72b)にかけて前記第2可動カーテン(72)の高さ方向に所定の長さを有しかつ前記第2可動カーテン(72)の全幅にわたって第2扁平筒状袋(72c)が形成され、
前記第2扁平筒状袋(72c)内で前記第2可動カーテン(72)の高さ方向に移動可能な第2可動ウエイト(72f)が前記第2扁平筒状袋(72c)に前記第2可動カーテン(72)の全幅に延びて収容された
ことを特徴とする電磁波シールド間仕切り構造。 - 第1扁平筒状袋(71c)が第1カーテン本体(71a)の下縁から第1接触帯部(71b)の基端縁にかけて形成され、前記第1接触帯部(71b)の先端縁に第1可動カーテン(71)の全幅に延びる第1先端ウエイト(71e)が設けられ、第2扁平筒状袋(72c)が第2カーテン本体(72a)の下縁から第2接触帯部(72b)の基端縁にかけて形成され、前記第2接触帯部(72b)の先端縁に第2可動カーテン(72)の全幅に延びる第2先端ウエイト(72e)が設けられた請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 第1可動カーテン(71)の第1扁平筒状袋(71c)より上方の第1カーテン本体(71a)下部に前記第1可動カーテン(71)の全幅に延びる第1テンションウエイト(71d)が設けられ、第2可動カーテン(72)の第2扁平筒状袋(72c)より上方の第2カーテン本体(72a)下部に前記第2可動カーテン(72)の全幅に延びる第2テンションウエイト(72d)が設けられた請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 固定カーテン(58)の第1及び第2可動カーテン(71,72)に対向する内面にシート材(67)が導電性を有する接続部材により固着され、導電性繊維を前記シート材(67)に織り込むことにより形成された導電性突起物(68)が前記シート材(67)の表面に立設され、前記導電性突起物(68)の先端が前記展開された第1及び第2可動カーテン(71,72)にそれぞれ接触するように構成された請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 天井(59)に、クッション性を有する導電性シート(63)、アッパ部材(54)の周縁及び固定カーテン(58)の上縁を介して第1及び第2カーテンレール(61,62)がそれぞれ取付けられた請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 天井から垂下された複数の吊りボルトの下端に、アッパ部材の周縁に沿うようにフレームが取付けられ、
前記フレームの下面に、クッション性を有する導電性シート、前記アッパ部材の周縁及び固定カーテンの上縁を介して第1及び第2カーテンレールがそれぞれ取付けられた請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。 - 展開した第1及び第2可動カーテン(71,72)の重合部の両側縁の隙間が面ファスナー(101,102)によりそれぞれ閉止可能に構成された請求項8記載の電磁波シールド間仕切り構造。
- 請求項1ないし7いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる可動カーテン。
- 請求項1ないし7いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる固定カーテン。
- 請求項8ないし14いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる第1及び第2可動カーテン。
- 請求項8ないし14いずれか1項に記載の電磁波シールド間仕切り構造に用いられる固定カーテンからなるカーテン。
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