JP5262341B2 - 非接触icタグの区分け方法 - Google Patents
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Description
(1)基布の少なくとも片面に導電性樹脂層を有し、1GHzにおける透過減衰量が3〜20dBである非接触電波認識用電磁波吸収布帛。
(2)前記導電性樹脂層が、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維ミルドファイバーから選ばれる少なくとも1種の導電性成分を含むものである、前記(1)記載の非接触電波認識用電磁波吸収布帛。
(3)前記導電性樹脂層を30〜120g/m2の範囲内で有している、前記(1)または(2)記載の非接触電波認識用電磁波吸収布帛。
(4)前記基布の織組織が平織またはメッシュ織である、前記(1)〜(3)いずれか記載の非接触電波認識用電波吸収布帛。
(5)厚みが500μm〜1mmの範囲内である、前記(1)〜(4)いずれか記載の非接触電波認識用電磁波吸収布帛。
そして、リーダライタに認識させたい非接触ICタグと、認識させたくない非接触ICタグとを、前記いずれかの非接触電波認識用電波吸収布帛で区分することを特徴とする非接触ICタグの区分け方法である。
(1)透過減衰量
透過減衰量の測定は、関西電子工業振興センター法(KEC法)に従い、周波数1GHz、n=3で測定を行い、1GHzの電界の透過減衰量(dB)の平均値を採用した。
2.45GHzマイクロ波方式の据え置き型リーダライタを、アンテナ中央部が床から高さ85cmになるよう設置した。そこに、2.45GHzパッシブ型非接触ICタグ(大きさ1cm×5cm)を2枚用意し、書込み及び読取りなどの際、認識したくないタグをタグA、認識したいタグをタグBとした。このうち、タグAは、前記アンテナ中心から70cmの距離に固定、タグBは、タグAとアンテナ中心を結ぶ線上を移動可能とした。試料の大きさは、30cm×30cmとし、タグAとタグBの間に挿入、試料中心がタグAの中心に重なるよう、試料をタグA前面に設置した。尚、上記試験に係るアンテナ、タグ、試料の配置図を図1に示す。
リーダライタから電磁波を放射し、タグAに書込み及び読取りを試み、いずれも成功しなかった場合を◎、片方が成功した場合を○、いずれも成功した場合を×とした。
リーダライタから電磁波を放射しながら、タグBを、試料中心からアンテナ中心に向かう線上を速度3cm/分で少しずつ移動させた。タグBを認識しない点(ヌル点)が0個の場合を◎、1〜2個の場合を○、3個以上の場合を×とした。
JIS L 1096:1999に従い、(株)安田精機製作所製 ガーレー式柔軟度試験機を用いて測定した。幅2.5cm×長さ8.9cmの試験片を左右に移動できる支棹に締めつけ試験片の下端を前面ビーム先端に接触させた。支棹の移動によって試料はビームを押して行き、遂に外れた時の指示目盛を測定し、縦、横の平均値をとった剛軟度(mN)をソフトさの値として測定した。
(基布)
ポリエステル繊維平織物(織密度:縦55本×横55本/2.54cm、目付:150g/m2)を基布とした。
(導電性樹脂)
ポリウレタン樹脂(固形分40重量%)100重量部にカーボンブラック20重量部を混合し、導電性樹脂とした。
(電磁波吸収布帛)
前記基布の片面に、前記導電性樹脂を付着量が30g/m2(乾燥時固形分)となるようドクタナイフでコーティングし、170℃で2分乾燥を行い、厚さ600μmの電波吸収布帛を得た。
剛軟度は2.2mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
(基布)
実施例1と同様の基布を用いた。
(導電性樹脂)
実施例1と同様の導電性樹脂を用いた。
(電磁波吸収布帛)
前記導電性樹脂の付着量を55g/m2(乾燥時固形分)とした以外は実施例1と同様にして、厚さ700μmの電波吸収布帛を得た。
剛軟度は3.1mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
[実施例3]
(基布)
ポリエステル繊維メッシュ織物(織密度:縦13本×横13本/2.54cm、目付:360g/m2)を基布とした。
(導電性樹脂)
ポリウレタン樹脂(固形分40重量%)100重量部にカーボンブラック10重量部、平均繊維長500μmの炭素繊維ミルドファイバー5重量部を混合し、導電性樹脂とした。
(電磁波吸収布帛)
前記基布に、前記導電性樹脂を付着量が80g/m2(乾燥時固形分)となるようディッピングし、180℃で4分乾燥を行い、厚さ800μmの電波吸収布帛を得た。
剛軟度は11mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
(基布)
実施例3と同様の基布を用いた。
(導電性樹脂)
実施例3と同様の導電性樹脂を用いた。
(電磁波吸収布帛)
前記導電性樹脂の付着量を120g/m2(乾燥時固形分)とした以外は実施例3と同様にして、厚さ900μm電波吸収布帛を得た。
剛軟度は12mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
(基布)
実施例1と同様の基布を用いた。(導電性樹脂)
ポリウレタン樹脂(固形分40重量%)100重量部にカーボンブラック10重量部を混合し、導電性樹脂とした。
(電磁波吸収布帛)
前記基布の片面に、前記導電性樹脂を付着量が30g/m2(乾燥時固形分)となるようドクタナイフでコーティングし、170℃で2分乾燥を行い、厚さ550μmの電波吸収布帛を得た。
剛軟度は2.0mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
(基布)
実施例3と同様の基布を用いた。
(導電性樹脂)
実施例3と同様の導電性樹脂を用いた。
(電磁波吸収布帛)
前記導電性樹脂の付着量を120g/m2(乾燥時固形分)とした以外は実施例3と同様にして、厚さ850μmの電波吸収布帛を得た。
剛軟度は15mNであり、カーテンや覆いとして用いるためのソフトさを満足していた。
ポリエチレンテレフタレート長繊維に、直径12μmのステンレス繊維を混撚した繊維を使用して、金属繊維入り平織物(織密度:縦53本×横53本/2.54cm、目付:180g/m2)とし、比較例1とした。この金属繊維入り平織物の透過減衰量は40dBであった。この平織物を用いて非接触ICタグの認識試験を行った結果、タグAの遮蔽は◎であったが、タグBの認識については、十分通信可能な距離であるにもかかわらず、電波吸収布帛の手前3cmのところから、約3cm間隔でヌル点が合計6点以上発生し、×であった。
剛軟度は20mNであった。
実施例1と同様の基布を用い比較例2とした。このポリエステル繊維平織物の透過減衰量は0dBであった。この平織物を用いて非接触ICタグの認識試験を行った結果、タグAの遮蔽は×であり、タグBの認識は◎であった。すなわち、認識したくないタグを適切に区分することができなかった。
剛軟度は0.8mNであった。
(基布)
実施例1と同様の基布を用いた。
(導電性樹脂)
実施例1と同様の導電性樹脂を用いた。
(電磁波吸収布帛)
前記導電性樹脂の付着量を6g/m2(乾燥時固形分)とした以外は実施例1と同様にして、厚さ200μmの電波吸収布帛を得た。
この電波吸収布帛の透過減衰量は1dBであった。この平織物を用いて非接触ICタグの認識試験を行った結果、タグAの遮蔽は×であり、タグBの認識は◎であった。すなわち、認識したくないタグを適切に区分することができなかった。剛軟度は0.9mNであった。
2:タグB
3:試料
4:タグA
Claims (5)
- リーダライタに認識させたい非接触ICタグと認識させたくない非接触ICタグとの区分け方法であって、認識させたい非接触ICタグと、認識させたくない非接触ICタグとを、基布の少なくとも片面に導電性樹脂層を有し、1GHzにおける透過減衰量が3〜20dBの範囲内である非接触電波認識用電磁波吸収布帛で区分することを特徴とする非接触ICタグの区分け方法。
- 非接触電波認識用電磁波吸収布帛の導電性樹脂層が、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維ミルドファイバーから選ばれる少なくとも1種の導電性成分を含むものである請求項1記載の非接触ICタグの区分け方法。
- 非接触電波認識用電磁波吸収布帛が導電性樹脂層を30〜120g/m2の範囲内で有している請求項1または2記載の非接触ICタグの区分け方法。
- 非接触電波認識用電磁波吸収布帛の基布の織組織が平織またはメッシュ織である請求項1〜3いずれか記載の非非接触ICタグの区分け方法。
- 非接触電波認識用電磁波吸収布帛の厚みが500μm〜1mmの範囲内である請求項1〜4いずれか記載の非接触ICタグの区分け方法。
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