JPH1168374A - 電磁遮蔽体、電磁遮蔽パネルおよび電磁遮蔽ブラインド - Google Patents

電磁遮蔽体、電磁遮蔽パネルおよび電磁遮蔽ブラインド

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JPH1168374A
JPH1168374A JP21532197A JP21532197A JPH1168374A JP H1168374 A JPH1168374 A JP H1168374A JP 21532197 A JP21532197 A JP 21532197A JP 21532197 A JP21532197 A JP 21532197A JP H1168374 A JPH1168374 A JP H1168374A
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JP
Japan
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electromagnetic shielding
fss
electromagnetic
sheet member
panel
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JP21532197A
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English (en)
Inventor
Masaaki Sasada
雅昭 笹田
Yasuhiro Morioka
雍博 森岡
Akio Nakamura
昭夫 中村
Kimio Kawasaki
公雄 川崎
Junichi Hirai
淳一 平井
修一 ▲高▼坂
Shuichi Kosaka
Hiroshi Takizawa
博 滝沢
Kazuyuki Yamanoue
和志 山野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
II M TECHNO KK
Kajima Corp
Original Assignee
II M TECHNO KK
Kajima Corp
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Publication date
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シールド性能を大幅に向上し、その高シール
ド性能の周波数帯域幅を広げる。 【解決手段】 所定周波数の電波を選択的に反射作用す
るFSS素子3が配列されたFSSパネル4が、λを波
長として略λ/4の奇数倍の電気長で一定間隔Dに2面
配設されていると共に、窓側のFSSパネル4と窓ガラ
スとの間隔が所定距離(例えば10mm)以上に離間さ
せ、2枚のFSSパネル4の間隔D内に大気などの既知
の誘電率物質を介在させているため、シールド性能は2
倍をはるかに越えて桁違いに向上し、かつその高いシー
ルド性能を有する周波数帯域幅も大幅に広げることがで
きて電波相互干渉の防止や通信のセキュリティをより確
実に行うことが可能となる。この場合に、比較的広い周
波数帯域幅を持つIMTなどのマルチメディア電送に対
しても容易に適応させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコードレス
オフィスや研究所などの電波遮蔽に用いられ、特定周波
数帯域の電波を選択的に電磁遮蔽する電磁遮蔽体、これ
を応用した電磁遮蔽パネルおよび電磁遮蔽ブラインドに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばオフィスなどでコードレス
化が進んでおり、例えば事業所PHSや無線LANなど
を利用して無線通信を行って情報のやり取りや各種情報
処理を行うようになってきている。このようなオフィス
内での無線通信においては、同一エリア内で使用できる
無線回線数には制限があって、その無線回線数を有効に
活用するために、その無線回線を使用する各エリアを、
ビルの各室毎、各フロア毎や各ビル毎などに区分けして
無線通信を行っている。この区分けした各エリア間だけ
ではなく、そのエリアから外部に漏れる電波や、外部か
らそのエリアに入ってくる電波をも電磁遮蔽する必要が
ある。つまり、例えばビルのあるオフィス内で発信した
電波がビル外に漏れると、そのビルに隣接するビル内の
他のオフィスなどでは、混線するためにその無線回線が
使えなくなる。このように、ビルから外部に電波が漏れ
ることによって混線するためにその無線回線が使えなく
なる場合、例えば携帯電話などの開発研究や保守点検さ
らには修理業務などにおいても、意図せざるビル外部の
商用運用電波との干渉妨害が起る可能性があり、これは
避けなければならない。
【0003】また、このように、ビル内のオフィスで使
った無線内容がビル外に漏れると通信のセキュリティ
(傍受、盗聴、接続および侵入など)が損なわれ、特に
秘密を重視する研究機関の場合には致命的である。
【0004】これらの無線回線数を有効に活用すると共
に通信のセキュリティを堅持するためには、電波遮蔽体
として、例えばビルの各室における窓ガラスを全て無く
して壁面とし、その壁面内に電磁遮蔽用の金属板や細か
い金網、または電波吸収材などを内蔵するなどして各室
内を全て覆う必要があるが、この場合には視界がなく極
めて閉塞感の伴った住環境を強いられる結果となる。ま
た、窓ガラス内に金網を入れて電磁遮蔽を行おうとする
場合、例えばPHSで使用する電波(周波数が1.9G
Hz帯)の電磁遮蔽では0.1mm程度の非常に細かい
網目が必要となって、電磁遮蔽は行われるものの透明感
はほとんどなく住環境としては良好なものとは言えな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の電波遮蔽体の構成では、電磁遮蔽は行えるものの視界
が阻害されて住環境としては良好なものとは言えず、ま
た、全ての電波に対して電磁遮蔽してしまい、公衆放送
や警察などの緊急無線など必要な電波が窓から入って来
ないという問題を有していた。
【0006】これを解決するために、電波遮蔽体とし
て、図16に示すようなダイポールアンテナの電波反射
特性を利用したものを考えることができる。つまり、窓
ガラスや内装材などの表面に、このダイポールアンテナ
を複数個均等に配列することにより特定周波数の電波反
射面が形成され、そのアンテナ長に応じた周波数帯の電
波を反射させて電磁遮蔽することができる。
【0007】この図16に示すようなダイポールアンテ
ナの場合、λを波長として入射する電波の凡そ(λ/
4)×(λ/2)の面積S1の成分を受信抵抗(受信機
などが持っている抵抗)Rに吸収することができる。つ
まり、この受信する面積S1よりなる実効開口面は単に
アンテナ線の占める面積に比べて十分に広い面積の電波
を吸収することになる。また、これに対して、図17に
は図16のアンテナの受信抵抗Rを短絡して0にした場
合を示しており、この場合は、上記実効開口面の4倍の
電波反射面として動作することで、アンテナ線に対する
開口率はさらによくなる。この電波反射面は、図17に
示すように入射する電波の凡そ(λ/2)×λの面積S
2の成分を反射するようになる。
【0008】このように、線状のアンテナを透明パネル
上に印刷するとそのアンテナ周辺に広い面積S2の電波
反射面が形成されるが、その線状のアンテナ以外の電波
反射面に入射して来た電波をも反射することができの
で、例えば窓ガラス面などに線状のアンテナを、その電
波反射面の周囲が互いに重複するように所定間隔を置い
て均等に配列して印刷することで、広い電磁遮蔽面を形
成することができると共に窓からの視界も損なうような
ことがない。また、この線状のアンテナ長を例えばPH
Sで使用する電波(周波数が1.9GHz帯)の波長に
関係付ければ、PHSの電波だけを選択的に反射させて
電磁遮蔽することができる。これによって、窓からの視
界を損なうことなく周辺建物やフロア間などでの電波の
相互干渉が防止され、PHS回線数の有効活用が図られ
得ると共に、電波が外部に漏れることはなく通信のセキ
ュリティも堅持され得ることになる。
【0009】また、別の例として例えば病院において
は、患者、来診者および出入業者などが携帯している携
帯電話などから定期的に発振され、また、通話時の電波
などによって、例えば脳波測定装置や透析装置などの医
療用電子機器が誤動作するという虞があるが、そのアン
テナ長を携帯電話などの電波(周波数が800MHz、
1.5GHz帯)の波長に関係付けたアンテナをその処
置室などの窓ガラス面などに印刷した電波遮蔽体を設け
ることによって、その周波数帯(800MHz、1.5
GHz帯)における携帯電話などの電波だけが遮蔽され
て病院内での医療用電子機器の誤動作も防止され得る。
【0010】ところが、以上のような電波遮蔽体の場合
であっても、例えば線状のアンテナ長をPHSで使用す
る電波(周波数が1.9GHz帯)の波長に関係付けた
場合において、周波数が1.9GHz近傍で20dB〜
30dB程度のシールド性能であり、より確実な電波相
互干渉の防止や通信のセキュリティを考慮するとシール
ド性能はまだ低く、少なくとも40dB程度の高シール
ド性能が必要であり、その20dB〜30dB程度のシ
ールド性能を有する周波数帯域幅においても非常に狭い
という問題を有していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、シールド性能をさらに大幅に向上させると共にその
高シールド性能を有する周波数帯域幅を大幅に広げて、
電波相互干渉の防止や通信のセキュリティをより確実に
行うことができる電磁遮蔽体、これを応用した電磁遮蔽
パネルおよび電磁遮蔽ブラインドを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽体は、
所定周波数帯域の電波を選択的に電磁遮蔽する電磁遮蔽
体であって、所定周波数の電波を選択的に反射作用する
電磁遮蔽素子が配列された電磁遮蔽面を一定間隔に少な
くとも2面配設したことを特徴とするものである。
【0013】この構成により、所定周波数の電波を選択
的に反射作用する電磁遮蔽面が一定間隔に少なくとも2
面配設されているので、そのシールド性能は2倍をはる
かに越え桁違いに向上させることが可能となると共に、
その高シールド性能を有する周波数帯域幅をも大幅に広
げることが可能となって、電波相互干渉の防止や通信の
セキュリティをより確実に行うことが可能となる。
【0014】また、前述したように線状のアンテナを透
明パネル上に印刷した1枚の電磁遮蔽体では、より確実
な電波相互干渉の防止や通信のセキュリティを考慮する
と、20dB〜30dB程度のシールド性能では低く、
少なくとも40dB程度の高シールド性能を必要し、か
つ20dB〜30dB程度のシールド性能を有する周波
数帯域幅も非常に狭い。つまり、このようなアンテナを
用いた電波遮蔽体における減衰帯域幅比は3〜8パーセ
ント程度であり、これからのマルチメディア電送(例え
ば国連主導で21世紀に世界統合端末として商用化され
るIMT(International Mobile Telephone)2000
など)に必要な減衰帯域幅比10〜20パーセントは到
底実現することができなかった。
【0015】つまり、この西暦2000から周波数帯な
どが世界共通化されるマルチメディア対応のIMT20
00は使用周波数帯域幅が略1885MHz〜2200
MHzと広く、かつ上記のような20dB〜30dB程
度のシールド性能は、その電波相互干渉の防止や通信の
セキュリティに要求されている40db程度のシールド
性能に対しては大幅に不足しており、かつその高シール
ド性能を有する周波数帯域幅が狭過ぎて、上記IMTな
どのマルチメディア電送には到底対応することができな
かったが、本発明のように電磁遮蔽面を一定間隔に少な
くとも2面配設することで、比較的広い周波数帯域幅を
持つIMTなどのマルチメディア電送に対しても適応可
能となる。
【0016】また、好ましくは、本発明の電磁遮蔽体に
おける電磁遮蔽面の間隔内に所定誘電率の物質を介在さ
せる。
【0017】この構成により、大気、ガラスおよび樹脂
などの既知の所定誘電率の物質を電磁遮蔽面の間隔内に
介在させれば、電磁遮蔽面の間隔である所定電気長が容
易に算出可能となって、目的とする電波周波数のシール
ド性能が所定周波数帯域で確保され得る。
【0018】さらに、好ましくは、本発明の電磁遮蔽体
における電磁遮蔽面の間隔は、電磁遮蔽する目標の電波
の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍の電気長に設
定する。
【0019】この構成により、電磁遮蔽面の間隔が略λ
/4の奇数倍の電気長のときに最も良好なシールド性能
を有することになる。
【0020】さらに、好ましくは、本発明の電磁遮蔽体
において、窓側の電磁遮蔽面と窓ガラスとの間隔を所定
距離以上離間させる。
【0021】この構成により、窓側の前記電磁遮蔽面と
窓ガラスとの間隔が所定距離(例えば10mm)以上に
離間させるようにすればより安定したシールド性能が確
保可能となる。
【0022】また、本発明の電磁遮蔽パネルは、所定周
波数の電波を選択的に反射作用する電磁遮蔽素子が配列
された電磁遮蔽パネル部材が、電磁遮蔽する目標の電波
の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍の電気長の一
定間隔で少なくとも2枚配設されたことを特徴とするも
のである。
【0023】この構成により、シールド性能を大幅に向
上させ、かつその高いシールド性能を有する周波数帯域
幅を大幅に広げることが可能な本発明の電磁遮蔽体とし
て、電磁遮蔽パネルに適応可能である。
【0024】また、本発明の電磁遮蔽ブラインドは、所
定周波数の電波を選択的に反射作用する電磁遮蔽素子が
配列された電磁遮蔽シート部材が、電磁遮蔽する目標の
電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍の電気長
の一定間隔で少なくとも2枚配設されたことを特徴とす
るものである。
【0025】この構成により、シールド性能を大幅に向
上させ、かつその高いシールド性能を有する周波数帯域
幅を大幅に広げることが可能な本発明の電磁遮蔽体とし
て、電磁遮蔽ブラインドに適応可能である。
【0026】また、好ましくは、本発明の電磁遮蔽ブラ
インドにおいて、電磁遮蔽シート部材と、この電磁遮蔽
シート部材が巻回されて引出しまたは巻取り自在な巻取
りロールと、この巻取りロールから引き出された電磁遮
蔽シート部材の折り返し部分で保持され引出しまたは巻
取り動作と共に上下動する遊びロールと、この遊びロー
ルで折り返された電磁遮蔽シート部材の先端部を上方位
置で止めるシート止め部材とを有している。
【0027】この構成により、巻取りロールから引き出
された電磁遮蔽シート部材を遊びロールを介して折り返
し、その先端部をシート止め部材で上方位置で止めるだ
けのより簡単な構成で、電磁遮蔽面が一定間隔に少なく
とも2面配設可能となって、電磁遮蔽ブラインドが実現
可能となる。
【0028】また、好ましくは、本発明の電磁遮蔽ブラ
インドにおいて、電磁遮蔽シート部材と、この電磁遮蔽
シート部材が巻回されて巻取りまたは引出し自在な第1
巻取りロールと、この第1巻取りロールから引き出され
た電磁遮蔽シート部材の折り返し部分で保持され引出し
または巻取り動作と共に上下動する遊びロールと、この
遊びロールで折り返された電磁遮蔽シート部材を上方位
置で巻回して巻取りまたは引出し自在な第2巻取りロー
ルとを有している。
【0029】この構成により、第1および第2巻取りロ
ールで電磁遮蔽シート部材の引出と巻取を行うようにす
れば、例えば遮光領域/採光用透明領域や、異なる電波
周波数を反射する遮蔽領域さらには細かい網状領域など
種々の領域を有した電磁遮蔽シート部材が使用可能とな
る。
【0030】また、好ましくは、本発明の電磁遮蔽ブラ
インドにおける電磁遮蔽シート部材は窓幅に対応して長
尺状に構成され、遮光領域および透明領域の少なくとも
何れかの領域が配設されている。
【0031】この構成により、遮光領域と透明領域を電
磁遮蔽シート部材に設ければ、目標電波の遮蔽と共に遮
光と採光を使い分けすることが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁遮蔽体の
実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は
以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0033】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
の電磁遮蔽パネルの概略構成を示す図であって、(a)
はその正面図、(b)は(a)のAA線断面図である。
【0034】図1(a)および図1(b)において、こ
の電磁遮蔽体としての電磁遮蔽パネル1は、ポリエステ
ルフィルムやポリエステル板などの透明板2の電波の入
射側とは反対側に、所定周波数の電波を選択的に反射動
作するアンテナ素子よりなるFSS素子(Frequency Se
lective Surface;選択性電磁遮蔽素子)3を等間隔に
均等に配列したFSSパネル4が、電波進行面に対して
一定の間隔Dを置いて2枚設けられたFSSパネル部材
5と、これらのFSSパネル部材5の周囲に嵌合するな
どして一定の間隔Dを維持するパネル枠6とを有してい
る。2枚のFSSパネル部材5は、入射電波に対して後
ろ側のFSSパネル部材5が前側のFSSパネル部材5
の反射特性をさらに強化する反射体としての機能を有し
ており、より広い電波周波数帯域の電波をより効率良く
反射する機能を有している。
【0035】この電磁遮蔽パネル1は、図2に示すよう
に、例えばビルなどの室の壁7に取り付けられた窓枠と
してのアルミサッシ8の内周側に、FSSパネル部材5
のFSS面が窓ガラス9の面と平行になるように、パネ
ル枠6の外周側が填め込まれて取付または取外し自在に
構成されている。
【0036】このアンテナ素子よりなるFSS素子3
は、電磁遮蔽したい目標の電波の波長をλとしてその1
辺が略λ/4を有する逆Y字型に構成されており、その
一辺のアンテナ長(本実施形態では略λ/4)に応じた
周波数の電波を反射させて電磁遮蔽するようになってい
る。また、どのような入射電波の傾きにおいても一定の
電波反射作用を維持するように、単なる直線アンテナ素
子ではなく逆Y字型のFSS素子3とすることで、指向
性なく電波を反射させる構成となっている。
【0037】このようなFSS素子3の形状は、本実施
形態では3本の辺で構成され各一方端が共に接続されて
短絡し、かつ120度毎に均等に放射状に延びた逆Y字
形状に構成したが、2本の辺で構成されていてもよい
し、4本以上の複数の辺で構成していてもよい。また、
FSS素子3の形状は逆Y字形状の他にY字形状などの
放射形状であってもよく、また、Δ形状などの多角形状
であってもよく、種々の形状が考えられ、何れの素子形
状であっても本発明のより確実な電波相互干渉の防止効
果や通信のセキュリティ効果を損なうものではない。要
は、放射形状の場合、その1辺が略λ/4の奇数倍のア
ンテナ長で、かつ各一方端が共に接続されて短絡されて
いればよく、また、多角形状の場合、その一周が波長λ
の奇数倍のアンテナ長で、かつ各両端が共に接続されて
短絡されていればよく、これらの場合に、波長λの電波
が選択的に反射可能となる。
【0038】また、FSS素子3のアンテナ線幅は、銀
ペーストなどで0.1mm〜1.2mm程度の幅に印刷
可能であるが、熱などによる断線に対する安全性を考慮
すれば、0.3mm以上である方が好ましく、本実施形
態では0.4mmのアンテナ線幅で行っている。また、
マイクロウェイブは表面や端部によく流れるため、幅広
く銀ペーストを印刷するよりも0.4mmのアンテナ線
幅を複数本(本実施形態1では3本)設ける方が損失抵
抗は低くくなる。このFSS素子3の材質は、材料とし
て良く延びて印刷が容易な銀ペーストを用いたが、これ
は印刷性の他に導電率がよく電流損失が少ないためであ
り、アルミニウムでは抵抗が大きくなってより多くの本
数が必要となり開口率が低下するし、金ペーストであれ
ばコストが銀ペーストに比べて高価である。
【0039】さらに、FSS素子3の逆Y字形状の配列
は、アンテナ辺の一方端である接続端が電位が低く、他
方端である開放端が電位が高いが、その電位が高い開放
端を電位の低い接続端の近傍位置に配列しても互いの影
響は少なく、高密度に配列することが可能となって、よ
り性能良く所定周波数帯域の電波を反射して減衰させる
ことができるように構成している。
【0040】さらに、FSSパネル部材5として、前後
の2枚のFSSパネル4におけるFSS素子3の形状お
よびその相対配置は、同様な形状およびその配置位置で
あることが望ましいが、厳格に同一の形状およびその配
置位置である必要はなく、略同様な形状およびその配置
位置であればよい。また、このような2枚のFSSパネ
ル4を単に前後に重ね合わせただけでは、電波の減衰量
の改善は極めて少なくて高々3dB(2倍)程度の改善
に止まるが、2枚のFSSパネル4を電波進行面に対し
て一定の間隔D、つまり選択的に反射させたい電波の波
長をλとして、略λ/4の奇数倍の電気長の間隔で前後
に配置すれば、そのシールド性能は2倍をはるかに越え
桁違いに向上させることが可能となると共に、その高シ
ールド性能を有する周波数帯域幅をも大幅に広げること
が可能となる。
【0041】本実施形態では、2枚のFSSパネル4の
間隔を略λ/4の電気長としている。この場合、図3に
示すように、2枚のFSSパネル4よりなるFSSパネ
ル部材5では40dB(1/10000の減衰量)以上
の減衰量であるのに対して、1枚のFSSパネル4から
なるFSSパネル部材5aでは25dB程度の減衰量
(1/300の減衰量)である。この図3では、形態電
話の電波周波数1500MHzでの減衰特性を示してお
り、1枚のFSSパネル4からなるFSSパネル部材5
aに比べて、2枚のFSSパネル4を一定間隔Dで配設
したFSSパネル部材5は、そのシールド性能を桁違い
に大幅に向上させていると共に、そのシールド性能を有
する周波数帯域幅をも大幅に広げることができており、
IMTなどのマルチメディア電送に対しても容易に対応
可能となることが明らかである。
【0042】ここで、形態電話の電波周波数1500M
Hzにおいて、その一定間隔Dを変化させた場合の減衰
特性について説明すると、図4に示すように、点線で示
した一定間隔D=50mmの減衰特性が、2枚のFSS
パネル4の間隔Dを略λ/4の電気長(=約50mm)
とした場合であり、図3と条件的に同等である。また、
一定間隔Dが30mmから10mmと狭くなるほど減衰
特性が悪化(帯域幅が狭い)しており、一定間隔Dが1
0mmでは減衰量およびその帯域が共に良好であるとは
言えないことが判る。また、電波周波数が1500MH
zにおいては、その一定間隔Dは50mm(λ/4)が
原理的には最善であるが、実用上からは一定間隔Dが3
0mmであっても、そのシールド性能は大幅に向上して
いることが判り、かつその高シールド性能を有する周波
数帯域幅も大幅に広くなっていることが判る。
【0043】このように、2枚のFSSパネル4を電波
進行面に対して略λ/4の奇数倍の電気長の間隔で前後
に配置すればよいが、この略λ/4の奇数倍の電気長と
は、一定間隔Dが50mmのところ30mmであっても
よいが、10mm以下では高シールド性能を有する電波
周波数の帯域幅が大幅に低下するということを示してい
る。また、この略λ/4の奇数倍の電気長とは、主に、
FSS素子3の太さ(アンテナ太さ)、損失抵抗および
環境誘電率(FSS面間の誘電率など)によって変化す
る範囲を含んでおり、FSS素子3の太さが太いほど、
損失抵抗が大きいほど、および環境誘電率が高いほどλ
/4の奇数倍の物理長の一定間隔は狭い側に変化するこ
とになる。
【0044】さらに、填め込み式のFSSパネル部材5
は、図2に示すように、屋内側の窓枠としてのアルミサ
ッシ8に取り付けられて窓から侵入する所定周波数の電
波を選択的に電磁遮蔽するように構成されているが、窓
ガラス9の誘電率は大きくガラスの種類や表面コーティ
ングの種類(金属コーティングや高誘電体のコーティン
グなど)などに応じて大きく変化し、かつガラスの誘電
率は大気の誘電率に比べて大きいので、アンテナ素子よ
りなるFSS素子3を窓ガラス9に密着させると、その
窓ガラス9の誘電率に応じて遮蔽周波数が変動し、電磁
遮蔽したい電波の周波数帯域からずれて電磁遮蔽効果が
減退または無くなる。図2の間隔(ガラス面とFSSパ
ネル部材5の面との間隔)D1を変えて本実施形態と略
同様の実施品の減衰量を測定した測定結果が図5に示さ
れている。図5に示すように、ガラス面とFSSパネル
部材5の面との間隔D1は10mm以上である必要があ
って、ガラス面とFSSパネル部材5の面とが密着した
状態ではその減衰量およびその高減衰量周波数帯域が共
に良好であるとは言えないことが判る。この間隔D1が
30mmでは図4のD=50mmの減衰特性と同等とな
る。
【0045】さらに、本実施形態では、ポリエステル板
などの透明板2にFSS素子3が等間隔に均等に配列さ
れた2枚のFSSパネル4の間隔Dを維持するためにパ
ネル枠6を用いたが、これに加えて2枚のFSSパネル
4を面全体で等間隔で平行に配置する方法として2枚の
FSSパネル4間にスペーサ(図示せず)を用いるよう
に構成してもよい。この場合には、スペーサ(図示せ
ず)はプラスチック製かまたはガラス製などの透明部材
で構成されていることが望ましい。また同様に、本実施
形態では、2枚のFSSパネル4の間隔Dを維持するた
めにパネル枠6を用いたが、図6に示すように、FSS
パネル部材5の間隔Dを維持するために、1枚のポリエ
ステル板やガラス板などの透明板2aの両面にそれぞ
れ、FSS素子3を等間隔に均等に配列したFSSパネ
ル部材5bとしても上記本実施形態と同様の電磁遮蔽効
果が得られる。ところが、この場合には透明板2aの誘
電率を考慮する必要があって、例えば誘電率εが5のガ
ラスを透明板2aとして使用した場合には、電波進行面
に対して前後に配設されたFSS素子3の間隔Dとして
の電気長は、以下に示すようにガラスの厚さである物理
長(間隔D)とは異なっており、 電気長=物理長×√(ε)=ガラスの厚さ×2.236
・・ ただし、ε=ガラスの誘電率となる。このように、その
電気長はそのガラスの厚さの約2.236倍の等価的な
間隔に置き換えられることになる。また逆に、この環境
誘電率εが高いほどλ/4の奇数倍の物理長の一定間隔
は狭い側に変化することになる。このように、2枚のF
SSパネル4の間に介在する種々の誘電体の等価的な既
知の誘電率が同様の理論でその一定間隔Dに影響する
が、これらは容易に類推可能である。
【0046】なお、種々の窓ガラス9へのFSS素子3
の直接的な貼り付けによる遮蔽体の構成は難しい。つま
り、上記したように、窓ガラス9の誘電率はガラスの種
類やその表面コーティングの種類などに応じて大きく変
化するため、その窓ガラス9の誘電率と厚さに対応した
FSS素子3のアンテナ長やその一定間隔Dでなければ
ならず、現実的にそれらを全て在庫で持つことは種類が
多すぎて困難であるし、しかも、雨水や結露のために電
波周波数の選択特性が大幅に変化するからである。
【0047】また、本実施形態では2枚のFSSパネル
4の間をパネル枠6で等間隔に支え、これらの間に乾燥
した大気を介在させたが、2枚のFSSパネル4を等間
隔に支えるパネル間に部分的に構造体を配置してもよい
し、そのパネル間に各種の誘電体を充填するようにして
もよい。
【0048】以下に、H−FSS(2枚のFSSパネル
が一定間隔Dで配設された構成)の動作を解析する。
【0049】図7(a)には一定間隔Dの2枚のFSS
パネル上にそれぞれ配設されたFSS素子#1,#2を
一対図示し、また、図7(b)には電波入射方向Cに対
する指向性の角度Φを示している。これらのFSS素子
#1,#2のうち、FSS素子#1には実際には存在し
ないが解析の便利さのために仮想的な端子を設け、その
点のインピーダンスZiを求める。それぞれのFSS素
子#1,#2には入射波で励起される電流i1,i2が
流れる。それぞれのFSS素子#1,#2には自己イン
ピーダンスZ11(=Z22)および相互インピーダンスZ
12(=Z21)が存在し、下記に示す数1の関係がある。
【0050】
【数1】
【0051】ここで、Z11、Z12はそれぞれ自己インピ
ーダンス、相互インピーダンスZ12であり、それぞれ次
の数2のように示される。
【0052】
【数2】
【0053】指向性相乗の定理により、2枚のFSSパ
ネル上のFSS素子で構成される伝送特性F2(ω,
Φ)と2枚の放射体の特性G(ω,Φ)の積から計算さ
れる。この特性G(ω,Φ)は上記数1の関係から求め
られる。ここで、RLは素子の損失抵抗である。
【0054】
【数3】
【0055】試算例として、損失抵抗1オーム、間隔d
=30mm、等価半径1.8mm、FSS素子長33m
mの場合の減衰特性を図8に、指向性特性を図9に示
す。図8では双峰特性であるが、条件の設定により単峰
特性または3峰特性となる。
【0056】また、2070MHz近傍の指向性特性は
図9のように予測される。現実には併用される窓ガラス
のSnellの効果により真横方向の減衰度は補償され
十分な減衰が期待される。なお、図8において、H−F
SSは2枚のFSSパネルが一定間隔Dで配設された本
実施形態1と同様の構成であり、また、S−FSSは1
枚のFSSパネルのみの構成である。
【0057】以上の本実施形態1によれば、所定周波数
の電波を選択的に反射作用するFSS素子3が配列され
たFSSパネル4が、略λ/4の奇数倍の電気長で一定
間隔Dに2面配設されていると共に、窓側のFSSパネ
ル4と窓ガラスとの間隔が所定距離(例えば10mm)
以上に離間させ、2枚のFSSパネル4の間隔D内に大
気などの既知の誘電率物質を介在させているため、シー
ルド性能は2倍をはるかに越えて桁違いに向上し、かつ
その高いシールド性能を有する周波数帯域幅も大幅に広
げることができて電波相互干渉の防止や通信のセキュリ
ティをより確実に行うことが可能となる。この場合に、
比較的広い周波数帯域幅を持つIMTなどのマルチメデ
ィア電送に対しても容易に適応させることができる。こ
のように、シールド性能を大幅に向上させ、かつその高
いシールド性能を有する周波数帯域幅を大幅に広げるこ
とがきでる本発明の高減衰電磁遮蔽体を、窓枠に填め込
み自在な電磁遮蔽パネル1として容易に適応させること
ができる。
【0058】(実施形態2)本発明の電磁遮蔽体とし
て、上記実施形態1では窓枠内に填め込み自在な電磁遮
蔽パネル1について説明したが、本実施形態2では電磁
遮蔽用のロールブラインドについて説明する。
【0059】図11は本発明の実施形態2の電磁遮蔽用
ロールブラインドおよび窓周辺部分の概略構成を示す縦
断面図であり、上記実施形態1と同様の作用効果を奏す
る部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0060】図11において、この電磁遮蔽用のロール
ブラインド21は、ビルなどの室の壁22に設けられた
窓枠23内に設けられた窓ガラス24の近傍位置に、所
定周波数の電波を選択的に反射作用する電磁遮蔽素子と
しての図12に示すFSS素子3が均等に配列された電
磁遮蔽シート部材としてのFSSシート25が、電磁遮
蔽したい電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍
の電気長の一定間隔Dで2枚配設されて設けられてい
る。
【0061】このFSS素子3は細いワイヤ線(線幅
0.4mm程度)などの銀ペーストによる印刷で構成さ
れており、FSSシート25はこのようなFSS素子3
を透明フィルムシート上に印刷するなどして均等に配設
し、より透明感のあるFSS面を構成している。また、
このFSSシート25は通常のブラインドの約2倍程度
の長さ寸法を有する樹脂製の透明なフィルムシートで構
成されており、このFSSシート25には通常のブライ
ンドのように遮光性のある暗幕の機能は持っていない。
【0062】つまり、このロールブラインド21は、透
明フィルムシート上にFSS素子3が均等に印刷されて
配設されたFSSシート25と、このFSSシート25
を巻回して引出しまたは巻取り自在に構成され、天井な
どから窓上側の高さ位置に固定された巻取りロール26
と、この巻取りロール26から引き出されたFSSシー
ト25の折り返し部分で動滑車のように保持され、引出
しまたは巻取り動作と共に上下動する錘用の遊びロール
27と、このFSSシート25が遊びロール27を介し
て下方から上方に折り返され、巻取りロール26の下端
でFSSシート25の先端部の落下を止めるシート止部
材28とを有している。このように、ロールブラインド
21の下端に遊びロール27を設けてFSSシート25
を上側に折り返すことによって、上記実施形態1と同様
に、2枚のFSSシート25が一定の間隔Dを保持した
状態で維持可能に構成されて電磁遮蔽ブラインドとして
作用するようになっている。
【0063】また、より良好なシールド性能を得るべ
く、これら2枚の各FSSシート25における電磁遮蔽
面の間隔D(本実施形態2では50mm)は、電磁遮蔽
したい電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍の
電気長であり、かつ、このロールブラインド21の窓側
のFSSシート25における電磁遮蔽面(FSS面)と
窓ガラス24の室側の面との間隔D1が所定距離(10
mm)以上に離間した構成としている。つまり、以上の
巻取りロール26、遊びロール27およびシート止部材
28によって、2面のFSSシート25間の所要間隔D
および、窓ガラス24とFSSシート25間の所要間隔
D1を維持するように構成されており、これによって、
上記実施形態1と同様に、より良好なシールド性能を得
るようになっている。
【0064】また、2枚の各FSSシート25の間隔内
には所定誘電率の大気を介在させることで、目的とする
電波周波数のシールド性能が広い周波数帯域で確保され
得るように構成している。さらに、この場合に、巻取り
ロール26と遊びロール27との間の上下距離Lは、窓
に対して前後に2枚のFSSシート25で窓ガラス24
の開口部が覆われるようになっていればよい。
【0065】さらに、錘用の遊びロール27は、図13
の断面図に示すように、FSSシート25に所定の張力
を与えて引き留めることができる程度に強度のある素材
(本実施形態2では塩化ビニール)からなる棒状の芯部
材29と、この芯部材29の外周表面側に設けられ、2
枚の各FSSシート25が上下方向に平行で所定の一定
間隔Dを得ると共に、2枚の各FSSシート25による
FSS機能を維持するための低誘電率の素材(本実施形
態2では発砲スチロールで誘電率が約1.1)からなる
外面部材30とを有している。このような低誘電率の外
面部材30によって、FSSシート25の共振周波数の
近接誘電体による変動を最小限度に抑制するようになっ
ている。
【0066】さらに、共振したFSS素子(一種のアン
テナ)3の周りに広がる磁界のために、窓ガラス24や
窓枠23との間に隙間が存在していても電波の洩れは実
用上無視できるというFSSの特徴がある。また逆に、
金属や誘電率の高い材料からある程度の間隔を開ける必
要があり、上記のように本実施形態2においても窓側の
FSSシート25における電磁遮蔽面(FSS面)と窓
ガラス24の室側の面との間隔D1が所定距離(10m
m)以上に離間させている。
【0067】以上の本実施形態2によれば、巻取りロー
ルから引き出されたFSSシート25を遊びロール27
を介して折り返し、その先端部をシート止部材28で上
方位置に止めるだけのより簡単な構成で、電磁遮蔽面
(FSS面)が一定間隔Dに少なくとも2面配設するこ
とができて、上記実施形態1のように、シールド性能を
大幅に向上させ、かつその高いシールド性能を有する周
波数帯域幅を大幅に広げることがきでる本発明の高減衰
電磁遮蔽体を、電磁遮蔽ブラインドとして容易に適応さ
せることができる。
【0068】(実施形態3)本実施形態3では、上記実
施形態2のシート止部材28の代りに、図14に示す巻
取りロール31を窓側の巻取りロール26の長手方向と
平行に窓に対して前後に位置するように配設する構成と
なっていることと、後述する遮光領域32を有するFS
Sシート25aの他は上記実施形態2の構成と同様であ
る。
【0069】この場合のFSSシート25aは、図15
に示すように長尺状に構成されており、遮光領域32、
透明領域33さらに透明領域34が順に配設されて構成
されている。これらの遮光領域32、透明領域33およ
び透明領域34のそれぞれの縦方向の寸法(L+a)
は、遮光領域32と透明領域33、または透明領域33
と透明領域34が2枚のFSSシート25aにおける各
電磁遮蔽面(FSS面)となるように、巻取りロール2
6,31と遊びロール27との回転軸間距離Lよりも若
干寸法aだけ長くなるように形成されている。つまり、
回転軸間距離Lは所要の窓を覆う寸法であり、若干寸法
aは巻取りロール26,31と遊びロール27のための
シート長の余裕長である。この遮光領域32はエポキシ
樹脂などをコーティングするなどして容易に得ることが
できる。
【0070】このように、窓際の上方位置に2個の巻取
りロール26,31を平行に配設し、これらの巻取りロ
ール26,31の間に約3倍のシート長のFSSシート
25aを巻き込んで、そのFSSシート25aの約1/
3の領域を不透明な遮光領域32とし、他は透明領域3
3,34とすることによって、本来のブラインド(暗
幕)としての機能を付加するようになっている。
【0071】以上の本実施形態3によれば、第1および
第2巻取りロールとしての巻取りロール26,31でF
SSシート25aの引出と巻取を行うようにすれば、遮
光/採光だけではなく、異なる電波周波数を反射する遮
蔽領域さらには細かい網状領域など種々の領域を有した
電磁遮蔽シート部材を使用することができる。
【0072】なお、上記実施形態1〜3では、2枚のF
SSパネル25または2枚のFSSシート25aを所定
距離Dだけ離してそれぞれ配設したが、3枚以上のFS
Sパネル25または3枚以上のFSSシート25aを各
所定距離Dだけそれぞれ離して配設するように構成して
もよく、FSSパネル25またはFSSシート25aの
枚数が多いほど特定周波数の電波の減衰特性(シールド
性能)はよくなるが、2枚のFSSパネル25または2
枚のFSSシート25aでその減衰特性は概ね決定され
るので、実用上の観点およびサイズからは2枚のFSS
パネル25または2枚のFSSシート25aを所定距離
Dだけ離して配設する方が3枚以上の場合よりもよいこ
とになる。
【0073】また、上記実施形態1〜3では、2枚のF
SSパネル25または2枚のFSSシート25aにおけ
るFSS素子3のパターンは全く同じパターンのFSS
素子3が前後に略重なる位置(90〜95パーセント重
複)に配設するように構成した場合に電波減衰特性は最
も良好であるが、2枚のFSSパネル25または2枚の
FSSシート25aのうち一方のFSSパネル25また
はFSSシート25aの方が電波減衰特性のよいFSS
素子3を用いた場合に、一方方向にだけ電波減衰特性の
よい電磁遮蔽体(他方向には電波減衰特性が悪い)とな
り、病院など使用目的に応じて用いることができる。
【0074】さらに、上記実施形態1〜3では、本発明
の高減衰電磁遮蔽体をパネルやブラインドに応用した
が、これに限らず、「つい立」やアコディオンカーテン
などのカーテン類のようなものに応用することもでき
る。
【0075】さらに、上記実施形態1〜3では、所定誘
電率の大気を電磁遮蔽面(FSS面)の間隔D内に介在
させたが、これは窓から入射/出射する電波に対して電
磁遮蔽する場合であり、この他に、壁面から入射/出射
する電波に対して電磁遮蔽する場合にも本発明は適応可
能である。つまり、この場合、電磁遮蔽面(FSS面)
の間隔D内に既知の誘電率のコンクリート、壁紙や壁布
さらには樹脂板など既知の誘電率の各種部材を介在させ
ることが可能である。
【0076】さらに、上記実施形態1では、電磁遮蔽パ
ネル1を窓枠内に填め込むように構成したが、電磁遮蔽
パネル1と窓ガラスとを枠部材内に填め込んで窓ガラス
付き電磁遮蔽パネルとしてビルなどの壁内に作り込むよ
うにしてもよい。また、2枚の窓ガラスの間に電磁遮蔽
パネル1を所定間隔置いて配置し、窓ガラスの間に乾燥
空気を充填するかまたは真空とすることで電磁遮蔽パネ
ル1に結露のない窓ガラス付き電磁遮蔽パネルとしてビ
ルなどの壁内に作り込むようにしてもよい。
【0077】さらに、上記実施形態3では、FSSシー
ト25aに遮光領域と透明領域を設けたが、これに限ら
ず、半透明領域や、風通し自在な網領域などを設けるこ
ともできる。この網領域の場合、誘電率の低い樹脂製の
網目上にFSS素子3を配設するように構成すればよ
い。
【0078】さらに、上記実施形態2,3では、FSS
シート25,25aのシート長を窓の上下寸法に応じて
設定したが、そのシート長を長めに巻き込むことによっ
て窓寸法の変化に対応して融通性を持たせるように構成
することもできて、ロールブラインドの在庫を大幅に減
少させることができる。
【0079】さらに、上記実施形態2,3では、遊びロ
ール27を固定しなかったが、遊びロール27を窓枠2
3や床面35などに取外し自在に半固定するように構成
することも可能で、エアコンなどの風でロールブライン
ドが揺らぐのを抑制可能である。
【0080】さらに、所定周波数の電波を選択的に反射
作用するFSS素子3が配列された上記実施形態1〜3
のパネルやシートを複数枚重ね合わせたり、複数種類の
FSS素子3を1面の上記実施形態1〜3のパネルやシ
ート内に幾何学模様として入れ込むことも可能であり、
この場合には、複数の電波周波数を選択的に反射させる
ことも可能となる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、所定周波数の電波を選択的に反射作用する電磁遮蔽
面が一定間隔に少なくとも2面配設されているため、シ
ールド性能は2倍をはるかに越え桁違いに向上させるこ
とができると共に、その高いシールド性能を有する周波
数帯域幅も大幅に広げることができる。この場合に、比
較的広い周波数帯域幅を持つIMTなどのマルチメディ
ア電送に対しても容易に適応させることができる。
【0082】また、本発明の請求項2によれば、大気、
ガラスおよび樹脂などの所定誘電率の物質を電磁遮蔽面
の間隔内に介在させれば、目的とする電波周波数のシー
ルド性能が所定周波数帯域で容易に確保することができ
る。
【0083】さらに、本発明の請求項3によれば、電磁
遮蔽面の間隔を略λ/4の奇数倍の電気長とすれば、最
も良好なシールド性能を発揮させることができる。
【0084】さらに、本発明の請求項4によれば、窓側
の前記電磁遮蔽面と窓ガラスとの間隔が所定距離(例え
ば10mm)以上に離間させるようにすれば、安定した
高シールド性能を確保することができる。
【0085】さらに、本発明の請求項5,6によれば、
シールド性能を大幅に向上させ、かつその高いシールド
性能を有する周波数帯域幅を大幅に広げることが可能な
本発明の電磁遮蔽体として、電磁遮蔽パネルや電磁遮蔽
ブラインドに容易に適応させて応用することができる。
【0086】さらに、本発明の請求項7によれば、巻取
りロールから引き出された電磁遮蔽シート部材を遊びロ
ールを介して折り返し、その先端部をシート止め部材で
上方位置で止めるだけのより簡単な構成で、電磁遮蔽面
が一定間隔に少なくとも2面容易に配設することができ
て、電磁遮蔽ブラインドを実現することができる。
【0087】さらに、本発明の請求項8によれば、第1
および第2巻取りロールで電磁遮蔽シート部材の引出と
巻取を行うようにすれば、遮光/採光など種々の領域を
有する電磁遮蔽シート部材を使用することができる。
【0088】さらに、本発明の請求項9によれば、遮光
領域と透明領域が電磁遮蔽シート部材に配設されている
ため、遮光と採光を使い分けるブラインド機能を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の電磁遮蔽パネルの概略構
成を示す図であって、(a)はその正面図、(b)は
(a)のAA線断面図である。
【図2】図1の電磁遮蔽パネルを窓に取り付けた場合の
縦断面構成を示す模式図である。
【図3】電波周波数1500MHzにおける図1の電磁
遮蔽パネルの減衰特性と1枚のFSSパネルの減衰特性
図である。
【図4】図1の2枚のFSSパネル間隔Dを変化させた
場合の減衰特性図である。
【図5】図1のFSSパネルと窓ガラスとの間隔D1を
変化させた場合の減衰特性図である。
【図6】図1の電磁遮蔽パネルの変形例としてのFSS
面間に既知の誘電率を有する部材を介在させた場合の縦
断面構成を示す模式図である。
【図7】(a)はダイポールアンテナによる反射面のF
SS面が一定間隔Dで2面配設された状態を横方向から
示す模式図、(b)は電波入射方向Cに対する減衰量の
指向性の角度Φ示す模式図である。
【図8】計算結果の一例を示す減衰特性図である。
【図9】計算結果の一例を示す減衰量の指向性特性図で
ある
【図10】2つのFSS面を横方向から示す模式図であ
る。
【図11】本発明の実施形態2の電磁遮蔽用ロールブラ
インドおよび窓周辺部分の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【図12】図11のFSSシートの一部を示す平面図で
ある。
【図13】図11の遊びロールの縦断面図である。
【図14】本発明の実施形態3の電磁遮蔽用ロールブラ
インドおよび窓周辺部分の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【図15】図14のFSSシートの全体を模式的に示す
平面図である。
【図16】ダイポールアンテナの電波反射面を示す図で
ある。
【図17】図16のダイポールアンテナのアンテナ受信
抵抗Rを短絡した場合の電波反射面を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁遮蔽パネル 2 透明板 3 FSS素子 4 FSSパネル 5,5b FSSパネル部材 6 パネル枠 8 アルミサッシ 9,24 窓ガラス 21 ロールブラインド 25,25a FSSシート 26,31 巻取りロール 27 遊びロール 28 シート止部材 29 芯部材 30 外面部材 32 遮光領域 33,34 透明領域
フロントページの続き (72)発明者 中村 昭夫 大阪府豊中市大黒町1−3−22 株式会社 イー・エム・テクノ内 (72)発明者 川崎 公雄 大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建 設株式会社関西支社内 (72)発明者 平井 淳一 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 ▲高▼坂 修一 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 滝沢 博 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 山野上 和志 大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建 設株式会社関西支社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数帯域の電波を選択的に電磁遮
    蔽する電磁遮蔽体であって、 所定周波数の電波を選択的に反射作用する電磁遮蔽素子
    が配列された電磁遮蔽面を一定間隔に少なくとも2面配
    設したことを特徴とする電磁遮蔽体。
  2. 【請求項2】 前記電磁遮蔽面の間隔内に所定誘電率の
    物質を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の電
    磁遮蔽体。
  3. 【請求項3】 前記電磁遮蔽面の間隔は、電磁遮蔽する
    電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数倍の電気長
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁
    遮蔽体。
  4. 【請求項4】 窓側の前記電磁遮蔽面と窓ガラスとの間
    隔が所定距離以上離間していることを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載の電磁遮蔽体。
  5. 【請求項5】 所定周波数の電波を選択的に反射作用す
    る電磁遮蔽素子が配列された電磁遮蔽パネル部材が、電
    磁遮蔽する電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数
    倍の電気長の一定間隔で少なくとも2枚配設されたこと
    を特徴とする電磁遮蔽パネル。
  6. 【請求項6】 所定周波数の電波を選択的に反射作用す
    る電磁遮蔽素子が配列された電磁遮蔽シート部材が、電
    磁遮蔽する電波の波長をλとした場合に略λ/4の奇数
    倍の電気長の一定間隔で少なくとも2枚配設されたこと
    を特徴とする電磁遮蔽ブラインド。
  7. 【請求項7】 前記電磁遮蔽シート部材と、この電磁遮
    蔽シート部材が巻回されて引出しまたは巻取り自在な巻
    取りロールと、この巻取りロールから引き出された前記
    電磁遮蔽シート部材の折り返し部分で保持され前記引出
    しまたは巻取り動作と共に上下動する遊びロールと、こ
    の遊びロールで折り返された電磁遮蔽シート部材の先端
    部を上方位置で止めるシート止部材とを有したことを特
    徴とする請求項6に記載の電磁遮蔽ブラインド。
  8. 【請求項8】 前記電磁遮蔽シート部材と、この電磁遮
    蔽シート部材が巻回されて巻取りまたは引出し自在な第
    1巻取りロールと、この第1巻取りロールから引き出さ
    れた前記電磁遮蔽シート部材の折り返し部分で保持され
    前記引出しまたは巻取り動作と共に上下動する遊びロー
    ルと、この遊びロールで折り返された電磁遮蔽シート部
    材を上方位置で巻回して巻取りまたは引出し自在な第2
    巻取りロールとを有したことを特徴とする請求項6に記
    載の電磁遮蔽ブラインド。
  9. 【請求項9】 前記電磁遮蔽シート部材は長尺状に構成
    され、遮光領域および透明領域の少なくとも何れかの領
    域が配設されていることを特徴とする請求項6〜8の何
    れかに記載の電磁遮蔽ブラインド。
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