JP2000068677A - 選択性電磁遮蔽スクリーン - Google Patents
選択性電磁遮蔽スクリーンInfo
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- JP2000068677A JP2000068677A JP10252048A JP25204898A JP2000068677A JP 2000068677 A JP2000068677 A JP 2000068677A JP 10252048 A JP10252048 A JP 10252048A JP 25204898 A JP25204898 A JP 25204898A JP 2000068677 A JP2000068677 A JP 2000068677A
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- electromagnetic shielding
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- selective electromagnetic
- selective
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で、遮断すべき周波数の電磁波の
みの電磁遮蔽を行なうことができるとともに、低いコス
トで高い遮蔽効果を得ることができ、建物の開口部にお
ける電磁波の遮蔽を容易に行うことができる選択性電磁
遮蔽スクリーンを提供することである。 【解決手段】 複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１
と逆位置のもの１Ａとをカーテン５の上に、水平方向に
交互に配列することによって、各ＦＳＳ素子１の散乱開
口面が重なり、カーテン５の全面が選択性電磁遮蔽機能
を備えることができる。なお、垂直方向には正位置のも
の１と逆位置のもの１Ａとを同列に配置する
みの電磁遮蔽を行なうことができるとともに、低いコス
トで高い遮蔽効果を得ることができ、建物の開口部にお
ける電磁波の遮蔽を容易に行うことができる選択性電磁
遮蔽スクリーンを提供することである。 【解決手段】 複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１
と逆位置のもの１Ａとをカーテン５の上に、水平方向に
交互に配列することによって、各ＦＳＳ素子１の散乱開
口面が重なり、カーテン５の全面が選択性電磁遮蔽機能
を備えることができる。なお、垂直方向には正位置のも
の１と逆位置のもの１Ａとを同列に配置する
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定めた特定の
周波数の電波を遮断する選択性電磁遮蔽スクリーンに関
する。
周波数の電波を遮断する選択性電磁遮蔽スクリーンに関
する。
【０００２】
【従来の技術】近来、携帯電話やＰＨＳが普及するに伴
って、携帯電話やＰＨＳから発する電磁波が病院などで
は医療機器等に、また一般のＯＡ機器などに影響を与え
る恐れが生じており、特に携帯電話の出力が大きいため
に影響が多大であるという問題があった。一方、屋内の
専用無線回線における通信のセキュリティの問題、例え
ばオフィスビル内でＰＨＳを用いて社内における社員同
士の連絡をとるシステムを採用する企業が増加している
が、ＰＨＳの通信電波がオフィスビル外に漏洩して外部
のＰＨＳ機器等で受信される恐れがあるという問題があ
った。従来、この問題を解決するために、金属または金
属箔を貼った建材、或いは金属繊維を織り込んだ建材を
電気的に隙間無く接続することにより、電磁遮蔽を達成
することが行なわれていた。
って、携帯電話やＰＨＳから発する電磁波が病院などで
は医療機器等に、また一般のＯＡ機器などに影響を与え
る恐れが生じており、特に携帯電話の出力が大きいため
に影響が多大であるという問題があった。一方、屋内の
専用無線回線における通信のセキュリティの問題、例え
ばオフィスビル内でＰＨＳを用いて社内における社員同
士の連絡をとるシステムを採用する企業が増加している
が、ＰＨＳの通信電波がオフィスビル外に漏洩して外部
のＰＨＳ機器等で受信される恐れがあるという問題があ
った。従来、この問題を解決するために、金属または金
属箔を貼った建材、或いは金属繊維を織り込んだ建材を
電気的に隙間無く接続することにより、電磁遮蔽を達成
することが行なわれていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電磁遮蔽スクリーンにおいては、全周波数帯域の電
磁波を遮断するために、必要な或いは無害な電磁波（例
えば、ラジオ、テレビ電波等）も遮断してしまうという
問題があった。また、建物の壁を金属または金属箔を貼
った建材、或いは金属繊維を織り込んだ建材で覆って、
その建材を電気的に隙間無く接続することが非常に困難
であるとともに、コストの嵩む工事であるという問題が
あった。さらに、建物の開口部（例えば、窓、戸口等）
における電磁波の遮蔽が困難であり、特に採光しながら
電磁波の遮蔽を行うことが困難であるという問題があっ
た。
来の電磁遮蔽スクリーンにおいては、全周波数帯域の電
磁波を遮断するために、必要な或いは無害な電磁波（例
えば、ラジオ、テレビ電波等）も遮断してしまうという
問題があった。また、建物の壁を金属または金属箔を貼
った建材、或いは金属繊維を織り込んだ建材で覆って、
その建材を電気的に隙間無く接続することが非常に困難
であるとともに、コストの嵩む工事であるという問題が
あった。さらに、建物の開口部（例えば、窓、戸口等）
における電磁波の遮蔽が困難であり、特に採光しながら
電磁波の遮蔽を行うことが困難であるという問題があっ
た。
【０００４】本発明の目的は、簡単な構成で、遮断すべ
き周波数の電磁波のみの電磁遮蔽を行なうことができる
とともに、低いコストで高い遮蔽効果を得ることがで
き、建物の開口部における電磁波の遮蔽を容易に行うこ
とができる選択性電磁遮蔽スクリーンを提供することで
ある。
き周波数の電磁波のみの電磁遮蔽を行なうことができる
とともに、低いコストで高い遮蔽効果を得ることがで
き、建物の開口部における電磁波の遮蔽を容易に行うこ
とができる選択性電磁遮蔽スクリーンを提供することで
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の選択性電磁遮蔽スクリーンは、建物の開口部
を開閉可能に覆う低誘電体材料の基材上に、印刷、溶着
等の手段により導電体が貼着されて形成され、所定周波
数の電磁波に対応してこれを遮断する複数のＦＳＳ素子
が配設されて成る選択性電磁遮蔽スクリーンであって、
複数のＦＳＳ素子が、正位置のものと逆位置のものとが
水平方向に交互に配列されることにより、選択性電磁遮
蔽機能の高い選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることがで
きるとともに、透明性を高く保持することができるとと
もに、カーテンと同様の設置をすることができ、設置作
業を容易にすることができる。また、複数のＦＳＳ素子
が、垂直方向に正位置のものと逆位置のものとがそれぞ
れ同じものが列を成して配列されていることにより、Ｆ
ＳＳ素子相互の干渉を防ぎ、高い選択性電磁遮蔽機能を
得ることができる。さらに、複数のＦＳＳ素子を、正位
置のものと逆位置のものとを水平方向に交互に配置した
２枚の選択性電磁遮蔽スクリーンにおいて、一方の選択
性電磁遮蔽スクリーンの横方向の寸法を合わせる縦方向
切断線が垂直方向に並んだＦＳＳ素子を切断した場合、
この選択性電磁遮蔽スクリーンの切断されたＦＳＳ素子
と反対側のＦＳＳ素子を切断した他方の選択性電磁遮蔽
スクリーンを、所定の距離をおいて重ねて配設したこと
により、切断されたＦＳＳ素子が失った選択性電磁遮蔽
機能を、後方または前方に配設された選択性電磁遮蔽ス
クリーンの完全なＦＳＳ素子が備えることにより、全体
として完全な機能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを
得ることができる。
に本発明の選択性電磁遮蔽スクリーンは、建物の開口部
を開閉可能に覆う低誘電体材料の基材上に、印刷、溶着
等の手段により導電体が貼着されて形成され、所定周波
数の電磁波に対応してこれを遮断する複数のＦＳＳ素子
が配設されて成る選択性電磁遮蔽スクリーンであって、
複数のＦＳＳ素子が、正位置のものと逆位置のものとが
水平方向に交互に配列されることにより、選択性電磁遮
蔽機能の高い選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることがで
きるとともに、透明性を高く保持することができるとと
もに、カーテンと同様の設置をすることができ、設置作
業を容易にすることができる。また、複数のＦＳＳ素子
が、垂直方向に正位置のものと逆位置のものとがそれぞ
れ同じものが列を成して配列されていることにより、Ｆ
ＳＳ素子相互の干渉を防ぎ、高い選択性電磁遮蔽機能を
得ることができる。さらに、複数のＦＳＳ素子を、正位
置のものと逆位置のものとを水平方向に交互に配置した
２枚の選択性電磁遮蔽スクリーンにおいて、一方の選択
性電磁遮蔽スクリーンの横方向の寸法を合わせる縦方向
切断線が垂直方向に並んだＦＳＳ素子を切断した場合、
この選択性電磁遮蔽スクリーンの切断されたＦＳＳ素子
と反対側のＦＳＳ素子を切断した他方の選択性電磁遮蔽
スクリーンを、所定の距離をおいて重ねて配設したこと
により、切断されたＦＳＳ素子が失った選択性電磁遮蔽
機能を、後方または前方に配設された選択性電磁遮蔽ス
クリーンの完全なＦＳＳ素子が備えることにより、全体
として完全な機能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを
得ることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図を参照して実施例を説明する。
図８において、定周波数の電磁波を遮断する選択性電磁
遮蔽（ＦＳＳ：Frequency Selective Surface ）素子１
は、正三角形に形成されており、且つ全周の長さが遮断
即ち反射する特定周波数の電磁波の波長λに等しく形成
され、低誘電体から成る透明パネル等の基板５に印刷、
溶着等の手段により配設されている。これにより、ＦＳ
Ｓ素子１を構成する３辺２、３、４が３方向をカバーす
ることができるから、最小の辺数で全方向からの電磁波
を遮断することができる。なお、本実施例では、ＦＳＳ
素子１の各辺２、３、４の長さが等しく形成されてお
り、正三角形が最適であるが、３辺の長さをそれぞれ異
なる長さとするか、２等辺三角形とすることができると
ともに、各種の多角形、円、楕円出の閉曲線形を採用す
ることができる。
図８において、定周波数の電磁波を遮断する選択性電磁
遮蔽（ＦＳＳ：Frequency Selective Surface ）素子１
は、正三角形に形成されており、且つ全周の長さが遮断
即ち反射する特定周波数の電磁波の波長λに等しく形成
され、低誘電体から成る透明パネル等の基板５に印刷、
溶着等の手段により配設されている。これにより、ＦＳ
Ｓ素子１を構成する３辺２、３、４が３方向をカバーす
ることができるから、最小の辺数で全方向からの電磁波
を遮断することができる。なお、本実施例では、ＦＳＳ
素子１の各辺２、３、４の長さが等しく形成されてお
り、正三角形が最適であるが、３辺の長さをそれぞれ異
なる長さとするか、２等辺三角形とすることができると
ともに、各種の多角形、円、楕円出の閉曲線形を採用す
ることができる。
【０００７】また、図９において異なるＦＳＳ素子につ
いて説明する。正三角形に形成され、且つ全周の長さが
反射する電磁波の波長λ１に等しく形成された第１ＦＳ
Ｓ素子１と、該第１ＦＳＳ素子１の内部に配設された、
逆Ｙ字形に形成され且つ逆Ｙ字の一辺の長さが反射する
電磁波の波長λ２の１／４に形成された第２ＦＳＳ素子
１０とから成っている（λ１≠λ２）。例えば、第１Ｆ
ＳＳ素子１は、携帯電話に用いられている９００MHz の
電磁波に対応し、第２ＦＳＳ素子１０は、ＰＨＳに用い
られている１５００MHz の電磁波に対応している。
いて説明する。正三角形に形成され、且つ全周の長さが
反射する電磁波の波長λ１に等しく形成された第１ＦＳ
Ｓ素子１と、該第１ＦＳＳ素子１の内部に配設された、
逆Ｙ字形に形成され且つ逆Ｙ字の一辺の長さが反射する
電磁波の波長λ２の１／４に形成された第２ＦＳＳ素子
１０とから成っている（λ１≠λ２）。例えば、第１Ｆ
ＳＳ素子１は、携帯電話に用いられている９００MHz の
電磁波に対応し、第２ＦＳＳ素子１０は、ＰＨＳに用い
られている１５００MHz の電磁波に対応している。
【０００８】この構成によると、２種類の電磁波（例え
ば、携帯電話の９００MHz とＰＨＳの１５００MHz ）を
同時に遮蔽することができる。ここで、電磁波の周波数
は略中心となる周波数を示すものである。なお、本実施
例においては、第２ＦＳＳ素子１０が逆Ｙ字形に形成さ
れているが、その他の任意のＦＳＳ素子の形状を採用し
ても良いものである。
ば、携帯電話の９００MHz とＰＨＳの１５００MHz ）を
同時に遮蔽することができる。ここで、電磁波の周波数
は略中心となる周波数を示すものである。なお、本実施
例においては、第２ＦＳＳ素子１０が逆Ｙ字形に形成さ
れているが、その他の任意のＦＳＳ素子の形状を採用し
ても良いものである。
【０００９】図１において、複数の閉ループ型ＦＳＳ素
子１を、正位置のもの１と逆位置のもの１Ａとをカーテ
ン５の上に、水平方向に交互に配列することによって、
各ＦＳＳ素子１の散乱開口面が重なり、カーテン５の全
面が選択性電磁遮蔽機能を備えることができる。なお、
垂直方向には、正位置のもの１の上下に正位置のもの
１、逆位置のもの１Ａの上下に逆位置のもの１Ａを配列
する即ち垂直方向には同じ向きのＦＳＳ素子を配列す
る。複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置の
もの１Ａとを、水平方向に交互に配列すると、隣り合っ
たＦＳＳ素子１、１Ａとの間で、電磁波を受けた際に対
向する辺にそれぞれ流れる電流の方向が逆方向となり、
発生する磁界も互いに打ち消す方向となるから、隣り合
ったＦＳＳ素子１と１Ａとの間の干渉が小さく、その間
の距離を小さくすることができることになり、ＦＳＳ素
子の設置密度を高くすることができ、電磁遮蔽効果を高
めることができる。
子１を、正位置のもの１と逆位置のもの１Ａとをカーテ
ン５の上に、水平方向に交互に配列することによって、
各ＦＳＳ素子１の散乱開口面が重なり、カーテン５の全
面が選択性電磁遮蔽機能を備えることができる。なお、
垂直方向には、正位置のもの１の上下に正位置のもの
１、逆位置のもの１Ａの上下に逆位置のもの１Ａを配列
する即ち垂直方向には同じ向きのＦＳＳ素子を配列す
る。複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置の
もの１Ａとを、水平方向に交互に配列すると、隣り合っ
たＦＳＳ素子１、１Ａとの間で、電磁波を受けた際に対
向する辺にそれぞれ流れる電流の方向が逆方向となり、
発生する磁界も互いに打ち消す方向となるから、隣り合
ったＦＳＳ素子１と１Ａとの間の干渉が小さく、その間
の距離を小さくすることができることになり、ＦＳＳ素
子の設置密度を高くすることができ、電磁遮蔽効果を高
めることができる。
【００１０】カーテン５を透明材料とすることにより、
透明度の高い選択性電磁遮蔽膜を得ることができる。ま
た、ＦＳＳ素子１を印刷で形成することにより、高い柔
軟性を得ることができる。また、図３に示すように、カ
ーテン５上に複数の第１ＦＳＳ素子１と第２ＦＳＳ素子
１０とを、正位置のものと逆位置のものとを水平方向に
交互になるように配設することにより、２種類の電磁波
を同時に遮蔽する選択性電磁遮蔽膜を得ることができ
る。なお、カーテン５は、幕状体であれば良いものであ
り、例えば、スクリーン様のものでも良い。
透明度の高い選択性電磁遮蔽膜を得ることができる。ま
た、ＦＳＳ素子１を印刷で形成することにより、高い柔
軟性を得ることができる。また、図３に示すように、カ
ーテン５上に複数の第１ＦＳＳ素子１と第２ＦＳＳ素子
１０とを、正位置のものと逆位置のものとを水平方向に
交互になるように配設することにより、２種類の電磁波
を同時に遮蔽する選択性電磁遮蔽膜を得ることができ
る。なお、カーテン５は、幕状体であれば良いものであ
り、例えば、スクリーン様のものでも良い。
【００１１】図２において、ブラインドの各スロット６
に、複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置の
もの１Ａとを、水平方向に交互に配置することにより、
ブラインド全体に選択性電磁遮蔽機能を持たせることが
できる。各ＦＳＳ素子の正位置のもの１と逆位置のもの
１Ａの散乱開口面が重なり、カーテン５の全面が選択性
電磁遮蔽機能を備えることができる。なお、図３に示す
ように、複数の第１ＦＳＳ素子１の中に第２ＦＳＳ素子
１０を配置したものを、正位置のものと逆位置のものと
が水平方向に交互になるように配設することにより、２
種類の電磁波を同時に遮蔽する選択性電磁遮蔽機能を得
ることができる。また上記実施例においては、カーテン
５またはブラインド６を用いているが、これに限られる
ものではなく、開口部を開閉自在に覆うスクリーン状ま
たは板状の低誘電体材料から成る基材であれば良いもの
である。
に、複数のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置の
もの１Ａとを、水平方向に交互に配置することにより、
ブラインド全体に選択性電磁遮蔽機能を持たせることが
できる。各ＦＳＳ素子の正位置のもの１と逆位置のもの
１Ａの散乱開口面が重なり、カーテン５の全面が選択性
電磁遮蔽機能を備えることができる。なお、図３に示す
ように、複数の第１ＦＳＳ素子１の中に第２ＦＳＳ素子
１０を配置したものを、正位置のものと逆位置のものと
が水平方向に交互になるように配設することにより、２
種類の電磁波を同時に遮蔽する選択性電磁遮蔽機能を得
ることができる。また上記実施例においては、カーテン
５またはブラインド６を用いているが、これに限られる
ものではなく、開口部を開閉自在に覆うスクリーン状ま
たは板状の低誘電体材料から成る基材であれば良いもの
である。
【００１２】図４に示すものは、複数の第１ＦＳＳ素子
１と第２ＦＳＳ素子１０とを交互に配置したものであ
り、第１ＦＳＳ素子１の遮蔽周波数を高く（例えば、１
６００ＭHZ）、第２ＦＳＳ素子１０の遮蔽周波数を低く
（例えば、１００００ＭHZ）したものを図示している。
これにより、第１ＦＳＳ素子１と第２ＦＳＳ素子１０と
の相互の干渉を軽減することができる。
１と第２ＦＳＳ素子１０とを交互に配置したものであ
り、第１ＦＳＳ素子１の遮蔽周波数を高く（例えば、１
６００ＭHZ）、第２ＦＳＳ素子１０の遮蔽周波数を低く
（例えば、１００００ＭHZ）したものを図示している。
これにより、第１ＦＳＳ素子１と第２ＦＳＳ素子１０と
の相互の干渉を軽減することができる。
【００１３】図５において、上述のスクリーン５または
ブラインドを、窓などのガラス７と所定の距離Ｌをおい
て設置することにより、窓等の開口部の選択性電磁遮蔽
を行うことができる。なお、上記所定の距離Ｌとは、通
常の窓におけるガラスとカーテンとの距離で良いもので
あり、建物の開口部以外の壁部は別に選択性電磁遮蔽を
行うことによって建物全体の選択性電磁遮蔽を行うこと
ができるとともに、カーテンと同様の設置をすることが
でき、設置作業を容易にすることができる。また、１枚
のカーテン毎にひとつの周波数の電磁波を遮蔽するよう
に形成し、複数枚のカーテンを所定の距離をおいて設置
することにより、容易に必要な周波数の電磁波に対する
選択性電磁遮蔽を行うことができる。
ブラインドを、窓などのガラス７と所定の距離Ｌをおい
て設置することにより、窓等の開口部の選択性電磁遮蔽
を行うことができる。なお、上記所定の距離Ｌとは、通
常の窓におけるガラスとカーテンとの距離で良いもので
あり、建物の開口部以外の壁部は別に選択性電磁遮蔽を
行うことによって建物全体の選択性電磁遮蔽を行うこと
ができるとともに、カーテンと同様の設置をすることが
でき、設置作業を容易にすることができる。また、１枚
のカーテン毎にひとつの周波数の電磁波を遮蔽するよう
に形成し、複数枚のカーテンを所定の距離をおいて設置
することにより、容易に必要な周波数の電磁波に対する
選択性電磁遮蔽を行うことができる。
【００１４】図６及び図７において、上記の複数の閉ル
ープ型のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置のも
の１Ａとを水平方向に交互に配置した選択性電磁遮蔽ス
クリーン１１及び１２を開口部の寸法に合わせて切断す
る際、縦方向の寸法を合わせる横方向切断線Ａ−Ａは、
ＦＳＳ素子１を切断すること無く、設けることができ
る。これは、選択性電磁遮蔽スクリーンの縦方向の寸法
は一般に微調整が可能だからである。
ープ型のＦＳＳ素子１を、正位置のもの１と逆位置のも
の１Ａとを水平方向に交互に配置した選択性電磁遮蔽ス
クリーン１１及び１２を開口部の寸法に合わせて切断す
る際、縦方向の寸法を合わせる横方向切断線Ａ−Ａは、
ＦＳＳ素子１を切断すること無く、設けることができ
る。これは、選択性電磁遮蔽スクリーンの縦方向の寸法
は一般に微調整が可能だからである。
【００１５】ところが、選択性電磁遮蔽スクリーンの横
方向の寸法は開口部（窓，戸口等）の幅等で規制されて
いることが多く、横方向の寸法を合わせる縦方向切断線
Ｂ−Ｂは、切断線上にＦＳＳ素子１がある場合に、ＦＳ
Ｓ素子１を一部切断してしまう（符号１１０）ことがあ
る。選択性電磁遮蔽スクリーン１１の一側端（図６ａの
右側端）の切断線Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部切断した
（符号１１０）場合、一部切断された素子１１０は選択
性電磁遮蔽機能を失うものである。
方向の寸法は開口部（窓，戸口等）の幅等で規制されて
いることが多く、横方向の寸法を合わせる縦方向切断線
Ｂ−Ｂは、切断線上にＦＳＳ素子１がある場合に、ＦＳ
Ｓ素子１を一部切断してしまう（符号１１０）ことがあ
る。選択性電磁遮蔽スクリーン１１の一側端（図６ａの
右側端）の切断線Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部切断した
（符号１１０）場合、一部切断された素子１１０は選択
性電磁遮蔽機能を失うものである。
【００１６】本発明においては、選択性電磁遮蔽スクリ
ーン１１の一側端の切断線Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部
切断した（符号１１０）場合、選択性電磁遮蔽スクリー
ン１１の後方（又は前方）に他の選択性電磁遮蔽スクリ
ーン１２を所定の距離ｄ（例えば、ｄ＝λ／４）をおい
て両側縁を一致させて重ねて配置する（図７参照）こと
により、切断された素子１１０の後方（又は前方）に完
全な素子を配置することになって、側端の選択性電磁遮
蔽機能を確保するものである。なお、選択性電磁遮蔽ス
クリーン１２は、図６ｂに示すように、左側端の切断線
Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部切断している（符号１２
０）。
ーン１１の一側端の切断線Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部
切断した（符号１１０）場合、選択性電磁遮蔽スクリー
ン１１の後方（又は前方）に他の選択性電磁遮蔽スクリ
ーン１２を所定の距離ｄ（例えば、ｄ＝λ／４）をおい
て両側縁を一致させて重ねて配置する（図７参照）こと
により、切断された素子１１０の後方（又は前方）に完
全な素子を配置することになって、側端の選択性電磁遮
蔽機能を確保するものである。なお、選択性電磁遮蔽ス
クリーン１２は、図６ｂに示すように、左側端の切断線
Ｂ−ＢがＦＳＳ素子１を一部切断している（符号１２
０）。
【００１７】選択性電磁遮蔽スクリーン１１と選択性電
磁遮蔽スクリーン１２とを重ねて配置することにより、
切断された素子１１０，１２０の後方または前方に完全
な素子を配置することになって、切断された素子１１
０，１２０が失った選択性電磁遮蔽機能を、後方または
前方に配設された選択性電磁遮蔽スクリーン１２，１１
の完全な素子が備えることにより、全体として完全な機
能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることができ
る。
磁遮蔽スクリーン１２とを重ねて配置することにより、
切断された素子１１０，１２０の後方または前方に完全
な素子を配置することになって、切断された素子１１
０，１２０が失った選択性電磁遮蔽機能を、後方または
前方に配設された選択性電磁遮蔽スクリーン１２，１１
の完全な素子が備えることにより、全体として完全な機
能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることができ
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。建物の開口部
を開閉可能に覆う低誘電体材料の基材上に、印刷、溶着
等の手段により導電体が貼着されて形成され、所定周波
数の電磁波に対応してこれを遮断する複数のＦＳＳ素子
が配設されて成る選択性電磁遮蔽スクリーンであって、
複数のＦＳＳ素子が、正位置のものと逆位置のものとが
水平方向に交互に配列されることにより、選択性電磁遮
蔽機能の高い選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることがで
きるとともに、透明性を高く保持することができるとと
もに、カーテンと同様の設置をすることができ、設置作
業を容易にすることができる。また、複数のＦＳＳ素子
が、垂直方向に正位置のものと逆位置のものとがそれぞ
れ同じものが列を成して配列されていることにより、Ｆ
ＳＳ素子相互の干渉を防ぎ、高い選択性電磁遮蔽機能を
得ることができる。さらに、複数のＦＳＳ素子を、正位
置のものと逆位置のものとを水平方向に交互に配置した
２枚の選択性電磁遮蔽スクリーンにおいて、一方の選択
性電磁遮蔽スクリーンの横方向の寸法を合わせる縦方向
切断線が垂直方向に並んだＦＳＳ素子を切断した場合、
この選択性電磁遮蔽スクリーンの切断されたＦＳＳ素子
と反対側のＦＳＳ素子を切断した他方の選択性電磁遮蔽
スクリーンを、所定の距離をおいて重ねて配設したこと
により、切断されたＦＳＳ素子が失った選択性電磁遮蔽
機能を、後方または前方に配設された選択性電磁遮蔽ス
クリーンの完全なＦＳＳ素子が備えることにより、全体
として完全な機能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを
得ることができる。
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。建物の開口部
を開閉可能に覆う低誘電体材料の基材上に、印刷、溶着
等の手段により導電体が貼着されて形成され、所定周波
数の電磁波に対応してこれを遮断する複数のＦＳＳ素子
が配設されて成る選択性電磁遮蔽スクリーンであって、
複数のＦＳＳ素子が、正位置のものと逆位置のものとが
水平方向に交互に配列されることにより、選択性電磁遮
蔽機能の高い選択性電磁遮蔽スクリーンを得ることがで
きるとともに、透明性を高く保持することができるとと
もに、カーテンと同様の設置をすることができ、設置作
業を容易にすることができる。また、複数のＦＳＳ素子
が、垂直方向に正位置のものと逆位置のものとがそれぞ
れ同じものが列を成して配列されていることにより、Ｆ
ＳＳ素子相互の干渉を防ぎ、高い選択性電磁遮蔽機能を
得ることができる。さらに、複数のＦＳＳ素子を、正位
置のものと逆位置のものとを水平方向に交互に配置した
２枚の選択性電磁遮蔽スクリーンにおいて、一方の選択
性電磁遮蔽スクリーンの横方向の寸法を合わせる縦方向
切断線が垂直方向に並んだＦＳＳ素子を切断した場合、
この選択性電磁遮蔽スクリーンの切断されたＦＳＳ素子
と反対側のＦＳＳ素子を切断した他方の選択性電磁遮蔽
スクリーンを、所定の距離をおいて重ねて配設したこと
により、切断されたＦＳＳ素子が失った選択性電磁遮蔽
機能を、後方または前方に配設された選択性電磁遮蔽ス
クリーンの完全なＦＳＳ素子が備えることにより、全体
として完全な機能を備えた選択性電磁遮蔽スクリーンを
得ることができる。
【図１】 低誘電体材料の基材上にＦＳＳ素子を配設し
た実施例である。
た実施例である。
【図２】 ブラインドにＦＳＳ素子を配設した実施例で
ある。
ある。
【図３】 複数の周波数に対応するＦＳＳ素子をカーテ
ンに配設した実施例である。
ンに配設した実施例である。
【図４】 複数の周波数に対応するＦＳＳ素子をカーテ
ンに配設した異なる実施例である。
ンに配設した異なる実施例である。
【図５】 本発明の実施例において、ガラスとカーテン
との位置関係を示す側面図である。
との位置関係を示す側面図である。
【図６】 選択性電磁遮蔽スクリーンの垂直方向に並ん
だＦＳＳ素子を切断した場合の説明図である。
だＦＳＳ素子を切断した場合の説明図である。
【図７】 ＦＳＳ素子が切断された選択性電磁遮蔽スク
リーンの設置状態を示す側面図である。
リーンの設置状態を示す側面図である。
【図８】 第１ＦＳＳ素子の説明図である。
【図９】 第１ＦＳＳ素子と第２ＦＳＳ素子とを組み合
わせたＦＳＳ素子の説明図である。
わせたＦＳＳ素子の説明図である。
１ 第１ＦＳＳ素子、２，３，４ 第１ＦＳＳ素子を構
成する各辺 ５ カーテン、６ ブラインド（スロット）、７ ガラ
ス １０ 第２ＦＳＳ素子、１１，１２ ＦＳＳ素子が切断
された遮蔽スクリーン
成する各辺 ５ カーテン、６ ブラインド（スロット）、７ ガラ
ス １０ 第２ＦＳＳ素子、１１，１２ ＦＳＳ素子が切断
された遮蔽スクリーン
Claims (3)
- 【請求項１】 建物の開口部を開閉可能に覆う低誘電体
材料の基材上に、印刷、溶着等の手段により導電体が貼
着されて形成され、所定周波数の電磁波に対応してこれ
を遮断する複数のＦＳＳ素子が配設されて成る選択性電
磁遮蔽スクリーンであって、複数のＦＳＳ素子が、正位
置のものと逆位置のものとが水平方向に交互に配列され
ることを特徴とする選択性電磁遮蔽スクリーン。 - 【請求項２】 複数のＦＳＳ素子が、垂直方向に正位置
のものと逆位置のものとがそれぞれ同じものが列を成し
て配列されていることを特徴とする請求項１記載の選択
性電磁遮蔽スクリーン。 - 【請求項３】 複数のＦＳＳ素子を、正位置のものと逆
位置のものとを水平方向に交互に配置した２枚の選択性
電磁遮蔽スクリーンにおいて、一方の選択性電磁遮蔽ス
クリーンの横方向の寸法を合わせる縦方向切断線が垂直
方向に並んだＦＳＳ素子を切断した場合、この選択性電
磁遮蔽スクリーンの切断されたＦＳＳ素子と反対側のＦ
ＳＳ素子を切断した他方の選択性電磁遮蔽スクリーン
を、所定の距離をおいて重ねて配設したことを特徴とす
る選択性電磁遮蔽スクリーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10252048A JP2000068677A (ja) | 1998-08-22 | 1998-08-22 | 選択性電磁遮蔽スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10252048A JP2000068677A (ja) | 1998-08-22 | 1998-08-22 | 選択性電磁遮蔽スクリーン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000068677A true JP2000068677A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=17231853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10252048A Pending JP2000068677A (ja) | 1998-08-22 | 1998-08-22 | 選択性電磁遮蔽スクリーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000068677A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006027978A1 (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | 電波吸収体 |
| JP2007005614A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Mitsubishi Electric Corp | 電波遮蔽装置 |
| JP2007096228A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 電波遮蔽体 |
| JP2008035232A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 電波遮蔽装置 |
| JP2009076620A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Toray Ind Inc | 電磁波吸収体 |
| US7864095B2 (en) | 2004-02-27 | 2011-01-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Wave absorber and manufacturing method of wave absorber |
| CN111370843A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-07-03 | Oppo广东移动通信有限公司 | 透波壳体组件、天线组件及电子设备 |
-
1998
- 1998-08-22 JP JP10252048A patent/JP2000068677A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7864095B2 (en) | 2004-02-27 | 2011-01-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Wave absorber and manufacturing method of wave absorber |
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| US7777664B2 (en) | 2004-09-06 | 2010-08-17 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Wave absorber |
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| JP2009076620A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Toray Ind Inc | 電磁波吸収体 |
| CN111370843A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-07-03 | Oppo广东移动通信有限公司 | 透波壳体组件、天线组件及电子设备 |
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