JP2003258543A - 電磁シールドフイルム - Google Patents
電磁シールドフイルムInfo
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- JP2003258543A JP2003258543A JP2002056943A JP2002056943A JP2003258543A JP 2003258543 A JP2003258543 A JP 2003258543A JP 2002056943 A JP2002056943 A JP 2002056943A JP 2002056943 A JP2002056943 A JP 2002056943A JP 2003258543 A JP2003258543 A JP 2003258543A
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- Japan
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- electromagnetic
- film
- wave
- slit
- electromagnetic shield
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- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁波の特定の周波数について、透過を低減
させる電磁シールドフイルムを提供する。 【解決手段】 電磁シールドフイルム1は、導電性を有
する薄い金属あるいはプラスチックのフイルム2にスリ
ット3を形成している。スリット3は、縦方向および横
方向に多段、多数列に形成される。このようなスリット
3を形成することにより、水平偏波が通過し、垂直偏波
が遮蔽される。すなわち、スリット3により通過する偏
波を選択する。また、スリット3の長さLは、通過した
電磁波(水平偏波)の中で共振周波数となる電磁波を遮
蔽する長さに選定される。
させる電磁シールドフイルムを提供する。 【解決手段】 電磁シールドフイルム1は、導電性を有
する薄い金属あるいはプラスチックのフイルム2にスリ
ット3を形成している。スリット3は、縦方向および横
方向に多段、多数列に形成される。このようなスリット
3を形成することにより、水平偏波が通過し、垂直偏波
が遮蔽される。すなわち、スリット3により通過する偏
波を選択する。また、スリット3の長さLは、通過した
電磁波(水平偏波)の中で共振周波数となる電磁波を遮
蔽する長さに選定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波の特定の周
波数について、通過を低減させる電磁シールドフイルム
に関する。
波数について、通過を低減させる電磁シールドフイルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話や無線機器類の普及に伴
い、オフィス等の室内では、高機能、高感度のOA機器
や無線LANのような無線通信システムが設置されてき
ている。最近の建造物では、一フロアを間仕切りして多
数の部屋を形成しているが、各部屋で異なる通信システ
ムが用いられる例がある。
い、オフィス等の室内では、高機能、高感度のOA機器
や無線LANのような無線通信システムが設置されてき
ている。最近の建造物では、一フロアを間仕切りして多
数の部屋を形成しているが、各部屋で異なる通信システ
ムが用いられる例がある。
【0003】例えば、個人用簡易無線電話システム(P
HS)や中速の無線LANは、2.45GHzの準マイ
クロ波帯域を使用する。また、高速の無線LANでは1
9GHz帯域の準ミリ波帯域および60GHz帯域の準
ミリ波帯域が割り当てられている。
HS)や中速の無線LANは、2.45GHzの準マイ
クロ波帯域を使用する。また、高速の無線LANでは1
9GHz帯域の準ミリ波帯域および60GHz帯域の準
ミリ波帯域が割り当てられている。
【0004】隣接する部屋などで同一の周波数帯域の通
信システムを使用した場合に、壁面や天井面、床面など
から隣室の電磁波が漏洩すると、相互干渉などにより通
信環境が悪化することがある。このような場合には、無
線通信システムが使用できなくなる、という問題があ
る。
信システムを使用した場合に、壁面や天井面、床面など
から隣室の電磁波が漏洩すると、相互干渉などにより通
信環境が悪化することがある。このような場合には、無
線通信システムが使用できなくなる、という問題があ
る。
【0005】また、無線LANなどは、技術内容が公開
されている技術基準に基づいて製造されており、無線L
ANの通信内容を分析する測定器も市販されている。こ
のため、屋内で使用されている無線LANの通信内容
は、屋外から簡単にアクセスできることになり、通信の
セキュリティ対策が必要になるという問題がある。
されている技術基準に基づいて製造されており、無線L
ANの通信内容を分析する測定器も市販されている。こ
のため、屋内で使用されている無線LANの通信内容
は、屋外から簡単にアクセスできることになり、通信の
セキュリティ対策が必要になるという問題がある。
【0006】このような問題に対処するために、建造物
に電磁シールドを施すことが行われている。電磁シール
ドとしては、電磁遮蔽を必要とする壁面などに金属メッ
シュや金属箔(フィルム)、不織布などの導電性繊維を
用いたシートを貼り付けることや、導電性塗料を塗布す
ることが行われている。
に電磁シールドを施すことが行われている。電磁シール
ドとしては、電磁遮蔽を必要とする壁面などに金属メッ
シュや金属箔(フィルム)、不織布などの導電性繊維を
用いたシートを貼り付けることや、導電性塗料を塗布す
ることが行われている。
【0007】窓ガラスの電磁シールドについては、光を
透過させる必要があると共に、すべての周波数帯域を遮
蔽することなく、必要な周波数帯域は通過させることが
要求されるので、種々の工夫がなされている。次に、窓
ガラスに貼り付ける電磁シールドの例について、図3、
図4に示された説明図により説明する。
透過させる必要があると共に、すべての周波数帯域を遮
蔽することなく、必要な周波数帯域は通過させることが
要求されるので、種々の工夫がなされている。次に、窓
ガラスに貼り付ける電磁シールドの例について、図3、
図4に示された説明図により説明する。
【0008】図3は、合成樹脂フィルム20に略Y字状
の線状アンテナ素子21を配列した例である。合成樹脂
フィルム20は、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエ
ステルフィルム、ポリエチレンフィルムなどを使用す
る。また、線状アンテナ素子21は、遮蔽しようとする
電磁波に共振させる長さに選定されている。
の線状アンテナ素子21を配列した例である。合成樹脂
フィルム20は、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエ
ステルフィルム、ポリエチレンフィルムなどを使用す
る。また、線状アンテナ素子21は、遮蔽しようとする
電磁波に共振させる長さに選定されている。
【0009】線状アンテナ素子21は、電磁波を反射す
ると共に一部吸収して電磁波を散乱させ、これによって
電磁波を減衰させるものである。図4は、図3と同様に
合成樹脂フィルム20に、矩形状の線輪アンテナ素子2
2を配列するものである。矩形状の線輪アンテナ素子2
2は、線状アンテナ素子21と同じようにして電磁波を
減衰させる。
ると共に一部吸収して電磁波を散乱させ、これによって
電磁波を減衰させるものである。図4は、図3と同様に
合成樹脂フィルム20に、矩形状の線輪アンテナ素子2
2を配列するものである。矩形状の線輪アンテナ素子2
2は、線状アンテナ素子21と同じようにして電磁波を
減衰させる。
【0010】図5は、特開平11−324515号に記
載されている他の従来技術を示す図である。図5(a)
は平面図、図5(b)は側面図を示している。図5
(a)、(b)において、熱線遮断パネル31は、ポリ
エステルなどの樹脂板やガラス板などで形成される透明
基体32の屋内側の面に、金やタングステンなどの導電
性金属薄膜からなる熱線遮断膜33が蒸着などにより貼
り付けられている。
載されている他の従来技術を示す図である。図5(a)
は平面図、図5(b)は側面図を示している。図5
(a)、(b)において、熱線遮断パネル31は、ポリ
エステルなどの樹脂板やガラス板などで形成される透明
基体32の屋内側の面に、金やタングステンなどの導電
性金属薄膜からなる熱線遮断膜33が蒸着などにより貼
り付けられている。
【0011】熱線遮断膜33の熱線遮断面には、垂直方
向にスリット34が配列されている。熱線遮断パネル3
1の周囲部には、導電性のパネル枠35が設けられてい
る。スリット34に直交する横方方向の電波(水平偏波
成分H)の電界は、スリット34を介して抜けるが、ス
リット34に平行な縦方向の電波(垂直偏波成分V)の
電界は、熱線遮断膜33で反射する。
向にスリット34が配列されている。熱線遮断パネル3
1の周囲部には、導電性のパネル枠35が設けられてい
る。スリット34に直交する横方方向の電波(水平偏波
成分H)の電界は、スリット34を介して抜けるが、ス
リット34に平行な縦方向の電波(垂直偏波成分V)の
電界は、熱線遮断膜33で反射する。
【0012】このため、垂直偏波成分Vの無線電波は反
射され、水平偏波成分HのTV公共放送は、スリット3
4を介して透過して反射される。この例では、スリット
34の幅Xを1mm、間隔(ピッチ)Yを46mmに選
定している。
射され、水平偏波成分HのTV公共放送は、スリット3
4を介して透過して反射される。この例では、スリット
34の幅Xを1mm、間隔(ピッチ)Yを46mmに選
定している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記図3、図4の例で
は、合成樹脂フィルムにY字状、または矩形状の金属製
アンテナ素子を多数配列している。このため、室内の執
務者が窓外を見たときに金属製アンテナ素子が視界に入
るために違和感があり、目に煩わしさを感じるという問
題があった。
は、合成樹脂フィルムにY字状、または矩形状の金属製
アンテナ素子を多数配列している。このため、室内の執
務者が窓外を見たときに金属製アンテナ素子が視界に入
るために違和感があり、目に煩わしさを感じるという問
題があった。
【0014】また、図5の例では、水平偏波成分と垂直
偏波成分とが明確に区別されているときには有効である
が、移動通信のように、アンテナの向きが垂直になった
り、水平になったりする場合には、効果が得られにくい
という問題があった。特に、近年電波の受信レベルの変
動(フェージング)に伴う信号劣化を防止するために、
ダイバーシティ方式を採用しているため、この傾向が一
層顕著であるという問題がある。
偏波成分とが明確に区別されているときには有効である
が、移動通信のように、アンテナの向きが垂直になった
り、水平になったりする場合には、効果が得られにくい
という問題があった。特に、近年電波の受信レベルの変
動(フェージング)に伴う信号劣化を防止するために、
ダイバーシティ方式を採用しているため、この傾向が一
層顕著であるという問題がある。
【0015】すなわち、ダイバーシティ方式は、2つ以
上の独立に変動する受信波を合成、または切り替えるも
のであり、次のような方法が知られている。(1)空間
ダイバーシティ、(2)偏波ダイバーシティ、(3)周
波数ダイバーシティ、(4)時間ダイバーシティであ
る。このような方法は、ブランチ構成法といわれている
が、ダイバーシティ方式は前記のように2つ以上の独立
に変動する受信波を合成、または切り替えるものである
から、移動通信の場合には水平偏波成分と垂直偏波成分
とが明確に区別されにくくなるという問題があった。
上の独立に変動する受信波を合成、または切り替えるも
のであり、次のような方法が知られている。(1)空間
ダイバーシティ、(2)偏波ダイバーシティ、(3)周
波数ダイバーシティ、(4)時間ダイバーシティであ
る。このような方法は、ブランチ構成法といわれている
が、ダイバーシティ方式は前記のように2つ以上の独立
に変動する受信波を合成、または切り替えるものである
から、移動通信の場合には水平偏波成分と垂直偏波成分
とが明確に区別されにくくなるという問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、電磁波の特定の周波数について、
通過を低減させる電磁シールドフイルムの提供を図るも
のである。
決するものであって、電磁波の特定の周波数について、
通過を低減させる電磁シールドフイルムの提供を図るも
のである。
【0017】そのために本発明は、フイルムにスリット
を形成した電磁シールドフイルムであって、前記スリッ
トは、その形成される方向により通過する偏波の電磁波
と遮蔽する偏波の電磁波とを選択し、更に前記スリット
の長さを前記通過した偏波の電磁波の共振周波数を遮蔽
する長さに選定したことを特徴とするものである。
を形成した電磁シールドフイルムであって、前記スリッ
トは、その形成される方向により通過する偏波の電磁波
と遮蔽する偏波の電磁波とを選択し、更に前記スリット
の長さを前記通過した偏波の電磁波の共振周波数を遮蔽
する長さに選定したことを特徴とするものである。
【0018】また、前記スリットを、前記フイルムの縦
方向と横方向に多数列形成したことを特徴とするもので
ある。また、前記フイルムを窓面に取り付けたことを特
徴とするものである。
方向と横方向に多数列形成したことを特徴とするもので
ある。また、前記フイルムを窓面に取り付けたことを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図2は本発明の基本原理
の説明図である。図2(a)は、スロットアンテナを示
すものである。スロットアンテナ10は、大きな導体板
にきわめて細いスロット11を形成し、a−b間に電源
12を配置して給電すると、図示したような電界Eが発
生する。
て図面を参照しつつ説明する。図2は本発明の基本原理
の説明図である。図2(a)は、スロットアンテナを示
すものである。スロットアンテナ10は、大きな導体板
にきわめて細いスロット11を形成し、a−b間に電源
12を配置して給電すると、図示したような電界Eが発
生する。
【0020】図2(a)のような電界Eは、等価定理に
より図2(b)の磁流Jmと等価であることが知られて
いる。図2(b)は、磁源14を有し、電磁界E2、H
2が形成される等価磁流ダイポール13を示している。
図2(b)が等価磁流ダイポールといわれるその理由
は、図2(a)で、スロット長を半波長にすると共振が
発生し、大きな磁流が形成され、半波長ダイポールと同
じ性質を有するからである。
より図2(b)の磁流Jmと等価であることが知られて
いる。図2(b)は、磁源14を有し、電磁界E2、H
2が形成される等価磁流ダイポール13を示している。
図2(b)が等価磁流ダイポールといわれるその理由
は、図2(a)で、スロット長を半波長にすると共振が
発生し、大きな磁流が形成され、半波長ダイポールと同
じ性質を有するからである。
【0021】ここで、半波長スロットアンテナは、導体
板の両側に放射し、電磁界は半波長ダイポールの電界E
と磁界Hを入れ替えたものとなる。このように、電流源
により給電された導体アンテナと、磁流源により給電さ
れた導体と同形の穴を有するアンテナの関係は、補対の
関係にあるといわれている。
板の両側に放射し、電磁界は半波長ダイポールの電界E
と磁界Hを入れ替えたものとなる。このように、電流源
により給電された導体アンテナと、磁流源により給電さ
れた導体と同形の穴を有するアンテナの関係は、補対の
関係にあるといわれている。
【0022】図2(c)は、電源16で給電され、電磁
界E1H1が形成される補対板状ダイポール15を示し
ている。すなわち、図2(c)に示した補対板状ダイポ
ール15は、前記図2(b)の等価磁流ダイポールと同
形の穴を有しており、前記図2(b)の等価磁流ダイポ
ールと補対の関係にあるものである。
界E1H1が形成される補対板状ダイポール15を示し
ている。すなわち、図2(c)に示した補対板状ダイポ
ール15は、前記図2(b)の等価磁流ダイポールと同
形の穴を有しており、前記図2(b)の等価磁流ダイポ
ールと補対の関係にあるものである。
【0023】このように、無限導体、あるいはそれに類
する大きな導体に、スリットを設けると、線状の導体と
補対的な作用を行い、結果として磁界に対して線状の電
界に対すると同じ作用を行う。すなわち、スリットを設
けることにより、そのスリットは、長さが半波長の長さ
を有する磁界アンテナのように作用する。
する大きな導体に、スリットを設けると、線状の導体と
補対的な作用を行い、結果として磁界に対して線状の電
界に対すると同じ作用を行う。すなわち、スリットを設
けることにより、そのスリットは、長さが半波長の長さ
を有する磁界アンテナのように作用する。
【0024】本発明は、このようなスロットアンテナの
作用に着目してなされたものである。本発明の1実施形
態について、図1に示した説明図で説明する。図1にお
いて、電磁シールドフイルム1は、導電性を有する薄い
金属あるいはプラスチックのフイルム2にスリット3を
形成している。スリット3は、縦方向および横方向に多
段、多数列に形成される。
作用に着目してなされたものである。本発明の1実施形
態について、図1に示した説明図で説明する。図1にお
いて、電磁シールドフイルム1は、導電性を有する薄い
金属あるいはプラスチックのフイルム2にスリット3を
形成している。スリット3は、縦方向および横方向に多
段、多数列に形成される。
【0025】このようなスリット3を形成することによ
り、水平偏波が通過し、垂直偏波が遮蔽される。すなわ
ち、スリット3により通過する偏波を選択する。また、
スリット3の長さLは、通過した電磁波(水平偏波)の
中で共振周波数となる電磁波を遮蔽する長さに選定され
る。例えば、2.45GHzの電磁波の場合に、電磁波
の速度は3×108(m/s)であるから、1波長は次
のようにして求められる。(3×108 )/(2.45
×109) =0.1225(m)となる。
り、水平偏波が通過し、垂直偏波が遮蔽される。すなわ
ち、スリット3により通過する偏波を選択する。また、
スリット3の長さLは、通過した電磁波(水平偏波)の
中で共振周波数となる電磁波を遮蔽する長さに選定され
る。例えば、2.45GHzの電磁波の場合に、電磁波
の速度は3×108(m/s)であるから、1波長は次
のようにして求められる。(3×108 )/(2.45
×109) =0.1225(m)となる。
【0026】したがって、半波長では、(0.1225
/2)=0.0612(m)、すなわち、約6cmの長
さとなる。スリット3の長さLを6cmに選定すること
により、透過した水平偏波の共振周波数の電磁波を遮蔽
することができる。このため、テレビ電波のように、水
平偏波を有する電磁波はスリット3を通過するが、前記
のように2.45GHzの電磁波は遮蔽される。このよ
うにして、無線LANで2.45GHzの周波数を用い
る場合には、当該周波数の電磁波が室外に漏出しない構
成とすることができる。
/2)=0.0612(m)、すなわち、約6cmの長
さとなる。スリット3の長さLを6cmに選定すること
により、透過した水平偏波の共振周波数の電磁波を遮蔽
することができる。このため、テレビ電波のように、水
平偏波を有する電磁波はスリット3を通過するが、前記
のように2.45GHzの電磁波は遮蔽される。このよ
うにして、無線LANで2.45GHzの周波数を用い
る場合には、当該周波数の電磁波が室外に漏出しない構
成とすることができる。
【0027】図1に示したように、スリットが縦方向と
横方向にそれぞれ複数列配列されたフイルムを、室外と
室内とを区分する窓面に取り付けることにより、所望の
電磁波が室外に漏出することを防止できる。このフイル
ムには金属線が取り付けられていないので、視界をさえ
ぎられることがなく、見た目の煩わしさは生じない。な
お、前記フイルムを窓面に取り付けても、テレビの電磁
波はフイルムが形成されていない窓面より入射するの
で、テレビ受信に支障は生じない。
横方向にそれぞれ複数列配列されたフイルムを、室外と
室内とを区分する窓面に取り付けることにより、所望の
電磁波が室外に漏出することを防止できる。このフイル
ムには金属線が取り付けられていないので、視界をさえ
ぎられることがなく、見た目の煩わしさは生じない。な
お、前記フイルムを窓面に取り付けても、テレビの電磁
波はフイルムが形成されていない窓面より入射するの
で、テレビ受信に支障は生じない。
【0028】以上、スリットを形成したフイルムを建造
物の窓に取り付けた例で説明したが、本発明の電磁シー
ルドフイルムは、建造物以外の物体、例えば車両や船舶
などの輸送手段に取り付けることも可能である。
物の窓に取り付けた例で説明したが、本発明の電磁シー
ルドフイルムは、建造物以外の物体、例えば車両や船舶
などの輸送手段に取り付けることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、所望の電磁波を効果的に遮蔽することができ
る。また、視界が遮られないので違和感がなく、見た目
の煩わしさが生じないという利点がある。
によれば、所望の電磁波を効果的に遮蔽することができ
る。また、視界が遮られないので違和感がなく、見た目
の煩わしさが生じないという利点がある。
【図1】本発明の実施形態に係る電磁シールドフイルム
の例を示す説明図である。
の例を示す説明図である。
【図2】本発明の基本原理を示す説明図である。
【図3】従来例を示す説明図である。
【図4】従来例を示す説明図である。
【図5】従来例を示す説明図である。
1・・・電磁シールドフイルム、2・・・フィルム、3
・・・スリット、10・・・スロットアンテナ、13・
・・等価磁流ダイポール、15・・・補対板状ダイポー
ル
・・・スリット、10・・・スロットアンテナ、13・
・・等価磁流ダイポール、15・・・補対板状ダイポー
ル
フロントページの続き
Fターム(参考) 2E001 DH01 FA32 GA23 HB01 HD11
KA01
5E321 AA44 AA46 BB41 GG05 GH01
5J020 BD01 BD02 EA05 EA10
5J046 AA04 AA12 AB03 AB08 UA03
UA08
Claims (3)
- 【請求項1】 フイルムにスリットを形成した電磁シー
ルドフイルムであって、前記スリットは、その形成され
る方向により通過する偏波の電磁波と遮蔽する偏波の電
磁波とを選択し、更に前記スリットの長さを前記通過し
た偏波の電磁波の共振周波数を遮蔽する長さに選定した
ことを特徴とする電磁シールドフイルム。 - 【請求項2】 前記スリットを、前記フイルムの縦方向
と横方向に多数列形成したことを特徴とする請求項1記
載の電磁シールドフイルム。 - 【請求項3】 前記フイルムを窓面に取り付けたことを
特徴とする請求項1記載の電磁シールドフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002056943A JP2003258543A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 電磁シールドフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002056943A JP2003258543A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 電磁シールドフイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003258543A true JP2003258543A (ja) | 2003-09-12 |
Family
ID=28667331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002056943A Pending JP2003258543A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 電磁シールドフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003258543A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007119725A1 (ja) * | 2006-04-12 | 2007-10-25 | Orient Instrument Computer Co., Ltd. | 電磁波遮断シート,電磁波遮断シート製造方法,電磁波遮断シート製造装置,電磁波遮断カバン,及び電磁波遮断衣料 |
DE102007026124B4 (de) * | 2006-11-10 | 2012-04-26 | Mitsubishi Electric Corp. | Fahrzeugradarvorrichtung |
JP2015230951A (ja) * | 2014-06-04 | 2015-12-21 | 日本電信電話株式会社 | 携帯型無線機器用の電磁シールド装置 |
CN107819195A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-03-20 | 广东通宇通讯股份有限公司 | 基站天线及其隔离板 |
WO2022210210A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 住友ベークライト株式会社 | 高周波拡散シート |
-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002056943A patent/JP2003258543A/ja active Pending
Cited By (7)
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