JPH08307088A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JPH08307088A
JPH08307088A JP12557095A JP12557095A JPH08307088A JP H08307088 A JPH08307088 A JP H08307088A JP 12557095 A JP12557095 A JP 12557095A JP 12557095 A JP12557095 A JP 12557095A JP H08307088 A JPH08307088 A JP H08307088A
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JP
Japan
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radio wave
film
wave absorber
visible light
reflection film
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Application number
JP12557095A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Fujii
一正 藤井
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 少なくとも一方の面から抵抗膜を介してス
ペーサの内部または電波反射膜が透視でき、あるいは一
方の面から抵抗膜、スペーサ、電波反射膜を介して他方
が透視できる電波吸収体。 【構 成】 可視光線を透過する約377Ω/□の抵抗
膜1、可視光線を透過または一部透過する各種形状が施
されると共に、λ/4√εr(λは動作中心周波数の自
由空間における波長、εrは比誘電率)に相当する厚み
を有するスペーサ2、可視光線を反射または透過する電
波反射膜3とを順次重畳してなる電波吸収体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の窓、壁、天井、
ドア、部屋の間仕切り、あるいは事務所内に配置されて
いるロッカー等の什器の表面に貼付けて使用する電波吸
収体に関するものである。近年、建物内に無線を使用し
て張り巡らせたローカル・ネットワーク(LAN)等に
おける反射フェージング(fading:伝搬路の異な
る電波干渉)の対策として、建物の窓、壁、天井、ド
ア、部屋の間仕切り、あるいは事務所内に配置されてい
るロッカー等の什器の表面に貼付けて使用する電波吸収
体が提案されるようになった。そして、上記電波吸収体
は、電波吸収性能を低下させることなく、容易に貼付け
施工できるものが要望されている。
【0002】なお、本明細書において、√εrは、(ε
r)のルートを表している。本明細書において、Ω/□
という単位は、正方形抵抗被膜の抵抗値で、正方形の大
きさに関係しない。さらに、本明細書において、「少な
くとも一部透視できる」は、次のような場合も含まれて
いる。 電波吸収体は、可視光線が電波吸収体の全体に渡り
完全に透過する。 電波吸収体は、可視光線が電波吸収体の全体に渡
り、一部まで入射する(電波吸収体にある電波反射膜、
あるいは内部のものが見える)。 電波吸収体は、可視光線が吸収する部分と吸収しな
い部分とがある(電波吸収体の背後のものが見える部分
と見えない部分とがある)。 電波吸収体は、可視光線が吸収される部分と、一部
まで入射する部分とがある(電波吸収体にある電波反射
膜、あるいは内部のものが見える部分と見えない部分と
がある)。
【0003】
【従来の技術】従来の電波吸収体は、フェライト粉末を
ゴムに練り込んだゴム/フェライトシート、カーボン粉
末をゴムに練り込んだゴム/カーボンシート、焼結フェ
ライトタイル、導電性繊維マット、電波反射板から約3
77Ω/□の抵抗膜をλ/4(λ:動作中心周波数の自
由空間における波長)離れた位置に固定するためのスペ
ーサからなるλ/4型等がある。図10は従来のλ/4
型電波吸収体を説明するための図である。図10におい
て、抵抗膜101、スペーサ102、電波反射膜103
が順次重畳されて電波吸収体を構成している。抵抗膜1
01は、たとえば、導電性繊維からなり、約377Ω/
□の抵抗を有するものである。スペーサ102は、抵抗
膜101と電波反射膜103とをλ/4(λ:動作中心
周波数の自由空間における波長)だけ離した位置に固定
するためのものである。また、従来他の電波吸収体の例
として、たとえば、スチロール樹脂の発泡体、ウレタン
樹脂の発泡体等がある。電波反射膜103は、たとえ
ば、アルミニウム等電波を反射する金属箔が使用されて
いる。
【0004】従来の抵抗膜101には、導電性繊維を格
子状に形成し、その格子間隔を変えて入射する電波に対
する吸収特性を向上させたものがある。また、従来のス
ペーサ102には、ポリスチロール等の発泡プラスチッ
ク等から構成されているものがあり、電波吸収体の軽量
化を図っている。さらに、抵抗膜101と電波反射膜1
03との間を空間にして、その距離を任意に変えること
によって、各種電波の周波数に対応できるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、建物内での無線
LANの実用化に伴い電波漏洩の防止、および反射フェ
ージングの対策が要望されるようになった。特に、低中
速無線LAN(2.4GHz)、高速無線LAN(18
GHz)、超高速無線LAN(60GHz)等の電波に
対応した電波吸収体が必要になってきた。しかし、上記
電波吸収体は、電波を吸収することを目的としているた
め、意匠性を考慮して作製されたものがない。特に、カ
ーボンから構成される電波吸収体は、カーボンの色が表
に出るため、暗い印象を与える。そして、この電波吸収
体を壁、窓、ドア、あるいはロッカー等の什器に貼付け
た建物内は、暗い印象を与えるだけでなく、意匠性を富
ますようにする余地がない。また、上記電波吸収体を貼
付けた間仕切りは、カーボンや発泡体から構成されてい
るため、一部を透視できるようにしたくても、反対側を
透視することが困難である。
【0006】本出願人は、電波吸収体がその内部や反対
側を透視できないため、意匠を考慮したデザインを施せ
ないことに気付いた。そこで、本出願人は、少なくとも
一部を透視できる電波吸収体に着目した。すなわち、本
出願人は、λ/4型(λ:動作中心周波数の自由空間に
おける波長)電波吸収体に着目し、一方の面から電波吸
収体における内部の少なくとも一部を透視できる意匠性
の優れた電波吸収体を開発した。本発明は、上記インテ
リアデザインを考慮して意匠性を向上させることができ
ると共に、内部が透視できる電波吸収体を提供すること
を目的とする。本発明は、一方の面から他方の面、また
は他方の面から一方の面をそれぞれ透視できる電波吸収
体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)本発明の電波吸収体は、可視光線を透過す
る約377Ω/□の抵抗膜と、可視光線が少なくとも一
部透過すると共に、約λ/(4√εr)(λ:動作中心
周波数の自由空間における波長、εr:比誘電率)に相
当する厚みを有する誘電体と、可視光線および電波を反
射する電波反射膜とを順次重畳してなることを特徴とす
る。
【0008】(第2発明)本発明の電波吸収体は、可視
光線を透過する約377Ω/□の抵抗膜と、可視光線が
少なくとも一部透過すると共に、約λ/(4√εr)
(λ:動作中心周波数の自由空間における波長、εr:
比誘電率)に相当する厚みを有する誘電体と、可視光線
を透過すると同時に電波を反射する電波反射膜とを順次
重畳してなることを特徴とする。
【0009】(第3発明)本発明の電波吸収体における
誘電体は、可視光線が少なくとも一部透過すると共に、
約λ/4(λ:動作中心周波数の自由空間における波
長)に相当する厚みを有する少なくとも一つのスペーサ
からなることを特徴とする。
【0010】(第4発明)本発明の電波吸収体における
抵抗膜は、一方の面に可視光線を透過する抵抗膜形成基
材上に形成され、前記電波反射膜は、一方の面に可視光
線を透過または反射する電波反射膜形成基材上に形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】(第5発明)本発明の電波吸収体における
抵抗膜形成基材は、可視光線を透過するプラスチック製
膜部材からなり、その一方の面に可視光線を透過する金
属酸化物の抵抗膜を形成すると共に、電波反射膜が金属
箔からなることを特徴とする。
【0012】(第6発明)本発明の電波吸収体における
電波反射膜は、透明導電性高分子膜からなることを特徴
とする。
【0013】(第7発明)本発明の電波吸収体における
電波反射膜は、金属化繊維織布からなることを特徴とす
る。
【0014】(第8発明)本発明の電波吸収体における
スペーサは、中空板状プラスチック部材としたことを特
徴とする。
【0015】(第9発明)本発明の電波吸収体における
スペーサは、同種または異種部材からなる多層構造とし
たことを特徴とする。
【0016】(第10発明)本発明の電波吸収体は、抵
抗膜を保護する保護膜と、電波反射膜を保護する保護膜
が形成されていることを特徴とする。
【0017】(第11発明)本発明の電波吸収体は、保
護膜、抵抗膜形成基材、および電波反射膜形成基材の少
なくとも一つの一方の面に模様が形成されていることを
特徴とする。
【0018】(第12発明)本発明の電波吸収体は、保
護膜、抵抗膜形成基材、抵抗膜、誘電体、電波反射膜、
電波反射膜形成基材の間の少なくとも1箇所に模様を形
成する部材を挿入することを特徴とする。
【0019】(第13発明)本発明の電波吸収体におい
て、電波反射膜または電波反射膜形成基材の一方には、
離型紙付き粘着層が貼り合わされていることを特徴とす
る。
【0020】(第14発明)本発明の電波吸収体におい
て、電波反射膜または電波反射膜形成基材の一方には、
多極着磁を施した可撓性磁石が貼り合わされていること
を特徴とする。
【0021】(第15発明)本発明の電波吸収体は、電
波反射膜の代わりに建物または什器を用いることを特徴
とする。
【0022】
【作 用】本発明の作動原理を説明する。電波反射膜
に電波が入射すると、定在波が立ち、負荷インピーダン
スは、周期的に零と無限大を繰り返す。この時、電波反
射膜からλ/4離れた位置におけるインピーダンスは、
無限大になる。この位置に、薄い抵抗膜(面抵抗値R
s)を置くと、抵抗膜を見込んだその位置の負荷インピ
ーダンスZは、抵抗膜の面抵抗値Rsと無限大インピー
ダンスの並列になるから、抵抗膜の面抵抗値Rsそのも
のになる。したがって、この場合の反射係数Sは、次の
式で示される。 S=(Rs−Zo)/(Rs+Zo) そこで、抵抗膜の面抵抗値Rsを自由空間の特性インピ
ーダンスZo(=377Ω)にすれば、反射係数S=0
となる。すなわち、インピーダンスは、マッチングする
ことになり、電波吸収体となる。
【0023】(第1発明)上記作動原理に基づいて電波
反射膜に電波が入射すると、定在波が立ち、λ/(4√
εr)(λ:動作中心周波数の自由空間における波長、
εr:比誘電率)離れた位置で、負荷インピーダンス
は、無限大になる。この位置に自由空間の特性インピー
ダンス377Ωに相当する抵抗膜377Ω/□を配置す
ることにより、インピーダンスは、マッチングして電波
吸収体として作動する。可視光線を透過する約377Ω
/□の抵抗膜とすること、可視光線を反射する電波反射
膜とすること、および上記抵抗膜と電波反射膜間の距離
をλ/4√εrに固定するためのスペーサを可視光線を
透過する誘電体とすることで、一方の面から電波吸収体
の内部を透視できる電波吸収体が得られる。
【0024】本発明の電波吸収体は、スペーサの内部全
体を透視できるものと、スペーサの内部に透視できる部
分とできない部分とを作ることによって、通常の電波吸
収体と特性を同じにして、意匠性に富んだものが作製さ
れる。
【0025】(第2発明)電波吸収体における抵抗膜、
誘電体、電波反射膜は、少なくとも一部において可視光
線を透過する部材としているため、電波吸収体の全部ま
たは一部において電波吸収体の一方から他方、あるいは
他方から一方を透視できる。すなわち、第2発明のよう
な構成の電波吸収体は、部屋の間仕切り等に使用する
と、必要な部分のみを透視できるようにして一方から他
方、あるいは他方から一方が見られるので、意匠性に富
んだ間仕切り等に応用できる。
【0026】(第3発明)電波吸収体における誘電体
は、一部を空気として、その厚さを約λ/4(λ:動作
中心周波数の自由空間における波長)にしたスペーサと
する。この電波吸収体は、安価でしかも軽く、意匠性の
富んだものを作製できる。
【0027】(第4発明)電波吸収体の抵抗膜または電
波反射膜は、それぞれを形成する基材上に、たとえば、
蒸着あるいは無電解メッキ等によって簡単に作製できる
と共に、抵抗膜または電波反射膜側を誘電体側にして組
み立てると上記基材が保護膜を兼用できる。また、基材
は、可視光線を透過できる部材とすることで、基材の材
質および色等も意匠性を富ませる要素に加えることがで
きる。
【0028】(第5発明)抵抗膜形成基材は、可視光線
を透過するプラスチック製膜部材からなり、その一方の
面に可視光線を透過する金属酸化物の抵抗膜が形成され
ているため、電波吸収体の内部にある電波を反射する金
属箔が見える。上記金属酸化物の抵抗膜は、蒸着等によ
って簡単に形成できると共に、電波を反射する金属箔の
色を変えることによって意匠性の富んだ電波吸収体が得
られる。
【0029】(第6発明)電波反射膜は、透明導電性高
分子膜とすることで、電波吸収体の一方から他方、また
は他方から一方が透過して見えるため、間仕切りに形成
した場合、所望の部分のみを透視できるので、都合のよ
いものができる。
【0030】(第7発明)電波吸収体における電波反射
膜を金属化繊維織布とすることで、スペーサを介して金
属化繊維織布が見えるため、意匠性の富んだ電波吸収体
とすることができる。電波の周波数が比較的低い場合
は、金属化繊維織布の織り目の間から反対側を透視でき
るため、間仕切り等の意匠性に大きな変化を与えること
ができる。
【0031】(第8発明)電波吸収体におけるスペーサ
は、中空板状プラスチック部材とすることで、電波吸収
体を軽量にできるため、建物の窓、壁、天井、ドア、部
屋の間仕切り、あるいは事務所内に配置されているロッ
カー等の什器の表面に貼付ける際の施工性がよい。たと
えば、中空板状プラスチック部材は、電波の入・反射方
向、および断面方向に開孔部を設けたり、あるいは電波
の入・反射方向を板状にすることで、電波吸収体を軽量
にすると共に、中空板状プラスチック部材の格子部が見
えて、意匠性を富ませることができる。
【0032】(第9発明)電波吸収体におけるスペーサ
は、同種または異種部材からなる多層構造とすることに
よって、少なくとも一つのスペーサに対する色を変えた
り、あるいは厚さを変えて透視できる部分の距離を変え
ることができ、意匠性を富ますことができる。
【0033】(第10発明)電波吸収体は、抵抗膜を保
護すると共に、可視光線を透過する保護膜と、電波反射
膜を保護する保護膜とを設けることで、抵抗膜や電波反
射膜を保護すると共に、保護膜も意匠の一部とすること
ができる。
【0034】(第11発明)電波吸収体に設けられた保
護膜、抵抗膜形成基材、および電波反射膜形成基材の少
なくとも一つの一方の面または両方の面に模様を形成す
ることによって、意匠を設ける位置が多くなるため、多
種類の意匠を作製できる。
【0035】(第12発明)電波吸収体に設けられた保
護膜、抵抗膜形成基材、抵抗膜、誘電体、電波反射膜、
電波反射膜形成基材の間の少なくとも1箇所に模様を形
成する部材を挿入することで、変化に富んだ意匠を設け
ることができる。なお、模様を形成する部材は、印刷の
場合インクそのものでもよい。
【0036】(第13発明)電波吸収体において、電波
反射膜または電波反射膜形成基材の一方には、離型紙付
き粘着層が貼り合わされているため、建物の窓、壁、天
井、ドア、部屋の間仕切り、あるいは事務所内に配置さ
れているロッカー等の什器の表面に貼付ける際に、離型
紙を剥がすだけで施工ができ、優れた施工性を有する。
【0037】(第14発明)電波吸収体において、電波
反射膜または電波反射膜形成基材の一方に、多極着磁を
施した可撓性磁石が貼り合わされているため、建物の
窓、壁、天井、ドア、部屋の間仕切り、あるいは事務所
内に配置されているロッカー等の什器の表面で、金属製
のものに貼付ける際に、簡単迅速に施工ができる。
【0038】(第15発明)電波吸収体は、電波反射膜
の代わりに電波を反射する金属からなる建物または什器
を用いると、電波反射膜を省略することができるので、
安価に作製される。建物または什器の表面が透視できる
ので、意匠性に富んだものが得られる。
【0039】
【実 施 例】図1は本発明における電波吸収体の基本
構造を説明するための図である。電波吸収体は、可視光
線を透過する約377Ω/□の抵抗膜1、可視光線を透
過、または透過しない誘導体よりなる約λ/4√εr
(λは動作中心周波数の自由空間における波長、εrは
比誘電率)に相当する厚みのスペーサ2、および可視光
線を反射または透過する電波反射膜3が順次重畳されて
いる。この電波吸収体は、電波aが入射すると電波反射
膜3によって反射されるが、λ/4√εr離れた位置の
約377Ω/□の抵抗膜1によって吸収される。
【0040】また、抵抗膜1およびスペーサ2を可視光
線が透過する部材にすると、可視光線bは、抵抗膜1お
よびスペーサ2を透過して電波反射膜3によって反射さ
れる。すなわち、図1に示す電波吸収体は、電波を吸収
すると共に、光の入射側から見た場合、電波吸収体の電
波反射膜が透視できる。また、抵抗膜1、スペーサ2、
および電波反射膜3を可視光線が透過する部材にする
と、可視光線b′は、抵抗膜1、スペーサ2、および電
波反射膜3を透過する。すなわち、上記電波吸収体は、
電波を吸収すると共に、電波吸収体の一方から他方、あ
るいは他方から一方が透視できる。
【0041】前記抵抗膜1は、後述する抵抗膜形成基材
(透明膜)の片面に全面または格子状に金属酸化物(I
nO2 −SnO2 、SnO2 −Sb、SnO2 −F、C
2SnO4 、ZnO等)薄膜を、たとえば、真空蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティングによって被
覆される。同じく、抵抗膜1は、抵抗膜形成基材(透明
膜)の片面に全面または格子状に、前記金属酸化物およ
びSnO2 の微粉末、カーボン微粉末等とバインダーよ
りなる組成物を塗布したものがある。さらに、抵抗膜1
には、導電性繊維である炭素繊維、金属繊維、非導性繊
維の表面に導電性の金属を蒸着、または無電解メッキ等
を施した繊維、カーボンを塗布した繊維等からなる織
布、炭化珪素や炭素繊維と合成繊維とからなる織布、導
電性高分子(FeCl3 とポリビニルアルコールの溶解
液を塗布乾燥後に、ピロール蒸気を反応させて得られる
ポリピロール膜等)が挙げられる。
【0042】導電性繊維からなる織布または格子状に塗
布したものは、等しく格子状にすることが好ましく、ま
た繊維間隔または塗布間隔をλ/4以下にすることが好
ましい。抵抗膜1の表面抵抗値は、377±80Ω/□
とすることが好ましい。抵抗膜1には、外面に可視光線
を透過する低誘電体の保護層を設けて保護することがで
きる。さらに、抵抗膜1に設けた上記保護層の少なくと
も一方または両方の面には、凹凸模様や電波を反射しな
いインキでの印刷模様を施しても良いが、保護層の厚み
を0.2λ以下にすることが好ましい。
【0043】前記スペーサ2の厚みは、誘電体を使用す
るので、誘電体の内部波長の1/4にする必要からλ/
4√εrとするが、(λ/4√εr)±15%が好まし
い。スペーサ2の材質は、アクリル樹脂、カーボネイト
樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、オレフィン樹
脂、アミド樹脂、エステル樹脂、これらの樹脂と共重合
できる樹脂との共重合体樹脂等、およびガラス類が使用
出来る。スペーサ2の形状は、平板、凹み模様、または
抜孔模様を有する平板、桟状、格子状、ハニカム状であ
っても良い。抜孔を有する平板、桟、格子、ハニカムと
する材料は、可視光線を透過しないものであっても使用
できる。スペーサの材質を同種または異種の多層構造と
し、各層の色調、形状を異にしても良く、界面に模様を
印刷または挿入することも出来る。
【0044】電波反射膜3は、一方の面より電波吸収体
の内部が透視できるものと、電波吸収体を介して一方か
ら他方、または他方から一方が透視できるものとに分け
られる。一方の面より電波吸収体の内部が透視できる電
波反射膜3には、銅系、アルミニウム系、鉄系等からな
る金属箔、同金属板、同金属ネット、あるいはプラスチ
ック、または板ガラスの表面に、たとえば、真空蒸着、
無電解メッキ、スパッタリング、イオンプレーティング
法等によって形成したアルミニウム、ニッケル、銀、
金、パラジウム等からなる導電性金属膜を被覆したも
の、あるいはフィルムまたは、板、金属化繊維織布の表
面に無電解メッキ法で被覆したニッケル、銅等がある。
【0045】電波吸収体を介して、一方から他方、また
は他方から一方が透視できる電波反射膜3には、銅系、
アルミニウム系、鉄系からなる金属ネットがある。この
金属ネットは、たとえば、線材、エッチング、パンチン
グ、エクスパンド法によって作製できる。上記一方から
他方、または他方から一方が透視できる電波反射膜3
は、合成繊維の表面を無電解メッキ法で、ニッケル、銅
等を被覆した金属化繊維織布、透明導電性高分子(ポリ
ピロール、ポリイソチオナフテン等)が挙げられる。電
波反射膜3は、0.5Ω/□以下が好ましく、また、ネ
ットの目の間隔をλ/4√εr以下にすることが好まし
い。電波反射膜3におけるネットの目の間隔を上記以上
にすると、電波反射率は、劣り電波吸収体の性能も低下
する。
【0046】電波反射膜3の外面を保護する保護層に
は、凹凸模様や印刷模様を施しても良い。本出願人は、
各種実験の結果、一方の面から電波吸収体の内部を透視
できる電波吸収体の場合、電波吸収体の可視光線透過率
が電波反射膜3の前面までで、25%以上であると意匠
性の面で好ましいことを発見した。また、本出願人は、
同様にして、電波吸収体を介して一方から他方、または
他方から一方を透視出来る電波吸収体の場合、電波吸収
体の可視光線透過率が30%以上であると意匠性あるい
は用途的にも好ましいことを発見した。前記抵抗膜1お
よび電波反射膜3の基材および保護膜は、前記スペーサ
2と同様の樹脂および板ガラスを使用することができ
る。
【0047】図2(イ)は本発明の実施例で、可視光線
を反射する電波反射膜が設けられた電波吸収体を説明す
るための図である。(ロ)は可視光線を透過する部分と
透過しない部分とから構成された誘電体が設けられた電
波吸収体を説明するための図である。図2(イ)におい
て、電波反射膜4は、電波aと可視光線bとを共に反射
する。上記電波反射膜4を備えた電波吸収体は、電波a
を吸収すると共に、スペーサ2を透視して電波反射膜4
が見える。
【0048】図2(ロ)において、電波反射膜6は、前
記同様に、電波aを反射する。そして、スペーサ5は、
凹み模様2′を有する形状になっている。たとえば、電
波aは、電波反射膜6で反射されてλ/4√εr離れた
位置の約377Ω/□の抵抗膜1によって吸収される。
そして、可視光線bは、抵抗膜1およびスペーサの一部
2″を透過した後、凹み模様2′によって反射するた
め、凹み模様2′が見える。上記凹み模様2′を備えた
電波吸収体は、電波aを吸収すると共に、凹み模様2′
の形状を任意に変えることで、多くの意匠を作製するこ
とができる。
【0049】図3(イ)は本発明の実施例で、可視光線
を透過する電波反射膜が設けられた電波吸収体を説明す
るための図である。(ロ)は可視光線が一部透過する電
波反射膜が設けられた電波吸収体を説明するための図で
ある。図3(イ)において、電波反射膜7は、電波aを
反射すると共に、可視光線b、b′を透過させる。上記
電波反射膜7を備えた電波吸収体は、電波aを吸収する
と共に、電波吸収体の一方の面から他方、または他方か
ら一方の面を透視することができる。
【0050】図3(ロ)において、電波吸収体は、スペ
ーサ5の一部に透孔8が設けられていると共に、電波を
電波反射膜7によって反射する。このスペーサ5を備え
た電波吸収体は、透孔8の部分において、可視光線b′
が一方の面から他方、または他方から一方の面に透過
し、その他の部分で、可視光線が透過しない。上記構成
の電波吸収体は、電波aを電波反射膜7で反射して吸収
すると共に、可視光線b′の透過する部分と、可視光線
b(図示されていない)の透過しない部分を模様にする
ことができる。
【0051】図4は本発明の実施例で、抵抗膜の外面
と、電波反射膜の外面とに保護層を設けた電波吸収体を
説明するための図である。図4において、電波吸収体
は、抵抗膜1の外面に可視光線を透過する部材からなる
保護層9と、電波反射膜3の外面に可視光線を透過また
は透過しない部材からなる保護層10とが設けられてい
る。これらの保護層9、10は、抵抗膜1および電波反
射膜3を保護すると共に、保護層9、10の少なくとも
一方または両方の面に凹凸模様を作製することができ
る。上記保護層9、10を設けた電波吸収体は、保護層
9、10に形成された凹凸模様が見えるようにしたり、
一方から他方、あるいは他方から一方を見れるようにで
きるため、意匠性を富ますことができる。
【0052】図5(イ)は本発明の実施例で、抵抗膜基
材の内面に抵抗膜を設け、電波反射膜形成基材の内面に
電波反射膜を設けた電波吸収体を説明するための図であ
る。(ロ)はスペーサを多層構造にし、その間に模様を
入れた電波吸収体を説明するための図である。図5
(イ)において、抵抗膜12は、抵抗膜形成基材11上
に形成されている。また、電波反射膜14は、電波反射
膜形成基材13上に形成されている。そして、上記抵抗
膜12および電波反射膜14は、スペーサ2を内側にし
て配置されるように重畳される。上記各基材は、フィル
ム、あるいは板状のものからなり、各膜を作製する際に
ベースになると共に、保護層にもなる。
【0053】図5(ロ)において、スペーサ2、2′
は、分割されて二層構造になっているが、多層構造にす
ることもできる。そして、多層構造からなるスペーサ
2、2′を備えた電波吸収体は、スペーサ2、2′の
間、またはスペーサ2と抵抗膜12、あるいはスペーサ
2′と電波反射膜14との間に模様付きシート15を挟
むことによって、電波を吸収すると共に、意匠性の富ん
だものとすることができる。また、模様付きシート15
は、電波を吸収すると共に、可視光線を透過したり、あ
るいは反射させることで、多くの意匠を作製できる。
【0054】図6(イ)は本発明の実施例で、スペーサ
を中空板状にした電波吸収体を説明するための図であ
る。(ロ)はスペーサを多層構造にした電波吸収体を説
明するための図である。図6(イ)において、中空板状
スペーサ16は、可視光線を透過する板部材にすると共
に、桟18によって開孔17が設けられている。また、
中空板状スペーサ16における光および電波の入・反射
側は、板状または図示と同様な開孔を設けることもでき
る。このような中空板状スペーサ16を備えた電波吸収
体は、開孔17を形成する際の桟18が透視して見える
ため、意匠としての効果を奏するものである。図6
(ロ)において、電波吸収体は、可視光線が透過すると
共に、たとえば、色や模様を変えたスペーサ2およびス
ペーサ2′が二層構造になっている。この二層構造は、
多層構造にすることもでき、これらのスペーサ2、2′
は、その色や厚さを変えることで、色の変わる深さが異
なったり、あるいは色模様にすることもできる。
【0055】図7は本発明の実施例で、電波反射膜形成
基材の背面に離型紙付き粘着剤層を施した電波吸収体を
説明するための図である。図7において、電波吸収体
は、電波反射膜形成基材13のスペーサ2側に電波反射
膜14が形成されていると共に、スペーサ2側と反対側
に、粘着剤層19を介して離型紙20が設けられてい
る。上記電波吸収体は、建物の窓、壁、天井、ドア、部
屋の間仕切り、あるいは事務所内に配置されているロッ
カー等の什器の表面に貼付ける場合、離型紙20を剥が
し、上記表面に形成されている粘着剤層19によって貼
付けられる。したがって、上記離型紙の付いた電波吸収
体は、施工が簡単かつ迅速に取り付けられる。
【0056】図8は本発明の実施例で、電波反射膜形成
基材の背面に多極着磁を施した可撓性磁石が接着されて
いる電波吸収体を説明するための図である。図8におい
て、電波吸収体は、電波反射膜形成基材13のスペーサ
2側に電波反射膜14が形成されていると共に、スペー
サ2側と反対側に、粘着剤層22を介して多極着磁され
た可撓性磁石21が接着されている。上記電波吸収体
は、建物の窓、壁、天井、ドア、部屋の間仕切り、ある
いは事務所内に配置されているロッカー等の什器の表面
で、強磁性体からなるものに対して、可撓性磁石によっ
て貼付けることができる。したがって、上記可撓性磁石
が取り付けられた電波吸収体は、施工が簡単でかつ迅速
に着脱することができる。
【0057】図9は本発明の実施例で、スペーサの外面
に粘着剤層を設けた電波吸収体を説明するための図であ
る。なお、図1ないし図9は説明を判り易くするため
に、各層の厚さ関係を正確に表したものではない。図9
において、電波吸収体は、スペーサ2の抵抗膜12と反
対側に粘着剤層22、または粘着剤付き離型紙(図示さ
れていない)が設けられている。上記電波吸収体は、建
物の窓、壁、天井、ドア、部屋の間仕切り、あるいは事
務所内に配置されているロッカー等の什器の表面に上記
粘着剤によって貼付けることができる。したがって、上
記電波吸収体は、施工が簡単でかつ迅速に取り付けられ
る。
【0058】次に、具体的な材料および周波数を使用し
た場合の実施例を説明する。 〔実施例−1〕〔実施例−1〕の電波吸収体は、動作中
心周波数60GHzを目標に、一方の面からスペーサの
内部を透視できるもので、下記の構成で作製される。 (1)〔抵抗膜基材〕 ポリエチレンテレフタレート1
25μm厚を使用する。 (2)〔抵抗膜〕 抵抗膜基材の内面に酸化インジウム
錫を蒸着した表面抵抗値377±50Ω/□のものを使
用する。 (3)〔スペーサ〕 ポリメチルメタアクリレート75
0μm厚を使用する。 (4)〔電波反射膜〕 アルミニウム箔20μmを使用
する(内面に着色模様を印刷) (2)と(3)、(3)と(4)の貼合せは、アクリル
系接着剤を使用して接着する。
【0059】〔実施例−2〕〔実施例−2〕の電波吸収
体は、動作中心周波数18GHzを目標に、一方の面か
ら抵抗膜、スペーサ、および電波反射膜を介して、他方
を、またはその逆方向をそれぞれ透視できるもので、下
記の構成で作製する。 (1)〔抵抗膜基材〕 ポリエチレンテレフタレート1
25μm厚を使用する。 (2)〔抵抗膜〕 抵抗膜基材の内面に酸化インジウム
錫を蒸着した表面抵抗値377±50Ω/□のものを使
用する。 (3)〔スペーサ〕 ポリカーボネイト2.4mm厚を
使用する。 (4)〔電波反射膜基材〕 ポリエチレンテレフタレー
ト125μm厚を使用する。 (5)〔電波反射膜〕 電波反射膜基材の内面に、スル
ホン酸をドーパントとして含むポリピロール層を形成し
たもの(導電率230S・cm-1)を使用する。 (2)と(3)、(3)と(5)の貼合せは、アクリル
系接着剤を使用して接着する。
【0060】〔実施例−3〕〔実施例−3〕の電波吸収
体は、動作中心周波数2.4GHzを目標に一方の面か
ら抵抗膜、スペーサ、および電波反射膜を介して、他方
を、またはその逆方向をそれぞれ透視できるもので、下
記の構成で作製する。 (1)〔抵抗膜基材〕 塩化ビニル樹脂500μm厚を
使用する。 (2)〔抵抗膜〕 酸化インジウム錫/アクリル系樹脂
塗布型処理剤(固形分中の酸化インジウム錫70重量
%)にて、抵抗膜基材の内面に5.5mm間隔で格子状
にスクリーン印刷法で塗布(塗布厚5μm×帯状中50
0μm)した表面抵抗値377±70Ω/□を使用す
る。 (3)〔スペーサ〕 塩化ビニル樹脂製中空板、肉厚6
00μm、中仕切・横方向200mm間隔、板厚30m
mを使用する。 (4)〔電波反射膜〕 ポリエステルメッシュ織布に銅
とニッケルを無電解メッキ後、カーボン/樹脂にて表面
処理した金属化繊維織布(メッシュ密度250、表面抵
抗値0.2Ω/□)を使用する。 (5)〔電波反射膜保護層〕 塩化ビニル樹脂150μ
m厚を使用する。 (1)、(2)と(3)、(3)と(4)、(4)と
(5)の貼合せは、酢酸ビニル系接着剤にて接着する。
【0061】〔実施例−4〕〔実施例−4〕の電波吸収
体は、動作中心周波数60GHzを目標に一方の面から
抵抗膜、スペーサを介して建物、または什器等の電波反
射膜を透視できるもので、下記の構成で作製する。 (1)〔抵抗膜基材〕 〔実施例−1〕と同様 (2)〔抵抗膜〕 〔実施例−1〕と同様 (3)〔スペーサ〕 〔実施例−1〕と同様 (4)〔離型紙付粘着層〕 アクリル系透明粘着層30
μm厚を使用する。 電波特性の測定に当たって、電波反射膜は、書類用ロッ
カーの塗装鉄板を使用する。(2)と(3)の貼合わせ
は、アクリル系接着剤を使用して接着する。
【0062】〔比較例−1〕従来公知のλ/4型電波吸
収体は、動作中心周波数2.4GHzを目標にするもの
で、下記の構成で作製する。 (1)〔抵抗膜〕 ポリエステル系繊維の表面を第4級
アンモニウム塩基を有する(銅イオン捕捉基)表面処理
剤を付着結合させた後、その捕捉基を介して硫化銅を結
合させる方法で70KΩ/mの導電性層を形成した導電
性繊維を5.5mm間隔で格子状に織った表面抵抗値3
77±70Ω/□の抵抗織布を使用する。 (2)〔スペーサ〕 40倍発泡の発泡スチロール樹脂
30mm厚を使用する。 (3)〔電波反射膜〕 アルミニウム板500μm厚を
使用する。 (1)と(2)、(2)と(3)の貼合せは、弾性エポ
キシ系接着剤を使用して接着する。
【0063】[参考例]各実施例、比較例で得た試料に
ついて、以下に示す方法により電波反射減衰率(d
B)、電波シールド性(dB)、光線透過率%を測定
し、得た結果を表1に示す。 1.電波反射減衰率 送信および受信電磁ホーンよりなる電磁ホーン法にて、
TM波、入・反射角10°、で測定。 2.電波シールド性 MIL−STD−285準拠法。 3.光線透過率 JISK7105(プラスチックの光学的特性試験方
法)準拠、光線透過率測定法Aによる。
【表1】
【0064】以上、本実施例を詳述したが、前記本実施
例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲
に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の
設計変更を行なうことが可能である。たとえば、可視光
線透過抵抗膜、可視光線透過スペーサ、可視光線反射ま
たは透過電波反射膜、各種基材、粘着剤層、可撓性磁石
は、実施例として例示した以外に周知の材料を使用でき
ることはいうまでもない。また、本発明の電波吸収体
は、タイル状あるいはロール状に作製し、施工時に都合
の良い形状にすることができる。
【0065】また、本実施例として、電波吸収体とし建
物の窓、壁、天井、ドア、部屋の間仕切り、あるいは事
務所内に配置されているロッカー等の什器の表面に貼付
けて使用する点についてのみ言及したが、次のようなも
のにも使用できる。本実施例の電波吸収体は、意匠性を
富ます優れた部材であることに着目して、高級建材とし
て使用することができる。すなわち、本実施例の電波吸
収体は、電波の漏洩やフェーディングを防止するため
に、予め建築されている建物の窓、壁、天井、ドア、あ
るいは既に置かれている部屋の間仕切り、および事務所
内に配置されているロッカー等の什器に取り付けること
が前提である。これに対して、建物を建築する際、ある
いは間仕切りや什器を作製する際に、本実施例の電波吸
収体からなる建材を使用することもできる。
【0066】たとえば、ロッカーやテーブルは、電波吸
収体によって家具工場で予め作製される。ロッカーは、
必要により可視光線を透過する部分と透過しない部分を
作製することで、意匠性の高い高級家具となると共に、
電波障害の原因にならない。また、テーブルは、特に模
様入りのものや、あるいは模様と一部透過および非透過
の部分を設けた一枚の電波吸収体で構成できる。同様
に、各種実施例によって説明した電波吸収体は、一枚の
建材として、間仕切りに利用することもできる。
【0067】
【発明の効果】建物内無線LANにおける電波漏洩防
止、および反射フェーディング防止に必要な電波シール
ドは、約40dB以上、電波反射減衰量は、15dB以
上あれば良い。また、可視光線透過率は、一方の面から
スペーサの内部を透視、ないし電波反射膜を透視するこ
とができるもので、約25%以上、また、抵抗膜、スペ
ーサ、電波反射膜を介して一方から他方、または他方か
ら一方が透視できる電波吸収体で、約30%以上あれば
環境的、意匠的に有用である。一方、表1からわかる様
に、本発明の電波吸収体は、建物内無線LAN等の電波
漏洩防止、反射フェーディング防止用としての必要性能
を有し、さらに、可視光線の透過性を有するので、建物
内の快適な環境作りに有用であり、今迄にない電波吸収
体である。
【0068】本発明によれば、抵抗膜、スペーサを可視
光線が少なくとも一部を透過するようにすると共に、必
要により、電波反射膜も少なくとも一部透過するように
することで、各種用途に合った多くの意匠を設計できる
だけでなく、電波吸収特性も従来のものと同じ程度に維
持できる。本発明によれば、意匠性に富んだ電波吸収体
を設計できると共に、施工性の優れたものである。本発
明によれば、電波吸収特性、および意匠性の優れた建材
にもなり、建物の一部、間仕切り、あるいは事務所等で
使用する什器を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電波吸収体の基本構造を説明す
るための図である。
【図2】(イ)は本発明の実施例で、可視光線を反射す
る電波反射膜が設けられた電波吸収体を説明するための
図である。(ロ)は可視光線を透過する部分と透過しな
い部分とから構成された誘電体が設けられた電波吸収体
を説明するための図である。
【図3】(イ)は本発明の実施例で、可視光線を透過す
る電波反射膜が設けられた電波吸収体を説明するための
図である。(ロ)は可視光線が一部透過する電波反射膜
が設けられた電波吸収体を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例で、抵抗膜の外面と、電波反射
膜の外面とに保護層を設けた電波吸収体を説明するため
の図である。
【図5】(イ)は本発明の実施例で、抵抗膜基材の内面
に抵抗膜を設け、電波反射膜形成基材の内面に電波反射
膜を設けた電波吸収体を説明するための図である。
(ロ)はスペーサを多層構造にし、その間に模様を入れ
た電波吸収体を説明するための図である。
【図6】(イ)は本発明の実施例で、スペーサを中空板
状にした電波吸収体を説明するための図である。(ロ)
はスペーサを多層構造にした電波吸収体を説明するため
の図である。
【図7】本発明の実施例で、電波反射膜形成基材の背面
に離型紙付き粘着剤層を施した電波吸収体を説明するた
めの図である。
【図8】本発明の実施例で、電波反射膜形成基材の背面
に多極着磁を施した可撓性磁石が接着されている電波吸
収体を説明するための図である。
【図9】本発明の実施例で、スペーサの外面に粘着剤層
を設けた電波吸収体を説明するための図である。
【図10】従来のλ/4型電波吸収体を説明するための
図である。
【符号の説明】
1・・・可視光線透過抵抗膜 2・・・可視光線透過スペーサ 2′・・凹み模様 2″・・スペーサの一部 3・・・可視光線反射または透過電波反射膜 4・・・可視光線反射電波反射膜 5・・・可視光線一部透過スペーサ 6・・・可視光線反射電波反射膜 7・・・可視光線透過電波反射膜 8・・・透孔 9・・・抵抗膜の保護層 10・・電波反射膜の保護層 11・・抵抗膜形成基材 12・・・抵抗膜 13・・電波反射膜形成基材 14・・電波反射膜 15・・模様付きシート 16・・中空板状スペーサ 17・・開孔 18・・桟 19・・粘着剤層 20・・離型紙 21・・可撓性磁石 22・・粘着剤層 23・・建物まはた什器等からなる電波反射体 a・・・電波 b、b′・・・可視光線 N・・・可撓性磁石のN極 S・・・可撓性磁石のS極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光線を透過する約377Ω/□の抵
    抗膜と、 可視光線が少なくとも一部透過すると共に、約λ/(4
    √εr)(λ:動作中心周波数の自由空間における波
    長、εr:比誘電率)に相当する厚みを有する誘電体
    と、 可視光線および電波を反射する電波反射膜と、 を順次重畳してなることを特徴とする電波吸収体。
  2. 【請求項2】 可視光線を透過する約377Ω/□の抵
    抗膜と、 可視光線が少なくとも一部透過すると共に、約λ/(4
    √εr)(λ:動作中心周波数の自由空間における波
    長、εr:比誘電率)に相当する厚みを有する誘電体
    と、 可視光線を透過すると同時に電波を反射する電波反射膜
    と、 を順次重畳してなることを特徴とする電波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記誘電体は、可視光線が少なくとも一
    部透過すると共に、約λ/4(λ:動作中心周波数の自
    由空間における波長)に相当する厚みを有する少なくと
    も一つのスペーサからなることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の電波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記抵抗膜は、一方の面に可視光線を透
    過する抵抗膜形成基材上に形成され、前記電波反射膜
    は、一方の面に可視光線を透過または反射する電波反射
    膜形成基材上に形成されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の電波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記抵抗膜形成基材は、可視光線を透過
    するプラスチック製膜部材からなり、その一方の面に可
    視光線を透過する金属酸化物の抵抗膜を形成すると共
    に、電波反射膜が金属箔からなることを特徴とする請求
    項1記載の電波吸収体。
  6. 【請求項6】 前記電波反射膜は、透明導電性高分子膜
    からなることを特徴とする請求項2記載の電波吸収体。
  7. 【請求項7】 前記電波反射膜は、金属化繊維織布から
    なることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電
    波吸収体。
  8. 【請求項8】 前記スペーサは、中空板状プラスチック
    部材としたことを特徴とする請求項3記載の電波吸収
    体。
  9. 【請求項9】 前記スペーサは、同種または異種部材か
    らなる多層構造としたことを特徴とする請求項3記載の
    電波吸収体。
  10. 【請求項10】 抵抗膜を保護する保護膜と、電波反射
    膜を保護する保護膜が形成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の電波吸収体。
  11. 【請求項11】 前記保護膜、抵抗膜形成基材、および
    電波反射膜形成基材の少なくとも一つの一方の面に模様
    が形成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の電波吸収体。
  12. 【請求項12】 前記保護膜、抵抗膜形成基材、抵抗
    膜、スペーサ、電波反射膜、電波反射膜形成基材の間の
    少なくとも1箇所に模様を形成する部材を挿入すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の電波吸収
    体。
  13. 【請求項13】 電波反射膜または電波反射膜形成基材
    の一方には、離型紙付き粘着層が貼り合わされているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の電波吸収
    体。
  14. 【請求項14】 電波反射膜または電波反射膜形成基材
    の一方には、多極着磁を施した可撓性磁石が貼り合わさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の電波吸収体。
  15. 【請求項15】 前記電波反射膜の代わりに建物または
    什器を用いることを特徴とする請求項1記載の電波吸収
    体。
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