JP2003289220A - 透光性電波吸収仕切壁 - Google Patents

透光性電波吸収仕切壁

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JP2003289220A
JP2003289220A JP2002343352A JP2002343352A JP2003289220A JP 2003289220 A JP2003289220 A JP 2003289220A JP 2002343352 A JP2002343352 A JP 2002343352A JP 2002343352 A JP2002343352 A JP 2002343352A JP 2003289220 A JP2003289220 A JP 2003289220A
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JP2002343352A
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English (en)
Inventor
Kenji Nishida
憲二 西田
Masaharu Kishimoto
匡治 岸本
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Yoshito Hirai
義人 平井
Koji Takizawa
幸治 滝沢
Kenichi Kimura
謙一 木村
Kazumasa Araki
一誠 荒木
Mitsuhiro Kitano
充洋 北野
Ichiro Tafu
一郎 袋布
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Sekisui Jushi Corp
TDK Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置しても隣接する車線への視野を妨げること
がなく、更には運転者に対しても圧迫感や不安感を与え
ることのない電波吸収仕切壁を提供する。 【解決手段】仕切壁10は、仕切板3に透光性の電波吸
収体Aを用いることで、確実に車線外や隣接する車線へ
の電波の到達を防止でき、また車線外や隣接する車線へ
の視野を妨げることがなく、更には当該車線への光線の
入射をも妨げることのないことから、車両の運転者に圧
迫感や不安感を与えることが少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波による通信が
行われる道路において、車線外や隣接する車線に不要な
電波が到達し通信品質の低下や誤作動の発生防止を目的
として車線間に設置される電波吸収仕切壁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電波による通信を利用した走行支
援システムが一般的に用いられるようになってきてお
り、それに伴い、いわゆる電波障害も問題視されてきて
いる。具体的に、例えば複数の車線が平行し、それぞれ
が電波により通信を行っているか、または電波を用いた
通信を行っている車線に隣接している車線に、前記の電
波に係わる車載器を搭載した車両が通行する可能性のあ
る箇所などにおける電波障害についてである。
【0003】これらの箇所において、電波による通信を
行う車線に車両が通行すると、車両は電波反射体である
金属を主要構成部材とするものが大半であり、車両の金
属部分に電波が放射されると電波の反射が発生する。通
信領域外に電波が通信に関わる機器が感知するだけの電
波が到達することに関しては厳密な範囲及び強度の設定
を行うことにより防止できるが、通信領域内において電
波反射体に当たって反射された電波はほとんど損失され
ることなく別の方向に反射され、隣接する車線方向に反
射された電波は強度を保った状態で隣接する車線に到達
し、電波の混信が起こって通信の品質が低下するのと、
また隣接する車線を走行する車両の車載器に到達すると
誤作動や、自動料金収受システムを設けた料金所におい
ては料金の誤徴収が起こることがある。
【0004】そこで隣接する車線に電波が到達するのを
防止する方法として、従来車線間に金属を表面に廃した
板や金網を設置して電波を通信領域外に向けて反射させ
たり、またカーボンブラックやフェライト等を配合した
電波吸収材体を用いて仕切壁を形成したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電波を
反射する方法では、電波による通信を行う車線を通行す
る車両の形状は様々なものがあり、必ずしも設置時に意
図した方向に電波を反射できるとは限らず、場合によっ
ては反射された電波が新たな電波障害を引き起こす恐れ
がある。また金網を用いた場合は、その隙間から電波が
漏洩する恐れもある。
【0006】カーボンブラックやフェライト等を配合し
た電波吸収体を用いる方法では、電波の通過、反射共に
防止できるものの、仕切壁として設置すると隣接する車
線が見えなくなり、特に合流地点や料金所付近では隣接
する車線の車両が見えなくなり、車両の出現が予測でき
なくなることから、車両同士の接触事故に繋がる恐れが
あり、また車線が不透明な壁により仕切られることは、
その車線を走行する車両の運転者に圧迫感や不安感を与
えることにも繋がる。
【0007】そこで本発明は、設置しても車線外や隣接
する車線への視野を妨げることがなく、更には運転者に
対しても圧迫感や不安感を与えることのない電波吸収仕
切壁を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成としている。すなわち、
本発明に係わる透光性電波吸収仕切壁は、電波による通
信領域を有する車線の側縁に設けられ、電波到来方向か
らの電波を吸収する透光性の電波吸収体からなる仕切板
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、仕切壁が電波吸収性を備
えることで電波到来方向から飛来する電波を確実に吸収
し、電波障害の発生を防止できると共に、その仕切壁が
透光性を有することで、車線外への視野や、車線外から
の採光を確保でき、運転者に対する圧迫感や不安感を軽
減することができる。
【0010】また前記透光性の電波吸収体は、電波到来
方向とは反対側に電波を遮蔽する透光性の電波反射体を
含むものであってもよい。本発明によれば、より確実に
車線外や隣接する車線への電波の透過を遮蔽して電波障
害の発生を防止できる。
【0011】また前記通信領域を有する車線は、隣接す
る2本の車線であってもよい。本発明によれば、仕切壁
は、仕切板に透光性の電波吸収体を用いることで、確実
に隣接する車線への電波の到達を防止でき、更には隣接
する車線への視野を妨げることがなく、更には当該車線
への光線の入射をも妨げることのないことから、車両の
運転者に圧迫感や不安感を与えることが少ない。
【0012】透光性の電波吸収体は、図1に示されるよ
うに、電波吸収体Aは、透光性を有するポリカーボネー
トやアクリル樹脂等の合成樹脂やガラス等の誘電体aの
電波到来側αに面抵抗値の大きな抵抗層bを設けると共
に、その反対側には電波反射層として機能し得る面抵抗
値の小さな抵抗層cを設け、電波吸収体に加え、電波到
来方向とは反対側に電波反射体を含むものである。電波
到来側αから入射された電波は抵抗層bにより減衰さ
れ、減衰されなかった電波は誘電体aを透過して、抵抗
層cにより反射されることで、入射された電波はその強
度が減衰されると共に、電波吸収体Aの電波到来側αと
反対側への伝播を遮へいできる。また抵抗層cにより反
射された電波は、再び誘電体aを透過して抵抗層bによ
り減衰されて、不要電波は効率的に抑制される。
【0013】また、誘電体aと抵抗層bの合計厚み、及
び誘電体aの材質を、抑制が必要な電波の波長に合わせ
て変化させることで、より電波の抑制効率を向上させる
ことが可能である。例えば、誘電体内での電波の波長λ
gである場合、誘電体aと抵抗層bの合計厚みを約λg
/4とすることで、誘電体aの電波到来側の表面から電
波進行方向を見込んだ電波インピーダンスを、自由空間
のインピーダンスに合わせることにより、不要電波は更
に効率的に減衰できる。
【0014】前記抵抗層b,cは、金属酸化物や金属窒
化物等からなる抵抗皮膜ないしは抵抗線配列からなる透
光性を有する層である。又、水滴や雪氷の付着による電
波吸収特性低下を防止又は緩和及び前記抵抗層b,cを
保護するために、前記抵抗層の表面に超撥水性、超親水
性や滑雪氷性を具備させておくのが好ましい。超撥水
性、超親水性や滑雪氷性は、設置される状況に応じて、
具備させる性状を適宜選択してよい。
【0015】又、前記抵抗層b、cを保持、保護すべ
く、透光性を有するポリカーボネートやアクリル樹脂等
の合成樹脂やガラス等の誘電体dを更に設けてもよく、
この場合には水滴や雪氷の付着による電波吸収特性低下
を防止又は緩和のために、誘電体dの表面に超撥水性、
超親水性や滑雪氷性を具備させておくのが好ましい。
【0016】前記抵抗層b、cや誘電体dの表面に超親
水性、超撥水性や滑雪氷性を具備させるにおいて、まず
超親水性を具備させるにおいては、誘電体dの上に光触
媒含有層を形成しおくのが好ましく、光触媒としては、
例えば二酸化チタンにおいては、ルチル型でもよいが、
活性の高さからアナターゼ型のものが好ましく、この二
酸化チタンに波長領域が300〜400nm付近の紫外
光を照射することによって活性化され、その活性化によ
って強い酸化力が発現されて、表面に付着した汚染物質
は分解されると共に、活性化によってその表面は水との
接触角でほぼ0〜20度程度まで親水化され、かかる親
水化によって汚染物質は付着しにくくなり、たとえ付着
しても降雨等によって容易に洗い流されるようになる。
【0017】また超撥水性を具備させるにおいては、特
開2002−138156号公報に記載される如き、基
体上に花弁状透明アルミナ膜が形成され、その花弁状の
透明アルミナ膜にコロナ放電処理あるいはプラズマ処理
を行い、表面に吸着された吸着水分や不純物を除去する
と共に表面を活性化状態にさせ、しかる後に、その花弁
状透明アルミナ膜の一部に撥水膜が被覆された被覆層を
形成し、表面と水との接触角を140度以上の状態とし
て水滴や雪氷自体の付着を防止してもよい。
【0018】更にまた、滑雪氷性を具備させるにおいて
は、特開2002−294226号公報に記載される如
き、基材の上に、外面の表面張力が35dyne/cm
以下の撥水性で、且つ水滴の滑落角度が40度以下の滑
水性を有する被覆層を形成し、付着した雪氷が自重によ
り速やかに滑落するようにしてもよい。
【0019】更に仕切板には、汚染物質の付着による車
線外への視野や採光が損ねられることを防止するため
に、汚れ防止として表面に上述の光触媒含有層や親水性
フッ素樹脂系コーティングを施してもよい。
【0020】車線は、自動料金収受システムの料金所付
近の車線であってもよい。自動料金収受システムの料金
所付近は電波の通信領域間の間隔が狭く、また料金の誤
徴収や二重徴収は、頻繁に発生するとシステム自体の信
用に関わってくることから、好適に設置できる箇所であ
る。
【0021】仕切壁は、仕切板の下端の高さは路面から
高さ0.5m〜1.5m、且つ上端までの高さが路面か
ら3.5m〜4.5mの間であることが好ましい。仕切
板は風荷重を受ける部分であり、仕切壁の転倒や滑動を
防止するにはその面積はできうる限り小さいことが望ま
しいが、電波による通信において、車両側の車載器は一
般乗用車で路面から1m前後の高さに設置されるもので
あり、大型トラック等で2m程度であり、車載器への電
波の到達を防止するにはその高さ程度より上方に仕切板
を設ける必要がある。また電波を反射する側としては、
一般乗用車であれば路面から1.5〜2m程度の高さで
あるが、大型トラックの荷台や、コンクリートミキサー
車の回転装置等では4m程度の高さとなり、その高さ程
度まで仕切板を設ける必要がある。
【0022】また仕切板は支柱によって支持され、該支
柱は電波到来方向から仕切板に隠蔽されるように設けら
れたものであってもよい。支柱は風荷重のかかる仕切板
を支持するために強度の高い金属により形成されること
が多いが、本発明によれば電波射体である支柱を電波吸
収体である仕切板により隠蔽しておくことで、支柱から
の反射による新たな電波障害を未然に防止することがで
きる。
【0023】また前記支柱は、車線方向と直交する面に
貫通穴が穿設されているものであってもよい。仕切壁を
車両の運転者から見るときには斜め方向から見る場合が
多く、その場合、斜め方向から見ると視野角に支柱が占
める割合が大きくなる。本発明によれば、貫通穴を通し
て隣接する車線が見えることで、視野角に占める支柱の
割合を低減することができる。
【0024】また仕切板は、複数立設された支柱間に差
し渡された横梁を介して支柱に取り付けられるものであ
って、仕切板にはボルト挿通用の貫通孔が穿設され、横
梁には断面略凸字状で挿入されたボルトが摺動可能とな
る開口溝が設けられ、前記貫通孔に前記開口溝に挿入し
たボルトを挿通して仕切板が固定されたものである。
【0025】本発明によれば、横梁を介して支柱に取り
付けられることで、風荷重等に対しての仕切板の強度が
向上される。またボルトが摺動可能となされていること
で、仕切板の貫通孔の位置が若干ずれていたり、また取
付時に孔位置をそれ程厳密に合わせなくとも取り付けが
可能であり、作業効率が向上される。
【0026】また前記支柱は基礎部によって支持され、
該基礎部は金属製のベース部及びカバー材とからなり、
ベース部にカバー材を固定し、カバー材及び/又はベー
ス部に支柱を取り付けるものであって、ベース部がベー
ス材及び重錘に分割され、カバー材は重錘を覆うように
設けられたものであってもよい。
【0027】本発明によれば、基礎部がベース部とカバ
ー材とに分割され、更にベース部がベース材と重錘に分
割されていることで、基礎部の設置時に一時に取り扱う
重量が小さくでき、作業が簡易なものとなり得る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面に基づき以下に具体的に説明する。図2及び図3は、
自動料金収受システムにおける料金収受に係わる電波通
信による電界強度の測定状況の一例を示すものであり、
図2は側面図、図3は上面図である。図2に示すよう
に、アンテナN付近には電波の誤放射を防ぐために3ヶ
所の車両進入センサーS1、S2、S3が設けられてお
り、通常3ヶ所のセンサーS全てで車両を検知したとき
に一瞬、料金収受に係わる電波がアンテナNから放射さ
れる。
【0029】図2において、a)は一般乗用車Cに対す
る電波の放射状況を示すものであり、一般乗用車Cの路
面から屋根までの高さは約1.5mである。b)は散水
車Tに対する電波の放射状況を示すものであり、散水車
の車体の最高点は路面から約4.1mである。また、同
車線若しくは隣接車線に電界強度測定車Mが走行しなが
ら電界強度を測定する。一般車両及び大型車両の通信用
車載器の路面からの搭載高さは、概ね1m及び2mであ
ることから、電界強度測定車Mの測定部M1の路面から
の高さは、一般車両用の1mと大型車両用の2mにて測
定を行うものである。
【0030】図3は測定を行う料金所付近の状況を示す
もので、車線の間には車線分離帯D1、D2が設けら
れ、車線分離帯D1には料金所のボックス等が設けら
れ、車線分離帯D2は車両の車線からの逸脱による料金
所への衝突を防止するもので、且つその内側の空間D2
1には車両検知センサーS1〜S3を含めた種々の機器
やアンテナNの支柱等が設けられる。車線L1及びL2
の車幅は約3m、車線分離帯D1、D2の幅は2.2m
で設置されている。なお、車線L1及び車線L2に設置
された、それぞれのアンテナNの特性及び出力は同一と
している。
【0031】測定の方法としては、まず車線L1のアン
テナNから断続的に電波を放射しながら車線L1に電界
強度測定車を走行させ、アンテナNの手前15m若しく
は10mから、アンテナNを5m過ぎた地点までの電界
強度を測定し、通信領域の広さを確認する。次に、車線
L2に一般乗用車C若しくは散水車Tを、第3の車両検
知センサーS3が検知できる地点に停車させた状態で車
線L2のアンテナNから断続的に電波を放射しながら、
車線L1に電界強度測定車Mを走行させて、隣接する車
線L1への電波の到達する度合いを測定する。
【0032】図4〜図7は電界強度の測定結果を示すも
のであり、図4は、車線L1のアンテナNから断続的に
電波を放射し、車線L1に電界強度測定車Mを走行させ
て電界強度を測定した結果を示すグラフであり、a)は
測定部M1が路面から1mの高さでの測定、b)は測定
部M1が路面から2mの高さにおける測定結果を示すも
のである。それぞれのグラフは、6回の同条件での測定
結果を同一グラフに表しており、縦軸が電界強度、横軸
が車両の進行する方向を表している。料金収受に係わる
車載器が反応するのは電界強度が?70.5dBm以上
の場合であり、?70.5dBm以上となるのは、路面
から1mの高さにおいてアンテナNの手前約6mからア
ンテナNを過ぎて約1.5mの間であり、路面から2m
の高さにおいてはアンテナNの手前約5mからアンテナ
Nを過ぎて約1.5mの間である。従って、料金収受に
関わる通信は、概ね前記の領域において行われることと
なる。
【0033】図5は、車線L2に車両が存在しない状態
で車線L2のアンテナNから電波を断続的に放射し、車
線L1に電界強度測定車Mを走行させて電界強度を測定
した結果を示すグラフであり、a)は測定部M1が路面
から1mの高さでの測定、b)は測定部M1が路面から
2mの高さにおける測定結果を示すものである。a)、
b)共に、電界強度が?70.5dBmを超える領域は
なく、車線L2に車両が存在しない状況においては隣接
する車線L1へ、問題となるような電波障害は発生しな
いことが判る。
【0034】図6は、車線L2に一般乗用車Cを第3の
車両検知センサーS3が検知できる地点に停車させた状
態で、車線L2のアンテナNから断続的に電波を放射し
ながら、車線L1に電界強度測定車Mを走行させて、隣
接する車線L1へ到達する電波の電界強度を測定した結
果を示すグラフであり、a)は測定部M1が路面から1
mの高さでの測定、b)は測定部M1が路面から2mの
高さにおける測定結果を示すものである。a)におい
て、アンテナNの手前4.5m〜2.5mまでと、アン
テナNを過ぎた1m〜2mにおいて僅かながら電界強度
?70.5dBmを上回る領域が見られ、一般乗用車C
についても、その屋根や側面等の金属部分で反射された
電波により、前記の領域で隣接する車線L1に対して電
波障害を起こす恐れがあることが判る。
【0035】b)においては、アンテナNの手前3.5
m〜2.5mと、アンテナNを過ぎて0.5m〜1.5
mの領域で?70.5dBmを僅かながら上回ってい
る。従って一般乗用車Cが車線L2を走行し、また隣接
する車線に自動料金収受システムに係わる車載器を搭載
した一般車両や大型車両が走行している場合には、隣接
する車線L1のアンテナNの手前4.5m〜2.5m付
近と、アンテナNを過ぎて0.5m〜2mの領域に電波
が到達しないよう対策を施す必要があることが判る。
【0036】図7は、車線L2に散水車Tを第3の車両
検知センサーS3が検知できる地点に停車させた状態
で、車線L2のアンテナNから断続的に電波を放射しな
がら、車線L1に電界強度測定車Mを走行させて、隣接
する車線L1へ到達する電波の電界強度を測定した結果
を示すグラフであり、a)は測定部M1が路面から1m
の高さでの測定、b)は測定部M1が路面から2mの高
さにおける測定結果を示すものである。尚、最も電波障
害を起こしやすいと考えられるコンクリートミキサー車
は、本測定に用いた散水車Tとほぼ同等の外形と路面か
らの高さを有している。
【0037】a)においては、アンテナNの手前6.5
mからアンテナNを過ぎて1.5m付近まで、広い範囲
で電界強度が?70.5dBmを上回っており、散水車
Tの運転席屋根やタンク部分からの電波反射に起因する
電波障害が顕著なものであることを表している。b)に
おいては、アンテナNの手前6mからアンテナNを過ぎ
て2m付近までの広い範囲に亘って電界強度が?70.
5dBmを上回っている。従って、車線L2に散水車や
コンクリートミキサー車が走行している場合に隣接する
車線L1のこれらの領域で料金の誤徴収等の電波障害が
発生する恐れがあることが判る。また、図7に示した散
水車Tによる電波反射の影響は、図6に示した一般乗用
車Cによる電波反射の影響より領域が広く、電界強度も
強いため、電波障害の発生する可能性は高くなることが
判る。
【0038】電波の隣接する車線への反射を防止するに
は、電波反射体か電波吸収体を車線の間に設置するのが
効果的な対策であるが、電波反射体では、電波反射体に
より反射された電波はそれ程損失されることなく他の方
向に放射されることから、別な箇所での電波障害が発生
する恐れがある。電波吸収体の設置により電波の強度を
減衰させ、隣接する車線への反射電波の直接的な到達及
び反射による別方向での電波障害を併せて防止すること
ができる。
【0039】上記の形態においては、隣接する車線への
電波障害の防止するには、アンテナの手前6.5mから
アンテナを過ぎて2m付近の領域に電波が到達しないよ
うに車線の間に仕切壁を設けるのが好適であり、その仕
切壁の高さは、前述の如く下端の高さが路面から高さ
0.5m〜1.5m、且つ上端までの高さが路面から
3.5m〜4.5mの間とするのが好適である。
【0040】図8は、本発明に係わる実施の一形態であ
る透光性の電波吸収仕切壁を示す正面図である。仕切壁
10は、コンクリート製の基礎部1の上面に支柱2がア
ンカーボルト11により固定され、支柱2間には横梁2
1が差し渡されて、横梁21を介して支柱2に平板状の
透光性の電波吸収体である仕切板3が取り付けられてい
るものである。
【0041】基礎部1は、ブロック体1a〜1fの6つ
のブロック体からなり、ブロック体、支柱及び仕切板の
重量によって仕切板3が受ける風荷重により仕切壁10
が転倒したり、滑動したりしないようになされている。
連続しているブロック体1a〜1eはシャフト12を挿
通してその位置がずれないようになされ、ブロック体1
eと1fの間はアンテナNを支持する支柱4を避けるた
めの間隔が設けられている。
【0042】図9は、図8に示した実施形態の側面図を
示すものである。仕切板3は、支柱2に取り付けられた
スペーサー22及びスペーサー22に取り付けられた横
梁21を介して支柱2に取り付けられている。支柱2は
コ字型の断面のものであり、車線方向と直交する面であ
るウェーブ部24には貫通孔241が穿設され、隣接す
る車線への視野角が支柱2により狭められる度合いを緩
和している。
【0043】図10は、図8及び図9に示した実施形態
の、仕切板3、横梁21及びスペーサー22の取付部の
詳細を示す側面図である。支柱2にはスペーサー22が
ボルト止めされており、スペーサー22には横梁21
が、横梁21の断面凸字状の開口溝211に挿入された
ボルト212により取り付けられている。横梁21は矩
形である4面全てに同一の開口溝211を有するもので
あり、取り付け時に方向誤りを起こすことがない。ま
た、開口溝211は断面凸字状の上方が開口され且つボ
ルトが摺動可能とされていることで、ボルトが抜ける恐
れがないと共に、スペーサー22への取り付け時や仕切
板3への取り付け時に孔位置を厳密に合わせる必要がな
く、取付作業が容易となり得る。
【0044】また、スペーサー22を取り付けた方向と
反対側の面に、仕切板3に貫通孔31が穿設され、横梁
21に摺動可能に挿入されたボルト213が貫通孔31
に挿通されることにより取り付けられている。ここで、
透光性の電波吸収体に貫通孔を穿設すると端面が露出す
るが、透光性の電波吸収体は金属酸化物や金属窒化物を
抵抗層や反射層として用いていることから、その金属酸
化物や金属窒化物に水分が接触すると腐食され、その腐
食が進行すると電波吸収性能が低下したり、透光性に悪
影響を及ぼす恐れがある。そのような水分の接触を避け
るために貫通孔の端面にシール材を当接しておくのが好
ましい。
【0045】前記のシール材は、貫通孔個々に貼着して
もよいが、ボルト213の首下にシール材を巻着してお
き、ボルト213を螺着したときに貫通孔31の端面に
当接するようにするのが作業効率上好ましい。シール材
は、水分を通過させないものであれば特に限定されるも
のではないが、発泡クロロプレンゴムや含水膨張性の弾
性体等が好ましい。
【0046】また、貫通孔と同様の理由から、仕切板3
の周囲にも防水の処理を施しておくのが好ましい。防水
の処理は特に限定されるものではなく、防水性の塗装を
施したりシール材を貼着する等を行うものでよい。ま
た、防水の処理に用いる塗料やシール材等は、光の透過
を妨げない透明なものを用いるのが好ましい。
【0047】図11は、図10に示した取付部の詳細を
上方から見た上面図である。支柱2のフランジ部23に
スペーサー22がボルト221止めされ、支柱2のウェ
ーブ部24の幅が一定であっても、スペーサー22の厚
みを変更することで支柱2と支柱2を挟む横梁21間の
間隔を自在に調整することができ、仕切板3及び横梁2
1間にどのような径のアンテナ用の支柱があったとして
も包摂することが可能となる。
【0048】図12は、本発明に係わる他の実施形態を
示す正面図であり、基礎部に金属製に変更したものであ
る。自動料金収受システムにおいて、料金所を過ぎた後
の車線付近では、特に車両を検知するセンサー等を設置
する必要はなく車線の間の空間には余裕があり、作業上
及びスペース的にもそれ程支障なく基礎部の設置を行う
ことができる。従って、図8〜図11に示したような、
安価ではあるが比較的大型なものとなるコンクリート製
の基礎を適用することができる。
【0049】しかしながら、料金所の手前の車線では、
車両の進入を検知したり車種を判別したりするセンサー
等が多数設置され、それに伴う配線も随所に配置されて
いる。また車両の乗り越えや料金所への衝突防止のため
に、車線間の縁石が高く設けられる傾向にあり基礎部の
高さが制限される場合がある。これらのセンサー、配線
等を避けて、且つ高さを抑えて基礎部を設置しようとす
ると当然基礎は料金所を過ぎた後の車線付近に設置され
るものよりはるかに小型なものとなり、転倒や滑動の恐
れが大きくなる。
【0050】基礎部を取り付けるアンカーボルトを大型
のものにして転倒や滑動を防止する方法もあるが、車線
分離帯は通常コンクリート等から形成される場合が多
く、それ自体はさほど強度が高くないものである。既設
の車線分離帯に大型のアンカーボルトを設けようとする
と、大型で深い孔を穿設する必要が生じ、かような孔を
穿設すると車線分離帯の強度が低下し、場合によっては
孔を穿設した部分からコンクリートが割れて車線分離帯
が崩壊し、仕切壁が転倒する恐れがある。従って、仕切
壁にかかる風荷重は基礎部の重量により相殺することが
好ましい。
【0051】図12に示す実施形態においては、基礎部
1はブロック体1h〜1mの4体から構成され、それぞ
れは鉄鋼を用いて形成されている。基礎部1の形成に用
いられる金属は、比重が大きいものであれば鉄鋼に限定
されず用いることができるが、本実施形態においてはコ
ストや加工性の点から鉄鋼を用いている。コンクリート
の比重が2.3であるのに対し、鉄鋼の比重は7.85
であり、1/3の体積で同重量を確保することができ
る。また金属は、コンクリートと比較して型枠等がなく
とも種々の形状に加工するのが容易であり、設置状況に
合わせた形状とすることが比較的容易に可能である。ブ
ロック体1hと1j間、1jと1k間、1kと1m間に
は配線やセンサー等が存在し、基礎部1はそれらを避け
るように配置されている。ブロック体1h〜1mの間隔
はセンサー、配線等の設置状況に応じて任意の間隔及び
設置数としてよく、設置現場において基礎部1の位置調
整を行っても、ボルト213を横梁21内で摺動可能と
していることで仕切板3の取り付けは支障なく行うこと
ができる。
【0052】基礎部1は、滑動の恐れがなければ車線分
離帯上に載置した状態としてもよく、また中央分離帯の
形状に合わせて凹凸を設けて滑動を防止してもよく、ま
た車線分離帯に補助的にアンカーボルトを埋設し、その
アンカーボルトを用いて車線分離帯に固定し転倒や滑動
の防止の一助としてもよい。
【0053】図13は、図12に示した実施形態の側面
図である。基礎部1は車線分離帯20上に載置され、車
線分離帯20と基礎部1の間の空間201には配線等が
配置される。基礎部1はベース部13とカバー材14と
から構成され、支柱2はアンカーボルト11によりカバ
ー材14に固定されている。
【0054】ベース部13の詳細を示すのが図14であ
り、鉄鋼により形成されたベース材131に2本の丸棒
133が溶接、螺着等により固定され、予め丸棒133
が挿通可能となされた貫通孔を設け、それぞれが分離可
能で鉄鋼により形成された5枚の重錘132がベース材
131上に配置されることで基礎の重量を確保してい
る。ベース材131には、カバー材14の固定用の貫通
孔134が穿設されている。
【0055】カバー材14の断面を示すのが図15であ
り、重錘を覆うように設けられた断面台形のカバー部1
42と、ベース部13へ固定される固定部143が設け
られている。カバー部142の上面には支柱固定用の貫
通孔144が穿設され、固定部143にはベース部13
への固定用の貫通孔145が穿設されている。カバー部
142上面の貫通孔は、ネジ山を螺刻しておけばアイボ
ルトを螺着して作業時の便宜を図ることができ、更には
支柱2取付時にアンカーボルト11を螺着するのが容易
となり好ましい。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、仕切壁
が電波吸収性を備えることで電波到来方向から飛来する
電波を確実に吸収して電波障害の発生を防止できると共
に、その仕切壁が透光性を有することで、車線外への視
野や、車線外からの採光を確保でき、運転者に対する圧
迫感や不安感を軽減することができる。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、電波吸収
体が電波到来方向とは反対側に電波を遮蔽する透光性の
電波反射体を含むものであることで、より確実に車線外
や隣接する車線への電波の透過を遮蔽して電波障害の発
生を防止できる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、仕切壁は
仕切板に透光性の電波吸収体を用いることで、確実に隣
接する車線への電波の到達を防止でき、更には隣接する
車線への視野を妨げることがなく、更には当該車線への
光線の入射をも妨げることのないことから、車両の運転
者に圧迫感や不安感を与えることが少ない。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、自動料金
収受システムの料金所付近の車線であってもよい。自動
料金収受システムの料金所付近は電波の通信領域間の間
隔が狭く、また料金の誤徴収や二重徴収は、頻繁に発生
するとシステム自体の信用に関わってくることから、本
発明に係わる電波吸収仕切壁を好適に設置できる。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、仕切板は
風荷重を受ける部分であり、仕切壁の転倒や滑動を防止
するにはその面積はできうる限り小さいことが望ましい
が、電波による通信において、車両側の車載器は一般乗
用車で路面から1m前後の高さに設置されるものであ
り、大型トラック等で2m程度であり、車載器への電波
の到達を防止するにはその高さ程度より上方に仕切板を
設ける必要がある。また電波を反射する側としては、一
般乗用車であれば路面から1.5〜2m程度の高さであ
るが、大型トラックの荷台や、コンクリートミキサー車
の回転装置等では4m程度の高さとなり、その高さ程度
まで仕切板を設けて電波障害を防止できる。
【0061】請求項6に記載の発明によれば、支柱は風
荷重のかかる仕切板を支持するために強度の高い金属に
より形成されることが多いが、本発明によれば電波射体
である支柱を電波吸収体である仕切板により隠蔽してお
くことで、支柱からの反射による新たな電波障害を未然
に防止することができる。
【0062】請求項7に記載の発明によれば、仕切壁を
車両の運転者から見るときには斜め方向から見る場合が
多く、その場合、斜め方向から見ると視野角に支柱が占
める割合が大きくなる。本発明によれば、貫通穴を通し
て隣接する車線が見えることで、視野角に占める支柱の
割合を低減することができる。
【0063】請求項8に記載の発明によれば、横梁を介
して支柱に取り付けられることで、風荷重等に対しての
仕切板の強度が向上される。またボルトが摺動可能とな
されていることで、仕切板の貫通孔の位置が若干ずれて
いたり、また取付時に孔位置をそれ程厳密に合わせなく
とも取り付けが可能であり、作業効率が向上される。
【0064】請求項9に記載の発明にによれば、基礎部
がベース部とカバー材とに分割され、更にベース部がベ
ース材と重錘に分割されていることで、基礎部の設置時
に一時に取り扱う重量が小さくでき、作業が簡易なもの
となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる透光性の電波吸収体の一例を示
す説明図である。
【図2】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
状況を示す側面図である。
【図3】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
状況を示す上面図である。
【図4】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
結果を示すグラフである。
【図5】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
結果を示すグラフである。
【図6】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
結果を示すグラフである。
【図7】自動料金収受システムにおける電界強度の測定
結果を示すグラフである。
【図8】本発明に係わる実施の一形態を示す正面図であ
る。
【図9】図8に示した実施形態の側面図である。
【図10】図8及び図9に示した実施形態の、仕切板取
付部の詳細を示す側面図である。
【図11】図8及び図9に示した実施形態の、仕切板取
付部の詳細を示す上面図である。
【図12】本発明に係わる実施の一形態を示す正面図で
ある。
【図13】図12に示した実施形態の側面図である。
【図14】図12及び図13に示した実施形態の、ベー
ス部の詳細を示す説明図である。
【図15】図12及び図13に示した実施形態の、カバ
ー材の詳細を示す説明図である。
【符号の説明】
A 電波吸収体 a 誘電体 b 面抵抗値の大きな抵抗層 c 面抵抗値の小さな抵抗層 d 誘電体 N アンテナ C 一般乗用車 T 散水車 M 電界強度測定車 M1 測定部 S1、S2、S3 車両検知センサー L1、L2 車線 D1、D2 車線分離帯 1 基礎部 11 アンカーボルト 12 シャフト 13 ベース部 131 ベース材 132 重錘 133 丸棒 134 貫通孔 14 カバー材 142 カバー部 143 固定部 144 貫通孔 145 貫通孔 2 支柱 21 横梁 211 開口溝 212 ボルト 213 ボルト 22 スペーサー 221 ボルト 23 フランジ部 24 ウェーブ部 241 貫通孔 3 仕切板 31 貫通孔 4 アンテナ用支柱 10 電波吸収仕切壁 20 車線分離帯 201 空間
フロントページの続き (72)発明者 岸本 匡治 埼玉県さいたま市曲本3丁目9番3−302 号 (72)発明者 栗原 弘 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 平井 義人 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 滝沢 幸治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 木村 謙一 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 荒木 一誠 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 北野 充洋 大阪府大阪市中央区城見一丁目2番27号 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 袋布 一郎 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 BA02 BB01 CA01 CB01 CC02 CD00 DA00 2E001 DH01 GA12 GA42 HA11 HD11 HD14 JD15 5E321 AA44 BB25 CC22 GG11 GH01 GH07 5J020 EA06 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波による通信領域を有する車線の側縁
    に設けられ、電波到来方向からの電波を吸収する透光性
    の電波吸収体からなる仕切板を備えたことを特徴とする
    透光性電波吸収仕切壁。
  2. 【請求項2】 前記透光性の電波吸収体は、電波到来方
    向とは反対側に電波を遮蔽する透光性の電波反射体を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の透光性電波吸収仕
    切壁。
  3. 【請求項3】 通信領域を有する車線は、隣接する2本
    の車線であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    透光性電波吸収仕切壁。
  4. 【請求項4】 車線は、自動料金収受システムの料金所
    付近の車線であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の透光性電波吸収仕切壁。
  5. 【請求項5】 仕切壁は、仕切板の下端の高さは路面か
    ら高さ0.5m〜1.5m、且つ上端までの高さが路面
    から3.5m〜4.5mの間であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の透光性電波吸収仕切壁。
  6. 【請求項6】 仕切板は支柱によって支持され、該支柱
    は電波到来方向から仕切板に隠蔽されるように設けられ
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の透
    光性電波吸収仕切壁。
  7. 【請求項7】 支柱は、車線方向と直交する面に貫通穴
    が穿設されていることを特徴とする請求項6に記載の透
    光性電波吸収仕切壁
  8. 【請求項8】 仕切板は、複数立設された支柱間に差し
    渡された横梁を介して支柱に取り付けられるものであっ
    て、仕切板にはボルト挿通用の貫通孔が穿設され、横梁
    には断面略凸字状で挿入されたボルトが摺動可能となる
    開口溝が設けられ、前記貫通孔に前記開口溝に挿入した
    ボルトを挿通して仕切板が固定されたことを特徴とする
    請求項6又は7のいずれかに記載の透光性電波吸収仕切
    壁。
  9. 【請求項9】 支柱は基礎部によって支持され、該基礎
    部は金属製のベース部及びカバー材とからなり、ベース
    部にカバー材を固定し、カバー材及び/又はベース部に
    支柱を取り付けるものであって、ベース部がベース材及
    び重錘に分割され、カバー材は重錘を覆うように設けら
    れたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の
    透光性電波吸収仕切壁。
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