JPH11150393A - 透明電波吸収体およびその作製方法 - Google Patents

透明電波吸収体およびその作製方法

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JPH11150393A
JPH11150393A JP31389697A JP31389697A JPH11150393A JP H11150393 A JPH11150393 A JP H11150393A JP 31389697 A JP31389697 A JP 31389697A JP 31389697 A JP31389697 A JP 31389697A JP H11150393 A JPH11150393 A JP H11150393A
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radio wave
film
transparent
wave absorber
resistance
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JP31389697A
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Osamu Hashimoto
橋本  修
Koji Takizawa
幸治 滝沢
Yukinobu Morita
幸信 守田
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OJI TOOBI KK
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OJI TOOBI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明であって、窓等に装着されて、電波吸収
だけでなく電波反射をも行うことができる、新しい電波
吸収体およびその作製方法を提供する。 【解決手段】 電波の吸収および反射を行う透明な電波
吸収体であって、電波を吸収する透明な高抵抗膜、電波
を反射する透明な低抵抗膜、および高抵抗膜と低抵抗膜
とを一定の間隔で保持する透明なスペーサーを有し、高
抵抗膜側から見込んだ電波インピーダンスと自由空間の
電波インピーダンスとが等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透明電波吸収体
およびその作製方法に関するものである。さらに詳しく
は、この発明は、透明であり、室内の窓等に装着されて
電波吸収および電波反射を行うことができ、室内無線L
ANシステム実施時などにおいて好適に用いることので
きる、新しい透明電波吸収体およびその作製方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】近年、室内における無線LA
Nシステムの研究が盛んに行われており、それにともな
い壁の反射特性や壁からの反射波を除去するための電波
吸収体が盛んに研究されてきている。また、通常、室内
には壁ばかりでなく窓も存在するので、窓からの反射を
除去するために、窓に装着する透明な電波吸収体の必要
性も高まってきている。
【0003】従来より、不透明ではあるが電波反射性能
や電波吸収性能を有する電波吸収体も開発されており、
この電波吸収体では、電波を反射する低抵抗膜としてそ
の表面抵抗値が略0Ω/□であって電波の完全反射体で
ある金属膜が用いられている。しかしながら、このよう
な従来の電波吸収体では、たとえば、電波の反射体とし
て用いられる不透明な金属体や金属メッキ体若しくはカ
ーボン体に形成された部分的な開口部によって透明性を
得るようにしてるため、非開口部が視野の邪魔になるだ
けでなく、より多くの透明性を得るためには開口部を広
げる必要があり、透明性を向上させようとすれば必然的
に電波反射性能や電波吸収性能が低下してしまうといっ
た問題があった。
【0004】そこで、この発明は、以上の通りの事情に
鑑みてなされたものであり、透明であるとともに、高度
に電波吸収および電波反射を行うことができる、新しい
電波吸収体およびその作製方法を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、電波の吸収および反射を行う透
明な電波吸収体であって、電波を吸収する透明な高抵抗
膜、電波を反射する透明な低抵抗膜、および高抵抗膜と
低抵抗膜とを一定の間隔で保持する透明なスペーサーを
有し、高抵抗膜側から見込んだ電波インピーダンスと自
由空間の電波インピーダンスとが略等しいことを特徴と
する透明電波吸収体(請求項1)を提供する。
【0006】また、この発明は、上記の透明電波吸収体
において、高抵抗膜が保護膜および導電性膜からなるこ
と(請求項2)や、低抵抗膜が保護膜および導電性膜か
らなること(請求項3)や、導電性膜が酸化すずまたは
酸化インジウムすずであること(請求項4)や、低抵抗
膜の表面抵抗値が50Ω/□以下であること(請求項
5)や、光線透過率が約70%以上であること(請求項
6)等をその態様としている。
【0007】さらにまた、この発明は、上記の透明電波
吸収体透明電波吸収体を作製する方法であって、表面抵
抗値が既知の低抵抗膜を用いた場合の高抵抗膜側から見
込んだ電波インピーダンスと自由空間のインピーダンス
とが等しくなるように、スペーサーの厚さおよび高抵抗
膜の表面抵抗値を選択することを特徴とする透明電波吸
収体の作製方法(請求項7)をも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に沿って実施
例を示し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく
説明する。
【0009】
【実施例】(実施例1)図1は、この発明の一実施例で
ある透明電波吸収体の構成モデルを例示したものであ
る。たとえばこの図1に示したこの発明の透明電波吸収
体は、スペーサー(1)、粘着層(2)、高抵抗膜であ
る吸収膜(3)、および低抵抗膜である反射膜(4)を
有している。
【0010】吸収膜(3)は、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)保護膜(31)の表面上に導電性のIT
O(酸化インジウムすず)膜(32)が蒸着されて形成
され、反射膜(4)も、同様に、PET保護膜(41)
表面上に導電性のITO膜(42)が蒸着されて形成さ
れており、これら吸収膜(3)および反射膜(4)は、
それぞれ、高抵抗膜および低抵抗膜として、たとえばP
C(ポリカーボネイト)によりなるスペーサー(1)の
両側表面に設けられている粘着層(2)を介してスペー
サー(1)に圧着されて、このスペーサー(1)によっ
て互いに一定の間隔で保持されている。
【0011】もちろん、スペーサー(1)、粘着層
(2)、吸収膜(3)を形成するPET保護膜(31)
とITO膜(32)、および反射膜(4)を形成するP
ET保護膜(41)とITO膜(42)はそれぞれある
程度の透明度、たとえば75%以上の透明度を有するも
のである。このような構成の透明電波吸収体において、
吸収膜(3)による電波吸収機能および反射膜(4)に
よる電波反射機能を有するように作製するには、この発
明の作製方法を用い、図1の構成を図2に例示したよう
な等価回路に置き換え、図1のa−a’面、つまり高抵
抗膜である吸収膜(3)から見込んだ電波インピーダン
スを下記の数1を用いて計算し、この電波インピーダン
スが自由空間の電波インピーダンスと等しくなるよう
に、スペーサー(1)の厚さd4と吸収膜(3)面の表
面抵抗値R1とを選択する。
【0012】
【数1】
【0013】ここでは、まず、図1のa−a’面におけ
る反射減衰量が、たとえば60[dB]以上となるスペ
ーサー(1)の厚さd4と吸収膜(3)面の表面抵抗値
R1との関係を求める。反射膜(4)は、低抵抗膜であ
るので、その表面抵抗値R2を1、5、10、20[Ω
□]に予め設定しておき、各R2値におけるd4とR1
との関係を求めることとする。
【0014】なお、スペーサー(1)、PET保護膜
(31)(41)および粘着層(2)の複素比誘電率ε
r は、それぞれ、2.70−j0.03、3.16−j
0.03および2.81−j0.16であり、また、粘
着層(2)の膜厚d3およびd5、ITO膜(32)
(42)の膜厚d6およびd2、PET保護膜(31)
(41)の膜厚d7およびd1は、それぞれ、d3=d
5=50[μm]、d6=d2≒0[μm]、d7=d
1=125[μm]であるとする。
【0015】図3は、求められたスペーサー(1)の厚
さd4と吸収膜(3)の表面抵抗値R1との関係を例示
したものである。この図3から、各R2値に対して反射
減衰量が60[dB]以上となる厚さd4と表面抵抗値
R1との解が存在していることがわかり、これらの解が
作製時の選択値として用いられる。ここで、特に室内無
線LANに利用が期待されているミリ波帯である60G
Hz帯に着目し、表面抵抗値R2が5[Ω□]および2
0[Ω□]である場合について、解析値の一例を以下の
表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】この表1より、たとえばR2=5[Ω□]
の場合はd4=559[μm]、R1=379[Ω□]
という値、またはR2=20[Ω□]の場合nにはd4
=600[μm]、R1=424[Ω□]という値に選
択して作製すると、吸収膜(3)の電波インピーダンス
と自由空間の電波インピーダンスが等しくなり、吸収膜
(3)が60GHz帯に対して60[dB]以上の反射
減衰量を有する図1のこの発明の透明電波吸収体を得る
ことができる。
【0018】さらに、表1の作製値をもとに、図1のa
−a’面およびb−b’面における反射減衰量の周波数
特性を計算して求めた。図4は、この周波数特性を例示
したものである。この図4から明らかなように、表面抵
抗値が既知である低抵抗膜、すなわち反射膜(4)を用
いた場合の、高抵抗膜すなわち吸収膜(3)側から見込
んだ電波インピーダンスと、自由空間の電波インピーダ
ンスとが略等しくなるように、高低抵抗膜の表面抵抗値
とスペーサーの厚さを決めれば、a−a’面、つまり吸
収膜(3)面側から入射した電波の反射減衰量は、反射
膜(4)の表面抵抗値R2によらず良好な特性を有して
いることがわかり、また、b−b’面、つまり反射膜
(4)面における反射減衰量も、その表面抵抗値R2が
20[Ω□]と大きな値であっても1[dB]以内とな
っており、金属膜のように表面抵抗値が略0Ω/□でな
くても、電波遮蔽体として機能することがわかる。
【0019】(実施例2)図5は、この発明の透明電波
吸収体の別の実施例を示したものである。この図5に例
示したこの発明の透明電波吸収体においては、PET
(ポリエチレンテレフタレート)保護膜(31)表面上
に導電性のITO(酸化インジウムすず)膜(32)が
蒸着されて形成された高抵抗膜としての透明な吸収膜
(3)およびPET保護膜(41)表面上に導電性のI
TO膜(42)が蒸着されて形成された低抵抗膜として
の透明な反射膜(4)は、それぞれ、透明な両面粘着層
(5)によって、互いを一定間隔で保持している透明な
PCスペーサー(1)の両側表面に圧着されている。
【0020】この両面粘着層(5)は、たとえばPET
層(52)の両側に薄いアクリル系の接着層(51)
(53)が付着されてなる3層構造を有しており、接着
層(51)の厚さ=d5=d7=28[μm]、PET
層(52)の厚さ=d4=d8=25[μm]、接着層
(53)の厚さ=d3=d9=28[μm]である。他
の層は、各々、前述した図1の透明電波吸収体における
同一層と同じ厚さを有しており、ITO膜(32)(4
2)の膜厚=d10=d2≒0[μm]、PET保護膜
(31)(41)の膜厚=d11=d1=125[μ
m]である。
【0021】図6は、このような構造を有する透明電波
吸収体の等価回路を例示したものである。この図6の電
気的等価回路において、b−b’面から順に各層をk=
1,2,・・・,11とし、また各層における厚み、特
性インピーダンスおよび伝搬定数をdk ,Zk およびγ
k とすると、第k層から内側を見込んだ電波インピーダ
ンスZink は次式により導出できる。
【0022】
【数2】
【0023】よって、この数2を用い、a−a’面、つ
まり高抵抗膜である吸収膜(3)から内側を見込んだ電
波インピーダンスZin11および自由空間中の特性インピ
ーダンスZ0 が等しくなるように、スペーサー(1)の
厚さd1および吸収膜(3)の表面抵抗値R1とを選択
する。ここではa−a’面における反射減衰量が、たと
えば60dB以上となるように各値を選択する。
【0024】表2は、反射膜(4)の表面抵抗値R2を
10.8±0.1[Ω□]、14.4±0.2[Ω
□]、18.5±0.1[Ω□]とし、設計周波数を6
0GHzとした場合において、選択されたスペーサー
(1)の厚さd6および吸収膜(3)の表面抵抗値R1
の一例を示したものである。
【0025】
【表2】
【0026】この表2に例示した各選択値を用いて実際
に図5の透明電波吸収体を製作し、この透明電波吸収体
について、吸収膜(3)面であるa−a’面および反射
膜(4)であるb−b’面それぞれから電波を入射した
場合における電波の反射減衰量の周波数特性の測定を行
った。図7、図8および図9は、それぞれ、R2=1
0.8±0.1[Ω□]の場合、R2=14.4±0.
2[Ω□]の場合、およびR2=18.5±0.1[Ω
□]の場合の各透明電波吸収体についての反射減衰量周
波数特性を例示したものである。なお、反射減衰量はT
E波およびTM波とに分けて測定されている。
【0027】これら図7、図8および図9から明らかな
ように、高抵抗膜の吸収膜(3)から入射した電波のT
E波およびTM波の測定反射減衰量はともに、設計周波
数60GHzにおいて32dB〜38dB程度の値を示
しており、60GHz±4GHzの周波数範囲では約2
0dB以上の反射減衰量が得られている。また、低抵抗
膜の反射膜(4)から入射した電波のTE波およびTM
波それぞれの測定反射減衰量は、50GHz〜62GH
zの測定周波数全域にわたって1dB程度となってい
る。
【0028】したがって、製作された図5のこの発明の
透明電波吸収体は、吸収膜(3)が高性能な電波吸収体
として機能し、反射膜(4)が高性能な電波遮蔽(反
射)体として機能して、非常に優れた電波吸収性能およ
び電波反射性能を有していることがわかる。さらにま
た、R2=10.8±0.1[Ω□]の場合の透明電波
吸収体について、60GHzにおける吸収膜(3)側か
ら入射した電波のバイスタティック斜入射特性を測定し
た。図10は、その測定結果を例示したものである。
【0029】この図10に例示したように、この発明の
透明電波吸収体は、入射角度が30度以内において20
dB以上の反射減衰量が得られており、斜入射電波に対
する電波吸収も充分に行うことができ、広帯域特性とと
もに、ある程度の広角度特性をも有している。また、こ
の透明電波吸収体の吸収膜(3)側から入射した光線の
設計周波数60GHzにおける透過率は、R2=10.
8±0.1[Ω□]の場合、R2=14.4±0.2
[Ω□]の場合、およびR2=18.5±0.1[Ω
□]の場合それぞれにおいて、−25.03dB、−2
3.13dBおよび−22.63dBとなり、いずれも
約77.5%以上の全光線透過率が得られ、充分な透明
度を有している。
【0030】このことから、吸収膜(3)側から入射し
た電波は、反射膜(4)で反射され外部に漏洩せずに、
吸収膜(3)によって熱に変換され、そのエネルギーの
大部分が吸収されていることがわかる。以上のように、
この発明の作製方法によって、吸収膜(3)、つまり高
抵抗膜側から見込んだ電波インピーダンスと自由空間の
インピーダンスとが略等しくなるように選択されたスペ
ーサー(1)の厚さと高抵抗膜である吸収膜(3)の表
面抵抗値R1とを有するこの発明の透明電波吸収体は、
吸収膜(3)により入射波を吸収するとともに、反射膜
(4)により反射膜(4)側から入射した電波を反射し
て遮蔽することができる。
【0031】すなわち、高抵抗膜側から見込んだ電波イ
ンピーダンスと自由空間のインピーダンスとが略等しく
なるように、その構成、特性値および厚さを選択するこ
とにより、広い範囲の周波数帯、たとえばMHz帯から
GHz帯において、電波反射および電波吸収を高精度に
行うことができる透明電波吸収体を実現できるようにな
る。
【0032】もちろん、この発明の透明電波吸収体で
は、前述のようにその全ての構成膜および層が透明であ
り、たとえば保護膜が上述したポリエチレンテレフタレ
ート以外の透明な高分子樹脂層やガラス層であっても良
く、スペーサーも透明であればポリカーボネート以外の
高分子樹脂層やガラスだけでなく、油のような液体や空
気のような気体であってもよい。同様に、粘着層も構造
体の貼合強度を維持できれば、既存のあらゆる粘着、接
着技術を用いることができる。さらにまた、上述したよ
うに各々の層が多層構造であっても何ら問題はない。
【0033】高抵抗膜と低抵抗膜も、既存のあらゆる透
明導電膜が使用可能であるが、表面抵抗値の安定性とこ
の発明の高度な透明性の発現、市場での得やすさならび
に経済性の点から、酸化すずまたは酸化インジュウムす
ずがたとえば推薦される。このように、この発明の透明
電波吸収体は、その全ての構成膜および層が透明である
ので、透明体であり、窓に装着しても光の透過を防ぐこ
となく、電波吸収および電波反射・遮蔽を行うことがで
きる。また、室内における窓以外の場所にも設置するこ
とができることは言うまでもない。
【0034】この発明は以上の例に限定されるものでは
なく、細部については様々な態様が可能であることは言
うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、一方からは電波吸収体として機能し、且つ、その
反対方向からは電波遮蔽体として機能し、MHz帯から
GHz帯において有効に用いることが可能であり、たと
えば室内無線LANシステムに利用され得るミリ波帯、
特に60GHz帯や94GHz帯、における電波吸収お
よび反射による電波遮蔽を効果的に行うことができ、従
来の電波吸収体では不可能であった、たとえば約70%
以上の光線透過率を有する連続した透明であり、窓等に
装着することのできる、新しい透明電波吸収体およびそ
の作製方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である透明電波吸収体を例
示した図である。
【図2】図2の透明電波吸収体の等価回路を例示した図
である。
【図3】図1の透明電波吸収体における反射膜(4)の
各表面抵抗値R2に対するスペーサー(1)の厚さd4
と吸収膜(3)の表面抵抗値R1との関係を例示した図
である。
【図4】60GHz帯における反射減衰量の周波数特性
の一例を示した図である。
【図5】この発明の別の実施例である透明電波吸収体を
例示した図である。
【図6】図5の透明電波吸収体の電気的透過回路を例示
した図である。
【図7】R2=10.8±0.1[Ω□]の場合の透明
電波吸収体についての反射減衰量周波数特性を例示した
図である。
【図8】R2=14.4±0.2[Ω□]の場合の透明
電波吸収体についての反射減衰量周波数特性を例示した
図である。
【図9】R2=18.5±0.1[Ω□]の場合の透明
電波吸収体についての反射減衰量周波数特性を例示した
図である。
【図10】R2=10.8±0.1[Ω□]の場合の透
明電波吸収体についてのバイスタティック斜入射特性を
例示した図である。
【符号の説明】
1 スペーサー 2 粘着層 3 吸収膜 31 PET保護膜 32 ITO膜 4 反射膜 41 PET保護膜 42 ITO膜 5 両面粘着層 51 接着層 52 PET層 53 接着層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波の吸収および反射を行う透明な電波
    吸収体であって、電波を吸収する透明な高抵抗膜、電波
    を反射する透明な低抵抗膜、および高抵抗膜と低抵抗膜
    とを一定の間隔で保持する透明なスペーサーを有し、高
    抵抗膜側から見込んだ電波インピーダンスと自由空間の
    電波インピーダンスとが略等しいことを特徴とする透明
    電波吸収体。
  2. 【請求項2】 高抵抗膜が保護膜および導電性膜からな
    る請求項1の透明電波吸収体。
  3. 【請求項3】 低抵抗膜が保護膜および導電性膜からな
    る請求項1ないし2の透明電波吸収体。
  4. 【請求項4】 導電性膜が酸化すずまたは酸化インジウ
    ムすずである請求項2ないし3の透明電波吸収体。
  5. 【請求項5】 低抵抗膜の表面抵抗値が50Ω/□以下
    である請求項1ないし4の透明電波吸収体。
  6. 【請求項6】 光線透過率が約70%以上である請求項
    1ないし5の透明電波吸収体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの透明電波
    吸収体を作製する方法であって、表面抵抗値が既知の低
    抵抗膜を用いた場合の高抵抗膜側から見込んだ電波イン
    ピーダンスと自由空間のインピーダンスとが等しくなる
    ように、スペーサーの厚さおよび高抵抗膜の表面抵抗値
    を選択することを特徴とする透明電波吸収体の作製方
    法。
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