JP2018001554A - 赤外線反射性積層体および閉鎖部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】赤外線反射性を有し、基材1と、基材1の一方の表面側に配置された金属層2と、を有する積層体10であって、基材1の他方の表面側、並びに基材1及び金属層2の間、の少なくとも一方に光拡散層3が配置されている、積層体10。好ましくは、可視光11の正反射率が6%以下である積層体10。更に光拡散層3が粘着性を有する光拡散粘着層3であることが好ましい積層体10。構造体の開口部に配置される閉鎖部材であって、積層体10を有する、閉鎖部材。
【選択図】図1
Description
図1は、本開示の積層体の一例を示す概略断面図である。図1に示される積層体10は、赤外線反射性を有し、基材1と、基材1の一方の表面側に配置された金属層2と、基材1の他方の表面側に配置された光拡散層3とを有する。なお、図1における光拡散層3は、板状部材(例えばガラス板)31との密着性を向上させる粘着層4としての機能を兼ね備えている。また、金属層2の基材1側の表面に、他の層(例えば誘電体層)が配置されていても良い。
以下、本開示の積層体について、構成ごとに説明する。
基材は、後述する金属層等を保持する部材である。基材の材料は、特に限定されないが、例えば、樹脂を挙げることができる。樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等が挙げられ、中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネートが好ましい。
金属層は、赤外線反射性を付与する部材であり、基材の一方の表面側に配置される。金属層は、基材と直接接触するように配置されていても良く、基材との間に他の層(例えば誘電体層)を介して配置されていても良い。金属層の材料は、特に限定されないが、例えば、Ag、Al、Cu、Pd、Au、Pt、Ni、Bi、Ge、Ga等の金属、および、これらの金属の少なくとも一種を含有する合金を挙げることができる。中でも、銀、銀合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金が好ましい。これらは、高い自由電子密度を有するため、薄膜であっても、高い赤外線反射性を得ることができる。
積層体は、誘電体層を有していても良い。誘電体層の材料は、可視光に対する屈折率が、例えば1.4以上であることが好ましい。良好な干渉効果が得られるからである。誘電体層の材料としては、例えば、Ti、Zr、Hf、Nb、Zn、Al、Ga、In、Tl、Ga、Sn、Si等の金属の酸化物、および、これらの金属の少なくとも一種を含有する複合酸化物を挙げることができ、中でも、TiO2、ZnOおよびSiO2が好ましい。
光拡散層は、基材の他方の表面側(金属層とは反対の表面側)、および、基材および金属層の間、の少なくとも一方に光拡散層が配置されていることが好ましい。また、後者の場合、光拡散層は、基材の金属層側の表面に直接配置されていても良い。なお、光拡散層は、基材の他方の表面側(金属層とは反対の表面側)に配置され、基材および金属層の間に配置されていなくても良い。同様に、光拡散層は、基材の他方の表面側(金属層とは反対の表面側)に配置されおらず、基材および金属層の間に配置されていても良い。
積層体は、粘着層を含有していても良い。粘着層は、後述する板状部材(例えばガラス板)に積層体を密着させる層であることが好ましい。粘着層の材料は、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂を挙げることができる。具体的には、式A−B−A(式中、AおよびBはそれぞれ異なる重合体ブロックを表し、Aはメタクリル酸アルキルエステル単位からなり、Bはアクリル酸アルキルエステル単位からなる)で表されるトリブロック共重合体を含むアクリル系樹脂を挙げることができる。
積層体は、基材の他方の表面側(金属層とは反対の表面側)、および、基材および金属層の間、の少なくとも一方に光拡散層を有する。上述した図2は、前者の例示であり、上述した図3は、後者の例示である。
図11および図12は、本開示の閉鎖部材を例示する模式図である。なお、図12(a)は、閉鎖部材の一例を示す概略平面図であり、図12(b)は、図12(a)のA−A断面図に該当する。図11に示すように、閉鎖部材30は、構造体40の開口部に配置される部材であり、典型的には窓部材である。また、図12(a)、(b)に示される閉鎖部材30は、板状部材31と、板状部材31を囲む枠部材32と、板状部材31上に配置された積層体10と、を有する。
以下、本開示の閉鎖部材について、構成ごとに説明する。
<赤外線反射層の作製>
二軸配向透明PETフィルム(東洋紡績社製、A4100、厚み50μm、Tg67℃)をキャノンアネルパ製スパッタ装置SPC−350UHVに、PETの平滑面側に成膜されるよう設置した。ターゲットをSiとし、チャンバ内圧力が2.0×10−3Pa以下となるまで排気し、Arを10sccm、O2を5sccm導入し、全流量を15sccmとした。その後、チャンバ内圧力を0.4Paに調節し、直流スパッタリング法を用いて放電電流を0.3Aとした。この時、基材(PETフィルム)温度は室温とした。これにより、SiO2層(厚み30nm、誘電体層)を成膜した。
アクリル系粘着剤A(商品名:SK2094、固形分:25%、綜研化学社製)100質量部に対して、架橋剤(商品名:E5XM、固形分:5%、綜研化学社製)を0.25質量部配合した。これに、耐候性向上剤として、トリアジン系紫外線吸収剤A(商品名:Tinuvin400、固形分:100%、BASF社製)を塗工液全量の固形分100質量%中に0.2質量%(固形分量)となるように、また、光拡散剤として、シリカ含有塗料組成物(商品名:EXG40−77、固形分:60%、大日精化社製)を塗工液全量の固形分100質量%中に15質量%(固形分量)となるように、トルエン−メチルエチルケトン混合溶媒(商品名:KT11、質量比1:1、DICグラフィックス社製)6mlに溶解および分散させた溶液を添加し、光拡散粘着層用の塗工液を得た。
光拡散粘着層を、それぞれ、光拡散剤の含有量が12質量%の層(ヘイズ10%)、光拡散剤の含有量が9質量%の層(ヘイズ5%)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、積層体を得た。
まず、実施例1と同様の方法により、基材(PET)上に、誘電体層、金属層および誘電体層がこの順に積層された赤外線反射層を得た。次に、光拡散層用の塗工液を作製した。具体的には、バインダーとして、クリア樹脂(商品名:TAC−D105、固形分:70%、大日精化社製)に対して、光拡散剤として、シリカ含有塗料組成物(商品名:EXG40−77、固形分:60%、大日精化社製)を塗工液全量の固形分100質量%中に25質量%(固形分量)となるように添加し、レベリング剤(商品名:セイカビーム10−28、固形分:10%、大日精化社製)を塗工液全量の固形分100質量%中に0.01質量%となるように添加した。さらに、トルエンを塗工液全量に対して30質量%、MIBK(メチルイソブチルケトン)を塗工液全量に対して6%質量となるように添加し、溶解、分散させて光拡散層用の塗工液を得た。
光拡散層を、それぞれ、光拡散剤の含有量が18質量%の層(ヘイズ10%)、光拡散剤の含有量が15質量%の層(ヘイズ5%)に変更したこと以外は、実施例4と同様にして、積層体を得た。
光拡散性粘着剤を用いなかったこと以外は、実施例4と同様にして、積層体を得た。
光拡散層の形成場所を、PET表面から、赤外線反射層の表面に変更したこと以外は、実施例4と同様にして、積層体を得た。
実施例1〜6および比較例1、2で得られた積層体を用いて、可視光特性、遮熱性および断熱性を評価した。これらの測定は全てJIS A 5759:2008に基づいて行った。具体的には、建築用窓に屋内側から施工した場合を想定し、可視光の透過率、反射率、正反射率、遮蔽係数については、フィルムを3mm厚のソーダガラスに貼合し、ガラス側(屋外側)から測定した。一方、熱貫流率については、屋内の暖房効果を反映するため、フィルム側(屋内側)から測定した。可視光の透過率、反射率、正反射率、および、遮蔽係数については、分光光度計(商品名:UV−2600/2700、島津製作所製)にて測定した。熱貫流率の算出に必要な遠赤外線(波長5μm以上25μm以下)の反射率については、赤外分光光度計(商品名:FTS7000、DigiLab社製)で測定した。
2…金属層
3…光拡散層
4…粘着層
5…誘電体層
10…積層体
Claims (5)
- 赤外線反射性を有し、基材と、前記基材の一方の表面側に配置された金属層と、を有する積層体であって、
前記基材の他方の表面側、および、前記基材および前記金属層の間、の少なくとも一方に光拡散層が配置されている、積層体。 - 可視光の正反射率が6%以下である、請求項1に記載の積層体。
- 前記光拡散層が前記基材の他方の表面側に配置され、
前記光拡散層が粘着性を有する光拡散粘着層である、請求項1または請求項2に記載の積層体。 - 前記金属層が、金属部および開口部を有する層である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の積層体。
- 構造体の開口部に配置される閉鎖部材であって、
請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の積層体を有する、閉鎖部材。
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