JP6287533B2 - 熱線遮蔽合わせガラス - Google Patents

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本発明は、熱線遮蔽合わせガラスに関するものである。
従来から、ビル、住宅等の建築物や電車、乗用車等の交通機関の省エネルギー対策の一つとして、熱線遮蔽性能を有した透明材料の開発が進められている。例えば、窓から降り注ぐ太陽光線のうちの可視光線は透過するが、熱線は遮蔽し、一方、室内の熱を外部へ逃がさないための断熱機能を有した窓板用透明材料が開発されている。
窓板用透明材料に熱線を遮蔽する機能を付与する方法としては、アルミニウム等の金属層をフィルム等の上に均一に形成する方法が広く採用されている。
ところが、このような均一な金属層は、一般に電磁波を反射するため、屋内や車内において携帯電話や携帯テレビ等を使用することが困難になるといった問題が生じることがある。そこで、熱線は遮蔽し、電磁波は透過させるといった機能を有したガラス板やフィルムの開発が進められてきている。
例えば、特許文献1には、透明基板上に複数のストライプ状に分割された透明導電性被膜が被覆された電波透過性熱線反射板が開示されている。
特開平7−242441号公報
しかしながら、特許文献1の電波透過性熱線反射板は、導電層として透明導電性皮膜を使用するものであり、可視光線透過率は優れているものの、透明導電性皮膜に被覆されていない部分の面積率が小さく、電磁波の透過性に劣るものであった。また、導電体被膜部の寸法が大きいため、外観上の問題が生じ得るものであった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、熱線の遮蔽性能、可視光線の透過性能および電磁波の透過性能に優れた熱線遮蔽合わせガラスを提供することを課題とする。
本発明者は、熱線を遮蔽し、可視光線の透過性能と電磁波の透過性能の両立を図るために、フィルム上に設けた金属層の形態について検討を進めた。金属層として、金属皮膜が全面に均一に形成されたフィルムは、電磁波を透過させることができない。そこで、金属層として島状の金属皮膜を多数配置して形成された層とすると、島状の金属皮膜間の隙間を電磁波が透過して、電磁波透過性能を付与することが可能となった。また、島状の金属皮膜間に隙間を設けることによって可視光線透過性能を高めることも可能となった。
さらに、熱線の遮蔽性能を高めるために、光の波長との関係について検討を進めたところ、可視光線に近い近赤外線以上の波長領域(800〜2500nm)の透過率を低下させることが有効であることを見出した。そして、当該波長領域の透過率を低下させるためには、鉄イオンを含有したガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有した接着層を設けることが有効であることを見出した。
このように、熱線を遮蔽する層として、上記の島状の金属皮膜からなる金属層と鉄イオンまたは熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する層の2つの層を有していることによって、優れた熱線遮蔽性能を発現することが可能となった。
このような検討を踏まえて、本発明者は、熱線遮蔽性能、可視光線透過性能および電磁波透過性能のいずれをも満足し得る熱線遮蔽合わせガラスを得ることに成功して、本発明に至ったものである。すなわち、本発明は以下のような構成を有するものである。
(1)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、熱線遮蔽フィルムを2枚のガラス板で挟んだ構成を有する熱線遮蔽合わせガラスであって、前記熱線遮蔽フィルムは、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面に設けられた一層の金属層と、前記基材フィルムの他方の面および前記金属層上のそれぞれに設けられた接着層とを有し、前記金属層は島状の金属皮膜を多数配置して形成されており、前記金属皮膜の径が0.05〜0.50mmであり、前記金属皮膜間の距離が0.05〜0.2mmであり、前記金属皮膜に被覆されていない部分の面積率が15〜80%であり、前記2枚のガラス板のうち室内側のガラス板が鉄イオンを含有し、熱線遮蔽係数が0.60以下であり、可視光透過率が60%以上であり、電磁波遮蔽率が10dB以下であることを特徴としている。
(2)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、熱線遮蔽フィルムを2枚のガラス板で挟んだ構成を有する熱線遮蔽合わせガラスであって、前記熱線遮蔽フィルムは、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面に設けられた一層の金属層と、前記基材フィルムの他方の面および前記金属層上のそれぞれに設けられた接着層とを有し、前記金属層は島状の金属皮膜を多数配置して形成されており、前記金属皮膜の径が0.05〜0.50mmであり、前記金属皮膜間の距離が0.05〜0.2mmであり、前記金属皮膜に被覆されていない部分の面積率が15〜80%であり、前記熱線遮蔽フィルムの室内側の接着層が熱線吸収性金属化合物微粒子を含有し、熱線遮蔽係数が0.60以下であり、可視光透過率が60%以上であり、電磁波遮蔽率が10dB以下であることを特徴としている。
(3)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、日射反射率が25%以上であることが好ましい。
(4)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、可視光反射率が25%以下であることが好ましい。
(5)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、日射吸収率が40%以下であることが好ましい。
(6)本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、反射光の彩度が10以下であることが好ましい。
本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、熱線の遮蔽性能、可視光線の透過性能および電磁波の透過性能に優れている。
本発明の第1実施形態および第2実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスの層構成を示す模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスの製造方法を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽フィルムの島状の金属皮膜の配置の仕方の例であり、円形千鳥型配置である。 本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽フィルムの島状の金属皮膜の配置の仕方の例であり、角穴並列型配置である。 本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽フィルムの島状の金属皮膜の配置の仕方の例であり、六角形千鳥型配置である。 参考例と比較例の熱線遮蔽合わせガラスの透過率・反射率のスペクトル図である。
本発明の実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスは、窓板として設置されるものであり、2枚のガラス板と熱線遮蔽フィルムとを有している。熱線遮蔽合わせガラスは、熱線を遮蔽する層として、熱線遮蔽フィルム上の金属層と、鉄イオンを含有するガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層とを有している。熱線遮蔽フィルム上の金属層は、基材フィルムの一方の面に設けられている。
(電磁波、可視光線、近赤外線、遠赤外線、紫外線)
本実施形態において、電磁波とは、波長10mm〜10km、周波数30KHz〜30GHz程度の電磁波のことをいう。ラジオ放送、テレビ放送、無線通信、携帯電話、衛星通信等に使用される電磁波領域のものである。
本実施形態において、可視光線とは、電磁波のうち肉眼で認識することができる光のことであり、一般に波長380〜780nmの電磁波のことを指している。近赤外線とは、およそ波長800〜2500nmの電磁波であり、赤色の可視光線に近い波長を有する。近赤外線は、太陽光の中に含まれており、物体を加熱する作用がある。これに対して、遠赤外線は、およそ波長5〜20μm(5000〜20000nm)の電磁波であり、太陽光の中には含まれず、室温付近の物体から放射される波長に近いものである。また、紫外線とは、およそ波長10〜380nmの電磁波である。
本実施形態において、熱線とは、近赤外線のことを意味する。
本実施形態の熱線遮蔽合わせガラスは、電磁波、可視光線、近赤外線、遠赤外線、紫外線の5つの波長の電磁波を意識して扱う構成となっている。すなわち、本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、電磁波を室外・室内間に透過させて、屋内や車内において携帯電話や携帯テレビ等を使用することを可能とする。また、本発明の熱線遮蔽合わせガラスは、可視光線を室外から室内に部分的に透過させて、室内を明るく保つようにする。近赤外線は、金属層等によって反射・吸収させて、室外から室内に入らないように遮蔽し、夏季等に室内が暑くならないようにする。遠赤外線は、室内から発せられるものであり、金属層等によって反射させることによって、冬季等に室内の熱が室外へ出ていかないようにする。紫外線は、金属層等によって反射・吸収させて、室外から室内に入らないように遮蔽し、室内の物品が経時的に劣化を引き起こすことがないようにする。
以下に、本発明の実施形態について、具体的な実施形態例を挙げつつ説明する。但し、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス]
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスの層構成を示す模式的断面図である。
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10において、2枚のガラス板5A、5Bの間には、熱線遮蔽フィルム4が挟まれている。熱線遮蔽フィルム4は、透明樹脂からなる基材フィルム1と、その一方の面に金属層2が設けられている。さらに基材フィルム1の他方の面および金属層2上のそれぞれに、接着層3B、3Aが設けられている。そして、熱線遮蔽フィルム4は、その接着層3A、3Bによって2枚のガラス板5A、5Bとそれぞれ貼合されている。図1においては、上方が室内側であり、下方が室外側である。そして、後記するように、2枚のガラス板のうち室内側のガラス板5Aは鉄イオンを含有している。
以下、第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10を構成する各層について、詳細に説明する。
(ガラス板5A、5B)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10において、ガラス板5A、5Bとは、建築物や交通車輛や船舶等の内部に外界から太陽光を取り込むための透明な板である。一般的には、いわゆる無機のガラス板や有機樹脂からなる樹脂板が用いられる。無機のガラスとしては、ソーダ石灰ガラスが代表的なものである。透明な有機樹脂としては、アクリル系、スチレン系、水添環状樹脂、ポリカーボネート系、ポリエステル系など種々の樹脂を使用することができる。
(鉄イオン含有ガラス板)
本発明者は、熱線の遮蔽性能の向上を図るために、光の波長との関係に着目して、検討を進めた。その結果、近赤外線の波長領域(800〜2500nm)の透過率を低下させることが熱線の遮蔽性能の向上に有効であることを見出した。
さらに、係る800〜2500nmの波長領域において、遮蔽性能を高めるべく検討を進めたところ、2枚のガラス板のうち室内側のガラス板が鉄イオンを含有していることが有効であることを見出した。
鉄イオンを含有するガラス板としては、二酸化けい素(SiO)、酸化ナトリウム(NaO)、酸化カルシウム(CaO)を主成分とするソーダ石灰ガラスであって、鉄分をFeとして0.3〜0.9質量%含有し、鉄分を高い還元率で還元したガラス板が好ましい。鉄分の高い還元率の目安としては、Fe2+/Fe3+で50〜250%であるものをいう。鉄分を還元して2価の鉄イオンの含有量を増大させることによって、赤外線領域の吸収率を高めることができる。鉄分を還元する方法としては、ソーダ石灰ガラス原料としての珪砂、長石、ソーダ灰、ベンガラ等の粉末と、還元剤としてカーボンを用いて、電気溶融窯等で溶融させることによって調製することができる。また鉄分の還元率は、レドックス測定装置によって測定することができる。
鉄イオンを含有するガラス板を室内側のガラス板5Aとして使用することによって、800〜2500nmの波長領域における遮蔽性能の向上を図ることが可能となる。その結果、熱線遮蔽フィルム4の金属層2との複合効果によって、熱線遮蔽合わせガラス10としての熱線遮蔽係数を押し下げることが可能となる。
(基材フィルム1)
基材フィルム1は、熱線遮蔽フィルム4の形態を維持するための基材であり、金属層2、接着層3A、3B等を保持する機能を有している。そのため、基材フィルム1は、機械的強度、可視光線透過率、加工性等に優れていることが好ましい。また、基材フィルム1は、可視光線を透過させるように透明樹脂から構成されている。基材フィルム1として使用される透明樹脂としては、アクリル系、ポリカーボネート系、スチレン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、水添環状樹脂、フッ素系、シリコーン系、ウレタン系など種々の樹脂が使用でき、用途や目的に応じて、使い分けることができる。これらの透明樹脂の中では、加工性の観点から、ポリエステル系が好ましい。
基材フィルム1は、透明樹脂の機械的物性等にも因るが、厚さは、8〜800μmであることが好ましい。より好ましくは12〜400μmである。
(金属層2)
金属層2は、室外から照射される太陽光のうち、熱線と紫外線を主に反射によって遮蔽するとともに、室内から発せられる遠赤外線を主に反射によって遮蔽する層である。熱線、紫外線、遠赤外線の反射は、金属内の多数の自由電子が電磁波の振動電場に合わせて集団振動するために起きると考えられている。
金属層2は、基材フィルム1の一方の面に設けられた層である。金属層2は、基材フィルム1の室内側または室外側のいずれかに設置することができるが、基材フィルム1の室内側にある方が、熱線の遮蔽性能の向上効果に優れているため、好ましい。
金属層2は、基材フィルム1の一方の面上に直接形成してもよいし、他の基材層上に形成して、その後基材フィルム1と接着層等によって貼合してもよい。
金属皮膜は、通常、可視光線の透過性能が十分ではない。そのため、以下に述べるように、金属層2として、島状の金属皮膜を多数配置させることによって構成して、可視光線と電磁波の透過性能を付与させている。
金属層2は、島状の金属皮膜を多数配置して形成されている。金属皮膜の径は、0.05〜0.50mmである。好ましくは0.20〜0.45mmである。ここで、金属皮膜の径とは、島状の金属皮膜の最大差し渡し長さの平均値のことをいう。金属皮膜4の径が0.05mm未満であると、熱線等の遮蔽性能が不十分となる。金属皮膜の径が0.50mmを超えると、肉眼で金属皮膜が認識し易くなり、金属光沢が強くなり、外観の商品性が低下する。
また、金属皮膜間の距離は、0.02〜0.23mmである。好ましくは0.05〜0.2mmである。ここで、金属皮膜間の距離とは、島状の金属皮膜の端部と隣り合う島状の金属皮膜の端部との最短距離のことをいう。金属皮膜間の距離が0.02mm未満であると、可視光線透過率が低下し、電波透過性が低下する可能性がある。また製造上もエッチングによる製造が困難となる可能性がある。金属皮膜間の距離が0.23mmを超えると、肉眼で金属皮膜が認識し易くなり、外観の商品性が低下する。また、熱線等の遮蔽性能が不十分となる。
島状の金属皮膜の形状については、特に制約はなく、円形、正方形、長方形、正多角形、楕円形、不定形等が可能である。製造上の容易さや金属皮膜の形状の管理のし易さからは、円形、正方形、長方形が好ましい。また多数の島状の金属皮膜の配置の仕方は、規則正しく配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。製造上の容易さや金属皮膜の形状の管理のし易さからは、規則正しく配置させる方が好ましい。
図3〜5は、本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽フィルムの島状の金属皮膜の配置の仕方の例である。図3は円形千鳥型配置である。円形千鳥型配置では、円形の金属皮膜の中心が正三角形の頂点に位置するように、規則正しく配置している。金属皮膜の径はD(mm)であり、金属皮膜間の距離はP(mm)である。
図4は角穴並列型配置である。角穴並列型配置では、正方形の金属皮膜の中心が長方形の頂点に位置するように、規則正しく配置している。金属皮膜の径は、正方形の対角線の長さであり、約1.41×W(mm)である。金属皮膜間の距離は、縦方向がSP(mm)であり、横方向がSP(mm)である。
図5は六角形千鳥型配置である。六角形千鳥型配置では、正六角形の金属皮膜の中心が正三角形の頂点に位置するように、規則正しく配置している。金属皮膜の径は、対向する2辺間の距離であり、約1.15×W(mm)である。金属皮膜間の距離はP(mm)である。
金属層2において、金属皮膜に被覆されていない部分の面積率は、15〜80%である。金属皮膜に被覆されていない部分の面積率が15〜80%であるときに、熱線の遮蔽性能、電磁波の透過性能、可視光線の透過性能、遠赤外線の反射性能をいずれもバランスよく満足することができる。金属皮膜に被覆されていない部分の面積率は、好ましくは18〜70%であり、更に好ましくは20〜65%である。
図3の円形千鳥型配置において、金属皮膜に被覆されていない部分の面積率R(%)は、以下の式(1)によって算出することができる。
=100−{(90.6×D)/(P+D)}・・・(1)
図4の角穴並列型配置において、金属皮膜に被覆されていない部分の面積率R(%)は、以下の式(2)によって算出することができる。
=100−100×W/{(W+SP)×(W+SP)}・・・(2)
図5の六角形千鳥型配置において、金属皮膜に被覆されていない部分の面積率R(%)は、以下の式(3)によって算出することができる。
=100−100×{W/(W+P)}・・・(3)
金属層2を構成する金属としては、Al、Ag、Sn、Ni、Cu、Cr、In、Pd、Pt、Au等を使用することができる。これらの金属は、導電性能に優れ、熱線、遠赤外線、紫外線を反射することが可能である。また、気相法によって基材フィルム1等の上に皮膜を形成することが可能であり、エッチング等によって島状の金属皮膜を形成することが可能である。これらの金属は、単独で使用してもよいし、性能的に問題がなければ、合金として使用してもよい。
金属層2を構成する金属としては、アルミニウムまたは銀から構成されていることが好ましい。銀は、導電性に優れ、気相法による金属皮膜の形成とエッチングが容易であることから、より好ましい。
金属層2は、単一の金属層から構成されていてもよいし、複数の金属層から構成されていてもよい。金属層2としての性能が安定化し、透明性に優れた層とすることが容易であることから、複数の導電層から構成されていることが好ましい。
金属層2を複数の導電層から構成する場合には、ITO(酸化インジウム・スズ)、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化タングステン、酸化チタン、窒化アルミ等の高屈折の材料を組み合わせて用いることによって、金属層2の可視光線透過性を高めることが可能となる。具体例としては、ITO/Ag/ITOの3層からなる金属層、ITO/Ag/ITO/Ag/ITOの5層からなる金属層がある。
金属層2を構成する金属皮膜の厚さは、2〜120nmであることが好ましく、4〜70nmであることがより好ましく、5〜30nmであることがさらに好ましい。ここで、金属皮膜の厚さとは、AgやAl等の金属のみからなる層の厚さの合計のことをいう。金属皮膜の厚さがこの範囲にあると、熱線、遠赤外線、紫外線の反射性能に優れ、耐久性と取扱性にも優れている。
(接着層3A、3B)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10では、熱線遮蔽フィルム4は、一方の面に金属層2が設けられた基材フィルム1の他方の面および前記金属層2上のそれぞれに接着層3B、3Aが設けられた構成を有している。熱線遮蔽フィルム4は、これらの接着層3A、3Bによってそれぞれ、ガラス板5A、5Bと貼合されている。
接着層3A、3Bとしては合わせガラスの中間膜として汎用的に使用される樹脂膜であれば特に制限されないが、可視光領域や赤外線領域に吸収が無いものが好ましい。
接着層3A、3Bに使用される接着剤は、例えば、室温では粘着性のない接着剤として基材フィルム1等に塗布や積層され、熱線遮蔽合わせガラス10を構成する各材料を積層させた後に、加熱処理することによって、粘着性・接着性が発現し、各層間を接着させることを可能とする接着剤である。
接着層3A、3Bに使用される接着剤は、具体的には、ポリビニルブチラール系樹脂(PVB系樹脂)等のポリビニルアセタール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂(EVA系樹脂)等が挙げられる。
接着層3A、3Bに使用される接着剤は公知の方法を用いて製造したものでもよいが、市販品を利用してもよい。市販品としては、例えば、積水化学工業社製や三菱樹脂社製の可塑化PVB、デュポン社製や武田薬品工業社製のEVA樹脂、東ソー社製の変性EVA樹脂等がある。
接着層3A、3Bの厚さは、それぞれ100〜1000μmであることが好ましい。
接着層3A、3Bに使用される接着剤には、紫外線吸収剤、抗酸化剤、帯電防止剤、熱安定剤、滑剤、充填剤、着色剤、接着調整剤等を適宜添加配合してもよい。
接着層3A、3Bと金属層2とが接して存在しているときには、接着層3A、3Bに用いられる接着剤としては、金属皮膜を劣化させないために、pHが中性のものが好ましい。具体的には、化学構造としてカルボン酸を含まないものが好ましい。また、防錆材を添加してもよい。
(保護層)
熱線遮蔽フィルム4は、製造中の外力等によって金属層2が破損されることを防止するため、基材フィルム1上の金属層2と接着層3Aとの間に、保護層を設けてもよい。
保護層としては、コーティング法や保護フィルムの接着法等がある。コーティング法では、有機系ハードコート剤、無機系ハードコート剤、シリコーン系ハードコート剤等を塗布して、硬化させて形成することができる。中でも、紫外線硬化型のアクリル樹脂が好ましい。保護層の厚さは0.5〜20μmであることが好ましい。
保護フィルムの接着法では、保護フィルムを接着層によって金属層2上に貼合する方法がある。保護フィルムとしては、基材フィルム1と同様に、PETフィルム等の材料を使用することができる。接着層の接着剤としては、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ブタジエン系、天然ゴム系等が挙げられる。これらの中では、耐久性の観点から、アクリル系およびシリコーン系が好ましい。接着層の厚さは0.5〜20μmであることが好ましい。
[第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラスの性能]
以下、第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10が有する各種性能について説明する。
(熱線遮蔽係数)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10の熱線の遮蔽性能を定量化して評価するために、熱線遮蔽係数という指標を用いている。熱線遮蔽係数は、JIS A5759に準拠して、分光光度計を用いて測定される。Ni値は0.34として、熱線遮蔽係数を求める。
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10の熱線遮蔽係数は、0.60以下である。熱線遮蔽係数が0.60を超えると、十分な遮熱性能が得られない。
熱線遮蔽係数の数値は、ガラス板5A、5Bの材質や厚さ、熱線遮蔽フィルム4を構成する基材フィルム1、金属層2、接着層3A、3Bの構成素材や厚さ等によって調整することができる。
(可視光線透過率)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、波長380〜780nmの可視光線を透過させる。熱線遮蔽合わせガラス1の可視光線透過率は、60%以上である。可視光線透過率が60%以上であると、視野的に優れたものとなる。70%以上がより好ましい。可視光線透過率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。可視光線透過率の数値は、ガラス板5A、5Bの材質や厚さ、熱線遮蔽フィルム4を構成する基材フィルム1、金属層2、接着層3A、3Bの構成素材や厚さ等によって調整することができる。
(可視光線反射率)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、可視光線反射率が25%以下であることが好ましい。可視光線反射率が25%以下であると、金属光沢が少なく、商品としての外観に優れたものとなる。可視光線反射率は、15%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましい。可視光反射率は、JIS A5759、JIS R3106に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。可視光線反射率の数値は、前記した可視光線透過率の場合と同様に、構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
(日射透過率)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、波長300〜2500nmの範囲の可視光線と近赤外線の透過を抑制する。熱線遮蔽合わせガラス10の日射透過率は、60%以下であることが好ましい。日射透過率が60%以下であると、熱線遮蔽性に優れたものとなる。50%以下がより好ましい。日射透過率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。日射透過率の数値は、前記した可視光透過率の場合と同様に、構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
(日射反射率)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、日射反射率が25%以上であることが好ましい。日射反射率が25%以上であると、熱線遮蔽性に優れたものとなる。日射反射率は、30%以上がより好ましい。日射反射率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。日射反射率の数値は、前記した可視光透過率の場合と同様に、構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
(日射吸収率)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、日射吸収率が40%以下であることが好ましい。日射吸収率が40%以下であると、熱線遮蔽合わせガラス1の温度が上昇して性能が劣化することを抑制し、窓板2を損傷させる弊害も抑制する。日射吸収率は、35%以下がより好ましい。日射吸収率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。日射吸収率の数値は、前記した可視光透過率の場合と同様に、構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
なお、日射透過率と日射反射率と日射吸収率の数値を合計すると、100%となる。
(ヘイズ)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、ヘイズが1.5以下であることが好ましい。ヘイズが1.5以下であると、視野的に優れたものとなる。ヘイズは、JIS K7136に準拠して、ヘイズメータ(曇り度計)を用いて測定することができる。ヘイズの数値は、前記した可視光透過率の場合と同様に、構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
(反射光の色度・彩度)
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10において、反射光が色彩を帯びていると、外観上の商品性が低下する。そのため、色彩を帯びていない方が好ましい。すなわち、JIS Z8729に記載のL表色系の色度図において、反射光における色相a値、b値および彩度C値がいずれも数値が少ないことが好ましい。具体的には、いずれも10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましい。
(電磁波遮蔽率)
本実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、電磁波の透過性能を定量化して評価するために、電磁波遮蔽率という指標を用いている。評価方法としては、KEC法を採用した。電磁波の測定範囲は、30MHz〜1GHzである。電磁波遮蔽率は、周波数800MHzにおける数値(dB)を用いる。
電磁波遮蔽率は、10dB以下であることが好ましい。電磁波遮蔽率が10dB以下であるときに、屋内や車内における携帯電話や携帯テレビ等の使用時において、支障の少ないものとすることができる。電磁波遮蔽率は、より好ましくは5dB以下であり、さらに好ましくは3dB以下である。
電磁波遮蔽率の数値は、熱線遮蔽合わせガラス10を構成する各層の素材や厚さ等によって調整することができる。
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、電磁波を透過させるので、室内において携帯電話や携帯テレビ等を使用することができる。屋外から照射される可視光線をある程度は透過させるので、室内を明るくすることができる。一方、熱線遮蔽合わせガラス10は、熱線を遮蔽するので、室内の気温の上昇を抑制することができる。また、室内から放射される遠赤外線は室外へ逃げないようにすることができる。さらに、紫外線は遮蔽して、室内の物品が紫外線によって経時的に劣化することを防止することができる。
また、第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10は、2枚のガラス板5によって挟まれた構成であるため、いずれの側が室外側になっても、雨風等による劣化を低減することができる。
[第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラスの製造方法]
第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10を作製する方法について説明する。
まず、熱線遮蔽フィルム4の製造方法について説明する。基材フィルム1上に金属層2を形成する。最初に、基材フィルム1の表面全体に気相法によって、所定の金属の皮膜を形成する。気相法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法など公知の方法を適宜選択することができる。
次に、基材フィルム1の表面全体に形成された金属皮膜の上に、所定の島状の金属皮膜の配置の仕方でレジスト(感光性樹脂)膜を形成する。レジスト膜の形成方法としては、印刷法、フォトリソグラフ法等の公知の方法を選択することができる。印刷法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷等の公知の方法を選択することができる。
次に、レジスト膜が存在しない部分の金属皮膜を酸やアルカリによってエッチングして、除去する。その後レジスト膜を溶剤や水等で剥離することによって、所定の島状の金属皮膜の配置を有する金属層2を形成することができる。
次に、金属層2が設けられた基材フィルム1の両面にそれぞれ接着層3A、3Bを形成する。粘着剤高分子を溶剤に適当量混合し、適切な粘度の溶液を調整する。その溶液を基材フィルム1または金属層2の上にコーティングする。その後乾燥させることによって、接着層3A、3Bを形成することができる。また前記したように、金属層2と接着層3Aとの間に保護層を設けてもよい。
熱線遮蔽フィルム4とガラス板5とを貼合する方法は特に制限されず、一般的な合わせガラスの製造方法を用いればよい。具体例を次に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスの製造方法を示す模式図である。
まず、図2(a)に示すように、2枚のガラス板5の間に、両面に接着層を有する熱線遮蔽フィルム4を積層する。積層されたガラス板5と熱線遮蔽フィルム4は、ローラー21上を移動して、次の工程に移る。
次に、図2(b)に示すように、密閉されたチャンバ22内で、積層されたガラス板5と熱線遮蔽フィルム4は、ヒータ23によって90℃程度に加熱される。続いて、1対の圧着ロール24を通過させることによって、積層されたガラス板5と熱線遮蔽フィルム4は仮圧着される。
次に、図2(c)に示すように、仮圧着された熱線遮蔽合わせガラス10は、オートクレーブ25中に収納される。オートクレーブ25中で、約1MPaに加圧され、130℃程度に加熱されることによって、仮圧着後に残った気泡は取り除かれ、熱線遮蔽フィルム4の接着層がガラス板5と十分に貼合されて、熱線遮蔽合わせガラス10が製造される。
[第2実施形態の熱線遮蔽合わせガラス]
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスと同様に、第2実施形態に係る熱線遮蔽合わせガラスの層構成を示す模式的断面図である。図1においては、上方が室内側であり、下方が室外側である。
第2実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10の層構成は、第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、2枚のガラス板5A、5Bはいずれも鉄イオンを含有していない。また、熱線遮蔽フィルム4の室内側の接着層3Aが熱線吸収性金属化合物微粒子を含有している。
第2実施形態の熱線遮蔽合わせガラスを構成する各層において、第1実施形態と共通する層については、第1実施形態の場合と同様であるので、その層の内容についての説明を省略する。また、熱線遮蔽合わせガラスの性能や製造方法についての説明も、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。以下に、第1実施形態の熱線遮蔽合わせガラスと異なる構成についてのみ、説明する。以下に記載した事項以外は第1実施形態と同様である。
第2実施形態の熱線遮蔽合わせガラス10においては、上記のとおり、熱線遮蔽フィルム4の室内側の接着層3Aが熱線吸収性金属化合物微粒子を含有している。
(熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層)
本発明者は、熱線の遮蔽性能の向上を図るために、光の波長との関係に着目して、検討を進めた。その結果、近赤外線の波長領域(800〜2500nm)の透過率を低下させることが熱線の遮蔽性能の向上に有効であることを見出した。
そのためには、熱線遮蔽フィルム4の室内側の接着層3Aが熱線吸収性金属化合物微粒子を含有していることが有効であることを見出した。
接着層3Aに使用される接着剤は、具体的には、ポリビニルブチラール系樹脂(PVB系樹脂)等のポリビニルアセタール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂(EVA系樹脂)等が挙げられる。これらの接着剤樹脂中に下記に記載の熱線吸収性金属化合物微粒子を均一に含有させる。
(熱線吸収性金属化合物微粒子)
熱線吸収性金属化合物とは、赤外線領域に最大吸収波長ピークを有する金属化合物である。熱線吸収性金属化合物の具体例としては、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタン、六ホウ化セリウム、アンチモン含有酸化錫、スズ含有酸化インジウム、アルミニウム含有酸化亜鉛、インジウム含有酸化亜鉛、スズ含有酸化亜鉛、ケイ素含有酸化亜鉛ガリウム含有酸化亜鉛などを挙げることができる。中でも、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタン、アンチモン含有酸化錫、等から選ばれるいずれか1種以上であることが好ましく、スズ含有酸化インジウムが特に好ましい。
上記の熱線吸収性金属化合物は、微粒子として、接着層3Aに含有されている。微粒子の平均粒子径は100nm以下であることが好ましい。100nmを超えると、微粒子による可視光線の散乱が顕著になり、透明性が低下することがある。より好ましくは10〜80nmである。
熱線吸収性金属化合物微粒子の含有量は、接着剤に対して0.1〜3質量%であることが好ましい。0.1質量%未満であると、熱線遮蔽性能が十分に発揮されない。一方、3質量%を超えると、可視光線透過性が低下したり、ヘイズが大きくなったりする。
上記の熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層を室内側の接着層3Aとして使用することによって、熱線遮蔽性能の向上を図ることが可能となる。その結果、熱線遮蔽フィルム4の金属層2との複合効果によって、熱線遮蔽合わせガラス10としての熱線遮蔽係数を押し下げることが可能となる。
[第1実施形態、第2実施形態の熱線遮蔽合わせガラスの変形例]
第1実施形態では、室内側のガラス板5Aが鉄イオンを含有している場合を例示し、第2実施形態では、熱線遮蔽フィルム4の室内側の接着層3Aが熱線吸収性金属化合物微粒子を含有している場合を例示したが、両実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、室内側のガラス板5Aが鉄イオンを含有し、かつ熱線遮蔽フィルム4の室内側の接着層3Aが熱線吸収性金属化合物微粒子を含有している熱線遮蔽合わせガラス10は、前記両実施形態の効果を発揮させることが可能であり、より好ましい。
本実施形態を下記の実施例によって、さらに具体的に説明する。
(積層フィルムB1)
易接着PETフィルム(東レ社製、U40、50μm厚さ、以下「PETフィルム」と記載する。)の一方の面に、5層構造の金属層を形成した。具体的には、5×10−5Torrの真空下で、スパッタリング法を用いて、40nm厚さのITO皮膜、10nm厚さのAg皮膜、70nm厚さのITO皮膜、12nm厚さのAg皮膜、35nm厚さのITO皮膜を順次積層して、5層構造の金属層を形成した。
その後、作製した金属層の上に、溶剤に溶解したレジストをグラビア印刷によって、図3に記載した島状の配置となるように印刷した。ここで、金属皮膜の径は360μmであり、金属皮膜間の距離は40μmであり、開口率は19%とした。
レジストを200℃で乾燥させた後、塩化第二鉄水溶液を用いて、レジストが印刷されていない部分の金属皮膜を溶解・除去した。その後、レジストを水酸化ナトリウムの水溶液を用いて溶解して、金属皮膜表面から剥離した。水洗・乾燥して、上記PETフィルム上に、所定形状の5層構造の金属皮膜が配置された金属層を形成した。
一方、シリコーンで処理されたセパレータ(三菱樹脂社製、MRQ#38、38μm厚さ、以下「セパレータ」と記載する。)上に下記配合の組成物Aをアプリケータを用いて塗工した。その後100℃の熱風オーブン中で2分間乾燥させて、約1μm厚さの接着層を形成した。
<組成物A>
アクリル系中性粘着剤(綜研化学社製、SKダイン2975) 100質量部
硬化剤(綜研化学社製、Y−75) 0.2質量部
トルエン 100質量部
さらに、上記接着層を、上記PETフィルムの金属層が形成された側の面とラミネートした。セパレータを剥離し、露出させた接着層と保護フィルムとしての50μm厚のPETフィルムとを貼り合せて、積層フィルムB1を作製した。
(積層フィルムB2)
PETフィルムの一方の面に、5層構造の金属層を形成した。具体的には、5×10−5Torrの真空下で、スパッタリング法を用いて、35nm厚さのITO皮膜、9nm厚さのAg皮膜、60nm厚さのITO皮膜、9nm厚さのAg皮膜、30nm厚さのITO皮膜を順次積層して、5層構造の金属層を形成した。その後、作製した金属層の上に、B1と同様に、エッチングを行って、図3に記載した所定形状の5層構造の金属皮膜が配置された金属層を形成した。ここで、金属皮膜の径は250μmであり、金属皮膜間の距離は60μmであり、開口率は35%とした。
PETフィルムの金属層が形成された面上に、下記配合の組成物Bをバーコーターを用いて塗工し、80℃の熱風オーブン中で2分間乾燥させた。その後、塗工面に高圧水銀灯にて紫外線(積算光量500mJ/cm)を照射することで硬化させ、約4μm厚さの保護層を形成して、積層フィルムB2を作製した。
<組成物B>
ジペンタエリスリトールポリアクレート系紫外線硬化型樹脂(荒川化学社製、ビームセット700) 83.3質量部
光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア184) 1質量部
トルエン 320質量部
参考例3
ソーダ石灰ガラスのフロートガラス板(厚さ2mm)上に、接着層としての380μm厚のPVB(ポリビニルブチラールフィルム、積水化学工業社製、S−LEC PVB0.38)のシート(以下「PVBシート」と記載する。)を置いた。
一方、ソーダ石灰ガラスの代わりに、鉄イオン含有したソーダ石灰ガラスのガラス板(厚さ2mm)を用い、上記と同様にして、鉄イオン含有ガラス板上に接着層としてのPVBシートを置いた。
平らなテーブル上に、接着層を有するガラス板を接着層が上側となるように置いた。その上に、積層フィルムB1を金属層が上側となるようにして置いた。さらにその上に、接着層を有する鉄イオン含有ガラス板を接着層が下側となるように置いた。得られた積層板を図2に記載した製造ラインに通した。すなわち、密閉されたチャンバ22内で、得られた積層板をヒータ23を用いて約90℃に加熱した。その後、1対の圧着ロール24を通過させることによって、積層されたガラス板5と熱線遮蔽フィルム4とを仮圧着させた。
次に、仮圧着された熱線遮蔽合わせガラス10をオートクレーブ25中に収納した。オートクレーブ25中で、約1MPaに加圧し、約130℃で30分間加熱することによって、仮圧着後に残った気泡を取り除き、熱線遮蔽フィルム4が接着層によってガラス板5と十分に貼合された熱線遮蔽合わせガラス10を製造した。図1に示した構成に準じた構成を有したものとした。
参考例4
参考例3とは異なり、鉄イオン含有ガラス板を使わずに、2枚のガラス板として、いずれもソーダ石灰ガラスのフロートガラス板(厚さ2mm)を用いた。一方のガラス板上に、接着層としての380μm厚のPVBシートを置いた。
他方のガラス板上に、接着層として、スズ含有酸化インジウム微粒子を含有するPVB780μm厚)のシートを置いた。
平らなテーブル上に、接着層を有するガラス板を接着層を上側にして置いた。その上に、積層フィルムB1を金属層が上側となるようにして置いた。さらにその上に、熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層を有するガラス板を接着層を下側にして置いた。得られた積層板を図2に記載した製造ラインに通した。すなわち、密閉されたチャンバ22内で、得られた積層板をヒータ23を用いて約90℃に加熱した。その後、1対の圧着ロール24を通過させることによって、積層されたガラス板5と熱線遮蔽フィルム4を仮圧着させた。
次に、仮圧着された熱線遮蔽合わせガラス10をオートクレーブ25中に収納した。オートクレーブ25中で、約1MPaに加圧し、約130℃で30分間加熱することによって、仮圧着後に残った気泡を取り除き、熱線遮蔽フィルム4が接着層によってガラス板5と十分に貼合された熱線遮蔽合わせガラス10を製造した。図1に示した構成に準じた構成を有したものとした。
実施例1
参考例4において、積層フィルムB1の代わりに、積層フィルムB2を用いた以外は、参考例4と同様に製造して、熱線遮蔽合わせガラスを製造した。
(比較例1)
参考例3において、鉄イオン含有ガラス板を使わずに、2枚のガラス板として、いずれもソーダ石灰ガラスのフロートガラス板(厚さ2mm)を用いた以外は、参考例3と同様に製造して、熱線遮蔽合わせガラスを製造した。
(比較例2)
2枚のソーダ石灰ガラスのフロートガラス板(厚さ2mm)の間に、接着層として、スズ含有酸化インジウム微粒子を含有するPVB(ポリビニルブチラールフィルム、760μm厚)のシートのみを挟んで、貼合させただけの構成の熱線遮蔽合わせガラスを製造した。
(比較例3)
2枚の鉄イオン含有ガラス板厚さ2mm)の間に、接着層として、380μm厚のPVBシートのみを挟んで、貼合させただけの構成の熱線遮蔽合わせガラスを製造した。
(比較例4)
2枚の鉄イオン含有ガラス板(厚さ2mm)の間に、スズ含有酸化インジウム微粒子を含有するPVB(760μm厚)のシートのみを挟んで、貼合させただけの構成の熱線遮蔽合わせガラスを製造した。
(比較例5)
参考例4の熱線遮蔽合わせガラスと同等の構成であるが、室内側と室外側を逆向きにしたのみの熱線遮蔽合わせガラスを用いた。
(比較例6)
参考例3の熱線遮蔽合わせガラスと同等の構成であるが、室内側と室外側を逆向きにしたのみの熱線遮蔽合わせガラスを用いた。
(参考例1、参考例2)
なお、参考例として、上記の積層フィルムB1(参考例1)と積層フィルムB2(参考例2)についても、性能を評価した。
実施例、比較例1〜6、参考例1〜について、下記の評価項目にて各種性能を評価した。評価方法は以下のとおりである。
<性能評価方法>
実施例、比較例において、熱線遮蔽係数、可視光透過率、可視光反射率、日射透過率、日射反射率、日射吸収率、ヘイズ、反射光の色度・彩度、電磁波遮蔽率について、以下に記載の条件にて性能の評価を行った。尚、評価は、室外側から所定の光線を照射して、その透過光、反射光について行った。
(熱線遮蔽係数)
熱線遮蔽係数は、JIS A5759に準拠して、分光光度計を用いて測定される。Ni値を0.34として、熱線遮蔽係数を求めた。熱線遮蔽係数が、0.60以下のとき、熱線の遮蔽効率は優れていると判定される。
本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(可視光透過率)
JIS A5759に準拠する。本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(可視光反射率)
JIS A5759に準拠する。本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(日射透過率)
JIS A5759に準拠する。本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(日射反射率)
JIS A5759に準拠する。本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(日射吸収率)
JIS A5759に準拠する。本実施例では、分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(ヘイズ)
ヘイズは、JIS K7136に準拠して、ヘイズメータ(日本電色社製、NDH7000)を用いて測定した。
(反射光の色度、彩度)
JIS Z8729に記載のL表色系の色度図から、色度a、b、彩度Cを算出した。彩度Cは、下記式によって算出される。
={(a+(b1/2
JIS Z8722に準拠して、光源D65を使用して、熱線遮蔽合わせガラスを反射した光について測定を行った。測定装置として、日本電色社製、SE2000を使用した。
(電磁波遮蔽率)
15cm×15cmのサンプルを使用して、KEC法によって、30MHz〜1GHzの周波数範囲で電磁波遮蔽率を測定した。電磁波遮蔽率の数値は、周波数800MHzの値(dB)とした。
実施例、比較例および参考例で得られた結果を表1に示した。
なお、積層フィルムB1と積層フィルムB2は、熱線遮蔽合わせガラスを形成した後は、ガラス板以外の構成としては、両面にそれぞれ接着層が設けられた熱線遮蔽フィルムの構成を有していることになる。そのため、実施例1、参考例3、4、比較例1、5、6では、熱線遮熱フィルムの欄において、熱線遮蔽フィルムとしての記号を付与してある。すなわち、積層フィルムB1の両面に接着層を設けたものは、熱線遮蔽フィルムF1と記載し、積層フィルムB2の両面に接着層を設けたものは、熱線遮蔽フィルムF2と記載した。
Figure 0006287533
表1において、実施例の熱線遮蔽合わせガラスは、熱線遮蔽フィルムを有し、鉄イオンを含有するガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層を熱線遮蔽フィルムの室内側に有するものである。いずれも、熱線遮蔽係数が0.60以下と優れており、可視光透過率、可視光反射率、日射透過率、日射反射率、日射吸収率、電磁波遮蔽率においても、良好な性能を有するものであった。
表1において、比較例1の熱線遮蔽合わせガラスは、鉄イオンを含有するガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層を有しないものであり、熱線遮蔽係数が不十分なものであった。比較例2または比較例3は、熱線遮蔽フィルムがなく、鉄イオンを含有するガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層のいずれか一方しか有しないものであり、熱線遮蔽係数が大きく劣り、日射反射率においても劣るものであった。比較例4は、熱線遮蔽フィルムがなく、鉄イオンを含有するガラス板と熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層の両方を有するものであるが、熱線遮蔽係数に劣り、日射反射率、日射吸収率においても劣るものであった。
比較例5、比較例6の熱線遮蔽合わせガラスは、それぞれ参考例4参考例3の熱線遮蔽合わせガラスと同等の構成を有するが、室内側と室外側を逆向きにして設置したものであり、熱線遮蔽係数に劣り、日射反射率、日射吸収率においても劣るものであった。
なお、参考例1、参考例2の積層フィルムB1、積層フィルムB2は、鉄イオンを含有するガラス板または熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層を有しないものであり、熱線遮蔽係数が不十分なものであった。
図6は、参考例と比較例の熱線遮蔽合わせガラスの透過率・反射率のスペクトル図である。実線は、透過光のスペクトルであり、破線は反射光のスペクトルである。図6(a)、(b)はそれぞれ、参考例3参考例4のスペクトルである。これに対して、図6(c)は比較例1のスペクトルであり、島状の金属皮膜を有する金属層のみの特性を示している。可視光線に近い近赤外線以の波長領域(800〜1800nm)の透過率がやや高いものであり、熱線遮蔽係数に劣る結果となった。一方、図6(d)、(e)、(f)はそれぞれ、比較例3、比較例2、比較例4のスペクトルである。これらの比較例は、鉄イオンを含有するガラス板のみか、熱線吸収性金属化合物微粒子を含有する接着層のみか、または両者を有するものであって、金属層を有していない。いずれも、可視光線から近赤外線領域に至るまで吸収する特性を有しており、反射光がわずかであった。
参考例3参考例4では、金属層だけでは遮蔽が不十分な可視光線に近い近赤外線以上の波長領域において、鉄イオンや熱線吸収性金属化合物微粒子を用いて吸収させることによって、熱線遮蔽係数の改善がなされている。
1 基材フィルム
2 金属層
3A、3B 接着層
4 熱線遮蔽フィルム
5、5A、5B ガラス板
10 熱線遮蔽合わせガラス

Claims (6)

  1. 熱線遮蔽フィルムを2枚のガラス板で挟んだ構成を有する熱線遮蔽合わせガラスであって、
    前記熱線遮蔽フィルムは、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面に設けられた一層の金属層と、前記基材フィルムの他方の面および前記金属層上のそれぞれに設けられた接着層とを有し、
    前記金属層は島状の金属皮膜を多数配置して形成されており、
    前記金属皮膜の径が0.05〜0.50mmであり、
    前記金属皮膜間の距離が0.05〜0.2mmであり、
    前記金属皮膜に被覆されていない部分の面積率が15〜80%であり、
    前記2枚のガラス板のうち室内側のガラス板が鉄イオンを含有し、
    熱線遮蔽係数が0.60以下であり、
    可視光透過率が60%以上であり、
    電磁波遮蔽率が10dB以下であることを特徴とする熱線遮蔽合わせガラス。
  2. 熱線遮蔽フィルムを2枚のガラス板で挟んだ構成を有する熱線遮蔽合わせガラスであって、
    前記熱線遮蔽フィルムは、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面に設けられた一層の金属層と、前記基材フィルムの他方の面および前記金属層上のそれぞれに設けられた接着層とを有し、
    前記金属層は島状の金属皮膜を多数配置して形成されており、
    前記金属皮膜の径が0.05〜0.50mmであり、
    前記金属皮膜間の距離が0.05〜0.2mmであり、
    前記金属皮膜に被覆されていない部分の面積率が15〜80%であり、
    前記熱線遮蔽フィルムの室内側の接着層が熱線吸収性金属化合物微粒子を含有し、
    熱線遮蔽係数が0.60以下であり、
    可視光透過率が60%以上であり、
    電磁波遮蔽率が10dB以下であることを特徴とする熱線遮蔽合わせガラス。
  3. 日射反射率が25%以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱線遮蔽合わせガラス。
  4. 可視光反射率が25%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱線遮蔽合わせガラス。
  5. 日射吸収率が40%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱線遮蔽合わせガラス。
  6. 反射光の彩度が10以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱線遮蔽合わせガラス。
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