JPH0828592B2 - 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス - Google Patents

電波低反射特性を有する熱線反射ガラス

Info

Publication number
JPH0828592B2
JPH0828592B2 JP3215609A JP21560991A JPH0828592B2 JP H0828592 B2 JPH0828592 B2 JP H0828592B2 JP 3215609 A JP3215609 A JP 3215609A JP 21560991 A JP21560991 A JP 21560991A JP H0828592 B2 JPH0828592 B2 JP H0828592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
film
glass
groove
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3215609A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0550548A (ja
Inventor
弘 中嶋
善博 矢野
裕伸 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP3215609A priority Critical patent/JPH0828592B2/ja
Priority to US07/925,682 priority patent/US5364685A/en
Priority to DE69215173T priority patent/DE69215173T2/de
Priority to EP92113758A priority patent/EP0531734B1/en
Publication of JPH0550548A publication Critical patent/JPH0550548A/ja
Publication of JPH0828592B2 publication Critical patent/JPH0828592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/225Nitrides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/28Other inorganic materials
    • C03C2217/281Nitrides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/10Deposition methods
    • C03C2218/15Deposition methods from the vapour phase
    • C03C2218/154Deposition methods from the vapour phase by sputtering
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/30Aspects of methods for coating glass not covered above
    • C03C2218/32After-treatment
    • C03C2218/328Partly or completely removing a coating

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物などによる電波
の障害を防ぎ、電波を効率よく透過させる熱線反射ガラ
スに関する。
【0002】
【従来技術】近年、テレビ電波の受信にあたり、ビルの
反射によるゴースト障害が問題になり、ビルのコンクリ
ート壁などにフェライト電波吸収体を設けることが実用
化されつつある。
【0003】一方、窓ガラスは次第に厚いものが使用さ
れ、しかも金属、金属酸化物などの膜をコーティングし
たり、このような膜を有するフイルムを貼付けた断熱性
能などの機能を付与したものが増加の傾向にある。厚さ
の影響はさほどではないが、ガラスより電波に対して反
射率が高い膜をコーティングしたり、フイルムを貼付け
ると反射率が例えばかなりの高い値となり、電波障害は
避けられない面があった。したがって、このような場合
には電波の到来方向の窓は何もコーティングしていない
ガラスを配設せざるをえず、同一ビルで色調が異なると
いう不調和がさけられなかったし、場合によってはビル
全体の窓における断熱効果を低減させざるを得ないこと
もあるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明はこのような
点に鑑みてなされたものであり、TV放送波などの電波
に対して反射率を低減せしめて電波障害が発現しないと
言える、膜を被覆しない素板ガラスに出来るだけ近い電
波反射率の値となり、かつ充分な断熱性能を有する電波
低反射特性を有する熱線反射ガラスを提供することを目
的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明は、
基板に、熱線反射率が高い膜、フイルムもしくは板状体
が積層された熱線反射ガラスにおいて、該膜、フイルム
もしくは板状体の表面抵抗率が500Ω/口以下であっ
て、かつ該膜、フイルムもしくは板状体の到来電波の電
界方向に平行な辺の長さを、前記電波の波長λの1/2
0倍以下になるように分割して分割溝を形成するととも
に、日射透過率を50%以下としたことを特徴とする電
波低反射特性を有する熱線反射ガラス。ならびに前記分
割溝については、到来電波の電界方向に、平行な溝の幅
が0〜5mm、直交する溝の幅が0.05〜5mmであ
ることを特徴とする上述した電波低反射特性を有する熱
線反射ガラス。またさらに前記分割形状がストライプ状
あるいは格子状であることを特徴とする上述した電波低
反射特性を有する熱線反射ガラスを提供するものであ
る。
【0006】ここで、前記熱線反射率が高い膜、フイル
ムもしくは板状体の表面抵抗率が500Ω/口以下であ
るものとしたのは、例えば表面抵抗率が1kΩ/口以上
であれば電波の反射率が低いものとなるものの、断熱性
能が低下してくることとなり、したがって表面抵抗率が
1kΩ/口以下であれば電波の反射率が次第に大きくな
って、断熱性能が増大してくるものであるのに対し、電
波反射率と日射透過率の両者が良好な値として500Ω
/口以下とした。好ましくは400Ω/口以下、より好
ましくは350Ω/口以下であって、例えば太陽光の遮
断だけでなく、赤外線の反射による断熱を含めた高断熱
ガラスでは、赤外線の反射はプラズマ振動によるもので
あるから、反射率は膜の表面抵抗に支配されるため、ス
パッタ膜の表面抵抗率として、500Ω/口以下が必要
である。
【0007】とくに、表面抵抗率が数Ω/口のLOWー
Eガラスにおいては、反射障害が大きな問題となり、主
に寒冷地で使用するLOWーEガラスでは、昼間の太陽
光を積極的に取り入れるため、日射透過率は通常の断熱
ガラス(例えば、商品名:スカイクール)より小さくな
っているが、赤外線の反射率は非常に高いものであるか
らである。また、該熱線反射率が高い膜、フイルムもし
くは板状体は、単層でも多層でもよいものであり、厚み
としては、約1000Å程度以下、好ましくは約800
Å程度以下、より好ましくは約500Å程度以下であ
る。
【0008】さらに、前記日射透過率が50%以下とし
たのは、50%を超えると断熱効果が必ずしも充分とは
言えないものとなるためであり、好ましくは約40%程
度以下、より好ましくは約5〜30%程度で、通常の断
熱ガラス(例えば、商品名:スカイクール)とほぼ同程
度のものである。
【0009】つぎに、膜、フイルムもしくは板状体の到
来電波の電界方向に平行な辺の長さを、前記電波の波長
λの1/20倍以下になるように分割して分割溝を形成
するようにしたのは、例えば既に同出願人が提案したよ
うに、前記電波の波長λの1/3倍以下、好ましくは1
/4倍以下の前記辺の長さでよいのであるが、より過酷
な環境あるいは条件下でも前述した所期の目的を達成す
るために必要であり、好ましくは1/30倍以下であ
る。なお、例えばスパッタリング膜の厚みが約300Å
程度の薄膜では、電波の吸収は無視でき、シールド効果
の減少は電波反射率が低下した結果、生じた現象であ
る。
【0010】さらについで、前記分割溝(スリット)
を、到来電波の電界方向に、平行な溝の幅が0〜5m
m、直交する溝の幅が0.05〜5mmであるとしたこ
とについては、該分割溝の幅が大きいほど、電波障害が
少なくなるが、例えば通常の高断熱品の中でも比較的低
い抵抗をもつものでは、表面抵抗率が約50Ω/口程度
で日射透過率が約6〜7%程度であって、電波反射率が
約56%(周波数200MHzにおける)程度であるの
に対し、該断熱膜の分割による断熱性能の低下を、例え
ば約7%から19%と約3倍程度以内、出来れば約14
%と約2倍以内程度に止めることが望ましく、加えて前
記溝の幅が5mm以上になると次第に意匠性等も欠け易
くなるものであって、5mm以下、好ましくは約3mm
以下程度であり、より好ましくは到来電波の波長λの1
/1500mm倍以下(200MHzでは約1mm程度
以下に相当する)である。
【0011】すなわち好ましくは、到来電波の電界方向
に、平行な溝の幅が0〜3mm、直交する溝の幅が0.
1〜3mmであり、より好ましくは平行な溝の幅が0〜
3mm、直交する溝の幅が0.3〜3mmである。な
お、水平偏波の場合は水平方向の溝の幅は零でもよく、
垂直偏波の場合は垂直方向の溝の幅は零でもよいものと
なり、ストライプ状でも、格子状でもよいものである。
【0012】さらについで、ストライプ状の幅の下限に
ついては、例えば上述した通常の高断熱品のものでは、
日射透過率が約5〜30%程度であり、電波の周波数が
200MHzの場合、前記溝の幅が0.5mmであれ
ば、ストライプの幅が約3mm程度まで断熱効果が期待
できることとなり、例えばストライプの分割幅の範囲は
波長λの2/1000〜1/30程度となる。仮に前記
溝の幅をさらに小さくすれば、この下限はさらに小さく
なる。一方、前記溝の幅を小さくし過ぎると、TV放送
帯は高周波であるため、Maxwellの定義した変位
電流により、前記溝のギャップを電流が飛び越え、電気
的には断熱膜は連続体となってしまうという現象があ
る。しかし、レーザで加工できる前記溝幅約0.05m
m程度で、例えば到来電波が周波数10GHzの高周波
でも、前記溝の役目を果たし、該到来電波を透過した。
【0013】
【作用】本発明者らは、断熱ガラスなどの電波に対する
反射率の高い板状体が惹起する電波障害を極力低減すべ
く鋭意研究した結果、基板に被覆する特定の高熱線反射
の膜、フイルムもしくは板状体を、特異に分割すること
に着目して本発明をなしたものである。上述したよう
に、到来電波の電界方向に平行な辺の長さ(L)を、電
波の波長λの1/20倍以下に分割することで、素板ガ
ラスにより近い値の低電波反射率ガラスとなり、反射量
が格段に低下することがわかり、周波数が90MHzの
TV放送波VHF帯から周波数が770MHzのTV放
送波UHF帯全域まで同様の傾向があるものである。
【0014】このことは次のような理由に起因するもの
と思われる。すなわち、任意の散乱体に平面波が入射す
ると、散乱体には導電電流または分極電流が流れ、これ
が2次的な放射源となって電磁波を発生し、電磁波を反
射する。実際には電子が散乱体の端から端まで動くので
はなく、入射電磁波の周波数に同調して、ある点で電子
が振動しているだけである。このような電子の振動によ
って生じた電子濃度の高い部位が移動する。これが電磁
波を反射させる要因になるもので、板状体等を分割して
L/λを小さくすることにより、電子が自由に移動でき
る領域が狭くなりこの結果、単位面積あたりの反射量が
低下するものと推定される。
【0015】また、厚さx(m)の導電性の膜あるいは
フイルム等に周波数がfの電波を垂直方向に照射する
と、電波の透過度EはE=exp(ーαx)となる。こ
こで、αは導電性の膜の減衰定数でα=4.82・π・
1/2 と表されるので、例えばxを500Å、fを10
0MHzとすると透過度Eは0.93となりほとんど吸
収されず、かつ分割することによって反射量も低減され
ているので、電波を効率よく透過することがわかる。こ
れらによって、素板ガラスにより近似した到来電波の電
波反射率となるものである。
【0016】一方、断熱性能は、比較的電波反射率の高
い、特定の表面抵抗率を有する特異な薄膜を用いて、現
行の高性能断熱ガラスに、出来るだけ限り無く近い断熱
効果を発現するようにし、現行の高性能断熱ガラスと同
等の品位とすることができるようになるものである。す
なわち、現行の高性能断熱ガラスでは、電波障害を解決
しずらいものを解決し、TV画像におけるゴースト現象
を解消し、冷暖房における負荷を低減し、しかも現行の
高性能断熱ガラスの薄膜をそのまま利用できて同色系色
調とでき、環境に優しい、居住性に優れる電波低反射特
性を有する熱線反射ガラスを提供するものである。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例を詳細に説明する。図1および図2は本発明を実施し
た電波低反射特性を有する熱線反射ガラスの一部を表す
斜視図である。
【0018】すなわち、基板1として約520mm角、
板厚約10mmのフロートガラスを用い、この板ガラス
にDCマグネトロンスパッタリング法で、断熱性能を有
する膜をコーティングした例について説明する。なお、
前記断熱性能を有するコーティング膜は、金属チタンを
ターゲットとして、約10-3Torrに減圧された窒素
ガス(但し、アルゴンガスと窒素ガスの流量比が0/1
〜1/1の範囲)中で、膜の表面抵抗率が約3Ω/口、
約50Ω/口、約100Ω/口、約350Ω/口、約5
00Ω/口、約1000Ω/口の6種類の熱線反射ガラ
スを作製した。
【0019】次に、上記のスパッタ膜をYAGレーザで
約0.5mm程度の分割溝(D)であるスリット幅で切
断し、図1に示すように、膜2のストライプ幅(L+
D)が約25mm、約50mm、約100mm、約15
0mmのストライプ状パッチから成る熱線反射ガラス板
をそれぞれ作製した。上記熱線反射ガラス板を、隣接す
るシールドルームの共有する壁に約500mm角の窓を
くり抜き、前記熱線反射ガラス板の周囲約25mm程度
(例えば20〜30mm)を絶縁し、垂直にした状態で
固定し取り付けた。該取付け状態で、上記した各熱線反
射ガラス板に対し、周波数200MHzの水平偏波を照
射し、シールド効果を測定したところ、表1に示すよう
な効果が得られた。
【表1】
【0020】表1から明らかなように、表面抵抗率が約
50Ω/口の熱線反射膜をストライプ状に分割したガラ
スのシールド効果は表面抵抗率約500Ω/口の熱線反
射膜を全面に被覆したものとほぼ同等である。すなわ
ち、例えば本実施例から、ストライプ状に分割すること
により、比較的低表面抵抗の膜で日射透過率を約6%程
度に維持しながら、全面被覆した日射透過率が約50%
程度の比較的高表面抵抗のものに相当するまで、電波反
射量を低減できることとなる。さらに前述したように、
例えば建築用の熱線反射ガラスでは、効率よく熱線を遮
蔽するには、日射透過率等の熱的性質の制約から日射透
過率として、少なくとも約30〜40%程度は必要であ
り、また例えば太陽光は、薄膜中の自由電子のプラズマ
振動によって反射されるので、日射透過率も薄膜の表面
抵抗に支配され、仮に日射透過率を約30%程度確保す
るには、被覆膜の表面抵抗率が約350Ω/口以下であ
ることが必要である等を、充分満足するものである。
【0021】なお、本実施例におけるスパッタリング膜
の厚みは約300Å程度であり、該薄膜では電波の吸収
はほとんど無視できる程度であって、シールド効果の減
少は電波反射率が低下した結果、生じた現象である。な
おまた、本発明はこれら好適な前記実施例に限定される
ものではなく、種々の応用が可能である。
【0022】本発明の基板上に積層される膜あるいはフ
イルム等は、電波低反射のみであれば、表面抵抗率が1
kΩ/口以下のものであれば効果が期待できるが、断熱
性能を充分兼ね備えるものとしては、表面抵抗率が50
0Ω/口以下、好ましくは約400Ω/口以下、より好
ましくは350Ω/口以下の各種の公知の膜、フイルム
等を使用することができる。また、基板上に積層される
板状体は板ガラス、プラスチック等やまたセラミック
ス、コンクリートなどの構築材あるいは反射率が高い金
属などであってもよい。さらに、例えば該高熱線反射膜
を分割し、電波低反射とした表面に、高表面抵抗(例え
ば、表面抵抗率が1kΩ/口以上、好ましくは20kΩ
/口以上)の薄膜を保護膜的に被覆してもよいことは言
うまでもない。
【0023】また、これらの到来電波の電界方向に平行
な辺の長さは、反射率低減の対象となる電波の周波数に
応じて、TV放送波VHF帯(90MHz〜220MH
z)までの場合には、例えば周波数90MHzで波長
(3333mm)/20であれば約167mm、波長
(3333mm)/30であれば約111mmであり、
周波数220MHzで波長(1364mm)/20であ
れば約68mm、波長(1364mm)/30であれば
約45mmであり、さらに、TV放送波UHF帯(47
0MHz〜770MHz)までの場合には、例えば周波
数470MHzで波長(638mm)/20であれば約
32mm、波長(638mm)/30であれば約21m
mであり、周波数770MHzで波長(390mm)/
20であれば約19mm、波長(390mm)/30で
あれば約13mmとすればよい。
【0024】基板としては、無色あるいは有色を問わ
ず、平板、曲げ板ガラス、ならびに強度アップまたは強
化ガラス等の各種のガラス以外にも、分割される膜、フ
イルムあるいは板状体より電波反射率の低いものであれ
ばよく、プラスチック等の有機質、無機質など各種のも
のを採用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の電波低反射特性を有する熱線反
射ガラスは、比較的電波反射率の高い、表面抵抗率が5
00Ω/口以下の比較的表面抵抗率の低い膜等の部分を
分割し、到来電波の電界方向に平行な辺の長さを電波の
波長λの1/20倍以下とし、日射透過率を50%以下
とすることにより、電波反射率を低減させ、素板ガラス
と出来るだけ近似した電波反射率とし、電波障害を極力
少なくするとともに、断熱効果を現行の高断熱品に出来
るだけ近似した断熱性能とし、しかも同色系色調とする
ことができるものである。 したがって、ビル等の建築
物の窓等において、電波が到来する窓面に本発明の例え
ば断熱性能を有する電波低反射特性を有する熱線反射ガ
ラスを配設し、その他の部分に分割しない同種の熱線反
射ガラスを配設すれば、建築物全体がより高断熱効果を
奏するとともに、同じ色調とすることができるので美観
上も好ましいものとなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるストライプ型パッチ状
膜付き電波低反射特性を有する熱線反射ガラスの一部を
表す斜視図。
【図2】本発明の他の実施例である正方形パッチ状膜付
き電波低反射特性を有する熱線反射ガラスの一部を表す
斜視図。
【符号の説明】
1 基板 2 膜 3 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に、熱線反射率が高い膜、フイルム
    もしくは板状体が積層された熱線反射ガラスにおいて、
    該膜、フイルムもしくは板状体の表面抵抗率が500Ω
    /口以下であって、かつ該膜、フイルムもしくは板状体
    の到来電波の電界方向に平行な辺の長さを、前記電波の
    波長λの1/20倍以下になるように分割して分割溝を
    形成するとともに、日射透過率を50%以下としたこと
    を特徴とする電波低反射特性を有する熱線反射ガラス。
  2. 【請求項2】 前記分割溝については、到来電波の電界
    方向に、平行な溝の幅が0〜5mm、直交する溝の幅が
    0.05〜5mmであることを特徴とする請求項1記載
    の電波低反射特性を有する熱線反射ガラス。
  3. 【請求項3】 前記分割形状がストライプ状あるいは格
    子状であることを特徴とする請求項1記載の電波低反射
    特性を有する熱線反射ガラス。
JP3215609A 1991-08-13 1991-08-27 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス Expired - Fee Related JPH0828592B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3215609A JPH0828592B2 (ja) 1991-08-27 1991-08-27 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス
US07/925,682 US5364685A (en) 1991-08-13 1992-08-07 Laminated panel with low reflectance for radio waves
DE69215173T DE69215173T2 (de) 1991-08-13 1992-08-12 Laminierte Platte mit geringem Reflexionsvermögen für Funkwellen
EP92113758A EP0531734B1 (en) 1991-08-13 1992-08-12 Laminated panel with low reflectance for radio waves

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3215609A JPH0828592B2 (ja) 1991-08-27 1991-08-27 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0550548A JPH0550548A (ja) 1993-03-02
JPH0828592B2 true JPH0828592B2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=16675260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3215609A Expired - Fee Related JPH0828592B2 (ja) 1991-08-13 1991-08-27 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0828592B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07242441A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Nippon Sheet Glass Co Ltd 電波透過性熱線反射板およびその製造方法
JP3243789B2 (ja) 1997-03-31 2002-01-07 日本板硝子株式会社 電波吸収性パネル
JP3084667U (ja) 2001-09-13 2002-03-29 船井電機株式会社 テープガイドピンの高さ調節機構
JP5051077B2 (ja) * 2008-09-09 2012-10-17 旭硝子株式会社 熱線反射ガラス
WO2011024756A1 (ja) * 2009-08-26 2011-03-03 東海ゴム工業株式会社 透明積層フィルムおよびその製造方法
JP5926092B2 (ja) * 2012-03-30 2016-05-25 住友理工株式会社 透明積層フィルム
JP6287533B2 (ja) * 2014-04-21 2018-03-07 王子ホールディングス株式会社 熱線遮蔽合わせガラス
JP2017056588A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 大日本印刷株式会社 電波透過性赤外線反射積層体、閉鎖部材、および電波透過性赤外線反射積層体の製造方法
WO2020054762A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 Agc株式会社 電波透過性基板

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0550548A (ja) 1993-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5364685A (en) Laminated panel with low reflectance for radio waves
JP3243789B2 (ja) 電波吸収性パネル
US6689256B2 (en) Frequency selective plate and method for producing same
ES2307791T3 (es) Sustrato revestido con una superficie selectiva de frecuencia.
JPH0828592B2 (ja) 電波低反射特性を有する熱線反射ガラス
JP2003069282A (ja) 特定電磁波透過板
JP3454422B2 (ja) 電波透過性波長選択基板およびその製造法
RU2610079C2 (ru) Демпфирующее радиолокационное отражение остекление
Yunos et al. Frequency selective surface on low emissivity windows as a means of improving telecommunication signal transmission: A review
JPH0542623A (ja) 電波低反射特性を有する積層板
JP2862452B2 (ja) 電波透過特性を有する熱線反射ガラス
KR100886064B1 (ko) 전자파 흡수판
JP2002151885A (ja) 電波吸収性パネルおよびその製造方法
WO2004091904A1 (ja) 電波透過性波長選択板およびその作製法
JP3734376B2 (ja) 電波透過性波長選択ガラスおよびその製法
EP4115042A1 (en) Glazing unit
JP2002076671A (ja) 電磁波吸収体及び電磁波吸収方法
JP2002076678A (ja) 電磁波吸収体及び電磁波吸収方法
JP2002076679A (ja) 電磁波吸収体
JP2006110808A (ja) 電波透過性波長選択板
WO2023032535A1 (ja) ガラス体
JP2000344547A (ja) 電波透過性波長選択基板の製造方法
KR100524637B1 (ko) 라디오 파 흡수 판넬
JP2021172583A (ja) 複層ガラスパネル
JP2006110807A (ja) 電波透過性波長選択板

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees