JP2007145689A - 近赤外線反射基板およびその基板を用いた近赤外線反射合わせガラス、近赤外線反射複層ガラス - Google Patents

近赤外線反射基板およびその基板を用いた近赤外線反射合わせガラス、近赤外線反射複層ガラス Download PDF

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Abstract

【課題】
JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が高く、かつ近赤外線領域の反射率が高くて良好な断熱効果を持ち、かつ各種電波を透過する近赤外線反射基板、近赤外線反射合わせガラス、近赤外線反射複層ガラスを提供する。
【解決手段】
低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜とが交互に積層されてなる近赤外線反射膜が透明な板ガラスに形成されてなる近赤外線反射基板において、近赤外線反射膜が形成された板ガラスの、JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が、70%以上で、波長900nmから1400nmの波長領域で50%を越える反射の極大値を有することを特徴とする。誘電体膜には、高屈折率の誘電体膜にTiOもしくはNbもしくはTaを、低屈折率の誘電体膜にSiOを用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光の熱輻射によって生じる車両や建物の窓の、透過側(透過側)の温度上昇を低減するために、また、ディスプレイに直射する太陽光の熱輻射によって生じる温度上昇を低減するために用いられる熱線反射基板、および、該熱線反射基板を用いた合わせガラス、複層ガラスに関する。
窓ガラスを通して室内に流入する太陽光の熱輻射エネルギーを低くして室内の温度上昇を抑制し、冷房装置を運転することによって消費される電気エネルギーの消費を抑え、かつ、窓ガラスの高い可視光の透過率を保つことにより、快適な室内空間を作り出す試みが多くなされている。
特許文献1では、少なくとも2枚の透明ガラス板状体の間に中間膜を有する合わせガラスにおいて、中間膜中に粒径が0.2μm以下の導電性超微粒子を分散させたことにより、可視光域の透過率を高く保ったまま、日射透過率を50%程度まで低下させることが考案されている。
ただし、特許文献1に開示されている合わせガラスは、近赤外域の光を吸収するため、合わせガラス自身が暖まって温度が高くなり、太陽光線の放射に対して再放射と呼ばれる、合わせガラスから室内に向けての輻射熱が放射されるために、長時間経過後には室内の温度が上昇する。
また、特許文献2では、日射反射率が10%以上の金属膜、あるいは、樹脂を積層した干渉膜反射膜を、ポリエステルフィルムに形成し、これをポリビニルブチラール膜で挟持して合わせガラスを作製したものが開示されている。この合わせガラスは現状の合わせガラスに比べ、厚みや重量が増大するという難点がある。
さらに、特許文献3では、Ag膜と金属酸化物膜とを合計5層積層した熱線反射合わせウインドシールドが、特許文献4では、ITO膜、AlN膜、金属膜を4層積層する熱線反射ガラスが開示されている。
しかし、特許文献2の干渉膜による反射では、近赤外域の反射率が小さく十分な断熱性が得られない。
また、特許文献2の金属膜で成る反射膜や、特許文献3及び特許文献4に開示されている熱線反射合わせガラスでは、導電性のある金属膜や導電性酸化物膜等の導電膜が用いられている。導電膜を用いると、テレビ、ラジオ、ETC、無線LAN、携帯電話等の広範囲の周波数帯での電波が透過せず、各種電波による通信システムが構築されている現在では、電波による通信システムが活用されず、建築や車両の窓に用いることが困難となる。
特開平8−259279号公報 特開2003−342046号公報 特開2002−348151号公報 特開平2−160641号公報
本発明は、このような従来技術による近赤外線反射合わせガラスの問題点を解決するためになされたものであり、JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が高く、かつ近赤外線領域の反射率が高くて良好な断熱効果を持ち、かつ各種電波を透過する近赤外線反射基板および近赤外反射合わせガラス、近赤外反射複層ガラスを提供する。
本発明の近赤外線反射基板は、低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜とが交互に積層されてなる近赤外線反射膜が板ガラスに形成されてなる近赤外線反射基板において、近赤外線反射膜は、次の(1)および(2)の条件を満たすように、誘電体膜が4層以上、11層以下で積層してなり、JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が70%以上で、波長900nmから1400nmの波長領域で50%を越える反射の極大値を有することを特徴とする近赤外線反射基板である。
(1)誘電体膜を板ガラス面から順に数え、偶数番目層の屈折率の最大値をnemax、最小値をneminとし、奇数番目層の屈折率の最大値をnomax、最小値をnominとしたとき、nemax<nominあるいはnomax<nemin
(2)i番目の層の屈折率をnと厚みをdとしたとき、波長λが900〜1400nmの範囲の赤外線に対して、225nm≦n・d≦350nm。
また、本発明の近赤外線反射基板は、前記近赤外線反射基板において、高屈折率の誘電体膜にTiOもしくはNbもしくはTaを、低屈折率の誘電体膜にSiOを用いて、近赤外線反射膜が形成してなることを特徴とする近赤外線反射基板である。
また、本発明の近赤外線反射基板は、前記近赤外線反射基板において、板ガラスが赤外線吸収ガラスであることを特徴とする近赤外線反射基板である。
また、本発明の近赤外線反射合わせガラスは、前記近赤外線反射基板が、中間膜を用いて、1枚の板ガラスあるいは板状の樹脂に積層されてなることを特徴とする近赤外線反射合わせガラスである。
また、本発明の近赤外線反射合わせガラスは、前記近赤外線反射合わせガラスにおいて、中間膜を用いて積層される板ガラスが、赤外線吸収ガラスであることを特徴とするとする近赤外線合わせガラスである。
また、本発明の近赤外線反射合わせガラスは、前記近赤外線反射合わせガラスにおいて、中間膜が、赤外線の吸収材を含有していることを特徴とする近赤外線反射合わせガラスである。
また、本発明の近赤外線反射合わせガラスは、前記近赤外線反射合わせガラスにおいて、赤外線の吸収材が導電性酸化物の粒子であることを特徴とする近赤外線反射合わせガラスである。
また、本発明の近赤外線反射複層ガラスは、2枚の板ガラスを対向して配置させ、該2枚の板ガラス周辺にシーリング材を用いて2枚の板ガラスの間に密閉された空気層を形成させた複層ガラスであって、該複層ガラスの少なくとも1枚の板ガラスに、請求項1乃至3のいずれかに記載の近赤外線反射基板を用い、近赤外線反射膜が空気層側に位置するようにしてなることを特徴とする近赤外線反射複層ガラス
本発明の近赤外線反射基板およびそれを用いた近赤外反射合わせガラス、近赤外反射複層ガラスは、可視光域での透過率が高く、良好な断熱効果を持ち、かつ各種電波を透過する合わせガラスを提供する。
本発明の近赤外線反射基板は、図1に示すように、板ガラス1に透明な誘電体を積層させた多層膜でなる近赤外線反射膜2を形成したものであり、JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が70%以上で、かつ、波長900nmから1400nmの波長領域で、50%を超える反射の極大値を有するものである。
板ガラス1は、平滑性が良く、透視像の歪が少なく、ある程度の剛性をもって風や外力による歪が少なく、可視光領域の透過に優れ、かつ、比較的低コストで得られるフロート法による、酸化金属などの着色成分を少なくした、透明タイプあるいはクリアタイプと呼ばれるソーダライムガラスの使用が簡便である。
また、板ガラス1に赤外線吸収ガラスを用いて、断熱性能を向上してもよい。赤外線吸収ガラスを板ガラス1に用いる場合、太陽光などの赤外線が入射する側には、近赤外線反射膜を位置させ、板ガラス1は透過側に位置するように用いるのがよい。
誘電体膜には、TiO、Nb、Ta、SiO、Al、ZrO、MgFなどの透明な誘電体が好ましく用いることができる。
透明な誘電体からなる多層膜を近赤外線反射膜2として用いるのは、可視域に強い吸収がある誘電体を用いると、近赤外線反射膜2の可視領域の透過が低く、視認性が確保できず、窓の開口部として用いることが困難となるためである。
また、赤外線反射膜に各種の薄い金属膜や導電性酸化物膜等の導電性膜を使用すると、近赤外線よりも長波長の光および電波を反射するために、携帯電話、無線LAN、テレビ、ラジオなどの各種通信に用いる電波も反射して、これらの通信機能が麻痺するような悪影響を与えたり、また、自動車の窓として用いた場合には、電波を用いる通信機能が使用できなくなる他に、ETC、GPC、オービスなどの安全な運行に関与する各種電波の授受が困難になるので、導電性膜ではなく誘電体による積層膜を近赤外線反射膜として用いることが望ましい。
誘電体膜の積層は、大面積に均一の膜厚で成膜できるスパッタリング法を用いることが望ましい。
ただし、成膜法はスパッタリング法に限定されたわけではなく、基板のサイズによっては蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法、ゾルゲル法なども使用できる。
近赤外線反射膜は、積層した誘電体膜の干渉によって、近赤外線を反射させるものであり、近赤外線反射膜を構成する誘電体膜をガラス面から順に数え、偶数番目膜の屈折率の最大値をnemax、最小値をneminとし、奇数番目膜の屈折率の最大値をnomax、最小値をnominとして、nemax<nominあるいはnomax<neminとすることが望ましい。
さらに、i番目の誘電体膜の屈折率nと厚みをdとして、波長が900nm〜1400nmの範囲の赤外線に対して、光路差n・dが波長の1/4であることが重要であり、従って、波長が900nmから1400nmの範囲に対して、光路差n・dが、900nm/4=225nm以上、1400nm/4=350nm以下であることが望ましい。
誘電体膜の屈折率nと厚みdを前述した条件を満たすように形成することによって、誘電体の多層膜でなる近赤外線反射膜は、900nmから1400nmの波長領域の光を効果的に反射することが可能となる。
近赤外線反射膜を構成する誘電体膜の積層数は、3層以下であると近赤外線域の反射が不十分で、4層以上とすることが望ましい。
また、層数を増すほど近赤外線領域における反射の極大値は大きくなり、かつ可視光域の色が無色に近くなるので、より良い近赤外線反射基板となるが、層数が12層を超えると製造コストが高くなり、また、膜数を増やすことによる膜応力の増加で耐久性に問題が生じるので、11層以下であることが好適である。
本発明の近赤外反射基板に用いる板ガラス1の厚さは、強度や可視光域の光の透過性を考えて、1〜6mmの範囲であることが好ましいが、本発明に用いるガラスの厚を限定するものではない。
本発明の近赤外反射基板は、太陽光が直射する場所で使用される各種ディスプレイデバイスの熱輻射による温度上昇を低減できるので、デバイスの寿命向上を目的として、表示装置の前面に、好適に使用することができる。
さらに、本発明の近赤外線反射基板は、図2に示すように、近赤外線反射膜2を中間膜3に接するようにして、板ガラス4と積層させて、近赤外線反射合わせガラスとして用いると、近赤外線反射膜の耐久性に関係なく、広い用途に用いることが可能となる。
中間膜5には、エチレンビニルアセテート(EVA)やポリビニルブチラール(PVB)が好適に用いられる。
図2に示す近赤外線反射合わせガラスにおいて、太陽光などの赤外線の入射側に板ガラス3を配置させ、板ガラス3に用いるガラスは、900nmから1400nmの波長範囲の近赤外線に対して、できるだけ吸収の少ないガラスを用いることが望ましい。その理由であるが、板ガラス3が近赤外線反射膜4で反射する近赤外線を吸収すると、近赤外線反射膜4で反射する前に、太陽から放射される熱線を吸収して、近赤外線反射合わせガラスの温度が上昇し、近赤外線合わせガラスから透過側に熱が再放射されて、近赤外線反射膜4の遮熱効果が低くなるためである。
近赤外線反射膜4は、板ガラス3あるいは板ガラス4の中間膜5と接する面(合わせ面)面に形成することが好ましい。さらに、板ガラス3と板ガラス4の両方の合わせ面に形成してもよいが、板ガラス3の合わせ面に形成するのが最も効果的である。この理由は、中間膜5には近赤外線領域に吸収を持つものが多く、近赤外反射膜で反射する前に吸収してしまい、さらに、遮熱効果が低くなることを避けるためである。
中間膜5は、単層で用いることはもちろん、異種の中間膜を多層にして用いてもよい。
さらに、中間膜5に、可視光透過率を阻害しない範囲で、各種の赤外線を吸収する微粒子を含ませることが断熱性を向上させるので好ましい。赤外線を吸収する微粒子として、例えば、Ag、Al、Tiなどの金属微粒子、金属窒化物、金属酸化物の微粒子、また、ITO、ATO、AZO、GZO、IZOなどの導電性透明酸化物微粒子があり、これらの中から1種以を選択して、中間膜5に含ませ、断熱性能を向上させることができる。特に、ITO、ATO、AZO、GZO、IZOなどの導電性透明酸化物微粒子が望ましい。
板ガラス6には、入射側ガラス3と同様に、平滑性が良く透視像の歪が少なく、剛性をもち、低コストで得られフロート法によるソーダライムガラスの使用が簡便である。
また、板ガラス6に赤外線吸収ガラスを板ガラス6に用いると断熱性能が向上するので好ましい。赤外線吸収ガラスとしては、ガラス中にFeなどの金属イオンを溶融して近赤外線を吸収するガラスが用いることができ、JIS R3208−1998に規定される熱線吸収板ガラスなども使用できる。
本発明の近赤外反射合わせガラスに用いる板ガラス3および板ガラス6の厚さは、強度や可視光域の近赤光の透過性を考えて、1〜6mmの範囲であることが好ましいが、本発明に用いるガラスの厚を限定するものではない。また、板ガラス3の厚さと板ガラス6厚さは、同じであっても違っていてもよい。
また、中間膜4の厚さは、0.5mm〜2mm程度であることが好ましいが、特にこの厚みに限定されるものではない。
なお、導電性のあるガラスや高分子樹脂フィルムは、本発明の近赤外線反射合わせガラスの電波透過性を損なうので、使用することは好ましくないが、前述した、導電性を有する金属や導電性酸化物の微粒子を高分子樹脂フィルムに分散したもののように、コンポジットしたフィルムは、電波を反射するほどの導電性がなければ、好適に使用できる。
本発明の近赤外線反射合わせガラスの可視光透過率は、視認性が十分に確保できる透過率として、70%以上であることが望ましく、自動車の前面ガラスに用いる場合には、JIS R3211で規定される可視光線透過率が70%であることが重要である。
可視光域の透過率を保ったまま、太陽光の熱放射に対する有効な断熱性を発現するには、波長900nmから1400nmの波長領域の反射率が、50%を超える極大値を有することが重要である。これは、可視光透過率の低下をもたらす可視光域の吸収や反射をできるだけ小さくし、かつ太陽光の波長のエネルギー分布と吸収によって熱となる波長とを考慮して、JIS R3106−1998に示す日射透過率を効果的に低減させるためには、JIS R3106−1998に示された日射透過率を計算するための重価係数が比較的大きい波長900nmから1400nmの波長領域の光を反射させることが効果的であり、従って、波長900nmから1400nmの波長領域に反射の極大を有することが効果的である。さらに、効果的な断熱性能を発揮させるには、反射の極大値は50%以上であることが重要である。
本発明の近赤外線反射合わせガラスは、高い可視光透過率を有し、電波透過性を有するので、自動車や電車などの車両の窓や建物の窓に好適に用いることができる。
2枚の板ガラスの周辺部をシーリング材でシールすることにより、空気層と呼ばれる密閉空間を形成する複層ガラスにおいて、2枚の板ガラスの少なくとも1枚に近赤外反射基板を用いて、図3に示すような、近赤外反射複層ガラスとすると、断熱性能のよい、しかも電波を透過する複層ガラスとすることができる。
近赤外反射膜8は空気層側に位置させると、近赤外反射膜8の耐久性にほとんど影響されることがなく、建物の開口部に用いることができる。
本発明の近赤外反射複層ガラスを窓に用いる場合、室外側の板ガラス(板ガラス7)には、900nmから1400nmの波長範囲の近赤外線に対して、できるだけ吸収の少ないガラスを用いることが望ましい。また、室内側板ガラス(板ガラス)には、赤外線吸収ガラスを用いると、より断熱性能が向上するので好ましい。
図1に示す近赤外線反射基板を作製した。板ガラス1には、1000mm×1000mmの大きさで厚さ2mmの透明なフロート法で製造されたソーダライムガラスを用いた。
このガラスを洗浄・乾燥し、スパッタ成膜装置にセットして、表面に、誘電体膜を5層積層して近赤外線反射膜3とした。近赤外線反射膜3を構成する誘電体膜は、ガラス面から、TiO膜(厚さ105nm)、SiO膜(厚さ175nm)、TiO膜(厚さ105nm)、SiO膜(厚さ175nm)、TiO膜(厚さ105nm)を順次成膜して形成した。積層した誘電体膜の電気抵抗を測定したところ、ほぼ無限大であった。
この近赤外線反射基板のJIS R3106−1998に規定される可視光透過率は83%であり、板ガラス面の反射特性を調べると、波長1000nmに反射の極大値をもち、その極大値は82%で、有効な断熱性能を発揮するのに十分な近赤外線の反射特性を有していた。
実施例1で作成した近赤外反射基板と実施例1で用いて、図2に示す近赤外反射合わせガラスを作製した。
近赤外線反射膜3は中間膜3の側に位置させ、中間膜3には厚さ0.76mmのPVBフィルムを用いた。
板ガラス6には、実施例1で用いた板ガラス1と同じ板ガラスを用いた。
実施例1で作製した近赤外反射基板と中間膜5と板ガラス6を重ねて、加圧加熱処理を行い、中間膜によって実施例1で作製した近赤外反射基板と板ガラス5とが接着された、近赤外反射合わせガラスを作製した。
本実施例で作製した近赤外線反射合わせガラスのJIS R3106−1998に規定される可視光透過率は84%で、板ガラス面の反射特性を調べると、波長1000nmに反射の極大値をもち、その極大値は63%で、有効な断熱性能を発揮するのに十分な近赤外線の反射特性を有していた。
また、各種電波の透過性を調べたところ、十分な透過特性を示し、実用に問題のないものであった。
近赤外線反射膜2を7層の誘電体膜とし他ほかはすべて実施例1と同様にして近赤外反射基板を作製した。
近赤外線反射膜2は、板ガラス1のガラス面に、Nb膜(厚さ115nm)、SiO膜(厚さ175nm)、Nb膜(厚さ115nm)、SiO膜(厚さ175nm)、Nb膜(厚さ115nm)、SiO膜(厚さ175nm)、Nb膜(厚さ115nm)を順に積層して、7層の誘電体膜で構成した。
これらの7層の誘電体膜の電気抵抗を測定したところ、実施例1と同様に、ほぼ無限大であった。
この近赤外線反射基板のJIS R3106−1998に規定される可視光透過率は81%であり、板ガラス面の反射特性を調べると、波長1000nmに反射の極大値をもち、その極大値は90%で、有効な断熱性能を発揮するのに十分な近赤外線の反射特性を有していた。
実施例3で作製した近赤外反射基板を用いて、図2に示す近赤外反射合わせガラスを作製した。
板ガラス6として、実施例3で作製した近赤外反射基板と同じ大きさで、厚さ2mmのグリーン色の赤外線吸収ガラスを用いた。
近赤外線反射膜4は中間膜5の側に位置させ、中間膜5には厚さ0.76mmのPVBフィルムを用いた。
作製した近赤外線反射合わせガラスのJIS R3211−1998に規定される可視光線透過率は79%で、車両用の前面ガラスとして十分に使用できるものであった。
入射側面の反射特性を調べると波長1050nmに反射の極大値をもち、その極大値は76%で、顕著な近赤外線の反射特性を有していた。
近赤外反射膜として、Nb膜(厚さ115nm)、SiO膜(厚さ175nm)、TiO膜(厚さ110nm)、SiO膜(厚さ175nm)、TiO膜(厚さ110nm)、SiO膜(厚さ175nm)、Nb膜(厚さ115nm)の順にスパッタリング法で7層積層した他は、すべて実施例1と同様にして、近赤外反射基板を作製した。
これらの7層の誘電体膜の電気抵抗を測定したところ、実施例1と同様に、ほぼ無限大であった。
この近赤外線反射基板のJIS R3106−1998に規定される可視光透過率は81%であり、板ガラス面の反射特性を調べると、波長1000nmに反射の極大値をもち、その極大値は92%で、有効な断熱性能を発揮するのに十分な近赤外線の反射特性を有していた。
実施例5で作製した近赤外反射基板を用いた他は、すべて実施例2と同様にして近赤外反射合わせガラスを作製した。
この近赤外線反射合わせガラスの可視光透過率は75%で、入射側面の反射特性を調べると、波長1000nmに反射の極大値75%をもち、十分な近赤外線の反射機能を有していた。
また、各種電波の透過性を調べたところ十分な透過特性を示し、実用に問題のないものであった。
比較例1
実施例1と同様に、1000mm×1000mmの大きさで厚さ2mmの透明なフロート法で製造されたソーダライムガラスを用い、TiO膜(厚さ105nm)、SiO膜(厚さ175nm)、TiO膜(厚さ105nm)の誘電体膜を順次スパッタリング法により成膜し、3層の誘電体多層膜を形成した。
さらに、作製したこの誘電体多層膜つきガラスを用いて、実施例2と同様にしてのこのガラスの誘電体多層膜の形成面を合わせ面側にして、未成膜のガラスと厚さ0.76mmのPVBフィルムを介して合わせ処理した。
この合わせガラスの可視光透過率は84%であったが、入射側面の反射特性を調べると波長1000nmに反射の極大値をもっているものの、その極大値は48%と50%未満であり、十分な近赤外線の反射機能を有しているとは言えないものであった。
比較例2
実施例1と同様に、2枚の透明なソーダライムガラスを準備した。このうち1枚のガラスに、TiO膜(厚さ70nm)、SiO膜(厚さ120nm)、TiO膜(厚さ70nm)、SiO膜(厚さ120nm)、TiO膜(厚さ70nm)、SiO膜(厚さ120nm)を、順次スパッタリング法により成膜し、5層の誘電体多層膜を形成した。これらの誘電体膜は、いずれもni・di=175nmで、225nm未満である。
このガラスの誘電体多層膜の形成面を合わせ面側にして、未成膜のガラスと厚さ0.76mmのPVBフィルムを介して合わせ処理した。
この合わせガラスの可視光透過率は55%と低く、かつ波長1000nmでの反射率は10%程度で近赤外線の反射率は著しく低いものであった。
比較例3
実施例1と同様に、2枚の透明なソーダライムガラスを準備し、1枚のガラスに、TiO膜(厚さ160nm)、SiO膜(厚さ260nm)、TiO膜(厚さ160nm)、SiO膜(厚さ260nm)、TiO膜(厚さ160nm)を順次スパッタリング法により成膜し、5層の誘電体多層膜を形成した。
5層の誘電体膜は、いずれもni・di=375nmで、350nmよりも大きい値である。
このガラスの誘電体多層膜の形成面を合わせ面側にして、未成膜のガラスと厚さ0.76mmのPVBフィルムを介して合わせ処理した。この合わせガラスの可視光透過率は45%と著しく低く、かつ波長1000nmでの反射率は10%程度で近赤外線の反射率は著しく低いものであった。
比較例4
実施例1と同様に、2枚の透明なソーダライムガラスを準備し、1枚のガラスに、TiO膜(厚さ110nm)、SiO膜(厚さ175nm)、Nb膜(厚さ115nm)、TiO膜(厚さ110nm)、TiO膜(厚さ110nm)を順次スパッタリング法により成膜し、5層の誘電体多層膜と形成した。
この5層の誘電体膜は、nemax<nominあるいはnomax<neminの条件を満たしていない多層膜である。
このガラスの誘電体多層膜の形成面を合わせ面側にして、未成膜のガラスと厚さ0.76mmのPVBフィルムを介して合わせ処理した。この合わせガラスの可視光透過率は82%であったが、波長1000nmでの反射率は40%程度で近赤外線の反射率は低いものであった。
比較例5
実施例1と同様に、2枚の透明なソーダライムガラスを準備し、このうち1枚に実施例1と同じ5層の誘電体多層膜をスパッタリング法により成膜した。このガラスの誘電体多層膜の形成面を入射面として、未成膜のガラスと厚さ0.76mmのPVBフィルムを介して合わせ処理した。この合わせガラスの可視光透過率は81%であり、透過側面の反射特性を調べると波長1000nmに反射の極大値をもち、その極大値は85%と十分な近赤外線の反射機能を有していたが、膜面に水を付着させると付着した部分の反射色調が著しく変化して、良好な視界を確保するとは言いがたいものであった。
本発明の近赤外線反射基板の構成を示す断面図。 本発明の近赤外線反射合わせガラスの構成を示す断面図。 本発明の近赤外線反射複層ガラスの構成を示す断面図。
符号の説明
1 板ガラス
2 近赤外線反射膜
3 板ガラス
4 近赤外線反射膜
5 中間膜
6 板ガラス
7 板ガラス
8 近赤外線反射膜

Claims (8)

  1. 低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜とが交互に積層されてなる近赤外線反射膜が透明な板ガラスに形成されてなる近赤外線反射基板において、近赤外線反射膜は、次の(1)および(2)の条件を満たすように、少なくとも1つの面に、誘電体膜が4層以上、11層以下で積層してなり、該近赤外線反射膜が形成された板ガラスの、JIS R3106−1998に規定される可視光透過率が、70%以上で、波長900nmから1400nmの波長領域で50%を越える反射の極大値を有することを特徴とする近赤外線反射基板。
    (1)誘電体膜を板ガラス面から順に数え、偶数番目層の屈折率の最大値をnemax、最小値をneminとし、奇数番目層の屈折率の最大値をnomax、最小値をnominとしたとき、nemax<nominあるいはnomax<nemin
    (2)i番目の層の屈折率をnと厚みをdとしたとき、波長λが900〜1400nmの範囲の赤外線に対して、225nm≦n・d≦350nm。
  2. 高屈折率の誘電体膜にTiOもしくはNbもしくはTaを、低屈折率の誘電体膜にSiOを用いて、近赤外線反射膜が形成してなることを特徴とする請求項1に記載の近赤外線反射基板。
  3. 板ガラスが赤外線吸収ガラスであることを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載の近赤外線反射基板。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の近赤外線反射基板が、中間膜を用いて、1枚の板ガラスあるいは板状の樹脂に積層されてなることを特徴とする近赤外線反射合わせガラス。
  5. 中間膜を用いて積層される板ガラスが、赤外線吸収ガラスであることを特徴とする請求項4に記載の近赤外線合わせガラス。
  6. 中間膜が、赤外線の吸収材を含有していることを特徴とする請求項4あるいは5のいずれかに記載の近赤外線反射合わせガラス。
  7. 赤外線の吸収材が導電性酸化物の粒子であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の近赤外線反射合わせガラス。
  8. 2枚の板ガラスを対向して配置させ、該2枚の板ガラス周辺にシーリング材を用いて2枚の板ガラスの間に密閉された空気層を形成させた複層ガラスの、少なくとも1枚の板ガラスに、請求項1乃至3のいずれかに記載の近赤外線反射基板を用い、近赤外線反射膜が空気層側に位置するようにしてなることを特徴とする近赤外線反射複層ガラス。
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