JP2003267754A - 熱線遮断透明板 - Google Patents

熱線遮断透明板

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JP2003267754A
JP2003267754A JP2002070666A JP2002070666A JP2003267754A JP 2003267754 A JP2003267754 A JP 2003267754A JP 2002070666 A JP2002070666 A JP 2002070666A JP 2002070666 A JP2002070666 A JP 2002070666A JP 2003267754 A JP2003267754 A JP 2003267754A
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heat ray
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thin film
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JP2002070666A
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Shigeru Ando
茂 安藤
Kenji Tabata
研二 田端
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓ガラスを通して建物や車載などの内部に侵
入する太陽光を遮蔽して室内温度の上昇を抑えるのに有
用な、透明性に優れた熱線遮断透明板の提供。或いは、
太陽光を熱線遮断して省エネルギーを行おうとする利用
分野において要望される大な面積に対し、経済的に実現
可能な程度の層数からなる熱線遮断透明板の提供。 【解決手段】 近赤外域(760nm〜1300nm)
の透過率が20%以下である熱線遮断透明板であって、
垂直入射光に対する可視光透過率(400〜750n
m)が80%以上であることを特徴とする熱線遮断透明
板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の窓ガラス
や車載ガラス及びそれらに貼着して利用するフィルムな
どに用いられる多層干渉膜を利用した熱線遮蔽透明板に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、窓ガラスを通して建物の内部
に侵入する太陽光中の赤外線を遮断して室内温度の上昇
を抑える目的で熱線遮蔽ガラスもしくは熱線遮蔽フィル
ムが使用されている。例えば、特開2000−9603
4号公報においては6ホウ化物が近赤外領域に強い吸収
と反射を発現する特性があることを見出し、赤外部を吸
収することで熱線の透過を抑える日射遮蔽材を提案して
いる。また特開平11−227089においては金、
銀、銅などの金属薄膜層を積層させて赤外部を反射する
ことで熱線の透過を抑える日射遮蔽材を提案している。
しかしながら、本発明者が確認したところ、いずれの方
法も吸収反射の波長選択性が悪く、近赤外領域を十分に
遮蔽しようとすると可視光領域も遮蔽してしまい、その
結果、例えば窓用ガラスの場合は昼間でも照明が必要に
なるほど部屋が暗くなってしまった。
【0003】一方、近年薄膜成形技術の進歩により、光
学的多層干渉膜などの多層膜の研究が活発に行われてい
る。例えば、2色フィルター、コールドミラー、ホット
ミラーなどには反射または反射防止膜の機能を有する多
層干渉膜が用いられている。例えば所望の波長範囲を選
択反射するためにガラス基板上に高屈折率の薄膜と低屈
折率の薄膜をλ/4なる光学厚みで交互に積層し光の干
渉効果を利用した多層膜が知られている。
【0004】しかしながら太陽光を熱線遮蔽して省エネ
ルギーを行おうとする利用分野においては遮蔽したい面
積が大であることが多く、このような光の干渉効果で実
現しようとして層を極めて多層化するならば、非常に高
価なものになり経済的に実現することはできない。
【0005】しかしながら、経済的な理由からただ単に
層数を少なくすると、従来提案されている熱線反射部材
では十分な熱線遮蔽性能が得られなかった。例えば特開
平9−203809号公報には、屈折率1.9〜2.1
の高屈折率層と1.6〜1.46の低屈折率層を6から
8層積層しているが、実施例にしたがって作製される干
渉膜は、近赤外域をほとんど透過してしまい、十分な熱
線遮蔽性能が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、窓
ガラスを通して建物や車載などの内部に侵入する太陽光
を遮蔽して室内温度の上昇を抑えるのに有用な、透明性
に優れた熱線遮断透明板を提供することを目的とする。
また太陽光を熱線遮断して省エネルギーを行おうとする
利用分野において要望される大な面積に対し、経済的に
実現可能な程度の層数からなる熱線遮断透明板を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による熱線遮断材
によって上記課題が解消され、上記目標が達成された。
本発明は、太陽光の特性から得られた知見に基づいて、
多層干渉光学で知られる方法を適用し、苦慮検討を重ね
た結果得られた。
【0008】すなわち本発明では、上記課題を解決すべ
く、近赤外域(760nm〜1300nm)の透過率が
20%以下である熱線遮断透明板であって、垂直入射光
に対する可視光透過率(400〜750nm)が80%
以上であることを特徴とする熱線遮断透明板を提供す
る。また本発明の好ましい態様においては、垂直入射光
に対する吸収率(=1−反射率―透過率)が400〜1
300nmの波長範囲において20%以下であるように
する。また本発明の好ましい態様においては、透明な基
材と、該透明な基板の表面に低屈折率薄膜層と高屈折率
薄膜層とを交互に積層した光学多層膜から構成されてい
るようにする。また本発明の好ましい態様においては、
低屈折率薄膜層の屈折率が1.27以下であるようにす
る。また本発明の好ましい態様においては、前記低屈折
率薄膜層が、屈折率1.5以下かつ平均直径が1/4λ以
下の超微粒子からなり、平均直径が1/4λ以下の気孔を
26%以上含有した低屈折率薄膜層であるようにする。
また本発明の好ましい態様においては、透明な基材と、
低屈折率薄膜層と高屈折率薄膜層とを交互に6層以上積
層し、前記低屈折率薄膜層を構成する主たる物質が透明
性媒体であり、前記高屈折率薄膜層を構成する主たる物
質が透明性媒体であり、最上層を除く各層の光学厚みが
190〜325nmであるようにする。また本発明の好
ましい態様においては、最上層の光学厚みが95〜16
3nmであるようにする。また本発明の好ましい態様に
おいては、前記透明な基板あるいはフィルムに紫外線吸
収剤が含まれているようにする。
【0009】本発明に従えば、窓ガラスを通して建物や
車載などの内部に侵入する太陽光を遮蔽して室内温度の
上昇を抑えるのに有用な、透明性に優れた熱線遮断透明
板を呈することになる。また太陽光を熱線遮断して省エ
ネルギーを行おうとする利用分野において要望される大
な面積に対し、経済的に実現可能な程度の層数からなる
熱線遮断透明板を呈することになる。
【0010】図1は太陽が天頂にあるときの太陽直達光
の入射スペクトルの例である。このうち赤外域が室内温
度上昇に関係し、これを遮蔽することで室内温度の上昇
を抑える。日本工業規格JIS R−3106に記載さ
れた重価係数をもとに赤外の最短波長(760nm)か
らの累積エネルギー比率を図2示す。横軸は波長(n
m)、縦軸は波長760nmから最長波長3200nm
までの赤外全域の総エネルギーを100としたときの、
760nmから各波長までの累積エネルギーである(単
位:無次元)。図2から、760から1300nmのエ
ネルギー合計が赤外域全体の約75%を占めていること
が読み取れる。本発明者は、この1300nmまでの波
長領域を遮蔽することが熱線遮蔽による省エネルギー効
果がもっとも効率がよいと考えた。
【0011】しかしながらこの波長領域は可視光に極め
て接近しており、金属膜や赤外吸収能を有する材料で構
成する限りは、可視光領域の反射吸収は避けられない。
そこで本発明者は光学特性と視覚効果と断熱効果の関係
を一から見直すとともに、多層干渉光学を一から見直し
検討を重ねた結果、本発明にたどり着いた。以下にその
詳細を述べる。
【0012】近赤外域(760〜1300nm)の透過
率を20%以下にする。ここで20%透過とは、近赤外
域(760〜1300nm)の太陽光入射全エネルギー
和に対する透過全エネルギー和の率である。図3は近赤
外域(760〜1300nm)の反射率が異なる各種試
料フィルムを窓に貼付したときの室内の温度上昇を測定
した結果である。横軸を近赤外域(760〜1300n
m)の反射率、縦軸を室内の温度上昇とした。また各種
試料フィルムのいずれもは吸収が少なく、したがって1
00から反射率を差し引いた値はほぼ透過率に等しい。
グラフから近赤外域(760〜1300nm)の反射率
が80%以上、すなわち透過率20%以下になると、温
度上昇値は劇的に抑制することができた。80%以上反
射、すなわち透過率20%以下すれば熱線透過による温
度上昇は抑えられ、たとえば夏の昼間の窓際であっても
異常な温度上昇はなくなる。
【0013】可視光域(450〜750nm)を80%
以上透過させる。日本工業規格JIS A−5759の
「建築用ガラス用フィルム」に記載されている日射遮蔽フ
ィルムの可視光線透過率の規定はもっとも透明性の高い
もので60%以上となっている。しかしながら本発明者
が評価したところ60%では晴れた昼間でも室内が暗く
なり照明が必要であった。80%以上あれば通常の窓ガ
ラスとかわりなく光が入射し、十分な太陽光があるとき
の照明は不要になった。
【0014】赤外域(1300nm〜)については光学
評価の対象としない。従来の熱線遮断材においてはマイ
クロメーターの波長をカットすることに主眼が置かれて
いたが、本発明者は1300nm以上の照射エネルギー
はごくわずかで温度上昇への寄与は小さいことを見出
し、また1300nm以上の波長を対象としないことで
積層する膜数を少なくすることにつながった。紫外域
(〜400nm)の遮蔽については基材に紫外線吸収剤
を混ぜることでまかなう。このようにすることで積層す
る膜数を少なくすることができる。
【0015】以上の明らかにしたように、本願の第1の
発明である近赤外域(760nm〜1300nm)の透
過率が20%以下であって、垂直入射光に対する可視光
域(400〜750nm)の透過率が80%以上である
熱線遮断透明板は、太陽光を熱線遮断して省エネルギー
を行うことと、太陽の自然の光を有効に取り入れ照明エ
ネルギーの無駄な使用を削減することを同時に満足する
ことを見出し、窓ガラスを通して建物や車載などの内部
に侵入する太陽光を遮蔽して室内温度の上昇を抑えるの
に有用な、透明性に優れた熱線遮断透明板を提供可能と
した。
【0016】ところで図3には吸収の少ない、近赤外域
(760〜1300nm)の反射率が異なる各種試料フ
ィルムを窓に貼付したときの室内の温度上昇を測定した
結果を示したが、光吸収の多い膜を形成し近赤外域(7
60〜1300nm)の透過率を20%以下にした場合
は、光吸収の少ない場合に比べて熱線遮断透明板が加温
され、再輻射や熱放出を生じる。本発明者が検討を重ね
たところ、垂直入射光に対する吸収率が400〜130
0nmの波長範囲において20%以下である場合、再放
射や熱放出が無視できる程度に収まることこを見出し
た。
【0017】また各種光学薄膜材料を用いて試行錯誤を
重ねた結果、好ましくは低屈折率の薄膜層と高屈折率の
薄膜層を交互に積層することで、所望の特性が得られる
ことを見出した。さらに好ましくは低屈折率薄膜層と高
屈折率薄膜層はそれぞれ透明性媒体(誘電体)であると
き、優れた特性が得られることを見出した。
【0018】また好ましくは屈折率が1.27以下の低
屈折率層を利用し、さらに好ましくは6層以上積層した
場合にさらに優れた特性が得られることを見出したが、
屈折率1.27以下が望ましい理論的根拠について、次
に詳細に述べる。反射、屈折の際のエネルギー伝達の状
態についてはフレネルの公式が知られている。ここで屈
折率n、n、nの透明な媒質0、I、IIが互いに
平行な平面をなしているところに垂直入射した場合につ
いてフレネルの公式を適用すると式1が成立する。 式1 R=f1/f2 但し、f1={(no 2+n1 2)(n1 2+n2)-4n0n1 2n+(n0 2-n1 2)
(n1 2-n2)cosδ} f2={(no 2+n1 2)(n1 2+n2)+4n0n1 2n+(n0 2-n1 2)(n1 2-n
2)cosδ} cosδは入射光波長に対する光学厚みの比によって1か
らー1の間の値をとる。
【0019】媒質Iが低屈折率層、媒質IIが高屈折率層
とした場合、媒質I内での位相変化が最大反射率R1を
示す場合は媒質I内での位相変化をcosδ=1とおいて、
式2が得られる。 式2 R1=(no-n)2/(n0+n)2 同様に、媒質I内での位相変化が最小反射率R2を示す
場合は媒質I内での位相変化をcosδ=―1とおいて、式
3が得られる。 式3 R2=(n -n0n)2/(n +nn)2
【0020】ところで本発明者の目的とするところは、
近赤外波長(760〜1300nm)域の反射率Rを8
0%以上、すなわちR1を0.8以上にし、可視波長
(450〜750nm)域の透過率を80%以上、材料
の光学吸収性が無視できるとすれば反射率Rを20%以
下、すなわちR2を0.2以下にすることにある。すな
わちR1とR2の差Hが0.6以上であることが望まし
い。比Hは式2、式3およびno=1(空気)から式4と
して求められる。 式4 H=R1−R2 =(no-n)2/(n0+n)2―(n -n0n)2/(n +nn)2 =(1-n)2/(1+n)2―(n -n)2/(n +n)2 式4に示す値Hは先に示した目的の観点からは大きいほ
ど望ましい。式4から概略n/n が大きいほど値H
が大きくなることが理解される。また屈折率nが1乗で
あるので対してnが2乗であり、nが値Hに大きく影
響することが理解できる。またnが小さいほど値Hが
大きくなることが算出された。
【0021】以上の算出結果は、本発明者の独創による
結果である。また以上の算出結果は、単層膜について算
出した結果であるが、同様に多層膜においても成立する
と考え、本発明者は低屈折率層の屈折率の値Hに対する
影響について実験的に求めた。その結果を図4に示す。
屈折率1.63のPET基板上に酸化チタンからなる高
屈折率層(屈折率2.1)、酸化チタンと酸化珪素の複
合層からなる低屈折率層(屈折率1.2〜1.6)を交
互に合計4層、6層もしくは10層積層して得られた試
料について、横軸を低屈折率層の屈折率、縦軸を波長1
000nmにおける反射率と波長550nmにおける反
射率の比としてグラフ化した。この結果より低屈折率層
の屈折率が1.4以下のとき値Hが0.6以上を示し
た。また屈折率が1.27以下のとき値Hがより顕著に
0.6以上を示した。なお6層未満では、いかなる屈折
率であってもHは0.6以上にならなかった。また屈折
率が1.45以上では、層数が10層であってもHは
0.6以上にならなかった。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の構成要素について
説明する。ここで透明な基板には、建築用窓、車載用
窓、ショーケース用などの窓ガラスならいずれも使用で
きる。また上記窓ガラス等に貼着して使用される透明な
フィルムも透明な基板に該当する。フィルムは、高密度
ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LD
PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポ
リエチレン(PE)、ポリエステル(PET)、ポリビ
ニルブチラールシートなどが使用できる。なお、ここで
いう透明とは、可視光(波長400〜750nm)の波
長域で求めた可視光線透過率(JIS A 5759
試験方法6.3.3)が十分に高いことである。
【0023】ここでいう低屈折率薄膜層としては、金属
の酸化物,窒化物,炭化物,フッ化物(例えば、酸化珪
素(屈折率1.47)、弗化ナトリウム(同1.3)、
弗化マグネシウム(同1.4)、弗化リチウム(同1.
4)、弗化カルシウム(同1.45)など)等の屈折率
1.5以下の透明性媒体(誘電体)を主成分とし、単一
材料でも複合材料でもかまわない。また100nm以下
の大きさの空隙を第2の成分として形成する。空隙は屈
折率1なので、上記大きさの空隙の割合を変化させるこ
とにより、薄膜層の屈折率として1.4以下、好ましく
は1.27以下が得られる。
【0024】ここでいう高屈折率薄膜層としては、金属
の酸化物,窒化物,炭化物,フッ化物(例えば、ルチル
型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、酸化鉛、酸化
鉄、酸化タングステン)等の誘電体を主成分とし、単一
材料でも複合材料でもかまわない。また粒子径制御し最
密充填により空隙率を減らした状態を形成する。このよ
うにすると、薄膜層の屈折率として2.0以上が得られ
る。
【0025】また最上層の低屈折率層の材質には、低屈
折率層を形成する物質に光触媒性半導体を混合した層に
してもよい。その場合は、表面が親水化して、例えば、
建造物からの排出物や自動車の排気ガスなどが表面に付
着しても、降雨や水洗により簡単に洗い落とせるように
なる。なおここでいう光触媒性半導体とは、価電子帯中
の電子の光励起により生成する正孔あるいは伝導電子を
介する反応により、おそらくは表面に極性を付与して吸
着水層を形成することにより、表面を高度に親水化しう
る材料をいい、より具体的には、アナターゼ型酸化チタ
ン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、三酸化二
ビスマス、三酸化タングステン、酸化第2鉄、チタン酸
ストロンチウムなどが使用できる。ここで最表層の層の
光学膜厚みは95〜163nmにする。このようにする
と、可視光領域の透過性が改善され、干渉じまなどが起
こり難い。
【0026】次に、前記の製法について低屈折率層を形
成する主たる物質がシリカ、高屈折率層を形成する主た
る物質がルチル型チタニアである場合を例にとり以下に
説明する。まず、基材表面を第1層目として高屈折率層
で被覆する。その方法には以下のような方法がある。例
えば真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビーム蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ
CVD法などの気相成長法で形成するか、酸化チタンの
微粒子分散スラリーを湿式成膜方式(例えば、前計量系
のリバースロールコータ法、正回転ロール法、グラビア
コート法、キスコータ法、ロールディップコータ法、ス
ロットオリフィルコータ法など、後計量系のブレード
法、ロッド法、スピンコーティング法、スクリーンコー
ト法など)のいずれかの方法により基材の表面に塗布
し、基材の耐熱性に合わせた処理温度で乾燥もしくは焼
結させ、緻密ルチル型酸化チタン層が形成される。
【0027】次に、第2層目として低屈折率層で被覆す
る。その方法は高屈折率層と同様の方法で行うことがで
きるが、より低屈折率の層を形成するには、例えば分散
状態をコントロールすることにより擬凝集にしたシリカ
ゾルスラリーを湿式成膜方式(例えば、前計量系のリバ
ースロールコータ法、正回転ロール法、グラビアコート
法、キスコータ法、ロールディップコータ法、スロット
オリフィルコータ法など、後計量系のブレード法、ロッ
ド法、スピンコーティング法、スクリーンコート法な
ど)のいずれかの方法により基材の表面に塗布し、基材
の耐熱性に合わせた処理温度で乾燥もしくは焼結させる
ことにより形成される。このように擬凝集にしたシリカ
ゾルスラリーを用いることで、層中に導入する100n
m以下の大きさの空隙量を適宜調整できる。尚、100
nm以下の大きさの空隙を導入するにはゾル中のシリカ
粒子の平均粒径を100nm以下にする方法を好適に用
いることができる。
【0028】以上に示した膜の形成を繰り返し、6層以
上にすることにより、本発明の熱線遮断部材が得られ
る。本発明者は、この760から1300nmの波長を
効率よく反射する膜設計を検討し、その結果、本発明を
完成した。本発明は、家電製品、カラオケ、音響映像機
器などのリモートコントローラーの受光感度が700〜
1300nmのため、このコントローラーを誤動作させ
る問題を回避する有効な手段にもなる。
【0029】
【実施例】実施例1 本試験では、低屈折率層、高屈折率層のいずれもを溶媒
中に微粒子を分散させたゾルを基板上に塗布し、その
後、溶媒を蒸発乾固することにより、透明層を形成し
た。本試験で用いたゾルは、微粒子が互いに凝集もしく
は反応することなく、コロイドとして安定に存在してい
るものである。溶媒の蒸発乾固の過程において、微粒子
は縮重合等の化学反応をともなうことなく凝集し、ファ
ンデルワールス力によって互いにネックを生成すること
により透明層を形成する。蒸発乾固にともなう体積収縮
はあらかじめ予想される割合で生じるため、層厚みの精
密な制御が可能となる。 (基材)厚み50μm、幅1000mm、長さ500m
のPET(帝人ジュポン製 「テイジンテトロン」フィル
ム 高透明グレード)(以下、#0基材)を用いた。表
面はスラリーの濡れ性をよくするためにコロナ放電処理
を施した。屈折率は1.62であった。 (低屈折率層のスラリー組成)粒子径10〜20nmの
シリカゾル(日産化学工業製「メタノールシリカゾル」)
と溶媒としてメタノールを体積比で1:10になるよう
に分散混合し低屈折率層用溶液(#1溶液)を得た。シ
リカゾルの1次粒子径はほぼ揃っており、また2次凝集
がない均一に分散したスラリーを得た。形成される膜は
シリカが最密充填され、径が10nm以下の気孔を約2
6%含んだ膜を形成し、屈折率が1.35を示した。 (高屈折率層のスラリー組成)粒子径10〜30nmの
球状ルチル型酸化チタン(石原産業製「TTO−51
C」)と溶媒としてメタノールを体積比で1:10にな
るように分散混合し高屈折率層用溶液(#2溶液)を得
た。酸化チタンの1次粒子径はほぼ揃っており、また2
次凝集のない均一に分散したスラリーを得た。成形され
る膜は酸化チタンが最密充填され気孔を約26%含んだ
膜を形成し、その結果、屈折率が2.00を示した。 (最上層のスラリー組成)粒子径10〜20nmのシリ
カゾル(日産化学工業製「メタノールシリカゾル」)と溶
媒としてメタノールを体積比で1:20になるように分
散混合し低屈折率層用溶液(#3溶液)を得た。シリカ
ゾルの1次粒子径はほぼ揃っており、また2次凝集がな
い均一に分散したスラリーを得た。形成される膜はシリ
カが最密充填され、径が10nm以下の気孔を約26%
含んだ膜を形成し、屈折率が1.35を示した。 (積層条件) #0基材にバーコーターにより#2溶液、#1溶液を交
互に7層塗布し、最後に#3溶液を塗布した。各層は、
塗布後ただちに100℃の温度で乾燥した。多層干渉膜
は表1のように構成した。
【0030】
【表1】
【0031】結果を図5に示す。図5から近赤外波長域
(760〜1300nm)、可視光領域(400〜75
0nm)それぞれの反射率を求めると0.81、0.1
1が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち近赤外
波長域(760〜1300nm)の透過率は16%、可
視光領域(400〜750nm)の透過率は86%であ
った。実施例1で得られた光学多層膜を有するPETフ
ィルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3mm)か
らなる窓ガラスに貼着したところ、室温上昇を貼着前に
比較し3℃抑えることができた。また視界良好であり、
十分な採光がとれ省エネに役立った。
【0032】実施例2 高屈折率層、最表層のスラリー条件は実施例1と同じと
した。 (基材)厚み100μm、幅1000mm、長さ500
mのPET(帝人ジュポン製「テイジンテトロン」フィル
ム 高透明グレード)(以下、#10基材)を用いた。
表面はスラリーの濡れ性をよくするためにコロナ放電処
理を施した。屈折率は1.62であった。 (低屈折率層のスラリー組成)粒子径10〜15nmの
球状コロイダルシリカゾル(日産化学工業製「スノーテ
ックスPS」)と溶媒としてメタノールを体積比で1:
10になるように分散混合し低屈折率層用溶液(#4溶
液)を得た。シリカゾルの1次粒子径はほぼ揃ってお
り、また1次粒子が一部凝集を残した状態で分散したス
ラリーを作製した。形成される膜はシリカが疎に充填さ
れ、径が50nm以下の気孔を約50%含み、その結果
屈折率が1.25を示した。 (積層条件)#10基材にバーコーターにより#2溶
液、#4溶液を交互に7層塗布し、最後に#3溶液を塗
布した。各層は、塗布後ただちに100℃の温度で乾燥
した。多層干渉膜は表2のように構成した。
【0033】
【表2】
【0034】結果を図6に示す。図6から近赤外波長域
(760〜1300nm)、可視光領域(400〜75
0nm)それぞれの反射率を求めると0.82、0.0
9が得られる。吸収率が9%程度あり、すなわち近赤外
波長域(760〜1300nm)の透過率は9%、可視
光領域(400〜750nm)の透過率は82%であっ
た。実施例2で得られた光学多層膜を有するPETフィ
ルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3mm)から
なる窓ガラスに貼着したところ、室温上昇を貼着前に比
較し5℃抑えることができた。また視界良好であり、十
分な採光がとれ省エネに役立った。
【0035】実施例3 基材および低屈折率層、最表層のスラリー条件は実施例
1と同じとした。 (高屈折率層のスラリー組成)粒子径30〜50nmの
球状ルチル型酸化チタン(石原産業製「TTO−55
C」)と粒子径10〜30nmの球状ルチル型酸化チタ
ン(石原産業製「TTO−51C」)を重量比で1:1と
した固形成分と、溶媒としてメタノールを体積比で1:
10になるように分散混合し高屈折率用溶液(#5溶
液)を得た。酸化チタンの1次粒子径は10nmから5
0nmまで広く分布しており、また2次凝集がない均一
に分散したスラリーを得た。形成される膜は酸化チタン
が極めて最密に充填され、気孔が約10%含んだ膜を形
成し、屈折率が2.30を示した。 (積層条件)#0基材にバーコーターにより#1溶液、
#5溶液を交互に7層塗布し、最後に#3溶液を塗布し
た。各層は、塗布後ただちに100℃の温度で乾燥し
た。多層干渉膜は表3のように構成した。
【0036】
【表3】
【0037】結果を図7に示す。図7から近赤外波長域
(760〜1300nm)、可視光領域(400〜75
0nm)それぞれの反射率を求めると0.83、0.1
5が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち近赤外
波長域(760〜1300nm)の透過率は14%、可
視光領域(400〜750nm)の透過率は82%であ
った。実施例3で得られた光学多層膜を有するPETフ
ィルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3mm)か
らなる窓ガラスに貼着したところ、室温上昇を貼着前に
比較し4℃抑えることができた。また視界良好であり、
十分な採光がとれ省エネに役立った。
【0038】実施例4 基材は実施例1、低屈折率層、最表層のスラリー条件は
実施例2、高屈折率層のスラリー条件は実施例3と同じ
とした。 (積層条件)#0基材にバーコーターにより#1溶液、
#5溶液を交互に5層塗布し、最後に#3溶液を塗布し
た。各層は、塗布後ただちに100℃の温度で乾燥し
た。多層干渉膜は表4のように構成した。
【0039】
【表4】
【0040】結果を図8に示す。図8から近赤外波長域
(760〜1300nm)、可視光領域(400〜75
0nm)それぞれの反射率を求めると0.83、0.1
7が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち近赤外
波長域(760〜1300nm)の透過率は14%、可
視光領域(400〜750nm)の透過率は81%であ
った。実施例4で得られた光学多層膜を有するPETフ
ィルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3mm)か
らなる窓ガラスに貼着したところ、室温上昇を貼着前に
比較し4℃抑えることができた。また視界良好であり、
十分な採光がとれ省エネに役立った。
【0041】実施例5 基材は実施例1、低屈折率層、最表層のスラリー条件は
実施例2、高屈折率層のスラリー条件は実施例3と同じ
とした。 (積層条件)#0基材にバーコーターにより#4溶液、
#5溶液を交互に10層塗布した。各層は、表5に示し
た光学厚みになるようにバーコーターの速度を可変し、
塗布後ただちに100℃の温度で乾燥した。多層干渉膜
は表5のように構成した。
【0042】
【表5】
【0043】結果を図9に示す。図9から近赤外波長域
(760〜1300nm)、可視光領域(400〜75
0nm)それぞれの反射率を求めると0.94、0.0
6が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち近赤外
波長域(760〜1300nm)の透過率は4%、可視
光領域(400〜750nm)の透過率は92%であっ
た。実施例5で得られた光学多層膜を有するPETフィ
ルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3mm)から
なる窓ガラスに貼着したところ、室温上昇を貼着前に比
較し5℃抑えることができた。また視界良好であり、十
分な採光がとれ省エネに役立った。
【0044】比較例1 基材および低屈折率層、高屈折率層、最表層のスラリー
条件は実施例3と同じとした。 (積層条件)#0基材にバーコーターにより#1溶液、
#5溶液を交互に3層塗布し、最後に#3溶液を塗布し
た。各層は、塗布後ただちに100℃の温度で乾燥し
た。多層干渉膜は表6のように構成した。
【0045】
【表6】
【0046】結果を図10に示す。図10から近赤外波
長域(760〜1300nm)、可視光領域(400〜
750nm)それぞれの反射率を求めると0.61、
0.14が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち
近赤外波長域(760〜1300nm)の透過率は37
%、可視光領域(400〜750nm)の透過率は84
%であった。比較例1で得られた光学多層膜を有するP
ETフィルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3m
m)からなる窓ガラスに貼着したところ、。視界良好で
あり、十分な採光がとれたが、室温上昇を貼着前に比較
し抑えることができなかった。
【0047】比較例2 基材は実施例1と同じとした。 (低屈折率層および高屈折率層)2酸化珪素層(#6
層)、酸化チタン層(#7層)を蒸着法により積層し
た。2酸化珪素層の屈折率は1.47、酸化チタン層の
屈折率は2.30であった。 (積層条件)#0基材に#7層、#6層を交互に8層積
層した。多層干渉膜は表7のように構成した。
【0048】
【表7】
【0049】結果を図11に示す。図11から近赤外波
長域(760〜1300nm)、可視光領域(400〜
750nm)それぞれの反射率を求めると0.65、
0.09が得られる。吸収率が3%程度あり、すなわち
近赤外波長域(760〜1300nm)の透過率は33
%、可視光領域(400〜750nm)の透過率は89
%であった。比較例2で得られた光学多層膜を有するP
ETフィルムをフロート板ガラス(旭硝子製、厚み3m
m)からなる窓ガラスに貼着したところ、視界良好であ
り、十分な採光がとれたが、室温上昇を貼着前に比較し
抑えることができなかった。
【0050】以下に、本発明における測定手段について
説明する。 (粒子径)レーザー回折/散乱法,動的光散乱法あるい
はSEM等によって確認される平均粒子径のことであ
り、例えば、Malvern Instruments Ltd.の“ZETASIZE
R 3000HS”によって測定される。また、粒子は、コロ
イド状態での粒子を指し、一次粒子,二次粒子は問わな
い。 (気孔の平均直径)断面をSEM、TEM等の手段によ
って確認される気孔の観察写真から各気孔の面積を算出
し、円として計算したときの直径をその気孔の直径と
し、観察視野の気孔の最頻度値を気孔の平均直径とし
た。 (気孔率)断面をSEM、TEM等の手段によって確認
される気孔の観察写真から、気孔の占める面積割合を算
出した。 (屈折率)基材の屈折率は多波長アッベ屈折計(例え
ば、アタゴ製DR―M2)、低屈折率層および高屈折率
層は分光エリプソメーター(例えば、JOVIN YVON)など
の薄膜屈折率測定手段により測定されるナトリウムD線
(波長589nm)に対する値である。 (光学厚み)分光エリプソメーター(例えば、JOVIN YV
ON)などの薄膜厚み測定手段により測定される膜厚みに
屈折率を乗じた値である。 (反射率)分光光度計(例えば、日立製U−4000)
により測定される入射角度5°に対する値である。 (透過率)分光光度計(例えば、日立製U−4000)
により測定される入射角度0°に対する値である。
【0051】
【発明の効果】本発明に従えば、窓ガラスを通して建物
や車載などの内部に侵入する太陽光を遮蔽して室内温度
の上昇を抑えるのに有用な、透明性に優れた熱線遮断透
明板が提供される。また太陽光を熱線遮断して省エネル
ギーを行おうとする利用分野において要望される大な面
積に対し、経済的に実現可能な程度の層数からなる熱線
遮断透明板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 太陽が天頂にあるときの太陽直達光の入射ス
ペクトルの例を示す図。
【図2】 赤外の最短波長(760nm)からの累積エ
ネルギー比率を示す図。
【図3】 吸収の少ない、近赤外域(760〜1300
nm)の反射率が異なる各種試料フィルムを窓に貼付し
たときの室内の温度上昇を測定した結果を示す図。
【図4】 低屈折率層の屈折率の値Hに対する影響を示
す図。
【図5】 本発明の一実施例における透過率の波長依存
性を示す図。
【図6】 本発明の他の実施例における透過率の波長依
存性を示す図。
【図7】 本発明の他の実施例における透過率の波長依
存性を示す図。
【図8】 本発明の他の実施例における透過率の波長依
存性を示す図。
【図9】 本発明の他の実施例における透過率の波長依
存性を示す図。
【図10】 比較例における透過率の波長依存性を示す
図。
【図11】 比較例における透過率の波長依存性を示す
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 FA04 FA12 FA13 FA24 GA04 GA19 GA33 GA60 GA61 4F100 AA20 AA21 AK42 AT00A BA05 BA07 BA10A BA10E CA07A DE01B DE01D DJ00B DJ00D GB07 GB31 JM02B JM02C JM02D JM02E JN01A JN01B JN01C JN01D JN01E JN18B JN18C JN18D JN18E JN30 YY00B YY00D YY00E 4G059 AA01 AC06 EA01 EA04 EA05 EA09 EA11 EA12 EB01 EB05 GA02 GA04 GA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外域(760nm〜1300nm)
    の透過率が20%以下である熱線遮断透明板であって、
    垂直入射光に対する可視光透過率(400〜750n
    m)が80%以上であることを特徴とする熱線遮断透明
    板。
  2. 【請求項2】 垂直入射光に対する吸収率(=1−反射
    率―透過率)が400〜1300nmの波長範囲におい
    て20%以下であることを特徴とする請求項1記載の熱
    線遮断透明板。
  3. 【請求項3】 透明な基材と、該透明な基板の表面に低
    屈折率薄膜層と高屈折率薄膜層とを交互に積層した光学
    多層膜から構成されていることを特徴とする請求項1も
    しくは2記載の熱線遮断透明板。
  4. 【請求項4】 低屈折率薄膜層の屈折率が1.27以下
    であることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載
    の熱線遮断透明板。
  5. 【請求項5】 前記低屈折率薄膜層が、屈折率1.5以
    下かつ平均直径が100nm以下の超微粒子からなり、
    平均直径が100nm以下の気孔を26%以上含有した
    低屈折率薄膜層であることを特徴とする請求項1から4
    のいずれか記載の熱線遮断透明板。
  6. 【請求項6】 前記低屈折率薄膜層を構成する主たる物
    質が透明性媒体であり、前記高屈折率薄膜層を構成する
    主たる物質が透明性媒体であり、最上層を除く各層の光
    学厚みが190〜325nmであることを特徴とする請
    求項1から5のいずれか記載の熱線遮断透明板。
  7. 【請求項7】 最上層の光学厚みが95〜163nmで
    あることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の
    熱線遮断透明板。
  8. 【請求項8】前記透明な基板あるいはフィルムに紫外線
    吸収剤が含まれていることを特徴とする請求項1から7
    のいずれか記載の熱線遮断材。
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