JP2014240907A - 熱線遮蔽フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】可視光線の透過性に優れ、室外からの近赤外線は遮蔽し、室内からの遠赤外線は反射させることに優れ、耐久性に優れた熱線遮蔽フィルムを提供する。【解決手段】窓板1に設置することによって、熱線を遮蔽するフィルム6であって、透明樹脂からなる基材フィルム4と、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層3と、導電性高分子を含有する導電層5とを有し、基材フィルム4の一方の面に赤外線吸収層3が積層され、基材フィルム4の他方の面に導電層5が積層され、導電層の表面抵抗値が、400Ω/□以下であり、窓板1に設置する際に、導電層5側が室内側になるように設置される熱線遮蔽フィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、熱線遮蔽フィルムに関するものである。
従来から、ビル、住宅等の建築物や電車、乗用車等の交通機関の省エネルギー対策の一つとして、窓から降り注ぐ太陽光線のうちの可視光線は透過するが、赤外線は遮蔽し、一方、室内の熱を外部へ逃がさないための断熱機能を有したガラス板やフィルムの開発が種々行われてきた。
特許文献1には、遮熱層に導電性高分子を使用し、その耐久性を向上させるために保護層と紫外線吸収層を設けた透明遮蔽フィルムが開示されている。特許文献2には、導電性高分子からなる熱線反射層を含み、さらに熱線遮蔽材及びバインダを含む熱線遮蔽層を有する熱線遮蔽ガラスが開示されている。
特開2005−288867号公報 特開2011−6271号公報
しかしながら、特許文献1の透明遮蔽フィルムは、赤外線の遮蔽のために導電性高分子を用いるものであり、導電性高分子の耐候性を維持するために、紫外線吸収層と表面保護層を必須としているが、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する層はなく、遠赤外線の反射による断熱性も考慮されていない。
特許文献2の熱線遮蔽ガラスは、透明プラスチックフィルムの上に熱線遮蔽層と熱線反射層を重ねて積層する構成を基本としているため耐久性に劣り、また、熱線遮蔽ガラスとガラス板からなる複層ガラスの使用方法では、温暖地域と寒冷地域とにおいて室内と室外に対する設置の向きを逆にしており、その機能が有効に生かせないものである。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、可視光線の透過性に優れ、室外からの近赤外線は遮蔽しながらも、室内からの遠赤外線は反射させることに優れ、耐久性に優れた熱線遮蔽フィルムを提供することを課題とする。
本発明者は、室外からの近赤外線は遮蔽し、一方、室内からの遠赤外線は反射させるという2つの機能を同時に満足させるために、それぞれの機能を有する層を作製し、それらを基材フィルム上に積層させて多層フィルムとすることを検討した。しかし、得られた複層フィルムの耐久性が十分なものではなかったため、その原因について検討を加えた。その結果、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する熱線遮蔽層が、耐久性試験の実施中に、高温になり、その熱によって、熱線反射層を構成する導電性高分子が劣化してしまうことを突き止めた。そこで、熱線反射層を熱線遮蔽層の発熱から守り、上記2つの機能を効果的に発揮させることができる構成を検討し、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明は以下のような構成を有している。
(1)窓板に設置することによって、熱線を遮蔽するフィルムであって、透明樹脂からなる基材フィルムと、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層と、導電性高分子を含有する導電層とを有し、前記基材フィルムの一方の面に赤外線吸収層が積層され、前記基材フィルムの他方の面に導電層が積層され、前記導電層の表面抵抗値が、400Ω/□以下であり、窓板に設置する際に、導電層側が室内側になるように設置されることを特徴とする熱線遮蔽フィルム。
(2)前記導電性高分子が、ポリチオフェンを含有することを特徴とする前記(1)に記載の熱線遮蔽フィルム。
(3)前記金属化合物が、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタンおよびアンチモン含有酸化錫から選ばれるいずれか1種以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の熱線遮蔽フィルム。
(4)可視光線の透過率が、70%以上であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
(5)前記赤外線吸収層の室外側にさらに、窓板に密着させるための粘着剤層を有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
(6)前記導電層の室外側に存在する前記赤外線吸収層、前記基材フィルムおよび前記粘着剤層のいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することを特徴とする前記(5)に記載の熱線遮蔽フィルム。
(7)前記導電層の室内側にさらに、窓板に密着させるための粘着剤層を有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
(8)前記導電層の室外側に存在する前記赤外線吸収層および前記基材フィルムのいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することを特徴とする前記(7)に記載の熱線遮蔽フィルム。
(9)紫外線透過率が5%以下であることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
本発明の熱線遮蔽フィルムは、可視光線の透過性、室外からの近赤外線を遮蔽する性能、室内からの遠赤外線を反射する性能および耐久性に優れたものである。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムの構成を示す断面図である。(a)は第1実施形態の構成を示している。(b)は第2実施形態の構成を示している。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、窓板に設置することによって、熱線を遮蔽するフィルムであって、透明樹脂からなる基材フィルムと、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層と、導電性高分子を含有する導電層とを有し、前記基材フィルムの一方の面に赤外線吸収層が積層され、前記基材フィルムの他方の面に導電層が積層され、前記導電層の表面抵抗値が、400Ω/□以下であり、窓板に設置する際に、導電層側が室内側になるように設置されることを特徴としている。
本実施形態において、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層は、室外から照射される太陽光のうち、可視光線は透過させ、近赤外線は吸収または反射によって遮蔽する機能を有する層である。一方、導電性高分子を含有する導電層は、室内の室温に相当する遠赤外線を室内から室外へ漏れ出ることを防止するため、遠赤外線を反射する機能を有する層である。そのため、本実施形態の熱線遮蔽フィルムを窓板に設置する際には、各層の相互の位置関係は、導電層側が室内側になるように、赤外線吸収層は室外側になるように、設置されることが必要である。
このように、本実施形態の熱線遮蔽フィルムでは、課題とされている2つの機能を、それぞれ異なる層に分担させることによって、無理なく両方の機能を発揮させることができる。
図1は、本実施形態の熱線遮蔽フィルムの構成を示す断面図である。図1(a)は第1実施形態の構成を示している。図1(b)は第2実施形態の構成を示している。
以下、第1実施形態と第2実施形態について説明する。但し、多くの説明内容は、第1実施形態と第2実施形態とで共通するものである。そのため、特に、「第1実施形態」あるいは「第2実施形態」と断らずに、本実施形態等として説明している内容は、第1実施形態と第2実施形態において共通する説明である。
第1実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、窓板1の室内側に設置される(図1(a)参照)。
第1実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、透明樹脂からなる基材フィルム4の室外側には、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層3を有し、基材フィルム4の室内側には、導電性高分子を含有する導電層5を有したサンドイッチ構造を有している。さらに、赤外線吸収層3の室外側には、窓板1に密着させるための粘着剤層2を有していてもよい。第1実施形態は、室内側に設置されるため、日光等による劣化を低減できるため好ましい形態である。
一方、第2実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、窓板1の室外側に設置される(図1(b)参照)。
第2実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、透明樹脂からなる基材フィルム4の室外側には、近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層3を有し、基材フィルム4の室内側には、導電性高分子を含有する導電層5を有したサンドイッチ構造を有している。さらに、導電層5の室内側には、窓板1に密着させるための粘着剤層2を有していてもよい。第2実施形態は、天井や屋根に設けられた採光用窓に貼付する際の作業性に優れた形態である。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムを構成する各材料について以下、詳細に説明する。
(窓板1)
本実施形態において、窓板1とは、外界から建築物や交通車輛や船舶等の内部に太陽光を取り込むための透明な板である。一般的には、透明ガラス板や透明樹脂板が窓板1として使われる。透明樹脂には、アクリル系、スチレン系、水添環状樹脂、ポリカーボネート系、ポリエステル系など種々の樹脂が使用されている。
(可視光線、近赤外線、遠赤外線)
本実施形態において、可視光線とは、電磁波のうち肉眼で認識することができる光のことであり、一般に380〜780nmの波長の電磁波のことを指している。近赤外線とは、およそ800〜2500nmの波長の電磁波であり、赤色の可視光線に近い波長を持つ。太陽光の中に含まれており、物体を加熱する作用がある。これに対して、遠赤外線とは、およそ5〜20μm(5000〜20000nm)の波長の電磁波であり、太陽光の中には含まれず、室温付近の物体から放射される波長に近いものである。
本実施形態において、熱線とは、近赤外線のことを意味する。
本実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、この3つの波長の光を意識して扱う構成を有している。すなわち、可視光線は、室外から室内に透過させるようにして室内を明るく保つようにする。近赤外線は、夏季に室内が暑くならないように、吸収または反射させることによって、室外から室内に入らないように遮蔽する。遠赤外線は、室内から発せられるものであり、冬季に室内の熱が室外へ出ていかないように反射する。
(基材フィルム4)
本実施形態の基材フィルム4は、熱線遮蔽フィルム6としての形態を維持するための基材であり、表面に形成される薄い導電層5と赤外線吸収層3とを保持する機能を有している。可視光線を透過させるように透明樹脂から製造されていることが必要である。そのため、機械的強度、可視光線透過率、取扱性等に優れていることが好ましい。基材フィルムとして使用される透明樹脂としては、アクリル系、ポリカーボネート系、スチレン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、水添環状樹脂、フッ素系、シリコーン系、ウレタン系など種々の樹脂が使用でき、用途や目的に応じて、使い分けることができる。これらの透明樹脂の中では、耐候性の観点から、ポリエステル系が好ましい。
(赤外線吸収層3)
本実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、基材フィルム4の室外側に近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層3を有している。赤外線吸収層3は、夏季に室内が暑くならないように、近赤外線を吸収または反射させることによって、近赤外線が室外から室内に入らないように遮蔽する機能を有する層である。近赤外線を吸収する金属化合物を含有していることによって、近赤外線を吸収または反射させて、室外から室内に入らないように遮蔽し、後記する遮蔽係数を1未満の低い値とすることができる。
赤外線吸収層3の厚みは、金属化合物の種類にもよるが、0.1〜30μmが好ましく、より好ましくは1〜10μmである。
(金属化合物)
本実施形態において、近赤外線を吸収する金属化合物とは、800〜2500nmに最大吸収波長ピークを有する金属化合物である。赤外線吸収層3は、このような近赤外線を吸収する金属化合物を含有していることが必要である。
近赤外線を吸収する金属化合物の具体例としては、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタン、アンチモン含有酸化錫、スズ含有酸化インジウム、ガリウム含有酸化亜鉛などを挙げることができる。中でも、近赤外線を吸収する金属化合物としては、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタンおよびアンチモン含有酸化錫から選ばれるいずれか1種以上であることが好ましい。さらに、近赤外線を吸収する能力に優れたセシウム含有酸化タングステンが、特に好ましい。
金属化合物は、通常は微粒子であり、バインダー樹脂に適当量添加して、基材フィルム4にコーティングして、赤外線吸収層3を形成させる。金属化合物の平均粒径は、透明性の観点から、1〜200nmであることが好ましい。バインダー樹脂としては、アクリル系、ポリエステル系、シリコーン系、ウレタン系などを挙げることができる。
(導電層5)
本実施形態の熱線遮蔽フィルム6は、基材フィルム4の室内側に導電性高分子を含有する導電層5を有している。導電層5は、冬季に室内から発せられる遠赤外線が室内から室外へ出ていかないように反射する層である。導電性高分子は一般に、遠赤外線を反射する能力に優れている。これは、導電性高分子では、金属と同様に、多数の自由電子が電磁波の振動電場に合わせて集団振動するために起きると考えられている。
(表面抵抗値)
導電性高分子の遠赤外線を反射する能力は、上記の理由から一般に、導電層5の導電性能に依存している。導電層5の導電性能は、表面抵抗値として定量化することができる。表面抵抗値とは、導電層5の表面付近の導電性能であり、遠赤外線の反射は、表面付近の導電性に依存するからである。表面抵抗値は、JIS K7194に準拠して、4端子4探針法によって測定することができる。本実施形態においては、導電層5の表面抵抗値が、400Ω/□以下であることが必要とされる。さらに好ましくは300Ω/□以下である。導電層5の表面抵抗値が、400Ω/□以下であることによって、遠赤外線を反射する能力が優れたものとなり、後記する熱貫流率が低いものを実現することができる。表面抵抗値の数値は、導電性高分子の種類や導電層5の厚み等によって調整することができる。
(導電性高分子)
導電層5に使用される導電性高分子は、遠赤外線を反射する能力に優れていることが必要とされる。このような導電性高分子としては、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリ(p-フェニレンビニレン)、ポリピロール、ポリ(p-フェニレンスルフィド)などを挙げることができる。中でも、遠赤外線の反射性能の観点から、ポリチオフェンが特に好ましい。
これらの導電性高分子には、導電性を向上させるために、ドーパントを少量添加することができる。ドーパントの具体例として、ポリスチレンスルホン酸や硝酸カリウム、ハロゲン類(Br、I、Clなど)、ルイス酸(BF3、PF5など)、プロトン酸(HNO3、H2SO4など)、遷移金属ハライド(FeCl3、MoCl5など)、アルカリ金属(Li、Naなど)、有機物質(アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、クロラニル、テトラシアノエチレン、7,7,8,8-テトラシアノキノジメタンなど)などを添加することができる。
導電層5の厚みは、導電性高分子の種類にもよるが、0.05〜1μmが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5μmである。
(層構成)
本発明者は、前記の基材フィルム4と赤外線吸収層3と導電層5との相互の積層の方法について、当初、導電層/赤外線吸収層/基材フィルムという層構成にて検討を進めてきた。ところが、耐久性試験を行うと、導電層5の表面抵抗値が大きく低下し、遠赤外線の反射性能が劣化してしまうことが判明した。耐久性の向上は必須の課題であるため、この現象の原因と対策の検討を鋭意進めた。
導電層/赤外線吸収層/基材フィルムという3層構成の熱線遮蔽フィルムの耐久性試験中においては、サンシャインウェザオメータ等からの高エネルギーの光が、屋外に相当する基材フィルム側から照射される。
照射された光エネルギーのうち、近赤外線の光は赤外線吸収層にて主に吸収されることとなる。赤外線吸収層には、近赤外線を吸収する金属化合物が含有されている。これらの金属化合物はそれ自体、耐熱性に優れたものであるが、光エネルギーを吸収して、熱エネルギーに変換する。こうして生じた赤外線吸収層の高温の熱が隣接する導電層に伝熱されることとなる。
ところが、導電層に含有される導電性高分子は、必ずしも耐熱性に優れているわけではない。その結果、長時間の耐久性試験の進展に伴い、導電層中の導電性高分子が劣化し、本来有していた導電性が失われ、表面抵抗値が低下し、遠赤外線を反射する能力、すなわち熱貫流率が低下するものと推定された。
さらに、導電層と赤外線吸収層とが直接隣接していることによって、赤外線吸収層中に存在する各種金属元素成分の一部が、導電層に移行し、導電性高分子が本来有しているドーパントといった微量の導電性促進物質の働きを阻害するものと推定された。
そこで、本発明者は、当初の層構成を見直し、熱線遮蔽フィルムとして、導電層/基材フィルム/赤外線吸収層という3層構成にして検討を進めた。屋外に相当する赤外線吸収層側から照射して耐久性の評価を進めたところ、耐久性が大きく向上し、耐久性試験後においても、導電層の表面抵抗値の低下が抑制され、遠赤外線を反射する能力、すなわち熱貫流率の低下も抑制されることが判明した。
これは、導電層と赤外線吸収層との間に基材フィルムが挿入されることによって、赤外線吸収層にて発生する熱の導電層への伝熱が基材フィルムによって抑制されるため、導電層が加熱され難くなり、導電層中の導電性高分子の劣化が抑制されるためと考えられる。また、赤外線吸収層中に存在する各種金属元素成分の一部の導電層への移行も抑制されることとなる。
基材フィルムが上記の機能を発揮するためには、素材の機械的物性等にも因るが、厚さは、8〜800μmであることが好ましい。
(可視光線透過率)
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、熱的な影響を与えにくく、室内を明るくするためにも、380〜780nmの波長の可視光線は透過する能力に優れていることが好ましい。具体的には、可視光線透過率が70%以上であることを好ましい。さらに好ましくは75%以上である。可視光線透過率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を用いて測定することができる。可視光線透過率の数値は、基材フィルムの素材や厚み、導電層と赤外線吸収層の種類や厚み等によって調整することができる。
(紫外線吸収剤)
本実施形態の熱線遮蔽フィルム6を構成する各部材のうち、導電層5は、導電性高分子を主成分とするため、必ずしも耐候性に優れているわけではない。特に、太陽光線に含まれる紫外線によって劣化が促進される場合がある。そのため、導電層5の室外側に存在する各層のいずれか1つ以上に紫外線吸収剤を含有させて、導電層5への紫外線の侵入を阻止・抑制することが好ましい。尚、導電層に紫外線吸収剤を含有させることも好ましい。
具体的には、第1実施形態の場合は、導電層の室外側に存在する赤外線吸収層、基材フィルムおよび粘着剤層のいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することが好ましい。第2実施形態の場合は、導電層の室外側に存在する赤外線吸収層および基材フィルムのいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することが好ましい。さらに、窓板1を構成する透明ガラス板や透明樹脂板に紫外線吸収剤を含有させることも好ましい方法である。
紫外線吸収剤としては、公知のものを適宜選択して、使用することができる。
(紫外線透過率)
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、上記のように、導電層5や基材フィルム4のように有機系の素材を使用していることから、耐久性の向上のためには、上記のように、紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。さらに、本実施形態の熱線遮蔽フィルム6を透過した可視光線は、室内の物品に照射されることとなるが、室内の物品が紫外線によって経時的に劣化を引き起こすことのないように、紫外線透過率を低減させることは好ましいことである。本実施形態では、紫外線透過率の目安として、380nmの波長の光を用いて、紫外線透過率を評価する。380nmの波長の光の透過率(380nm透過率)は、JIS A5759に準拠して、分光光度計を用いて測定することができる。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムの紫外線透過率は5%以下であることが好ましい。熱線遮蔽フィルム6の紫外線透過率の制御は、紫外線吸収剤の種類、添加量、添加する層の種類や数、等を変更することによって、適宜調整することができる。
(粘着剤層2)
第1実施形態では、窓板1の室内側に密着して設置させるため、赤外線吸収層3の室外側に粘着剤層2を設けることが好ましい。第2実施形態では、窓板1の室外側に密着して設置させるため、導電層5の室内側に粘着剤層2を設けることが好ましい。
粘着剤層に用いられる材料としては、一般にガラス貼着用に使用されている粘着剤や接着剤を使用することができる。例えば、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ブタジエン系、天然ゴム系等が挙げられる。これらの中では、耐久性の観点から、アクリル系およびシリコーン系が好ましい。
粘着剤層の厚さは、通常、5〜50μmであることが好ましい。
(表面保護層)
第1実施形態の熱線遮蔽フィルムにおいては、室内側の最外層である導電層が物理的に傷付かないようにするために、導電層の上にさらに表面保護層を設けてもよい。但し、導電層の本来の機能である遠赤外線の反射という機能を損なわない範囲のものに限られる。
同様に、第2実施形態の熱線遮蔽フィルムにおいては、室外側の最外層である赤外線吸収層が物理的に傷付かないようにするために、赤外線吸収層の上にさらに表面保護層を設けてもよい。
表面保護層は、アクリル系、ポリカーボネート系、スチレン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、水添環状樹脂、フッ素系、シリコーン系、ウレタン系等の樹脂を溶剤に溶かして溶液とし、公知の方法でコーティングする方法や上記樹脂のフィルムをラミネートする方法等の方法で設置することができる。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、導電層/基材フィルム/赤外線吸収層という3層構成であるときは、厚みは10〜800μmであることが好ましい。さらに好ましくは、25〜250μmである。
また、導電層/基材フィルム/赤外線吸収層という3層構成に、粘着剤層を加えた構成とする場合には、製造時や設置時の取扱性を向上させるために、粘着剤層の外側に、必要に応じて剥離可能な剥離シートを設けておくことが好ましい。
(製造方法)
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、基材フィルムに熱線遮蔽フィルムを構成する各層を順次形成していくことによって、製造することができる。
赤外線吸収層を調整する方法について説明する。上記の金属化合物は一般に、微粒子であり、これらの微粒子をバインダー樹脂に適当量混合し、溶剤や温度を調整して、適切な溶液粘度として、基材フィルム上にコーティングし、その後乾燥させることによって、調製することができる。
コーティングの方法は、公知の方法を必要に応じて、適宜選択して用いることができる。バインダー樹脂としては、アクリル系、ポリエステル系、シリコーン系、ウレタン系などから、適宜選択して使用することができる。溶剤についてもバインダー樹脂の種類に応じて、適切なものを適宜選択することができる。
導電層を調整する方法について説明する。上記の導電性高分子は、必要に応じて、バインダー樹脂や溶剤を適当量混合し、適切な粘度の溶液を調整し、基材フィルム上にコーティングし、その後乾燥させることによって、調製することができる。
コーティングの方法は、公知の方法を必要に応じて、適宜選択して用いることができる。バインダー樹脂としては、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系などから、適宜選択して使用することができる。溶剤についても、導電性高分子やバインダー樹脂の種類に応じて、適切なものを適宜選択することができる。
粘着剤層も同様に、粘着剤高分子に溶剤を適当量混合し、適切な粘度の溶液を調整し、基材フィルム上に成形された赤外線吸収層の上にコーティングし、その後乾燥させることによって、調製することができる。
本実施形態の熱線遮蔽フィルムは、上記のように、屋外から照射される可視光線は透過させて、室内を明るく保つことができ、近赤外線は遮蔽して室内の気温の上昇を抑制することができ、室内から放射される遠赤外線は室外へ逃げないようにすることができるという、エネルギー効率の高い室内空間を構築することを可能とするものである。
また、従来の製品で使用されていた真空蒸着装置等の高価な装置を使用せずに、コーティング法といった比較的安価な装置を用いて、簡便に製造することが可能なものである。
本実施形態を下記の実施例によって、さらに具体的に説明する。
(実施例1)
下記配合の組成物Aを易接着PETフィルム(東レ社製、U40、100μm厚み)上にバーコーターを用いて塗工し、100℃の熱風オーブン中で2分間乾燥させた後、塗工面に高圧水銀灯にて紫外線(積算光量300mJ/cm2)を照射することで硬化させ、約3μm厚みの赤外線吸収層を形成した。
<組成物A>
ジペンタエリスリトールポリアクレート系紫外線硬化型樹脂(荒川化学社製、ビームセット700) 67質量部
光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア184) 3質量部
Cs0.33WO3(住友金属鉱山社製、YMF−02A、平均粒径20nm) 33質量部
トルエン 320質量部
上記の易接着PETフィルムの赤外線吸収層を形成した面と反対側の面上に、下記配合の組成物Bをバーコーターを用いて塗工し、100℃の熱風オーブン中で2分間乾燥させて、約0.35μm厚みの導電層を形成し、熱線遮蔽フィルムを作製した。
<組成物B>
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)をポリスチレンスルフォン酸の存在下で重合させた導電性物質(以下、PEDOT−PSSと略す)を含む水分散液、
バインダー成分となるポリステル樹脂(東洋紡株式会社製、バイロナールMD1200)、
フッ素系界面活性剤(DIC株式会社製、メガファックF−556)、
の上記3種を、固形分として1:1:1の割合で混合し、メタノールで希釈して固形分濃度1%の混合液とした。
この混合液と、シランカップリング剤(信越化学工業社製、KBM−403)を水/メタノール=50/50混合液で希釈して1%溶液としたものを、100:30の割合で混合して、組成物Bとした。
シリコーンで処理させたセパレータ(三菱樹脂社製、MRQ#38、38μm)上に下記配合の組成物Cをアプリケータを用いて塗工し、100℃の熱風オーブン中で2分間乾燥させて、約22μm厚みの粘着層を形成した。
<組成物C>
綜研化学 アクリル系中性粘着剤 SKダイン2975 100質量部
綜研化学 硬化剤 Y−75 0.2質量部
BASF トリアジン系紫外線吸収剤 Tinuvin477 3質量部
トルエン 100質量部
さらに、上記粘着層と、上記赤外線吸収層と導電層を形成した熱線遮蔽フィルムの赤外線吸収層の側とをラミネートして、粘着剤付き熱線遮蔽フィルムを作製した。7日間放置後、セパレータを剥離し、粘着層を3mm厚のアルカリガラス板に貼り合せて、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製し、以下の各種評価に供した。
(実施例2)
導電層の厚みを約0.2μm、赤外線吸収層の厚みを約2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(実施例3)
組成物Aを、LaB6(六ホウ化ランタン、住友金属鉱山社製、KHF−7AH、平均粒径20nm)3質量部と紫外線硬化型樹脂(荒川化学社製、ビームセット700)97質量部との混合物に変更し、赤外線吸収層の厚みを約2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(実施例4)
組成物Aを、ATO(アンチモン含有酸化錫、住友金属鉱山社製、FMF3A1、平均粒径20nm)30質量部と紫外線硬化型樹脂(荒川化学社製、ビームセット700)70質量部との混合物に変更し、赤外線吸収層の厚みを約6μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(比較例1)
導電層の厚みを約0.13μmに変更した以外は、実施例1と同様にガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(比較例2)
実施例1で作製した赤外線吸収層の上に、実施例1と同様に導電層を形成し、さらに当該易接着PETフィルムの赤外線吸収層と導電層とが形成された側と反対側の面上に実施例1と同様にして、粘着層を作製して、粘着剤付き熱線遮蔽フィルムを作製した。7日間放置後、セパレータを剥離し、粘着層を3mm厚のアルカリガラス板に貼り合せて、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(比較例3)
導電層の厚みを約0.13μmに変更した以外は、比較例2と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(比較例4)
導電層を形成せず、粘着剤中に紫外線吸収剤を添加しない以外は、比較例2と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
(比較例5)
赤外線吸収層を形成せず、粘着剤中に紫外線吸収剤を添加しない以外は、実施例1と同様にして、ガラス板を貼り合せた熱線遮蔽フィルムを作製した。
<評価方法>
(表面抵抗値)
JIS K7194 4端子4探針法(ダイヤインスツルメンツ社製、ロレスタMCP−T610)によって測定した。
(可視光線透過率)
JIS A5759に準拠する。(i)分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(遮蔽係数)
本実施形態では、赤外線吸収層3による近赤外線の遮蔽効率を定量化して評価するために、遮蔽係数という指標を用いている。遮蔽係数は、JIS A5759に準拠して、(i)分光光度計と(ii)赤外反射測定機とを用いて測定される。
遮蔽係数が、0.8以下のとき、近赤外線の遮蔽効率は優れていると判定される。好ましくは0.7以下である。
遮蔽係数は、一般に、可視光線透過率とある程度逆相関している。すなわち、近赤外線の遮蔽効率に優れた遮蔽係数が低い熱線遮蔽フィルムは、可視光線透過率が低い傾向にある。
本実施例では、(i)分光光度計(島津製作所社製、UV3160)および(ii)赤外反射測定機(島津製作所社製、FTIR8700)を使用した。
(熱貫流率)
本実施形態では、導電性高分子を含有する導電層による遠赤外線の反射効率を定量化して評価するために、熱貫流率という指標を用いている。熱貫流率は、JIS A5759に準拠して、赤外反射測定機を使用して、測定することができる。
熱貫流率が、5.9未満のとき、遠赤外線の反射効率は優れていると判定される。
熱貫流率は、一般に、表面抵抗値とある程度相関している。すなわち、遠赤外線の反射効率に優れた熱貫流率が低い熱線遮蔽フィルムは、導電性に優れ、導電層の表面抵抗値が低い傾向にある。
本実施例では、(ii)赤外反射測定機(島津製作所社製、FTIR8700)を使用した。
(380nm透過率)
JIS A5759に準拠する。(i)分光光度計(島津製作所社製、UV3160)を使用した。
(耐侯性試験)
サンシャインカーボン式促進耐候試験機(スガ試験機社製、S300)を使用した。
使用条件;照射時間500時間、ブラックパネル温度63±3℃、水噴霧有り(120分間中18分間)、使用フィルタ−;Aタイプ、ガラス板側から照射した。
実施例及び比較例で得られた結果を表1に示す。参考例として、アルカリガラス板単体の性能を最下段に示した。
Figure 2014240907
表1から明らかなように、実施例1は、可視光線透過率が高く、遮蔽係数が低いものであり、近赤外線の遮蔽効率に優れている。また、導電層の表面抵抗値が低く、熱貫流率が低いものであり、遠赤外線の反射効率に優れている。さらに耐候性試験後においても、いずれの性能についても低下は少ないものであった。実施例2は、赤外線吸収層と導電層の厚さが実施例1よりも薄いものである。初期の性能は実施例1と同様に優れたものであるが、耐久性試験後において、表面抵抗値がやや低下する傾向が見られた。
実施例3と実施例4は、赤外線吸収層の近赤外線を吸収する金属化合物の種類が、実施例1とは異なるものである。いずれも、実施例1と同様に耐久性試験前後において、各性能に優れたものであった。
比較例1は、導電層の厚さが実施例1および実施例2よりもさらに薄いものである。この場合には、耐久性試験前後において、導電層の表面抵抗値が大きく増大し、遠赤外線の反射効率にやや劣るものであった。
比較例2は、層構成が従来技術と同様の、導電層/赤外線吸収層/基材フィルムという構成を有するものである。初期の性能は実施例1と同様に優れたものであるが、耐久性試験後において、表面抵抗値の増大が顕著なものであり、遠赤外線の反射効率の耐久性に劣るものであった。
比較例3は、比較例2の導電層の厚さがさらに薄いものであり、耐久性試験後において、表面抵抗値の増大がさらに顕著なものであり、遠赤外線の反射効率の耐久性に劣るものであった。
比較例4は、導電層を備えていないものであり、耐久性試験前後において、熱貫流率が高く、遠赤外線の反射効率に劣るものであった。導電層が存在しないため、導電層の表面抵抗値は測定できなかった。
比較例5は、赤外線吸収層を備えていないものであり、可視光線透過率は優れているものの、遮蔽係数がガラス板単体と同等の値であり、近赤外線の遮蔽効率に劣るものであった。耐久性試験後においては、紫外線吸収剤を使用していないため、導電層の表面抵抗値が過大なものとなって測定不能であり、熱貫流率も高く、遠赤外線の反射効率に劣るものであった。
1; 窓板
2; 粘着剤層
3; 赤外線吸収層
4; 基材フィルム
5; 導電層
6; 熱線遮蔽フィルム

Claims (9)

  1. 窓板に設置することによって、熱線を遮蔽するフィルムであって、
    透明樹脂からなる基材フィルムと、
    近赤外線を吸収する金属化合物を含有する赤外線吸収層と、
    導電性高分子を含有する導電層とを有し、
    前記基材フィルムの一方の面に赤外線吸収層が積層され、前記基材フィルムの他方の面に導電層が積層され、
    前記導電層の表面抵抗値が、400Ω/□以下であり、
    窓板に設置する際に、導電層側が室内側になるように設置されることを特徴とする熱線遮蔽フィルム。
  2. 前記導電性高分子が、ポリチオフェンを含有することを特徴とする請求項1に記載の熱線遮蔽フィルム。
  3. 前記金属化合物が、セシウム含有酸化タングステン、六ホウ化ランタンおよびアンチモン含有酸化錫から選ばれるいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱線遮蔽フィルム。
  4. 可視光線の透過率が、70%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
  5. 前記赤外線吸収層の室外側にさらに、窓板に密着させるための粘着剤層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
  6. 前記導電層の室外側に存在する前記赤外線吸収層、前記基材フィルムおよび前記粘着剤層のいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項5に記載の熱線遮蔽フィルム。
  7. 前記導電層の室内側にさらに、窓板に密着させるための粘着剤層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
  8. 前記導電層の室外側に存在する前記赤外線吸収層および前記基材フィルムのいずれか1つ以上が紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項7に記載の熱線遮蔽フィルム。
  9. 紫外線透過率が5%以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱線遮蔽フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104479582A (zh) * 2014-12-31 2015-04-01 深圳市嘉达高科产业发展有限公司 太阳膜及其制备方法
JP2017054734A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 日立マクセル株式会社 透明導電性粘着シート
WO2021199894A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 東洋紡株式会社 遮熱フィルム
CN113739244A (zh) * 2021-08-18 2021-12-03 浙江大学 一种可见光透明辐射散热组件

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