JP4519664B2 - 電波吸収体 - Google Patents

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Description

本発明は、電波吸収体に関するものである。
近年、携帯電話を始めとする情報端末機器の利用が急速に増加してきている。
特に、無線LAN用の電波には、2.45GHz, 5.2GHzの2種類が割り当てられており、その周波数の電波でパソコン,携帯電話,携帯端末を使って情報の伝達を行っているが、それらの不要電波(反射などによって発生する電波)による機器の誤作動が問題になってきており、電波環境を改善する対策が種々検討されている。
よって、室内に、無線LAN用の電波吸収体を取り付けるわけであるが、十分に不要電波を吸収するために、窓にも設置する。そのため、外部からの光の流入を遮ることなく居住環境を維持するためにも、電波吸収体に透光性を備える必要がある。
そこで、透光性を備える室内無線LAN用の電波吸収体として、抵抗皮膜,誘電体,電波反射体を有するλ/4型電波吸収体が知られており(例えば、特許文献1参照)、抵抗皮膜として酸化インジウムスズ(ITO)等が使用され、誘電体として透明樹脂やガラス等が使用されている。
また、別の室内無線LAN用電波吸収体として、不燃材料(無機材料)で構成され、2層の抵抗層を具備するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−120689号公報 特開2004−270143公報
特許文献1の電波吸収体は、λ/4型であることからも明らかなように1波(2.45GHz、あるいは、 5.2GHzのいずれか一方の電波)に対しては十分な電波吸収特性を示すが、他方の周波数に対しては吸収特性が十分ではない。
また、特許文献2の電波吸収体は、透明である(十分な透光性を有する)という技術的開示がなく、窓に設置された場合に、外部からの光の流入を遮ることなく居住環境を維持することが、困難となる虞がある。しかも、2波(2.45GHz, 5.2GHz)に対して十分な電波吸収特性を示すために、2層の抵抗層が必要となりコストが大きく、製造も困難である。
そこで、本発明は、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの周波数の電波に対して、15dB以上(さらに望ましくは、20dB以上)の電波吸収特性を有すると共に、透光性を有しており窓に設置しても外部から光を室内に入れることができ、さらに、不燃性を有する電波吸収体を提供することを目的とする
上記の目的を達成するために、本発明に係る電波吸収体は、電波が入射する側から順に、第1ガラス層と、粘着層と、透明樹脂層と、粘着層と、抵抗層と、粘着層と、第2ガラス層と、粘着層と、導電層と、粘着層と、第3ガラス層と、を備え、室内無線LAN用の2.45GHz及び 5.2GHzの2種類の周波数の電波を吸収するのに用いられる
さらに、上記抵抗層は、電波が入射する側から順に、 150乃至 250Ω/□の表面抵抗値を有する抵抗薄膜と、PET層と、を有し、上記導電層は、電波が入射する側から順に、25Ω/□以下の表面抵抗値を有する導電薄膜と、PET層と、を有し、さらに、両上記PET層の厚さ寸法は、0.04mm乃至0.2mm に設定された。
また、上記透明樹脂層が、ポリカーボネート又はアクリルから成る。
さらに、上記第1・第3ガラス層の厚さ寸法は、 2.5mm乃至5.5mm に設定され、かつ、上記第2ガラス層の厚さ寸法は、6mm乃至10mmに設定され
発明は、次のような著大な効果を奏する。
無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対して、確実に有効な反射減衰量及び透過減衰量を示し、充分な電波吸収特性を有する。
よって、室内の壁や天井等に使用されれば、確実に、不要電波を吸収できると共に、反射等により発生する不要電波を抑制することができ、近年利用が増加しているパソコン,携帯電話,携帯端末等の無線LAN用の不要な反射波(不要電波)を効率よく吸収し、機器が誤作動を起こすのを防ぐことができる。
このように、電波環境を改善する対策として、大きな効果を発揮することができる。
さらに、十分な透光性を有するので、窓に設置しても、外から光を室内に入れることができる。また、薄型なので、邪魔になる虞れもない。よって、室内のいたる箇所に設置することができるので、パーテーションとして使用しても、透明性があるので圧迫感を与えることなく室内を区画することができ、十分に、不要電波を抑制することができる。さらに、建築基準法で内装材として使用可能として定められた不燃性を、有するので、室内で使用するのに適している
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1は本発明の電波吸収体の実施の一形態を示し、この電波吸収体10は、電波が入射する側から順に、第1ガラス層11と、粘着層4と、透明樹脂層1と、粘着層4と、抵抗層(吸収層)2と、粘着層4と、第2ガラス層12と、粘着層4と、導電層(反射層)3と、粘着層4と、第3ガラス層13と、が積層されたものである。
夫々の構成要素について、具体的に説明する。
先ず、第1・第2・第3ガラス層11,12,13は、ソーダ石灰等の材料から成るのが好ましい。
第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13は 2.5mm乃至5.5mm に設定され、下限についてより好ましくは3mm以上で、上限についてより好ましくは5mm以下である。
また、第2ガラス層12の厚さ寸法T12は6mm乃至10mmに設定され、下限についてより好ましくは7mm以上で、上限についてより好ましくは9mm以下であり、特には、8mmに設定されるのが好ましい。
第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13が 2.5mm未満であると、製造過程で貼り合わせる作業を行う際、各ガラス層11,13が割れ易く、電波吸収体10としての歩留りが低くなってしまう。
また、第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13が 5.5mm超過であったり、又は、第2ガラス層12の厚さ寸法T12が10mm超過であると、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の周波数の電波に対する(電波吸収体10の)反射減衰量が15dB未満となる虞があり、十分な電波吸収特性を得ることが困難になる。
かつ、第1・第2・第3ガラス層11,12,13の誘電率は5乃至8に設定され、下限についてより好ましくは 6.0以上で、上限についてより好ましくは 7.2以下であり、特には、 6.7に設定されるのが好ましい。
誘電率が5未満であったり、あるいは、8超過であると、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の周波数の電波に対する(電波吸収体10の)反射減衰量が15dB未満となる虞があり、十分な電波吸収特性を得ることが困難になる。
次に、透明樹脂層1について説明すると、誘電率が4以下に設定され、より好ましくは3以下であり、特には2.73が好ましい。透明樹脂層1は、ポリカーボネート又はアクリル等の材料から成る。
さらに、透明樹脂層1の厚さ寸法Tは 4.0mm乃至 6.0mmに設定される。下限についてより好ましくは 4.5mm以上で、上限についてより好ましくは 5.5mm以下である。厚さ寸法Tが 4.0mm未満や 6.0mm超過であったり、誘電率が4超過であると、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の周波数の電波に対する(電波吸収体10の)反射減衰量が15dB未満となる虞があり、十分な電波吸収特性を得ることが困難になる。
次に、抵抗層2について説明すると、抵抗層2は、電波が入射する側から抵抗薄膜20がPET層5に形成されて、成る。
抵抗薄膜20の表面抵抗値は、 150乃至 250Ω/□に設定される。下限についてより好ましくは 195Ω/□以上であり、上限についてより好ましくは 225Ω/□以下であり、特には、 210Ω/□であるのが良い。
上記表面抵抗値が 150Ω/□未満であったり、あるいは 250Ω/□超過であると、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対する(電波吸収体10の)反射減衰量が15dB未満となる虞があり十分な電波吸収特性を得ることが困難になる。
抵抗薄膜20は、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)膜等の材料を有するものが好ましい。
PET層5は、厚さ寸法Tが0.02mm乃至0.25mmに設定され、下限についてより好ましくは0.05mm以上で、上限についてより好ましくは 0.2mm以下であり、特には0.125mm であるのが良い。かつ、PET層5の誘電率は3乃至3.4 に設定され、より好ましくは、3.2である。
次に、導電層3について説明すると、導電層3は、電波が入射する側から導電薄膜30がPET層5に形成されて、成る。
導電薄膜30の表面抵抗値は25Ω/□以下に設定され、下限についてより好ましくは、透光率との関係で2Ω/□以上であり、上限についてより好ましくは10Ω/□以下であり、特には、 6.6Ω/□が良い。表面抵抗値が25Ω/□超過であると、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対する(電波吸収体10の)透過減衰量(図3,図5参照)が15dB未満となる虞があり十分な電波遮蔽特性を得ることが困難になる。導電薄膜30は、例えばAg膜等の材料を有するものが好ましい。
PET層5は、厚さ寸法Tが0.02mm乃至0.25mmに設定され、下限についてより好ましくは 0.05mm 以上で、上限についてより好ましくは 0.2mm以下であり、特には0.125mm であるのが良い。さらに、PET層5の誘電率は3乃至3.4 に設定され、より好ましくは、3.2 である。
なお、導電層3は、電波吸収体10を固定する(窓枠等の)金属製枠材と導通させるのが、遮蔽特性の面から好ましい。
また、各粘着層4は、各部材を貼り合わせるためのものであり、本発明に於ては、この粘着層4としては、貼着剤,粘着剤,接着剤,溶着剤を含むものと定義する。中でも、解体する際に、樹脂、ガラス等分別し易くする点で、粘着剤が好ましい。例えば、アクリル系粘着剤、あるいは、アクリル系接着剤等から成り、透明であるものが好ましい。その厚さ寸法Tは、透明性、電波吸収特性、生産性等のことを考慮すると、0.05mm乃至0.09mmが好ましく、特には、0.07mmがよい。
次に、既述した電波吸収体10を後述の実施例1,2のように設定し、電波を入射させた実測結果について説明する。
ここで、電波吸収体10が以下の(a)(b)(c)全てを満たすことを必要条件とする。
(a)電波吸収特性
2種類の周波数(2.45GHz及び 5.2GHz)の電波に対し、電波吸収体が15dB以上の反射減衰量、及び、15dB以上の透過減衰量を示す。
(b)透光性
JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準じて試験を行い、全体としての光線透過率が40%以上である。
(c)不燃性
建築基準法に準じた「不燃性」を満たし、建築基準法で定められた内装材として使用可能である。
先ず、実施例1として、図1の電波吸収体10を、以下の通りに設定する。
即ち、第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13を共に 3.0mmに、かつ、第2ガラス層12の厚さ寸法T12を8mmに、設定する。かつ、透明樹脂層1をポリカーボネートから構成し、厚さ寸法Tを5mmに設定する。かつ、抵抗層2の表面抵抗値を 210Ω/□とし、抵抗薄膜20を酸化インジウムスズ(ITO)膜から構成する。かつ、導電層3の表面抵抗値を 6.6Ω/□とする。かつ、粘着層4の厚さ寸法Tを0.07mmに設定する。かつ、抵抗層2,導電層3の各PET層5の厚さ寸法Tを、0.05乃至 0.2mmとする。
そして、この電波吸収体10に垂直に(0°の入射角θで)電波を入射すると、反射減衰量と透過減衰量について、図2,図3のグラフ図に示す結果が得られた。
これらによると、反射減衰量は、周波数が2.45GHz, 5.2GHzの近傍で共に、20dB以上となり(図2参照)、かつ、透過減衰量は20dB以上となる(図3参照)ので、条件(a)の電波吸収特性を十分満たしている。さらに、この電波吸収体10は、(b)透光性、(c)不燃性の条件も満たしている。
次に、実施例2として、電波吸収体10を、以下の通りに設定する。
即ち、第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13を共に3mmに、かつ、第2ガラス層12の厚さ寸法T12を8mmに、設定する。かつ、透明樹脂層1の厚さ寸法Tを5mmに設定する。かつ、抵抗層2の抵抗薄膜20の表面抵抗値を 206Ω/□とする。かつ、導電層3の導電薄膜30の表面抵抗値を 6.6Ω/□とする。かつ、粘着層4の厚さ寸法Tを0.07mmに設定する。かつ、抵抗層2のPET層5の厚さ寸法Tを0.193mm とし、導電層3のPET層5の厚さ寸法Tを0.05mmとする。
そして、この電波吸収体10に35°の入射角θで電波を入射すると、反射減衰量と透過減衰量について、図4,図5のグラフ図に示す結果が得られた。
これらによると、周波数が2.45GHz, 5.2GHzの近傍で、TE波、TM波、円偏波は、いずれも、反射減衰量が15dB以上となり(図4参照)、かつ、透過減衰量が20dB以上となる(図5参照)ので、条件(a)の電波吸収特性を十分満たしている。さらに、この電波吸収体10は(b)透光性、(c)不燃性の条件も満たしている。
また、この電波吸収体10に、周波数が2.45GHzの電波と、 5.2GHzの電波を様々な
入射角θで入射させた場合のTE波,TM波,円偏波の反射減衰量の結果を、夫々、図6,図7に示した。
ここで、既述の特許文献1,特許文献2と、本発明との比較を行う。
先ず、特許文献1の電波吸収体は、抵抗皮膜と誘電体(ガラス層)が交互に積層されている。これに対し、本発明の電波吸収体10に於て、第1ガラス層11と透明樹脂層1とが積層されて成るものを仮に1層の誘電体と見ると、構造的には特許文献1と類似している。しかし、本発明のこの誘電体は、誘電率が相違する第1ガラス層11と透明樹脂層1が積層されて成るものなので、この点で、特許文献1とは相違する。
また、特許文献1の電波吸収体は、誘電体(ガラス層)がλ/4(λは誘電体内での電波の波長)の厚さ寸法を有する、λ/4型であるのに対し、本発明の電波吸収体は、ガラス層の厚さ寸法がλ/4ではない。
さらに、特許文献1の電波吸収体は、λ/4型であることからも明らかなように、1波(2.45GHz, 5.2GHzのいずれか一方)に対してのみ電波吸収特性を示すものなので、2波のどちらに対しても十分な電波吸収特性を示す本発明とは、相違する。
次に、特許文献2の電波吸収体は、全て不燃材料(無機材料)で構成されているのに対し、本発明の電波吸収体は、ポリカーボネート又はアクリル、PET層等の、不燃材ではない有機材料を具備しながらも、条件(c)不燃性を満たす。
また、特許文献2には、PET層に抵抗薄膜,導電薄膜が形成された抵抗層,導電層を具備する電波吸収体は2波に対し十分な吸収特性を示さない、と記載されているが、本発明の電波吸収体10は、この抵抗層2,導電層3を具備しているにも係わらず、条件(a)電波吸収特性を満たすことができる。
また、特許文献2では、電波吸収体が透明である(十分な透光性を有する)という技術的開示が無い。
そして、特許文献2は、2波に対して十分な電波吸収特性を示すために、抵抗層が2層必要であるが、本発明は、抵抗層2を1層だけしか具備していないが条件(a)電波吸収特性を満たす。
以上の比較から、特許文献1は、上記の条件(a)電波吸収特性を満たしておらず、また、特許文献2は、条件(b)透光性を満たしておらず、本発明のような効果を得られない。
以上のように、本発明に係る電波吸収体は、また、電波吸収体は、電波が入射する側から順に、第1ガラス層11と、粘着層4と、透明樹脂層1と、粘着層4と、抵抗層2と、粘着層4と、第2ガラス層12と、粘着層4と、導電層3と、粘着層4と、第3ガラス層13と、を備え、室内無線LAN用の2.45GHz及び 5.2GHzの2種類の周波数の電波を吸収するのに用いられるので、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対して、確実に有効な反射減衰量及び透過減衰量を示し、十分な電波吸収特性を有する。よって、室内に於て、確実に、電波を吸収できると共に、反射等により発生する不要な反射波(不要電波)を抑制することができ、電波により機器が誤作動を起こしてしまう問題を解消できる。
さらに、十分な透光性を有するので、窓に設置しても,光を十分に室内に入れることができる。よって、室内のいたる箇所にも設置することができるので、パーテーションとして使用しても、透明性があるので圧迫感を与えることなく室内を区画することができ、十分に、不要電波を抑制することができる。さらに、建築基準法で内装材として使用可能として定められた不燃性を、有するので、室内で使用するのに適している。そして、室内に於て、近年利用が増加しているパソコン,携帯電話,携帯端末等の無線LAN用の電波を効率よく吸収し、様々な機器が誤作動を起こすのを防ぐことができる。このように、電波環境を改善する対策として、大きな効果を発揮することができる。
また、抵抗層2は、電波が入射する側から順に、 150乃至 250Ω/□の表面抵抗値を有する抵抗薄膜20と、PET層5と、を有し、導電層3は、電波が入射する側から順に、25Ω/□以下の表面抵抗値を有する導電薄膜30と、PET層5と、を有し、さらに、両PET層5,5の厚さ寸法T,Tは、0.04mm乃至0.2mm に設定されているので、2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対する電波吸収性能を低下させることがない。
また、第1・第3ガラス層11,13の厚さ寸法T11,T13は、 2.5mm乃至5.5mm に設定され、かつ、第2ガラス層12の厚さ寸法T12は、6mm乃至10mmに設定されているので、貼り合わせる作業を行って電波吸収体を製造する際に、ガラス層11,12,13が割れずに、電波吸収体の歩留りの低下を防ぐことができる。
また、室内無線LAN用の2.45GHz, 5.2GHzの2種類の電波に対して、確実に有効な反射減衰量及び透過減衰量を示し、十分な電波吸収特性を有する。
しかも、十分な不燃性の効力を発揮する
本発明に係る電波吸収体の実施の一形態を示す断面正面図である。 実施例1の電波の周波数と反射減衰量との関係を示すグラフ図である。 実施例1の電波の周波数と透過減衰量との関係を示すグラフ図である。 実施例2の電波の周波数と反射減衰量との関係を示すグラフ図である。 実施例2の電波の周波数と透過減衰量との関係を示すグラフ図である。 実施例2に於て周波数が2.45GHzの電波の入射角と反射減衰量との関係を示すグラフ図である。 実施例2に於て周波数が 5.2GHzの電波の入射角と反射減衰量との関係を示すグラフ図である。
1 透明樹脂層
2 抵抗層
3 導電層
4 粘着層
5 PET層
10 電波吸収体
11 第1ガラス層
12 第2ガラス層
13 第3ガラス層
20 抵抗薄膜
30 導電薄膜
厚さ寸法
11 厚さ寸法
12 厚さ寸法
13 厚さ寸法

Claims (2)

  1. 電波が入射する側から順に、第1ガラス層(11)と、粘着層(4)と、透明樹脂層(1)と、粘着層(4)と、抵抗層(2)と、粘着層(4)と、第2ガラス層(12)と、粘着層(4)と、導電層(3)と、粘着層(4)と、第3ガラス層(13)と、を備え
    上記抵抗層(2)は、電波が入射する側から順に、 150乃至 250Ω/□の表面抵抗値を有する抵抗薄膜(20)と、PET層(5)と、を有し、
    上記導電層(3)は、電波が入射する側から順に、25Ω/□以下の表面抵抗値を有する導電薄膜(30)と、PET層(5)と、を有し、
    さらに、両上記PET層(5)(5)の厚さ寸法(T )(T )は、0.04mm乃至0.2mm に設定され、
    さらに、上記第1・第3ガラス層(11)(13)の厚さ寸法(T 11 )(T 13 )は、 2.5mm乃至5.5mm に設定され、かつ、上記第2ガラス層(12)の厚さ寸法(T 12 )は、6mm乃至10mmに設定され、
    しかも、上記透明樹脂層(1)はその誘電率が4以下に設定され、
    室内無線LAN用の2.45GHz及び 5.2GHzの2種類の周波数の電波を吸収するのに用いられることを特徴とする電波吸収体。
  2. 上記透明樹脂層(1)が、ポリカーボネート又はアクリルから成る請求項1記載の電波吸収体。
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