JP2002061130A - 不要電波抑制方法及び道路付帯設備 - Google Patents

不要電波抑制方法及び道路付帯設備

Info

Publication number
JP2002061130A
JP2002061130A JP2001134785A JP2001134785A JP2002061130A JP 2002061130 A JP2002061130 A JP 2002061130A JP 2001134785 A JP2001134785 A JP 2001134785A JP 2001134785 A JP2001134785 A JP 2001134785A JP 2002061130 A JP2002061130 A JP 2002061130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
road
communication
wave absorber
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001134785A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Yoshito Hirai
義人 平井
Koji Takizawa
幸治 滝沢
Fukuji Miyasato
福治 宮里
Satoshi Fujita
諭 藤田
Toru Hagiwara
徹 萩原
Kenichi Kimura
謙一 木村
Ichiro Tafu
一郎 袋布
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
TDK Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp, TDK Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP2001134785A priority Critical patent/JP2002061130A/ja
Publication of JP2002061130A publication Critical patent/JP2002061130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】電波を用いた通信又はセンシング時において、
周辺の道路付帯設備に起因して発生する不要電波を抑制
する不要電波抑制方法及び不要電波の発生を抑制した道
路付帯設備を提供する。 【解決手段】電波を用いた通信又はセンシング時におい
て、周辺の道路付帯設備21,22によって発生する不
要な電波を抑制するために、前記道路付帯設備21,2
2に電波吸収体5を取り付け、又は道路付帯設備21,
22の主要部を電波吸収体5から形成し、この電波吸収
体5によって不要な電波の発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波を用いた通信
又はセンシング時において、その通信又はセンシングを
行う周辺の道路付帯設備に起因して発生する不要電波の
抑制方法及び不要電波の発生を抑制した道路付帯設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】元来、道路交通は安全で安心して走行で
きる施設とドライバーのルール遵守によって成り立って
いるが、交通量が激しくなりスピード化が進むにつれ
て、人間が瞬時に判断して対処できる限度を遥かに超え
てしまうことがあり、結果的に交通事故という痛ましい
事態が発生してしまうことがある。とりわけ交差点や急
カーブ地点等の見通しの悪いまたは見通しの利かないゾ
ーンにあっては、視認できない前方の情報が把握できな
いために咄嗟の衝突または追突事故が避けられない状況
が発生してくる。
【0003】かかる事態を重視して、例えば急カーブ地
点の路側に走行車両を検出するセンサーを配設し、その
センサーで検知した情報を走行方向の対向車に向けて設
置された路側発光体によって文字や記号標示で光らせ、
それによって注意を喚起する手段が知られている。
【0004】しかしながら、前記センサーによって車両
を検知して対向車に対して路側発光体などを媒体として
認知させようとする手段は、対向車のドライバーの咄嗟
の判断によって事故を未然に防止できるものであって、
路側発光体などの情報板を即座に認識できなかったり、
またはその対処が遅れると事故につながる怖れがある。
【0005】他方、無線通信を利用した走行支援道路シ
ステム(Advanced Cruise−Assis
t Highway System)の研究開発も進め
られている。走行支援道路システムとは、道路に設置し
たセンサー等から収集した他の車や歩行者、障害物等の
道路上の情報を車両に提供し、走行を支援するシステム
であって、この走行支援道路システムによれば、道路に
設置された路側通信設備と走行支援道路システム車両に
搭載された車載通信装置との無線通信によって、従来不
可能であった前方の見えない障害物や交差車両などの情
報をリアルタイムにドライバーへ提供できるようにな
り、飛躍的に安全で安心な走行を目指して事故の大幅な
削減を図ることが出来るものと期待されている。
【0006】又、道路については、前記走行支援道路シ
ステムの他、有料道路における料金所の渋滞の解消やキ
ャッシュレス化による利便性の向上等を目的として、路
側通信設備と車載通信装置との間で双方向通信を行うこ
とにより、有料道路における料金所で一旦停止すること
なく自動的に料金の支払いを行う自動料金収受システム
(Electronic Toll Collecti
on System、以下ETCと言う。)も実用化に
向けて進められている。このETCや前記走行支援道路
システムにおいては、一般には通信エリアが限定されて
おり、数mから数100mの狭い範囲を対象とした通信
方式である狭域通信(Dedicated Short
Range Communication)が一般に
採用される。前記狭域通信の通信技術は、道路上以外に
おいても、駐車場管理や物流管理、ガソリンスタンド代
金支払等のあらゆる分野への展開が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き走行支援道
路システムによれば、車両側で警鐘を鳴らしてドライバ
ーに対し強制的に注意を促したり、または自動的に制動
が掛かる形態も採用できるので、事故につながる可能性
は少なくなる。しかし、通信手段として電波を飛ばして
通信したり、電波によってセンシングを行おうとする
と、電波障害の問題が発生する。例えば中央分離帯や路
側などに設置された防護柵や遮音壁など、道路に付帯す
る安全施設や環境保全などを目的とした道路付帯設備
は、一般的に金属物で製作されている為に、これら発信
された電波が直接道路面や当該道路付帯設備又諸々の車
などに注がれて多重反射し、その電波が所望の方向と異
なる方向にも放出されるので、本来情報を伝えたい車両
には混信電波となって届き、またそれ以外の車にも電波
が受信されるので、目的とする当該車両の制御が出来な
くなってしまうことがある。即ち、受信された電波は電
磁波の相互干渉や遅延分散に伴う混信または誤作動を起
こして、正確な情報を提供できなくなってしまうことが
ある。
【0008】図22は、前記の如き道路付帯設備での反
射によって生じる不要電波の様子を示したものであっ
て、同図(イ)では、路側通信設備bよりの電波cは通
信エリアdに放出されるが、通信エリアdの道路付帯設
備eで反射し、さらに通信エリアd外に再反射して車両
の車載通信装置fで受信されると、再反射によって通信
エリアdが拡大したこととなり、適切なタイミングで情
報が入手できず、ドライバーが困惑する可能性がある。
【0009】又、同図(ロ)では、一の路側通信設備b
1よりの電波cが前記の如く反射し、この路側通信設備
b1の通信エリアd1を外れ、他の路側通信設備b2の
通信エリアd2に到達し、この到達した通信エリアd2
において、一の路側通信設備b1よりの反射電波とこの
路側通信設備b2よりの電波とによる混信や通信品質の
低下をもたらす可能性がある。
【0010】上記の如く、道路付帯設備での反射による
不要電波の発生によって、システムに誤動作を起こすよ
うな重大な問題が発生したり、または不明瞭な情報を受
けてドライバーに混乱を来したり、場合によってはドラ
イバーの生命に関わる重大な事故を引き起こす可能性が
あるといった問題点がある。
【0011】又、ETCにおいても、周辺の道路付帯設
備によって電波が反射し、通信障害を起こすと、料金の
支払いを行うことなく車両が料金所を通過したり、料金
の支払いが誤ったり、さらに料金所のゲートが開かない
と、大事故につながる恐れがある。
【0012】かように、電波を用いて通信したり、電波
によってセンシングをすることによって、安全走行や渋
滞の解消等を効果的に図ることができるものの、電波障
害が発生すると大事故につながったり混乱する恐れが多
分にある。
【0013】この電波障害の問題は、道路上で電波を用
いて通信したり、電波によってセンシングを行おうとす
る場合に、周辺の道路付帯設備によって発生する問題で
あるので、前記の如き路側設備と走行車両間で通信する
路車間通信のみならず、例えば、車両に搭載された車載
通信装置と歩行者が携帯する携帯通信装置とによって無
線通信を行う車人間通信の場合や、道路に設置された路
側通信設備と歩行者が携帯する携帯通信装置とによって
無線通信を行う路人間通信の場合、車載通信装置を搭載
した複数の車両が、前記車載通信装置によって無線通信
を行う車車間通信の場合、レーダ装置を搭載した車両
が、前記レーダ装置より電波を発信及び受信、又は受信
することによって行うセンシングの場合等においても、
周辺の道路付帯設備からの電波反射が通信障害やセンシ
ング障害を起こし得る可能性がある。
【0014】図23は、交通安全を図るために、道路に
設置された路側通信設備と歩行者が携帯する携帯通信装
置とによって無線通信を行う路人間通信の場合における
横断歩道での道路付帯設備での反射によって生じる不要
電波の様子を示したものであり、ここで横断待機者g
は、横断歩道hを横断しようとしている老人や身体障害
者であるとする。横断待機者gが携帯している携帯通信
装置jは、歩行者信号kに内蔵された路側通信設備mと
通信を行い、横断待機者gが老人や身体障害者であると
いう情報を伝え、歩行者信号kは通常よりも長く横断時
間を設定する。ところが、周辺の車両用信号支柱n等で
の反射によって、他の歩行者信号oの路側通信設備pに
も横断待機者gからの情報が伝達され、健常者である横
断待機者qが横断予定の歩行者信号oにも必要以上の横
断時間が設定され、渋滞の原因となり得る可能性があ
る。
【0015】図24は、レーダ装置を搭載した車両が、
レーダ装置より電波を発信及び/又は受信することによ
って行うセンシングの場合における道路付帯設備での反
射によって生じる不要電波の様子を示したものであり、
表示灯や料金所屋根等の道路付帯設備rは、その面積が
大きいことにより電波の反射量が大きいため、遠方にあ
っても近くにある車両と同程度の反射量となる。レーダ
装置sを搭載した車両tが、坂道にある状態でセンシン
グを行った場合において、遠方にある表示灯や料金所屋
根等の道路付帯設備rからの反射波を前方車両の反射と
して受信し、追突防止システム等が作動する恐れがあ
る。
【0016】前記不要電波の発生は道路交通上に限ら
ず、道路交通上以外においても発生する。例えば、電波
を用いて通信したり、電波によってセンシングを行うこ
とによって、駐車場管理や物流管理、ガソリンスタンド
代金支払等を行う場合においても、周辺の道路付帯設備
からの電波反射が通信障害やセンシング障害を起こす恐
れがあり、かかる場合においても問題となる。
【0017】そこで本発明は、前記の如き問題点を解決
し、電波を用いた通信又はセンシング時において、周辺
の道路付帯設備に起因して発生する不要電波を抑制する
不要電波抑制方法及び不要電波の発生を抑制した道路付
帯設備を提供せんとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る不要電波抑制方法は、電波を用いた通信又はセ
ンシング時において、周辺の道路付帯設備によって発生
する不要な電波を抑制するために、前記道路付帯設備に
電波吸収体を取り付け、又は道路付帯設備の主要部を電
波吸収体から形成することを特徴とするものである。
【0019】本発明において、電波を用いた通信は、道
路に設置された路側通信設備と車両に搭載された車載通
信装置とが無線通信を行う路車間通信であってもよい
し、車両に搭載された車載通信装置と歩行者が携帯する
携帯通信装置とが無線通信を行う車人間通信でもよく、
又、道路に設置された路側通信設備と歩行者が携帯する
携帯通信装置とが無線通信を行う路人間通信であっても
よく、さらに車載通信装置を搭載した複数の車両が、前
記車載通信装置によって無線通信を行う車車間通信であ
ってもよい。
【0020】又、電波を用いたセンシングは、レーダ装
置を搭載した車両が、前記レーダ装置より電波を発信及
び受信、又は受信することによって行うセンシングであ
ってもよい。
【0021】前記電波を用いた通信は、走行支援道路シ
ステムにおいて行う通信であってもよいし、狭域通信で
あってもよく、又、前記走行支援道路システムにおける
狭域通信であってもよい。前記走行支援道路システム
(Advanced Cruise−Assist H
ighway System、以下AHSと言う。)と
は、道路に設置したセンサー等から収集した他の車や歩
行者、障害物等の道路上の情報を車両に提供し、走行を
支援するシステムであり、狭域通信(Dedicate
d Short Range Communicati
on、以下DSRCと言う。)とは、前記AHSやET
C等で一般に採用される数mから数100mの狭い範囲
を対象とした通信方式である。
【0022】又、不要な電波は、AHS等における周辺
の道路付帯設備を通過することによって発生するものも
あるが、大半は道路付帯設備の反射によって発生するも
のであるので、前記電波吸収体は、前記周辺の道路付帯
設備の反射によって発生する不要な電波を抑制するよう
になされているのが好ましく、また前記電波吸収体は、
AHSやETC等において一般に使用されているDSR
Cの一般的な周波数5.8Ghz帯域の反射を抑制する
ものや、追突防止レーダに使用されるミリ波帯、例えば
60GHz帯、76GHz帯の電波の反射を抑制するも
の、又、携帯電話で使用される周波数帯、例えば800
MHz帯(基地局)、900MHz帯(移動局)、1.
5GHz帯、1.9 GHz帯(PHS)、2GHz帯
等の電波の反射を抑制するものであってもよい。
【0023】また、前記電波吸収体は、単層の電波吸収
材を有するものであってもよいし、電波吸収材を複数積
層した複数の層を有するものであってもよく、さらに平
板状を成しているとよい。又、電波吸収体は、吸音性を
有する層を含んでいてもよい。この吸音性を有する層
は、電波吸収材が吸音性を有しているものから形成され
る場合は、その電波吸収材自体であってもよいし、電波
吸収材とは別の吸音材から形成されていてもよい。さら
に電波吸収体は、前記電波吸収材や吸音性を有する層を
保護する保護部材が設けられていてもよく、さらに又、
この保護部材は、吸音性を有する部材で形成したり、吸
音性を有する部材を設ける等により、保護部材が吸音性
を有していてもよい。尚、吸音性を有する層が電波到来
側等の外面に設けられる場合は、保護部材に吸音性を具
備させ、この保護部材を前記吸音性を有する層としても
よいし、前記吸音性を有する層の上にさらに吸音性を具
備させた又は吸音性を具備しない保護部材を設けてもよ
い。さらに保護部材は、多数の開口を有するものであっ
てもよい。
【0024】また前記電波吸収体を道路付帯設備に取り
付ける場合は、道路付帯設備の少なくもと電波到来側に
沿って取り付けるのが効果的である。
【0025】更に本発明は、特に金属が電波を反射しや
すいことから、金属を主要構成要素とする道路付帯設備
に適用するのが好適である。
【0026】本発明に適用される道路付帯設備は、主に
道路に付帯する安全施設や環境保全などを目的として設
置され、その反射等によって不要な電波の発生源となる
ものであれば、特に限定されず、各種道路付帯設備に適
用される。
【0027】例えば、道路付帯設備として、道路の側縁
や中央分離帯に沿って設置される防音壁がある。この防
音壁には、多数の開口を有する前面板とその背後に設け
た遮音板との間に吸音材を充填した吸遮音パネルを用い
た吸遮音壁、コンクリート板を用いた遮音壁や、透光性
を有する合成樹脂やガラス等の透光板を用いた透視性を
有する遮音壁等、設置目的に対応した各種の防音壁があ
る。
【0028】又これ以外の道路付帯設備として、前記の
如き防音壁の上部に取付けて車両からの回折音を低減さ
せる回折音低減装置、トンネルの壁面や天井面に設置さ
れてトンネル内の視環境を改善させるトンネル内装板や
トンネル内の騒音を低減させるトンネル吸音板、高架橋
や橋梁の桁裏面に取付けられ、桁裏面の騒音を低減させ
る桁裏面吸音板や桁裏面の景観を向上させる桁裏面美粧
板、高架橋や橋梁の脚部の景観を向上させる高架橋の脚
美粧板、掘割道路の壁面に設置されて掘割道路内の騒音
を低減させる掘割吸音板、その他、車両の安全走行や車
両を保護する、壁高欄、防眩板、ガードレール、柵、道
路標識、視線誘導標、道路照明ポール、地点標、非常電
話、料金所屋根、信号機、歩道橋等がある。
【0029】これらの道路付帯設備は、車両等の騒音を
効果的に低減、遮音し、視環境や景観を向上し、又は車
両の安全走行を促す等、設置された目的に応じてそれぞ
れの機能を有しているものの、これらで電波が反射し、
不要な電波が発生することから、これらの道路付帯設備
に、電波吸収体を取り付け、又はこれらの道路付帯設備
の主要部を電波吸収体から形成することにより、設置さ
れたそれぞれの目的に応じた機能を発揮させつつ、電波
を用いた通信又はセンシング時における不要電波の抑制
を効果的に図ることができる。
【0030】次に、本発明に係る道路付帯設備は、電波
を用いた通信又はセンシング時における不要な電波の反
射を抑制するための電波吸収体が取り付けられ、又は主
要部が電波吸収体からなる道路付帯設備であって、前記
道路付帯設備は、防音壁、防音壁の上部に取付けられた
回折音低減装置、トンネル内装板、トンネル吸音板、桁
裏面吸音板、桁裏面美粧板、高架橋の脚美粧板、掘割吸
音板、壁高欄、防眩板、料金所屋根、ガードレール、
柵、道路標識、視線誘導標、道路照明ポール、地点標、
非常電話、信号機、歩道橋からなる群から選ばれた少な
くとも一つであることを特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図を参照にして詳細に説明する。図1は本発明の実施の
一形態が適用されるAHSを目的とした路車間通信ゾー
ン内での路車間による双方向通信された電波の流れの一
例を示す説明図であり、図2は本発明の実施の一形態を
示す電波吸収体の構成を示す斜視図である。また図3は
本発明の一形態が適用される防護柵に電波吸収体が取り
付けられた断面図である。まず図1の説明図によると、
道路1の外壁11に沿って遮音壁21が延設され、中央
分離帯12には防護柵22が設けられるといった一般的
な道路付帯設備2が形成された道路形態において、路側
通信設備3などのAHSを目的とした路側通信設備一式
が路側の要所に点在して設置されて、AHSを目的とし
た路車間通信ゾーンを形成している。かかるAHSを目
的とした路車間通信ゾーンではAHSを目的とした車載
通信装置41を搭載した車両4が進入してくると、前記
路側通信設備3との間で通信が行われ、当ゾーン内に存
在する車両4に必要な情報、例えば車両認証情報や、セ
キュリティ情報、車両センシング情報、路面状況や障害
物の存在などのインフラセンシング情報、及び道路関連
情報などがリアルタイムにドライバーに提供され、それ
によって障害物などへの衝突防止サービスを始め、車線
逸脱防止、安全車間保持サービスなどが受けられるよう
になり、危険箇所などでの事故を未然に防止する手段が
執られている。
【0032】しかし、AHSを目的とした路車間通信ゾ
ーン内で不要な電波反射が抑制されない状態で前記通信
がなされると、路側通信設備3から放射される電波aの
内、直接遮音壁21や防護柵22などの道路付帯設備2
に注がれる電波a1は当該道路付帯設備2の金属面で反
射し、また路面等でも反射し、複雑な多重反射を繰り返
して間接的な電波a2となって車両4の車載通信装置4
1に受信されるようになるので、前記路側通信設備3か
ら直接に車両4の車載通信装置41に受信される電波a
と混信又は通信品質が低下してしまう可能性がある。そ
こで、電波吸収体5が前記道路付帯設備2の電波反射面
に取り付けられると、路側通信設備3から放射された電
波a1は電波吸収体5によって反射が抑制されるので、
不要電波が抑制されて車両4の車載通信装置41で受信
される電波は混信又は通信品質が低下しなくなる。
【0033】当該電波吸収体5は吸収体内部を通過中に
エネルギーが減衰していく減衰型と、吸収体後面に電波
の反射板が設けられて、入射した電波の吸収表面の反射
量と反射板からの反射量とをコントロールして電波の反
射波を減少させる整合型などがあるが、前記遮音壁や防
護柵などの表面に直接取り付けられても不都合のない薄
い形態が可能であり、且つその目的に叶う整合型が好適
に使用される。また当該整合型は、各積層部の材料定数
(複素比誘電率、複素比透磁率)及び厚み設定によっ
て、所望の周波数帯、例えば5.8GHz帯域の電波反
射を抑制することができる。
【0034】図2ではかかる電波吸収体の構成について
詳しく説明したものであり、電波吸収体の構成の一形態
を示す斜視図である。本実施の形態における電波吸収体
5は、例えば金属製の反射板51と、この反射板51に
貼り付けられた電波吸収材52とを有している。そして
電波吸収材52は、2枚の平板形の電波吸収材52a,
52bを積層して構成されている。さらに電波吸収材5
2の表面には保護部材53が覆われて電波吸収体5を雨
水や埃から保護している。
【0035】前記電波吸収材52としては、例えば、炭
化ケイ素繊維で補強された繊維強化プラスチック或いは
シリコンカーバイド繊維よりなる吸収層、または発泡材
よりなる平板形の基材に抵抗体としてのカーボンを混合
して構成されたカーボン含有発泡体平板型電波吸収材な
どが用いられている。このカーボンの含有量を調整する
ことによって、目標とする電波吸収性能を満足させるこ
とが可能である。また、カーボン含有発泡平板形電波吸
収材の多層構造とすることにより、斜め入射特性に優れ
た電波吸収材を実現することができる。発泡体よりなる
基材としては、例えば、電気的、化学的安定性及び耐久
性に優れた発泡ポリエチレンが用いられる。
【0036】電波吸収材は、一般には、抵抗線や抵抗被
膜等の導電体を用い、電波が照射されるとその導電体内
を流れる導電電流によって電波を減衰させる導電性電波
吸収材、カーボンを含有した合成樹脂やゴムの如き誘電
体を用い、誘電損によって電波を減衰させる誘電性電波
吸収材、フェライト等の磁性吸収材料を用い、磁性損に
よって電波を減衰させる磁性電波吸収材があり、特に用
いられる電波吸収材の種類は限定されるものではない。
従って、例えば上記のようなカーボン含有発泡平板形電
波吸収材の多層構造のものに限らず、カーボン含有発泡
体平板形電波吸収材の単層構造としたり、フェライトの
磁気損失を利用するゴムフェライト吸収材などの他の電
波吸収材で構成されてもよい。
【0037】また保護部材53は例えば電波が通過する
ように合成樹脂、例えばポリカーボネート板によって構
成され、必要に応じてポリカーボネート板の素材に着色
されたり、もしくは表面に塗装が施されてもよい。ま
た、保護部材53の表面には汚れ防止のために超親水性
光触媒塗料や超撥水性処理が施されてもよい。そして、
吸音性を有する層及び電波吸収体5の発泡体における吸
音性能を生かすために、必要に応じて保護部材53に数
多くの小穴を開口させることが出来る。
【0038】前記電波吸収体5において、2層型の電波
吸収体5の場合の5.8GHz帯での角度特性は、例え
ば、5.8GHz(右旋)円偏波の入射電波に対して、
電波吸収体5に対する入射角度が0度以上80度以下の
範囲内において反射減衰量が10dB以上であることが
好ましい。又、低角度入射用電波吸収体5にあっては、
電波吸収体5に対する入射角度が0度以上50度以下の
範囲内において反射減衰量が20dB以上であり、電波
吸収体5に対する入射角度が50度を超えて80度以下
の範囲内において反射減衰量が10dB以上であること
がより好ましい。又、高低角度入射用電波吸収体5にあ
っては、電波吸収体5に対する入射角度が0度以上40
度未満の範囲内において反射減衰量が10dB以上であ
り、電波吸収体5に対する入射角度が40度以上80度
以下の範囲内において反射減衰量が15dB以上である
ことが好ましく、さらに電波吸収体5に対する入射角度
が50度以上80度以下の範囲内において反射減衰量が
20dB以上であることがより好ましい。
【0039】又、ミリ波帯又は携帯電話で利用される周
波数帯に対しては、単層の電波吸収体5では、所望の周
波数の入射電波に対して、電界が入射面に垂直な偏波
(TE波)と磁界が入射面に垂直な偏波(TM波)のい
ずれに対しても、電波吸収体5に対する入射角度が0度
以上45度以下の範囲内において反射減衰量が10dB
以上であることが好ましい。加えて入射角度が0度以上
30度以下の範囲内において反射減衰量が15dB以上
であることがより好ましく、さらに加えて0度以上20
度以下の範囲内において反射減衰量が20dB以上であ
ることがより好ましい。
【0040】尚、前記ミリ波帯又は携帯電話で利用され
る周波数帯において、電波吸収体5が2層型の場合は、
所望の周波数の入射電波に対して、TE波とTM波のい
ずれに対しても、電波吸収体5に対する入射角度が0度
以上65度以下の範囲内において反射減衰量が10dB
以上であることが好ましく、さらに、入射角度が0度以
上40度以下の範囲内においては反射減衰量が20dB
以上であり、40度を超えて65度以下の範囲内におい
ては反射減衰量が10dB以上であることがより好まし
い。
【0041】このようにして形成された電波吸収体5
は、例えば図3に示す防護柵などに取り付けられるとき
には、防護柵22の板形状に沿って重なるように電波吸
収体5が成型又は加工され、前記反射板51面が防護柵
の表面に隣接するようにして取り付けられ、ボルト6な
どによって螺着される。もっとも防護柵22と電波吸収
体5の反射板51との間に接着剤が施されて強固に一体
化されていても構わない。尚、垂直入射に対して最適に
設計された電波吸収体5においては、電波吸収体5の面
が路側通信設備3から放射される電波に対して垂直であ
ることが最も効率よく吸収されるが、その面が斜めにな
るほど入射特性が落ちて吸収能力が低下するので、電波
吸収体5の面は路側通信設備3に向かって取り付けられ
ることが望ましく、従って、防護柵22の断面形状に影
響されずに平板状の形態で取り付けられてもよい。一
方、遮音壁のような直立した壁面に取り付けられる際に
は、平板形状で全面に亘って張り付けられると効果的で
ある。
【0042】以上、遮音壁21や防護柵22など道路付
帯設備2の少なくとも電波が入射する面に電波吸収体5
が全面に亘って取り付けられて、当該電波吸収体5の面
に入来した電波a1は電波吸収体5によってほとんど反
射することなく、消滅または微弱となってしてしまう。
よって、AHSを目的とした車載通信装置41を搭載し
た車両4が受信する電波aは主として路側通信設備3か
らの直進電波のみを得ることになり、混信又は通信品質
の低下がなく、もって不要電波が抑制される。
【0043】本発明において不要電波の発生を抑制する
道路付帯設備2としては、多数の開口を有する前面板と
その背後に設けた遮音板との間に吸音材を充填した吸遮
音パネルを用いた吸遮音壁、コンクリート板を用いた遮
音壁や、透光性を有する合成樹脂やガラス等の透光板を
用いた透視性を有する遮音壁等の道路の側縁や中央分離
帯に沿って設置される防音壁、前記の如き防音壁の上部
に取付けて車両からの回折音を低減させる回折音低減装
置、トンネルの壁面や天井面に設置されてトンネル内の
視環境を改善させるトンネル内装板やトンネル内の騒音
を低減させるトンネル吸音板、高架橋や橋梁の桁裏面に
取付けられ、桁裏面の騒音を低減させる桁裏面吸音板や
桁裏面の景観を向上させる桁裏面美粧板、高架橋や橋梁
の脚部の景観を向上させる高架橋の脚美粧板、掘割道路
の壁面に設置されて掘割道路内の騒音を低減させる掘割
吸音板、その他、車両の安全走行や車両を保護する、壁
高欄、防眩板、ガードレール、柵、道路標識、視線誘導
標、道路照明ポール、地点標、非常電話、料金所屋根、
信号機、歩道橋等が例示できる。
【0044】これらの道路付帯設備2に電波吸収体5に
よって電波吸収性能を具備させるには、道路付帯設備2
の種類に応じて適宜手段や適宜電波吸収体5が適用され
る。例えば、前記形態においては、電波吸収体5は、道
路付帯設備2の外面に取付けられているが、これら電波
吸収体5は、シート状やフイルム状とし、道路付帯設備
2の外面に貼着するようにしてもよく、又電波吸収塗料
を道路付帯設備2の外面に塗布してもよい。又、電波吸
収体5よりも電波到来側に存在する合成樹脂等で形成さ
れた道路付帯設備2を含めて電波吸収性能が設計された
場合には、電波吸収体5は、道路付帯設備2の内部に配
置してもよい。さらに道路付帯設備2自体を電波吸収体
5で形成するようにしてもよい。
【0045】例えば、図4(イ)〜(ハ)は、道路付帯
設備2が吸遮音パネル2Aを用いた吸遮音壁の場合であ
って、この吸遮音パネル2Aに電波吸収性能を具備させ
た実施の一形態を示したものであり、同図(イ)は、多
数の開口を有する前面板2A1とその背後に設けた遮音
板2A2との間に吸音材2A3を設け、前記開口より入
射した騒音が吸音材2A3により吸音されると共に、遮
音板2A2により遮音されて背面側に漏れないようにな
された吸遮音パネル2Aにおいて、前面板2A1を電波
が透過するように合成樹脂やスレート板から形成し、内
部に表面を凹凸状、例えばピラミッド状とした電波吸収
体5を設け、前面板2A1を透過して内部に入射した電
波を電波吸収体5によって減衰させると共に、ピラミッ
ド状の表面によってこの吸遮音パネル2A内で音波や電
波を多重反射を繰り返させることにより、効果的に音波
や電波の減衰させるようにしたものである。前記におい
て、電波吸収体5のピラミッド状の表面と吸音材2A3
との間に空気層2A4が形成されているが、この空気層
2A4の部分にも吸音材2A3が充填されていてもよ
い。又同図(ロ)は、電波吸収体5の表面をほぼ平面状
とし、吸音材2A3と電波吸収体5の表面とを密着させ
たものであって、その他は同図(イ)とほぼ同様であ
る。同図(ロ)において、電波到来側は、前面板2A1
側である。なお図4(イ)及び(ロ)においては、電波
吸収体5は、吸音材2A3の背後に設けられているが、
吸音材2A3の前面に設けられていてもよく、又吸音性
を有するものであってもよい。又前面板2A1が金属か
らなる場合は、前面板2A1の前面にシート状や板状の
電波吸収体5を取付けたり、前面板2A1の表面に電波
吸収塗料を塗布してもよい。例えば、同図(ハ)は、既
設の吸遮音パネル2Aの前面に電波吸収体5を取付けた
ものであって、電波吸収体5は、表面の保護部材53と
背面の反射板51との間に電波吸収材52を設けたもの
であって、保護部材53は例えばポリカーボネート等の
合成樹脂から形成され、電波吸収材52はポリエチレン
等の合成樹脂にフェライトを混入したもの等から形成さ
れ、反射板51はアルミ箔等から形成され、さらに電波
吸収体5には吸遮音パネル2Aの前面板2A1に設けら
れた開口2A5に対応した開口54が設けられている。
そして、電波は電波吸収体5で減衰され、騒音は開口5
4から前面板2A1の開口2A5を通過して吸遮音パネ
ル2A内に入射し、吸音材2A3及び遮音板2A2や適
宜設けられた空気層2A4により低減される。前記図4
(イ)〜(ハ)において、吸遮音パネル2Aの前面板2
A1に設けられた開口2A5や電波吸収体5の開口54
は、騒音を通過させるためのものであるので、例えばス
リット状、丸孔、変形孔等、特に限定されるものではな
く、任意の形状のものであってよい。又前面板2A1や
電波吸収体5は、メッシュ状に開口したものやエキスパ
ンドメタル状に開口したものであってもよい。
【0046】又図5は、道路付帯設備2がコンクリート
板2B1を用いた遮音壁2Bの場合であって、この遮音
壁2Bに電波吸収性能を具備させた実施の一形態を示し
たものであり、コンクリート板2B1及びこのコンクリ
ート板2B1を支持する支柱2B2の表面に、シート状
の電波吸収体5をアンカーボルトや粘着材又はこれらを
併用して取付けたものである。前記シート状の電波吸収
体5の外、電波吸収塗料を塗布する等、他の方法であっ
てもよい。シート状の電波吸収体5の場合は、既設の遮
音壁2Bに容易に取付けることができる。
【0047】図6は、道路付帯設備2が透光性を有する
ポリカーボネートやアクリル樹脂等の合成樹脂やガラス
等の透光板2C1を用いた透視性を有する遮音壁2Cの
場合であって、この遮音壁2Cに電波吸収性能を具備さ
せた実施の一形態を示したものであり、透光板2Cを保
持する周囲のアルミニウム等の金属からなる枠体2C2
の表面にシート状の電波吸収体5を貼着したものであっ
て、透光板2C1に到達した電波は通過し、枠体2C2
に到達した電波は、電波吸収体5によって減衰されて反
射が抑制される。尚、透光板2C1に水滴が付着して水
膜ができると、電波はその水膜で反射しやすいため、透
光板2C1の表面に撥水剤により超撥水性や、酸化チタ
ン等の光触媒により超親水性を具備させておくのが好ま
しい。
【0048】又、透光板2C1は透光性を有する電波吸
収体5から形成してもよい。すなわち図7に示されるよ
うに、この電波吸収体5は、透光性を有するポリカーボ
ネートやアクリル樹脂等の合成樹脂やガラス等の誘電体
2C3の電波到来側に面抵抗値の大きな抵抗層2C4を
設けると共に、その反対側には電波反射層として機能し
得る面抵抗値の小さな抵抗層2C5を設けたものであ
る。前記抵抗層2C4,2C5は、金属酸化物や金属窒
化物等からなる抵抗皮膜ないしは抵抗線配列からなる透
光性を有する層である。又、水滴付着による電波吸収特
性低下を防止又は緩和及び前記抵抗層2C4,2C5を
保護するために、前記抵抗層の表面に超撥水性や超親水
性を具備させておくのが好ましい。又、前記抵抗層2C
4,2C5を保持、保護すべく、透光性を有するポリカ
ーボネートやアクリル樹脂等の合成樹脂やガラス等の誘
電体2C6が存在してもよく、この場合には水滴付着に
よる電波吸収特性低下を防止又は緩和のために、誘電体
2C6の表面に超撥水性や超親水性を具備させておくの
が好ましい。電波吸収体5を透光板2C1に用いれば、
透光性でありながら電波反射を抑制し得る。
【0049】図8は、道路付帯設備2が、前記の如き各
種の防音壁2D1の上部に取付けて車両からの回折音を
低減させる回折音低減装置2Dである場合であって、こ
の回折音低減装置2Dに電波吸収性能を具備させた実施
の一形態を示したものであり、回折音低減装置2Dの外
面に電波吸収体5が取付けられている。回折音低減装置
2Dが電波を透過する合成樹脂等からなる場合は、図9
の如く、その回折音低減装置2D内に電波吸収体5を内
装させることもできる。
【0050】図10は、道路付帯設備2が、トンネルの
壁面や天井面に設置されてトンネル内の視環境を改善さ
せるトンネル内装板2Eである場合であって、このトン
ネル内装板2Eに電波吸収性能を具備させた実施の一形
態を示したものであり、視環境を改善させる合成樹脂や
タイル等の前面板2E1の背後に電波吸収体5を配置し
たものである。同図において、(イ)はトンネル2E2
の壁面にこの電波吸収性能を具備させたトンネル内装板
2Eを取付けた状態を示し、(ロ)はこのトンネル内装
板2Eを示している。尚、前面板2E1の背後にフエラ
イト系成形体等の電波吸収材を積層して得られた電波吸
収体5そのものをトンネル内装板2Eとして使用しても
よい。尚、トンネル内装板2Eは不燃性を具備させてお
くのが好ましく、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂に
フェライトを混入し、適宜その背面に反射板を設けた電
波吸収体5の表面に無機塗料を塗布したものでもよい。
【0051】図11〜12は、道路付帯設備2が、トン
ネルの壁面や天井面に設置されてトンネル内の騒音を低
減させるトンネル吸音板2Fである場合であって、この
トンネル吸音板2Fに電波吸収性能を具備させた実施の
一形態を示したものであり、多数の開口を有する前面板
2F1の背後に吸音材2F2を配置し、前記開口より入
射した騒音を吸音材2F2により吸音させるようになさ
れていると共に、合成樹脂やスレート板等からなる前面
板2F1を含めて設計した電波吸収体5を吸音材2F2
の背後に配置することにより、前面板2F1を通過して
内部に入射した電波が電波吸収体5によって減衰される
ようになされたものであり、図11は主に壁面に取付け
られるトンネル吸音板2Fを示し、図12は主に天井面
に取付けられるものを示している。
【0052】図13は、道路付帯設備2が、高架橋や橋
梁の桁裏面に取付けられ、桁裏面の景観を向上させる桁
裏面美粧板2Gである場合であって、この桁裏面美粧板
2Gに電波吸収性能を具備させた実施の一形態を示した
ものであり、例えば、合成樹脂やタイル等の前面板の背
後にフエライト系成形体等の電波吸収材を配置した電波
吸収体5そのものから桁裏面美粧板2Gを形成し、それ
をオーバーブリッジ2G1等の下面にアンカーボルト等
により取付けるようにしたものであり、
【0053】高架橋や橋梁の桁裏面に取付けられて桁裏
面の騒音を低減させる桁裏面吸音板の場合は、前記した
吸遮音防音壁やトンネル吸音板の場合とほぼ同様にし
て、吸音性と電波吸収性能を具備させることができる。
【0054】高架橋や橋梁の脚部の景観を向上させる高
架橋の脚美粧板の場合は、前記した桁裏面美粧板の場合
とほぼ同様にして電波吸収体からなる脚美粧板を形成
し、これを高架橋や橋梁の脚部に取付けることができ
る。
【0055】図14は、道路付帯設備2が、掘割道路の
壁面に設置されて掘割道路内の騒音を低減させる掘割吸
音板2Hである場合であって、この掘割吸音板2Hに電
波吸収性能を具備させた実施の一形態を示したものであ
り、同図(イ)は掘割道路2H1にこの電波吸収性能を
具備させた掘割吸音板2Hが取付けられた状態を示し、
(ロ)は掘割吸音板2Hを示している。この場合も、前
記した吸遮音防音壁やトンネル吸音板とほぼ同様に、多
数の開口を有する合成樹脂やスレート板からなる前面板
2H2の背後に吸音材2H3を配置し、さらに吸音材2
H3の背後に電波吸収体5を配置するようにしたもので
ある。
【0056】図15は、道路付帯設備2が、車両の安全
走行や車両の道路外や対向車線へのはみ出しを防止する
壁高欄2Jである場合であって、この壁高欄2Jに電波
吸収性能を具備させた実施の一形態を示したものであ
り、コンクリート壁高欄2Jの表面に、シート状の電波
吸収体5をアンカーボルトや粘着材又はこれらを併用し
て取付けたものである。この電波吸収体5の表面は、同
図(イ)はのこぎり状の凹凸面2J1となされ、同図
(ロ)は光反射を抑えるために微細な凹凸面2J2とな
されている。尚、前記シート状の電波吸収体5の外、壁
高欄2Jの表面に電波吸収塗料を塗布してもよいし、電
波吸収体5は板状のものであってもよい。
【0057】図16は、道路付帯設備2が、防護柵、こ
の例ではガードレール2Kである場合であって、このガ
ードレール2Kに電波吸収性能を具備させた実施の一形
態を示したものであり、ガードレール2Kの表面に、光
の反射を抑えるように表面が凹凸状であるシート状の電
波吸収体5をボルトや粘着材又はこれらを併用して取付
けたものである。電波吸収体5をシート状とすることに
より、ガードレール2Kの表面に沿って容易に取付けら
れ、又既設のガードレール2Kに後付けすることができ
る。
【0058】図17〜19は、道路付帯設備2が、柵、
この例では車両等からの投物による危険を防止する投物
防止柵2Lてある場合であって、この投物防止柵2Lに
電波吸収性能を具備させた実施の一形態を示したもので
あり、図17は、柵体がメッシュパネル2L1であっ
て、金属等の多数の線材2L2を編み目状に組合わせて
形成されており、この線材2L2の周囲を同図(ロ)に
示されるように電波吸収体5で被覆し、さらに枠体2L
3の表面にも電波吸収体5を設けたものである。図18
は、柵体がパンチング板2L4であって、このパンチン
グ板2L4の表面に塗料型電波吸収体を塗布するか、な
いしは同様にパンチング加工したシート状の電波吸収体
5を設け、さらにその表面に合成樹脂からなる保護部材
2L5を設け、さらにまた枠体2L3の表面に電波吸収
体5を設けたものである。同図において(イ)は斜視
図、(ロ)は主要部の断面図である。図19は、電波吸
収体5を折曲加工し、これを柵体2L6としたものであ
る。
【0059】図20は、道路付帯設備2が、オーバーブ
リッジタイプの電光式の道路標識装置2Mである場合で
あって、この道路標識装置2Mに電波吸収性能を具備さ
せた実施の一形態を示したものであり、道路標識装置2
Mの下面にシート状や板状の電波吸収体5を設けたもの
である。
【0060】図21は、道路付帯設備2が、料金所屋根
2Nである場合であって、この料金所屋根2Nに電波吸
収性能を具備させた実施の一形態を示したものであり、
屋根部2N1を電波が通過するポリカーボネート等の合
成樹脂やその他のもので形成し、電波の反射する金属製
の梁2N2や支柱2N3にシート状の電波吸収体5を設
けたものである。
【0061】その他、道路付帯設備2として、対向車両
からの眩光を防止する防眩板、車両を誘導する視線誘導
標、道路を照らす道路照明ポール、所定距離毎に設置し
て基準点からの距離を表示する地点標、非常電話等が高
速道路等に取付けられ、又交差点周辺には信号機や歩道
橋等が設けられているが、これらに対しても、前記した
ものとほぼ同様にして、電波吸収性能を具備させ、不要
電波の発生を抑制することができる。
【0062】以上、道路付帯設備2に電波吸収性能を具
備させる各種例を示したが、前記した如き保護部材53
を電波吸収体5の表面に設けることができ、保護部材5
3を設けると電波吸収性能を長期間維持させることがで
きる。又電波吸収体5は複数の層から形成することがで
き、又電波吸収体5は不燃性を具備させてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る不要電波抑制方法によれ
ば、電波を用いた通信又はセンシング時において、周辺
の道路付帯設備によって発生する不要な電波を効果的に
抑制することができる。又電波吸収体を保護する保護部
材を設けると、不要電波抑制機能を長期間維持する事が
可能になると共に、電波吸収パネルまたは電波吸収体の
施工やメンテナンスが容易になるという効果を奏する。
更に、保護部材はポリエチレンの発泡体で構成すると、
騒音を低減する事も可能になるという効果を奏する。
【0064】又、本発明に係る道路付帯設備によれば、
設置されたそれぞれの目的に応じた機能を発揮させつ
つ、道路付帯設備によって発生する不要な電波を効果的
に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態が適用されるAHSを目
的とした路車間通信ゾーン内での路車間による双方向通
信された電波の流れの一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す電波吸収体の構成
を示す斜視図である。
【図3】本発明の一形態が適用される防護柵に電波吸収
体が取り付けられた断面図である。
【図4】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の一形
態を示す説明図である。
【図5】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他の
形態を示す説明図である。
【図6】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他の
形態を示す説明図である。
【図7】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他の
形態を示す説明図である。
【図8】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他の
形態を示す説明図である。
【図9】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他の
形態を示す説明図である。
【図10】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図11】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図12】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図13】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図14】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図15】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図16】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図17】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図18】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図19】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図20】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図21】電波吸収性能を具備させた道路付帯設備の他
の形態を示す説明図である。
【図22】道路付帯設備で電波の反射する様子を示した
説明図である。
【図23】道路付帯設備で電波の反射する様子を示した
説明図である。
【図24】道路付帯設備で電波の反射する様子を示した
説明図である。
【符号の説明】
1 道路 11 外壁 12 中央分離帯 2 道路付帯設備 21 遮音壁 22 防護柵 2A 吸遮音パネル 2B 遮音壁 2C 遮音壁 2D 回折音低減装置 2E トンネル内装板 2F トンネル吸音板 2G 桁裏面美粧板 2H 掘割吸音板 2J 壁高欄 2K ガードレール 2L 投物防止柵 2M 道路標識装置 2N 料金所屋根 3 路側通信設備 4 車両 41 車載通信装置 5 電波吸収体 51 反射板 52 電波吸収材 53 保護部材 6 ボルト a 電波 a1 不要電波 a2 間接的な電波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/09 H01Q 17/00 5K052 H04B 15/02 H01Q 17/00 H05K 9/00 M H04B 15/02 E01F 8/00 H05K 9/00 (72)発明者 滝沢 幸治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 宮里 福治 大阪府大阪市北区西天満二丁目4番4号 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 藤田 諭 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 萩原 徹 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 木村 謙一 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 袋布 一郎 滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡字谷田731−1 積水樹脂株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 AA02 BB01 CA01 CA02 CB02 2D064 AA12 AA13 AA22 BA01 CA01 CA02 DA06 DB05 EA15 HA01 JA01 JA02 5E321 AA41 BB23 BB60 CC16 CC22 GG11 GH05 5H180 AA01 BB04 BB05 FF13 5J020 EA10 5K052 AA02 BB02 BB08 DD03 FF35

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を用いた通信又はセンシング時にお
    いて、周辺の道路付帯設備によって発生する不要な電波
    を抑制するために、前記道路付帯設備に電波吸収体を取
    り付け、又は道路付帯設備の主要部を電波吸収体から形
    成することを特徴とする不要電波抑制方法。
  2. 【請求項2】 電波を用いた通信は、道路に設置された
    路側通信設備と車両に搭載された車載通信装置とが無線
    通信を行う路車間通信であることを特徴とする請求項1
    に記載の不要電波抑制方法。
  3. 【請求項3】 前記路車間通信は、走行支援道路システ
    ムにおいて行う通信であることを特徴とする請求項2に
    記載の不要電波抑制方法。
  4. 【請求項4】 前記路車間通信は、狭域通信であること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の不要電波抑制方
    法。
  5. 【請求項5】 電波を用いた通信は、車両に搭載された
    車載通信装置と歩行者が携帯する携帯通信装置とが無線
    通信を行う車人間通信であることを特徴とする請求項1
    に記載の不要電波抑制方法。
  6. 【請求項6】 前記車人間通信は、走行支援道路システ
    ムにおいて行う通信であることを特徴とする請求項5に
    記載の不要電波抑制方法。
  7. 【請求項7】 電波を用いた通信は、道路に設置された
    路側通信設備と歩行者が携帯する携帯通信装置とが無線
    通信を行う路人間通信であることを特徴とする請求項1
    に記載の不要電波抑制方法。
  8. 【請求項8】 前記路人間通信は、狭域通信であること
    を特徴とする請求項7に記載の不要電波抑制方法。
  9. 【請求項9】 電波を用いた通信は、車載通信装置を搭
    載した複数の車両が、前記車載通信装置によって無線通
    信を行う車車間通信であることを特徴とする請求項1に
    記載の不要電波抑制方法。
  10. 【請求項10】 前記車車間通信は、走行支援道路シス
    テムにおいて行う通信であることを特徴とする請求項9
    に記載の不要電波抑制方法。
  11. 【請求項11】 電波を用いたセンシングは、レーダ装
    置を搭載した車両が、前記レーダ装置より電波を発信及
    び受信、又は受信することによって行うセンシングであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の不要電波抑制方
    法。
  12. 【請求項12】 前記電波吸収体は、電波を用いた通信
    又はセンシングを行う周辺の道路付帯設備に対して、電
    波が反射することによって発生する不要な電波を抑制す
    るものであることを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の不要電波抑制方法。
  13. 【請求項13】 前記電波吸収体は、周波数5.8GH
    z帯の電波の反射を抑制するものであることを特徴とす
    る請求項12に記載の不要電波抑制方法。
  14. 【請求項14】 前記電波吸収体は、ミリ波帯の電波の
    反射を抑制するものであることを特徴とする請求項12
    に記載の不要電波抑制方法。
  15. 【請求項15】 前記電波吸収体は、携帯電話で使用さ
    れる周波数帯の電波の反射を抑制するものであることを
    特徴とする請求項12に記載の不要電波抑制方法。
  16. 【請求項16】 前記電波吸収体は、単層又は積層され
    た複数の層からなる電波吸収材を含み、平板状を成して
    いることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に
    記載の不要電波抑制方法。
  17. 【請求項17】 前記電波吸収体は、吸音性を有する層
    を含むことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項
    に記載の不要電波抑制方法。
  18. 【請求項18】 前記電波吸収体は、電波吸収材及び/
    又は吸音性を有する層を保護する保護部材を含むことを
    特徴とする請求項16又は17に記載の不要電波抑制方
    法。
  19. 【請求項19】 前記保護部材は、吸音性を有すること
    を特徴とする請求項18に記載の不要電波抑制方法。
  20. 【請求項20】 前記保護部材は、多数の開口を有する
    ことを特徴とする請求項18又は19に記載の不要電波
    抑制方法。
  21. 【請求項21】 前記道路付帯設備は、主要構成要素が
    金属である請求項1〜20のいずれか1項に記載の不要
    電波抑制方法。
  22. 【請求項22】 前記道路付帯設備は、防音壁、防音壁
    の上部に取付けられた回折音低減装置、トンネル内装
    板、トンネル吸音板、桁裏面吸音板、桁裏面美粧板、高
    架橋の脚美粧板、掘割吸音板、壁高欄、防眩板、料金所
    屋根、ガードレール、柵、道路標識、視線誘導標、道路
    照明ポール、地点標、非常電話、信号機、歩道橋からな
    る群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とす
    る請求項1〜21のいずれか1項に記載の不要電波抑制
    方法。
  23. 【請求項23】 電波を用いた通信又はセンシング時に
    おける不要な電波の反射を抑制するための電波吸収体が
    取り付けられ、又は主要部が電波吸収体からなる道路付
    帯設備であって、前記道路付帯設備は、防音壁、防音壁
    の上部に取付けられた回折音低減装置、トンネル内装
    板、トンネル吸音板、桁裏面吸音板、桁裏面美粧板、高
    架橋の脚美粧板、掘割吸音板、壁高欄、防眩板、料金所
    屋根、ガードレール、柵、道路標識、視線誘導標、道路
    照明ポール、地点標、非常電話、信号機、歩道橋からな
    る群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とす
    る道路付帯設備。
JP2001134785A 2000-05-30 2001-05-02 不要電波抑制方法及び道路付帯設備 Pending JP2002061130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001134785A JP2002061130A (ja) 2000-05-30 2001-05-02 不要電波抑制方法及び道路付帯設備

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-159905 2000-05-30
JP2000159905 2000-05-30
JP2001134785A JP2002061130A (ja) 2000-05-30 2001-05-02 不要電波抑制方法及び道路付帯設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002061130A true JP2002061130A (ja) 2002-02-28

Family

ID=26592887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001134785A Pending JP2002061130A (ja) 2000-05-30 2001-05-02 不要電波抑制方法及び道路付帯設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002061130A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111277A (ja) * 2000-07-28 2002-04-12 Tdk Corp 円偏波用電波反射減衰体の設計方法および評価方法、電波反射減衰体評価装置、電波反射減衰体ならびに構造物
JP2002151882A (ja) * 2000-11-09 2002-05-24 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収パネル
JP2003289220A (ja) * 2001-11-27 2003-10-10 Tdk Corp 透光性電波吸収仕切壁
JP2003318589A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波音波吸収構造物およびそれを用いた電波音波吸収壁
JP2004134571A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 吸音電磁波吸収材
JP2004134570A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 吸音電磁波吸収材
JP2004179354A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Takenaka Doro:Kk 電磁波吸収パネル
JP2004207328A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Microwave Absorbers Inc 電波吸収体シート
JP2004327888A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収パネル
JP2006049464A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nippon Steel Metal Prod Co Ltd 電波吸収パネル
JP2007115768A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Ngk Insulators Ltd 電波吸収吸音パネル
JP2007239384A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Tokyu Construction Co Ltd 磁気シールド構造
JP2007299906A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Nitto Denko Corp シート状電磁波シールド性構造体を具備する物品。
JP2009071317A (ja) * 2008-10-24 2009-04-02 Tdk Corp 不要電波抑制構造
JP2012182550A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Yokogawa Denshikiki Co Ltd パッチアンテナ
JP2017208406A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
WO2019208515A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日本ゼオン株式会社 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111277A (ja) * 2000-07-28 2002-04-12 Tdk Corp 円偏波用電波反射減衰体の設計方法および評価方法、電波反射減衰体評価装置、電波反射減衰体ならびに構造物
JP2002151882A (ja) * 2000-11-09 2002-05-24 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収パネル
JP2003289220A (ja) * 2001-11-27 2003-10-10 Tdk Corp 透光性電波吸収仕切壁
JP2003318589A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波音波吸収構造物およびそれを用いた電波音波吸収壁
JP2004134571A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 吸音電磁波吸収材
JP2004134570A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 吸音電磁波吸収材
JP2004179354A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Takenaka Doro:Kk 電磁波吸収パネル
JP2004207328A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Microwave Absorbers Inc 電波吸収体シート
JP4523243B2 (ja) * 2003-04-28 2010-08-11 三菱電線工業株式会社 電波吸収パネル
JP2004327888A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収パネル
JP2006049464A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nippon Steel Metal Prod Co Ltd 電波吸収パネル
JP4494118B2 (ja) * 2004-08-03 2010-06-30 日鐵住金建材株式会社 高速道路のetc周辺の側壁に使用する電波吸収パネル
JP2007115768A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Ngk Insulators Ltd 電波吸収吸音パネル
JP2007239384A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Tokyu Construction Co Ltd 磁気シールド構造
JP2007299906A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Nitto Denko Corp シート状電磁波シールド性構造体を具備する物品。
JP2009071317A (ja) * 2008-10-24 2009-04-02 Tdk Corp 不要電波抑制構造
JP2012182550A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Yokogawa Denshikiki Co Ltd パッチアンテナ
JP2017208406A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
WO2019208515A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日本ゼオン株式会社 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物
JPWO2019208515A1 (ja) * 2018-04-27 2021-05-13 日本ゼオン株式会社 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物
JP7363775B2 (ja) 2018-04-27 2023-10-18 日本ゼオン株式会社 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002061130A (ja) 不要電波抑制方法及び道路付帯設備
CA2776192C (en) Systems and methods for redundant vehicle detection at highway-rail grade crossings
US20020101360A1 (en) Audible communication system
CA2596939C (en) Warning system for protection from wrong-way drivers
US20090096636A1 (en) Incursion Collision Avoidance System for Vehicle Traffic Control
JP4184008B2 (ja) 不要電波抑制方法及び道路付帯設備
JP3466129B2 (ja) 自動料金収受システム
KR20200009840A (ko) 긴급 차량과 교통 신호등 연계 시스템
US7429935B1 (en) Directional audio train signaling system and method
JP2003324300A (ja) 不要電波抑制方法及び道路付帯設備
US7450029B2 (en) Incursion collision avoidance system for vehicle traffic control
JP3288999B2 (ja) 自動料金収受システム用電波吸収パネルおよび不要電波抑制方法
JP4235010B2 (ja) 不要電波抑制構造
JP4698137B2 (ja) 不要電波抑制構造及び電波吸収仕切壁
KR20190082465A (ko) 터널 및 교량의 교통안전시스템
JP2004036215A (ja) 不要電波抑制方法及び道路付帯設備
JP4234989B2 (ja) 防炎性電波透過反射抑制体及び道路付帯設備
JP2007257034A (ja) 緊急車輌通行支援システム
JP7363775B2 (ja) 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物
JP2003289220A (ja) 透光性電波吸収仕切壁
JP7286155B2 (ja) 車道死角通路の人又は車検出通信システム
JP2004003259A (ja) 電波音波吸収体、電波音波吸収パネル、電波吸収防音壁、道路付帯設備ならびに電波および音波の反射抑制方法
JP4856151B2 (ja) 不要電波抑制構造
KR20220042276A (ko) 센서를 이용한 불법 주정차 관리 경계석
CA3200522A1 (en) Move over / oncoming vehicle warning system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210