JP2004207328A - 電波吸収体シート - Google Patents
電波吸収体シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004207328A JP2004207328A JP2002371893A JP2002371893A JP2004207328A JP 2004207328 A JP2004207328 A JP 2004207328A JP 2002371893 A JP2002371893 A JP 2002371893A JP 2002371893 A JP2002371893 A JP 2002371893A JP 2004207328 A JP2004207328 A JP 2004207328A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wave absorber
- radio wave
- structures
- absorber sheet
- soft rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
【課題】全厚が薄くて可撓性を有し、加工性が良くて、平面的には勿論のこと、円筒ポール等の曲面構造物や凹凸のある構造物に対しても直接貼り付け、かつ固着具を用いて装着し得る電波吸収体シートを提供すること。
【解決手段】無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートであって、高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体である軟質ゴム状の電波吸収体11の一方全面に反射板部材13と接着剤層又は両面接着テープ14が積層され、かつ全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる厚さであって、全体的に可撓性を有し、前記システムにおける既存の周辺構造物に対し、その強度に影響を及ぼす類いの加工を施すことなく、固着具を用いて平坦面のみならず、円筒状ポール等の曲面構造物に対しても直接装着することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートであって、高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体である軟質ゴム状の電波吸収体11の一方全面に反射板部材13と接着剤層又は両面接着テープ14が積層され、かつ全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる厚さであって、全体的に可撓性を有し、前記システムにおける既存の周辺構造物に対し、その強度に影響を及ぼす類いの加工を施すことなく、固着具を用いて平坦面のみならず、円筒状ポール等の曲面構造物に対しても直接装着することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速道路交通システムにおいて実施をされている自動料金収受システム(以下、ETCシステムという)は、車内に搭載した車載器側アンテナと料金所に設置した道路側アンテナとの間における双方向の無線通信により料金情報のやり取りが行われて、車が料金所で一時停止することなく自動的に料金の収受が行われるシステムである。
【0003】
このETCシステムにおいては、料金情報を双方向通信する電波が多重反射する可能性があって、双方向の通信が正常に行われないという不具合を生じる。
【0004】
そこで、この不具合を解消するため、料金所やその周辺構造物の適所に、双方向の通信において発生する不要な電波を吸収抑制する手段が施されている。
【0005】
この不要電波の吸収抑制手段としては、料金所やその周辺構造物に電波吸収パネルを取付金具を介して取り付ける技術が知られている(例えば、特開2001−217645公報参照)。
【0006】
ところで、従来の電波吸収パネルは、電波吸収体とこの電波吸収体を保持する保持部としてのパネル本体と、電波吸収体を保護する保護部材とから構成され、その全厚は厚くて可撓性が無く、加工性にも劣り、取付構造物が円筒ポール等の曲面構造物の場合には、曲面に直接取り付けることができないため、その構造物に加工を施して平面的に取り付けなければならないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、全厚が薄くて可撓性を有するシート状であって、加工性が良く、平面的には勿論のこと、円筒ポール等の曲面構造物や凹凸のある構造物に対しても、構造物に加工を施すことなく、直接貼り付け、かつ固着具を用いて速やかにして容易、確実に装着し得る電波吸収体シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の電波吸収体シートは、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートであって、軟質ゴム状の電波吸収体の一方全面に反射板部材と接着剤層が積層され、かつ全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる厚さであって、全体的に可撓性を有し、前記システムにおける既存の周辺構造物に対し、その強度に影響を及ぼす類いの加工を施すことなく、固着具を用いて平坦面のみならず、円筒状ポール等の曲面構造物に対しても直接装着し得る構成を特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の電波吸収体シートは、軟質ゴム状の電波吸収体が高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体であることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の電波吸収体シートは、軟質ゴム状の電波吸収体が前記複数の配合体が積層されて形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載の電波吸収体シートは、吸収素材がカーボニール鉄系、Ni−Zn系フェライト、チタン酸バリュウム、カーボンから選択されたいずれか一つ又はこれらの組み合わせからなる吸収素材であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
【0013】
本発明に係る電波吸収体シートは、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するため、料金所やその周辺構造物に装着してシステムの誤動作を防止するもので、全体が薄くて可撓性を有するシート状で、平面構造物のみならず曲面或いは凹凸を有する構造物に対しても直接貼り付け装着することができる。
【0014】
以下、実施例について説明する。図1は、本発明に係る電波吸収体シートの一例での一部省略の断面図で、同図において、電波吸収体シート10は、軟質ゴム状の電波吸収体11の一方全面に接着剤層12を介して反射板部材13が積層されるとともに、反射板部材13の全面には接着剤層又は両面接着テープ部材14が設けられ、更に接着剤層又は両面接着テープ部材14の全面には剥離紙15が設けられ、又、電波吸収体11の他方全面には接着剤層16を介して保護フィルム部材17が設けられて構成されている。
【0015】
電波吸収体11は、高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体である単層又は積層された複数層からなる平坦シート状である。
【0016】
なお、本明細書中で使用している用語「吸収素材」とは、磁性材、誘電体及び導電体を言い、これらにはカーボニール鉄系、Ni−Zn系フェライト、チタン酸バリュウム、カーボンが用いられる。
【0017】
単層での電波吸収体11は、基本的には高耐性アクリルエラストマーと吸収素材であるカーボニール鉄系磁性材との配合体11aからなる。
【0018】
複数層からなる電波吸収体11は、図2に例示されているように、高耐性アクリルエラストマーとカーボニール鉄系磁性材との配合体11a、高耐性アクリルエラストマーとカーボンとの配合体11b、高耐性アクリルエラストマーとNi−Zn系フェライトとの配合体11cからなり、これら配合体の積層配列を変えることにより電波の斜入射特性、吸収量が変化する。
【0019】
反射板部材13は、入射する電波の反射機能を有し、アルミニウム箔又は合金板、鉄板等が用いられが、通常は加工性の点、軽量化の観点からアルミニウム箔が用いられる。
【0020】
なお、反射板部材13の材質は、取り付け施工箇所毎に適宜選定される。
【0021】
保護フィルム部材17は、高耐候性表面を有する塩化ビニール系フィルム、好ましくはカラーフィルムであって、屋外での使用のため、電波吸収体11を覆って、水分から電波吸収体11を保護するとともに、本電波吸収体シート10か取付場所により色分けされて取り付けられる場合には、取付場所に対応した該当色の本電波吸収体シート10を間違いなく取り付け得るようになっている。
【0022】
このように構成された電波吸収体シート10は、その全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる。
【0023】
本電波吸収体シート10は、ETCシステムにおける料金所やその周辺構造物に取り付けられて、不要電波を吸収抑制するために用いられるが、その取り付けを図3〜図6に例示した構造物について説明する。
【0024】
図3は、既設ガントリーフレーム20(以下、構造物20という)に対する取付施工例を示す一部省略の概略側面図であり、図4は、図3の4−4線に沿った断面図である。蔽用着衣を背広上着に適用した実施例での概略部分正面図である。
【0025】
これら図において、電波吸収体シート10の両端縁部18の内側に断面L形の止め金具21が取り付けられ、この加工された電波吸収体シート10が、構造物20の上面部22を除いた底面部23と両側面部24の外周面に、接着剤層又は両面接着テープ14を介して貼り付け固定されるとともに、電波吸収体シート端縁部18が上面部22上に位置した止め金具21と、冠着された上部防水蓋25の両側面部26とで挟持された状態で止めねじ27により固着されて取り付けられる。
【0026】
図5は、円筒建造物である既設の高さ制限バー30(以下、円筒構造物30という)に対する取付施工例を示す一部省略の概略側面図であり、図6は、図5の6方向から見た線図的端面図である。
【0027】
これら図において、電波吸収体シート10の両端縁部18の外側に細帯状の押え板31が止めねじ32によってそれぞれ取り付けられるとともに、この両押え板31には、前後一対の止めバンド33と止め金具34が固着され、この加工された電波吸収体シート10は、円筒構造物30の半周部分に、水抜きガイド35を設けてその接着剤層又は両面接着テープ14を介して貼り付け固定され、着脱容易構造の止めバンド33と止め金具34により円筒構造物30の外周に巻着固定される。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電波吸収体シートによれば、可撓性を有して加工性が良く、平面的には勿論のこと、円筒ポール等の曲面構造物や凹凸のある構造物に対しても、構造物に加工を施すことなく、直接貼り付け、かつ固着具を用いて速やかにして容易、確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波吸収体シートの一例での一部省略の断面図である。
【図2】電波吸収体の一例を示す一部省略の断面図である。。
【図3】構造物である既設ガントリーフレームに対する本電波吸収体シートの取付施工例を示す一部省略の概略側面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】円筒建造物である既設の高さ制限バーに対する本電波吸収体シートの取付施工例を示す一部省略の概略側面図である。
【図6】図5の6方向から見た線図的端面図である。
【符号の説明】
10 本電波吸収体シート
11 電波吸収体
11a、11b、11c 電波吸収体を形成する配合体
12、16 接着剤層
13 反射板部材
14 接着剤層又は両面接着テープ
20、30 構造物
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速道路交通システムにおいて実施をされている自動料金収受システム(以下、ETCシステムという)は、車内に搭載した車載器側アンテナと料金所に設置した道路側アンテナとの間における双方向の無線通信により料金情報のやり取りが行われて、車が料金所で一時停止することなく自動的に料金の収受が行われるシステムである。
【0003】
このETCシステムにおいては、料金情報を双方向通信する電波が多重反射する可能性があって、双方向の通信が正常に行われないという不具合を生じる。
【0004】
そこで、この不具合を解消するため、料金所やその周辺構造物の適所に、双方向の通信において発生する不要な電波を吸収抑制する手段が施されている。
【0005】
この不要電波の吸収抑制手段としては、料金所やその周辺構造物に電波吸収パネルを取付金具を介して取り付ける技術が知られている(例えば、特開2001−217645公報参照)。
【0006】
ところで、従来の電波吸収パネルは、電波吸収体とこの電波吸収体を保持する保持部としてのパネル本体と、電波吸収体を保護する保護部材とから構成され、その全厚は厚くて可撓性が無く、加工性にも劣り、取付構造物が円筒ポール等の曲面構造物の場合には、曲面に直接取り付けることができないため、その構造物に加工を施して平面的に取り付けなければならないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、全厚が薄くて可撓性を有するシート状であって、加工性が良く、平面的には勿論のこと、円筒ポール等の曲面構造物や凹凸のある構造物に対しても、構造物に加工を施すことなく、直接貼り付け、かつ固着具を用いて速やかにして容易、確実に装着し得る電波吸収体シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の電波吸収体シートは、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートであって、軟質ゴム状の電波吸収体の一方全面に反射板部材と接着剤層が積層され、かつ全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる厚さであって、全体的に可撓性を有し、前記システムにおける既存の周辺構造物に対し、その強度に影響を及ぼす類いの加工を施すことなく、固着具を用いて平坦面のみならず、円筒状ポール等の曲面構造物に対しても直接装着し得る構成を特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の電波吸収体シートは、軟質ゴム状の電波吸収体が高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体であることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の電波吸収体シートは、軟質ゴム状の電波吸収体が前記複数の配合体が積層されて形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載の電波吸収体シートは、吸収素材がカーボニール鉄系、Ni−Zn系フェライト、チタン酸バリュウム、カーボンから選択されたいずれか一つ又はこれらの組み合わせからなる吸収素材であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
【0013】
本発明に係る電波吸収体シートは、高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するため、料金所やその周辺構造物に装着してシステムの誤動作を防止するもので、全体が薄くて可撓性を有するシート状で、平面構造物のみならず曲面或いは凹凸を有する構造物に対しても直接貼り付け装着することができる。
【0014】
以下、実施例について説明する。図1は、本発明に係る電波吸収体シートの一例での一部省略の断面図で、同図において、電波吸収体シート10は、軟質ゴム状の電波吸収体11の一方全面に接着剤層12を介して反射板部材13が積層されるとともに、反射板部材13の全面には接着剤層又は両面接着テープ部材14が設けられ、更に接着剤層又は両面接着テープ部材14の全面には剥離紙15が設けられ、又、電波吸収体11の他方全面には接着剤層16を介して保護フィルム部材17が設けられて構成されている。
【0015】
電波吸収体11は、高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体である単層又は積層された複数層からなる平坦シート状である。
【0016】
なお、本明細書中で使用している用語「吸収素材」とは、磁性材、誘電体及び導電体を言い、これらにはカーボニール鉄系、Ni−Zn系フェライト、チタン酸バリュウム、カーボンが用いられる。
【0017】
単層での電波吸収体11は、基本的には高耐性アクリルエラストマーと吸収素材であるカーボニール鉄系磁性材との配合体11aからなる。
【0018】
複数層からなる電波吸収体11は、図2に例示されているように、高耐性アクリルエラストマーとカーボニール鉄系磁性材との配合体11a、高耐性アクリルエラストマーとカーボンとの配合体11b、高耐性アクリルエラストマーとNi−Zn系フェライトとの配合体11cからなり、これら配合体の積層配列を変えることにより電波の斜入射特性、吸収量が変化する。
【0019】
反射板部材13は、入射する電波の反射機能を有し、アルミニウム箔又は合金板、鉄板等が用いられが、通常は加工性の点、軽量化の観点からアルミニウム箔が用いられる。
【0020】
なお、反射板部材13の材質は、取り付け施工箇所毎に適宜選定される。
【0021】
保護フィルム部材17は、高耐候性表面を有する塩化ビニール系フィルム、好ましくはカラーフィルムであって、屋外での使用のため、電波吸収体11を覆って、水分から電波吸収体11を保護するとともに、本電波吸収体シート10か取付場所により色分けされて取り付けられる場合には、取付場所に対応した該当色の本電波吸収体シート10を間違いなく取り付け得るようになっている。
【0022】
このように構成された電波吸収体シート10は、その全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる。
【0023】
本電波吸収体シート10は、ETCシステムにおける料金所やその周辺構造物に取り付けられて、不要電波を吸収抑制するために用いられるが、その取り付けを図3〜図6に例示した構造物について説明する。
【0024】
図3は、既設ガントリーフレーム20(以下、構造物20という)に対する取付施工例を示す一部省略の概略側面図であり、図4は、図3の4−4線に沿った断面図である。蔽用着衣を背広上着に適用した実施例での概略部分正面図である。
【0025】
これら図において、電波吸収体シート10の両端縁部18の内側に断面L形の止め金具21が取り付けられ、この加工された電波吸収体シート10が、構造物20の上面部22を除いた底面部23と両側面部24の外周面に、接着剤層又は両面接着テープ14を介して貼り付け固定されるとともに、電波吸収体シート端縁部18が上面部22上に位置した止め金具21と、冠着された上部防水蓋25の両側面部26とで挟持された状態で止めねじ27により固着されて取り付けられる。
【0026】
図5は、円筒建造物である既設の高さ制限バー30(以下、円筒構造物30という)に対する取付施工例を示す一部省略の概略側面図であり、図6は、図5の6方向から見た線図的端面図である。
【0027】
これら図において、電波吸収体シート10の両端縁部18の外側に細帯状の押え板31が止めねじ32によってそれぞれ取り付けられるとともに、この両押え板31には、前後一対の止めバンド33と止め金具34が固着され、この加工された電波吸収体シート10は、円筒構造物30の半周部分に、水抜きガイド35を設けてその接着剤層又は両面接着テープ14を介して貼り付け固定され、着脱容易構造の止めバンド33と止め金具34により円筒構造物30の外周に巻着固定される。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電波吸収体シートによれば、可撓性を有して加工性が良く、平面的には勿論のこと、円筒ポール等の曲面構造物や凹凸のある構造物に対しても、構造物に加工を施すことなく、直接貼り付け、かつ固着具を用いて速やかにして容易、確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波吸収体シートの一例での一部省略の断面図である。
【図2】電波吸収体の一例を示す一部省略の断面図である。。
【図3】構造物である既設ガントリーフレームに対する本電波吸収体シートの取付施工例を示す一部省略の概略側面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】円筒建造物である既設の高さ制限バーに対する本電波吸収体シートの取付施工例を示す一部省略の概略側面図である。
【図6】図5の6方向から見た線図的端面図である。
【符号の説明】
10 本電波吸収体シート
11 電波吸収体
11a、11b、11c 電波吸収体を形成する配合体
12、16 接着剤層
13 反射板部材
14 接着剤層又は両面接着テープ
20、30 構造物
Claims (4)
- 高速道路交通システムにおける自動料金収受システムや安全運転支援システムの無線通信システム運用の際に生じる不要電波を吸収抑制するための電波吸収体シートであって、
軟質ゴム状の電波吸収体の一方全面に反射板部材と接着剤層が積層され、かつ全厚が3〜8mmの範囲内から選ばれる厚さであって、全体的に可撓性を有し、前記システムにおける既存の周辺構造物に対し、その強度に影響を及ぼす類いの加工を施すことなく、固着具を用いて平坦面のみならず、円筒状ポール等の曲面構造物に対しても直接装着し得る構成を特徴とする電波吸収体シート。 - 前記軟質ゴム状の電波吸収体は、高耐性アクリルエラストマーと吸収素材との配合体であることを特徴とする請求項1の電波吸収体シート。
- 前記軟質ゴム状の電波吸収体は、前記配合体が複数層積層されて形成されていることを特徴とする請求項1の電波吸収体シート。
- 前記吸収素材は、カーボニール鉄系、Ni−Zn系フェライト、チタン酸バリュウム、カーボンから選択されたいずれか一つ又はこれらの組み合わせからなる吸収素材であることを特徴とする請求項2または3のいずれか1項の電波吸収体シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371893A JP2004207328A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 電波吸収体シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371893A JP2004207328A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 電波吸収体シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004207328A true JP2004207328A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32810654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002371893A Pending JP2004207328A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 電波吸収体シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004207328A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008192719A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Tdk Corp | シート状磁性体およびシート状磁性体の製造方法 |
DE112008002537T5 (de) | 2007-09-20 | 2010-07-15 | Nitto Denko Corp., Ibaraki | Absorptionsmittel für elektromagnetische Strahlung und Verfahren zum Absorbieren elektromagnetischer Strahlung |
CN110753818A (zh) * | 2017-06-13 | 2020-02-04 | 日东电工株式会社 | 灯具用反射镜及反射镜用层叠体 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162095U (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-07 | ||
JP2000232296A (ja) * | 1999-02-12 | 2000-08-22 | Hitachi Metals Ltd | 電磁波吸収体 |
JP2002061130A (ja) * | 2000-05-30 | 2002-02-28 | Sekisui Jushi Co Ltd | 不要電波抑制方法及び道路付帯設備 |
JP2002076680A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 電波吸収体マーキング・テープ及びその製造方法、電波吸収体マーキング・テープの符号化を利用した交通制御方法 |
JP2003008338A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-10 | Tokai Rubber Ind Ltd | 電波送受信器 |
JP2003209387A (ja) * | 2001-11-06 | 2003-07-25 | Hitachi Metals Ltd | 電磁波吸収体 |
JP2004186546A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Hitachi Metals Ltd | 積層型電波吸収体 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002371893A patent/JP2004207328A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162095U (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-07 | ||
JP2000232296A (ja) * | 1999-02-12 | 2000-08-22 | Hitachi Metals Ltd | 電磁波吸収体 |
JP2002061130A (ja) * | 2000-05-30 | 2002-02-28 | Sekisui Jushi Co Ltd | 不要電波抑制方法及び道路付帯設備 |
JP2002076680A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 電波吸収体マーキング・テープ及びその製造方法、電波吸収体マーキング・テープの符号化を利用した交通制御方法 |
JP2003008338A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-10 | Tokai Rubber Ind Ltd | 電波送受信器 |
JP2003209387A (ja) * | 2001-11-06 | 2003-07-25 | Hitachi Metals Ltd | 電磁波吸収体 |
JP2004186546A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Hitachi Metals Ltd | 積層型電波吸収体 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008192719A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Tdk Corp | シート状磁性体およびシート状磁性体の製造方法 |
DE112008002537T5 (de) | 2007-09-20 | 2010-07-15 | Nitto Denko Corp., Ibaraki | Absorptionsmittel für elektromagnetische Strahlung und Verfahren zum Absorbieren elektromagnetischer Strahlung |
CN110753818A (zh) * | 2017-06-13 | 2020-02-04 | 日东电工株式会社 | 灯具用反射镜及反射镜用层叠体 |
CN110753818B (zh) * | 2017-06-13 | 2021-06-25 | 日东电工株式会社 | 灯具用反射镜及反射镜用层叠体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8047601B2 (en) | Protective vehicle cover | |
US5857730A (en) | Low visibility armor structure with add-on window armor component | |
US6509843B1 (en) | Electronic toll collection system | |
US6578900B1 (en) | Portable vehicle shade | |
CA1223482A (en) | Window cover assembly having integrally formed magnetized frame and associated integrally formed magnetized and adhesive backing mounting strips or frame | |
JP2006332260A (ja) | 電磁波遮蔽材及び電磁波遮蔽構造体 | |
JP2004207328A (ja) | 電波吸収体シート | |
ES2784241T3 (es) | Cinta de enmascarar | |
JPWO2022149374A5 (ja) | ||
JP2002291113A (ja) | 電気自動車 | |
CN213112078U (zh) | 一种电梯轿厢用防尘控制盒 | |
JP3878399B2 (ja) | 電磁波遮蔽構造体 | |
JP4954929B2 (ja) | 電波吸収体の枠体、及び電波吸収体の施工方法 | |
CN214659366U (zh) | 一种道路施工安全挡板 | |
JP4234989B2 (ja) | 防炎性電波透過反射抑制体及び道路付帯設備 | |
JP6176519B6 (ja) | 車両用ドアのシーリングスクリーン | |
JP3164505B2 (ja) | 移動体idコードの可搬型読取りゲート | |
JP4536338B2 (ja) | 自動料金収受システム | |
CN215922135U (zh) | 一种多功能公交驾驶室围挡 | |
CN213715651U (zh) | 一种车载液晶显示屏用的防漏光固定边框 | |
CN215802950U (zh) | 一种多用途轻钢别墅墙体转角 | |
CN212698386U (zh) | 一种双层抗氧化铝镜 | |
KR200260328Y1 (ko) | 차량용 휴대폰 고정 패드 | |
JP2002232229A (ja) | 電波吸収構造体 | |
JP2003298277A (ja) | 電波吸収複合材及びそれを用いた無線通信システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060411 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060808 |