JP2003209387A - 電磁波吸収体 - Google Patents

電磁波吸収体

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JP2003209387A
JP2003209387A JP2002322297A JP2002322297A JP2003209387A JP 2003209387 A JP2003209387 A JP 2003209387A JP 2002322297 A JP2002322297 A JP 2002322297A JP 2002322297 A JP2002322297 A JP 2002322297A JP 2003209387 A JP2003209387 A JP 2003209387A
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electromagnetic wave
layer
absorber
wave absorber
layers
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JP2002322297A
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English (en)
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Kyozo Ogawa
共三 小川
Masahiko Sakakibara
正彦 榊原
Yoshiyuki Moriyama
義幸 森山
Masami Yamashita
正己 山下
Hiroaki Oshima
洋晃 大島
Itaru Utsuki
格 宇津木
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Denka Co Ltd
Neomax Kiko Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
Hitachi Metals Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くて可撓性を有し、斜め入射の電磁波にも
対応でき、且つ耐候性を有する電磁波吸収体、特には
5.8GHzを中心周波数とするETCシステム用の電
磁波吸収体を提供する。 【解決手段】 本発明の電磁波吸収体1は、導電性材料
からなる反射層2と、その上に接着剤8を介して順次積
層された、母材である可撓性高分子材料に金属磁性体粉
を分散した複数層の第1の吸収体層3と、母材である可
撓性高分子材料に酸化物磁性体粉を分散した複数層の第
2の吸収体層4と、可撓性高分子材料からなる表面層5
と、を有する。前記第1の吸収体層3は、吸収体層3a
〜3dが接着剤8を介して順次積層されたものである。
前記第2の吸収体層4は吸収体層4a、4bが接着剤8
を介して順次積層されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波を吸収する電
磁波吸収体に関し、特にはノンストップ料金自動収受シ
ステムにおける道路面、料金所の天井面、料金所の上
屋、上側道路の裏面、表示灯の裏面等、電磁波の多重反
射することが多い個所に用いられ、電磁波の多重反射を
有効に且つ簡単に防止して料金自動収受の信頼性を向上
させる電磁波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下ノンストップ料金自動収受システム
を、英語のElectronic Toll Collectionの頭文字を用
いてETCシステムと記すことにする。ETCシステム
は料金所における料金自動収受業務を、5.8GHzを
中心周波数とするマイクロ波の無線通信により実施する
もので、通行車両は料金所で一時停止の必要がなくな
り、排気ガス及び発進加速騒音の低減など周囲環境の改
善や燃料節約、走行時間の短縮といった効果が見込まれ
ている。ETCシステムは、料金所に設置された路側ア
ンテナと、車両に塔載された車載器側アンテナとの間で
料金情報を無線で双方向通信して自動で料金を徴収する
ことにより、車両がノンストップ・ノンタッチで通行す
ることを実現するものである。路側アンテナは路上設置
の表示器や料金所ゲートに取り付けられ、ゲートを通行
する車両に対して上方から電波を発射する。
【0003】路側アンテナから発射された電波が道路面
と、路上設置の表示器、料金所ゲートあるいは料金所と
の間で多重反射して、車載器側アンテナが受信できるし
きい値以上の電波の到達範囲が、設定した範囲よりも広
がり、その到達範囲内に、同一あるいは隣接レーンの車
両が含まれ、システム誤動作の可能性がある。また、E
TCシステムが複数のレーンで使用される場合は、一つ
のレーンの路側アンテナから発射された電波が隣のレー
ンに入り、隣同士のレーンで混信する可能性もある。
【0004】前記誤動作あるいは混信の原因である多重
反射を低減するために、表示器、料金所ゲートあるいは
料金所に電磁波吸収体を貼付けることが行われている。
前記電磁波吸収体はコーナ(隅)部、湾曲部あるいは凹
部等にも貼付けできるようにするため、薄くて可撓性を
有することが必要である。また、前記電磁波吸収体への
電磁波の入射方向が垂直方向だけの場合は、電磁波吸収
体の設計は容易であるが、ETCシステムの電磁波吸収
体においては垂直方向以外に種々の方向から入射する、
斜め入射の電磁波にも対応する必要が有る。入射方向が
垂直方向の場合を入射角0度とすると、一般に0〜60
度の入射角において20dB以上の反射損失が望まれ
る。さらに、前記電磁波吸収体は屋外設置のため、直射
日光や風雨に曝されるので耐候性を必要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の斜め入射の電磁
波にも対応できる電磁波吸収体は種々提案されている。
例えば特開平8−340191号公報には、樹脂にフェ
ライトを分散し、このフェライトの共振作用により斜め
入射の電磁波にも対応できる電磁波吸収体が記載されて
いる。また特開2000−349539公報には、複数
の層の内の一部の層をハニカム構造の低比誘電率材層と
することにより、斜め入射の電磁波にも対応できる電磁
波吸収体が記載されている。しかしこれらはいずれも可
撓性について提案が無く、前述のETCシステムの電磁
波吸収体に必要な要件を十分には満足することができな
かった。そこで、本発明は、前記問題を解決し、薄くて
可撓性を有し、斜め入射の電磁波にも対応でき、且つ耐
候性を有する電磁波吸収体、特には5.8GHzを中心
周波数とするETCシステム用の電磁波吸収体を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性材料か
らなる反射層と、その上に順次積層された、母材に金属
磁性体粉を分散した単層あるいは複数層からなる第1の
吸収体層と、母材に酸化物磁性体粉を分散した単層ある
いは複数層からなる第2の吸収体層とを有することを特
徴とする電磁波吸収体である。
【0007】本発明では、前記反射層と前記第1の吸収
体層と前記第2の吸収体層との層間に誘電体層が介在
し、前記第1の吸収体層が複数層の場合には前記複数層
の層間に誘電体層が介在し、前記第2の吸収体層が複数
層の場合には前記複数層の層間に誘電体層が介在する電
磁波吸収体とすることができる。
【0008】本発明では、前記誘電体層を接着剤層で形
成することが好ましい。
【0009】本発明では、前記金属磁性体粉としてセン
ダスト,パーマロイ,パーメンジュール,Fe−Cr系
合金,電磁ステンレス鋼,カルボニル鉄粉または鉄など
の軟磁性物質からなる粉末を使用することができる。な
かでも、錆の発生を防ぎ長期に渡り安定した電磁波吸収
特性の得られるFe−Cr系合金または電磁ステンレス
鋼が好ましい。カルボニル鉄粉等の腐蝕しやすい粉末で
も表面処理を施して耐蝕性を向上させることで好適に使
用できる。
【0010】本発明では、前記酸化物磁性体粉の組成
は、Ni−Zn系フェライト、Mg−Zn系フェライ
ト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライ
ト、Cu−Zn−Mg系フェライト、Mn−Mg系フェ
ライトおよびNi−Cu−Zn系フェライトからなる群
から選ばれる1種又は2種以上からなるフェライトを主
成分とすることが好ましい。
【0011】本発明では、前記導電性材料をアルミニウ
ムで形成したシートとすることが好ましい。
【0012】本発明では、前記母材を可撓性高分子材料
で形成することが好ましい。
【0013】本発明では、前記可撓性高分子材料にアク
リル樹脂を採用することが好ましい。
【0014】本発明では、前記第1の吸収体層の誘電率
が前記第2の吸収体層の誘電率よりも大きいことが好ま
しい。
【0015】(作用)以下、電磁波が入射する側を「上
側」あるいは「上層側」、その反対側を「下側」あるいは「下
層側」と記す。誘電体がその隣接する物質との界面にお
いて、電磁波をある程度反射する作用をなすことは良く
知られていることであり、各層間に介在する前記接着剤
は、各層を互いに固着するとともに、接着剤の持つ前記
誘電体としての特性により、入射した電磁波を多重反射
させる作用をなす。すなわち、電磁波吸収体に入射した
電磁波が接着剤に到着すると、電磁波はこの接着剤内に
おいて、この接着剤を上下に挟む層との界面において多
重反射を繰り返し、電磁波の一部は上側の層に再入射
し、上側に吸収体層が有る場合は吸収されて減衰し一部
は電波磁吸収体から上側に出ていく。一方、それ以外の
電磁波は接着剤から下層側に入射し、下側に吸収体層が
有る場合は吸収されて減衰し、以下同様の多重反射を繰
り返しながらさらに下層に進む。
【0016】本発明の電波磁吸収体が、後述するような
斜め入射の電磁波に対しても良好な吸収特性を発揮する
理由は十分には解明されていないが、前述の多重反射の
繰り返しによる電磁波の減衰が原因の一つと推定され
る。また、分散させる材料が異なる第1の電磁波吸収体
層3と第2の電磁波吸収体層4を積層したことにより、
電磁波吸収体の表面インピーダンスが自由空間のインピ
ーダンスに近づき、表面での電磁波の反射が低減され、
それらを単独で用いる場合よりも良好な吸収特性を発揮
しやすいとも推定される。電磁波が入射する層の誘電率
が大きいほど電磁波が反射されやすく、特に電磁波の減
衰が不充分な上層側で、その傾向が顕著であるので、本
実施形態においては、誘電率が小さい第2の電磁波吸収
体層4を上層側に配設し、誘電率が大きい第1の電磁波
吸収体層3を下層側に配設した。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る電磁波吸収体の、一
実施形態の断面図を図1に示す。以下、この実施形態に
ついて図を参照しながら説明する。電磁波吸収体1は、
導電性材料からなる反射層2と、その上に誘電体層であ
る接着剤8を介して順次積層された、母材である可撓性
高分子材料に金属磁性体粉を分散した複数層の第1の吸
収体層3と、母材である可撓性高分子材料に酸化物磁性
体粉を分散した複数層の第2の吸収体層4と、可撓性高
分子材料からなる表面層5とを有する。前記第1の吸収
体層3は、吸収体層3a〜3dが接着剤8を介して順次
積層されたものである。前記第2の吸収体層4は吸収体
層4a、4bが接着剤8を介して順次積層されたもので
ある。本実施形態では第1の電磁波吸収体層3を4層、
第2の電磁波吸収体層4を2層の層数としたが、これに
限定されず使用する材料、条件等に応じ最適の層数とす
れば良い。また、屋内使用等で耐候性があまり必要とさ
れない場合は、表面層5を有しない電磁波吸収体として
も良い。
【0018】反射層2は、入射して第1の吸収体層3お
よび第2の吸収体層4を透過した電磁波を反射するため
のものであり、第1の吸収体層3および第2の吸収体層
4は入射した電磁波および反射層2で反射された電磁波
を吸収するためのものであり、表面層5は、第2の波吸
収体層4を直射日光や風雨から保護し、電波磁吸収体1
に耐候性を持たせるためのものである。
【0019】反射層2はアルミニウムシートであり、厚
さは5〜100μmであることが望ましい。5μm未満
では電磁波を反射する機能が不充分となり、100μm
を超えると材料費が高価となり原価高となる。反射層2
はアルミニウムシートに限定されず銅板シート、樹脂膜
に導電性金属を蒸着したもの、あるいは樹脂膜に導電性
金属粉を含有させたものとしても良く、導電性を有する
層であれば任意のものが使用できる。また、前記アルミ
ニウムシート等導電性を有する層の下側に厚さ100μ
m程度の保護層を付加して反射層2を構成しても良い。
【0020】前記吸収体層3a〜3dおよび吸収体層4
a、4bは、母材であるゴムあるいはプラスチック等の
可撓性高分子材料に、必要に応じて電磁波吸収機能を有
する粉末等を分散し、且つ厚さの規制を受けながら、長
さ方向に連続して製作する製法によりシート化したもの
である。前記製法としては例えばロール圧延法、ドクタ
ーブレード法、押出し法、射出成形法、ロールコータ法
あるいはダイコータ法等がある。
【0021】前記可撓性高分子材料は、有機物高分子材
料で可撓性があり比重が1.5以下で耐候性を有し、例
えばクロロプレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シ
リコーンゴム、アクリルゴム、軟質塩化ビニル樹脂等で
ある。前記可撓性高分子材料がシリコーンゴム、軟質塩
化ビニル樹脂等の場合は、その厚さは0.1〜0.8m
mが好ましい。0.1mm未満では前記電磁波吸収機能
を有する粉末等を分散して電磁波吸収体層とした場合の
電磁波吸収性能が不足し、0.8mmを超えると可撓性
が不足する。より好ましい厚さは0.15〜0.75m
mである。前記可撓性高分子材料がクロロプレンゴム、
ブチルゴム、ウレタンゴム等のゴムの場合は、その厚さ
の下限値は前記シリコーンゴム、軟質塩化ビニル樹脂等
の場合と同じであるが、上限値は前記シリコーンゴム、
軟質塩化ビニル樹脂等の場合よりも大きくすることが可
能であり、各材料毎に可撓性を維持できる範囲で上限値
を定めれば良い。
【0022】なお近年、安全性の面から難燃性が要求さ
れ、且つ地球環境保護の観点からは、電磁波吸収体を焼
却処理する時に、塩素等を含む有害ガスが発生しないよ
うにするため塩素、臭素等のハロゲン化合物を含有しな
い、所謂ハロゲンフリーの電磁波吸収体が求められるの
で、前記難燃性でハロゲンフリーの電磁波吸収体とする
ためには、EPDMあるいはアクリル樹脂の母材に水酸
化アルミニウム及び/又は赤燐の難燃化助剤を添加した
樹脂とすることも望ましい。
【0023】吸収体層3a〜3dは前記可撓性高分子材
料に金属磁性体粉を分散したものである。前記金属磁性
体粉は、例えば比重が6.0以上の金属でFe−Cu−
Nb−Si−B系ナノ結晶化合金から水アトマイズ法に
より粒形状粉をアトライタにて摩砕することにより製造
した平均粒径が0.1〜50μmで平均厚さが3μm以
下の扁平形状粉やカルボニル鉄合金、アモルファス合
金、Fe−Si系合金、モリブデンパーマロイ、スーパ
ーマロイ等の扁平形状粉を用いても良く、あるいは平均
粒径が50μm以下のFe−Cu−Nb−Si−B系ナ
ノ結晶化合金、カルボニル鉄合金、アモルファス合金、
Fe−Si系合金、モリブデンパーマロイ、スーパーマ
ロイ等の粒形状粉を用いても良い。またこれらの金属磁
性体粉は酸化され易いため、予め酸化防止剤で表面処理
するのが望ましい。
【0024】前記金属磁性体粉の分散量は60〜82質
量%が好ましい。60質量%未満であると吸収性能が低
下し、80質量%を超えると材料代が高価になるばかり
でなく、重量が重く、可撓性、耐久性等が低下し実用上
好ましくない。前記可撓性高分子材料に、前記金属磁性
体粉を分散してシート化した吸収体層3a〜3dは周波
数5.8GHzにおいて、μ’(複素透磁率の実数部)
≧1.0かつμ”(複素透磁率の虚数部)≧0.3かつ
ε’(複素誘電率の実数部)≧6かつε”(複素誘電率
の虚数部)≧0.4であるのが望ましい。そして、この
第1の電磁波吸収体層3の誘電率が後述する第2の電磁
波吸収体層4の誘電率よりも大きくなるようにする。
【0025】吸収体層4a、4bは、前記可撓性高分子
材料に、酸化物磁性体粉を分散したものであり、前記酸
化物磁性体粉の組成は、Ni−Zn系フェライト、Mg
−Zn系フェライト、Mn−Zn系フェライト、Cu−
Zn系フェライト、Cu−Zn−Mg系フェライト、M
n−Mg系フェライトおよびNi−Cu−Zn系フェラ
イトからなる群から選ばれる1種又は2種以上からなる
フェライトを主成分とする。粉末の平均粒径は混合性、
分散性、造粒性、および成形性等のハンドリング性を考
慮すると0.5〜10μm程度が好ましい。前記酸化物
磁性体粉の分散量は50〜80質量%が好ましい。50
質量%未満であると吸収性能が低下し、80質量%を超
えると材料代が高価になるばかりでなく、重量が重く、
可撓性、耐久性等が低下し実用上好ましくない。前記可
撓性高分子材料に、前記酸化物磁性体粉を分散してシー
ト化した吸収体層4a、4bは周波数5.8GHzにお
いて、μ’(複素透磁率の実数部)≧1.2かつμ”
(複素透磁率の虚数部)≧0.5かつε’(複素誘電率
の実数部)≧5かつε”(複素誘電率の虚数部)≧0.
1であるのが望ましい。
【0026】表面層5の可撓性高分子材料は、誘電率が
10以下とするのが好ましい。誘電率が10を超えると
電磁波吸収性能の広帯域性が失われる為実用上好ましく
ない。より好ましい誘電率は8以下である。また表面層
5に用いる可撓性高分子材料にFe−Ni−Zn−Cu
系、Fe−Mg−Zn−Cu系及びFe−Mn−Zn系
ソフトフェライト粉砕粉を分散させると、電磁波の反射
を低減でき好ましい。表面層5の厚さは30〜500μ
m(不燃化でガラスクロスラミネートを想定)であるこ
とが望ましい。30μm未満では耐候性が不足し、50
0μmを超えると電磁波吸収体1の厚さ寸法が大きくな
り、可撓性が不充分となる。また、電磁波吸収性能の広
帯域化が失われる。より好ましい厚さは40〜450μ
mである。
【0027】接着剤8の厚さは10〜150μmが好ま
しい。10μm未満では誘電体層としての特性が不足
し、150μmを超えると接着剤としての好適な厚さを
はずれ、接着不良等が懸念される。より好ましい厚さは
15〜100μmである。接着剤8の誘電率はε=3.
5〜7が好ましい。3.5未満では誘電体層としての特
性(電磁波を多重反射させる)が不足し、7を超えると
電磁波を反射し過ぎて電磁波としての特性に悪影響を及
ぼす。より好ましい誘電率は4〜6である。なお、本実
施形態では誘電体層として接着剤を使用したがこれに限
定されず、例えば同程度の誘電率の樹脂フィルムを熱圧
着しても良い。
【0028】(実施例1)アルミニウムシートとして可
撓性を有する厚さ15μmのアルミ箔を使用し、このア
ルミ箔の下側に厚さ100μmの保護層を付加すること
により反射層2を製作した。
【0029】可撓性を有するアクリル樹脂に、金属磁性
体粉であるカルボニル鉄粉を69質量%(すなわちアク
リル樹脂+難燃剤が混合されたマトリックス100質量
部に対しカルボニル鉄粉225質量部)分散させて厚さ
0.6mmの吸収体層3a、吸収体層3bおよび吸収体
層3cを製作した。同様な組成で厚さ0.3mmの吸収
体層3dを製作した。前記吸収体層3dの厚さを吸収体
層3a〜3cの厚さより薄くした理由は、電磁波吸収体
1の厚さ寸法をできるだけ薄くして可撓性を増すためで
あり、例えば吸収体層3a〜3dを厚さ0.52mmに
揃えて製作しても良い。前記カルボニル鉄粉は、BAS
F社製グレードESのものであり、平均粒子径3.0〜
4.5μmで、mass%成分はFe>97.7、C<
1.1、N<1.1、O<0.4であり、30〜100
MHzで高いQ値となる。この吸収体層3a〜3dの透
磁率および誘電率は、周波数5.8GHzにおいて、
μ’(複素透磁率の実数部)=1.3かつμ”(複素透
磁率の虚数部)=0.7かつε’(複素誘電率の実数
部)=11.6かつε”(複素誘電率の虚数部)=1.
0である。
【0030】可撓性を有するアクリル樹脂に、酸化物磁
性体粉であるNi−Zn系フェライト粉末を66質量%
(すなわちアクリル樹脂+難燃剤が混合されたマトリッ
クス100質量部に対しNi−Zn系フェライト粉末2
00質量部)分散させて厚さ0.3mmの吸収体層4
a、4bを製作した。前記Ni−Zn系フェライト粉末
は日立金属社製DL−2Sであり、平均粒子径2〜3μ
mで初透磁率μi=2000のものである。この吸収体
層4a、4bの透磁率および誘電率は、周波数5.8G
Hzにおいて、μ’(複素透磁率の実数部)=2.1か
つμ”(複素透磁率の虚数部)=1.3かつε’(複素
誘電率の実数部)=9.5かつε”(複素誘電率の虚数
部)=0.2である。
【0031】可撓性を有する厚さ100μmの高耐候性
アクリル保護フィルムである、電気化学工業社製DXフ
ィルムを表面層5とした。この表面層5の誘電率は3.
4である。この表面層5は耐候性に優れるとともに、各
種の色を付すことができ、使用者の要望によって、色を
選択でき、意匠性にも優れる。
【0032】接着剤は誘電率5のアクリル系接着剤と
し、1層の厚さは略30μmとした。アクリル系接着剤
とした理由は、本実施例における電磁波吸収体層がアク
リル樹脂であるため、相性を良くするため同系統の材質
としたものである。接着性に問題無ければアクリル系以
外のものでも良い。
【0033】前記各部材を実施形態の構成に積層接着し
て図1の電磁波吸収体1を製作した。この電磁波吸収体
は薄くて可撓性が有るので、貼付け対象のコーナ(隅)
部、湾曲部あるいは凹部等にも貼付けできる。また、こ
の電磁波吸収体の電磁波吸収性能をタイムドメイン法を
用いて評価した結果を図2に示す。図において電磁波入
射角0度とは垂直入射のことであり、角度が大になる程
斜め入射となる。図から電磁波入射角0〜80度におい
て20dB以上の反射損失が得られている。
【0034】(実施例2)吸収体層3a〜3d、および
吸収体層4a、4bの可撓性高分子材料を、アクリル1
00質量部に水酸化アルミニウム150質量部および赤
燐1質量部添加した難燃化され且つハロゲンフリーの樹
脂としたこと以外は、実施例1と同様な電磁波吸収体を
製作した。この電磁波吸収体は難燃性であるとともに、
塩素、臭素等のハロゲン化合物を含有しない所謂ハロゲ
ンフリーの材質であるため、電磁波吸収体を焼却処理す
る時に、塩素等を含む有害ガスが発生せず、地球環境保
護の観点から好ましい。そしてこの電磁波吸収体は薄く
て可撓性が有るので、貼付け対象のコーナ(隅)部、湾
曲部あるいは凹部等にも貼付けできる。また、この電磁
波吸収体の電磁波吸収性能をタイムドメイン法を用いて
評価した結果を図3に示す。図より、この電磁波吸収体
は実施例1と略同様な電磁波吸収性能を示すことがわか
る。
【0035】(比較例)図4は比較例である電磁波吸収
体6を示す。以下、図4を参照して比較例について説明
する。なお、同一部分は図1と同じ符号を付す。反射層
2、表面層5および接着剤8は実施例1と同じである。
可撓性を有するアクリル樹脂に、金属磁性体粉であるカ
ルボニル鉄粉を73質量%(すなわちアクリル樹脂+難
燃剤が混合されたマトリックス100質量部に対しカル
ボニル鉄粉275質量部)分散させて厚さ2.1mmの
吸収体層7を製作した。接着剤8を用いて前記反射層
2、吸収体層7および表面層5を固着し電磁波吸収体6
を製作した。この電磁波吸収体の電磁波吸収性能をタイ
ムドメイン法を用いて評価した結果を図5に示す。図よ
り、この電磁波吸収体は電磁波入射角が47度以上にな
ると20dB以上の反射損失が得られず、斜め入射の電
磁波に対して電磁波吸収性能が不足することがわかる。
【0036】(実施例3)実施例1、2では、5.8GH
zを中心周波数とするETCシステム用の電磁波吸収体
について記載したが、これに限定されず、他の種々の周
波数帯域用の電磁波吸収体についても、それらに応じた
寸法材質等を選定することにより、提供できる。例え
ば、2.45GHz用の電磁波吸収体については、金属
磁性体粉の量を多くし、第2の吸収体層の層数を増やす
ことにより、図3と略同様な電磁波吸収性能を持つ電磁
波吸収体を提供できる。このような電磁波吸収体11を
図6を参照しながら説明する。なお、同一部分は図1あ
るいは図4と同じ符号を付す。
【0037】反射層2、表面層5および接着剤8は実施
例1と同じである。第1の吸収体層13は、吸収体層1
3a〜13dが接着剤8を介して順次積層されたもので
ある。吸収体層13a〜13dはカルボニル鉄粉の分散
割合を75質量%(すなわちアクリル樹脂+難燃剤が混
合されたマトリックス100質量部に対しカルボニル鉄
粉300質量部)とし、それ以外は実施例1の吸収体層
3a〜3dと同じである。第2の吸収体層14は吸収体
層14a〜14cが接着剤8を介して順次積層されたも
のである。吸収体層14a、14bは実施例1の吸収体
層4a、4bと同じである。そして吸収体層14aと同
じものである吸収体層14cを吸収体層14bの上側に
接着剤8を介して配設した。
【0038】前記各部材を積層接着して電磁波吸収体1
1を製作した。この電磁波吸収体は薄くて可撓性が有る
ので、貼付け対象のコーナ(隅)部、湾曲部あるいは凹
部等にも貼付けできる。また、この電磁波吸収体の電磁
波吸収性能をタイムドメイン法を用いて評価した結果を
図7に示す。図から電磁波入射角0〜80度において2
0dB以上の反射損失が得られている。
【0039】(参考例1)第1の吸収体層と第2の吸収
体層とをそれぞれ一層からなる構成とし、それぞれの層
の厚さを実施例1のそれと同じにしたことを除いて実施
例1と同様にして電磁波吸収体を製作した。実施例1と
同様に評価したところ、入射角度の大きな電磁波に対し
てはやや反射損失が低下した。
【0040】(参考例2)第1の吸収体層と第2の吸収
体層とをそれぞれ一層からなる構成とし、それぞれの層
の厚さを実施例3のそれと同じにしたことを除いて実施
例3と同様にして電磁波吸収体を製作した。実施例3と
同様に評価したところ、入射角度の大きな電磁波に対し
てはやや反射損失が低下した。
【0041】以上、本発明の実施の形態あるいは実施例
について説明したが、本発明は上記実施の形態あるいは
実施例に限定されるものではない。実施の形態あるいは
実施例に記した寸法形状材質等はこれに限定されるもの
ではなく、機能、生産性等を勘案して最適のものとすれ
ば良い。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、薄くて可撓性を有し、
斜め入射の電磁波にも対応でき、且つ耐候性を有する電
磁波吸収体を提供することができ、特には5.8GHz
を中心周波数とするETCシステム用の電磁波吸収体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波吸収体の実施形態を示す断面図
である。
【図2】実施例1の電磁波吸収体を評価した結果を示す
図である。
【図3】実施例2の電磁波吸収体を評価した結果を示す
図である。
【図4】比較例の電磁波吸収体を示す断面図である。
【図5】比較例の電磁波吸収体を評価した結果を示す図
である。
【図6】実施例3の電磁波吸収体を示す断面図である。
【図7】実施例3の電磁波吸収体を評価した結果を示す
図である。
【0046】
【符号の説明】
1,6,11 電磁波吸収体 2 反射層 3,13 第1の吸収体層 3a〜3d,4a,4b,7,13a〜13d,14a
〜14c 吸収体層 4,14 第2の吸収体層 5 表面層 8 接着剤
フロントページの続き (72)発明者 榊原 正彦 埼玉県熊谷市別府3−51 (72)発明者 森山 義幸 群馬県甘楽郡甘楽町善慶寺550−1日立金 属株式会社鳥取工場甘楽分工場内 (72)発明者 山下 正己 神奈川県鎌倉市台2丁目13番1号東洋化学 株式会社内 (72)発明者 大島 洋晃 神奈川県鎌倉市台2丁目13番1号東洋化学 株式会社内 (72)発明者 宇津木 格 神奈川県鎌倉市台2丁目13番1号東洋化学 株式会社内 Fターム(参考) 5E321 BB23 BB25 BB33 BB44 BB51 CC16 GG11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料からなる反射層と、その上に
    順次積層された、母材に金属磁性体粉を分散した単層あ
    るいは複数層からなる第1の吸収体層と、母材に酸化物
    磁性体粉を分散した単層あるいは複数層からなる第2の
    吸収体層とを有することを特徴とする電磁波吸収体。
  2. 【請求項2】 前記反射層と前記第1の吸収体層と前記
    第2の吸収体層との層間に誘電体層が介在し、前記第1
    の吸収体層が複数層の場合には前記複数層の層間に誘電
    体層が介在し、前記第2の吸収体層が複数層の場合には
    前記複数層の層間に誘電体層が介在することを特徴とす
    る請求項1に記載の電磁波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記誘電体層が接着剤からなることを特
    徴とする請求項2に記載の電磁波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記金属磁性体粉がカルボニル鉄粉であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    電磁波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記酸化物磁性体粉の組成は、Ni−Z
    n系フェライト、Mg−Zn系フェライト、Mn−Zn
    系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Cu−Zn−
    Mg系フェライト、Mn−Mg系フェライトおよびNi
    −Cu−Zn系フェライトからなる群から選ばれる1種
    又は2種以上からなるフェライトを主成分とすることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電磁波吸
    収体。
  6. 【請求項6】 前記導電性材料がアルミニウムシートで
    あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の電磁波吸収体。
  7. 【請求項7】 前記母材が可撓性高分子材料であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電磁波
    吸収体。
  8. 【請求項8】 前記可撓性高分子材料がアクリル樹脂で
    あることを特徴とする、請求項7に記載の電磁波吸収
    体。
  9. 【請求項9】 前記第1の吸収体層の誘電率が、前記第
    2の吸収体層の誘電率よりも大きいことを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれかに記載の電磁波吸収体。
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