JP3288999B2 - 自動料金収受システム用電波吸収パネルおよび不要電波抑制方法 - Google Patents

自動料金収受システム用電波吸収パネルおよび不要電波抑制方法

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JP3288999B2
JP3288999B2 JP2000028041A JP2000028041A JP3288999B2 JP 3288999 B2 JP3288999 B2 JP 3288999B2 JP 2000028041 A JP2000028041 A JP 2000028041A JP 2000028041 A JP2000028041 A JP 2000028041A JP 3288999 B2 JP3288999 B2 JP 3288999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動料金収受シス
テムにおいて、路上側アンテナと車載器側アンテナとの
双方向通信において発生する不要な電波を抑制するため
の自動料金収受システム用電波吸収パネルおよび不要電
波抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、有料道路の料金所における渋滞を
緩和する手段として、自動料金収受システム(ETC
(Electronic Toll Collection System)とも呼ばれ
る。)が注目されている。このシステムは、路上側アン
テナと車に搭載した車載器における車載器側アンテナと
の間で、通行料金に関する情報を無線で双方向通信する
ことによって、自動的に通行料金の収受を行うものであ
る。
【0003】このシステムにおいて、路上側アンテナ
は、料金所のゲートや路上に設置された表示器等に設置
され、ゲートを通過する車に対して上方より電波を放射
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、立体交差に
おいて、下側の道路に自動料金収受システムを採用した
料金所が設けられた場合には、路上側アンテナより放射
された電波が道路面と上側の道路の下面との間で多重反
射する可能性がある。そのため、車載器側アンテナが受
信可能なしきい値以上の電波の到達範囲が目標とする範
囲よりも広がり、その到達範囲内に、同一レーンや隣接
する複数のレーンを走行中の複数の車が入り、システム
が誤動作する可能性があるという問題点がある。
【0005】また、立体交差の場合に限らず、路上側ア
ンテナより放射された電波が道路面と、路上に設置され
た表示器との間で多重反射したり、路上側アンテナより
放射された電波が道路面と、料金所のゲートの屋根部分
との間で多重反射したりして、同様の問題を生じる可能
性もある。更には、路上側アンテナより放射された電波
が、表示器の支持部や料金所のゲートの側部で反射し
て、同様の問題を生じる可能性もある。また、複数のレ
ーンにおいて自動料金収受システムが採用されている場
合には、あるレーンにおける路上側アンテナより放射さ
れた電波が、隣接する他のレーンに漏れて、隣接する複
数のレーン間において混信が発生する可能性もある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、自動料金収受システムにおいて、路
上側アンテナと車載器側アンテナとの双方向通信におい
て発生する不要な電波を抑制して、システムの誤動作を
防止できるようにした自動料金収受システム用電波吸収
パネルおよび自動料金収受システムにおける不要電波抑
制方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動料金収受シ
ステム用電波吸収パネルは、自動料金収受システムにお
ける路上側アンテナと車載器側アンテナとの双方向通信
において発生する不要な電波を抑制するための電波吸収
と、この電波吸収体を保持する保持部とを備えたもの
である。
【0008】本発明の自動料金収受システムにおける不
要電波抑制方法は、自動料金収受システムにおける路上
側アンテナと車載器側アンテナとの双方向通信において
発生する不要な電波を抑制するための電波吸収体と、こ
の電波吸収体を保持する保持部とを備えた自動料金収受
システム用電波吸収パネルを設けるものである。
【0009】本発明の自動料金収受システム用電波吸収
パネルまたは自動料金収受システムにおける不要電波抑
制方法では、電波吸収体によって、路上側アンテナと車
載器側アンテナとの双方向通信において発生する不要な
電波が抑制される。
【0010】本発明の電波吸収パネルまたは不要電波抑
制方法において、電波吸収体は、自動料金収受システム
で使用される電波の周波数である5.8GHzにおい
て、電界が入射面に垂直な偏波(TE波)と磁界が入射
面に垂直な偏波(TM波)のいずれに対しても、電波吸
収体に対する入射角度が0°から65°の範囲内におい
て反射減衰量が10dB以上となるものである。
【0011】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体は、電波の周波数
5.8GHzにおいて、電界が入射面に垂直な偏波(T
E波)と磁界が入射面に垂直な偏波(TM波)のいずれ
に対しても、電波吸収体に対する入射角度が0°から4
0°の範囲内において反射減衰量が20dB以上とな
り、電波吸収体に対する入射角度が40°から65°の
範囲(40°は含まない)内において反射減衰量が10
dB以上となるものであってもよい。
【0012】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体は、単層または積層
された複数の層からなり、平板状をなしていてもよい。
【0013】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体は、自動料金収受シ
ステムにおける周辺構造物による反射によって発生する
不要な電波を抑制するものであってもよい。この場合に
は、保持部は、電波吸収体を周辺構造物に取り付ける
のであってもよい。また、周辺構造物は、料金所の上方
に配置された道路であってもよいし、路上に設置された
表示器とその支持部の少なくとも一方であってもよい
し、料金所の少なくとも一部であってもよい。
【0014】なお、本発明において、電波吸収パネル
は、周辺構造物の少なくとも一部を兼ねていてもよい。
すなわち、周辺構造物の全体が電波吸収パネルで構成さ
れていてもよいし、周辺構造物の一部が電波吸収パネル
で構成されていてもよい。
【0015】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体は、複数のレーン間
における混信を防ぐために電波を遮蔽するように、複数
のレーン間に配置されてもよい。
【0016】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体は吸音性を有してい
てもよい。
【0017】また、本発明の電波吸収パネルまたは不要
電波抑制方法において、電波吸収体を保護する保護部材
を設けてもよい。この場合、保護部材は吸音性を有して
いてもよい。また、電波吸収体は吸音性を有し、保護部
材は多数の開口を有していてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]始めに、図1を参照して、本発明
の第1の実施の形態に係る自動料金収受システム用電波
吸収パネル(以下、単に電波吸収パネルと言う。)およ
び自動料金収受システムにおける不要電波抑制方法(以
下、単に不要電波抑制方法と言う。)の概要について説
明する。本実施の形態では、自動料金収受システムにお
ける路上側アンテナと車載器側アンテナとの双方向通信
において発生する不要な電波を抑制するための電波吸収
体を設ける。
【0019】図1は、本実施の形態が適用される料金所
の周辺の構成の一例を示す説明図である。この例では、
料金所1にはゲート2が設けられ、ゲート2の上部に、
自動料金収受システムにおける路上側アンテナ3が設け
られている。自動料金収受システムでは、路上側アンテ
ナ3と、車4に搭載した車載器5における車載器側アン
テナとの間で、通行料金に関する情報を無線で交信する
ことによって、自動的に通行料金の収受を行うようにな
っている。路上側アンテナ3は、料金所1が設置されて
いる道路6に向けて電波を放射するようになっている。
【0020】また、料金所1の上方には、道路6と立体
交差する他の道路7が配置されている。このような状況
において、本実施の形態に係る電波吸収パネルおよび不
要電波抑制方法を用いない場合には、路上側アンテナ3
より放射された電波が、下側の道路6の上面と、上側の
道路7の下面との間で多重反射する可能性がある。その
結果、車載器5における車載器側アンテナが受信可能な
しきい値以上の電波の到達範囲が目標とする範囲よりも
広がり、その到達範囲内に、同一レーンや隣接する複数
のレーンを走行中の複数の車が入り、システムが誤動作
する可能性がある。
【0021】これを防止するために、本実施の形態に係
る不要電波抑制方法では、路上側アンテナ3より放射さ
れる電波の不要な進行方向の先の周辺構造物である上側
の道路7に、本実施の形態に係る電波吸収パネル10を
設けている。具体的には、電波吸収パネル10は、料金
所の上方に配置された道路7の下の桁において、路上側
アンテナ3から放射され、下方の道路6で反射した電波
の進行方向の先の位置に取り付けられている。
【0022】次に、図2ないし図5を参照して、本実施
の形態に係る電波吸収パネル10の構成について説明す
る。図2は電波吸収パネル10の平面図、図3は電波吸
収パネル10の正面図、図4は電波吸収パネル10の底
面図、図5は図3におけるA−A線断面図である。
【0023】電波吸収パネル10の全体形状は扁平な直
方体形状をなし、平面形状は長方形をなしている。
【0024】電波吸収パネル10は、自動料金収受シス
テムにおける周辺構造物による反射によって発生する不
要な電波を抑制するための電波吸収体11と、この電波
吸収体11を保持し、電波の不要な進行方向の先の周辺
構造物に取り付けられる保持部としてのパネル本体20
と、電波吸収体11を保護する保護部材30とを備えて
いる。
【0025】パネル本体20は、人が乗れる程度の大き
さと強度を有している。従って、電波吸収パネル10
は、後で説明するように、電波吸収パネル10自体を道
路7の桁に取り付ける際の足場として利用することが可
能になっている。
【0026】パネル本体20は、例えばアルミニウム板
を用いて扁平な箱形に形成された枠体21と、この枠体
21の下面に接合された補強材22とを有している。枠
体21の上面は、枠体21の強度を高めるために、凸部
と凹部が交互に配置された波形に形成されている。枠体
21の上面には、吊りボルト23が設けられている。こ
の吊りボルト23は、電波吸収パネル10を足場として
利用する際に用いられる他、電波吸収パネル10の落下
防止のために用いられる。吊りボルト23としては、例
えばアイボルトが用いられる。また、枠体21の長手方
向の両端部には、図3に示したように、例えば横梁41
を介して複数の電波吸収パネル10を連結する際の目地
となる目地部材24が取り付けられている。また、枠体
21の長手方向に直交する方向の一方の端部には、複数
の電波吸収パネル10を連結する際の目地となる目地部
材25が取り付けられている。
【0027】電波吸収体11は、例えば、単層または積
層された複数の層からなり、平板状をなしている。より
詳しく説明すると、電波吸収体11は、例えば、金属製
の反射板12と、この反射板12に貼り付けられた電波
吸収部材13とを有している。電波吸収部材13は、例
えば、2枚の平板形の電波吸収材13a,13bを積層
して構成されている。電波吸収体11は、反射板12が
補強材22と隣接するように、パネル本体20に取り付
けられている。また、電波吸収体11は、たわみ防止ボ
ルト15を介して補強材22の下端部に連結されてい
る。
【0028】保護部材30は、例えばポリカーボネート
板によって構成され、電波吸収体11を覆うように設け
られている。保護部材30の表面には、汚れ防止のため
に、超親水性光触媒塗装が施されている。
【0029】次に、図6を参照して、電波吸収体11の
構成について詳しく説明する。図6は電波吸収体11の
構成を示す斜視図である。本実施の形態における電波吸
収体11は、金属製の反射板12の一方の面に、電波吸
収部材13を構成する電波吸収材13a,13bを順に
積層して形成されている。電波吸収材13bの表面は保
護部材30によって覆われている。
【0030】電波吸収材13a,13bとしては、例え
ば、発泡体よりなる平板形の基材に抵抗体としてのカー
ボンを混合して構成されたカーボン含有発泡体平板形電
波吸収材が用いられる。このカーボン含有発泡体平板形
電波吸収材は、軽量且つ比較的安価であり、カーボンの
含有量を調整することによって、目標とする電波吸収性
能を満足させることが可能である。また、カーボン含有
発泡体平板形電波吸収材の多層構造とすることにより、
斜め入射特性に優れた電波吸収部材13を実現すること
ができる。発泡体よりなる基材としては、例えば、電気
的・化学的安定性および耐久性に優れた発泡ポリエチレ
ンが用いられる。
【0031】なお、電波吸収部材13は、上記のような
カーボン含有発泡体平板形電波吸収材の多層構造のもの
に限らず、カーボン含有発泡体平板形電波吸収材の単層
構造としたり、フェライトの磁気損失を利用するゴムフ
ェライト吸収材等の他の電波吸収材で構成してもよい。
【0032】電波吸収体11の性能は、自動料金収受シ
ステムで使用される電波の周波数(例えば5.8GH
z)において、電界が入射面に垂直な偏波であるTE
(Transverse Electronic)波と磁界が入射面に垂直な
偏波であるTM(Transverse Magnetic)波のいずれに
対しても、所定の電波の入射角度範囲の電波に対して所
定値以上の反射減衰量が得られるものとする。具体的に
は、電波吸収体11の性能としては、自動料金収受シス
テムで使用される電波の周波数(例えば5.8GHz)
において、TE波とTE波のいずれに対しても、電波吸
収体11に対する電波の入射角度が0°から65°の範
囲内において、反射減衰量が10dB以上であることが
望ましい。好ましくは、電波吸収体11の性能として
は、自動料金収受システムで使用される電波の周波数
(例えば5.8GHz)において、TE波とTE波のい
ずれに対しても、電波吸収体11に対する電波の入射角
度が0°から40°の範囲内において反射減衰量が20
dB以上であり、電波吸収体11に対する電波の入射角
度が40°から65°の範囲(40°は含まない)内に
おいて反射減衰量が10dB以上であることが望まし
い。より好ましくは、電波吸収体11の性能としては、
自動料金収受システムで使用される電波の周波数(例え
ば5.8GHz)において、TE波とTE波のいずれに
対しても、電波吸収体11に対する電波の入射角度が0
°から50°の範囲内において反射減衰量が20dB以
上であり、電波吸収体11に対する電波の入射角度が5
0°から65°の範囲(50°は含まない)内において
反射減衰量が10dB以上であることが望ましい。
【0033】ここで、一例として、電波吸収材13a,
13bとしてカーボン含有発泡体平板形電波吸収材を用
い、保護部材30としてポリカーボネート板を用い、電
波吸収材13aの厚みを27mm、電波吸収材13bの
厚みを7mm、保護部材30の厚みを1mmとした場合
の電波吸収体11の性能を図7および図8に示す。図7
は電波吸収体11に対する電波の入射角度と電波吸収体
11による反射減衰量との関係を示す特性図であり、図
8は電波の周波数と電波吸収体11による反射減衰量と
の関係を示す特性図である。これらの図から、上記の条
件の電波吸収体11は、上述した望ましい性能を有して
いることが分かる。
【0034】また、カーボン含有発泡体平板形電波吸収
材は吸音性も有するため、電波吸収材13a,13bと
してカーボン含有発泡体平板形電波吸収材を用いた場合
には、電波吸収体11は吸音性を有することになる。こ
のように電波吸収体11が吸音性を有する場合には、電
波吸収パネル10によって騒音を減衰させることが可能
になる。
【0035】また、保護部材30を吸音部材で構成する
等により、保護部材30が吸音性を有するようにしても
よい。この場合にも、電波吸収パネル10によって騒音
を減衰させることが可能になる。
【0036】また、電波吸収体11が吸音性を有するよ
うにすると共に、図9に示したように、保護部材30が
多数の開口30aを有するようにしてもよい。この場合
には、電波吸収パネル10に入射した音波が保護部材3
0の開口30aを通過して電波吸収体11によって吸収
されるので、保護部材30が開口30aを有しない場合
に比べて、より効果的に電波吸収パネル10によって騒
音を減衰させることが可能になる。
【0037】また、本実施の形態において、電波吸収パ
ネル10の表面(電波吸収パネル10が保護部材30を
有する場合には保護部材30の表面)に標示や模様を施
して、電波吸収パネル10が標示機能や化粧機能を有す
るようにしてもよい。
【0038】次に、図10ないし図12を参照して、本
実施の形態に係る電波吸収パネル10の取り付け方法の
一例について説明する。本実施の形態では、複数の電波
吸収パネル10が平面方向に複数並べられ、一体化され
て、パネル集合体を構成し、このパネル集合体を周辺構
造物に取り付ける。
【0039】図10は、本実施の形態におけるパネル集
合体の構成の一例を示す平面図である。この例における
パネル集合体50は、電波吸収パネル10を縦方向に3
枚、横方向に8枚並べて、24枚の電波吸収パネル10
を一体化して構成されている。なお、電波吸収パネル1
0の縦、横の寸法や、一体化する数は、任意に設計する
ことができる。ここでは、一例として、電波吸収パネル
10の寸法を、縦1590mm、横590mmとする。
電波吸収パネル10の厚みは100mm程度である。
【0040】図10に示したパネル集合体50では、縦
方向に隣り合う電波吸収パネル10は、横梁41を介し
て連結されている。このパネル集合体50では、更に、
横梁41に直交するように配置され、横梁41の上面に
結合された複数の縦梁42が設けられている。
【0041】図11は、パネル集合体50の取り付け部
分を示す側面図である。この図に示したように、上側の
道路7の桁60に対して支持材61を介して取り付けら
れる。
【0042】図12は、図11におけるB部を拡大して
示す断面図である。この図に示したように、支持材61
の下端部は、例えばボルトによって、パネル集合体50
の横梁41に連結されている。なお、パネル集合体50
の上面における端部には化粧板62が取り付けられてい
る。また、図示しないが、吊りボルト23には、落下防
止用のワイヤが挿通される。
【0043】なお、パネル集合体50の取り付け方法
は、図11および図12に示した方法に限らず、例え
ば、横梁41と縦梁42のうちの一方のみを設け、これ
を支持材61に取り付けてもよいし、パネル集合体50
を直接、支持材61に取り付けてもよい。
【0044】また、パネル集合体50(電波吸収パネル
10)を道路7の桁60に取り付ける際には、一端が桁
60に連結された吊り部材の他端を、吊りボルト23に
連結することにより、パネル集合体50を桁60の下に
吊り下げて、パネル集合体50(電波吸収パネル10)
を足場にして、パネル集合体50(電波吸収パネル1
0)を支持材61に取り付ける作業を行うようにしても
よい。
【0045】次に、本実施の形態に係る電波吸収パネル
10の作用について説明する。複数の電波吸収パネル1
0によって構成されたパネル集合体50は、路上側アン
テナ3より放射される電波の不要な進行方向の先の周辺
構造物である上側の道路7に取り付けられる。パネル集
合体50の位置は、路上側アンテナ3から放射され、下
方の道路6で反射した電波の進行方向の先の位置とす
る。
【0046】路上側アンテナ3の前方についてのパネル
集合体50の設置範囲は、例えば、最小で路上側アンテ
ナ3の位置から前方5mの位置までの範囲とし、下側の
道路6の上面と上側の道路7の下面で2回ずつ反射され
る場合も考慮すると、路上側アンテナ3の位置から前方
15mの位置までの範囲とするのが好ましい。道路6の
幅方向についてのパネル集合体50の設置範囲は、例え
ば、最小で路上側アンテナ3の位置から左右5mの位置
までの範囲とし、下側の道路6の上面と上側の道路7の
下面で2回ずつ反射される場合も考慮すると、路上側ア
ンテナ3の位置から左右15mの位置までの範囲とする
のが好ましい。
【0047】以上説明したように、本実施の形態では、
自動料金収受システムにおける路上側アンテナ3と車載
器側アンテナとの双方向通信において発生する不要な電
波を抑制するための電波吸収体(電波吸収パネル10)
を設けている。具体的には、本実施の形態では、路上側
アンテナ3より放射される電波の不要な進行方向の先の
周辺構造物である上側の道路7に電波吸収パネル10を
設けている。従って、本実施の形態によれば、自動料金
収受システムにおいて、路上側アンテナ3より放射され
る電波の不要な反射を抑制することによって、路上側ア
ンテナ3と車載器側アンテナとの双方向通信において発
生する不要な電波を抑制でき、その結果、自動料金収受
システムの誤動作を防止することができる。
【0048】また、本実施の形態では、保護部材30に
よって電波吸収体11を保護することができるので、電
波吸収体11が排気ガスで汚れたり、紫外線によって劣
化したりすることを防止することができる。特に、保護
部材30の表面に超親水性光触媒塗装を施した場合に
は、紫外線照射条件下で保護部材30の表面に付着した
汚れを、水をかけることで取り除くことが可能になる。
これらのことから、本実施の形態によれば、電波吸収体
11による不要電波抑制機能を長期間維持することが可
能になると共に、電波吸収パネル10(電波吸収体1
1)の施工やメンテナンスが容易になる。また、保護部
材30を設けることにより、電波吸収パネル10の美観
を向上させることができる。
【0049】また、本実施の形態によれば、パネル集合
体50(電波吸収パネル10)を足場にして、パネル集
合体50(電波吸収パネル10)を桁60に取り付ける
作業を行うことができるので、仮設の足場を設置する必
要がなくなり、工事期間の短縮が可能になる。
【0050】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態に係る電波吸収パネルおよび不要電波抑制
方法について説明する。始めに、図13および図14を
参照して、本実施の形態の概要について説明する。
【0051】図13は、本実施の形態が適用される料金
所の周辺の構成の一例を示す説明図である。この例で
は、料金所1にはゲート2が設けられ、ゲート2の上部
に路上側アンテナ3が設けられている。また、図13に
示した例では、ゲート2の前方に、自動料金収受システ
ムが設置されたレーンであること等を表示する表示器1
01が設けられている。表示器101は、アーチ形の支
持部102によって支持されて、路上に設置されてい
る。
【0052】図14は、本実施の形態が適用される料金
所の周辺の構成の他の例を示す説明図である。この例で
は、図13に示した例と同様に、料金所1にはゲート2
が設けられ、ゲート2の前方に、支持部102によって
支持された表示器101が設けられている。この例で
は、表示器101の下部に路上側アンテナ3が設けられ
ている。
【0053】図13や図14に示したような構成では、
本実施の形態に係る電波吸収パネルおよび不要電波抑制
方法を用いない場合には、路上側アンテナ3より放射さ
れた電波が、下側の道路6の上面と表示器101との間
で多重反射したり、支持部102で反射したりする可能
性がある。その結果、車載器が受信可能なしきい値以上
の電波の到達範囲が目標とする範囲よりも広がり、その
到達範囲内に、同一レーンや隣接する複数のレーンを走
行中の複数の車が入り、システムが誤動作する可能性が
ある。
【0054】これを防止するために、本実施の形態に係
る不要電波抑制方法では、路上側アンテナ3より放射さ
れる電波の不要な進行方向の先の周辺構造物である表示
器101と支持部102の少なくとも一方に、本実施の
形態に係る電波吸収パネルを設けている。
【0055】次に、図15ないし図17を参照して、本
実施の形態に係る電波吸収パネルの設置箇所について説
明する。図15は表示器101および支持部102の平
面図、図16は表示器101および支持部102の正面
図、図17は表示器101および支持部102を一部切
り欠いて示す側面図である。これらの図に示したよう
に、表示器101は、アーチ形の支持部102によって
支持されている。表示器101は、表示部103と、表
示部103の上部に配置された上板104と、表示部1
03の下部に配置された下板105とを有している。
【0056】本実施の形態では、路上側アンテナ3より
放射される電波の到達範囲に応じて、表示器101の上
板104の下部と、表示器101の下板105の下部
と、支持部102の内側の側面106のうちの少なくと
も1箇所に電波吸収パネルを設ける。
【0057】図18は、表示器101の上板104の下
部または下板105の下部に設ける電波吸収パネルの一
例を示す斜視図である。この電波吸収パネル110は、
電波吸収体111と、この電波吸収体111を保持し、
例えばビスによって上板104の下部または下板105
の下部に取り付けられる枠状の保持部112と、電波吸
収体111を保護する保護部材113とを備えている。
電波吸収体111および保護部材113は、形状を除
き、第1の実施の形態における電波吸収体11および保
護部材30と同様である。
【0058】図19は、支持部102の内側の側面10
6に設ける電波吸収パネルの一例を示す斜視図である。
この電波吸収パネル120は、電波吸収体121と、こ
の電波吸収体121を保持し、例えばビスによって支持
部102の内側の側面106に取り付けられる枠状の保
持部122と、電波吸収体121を保護する保護部材1
23とを備えている。電波吸収体121および保護部材
123は、形状を除き、第1の実施の形態における電波
吸収体11および保護部材30と同様である。
【0059】支持部102の内側の側面106が曲面を
なす場合には、図20に示したように、電波吸収パネル
120における保持部122のうち側面106に当接す
る部分と電波吸収体121と保護部材123とを、側面
106に沿った形状に湾曲させてもよい。
【0060】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0061】[第3の実施の形態]次に、図21および
図22を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る電
波吸収パネルおよび不要電波抑制方法について説明す
る。図21は本実施の形態が適用される料金所の構成の
一例を示す説明図、図22は本実施の形態が適用される
料金所の構成の一例を示す斜視図である。
【0062】本実施の形態では、料金所1のゲート2
は、屋根部分2aと、この屋根部分2aを支持する4本
の支柱2bとを有している。道路6の幅方向の一方の側
に配置された2本の支柱2bの上部間と、道路6の幅方
向の他方の側に配置された2本の支柱2bの上部間に
は、それぞれ、側板2cが設けられている。本実施の形
態では、路上側アンテナ3は、屋根部分2aの下面に取
り付けられている。
【0063】このような構成では、本実施の形態に係る
電波吸収パネルおよび不要電波抑制方法を用いない場合
には、路上側アンテナ3より放射された電波が、下側の
道路6の上面と料金所1のゲート2の屋根部分2aの下
面との間で多重反射したり、側板2cの内側(路上側ア
ンテナ3側)の面で反射したりする可能性がある。その
結果、車載器が受信可能なしきい値以上の電波の到達範
囲が目標とする範囲よりも広がり、その到達範囲内に、
同一レーンや隣接する複数のレーンを走行中の複数の車
が入り、システムが誤動作する可能性がある。
【0064】これを防止するために、本実施の形態に係
る不要電波抑制方法では、路上側アンテナ3より放射さ
れる電波の不要な進行方向の先の周辺構造物である料金
所の少なくとも一部、具体的には屋根部分2aの下面と
側板2cの内側の面の少なくとも一方に、本実施の形態
に係る電波吸収パネルを設けている。本実施の形態に係
る電波吸収パネルの構成は、例えば図18に示したもの
と同様である。
【0065】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1または第2の実施の形態と同様であ
る。
【0066】[第4の実施の形態]次に、図23を参照
して、本発明の第4の実施の形態に係る電波吸収パネル
および不要電波抑制方法について説明する。図23は本
実施の形態における電波吸収パネルとその周辺を示す斜
視図である。本実施の形態では、複数のレーン201に
おいて自動料金収受システムが採用されている場合にお
いて、複数のレーン201の間の分離部202に、複数
のレーン201を仕切る平板状の電波吸収パネル203
が配置されている。この電波吸収パネル203は、複数
のレーン201間における混信を防ぐために、複数のレ
ーン201に跨って通過する電波を遮蔽するようになっ
ている。電波吸収パネルの構成は、例えば他の実施の形
態と同様である。
【0067】本実施の形態によれば、あるレーン201
における路上側アンテナより放射された電波が隣接する
他のレーン201に漏れることを防止でき、これによ
り、隣接する複数のレーン201間において混信、すな
わち誤動作が発生することを防止することができる。
【0068】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1ないし第3の実施の形態と同様であ
る。
【0069】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、必要に応じ
て、各実施の形態を組み合わせて、複数の箇所に電波吸
収体を配置してもよい。また、第1ないし第3の実施の
形態においても、電波吸収パネルは、周辺構造物の少な
くとも一部を兼ねていてもよい。すなわち、周辺構造物
の全体が電波吸収パネルで構成されていてもよいし、周
辺構造物の一部が電波吸収パネルで構成されていてもよ
い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし
のいずれかに記載の自動料金収受システム用電波吸収
パネルまたは請求項14ないし26のいずれかに記載の
自動料金収受システムにおける不要電波抑制方法によれ
ば、自動料金収受システムにおいて、路上側アンテナと
車載器側アンテナとの双方向通信において発生する不要
な電波を抑制して、システムの誤動作を防止することが
できるという効果を奏する。
【0071】また、請求項11ないし13のいずれかに
記載の電波吸収パネルまたは請求項24ないし26のい
ずれかに記載の不要電波抑制方法によれば、電波吸収体
を保護する保護部材を設けたので、不要電波抑制機能を
長期間維持することが可能になると共に、電波吸収パネ
ルまたは電波吸収体の施工やメンテナンスが容易になる
という効果を奏する。
【0072】また、請求項10、12、13のいずれか
に記載の電波吸収パネルまたは請求項23、25、26
のいずれかに記載の不要電波抑制方法によれば、騒音を
低減することも可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が適用される料金所
の周辺の構成の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電波吸収パネ
ルの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る電波吸収パネ
ルの正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る電波吸収パネ
ルの底面図である。
【図5】図3におけるA−A線断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における電波吸収体
の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における電波吸収体
に対する電波の入射角度と電波吸収体による反射減衰量
との関係を示す特性図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における電波の周波
数と電波吸収体による反射減衰量との関係を示す特性図
である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る電波吸収パネ
ルの変形例における底面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるパネル集
合体の構成の一例を示す平面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるパネル集
合体の取り付け部分を示す側面図である。
【図12】図11におけるB部を拡大して示す断面図で
ある。
【図13】本発明の第2の実施の形態が適用される料金
所の周辺の構成の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態が適用される料金
所の周辺の構成の他の例を示す説明図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における表示器お
よび支持部の平面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における表示器お
よび支持部の平面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における表示器お
よび支持部を一部切り欠いて示す側面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態において表示器の
上板の下部または下板の下部に設ける電波吸収パネルの
一例を示す斜視図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態において支持部の
内側の側面に設ける電波吸収パネルの一例を示す斜視図
である。
【図20】本発明の第2の実施の形態において支持部の
内側の側面に設ける電波吸収パネルの他の例を示す斜視
図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態が適用される料金
所の構成を示す説明図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態が適用される料金
所の構成を示す斜視図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態における電波吸収
パネルとその周辺を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…料金所、2…ゲート、3…路上側アンテナ、4…
車、5…車載器、6…道路、7…道路、10…電波吸収
パネル、11…電波吸収体、12…反射板、13…電波
吸収部材、13a,13b…電波吸収材、20…パネル
本体、21…枠体、22…補強材、23…吊りボルト、
30…保護部材、50…パネル集合体、101…表示
器、102…支持部、110…電波吸収パネル、120
…電波吸収パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 隆 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)発明者 森脇 昭史 大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 藤田 諭 大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号 積水樹脂株式会社内 (72)発明者 萩原 徹 大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号 積水樹脂株式会社内 (56)参考文献 特開2001−68925(JP,A) 特開2000−207694(JP,A) 特開 平7−288393(JP,A) 特開 平7−283578(JP,A) 特開 平8−307927(JP,A) 特開 平11−66367(JP,A) 特開 平6−232830(JP,A) 特開2001−76197(JP,A) 特開2001−134795(JP,A) 特開2000−277973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 17/00 G07B 15/00 510 H05K 9/00 G08G 1/00

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動料金収受システムにおける路上側ア
    ンテナと車載器側アンテナとの双方向通信において発生
    する不要な電波を抑制するための電波吸収体と、この電
    波吸収体を保持する保持部とを備えた自動料金収受シス
    テム用電波吸収パネルであって、 前記電波吸収体は、自動料金収受システムで使用される
    電波の周波数である5.8GHzにおいて、電界が入射
    面に垂直な偏波(TE波)と磁界が入射面に垂直な偏波
    (TM波)のいずれに対しても、電波吸収体に対する入
    射角度が0°から65°の範囲内において反射減衰量が
    10dB以上となるものである ことを特徴とする自動料
    金収受システム用電波吸収パネル。
  2. 【請求項2】 前記電波吸収体は、電波の周波数5.8
    GHzにおいて、電界が入射面に垂直な偏波(TE波)
    と磁界が入射面に垂直な偏波(TM波)のいずれに対し
    ても、電波吸収体に対する入射角度が0°から40°の
    範囲内において反射減衰量が20dB以上となり、電波
    吸収体に対する入射角度が40°から65°の範囲(4
    0°は含まない)内において反射減衰量が10dB以上
    となるものであることを特徴とする請求項記載の電波
    吸収パネル。
  3. 【請求項3】 前記電波吸収体は、単層または積層され
    た複数の層からなり、平板状をなしていることを特徴と
    する請求項1または2記載の電波吸収パネル。
  4. 【請求項4】 前記電波吸収体は、前記自動料金収受シ
    ステムにおける周辺構造物による反射によって発生する
    不要な電波を抑制することを特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載の自動料金収受システム用電波吸収
    パネル。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、前記電波吸収体を前記周
    辺構造物に取り付けるものであることを特徴とする請求
    記載の自動料金収受システム用電波吸収パネル。
  6. 【請求項6】 前記周辺構造物は、料金所の上方に配置
    された道路であることを特徴とする請求項4または5
    載の電波吸収パネル。
  7. 【請求項7】 前記周辺構造物は、路上に設置された表
    示器とその支持部の少なくとも一方であることを特徴と
    する請求項4または5記載の電波吸収パネル。
  8. 【請求項8】 前記周辺構造物は、料金所の少なくとも
    一部であることを特徴とする請求項4または5記載の電
    波吸収パネル。
  9. 【請求項9】 前記電波吸収体は、複数のレーン間にお
    ける混信を防ぐために電波を遮蔽するように、複数のレ
    ーン間に配置されることを特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載の電波吸収パネル。
  10. 【請求項10】 前記電波吸収体は吸音性を有すること
    を特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電波
    吸収パネル。
  11. 【請求項11】 更に、前記電波吸収体を保護する保護
    部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の電波吸収パネル。
  12. 【請求項12】 前記保護部材は吸音性を有することを
    特徴とする請求項11記載の電波吸収パネル。
  13. 【請求項13】 前記電波吸収体は吸音性を有し、前記
    保護部材は多数の開口を有することを特徴とする請求項
    11記載の電波吸収パネル。
  14. 【請求項14】 自動料金収受システムにおける路上側
    アンテナと車載器側アンテナとの双方向通信において発
    生する不要な電波を抑制するための電波吸収体と、この
    電波吸収体を保持する保持部とを備え、前記電波吸収体
    は、自動料金収受システムで使用される電波の周波数で
    ある5.8GHzにおいて、電界が入射面に垂直な偏波
    (TE波)と磁界が入射面に垂直な偏波(TM波)のい
    ずれに対しても、電波吸収体に対する入射角度が0°か
    ら65°の範囲内において反射減衰量が10dB以上と
    なるものである自動料金収受システム用電波吸収パネル
    を設けることを特徴とする自動料金収受システムにおけ
    る不要電波抑制方法。
  15. 【請求項15】 前記電波吸収体は、電波の周波数5.
    8GHzにおいて、電界が入射面に垂直な偏波(TE
    波)と磁界が入射面に垂直な偏波(TM波)のいずれに
    対しても、電波吸収体に対する入射角度が0°から40
    °の範囲内において反射減衰量が20dB以上となり、
    電波吸収体に対する入射角度が40°から65°の範囲
    (40°は含まない)内において反射減衰量が10dB
    以上となるものであることを特徴とする請求項14記載
    の不要電波抑制方法。
  16. 【請求項16】 前記電波吸収体は、単層または積層さ
    れた複数の層からなり、平板状をなしていることを特徴
    とする請求項14または15記載の不要電波抑制方法。
  17. 【請求項17】 前記電波吸収体は、自動料金収受シス
    テムにおける周辺構造物による反射によって発生する不
    要な電波を抑制することを特徴とする請求項14ないし
    16のいずれかに記載の不要電波抑制方法。
  18. 【請求項18】 前記保持部は、前記電波吸収体を前記
    周辺構造物に取り付けるものであることを特徴とする請
    求項17記載の不要電波抑制方法。
  19. 【請求項19】 前記周辺構造物は、料金所の上方に配
    置された道路であることを特徴とする請求項17または
    18記載の不要電波抑制方法。
  20. 【請求項20】 前記周辺構造物は、路上に設置された
    表示器とその支持部の少なくとも一方であることを特徴
    とする請求項17または18記載の不要電波抑制方法。
  21. 【請求項21】 前記周辺構造物は、料金所の少なくと
    も一部であることを特徴とする請求項17または18
    載の不要電波抑制方法。
  22. 【請求項22】 前記電波吸収体は、複数のレーン間に
    おける混信を防ぐために電波を遮蔽するように、複数の
    レーン間に配置されることを特徴とする請求項14ない
    し16のいずれかに記載の不要電波抑制方法。
  23. 【請求項23】 前記電波吸収体は吸音性を有すること
    を特徴とする請求項14ないし22のいずれかに記載の
    不要電波抑制方法。
  24. 【請求項24】 前記自動料金収受システム用電波吸収
    パネルに、前記電波吸収体を保護する保護部材を設ける
    ことを特徴とする請求項14ないし23のいずれかに記
    載の不要電波抑制方法。
  25. 【請求項25】 前記保護部材は吸音性を有することを
    特徴とする請求項24記載の不要電波抑制方法。
  26. 【請求項26】 前記電波吸収体は吸音性を有し、前記
    保護部材は多数の開口を有することを特徴とする請求項
    24記載の不要電波抑制方法。
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