JP2010157696A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体 Download PDF

Info

Publication number
JP2010157696A
JP2010157696A JP2009266052A JP2009266052A JP2010157696A JP 2010157696 A JP2010157696 A JP 2010157696A JP 2009266052 A JP2009266052 A JP 2009266052A JP 2009266052 A JP2009266052 A JP 2009266052A JP 2010157696 A JP2010157696 A JP 2010157696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
radio wave
waves
fiber
wave absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009266052A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tagami
貴士 田上
Tetsuya Sunahara
鉄弥 砂原
Toru Sugawara
透 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2009266052A priority Critical patent/JP2010157696A/ja
Publication of JP2010157696A publication Critical patent/JP2010157696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】サービスエリアの自由度が高い無線LANやRFID等の無線通信システムに好適に対応できるよう、電波の入射角度に拘わらず高い電波吸収性を有し、取り扱い性に優れ、オフィスや店舗、物流倉庫、公共建築物や一般住宅、マンション一般建築材料として汎用的に利用できる製造コストで製造できる電波吸収体を提供する。
【解決手段】少なくとも1層の抵抗膜層2、スペーサー層3、電気的損失材料を含有する層4及び反射層5を積層してなる電波吸収体であって、該電気的損失材料を含有する層の厚さが、電波吸収体の全体の厚さdに対し、d/8以上の電波吸収体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波吸収体、特に無線LANやRFID等の無線通信システムにおける電波障害を軽減するために用いられる電波吸収体に関する。
マイクロ波やミリ波を利用した各無線通信機器の実用化に際し、隣接するビルや同一ビルのテナント、あるいは上下階から到来する不要電波や室内什器による多重反射波は、伝送速度(スループット)の低下を招来し、また情報の漏洩防止や外部からの進入電波による誤作動やノイズ防止などのセキュリティの観点から、電波吸収体の必要性が高まっている。最近では、RFIDシステム等の無線通信システムのサービスエリア拡大に伴い、オフィスや店舗、物流倉庫、公共建築物等の商業施設や、一般住宅、マンションなどの一般住環境においても使用できる電波吸収体の要求が高まっている。
そのような使用環境において、不要な電波は様々な角度から入射するため、垂直に入射する電波だけでなく、斜めから入射する電波についても高い吸収性能を示す電波吸収体が求められている。さらには、壁材やパーティションなどの一般的な建築内装材と同様に設置が簡単であることや、移動がしやすいなどの取り扱い性、また汎用的に利用できるよう低コストであることも重要である。
スペーサーを介して反射材から1/4波長の位置に抵抗膜を配したλ/4型電波吸収体は、そのシンプルな構造から、様々の材料で多くの検討がなされてきた。しかしながら、このような吸収体は、垂直に入射に対する吸収性能には優れるものの、斜めから入射する電波については吸収性能が低下してしまい、十分な吸収性能を得ることできないといった問題があった。
この問題を解消するため、特許文献1には、抵抗膜層の上に空気層を介して偏波特性調整用の第二の誘電体層を備えた電波吸収体が提案されている。このような吸収体は、斜入射性能に優れるものの、空気層さらには第二の誘電体層が必要となり、電波吸収体全体の厚さが厚くなるといった問題や、空気層の厚さを正確に合わせる必要があるため手間がかかるといった問題がある。
特許文献2には、第1の導電層と該導電層から間隔を置いて配置された反射層との間に少なくとも1層の導電層が配置されている電波吸収体が提案されている。このような吸収体は、炭素皮膜からなる導電層を複数枚積層した、言わばλ/4型吸収体の構成を重ねたようなものであり、垂直入射において吸収する電波の周波数帯域は広げることができるものの、上記λ/4型電波吸収体と同様に十分な斜入射性能を得ることができないといった問題がある。
特開平7−288393号公報 特開昭60−257198号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、サービスエリアの自由度が高い無線LANやRFID等の無線通信システムに好適に対応できるよう、電波の入射角度に拘わらず高い電波吸収性を有し、取り扱い性に優れ、オフィスや店舗、物流倉庫、公共建築物や一般住宅、マンション一般建築材料として汎用的に利用できる製造コストで製造できる電波吸収体を提供することにある。
すなわち本発明は、少なくとも1層の抵抗膜層、スペーサー層、反射層を積層してなる電波吸収体であって、スペーサー層の少なくとも一部に電気的損失材料を含有する層を有しており、前記電気的損失材料を含有する層の厚さが、電波吸収体の全体の厚さdに対し、d/8以上であることを特徴とする電波吸収体である。
本発明によれば、以下に説明するとおり、電波吸収性能に角度依存性のない斜入射性能に優れた電波吸収体となるため、物流倉庫やオフィスなどの商業施設、家庭など一般生活環境における床、壁、パーテーション、天井材に組み込んで、安定した電波吸収機能を付与できる薄型の電波吸収体を提供することが出来る。
本発明の電波吸収体は、少なくとも1層の抵抗膜層を有する。抵抗膜層とは、電気的抵抗を持つ薄いシートからなる層であり、入射する電波の一部を透過し、一部を反射するものである。抵抗膜層と、後述するスペーサー層、電気的損失材料を含有する層、反射層を積層することで、従来のλ/4型吸収体の吸収効果と、電気的損失材料を有する層内で多重反射による内部損失効果を併せて奏することができ、垂直入射および斜入射に対する電波の吸収性能を発現することが出来る。
抵抗膜層は、周波数500MHz〜18GHzにおける比誘電率が、実数部において50〜1000の範囲内であり、かつ、虚数部において30〜1500の範囲内の値を有するものが好ましい。さらに好ましくは、周波数800MHz〜1GHzにおける比誘電率の実数部が150〜700の範囲内であり、かつ、虚数部が150〜600の範囲内、および/または周波数2GHz〜6GHzにおける比誘電率の実数部が50〜300の範囲内であり、かつ、虚数部が30〜200の範囲内の値を有するものが好ましい。
この範囲を下回ると厚みが薄い場合には電波吸収に必要な電気的抵抗が得られず、入射する電波の殆どを透過してしまい電波吸収性能の機能を発現できなくなり、したがって、電波吸収体としての機能を発現させようとすると厚さを厚くする必要があり、加工性・取り扱い性が悪くなってしまう。また、この範囲を上回ると、電気的抵抗が必要以上に高くなり入射する電波の殆どを反射してしまい電波吸収体としての機能を発現できない。よって、上記範囲の誘電率を有する抵抗膜層とすることで、本発明の用途に適した厚みで電波吸収体としての機能を十分に発現でき、加工性・取り扱い性に優れたものとなる。
上記のような比誘電率を有する抵抗膜層は後述する材料・形態とすることにより得ることができる。
抵抗膜層の電気的抵抗は、抵抗膜層に導電性繊維を含有させることにより付与することができる。導電性繊維は、抵抗膜層の形態の例として後述する紙においても分散性に優れる。導電性繊維としては、炭素繊維、金属繊維、または合成繊維の表面を金属または金属酸化物薄膜で被覆した繊維や、合成繊維に硫化銅を化学結合させた繊維を使用することができる。また、炭素繊維や炭化ケイ素繊維を製造する際に焼成温度を制御することにより得られる半導体繊維でもよい。中でも、軽く、長期間の使用においても殆ど性能の変化もないことから炭素繊維が特に好ましい。また、炭素繊維はその比重が軽いため、金属繊維などの比重の重い繊維に比べ、抄紙工程において水中での繊維の分散性が良いことからも好ましく用いられる。また、導電性繊維は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
導電性繊維の平均繊維長としては、2〜11mmであることが重要である。2mm以上とすることで、導電性繊維同士が適度に接触するようになり、導電性カーボン粒子などの導電性フィラーに比べ、極めて少ない量で電波吸収特性を発現できるようになる。また11mm以下とすることにより、特定方向への配向が抑えられ、また、導電性繊維が折れたり歪曲したりすることを低減することができる。その結果、電波吸収体にした際、電波吸収性能に異方性が生じにくい。
また、導電性繊維の抵抗膜層に対する含有量としては、0.4〜3質量とすることが重要である。0.4質量%以上とすることで、抵抗膜層としての電気的抵抗を付与することができる。また、3質量%以下とすることで、電波を反射することなく吸収することができる。
また、導電性繊維の繊維長が短い場合には、電波吸収性能を発現させる上で導電性繊維の含有量は比較的多く必要になるものの、配向を抑え易いのでネットコンベアの速度を速くして生産性を向上させることができる傾向にある。一方、導電性繊維の繊維長が長い場合には、含有量は比較的少量ですむものの、ネットコンベアの速度は遅めにしたほうがより異方性のより小さい抵抗膜層を得ることができる傾向にある。導電性繊維の繊維長と配合量とのより好ましい組み合わせとしては、例えば平均繊維長3mmの場合、その配合量は0.4〜2質量%であることが好ましく、また平均繊維長6mmの場合、その配合量は0.4〜1.5質量%であることが好ましい。
抵抗膜層は、導電性繊維を含有する紙あるいは不織布であることが好ましい。紙とすることで、少量の導電性繊維の添加によっても効率よく電波吸収性能を得ることができ、ひいては軽量化も可能である。さらに、導電性繊維を均一に分散させることができるため好ましい。
また、抵抗膜層は、紙としての体をなす為に、導電性繊維の他に非導電性繊維を含有していることが好ましい。非導電性繊維としては、特に限定されないが、天然繊維、無機繊維、合成繊維を用いることが出来る。
天然繊維としては、木材から得られる木質パルプの他、バガス、ムギワラ、アシ、パピルス、タケ類等のイネ科植物、木綿、ケナフ、ローゼル、アサ、アマ(亜麻)、ラミー(苧麻)、ジュート、ヘンプ(大麻)、等の靭皮繊維、サイザルアサおよびマニラアサ等の葉脈繊維等を用いることができる。
無機繊維としては、ガラス繊維や各種の鉱物繊維を用いることができる。
合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキザゾール繊維、ポリ乳酸繊維、耐炎化繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維等を用いることができる。
上記の中でも、使用後の廃棄、或いは再生の容易性を向上させるためには木質パルプが好ましく使用され、用途によっては防炎性を向上させるためにガラス繊維や鉱物繊維が好ましく用いられる。また、ガラス繊維は剛直な繊維であるため、紙にした際、紙の強度を上げることができ、ガラス繊維の繊維長を導電性繊維と同等な繊維長にすることにより、抄紙する際、導電性繊維がランダムに分散しやすくなり、導電性繊維の方向性を回避することができ、安定した電波吸収性能を得ることができるため好ましい。
抵抗膜層には、水酸化アルミニウム等の無機結合材や、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリエチレン、パラフィン、アクリル繊維等の有機結合材を添加してもよい。
有機結合材のなかでも、熱可塑性繊維が好ましい。スペーサーと接着する際、接着剤を使わず熱接着できる、といった利点を生み出すことができるためである。
熱可塑性繊維を形成する熱可塑性樹脂としては例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン、プロピレンと他のα−オレフィンとの2元系又は3元系共重合体等のチグラーナッタ系触媒やメタロセン系触媒を用いて重合されたポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、酸成分をテレフタル酸以外にイソフタル酸を併用して重合した低融点ポリエステル等のポリエステル系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66等のポリアミド系樹脂、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これら熱可塑性樹脂は単独で使用してもよいし、二種類以上を混合して使用してもよい。
また、上記熱可塑性樹脂から、10℃以上の融点差を有する少なくとも2種類以上の熱可塑性樹脂を適宜選び、並列型、鞘芯型、偏芯型等の複合繊維としてもよい。当該複合繊維の低融点成分同士が熱接着することで、熱可塑性繊維としての強度と強固な接着とを両立させることができる。
また、上記熱可塑性樹脂には、酸化チタン、カーボンブラック等の無機物粒子や、紫外線吸収剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、制電剤、消臭剤、着色剤、耐光剤などが添加されていてもよい。
抵抗膜層には、難燃剤を添加することも好ましい。難燃剤としては例えば、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキザゾール繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維などの難燃性繊維や、リン酸アンモニウム等の無機リン系化合物、無機酸アンモニウム塩等の含窒素化合物、水酸化マグネシウム、カルシウム・アルミネート水和物等の金属水酸化物、水ガラス等の珪酸ナトリウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等の無機化合物、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物、シリコーン系化合物等を採用することができる。これらを単独で用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
中でも、水酸化アルミニウムは材料コストの面からも好ましい。水酸化アルミニウムの抵抗膜に対する含有量としては、30質量%以上とするのが安定した難燃性を得る上で好ましい。
無機粒子状の難燃剤の平均粒子径としては、2〜5μmが分散安定性の点から好ましい。
抵抗膜層の形態としては、フィルム、または、不織布や紙を樹脂等で固めた複合体であってもよい。
紙の形態の抵抗膜層の製造法としては例えば、導電性繊維とその他の構成材料とをともに水に混合したスラリーを抄きあげる湿式抄紙法や、導電性繊維とその他の構成材料とのそれぞれ少なくとも1種を空気中で攪拌混合し、これをシート状に捕集する乾式抄紙法が挙げられる。
湿式抄紙法および乾式抄紙法のいずれの場合も、抄きあげ手段に連続移動するネットコンベアを採用し、その移動速度を調整することにより、抵抗膜層ひいては電波吸収性能の異方性の解消をより高度に調整することができる。導電性繊維は長いほどその長手方向がネットコンベアの移動方向に平行に並びやすく、その配向具合はネットコンベアの移動速度によって調整することができる。
また、抵抗膜層は、複数枚積層してもよい。
抵抗膜層あるいはその積層の厚さとしては、製造性と軽量性の点から5mm以下とすることが好ましい。また、5mm以下とすることで、後加工も容易となる。
次にスペーサー層について説明する。スペーサー層は電気的損失を持たない誘電体で構成されるシート状またはボード状のものである。
スペーサーの厚さを所望の吸収波長に応じて設定し、前述の抵抗膜層と後述する反射材層とをスペーサー層、および後述する電気的損失材料を含有する層を介して積層することによって、電波吸収体として機能させることができる。
スペーサーを形成する誘電体としては例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の非ジエン系ゴム等のゴム材料や、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の各種樹脂、ガラス、繊維、紙、木材等を採用することができる。
スペーサーの材質あるいは構造としては、軽量性の点から、発泡スチロールや、空隙率の高いハニカム構造体、ダンボール構造体、格子構造体であってもよい。
またスペーサーは、使用環境中の水分を吸湿しないもの、または、防水・防湿加工されたものであることが好ましい。水分を吸湿してしまうと、その水分によりスペーサーの誘電率が変化してしまい、電波吸収性能が損なわれる恐れがあるためである。
またスペーサーは、難燃材料からなるものであるか、または、難燃加工されたものであることも好ましい。難燃性を有することで、ビルや住宅、病院等の難燃性を必要とする場所でも使用出来る。
次に電気的損失を含有する層について説明する。電気的損失材料を含有する層は、層内の電気的損失材料により、入射する電波の電波エネルギーを微少な電流に変換し、さらに熱エネルギーに変換することで電波の減衰を行う。
電気的損失材料を含有する層は、周波数500MHz〜18GHzにおける層全体の比誘電率が、実数部において1〜50の範囲であり、かつ、虚数部において1〜30の範囲の値を有するものが好ましい。さらに好ましくは、実数部が1〜30範囲内であり、かつ、虚数部が1〜15の範囲内の値を有するものが好ましい。
比誘電率が、この範囲を下回ると十分な斜入射性能が得られず、また、この範囲を上回ると、層による反射が強くなってしまうため、本来の電波吸収体としての性能が得られなかったり、性能が変化したりと不具合が生じる。よって、上記の比誘電率の範囲にすることで、層内の多重反射による内部損失により電波を効率よく減衰させることができ、斜めから入射する電波についても高い吸収性能を発揮することができる。このような電気的損失材料を含有する層としては、以下に説明する材料・形態を用いることにより得ることができる。
電気的損失材料を含む層内に使用する電気的損失材料としては、例えばカーボンブラック粉、カーボンマイクロ粉の導電性粉体や、炭素繊維、金属繊維、金属メッキ繊維等の導電性繊維のような物である。
また、炭素繊維や炭化ケイ素繊維を製造する際に焼成温度を制御することにより得られる半導体繊維でもよい。
電気的損失材料を含有する層の形態としては、上記電気的損失材料を誘電体中に含んで構成されるシート状またはボード状のものであることが好ましい。例えば、上記抵抗膜層に使用する薄状のシートを後述する段ボール構造体とすることにより、得ることもできる。
電気的損失材料を含有する層を形成する誘電体としては上記スペーサー層と同様の樹脂やガラス、繊維、紙等を採用することが出来る。また、電気的損失材料を含有する層の材質あるいは構造も、上記スペーサー層と同様に、軽量性の点から、発泡スチロールや、空隙率の高いハニカム構造体、段ボール構造体、格子構造体であってもよい。
中でも、軽量かつ高強度であり、生産性が高く、取り扱い性が容易な段ボール構造体が好ましい。段ボール構造体を得る方法としては、コルゲータなど、通常の段ボールと同様の製造方法を利用することができる。
段ボール構造体の1段当たりの厚さとしては、1〜5mmが好ましい。1mm以上とすることで軽量かつ高強度な段ボール構造の効果を得ることができ、また5mm以下とすることで内部が空虚な構造となりすぎて強度が低下するのを防ぐことができ、また複数枚を積層しても嵩張るのを防ぐことができる。
段ボールの構造としては、片面段ボール、両面段ボール、複両面段ボール、トリプルウォール等から選択することができる。
また、電気的損失材料を含有する層は、難燃材料からなるものであるか、または、難燃加工されたものであることも好ましい。難燃性を有することで、ビルや住宅、病院等の難燃性を必要とする場所でも使用出来る。
次に、反射材層について説明する。反射材層は、電波を反射する層である。
反射材層としては、チタン、アルミニウム、ニッケル、金、銀、銅、鉄、ステンレス等の金属板もしくは箔、または前記金属をメッキもしくは蒸着したフィルム、織物、紙もしくは不織布などが挙げられる。また、導電性繊維の織物、導電性繊維を20質量%以上含有した紙なども用いることができる。中でも、軽量性の点から金属箔や金属を蒸着したフィルムが好ましい。
反射材層の電磁波遮蔽率としては、30dB以上が好ましい。電磁波遮蔽率とは、反射材層に入射した電磁波と反射材層を透過した電磁波との比率である。
本発明の電波吸収体は、保護層を表面の少なくとも一部、特に抵抗膜層の上に有してなることが好ましい。保護層は、抵抗膜層等が外部からの衝撃や圧力、水などの影響により破損しないように保護するための層である。
保護層は、電気的損失を持たない材料で構成されるものであることが好ましい。
保護層の材料あるいは形態としては例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の非ジエン系ゴム等のゴム材料や、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の材料からなる樹脂膜やフィルム等のシートや、ガラス繊維やセラミック繊維等の無機繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のホモポリエステル、およびそれらのポリエステルの酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸等を共重合した共重合ポリエステル等からなるポリエステル繊維、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6とナイロン66とを共重合した共重合ポリアミド等からなるポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維や、綿、麻、ウール、木材パルプといった天然繊維、レーヨン等の半合成繊維等からなる織物、編物、不織布等といった繊維を主体とする構造体等が挙げられる。難燃性の点からは、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等が好ましい。また、保護層の形態のなかでも、軽量性、柔軟性および薄型化の点から、その形態は樹脂膜もしくはフィルムであることが好ましい。
また、保護層には、酸化チタン、カーボンブラック等の無機物粒子や、紫外線吸収剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、制電剤、消臭剤、着色剤、耐光剤などが添加されていても良い。
保護層に添加する難燃剤としては、非ハロゲンの難燃剤を使用することが好ましい。また、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の無機粉体も好ましい。保護層に添加する無機粉体の難燃剤は、樹脂膜、フィルムや繊維構造体中に含有せしめてもよく、また、紙として繊維材料とともに抄きあげてもよい。
また、保護層の上にさらに意匠層を有するか、または保護層が意匠層を兼ねていることも好ましい。保護層により、オフィスや家庭などの一般生活環境に設置しても違和感の無い電波吸収内装材として使用することができる。意匠層は例えば、紙や編織物等の基材に、可塑剤、着色剤、充填剤等を配合したポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリウレタン等の樹脂をカレンダー法やコーテング法により塗布して樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に印刷、発泡プリント、ケミカルエンボス、機械的エンボス等を施して形成することができる。
上述した各層の積層順序については特に制限されないが、電波が入射する側から順に、意匠層/保護層/抵抗膜層/スペーサー層/電気的損失材料を含有する層/反射層であることが好ましく、上記抵抗膜層と反射層との間にさらに抵抗膜層を有していてもよい。また、スペーサー層と電気的損失材料を含有する層については、電波が入射する最表面側に配する抵抗膜層と最背面に配する反射層との間であればどの位置に配してもよいが、電気的損失材料を含有する層については、層内において効率よく電波を吸収するために反射層のすぐ上に配していることが好ましい。
本発明の電波吸収体は、上述した電気的損失材料を含有する層の厚さが、電波吸収体の全体の厚さdに対し、d/8以上であることが重要である。電気的損失層が電波吸収体の全体の厚さdに対し、d/8以上であることで、斜めから入射する電波を電気的損失材料を有する層内で多重反射による内部損失によって電波を減衰させることが出来るためである。
ここで、電波吸収体全体の厚さdとは、電波吸収体を構成する上述した保護層を含まない、電波入射する最表面側に配置される抵抗膜から最背面に配置される反射層までの間隔をいう。
本発明の電波吸収体が対象とする電波の周波数はおおむね500MHz〜18GHzであるが、上記電波吸収体全体の厚さは、吸収したい周波数のλ/4以下であることが好ましく、より好ましくは、λ/6〜λ/20であることが好ましい。λ/6以下とすることで取り扱い性に優れたものとすることができ、λ/20以上とすることで製造性に優れたものとすることができる。これは、抵抗膜層として上述した導電性繊維を含有する紙を用いることで、容量性のセサプタンスを有する抵抗膜となり、従来の酸化インジウム錫(ITO)蒸着フィルムを抵抗膜として用いた電波吸収体よりも薄型の吸収体にすることができる。
本発明の電波吸収体において各層を接合する方法としては、各層が電気的損失を持たない材料で接合もしくは固定されていれば特に制限はなく、例えば、層間に接着剤を用いた接合や、積層体の周囲に枠材等を装着し固定してもよい。接着剤を使用する場合は、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着剤などを用いることができる。
本発明の電波吸収体は、垂直入射で最大の吸収性能を示す周波数において、電波の入射角度(垂直〜45度)による吸収性能の差が小さいことが好ましい。例えば、垂直入射で電波性能が20dB以上の場合、入射角30度での電波吸収量がTM波・TE波共に15dB以上、また、入射角45°での電波吸収量がTM波・TE波共に10dB以上であることが好ましく、より好ましくは15dB以上であることが好ましい。このような電波吸収性能は、上述した抵抗膜層、スペーサーおよび電気的損失材料を含有する層、反射材層を採用し、抵抗膜層における導電性繊維の繊維長と混率及び、スペーサー層および電気的損失材料を含有する層の厚み、さらには電気的損失材料の含有量を調整することにより得ることができる。
ここで、TE波とは入射電波の電界が入射面に垂直な場合、TM波とは入射電波の磁界が入射面に垂直な場合と定義されている。
また、上記において垂直入射で最大の吸収量を示す周波数が、RFIDや無線LANの通信システムで使用される周波数帯域にあることが好ましい。例えば、RFIDでは、860MHz〜960MHz、2.45GHzであり、無線LANでは、2.4GHz〜2.5GHz、4.9GHz〜5.35GHzであることが好ましい。
[測定方法]
(1)電波吸収性能
ブランクとして、縦60cm×横60cm×厚さ5mmのアルミニウム板に、3m離れたアンテナから、500MHz〜18GHzの電波を0.05GHz刻みで、入射角度7度で入射した。そのときの反射レベルを、アジレントテクノロジー社製のネットワークアナライザを用いて測定した。
また、縦60cm×横60cmの電波吸収体の試料を前記アルミニウム板の上に重ねて置いて、電波の入射に対する反射レベルをブランクと同様にして測定した。
両者の反射レベルから次式により垂直入射における電波吸収体の電波吸収量を求めた。
電波吸収量(dB)=電波吸収体の反射レベル(dB)−アルミニウム板の反射レベル(dB)
(2)斜入射に対する電波吸収性能
入射角度を30度、45度とした以外は上記(1)と同様にして、垂直入射で最大の吸収性能を示した周波数において、TE波・TM波のそれぞれについて電波吸収量を求めた。
(3)比誘電率
縦60cm×横60cm×厚さ5mmのアルミニウム板の前面に、発泡スチロール製スペーサーを介してサンプル(抵抗膜層または電気的損失材料を含有する層)を配置し、3m離れたアンテナから、抵抗膜層の場合は、800MHz〜1GHzと2GHz〜6GHz、電気的損失材料を有する層の場合は、500MHz〜18GHzの電波を入射し、アジレントテクノロジー社製のネットワークアナライザを用いて、入力インピーダンスを測定した。その後、サンプルを取り除き、上記と同様にスペーサー単独での入力インピーダンスを測定し、サンプルがある場合とない場合との入力インピーダンスの差から、逆算によりサンプルの比誘電率を求めた。なお、上記発泡スチロール製スペーサーの厚みは、周波数500MHz〜1GHzの範囲では75mm、1GHz〜10GHzの範囲では10mm、10GHz〜18GHzの範囲では4mmの厚みの物を使用した。
[実施例1]
(抵抗膜層)
平均繊維長3mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ1質量%、19質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの抵抗膜層を得た。
得られた抵抗膜層の比誘電率は、800MHz〜1GHzにおいて、実数部が250〜350、虚数部が150〜250、2〜6GHzにおいて、実数部が140〜200、虚数部が100〜140であった。
(スペーサー層)
厚さ10mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(電気的損失材料を含有する層)
平均繊維長6mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ0.4質量%、19.6質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの電気的損失材料を含むシートAを得た。
次に、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ20質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード150m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mのシートBを得た。
次に、コルゲータを用いて、上記シートAを段高さ2.5mmにコルゲート加工した。このコルゲート加工したシートAを中芯に、シートBをライナに使用し、デンプン系接着剤を段ボール1mあたり2.5g用いて片面段ボールシートを作製した。
上記で得られた段ボールシートを2枚積層し、電気的損失材料を含有する層を得た。得られた電気的損失材料を含有する層の500MHz〜18GHzにおける比誘電率は、実数部が3〜10であり、虚数部が2〜4であった。
(反射材層)
厚さ7μmのアルミ箔を紙(目付33g/m)に貼り合わせたアルミシートとした。
(保護層・意匠層)
(株)サンゲツ社製 壁紙 品番SP−2301(厚み0.5mm)を保護層兼意匠層とした。
(電波吸収体)
上記抵抗膜層、スペーサー、電気的損失材料を含有する層、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/スペーサー層/抵抗膜層/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは15.4mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは5.26mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/3の厚さであった。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数2.45GHzにおいて最大の電波吸収量24dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で20dB、TM波で21dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で12dB、TM波で14dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で4dB、TM波で3dB、入射角度40度において、TE波で12dB、TM波で10dBであり、垂直入射及び斜入射の電波吸収性能に優れるものであった。
[実施例2]
実施例1に記載の同様の材料を用い、各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/抵抗膜層/スペーサー/抵抗膜層/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは、15.53mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは5.26mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/3の厚さであった。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数2.45GHzにおいて最大の電波吸収量30dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で25dB、TM波で23dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で19dB、TM波で17dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で5dB、TM波で7dB、入射角度40度において、TE波で11dB、TM波で13dBであり、垂直入射及び斜入射の電波吸収性能に優れるものであった。
[実施例3]
(抵抗膜層)
平均繊維長3mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ1質量%、19質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの抵抗膜層Aを得た。
得られた抵抗膜層の比誘電率は、800MHz〜1GHzにおいて、実数部が250〜350、虚数部が150〜250、2〜6GHzにおいて、実数部が140〜200、虚数部が100〜140であった。
また、平均繊維長3mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ1.5質量%、18.5質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの抵抗膜層Bを得た。
得られた抵抗膜層の比誘電率は、800MHz〜1GHzにおいて、実数部が400〜560、虚数部が380〜430、2〜6GHzにおいて、実数部が170〜230、虚数部が120〜220であった。
(スペーサー層)
厚さ27mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(電気的損失材料を含有する層)
平均繊維長6mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ0.6質量%、19.4質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの電気的損失材料を含むシートCを得た。
次に、コルゲータを用いて、上記シートCを段高さ2.5mmにコルゲート加工した。このコルゲート加工したシートCを中芯に、実施例1で用いたシートBをライナに使用し、デンプン系接着剤を段ボール1mあたり2.5g用いて片面段ボールシートを作製した。
上記で得られた段ボールシートを3枚積層し、電気的損失材料を含有する層を得た。
得られた電気的損失材料を含有する層の500MHz〜18GHzにおける比誘電率は、実数部が4〜8であり、虚数部が3〜5であった。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた。
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた。
(電波吸収体)
上記抵抗膜層AおよびB、スペーサー層、電気的損失材料を含有する層、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/抵抗膜層B/スペーサー層/[抵抗膜層A/抵抗膜層A](2枚重ね)/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは35.28mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは7.89mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/4.5の厚さであった。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数950MHzにおいて最大の電波吸収量26dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で23dB、TM波で21dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で17dB、TM波で15dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で3dB、TM波で5dB、入射角度40度において、TE波で9dB、TM波で11dBであり、垂直入射及び斜入射の電波吸収性能に優れるものであった。
[実施例4]
(抵抗膜層)
実施例1と同様のものを用いた
(スペーサー層)
厚さ32mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(電気的損失材料を含有する層)
実施例3のシートCを段高さ4.5mmにコルゲート加工した。このコルゲート加工したシートBを中芯に、実施例1で用いたシートBをライナに使用し、デンプン系接着剤を段ボール1mあたり2.5g用いて片面段ボールシートを作製した。
上記で得られた段ボールシート1枚を、電気的損失材料を含有する層とした。得られた電気的損失材料を含有する層の500MHz〜18GHzにおける比誘電率は、実数部が3.5〜6であり、虚数部が2〜3であった。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた。
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた。
(電波吸収体)
上記抵抗膜層、スペーサー、電気的損失材料を含有する層、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/スペーサー層/[抵抗膜層A/抵抗膜層A](2枚重ね)/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは36.9mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは4.63mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/8の厚さであった。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数950MHzにおいて最大の電波吸収量25dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で22dB、TM波で15dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で16dB、TM波で10dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で3dB、TM波で10dB、入射角度40度において、TE波で9dB、TM波で15dBであり、垂直入射及び斜入射の電波吸収性能を有するものであった。
[実施例5]
(抵抗膜層)
平均繊維長3mmの炭素繊維、平均繊維長4mmのチョップドガラス繊維、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ株式会社製“サフメット”(登録商標))、水酸化アルミニウムを、それぞれ2質量%、18質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合し、巻き取りスピード100m/分で湿式抄紙し、厚み0.13mm、米坪量100g/mの抵抗膜層を得た。
得られた抵抗膜層の比誘電率は、800MHz〜1GHzにおいて、実数部が880〜1100、虚数部が750〜870、2〜6GHzにおいて、実数部が200〜400、虚数部が180〜310であった。
(スペーサー層)
厚さ15mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(電気的損失材料を含有する層)
実施例3で用いた片面段ボールシート5枚を積層し、電気的損失材料を含有する層とした。
得られた電気的損失材料を含有する層の500MHz〜18GHzにおける比誘電率は、実数部が4〜8であり、虚数部が3〜5であった。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた。
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた。
(電波吸収体)
上記抵抗膜層、スペーサー、電気的損失材料を含有する層、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/スペーサー層/抵抗膜層/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは28.75mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは13.2mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/2.2の厚さであった。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数950MHzにおいて最大の電波吸収量14dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で10dB、TM波で14dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で8dB、TM波で16dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で4dB、TM波で0dB、入射角度40度において、TE波で6dB、TM波で−2dBであり、垂直入射における吸収性能は若干低いものの、斜入射の特にTM波において垂直入射での電波吸収量との差が小さく斜入射の電波吸収性能を有するものであった。
[比較例1]
(抵抗膜層)
実施例1と同様のものを用いた
(スペーサー層)
厚さ15mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた
(電波吸収体)
上記抵抗膜層、スペーサー、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/スペーサー層/抵抗膜層/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数2.45GHzにおいて最大の電波吸収量22dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で19dB、TM波で10dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で13dB、TM波で4dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で3dB、TM波で12dB、入射角度40度において、TE波で9dB、TM波で18dBであり、斜入射の特にTM波において垂直入射での電波吸収量との差が大きく電波吸収性能に劣るものであった。
[比較例2]
(抵抗膜層)
実施例3の抵抗膜層Aと同様の物を用いた
(スペーサー層)
厚さ35mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた。
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた。
(電波吸収体)
上記抵抗膜層A、スペーサー層、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/スペーサー層/[抵抗膜層A/抵抗膜層A](2枚重ね)/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
この電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数950MHzにおいて最大の電波吸収量23dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で17dB、TM波で12dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で12dB、TM波で3dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で6dB、TM波で11dB、入射角度40度において、TE波で11dB、TM波で20dBであり、斜入射の特にTM波において垂直入射での電波吸収量との差が大きく電波吸収性能に劣るものであった。
[比較例3]
(抵抗膜層)
実施例1と同様のものを用いた。
(スペーサー層)
厚さ32mm、密度0.01g/cmの発泡スチロールをスペーサーとした。
(電気的損失材料を含有する層)
実施例3のシートCを段高さ2.5mmにコルゲート加工した。このコルゲート加工したシートCを中芯に、実施例1で用いたシートBをライナに使用し、デンプン系接着剤を段ボール1mあたり2.5g用いて片面段ボールシートDを作製した。
次に実施例3のシートを段高さ1.3mmにコルゲート加工した。このコルゲート加工したシートCを中芯に、実施例1で用いたシートBをライナに使用し、デンプン系接着剤を段ボール1mあたり2.5g用いて片面段ボールシートEを作製した。
上記で得られた片面ダンボールシートDとEを一枚ずつ積層し、電気的損失材料を含有する層を得た。得られた電気的損失材料を含有する層の500MHz〜18GHzにおける比誘電率は、実数部が8〜13であり、虚数部が5〜10であった。
(反射材層)
実施例1と同様のものを用いた
(保護層・意匠層)
実施例1と同様のものを用いた
(電波吸収体)
上記抵抗膜層、スペーサー、反射材層及び保護層(兼意匠層)をそれぞれ60cm×60cmに裁断した。裁断した各材料を、層間を接着剤(コニシ(株)製 ボンドスプレーのり Z2)で接着させて、反射材層/電気的損失材料を含有する層/スペーサー層/[抵抗膜層A/抵抗膜層A](2枚重ね)/保護層の順に積層し、電波吸収体を得た。
得られた電波吸収体の全体の厚さは36.3mm、電気的損失材料を含有する層の厚さみは3.96mmであり、電波吸収体の全体の厚さの約1/9の厚さであった。
得られた電波吸収体の垂直入射に対する電波吸収性能は、周波数950MHzにおいて最大の電波吸収量23dBを示した。また、同周波数における入射角度30度における電波吸収量は、TE波で20dB、TM波で12dBであり、入射角度45度における電波吸収量は、TE波で13dB、TM波で7dBであり、また、垂直入射での電波吸収量と、各入射角度における電波吸収量の差は、入射角度30度において、TE波で3dB、TM波で11dB、入射角度40度において、TE波で10dB、TM波で16dBであり、斜入射の特にTM波において垂直入射での電波吸収量との差が大きく電波吸収性能に劣るものであった。
Figure 2010157696
Figure 2010157696
本発明の電波吸収体は、垂直および斜めから入射する電波に対し、優れた電波吸収性能を有するものであり、RFIDシステムが使用されるような物流倉庫、無線LANが使用されるオフィスや店舗、公共建築物や一般住宅、マンションなどの床、壁、パーティション、ゲート、天井に用いて、電波の多重反射を防止し、不要電波を抑制する電波吸収体に利用できる。
本発明の一態様(実施例1、4、5)を示す模式図である。 本発明の別の態様(実施例2、3)を示す模式図である。
1:保護・意匠層
2:抵抗膜層
3:スペーサー層
4:電気的損失材料を含有する層
5:反射層
6:電波入射方向

Claims (5)

  1. 少なくとも1層の抵抗膜層、スペーサー層、電気的損失材料を含有する層及び反射層を積層してなる電波吸収体であって、該電気的損失材料を含有する層の厚さが、電波吸収体の全体の厚さdに対し、d/8以上であることを特徴とする電波吸収体。
  2. 前記電波吸収体の全体の厚さが、吸収したい電波の波長λに対し、λ/4以下である請求項1に記載の電波吸収体。
  3. 前記抵抗膜層は平均繊維長が2〜6mmの導電性繊維を抵抗膜層中に0.4〜3質量%含有したシートである請求項1または2に記載の電波吸収体。
  4. 前記導電性繊維が炭素繊維である請求項3に記載の電波吸収体。
  5. 前記抵抗膜層が紙である請求項1〜4いずれかに記載の電波吸収体。
JP2009266052A 2008-12-05 2009-11-24 電波吸収体 Pending JP2010157696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266052A JP2010157696A (ja) 2008-12-05 2009-11-24 電波吸収体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008310677 2008-12-05
JP2009266052A JP2010157696A (ja) 2008-12-05 2009-11-24 電波吸収体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010157696A true JP2010157696A (ja) 2010-07-15

Family

ID=42575352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009266052A Pending JP2010157696A (ja) 2008-12-05 2009-11-24 電波吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010157696A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101576070B1 (ko) 2014-09-15 2015-12-10 국방과학연구소 다층 플렉시블 전자기파 흡수체
JP2017085019A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 横浜ゴム株式会社 電波吸収体
JP2017208407A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
JP2017208406A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
CN110247193A (zh) * 2019-05-13 2019-09-17 华中科技大学 一种柔性渐变电阻膜、其制备方法和应用
JP2020090870A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 国立大学法人 名古屋工業大学 電波吸収発熱体、この発熱体を支持する基材、及びこれらを備えた発熱部材の製造方法
JP2021052102A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 積水化学工業株式会社 λ/4型電波吸収体
CN113165339A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 积水化学工业株式会社 导电性非织造布
WO2022107797A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27 凸版印刷株式会社 意匠性電磁波抑制体、並びに、これを備える建装材、電磁波抑制室及びシステム
WO2022138642A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 凸版印刷株式会社 電磁波抑制体
JP7445912B2 (ja) 2019-08-29 2024-03-08 国立大学法人 名古屋工業大学 電波吸収体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001014489A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 描画装置
JP2008205447A (ja) * 2007-01-24 2008-09-04 Toray Ind Inc 電波吸収体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001014489A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 描画装置
JP2008205447A (ja) * 2007-01-24 2008-09-04 Toray Ind Inc 電波吸収体

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101576070B1 (ko) 2014-09-15 2015-12-10 국방과학연구소 다층 플렉시블 전자기파 흡수체
JP2017085019A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 横浜ゴム株式会社 電波吸収体
JP2017208407A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
JP2017208406A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 大日本印刷株式会社 電波吸収体
CN113165339A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 积水化学工业株式会社 导电性非织造布
JP2020090870A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 国立大学法人 名古屋工業大学 電波吸収発熱体、この発熱体を支持する基材、及びこれらを備えた発熱部材の製造方法
JP7178088B2 (ja) 2018-12-07 2022-11-25 国立大学法人 名古屋工業大学 融雪システム、発熱部材、及び発熱部材の製造方法
CN110247193B (zh) * 2019-05-13 2020-06-02 华中科技大学 一种柔性渐变电阻膜、其制备方法和应用
CN110247193A (zh) * 2019-05-13 2019-09-17 华中科技大学 一种柔性渐变电阻膜、其制备方法和应用
JP7445912B2 (ja) 2019-08-29 2024-03-08 国立大学法人 名古屋工業大学 電波吸収体
JP2021052102A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 積水化学工業株式会社 λ/4型電波吸収体
JP7479811B2 (ja) 2019-09-25 2024-05-09 積水化学工業株式会社 λ/4型電波吸収体
WO2022107797A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27 凸版印刷株式会社 意匠性電磁波抑制体、並びに、これを備える建装材、電磁波抑制室及びシステム
WO2022138642A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 凸版印刷株式会社 電磁波抑制体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6177110B2 (ja) 電波吸収体
JP2010157696A (ja) 電波吸収体
JP4957481B2 (ja) 電磁波吸収体
JP4716348B2 (ja) 電波吸収材
JPH08307088A (ja) 電波吸収体
JP3473691B2 (ja) 不燃吸音電波吸収性の天井板の製造方法およびそれにより得られる天井板
JPH08204379A (ja) 電波吸収体
JP2002164690A (ja) 電磁波吸収吸音板
JP2006156750A (ja) 電波吸収ボード
JP4879077B2 (ja) 電波吸収体
JP6089625B2 (ja) 電波吸収体用シート材およびこれを用いた電波吸収体
JP3597930B2 (ja) 無線通信用の部屋
JP2006002429A (ja) 電波音波吸収断熱体
JP2008141190A (ja) 電波吸収体
JP2012191183A (ja) 電波吸収体用シート材及び電波吸収体
JP2004228257A (ja) 電波吸収体
JP4011096B2 (ja) 電波吸収不織布
JPH09162590A (ja) 電波吸収体
JP2004247720A (ja) 電波吸収体
JP2021125495A (ja) 電波吸収体
JP2016146374A (ja) 電波吸収体
TWI374007B (en) Electromagnetic wave absorbing sheet material and electromagnetic wave absorbin body using it
JP2005012031A (ja) 電波吸収体
JP2003011259A (ja) 無機質ボード
JP2008105412A (ja) 複合ボードおよびそれを用いた家具ならびに複合ボードの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140624