JP2003304087A - 電磁波反射材 - Google Patents
電磁波反射材Info
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- JP2003304087A JP2003304087A JP2002107546A JP2002107546A JP2003304087A JP 2003304087 A JP2003304087 A JP 2003304087A JP 2002107546 A JP2002107546 A JP 2002107546A JP 2002107546 A JP2002107546 A JP 2002107546A JP 2003304087 A JP2003304087 A JP 2003304087A
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- conductive
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】特定周波数の電磁波のみを反射すると共に、ガ
スバリア性に優れ、金属サッシなどの周囲の導電材に接
触させる必要も無しに施工が可能で、かつ、耐候性に富
み、赤外線や紫外線を吸収する機能をも保持できるよう
にした電磁波反射材を提供する。 【解決手段】支持フィルム1の一方の面には、反射させ
ようとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの
導電性素子2とこの導電性素子2を覆うように粘着剤層
4を設け、他方の面には、ガスバリア性層3を設ける。
スバリア性に優れ、金属サッシなどの周囲の導電材に接
触させる必要も無しに施工が可能で、かつ、耐候性に富
み、赤外線や紫外線を吸収する機能をも保持できるよう
にした電磁波反射材を提供する。 【解決手段】支持フィルム1の一方の面には、反射させ
ようとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの
導電性素子2とこの導電性素子2を覆うように粘着剤層
4を設け、他方の面には、ガスバリア性層3を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波反射材、特
に特定周波数の電磁波を選択的に反射すると共にガスバ
リア性に優れる電磁波反射材に関するものである。
に特定周波数の電磁波を選択的に反射すると共にガスバ
リア性に優れる電磁波反射材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、事業所内PHSや無線LANの利
用が広がりを見せる中、情報の漏洩防止や外部からの侵
入電波による諸機器類の誤動作やノイズ発生の防止とい
った点から、オフィス内での電波環境を整えることが不
可欠になっており、そのような電波環境の整備用部材と
してすでに種々のタイプの物が提案されている。
用が広がりを見せる中、情報の漏洩防止や外部からの侵
入電波による諸機器類の誤動作やノイズ発生の防止とい
った点から、オフィス内での電波環境を整えることが不
可欠になっており、そのような電波環境の整備用部材と
してすでに種々のタイプの物が提案されている。
【0003】電波環境の整備用部材の一つに電磁波シー
ルド材がある。通常用いられる電磁波シールド材として
は金属箔があるが、これでは窓等の可視光に対する透明
性が必要な部位に用いることが出来ない。また、可視光
に対する透明性をもたせるために金属薄膜を基材上に薄
く形成し、電磁波シールド材とする方法もあるが、十分
な電磁波シールド性と可視光に対する透明性を両立させ
るのは難しい。一方、十分な電磁波シールド性を保った
まま、可視光に対する透明性を上げるために金属メッシ
ュを用いた物や、特開昭63−38515号公報に記さ
れているような金属層(銀)を酸化物層で挟持し、可視
光に対する透明性を向上させた例もある。
ルド材がある。通常用いられる電磁波シールド材として
は金属箔があるが、これでは窓等の可視光に対する透明
性が必要な部位に用いることが出来ない。また、可視光
に対する透明性をもたせるために金属薄膜を基材上に薄
く形成し、電磁波シールド材とする方法もあるが、十分
な電磁波シールド性と可視光に対する透明性を両立させ
るのは難しい。一方、十分な電磁波シールド性を保った
まま、可視光に対する透明性を上げるために金属メッシ
ュを用いた物や、特開昭63−38515号公報に記さ
れているような金属層(銀)を酸化物層で挟持し、可視
光に対する透明性を向上させた例もある。
【0004】また、透明なプラスチックフィルム上にI
TOや酸化チタン等の透明導電膜を蒸着した例もある。
(特開昭63−141399号公報参照)
TOや酸化チタン等の透明導電膜を蒸着した例もある。
(特開昭63−141399号公報参照)
【0005】しかし、これらの電磁波シールド材では遮
蔽する電磁波の周波数を選択できないためにビルの内外
を通じて使用される携帯電話やラジオ等の電波という公
衆の重要情報まで遮断してしまう。また、これら金属膜
や透明導電膜を用いた電磁波シールド材の場合、窓枠や
柱などの他の導電性部材と接触を保つ必要があり、施工
が非常に困難かつ煩雑となる。
蔽する電磁波の周波数を選択できないためにビルの内外
を通じて使用される携帯電話やラジオ等の電波という公
衆の重要情報まで遮断してしまう。また、これら金属膜
や透明導電膜を用いた電磁波シールド材の場合、窓枠や
柱などの他の導電性部材と接触を保つ必要があり、施工
が非常に困難かつ煩雑となる。
【0006】このために支持フィルム上に金属パターン
を規則的に配列させ、特定の周波数における電磁波のみ
を遮断するようにした提案がされている(特開平10−
126090号公報参照)。このタイプの電磁波シール
ド材では、窓枠の金属サッシ等に接触させる必要もない
ことから、実用上施工が非常に容易となる。
を規則的に配列させ、特定の周波数における電磁波のみ
を遮断するようにした提案がされている(特開平10−
126090号公報参照)。このタイプの電磁波シール
ド材では、窓枠の金属サッシ等に接触させる必要もない
ことから、実用上施工が非常に容易となる。
【0007】しかし、支持フィルム上に、規則的に配列
させた複数個の導電性素子、特に金属箔や導電性ペース
トにより複数個の導電性素子を形成して電磁波シールド
材とする場合、酸化への対策や耐候性の配慮を十分に講
じておかないと、酸素や紫外線等によりその劣化が激し
かった。
させた複数個の導電性素子、特に金属箔や導電性ペース
トにより複数個の導電性素子を形成して電磁波シールド
材とする場合、酸化への対策や耐候性の配慮を十分に講
じておかないと、酸素や紫外線等によりその劣化が激し
かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の電磁波シールド材がもつ不都合を解決すること
を目的としたものである。即ち、特定周波数の電磁波の
みを反射すると共に、ガスバリア性に優れ、金属サッシ
などの周囲の導電材に接触させる必要も無しに施工が可
能で、かつ、耐候性に富み、赤外線や紫外線を吸収する
機能をも保持できるようにした電磁波反射材を提供する
ものである。
な従来の電磁波シールド材がもつ不都合を解決すること
を目的としたものである。即ち、特定周波数の電磁波の
みを反射すると共に、ガスバリア性に優れ、金属サッシ
などの周囲の導電材に接触させる必要も無しに施工が可
能で、かつ、耐候性に富み、赤外線や紫外線を吸収する
機能をも保持できるようにした電磁波反射材を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するためのものであって、請求項1記載の発明は、
支持フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁
波の周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこ
の導電性素子を覆うように粘着剤層が設けてあり、他方
の面には、ガスバリア性層が設けてあることを特徴とす
る電磁波反射材である。
達成するためのものであって、請求項1記載の発明は、
支持フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁
波の周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこ
の導電性素子を覆うように粘着剤層が設けてあり、他方
の面には、ガスバリア性層が設けてあることを特徴とす
る電磁波反射材である。
【0010】また、請求項2記載の発明は、支持フィル
ムの一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数
に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素
子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、他方の面
には、粘着剤層が設けてあることを特徴とする電磁波反
射材である。
ムの一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数
に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素
子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、他方の面
には、粘着剤層が設けてあることを特徴とする電磁波反
射材である。
【0011】さらにまた、請求項3記載の発明は、支持
フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁波の
周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導
電性素子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、他
方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に対応
した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素子を覆
うように粘着剤層が設けてあることを特徴とする電磁波
反射材である。
フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁波の
周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導
電性素子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、他
方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に対応
した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素子を覆
うように粘着剤層が設けてあることを特徴とする電磁波
反射材である。
【0012】さらにまた、請求項4記載の発明は、支持
フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁波の
周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導
電性素子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、さ
らに他方の面には、反射させようとする電磁波の周波数
に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素
子を覆うようにガスバリア性層並びに粘着剤層が順次設
けてあることを特徴とする電磁波反射材である。
フィルムの一方の面には、反射させようとする電磁波の
周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導
電性素子を覆うようにガスバリア性層が設けてあり、さ
らに他方の面には、反射させようとする電磁波の周波数
に対応した特定のパターンの導電性素子とこの導電性素
子を覆うようにガスバリア性層並びに粘着剤層が順次設
けてあることを特徴とする電磁波反射材である。
【0013】さらにまた、請求項5記載の発明は、請求
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子は、開放端を持つ線状形状を
なし、その開放端間の長さが反射させようとする電磁波
の波長の約2分に1であることを特徴とする。
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子は、開放端を持つ線状形状を
なし、その開放端間の長さが反射させようとする電磁波
の波長の約2分に1であることを特徴とする。
【0014】さらにまた、請求項6記載の発明は、請求
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子は、開放端を持たない線状形
状をなし、その周囲の長さが反射させようとする電磁波
の波長にほぼ等しいことを特徴とする。
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子は、開放端を持たない線状形
状をなし、その周囲の長さが反射させようとする電磁波
の波長にほぼ等しいことを特徴とする。
【0015】さらにまた、請求項7記載の発明は、請求
項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子が、エッチング法により作製
されたことを特徴とする。
項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子が、エッチング法により作製
されたことを特徴とする。
【0016】さらにまた、請求項8記載の発明は、請求
項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子が、導電性ペーストを用いて
印刷法により作製されたことを特徴とする。
項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、前記導電性素子が、導電性ペーストを用いて
印刷法により作製されたことを特徴とする。
【0017】さらにまた、請求項9記載の発明は、請求
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、紫外線遮蔽層を設ける、支持フィルムまたは
ガスバリアー性層に紫外線吸収剤を含有させ紫外線遮蔽
機能を付加させたことを特徴とする。
項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射材
において、紫外線遮蔽層を設ける、支持フィルムまたは
ガスバリアー性層に紫外線吸収剤を含有させ紫外線遮蔽
機能を付加させたことを特徴とする。
【0018】さらにまた、請求項10記載の発明は、請
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、赤外線遮蔽層を設ける、支持フィルムまた
はガスバリアー性層に赤外線吸収剤を含有させ赤外線遮
蔽機能を付加させたことを特徴とする。
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、赤外線遮蔽層を設ける、支持フィルムまた
はガスバリアー性層に赤外線吸収剤を含有させ赤外線遮
蔽機能を付加させたことを特徴とする。
【0019】さらにまた、請求項11記載の発明は、請
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、支持フィルムがフレキシビリティーを有す
るフィルムであることを特徴とする。
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、支持フィルムがフレキシビリティーを有す
るフィルムであることを特徴とする。
【0020】さらにまた、請求項12記載の発明は、請
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、支持フィルムが透明であることを特徴とす
る。
求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電磁波反射
材において、支持フィルムが透明であることを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により詳細に
説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電磁波反射
材10の断面構成と使用状態の説明図、図2は他の実施
形態に係る電磁波反射材20の断面構成と使用状態の説
明図、図3はさらに他の実施形態に係る電磁波反射材3
0の断面構成と使用状態の説明図、図4はさらに他の実
施形態に係る電磁波反射材40の断面構成と使用状態の
説明図をそれぞれ示している。
説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電磁波反射
材10の断面構成と使用状態の説明図、図2は他の実施
形態に係る電磁波反射材20の断面構成と使用状態の説
明図、図3はさらに他の実施形態に係る電磁波反射材3
0の断面構成と使用状態の説明図、図4はさらに他の実
施形態に係る電磁波反射材40の断面構成と使用状態の
説明図をそれぞれ示している。
【0022】図1に示す電磁波反射材10は、支持フィ
ルム1の一方の面には、反射させようとする電磁波の周
波数に対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導
電性素子2を覆うように粘着剤層4が設けてあり、他方
の面には、ガスバリア性層3が設けてなるものである。
また、図2に示す電磁波反射材20は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、他方
の面には、粘着剤層4が設けてなるものである。さらに
また、図3に示す電磁波反射材30は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、他方
の面には、反射させようとする電磁波の周波数に対応し
た特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素子2を
覆うように粘着剤層4が設けてなるものである。さらに
また、図4に示す電磁波反射材30は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、さら
に他方の面には、反射しようとする電磁波の周波数に対
応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素子
2を覆うようにガスバリア性層3並びに粘着剤層4が順
次設けてある。これらの電磁波反射材10、20、3
0、40のそれぞれは、それらの粘着剤層4により窓の
ガラス5に貼られている。
ルム1の一方の面には、反射させようとする電磁波の周
波数に対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導
電性素子2を覆うように粘着剤層4が設けてあり、他方
の面には、ガスバリア性層3が設けてなるものである。
また、図2に示す電磁波反射材20は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、他方
の面には、粘着剤層4が設けてなるものである。さらに
また、図3に示す電磁波反射材30は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、他方
の面には、反射させようとする電磁波の周波数に対応し
た特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素子2を
覆うように粘着剤層4が設けてなるものである。さらに
また、図4に示す電磁波反射材30は、支持フィルム1
の一方の面には、反射させようとする電磁波の周波数に
対応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素
子2を覆うようにガスバリア性層3が設けてあり、さら
に他方の面には、反射しようとする電磁波の周波数に対
応した特定のパターンの導電性素子2とこの導電性素子
2を覆うようにガスバリア性層3並びに粘着剤層4が順
次設けてある。これらの電磁波反射材10、20、3
0、40のそれぞれは、それらの粘着剤層4により窓の
ガラス5に貼られている。
【0023】ここで、支持フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルム
が適用できる。その中でも、フレキシビリティーを有す
るフィルムは、本発明に係る電磁波反射材を窓ガラス等
に貼り付けて使用する場合の施工性を考慮した場合に好
ましい。また、窓のガラスに貼ることを想定した場合に
は、ガラスの透明性をあまり損なわないようにするた
め、透明性に優れるフィルムを使用することがより好ま
しい。
レンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルム
が適用できる。その中でも、フレキシビリティーを有す
るフィルムは、本発明に係る電磁波反射材を窓ガラス等
に貼り付けて使用する場合の施工性を考慮した場合に好
ましい。また、窓のガラスに貼ることを想定した場合に
は、ガラスの透明性をあまり損なわないようにするた
め、透明性に優れるフィルムを使用することがより好ま
しい。
【0024】この支持フィルムの一方の面あるいは両方
の面に設ける複数個の導電性素子2は、電磁波反射材1
0、20、30、40により反射させようとする電磁波
の周波数に対応した特定のパターンをなすものであり、
金属薄膜や導電性ペースト等の導電性材料からなる。
の面に設ける複数個の導電性素子2は、電磁波反射材1
0、20、30、40により反射させようとする電磁波
の周波数に対応した特定のパターンをなすものであり、
金属薄膜や導電性ペースト等の導電性材料からなる。
【0025】図5から図10には、本発明に係る電磁波
反射材を構成する支持フィルム1面上に規則的に配列さ
せて設けた種々の導電性素子2のパターンとそれらの配
列状態が示してある。この中で、図5から図7に示す導
電性素子2は、開放端を持つ線状形状のものを示してい
る。これらの線状形状の導電性素子2は開放端間の長さ
が反射させようとする電磁波の波長の約2分の1に設定
してある。開放端間の距離を電磁波の波長の2分の1に
設定すると、照射された電磁波がこの部分で共鳴し、相
互作用が大きくなってこの面で殆ど反射する。言い換え
ると、この開放端間の長さを有する導電性素子の部分で
共鳴しない波長(周波数)の電磁波にとってはこの面は
反射面とはならずにその大部分が透過する。図5のよう
な直線形状の導電性素子2の場合には、その長さを反射
させようとする電磁波の波長の2分の1となるように、
図6や図7のように枝分かれを持つ線状形状のもので
は、中心点から開放端までの距離が反射させようとする
電磁波の波長の4分の1となるようにそれぞれ設定す
る。
反射材を構成する支持フィルム1面上に規則的に配列さ
せて設けた種々の導電性素子2のパターンとそれらの配
列状態が示してある。この中で、図5から図7に示す導
電性素子2は、開放端を持つ線状形状のものを示してい
る。これらの線状形状の導電性素子2は開放端間の長さ
が反射させようとする電磁波の波長の約2分の1に設定
してある。開放端間の距離を電磁波の波長の2分の1に
設定すると、照射された電磁波がこの部分で共鳴し、相
互作用が大きくなってこの面で殆ど反射する。言い換え
ると、この開放端間の長さを有する導電性素子の部分で
共鳴しない波長(周波数)の電磁波にとってはこの面は
反射面とはならずにその大部分が透過する。図5のよう
な直線形状の導電性素子2の場合には、その長さを反射
させようとする電磁波の波長の2分の1となるように、
図6や図7のように枝分かれを持つ線状形状のもので
は、中心点から開放端までの距離が反射させようとする
電磁波の波長の4分の1となるようにそれぞれ設定す
る。
【0026】また、図8から図10のような三角状、矩
形状、環状の開放端を持たない線状形状の導電性素子2
の場合には、その周囲長を反射させようとする電磁波の
波長とほぼ等しく設定すると照射した電磁波がここで共
鳴し、この配列面が特定周波数の電磁波に対する反射面
となる。
形状、環状の開放端を持たない線状形状の導電性素子2
の場合には、その周囲長を反射させようとする電磁波の
波長とほぼ等しく設定すると照射した電磁波がここで共
鳴し、この配列面が特定周波数の電磁波に対する反射面
となる。
【0027】本発明の電磁波反射特性は、以上に述べた
ような特性を有する導電性素子が持つ性質を利用したも
ので、支持フィルム上に配列させる導電性素子を反射さ
せようとする電磁波と共鳴するようなパターンのものに
することで、これを形成した面を電波反射面とする。電
磁波が到来している場所に、接地されていない金属棒や
金属ワイヤ−などの導体を置いた場合、一部の電波は吸
収され、他は導体中を流れる交番電流が作る電磁界との
相互作用によって反射される。この時電磁波の吸収量と
反射量との比(吸収量/反射量)は導体のインピ−ダン
スによって変わり、インピ−ダンスがほぼ0であればそ
の比もほぼ0となる。またこの吸収や反射は直接導体の
表面に入射する電磁波に対してだけでなく、その導体周
囲の電磁波に対しても起こる(但し、導体から離れれば
離れる程、吸収や反射量は少なくなる)。導体と電磁波
の相互作用(吸収、反射)は導体と電磁波が共鳴する場
合に大きくなる。すなわち、前述したような電磁波反射
面の反射性能は、実際には、あるインピ−ダンスを持つ
個々の導電性素子中を流れる交番電流の大きさによって
決まるため、その線幅や厚さは大きい程、個々の導電性
素子間の間隔は小さい程良くなる。しかし同時に、反射
させようとする電磁波の周波数以外の電磁波(周波数が
赤外光以上のものを含む)の導電性素子表面における反
射も大きくなるため周波数選択性が悪くなる。そこで実
用上は、反射させようとする電磁波に対する反射性能と
周波数選択性を考慮して、導電性素子の線幅、厚さ、さ
らには個々の導電性素子間の間隔が決定される。本明細
書においては、図5から図10までに、6種類の導電性
素子のパターンならびに配列例を示したが、導電性素子
のパターンならびに配列状態はこれらに限定されるもの
でないことは、前記の説明で明らかである。
ような特性を有する導電性素子が持つ性質を利用したも
ので、支持フィルム上に配列させる導電性素子を反射さ
せようとする電磁波と共鳴するようなパターンのものに
することで、これを形成した面を電波反射面とする。電
磁波が到来している場所に、接地されていない金属棒や
金属ワイヤ−などの導体を置いた場合、一部の電波は吸
収され、他は導体中を流れる交番電流が作る電磁界との
相互作用によって反射される。この時電磁波の吸収量と
反射量との比(吸収量/反射量)は導体のインピ−ダン
スによって変わり、インピ−ダンスがほぼ0であればそ
の比もほぼ0となる。またこの吸収や反射は直接導体の
表面に入射する電磁波に対してだけでなく、その導体周
囲の電磁波に対しても起こる(但し、導体から離れれば
離れる程、吸収や反射量は少なくなる)。導体と電磁波
の相互作用(吸収、反射)は導体と電磁波が共鳴する場
合に大きくなる。すなわち、前述したような電磁波反射
面の反射性能は、実際には、あるインピ−ダンスを持つ
個々の導電性素子中を流れる交番電流の大きさによって
決まるため、その線幅や厚さは大きい程、個々の導電性
素子間の間隔は小さい程良くなる。しかし同時に、反射
させようとする電磁波の周波数以外の電磁波(周波数が
赤外光以上のものを含む)の導電性素子表面における反
射も大きくなるため周波数選択性が悪くなる。そこで実
用上は、反射させようとする電磁波に対する反射性能と
周波数選択性を考慮して、導電性素子の線幅、厚さ、さ
らには個々の導電性素子間の間隔が決定される。本明細
書においては、図5から図10までに、6種類の導電性
素子のパターンならびに配列例を示したが、導電性素子
のパターンならびに配列状態はこれらに限定されるもの
でないことは、前記の説明で明らかである。
【0028】このような導電性素子2は、例えば、支持
フィルムの上にアルミ箔を貼り合わせたりアルミニウム
を蒸着させることによりアルミニウム層を形成し、さら
にこのアルミニウム層上にフォトレジストをコーティン
グした後、フォトエッチング法によりアルミニウム層の
一部分のみをパターン状に支持フィルム上に残して形成
するようにすればよい。また、銀系の導電性ペーストを
使用して印刷方式で支持フィルム上に直接形成するよう
にしてもよい。
フィルムの上にアルミ箔を貼り合わせたりアルミニウム
を蒸着させることによりアルミニウム層を形成し、さら
にこのアルミニウム層上にフォトレジストをコーティン
グした後、フォトエッチング法によりアルミニウム層の
一部分のみをパターン状に支持フィルム上に残して形成
するようにすればよい。また、銀系の導電性ペーストを
使用して印刷方式で支持フィルム上に直接形成するよう
にしてもよい。
【0029】これらの導電性素子2を支持フィルム上に
設ければ、電磁波反射材としての所期の効果が期待でき
るが、本発明に係る電磁波反射材においては、実用上は
窓ガラスや壁材等に貼り付けて使用することになるた
め、そのための粘着剤層を設けたり、外部からの種々の
刺激から導電性素子を守るためのガスバリア性層を設け
る必要がある。本発明に係る電磁波反射材においてこの
ような要求に対応するために設けてあるのが粘着剤層4
であり、ガスバリア性層3である。
設ければ、電磁波反射材としての所期の効果が期待でき
るが、本発明に係る電磁波反射材においては、実用上は
窓ガラスや壁材等に貼り付けて使用することになるた
め、そのための粘着剤層を設けたり、外部からの種々の
刺激から導電性素子を守るためのガスバリア性層を設け
る必要がある。本発明に係る電磁波反射材においてこの
ような要求に対応するために設けてあるのが粘着剤層4
であり、ガスバリア性層3である。
【0030】粘着剤層4は窓ガラスや電磁波遮蔽室の壁
面等に貼り付けるためのものであり、支持フィルム1の
一方の面に、導電性素子2を覆うようにしたり(図1、
3、4参照)、あるいは導電性素子2を設けない支持フ
ィルム1の面に直接設ける(図2参照)。
面等に貼り付けるためのものであり、支持フィルム1の
一方の面に、導電性素子2を覆うようにしたり(図1、
3、4参照)、あるいは導電性素子2を設けない支持フ
ィルム1の面に直接設ける(図2参照)。
【0031】また、ガスバリア性層3は主としてガスバ
リア性を付与するために設ける層であり、支持フィルム
1上に前述のような構成になる導電性素子2を覆うよう
に設けたり(図2、3、4参照)、あるいは支持フィル
ム1の表面(空気と接する面)側に設ける(図1参
照)。
リア性を付与するために設ける層であり、支持フィルム
1上に前述のような構成になる導電性素子2を覆うよう
に設けたり(図2、3、4参照)、あるいは支持フィル
ム1の表面(空気と接する面)側に設ける(図1参
照)。
【0032】導電性素子は、前述したように、例えば銀
系の導電性ペーストを採用し、印刷法により形成するこ
とができる。しかし、印刷によって形成される銀系の導
電性ペーストよりなる導電性素子は、エッチングによっ
て形成される導電性素子より安価に得ることができる
が、この部分に対して酸素や水蒸気等が外部から侵入し
易い構成になっていると、導電性ペーストの銀が酸化し
てして劣化してしまうことになる。これに対し本発明に
おいては、ガスバリア性層を下記する構成で設けること
により、酸素や水蒸気等による酸化が防げ、劣化を防止
することができる。
系の導電性ペーストを採用し、印刷法により形成するこ
とができる。しかし、印刷によって形成される銀系の導
電性ペーストよりなる導電性素子は、エッチングによっ
て形成される導電性素子より安価に得ることができる
が、この部分に対して酸素や水蒸気等が外部から侵入し
易い構成になっていると、導電性ペーストの銀が酸化し
てして劣化してしまうことになる。これに対し本発明に
おいては、ガスバリア性層を下記する構成で設けること
により、酸素や水蒸気等による酸化が防げ、劣化を防止
することができる。
【0033】これらのガスバリアー性層3は、酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムのような金属
酸化物や窒化珪素、窒化アルミニウムのような金属窒化
物、さらにはアクリル、塩化ビニリデンのような有機
物、およびこれらの化合物や複合体等により形成する
が、これらのものに必ずしも限定されるものではなく、
これ以外のガスバリア性材料から適宜のものを選択して
用いてもよい。このような構成材料からなるガスバリア
性層のガス透過量としては酸素において10cc/m2
/day以下であればよいが、好ましくは1cc/m2
/day以下である。水蒸気の場合は10g/m2/d
ay以下であればよいが、好ましくは1g/m2/da
y以下である。
素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムのような金属
酸化物や窒化珪素、窒化アルミニウムのような金属窒化
物、さらにはアクリル、塩化ビニリデンのような有機
物、およびこれらの化合物や複合体等により形成する
が、これらのものに必ずしも限定されるものではなく、
これ以外のガスバリア性材料から適宜のものを選択して
用いてもよい。このような構成材料からなるガスバリア
性層のガス透過量としては酸素において10cc/m2
/day以下であればよいが、好ましくは1cc/m2
/day以下である。水蒸気の場合は10g/m2/d
ay以下であればよいが、好ましくは1g/m2/da
y以下である。
【0034】支持フィルム1上に設けた導電性素子2
は、前述したように、金属薄膜や銀系の導電性ペースト
等からなるが、水分や空気で酸化され易く、また引っか
かったり、擦れて傷つきや剥がれが発生してしまい易
い。これに対して、前述したような構成にてガスバリア
性層3を設けると、導電性素子の酸化や水蒸気からの影
響を阻止できることは勿論のこと、傷つきや剥がれ等を
も防ぐことも可能となる。
は、前述したように、金属薄膜や銀系の導電性ペースト
等からなるが、水分や空気で酸化され易く、また引っか
かったり、擦れて傷つきや剥がれが発生してしまい易
い。これに対して、前述したような構成にてガスバリア
性層3を設けると、導電性素子の酸化や水蒸気からの影
響を阻止できることは勿論のこと、傷つきや剥がれ等を
も防ぐことも可能となる。
【0035】また、本発明に係る電磁波反射材は窓ガラ
ス等に貼り付け、紫外線や赤外線に曝されることがあ
る。このような場合に劣化が生じないように、赤外線遮
蔽機能や紫外線遮蔽機能をさらに保持させておくことが
好ましい。具体的には、新たに赤外線遮蔽フィルムや紫
外線遮蔽フィルムを貼り合わせる方法と支持フィルムや
ガスバリアー性層に赤外線遮蔽機能や紫外線遮蔽機能を
持たせることが考えられる。赤外線遮蔽機能や紫外線遮
蔽機能については電磁波遮蔽材のいかなる部位にて発現
するようにしても構わないが、特に紫外線遮蔽機能につ
いては、紫外線が当たる面の最表面がその機能を発揮で
きる構成とすることにより耐光性が一段と高まる。ま
た、赤外線遮蔽機能や紫外線遮蔽機能は、一般に知られ
ている有機系、無機系の赤外線遮蔽剤や紫外線遮蔽剤を
支持フィルムやガスバリア性層等に含有させることによ
り発現するようにすればよい。
ス等に貼り付け、紫外線や赤外線に曝されることがあ
る。このような場合に劣化が生じないように、赤外線遮
蔽機能や紫外線遮蔽機能をさらに保持させておくことが
好ましい。具体的には、新たに赤外線遮蔽フィルムや紫
外線遮蔽フィルムを貼り合わせる方法と支持フィルムや
ガスバリアー性層に赤外線遮蔽機能や紫外線遮蔽機能を
持たせることが考えられる。赤外線遮蔽機能や紫外線遮
蔽機能については電磁波遮蔽材のいかなる部位にて発現
するようにしても構わないが、特に紫外線遮蔽機能につ
いては、紫外線が当たる面の最表面がその機能を発揮で
きる構成とすることにより耐光性が一段と高まる。ま
た、赤外線遮蔽機能や紫外線遮蔽機能は、一般に知られ
ている有機系、無機系の赤外線遮蔽剤や紫外線遮蔽剤を
支持フィルムやガスバリア性層等に含有させることによ
り発現するようにすればよい。
【0036】なお、本発明の電磁波反射材を用いて電磁
波遮蔽室などを作る場合、電磁波反射面として個々に独
立した導電性素子の配列面を用いているため、電磁波反
射材同士の接続や接地は必要ない。このことは施工性を
極めて簡便にするもので、本発明の電磁波反射材の大き
な利点である。
波遮蔽室などを作る場合、電磁波反射面として個々に独
立した導電性素子の配列面を用いているため、電磁波反
射材同士の接続や接地は必要ない。このことは施工性を
極めて簡便にするもので、本発明の電磁波反射材の大き
な利点である。
【0037】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を述べる。
(実施例1)厚さ100μmのPETフィルムの一方の
面上に銀系の導電性ペーストからなる十字状の導電性素
子(8.12mm×0.50mm×0.015mmt)
の複数個をスクリーン印刷法により規則的に配列した状
態で印刷した後、この導電性素子を覆うように粘着剤層
を設け、さらに前記PETフィルムの他方の面上には蒸
着により酸化アルミニウムからなるガスバリア性層を設
け、実施例1に係る電磁波反射材を得た。得られた電磁
波反射材はその粘着剤層でソーダライムガラス面に貼り
付けると共に、後述するような評価を行った。
面上に銀系の導電性ペーストからなる十字状の導電性素
子(8.12mm×0.50mm×0.015mmt)
の複数個をスクリーン印刷法により規則的に配列した状
態で印刷した後、この導電性素子を覆うように粘着剤層
を設け、さらに前記PETフィルムの他方の面上には蒸
着により酸化アルミニウムからなるガスバリア性層を設
け、実施例1に係る電磁波反射材を得た。得られた電磁
波反射材はその粘着剤層でソーダライムガラス面に貼り
付けると共に、後述するような評価を行った。
【0038】(比較例1)厚さ100μmのPETフィ
ルムの一方の面上に銀系の導電性ペーストからなる十字
状の導電性素子(8.12mm×0.50mm×0.0
15mmt)の複数個をスクリーン印刷法により規則的
に配列した状態で印刷した後、この導電性素子を覆うよ
うに粘着剤層を設けることにより比較例1に係る電磁波
反射材を得た。得られた電磁波反射材はその粘着剤層で
ソーダライムガラス面に貼り付けると共に、後述するよ
うな評価を行った。
ルムの一方の面上に銀系の導電性ペーストからなる十字
状の導電性素子(8.12mm×0.50mm×0.0
15mmt)の複数個をスクリーン印刷法により規則的
に配列した状態で印刷した後、この導電性素子を覆うよ
うに粘着剤層を設けることにより比較例1に係る電磁波
反射材を得た。得られた電磁波反射材はその粘着剤層で
ソーダライムガラス面に貼り付けると共に、後述するよ
うな評価を行った。
【0039】(実施例2)赤外線、紫外線遮断フィルム
の一方の面上に銀系の導電性ペーストからなる十字状の
導電性素子(8.12mm×0.50mm×0.015
mmt)の複数個をスクリーン印刷方式により規則的に
配列した状態で印刷した後、この導電性素子を覆うよう
に粘着剤層を設け、さらに前記PETフィルムの他方の
面上に蒸着により酸化アルミニウムからなるガスバリア
性層を設け実施例1に係る電磁波反射材を得た。得られ
た電磁波反射材はその粘着剤層でソーダライムガラス面
に貼り付けると共に、後述するような評価を行った。
の一方の面上に銀系の導電性ペーストからなる十字状の
導電性素子(8.12mm×0.50mm×0.015
mmt)の複数個をスクリーン印刷方式により規則的に
配列した状態で印刷した後、この導電性素子を覆うよう
に粘着剤層を設け、さらに前記PETフィルムの他方の
面上に蒸着により酸化アルミニウムからなるガスバリア
性層を設け実施例1に係る電磁波反射材を得た。得られ
た電磁波反射材はその粘着剤層でソーダライムガラス面
に貼り付けると共に、後述するような評価を行った。
【0040】上述のようにして得た実施例1と比較例1
に係る電磁波反射材につき、耐候性テスト前後における
シールド性能を測定した。測定は、2.45GHzの電
磁波を用い、ネットワークアナライザー(ヒューレッド
パッカード社製HP8722C)のS21モードにおい
て行った。この際、測定は自由空間において行い、透過
減衰量測定は透過損失法、反射量測定は反射電力法を用
いて行った。また、反射量測定に関しては支持フィルム
であるPETフィルムと比較して何dB反射量が増大し
たかを計測して行った。また、耐候性テストにはサンシ
ャインウェザー法を用い、暴露時間は300時間とし
た。2.45GHzにおける電磁波の反射性能を表1に
示す。
に係る電磁波反射材につき、耐候性テスト前後における
シールド性能を測定した。測定は、2.45GHzの電
磁波を用い、ネットワークアナライザー(ヒューレッド
パッカード社製HP8722C)のS21モードにおい
て行った。この際、測定は自由空間において行い、透過
減衰量測定は透過損失法、反射量測定は反射電力法を用
いて行った。また、反射量測定に関しては支持フィルム
であるPETフィルムと比較して何dB反射量が増大し
たかを計測して行った。また、耐候性テストにはサンシ
ャインウェザー法を用い、暴露時間は300時間とし
た。2.45GHzにおける電磁波の反射性能を表1に
示す。
【0041】
【表1】
【0042】この表からも分かるように、実施例1に係
る電磁波反射材は、耐候性に優れていることが認められ
る。
る電磁波反射材は、耐候性に優れていることが認められ
る。
【0043】次に、実施例2と比較例1に係る電磁波反
射材の赤外線透過率と紫外線透過率ならびに可視光透過
率の測定を行った。測定結果を表2に示す。
射材の赤外線透過率と紫外線透過率ならびに可視光透過
率の測定を行った。測定結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】この表からも分かるように、実施例2に係
る電磁波反射材は、優れた赤外線、紫外線遮蔽機能を有
していることが認められる。
る電磁波反射材は、優れた赤外線、紫外線遮蔽機能を有
していることが認められる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の電磁波反射材は、特定周波数の電磁波のみを反射す
ると共に、ガスバリア性に優れ、また、金属サッシなど
の周囲の導電材に接触させる必要も無しに施工が可能
で、かつ、耐候性に富み、赤外線や紫外線を吸収する機
能をも保持し得るものである。
明の電磁波反射材は、特定周波数の電磁波のみを反射す
ると共に、ガスバリア性に優れ、また、金属サッシなど
の周囲の導電材に接触させる必要も無しに施工が可能
で、かつ、耐候性に富み、赤外線や紫外線を吸収する機
能をも保持し得るものである。
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁波反射材の断面
構成と使用状態の説明図である。
構成と使用状態の説明図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る電磁波反射材の断
面構成と使用状態の説明図である。
面構成と使用状態の説明図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態に係る電磁波反射
材の断面構成と使用状態の説明図である。
材の断面構成と使用状態の説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係る電磁波反射
材の断面構成と使用状態の説明図である。
材の断面構成と使用状態の説明図である。
【図5】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フィ
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態の一例を示す平面図であ
る。
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態の一例を示す平面図であ
る。
【図6】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フィ
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態の他の例を示す平面図で
ある。
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態の他の例を示す平面図で
ある。
【図7】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フィ
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
【図8】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フィ
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
【図9】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フィ
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
ルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素子
のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す平
面図である。
【図10】本発明に係る電磁波反射材を構成する支持フ
ィルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素
子のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す
平面図である。
ィルム面上に規則的に配列して設けた複数個の導電性素
子のパターンとそれらの配列状態のさらに他の例を示す
平面図である。
1・・・支持フィルム
2・・・導電性素子
3・・・ガスバリアー性層
4・・・粘着剤層
5・・・ガラス
10、20、30、40・・・電磁波反射材
Claims (12)
- 【請求項1】支持フィルムの一方の面には、反射させよ
うとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの導
電性素子とこの導電性素子を覆うように粘着剤層が設け
てあり、他方の面には、ガスバリア性層が設けてあるこ
とを特徴とする電磁波反射材。 - 【請求項2】支持フィルムの一方の面には、反射させよ
うとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの導
電性素子とこの導電性素子を覆うようにガスバリア性層
が設けてあり、他方の面には、粘着剤層が設けてあるこ
とを特徴とする電磁波反射材。 - 【請求項3】支持フィルムの一方の面には、反射させよ
うとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの導
電性素子とこの導電性素子を覆うようにガスバリア性層
が設けてあり、他方の面には、反射させようとする電磁
波の周波数に対応した特定のパターンの導電性素子とこ
の導電性素子を覆うように粘着剤層が設けてあることを
特徴とする電磁波反射材。 - 【請求項4】支持フィルムの一方の面には、反射させよ
うとする電磁波の周波数に対応した特定のパターンの導
電性素子とこの導電性素子を覆うようにガスバリア性層
が設けてあり、さらに他方の面には、反射させようとす
る電磁波の周波数に対応した特定のパターンの導電性素
子とこの導電性素子を覆うようにガスバリア性層並びに
粘着剤層が順次設けてあることを特徴とする電磁波反射
材。 - 【請求項5】前記導電性素子は、開放端を持つ線状形状
をなし、その開放端間の長さが反射させようとする電磁
波の波長の約2分に1であることを特徴とする請求項1
ないし請求項4のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項6】前記導電性素子は、開放端を持たない線状
形状をなし、その周囲の長さが反射させようとする電磁
波の波長にほぼ等しいことを特徴とする請求項1ないし
請求項4のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項7】前記導電性素子が、エッチング法により作
製されたものであることを特徴とする請求項1ないし請
求項6のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項8】前記導電性素子が、導電性ペーストを用い
て印刷法により作製されたものであることを特徴とする
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電磁波
反射材。 - 【請求項9】紫外線遮蔽層を設けるか、支持フィルムま
たはガスバリアー性層に紫外線吸収剤を含有させて紫外
線遮蔽機能を付加させたことを特徴とする請求項1ない
し請求項4のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項10】赤外線遮蔽層を設けるか、支持フィルム
またはガスバリアー性層に赤外線吸収剤を含有させて赤
外線遮蔽機能を付加させたことを特徴とする請求項1な
いし請求項4のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項11】前記支持フィルムがフレキシビリティー
を有するフィルムであることを特徴とする請求項1ない
し請求項10のいずれか1項に記載の電磁波反射材。 - 【請求項12】前記支持フィルムが透明であることを特
徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記
載の電磁波反射材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002107546A JP2003304087A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 電磁波反射材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002107546A JP2003304087A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 電磁波反射材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003304087A true JP2003304087A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29391542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002107546A Pending JP2003304087A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 電磁波反射材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003304087A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007180114A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 周波数選択遮蔽型の電磁波シールド材およびその製造方法 |
WO2007119798A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-10-25 | Mitsubishi Cable Industries, Ltd. | 電波遮蔽体及びその製造方法 |
JP2008159771A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 周波数選択遮蔽型の電磁波シールド材およびその製造方法 |
GB2452665B (en) * | 2006-06-02 | 2010-11-24 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Radio shielding partitioning plane material and method for manufacturing the same |
JP2012209577A (ja) * | 2012-07-02 | 2012-10-25 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 周波数選択遮蔽型の電磁波シールド材およびその製造方法 |
WO2023128397A1 (ko) * | 2021-12-29 | 2023-07-06 | 재단법인 파동에너지 극한제어연구단 | 초박형 유연 투명 흡수체 |
-
2002
- 2002-04-10 JP JP2002107546A patent/JP2003304087A/ja active Pending
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WO2007119798A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-10-25 | Mitsubishi Cable Industries, Ltd. | 電波遮蔽体及びその製造方法 |
GB2451389A (en) * | 2006-04-18 | 2009-01-28 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Radio wave shielding body and method of producing the same |
GB2451389B (en) * | 2006-04-18 | 2011-04-06 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Radio shielding member and method for manufacturing the same |
GB2452665B (en) * | 2006-06-02 | 2010-11-24 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Radio shielding partitioning plane material and method for manufacturing the same |
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WO2023128397A1 (ko) * | 2021-12-29 | 2023-07-06 | 재단법인 파동에너지 극한제어연구단 | 초박형 유연 투명 흡수체 |
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