JP4947055B2 - 弾性境界波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音速が異なる第1,第2の媒質間の境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置に関し、より詳細には、LiNbOからなる圧電体と、酸化ケイ素からなる誘電体とが積層された構造を有する弾性境界波装置に関する。
近年、携帯電話機のRF段の帯域フィルタとして、弾性表面波フィルタ装置や弾性境界波フィルタ装置が種々提案されている。弾性境界波フィルタ装置では、圧電体と誘電体との間の境界を伝搬する弾性境界波が利用される。従って、空洞を有するパッケージを必要としないので、弾性境界波フィルタ装置では小型化を進めることができる。
下記の特許文献1には、この種の弾性境界波装置の一例が開示されている。特許文献1に記載の弾性境界波装置では、圧電体と誘電体との境界にIDTを含む電極が形成されており、該境界を伝搬するSH型の弾性境界波が利用されている。
ここでは、誘電体を伝搬する遅い横波の音速及び圧電体を伝搬する遅い横波の音速よりも、SH型弾性境界波の音速を低くするようにIDTの厚みが決定されている。また、上記圧電体としてLiNbOを用い、誘電体としてSiOを用いた場合に、伝搬損失が0となる電極膜厚範囲及び不要スプリアスが小さくなるLiNbOのカット角範囲が示されている。
WO2004/070946号公報
弾性境界波フィルタ装置においては、用途によって、温度変化による周波数特性の変化が非常に小さいこと、すなわちTCFの絶対値がより小さいことが求められることがある。特許文献1に記載の弾性境界波装置では、圧電体としてLiNbOを用い、誘電体としてSiOを用いた構造が示されている。LiNbOの周波数温度係数TCFは負の値であり、SiOの周波数温度係数TCFは正の値である。従って、LiNbOとSiOとを用いた場合、周波数温度係数TCFの絶対値を小さくすることができる。
一方、SH型弾性境界波の伝搬損失が0になる電極膜厚はIDTのデューティ比によって異なる。例えば、デューティ比を小さくした場合、特許文献1に記載のIDTの膜厚範囲では、伝搬損失が0にならず、比較的大きい場合もあった。このような場合、TCFを小さくすることはできたとしても、損失が増大せざるを得なかった。
他方、IDTのデューティ比を大きくした場合には、伝搬損失を0とすることは可能である。しかしながら、デューティ比を大きくした場合には、TCFの絶対値が大きくなり、周波数温度特性が損なわれることとなる。また、デューティ比が大きい場合には線幅ばらつきによる周波数の変動が小さくなり、歩留りが向上するメリットがある。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、デューティ比が小さい場合には、周波数温度係数TCF及び挿入損失が小さく、デューティ比が大きい場合には、歩留りの低下が生じ難く、かつ低損失の弾性境界波装置を提供することにある。
本発明によれば、Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbOからなる圧電体と、前記圧電体に積層されており、酸化ケイ素からなる誘電体と、前記圧電体と誘電体との境界に配置されており、IDTを含む電極構造とを備え、該境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波フィルタ装置において、前記IDTが、AuまたはAuを主成分とする合金からなるAu系金属層を有し、かつ周波数調整用膜/Ti/Pt/Au系金属層/Pt/Tiからなる積層金属膜からなり、前記IDTを構成している積層金属膜の各金属層の膜厚と各金属層を構成している金属の密度との積の総和を各金属層の膜厚の総和で除算することにより求められた平均密度を度ρ(kg/m)、各金属膜の膜厚の総和を厚H(μm)、IDTの電極指の周期により定まる波長をλ(μm)、デューティ比をxとしたときに、H/λとρとの積と、xとが下記の式(1)を満たす範囲とされていることを特徴とする、弾性境界波装置が提供される。
なお、上記IDTの膜厚の上限については、本発明の課題を達成する上では特に限定されるものではないが、製造上の制約により、0.35λ以下とすることが望ましい。また、本発明の別の広い局面によれば、Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbO からなる圧電体と、前記圧電体に積層されており、酸化ケイ素からなる誘電体と、前記圧電体と誘電体との境界に配置されており、IDTを含む電極構造とを備え、該境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置において、前記IDTのデューティ比が0.5より小さく、前記IDTの密度をρ(kg/m )、膜厚をH(μm)、IDTの電極指の周期により定まる波長をλ(μm)、デューティ比をxとしたときに、H/λとρとの積と、xとが下記の式(1)を満たす範囲とされていることを特徴とする、弾性境界波装置が提供される。
上記誘電体を構成している酸化ケイ素は、好ましくは、SiOであり、その場合、好ましくは、弾性境界波の音速が、SiOの横波の音速である3757m/秒の93%以下とされる。この場合には、挿入損失をより一層小さくすることができる。
なお、本明細書において、小さなデューティ比とは、0.5より小さいデューティ比をいうものとし、大きなデューティ比とは、0.5より大きなデューティ比をいうものとする。すなわち、IDTのデューティは、通常0.5とされるのが普通であり、この0.5を基準とし、0.5より小さいデューティ比を小さなデューティ比、0.5を超えるデューティ比を大きなデューティ比とすることとする。
なお、HはIDTの膜厚(μm)であり、λはIDTの電極指の周期で定める波長(μm)である。従って、H/λはIDTの規格化膜厚であり、HAu/λ及びHCu/λは、それぞれ、IDTとしてAuまたはCuを用いた場合のIDTの規格化膜厚を表すこととなる。
本発明においては、前記IDTが、複数の金属層を積層した積層金属膜からなり、積層されている各金属層の膜厚比に応じた平均密度を前記ρ(kg/m)とし、積層金属膜の合計膜厚を前記Hとしたときに、Hとρとの積が前記式(1)を満たすように構成される。このように、積層金属膜によりIDTを形成してもよく、積層金属膜を構成する金属層の材料を種々選択することにより、圧電体や誘電体との密着性を高めたり、耐電力性を高めたりすることができる。
本発明に係る弾性境界波装置では、Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbOからなる圧電体と、酸化ケイ素からなる誘電体との境界にIDTを含む電極構造が配置されており、該IDTにおいて、規格化膜厚H/λと密度ρの積と、デューティ比xとが上述した式(1)を満たす範囲内とされているため、損失の低減を図ることができる。
IDTのデューティ比が小さいほど、TCFの絶対値は小さくなり、周波数温度特性を改善することができる。
他方、デューティ比が大きいほど、周波数の線幅依存性は小さくなるので、線幅のばらつきによる周波数変動は小さくなる。従って、歩留りが改善される。
よって、デューティ比は、使用される用途に応じて最適な値を選べばよい。しかしながら、伝搬損失が十分に小さくなるIDTの膜厚はデューティ比によって異なる。IDTの膜厚が、上記デューティ比xをも考慮して決定されているので、上記式(1)を満たす場合には、デューティ比が比較的小さい場合には、周波数温度係数TCF及び挿入損失の双方を低減することかでき、周波数温度特性の改善と、低損失化を果たすことができる。また、比較的大きなデューティ比を選んだ場合には、歩留りが良好であり、かつ低損失の弾性境界波装置を提供することができる。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波フィルタ装置の模式的正面断面図及び電極構造を示す模式的平面図である。 図2は、デューティ比が0.30、0.40、0.50及び0.60の場合のAu膜の厚みと弾性境界波の音速との関係を示す図である。 図3は、IDTのデューティ比と、弾性境界波が閉じ込められるIDTの規格化膜厚HAu/λとの関係を示す図である。 図4は、様々な厚みのAu層を含むNiCr/Ti/Pt/Au/Pt/Ti積層金属膜からなるIDTの規格化膜厚H/λと、周波数温度係数TCFとの関係を示す図である。 図5は、IDTを構成しているAuの膜厚と、シート抵抗との関係を示す図である。 図6は、弾性境界波が閉じ込められる場合の規格化膜厚H/λと密度ρとの積と、デューティ比との関係を示す図である。 図7は、弾性境界波が閉じ込められる場合の、デューティ比と、CuからなるIDTの規格化膜厚HCu/λとの関係を示す図である。 図8は、NiCr/Ti/Pt/Au/Pt/Ti積層金属膜からなり、かつ規格化膜厚H/λが6.6%であるIDTのデューティ比と周波数温度係数TCFとの関係を示す図である。 図9は、デューティ比と弾性境界波の音速との関係を示す図である。 図10は、本発明の弾性境界波フィルタ装置に用いられるIDTが積層金属膜からなる場合の電極構造を模式的に示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1…弾性境界波フィルタ装置
2…圧電体
3…誘電体
4…電極構造
5…IDT
6…反射器
11…IDT
11a…Ti層
11b…Pt層
11c…Au層
11d…Pt層
11e…Ti層
11f…NiCr層
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波フィルタ装置を模式的に示す正面断面図であり、(b)はIDTを含む電極構造を示す模式的平面図である。
弾性境界波フィルタ装置1は、圧電体2と誘電体3とを有する。圧電体2は、Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbOからなる。また、誘電体3は酸化ケイ素からなり、本実施形態では、酸化ケイ素としてSiOが用いられている。もっとも、誘電体3はSiO以外の酸化ケイ素で形成されていてもよい。圧電体2と誘電体3との境界には、図1(b)に示す電極構造4が形成されている。すなわち、複数のIDT5,5,5とIDT5,5,5の弾性境界波伝搬方向両側に配置された反射器6,6とが形成されている。それによって、縦結合共振子型の弾性境界波フィルタ装置が構成されている。
本実施形態の弾性境界波フィルタ装置では、LiNbOからなる圧電体2と、SiOからなる誘電体3との境界に、密度の大きい金属を用いてIDT5を含む電極構造4が形成されている。それによって、境界部分を伝搬するSH型境界波の音速を、圧電体2の横波の音速及び誘電体3の横波の音速以下とすることにより、SH型弾性境界波が境界に閉じ込められている。
IDT5の膜厚が薄い場合には、弾性境界波の音速は十分に低くならず、弾性境界波が閉じこもり難くなる。そのため、損失が増大する。従って、弾性境界波を閉じ込める上では、IDT5の膜厚は一定の値以上とされねばならず、すなわちIDT5の膜厚に下限が存在する。この下限の膜厚をカットオフ膜厚ということとする。カットオフ膜厚は、弾性境界波の音速により決定することができる。図2は、SiO/Au/LiNbO構造の弾性境界波フィルタ装置におけるSH型弾性境界波の音速とAuからなるIDTの規格化膜厚HAu/λとの関係を示す図である。なお、SiO/Au/LiNbOで示す積層構造とは、SiOとLiNbOとの境界にAuからなるIDTが形成されている構造を表すものとする。
図2に示したSH型弾性境界波の音速は、有限要素法により求めた、ストップバンド下端の音速である。この音速は、弾性境界波フィルタ装置1の通過帯域の低周波数側の端部に相当することとなる。図2から明らかなように、IDTのデューティ比が0.30、0.40、0.50及び0.60のいずれの場合においても、Auの膜厚が薄くなるにつれて、音速が上昇し、弾性境界波が閉じ籠もり難くなることがわかる。また、図2から、各デューティ比において、弾性境界波の音速が3210m/秒となるAu膜の膜厚値を得ることができる。同様にして、デューティ比が0.1〜0.9の場合に、弾性境界波の音速が3210m/秒となるAu膜の膜厚を求めた。図3に結果を示す。図3は、デューティ比0.1〜0.9において、弾性境界波の音速が3210m/秒となるAuからなるIDT膜の規格化膜厚HAu/λを示す。図2に示したように、各デューティ比において、AuからなるIDTの膜厚が3210m/秒の音速となる膜厚よりも厚くなれば弾性境界波の音速が3210m/秒よりも遅くなり、弾性境界波を境界部分に閉じ込めることができる。従って、図3の破線で示す膜厚以上の膜厚とすることにより、弾性境界波を境界に閉じ込めることができる。
他方、図4は、様々な厚みのAu層を含むNiCr/Ti/Pt/Au/Pt/Ti積層金属膜からなるIDTの膜厚を種々変化させた場合の弾性境界波フィルタ装置1におけるIDTの規格化膜厚H/λと周波数温度係数TCF(ppm/℃)の関係を示す図である。Au層以外のNiCr、Ti、Pt、Pt、Tiの各層の膜厚は10nmに固定されている。
図4から明らかなように、IDTの膜厚が薄い領域では、すなわちH/λ×100(%)が6.5%以下の領域では、Au層の膜厚が厚いほどTCFが大きくなり、悪化する。しかしながら、Au層の膜厚が7.0%程度の膜厚になるとTCFがもっとも悪い値となるが、Au層の膜厚がそれ以上増加すると逆にTCFは小さくなり、良化することがわかる。
他方、図5は、IDTをAuのみから形成し、Auの膜厚(nm)を変化させた場合のシート抵抗値の変化を示す図である。図5から明らかなように、IDTの膜厚が厚くなるほど電極のシート抵抗は小さくなり、IDTの電極指の抵抗が小さくなることがわかる。そのため、挿入損失を小さくすることができる。従って、IDTの膜厚が厚いほど挿入損失及びTCFが改善されるので、良好な特性を得る上では、IDTの膜厚の上限は特に限定されるものではないことがわかる。
もっとも、プロセス上の制約からの上限は存在する。例えば、LiNbO上に、IDTを形成した後に、スパッタリングなどによりSiOを成膜する場合、IDTの厚みが厚くなると、SiO内にボイドが生じたり、カバレッジ性が劣化したりすることがある。そのため、IDTの膜厚は、プロセス上の制約から、0.35λ以下とすることが望ましい。
上記のように、IDTの膜厚の下限は上記カットオフ膜厚で決定され、特性を改善する上で上限は特に存在しないことがわかる。そして、カットオフ膜厚は、デューティ比に依存し、デューティ比が小さいほど同一膜厚における質量負荷が小さくなるため、カットオフ膜厚が厚くなることがわかる。
カットオフが起こるIDTの膜厚は電極材料の密度でほぼ決定され、密度とカットオフ膜厚とは反比例の関係にある。従って、IDTの密度と膜厚の積がある一定値以上とする必要のあることがわかる。
IDTとしてAuからなるIDTを用いた場合のカットオフ膜厚のデューティ比による変化は前述した通り、図3に示されている。従って、図3で得られたカットオフ膜厚に、Auの密度=19300(kg/m)を乗じることにより得られた値が一般的な金属からなるIDTを用いた場合のカットオフ膜厚にIDTの密度ρを乗じた値となる。この値は、下記の式(1A)に相当する。
従って、式(1A)で表される線よりも膜厚の厚い範囲、すなわち図6に斜線のハッチングを付して示す範囲がTCF及び損失を小さくし得る範囲であることがわかる。
よって、本実施形態では、IDTの膜厚H/λとIDTの密度との積が下記の式(1)を満たす範囲とされている。
なお、式(1)では、IDTの密度をρとしたが、IDTがAuからなる場合には、ρ=19300(kg/m)となるため、式(1)に代えて、下記の式(2)を満たす膜厚HAu/λとなる。
すなわち、図3に示す破線上の膜厚以上の膜厚範囲とすればよい。
他方、IDTとしてCuを用いた場合には、Cuの密度が8930(kg/m)であるため、式(1)をCuの密度の値で除算すればよい。従って、下記の式(3)を満たす範囲の膜厚HCu/λとすればよい。
すなわち、図7に示す破線上の膜厚以上の膜厚範囲とすればよい。
図8は、IDTのデューティ比を変化させた場合の周波数温度係数TCFの変化を示し、IDTは、NiCr/Ti/Pt/Au/Pt/Tiの積層構造とし、膜厚は、規格化膜厚H/λを6.6%とした場合の結果が示されている。図8から明らかなように、デューティ比が0.5より小さいデューティ比の場合には、TCFの絶対値が小さくなり、良好な周波数温度特性を得ることができることがわかる。
また、図9は、IDTをAuで構成した場合のデューティ比と、弾性境界波の音速との関係を示す図である。
図9より、デューティ比が0.5より大きい、すなわちデューティ比が大きい範囲では、弾性境界波の音速のデューティ比の依存性が小さくなり、すなわち周波数特性の電極指線幅に対する依存性が小さくなることがわかる。従って、製造に際しての電極指の幅のばらつきによる特性のばらつきが生じ難く、歩留りを改善し得ることがわかる。よって、図8及び図9から明らかなように、本実施形態によれば、デューティ比を0.5より小さくした場合及び0.5より大きくした場合のいずれにおいても、それぞれにおいて、上記のような効果が得られるため、目的とする用途に応じてデューティ比を選択すればよいことがわかる。すなわち、デューティ比を0.5より小さくすることにより、TCF及び損失の双方を低減することができ、他方、デューティ比を0.5より大きくした場合には、損失の低減と、歩留りの改善とを図り得ることがわかる。よって、本実施形態によれば、上述した式(1)、式(2)または式(3)を満たす範囲内において、使用する目的に応じてデューティ比を選べば、損失を低減することができる。
なお、IDT電極のデューティ比と膜厚を、密度ρの材料を用いて上述した(1)、Auを用いて上述した(2)またはCuを用いて上述した(3)のいずれかにした場合、SiOとLiNbOの境界を伝搬する弾性境界波の伝搬ロスがゼロになり、かつ、通過帯域の低周波数側の端部における弾性境界波の音速が3210m/秒以下とされる。すなわち、通過帯域の低周波側において弾性境界波の音速がSiO横波音速である3757m/秒の85.4%以下とされている。通過帯域の低周波端における弾性境界波の音速がSiO横波音速である3757m/秒の85.4%以下とされる理由は以下の通りである。
SiOとLiNbOの境界に配置されるIDT電極の膜厚は、SH型弾性境界波の音速がSiOを伝搬する遅い横波音速である3757m/秒及びLiNbOを伝搬する遅い横波音速4031m/秒より十分遅くなるように、デューティ比が小さい場合はデューティ比が大きい場合より厚く設定されている。
帯域フィルタの場合、通過帯域全体の弾性境界波の音速(波長×周波数)がSiOを伝搬する遅い横波音速3757m/秒にくらべて十分小さくされる必要がある。
ところで、携帯電話に使用される帯域フィルタの通過帯域幅は大きいものでも中心周波数の7%程度である。一方、IDT電極の電極指ピッチである波長は一定である。従って、通過帯域の低周波側の端部における弾性境界波の音速は通過帯域の高周波側の端部における弾性境界波の音速の7%以下となる。
さらに、通過帯域の高周波数側の端部における弾性境界波の音速とSiOを伝搬する遅い横波音速3757m/秒との間に7%のマージンを設定する。このマージンによりSiOとLiNbOとの境界に弾性境界波を十分閉じ込めることができる。
従って、通過帯域の高周波側の端部における弾性境界波の音速を、SiOを伝搬する遅い横波音速の93%である3495m/秒以下にすればよい。また、通過帯域の低周波数側の端部における弾性境界波の音速をSiOを伝搬する遅い横波音速の85.4%である3210m/秒以下に設定すればよい。
なお、本発明の弾性境界波装置では、IDTは単一の金属層により形成される必要は必ずしもなく、複数の金属層を積層した積層金属膜であってもよい。例えば、図10に示すIDT11では、LiNbOからなる圧電体2上に、6層の金属層が積層されている。この6層の金属層は、LiNbO側から順に、Ti層11a、Pt層11b、Au層11c、Pt層11d、Ti層11e及びNiCr層11fである。
このように、複数の金属層を積層してIDT11を形成してもよい。この場合に、IDT11の密度ρとしては、各金属層の膜厚と各金属層を構成している金属の密度との積の総和を各金属層の膜厚の総和で除算することにより求められた平均密度を用いればよい。
IDT11のように、上記積層金属膜によりIDT11が形成されている場合、LiNbOやSiOに対する密着性を高めることができる。すなわち、AuはLiNbOやSiOに対する密着性が十分でないおそれがある。これに対して、上記積層金属膜では、Ti層11aが設けられているので、LiNbOに対する密着性を高めることができる。また、Ti層11eを設けることにより、上面に形成されるNiCr層11fとの密着性を高めることができる。Ti層11eを直接SiOに密着させる場合、すなわちNiCr層11fが設けられていない場合には、それによって、SiOに対する密着性を高めることも可能である。
また、最上部に設けられたNiCr層11fは周波数調整を行うために設けられている。NiCr膜を成膜した後に、この膜厚を薄くするように周波数調整したり、あるいはNiCr層の膜厚を厚く成膜することにより周波数を調整することができる。すなわち、電極の線幅や膜厚に起因する周波数ばらつきを、NiCr層11fの膜厚を調整することにより抑制することができる。
なお、Pt層11b,11dは、Auの拡散を防止するために設けられている。すなわち、Au層11cとTi層11a,11eが直接接触していると、加熱などによりAu及びTiが相互拡散をおこすおそれがある。そのため、拡散を防止するために、Pt層11b,11dが挿入されている。
なお、Ptの密度は大きいのでAu層の膜厚を変化させることなくPt層を積層すると、IDT11の膜厚に対する影響が大きくなり、特性が変化する。従って、その分だけAu層11cの厚みを薄くすることが望ましい。
もっとも、PtはAuに比べて抵抗率が高いので、Pt層の厚みを厚くしてAu層11cを薄くすると、電極指の抵抗が増加し、損失が増大する。従って、Pt層11b,11dの膜厚は、AuとTiの拡散を防止し得る厚み以上とし、かつ損失が増大しない厚み以下とすることが望ましい。本願発明者の実験によれば、Pt層の厚みを3nm以上とすることにより、Au及びTiの拡散を防止でき、10nm以下とすることにより挿入損失の増大をさほど招かないことが確かめられた。従って、好ましくは、Pt層11b,11dの厚みは3〜10nmの範囲とすることが望ましい。
また、好ましくは、IDTのデューティ比は0.30〜0.70、より好ましくは、0.30〜0.40の範囲とすることが望ましい。弾性境界波フィルタ装置を実際に製造するに際しては、IDTを電極指の線幅と電極指間のギャップの幅が近い方が容易である。すなわち、デューティ比は0.50に近い方が、製造容易である。従って、デューティ比を0.5から近い範囲、すなわち0.30〜0.70の範囲とすることにより、IDTの製造工程の煩雑さを招くことなく、この発明に従って、損失の低減を図ることができる。
より好ましくは、デューティ比を0.30〜0.40の範囲とすることにより、製造が容易であり、かつTCF及び損失の低減を果たすことができ、望ましい。
なお、本発明においては、IDTは様々な金属材料により形成され得るが、好ましくは、AuまたはAuを主体とする合金、すなわちAu系金属層を含むように形成される。この場合、Au系金属のみからなる単一の金属膜によりIDTが形成されてもよく、図10に示したように、Au系金属層を含む積層金属膜によりIDTが形成されてもよい。
なお、本発明の弾性境界波フィルタ装置は、上述した図1(b)に示した電極構造を有するフィルタ装置に限らず、様々な電極構造を有する弾性境界波フィルタ装置に適用することができる。

Claims (5)

  1. Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbOからなる圧電体と、
    前記圧電体に積層されており、酸化ケイ素からなる誘電体と、
    前記圧電体と誘電体との境界に配置されており、IDTを含む電極構造とを備え、該境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置において、
    前記IDTが、AuまたはAuを主成分とする合金からなるAu系金属層を有し、かつ周波数調整用膜/Ti/Pt/Au系金属層/Pt/Tiからなる積層金属膜からなり、前記IDTを構成している積層金属膜の各金属層の膜厚と各金属層を構成している金属の密度との積の総和を各金属層の膜厚の総和で除算することにより求められた平均密度を度ρ(kg/m)、各金属膜の膜厚の総和を厚H(μm)、IDTの電極指の周期により定まる波長をλ(μm)、デューティ比をxとしたときに、H/λとρとの積と、xとが下記の式(1)を満たす範囲とされていることを特徴とする、弾性境界波装置。
  2. Y軸を15°±10°回転した面を主面とするLiNbOからなる圧電体と、
    前記圧電体に積層されており、酸化ケイ素からなる誘電体と、
    前記圧電体と誘電体との境界に配置されており、IDTを含む電極構造とを備え、該境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置において、
    前記IDTのデューティ比が0.5より小さく、前記IDTの密度をρ(kg/m)、膜厚をH(μm)、IDTの電極指の周期により定まる波長をλ(μm)、デューティ比をxとしたときに、H/λとρとの積と、xとが下記の式(1)を満たす範囲とされていることを特徴とする、弾性境界波装置。
  3. 前記酸化ケイ素がSiOであり、前記弾性境界波の音速が、SiOの横波音速である3757m/秒の93%以下である、請求項1または2に記載の弾性境界波装置。
  4. 前記IDTが、複数の金属層を積層した積層金属膜からなり、積層されている各金属層の膜厚比に応じた平均密度を前記ρ(kg/m)とし、積層金属膜の合計膜厚を前記Hとしたときに、Hとρとの積が前記式(1)を満たす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
  5. 前記Ptの膜厚が3〜10nmの範囲にある、請求項1に記載の弾性境界波装置。
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