JP4927094B2 - 紙葉類繰出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類収納部等に収納された複数の紙葉類を1枚ずつ外部へ順次繰り出す紙葉類繰出装置に関し、とりわけ、全体的な構成をシンプルなものとし低コスト化および紙葉類の繰り出し速度の増加を図ることができる紙葉類繰出装置に関する。
紙幣計数機等に用いられる紙葉類繰出装置は、内部で集積状態にある紙葉類(例えば紙幣等)を1枚ずつ順次繰り出して外部に搬出するよう構成される。
従来、このような紙葉類繰出装置においては、紙葉類の繰出部に、繰出ローラと厚さ調整部材とを紙葉類1枚分の厚さに相当する間隙をもって配設し、繰出部に送られた紙葉類が繰出ローラと厚さ調整部材との間を通過することにより、1枚ずつ規制されて繰り出されるようになっている。しかしながら、このような紙葉類繰出装置によれば、紙葉類が2枚以上重なって繰出ローラと厚さ調整部材との間に入り込んだ場合に、繰出ローラの回転が停止するようなロック状態となり、紙葉類の除去に手数がかかるという問題があった。
上述の問題を解決するために、特開平5−8878号公報等に開示されるような紙葉類繰出装置が提案されている。ここで、このような従来の紙葉類繰出装置について、図4および図5を用いて説明する。なお、図4は、従来の紙葉類繰出装置の構成の概略を示す側面図である。また、図5は、図4の紙葉類繰出装置において紙葉類が繰り出されるときの状態を模式的に示す図であって、図5(a)は、紙葉類が繰り出される前の状態を示す概略図であり、図5(b)は、1枚の紙葉類がフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図であり、図5(c)は、2枚の紙葉類が重なった状態でフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図である。
図4に示すように、従来の紙葉類繰出装置は、複数の紙葉類Pを積層状態で収納する収納部90と、収納部90の底部に設けられ当該収納部90に収納された紙葉類Pを1枚ずつ外部に蹴り出すキッカローラ80と、キッカローラ80により収納部90から外部に蹴り出された紙葉類Pの繰り出しを行うフィードローラ60および圧接ローラ70とを備えている。フィードローラ60は圧接ローラ70に圧接されるよう設置されており、フィードローラ60と圧接ローラ70との間にはニップ部Nが形成されている。
フィードローラ60は、図4に示すように、紙葉類Pの繰り出しを行う際に図4の矢印方向に連続的に回転するようになっている。このフィードローラ60は、例えばプラスチックや金属からなり外周の全周にゴム部材(図示せず)が形成された略円盤形状の基体部62を有している。また、このフィードローラ60の軸線には、当該フィードローラ60を枢支するフィードローラ軸61が図4の紙面に対して垂直方向に延びるよう設けられている。このフィードローラ60は、キッカローラ80により蹴り出された紙葉類Pの表面に当接してこの紙葉類Pの繰り出しを行うようになっている。
圧接ローラ70は、図4に示すように、例えばプラスチックや金属からなり外周の全周にゴム部材(図示せず)が形成された略円盤形状の基体部72を有している。また、この圧接ローラ70の軸線には、当該圧接ローラ70を枢支する圧接ローラ軸71が図4の紙面に対して垂直方向に延びるよう設けられている。圧接ローラ70の基体部72に形成されたゴム部材は、フィードローラ60の基体部62に形成されたゴム部材との間で前述のニップ部Nを形成している。さらに、圧接ローラ70の基体部72と圧接ローラ軸71との間には、トルクリミッタ73が配設されている。このトルクリミッタ73は、圧接ローラ70に対して周方向に沿って設定トルク以上の力が加えられたときには圧接ローラ軸71に対する圧接ローラ70の周方向(具体的には、紙葉類Pの繰り出し方向)への回転を許容するようになっている。一方、このトルクリミッタ73は、圧接ローラ70に加えられる周方向の力が設定トルクよりも小さいときには圧接ローラ70と圧接ローラ軸71とを連動させるようになっている。
さらに、圧接ローラ軸71には、当該圧接ローラ軸71を連続的に回転駆動させる圧接ローラ軸駆動伝達機構(図示せず)が設けられている。この圧接ローラ軸駆動伝達機構は、圧接ローラ軸71を紙葉類Pの繰り出し方向とは逆の方向、すなわち図4の矢印方向に低速で常時回転させるようになっている。このため、フィードローラ60との摩擦等により圧接ローラ70の周方向に加えられる力が設定トルク以上である場合は、圧接ローラ70は圧接ローラ軸71の回転に抗するよう紙葉類Pの繰り出し方向に回転するようになり(図4参照)、一方、圧接ローラ70の周方向に加えられる力が設定トルクよりも小さい場合には、圧接ローラ70は圧接ローラ軸71と連動して紙葉類Pの繰り出し方向と逆方向に回転するようになる。
ここで、図4に示すような従来の紙葉類繰出装置に関して、ニップ部Nにおける紙葉類Pの繰り出しについて、図5を用いて詳述する。なお、図5において、紙葉類Pの繰り出し方向は右方向となっている。
図5(a)は、紙葉類Pがフィードローラ60と圧接ローラ70との間のニップ部Nに送られないときの状態を示す概略図である。ここで、前述のようにフィードローラ60は紙葉類Pの繰り出し方向に連続的に回転しており、当該フィードローラ60は圧接ローラ70により押圧された状態となっていることによりこの圧接ローラ70にもフィードローラ60による連れ回りの力がかかることになる。ここで、圧接ローラ70にかかる連れ回りの力(すなわち、圧接ローラ70に対して周方向にかかる力)はトルクリミッタ73における設定トルクよりも大きくなっており、このため圧接ローラ軸71に対する圧接ローラ70の、紙葉類Pの繰り出し方向への回転が許容され、図5(a)の矢印に示すように圧接ローラ70は圧接ローラ軸71の回転に抗するようフィードローラ60に連れ回るようになる。
ここで、図5(b)に示すように、1枚の紙葉類Pがフィードローラ60と圧接ローラ70との間のニップ部Nに送られると、フィードローラ60の基体部62の外周に形成されたゴム部材と紙葉類Pとの間に摩擦力が働くとともに圧接ローラ70の外周に形成されたゴム部材と紙葉類Pとの間にも摩擦力が働くようになる。この際に、ニップ部Nにおいてフィードローラ60のゴム部材と紙葉類Pとの間に発生する摩擦力、および圧接ローラ70のゴム部材と紙葉類Pとの間に発生する摩擦力は、それぞれトルクリミッタ73における設定トルクよりも大きくなっている。このためこの場合にも圧接ローラ軸71に対する圧接ローラ70の紙葉類Pの繰り出し方向への回転が許容され、図5(b)の矢印に示すように圧接ローラ70は圧接ローラ軸71の回転に抗するようフィードローラ60に連れ回るようになる。
一方、キッカローラ80によって誤って2枚の紙葉類Pが重なった状態で蹴り出された場合には、図5(c)に示すように2枚の重なり合った紙葉類Pがフィードローラ60と圧接ローラ70との間のニップ部Nに送られることとなる。この場合には、フィードローラ60のゴム部材と一の紙葉類Pとの間に摩擦力が働くとともに圧接ローラ70のゴム部材と他の紙葉類Pとの間に摩擦力が働き、さらに一対の紙葉類P間にも摩擦力が働くこととなる。ここで、2枚の重なり合った紙葉類Pがニップ部Nに送られた場合は、圧接ローラ70に対して周方向に働く力は一対の紙葉類P間に働く摩擦力となるが、前述のようにこの摩擦力はトルクリミッタ73における設定トルクよりも小さくなっており、このためトルクリミッタ73によって圧接ローラ軸71に対する圧接ローラ70の紙葉類Pの繰り出し方向への回転が禁止され、この圧接ローラ70は圧接ローラ軸71と連動するようになる。この場合は、圧接ローラ70は紙葉類Pの繰り出し方向と逆方向に回転するようになる。このことにより、2枚の重なり合った紙葉類Pのうちフィードローラ60側の一の紙葉類Pはこのフィードローラ60の回転に連れられてニップ部Nから図5の右方向に繰り出されるようになる。一方、2枚の重なり合った紙葉類Pのうち圧接ローラ70側の他の紙葉類Pは、この圧接ローラ70が紙葉類Pの繰り出し方向と逆方向に回転することによりニップ部Nから繰り出されることはない。
しかしながら、上述のような従来の紙葉類繰出装置には様々な問題点がある。まず、圧接ローラ軸を回転駆動させるための圧接ローラ軸駆動伝達機構を設ける必要があるため、紙葉類繰出装置の構成が複雑なものとなり、製造コストが大きなものとなってしまう。また、図5に示すように、2枚以上の紙葉類Pを誤ってニップ部Nに送った場合以外のときに、すなわち紙葉類Pを1枚ずつ正常にニップ部Nに送った場合であっても、トルクリミッタ73によりトルクが常に遮断された状態、つまりトルクリミッタ73に常に滑りが生じている状態となる。このため、従来の紙葉類繰出装置においてはトルクリミッタ73に耐久性が必要となり、トルクリミッタ73が高価なものとなってしまうという問題がある。
また、従来の紙葉類繰出装置においては、図5(b)に示すような紙葉類Pが1枚ずつニップ部Nに送られる状態から誤って紙葉類Pが2枚ニップ部Nに送られたときには、圧接ローラ70が圧接ローラ軸71に対して紙葉類Pの繰り出し方向から逆方向(繰り入れ方向)に切り換わるのでこの切り換えの応答速度が遅くなってしまい、紙葉類Pの繰り出し速度を大きくすることができないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、圧接ローラを回転駆動させるための駆動伝達機構の設置を省略し、また、圧接ローラに設けられるトルクリミッタを比較的耐久性の低いものとすることにより、全体的な構成をシンプルなものとし低コスト化および紙葉類の繰り出し速度の増加を図ることができる紙葉類繰出装置を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類繰出装置は、紙葉類の繰り出しを行う際に連続的に回転するフィードローラであって、紙葉類の表面に当接して当該紙葉類の繰り出しを行うフィードローラ摩擦部を外周面に有するようなフィードローラと、前記フィードローラに圧接するよう設けられ当該フィードローラとの間でニップ部を形成する圧接ローラであって、前記フィードローラ摩擦部と紙葉類との間における摩擦係数よりも紙葉類に対する摩擦係数が小さい圧接ローラ摩擦部を外周面に有するような圧接ローラと、前記圧接ローラの軸線に沿って配設され、紙葉類の繰り出し方向への回転が行われることのない圧接ローラ軸と、前記圧接ローラと前記圧接ローラ軸との間に介設され、前記圧接ローラに対して周方向に沿って設定トルク以上の力が加えられたときに前記圧接ローラ軸に対する前記圧接ローラの紙葉類の繰り出し方向への回転を許容し、前記圧接ローラに加えられる周方向の力が前記設定トルクよりも小さいときには前記圧接ローラと前記圧接ローラ軸とを連動させるトルクリミッタであって、前記設定トルクは前記ニップ部において前記フィードローラ摩擦部と前記圧接ローラ摩擦部との間に直接的に発生する摩擦力よりも小さく前記ニップ部において前記圧接ローラ摩擦部と紙葉類との間に発生する摩擦力および前記ニップ部において一対の紙葉類間に発生する摩擦力の双方よりも大きな値に設定されているようなトルクリミッタと、を備えた紙葉類繰出装置であって、前記圧接ローラ軸にワンウェイクラッチが前記トルクリミッタとは別に設けられており、当該ワンウェイクラッチは、前記紙葉類繰出装置に対して紙葉類の繰り入れ動作を行う際に、前記圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向と反対の方向にのみ回転を許容するようになっていることを特徴とする。
このような紙葉類繰出装置によれば、フィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に紙葉類が送られないときには圧接ローラはフィードローラに連れ回って回転する。また、ニップ部に1枚の紙葉類が送られたときには圧接ローラは圧接ローラ軸と連動し、この圧接ローラは紙葉類の繰り出し方向へ回転することがない。ここで、フィードローラ摩擦部と紙葉類との間における摩擦係数は圧接ローラ摩擦部と紙葉類との間における摩擦係数よりも大きいので、この1枚の紙葉類はフィードローラの回転に連れられてニップ部から繰り出されるようになる。また、ニップ部に誤って2枚以上の紙葉類が重なり合って送られたときにも圧接ローラは圧接ローラ軸と連動し、この圧接ローラは紙葉類の繰り出し方向へ回転することがない。ここで、複数の重なり合った紙葉類のうちフィードローラに最も近い1枚の紙葉類はフィードローラの回転に連れられてニップ部から繰り出されるようになるが、他の紙葉類はニップ部から繰り出されることはない。
このように、上述の紙葉類繰出装置によれば、圧接ローラを回転駆動させるための駆動伝達機構の設置を省略することができる。このため、紙葉類繰出装置の構成をシンプルなものとすることができ、低コスト化を図ることができる。また、フィードローラと圧接ローラとの間に紙葉類が送られない場合のみトルクリミッタにおいてトルクが遮断されているので、トルクリミッタとして比較的耐久性の低いものを用いることができ、トルクリミッタのコストを低減することができる。また、圧接ローラが圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向から逆方向に切り換わるタイプのものと比較して、上述の紙葉類繰出装置は圧接ローラが圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向に回転する状態から停止状態に切り換わるだけなので切り換えの応答速度が比較的早くなり、このため紙葉類の繰り出し速度を従来のものと比べて大きくすることができる。
しかも、本発明の紙葉類繰出装置においては、前記圧接ローラ軸にワンウェイクラッチが設けられており、当該ワンウェイクラッチは前記圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向と反対の方向にのみ回転を許容するようになっているので、フィードローラが紙葉類の繰り入れ方向に回転したときに圧接ローラもこのフィードローラに連れ回させることができるようになり、紙葉類繰出装置に対して紙葉類の所望の繰り入れ動作を行うことができるようになる。
本発明の紙葉類繰出装置においては、前記フィードローラに対する前記圧接ローラの押圧力は3.92〜7.84N(0.4kgf〜0.8kgf)の範囲内の大きさとなっており、前記トルクリミッタにおける設定トルクは0.0686〜0.1078N・m(0.007kgf・m〜0.011kgf・m)の範囲内の大きさとなっていることが好ましい。設定トルクが大き過ぎる場合には、ニップ部に紙葉類が送られずフィードローラのフィードローラ摩擦部と圧接ローラの圧接ローラ摩擦部とが直接的に接している場合であっても圧接ローラと圧接ローラ軸とが連動してしまうおそれがある。この際には、フィードローラが紙葉類の繰り出し方向に回転したときに圧接ローラは静止したままの状態となる。このため、フィードローラのフィードローラ摩擦部と圧接ローラの圧接ローラ摩擦部との間に摩擦が常時発生してしまい、これらのフィードローラ摩擦部や圧接ローラ摩擦部が短時間で摩耗するという問題が生じる。一方、設定トルクが小さ過ぎる場合には、ニップ部に1枚の紙葉類が送られた場合であっても、圧接ローラが圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向に回転してしまうおそれがある。この際には、ニップ部に1枚の紙葉類が送られた場合であってもトルクリミッタにおいてトルクが遮断されるので、トルクリミッタの寿命が短くなるという問題がある。なお、本発明の紙葉類繰出装置においては、フィードローラに対する圧接ローラの押圧力やトルクリミッタにおける設定トルクを変更することにより、様々な種類の紙葉類、具体的には日本や米国の紙幣のみならず世界各国の紙幣や、あるいは小切手等の厚みや材質が異なる紙幣以外の様々な紙葉類に適用することができる。
本発明の一の実施の形態による紙葉類収納繰出装置の構成を示す側面図である。 図1の紙葉類収納繰出装置におけるフィードローラおよび圧接ローラの構成を示す正面図である。 図1の紙葉類収納繰出装置において紙葉類が繰り出されるときの状態を模式的に示す図であって、図3(a)は、紙葉類がフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られないときの状態を示す概略図であり、図3(b)は、1枚の紙葉類がフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図であり、図3(c)は、2枚の紙葉類が重なった状態でフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図である。 従来の紙葉類繰出装置の構成の概略を示す側面図である。 図4の紙葉類繰出装置において紙葉類が繰り出されるときの状態を模式的に示す図であって、図5(a)は、紙葉類が繰り出される前の状態を示す概略図であり、図5(b)は、1枚の紙葉類がフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図であり、図5(c)は、2枚の紙葉類が重なった状態でフィードローラと圧接ローラとの間のニップ部に送られたときの状態を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本発明による紙葉類繰出装置を紙葉類収納繰出装置に適用した時の実施の形態を示す図である。
本実施の形態の紙葉類収納繰出装置の全体構成、各部の具体的構成、動作および作用効果、並びに変形例について順次説明する。
まず、本実施の形態における紙葉類収納繰出装置の全体構成について説明する。
図1に示すように、紙葉類収納繰出装置は、複数の紙葉類P(例えば紙幣等)を立位状態で載置する載置台42と、載置台42上で集積状態にある複数の紙葉類Pのうち最前位の紙葉類Pの表面に当接しこの最前位の紙葉類Pの蹴り出しを行うキッカローラ30とを備えている。キッカローラ30の下方には、当該キッカローラ30により蹴り出された紙葉類Pの繰出を行う左右一対のフィードローラ10と、各フィードローラ10に対して圧接するよう設けられこのフィードローラ10との間でニップ部Nを形成するような圧接ローラ20とが設けられている。また、載置台42の上方には、キッカローラ30に対して後方(図1の左方)に離間するよう押さえ部材40が設けられている。この押さえ部材40は、複数の紙葉類Pをキッカローラ30との間に挟んでこれらの複数の紙葉類Pを立位で集積状態に維持するためのものである。
また、フィードローラ10の下方には、ニップ部Nから繰り出された紙葉類Pの案内を行う案内部材45が設けられている。さらに、各フィードローラ10には、左右一対の第1グリップローラ46および左右一対の第2グリップローラ47がそれぞれ当接しており、これらの第1グリップローラ46、第2グリップローラ47およびフィードローラ10によって、ニップ部Nから繰り出された紙葉類Pを更に搬送するようになっている。そして、このフィードローラ10の近傍には、左右一対の第3グリップローラ48と、この第3グリップローラ48に当接する左右一対の搬出ローラ49とがそれぞれ設けられており、これらの第3グリップローラ48および搬出ローラ49により、案内部材45に沿ってフィードローラ10と第2グリップローラ47との間のニップ部から繰り出された紙葉類Pの搬出を行うようになっている。
以下、このような紙葉類収納繰出装置の各構成要素について更に詳しく説明する。
キッカローラ30は、図1に示すように、集積状態にある複数の紙葉類Pのうち最前位の紙葉類Pの表面に当接しており、紙葉類Pの繰り出しを行う際に図1の矢印方向に連続的に回転するようになっている。キッカローラ30は、例えばプラスチックや金属からなる略円盤形状の基体部32と、当該基体部32の外周における周方向の一部に形成され最前位の紙葉類Pの蹴り出しを行うゴム部材33とを有している。また、このキッカローラ30の軸線には、当該キッカローラ30を枢支するキッカローラ軸31が図1の紙面に対して垂直方向に延びるよう設けられている。ゴム部材33は、基体部32の外周表面の例えば1/4を覆うようになっている。キッカローラ30の直径は例えば約40mmとなっており、その幅は例えば約12mmとなっている。
フィードローラ10は、図1および図2に示すように、紙葉類Pの繰り出しを行う際に図1の矢印方向に連続的に回転するようになっている。このフィードローラ10は、例えばプラスチックや金属からなる略円盤形状の基体部12と、当該基体部12の外周の全周に形成されたゴム部材(フィードローラ摩擦部)13とを有している。また、このフィードローラ10の軸線には、当該フィードローラ10を枢支するフィードローラ軸11が図1の紙面に対して垂直方向に延びるよう(すなわち、図2において左右方向に延びるよう)設けられている。ゴム部材13は、キッカローラ30により蹴り出された紙葉類Pの表面に当接してこの紙葉類Pの繰り出しを行うようになっている。フィードローラ10の直径は例えば30mmとなっており、その幅は例えば約8mmとなっている。
圧接ローラ20は、図1に示すように、フィードローラ10に対して圧接するよう設けられている。この圧接ローラ20は、図1および図2に示すように、例えばプラスチックや金属からなる略円盤形状の基体部22と、当該基体部22の外周の全周に形成されたゴム部材(圧接ローラ摩擦部)23とを有している。また、この圧接ローラ20の軸線には、当該圧接ローラ20を枢支する圧接ローラ軸21が図1の紙面に対して垂直方向に延びるよう(すなわち、図2において左右方向に延びるよう)設けられている。圧接ローラ20の直径は例えば26mmとなっており、その幅は例えば約6mmとなっている。
圧接ローラ20のゴム部材23は、フィードローラ10のゴム部材13との間でニップ部Nを形成している。ここで、圧接ローラ20のゴム部材23の幅はフィードローラ10のゴム部材13の幅よりもわずかに短くなるよう構成されている。また、紙葉類Pに対する圧接ローラ20のゴム部材23の摩擦係数μ1は、紙葉類Pに対するフィードローラ10のゴム部材13の摩擦係数μ2よりも小さくなっている。
図1に示すように、圧接ローラ軸21は、その両端部に設けられた一対の圧接ローラ支持部材26(図1では1つのみを表示)により支持されている。各圧接ローラ支持部材26は、圧接ローラ軸21を支持する略円盤形状のヘッド部と、このヘッド部に接続された基端部とを有している。各圧接ローラ支持部材26の基端部には一本の固定軸27が図1の紙面に対して垂直方向に延びるよう設けられており、当該圧接ローラ支持部材26はこの固定軸27を中心として回転自在となっている。圧接ローラ支持部材26と固定軸27との間には押さえバネ28が更に介設されており、当該押さえバネ28は固定軸27に対して圧接ローラ支持部材26を図1の時計回り(図1の矢印方向)に回転させるようこの圧接ローラ支持部材26に力を加えている。このような押さえバネ28による押圧力によって圧接ローラ支持部材26に支持された圧接ローラ20がフィードローラ10に押圧されるようになっており、このことにより圧接ローラ20のゴム部材23とフィードローラ10のゴム部材13との間でニップ部Nが形成される。ここで、押さえバネ28によるフィードローラ10に対する圧接ローラ20の押圧力P1は、3.92〜7.84N(0.4kgf〜0.8kgf)の範囲内の大きさとなっている。
圧接ローラ20の基体部22と圧接ローラ軸21との間には、トルクリミッタ24が配設されている。このトルクリミッタ24は、圧接ローラ20に対して周方向に沿って設定トルクT以上の力が加えられたときには圧接ローラ軸21に対する圧接ローラ20の紙葉類Pの繰り出し方向への回転を許容するようになっている。一方、このトルクリミッタ24は、圧接ローラ20に加えられる周方向の力が設定トルクTよりも小さいときには圧接ローラ20と圧接ローラ軸21とを連動させるようになっている。ここで、トルクリミッタ24における設定トルクTは、ニップ部Nにおいてフィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間に直接的に発生する摩擦力N3よりも小さく、ニップ部Nにおいて圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間に発生する摩擦力N1および当該ニップ部Nにおいて一対の紙葉類P間に発生する摩擦力N4の双方よりも大きな値に設定されている。
ここで、フィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間の摩擦係数をμ3とすると、上述の摩擦力N3は下記式で表すことができる。
N3=μ3×P1 ・・・式(1)
なお、上述のように、P1はフィードローラ10に対する圧接ローラ20の押圧力の大きさである。
また、上述の摩擦力N1は下記式で表される。
N1=μ1×P1 ・・・式(2)
また、一対の紙葉類P間における摩擦係数をμ4とすると、上述の摩擦力N4は下記式で表される。
N4=μ4×P1 ・・・式(3)
なお、一般的に、一対の紙葉類P間における摩擦係数μ4よりも、紙葉類Pに対する圧接ローラ20のゴム部材23の摩擦係数μ1のほうが十分に大きいので、設定トルクTは以下の式を満たす値となる。ここで、Rは圧接ローラ20の半径の大きさ(具体的には、例えば13mm)である。
μ1×P1 < T÷R < μ3×P1 ・・・式(4)
また、圧接ローラ軸21と圧接ローラ支持部材26との間には、ワンウェイクラッチ25(図4参照)が設けられている。このワンウェイクラッチ25は、圧接ローラ軸21に対して紙葉類Pの繰り出し方向と反対の方向にのみ回転を許容するようになっている。このようなワンウェイクラッチ25が設けられていることにより、紙葉類Pの外部からの繰り入れ時においては、圧接ローラ20はトルクリミッタ24の影響を受けることなく一方向(紙葉類Pの繰り入れ方向)に自由に回転することができるようになっている。一方、紙葉類Pの繰り出し時においては、このようなワンウェイクラッチ25が設けられていることにより、圧接ローラ軸21は紙葉類Pの繰り出し方向への回転を行うことはない。
押さえ部材40は、載置台42上でキッカローラ30に向かって進退自在となっており(図1の左右方向に移動自在となっており)、この押さえ部材40がキッカローラ30に向かって前進することにより(図1の右方向に移動することにより)、当該押さえ部材40とキッカローラ30との間に置かれた複数の紙葉類Pが立位状態に維持されるようになっている。
この押さえ部材40のキッカローラ30側の表面には、載置台42上で集積状態にある複数の紙葉類Pのうち最後位の紙葉類Pの表面に当接するゴム部材41が取り付けられており、押さえ部材40の前進時にこのゴム部材41が集積状態にある複数の紙葉類Pを前方向(図1の右方向)に押圧して立位状態としている。
ここで、押さえ部材40のキッカローラ30側の表面に取り付けられる部材としては、上述のようなゴム部材41に限定されることはなく、一対の紙葉類P間に働く摩擦力N4よりも大きな摩擦力を紙葉類Pに対して有する部材であればよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の動作について図1乃至図3を用いて説明する。
最初に、集積状態にある複数の紙葉類Pを1枚ずつ外部へ順次繰り出す動作について説明する。
まず、複数の紙葉類Pを載置台42上における押さえ部材40とキッカローラ30との間に載置する。そして、押さえ部材40をキッカローラ30に向かって前進させることにより(図1の右側に移動させることにより)押さえ部材40とキッカローラ30との間で複数の紙葉類Pを挟持してこれらの紙葉類Pを立位状態とする。
押さえ部材40は、載置台42上で常時キッカローラ30に向かって前進するよう後方から力が加えられており、集積状態にある紙葉類Pのうち一部の紙葉類Pがキッカローラ30により蹴り出される場合であっても残りの紙葉類Pを常に立位状態に維持することができるようになっている。
押さえ部材40により複数の紙葉類Pを立位で集積した後、キッカローラ30およびフィードローラ10を図1の矢印方向にそれぞれ回転させる。キッカローラ30が連続的に回転することにより、集積状態にある複数の紙葉類Pのうち最前位の紙葉類Pがゴム部材33に当接し、この最前位の紙葉類Pが下方に蹴り出される。
キッカローラ30により下方に蹴り出された紙葉類Pは、フィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間に形成されたニップ部Nに送られる。ここで、ニップ部Nにおける紙葉類Pの繰り出しについて、図3を用いて詳述する。なお、図3において、紙葉類Pの繰り出し方向は右方向となっている。
図3(a)は、紙葉類Pがフィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られないときの状態を示す概略図である。ここで、前述のようにフィードローラ10は紙葉類Pの繰り出し方向に連続的に回転しており、当該フィードローラ10は圧接ローラ20により押圧された状態となっているのでこの圧接ローラ20にもフィードローラ10による連れ回りの力がかかることになる。圧接ローラ20にかかる連れ回りの力(すなわち、圧接ローラ20に対して周方向にかかる力)は、ニップ部Nにおいてフィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間に直接的に発生する摩擦力N3となる。そして、このような圧接ローラ20にかかる連れ回りの力はトルクリミッタ24における設定トルクTよりも大きいため、圧接ローラ軸21に対する圧接ローラ20の、紙葉類Pの繰り出し方向への回転が許容され、図3(a)の矢印に示すように圧接ローラ20はフィードローラ10に連れ回るようになる。
ここで、図3(b)に示すように、1枚の紙葉類Pがフィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られると、フィードローラ10のゴム部材13と紙葉類Pとの間に摩擦力N2が働くとともに圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間にも摩擦力N1が働くようになる。この際に、前述のように、トルクリミッタ24における設定トルクTは、ニップ部Nにおいて圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間に発生する摩擦力N1よりも大きな値に設定されているので、圧接ローラ軸21に対する圧接ローラ20の、紙葉類Pの繰り出し方向への回転が禁止され、この圧接ローラ20は圧接ローラ軸21と連動するようになる。そして、ワンウェイクラッチ25によって圧接ローラ軸21は紙葉類Pの繰り出し方向への回転を行うことはないので、図3(b)に示すように圧接ローラ軸21および圧接ローラ20は回転することなく静止した状態となる。また、前述のように紙葉類Pに対するフィードローラ10のゴム部材13の摩擦係数μ2は、紙葉類Pに対する圧接ローラ20のゴム部材23の摩擦係数μ1よりも大きくなっているので、ニップ部Nにおけるフィードローラ10のゴム部材13と紙葉類Pとの間の摩擦力N2は圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間の摩擦力N1よりも大きくなり、紙葉類Pはフィードローラ10の回転に連れられてニップ部Nから図3の右方向に繰り出されるようになる。
また、キッカローラ30によって誤って2枚の紙葉類Pが重なった状態で蹴り出された場合には、図3(c)に示すように2枚の重なり合った紙葉類Pがフィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られることとなる。この場合には、フィードローラ10のゴム部材13と一の紙葉類Pとの間に摩擦力N2が働くとともに圧接ローラ20のゴム部材23と他の紙葉類Pとの間に摩擦力N1が働き、さらに一対の紙葉類P間にも摩擦力N4が働くこととなる。なお、前述のように、一対の紙葉類P間における摩擦係数μ4は、紙葉類Pに対する圧接ローラ20のゴム部材23の摩擦係数μ1よりも十分に小さいので、一対の紙葉類P間に働く摩擦力N4は圧接ローラ20のゴム部材23と他の紙葉類Pとの間に働く摩擦力N1よりも十分に小さなものとなる。
2枚の重なり合った紙葉類Pがフィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られた場合は、圧接ローラ20に対して周方向に働く力は一対の紙葉類P間に働く摩擦力N4となるが、前述のようにこの摩擦力N4はトルクリミッタ24における設定トルクTよりも小さいので、圧接ローラ軸21に対する圧接ローラ20の、紙葉類Pの繰り出し方向への回転が禁止され、この圧接ローラ20は圧接ローラ軸21と連動するようになる。この場合も、図3(c)に示すように圧接ローラ軸21および圧接ローラ20は回転することなく静止した状態となる。また、ニップ部Nにおけるフィードローラ10のゴム部材13と紙葉類Pとの間の摩擦力N2が一対の紙葉類P間に働く摩擦力N4よりも大きいことにより、2枚の重なり合った紙葉類Pのうちフィードローラ10側の一の紙葉類Pはこのフィードローラ10の回転に連れられてニップ部Nから図3の右方向に繰り出されるようになる。一方、2枚の重なり合った紙葉類Pのうち圧接ローラ20側の他の紙葉類Pは、圧接ローラ20が静止することによりニップ部Nから繰り出されることはない。
フィードローラ10と圧接ローラ20との間にあるニップ部Nから排出された紙葉類Pは、案内部材45に沿って更に第1グリップローラ46および第2グリップローラ47により搬送され、最後に第3グリップローラ48および搬出ローラ49の間にあるニップ部から搬出される。
次に、本実施の形態の紙葉類収納繰出装置について、外部から順次送られる複数の紙葉類Pを収納して集積状態とする動作について説明する。
まず、第3グリップローラ48および搬出ローラ49の間に紙葉類Pを1枚ずつ挿入し、この挿入された紙葉類Pは案内部材45に沿ってフィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られる。ここで、フィードローラ10は図1の矢印方向に対して反対方向に連続的に回転している。
ニップ部Nに送られた紙葉類Pはフィードローラ10により1枚ずつ繰り入れが行われる。ここで、圧接ローラ20を枢支する圧接ローラ軸21にワンウェイクラッチ25が設けられており、このワンウェイクラッチ25は圧接ローラ軸21に対して紙葉類Pの繰り出し方向と反対の方向、すなわち紙葉類Pの繰り入れ方向への回転を許容するようになっている。このため、フィードローラ10が圧接ローラ20に押圧された状態となっていることにより、この圧接ローラ20もフィードローラ10に連れ回ることとなり、図1において圧接ローラ20は反時計回りに回転することとなる。このことにより、フィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに送られた紙葉類Pは何の問題もなく載置台42上に順次送られるようになる。
載置台42上に順次送られて集積された複数の紙葉類Pは、押さえ部材40とキッカローラ30との間で挟持されることにより立位状態とされる。
以上のように本実施の形態の紙葉類収納繰出装置によれば、圧接ローラ20と圧接ローラ軸21との間にはトルクリミッタ24が介設されており、このトルクリミッタ24は圧接ローラ20に対して周方向に設定トルクT以上の力が加えられたときには圧接ローラ軸21に対する圧接ローラ20の紙葉類Pの繰り出し方向への回転を許容し、圧接ローラ20に加えられる周方向の力が設定トルクTよりも小さいには圧接ローラ20と圧接ローラ軸21とを連動させるようになっている。また、設定トルクTは、ニップ部Nにおいてフィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間に直接的に発生する摩擦力N3よりも小さく、ニップ部Nにおいて圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間に発生する摩擦力N1および当該ニップ部Nにおいて一対の紙葉類P間に発生する摩擦力N4の双方よりも大きな値に設定されている。さらに、圧接ローラ軸21は、紙葉類Pの繰り出し方向への回転が行われることのないよう構成されている。このため、上述のように、フィードローラ10と圧接ローラ20との間のニップ部Nに紙葉類Pが送られないときには圧接ローラ20はフィードローラ10に連れ回って回転する。また、ニップ部Nに1枚の紙葉類Pが送られたときには圧接ローラ20は圧接ローラ軸21と連動し、この圧接ローラ20は紙葉類Pの繰り出し方向へ回転することがない。ここで、フィードローラ10のゴム部材13と紙葉類Pとの間における摩擦係数μ1は圧接ローラ20のゴム部材23と紙葉類Pとの間における摩擦係数μ2よりも大きいので、この1枚の紙葉類Pはフィードローラ10の回転に連れられてニップ部Nから繰り出されるようになる。また、ニップ部Nに誤って2枚以上の紙葉類Pが重なり合って送られたときにも圧接ローラ20は圧接ローラ軸21と連動し、この圧接ローラ20は紙葉類Pの繰り出し方向へ回転することがない。ここで、複数の重なり合った紙葉類Pのうちフィードローラ10に最も近い1枚の紙葉類Pはフィードローラ10の回転に連れられてニップ部Nから繰り出されるようになるが、他の紙葉類Pはニップ部Nから繰り出されることはない。
このように、本実施の形態の紙葉類収納繰出装置によれば、圧接ローラ20を回転駆動させるための駆動伝達機構の設置を省略することができる。このため、紙葉類収納繰出装置の構成をシンプルなものとすることができ、低コスト化を図ることができる。また、フィードローラ10と圧接ローラ20との間に紙葉類Pが送られない場合のみトルクリミッタ24においてトルクが遮断されているので、トルクリミッタ24として比較的耐久性の低いものを用いることができ、トルクリミッタ24のコストを低減することができる。また、圧接ローラが圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向から逆方向(繰り入れ方向)に切り換わるタイプのものと比較して、上述の紙葉類収納繰出装置は圧接ローラ20が圧接ローラ軸21に対して紙葉類Pの繰り出し方向に回転する状態から停止状態に切り換わるだけなので切り換えの応答速度が比較的早くなり、このため紙葉類Pの繰り出し速度を従来のものと比べて大きくすることができる。
また、圧接ローラ軸21にワンウェイクラッチ25が設けられており、このワンウェイクラッチ25は圧接ローラ軸21に対して紙葉類Pの繰り出し方向と反対の方向にのみ回転を許容するようになっている。このことにより、フィードローラ10が紙葉類Pの繰り入れ方向に回転したときに圧接ローラ20もこのフィードローラ10に連れ回させることができるようになり、紙葉類収納繰出装置に対する紙葉類Pの所望の繰り入れ動作を行うことができるようになる。
なお、設定トルクTの大きさは、具体的には0.0686〜0.1078N・m(0.007kgf・m〜0.011kgf・m)の範囲内の大きさとされる。設定トルクTが大き過ぎる場合には、ニップ部Nに紙葉類Pが送られずフィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23とが直接的に接している場合であっても圧接ローラ20と圧接ローラ軸21とが連動してしまうおそれがある。この際にはフィードローラ10が紙葉類Pの繰り出し方向に回転したときに圧接ローラ20は静止したままの状態となる。このため、フィードローラ10のゴム部材13と圧接ローラ20のゴム部材23との間に摩擦が常時発生してしまい、これらのゴム部材13やゴム部材23が短時間で摩耗するという問題が生じる。一方、設定トルクTが小さ過ぎる場合には、ニップ部Nに1枚の紙葉類Pが送られた場合であっても、圧接ローラ20が圧接ローラ軸21に対して紙葉類Pの繰り出し方向に回転してしまうおそれがある。この際には、ニップ部Nに1枚の紙葉類Pが送られた場合であってもトルクリミッタ24においてトルクが遮断されるので、トルクリミッタ24の寿命が短くなるという問題がある。なお、上述の紙葉類収納繰出装置においては、フィードローラ10に対する圧接ローラ20の押圧力P1やトルクリミッタ24における設定トルクTを変更することにより、様々な種類の紙葉類P、具体的には日本や米国の紙幣のみならず世界各国の紙幣や、あるいは小切手等の厚みや材質が異なる紙幣以外の様々な紙葉類Pに適用することができる。
また、このような紙葉類収納繰出装置によれば、紙葉類Pの繰り出しを繰り入れと同一の搬送路で行うことができるようになるので、紙葉類収納繰出装置を小型のものとすることができる。
なお、本実施の形態においては紙葉類の繰り入れおよび繰り出しの両方を行う紙葉類収納繰出装置について説明したが、本発明はこのようなものに限定されることはなく、紙葉類を繰り入れて収納する機能は有さず紙葉類を1枚ずつ外部へ順次繰り出すだけの紙葉類繰出装置にも適用可能である。
また、本実施の形態に係る紙葉類収納繰出装置として複数の紙葉類が立位状態で載置台上に載置されたものについて説明したが、本発明はこのようなものに限定されることはなく、複数の紙葉類を横置きで積層状態となるよう載置台上に載置させる紙葉類収納繰出装置あるいは紙葉類繰出装置を用いてもよい。

Claims (2)

  1. 紙葉類の繰り出しを行う際に連続的に回転するフィードローラであって、紙葉類の表面に当接して当該紙葉類の繰り出しを行うフィードローラ摩擦部を外周面に有するようなフィードローラと、
    前記フィードローラに圧接するよう設けられ当該フィードローラとの間でニップ部を形成する圧接ローラであって、前記フィードローラ摩擦部と紙葉類との間における摩擦係数よりも紙葉類に対する摩擦係数が小さい圧接ローラ摩擦部を外周面に有するような圧接ローラと、
    前記圧接ローラの軸線に沿って配設され、紙葉類の繰り出し方向への回転が行われることのない圧接ローラ軸と、
    前記圧接ローラと前記圧接ローラ軸との間に介設され、前記圧接ローラに対して周方向に沿って設定トルク以上の力が加えられたときに前記圧接ローラ軸に対する前記圧接ローラの紙葉類の繰り出し方向への回転を許容し、前記圧接ローラに加えられる周方向の力が前記設定トルクよりも小さいときには前記圧接ローラと前記圧接ローラ軸とを連動させるトルクリミッタであって、前記設定トルクは前記ニップ部において前記フィードローラ摩擦部と前記圧接ローラ摩擦部との間に直接的に発生する摩擦力よりも小さく前記ニップ部において前記圧接ローラ摩擦部と紙葉類との間に発生する摩擦力および前記ニップ部において一対の紙葉類間に発生する摩擦力の双方よりも大きな値に設定されているようなトルクリミッタと、
    を備えた紙葉類繰出装置であって、
    前記圧接ローラ軸にワンウェイクラッチが前記トルクリミッタとは別に設けられており、当該ワンウェイクラッチは、前記紙葉類繰出装置に対して紙葉類の繰り入れ動作を行う際に、前記圧接ローラ軸に対して紙葉類の繰り出し方向と反対の方向にのみ回転を許容するようになっていることを特徴とする紙葉類繰出装置。
  2. 前記フィードローラに対する前記圧接ローラの押圧力は3.92〜7.84N(0.4kgf〜0.8kgf)の範囲内の大きさとなっており、前記トルクリミッタにおける設定トルクは0.0686〜0.1078N・m(0.007kgf・m〜0.011kgf・m)の範囲内の大きさとなっていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類繰出装置。
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