JP2005015206A - シート材給送装置、画像読み取り装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、且つ、従来例よりも小型化・低廉化が可能なシート材給送装置を提供する。
【解決手段】ピックアップローラ13を原稿に押圧する場合に、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部に沿って小径部側に移動させ、ピックアップローラ13と原稿の接触圧が適切な大きさになるように調整できるため、原稿の束搬送や重送等の不具合を生じにくくなる。ピックアップローラ13を給紙位置から退避位置に移動させる場合には、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部に沿って大径部側に移動させ、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12を駆動軸11の回りに回動させるのに十分な大きさのプリロードをコイル状スプリング26に付与することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】ピックアップローラ13を原稿に押圧する場合に、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部に沿って小径部側に移動させ、ピックアップローラ13と原稿の接触圧が適切な大きさになるように調整できるため、原稿の束搬送や重送等の不具合を生じにくくなる。ピックアップローラ13を給紙位置から退避位置に移動させる場合には、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部に沿って大径部側に移動させ、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12を駆動軸11の回りに回動させるのに十分な大きさのプリロードをコイル状スプリング26に付与することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿トレイや給紙トレイ等のシート材積載台に積載された原稿や記録材等のシート材を、シート材積載台上から一枚ずつ送り出すシート材給送装置、このシート材給送装置によって送られてきた原稿の画像を読み取る画像読み取り装置、及びこの画像読み取り装置で読み取った画像を記録材に印刷する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この自動原稿給送装置(ADF)や記録材給搬送装置の一部に使用され、画像形成装置を構成するシート材給送装置は、給紙ローラの駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付けて、そのローラ支持部材の先端側にピックアップローラを取り付け、ローラ支持部材を駆動軸の回りに揺動させることにより、回転するピックアップローラをシート積載台上のシート材に接触させて、シート材積載台上のシート材をピックアップローラで送り出すようになっている。また、シート材給送装置は、シート材の給紙を行わない場合、ローラ支持部材を揺動させて、ピックアップローラをシート材積載台上のシート材に接触しない退避位置まで移動させるようになっている。
【0003】
このようなシート材給送装置においては、ローラ支持部材をソレノイドで揺動させるものや(第1従来例)や、複数のばねクラッチを介して駆動軸とローラ支持部材とを連繋し、駆動軸とローラ支持部材の一体回動と駆動軸とローラ支持部材の相対回動をばねクラッチの作動によって可能にしている(第2従来例として、例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−196179号公報(図3及び図4参照)
【特許文献2】
特開2001−63855号公報(段落番号0042,0046及び図2参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1従来例は、ソレノイドが高価であり、機構が複雑化すると共に、ソレノイド及びソレノイドと連繋させて使用される部品の収容スペースが大きくなり、小形の画像読み取り装置や小形の画像形成装置に配置することが設計上困難であった。
【0006】
一方、第2従来例は、第1従来例の欠点を補うことができるものであるが、複数のばねクラッチを組み合わせて使用する態様であり、部品点数が多かったため、シート材給送装置のより一層の小型化の要望に応えることができず、また、部品点数が多い分だけ故障が発生する確率が高くなるという問題を有していた。
【0007】
そこで、本発明は、構造が簡単で、且つ、従来例よりも小型化が可能なシート材給送装置、これを備えた画像読み取り装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るシート材給送装置は、モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸に給紙ローラを一体回動可能に取り付けると共に、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側にピックアップローラを取り付けるようになっている。そして、このシート材給送装置は、給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させ、非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるように構成されている。この発明のシート材給送装置において、前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えている。そして、前記コイル状ばね部材は、(1)前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、(2)前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、(3)前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、(4)前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、(5)前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るシート材給送装置において、(1)前記クラッチ取付部には、前記コイル状ばね部材が巻き付けられるテーパ部が形成され、(2)前記ローラ支持部材の前記ばね支持部には、前記コイル状ばね部材が前記ローラ支持部材に対して相対回動すると、前記コイル状ばね部材の前記一端及び前記他端の少なくとも一方に接触して、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部に沿ってスライド移動させるガイド壁が形成されている。また、前記ガイド壁は、(1)前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動し、前記コイル状ばね部材の前記一端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記他端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の小径部側にスライド移動させる一方、(2)前記駆動軸が給紙方向と逆方向に回動し、前記コイル状ばね部材の前記他端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記一端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の前記小径部側から大径部側にスライド移動させるように形成されている。
【0010】
請求項3の発明に係るシート材給送装置は、モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側に前記駆動軸から動力伝達機構を介して伝達される回転で回転駆動されるピックアップローラを取り付けてある。そして、このシート材給送装置は、給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させるようになっている。また、このシート材給送装置は、非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。そして、前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えている。このうち、前記コイル状ばね部材は、(1)前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、(2)前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、(3)前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、(4)前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、(5)前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係るシート材給送装置と、このシート材給送装置によって画像読み取り位置に送り込まれた原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像読み取り装置に関するものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像読み取り装置と、この画像読み取り装置によって読み取られた画像情報に基づいてシート材に画像を記録する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係るシート材給送装置と、このシート材給送装置によって搬送されたシート材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0015】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、自動原稿給送装置(ADF)1に使用されるシート材給送装置2を示すものである。また、図2は、原稿給紙時におけるシート材給送装置2の作動状態を示す図である。また、図3は、シート材給送装置2を裏返して示す(原稿側から見て示す)平面図(裏面図)である。これらの図において、シート材給送装置2は、シート材としての原稿(シート状の紙やプラスチックシート等)3を積載するシート材積載台4と、このシート材積載台4上の原稿3を一枚ずつ原稿搬送路5に送り出すシート材供給手段6と、を備えている。
【0016】
(シート材給送装置)
このうち、シート材積載台4は、自動原稿給送装置1の上部に設置されており、原稿3を支持する面がほぼ平面状に形成され、先端側(図1の左側)が緩やかに傾斜している。また、このシート材積載台4の先端側には、前上がりの傾斜面からなる分離壁7が形成されている。シート材積載台4上に積載された原稿3は、その先端が分離壁7に当接され、給紙時において、その先端が分離壁7に摺擦されながらその分離壁7を乗り越え、原稿搬送路5の入り口部分に配置された分離パッド8を通過することにより、一枚に分離されるようになっている。尚、シート材積載台4上に積載される原稿3は、先ず、最初に画像読み取りが行われる第1面を上して積載されている。
【0017】
シート材供給手段6は、分離パッド8に当接してニップを形成する給紙ローラ10と、この給紙ローラ10の駆動軸11を揺動軸とするローラ支持部材12と、このローラ支持部材12の先端に取り付けられたピックアップローラ13と、このローラ支持部材12を揺動させてピックアップローラ13を退避位置Rと給紙位置Sとに移動させる揺動駆動手段14と、を備えている(図2参照)。
【0018】
給紙ローラ10は、装置本体15のフレーム16に回転可能に支持された駆動軸11に一体回動できるように取り付けられており、駆動軸11に歯車等の動力伝達機構(図示せず)を介して連繋されたモータ17によって駆動される。この給紙ローラ10は、EPDM(エチレンプロピレンゴム),ウレタンゴム等の材料によって略円筒形状に形成されている。
【0019】
ローラ支持部材12は、その一端側が駆動軸11に回動可能に支持され、揺動駆動手段14によって揺動させられるようになっている。このローラ支持部材12は、駆動軸11に直交するように支持される一対の側板18,18と、これら一対の側板18,18を接続する天井板20とを備えており、給紙ローラ10が一対の側板18,18間に収容されている。また、このローラ支持部材12は、その一対の側板18,18の先端側にローラ軸21が自在に回転できるように掛け渡されており、この一対の側板18,18間のローラ軸21にピックアップローラ13が一体回動できるように嵌合されている。
【0020】
また、このローラ支持部材12において、給紙ローラ10と一方の側板18との間の駆動軸11には駆動ベルト車22が一体として回動できるように取り付けられ、ピックアップローラ13と一方の側板18との間のローラ軸21には前記駆動ベルト車22と同一外径の被動ベルト車23が一体として回動できるように取り付けられて、これら駆動ベルト車22と被動ベルト車23に無端状のベルト24が掛け渡されている。これにより、給紙ローラ10とピックアップローラ13が、同一方向に同一回転速度で回転する。また、ローラ支持部材12の天井板20は、ピックアップローラ13の一部が天井板20よりも上方に突出するようになっており、ピックアップローラ13が収容される部分を切り欠いたような形状の窓部20aが形成されている。
【0021】
また、このローラ支持部材12は、図4(図3の駆動軸11,給紙ローラ10及びピックアップローラ13等の部品を取り除いて示す図)のように、後に詳述するばねクラッチ25のコイル状スプリング26の他端側に係合する第1ばね支持部27と、コイル状スプリング26の一端側に係合する第2ばね支持部28と、を有するばね支持部30がリブ状に突出形成されている。尚、上述の駆動ベルト車22,被動ベルト車23及びベルト24が動力伝達機構Kを構成している。この動力伝達機構Kは、駆動ギヤ,被動ギヤ及びこれらの間に配置されるアイドルギヤとで構成するようにしてもよい。
【0022】
ピックアップローラ13は、給紙ローラ10とほぼ同様の形状に形成されている。そして、このピックアップローラ13は、全体又は少なくとも外表面側が、摩擦係数が大きく且つ衝撃緩衝性に優れた材料(例えば、EPDM,ウレタンゴム)で形成されるようになっている。
【0023】
揺動駆動手段14は、ローラ支持部材12を相対回動可能に支持する駆動軸11と、この駆動軸11とローラ支持部材12とを連繋するばねクラッチ25とを備えている。ばねクラッチ25は、給紙ローラ10の駆動ベルト車22側と反対側の駆動軸11に取り付けられるようになっている。このばねクラッチ25は、駆動軸11に嵌合固定された樹脂製のばね支持体(クラッチ取付部)31と、このばね支持体31に嵌合されたコイル状スプリング(コイル状ばね部材)26と、を備えている。
【0024】
ばねクラッチ25のばね支持体31は、図5に示すように、駆動軸11に嵌合される軸穴32が中心部に形成され、この一端側にピン係合溝33が形成されており、駆動軸11に固定された回り止めピン34がそのピン係合溝33に係合されることにより、駆動軸11と一体回動できるようになっている。そして、このばね支持体31は、その鍔部35の近傍に位置する大径部36と他端側の小径部37とをテーパ面からなるテーパ部38で接続するようになっており、略円筒形状を呈するコイル状スプリング26が大径部36からテーパ部38に渡って所定のプリロードで係合されている。尚、大径部36や小径部の軸方向寸法及び外径寸法、テーパ部のテーパ角度等は、シート材給送装置2の設計条件に応じて、最適の寸法が設定される。
【0025】
コイル状スプリング26は、その一端側と他端側が直線状に起立させられて支持脚部40,41が形成されている。この一対の支持脚部41,40のうちの他端側の支持脚部40は、ローラ支持部材12の第1ばね支持部27に係合し、一端側の支持脚部41は、ローラ支持部材12の第2ばね支持部28に係合するようになっている(図4,図6及び図7参照)。
【0026】
図8及び図9は、揺動駆動手段14の組み付け状態を示す外観斜視図である。このうち、図8は、ローラ支持部材12を裏返しにし、ピックアップローラ13側を手前側に置いて見た揺動駆動手段14の組み付け状態を示す外観斜視図である。また、図9は、ローラ支持部材12を裏返しにし、給紙ローラ10側を手前側に置いて見た揺動駆動手段14の外観斜視図である。これらの図に示すように、駆動軸11に嵌合固定されたばね支持体31に巻き付けられたコイル状スプリング26は、その他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27に係合し(図9,図7参照)、その一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に係合するようになっている(図8,図6参照)。尚、図8は、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向と逆の方向に回転し、ローラ支持部材12を介してピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rに跳ね上げる状態を示している。また、図9は、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向に回転し、ローラ支持部材12が退避位置Rから給紙位置Sに移動する場合を示すものである。
【0027】
以上のように構成されたシート材給送装置2は、原稿読み取り信号又はプリントスタート信号が制御手段(CPU)42に入力されると、この制御手段42から出力される制御信号に基づいてモータ17が作動し、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向に駆動される。この際、ローラ支持部材12は、ばねクラッチ25のコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に当接した状態にあり、コイル状スプリング26の支持脚部41によって支えられている(図10(a)参照)。そして、このローラ支持部材12は、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動するのに伴って、駆動軸11を揺動中心として回動し、ピックアップローラ13を退避位置Rから給紙位置Sまで移動させることができる(図2参照)。
【0028】
ピックアップローラ13がシート材積載台4上の原稿3に当接すると、ローラ支持部材12の回動が停止する一方、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が給紙方向に回動を続ける。その結果、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41はローラ支持部材12の第2ばね支持部28から離れ、第2ばねガイド壁43に沿って移動する(図10(b)参照)。また、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばねガイド壁(ガイド壁)43に沿って移動する際に、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40がローラ支持部材12の第1ばねガイド壁(ガイド壁)44に沿って移動する(図10(b)参照)。これにより、コイル状スプリング26がばね支持体31のテーパ部38を大径部36から小径部37側へ移動し(図3の上側方向へ移動し)、コイル状スプリング26とばね支持体31との嵌合部に作用する摩擦力が低下する。
【0029】
更に、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動し、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27に当接すると、コイル状スプリング26が拡径変形して、コイル状スプリング26とばね支持体31とが相対回動する(ばねクラッチ25が切れる)。このように、本実施の形態のばねクラッチ25は、コイルス状プリング26がばね支持体31のテーパ部38を小径部37側にスライド移動した後、コイル状スプリング26が拡径変形するようになっているため、コイル状スプリング26をテーパ部38に沿って小径部37側に移動させない場合に比較して、比較的小さな力でクラッチを切ることができる。その結果、ピックアップローラ13を原稿3に押圧するコイル状スプリング26のばね力が過度に大きくなるようなことがなく、適切なばね力でピックアップローラ13を原稿3に押し付けることができるため、束搬送や重送という給紙不良が生じるのを効果的に防止できる。尚、ピックアップローラ13を原稿3に押圧する力が過度に大きいと、原稿3同士が密着する力が強くなり、束搬送や重送という搬送不良が発生しやすい。
【0030】
ピックアップローラ13によって送り出された原稿3は、給紙方向に回転する給紙ローラ10と分離パッド8との間を通過し、原稿搬送路5側に送り出される。
【0031】
原稿3の送り出し作業が終了すると、駆動軸11が給紙方向と逆方向に回転し、駆動軸11とともにばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動する。その結果、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27から離れて第1ばねガイド壁44に沿って移動すると共に、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばねガイド壁43に沿って移動することになり、コイル状スプリング26がばね支持体31のテーパ部38を小径部37側から大径部36側へスライドし、コイル状スプリング26とばね支持体31との嵌合部に生じる摩擦力が大きくなる(図10(c)参照)。すなわち、コイル状スプリング26とばね支持体31との接触圧力が大きくなり、コイル状スプリング26がばね支持体31に十分なプリロードを与えられた状態で巻き付けられることになる。そして、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に当接した後は、ローラ支持部材12及びピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rまで持ち上げることができる。
【0032】
ローラ支持部材12及びピックアップローラ13が退避位置Rまで移動すると、ピックアップローラ13が装置本体15のカバー45に当接し、ローラ支持部材12の回動が停止される(図1参照)。このローラ支持部材12の回動が停止されると、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28で押されることになり、コイル状スプリング26が拡径変形し、コイル状スプリング26がばね支持体31に巻き付くのが緩められ、コイル状スプリング26とばね支持体31(駆動軸11)とが相対回動する。この状態でモータ17の回転を停止すると、コイル状スプリング26の拡径変形が終了し、コイル状スプリング26がばね支持体31に巻き付くため、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12が退避位置Rにばねクラッチ25によって保持されることになる。
【0033】
以上のように、本実施の形態は、ピックアップローラ13を原稿3に押圧する場合に、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部38に沿って小径部37側に移動させ、ピックアップローラ13と原稿3の接触圧が適切な大きさになるように調整できるため、原稿3の束搬送や重送等の不具合を生じにくくなる。
【0034】
また、本実施の形態によれば、ピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rに移動させる場合には、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部38に沿って大径部36側に移動させ、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12を駆動軸11の回りに回動させるのに十分な大きさのプリロードをコイル状スプリング26に付与することができる。
【0035】
また、本実施の形態によれば、コイル状スプリング26を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本実施の形態は、シート材給送装置2の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、単体のばねクラッチ25の作用により、ピックアップローラの退避位置と給紙位置との間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラを昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【0037】
尚、ばね支持体31は、樹脂で略円筒形状に形成されたものであり、駆動軸11とは別に形成されるものであるが、駆動軸11と一体に形成するようにしてもよい。この場合、駆動軸11が金属の場合には、ばね支持体31も金属製となり、駆動軸11の一部がクラッチ取付部となる。
【0038】
(画像形成装置)
図11は、本実施の形態に係るシート材給送装置2を使用した画像形成装置50の一例を示す模式図である。
【0039】
この図11に示す画像形成装置50は、画像読み取り手段51と、シート材給送装置2を有する自動原稿給送装置1と、画像形成部52と、記録材給搬送装置53と、記録材反転手段54とを備えている。
【0040】
このうち、画像読み取り手段51は、周知の光学的な原稿読み取り装置を使用することができ、シート材給送装置2によって送り出された原稿がローラ46,47(図1参照)によって画像読み取り位置Pに搬送されてくると、その原稿の画像を光学的に読み取るようになっている。また、画像形成部52は、画像読み取り手段51によって読み取られた画像情報に基づいて、シート状の紙やプラスチックシート等の記録材(シート材)55上にトナー像を形成する。記録材給搬送装置53は、画像形成部52に記録材55を供給し、また画像形成後の記録材55を画像形成部52から搬出するものである。記録材反転手段54は、一方の面に画像形成された記録材55を表裏反転して、再度画像形成部52に送り込むものである。この記録材反転手段54を備えることにより、例えば、原稿の両面の画像を、自動的に記録材55の両面にそのまま画像形成することが可能になる。尚、シート材給送装置2によって画像読み取り位置Pに送り込まれた原稿は、排紙トレイ48又は中間トレイ49に選択的に搬送される。
【0041】
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置2に使用されるばね支持体31Aを示すものであり、図5に示すばね支持体31Aの変形例を示す図である。また、図13は、同シート材給送装置2に使用されるローラ支持部材12Aを裏面側から見た図であり、図4に示すローラ支持部材12の変形例を示す図である。尚、本実施の形態は、ばね支持体31A及びローラ支持部材12Aを除き、他の基本的構成が前述の第1の実施の形態と同様であるので、適宜、第1の実施の形態で使用した図を参照しつつ説明する。
【0042】
すなわち、本実施の形態に係るばね支持体31Aは、コイル状スプリング26(図3参照)が巻き付けられる部分が同一外径寸法の円筒状部60であり、コイル状スプリング26を軸線方向に沿ってスライドさせるようにはなっていない。したがって、ローラ支持部材12Aには、前述の第1の実施の形態に示した第1ばねガイド壁44や第2ばねガイド壁43(図4参照)が形成されていない。
【0043】
本実施の形態のシート材給送装置2は、 ピックアップローラ13が退避位置Rにある状態において(図1参照)、駆動軸11及び給紙ローラ10がモータ17によって給紙方向に駆動されると、駆動軸11と一体のばね支持体(クラッチ取付部)31A及びこのばね支持体31Aに巻き付けられたコイル状スプリング26が回動する(図1及び図3参照)。そして、この駆動軸11の回動に伴って、ローラ支持部材12Aがコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41で支持された状態(支持脚部41が第2ばね支持部28Aに当接した状態)で揺動し、ピックアップローラ13を原稿上に当接させる(図2,図3及び図13参照)。
【0044】
ピックアップローラ13が原稿に当接し、ローラ支持部材12Aの回動が阻止された後、更に駆動軸11,ばね支持体31A及びコイル状スプリング26が給紙方向に回転すると、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28Aから離れる一方、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27Aに当接する(図2,図3及び図13参照)。
【0045】
ここで、コイル状スプリング26は、ばね支持体31Aに巻き付けられた際に付与されたプリロードに対抗し得る力を他端側の支持脚部40が受けると、拡径変形して、ばね支持体31A及び駆動軸11が相対回動するのを許容する。この際、ピックアップローラ13は、コイル状スプリング26のばね力で原稿3に押圧されることになる(図2,図3及び図12参照)。
【0046】
原稿給紙が終了し、駆動軸11が逆方向に回転すると、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27Aから離れ、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28Aに当接し、ローラ支持部材12Aがコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41によって支持されて給紙位置Sから退避位置Rまで持ち上げられる(図13,図1及び図3参照)。尚、コイル状スプリング26は、ピックアップローラ13を取り付けたローラ支持部材12Aを揺動させることができるだけのプリロードを与えられて、ばね支持体31Aに巻き付けられている(図3参照)。
【0047】
ピックアップローラ13がカバー45に当接して、ローラ支持部材12Aの回動が阻止された後、更に駆動軸11,ばね支持体31Aが回動すると、コイル状スプリング26が拡径変形し、駆動軸11及びばね支持体31Aの相対回動を許容する。その後、モータ17が停止することにより、ローラ支持部材12Aは、コイル状スプリング26のばね力で退避位置に保持される(図1及び図3参照)。
【0048】
本実施の形態は、第1の実施の形態に比較し、ピックアップローラ13と原稿3の接触圧が大きくなるが、原稿3の厚さやシート材積載台4の構造(例えば、ばねで原稿を下方から支える構造)等によっては前記第1の実施の形態と同様に、良好な原稿給紙を可能にする。
【0049】
また、本実施の形態は、基本的な構成が第1の実施の形態と同様であるので、コイル状スプリング26を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本実施の形態は、シート材給送装置2の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0050】
また、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と同様に、単体のばねクラッチ25の作用により、ピックアップローラ13の退避位置Rと給紙位置Sとの間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラ13を昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【0051】
[その他の変形例]
上述の各実施の形態は、原稿をシート材積載台4上から送り出すためのシート材給送装置2を例示したが、これに限られず、シート材としての記録材をシート材積載台としての給紙トレイや給紙台上から記録材搬送路に送り出すためのシート材給送装置2として使用することもできることはもちろんである。
【0052】
また、上述の各実施の形態のシート材給送装置2と画像読み取り手段51とを組み合わせて、スキャナー等の画像読み取り装置を構成することもできる(図11参照)。
【0053】
また、上述の各実施の形態のシート材給送装置2は、駆動軸11に給紙ローラ10を固定する態様を例示したが、これに限られず、図14に示すように、駆動軸11に給紙ローラを設置せず、駆動軸11とは別の位置に給紙ローラ対61を設置し、ローラ支持部材12に支持されたピックアップローラ13によって原稿3や記録材55等のシート材を給送するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、コイル状ばね部材を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本発明は、シート材給送装置の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0055】
また、本発明は、単体のコイル状ばね部材の作用により、ピックアップローラの退避位置と給紙位置との間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラを昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の縦断面図であり、退避状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の給紙状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して裏面側から見た図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するローラ支持部材を表裏反転して裏面側から見た図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するばね支持体を示す図であり、図5(a)が図5(b)のB方向から見た図であり、図5(b)が図5(a)のA−A線に沿って切断して示す断面図である。
【図6】ばねクラッチの外観斜視図であり、コイル状スプリングの他端側の支持脚部とばね支持部との係合状態を示す図である。
【図7】ばねクラッチの外観斜視図であり、コイル状スプリングの一端側の支持脚部とばね支持部との係合状態を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して示す外観斜視図であり、ピックアップローラを手前側に置いて示す外観斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して示す外観斜視図であり、給紙ローラを手前側に置いて示す外観斜視図である。
【図10】本発明のばね支持部とコイル状スプリングとの係合状態を示す図である。
【図11】画像形成装置の概略構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するばね支持体の断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するローラ支持部材を表裏反転して示す図である。
【図14】本発明の変形例を示すシート材給送装置の概略断面図である。
【符号の説明】
2……シート材給送装置、3……原稿(シート材)、4……シート材積載台、10……給紙ローラ、11……駆動軸、12,12A……ローラ支持部材、13……ピックアップローラ、14……揺動駆動手段、15……装置本体、16……フレーム、17……モータ、26……コイル状スプリング、30……ばね支持部、31,31A……ばね支持体(クラッチ取付部)、38……テーパ部、43……第2ばねガイド壁(ガイド壁)、44……第1ばねガイド壁(ガイド壁)、50……画像形成装置、51……画像読み取り手段、52……画像形成部、55……記録材(シート材)
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿トレイや給紙トレイ等のシート材積載台に積載された原稿や記録材等のシート材を、シート材積載台上から一枚ずつ送り出すシート材給送装置、このシート材給送装置によって送られてきた原稿の画像を読み取る画像読み取り装置、及びこの画像読み取り装置で読み取った画像を記録材に印刷する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この自動原稿給送装置(ADF)や記録材給搬送装置の一部に使用され、画像形成装置を構成するシート材給送装置は、給紙ローラの駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付けて、そのローラ支持部材の先端側にピックアップローラを取り付け、ローラ支持部材を駆動軸の回りに揺動させることにより、回転するピックアップローラをシート積載台上のシート材に接触させて、シート材積載台上のシート材をピックアップローラで送り出すようになっている。また、シート材給送装置は、シート材の給紙を行わない場合、ローラ支持部材を揺動させて、ピックアップローラをシート材積載台上のシート材に接触しない退避位置まで移動させるようになっている。
【0003】
このようなシート材給送装置においては、ローラ支持部材をソレノイドで揺動させるものや(第1従来例)や、複数のばねクラッチを介して駆動軸とローラ支持部材とを連繋し、駆動軸とローラ支持部材の一体回動と駆動軸とローラ支持部材の相対回動をばねクラッチの作動によって可能にしている(第2従来例として、例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−196179号公報(図3及び図4参照)
【特許文献2】
特開2001−63855号公報(段落番号0042,0046及び図2参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1従来例は、ソレノイドが高価であり、機構が複雑化すると共に、ソレノイド及びソレノイドと連繋させて使用される部品の収容スペースが大きくなり、小形の画像読み取り装置や小形の画像形成装置に配置することが設計上困難であった。
【0006】
一方、第2従来例は、第1従来例の欠点を補うことができるものであるが、複数のばねクラッチを組み合わせて使用する態様であり、部品点数が多かったため、シート材給送装置のより一層の小型化の要望に応えることができず、また、部品点数が多い分だけ故障が発生する確率が高くなるという問題を有していた。
【0007】
そこで、本発明は、構造が簡単で、且つ、従来例よりも小型化が可能なシート材給送装置、これを備えた画像読み取り装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るシート材給送装置は、モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸に給紙ローラを一体回動可能に取り付けると共に、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側にピックアップローラを取り付けるようになっている。そして、このシート材給送装置は、給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させ、非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるように構成されている。この発明のシート材給送装置において、前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えている。そして、前記コイル状ばね部材は、(1)前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、(2)前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、(3)前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、(4)前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、(5)前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るシート材給送装置において、(1)前記クラッチ取付部には、前記コイル状ばね部材が巻き付けられるテーパ部が形成され、(2)前記ローラ支持部材の前記ばね支持部には、前記コイル状ばね部材が前記ローラ支持部材に対して相対回動すると、前記コイル状ばね部材の前記一端及び前記他端の少なくとも一方に接触して、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部に沿ってスライド移動させるガイド壁が形成されている。また、前記ガイド壁は、(1)前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動し、前記コイル状ばね部材の前記一端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記他端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の小径部側にスライド移動させる一方、(2)前記駆動軸が給紙方向と逆方向に回動し、前記コイル状ばね部材の前記他端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記一端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の前記小径部側から大径部側にスライド移動させるように形成されている。
【0010】
請求項3の発明に係るシート材給送装置は、モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側に前記駆動軸から動力伝達機構を介して伝達される回転で回転駆動されるピックアップローラを取り付けてある。そして、このシート材給送装置は、給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させるようになっている。また、このシート材給送装置は、非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。そして、前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えている。このうち、前記コイル状ばね部材は、(1)前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、(2)前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、(3)前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、(4)前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、(5)前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるようになっている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係るシート材給送装置と、このシート材給送装置によって画像読み取り位置に送り込まれた原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像読み取り装置に関するものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像読み取り装置と、この画像読み取り装置によって読み取られた画像情報に基づいてシート材に画像を記録する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係るシート材給送装置と、このシート材給送装置によって搬送されたシート材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0015】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、自動原稿給送装置(ADF)1に使用されるシート材給送装置2を示すものである。また、図2は、原稿給紙時におけるシート材給送装置2の作動状態を示す図である。また、図3は、シート材給送装置2を裏返して示す(原稿側から見て示す)平面図(裏面図)である。これらの図において、シート材給送装置2は、シート材としての原稿(シート状の紙やプラスチックシート等)3を積載するシート材積載台4と、このシート材積載台4上の原稿3を一枚ずつ原稿搬送路5に送り出すシート材供給手段6と、を備えている。
【0016】
(シート材給送装置)
このうち、シート材積載台4は、自動原稿給送装置1の上部に設置されており、原稿3を支持する面がほぼ平面状に形成され、先端側(図1の左側)が緩やかに傾斜している。また、このシート材積載台4の先端側には、前上がりの傾斜面からなる分離壁7が形成されている。シート材積載台4上に積載された原稿3は、その先端が分離壁7に当接され、給紙時において、その先端が分離壁7に摺擦されながらその分離壁7を乗り越え、原稿搬送路5の入り口部分に配置された分離パッド8を通過することにより、一枚に分離されるようになっている。尚、シート材積載台4上に積載される原稿3は、先ず、最初に画像読み取りが行われる第1面を上して積載されている。
【0017】
シート材供給手段6は、分離パッド8に当接してニップを形成する給紙ローラ10と、この給紙ローラ10の駆動軸11を揺動軸とするローラ支持部材12と、このローラ支持部材12の先端に取り付けられたピックアップローラ13と、このローラ支持部材12を揺動させてピックアップローラ13を退避位置Rと給紙位置Sとに移動させる揺動駆動手段14と、を備えている(図2参照)。
【0018】
給紙ローラ10は、装置本体15のフレーム16に回転可能に支持された駆動軸11に一体回動できるように取り付けられており、駆動軸11に歯車等の動力伝達機構(図示せず)を介して連繋されたモータ17によって駆動される。この給紙ローラ10は、EPDM(エチレンプロピレンゴム),ウレタンゴム等の材料によって略円筒形状に形成されている。
【0019】
ローラ支持部材12は、その一端側が駆動軸11に回動可能に支持され、揺動駆動手段14によって揺動させられるようになっている。このローラ支持部材12は、駆動軸11に直交するように支持される一対の側板18,18と、これら一対の側板18,18を接続する天井板20とを備えており、給紙ローラ10が一対の側板18,18間に収容されている。また、このローラ支持部材12は、その一対の側板18,18の先端側にローラ軸21が自在に回転できるように掛け渡されており、この一対の側板18,18間のローラ軸21にピックアップローラ13が一体回動できるように嵌合されている。
【0020】
また、このローラ支持部材12において、給紙ローラ10と一方の側板18との間の駆動軸11には駆動ベルト車22が一体として回動できるように取り付けられ、ピックアップローラ13と一方の側板18との間のローラ軸21には前記駆動ベルト車22と同一外径の被動ベルト車23が一体として回動できるように取り付けられて、これら駆動ベルト車22と被動ベルト車23に無端状のベルト24が掛け渡されている。これにより、給紙ローラ10とピックアップローラ13が、同一方向に同一回転速度で回転する。また、ローラ支持部材12の天井板20は、ピックアップローラ13の一部が天井板20よりも上方に突出するようになっており、ピックアップローラ13が収容される部分を切り欠いたような形状の窓部20aが形成されている。
【0021】
また、このローラ支持部材12は、図4(図3の駆動軸11,給紙ローラ10及びピックアップローラ13等の部品を取り除いて示す図)のように、後に詳述するばねクラッチ25のコイル状スプリング26の他端側に係合する第1ばね支持部27と、コイル状スプリング26の一端側に係合する第2ばね支持部28と、を有するばね支持部30がリブ状に突出形成されている。尚、上述の駆動ベルト車22,被動ベルト車23及びベルト24が動力伝達機構Kを構成している。この動力伝達機構Kは、駆動ギヤ,被動ギヤ及びこれらの間に配置されるアイドルギヤとで構成するようにしてもよい。
【0022】
ピックアップローラ13は、給紙ローラ10とほぼ同様の形状に形成されている。そして、このピックアップローラ13は、全体又は少なくとも外表面側が、摩擦係数が大きく且つ衝撃緩衝性に優れた材料(例えば、EPDM,ウレタンゴム)で形成されるようになっている。
【0023】
揺動駆動手段14は、ローラ支持部材12を相対回動可能に支持する駆動軸11と、この駆動軸11とローラ支持部材12とを連繋するばねクラッチ25とを備えている。ばねクラッチ25は、給紙ローラ10の駆動ベルト車22側と反対側の駆動軸11に取り付けられるようになっている。このばねクラッチ25は、駆動軸11に嵌合固定された樹脂製のばね支持体(クラッチ取付部)31と、このばね支持体31に嵌合されたコイル状スプリング(コイル状ばね部材)26と、を備えている。
【0024】
ばねクラッチ25のばね支持体31は、図5に示すように、駆動軸11に嵌合される軸穴32が中心部に形成され、この一端側にピン係合溝33が形成されており、駆動軸11に固定された回り止めピン34がそのピン係合溝33に係合されることにより、駆動軸11と一体回動できるようになっている。そして、このばね支持体31は、その鍔部35の近傍に位置する大径部36と他端側の小径部37とをテーパ面からなるテーパ部38で接続するようになっており、略円筒形状を呈するコイル状スプリング26が大径部36からテーパ部38に渡って所定のプリロードで係合されている。尚、大径部36や小径部の軸方向寸法及び外径寸法、テーパ部のテーパ角度等は、シート材給送装置2の設計条件に応じて、最適の寸法が設定される。
【0025】
コイル状スプリング26は、その一端側と他端側が直線状に起立させられて支持脚部40,41が形成されている。この一対の支持脚部41,40のうちの他端側の支持脚部40は、ローラ支持部材12の第1ばね支持部27に係合し、一端側の支持脚部41は、ローラ支持部材12の第2ばね支持部28に係合するようになっている(図4,図6及び図7参照)。
【0026】
図8及び図9は、揺動駆動手段14の組み付け状態を示す外観斜視図である。このうち、図8は、ローラ支持部材12を裏返しにし、ピックアップローラ13側を手前側に置いて見た揺動駆動手段14の組み付け状態を示す外観斜視図である。また、図9は、ローラ支持部材12を裏返しにし、給紙ローラ10側を手前側に置いて見た揺動駆動手段14の外観斜視図である。これらの図に示すように、駆動軸11に嵌合固定されたばね支持体31に巻き付けられたコイル状スプリング26は、その他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27に係合し(図9,図7参照)、その一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に係合するようになっている(図8,図6参照)。尚、図8は、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向と逆の方向に回転し、ローラ支持部材12を介してピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rに跳ね上げる状態を示している。また、図9は、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向に回転し、ローラ支持部材12が退避位置Rから給紙位置Sに移動する場合を示すものである。
【0027】
以上のように構成されたシート材給送装置2は、原稿読み取り信号又はプリントスタート信号が制御手段(CPU)42に入力されると、この制御手段42から出力される制御信号に基づいてモータ17が作動し、駆動軸11及び給紙ローラ10が給紙方向に駆動される。この際、ローラ支持部材12は、ばねクラッチ25のコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に当接した状態にあり、コイル状スプリング26の支持脚部41によって支えられている(図10(a)参照)。そして、このローラ支持部材12は、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動するのに伴って、駆動軸11を揺動中心として回動し、ピックアップローラ13を退避位置Rから給紙位置Sまで移動させることができる(図2参照)。
【0028】
ピックアップローラ13がシート材積載台4上の原稿3に当接すると、ローラ支持部材12の回動が停止する一方、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が給紙方向に回動を続ける。その結果、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41はローラ支持部材12の第2ばね支持部28から離れ、第2ばねガイド壁43に沿って移動する(図10(b)参照)。また、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばねガイド壁(ガイド壁)43に沿って移動する際に、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40がローラ支持部材12の第1ばねガイド壁(ガイド壁)44に沿って移動する(図10(b)参照)。これにより、コイル状スプリング26がばね支持体31のテーパ部38を大径部36から小径部37側へ移動し(図3の上側方向へ移動し)、コイル状スプリング26とばね支持体31との嵌合部に作用する摩擦力が低下する。
【0029】
更に、駆動軸11,ばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動し、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27に当接すると、コイル状スプリング26が拡径変形して、コイル状スプリング26とばね支持体31とが相対回動する(ばねクラッチ25が切れる)。このように、本実施の形態のばねクラッチ25は、コイルス状プリング26がばね支持体31のテーパ部38を小径部37側にスライド移動した後、コイル状スプリング26が拡径変形するようになっているため、コイル状スプリング26をテーパ部38に沿って小径部37側に移動させない場合に比較して、比較的小さな力でクラッチを切ることができる。その結果、ピックアップローラ13を原稿3に押圧するコイル状スプリング26のばね力が過度に大きくなるようなことがなく、適切なばね力でピックアップローラ13を原稿3に押し付けることができるため、束搬送や重送という給紙不良が生じるのを効果的に防止できる。尚、ピックアップローラ13を原稿3に押圧する力が過度に大きいと、原稿3同士が密着する力が強くなり、束搬送や重送という搬送不良が発生しやすい。
【0030】
ピックアップローラ13によって送り出された原稿3は、給紙方向に回転する給紙ローラ10と分離パッド8との間を通過し、原稿搬送路5側に送り出される。
【0031】
原稿3の送り出し作業が終了すると、駆動軸11が給紙方向と逆方向に回転し、駆動軸11とともにばね支持体31及びコイル状スプリング26が一体となって回動する。その結果、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27から離れて第1ばねガイド壁44に沿って移動すると共に、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばねガイド壁43に沿って移動することになり、コイル状スプリング26がばね支持体31のテーパ部38を小径部37側から大径部36側へスライドし、コイル状スプリング26とばね支持体31との嵌合部に生じる摩擦力が大きくなる(図10(c)参照)。すなわち、コイル状スプリング26とばね支持体31との接触圧力が大きくなり、コイル状スプリング26がばね支持体31に十分なプリロードを与えられた状態で巻き付けられることになる。そして、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28に当接した後は、ローラ支持部材12及びピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rまで持ち上げることができる。
【0032】
ローラ支持部材12及びピックアップローラ13が退避位置Rまで移動すると、ピックアップローラ13が装置本体15のカバー45に当接し、ローラ支持部材12の回動が停止される(図1参照)。このローラ支持部材12の回動が停止されると、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28で押されることになり、コイル状スプリング26が拡径変形し、コイル状スプリング26がばね支持体31に巻き付くのが緩められ、コイル状スプリング26とばね支持体31(駆動軸11)とが相対回動する。この状態でモータ17の回転を停止すると、コイル状スプリング26の拡径変形が終了し、コイル状スプリング26がばね支持体31に巻き付くため、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12が退避位置Rにばねクラッチ25によって保持されることになる。
【0033】
以上のように、本実施の形態は、ピックアップローラ13を原稿3に押圧する場合に、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部38に沿って小径部37側に移動させ、ピックアップローラ13と原稿3の接触圧が適切な大きさになるように調整できるため、原稿3の束搬送や重送等の不具合を生じにくくなる。
【0034】
また、本実施の形態によれば、ピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rに移動させる場合には、コイル状スプリング26をばね支持体31のテーパ部38に沿って大径部36側に移動させ、ピックアップローラ13及びローラ支持部材12を駆動軸11の回りに回動させるのに十分な大きさのプリロードをコイル状スプリング26に付与することができる。
【0035】
また、本実施の形態によれば、コイル状スプリング26を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本実施の形態は、シート材給送装置2の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、単体のばねクラッチ25の作用により、ピックアップローラの退避位置と給紙位置との間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラを昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【0037】
尚、ばね支持体31は、樹脂で略円筒形状に形成されたものであり、駆動軸11とは別に形成されるものであるが、駆動軸11と一体に形成するようにしてもよい。この場合、駆動軸11が金属の場合には、ばね支持体31も金属製となり、駆動軸11の一部がクラッチ取付部となる。
【0038】
(画像形成装置)
図11は、本実施の形態に係るシート材給送装置2を使用した画像形成装置50の一例を示す模式図である。
【0039】
この図11に示す画像形成装置50は、画像読み取り手段51と、シート材給送装置2を有する自動原稿給送装置1と、画像形成部52と、記録材給搬送装置53と、記録材反転手段54とを備えている。
【0040】
このうち、画像読み取り手段51は、周知の光学的な原稿読み取り装置を使用することができ、シート材給送装置2によって送り出された原稿がローラ46,47(図1参照)によって画像読み取り位置Pに搬送されてくると、その原稿の画像を光学的に読み取るようになっている。また、画像形成部52は、画像読み取り手段51によって読み取られた画像情報に基づいて、シート状の紙やプラスチックシート等の記録材(シート材)55上にトナー像を形成する。記録材給搬送装置53は、画像形成部52に記録材55を供給し、また画像形成後の記録材55を画像形成部52から搬出するものである。記録材反転手段54は、一方の面に画像形成された記録材55を表裏反転して、再度画像形成部52に送り込むものである。この記録材反転手段54を備えることにより、例えば、原稿の両面の画像を、自動的に記録材55の両面にそのまま画像形成することが可能になる。尚、シート材給送装置2によって画像読み取り位置Pに送り込まれた原稿は、排紙トレイ48又は中間トレイ49に選択的に搬送される。
【0041】
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置2に使用されるばね支持体31Aを示すものであり、図5に示すばね支持体31Aの変形例を示す図である。また、図13は、同シート材給送装置2に使用されるローラ支持部材12Aを裏面側から見た図であり、図4に示すローラ支持部材12の変形例を示す図である。尚、本実施の形態は、ばね支持体31A及びローラ支持部材12Aを除き、他の基本的構成が前述の第1の実施の形態と同様であるので、適宜、第1の実施の形態で使用した図を参照しつつ説明する。
【0042】
すなわち、本実施の形態に係るばね支持体31Aは、コイル状スプリング26(図3参照)が巻き付けられる部分が同一外径寸法の円筒状部60であり、コイル状スプリング26を軸線方向に沿ってスライドさせるようにはなっていない。したがって、ローラ支持部材12Aには、前述の第1の実施の形態に示した第1ばねガイド壁44や第2ばねガイド壁43(図4参照)が形成されていない。
【0043】
本実施の形態のシート材給送装置2は、 ピックアップローラ13が退避位置Rにある状態において(図1参照)、駆動軸11及び給紙ローラ10がモータ17によって給紙方向に駆動されると、駆動軸11と一体のばね支持体(クラッチ取付部)31A及びこのばね支持体31Aに巻き付けられたコイル状スプリング26が回動する(図1及び図3参照)。そして、この駆動軸11の回動に伴って、ローラ支持部材12Aがコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41で支持された状態(支持脚部41が第2ばね支持部28Aに当接した状態)で揺動し、ピックアップローラ13を原稿上に当接させる(図2,図3及び図13参照)。
【0044】
ピックアップローラ13が原稿に当接し、ローラ支持部材12Aの回動が阻止された後、更に駆動軸11,ばね支持体31A及びコイル状スプリング26が給紙方向に回転すると、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28Aから離れる一方、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27Aに当接する(図2,図3及び図13参照)。
【0045】
ここで、コイル状スプリング26は、ばね支持体31Aに巻き付けられた際に付与されたプリロードに対抗し得る力を他端側の支持脚部40が受けると、拡径変形して、ばね支持体31A及び駆動軸11が相対回動するのを許容する。この際、ピックアップローラ13は、コイル状スプリング26のばね力で原稿3に押圧されることになる(図2,図3及び図12参照)。
【0046】
原稿給紙が終了し、駆動軸11が逆方向に回転すると、コイル状スプリング26の他端側の支持脚部40が第1ばね支持部27Aから離れ、コイル状スプリング26の一端側の支持脚部41が第2ばね支持部28Aに当接し、ローラ支持部材12Aがコイル状スプリング26の一端側の支持脚部41によって支持されて給紙位置Sから退避位置Rまで持ち上げられる(図13,図1及び図3参照)。尚、コイル状スプリング26は、ピックアップローラ13を取り付けたローラ支持部材12Aを揺動させることができるだけのプリロードを与えられて、ばね支持体31Aに巻き付けられている(図3参照)。
【0047】
ピックアップローラ13がカバー45に当接して、ローラ支持部材12Aの回動が阻止された後、更に駆動軸11,ばね支持体31Aが回動すると、コイル状スプリング26が拡径変形し、駆動軸11及びばね支持体31Aの相対回動を許容する。その後、モータ17が停止することにより、ローラ支持部材12Aは、コイル状スプリング26のばね力で退避位置に保持される(図1及び図3参照)。
【0048】
本実施の形態は、第1の実施の形態に比較し、ピックアップローラ13と原稿3の接触圧が大きくなるが、原稿3の厚さやシート材積載台4の構造(例えば、ばねで原稿を下方から支える構造)等によっては前記第1の実施の形態と同様に、良好な原稿給紙を可能にする。
【0049】
また、本実施の形態は、基本的な構成が第1の実施の形態と同様であるので、コイル状スプリング26を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本実施の形態は、シート材給送装置2の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0050】
また、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と同様に、単体のばねクラッチ25の作用により、ピックアップローラ13の退避位置Rと給紙位置Sとの間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラ13を昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【0051】
[その他の変形例]
上述の各実施の形態は、原稿をシート材積載台4上から送り出すためのシート材給送装置2を例示したが、これに限られず、シート材としての記録材をシート材積載台としての給紙トレイや給紙台上から記録材搬送路に送り出すためのシート材給送装置2として使用することもできることはもちろんである。
【0052】
また、上述の各実施の形態のシート材給送装置2と画像読み取り手段51とを組み合わせて、スキャナー等の画像読み取り装置を構成することもできる(図11参照)。
【0053】
また、上述の各実施の形態のシート材給送装置2は、駆動軸11に給紙ローラ10を固定する態様を例示したが、これに限られず、図14に示すように、駆動軸11に給紙ローラを設置せず、駆動軸11とは別の位置に給紙ローラ対61を設置し、ローラ支持部材12に支持されたピックアップローラ13によって原稿3や記録材55等のシート材を給送するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、コイル状ばね部材を複数設置する必要がなく、部品点数が少なくなり、構造が簡単化する。したがって、本発明は、シート材給送装置の小型化・軽量化を図ることが可能になるとともに、故障の可能性を低減することができる。
【0055】
また、本発明は、単体のコイル状ばね部材の作用により、ピックアップローラの退避位置と給紙位置との間の移動を可能にしているため、ソレノイドや複数のばねクラッチを使用してピックアップローラを昇降させる従来例に比較して、製品価格の低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の縦断面図であり、退避状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の給紙状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して裏面側から見た図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するローラ支持部材を表裏反転して裏面側から見た図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するばね支持体を示す図であり、図5(a)が図5(b)のB方向から見た図であり、図5(b)が図5(a)のA−A線に沿って切断して示す断面図である。
【図6】ばねクラッチの外観斜視図であり、コイル状スプリングの他端側の支持脚部とばね支持部との係合状態を示す図である。
【図7】ばねクラッチの外観斜視図であり、コイル状スプリングの一端側の支持脚部とばね支持部との係合状態を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して示す外観斜視図であり、ピックアップローラを手前側に置いて示す外観斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を表裏反転して示す外観斜視図であり、給紙ローラを手前側に置いて示す外観斜視図である。
【図10】本発明のばね支持部とコイル状スプリングとの係合状態を示す図である。
【図11】画像形成装置の概略構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するばね支持体の断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置を構成するローラ支持部材を表裏反転して示す図である。
【図14】本発明の変形例を示すシート材給送装置の概略断面図である。
【符号の説明】
2……シート材給送装置、3……原稿(シート材)、4……シート材積載台、10……給紙ローラ、11……駆動軸、12,12A……ローラ支持部材、13……ピックアップローラ、14……揺動駆動手段、15……装置本体、16……フレーム、17……モータ、26……コイル状スプリング、30……ばね支持部、31,31A……ばね支持体(クラッチ取付部)、38……テーパ部、43……第2ばねガイド壁(ガイド壁)、44……第1ばねガイド壁(ガイド壁)、50……画像形成装置、51……画像読み取り手段、52……画像形成部、55……記録材(シート材)
Claims (6)
- モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸に給紙ローラを一体回動可能に取り付けると共に、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側にピックアップローラを取り付けて、
給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させ、
非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるように構成されたシート材給送装置において、
前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えており、
前記コイル状ばね部材は、
前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、
前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、
前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、
前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記給紙ローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、
前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させることを特徴とするシート材給送装置。 - 請求項1に記載のシート材給送装置において、
前記クラッチ取付部には、前記コイル状ばね部材が巻き付けられるテーパ部が形成され、
前記ローラ支持部材の前記ばね支持部には、前記コイル状ばね部材が前記ローラ支持部材に対して相対回動すると、前記コイル状ばね部材の前記一端及び前記他端の少なくとも一方に接触して、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部に沿ってスライド移動させるガイド壁が形成され、
前記ガイド壁は、
前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動し、前記コイル状ばね部材の前記一端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記他端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の小径部側にスライド移動させる一方、
前記駆動軸が給紙方向と逆方向に回動し、前記コイル状ばね部材の前記他端による前記ばね支持部の支持が解除された後、前記コイル状ばね部材の前記一端によって前記ばね支持部が支持されるまでの間、前記コイル状ばね部材を前記テーパ部の前記小径部側から大径部側にスライド移動させるように形成されたことを特徴とするシート材給送装置。 - モータで回転駆動される駆動軸を装置本体のフレームで回動可能に支持し、前記駆動軸にローラ支持部材を揺動可能に取り付け、このローラ支持部材の先端側に前記駆動軸から伝達される回転で回転駆動されるピックアップローラを取り付けて、
給紙時に、前記ローラ支持部材を揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを退避位置からシート材積載台上のシート材と接触する給紙位置まで移動させ、
非給紙時に、前記ローラ支持部材を前記揺動駆動手段によって揺動させて、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させるように構成されたシート材給送装置において、
前記揺動駆動手段が、前記駆動軸と、この駆動軸のクラッチ取付部に巻き付けられたコイル状ばね部材と、を備えており、
前記コイル状ばね部材は、
前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向に回転させると、前記駆動軸と共に回動し、前記ローラ支持部材によって支持された前記ピックアップローラが前記退避位置から前記給紙位置まで移動する間、その一端によって前記ローラ支持部材のばね支持部を支持し、
前記ピックアップローラが前記給紙位置まで移動した後、前記一端による前記ばね支持部の支持を解除し、その他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接するまで前記駆動軸とともに回動し、
前記他端が前記ローラ支持部材の前記ばね支持部に当接した後、さらに前記他端が前記ピックアップローラを前記シート材に押し付ける方向に前記ローラ支持部材を押圧すると、前記クラッチ取付部への巻き付けが緩められて、前記駆動軸と相対回動し、
前記ピックアップローラが前記給紙位置にある状態で、前記駆動軸が前記ピックアップローラを給紙方向と逆方向に回転させると、その他端による前記ばね支持部の支持を解除し、前記クラッチ取付部に巻き付けられて前記駆動軸と一体に回動し、
前記一端が前記ばね支持部に当接すると、前記駆動軸と一体に回動して前記ローラ支持部材を揺動させ、前記ピックアップローラを前記給紙位置から前記退避位置まで移動させることを特徴とするシート材給送装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート材給送装置と、このシート材給送装置によって画像読み取り位置に送り込まれた原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
- 請求項4に記載の画像読み取り装置と、この画像読み取り装置によって読み取られた画像情報に基づいてシート材に画像を記録する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート材給送装置と、このシート材給送装置によって搬送されたシート材に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2003185861A JP2005015206A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | シート材給送装置、画像読み取り装置及び画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8517373B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-08-27 | Kyocera Mita Corporation | Sheet feeder with pickup roller and image forming apparatus |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003185861A patent/JP2005015206A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8517373B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-08-27 | Kyocera Mita Corporation | Sheet feeder with pickup roller and image forming apparatus |
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