JP2001039555A - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JP2001039555A
JP2001039555A JP11216241A JP21624199A JP2001039555A JP 2001039555 A JP2001039555 A JP 2001039555A JP 11216241 A JP11216241 A JP 11216241A JP 21624199 A JP21624199 A JP 21624199A JP 2001039555 A JP2001039555 A JP 2001039555A
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roller
sheet
pickup roller
separate
clutch
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English (en)
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Shigetoshi Takamatsu
成年 高松
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイからシートを1枚ずつ取り出して給送
する装置において、ピックアップローラの軸にクラッチ
等を配置し、ベルト伝導機構を用いて駆動伝達機構を簡
素化可能にする。 【解決手段】 トレイからシートを送り出すピックアッ
プローラ4に対して、下流部のセパレートローラ7の回
転をベルト25を用いてスプリングクラッチ55のプー
リに伝達し、ローラ4を回転させる。前記ローラの軸5
0には、クラッチ55との間にスプリング59による駆
動伝達手段と、トルクリミッタ60とを配置し、前記ト
ルクリミッタ60によりローラ4を下降させる動作を行
い、スプリングクラッチ55によりピックアップローラ
を回転させてシートを送り出す動作とを行わせる機構を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレイに積載され
たシートを送り出すためのシート給送装置における駆動
伝達機構に関し、特に、ピックアップローラの軸にアー
ム昇降と、ローラの駆動伝達のクラッチ等を配置してな
るシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等に用いられるシート給送
装置においては、トレイに積層して収容されているシー
トの上のものから1枚ずつ取り出し、重送を生じないよ
うにさばいてからシート搬送路を搬送し、記録部や読取
部に向けて送るように構成している。前記シート給送装
置を画像読取装置の原稿送り装置として用いる場合に
は、原稿トレイに積載されている原稿をピックアップロ
ーラにより取り出し、給紙方向に回転されるセパレート
ローラと、給紙方向と反対方向に回転力を付与されるリ
タードローラとを対向させて配置したさばき装置を介し
て分離し、原稿搬送路に配置する搬送ローラ装置により
読取部に向けて搬送する。そして、前記原稿の読取りを
行ってから、排出トレイに向けて送り出すように構成し
ている。
【0003】前記シート給送装置に設けるピックアップ
ローラは、シートをさばき装置に向けて送り出す動作を
行うが、シートがシートさばき装置の下流部に配置され
た搬送ローラ装置に達すると、この搬送ローラ装置にお
ける搬送速度が、シートさばき装置およびピックアップ
ローラの搬送速度よりも高速に設定されている。そこ
で、前記ピックアップローラに対する駆動伝達を停止
し、空転させる機構(ワンウエイクラッチ)が設けられ
ている。そして、ピックアップローラがシートに接して
余分な力を加えずに、前記セパレートローラのみによる
搬送とさばき作用とを行わせることで、シートが斜行等
を生じないようにしている。前記ピックアップローラに
対する駆動伝達のために、コイルスプリングを用いたワ
ンウェイクラッチ機構を設けており、前記ピックアップ
ローラを駆動する際には、前記コイルスプリングが締ま
るように巻き付いて駆動軸の回転をローラに伝達するよ
うにしている。また、シートがさばき装置まで送られて
セパレートローラにより搬送される状態では、前記コイ
ルスプリングが緩んで駆動伝達を中断するように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記シート給送装置の
ピックアップローラへの駆動伝達のために、従来の装置
においては、セパレートローラからアイドラギヤを介し
て行う機構が用いられている。また、ピックアップロー
ラによるシートの取り込み位置は、トレイの水平部分に
設定されているために、シートのスタック性を向上させ
るためには、トレイと搬送路との段差を大きく設定する
必要がある。そして、前記トレイの水平部でピックアッ
プローラによる取り込みを行わせるために、セパレート
ローラとピックアップローラの距離を大きく設定してい
るので、両ローラ間のアイドラギヤを大径とするか、小
径のギヤを用いる場合には、奇数個のギヤを介在させる
必要があった。しかし、ギヤが大径になると、ピックア
ップローラを支持するアーム部材からはみ出し、シート
の移動経路を塞ぐという不都合な状態が発生し、また、
ギヤを複数個配置することは、部品点数が増加するとい
う問題がある。前述したような問題を解消するために
は、セパレートローラとピックアップローラとをベルト
を用いて駆動伝達し、伝導機構の構成を簡素化し、設計
の自由度を向上させることが考えられる。しかしなが
ら、従来の駆動伝達機構においては、ベルトを使用する
ことが考慮されているものはなく、前記思想にもとづい
た新たなベルト駆動伝達機構の開発が望まれている。
【0005】本発明は、前記従来の駆動伝達機構の問題
を解消しようとするもので、ベルトによる駆動伝達機構
を用いることで、装置の構成を簡素化でき、組立が簡単
なシート給送装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを分離
搬送するためのセパレートローラの軸に、支持アーム部
材を介してトレイからのシートを取り出すためのピック
アップローラを支持させ、両ローラの間で駆動伝達を行
うシート給送装置に関する。本発明の請求項1の発明
は、前記ピックアップローラの軸に、駆動伝達用のワン
ウェイクラッチ、アーム昇降用のトルクリミッタ、およ
び過負荷緩衝用のクラッチを配置することを特徴とす
る。そして、前記構成により、ピックアップローラの軸
にワンウェイクラッチ、アーム昇降用トルクリミッタ、
および過負荷緩衝用クラッチを配置することによって、
給紙機構での構成部品点数を少なくすることができ、装
置の構成を簡素化することが可能である。
【0007】請求項2の発明は、前記セパレートローラ
とピックアップローラの間での駆動伝達機構として、両
ローラに各々設けたプーリを介してベルト駆動手段を用
いたことを特徴とする。したがって、駆動伝達のために
ギヤ機構を用いないので、アイドラギヤ等の大径のギヤ
を用いる必要がなく、伝導機構の設計の自由度を向上さ
せることが可能になる。
【0008】請求項3の発明は、前記ピックアップロー
ラの被駆動プーリと支持アーム部材との間に、アーム昇
降用のトルクリミッタを介装することを特徴とする。そ
して、トルクリミッタを配置するスペースを節約でき、
ピックアップローラのアッセンブリを容易にシート給送
装置に装備可能となる。したがって、前記構成により、
従来のアイドラギヤに設けていたピックアップローラ昇
降用のトルクリミッタを、ピックアップローラの軸に装
着することで、メンテナンスの際にも、前記ピックアッ
プローラ部の分解組立のみで行い得る機構を得ることが
可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の駆動伝達機構を説明する。図1はピックアップロー
ラの支持と伝導機構の構成を示し、図2にはピックアッ
プローラと組み合わせて軸に設けるクラッチ機構等の構
成を、図3は要部の側面図として示している。図1〜3
に示すシート給送装置の例において、トレイ3に積層し
て収容したシートを、ピックアップローラ4により搬送
路に向けて取り出し、シートさばき装置6のリタードロ
ーラ8とセパレートローラ7との間でさばいて、1枚ず
つに分離してから、次の処理工程に向けて送り出すよう
にしている。
【0010】前記シート給送装置においては、セパレー
トローラ7の駆動軸31は、図示を省略する装置本体の
駆動伝達機構により駆動されるもので、シートをトレイ
から取り出す指令に応じて駆動軸31が駆動されてセパ
レートローラ7が駆動される。そして、駆動伝達装置3
0に設けるベルト25を介して、前記駆動軸31の回転
をピックアップローラ4に伝達し、ピックアップローラ
4をシートに押圧させる作用と、ピックアップローラ4
を回転させてシートをセパレートローラ7に向けて給紙
する動作とを行わせる。また、従来一般に使用されてい
るシート給送装置と同様に、搬送路内に配置する搬送ロ
ーラ装置により、シート給送装置での搬送速度よりも高
速でシートが送られる状態となると、セパレートローラ
7が空転するとともに、ピックアップローラ4をシート
に接しない位置に戻して、次のシート送りの動作に対処
させるようにする。
【0011】前述したような動作を行うように構成され
た駆動伝達装置30において、装置本体のフレームに軸
支される駆動軸31には、駆動力伝達用のピン32を設
けている。前記駆動軸31の軸方向の左右側に移動可能
なセパレートハブ40には前記ピン32に対応させた斜
め溝42を設けており、前記セパレートハブ40を介し
て駆動軸31の回転をセパレートローラ7に伝達する。
また、前記セパレートハブ40により駆動伝達されるク
ラッチプーリ35に巻き掛けたタイミングベルト25を
用いて、ピックアップローラ4の駆動系と、支持アーム
5の揺動系の機構に対する駆動力の伝達を行うようにし
ている。前記ピックアップローラ4とセパレートローラ
7との間で、駆動伝達を行うためのベルト25をタイミ
ングベルトで構成し、駆動軸31に対して配置するプー
リ36と、ローラ軸50に設けたプーリ58に掛け渡さ
れている。
【0012】前記駆動伝達装置に設けられるピックアッ
プローラ4においては、セパレートローラ7の駆動軸3
1の回転をプーリ36からベルト25を介してプーリ5
8に伝達し、ローラ軸50をスプリングクラッチ55か
ら固定フランジ51を介して回転させる。また、前記ロ
ーラ軸50の端部には、支持アーム5を下降させる方向
に揺動するためのトルクリミッタ60を配置し、押圧ス
プリング64によりスプリングクラッチ55に対して摩
擦板61を押圧させるように設けている。前記駆動軸3
1の回転がローラ軸50に伝達される最初の段階では、
ピックアップローラ4が空転することにより抵抗がない
状態で、ベルト25とプーリ58の噛み合い部で作用す
る力が、前記支持アーム5をアームスプリング27の力
に抗して下方に移動させる方向に作用するので、ピック
アップローラ4がトレイ3に収容されているシートに押
圧される。
【0013】前記ピックアップローラ4がシートに押圧
されると、ピックアップローラ4の回転の抵抗が生じる
ので、トルクリミッタ60はシートにローラを押圧する
状態を維持したままで、支持アーム5の下降位置を保持
し、ピックアップローラ4による送りの作用を発揮す
る。また、シートがトレイ3から送り出されて、下流側
に配置された搬送ローラ装置11に達すると、この搬送
措置による搬送速度がさばき装置6およびピックアップ
ローラ4による搬送速度よりも高速に設定されているた
め、前記ピックアップローラ4はシートにより高速で駆
動されるので、前記ピックアップローラ4に対する駆動
伝達を停止するワンウエイクラッチ54が設けられてい
る。
【0014】そして、前記ピックアップローラ4が駆動
伝達装置の駆動系から切り離されると、スプリングクラ
ッチ55を介して駆動伝達される軸50には、ローラの
抵抗が付与されない状態となるので、前記ピックアップ
ローラ4を支持する支持アーム5を下降させる作用は継
続される。その後に、後述するように、セパレートロー
ラ7が空転する状態が発生することにより、前記トルク
リミッタ60による支持アーム5を下降させる作用が停
止され、支持アーム5はアームスプリングの力により、
駆動軸31を中心にしてピックアップローラ4を上昇さ
せ、次のシート送りの動作に対応させて待機する位置で
停止する。
【0015】前記ピックアップローラ4に対する駆動伝
達と、支持アーム5の揺動の動作を行わせるために、セ
パレートローラ7には図4に示すような構成の駆動伝達
手段を設けている。そして、前記セパレートローラ7に
は軸31の回転をピン32からセパレートハブ40を介
して駆動力を伝達し、ピックアップローラ4に対する駆
動伝達のためには、セパレートハブ40からクラッチプ
ーリ35を介してベルト25に対する駆動伝達が行われ
る。前記セパレートローラ7は、駆動軸31に対してゴ
ムローラ部材を支持するローラ筒体33を自由な回転が
可能なように設け、前記ローラ筒体33の側部には係合
爪34を設けている。
【0016】前記セパレートローラ7の回転に追従して
駆動されるピックアップローラ4には、図2に示すよう
なトルクリミッタ60とクラッチ54等の機構がローラ
軸50に対して配置されている。そして、ベルト25を
介して伝達される駆動力により、ピックアップローラ4
をシートに押圧する動作と、シートをトレイ3から取り
出す動作とを行わせるようにしている。前記ピックアッ
プローラ4は、ローラ筒体53にゴムローラ部材を一体
に設けたもので構成し、前記筒体53は軸50の固定フ
ランジ51との間に、ワンウエイクラッチ54を介して
駆動伝達されるように設けられている。
【0017】そして、前記軸50が正転方向(ローラに
よる給紙方向)に回転される時に、ワンウエイクラッチ
54を介してピックアップローラ4を給紙方向に駆動す
る。また、シートを搬送路の下流部に設けている搬送ロ
ーラ装置11に向けて送り出した後で、前記搬送ローラ
装置11によりシートが高速で搬送される状態となる
と、前記ピックアップローラ4も、軸50により駆動さ
れる状態に比較して高速で回転される。前述したよう
に、ピックアップローラ4による送り速度に比較して、
シートにより付与されるローラの回転速度が高速となっ
た時には、ワンウエイクラッチ54が軸とローラ4との
接続を遮断し、ピックアップローラ4をフリーな回転を
許容する。
【0018】本実施例においては、前記固定フランジ5
1のローラと反対の側に隣接させて、スプリングクラッ
チ55を配置し、その側部にはトルクリミッタ60を設
けている。前記スプリングクラッチ55は図示されるよ
うに、2つの筒状の部材を端部で接続した形状のものと
して構成されており、外筒に対応する部材にはベルト2
5を掛け渡して駆動伝達が行われるプーリ58を設けて
おり、内筒に対応する部分をトルクリミッタの押圧面5
6として構成する。また、前記スプリングクラッチの内
側の筒部57を、前記軸50に固定配置している固定フ
ランジ51の筒部52に対して隣接させる状態で配置
し、前記筒部52、57に亘ってクラッチ用スプリング
59を配置し、スプリングクラッチ55のプーリ58が
ベルト25により回転されると、前記スプリング59を
介して軸50を回転させる。
【0019】前記スプリングクラッチ55に隣接させて
配置されるトルクリミッタ60では、筒体62の底面を
押圧面として構成し、スプリングクラッチ55の押圧面
56との間に配置する摩擦板61を、押圧スプリング6
4により押圧させる作用を行う。前記トルクリミッタ6
0に配置する押圧スプリング64は軸50の端部側で、
支持アーム5に支持される端固定部材65により規制さ
れており、前記端固定部材65と筒体62の端部との間
でスプリング64を押圧する状態で、摩擦板61に対す
る押圧力を設定している。
【0020】前記トルクリミッタ60は、ピックアップ
ローラ4を支持する支持アーム5を、トレイにに向けて
下降させる動作を制御するために用いる。前記図1に示
すセパレートローラの駆動軸31が回転されて、ベルト
25を介してスプリングクラッチ55のプーリに伝達さ
れると、筒部52、57の間での摩擦板61に対する摩
擦作用により、ベルトの引っ張り方向の力で、支持アー
ム5をピックアップローラの側が下降する方向に駆動す
る。そして、前記支持アーム5が下降するとともにピッ
クアップローラを回転させながら、ピックアップローラ
4がトレイのシートに押圧されると、前記トルクリミッ
タ60での抵抗が作用することによって、支持アームを
下降させた位置に保持しながら、ピックアップローラ4
の回転によるシートの送りの動作が開始される。
【0021】前述したようにして、シートをピックアッ
プローラ4により送り出すと、所定の時間経過後に、シ
ートは下流部に配置しているシートさばき装置6を介し
て、搬送ローラ装置11に向けて搬送される。前記シー
トさばき装置6のセパレートローラ7による搬送作用を
受けた後で、搬送ローラ装置により高速で搬送される状
態となる。前記シートにピックアップローラ4が接して
いる状態で、下流部のローラにより搬送作用が高速で付
与されると、前記ピックアップローラ4が高速で移動す
るシートにより高速で回転され、前記ピックアップロー
ラ4を駆動伝達系による搬送速度よりも高速で回転され
る。そして、前記ピックアップローラ4に高速で回転さ
せる状態が生じると、ワンウエイクラッチ54により前
記ピックアップローラ4はフリーに回転を許容される状
態となる。
【0022】また、前記スプリングクラッチ55のスプ
リング59により駆動力が伝達される筒部52、57に
おいては、ピックアップローラ4に対して大きな負荷が
加わった時に、駆動力の伝達作用を中断するように動作
するものとして構成される。例えば、ピックアップロー
ラ4がトレイ3に向けて下降された際に、前記トレイ3
にシートがない状態で直接トレイ3の板部材に押圧され
ると、前記ローラ4には大きな負荷が作用するが、前記
クラッチ機構に用いるスプリング59はプーリに加えら
れる回転力に対して、ローラでの抵抗が大きい時には、
スプリングの巻き付け作用が緩んで、筒部57の回転を
固定フランジ51に伝達しないようにされる。
【0023】前記駆動伝達装置の側面図として示す図3
において、セパレートローラ7を支持する駆動軸31に
は、揺動可能な支持アーム5を介してピックアップロー
ラ4を支持させている。前記支持アーム5に対して、ア
ームスプリング27によるアーム上昇手段を設けてお
り、前記スプリング27の両端部を上部フレームの係止
部材2aと、支持アーム5の係止部材5aにそれぞれ係
止させ、前記支持アーム5を図の実線で示す状態に保持
する作用を行わせる。前記ピックアップローラ4により
トレイ3に収容されているシートを送り出す際には、図
1のトルクリミッタ60の機能を用いて前記支持アーム
5を下降させ、シートの上に押圧し、セパレートローラ
7の回転と同期させて送り出しの作用を行わせる。
【0024】前記セパレートハブ40は、略円筒状の本
体部41のローラ側の端部に駆動爪部材43を配置し、
本体部の他端部の外周方向にはピックアップローラ4側
への駆動伝達用として、駆動爪44を突出させて設けて
いる。前記セパレートハブ40の本体部41には、駆動
軸31に設けたピン32を挿入する斜め溝42を設けて
いる。そして、前記斜め溝42に対してピン32が移動
することで、駆動軸の軸方向にセパレートハブ40を移
動させるように構成し、セパレートハブ40がセパレー
トローラ7に押圧される状態では、駆動爪部材43がロ
ーラ筒体33の係合爪34に係合して、軸の回転をロー
ラに伝達する。前記セパレートハブ40の外周部に突出
形成される駆動爪44は、クラッチプーリ35に対する
駆動伝達を行うもので、前記クラッチプーリ35のプー
リ36に巻き掛けたベルト25を駆動する。
【0025】前記クラッチプーリ35は略円筒状の胴部
37と、ローラ7とは反対側の端部に一体に設けたプー
リ36とからなり、前記プーリ36の内面に胴部37か
ら突出させた被駆動爪38を設けている。そして、前記
図1に示すように、クラッチプーリ35の内部にセパレ
ートハブ40を挿入する状態でセパレートローラ7に組
み合わせ、前記ローラ7の側部とセパレートハブ40の
他方の側部とを、支持アーム5の両側のアーム部材の間
に規制して位置決めする。そして、前記駆動軸31を駆
動することにより、駆動爪部材43がセパレートローラ
7の係合爪34と噛み合い、駆動軸を給紙方向(矢印X
方向)に駆動して、前記駆動軸の回転がピン32を介し
てセパレートハブ40に伝達され、一方の端部が支持ア
ーム5により規制されているセパレートローラ7を矢印
X方向に駆動する。また、前記セパレートハブ40の回
転は、駆動爪44と被係合爪38の噛合せ部を介してク
ラッチプーリ35を回転させ、プーリ36によりピック
アップローラ4に対する駆動伝達が行われる。
【0026】前記セパレートローラ7を駆動してシート
を1枚ずつ分離して、搬送路内での送り作用を行う際
に、送られるシートの先端部が搬送路の下流部に配置し
ている搬送ローラ装置にニップされ、高速で搬送される
状態となると、前記高速で移動されるシートにより、セ
パレートローラ7が駆動軸31による駆動速度よりも速
い速度で回転される。その状態では、一定の速度で回転
している駆動軸31に対して、セパレートローラ7の回
転速度が速いので、セパレートハブ40の駆動爪部材4
3とローラ7の係合爪34との間で速度の差が生じるた
めに、前記駆動爪部材43と係合爪34との噛み合いが
外れて、両突起の斜面部が摺動する状態となる。そし
て、前記2つの突起(爪部材)の突部が係合して、セパ
レートローラ7からクラッチプーリ35を離間させる作
用が行われ、その突起を介しての押圧作用によって、駆
動爪44と被係合爪38の係合が外れてクラッチプーリ
35の回転が停止される。また、前記セパレートハブ4
0がセパレートローラ7から離間される作用と同時に前
記駆動軸31の回転速度に対してセパレートハブ40の
回転速度が高速となることで、駆動軸31に設けたピン
32は斜め溝42に沿って移動するので、駆動軸31の
回転をセパレートローラ7とクラッチプーリ35とに伝
達しない状態となる。
【0027】前述したように、搬送路の下流部に配置し
ている搬送ローラ装置11により高速でシートが送られ
る状態では、駆動軸が一定の速度で駆動されていても、
セパレートローラ7とピックアップローラ4に対して、
前記駆動軸31による駆動伝達作用が停止される。ま
た、前述したように、ピックアップローラ4をシートに
押圧する動作は停止されているものであり、セパレート
ローラ7は駆動軸31に対してフリーに回転可能な状態
となっている。そして、シートが搬送ローラ装置11に
よりニップされて搬送されていることを、搬送路10に
設けているセンサ等により検知した情報を用いて、前記
駆動軸31に対する駆動を停止することができ、その状
態でも、セパレートローラ7はフリーに回転を継続す
る。
【0028】前記図4に示すセパレートローラ7の駆動
伝達機構を用いて、シートの送りの動作を行うに際し
て、駆動軸31からの駆動伝達を停止して、搬送路の下
流部に設けた搬送ローラ装置11による搬送が行われる
と、シートの移動により回転されるセパレートローラ7
に対して、セパレートハブ40は前記ローラ7から離間
される方向に移動された状態を維持する。しかしなが
ら、前記駆動軸に支持されるセパレートハブ40は、ロ
ーラに対して押圧されることがないので、次の駆動軸の
駆動が行われるまでは、セパレートハブ40を介してセ
パレートローラ7とクラッチプーリ35との駆動関係は
設定されない。そして、次のシートの送りの指令によ
り、駆動軸31が回転されると、前記駆動軸31のピン
32がセパレートハブ40の斜め溝42に摺動して、セ
パレートハブ40を軸方向に移動させるとともに、回転
が伝達されるので、クラッチプーリ35を介してピック
アップローラ4をシートに押圧して駆動し、セパレート
ローラ7を回転させてシート送りの作用を行うようにす
る。
【0029】前述したように構成される駆動伝達装置
は、図5に示す装置に適用することが可能であり、画像
読取装置に組み合わせて用いる自動原稿搬送装置に設け
て、トレイに収容される原稿を1枚ずつさばいて搬送す
る途中で、原稿搬送路に配置した読取部で画像の読取り
を行うように構成できる。この実施例に示す自動原稿搬
送装置1においては、装置本体に略U字状の原稿搬送路
10を配置して、その原稿搬送路の曲り部には大径の駆
動ローラ14を配置し、原稿搬送路の入り口の部分に
は、原稿トレイに接続される原稿トレイ3を設けてい
る。
【0030】前記原稿搬送路内での原稿の搬送を行うた
めに、原稿トレイ3の上部に揺動可能な支持アーム5を
介してピックアップローラ4を配置し、その下流側には
フィードローラ7とリタードローラ8とを組み合わせた
シートさばき装置6を配置している。前記シートさばき
装置6は、一般の複写機等のシート給送装置に設けられ
る装置と同様に、給紙方向に駆動されるフィードローラ
7と、リタードローラ8とを対向させて配置している。
そして、ピックアップローラにより取り込まれた用紙が
複数枚重なった場合に、上の1枚のみを分離して、原稿
搬送路の搬送ローラ装置11に向けて送り出す作用を行
うものとして構成する。
【0031】前記シートさばき装置6の下流部には、駆
動ローラ12とプレスローラ13とを組み合わせた搬送
ローラ装置11を設けて、大径駆動ローラ14による搬
送領域に向けて用紙を供給する。前記大径駆動ローラ1
4の搬送領域では、プレスローラ15、16とが大径駆
動ローラに用紙を押圧する部分の間で、前記大径駆動ロ
ーラ14の軸芯の下部付近にプラテン18を設けて、そ
のプラテン18の下部に位置させる走査装置(図示を省
略)により画像の読取りを行う。また、前記大径駆動ロ
ーラ14とプレスローラ16により挟持搬送される部分
から原稿搬送路を略水平に設けて、前記搬送路の終端部
に排出ローラ装置17を配置し、読取りが終了した原稿
を排出トレイに向けて送り出すようにする。
【0032】前記原稿搬送路10に配置する搬送ローラ
装置において、前記上部フレーム2にはプレスローラ1
3、15を各々支持するプレスローラ支持ユニット20
を、フレームに固設して設けたステイ21を介して配置
している。前記プレスローラ支持ユニット20は、装置
の上部フレーム2に設けたステイ21にベースブラケッ
ト23を設け、前記ベースブラケット23の両端部に、
プレスローラ13、15を各々配置して、各ローラ装置
での原稿に対するニップ圧力を設定し、前記原稿搬送路
内での原稿の搬送を良好な状態で行い得るように構成し
ている。そして、原稿トレイ3に積層した原稿に対し
て、ピックアップローラ4を押圧する作用と、前記ロー
ラ4に回転を付与して原稿を原稿搬送路に向けて送り込
む動作とを、前記駆動軸に設けたセパレートローラ7の
駆動とともに、駆動伝達装置を介して行うことができ
る。
【0033】なお、前記実施例に示した駆動伝達装置
は、図5の原稿搬送装置に用いるのみでなしに、画像形
成装置のシート給送装置でのトレイからシートを1枚ず
つ送り込む装置に適用が可能である。例えば、画像形成
装置の記録部に対してシートを搬送して画像の記録を行
う際にも、給紙トレイからのシートの分離搬送作用を良
好に行い得て、シート給送装置の構成を簡素化すること
が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の装置は、前述したように構成し
たものであるから、ピックアップローラの軸にワンウェ
イクラッチ、アーム昇降用トルクリミッタ、および過負
荷緩衝用クラッチを配置することによって、給紙機構で
の構成部品点数を少なくすることができ、装置の構成を
簡素化することが可能である。
【0035】また、前記セパレートローラとピックアッ
プローラとの間での駆動伝達機構として、両ローラに各
々設けたプーリを介してベルト駆動手段を用いたことに
より、駆動伝達のためにギヤ機構を用いないので、アイ
ドラギヤ等の大径のギヤを用いることや、ギヤを複数配
置する必要がなく、伝導機構の設計の自由度を向上させ
ることが可能となる。さらに、ピックアップローラの被
駆動プーリと支持アーム部材との間に、アーム昇降用ト
ルクリミッタを介装することにより、トルクリミッタを
配置するスペースを節約でき、ピックアップローラのア
ッセンブリを容易にシート給送装置に装備可能となる。
したがって、前記構成により、従来のアイドラギヤに設
けていたピックアップローラの昇降用トルクリミッタ
を、ピックアップローラの軸に装着することで、メンテ
ナンスの際にも、前記ピックアップローラ部の分解組立
のみで行い得る機構を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置の構成を示す平面図である。
【図2】 ピックアップローラの駆動伝達機構の説明図
である。
【図3】 図1の装置の側面図である。
【図4】 図1の装置に設けるセパレートローラへの駆
動機構の説明図である。
【図5】 自動原稿搬送装置の構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 自動原稿搬送装置、 2 上部フレーム、 3
トレイ、4 ピックアップローラ、 5 支持
アーム、6 シートさばき装置、 7 フィードロ
ーラ、8 リタードローラ、 9 ガイド板、 1
0 搬送路、11 搬送ローラ装置、 12 駆
動ローラ、13・15 プレスローラ、 14 大
径駆動ローラ、17 排出ローラ装置、 18 プ
ラテン、20 プレスローラ支持ユニット、 21
ステイ、 22 係止部、23 ベースブラケッ
ト、 30 駆動伝達装置、 31 駆動軸、32
ピン、 33 ローラ筒体、 34 係合爪、
35 クラッチプーリ、 36 プーリ、 37
胴部、38 被係合爪、 40 セパレートハ
ブ、 41 本体部、42 斜め溝、 43 駆
動爪部材、 44 駆動爪、 50 軸、51
固定フランジ、 52 筒部、 53 筒体、54
ワンウエイクラッチ、 55 スプリングクラッ
チ、56 押圧面、 57 筒部、 58 プー
リ、59 スプリング、 60 トルクリミッタ、
61 摩擦板、62 筒体、 63 押圧面、
64 押圧スプリング、65 端固定部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを分離搬送するためのセパレート
    ローラの軸に、支持アーム部材を介してトレイからのシ
    ートを取り出すためのピックアップローラを支持させ、
    両ローラの間で駆動伝達を行うシート給送装置におい
    て、 前記ピックアップローラの軸に、駆動伝達用のワンウェ
    イクラッチ、アーム昇降用のトルクリミッタ、および過
    負荷緩衝用のクラッチを配置することを特徴とするシー
    ト給送装置。
  2. 【請求項2】 前記セパレートローラとピックアップロ
    ーラの間での駆動伝達機構として、両ローラに各々設け
    たプーリを介してベルト駆動手段を用いたことを特徴と
    する請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記ピックアップローラの被駆動プーリ
    と支持アーム部材との間に、アーム昇降用のトルクリミ
    ッタを介装することを特徴とする請求項1または2に記
    載のシート給送装置。
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