JP3184683B2 - シート材給送装置及び画像読取装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像読取装置

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JP3184683B2
JP3184683B2 JP27552093A JP27552093A JP3184683B2 JP 3184683 B2 JP3184683 B2 JP 3184683B2 JP 27552093 A JP27552093 A JP 27552093A JP 27552093 A JP27552093 A JP 27552093A JP 3184683 B2 JP3184683 B2 JP 3184683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置等の
画像形成装置に適用されるシート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばファクシミリ装置等の画像
形成装置においては、シート材載置台から搬送される原
稿等のシート材を分離手段によって1枚ずつ分離し、分
離後に搬送手段によって搬送されるシート材を読取部に
おいて画像情報を読み取り、さらに機外に排出させてい
る。
【0003】上記載置台上のシート材は、載置台の下方
に配設された予備搬送手段(以下予備搬送ローラとい
う)を、積載されているシート材の最下位に当接させた
状態で回転させて、最下位側からシート材を分離手段に
搬送するようになっている。上記予備搬送ローラの回転
軸は通常固定状態にあると共に、予備搬送ローラの外周
面はシート材への搬送力をオン、オフさせるために、例
えば楕円や三角形等の形状をなしているので、予備搬送
ローラが回転すると、その外周面が載置台から上方へ出
たり引っ込んだりする構成となっているものがあった。
【0004】一方、予備搬送ローラの位置が上下し、載
置台上のシート材に当接してシート材を搬送するように
した搬送方法もあり、このものにおいては、予備搬送ロ
ーラを上下するためのプランジャや電磁クラッチ等の電
気部品を用いて、電気信号により予備搬送ローラの上下
動作を制御していた。
【0005】そして上記のような構成においては、ユー
ザが載置台にシート材をセットすると、予備搬送ローラ
によってシート材を引き込んで停止する。その後ユーザ
が給送開始の指示を入力すると再び駆動され、分離手段
においてシート材を捌いて一枚ずつに分離した後、搬送
手段によって搬送するようになっている。
【0006】ところがこのようなシート材給送装置にお
いては、ユーザがシート材を分離手段まで押し込んでし
まいジャムや重送を生じたり、予備搬送ローラの手前に
シート材をセットしてしまいシート材が搬送されない
等、正常に搬送が行われないことがある。そこで予備搬
送ローラと分離手段の間にプランジャ等の電気部品を駆
動手段としたシート材規制手段を備えて、シート材のセ
ット位置を規制するようにしたものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周面形
状が楕円や三角形をなす予備搬送ローラを用いた場合
は、シート材の給送時に予備搬送ローラが載置台から出
入りするために、シート材に対する搬送力が作用したり
しなかったりするので、給送時間を長く要すると共に、
分離手段に及ぼす影響も安定しておらず、シート材の重
送や不送り等の給送不良を生じる原因となっていた。
【0008】また、プランジャや電磁クラッチを用い
て、電気信号により予備搬送ローラを上下するように制
御した機構においては、電気部品を用いたことによるコ
ストの増大や装置の大型化を招く等の問題があった。
【0009】さらに、シート材規制手段を備えたものに
おいては、駆動手段にプランジャ等の電気部品を用いた
ことにより、高価な電気部品代に加えてシート材規制手
段を駆動するための制御回路が必要になると共に、シー
ト材を規制する状態では予備搬送ローラを非搬送位置に
退避させる必要があるために、その制御手段が必要とな
り、大幅なコストの増大を招く等の問題があった。
【0010】そこで本発明は、電気部品やその制御手段
等を用いることなく、分離手段に与える予備搬送ローラ
の影響を安定させるようにし、さらに、シート材のセッ
ト位置を規制するようにしたシート材給送装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであり、載置台に載置されたシート材を
送り出す予備搬送手段と、前記予備搬送手段により送り
出されたシート材を1枚ずつ分離して搬送する分離手段
と、前記分離手段及び前記予備搬送手段を駆動する正逆
回転可能な駆動手段と、前記分離手段により分離された
シート材を前記分離手段の搬送速度より速い速度で搬送
するシート材搬送手段と、前記駆動手段が正転する際
に、前記駆動手段の駆動軸に一方向の回転を伝達してシ
ート材の分離搬送を行わせると共に、該分離されたシー
ト材が前記シート材搬送手段により搬送されたときに、
搬送速度の差によって前記分離手段がシート材に連れ回
りし、この連れ回りにより前記駆動軸への一方向の回転
の伝達を遮断する回転制御手段と、前記予備搬送手段を
シート材の搬送位置と非搬送位置との間で移動可能に支
持し、且つ、前記駆動軸に一方向の回転が伝達されるこ
とにより、前記予備搬送手段を搬送位置に移動させる支
持手段と、前記回転制御手段により前記駆動軸への一方
向の回転の伝達が遮断されたときに、前記駆動軸に他方
向の回転を生じさせる回転発生手段を備え、該回転発生
手段により発生した前記駆動軸の他方向の回転により、
前記支持部材が前記予備搬送手段を搬送位置から非搬送
位置へ移動させるための退避手段と、前記駆動手段の逆
転により、前記予備搬送手段と前記分離手段との間でシ
ート材の侵入を規制する位置に移動するとともに、前記
予備搬送手段を非搬送位置へ退避させ、前記駆動手段の
正転により規制位置から退避位置に移動するシート材規
制手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【0013】
【作用】上記構成によれば、駆動手段の逆転によりシー
ト材規制手段がシート材の侵入を規制すると共に、予備
搬送手段が非搬送位置へ退避する。そして駆動手段の正
転により一方向の回転力を回転制御手段が駆動軸に伝達
すると、支持手段が予備搬送手段を搬送位置に移動させ
る。同時にシート材規制手段による規制を解除し、予備
搬送手段により載置台に積載されているシート材束を分
離手段側に送り出す。
【0014】分離手段で1枚ずつに分離されたシート材
は、シート材搬送手段によりさらに搬送されるが、シー
ト材搬送手段の搬送速度の方が分離手段の搬送速度より
速いため、分離手段はシート材によって連れ回りする。
【0015】この分離手段の連れ回りにより、回転制御
手段が駆動軸への一方向の回転の伝達を遮断し、このと
き回転発生手段により駆動軸に他方向の回転を生じさ
せ、この他方向の回転により退避手段が予備搬送手段を
非搬送位置に退避させる。
【0016】このように、駆動手段の回転のみによって
シート材規制手段を動作させると共に、予備搬送手段を
搬送位置と非搬送位置との間で自動的に移動させて、シ
ート材を順次給送することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に沿
って説明する。
【0018】図1において、本実施例のシート材給送装
置は、画像形成装置としてのファクシミリ装置1に適用
されている。該ファクシミリ装置1の上部には、ユーザ
が操作するための操作部2、複数のシート材Sを載置す
るためのシート材載置台3及び載置されたシート材Sの
幅に合わせてスライドし、シート材Sが給送される際に
ガイドするためのサイド規制板4が設けられている。ま
た操作部2には、装置の異常等を表示する表示部(表示
手段)2a、ユーザがシート材Sの給送開始を指示する
ためのスタートボタン2b等が配設されている。
【0019】また、図2に示すように、操作部2の下部
には原稿読取装置としてのシート材給送装置5が配設さ
れている。このシート材給送装置5は、上部本体5aと
下部本体5bとからなっていて、上部本体5aを構成す
る上ガイド6と、シート材載置台3と連続するように配
設された、下部本体5bの下ガイド7により、シート搬
送路5cを形成している。
【0020】シート搬送路5cの入口には、原稿として
のシート材Sの有無を検知するシート材有無検知センサ
(シート材検知手段)8が配設されている。シート材有
無検知センサ8の下流側には、シート材Sを後述するよ
うにして送り出して搬送する予備搬送ローラ(予備搬送
手段)9と、送り出されたシート材Sが複数枚の場合
は、これを1枚ずつ分離する分離ローラ(分離手段)1
0が、それぞれ後述するようにして配設されている。
【0021】さらに、分離ローラ10の下流側には、分
離されたシート材Sを搬送する搬送ローラ対(シート材
搬送手段)11と、搬送されるシート材Sの画像情報の
読み取りを行う読取部12と、読み取られたシート材S
を機外に排出する排出ローラ対(シート材排出手段)1
3等が順次配設されており、搬送ローラ対11と読取部
12の間には、分離して搬送されるシート材Sの先端及
び後端を検知する頭出しセンサ(端部検知手段)14が
配設されている。なお搬送ローラ対11によるシート材
Sの搬送速度V2は、分離ローラ10による搬送速度V1
よりも速くなるように設定されている。
【0022】下ガイド7の下方の下部本体5b内には、
図3に示すように壁板15a、15bを有する着脱可能
な枠体15が配設されており、この壁板15a、15b
に回動自在に装着された分離軸(駆動軸)16は、図4
に示すように大径部16aを一体的に有している。分離
軸16の大径部16aの左右には、ボス10aを有する
分離ローラ10と、ボス17aを有する分離ギア17が
それぞれ回動自在に装着されている。大径部16a及び
これと略同径のボス10a、17aと、これらに巻装さ
れたばねクラッチ18a等により、一方向回転クラッチ
からなる第1のクラッチ(回転制御手段)18が構成さ
れている。
【0023】不図示の固定部材に固設されている駆動モ
ータ(駆動手段)19の出力軸20には、分離ギア17
と噛合している分離駆動ギア21が固着されている。な
お第1のクラッチ18は、分離駆動ギア21により分離
ギア17が図4中矢印A方向に回転するときに接続し
て、駆動モータ19の回転力を分離ローラ10及び分離
軸16に伝達するようになっている。第1のクラッチ1
8の接続に基づいて、分離ローラ10及び分離軸16
は、矢印A方向に回転する。
【0024】図3及び図4に示すように分離軸16に
は、逆転コア22が固着されており、略同径のボス23
aを一体的に有する逆転従動ギア(他方向回転伝達手
段)23が分離軸16に回動自在に装着されている。こ
の逆転従動ギア23は、駆動モータ19の出力軸20に
固着されている逆転駆動ギア24と、逆転伝達ギア25
を介して接続されていて、駆動モータ19の回転時に、
分離ギア17の回転方向とは常時逆方向に回転する。
【0025】そして、逆転従動ギア23のボス23a及
び逆転コア22と、これらに巻装されたばねクラッチ2
6a等により、一方向回転クラッチからなる第2のクラ
ッチ(トルクリミッタ)26が構成されている。第2の
クラッチ26のばねクラッチ26aの巻き方向は、前述
の第1のクラッチ18のばねクラッチ18aと同じであ
るが、ばねクラッチ26aの逆転コア22に対する緩み
トルクの方が、ばねクラッチ18aの、分離軸16の大
径部16aに対する緩みトルクよりも大きくなるように
設定されている。
【0026】さらに、枠体15には、分離軸16の上流
側位置において支軸27が配設されており、この支軸2
7には、両側に壁板28a、28bを有する支持部材2
8の中間部が回動自在に装着されている。支持部材28
には、予備搬送ローラ9と予備搬送プーリ29が、支軸
30により回動自在に装着されている。予備搬送ローラ
9の爪部9aと予備搬送プーリ29の爪部29aは、所
定量の回転方向ガタを有して当接し、回転を伝達するよ
う構成されている。
【0027】また、支持部材28には、アイドルプーリ
31が支軸32により回動自在に装着されており、さら
にこのアイドルプーリ31のボス31aに弾性的に当接
する爪部33aを有し、アイドルプーリ31の回転に負
荷を与えて、支持部材28に後述する回動力を発生させ
るための負荷プレート(摩擦手段)33が配設されてい
る。
【0028】前述した分離軸16の端部(図3において
上端部)には、駆動プーリ34が固着されており、この
駆動プーリ34と予備搬送プーリ29及びアイドルプー
リ31は、伝動ベルト(回転伝達部材)35によりそれ
ぞれ接続されている。分離軸16と一体の駆動プーリ3
4が図4中矢印A方向に回転して、伝動ベルト35が矢
印C方向に回転すると、上述した負荷プレート33の負
荷作用による回動力によって、支持部材28は支軸27
を中心として矢印E方向に回動し、逆に駆動プーリ34
が矢印B方向に回転して、伝動ベルト35が矢印D方向
に回転すると、支持部材28は矢印F方向に回動する。
【0029】支持部材28の矢印E方向の回動は、支持
部材28に設けられた正転ストッパ28cが、枠体15
に当接することにより規制され、支持部材28の矢印F
方向の回動は、支持部材28が、枠体15に設けられた
逆転ストッパ15c(図2に図示)に当接することによ
り規制されるようになっている。支持部材28が上述し
たように矢印E方向に回動すると、予備搬送ローラ9は
上昇する向きに移動し、その上部周面は、下ガイド7に
穿設された穴部から下ガイド7の上方に突出する。
【0030】予備搬送ローラ9の上方には、図2に示す
ように、基部を上部本体5aに枢支され、圧縮ばね36
により自由端が下方に付勢された原稿押さえ37が配設
されており、予備搬送ローラ9の上記上昇時に、原稿押
さえ37はシート材Sを予備搬送ローラ9に付勢し、予
備搬送ローラ9がシート材Sを搬送するための搬送力を
与える。また分離ローラ10の上方には、基部を上部本
体5aに固着された分離部材38が配設され、ばね39
により分離ローラ10に圧接されており、この分離部材
38は分離ローラ10と協動して、搬送されるシート材
Sの分離作用を行う。
【0031】なお、前述した搬送ローラ対11及び排出
ローラ対13は、図3に示すようなギア列Gt等の伝達
系を介して駆動モータ19に接続されている。従って駆
動モータ19の回転によって、予備搬送ローラ9及び分
離ローラ10と共に、搬送ローラ対11及び排出ローラ
対13が同時に駆動されるようになっている。
【0032】次に、枠体15にはストッパ(シート材規
制部材)40が、ストッパ軸41を支点として回動自在
に取り付けられ、ストッパカム(カム)42に当接して
いる。図4に示すように、ストッパカム42はボス42
aを有しており、このボス42aと、ストッパギア(回
転伝達手段)43のボス43aと、これらに巻装された
ばねクラッチ44a等により、一方向回転クラッチから
なるストッパクラッチ(カム制御手段)44が構成され
ている。
【0033】このばねクラッチ44aは、ストッパギア
43が矢印E方向に回転するときには緩みが生じ、矢印
F方向に回転するときには締め付けるような巻き方向に
設定されている。またばねクラッチ44aの端部44b
は軸方向に延長され、ストッパカム42の凹部42bに
係合し、ストッパカム42に対して固着状態にあり、他
端部44cは軸方向と垂直に延長され、枠体15の突出
部15d(図2に図示)に当接するようになっている。
【0034】また、ストッパカム42は、支持部材28
方向へ延びた爪部42cを有しており、支持部材28の
壁板28bと当接するようになっている。さらにストッ
パギア43は、ストッパ伝達ギア軸45によって、枠体
15に回動自在に装着されたストッパ伝達ギア46を介
し、分離ギア17から駆動を伝えられるよう構成されて
いる。
【0035】図5は、本実施例のシート材給送装置の制
御の一例を示すブロック図を示している。同図において
符号47は、本発明の原稿読取装置としてのシート材給
送装置を備えるファクシミリ装置等の制御部を示してい
る。この制御部47によって、前述の操作部2、シート
材有無検知センサ8、読取部12、頭出しセンサ14及
び駆動モータ19等が制御されている。
【0036】次に、本実施例の動作を説明する。
【0037】まず最初に、シート材載置台3上のシート
材Sを送り出す、予備搬送系の動作について説明してお
く。
【0038】図6の(a)に示すように、支持部材28
が逆転ストッパ15cに当接している状態から、分離軸
16と一体の駆動プーリ34が、後述するようにして矢
印A方向に駆動される。すると駆動プーリ34の回転
が、伝動ベルト35を介して予備搬送プーリ29及びア
イドルプーリ31に伝達される。
【0039】しかしながら図6の(b)に示すように、
負荷プレート33がアイドルプーリ31と共に回転する
状態では、アイドルプーリ31に負荷がかからないため
に、予備搬送ローラ9、予備搬送プーリ29、支軸3
0、アイドルプーリ31、支軸32、負荷プレート33
及び支持部材28自体の重量によって、支持部材28は
回動しない。
【0040】その後、図6の(c)に示すように、負荷
プレート33が支持部材28に当接して回転が規制され
ると、前述したアイドルプーリ31のボス31aと、そ
れに弾性的に当接した負荷プレート33の爪部33aと
の摺動抵抗により、アイドルプーリ31の回転に負荷が
かかり、支持部材28が支軸27を中心として矢印E方
向に回動する。
【0041】そして、図6の(d)に示すように、正転
ストッパ28cが枠体15に係合してその回動が停止
し、次いで前述した予備搬送プーリ29の爪部29a
が、予備搬送ローラ9の爪部9aと当接し、予備搬送ロ
ーラ9が矢印G方向に回転する。上記のような構成とす
ることにより、負荷プレート33の形状を変更すれば、
支持部材28の回動タイミングを調整することができ
る。なお予備搬送ローラ9の上部周面は下ガイド7より
も上方にくると同時に、原稿押さえ37によって適宜の
押圧を受けるように、正転ストッパ28cの位置が設定
されている。
【0042】今度は逆に、駆動プーリ34が図6の
(e)に示すように矢印B方向に回転すると、伝動ベル
ト35により駆動が予備搬送プーリ29及びアイドルプ
ーリ31に伝達され、まず支持部材28が支軸27を中
心として矢印F方向に回動し、やがて図6の(f)に示
すように、逆転ストッパ15cに当接して回動を停止す
る。このとき、予備搬送ローラ9の上部周面が下ガイド
7よりも下にくるように、逆転ストッパ15cの位置が
設定されており、また負荷プレート33は図6の(a)
に示す状態に戻る。
【0043】さらに、支持部材28の回動範囲内では、
予備搬送プーリ29、アイドルプーリ31、駆動プーリ
34にそれぞれまたがる外周は略一定となるように構成
されており、これにより支持部材28の回動において、
伝動ベルト35が張り過ぎたり緩み過ぎたりするような
ことはない。
【0044】次に、シート材Sの侵入を規制する、スト
ッパ系の動作について説明する。図7の(a)に示すよ
うに、ストッパ40がシート搬送路5c内に突出し、シ
ート材Sの侵入を規制している状態、すなわちストッパ
40がストッパカム42に当接し、ばねクラッチ44a
の軸方向に垂直に延長された端部44cが、枠体15の
突出部15dに当接している状態から、分離ギア17が
矢印A方向に回転すると、ストッパ伝達ギア46を介し
てストッパギア43は矢印E方向に回転する。するとば
ねクラッチ44aは緩み勝手となるが、緩みトルクによ
ってストッパカム42を矢印E方向に回転させる。
【0045】そして、ストッパカム42が図7の(b)
に示す位置まで回転すると、枠体15に当接して回転が
規制され、ストッパ40は自重により下降して、シート
材Sの規制を解除する。このときストッパ40は、シー
ト材Sの規制面よりも搬送方向に対して上流側に配設さ
れたストッパ軸41を支点に、搬送方向に回動して解除
するために、シート材Sを巻き込んで破損することはな
い。さらにストッパ40は、シート材Sの規制面から回
動中心までの、規制面に垂直な方向の距離(L1)が、
規制面の先端部から回動中心までの、規制面に平行な方
向の距離(L2)よりも大きいために、下ガイド7に穿
設された、ストッパ40が進退するための穴部を比較的
小さくすることができ、異物混入等によるトラブルを削
減することができる。また、この状態でストッパギア4
3が矢印E方向にさらに回転しても、ばねクラッチ44
aは緩み勝手であるので、ストッパギア43が回転を妨
げられることはない。
【0046】今度は逆に、図7の(c)に示すように分
離ギア17が矢印B方向に回転すると、ストッパ伝達ギ
ア46を介してストッパギア43は矢印F方向に回転す
る。するとばねクラッチ44aは締まり勝手となるた
め、ストッパカム42も矢印F方向に回転し、ストッパ
カム42がストッパ40をシート材Sの規制位置まで移
動させる。そしてばねクラッチ44aの軸方向に垂直に
延長された端部44cが突出部15dに当接すると、ば
ねクラッチ44aは緩むため、ストッパギア43がそれ
以上矢印F方向に回転しても、ストッパカム42は停止
した状態にある。
【0047】ここで、ばねクラッチ44aの軸方向に延
長された端部44bと、ストッパカム42の凹部42b
は係合しているため、ばねクラッチ44aの軸方向に垂
直に延長された端部44cが突出部15dに当接した状
態でのストッパカム42の位置は、常に図7の(a)に
示す状態となっている。
【0048】次に、シート材給送装置2が適用されてい
るファクシミリ装置1の読み取り動作について、図8に
示すフローチャート及び図9の動作説明図を参照して説
明する。
【0049】まず、ユーザがファクシミリ装置1の電源
を入れる(S1)。そのとき、シート材有無検知センサ
8及び頭出しセンサ14がシート材Sを検知しているか
どうか確認し(S2、S3)、少なくともどちらか一方
が検知していれば、後述するステップS24へ進み、ど
ちらも検知していなければ駆動モータ19は、少なくと
も頭出しセンサ14がシート材Sの後端を検知してから
シート材Sが排出ローラ対13によって排出されるのに
必要な回転量だけ分離ギア17を矢印A方向に回転(正
転)させ(S4)、その後、分離ギア17を矢印B方向
に回転(逆転)させる(S5)。
【0050】ここで、分離ギア17を矢印B方向に回転
させる駆動モータ19の回転は、前述したように逆転従
動ギア23を矢印A方向に回転させる。逆転従動ギア2
3が矢印A方向に回転すると、ばねクラッチ26aは締
まり勝手となるため、逆転コア22も矢印A方向に回転
する。さらに逆転コア22は分離軸16に固着されてい
るために、分離軸16及びこれに固着された駆動プーリ
34も矢印A方向に回転する。このときばねクラッチ1
8aは緩み勝手となっているために、分離軸16の回転
を妨げることはない。
【0051】そして、駆動プーリ34が矢印A方向に回
転すると、前述したように支持部材28は矢印E方向に
回動する。ところが分離ギア17は矢印B方向に回転し
ているため、前述したようにストッパカム42は矢印F
方向に回転する。するとストッパ40がシート材Sの規
制位置に移動すると同時に、ストッパカム42の爪部4
2cが支持部材28の壁板28bに当接し、予備搬送ロ
ーラ9の上部周面が下ガイド7よりも下方にくるよう
に、支持部材28を矢印F方向に回動させる構成となっ
ている。
【0052】さらに、排出ローラ対13への駆動は図3
及び図10に示すように、駆動モータ19から複数のギ
アを介して排出ギア48に伝達され、排出ギア48の爪
部48aと当接し、排出ローラ対13の駆動側排出ロー
ラ13aに固着された排出タイマ49によって伝達され
る。この排出ギア48の爪部48aと排出タイマ49
は、図10に示す正転から図11に示す逆転に切り替わ
ると離隔し、逆転している間は再び当接しない程度の回
転方向ガタを有しているために、排出ローラ対13は逆
転しないようになっている。このような構成とすること
により、排出ローラ対13がシート材Sを搬送方向とは
逆方向に巻き込んで破損することはない。なお上記構成
の代わりに、一方向クラッチによって排出ローラ対13
がシート材Sを排出する方向にのみ駆動されるようにし
ても、同様の効果が得られることは明白である。
【0053】ところで上記逆転中は、シート材有無検知
センサ8及び頭出しセンサ14がシート材Sを検知する
かどうか監視しており(S6、S7)、少なくともどち
らか一方が検知すれば後述するステップS23へ進み、
どちらも検知しなければ図9の(a)に示すように、ス
トッパ40がシート材Sの規制位置に移動すると同時
に、予備搬送ローラ9の上部周面が下ガイド7の下方へ
移動した後、駆動モータ19の回転が停止してスタンバ
イ状態となる(S8)。
【0054】次に、図9の(b)に示すように、ユーザ
がシート材Sをシート材載置台3上にセットする(S
9)。ユーザが送信先や読み取り時の濃度、解像度等を
操作部2から入力し(S10)、スタートボタン2bを
押して読み取り開始を指示する(S11)。シート材有
無検知センサ8がシート材Sを検知しているかどうか確
認し(S12)、検知していなければ、シート材Sがセ
ットされていないことを知らせるメッセージを表示部2
aに表示し(S13)、所定時間経過した後に表示を解
除し(S14)、ステップS8のスタンバイ状態に戻
る。
【0055】また、ステップS12でシート材有無検知
センサ8がシート材Sを検知していれば、制御部47か
らの信号によって駆動モータ19が分離ギア17を矢印
A方向に回転(正転)させる(S15)。するとばねク
ラッチ18aは締まり勝手となるので、第1のクラッチ
18が接続される。第1のクラッチ18の接続により、
分離ローラ10のボス10a及び分離軸16の大径部1
6aが、分離ギア17のボス17aと一体となり、分離
ローラ10及び分離軸16も矢印A方向に回転する。
【0056】一方、駆動モータ19の上記正転により、
逆転駆動ギア24、逆転伝達ギア25を介して逆転従動
ギア23は矢印B方向に回転する。第2のクラッチ26
を構成する逆転コア22は、分離軸16に固着されてい
るため矢印A方向に回転し、逆転従動ギア23のボス2
3aは矢印B方向にそれぞれ回転するが、ばねクラッチ
26aは緩み勝手となっているため、分離軸16及び逆
転従動ギア23の回転を妨げることはない。すなわち、
駆動モータ19の上記正転により、第1のクラッチ18
が接続されると共に第2のクラッチ26は遮断するの
で、駆動モータ19の回転は第1のクラッチ18のみに
よって分離軸16に伝達され、第2のクラッチ26は伝
達動作に関与しない。
【0057】ところで、分離ギア17が矢印A方向に回
転すると、ストッパ伝達ギア46を介してストッパギア
43は矢印E方向に回転する。すると前述したように、
ストッパカム42がばねクラッチ44aの緩みトルクに
よって矢印E方向に回転し、ストッパ40が自重によっ
て下降し、シート材Sの規制を解除する。同時にストッ
パカム42の爪部42cは、支持部材28の壁板28b
から離隔する。さらに、分離軸16及びこれと一体の駆
動プーリ34が矢印A方向に回転すると、前述したよう
にして支持部材28が矢印E方向に回動すると共に、予
備搬送ローラ9の上部周面がシート材Sに当接して、シ
ート材載置台3上のシート材Sを給送する。
【0058】図9の(c)に示すように、上記のように
してシート材Sは分離ローラ10に送られ、続いて最下
側のシート材Sが分離ローラ10のニップ部に送られ
る。ニップ部に送られたシート材Sが複数枚である場合
は、分離ローラ10及び分離部材38によりこれを分離
して、最下位のシート材Sのみが搬送ローラ対11へ送
られ(S16)、図9の(d)に示すように、分離後の
シート材Sは搬送ローラ対11により搬送される(S1
7)。
【0059】このとき、ステップS15で駆動モータ1
9が回転してから、所定時間内に頭出しセンサ14がシ
ート材Sの先端を検知するかどうか監視している(S1
8)。そしてステップS16の分離及びステップS17
の搬送の過程で、不送りやジャム等によってシート材S
が正常に搬送されず、頭出しセンサ14が所定時間経過
してもシート材Sの先端を検知しなかった場合には後述
するステップS23へ進み、検知すればそこからタイミ
ングを合わせて画像情報の読み取りを行う(S19)。
【0060】このとき、ステップS18で頭出しセンサ
14がシート材Sの先端を検知してから、所定時間内に
頭出しセンサ14がシート材Sの後端を検知するかどう
か監視している(S20)。そしてステップS19の読
み取り中に、ジャム等によってシート材Sが正常に搬送
されず、頭出しセンサ14が所定時間経過してもシート
材Sの後端を検知しなかった場合には後述するステップ
S23へ進み、検知すればそこからタイミングを合わせ
て画像の読み取りを終了すると同時に、シート材有無検
知センサ8がまだシート材Sを検知しているかどうか確
認する(S21)。
【0061】そして、検知していればステップS16へ
戻って画像の読み取りを連続的に繰り返し、検知しなく
なると総てのシート材Sの読み取りが終了したものとし
て、最後のシート材Sを排出ローラ対13により機外に
排出する(S22)。その後ステップS5へ進むように
制御部47により制御され、前述したステップS8のス
タンバイ状態、すなわち図9の(a)に示す状態で、再
びユーザがシート材Sをセットするまで待機する。
【0062】上記ステップS17の搬送において、搬送
ローラ対11がシート材Sを搬送するとき、搬送ローラ
対11の周速V2は、分離ローラ10の周速V1よりも速
くなるように設定されているので、分離ローラ10は搬
送されるシート材Sにより連れ回される。
【0063】従って、分離ローラ10は、駆動モータ1
9の駆動による回転速度、すなわち分離ギア17の回転
速度よりも速い速度で矢印A方向に回転する。分離ロー
ラ10のボス10aが、分離ギア17のボス17aより
も速い速度で矢印A方向に回転することにより、これら
に巻装されているばねクラッチ18aは緩み勝手となっ
て、第1のクラッチ18による動力伝達動作は遮断され
る。これにより分離ギア17は空転し、分離軸16への
動力伝達動作も遮断される。
【0064】一方、第2のクラッチ26を構成する逆転
コア22には、ばねクラッチ26aによる緩みトルクが
作用しているが、前述したように、逆転コア22に対す
るばねクラッチ26aの緩みトルクは、分離軸16の大
径部16aに対するばねクラッチ18aの緩みトルクよ
りも大きく設定されているので、分離軸16は矢印B方
向に回転する。すなわち、第1のクラッチ18が遮断し
た状態になると、第2のクラッチ26によって分離軸1
6が矢印B方向に回転する。
【0065】なお、分離軸16が上記のように矢印B方
向に回転しても、分離ローラ10はシート材Sに連れ回
されて、矢印A方向に従動回転している。分離軸16及
びこれと一体の駆動プーリ34が矢印B方向に回転する
ことにより、伝動ベルト35が矢印D方向に回転し、こ
れにより図9の(d)に示すように、支持部材28が支
軸27を中心として矢印F方向に回動する。この支持部
材28の回動は、支持部材28が逆転ストッパ15cに
当接するまで行われる。
【0066】支持部材28の上記回動により、予備搬送
ローラ9がシート材載置台3上のシート材Sから離隔す
る向きに移動して、シート材Sに対する不要の予備搬送
力がなくなる。ここで、予備搬送ローラ9がシート材S
に接している間は、シート材Sに連れ回される。ところ
がこの回転方向は、伝動ベルト35の矢印D方向の回転
と相反する方向、すなわち支持部材28の矢印F方向の
回動を妨げようとする方向である。
【0067】しかしながら、前述したように、予備搬送
ローラ9の爪部9aと予備搬送プーリ29の爪部29a
は、所定量の回転方向ガタを有しているために、予備搬
送ローラ9がシート材Sに連れ回されても支持部材28
はスムーズに矢印F方向に回動する。そのため、予備搬
送ローラ9がシート材Sをこすって汚すことはない。な
お上記構成の代わりに、一方向クラッチによって予備搬
送ローラ9がシート材Sを給送する方向にのみ駆動され
るようにしても、同様の効果が得られることは明白であ
る。
【0068】その後、シート材Sの後端が分離ローラ1
0を抜けると、シート材Sによる分離ローラ10の連れ
回りがなくなる。この結果、再び第1のクラッチ18が
接続することにより、図9の(e)に示すように伝動ベ
ルト35が矢印C方向に回転すると共に、支持部材28
が矢印E方向に回動し、予備搬送ローラ9が次のシート
材Sに当接してシート材Sを給送する。第1のクラッチ
18が上記のように再び接続して分離軸16が矢印A方
向に回転することにより、逆転の動力を伝達していた第
2のクラッチ26の動力伝達作用は解除される。
【0069】なお、次のシート材Sが予備搬送力を必要
としない場合、すなわち複数シート材Sが分離ローラ1
0と分離部材38とのニップ部に適正に楔状に食い込ん
で、分離ローラ10のみによって搬送される場合があ
る。
【0070】このような場合は、予備搬送ローラ9が下
ガイド7よりも上方に出て予備搬送力が回復する前に、
再び第1のクラッチ18がきれるようにする。そのため
に、分離ローラ10がシート材Sを分離位置から搬送ロ
ーラ対11まで搬送する時間よりも、支持部材28が逆
転ストッパ15cに当接している位置から、正転ストッ
パ28cが枠体15に当接する位置まで移動する時間、
すなわち予備搬送ローラ9が下ガイド7上のシート材S
より最も離隔した位置からシート材Sに当接するまでの
時間の方が長くなるように、前述した負荷プレート33
の形状によって設定してあり、これによりタイミング的
に不必要な予備搬送力は、次のシート材Sに働かない構
成となっている。
【0071】次に、エラー発生時の処理について説明す
る。
【0072】まず、ステップS2及びステップS3にお
いて、シート材有無検知センサ8及び頭出しセンサ14
のうち少なくともどちらか一方がシート材Sを検知して
いると、表示部2aにエラーメッセージを表示し(S2
4)、その後、シート材有無検知センサ8及び頭出しセ
ンサ14がどちらもシート材Sを検知していないことを
確認すると(S25、S26)、エラーメッセージを解
除し(S27)、ステップS4へ戻る。
【0073】次に、ステップS6及びステップS7にお
いて、シート材有無検知センサ8及び頭出しセンサ14
のうち少なくともどちらか一方がシート材Sを検知した
場合、またステップS18において、所定時間経過して
も頭出しセンサ14がシート材Sの先端を検知しなかっ
た場合、あるいはステップS20において、所定時間経
過しても頭出しセンサ14がシート材Sの後端を検知し
なかった場合、駆動モータ19を停止し(S23)、そ
の後、前述したステップ24へ進む。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離搬送されるシート材により分離手段が連れ回される
と、予備搬送手段を支持する支持手段が移動し、予備搬
送手段をシート材から離隔してシート材に対する予備搬
送力を遮断するようにし、また駆動手段の逆転により、
予備搬送手段と分離手段との間でシート材の侵入を規制
すると同時に、予備搬送手段を非搬送位置へ退避させ、
且つ、駆動手段の正転により規制を解除するシート材規
制手段を設けたことにより、何ら複雑な制御を行うこと
なく低コストの構成で、分離手段に与える予備搬送力の
影響をなくして分離手段を安定させると共に、シート材
のセット性を向上させ、重送や不送りといった給紙不良
を低減させる効果がある。
【0075】予備搬送手段と、分離手段と、支持手段
と、シート材規制手段とが、装置に対して着脱可能な同
一の枠体に保持されているために、本発明の主な構成が
一つのユニットとして管理でき、メンテナンスも容易で
ある。
【0076】シート材規制部材は、規制位置よりもシー
ト材搬送方向に対して上流側に回転軸を有し、シート材
搬送方向に回転することによって規制を解除するため
に、シート材を巻き込んで破損することはない。
【0077】シート材規制部材は、シート材を規制する
シート材規制面から回転中心までの、シート材規制面に
垂直な方向の距離(L1)が、シート材規制面の先端部
から回転中心までの、シート材規制面に平行な方向の距
離(L2)よりも大きいために、シート材規制部材が進
退するための穴部を比較的小さくすることができ、異物
混入等によるトラブルを削減することができる。
【0078】シート材検知手段及び端部検知手段のうち
少なくともどちらか一方がシート材を検知していると
き、駆動手段は逆転しないため、誤ってシート材を巻き
込んで破損することはない。
【0079】駆動手段が逆転する際に、少なくとも端部
検知手段がシート材の後端を検知してからシート材がシ
ート材排出手段によって装置外に排出されるのに必要な
回転量だけ正転した後、逆転するため、たとえ端部検知
手段の下流側搬送路内にシート材があり、シート材検知
手段及び端部検知手段が共にシート材を検知していない
状態にあっても、そのシート材を排出してから逆転する
ので、誤ってシート材を巻き込んで破損することはな
い。
【0080】駆動手段が逆転しているとき、シート材排
出手段は回転しないため、排出したシート材を再び装置
内に巻き込んで破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す斜視図
【図2】本発明の実施例を表す断面図
【図3】本発明の実施例を表す平面図
【図4】本発明の実施例を表す分解斜視図
【図5】本発明の実施例の構成を表すブロック図
【図6】本発明の実施例の動作を表す機構図
【図7】本発明の実施例の動作を表す機構図
【図8】本発明の実施例の動作を表すフローチャート
【図9】本発明の実施例の動作を表す断面図
【図10】本発明の実施例を表す機構図
【図11】本発明の実施例を表す機構図
【符号の説明】
S シート材 1 ファクシミリ装置 2a 表示部(表示手段) 3 シート材載置台 5 シート材給送装置 8 シート材有無検知センサ(シート材検知手段) 9 予備搬送ローラ(予備搬送手段) 10 分離ローラ(分離手段) 11 搬送ローラ対(シート材搬送手段) 13 排出ローラ対(シート材排出手段) 14 頭出しセンサ(端部検知手段) 15 枠体 16 分離軸(駆動軸) 18 第1のクラッチ(回転制御手段) 19 駆動モータ(駆動手段) 23 逆転従動ギア(他方向回転伝達手段) 26 第2のクラッチ(トルクリミッタ) 28 支持部材 33 負荷プレート(摩擦手段) 35 伝動ベルト(回転伝達部材) 40 ストッパ(シート材規制部材) 42 ストッパカム(カム) 43 ストッパギア(回転伝達手段) 44 ストッパクラッチ(カム制御手段) 47 制御部

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台に載置されたシート材を送り出す
    予備搬送手段と、 前記予備搬送手段により送り出されたシート材を1枚ず
    つ分離して搬送する分離手段と、 前記分離手段及び前記予備搬送手段を駆動する正逆回転
    可能な駆動手段と、 前記分離手段により分離されたシート材を前記分離手段
    の搬送速度より速い速度で搬送するシート材搬送手段
    と、 前記駆動手段が正転する際に、前記駆動手段の駆動軸に
    一方向の回転を伝達してシート材の分離搬送を行わせる
    と共に、該分離されたシート材が前記シート材搬送手段
    により搬送されたときに、搬送速度の差によって前記分
    離手段がシート材に連れ回りし、この連れ回りにより前
    記駆動軸への一方向の回転の伝達を遮断する回転制御手
    段と、 前記予備搬送手段をシート材の搬送位置と非搬送位置と
    の間で移動可能に支持し、且つ、前記駆動軸に一方向の
    回転が伝達されることにより、前記予備搬送手段を搬送
    位置に移動させる支持手段と、 前記回転制御手段により前記駆動軸への一方向の回転の
    伝達が遮断されたときに、前記駆動軸に他方向の回転を
    生じさせる回転発生手段を備え、該回転発生手段により
    発生した前記駆動軸の他方向の回転により、前記支持部
    材が前記予備搬送手段を搬送位置から非搬送位置へ移動
    させるための退避手段と、 前記駆動手段の逆転により、前記予備搬送手段と前記分
    離手段との間でシート材の侵入を規制する位置に移動す
    るとともに、前記予備搬送手段を非搬送位置へ退避さ
    せ、前記駆動手段の正転により規制位置から退避位置に
    移動するシート材規制手段と、 を有することを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記予備搬送手段と、前記分離手段と、
    前記支持手段と、前記シート材規制手段とが同一の枠体
    に保持され、該枠体は、装置に対して着脱可能に構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のシート材給
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記分離手段は前記駆動軸に回転可能に
    設けられており、前記回転制御手段はばねクラッチを有
    していて、該ばねクラッチは、ばねが締まったときに前
    記分離手段、前記駆動軸及び前記駆動手段を連結して前
    記分離手段を回転させ、前記分離手段がシート材に連れ
    回りすることによって前記ばねが緩んで、前記駆動軸へ
    の一方向の回転の伝達が遮断されることを特徴とする請
    求項1に記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記予備搬送手段を支
    持して揺動可能に設けられた支持部材と、該支持部材に
    設けられて、前記駆動軸の回転を前記予備搬送手段に伝
    達する回転伝達部材と、該回転伝達部材により伝達され
    る回転によって、前記支持部材を揺動させるための負荷
    を発生する摩擦手段と、を有することを特徴とする請求
    項1に記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記回転発生手段は、前記駆動軸に他方
    向の回転を伝達する他方向回転伝達手段と、該他方向回
    転伝達手段と前記駆動軸との間に介在されたトルクリミ
    ッタと、を有し、 該トルクリミッタは、前記回転制御手段によって前記駆
    動軸に一方向の回転が伝達されるときには他方向の回転
    の伝達を遮断し、前記駆動軸への一方向の回転が遮断さ
    れたときには他方向の回転を前記駆動軸に伝達するよう
    に、トルク限界値が設定されていることを特徴とする請
    求項1に記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート材規制手段は、前記予備搬送
    手段と前記分離手段との間に突出し、シート材の侵入を
    規制するシート材規制部材と、前記駆動手段の回転を伝
    達する回転伝達手段と、前記駆動手段が逆転したとき
    に、前記シート材規制部材を規制位置に移動させると同
    時に、前記支持手段と連動して前記予備搬送手段を非搬
    送位置へ退避させ、前記駆動手段が正転したときに、前
    記シート材規制部材を非規制位置へ移動させるためのカ
    ムと、前記回転伝達手段からの回転を前記カムに伝える
    と共に、前記シート材規制部材が規制位置に移動した後
    及び前記シート材規制部材が非規制位置に移動した後に
    は、前記回転伝達手段からの回転を遮断するカム制御手
    段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト材給送装置。
  7. 【請求項7】 前記シート材規制手段は、前記予備搬送
    手段と前記分離手段との間に突出し、シート材の侵入を
    規制するシート材規制部材と、前記駆動手段の回転を伝
    達する回転伝達手段と、前記駆動手段が逆転したとき
    に、前記シート材規制部材を規制位置に移動させると同
    時に、前記支持部材に当接して前記予備搬送手段を非搬
    送位置へ退避させ、前記駆動手段が正転したときに、前
    記シート材規制部材を非規制位置へ移動させるためのカ
    ムと、前記回転伝達手段からの回転を前記カムに伝える
    と共に、前記シート材規制部材が規制位置に移動した後
    及び前記シート材規制部材が非規制位置に移動した後に
    は、前記回転伝達手段からの回転を遮断するカム制御手
    段と、を有することを特徴とする請求項4に記載のシー
    ト材給送装置。
  8. 【請求項8】 前記シート材規制部材は、規制位置より
    もシート材搬送方向に対して上流側に回転軸を有し、シ
    ート材搬送方向に回転することによって規制を解除する
    ことを特徴とする請求項6叉は7に記載のシート材給送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記シート材規制部材は、シート材を規
    制するシート材規制面から回転中心までの、シート材規
    制面に垂直な方向の距離(L1)が、シート材規制面の
    先端部から回転中心までの、シート材規制面に平行な方
    向の距離(L2)よりも大きいことを特徴とする請求項
    8に記載のシート材給送装置。
  10. 【請求項10】 前記シート材規制手段の規制位置より
    もシート材搬送方向に対して上流側に設けられ、載置台
    にシート材が載置されたことを検知するシート材検知手
    段と、前記シート材搬送手段よりもシート材搬送方向に
    対して下流側に設けられ、搬送されるシート材の先端及
    び後端を検知する端部検知手段と、を有し、 前記シート材検知手段及び前記端部検知手段のうち少な
    くともどちらか一方がシート材を検知しているとき、前
    記駆動手段は逆転しないことを特徴とする請求項1に記
    載のシート材給送装置。
  11. 【請求項11】 前記端部検知手段よりもシート材搬送
    方向に対して下流側に設けられ、シート材を装置外に排
    出するシート材排出手段を有し、 前記駆動手段が逆転する際に、少なくとも前記端部検知
    手段がシート材の後端を検知してからシート材が前記シ
    ート材排出手段によって装置外に排出されるのに必要な
    回転量だけ、前記駆動手段が正転した後、前記シート材
    規制手段がシート材の侵入を規制する状態になるまで、
    前記駆動手段が逆転して停止することを特徴とする請求
    項10に記載のシート材給送装置。
  12. 【請求項12】 前記端部検知手段よりもシート材搬送
    方向に対して下流側に設けられ、シート材を装置外に排
    出するシート材排出手段を有し、 前記駆動手段が逆転しているとき、前記シート材排出手
    段は回転しないことを特徴とする請求項10に記載のシ
    ート材給送装置。
  13. 【請求項13】 前記端部検知手段よりもシート材搬送
    方向に対して下流側に設けられ、シート材を装置外に排
    出するシート材排出手段を有し、 前記駆動手段が正転し、載置されたシート材が給送さ
    れ、前記端部検知手段がシート材の後端を検知したと
    き、前記シート材検知手段がシート材を検知していなけ
    れば、シート材が前記シート材排出手段によって装置外
    に排出されるまでの所定量、前記駆動手段が正転した
    後、前記シート材規制手段がシート材の侵入を規制する
    状態になるまで、前記駆動手段が逆転して停止すること
    を特徴とする請求項10に記載のシート材給送装置。
  14. 【請求項14】 ユーザに異常を知らせる表示手段を有
    し、 装置の電源が入ったとき、前記シート材検知手段及び前
    記端部検知手段が共にシート材を検知していなければ、
    前記駆動手段は、前記シート材規制手段がシート材の侵
    入を規制する状態になるまで逆転して停止し、少なくと
    もどちらか一方がシート材を検知していれば、前記表示
    手段が異常を表示し、前記シート材検知手段及び前記端
    部検知手段が共にシート材を検知しなくなると、前記駆
    動手段は、前記シート材規制手段がシート材の侵入を規
    制する状態になるまで逆転して停止し、前記表示手段が
    表示を解除することを特徴とする請求項10に記載のシ
    ート材給送装置。
  15. 【請求項15】 ユーザに異常を知らせる表示手段を有
    し、 前記シート材検知手段がシート材を検知しており、前記
    駆動手段が正転してから所定時間経過しても前記端部検
    知手段がシート材の先端を検知しないとき、前記駆動手
    段が停止し、前記表示手段が異常を表示し、前記シート
    材検知手段及び前記端部検知手段が共にシート材を検知
    しなくなると、前記駆動手段は、前記シート材規制手段
    がシート材の侵入を規制する状態になるまで逆転して停
    止し、前記表示手段が表示を解除することを特徴とする
    請求項10に記載のシート材給送装置。
  16. 【請求項16】 ユーザに異常を知らせる表示手段を有
    し、 前記端部検知手段がシート材の先端を検知した後、所定
    時間経過しても前記端部検知手段がシート材の後端を検
    知しないとき、前記駆動手段が停止し、前記表示手段が
    異常を表示し、前記シート材検知手段及び前記端部検知
    手段が共にシート材を検知しなくなると、前記駆動手段
    は、前記シート材規制手段がシート材の侵入を規制する
    状態になるまで逆転して停止し、前記表示手段が表示を
    解除することを特徴とする請求項10に記載のシート材
    給送装置。
  17. 【請求項17】 ユーザに異常を知らせる表示手段を有
    し、 前記駆動手段が逆転しているとき、前記シート材検知手
    段及び前記端部検知手段のうち少なくともどちらか一方
    がシート材を検知すると、前記駆動手段が停止し、前記
    表示手段が異常を表示し、前記シート材検知手段及び前
    記端部検知手段が共にシート材を検知しなくなると、前
    記駆動手段は、前記シート材規制手段がシート材の侵入
    を規制する状態になるまで逆転して停止し、前記表示手
    段が表示を解除することを特徴とする請求項10に記載
    のシート材給送装置。
  18. 【請求項18】 載置台に載置されたシート材を送り出
    す予備搬送手段と、 前記予備搬送手段により送り出されたシート材を1枚ず
    つ分離して搬送する分離手段と、 前記分離手段及び前記予備搬送手段を駆動する正逆回転
    可能な駆動手段と、 前記分離手段により分離されたシート材を前記分離手段
    の搬送速度より速い速度で搬送するシート材搬送手段
    と、 前記駆動手段が正転する際に、前記駆動手段の駆動軸に
    一方向の回転を伝達してシート材の分離搬送を行わせる
    と共に、該分離されたシート材が前記シート材搬送手段
    により搬送されたときに、搬送速度の差によって前記分
    離手段がシート材に連れ回りし、この連れ回りにより前
    記駆動軸への一方向の回転の伝達を遮断する回転制御手
    段と、 前記予備搬送手段をシート材の搬送位置と非搬送位置と
    の間で移動可能に支持し、且つ、前記駆動軸に一方向の
    回転が伝達されることにより、前記予備搬送手段を搬送
    位置に移動させる支持手段と、 前記回転制御手段により前記駆動軸への一方向の回転の
    伝達が遮断されたときに、前記駆動軸に他方向の回転を
    生じさせる回転発生手段を備え、該回転発生手段により
    発生した前記駆動軸の他方向の回転により、前記支持部
    材が前記予備搬送手段を搬送位置から非搬送位置へ移動
    させるための退避手段と、 前記駆動手段の逆転により、前記予備搬送手段と前記分
    離手段との間でシート材の侵入を規制する位置に移動す
    るとともに、前記予備搬送手段を非搬送位置へ退避さ
    せ、前記駆動手段の正転により規制位置から退避位置に
    移動するシート材規制手段と、 前記分離手段により分離搬送されるシート材の画像を読
    み取る読取り手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
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