JP4849110B2 - 画像読み取り装置およびシート供給装置 - Google Patents

画像読み取り装置およびシート供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4849110B2
JP4849110B2 JP2008242306A JP2008242306A JP4849110B2 JP 4849110 B2 JP4849110 B2 JP 4849110B2 JP 2008242306 A JP2008242306 A JP 2008242306A JP 2008242306 A JP2008242306 A JP 2008242306A JP 4849110 B2 JP4849110 B2 JP 4849110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
roll
motor
protrusion
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008242306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010070367A (ja
Inventor
高清 鳥羽
拓也 伊藤
貴之 戸塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008242306A priority Critical patent/JP4849110B2/ja
Publication of JP2010070367A publication Critical patent/JP2010070367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4849110B2 publication Critical patent/JP4849110B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読み取り装置等に関する。
給排紙装置のコンパクト化等を図るため、駆動軸とアーム部材との間にはトルクリミッタを、また給紙ローラとアーム部材との間には駆動軸の回転時に給紙ローラとアーム部材との間で摩擦抵抗を生ずる部材をそれぞれ設けた給排紙装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−72448号公報
ところで、例えば、原稿積載部に積載される原稿の位置決め等を行うために、原稿が突き当てられる突き当て部材が設けられる場合がある。ここで突き当て部材を設けた場合、原稿の搬送等のため、原稿搬送路からの突き当て部材の退避および突出を予め定められたタイミングで行うことが必要となる。かかる突出および退避に、例えば専用のモータを用いた場合には、この専用のモータの設置に伴うコストの増加が問題となる。また、この突き当て部材の突出および退避は一般の回転駆動機構とは異なる動きであることから、他のモータからの駆動力をそのまま利用することはできない。
請求項1に記載の発明は、原稿が積載される原稿積載部と、前記原稿積載部に積載された原稿が搬送される搬送経路と、前記搬送経路への突出および当該搬送経路からの退避が可能に設けられ、前記原稿積載部に積載される原稿が突き当てられる突き当て部材と、前記原稿積載部に積載された原稿を前記搬送経路に送り出す送り出し部材と、前記送り出し部材により前記搬送経路に送り出された原稿の画像を読み取る読み取り部と、前記送り出し部材を回転駆動するモータと、前記モータからの駆動力を用いて前記突き当て部材の前記突出及び前記退避を行う駆動機構と、前記駆動機構への前記モータからの駆動力の伝達および当該伝達の遮断を行う伝達/遮断手段と、前記モータを駆動し前記突き当て部材の前記突出を行う制御手段と、を備え、前記送り出し部材は、前記モータが前記制御手段により駆動され前記突き当て部材が突出する際、当該モータにより回転駆動されるとともに当該回転駆動を行いながら前記原稿積載部から離れる方向に移動し、前記制御手段は、前記送り出し部材が前記原稿積載部に接触している状態にて前記突き当て部材の前記突出を行う際、当該送り出し部材が当該原稿積載部から離間するまで第1の回転数にて前記モータを駆動し、当該送り出し部材が当該原稿積載部から離間した後に当該第1の回転数よりも大きい第2の回転数にて当該モータを駆動することを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項2に記載の発明は、原稿が積載される原稿積載部と、前記原稿積載部に積載された原稿が搬送される搬送経路と、前記搬送経路への突出および当該搬送経路からの退避が可能に設けられ、前記原稿積載部に積載される原稿が突き当てられる突き当て部材と、前記原稿積載部に積載された原稿を前記搬送経路に送り出す送り出し部材と、前記送り出し部材により前記搬送経路に送り出された原稿の画像を読み取る読み取り部と、前記送り出し部材を回転駆動する駆動源と、前記駆動源からの駆動力を用いて前記突き当て部材の前記突出及び前記退避を行う駆動機構と、前記駆動機構への前記駆動源からの駆動力の伝達および当該伝達の遮断を行う伝達/遮断手段と、前記駆動源により第1の方向に回転し、前記搬送経路により搬送されてきた原稿を前記読み取り部による読み取り位置へ向けて搬送するとともに、前記突き当て部材が突出する際に当該駆動源により当該第1の方向とは逆方向へ回転する逆転部材と、前記読み取り部により画像が読み取られた原稿を表裏を反転させて前記逆転部材へ搬送する搬送手段と、前記駆動源を駆動し前記突き当て部材の前記突出を行う制御手段と、を更に備え、前記制御手段は、前記搬送経路により搬送されてきた原稿が前記逆転部材を通過後、前記搬送手段により表裏が反転された当該原稿が当該逆転部材に達する前に、前記駆動源を駆動し前記突き当て部材の前記突出を行うことを特徴とする画像読み取り装置である。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べ、駆動源の流用によるコストの低減が図れるとともに駆動源を流用した場合でも突き当て部材の駆動を良好に行うことができ、また、回転する送り出し部材と原稿積載部との接触により生じる振動や振動による音の発生を、本発明を採用しない場合に比べ低減することができる。
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合に比べ、駆動源の流用によるコストの低減が図れるとともに駆動源を流用した場合でも突き当て部材の駆動を良好に行うことができ、また、原稿の搬送が終了した後に突き当て部材を突出させる場合に比べ、次の原稿の原稿積載部への積載を早期に行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―第1の実施形態―
図1は、第1の実施形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。この画像読み取り装置1は、積載された原稿束(シート束)からシートの一例としての原稿を順次、搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置90、および読み込まれた画像信号の処理等を行う処理装置80に大別される。
原稿送り装置10は、原稿が積載される原稿積載部(シート積載部)11、原稿積載部11の原稿に接触し原稿を送り出す送り出し部材の一例としてのナジャーロール13、ナジャーロール13により送り出された原稿をさらに下流へ搬送するフィードロール14、フィードロール14に接触配置され、ナジャーロール13により送り出された原稿を一枚ずつに捌くリタードロール15を備えている。また、最初に原稿が搬送される搬送経路としての第1搬送路31には、リタードロール15により一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16(逆転部材の一例)、さらに下流のロールまで搬送するレジロール18、読み込まれた原稿をさらに下流に搬送するアウトロール20が設けられている。なお、テイクアウェイロール16は、予め定められたタイミングにて処理装置80により逆転され、フィードロール14とともに原稿に対してループ形成を行う(詳細は後述)。
また、アウトロール20の下流側には、読み込みが終了した原稿が積載される原稿排出部12が設けられている。さらに、アウトロール20から搬送されてきた原稿を原稿排出部12へ排出するとともに、必要に応じ原稿をスイッチバックさせるインバータロール22(搬送部材の一例)およびインバータピンチロール23(接触部材の一例)が設けられている。さらに、インバータロール22およびインバータピンチロール23によってスイッチバックされた原稿を第1搬送路31に導く第2搬送路32が設けられている。また、本実施形態における原稿送り装置10では、第1搬送路31上に突出するとともに第1搬送路31上から退避可能なゲート25が設けられている。突き当て部材の一例としてのこのゲート25は、原稿積載部11に積載され且つ突き当てられる原稿の位置決めを行うとともにナジャーロール13の上昇(原稿積載部11から離れる方向へのナジャーロール13の移動)および下降を行う。また、ゲート25は、原稿積載部11にユーザにより原稿が積載される際にフィードロール14へ原稿が達することを規制している。
さらに、原稿送り装置10には、原稿の検知に用いられる第1センサS1〜第5センサS5が設けられている。ここで第1センサS1は、ゲート25よりも原稿積載部11側に設けられ、第2センサS2は、第1搬送路31上であって且つフィードロール14とテイクアウェイロール16との間に設けられている。また、第3センサS3も、フィードロール14とテイクアウェイロール16との間に設けられている。なお、第3センサS3は、第2センサS2よりも原稿搬送方向下流側に設けられている。また第3センサS3は、フィードロール14により搬送されてきた原稿およびインバータロール22により搬送されてきた原稿の検知を行う。また、第4センサS4は、第1搬送路31上であって且つレジロール18の原稿搬送方向下流側に設けられている。さらに、第5センサS5は、第1搬送路31上であって且つアウトロール20とインバータロール22との間に設けられている。
ここで、原稿送り装置10の基本的な動作について説明する。
上記ナジャーロール13は、待機時にはゲート25によりリフトアップされて待避位置に保持されている。そして原稿搬送時に、ゲート25の退避動作に応じてニップ位置(原稿搬送位置)へ降下し原稿積載部11上の最上位の原稿を搬送する。フィードロール14は、逆回転しているテイクアウェイロール16に原稿先端を突き当ててループを形成する。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、原稿搬送に伴うスキューが抑制される。そして読み込みの開始タイミングに合わせて、逆回転していたテイクアウェイロール16が正転を開始すると、レジロール18によって原稿が第2プラテンガラス92B(後述)まで搬送される。その後、原稿は、後述するCCDイメージセンサ96(読み取り部の一例)によって下面方向から画像データが読み込まれ、インバータロール22およびインバータピンチロール23によって原稿排出部12へ排出される。なお、原稿送り装置10の詳細な動作については後述する。
スキャナ装置90は、上部に載せられた原稿送り装置10を装置フレーム91によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置90は、筐体を形成する装置フレーム91に、原稿が静止させた状態で載せられる第1プラテンガラス92A、原稿送り装置10によって搬送される原稿を読み取るための光の開口部を有する第2プラテンガラス92Bを備えている。
またスキャナ装置90は、第2プラテンガラス92Bの下に静止し、あるいは第1プラテンガラス92Aの全体にわたってスキャンし、画像を読み込むフルレートキャリッジ93を備えている。また、フルレートキャリッジ93から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ94を備えている。フルレートキャリッジ93には、原稿に光を照射する光源としての照明ランプ931、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー932が設けられている。さらに、ハーフレートキャリッジ94には、第1ミラー932から得られた光を結像部へ提供する第2ミラー941および第3ミラー942が備えられている。さらにまた、スキャナ装置90は、第3ミラー942から得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ95、結像用レンズ95によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ96を備えている。なお、CCDイメージセンサ96によって得られた画像信号は処理装置80に送られる。
ここで、第1プラテンガラス92Aに載せられた原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ93とハーフレートキャリッジ94とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印A方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ93の照明ランプ931の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、原稿からの反射光が第1ミラー932、第2ミラー941、および第3ミラー942の順に反射されて結像用レンズ95に導かれる。そして結像用レンズ95に導かれた光は、CCDイメージセンサ96の受光面に結像される。CCDイメージセンサ96は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。そして、スキャンの副走査方向にフルレートキャリッジ93がさらに移動し、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。
一方、原稿送り装置10により搬送される原稿の画像を読み取る場合には、原稿送り装置10によって搬送される原稿が、第2プラテンガラス92Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ93とハーフレートキャリッジ94は、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。そして、原稿送り装置10のレジロール18を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー932、第2ミラー941、および第3ミラー942を経て結像用レンズ95にて結像され、CCDイメージセンサ96によって画像が読み込まれる。すなわち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ96によって主走査方向の1ライン分の画像が読み込まれる。
その後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインがCCDイメージセンサ96によって読み込まれる。また、更に次の主走査方向の1ラインがCCDイメージセンサ96によって読み込まれる。即ち、原稿の先端が第2プラテンガラス92Bの読み取り位置に到達した後、この原稿が第2プラテンガラス92Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの原稿読み取りが行われる。
なお、本実施形態におけるインバータロール22、第2搬送路32等は、画像が読み取られた原稿を表裏を反転させて逆転部材として機能するテイクアウェイロール16に搬送する搬送手段として捉えることができる。
次に、図1に示した処理装置80について説明する。
図2は、処理装置80を説明するためのブロック図である。処理装置80は、CCDイメージセンサ96から得られた画像情報を処理する信号処理部81と、原稿送り装置10およびスキャナ装置90を制御する制御部82とを備えている。
信号処理部81は、CCDイメージセンサ96からの出力に対して画像処理を施す機能を有している。この信号処理部81は、CCDイメージセンサ96からの出力に対してアナログ信号の処理を行うAFE811、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC812を有している。さらに、信号処理部81は、CCDイメージセンサ96にて読み込まれた画像データに対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施す画像処理回路813を備えている。画像処理回路813からの出力は、例えばプリンタ等の画像形成装置や、パーソナルコンピュータ(PC)等のホストシステムへ出力される。
制御部82は、両面読み取りの制御や片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置90の全体を制御する画像読み取りコントロール821、CCDイメージセンサ96を制御するCCDコントロール822、読み取りタイミングに合わせてフルレートキャリッジ93の照明ランプ931を制御するランプコントロール823、スキャナ装置90におけるモータ(不図示)のオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ93およびハーフレートキャリッジ94によるスキャン動作を制御するスキャンコントロール824、原稿送り装置10における第1モータM1(後述)や第1ソレノイドR1(後述)などのオン/オフなどを行い原稿の搬送を制御する搬送機構コントロール825を備えている。
これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10およびスキャナ装置90に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、各種動作が実行される。画像読み取りコントロール821は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10およびスキャナ装置90を制御している。
図3を用い原稿送り装置10について更に説明する。
図3は、原稿送り装置10をフロント側から眺めた場合の斜視図である。同図に示すように、原稿送り装置10には、レジロール18、アウトロール20、およびインバータロール22を回転駆動させるステッピングモータにより構成された第1モータM1が設けられている。また、ナジャーロール13、フィードロール14(図1参照、本図では不図示)、およびテイクアウェイロール16の回転駆動を行うとともに、ゲート25の上昇および下降(ゲート25の回転(揺動))を行うステッピングモータにより構成された第2モータM2が設けられている。ここで第2モータM2は、送り出し部材として機能するナジャーロール13を回転駆動する駆動源として捉えることができる。
さらに、回転可能に設けられレジロール18を支持する第1シャフト411、回転可能に設けられアウトロール20を支持する第2シャフト412、回転可能に設けられインバータロール22を支持する第3シャフト413、回転可能に設けられテイクアウェイロール16を支持する第4シャフト414が設けられている。また、回転可能に設けられゲート25を支持する第5シャフト415が設けられている。なお、この第5シャフト415は、後述するカバー部材60(図21参照)側に支持されている。
また、原稿送り装置10には、第1シャフト411からの回転駆動力を第2シャフト412に伝達する第1ベルト部材421、第2シャフト412からの回転駆動力を第3シャフト413に伝達する第2ベルト部材422が設けられている。また第5シャフト415の一端部に取り付けられ、第2モータM2からの回転駆動力をこの第5シャフト415に伝達する伝達部材43が設けられている。さらに、第2モータM2により回転駆動されるとともに第2モータM2からの回転駆動力を伝達部材43に供給する供給部材44が設けられている。
ここで供給部材44は、装置フレームFに設けられた貫通孔Fhに貫通配設され、装置フレームFのリア側に位置する第2モータM2からの回転駆動力を、装置フレームFのフロント側に位置する伝達部材43に供給する。なお、第3シャフト413は、供給部材44に貫通配設されているが、供給部材44とともに回転せず供給部材44とは別個独立に回転する。
ここで第1モータM1が駆動すると、第1シャフト411、第2シャフト412、第3シャフト413の順に回転駆動力が伝達され、レジロール18、アウトロール20、およびインバータロール22の回転駆動がなされる。また、第2モータM2が駆動すると、第2モータM2からの回転駆動力が第4シャフト414に伝達され、テイクアウェイロール16が回転駆動する。また、第2モータM2からの回転駆動力は、後述する第6シャフト416(図5参照)を経由して、ナジャーロール13およびフィードロール14(図1参照)に供給され、ナジャーロール13およびフィードロール14は回転駆動を行う。また、後述する第1ソレノイドR1がオンの場合には、供給部材44に回転駆動力が供給され、例えばゲート25の上昇が行われる。
図4を用い原稿送り装置10について更に説明する。
図4は、原稿送り装置10をリア側からの眺めた場合の斜視図である。
同図に示すように、原稿送り装置10のリア側には、第2モータM2からの回転駆動力を、ナジャーロール13、フィードロール14、およびテイクアウェイロール16に供給するとともに、供給部材44に対しても供給する供給機構450が設けられている。
この供給機構450は、第2モータM2により回転駆動する第1駆動ロール451、第1駆動ロール451の回転駆動により循環移動するベルト部材452、ベルト部材452により回転駆動する第2駆動ロール453を備える。また、ベルト部材452の移動経路を規定するとともにベルト部材452を張架する第1張架ロール454a、第2張架ロール454bを備える。また、第2張架ロール454bに接触配置され、第2張架ロール454bからの回転駆動力を第4シャフト414に供給しテイクアウェイロール16を回転駆動させる駆動ギア455を備える。
また、供給機構450は、回転可能に設けられ、且つ第2駆動ロール453と同軸に配置された回転部材457を備えている。さらに、供給機構450は、第2駆動ロール453の内部にトルクリミッタ456を備えている。このトルクリミッタ456は、回転部材457に対して規定のトルクを超えたトルクが作用した場合に、第2駆動ロール453に対する回転部材457の回転を許容する。その一方、規定のトルク未満である場合には、第2駆動ロール453の回転に回転部材457を従動させる。即ちこの場合、回転部材457が第2駆動ロール453と共に回転する。
また、供給機構450は、回転可能に設けられるとともに回転部材457および供給部材44の両者に接触配置され、回転部材457からの回転駆動力を供給部材44に伝達する伝達ギア458を備えている。また、供給機構450は、回転可能に設けられ且つ供給部材44に接触配置された回転ギア459を備えている。さらに、回転ギア459に接触配置され回転ギア459の回転を規制する規制部材460と、処理装置80によりオンされた場合に規制部材460を回転ギア459から退避させ回転ギア459の回転を許容する第1ソレノイドR1とを備えている。
また、図示を省略するが、本実施形態では、処理装置80によりオンされた場合に、不図示のリンク機構を介してインバータピンチロール23(図1参照)を移動させ、インバータピンチロール23をインバータロール22から離間させる第2ソレノイドが設けられている。ここで、本実施形態における第1ソレノイドR1および第2ソレノイド(不図示)は、オープンソレノイドにより構成されている。また、後述するソレノイドR3もオープンソレノイドにより構成されている。なお本明細書では、以下、第2ソレノイドを第2ソレノイドR2と称する場合がある。
なお、ゲート25の上昇および下降は、例えば専用のモータを設けることにより行うことができるが、この場合はコストが増大してしまう。また、ゲート25を直接的に上昇させるソレノイドを設けることも考えられる。この場合は、専用のモータを設ける場合に比べコストが低減する。しかしながら、本実施形態のようにゲート25を用いてナジャーロール13も上昇させる場合、大型で大電流を要するキープソレノイドが必要となる。この結果、この場合も、オープンソレノイドを用いた本実施形態の構成に比べ、コストが増大してしまう。
さらに原稿送り装置10について説明する。原稿送り装置10には、第1モータM1により回転駆動する駆動ロール470、駆動ロール470の回転駆動により循環移動するベルト部材471、ベルト部材471の循環移動により回転駆動する駆動ロール472が設けられている。この駆動ロール472は、第1シャフト411に取り付けられており、ベルト部材471からの回転駆動力を第1シャフト411に伝達し第1シャフト411を回転駆動させる。なお、本実施形態における回転部材457、伝達ギア458、供給部材44、伝達部材43、第5シャフト415等は、突き当て部材として機能するゲート25の突出および退避を行う駆動機構として捉えることができる。また、第1ソレノイドR1、規制部材460、回転ギア459、トルクリミッタ456等は、上記駆動機構への駆動力の伝達およびこの伝達の遮断を行う伝達/遮断手段として捉えることができる。
図5を用いて原稿送り装置10について更に説明する。
図5は、原稿送り装置10の上面図である。上記供給機構450は、さらに、ナジャーロール13およびフィードロール14に対して回転駆動力を供給する第6シャフト416を備える。また、第6シャフト416に固定されるとともに第2駆動ロール453に接触配置され、第2駆動ロール453からの回転駆動力を第6シャフト416に伝達する伝達ギア461を備える。第2モータM2により第2駆動ロール453が回転駆動すると、伝達ギア461を介し第2駆動ロール453から第6シャフト416に回転駆動力が伝達される。これによりナジャーロール13およびフィードロール14が回転駆動する。
ここで図6は、フィードロール14の周辺における構成を示した図である。
本実施形態におけるフィードロール14は、同図(A)に示すように、上記第6シャフト416と同軸に設けられており、第6シャフト416の回転に応じて回転する。また、本実施形態では、ナジャーロール13を支持する第7シャフト417、第6シャフト416および第7シャフト417を回転可能に支持する支持部材49が設けられている。さらに、第6シャフト416からの回転駆動力を第7シャフト417に伝達し、第7シャフト417を介しナジャーロール13を回転させる無端状のベルト部材491が設けられている。このため、第6シャフト416が回転駆動した場合には、ナジャーロール13も回転駆動を行う。
さらに本実施形態では、フィードロール14の内部に、ワンウェイクラッチC1が設けられている。このワンウェイクラッチC1は、原稿送り装置10のフロント側から見て第6シャフト416が時計回り(図5の矢印5A参照)に回転した際に、第6シャフト416からフィードロール14への回転駆動力の伝達を許容する。その一方、ワンウェイクラッチC1は、第6シャフト416が反時計回り(図5の矢印5B参照)に回転した際に、第6シャフト416からフィードロール14への回転駆動力の伝達を阻止する。
また、ナジャーロール13の内部にも、ワンウェイクラッチC2が設けられている。このワンウェイクラッチC2は、ベルト部材491が時計回り(図6(A)の矢印6A参照)に回転した際に、付言すれば第6シャフト416が時計回りに回転した際に、第7シャフト417からナジャーロール13への回転駆動力の伝達を許容する。その一方、ワンウェイクラッチC2は、ベルト部材491が反時計回り(図6(A)の矢印6B参照)に回転した際に、第7シャフト417からフィードロール14への回転駆動力の伝達を阻止する。
また、原稿送り装置10は、図6(A)に示すように、支持部材49の下方に配置され、第1搬送路31(図1参照)の一部を形成するとともに搬送される原稿のガイドを行う板状のガイド部材50を備えている。このガイド部材50は、ナジャーロール13が接触する箇所に、積載された原稿束のうちの最下位の原稿に接触し原稿の前進を規制するコルク材等からなる前進規制部材502を備えている。また、このガイド部材50は、下方から上方に向かう貫通孔501を備えている。
そして本実施形態におけるゲート25は、この貫通孔501を通じて第1搬送路31上に突出するとともに、この貫通孔501を通じて第1搬送路31から退避する。なお、ゲート25が第1搬送路31上に突出した際には、支持部材49がゲート25により下方から押圧され、ナジャーロール13が上方へ移動する(同図(B)参照)。これによりガイド部材50に接触していたナジャーロール13は、ガイド部材50から離間する。なお、本図においては、インバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックされた原稿を第2搬送路32(図1参照)に誘導する搬送路切り替えゲートGも併せて図示している。
引き続き原稿送り装置10について説明する。
図7は、原稿送り装置10をフロント側から眺めた場合の斜視図である。
図3等では図示を省略したが、本実施形態における原稿送り装置10は、装置フレームFに形成された貫通孔Fh(図3参照)に貫通配設され、装置フレームFと供給部材44との摺動を防止する樹脂製の防止部材51を備えている。詳細には、防止部材51は、貫通孔Fhに貫通配設されるとともに供給部材44と装置フレームFとの間に配置され、供給部材44と装置フレームFとの摺動を防止している。また、詳細は後述するが、この防止部材51は、供給部材44の回転範囲を規定している。
なお供給部材44は、図7に示すように、円盤状に形成され伝達ギア458および回転ギア459と接触する基体部441と、貫通孔Fhを通じ装置フレームFのフロント側に突出する円筒状の突出部442とを備えている。
ここで図8は、伝達部材43、供給部材44、および防止部材51を説明するための図である。
供給部材44は、上記の通り、円筒状の突出部442を備えている。また、供給部材44は、この突出部442の外週面に、この外周面から離れる方向に突出する第1突起443および第2突起444を備えている。なお、第1突起443および第2突起444は、位相が互いに180°ずれた状態で配設されている。
一方、防止部材51は、円弧形状(C字形状)の基体部511と、基体部511の内方に向かって突出した第1突出部512、第2突出部513とを備えている。ここで第1突出部512は基体部511の一端部に設けられ、第2突出部513は基体部511の他端部に設けられている。
ここで、本実施形態における供給部材44は、第1突起443が防止部材51における基体部511の内周面に対向するように、第2突起444が防止部材51から露出するように設けられている。
一方、伝達部材43は、円筒状の基体部431と、この基体部431の外周面から突出した一つの突起432を有している。また基体部431は、軸方向に沿った貫通孔431aと、位相が互いに180°ずれた状態で設けられ且つ基体部431に軸方向に沿った2つの凹溝431bとを有している。
ここで本実施形態では、基体部431の内側に、第5シャフト415が貫通配設される。また、第5シャフト415には、第5シャフト415の軸方向と直交する関係(交差する関係)で配置されたピン415aが貫通配置されている。そしてこのピン415aは、基体部431に内部に配置されている。詳細には、一端部が一方の凹溝431b内に配置され他端部が他方の凹溝431b内に配置されている。なお、各凹溝431bの溝幅は、ピン415aの直径よりも大きくなっている。このため、伝達部材43は、第5シャフト415に対し、予め定められた角度だけ回転できるようになっている。言い換えると、ピン415aの端部と基体部431との間には間隙が設けられ、伝達部材43が第5シャフト415に対して揺動できるようになっている。
図9は、伝達部材43および供給部材44の動作を説明するための図である。
例えば同図(A)に示す状態にて、第1ソレノイドR1(図4参照)がオンされ且つ第2モータM2(図3参照)が予め定められた方向に駆動されると、図中矢印9Aに示す方向への供給部材44の回転が開始される。これにより供給部材44の第2突起444が伝達部材43の突起432を押圧し、伝達部材43の矢印9Bに示す方向への回転が開始される。そして、伝達部材43の回転が開始されると、ピン415aが伝達部材43の基体部431により押圧され、第5シャフト415の矢印9C方向への回転が開始される。
そして第5シャフト415の回転開始により、第1搬送路31(図1参照)から退避していたゲート25(図6(A)参照)の上方への移動が開始される。そして、供給部材44の回転、伝達部材43の回転、第5シャフト415の回転がさらに行われ、供給部材44、伝達部材43、第5シャフト415等は、図9(B)に示す状態となる。この結果、図6(B)にも示したように、ゲート25が第1搬送路31上に突出するとともに、ナジャーロール13がガイド部材50から離間する。
なお、図9(B)に示した状態から、第2モータM2が逆転されると、供給部材44は逆回転を行う。この結果、伝達部材43の回転が許容されるようになり、伝達部材43は図9(B)の状態から図9(A)の状態に戻る。これにより、ゲート25が第1搬送路31から退避するとともに、ナジャーロール13が下方に向かって移動する。
次いで、原稿の搬送開始から搬送終了までの原稿送り装置10の動作について説明する。
図10は、原稿の片面(第1面)を読み取る際に処理装置80の搬送機構コントロール825が実行する処理を示したフローチャートである。本フローチャートを図11〜図13とともに説明する。なお、図11〜図13は、原稿の片面を読み取る際の原稿送り装置10の動作を示した図である。
図10に示すように、搬送機構コントロール825は、まずゲート25の下降を行う(ステップ101)。図11を用いて具体的に示すと、搬送機構コントロール825は、同図(A)に示すように、第1ソレノイドR1をオンとする。これにより、規制部材460が回転ギア459から退避し、回転ギア459の回転が可能となる(図4参照)。その後、搬送機構コントロール825は、図11(B)に示すように、第2モータM2を予め定められた方向(以下、この方向を「正方向」と称する場合がある)に、予め定められたステップ数回転させる。この結果、供給部材44(図3参照)の回転が開始されるとともに、供給部材44および伝達部材43が、図9(B)に示した状態から図9(A)に示した状態となる。この結果、図11(B)に示すように、ゲート25が下降する。またゲート25の下降によりナジャーロール13も下降し、原稿積載部11に載せられた原稿にナジャーロール13が接触する。
なお、図6に示したとおり、ナジャーロール13にはワンウェイクラッチC2が配置され、また、フィードロール14にもワンウェイクラッチC1が配置されている。このため、第2モータM2が正方向に回転(以下、「正転」と称する場合がある)している際、ナジャーロール13およびフィードロール14への駆動力の伝達が阻止され、これらのロールは回転せずに静止する。このため、ゲート25の下降によりナジャーロール13が原稿に接触したとしても、原稿は移動しない。
なお、搬送機構コントロール825は、第2モータM2を正転させた後、図11(C)に示すように、第1ソレノイドR1をオフとする。この結果、規制部材460により回転ギア459の回転が規制される(図4参照)。そしてこの規制により、回転ギア459に連動する供給部材44、伝達ギア458、回転部材457の回転も規制される。このため、原稿の搬送に際し第2モータM2が逆転したとしても(後述)、ゲート25は上昇しない。付言すれば、第2モータM2の逆転の際に第2駆動ロール453(図4参照)が駆動したとしても、トルクリミッタ456により、回転部材457への駆動力の伝達が遮断され、伝達ギア458、供給部材44、回転ギア459は回転しない。これにより、ゲート25の上昇も行われない。
次に搬送機構コントロール825は、原稿の搬送を開始する(ステップ102)。具体的には、搬送機構コントロール825は、図11(C)に示すように、まず第2モータM2の逆転を開始する。これにより、ナジャーロール13、フィードロール14の回転(正転)が開始されるとともに、テイクアウェイロール16の逆転が開始される。そして、これらのロールの回転により原稿の搬送が開始され、また、テイクアウェイロール16に原稿先端が突き当てられ原稿にループが形成される。
次いで、搬送機構コントロール825は、例えば第3センサS3にて原稿の先端が検知されてから規定時間経過後、同図(D)に示すように、第2モータM2の正転を行う。これによりテイクアウェイロール16の正転が行われる。付言すれば、原稿を搬送方向下流側に搬送する際の回転方向にテイクアウェイロール16が回転する。なおこの場合も、ワンウェイクラッチC1,C2によって、ナジャーロール13およびフィードロール14への第2モータM2からの駆動力の伝達が阻止される。
また、搬送機構コントロール825は、同図(D)に示すように、例えば第3センサS3にて原稿の先端が検知されてから規定時間経過後、第1モータM1の駆動を開始する。これにより、レジロール18、アウトロール20、およびインバータロール22の回転が開始される。この結果、原稿の更なる搬送が行われるとともに(図12(A)参照)、原稿排出部12への原稿の排出が完了する(図12(B)参照)。
次いで、搬送機構コントロール825は、第1センサS1(図1参照)からの出力に基づき搬送すべき次の原稿があるか否か判断する(ステップ103)。そして次の原稿が存在すると判断した場合、上記と同様に、第1モータM1、第2モータM2を制御し、次の原稿の搬送を行う(ステップ102)。例えば、図12(B)に示すように、2枚目の原稿が原稿積載部11に存在する場合、第1モータM1および第2モータM2を上記と同様に制御し、この2枚目の原稿の搬送、原稿排出部12への排出を行う(図12(C)〜(D)、図13(A)〜図13(C)参照)。
一方、搬送機構コントロール825は、ステップ103にて次の原稿が存在しないと判断した場合、ゲート25の上昇を行い(ステップ104)、処理を終了する。
具体的に説明すると、搬送機構コントロール825は、図13(D)に示すように、まず第1ソレノイドR1をオンとする。これにより、規制部材460が回転ギア459から退避し、回転ギア459の回転が可能となる(図4参照)。その後、搬送機構コントロール825は、第2モータM2を正方向とは逆方向に、予め定められたステップ数回転させる。この結果、供給部材44、伝達部材43(図3参照)等の回転(逆転)が開始されるとともに、図13(D)に示すようにゲート25、ナジャーロール13の上昇が行われる。なお、第2モータM2は、ナジャーロール13、フィードロール14、およびテイクアウェイロール16の回転も行うため、第2モータM2が駆動する際(ゲート25の上昇が行われる際)には、これらのロールも同図に示すように回転を行う。
ここでゲート25の上昇は、最終原稿の後端が例えば第3センサS3(図1参照)を通過した後に行うこともできる。より詳細には、搬送機構コントロール825は、最終原稿の後端が例えば第3センサS3を通過してから予め定められた時間経過後、第2モータM2を駆動しゲート25を上昇させることができる。即ち、最終原稿が搬送されている最中に、ゲート25の上昇を行うことができる。この場合、最終原稿が原稿排出部12に排出されてからゲート25を上昇させる場合に比べ、画像読み取りの生産性が高まる。
ところで、ゲート25が上昇する際、上記のようにナジャーロール13、フィードロール14、およびテイクアウェイロール16の回転も行われる。この結果、回転するナジャーロール13と前進規制部材502(図6参照)との接触によって振動が発生し、最終原稿の画像読み取りに影響を与えるおそれがある。また、回転するナジャーロール13と前進規制部材502との接触によって擦れ音が発生する。さらには、回転するナジャーロール13と前進規制部材502との接触によって前進規制部材502の摩耗が進行する。このため、ゲート25の上昇を行う場合、ナジャーロール13と前進規制部材502とが非接触状態となるまでは第2モータM2を第1の回転数にて(低速で)回転させ、非接触状態となった後にこの第1の回転数よりも大きい第2の回転数にて(後続で)回転させることが好ましい。なお、ナジャーロール13と前進規制部材502とが非接触状態となったか否かは、パルス数で判断することができる。
次に、原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置10の動作について、図14〜図20を用いて説明する。ここで図14〜図20は、原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置10の動作について説明する図である。
搬送機構コントロール825は、まず上記ステップ101と同じ処理、即ちゲート25の下降を行う。具体的は、図14(A)に示すように第1ソレノイドR1をオンとした後、同図(B)に示すように第2モータM2を正転させ、ゲート25の下降を行う。
次いで、同図(C)に示すように、第2モータM2の逆転を行うことで、原稿の搬送、原稿のループ形成を行う。その後、同図(D)、図15(A)に示すように、第2モータM2の正転を行うとともに第1モータM1の回転を行い、原稿の更なる搬送を行う。
そして、搬送機構コントロール825は、図15(B)に示すように、原稿の後端が第5センサS5の検知領域を通過した場合、即ち第5センサS5にて原稿の後端が検知された場合、第1モータM1の逆転を開始する。これにより、インバータロール22の逆転が開始され、原稿の第2搬送路32への搬送が開始される。ここで、第1モータM1は、レジロール18およびアウトロール20の駆動も行うため、インバータロール22の逆転がなされる際には、レジロール18およびアウトロール20も逆転を行う。なお、第2搬送路32への原稿の搬送がなされる際、この原稿は、搬送路切り替えゲートG(図6参照)により第2搬送路32へと導かれる。
その後、搬送機構コントロール825は、第3センサS3にて原稿の先端が検知されると、図15(C)に示すように、第2ソレノイドR2をオンとし、インバータロール22からインバータピンチロール23を離間させる。また、搬送機構コントロール825は、インバータロール22からインバータピンチロール23を離間させた後、同図(C)に示すように第1モータM1の逆転を行う。これにより、同図(C)に示すように、レジロール18、アウトロール20、インバータロール22の各々は、原稿を搬送方向下流側に搬送する際の回転方向に回転する。その後、搬送機構コントロール825は、原稿の後端が第3センサS3にて検知されると、同図(D)に示すように、第2ソレノイドR2をオフとし、インバータロール22にインバータピンチロール23を接触させる。
その後、搬送機構コントロール825は、原稿の反転排出を行うため、インバータロール22およびインバータピンチロール23まで搬送されてきた原稿を再びスイッチバックさせて第2搬送路32へと搬送する。詳細には、搬送機構コントロール825は、第5センサS5にて原稿の後端が検知された場合、図16(A)に示すように、第1モータM1の逆転を開始する。これにより、インバータロール22の逆転が開始され、第2搬送路32への原稿の搬送が再度行われる。
その後は、上記と同様に、第2ソレノイドR2をオンとしインバータロール22からインバータピンチロール23を離間させる(同図(B)参照)。また、インバータロール22からインバータピンチロール23を離間させた後、第1モータM1の逆転を行う(同図(B)参照)。そして、第2ソレノイドR2をオフとし、インバータロール22にインバータピンチロール23を接触させる(同図(C)参照)。そして、搬送機構コントロール825は、レジロール18、アウトロール20、インバータロール22を用いて、原稿排出部12へ原稿を排出する(同図(D)参照)。
次いで、搬送機構コントロール825は、上記ステップ103と同じ処理、即ち、次の原稿があるか否かを判断する。そして、次の原稿が存在すると判断した場合には、次の原稿の搬送を開始する。図を用いて具体的に示すと図17(A)〜(D)、図18(A)〜(D)、図19(A)〜(D)に示すように原稿の搬送を行う。なお、これらの動作は上記と同様であるため、説明を省略する。
一方、次の原稿が存在しないと判断した場合、搬送機構コントロール825は、上記ステップ104と同様に、ゲート25の上昇を行い、処理を終了する。
例えば、図20に示すように、原稿積載部11に原稿が無く、第1センサS1からの出力に基づき原稿が存在しないと判断した場合、同図に示すように、まず第1ソレノイドR1をオンとする。これにより、規制部材460が回転ギア459から退避し、回転ギア459の回転が可能となる(図4参照)。その後、搬送機構コントロール825は、第2モータM2を正方向とは逆方向に予め定められたステップ数回転させる。この結果、供給部材44等(図3参照)の回転(逆転)が開始されるとともに、図20に示すようにゲート25の上昇が行われる。
ところでゲート25の上昇は、最終原稿の画像の読み取りが完了した後に行うことが好ましい。具体的には、例えば最終原稿の後端が第5センサS5にて検知された後に、ゲート25の上昇を行うことが望ましい。回転するナジャーロール13と前進規制部材502(図6参照)との接触によって振動が発生し、画像の読み取りに影響を与えるおそれがあるためである。
その一方で、最終原稿の画像の読み取りが完了した後にゲート25の上昇を行う場合、最終原稿が排出されるまで次の原稿をセットできない。そこで例えば、最終原稿が原稿排出部12に排出される前にゲート25を上昇させることもできる。具体的に説明すれば、図12(C)、図17(A)に示したような最終原稿の後端がゲート25の突出位置を通過した後にゲート25を上昇させることができる。より具体的には、最終原稿の後端が第2センサS2や第3センサS3(図1参照)にて検知された場合に、ゲート25を上昇させることができる。
但し、本実施形態における原稿送り装置10では、例えば図20に示すように、ゲート25を上昇させるために第2モータM2を逆転させると、テイクアウェイロール16も搬送方向とは逆方向に回転してしまう。このため、本実施形態における原稿送り装置10では、最終原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過した後(例えば、図13(B)、図17(D)参照)に、第2モータM2を逆転させる必要がある。具体的には、例えば第3センサS3にて最終原稿の後端が検知されてから規定時間経過後に、第2モータM2を逆転させる。
なお、最終原稿の両面の画像を読み取る場合には、インバータロール22によりスイッチバックされた最終原稿がテイクアウェイロール16まで再度搬送される(図18(B)参照)。この場合に、テイクアウェイロール16が逆転していると、この最終原稿の搬送が困難となる。このため、最終原稿の両面の画像を読み取る場合、第2モータM2の逆転(ゲート25の上昇)は、最終原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから(図17(D)参照)、最終原稿の先端(スイッチバックされた後の最終原稿の搬送方向における先端)がテイクアウェイロール16に達するまで(図18(B)参照)、行うことができる。より具体的には、例えば、最終原稿の後端が第3センサS3にて検知されてから、スイッチバックされた最終原稿の先端が第3センサS3にて検知されるまで行うことができる。
また、本実施形態では、スイッチバックされた最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に達した後、この最終原稿は、テイクアウェイロール16を通過し、インバータロール22まで達する。そして、この最終原稿は、反転排出のため、インバータロール22により再度スイッチバックされ、テイクアウェイロール16を経由して、原稿排出部12へと搬送される(図18(C),(D)、図19(A)〜(D)参照)。
このため、この2度目にスイッチバックが行われる際にも、第2モータM2の逆転を行うことができる。具体的には、1回目のスイッチバックがなされた最終原稿の後端が、テイクアウェイロール16を通過してから(図18(D)参照)、2回目のスイッチバックがなされた最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで(図19(B)参照)、第2モータM2の逆転を行うことができる。
このように、原稿の両面の画像を読み取る場合には、最終原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから、最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に再度達するまで第2モータM2の逆転を行うことができる。また、1回目のスイッチバックがなされた原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから、2回目のスイッチバックがなされた原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行うことができる。
言い換えると、最終原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行った後、第2モータM2の逆転を中断する。そして、1回目のスイッチバックがなされた原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから2回目のスイッチバックがなされた原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を再び行う。付言すれば、第2モータM2の逆転を2回行う。
最終原稿(1回目スイッチバックがなされる前の原稿)の後端がテイクアウェイロール16を通過してから、最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に再度達するまで第2モータM2の逆転を行ったとしても、ギア比等によっては、ゲート25を完全に上昇できない場合も起こりうる。このような場合、1回目のスイッチバックがなされた原稿の後端がテイクアウェイロール16を通過してから、2回目のスイッチバックがなされた原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を更に行えば、ゲート25の上昇をさらに行うことが可能となる。
また、例えば、最終原稿(1回目スイッチバックがなされる前の原稿)の画像読み取りが完了してから(最終原稿の後端がCCDイメージセンサ96(図1参照)による読み取り部を通過してから)、スイッチバックされた最終原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行うこともできる。また、1回目のスイッチバックがなされた原稿の画像読み取りが完了してから(1回目のスイッチバックがなされた原稿の後端がCCDイメージセンサ96による読み取り部を通過してから)、2回目のスイッチバックがなされた原稿の先端がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行うことができる。
即ち、最終原稿の第1面の画像読み取りが完了してから、スイッチバックされた最終原稿がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行うことができる。また、最終原稿の第2面の画像読み取りが完了してから、再度スイッチバックされた最終原稿がテイクアウェイロール16に達するまで第2モータM2の逆転を行うことができる。
この場合、第2モータM2の逆転が、画像読み取りがなされている最中に行われないこととなる。このため、回転するナジャーロール13と前進規制部材502(図6参照)との接触により生じる振動が画像読み取りに影響を与えることが抑制される。
ところで本実施形態における原稿送り装置10では、ガイド部材50の上部にカバー部材が設けられ、このカバー部材を開けることで第1搬送路31(図1参照)へのアクセスが可能となっている。例えば原稿の搬送中にジャムが発生した際には、このカバー部材を開放することでジャムの除去を行うことができる。
図21、図22は、カバー部材を含め原稿送り装置10を示した斜視図である。
図21に示すように、本実施形態における原稿送り装置10では、その上部に開閉可能なカバー部材60が設けられている。このカバー部材60は、原稿送り装置10の一端部側(図中左側)を支点として、開閉可能となっている。
また、本実施形態における原稿送り装置10では、装置フレームF(図3参照)の対向位置に第2装置フレームF2が設けられている。また、カバー部材60の開放動作に応じて動作し、ガイド部材50を上昇させる(回転させる)駆動機構61が設けられている。
駆動機構61は、第2装置フレームF2に回転可能に取り付けられた回転部材611と、同じく第2装置フレームF2に取り付けられ回転部材611を上方へと付勢するコイルスプリング612とを備えている。
ここで回転部材611は、カバー部材60側から押圧される被押圧部611aと、ガイド部材50を押圧する押圧部611bとを備えている。被押圧部611aは、第2装置フレームF2に形成された長穴状の貫通孔F2aを通じ第2装置フレームF2の内部側に突出している。また、押圧部611bも、第2装置フレームF2に形成された長穴状の貫通孔F2bを通じ第2装置フレームF2の内部側に突出している。ここで本実施形態における回転部材611は、カバー部材60が閉じられている状態にて被押圧部611aがカバー部材60側から押圧され、下方側に位置した状態となっている。
そして、図22に示すようにカバー部材60が開放されると、カバー部材60による押圧が解かれ、コイルスプリング612の付勢力によって、回転部材611が上方へ(図中反時計回り方向へ)回転する。これにより、回転部材611の押圧部611bがガイド部材50を下方から押圧し、ガイド部材50は、支点62を中心して上方へ回転する。なお、図22では、第1ベルト部材421や第2ベルト部材422などの図示を省略している。
ここで図23は、ガイド部材50が上方へ回転する際の供給部材44、伝達部材43等の動作を示したものである。
同図(A)、(B)に示すように、ガイド部材50が上方へ回転すると、このガイド部材50に取り付けられている第5シャフト415がこのガイド部材50と共に上方へ移動する。これにより、伝達部材43における突起432が供給部材44における第2突起444から離間し、供給部材44による伝達部材43の回転規制が解除される。この結果、第5シャフト415の回転が可能となり、ゲート25が下降する。
これにより、ゲート25は、ガイド部材50の上面よりも下方に位置し、ガイド部材50の上面から非突出状態となる。付言すれば、ゲート25は、第1搬送路31(図1参照)から退避した状態となる。ここで、ゲート25の退避が行われない場合、即ちゲート25がガイド部材50の上面から突出したままの場合、例えばカバー部材60が閉じられる際にゲート25とカバー部材60とにより原稿が挟まれ、原稿やゲート25の破損等を招くおそれがある。そこで、本実施形態ではこのように、カバー部材60の開放に応じゲート25が退避する構成としている。なお、図23(C)は、カバー部材60が閉じられた後の状態を示している。
ここで図24は、カバー部材60が閉じられた後の供給部材44等の動作を示した図である。
開放されていたカバー部材60が閉じられた場合、図23(C)に示したように、第2突起444の上方に突起432が位置する状態となる。そしてこのような状態となると、第2モータM2の駆動により供給部材44を回転させたとしてもゲート25を上方へ回転させることができない。
そこで本実施形態における搬送機構コントロール825は、不図示のセンサからの出力に基づきカバー部材60が閉じられたことを検知した場合や電源がオンされた場合にイニシャライズ動作を実行する。具体的には、第2モータM2を規定のステップ数駆動することで供給部材44を回転させ第1突起443を防止部材51における第2突出部513に突き当てる。付言すれば、図24(A)〜(D)に示すように、供給部材44を時計回りに回転させ第2突起444を上方へ移動させる。この結果、突起432が第2突起444により押圧されることで伝達部材43の回転が行われる。そして、突起432と第2突起444とが非接触状態となると、同図(D)に示すように、重心位置が突起432側に位置する伝達部材43は時計回りの回転を行う。付言すれば、突起432が下方に向かうように回転を行う。
上記のとおり、ピン415aの端部と基体部431との間には間隙が設けられ、伝達部材43が第5シャフト415に対して揺動できるようになっている。このため、突起432と第2突起444とが非接触状態となると、重心位置が突起432側に位置する伝達部材43は時計回りの回転を行う。この結果、同図(D)に示すように、第2突起444よりも突起432が下方に位置する状態となる。付言すれば、第2突起444よりも突起432が下方に位置する状態となるとともに、第2突起444の移動経路上に突起432が位置する状態となる。この結果、ゲート25の上方への回転が可能となる。
ここで、第1突起443が防止部材51における第2突出部513に突き当たった後は、トルクリミッタ456(図4参照)によって第2モータM2から供給部材44への駆動力の伝達が停止される。このため、供給部材44などの破損等が防止される。
また、本実施形態では、イニシャライズ動作により、第1突起443が防止部材51における第2突出部513に突き当たる。これにより供給部材44は、予め定められた規定位置に位置することになる。このため、本実施形態においては、センサ等を別途設けずとも供給部材44の位置制御を行うことができる。
なお、本実施形態では供給部材44に設けた第2突起444、伝達部材43に設けた突起432によりゲート25への駆動力の伝達を行ったが、例えば、伝達部材43および供給部材44をギアとして構成し、ギアの噛み合いにより駆動力の伝達を行うこともできる。なお、ギアの噛み合いを利用する場合、カバー部材60が閉じられる際にギアの歯同士が突き当たり、ギアの噛み間が形成されないおそれがある。このため、本実施形態のように、供給部材44および伝達部材43の各々に突起(突出部)を設け、この突起の接触により駆動力を伝達する構成とすることが好ましい。
―第2の実施形態―
上記第1の実施形態では、第1ソレノイドR1により規制部材460の退避を行うとともに、第2ソレノイドR2によりインバータロール22からインバータピンチロール23を離間させた。ところで、規制部材460の退避およびインバータロール22からのインバータピンチロール23の離間は、共通のソレノイドにより行うことができる。
図25は、第2の実施形態における原稿送り装置10の一部をリア側から示した斜視図である。なお、第1の実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態における原稿送り装置10では、インバータピンチロール23を支持する第8シャフト418のリア側の端部に、第8シャフト418の径方向に突出する突出部材70が取り付けられている。そして本実施形態では、この突出部材70が、離間用駆動源として機能するソレノイドR3の一部を構成する駆動部(プランジャ)71により引かれる構成となっている。また本実施形態では、上記駆動部71に規制部材460が取り付けられている。このため、本実施形態では、搬送機構コントロール825によりソレノイドR3がオンされると、第8シャフト418が回転し、インバータロール22からインバータピンチロール23が離間する。また、規制部材460が供給部材44から退避(離間)する。
ここで本実施形態における原稿送り装置10の動作を図26〜図28を用いて説明する。なお、図26は、原稿の片面の画像を読み取る場合の原稿送り装置10の動作を示し、図27および図28は、原稿の両面の画像を読み取る場合の原稿送り装置10の動作を示している。ここで搬送機構コントロール825は、原稿の画像を読み取るに際し図10で示した処理と同様の処理を実行する。
まず原稿の片面の画像を読み取る場合の原稿送り装置10の動作について説明する。
まず搬送機構コントロール825は、図10のステップ101と同様の処理、即ちゲート25の下降を実行する。具体的には、図26(A)に示すように、搬送機構コントロール825は、まずソレノイドR3をオンにする。これにより、規制部材460が供給部材44から退避し、供給部材44の回転が可能となる。また、突出部材70が、ソレノイドR3の駆動部71により引かれ、第8シャフト418が回転する。これにより、インバータロール22からインバータピンチロール23が離間する。
次いで、搬送機構コントロール825は、第2モータM2を正方向に、予め定められたステップ数回転させる。この結果、供給部材44の回転が開始され、同図(B)に示すように、ゲート25が下降する。また、ゲート25の下降により、ナジャーロール13が下降し、原稿積載部11に載せられた原稿にナジャーロール13が接触する。
次いで、搬送機構コントロール825は、ソレノイドR3をオフとする。この結果、規制部材460が供給部材44に接触し、供給部材44の回転が規制される。また、駆動部71が進出し、突出部材70を介し第8シャフト418の回転が行われる。これにより、同図(C)に示すように、インバータピンチロール23がインバータロール22に接触する。
その後、搬送機構コントロール825は、上記ステップ102と同様の処理、即ち原稿の搬送を開始する。これにより1枚目の原稿の搬送が行われるとともに、この1枚目の原稿が原稿排出部12に排出される(同図(C)参照)。なお、原稿の搬送開始から原稿排出部12への原稿の排出までの動作は、第1の実施形態と同様であるため詳細な説明を省略する。
次いで、搬送機構コントロール825は、上記ステップ103と同様の処理、即ち第1センサS1からの出力に基づき、搬送すべき次の原稿が存在するか否かを判断する。ここで、次の原稿が存在すると判断した場合、第1モータM1および第2モータM2を上記と同様に制御し、この次の原稿の搬送を行う。
一方で、次の原稿が存在しないと判断した場合、上記ステップ104と同様に、ゲート25の上昇を実行し処理を終了する。例えば、図26(D)に示すように原稿が存在しない場合、搬送機構コントロール825は、まずソレノイドR3をオンにする。これにより、規制部材460が供給部材44から退避し、供給部材44の回転が可能となる。また、突出部材70が、ソレノイドR3の駆動部71により引かれ、第8シャフト418が回転する。これにより、インバータロール22からインバータピンチロール23が離間する。
次いで、搬送機構コントロール825は、同図(D)に示すように、第2モータM2の逆転を行う。これによって、ゲート25が上昇するとともに、ゲート25によりナジャーロール13も上昇する。
次に、原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置10の動作について図27および図28を用いて説明する。
搬送機構コントロール825は、まず上記ステップ101と同じ処理、即ちゲート25の下降を行う。具体的は、図27(A)に示すようにソレノイドR3をオンとし、同図(B)に示すように第2モータM2を正転させる。
その後、搬送機構コントロール825は、上記ステップ102と同様の処理、即ち原稿の搬送を開始する。具体的には、第1モータM1および第2モータM2を制御し、第1の実施形態と同様に、まずインバータロール22まで原稿を搬送する(同図(C)参照)。
その後、搬送機構コントロール825は、同図(C)に示すようにインバータロール22の逆転を行った後、第1の実施形態と同じタイミングにて、同図(D)に示すようにソレノイドR3をオンにする。これにより、インバータロール22からインバータピンチロール23が離間する。
ところでソレノイドR3がオンされた場合、規制部材460の退避も行われるため、第2モータM2からの駆動力が供給部材44に対して供給される。この結果、供給部材44の回転も行われる。図8を用いて説明すると、時計回り方向への供給部材44の回転が行われる。付言すれば、第2突起444が上方へ移動するように第1突起443が下方に移動するように、供給部材44の回転が行われる。なお、供給部材44は、第1突起443が防止部材51における第2突出部513に突き当たることで、その回転が規制される。ここで、第1突起443が第2突出部513に突き当たった後は、トルクリミッタ456(図4参照)によって第2モータM2から供給部材44への駆動力の伝達が停止される。このため、供給部材44などの破損等が防止される。
次いで、搬送機構コントロール825は、図28(A)に示すように、第1の実施形態と同じタイミングにてソレノイドR3をオフとし、インバータロール22にインバータピンチロール23を接触させる。次いで、図27(C)〜(D)、図28(A)に示した動作を再度実行し、原稿排出部12へ原稿を排出する。即ち、反転排出のため、第2搬送路32へ再度原稿を搬送した後、原稿排出部12へ原稿を排出する。
次いで、搬送機構コントロール825は、上記ステップ103と同様の処理、即ち第1センサS1からの出力に基づき、搬送すべき次の原稿が存在するか否かを判断する。ここで、次の原稿が存在すると判断した場合、第1モータM1および第2モータM2を上記と同様に制御し、この次の原稿の搬送を行う。
一方で、次の原稿が存在しないと判断した場合、上記ステップ104と同様に、ゲート25の上昇を実行し処理を終了する。例えば、図28(B)に示すように原稿が存在しない場合、搬送機構コントロール825は、まずソレノイドR3をオンにする。これにより、規制部材460が供給部材44から退避し、供給部材44の回転が可能となる。また、突出部材70が、ソレノイドR3の駆動部71により引かれ、第8シャフト418が回転する。これにより、インバータロール22からインバータピンチロール23が離間する。
次いで、搬送機構コントロール825は、第2モータM2の逆転を行う。これによって、ゲート25が上昇するとともに、ゲート25によりナジャーロール13も上昇する。
第1の実施形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。 処理装置を説明するためのブロック図である。 原稿送り装置をフロント側から眺めた場合の斜視図である。 原稿送り装置をリア側からの眺めた場合の斜視図である。 原稿送り装置の上面図である。 フィードロールの周辺における構成を示した図である。 原稿送り装置をフロント側から眺めた場合の斜視図である。 伝達部材、供給部材、および防止部材を説明するための図である。 伝達部材および供給部材の動作を説明するための図である。 原稿の片面を読み取る際に処理装置の搬送機構コントロールが実行する処理を示したフローチャートである。 原稿の片面を読み取る際の原稿送り装置の動作を示した図である。 原稿の片面を読み取る際の原稿送り装置の動作を示した図である。 原稿の片面を読み取る際の原稿送り装置の動作を示した図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の原稿送り装置の動作について説明する図である。 カバー部材を含め原稿送り装置を示した斜視図である。 カバー部材を含め原稿送り装置を示した斜視図である。 ガイド部材が上方へ回転する際の供給部材、伝達部材等の動作を示した図である。 カバー部材が閉じられた後の供給部材等の動作を示した図である。 第2の実施形態における原稿送り装置の一部をリア側から示した斜視図である。 原稿の片面の画像を読み取る場合の原稿送り装置の動作を示した図である。 原稿の両面の画像を読み取る場合の原稿送り装置の動作を示した図である。 原稿の両面の画像を読み取る場合の原稿送り装置の動作を示した図である。
符号の説明
1…画像読み取り装置、11…原稿積載部、13…ナジャーロール、16…テイクアウェイロール、22…インバータロール、23…インバータピンチロール、25…ゲート、31…第1搬送路、32…第2搬送路、43…伝達部材、44…供給部材、50…ガイド部材、60…カバー部材、96…CCDイメージセンサ、415…第5シャフト、456…トルクリミッタ、457…回転部材、458…伝達ギア、459…回転ギア、460…規制部材、M2…第2モータ、R1…第1ソレノイド、R3…ソレノイド

Claims (2)

  1. 原稿が積載される原稿積載部と、
    前記原稿積載部に積載された原稿が搬送される搬送経路と、
    前記搬送経路への突出および当該搬送経路からの退避が可能に設けられ、前記原稿積載部に積載される原稿が突き当てられる突き当て部材と、
    前記原稿積載部に積載された原稿を前記搬送経路に送り出す送り出し部材と、
    前記送り出し部材により前記搬送経路に送り出された原稿の画像を読み取る読み取り部と、
    前記送り出し部材を回転駆動するモータと、
    前記モータからの駆動力を用いて前記突き当て部材の前記突出及び前記退避を行う駆動機構と、
    前記駆動機構への前記モータからの駆動力の伝達および当該伝達の遮断を行う伝達/遮断手段と、
    前記モータを駆動し前記突き当て部材の前記突出を行う制御手段と、
    を備え、
    前記送り出し部材は、前記モータが前記制御手段により駆動され前記突き当て部材が突出する際、当該モータにより回転駆動されるとともに当該回転駆動を行いながら前記原稿積載部から離れる方向に移動し、
    前記制御手段は、前記送り出し部材が前記原稿積載部に接触している状態にて前記突き当て部材の前記突出を行う際、当該送り出し部材が当該原稿積載部から離間するまで第1の回転数にて前記モータを駆動し、当該送り出し部材が当該原稿積載部から離間した後に当該第1の回転数よりも大きい第2の回転数にて当該モータを駆動することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 原稿が積載される原稿積載部と、
    前記原稿積載部に積載された原稿が搬送される搬送経路と、
    前記搬送経路への突出および当該搬送経路からの退避が可能に設けられ、前記原稿積載部に積載される原稿が突き当てられる突き当て部材と、
    前記原稿積載部に積載された原稿を前記搬送経路に送り出す送り出し部材と、
    前記送り出し部材により前記搬送経路に送り出された原稿の画像を読み取る読み取り部と、
    前記送り出し部材を回転駆動する駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を用いて前記突き当て部材の前記突出及び前記退避を行う駆動機構と、
    前記駆動機構への前記駆動源からの駆動力の伝達および当該伝達の遮断を行う伝達/遮断手段と、
    前記駆動源により第1の方向に回転し、前記搬送経路により搬送されてきた原稿を前記読み取り部による読み取り位置へ向けて搬送するとともに、前記突き当て部材が突出する際に当該駆動源により当該第1の方向とは逆方向へ回転する逆転部材と、
    前記読み取り部により画像が読み取られた原稿を表裏を反転させて前記逆転部材へ搬送する搬送手段と、
    前記駆動源を駆動し前記突き当て部材の前記突出を行う制御手段と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記搬送経路により搬送されてきた原稿が前記逆転部材を通過後、前記搬送手段により表裏が反転された当該原稿が当該逆転部材に達する前に、前記駆動源を駆動し前記突き当て部材の前記突出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
JP2008242306A 2008-09-22 2008-09-22 画像読み取り装置およびシート供給装置 Expired - Fee Related JP4849110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242306A JP4849110B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 画像読み取り装置およびシート供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242306A JP4849110B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 画像読み取り装置およびシート供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010070367A JP2010070367A (ja) 2010-04-02
JP4849110B2 true JP4849110B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=42202521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008242306A Expired - Fee Related JP4849110B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 画像読み取り装置およびシート供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4849110B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11814255B2 (en) 2020-11-09 2023-11-14 Seiko Epson Corporation Medium-transporting device and image reading apparatus

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3025915B2 (ja) * 1991-01-16 2000-03-27 株式会社リコー 給紙装置
JP3184683B2 (ja) * 1993-11-04 2001-07-09 キヤノン株式会社 シート材給送装置及び画像読取装置
JP4371474B2 (ja) * 1999-07-07 2009-11-25 キヤノン株式会社 シート材搬送装置及び画像読取装置
JP3832210B2 (ja) * 2000-08-30 2006-10-11 富士ゼロックス株式会社 用紙供給装置及びこれを用いた画像形成システム
JP2003046714A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Canon Inc 原稿搬送装置及び画像形成装置
JP4298525B2 (ja) * 2004-01-15 2009-07-22 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像読取装置
JP4328272B2 (ja) * 2004-08-23 2009-09-09 キヤノン電子株式会社 シート給送装置及び画像処理装置
JP2006080842A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 原稿読取装置
JP2006103840A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Canon Finetech Inc シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010070367A (ja) 2010-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8544840B2 (en) Automatic document feeder
US8636275B2 (en) Automatic document feeder and image forming apparatus including the same
JP4605563B2 (ja) 自動原稿給送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2009296530A (ja) 画像処理装置
JP4298525B2 (ja) シート搬送装置及び画像読取装置
JP5621512B2 (ja) 自動原稿搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
US8654364B2 (en) Document feeding device and image forming apparatus in which even small-sized documents can be properly transported
JP2007096803A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2007070033A (ja) 自動原稿搬送装置及び画像読取装置
JP4849110B2 (ja) 画像読み取り装置およびシート供給装置
JP4660415B2 (ja) 紙送り装置及びこれを用いた原稿給送装置
JP2011073833A (ja) シート給紙装置、及び、画像読取装置
JP3931865B2 (ja) 自動原稿送り装置
JP2006103844A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2002193472A (ja) シート材搬送装置
JP2005015122A (ja) 自動原稿搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP3576726B2 (ja) シート給送装置、及び該シート給送装置を備えた画像形成装置
JP3576732B2 (ja) 自動シート材送り装置、及び該自動シート材送り装置を備えた画像形成装置
JP2003098767A (ja) 原稿搬送装置及び画像形成装置
JP7283281B2 (ja) 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置
JP5704321B2 (ja) 媒体搬送装置、スキャナ装置、記録装置
JP5421023B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像読取装置
JP2009263128A (ja) ベルトユニット、画像読取装置及び画像形成装置。
JP3825931B2 (ja) 原稿自動搬送装置及び画像形成装置
JP2006306565A (ja) シート処理装置、および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4849110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees