JP2006103840A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートを積載する際、シート給送手段を退避位置に移動させることのできるシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 給紙トレイ上に積載されたシートPに当接してシートPを送り出すシート給送手段4bを、移動手段により、シートPと当接してシートPを送り出す給送位置又は給紙トレイ3から離間し、給紙トレイ上へのシートPの積載を妨げない退避位置に移動させる。そして、給紙トレイ3にシートPが載置された際には、給紙トレイ3にシートPが載置されたことを検出するシート積載検出手段S1〜S4からの検出信号に基づいて移動手段を駆動し、シート給送手段4bを退避位置へ移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 給紙トレイ上に積載されたシートPに当接してシートPを送り出すシート給送手段4bを、移動手段により、シートPと当接してシートPを送り出す給送位置又は給紙トレイ3から離間し、給紙トレイ上へのシートPの積載を妨げない退避位置に移動させる。そして、給紙トレイ3にシートPが載置された際には、給紙トレイ3にシートPが載置されたことを検出するシート積載検出手段S1〜S4からの検出信号に基づいて移動手段を駆動し、シート給送手段4bを退避位置へ移動させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に給紙トレイ上に積載されたシートに当接してシートを送り出すシート給送手段の位置制御に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、シート給送装置の一例である原稿送り装置と、原稿送り装置によって送り出されるシートの一例である原稿の画像を読み取る画像読取部と、画像読取部によって読み取った画像に応じて画像を形成する画像形成部とを有するものがある。
そして、このような画像形成装置の原稿送り装置の給紙部としては、原稿を送り出す際、給紙トレイの上方に昇降自在に設けられたシート給送手段の一例としてのピックアップローラを下降させて給紙トレイ上のシートに当接させ、この後、ピックアップローラによりシートを送り出し、このシートを給紙ローラと、この給紙ローラと当接する分離部材とからなる分離搬送手段により1枚に分離して給紙している。
なお、このように1枚ずつ分離されたシートは、この後、給紙ローラにより送られて停止しているレジストローラに突き当たり、撓みながら停止する。そして、このように撓むことにより、シートの斜行が補正される。
ところで、ピックアップローラ及び給紙ローラは、給紙駆動モータの正転方向の回転により回転し、レジストローラは給紙駆動モータの逆転方向により回転する構成が知られており、このような構成によれば、レジストローラに到達して斜行が補正されたシートは、この後、給紙駆動モータの逆回転によって回転するレジストローラにより、下流にある読み取り部へ搬送される。
ここで、このように給紙駆動モータが逆回転すると、ピックアップローラはシートと当接した給送位置から上昇し、給紙口から待避するように構成されている。そして、搬送するシートが複数枚あるときは、この動作を繰り返すことにより、給紙トレイ上の全てのシートを読み取り部へ搬送する。
なお、シートが最後の場合も同様に、ピックアップローラは、下降してシートと当接してシートを送り出し、この後、給送位置から上昇し、給紙口から待避した位置で動作を終了する。そして、このようにシートがなくなった場合には、ピックアップローラを給紙口から待避させることにより、次のシートをセットする際、シートを給紙口から容易に進入させることができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このような従来の原稿送り装置及びこれを備えた画像形成装置においては、既述したようにピックアップローラは、最後のシートを送り出した後、言い換えれば、給紙トレイ上にシートがなくなったとき、給紙口から退避してシートの積載、挿入の妨げにならないよう構成されている。
しかし、このようにピックアップローラを給紙口から待避する待避位置に移動させた場合、このピックアップローラを保持する手段は、給紙ローラ部の摩擦力、給紙モータの保持トルクによってピックアップローラを退避位置に保持することができるように構成されており、このため給紙部に振動やショックを加えられると、ピックアップローラの位置が待避位置より下降することがある。
そして、このようにピックアップローラが下降すると、シート積載時、シート先端がピックアップローラに引っかかり、シートを積載しにくくなるという問題が生ずる。特に、先端が上方向にカールしたシートでは、更に積載しにくくなってしまう。
一方、シートを給紙トレイに積載する際、原稿の先端が給紙口から奥に入り込むことがないよう、給紙口にはストッパ部材が設けられているが、このストッパ部材は、ピックアップローラの位置に応じて移動する保持手段によって保持されることにより、所定の大きさの保持力を得るように構成されてきる。
しかし、このようにピックアップローラが下降すると、保持手段によるストッパ部材の保持力が解除されやすくなり、この結果、原稿の先端が給紙口に入り込みやすくなり、給紙不良や重送といった問題が発生し易くなる。
そこで、本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、シートを積載する際、ピックアップローラ(シート給送手段)を退避位置に移動させることのできる原稿送り装置(シート給送装置)及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、給紙トレイ上に積載されたシートに当接して前記シートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により送り出されたシートを1枚ずつ分離して搬送する分離搬送手段とを備えたシート給送装置において、前記シート給送手段を、前記シートと当接して該シートを送り出す給送位置又は前記給紙トレイから離間し、前記給紙トレイ上への前記シートの積載を妨げない退避位置に移動させる移動手段と、前記給紙トレイにシートが載置されたことを検出するシート積載検出手段と、を備え、前記給紙トレイにシートが載置された際、前記シート給送手段を前記退避位置へ移動させるように前記シート積載検出手段からの検出信号に基づき前記移動手段を駆動することを特徴とするものである。
本発明のように、給紙トレイにシートが載置された際、給紙トレイにシートが載置されたことを検出するシート積載検出手段からの検出信号に基づいて移動手段を駆動し、シート給送手段を給紙トレイから離間した退避位置へ移動させるようにする。これにより、シート給送手段が、外部からの振動や衝撃などで退避位置から移動した場合でも、シートを積載する際には、シート給送手段を退避位置に移動させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一例である原稿送り装置を備えた画像形成装置(複写機)の概略構成を示す図である。
同図において、1は画像形成装置であり、この画像形成装置1は画像形成装置本体(以下、装置本体という)1Aと、装置本体1Aの上面に取り付けられた原稿送り装置2と、装置本体1Aの上部に設けられた画像読取部1Bと、画像読取部1Bの下方に設けられた画像形成部1Cとを備えている。
ここで、原稿送り装置2は給紙トレイ3に載置された原稿Pを装置本体1Aの上面に設けられたプラテンガラス21の上面を通過するように搬送するためのものであり、図2に示すように、給紙トレイ3と、給紙トレイ3の上方に昇降自在に設けられたシート給送手段の一例としてのピックアップローラ4b及び分離搬送手段の一例としての給紙ローラ4aを備えた給送部4とを備えている。
そして、原稿画像を読み取る際には、まず給紙トレイ3に載置された原稿Pをピックアップローラ4b及び給紙ローラ4aを備えた給送部4により1枚づつ順次分離して停止状態のレジストローラ対5に搬送するようにしている。そして、この停止状態のレジストローラ対5に原稿Pを当接させることにより、原稿Pにループを形成し、これにより原稿Pの斜行を補正するようにしている。
次に、このように斜行を補正した後、レジストローラ対5を回転させることにより原稿Pを導入パス7に進入させ、この後、導入パス7に設けられた導入搬送ローラ対6によりプラテンガラス上の読取位置8を通過させるようにしている。そして、原稿Pがこの読取位置8を通過するとき、原稿表面に形成された画像が画像読取部1Bにより読み取られるようになっている。
なお、読取位置8を通過した原稿Pは排出パス9を通り、排出搬送駆動ローラ対10、反転従動ローラ11b及び反転駆動ローラ11aにより構成される反転ローラ対11により排出トレイ12上に排出される。
また、原稿Pの表裏両面を読み取る場合には、読取位置8を通過した原稿Pは、この後、所定のタイミングで反転する反転ローラ対11の反転駆動ローラ11aにより、反転パス9aを通過して再度レジストローラ対5へ送られ、表面読み取りと同様に、レジストローラ対5で斜行を補正された後、導入パス7を経て読取位置8で表面(このときは裏面)に形成された画像が読み取られるようになっている。
一方、画像読取部1Bは、読取位置8に設けられたガラス21上を通過する原稿Pに光を照射して原稿画像を読み取るものであり、読取位置8を通過する原稿Pに光を照射する照明系13を有している。そして、この照明系13により読取位置8を通過する原稿Pに光を照射することで得られる反射光をミラー14によって光学素子15(CCDあるいは他の素子)に結像させることにより、原稿画像を読み取るようにしている。
また、画像形成部1Cは、読み取られた原稿画像に対応したトナー像を形成するものであり、不図示の露光手段による原稿画像に対応した露光により表面に潜像が形成される感光体ドラム16を備えている。そして、この潜像を不図示のトナー供給装置から供給されたトナーによって現像することにより、感光体ドラム上にトナー像が形成されるようになっている。
なお、17は紙あるいは、プラスチックフィルム等のシートである記録媒体を収容するカセットであり、このカセット17に収納された不図示の記録媒体はCPU29からの記録信号に応じてピックアップローラ17a等により送り出された後、レジストローラ17bにより所定のタイミングで感光体ドラム16と対向する位置まで供給され、転写装置18によって感光体ドラム16に形成されたトナー像が転写されるようになっている。
そして、このようにトナー像が転写された記録媒体は定着装置19に送られてトナー像が定着され、この後、排紙トレイ19aに排出されるようになっている。なお、記録媒体の両面に画像を形成する場合には、定着装置19によってトナー像が定着された後、記録媒体は、定着装置19の下流側に設けた両面パス20を通って再び感光体ドラム16、転写装置18の間に送られて裏面に対しトナー像が形成されるようになっている。
ところで、原稿送り装置2は図3に示すように給紙ローラ4a等を駆動する給紙モータM1と、図4に示すように反転駆動ローラ11等を駆動する搬送モータM2を備えている。
次に、このような原稿送り装置2のローラ駆動機構について図3及び図4を用いて説明する。
ここで、図3は正逆転自在な給紙モータM1の駆動伝達系を示すものであり、同図で示すように給紙モータM1の正転駆動はプーリP1からプーリP2にタイミングベルトT1を介して伝達され、プーリP2の駆動はギアZ1、ギアZ2及び給紙ローラ4aの駆動軸34に取り付けられたギアZ3の順に伝達され、これにより給紙ローラ4aが原稿を給紙する方向に回転する。
さらに、給紙ローラ4aの駆動軸34には、プーリP3が設けられており、ピックアップローラ4bの軸35に設けられたプーリP4との間に張架したタイミングベルトT2を介してピックアップローラ4bにも駆動が伝達される。
なお、給紙ローラ4aの駆動軸34には、バネクラッチX,Yがピックアップローラ4bを回転自在に支持するホルダの一例としての昇降アーム4cの一端側が上下方向に回動自在に取り付けられており、この駆動軸34の給紙方向の回転(給紙モータM1の正転駆動)により昇降アーム4cが下方回動してピックアップローラ4bが下降するようになっている。
ここで、本実施の形態においては、これら給紙ローラ4aを正逆回転させる駆動手段の一例としての給紙モータM1と、給紙ローラ4aと、ピックアップローラ4bを回転自在に保持すると共に、給紙ローラ4aの正逆回転に伴ってピックアップローラ4bを後述する給送位置又は退避位置に移動させる方向に移動するように構成された昇降アーム4cとにより、ピックアップローラ4bを移動させる移動手段が構成される。
そして、この後、ピックアップローラ4bが原稿に接触すると、バネクラッチX,Yの作用により昇降アーム4cに対して給紙ローラ4aの駆動軸34は空転するように構成している。
またこのとき、レジストローラ対5を構成するレジスト駆動ローラ5aは、その駆動軸36に設けられたプーリP5と、プーリP2と同軸に設けられたプーリP6に張架したタイミングベルトT3により連結されているが、プーリP5内に設けられたワンウェイクラッチOW1の作用で回転しないようになっている。
一方、給紙モータM1が逆転駆動されると、この逆転駆動はプーリP1からプーリP2、プーリP6、プーリP5に順次伝達され、これによりレジスト駆動ローラ5aは給紙方向に回転する。
またこのとき、給紙ローラ4aの駆動軸34にも給紙モータM1の逆転駆動が伝達され、これにより昇降アーム4cが上方回動し、ピックアップローラ4bが上昇する。ここで、給紙ローラ4aはその内部に設けられたワンウェイクラッチOW2の作用で回転しない。また、上方回動した昇降アーム4cは不図示の規制部材に当接し、さらにバネクラッチZの作用により昇降アーム4cに対して給紙ローラ4aの駆動軸34は空転するようになっている。
一方、図4は搬送モータM2の駆動伝達系を示すものであり、同図に示すように搬送モータM2の駆動は、その駆動軸37に設けられたプーリP7からタイミングベルトT4を介してプーリP8に伝達され、さらにプーリP8の同軸に設けられたプーリP9からタイミングベルトT6を介して排出搬送駆動ローラ対10を構成する排出搬送駆動ローラ10aの軸38に取り付けられたプーリP10に伝達され、これにより排出搬送駆動ローラ10aが正回転または逆回転するようになっている。
さらに、プーリP10に伝達された駆動は、タイミングベルトT7を介して導入搬送駆動ローラ6aの軸39に取り付けられたプーリP11に伝達され、これにより導入搬送駆動ローラ6aが正回転または逆回転するようになっている。
また、プーリP11に伝達された駆動は導入搬送駆動ローラ6aの軸39に取り付けられたプーリP14からタイミングベルトT8を介して後述する読み取りローラ22の軸43に取り付けられたプーリP15に伝達され、これにより読み取りローラ22が正転または逆回転するようになっている。
また、タイミングベルトT4を介してプーリP8に伝達された搬送モータM2の駆動は、プーリP8の同軸に設けられたプーリP12からタイミングベルトT5を介して反転駆動ローラ11aの軸40に取り付けられたプーリP13に伝達され、これにより反転駆動ローラ11aが正回転または逆回転するようになっている。
なお、この反転駆動ローラ11aには、図1に示すように反転従動ローラ11bが圧接ソレノイド30により接離可能となっている。ここで、この圧接ソレノイド30は、励磁(ON)されると反転従動ローラ11bを反転駆動ローラ11aに圧接する位置に移動させ、励磁を解除(OFF)されると、反転従動ローラ11bを反転駆動ローラ11aから離れる方向に付勢する付勢バネの作用により反転駆動ローラ11aから離間する位置に移動させるように構成されている。
一方、図2に示すように、給紙トレイ上に複数の原稿サイズを検知する第1〜第3原稿長さセンサS1,S2,S3が設けられており、この第1〜第3原稿長さセンサS1,S2,S3のON−OFF状態により給紙トレイ上に載置された原稿長さが検出される。原稿を案内する搬送経路中には、給紙トレイ3上に原稿Pが載置されたことを検知するエンプティセンサS4、給送部4とレジストローラ対5の間を搬送される原稿の端部を検知するレジストセンサS5、読取位置8の手前に設けられ原稿Pの端部を検知するリードセンサS6、読取位置8から排出される原稿Pの端部を検知する排出センサS7がそれぞれ設けられている。
そして、これらのセンサS1〜S7は、図5に示すように装置全体の駆動を制御する、例えば図8に示す動作手順に対応するプログラム等の制御シーケンスソフトが格納されたROMを内蔵するCPU29に接続されており、このCPU29は、各センサS1〜S7からの検知信号に基づいて、前述した各モータM1,M2の駆動を制御すると共に圧接ソレノイド30の励磁及び励磁の解除を行うようにしている。
図7は原稿送り装置2の給紙部構成を示す図である。
図7において、60は給紙トレイ3に載置される原稿の原稿送り出し方向下流側端である先端に当接して原稿の位置を規制するストッパ部材であり、このストッパ部材60は外装カバー70に回動自在に取り付けられると共に、ピックアップローラ4bと給紙ローラ4aとの間に配置され、給紙ローラ4aの両側に、それぞれに設けられている。
ここで、このストッパ部材60は、ピックアップローラ4bの昇降動作に連動して給紙トレイ3に載置される原稿の先端を規制する位置と、給紙方向下流側に所定量回動した位置とに移動可能に構成されている。さらに、このストッパ部材60は、回動移動した位置において、ピックアップローラ4bにより送り出される原稿の先端により押し上げられて給紙路71の給紙口72から待避する位置に回動するように構成されている。
次に、このようなストッパ部材60の昇降動作について図7を用いて説明する。
図7の(a)は原稿Pを給紙トレイ3上に載置した状態を示す図であり、この状態のときピックアップローラ4bは原稿Pの積載を妨げない上昇(退避)位置にあり、ストッパ部材60は給紙口72を塞ぐ位置(第1の位置)にある。
なお、このとき、ストッパ部材60は、ピックアップローラ4bの軸18bに自由に回転可能に取り付けられた規制部材61により給紙方向への回動を規制されている。このため、この状態で給紙路71の給紙口72に原稿Pを進入させると、原稿Pの先端はストッパ部材60の一端部に突き当たって、それ以上の進入が妨げられ、給紙トレイ3上の適正な位置に載置される。
一方、画像読取装置1からの原稿給紙指令により、ピックアップローラ4bが下降し、原稿Pと当接して原稿Pを送り出す給送位置に移動すると、図7の(b)に示すように、規制部材61が給紙路71の給紙口72の上側ガイドに設けられた解除部材63と当接して上方に回動し、これにより規制部材61はストッパ部材60から離間する。これにより、ストッパ部材60の規制部材61による給紙方向への規制が解除される。
この時、規制部材61はピックアップローラ4bが退避位置にあるときスットパ部材60の保持力が最大になり、ピックアップローラ4bの位置が退避位置より下がっていると、十分な保持力を維持できないことがある。
そこで、本実施の形態においては、給紙トレイ3上に原稿が載置されたことが検知されると、給紙モータM1を所定時間逆転駆動するようにしている。そして、このように給紙モータM1を逆転駆動することにより、それまでピックアップローラ4bが、どの位置にあっても、退避位置まで上昇し、給紙口72から退避する。これにより、規制部材61は、ストッパ部材60の回動を規制する適正位置に移動し、この結果、ストッパ部材60の保持力が所定の大きさとなり、確実に原稿位置を規制することができる。
次に、このような構成の原稿送り装置2の原稿給紙制御動作を図8に示すフローチャートに従って説明する。
画像形成装置1からの原稿給紙指令が入力されると、CPU29は、まずシート積載検出手段を構成する給紙トレイ3上の原稿サイズ検知センサS1〜S3のいずれか、またはエンプティセンサS4がONであるかを判断し(S100)、これらのセンサのいずれかがONとなると(S100のY)、給紙トレイ3上に原稿が載置されたことを検知し、給紙モータM1を所定時間逆転駆動する(S101)。これにより、ピックアップローラ4bは、そのときどの位置にあっても最上位位置(退避位置)まで上昇し、給紙口から退避する。
そして、このようにピックアップローラ4bが最上位位置まで上昇すると、ピックアップローラ4bの軸18bに取り付けられた規制部材61がストッパ部材60に当接し、これによりストッパ部材60の給紙方向への回動が規制され、ストッパ部材60の規制力が増加する。この結果、ストッパ部材60は、原稿の進入を防ぐことができ、原稿を給紙トレイ3上の適正な位置に載置することができる。
次に、CPU29は、スタート信号を受信すると(S102のY)、給紙モータM1を正転駆動する(S103)。これにより、ピックアップローラ4bが回転しながら下降して原稿に当接し、この後、ピックアップローラ4bの回転により、原稿が搬送される。なお、このときピックアップローラ4bと給紙ローラ4aは、原稿送り方向に回転されるが、レジストローラ対5はワンウェイクラッチWO2の作用によって回転しない。
次に、レジストセンサS5が給送された原稿の先端を検知してONとなり(S104のY)、この後、所定時間t1が経過すると(S105のY)、給紙モータM1は一旦停止する(S106)。なお、このように給紙モータM1が停止したとき、原稿の先端はレジストローラ対5のニップ部に当て付けられてたわみが形成されており、このようにたわみが形成される際、原稿の先端が整合され斜行が除去される。
次に、このような一旦停止後、所定時間t2が経過すると(S107のY)、給紙モータM1は逆転駆動されると共に、搬送モータM2が正転駆動される(S108)。ここで、このように給紙モータM1が逆転駆動されると、ピックアップローラ4bは負荷とならないように原稿から離間する位置に上昇し、また給紙ローラ4aは、ワンウェイクラッチWO1の作用によって駆動が断たれ、レジストローラ対5のレジスト駆動ローラ5aは原稿送り方向に回転される。
そして、このようなモータM1,M2の回転駆動により、原稿は給紙路から搬送路7に搬送され、リードセンサS6が原稿Pの先端の通過を検知した後(S109のY)、所定時間経過して原稿の表面(片面)は読取手段によって読取が開始される(S110)。
ところで、既述したように給紙トレイ3に原稿が載置された際、原稿サイズ検知センサS1〜S3のいずれか、またはエンプティセンサS4からの検出信号に基づいて給紙モータM1を駆動し、ピックアップローラ4bを給紙口から退避した退避位置へ移動させるようにすることにより、ピックアップローラ4bが、外部からの振動や衝撃などで退避位置から移動した場合でも、ピックアップローラ4bを退避位置へ戻すことができる。
そして、このように構成することにより、ロック機構を設けることなく、給紙トレイ上に原稿が積載された際には、ピックアップローラ4bを退避位置に移動させることができるので、安価でかつ、単純な構成でピックアップローラ4bの位置制御を行うことができる。
なお、これまでの説明においては、原稿送り装置を複写機に設けた場合について述べてきたが、本発明は、これに限らずプリンタ等の画像形成装置に装備することができるのは言うまでもない。また、本発明の構成をカセット17に収納された不図示の記録媒体(シート)を画像形成部1Cに搬送するシート給送部に適用することが出来るのも言うまでもない。
さらに、これまでの説明においては、シート積載検出手段からの検出信号に基づいて移動手段を駆動し、シート給送手段を退避位置へ移動させる位置制御手段の一例としてのCPU29を装置本体1Aに設けた場合について説明したが、この位置制御手段を原稿送り装置2に設けるようにしても良い。
また、これまではシート積載検出手段として原稿サイズ検知センサS1〜S3及びエンプティセンサS4を用いたが、シート積載検出手段としては少なくとも1つのセンサを準備すれば良い。
1 画像形成装置
1A 装置本体
1B 画像読取部
1C 画像形成部
2 原稿送り装置(シート給送装置)
3 給紙トレイ
4b ピックアップローラ(シート給送手段)
29 CPU
60 ストッパ部材
61 規制部材
71 給紙路
72 給紙口
M1 給紙モータ
M2 搬送モータ
P 原稿(シート)
S1 第1原稿長さセンサ
S2 第2原稿長さセンサ
S3 第3原稿長さセンサ
S4 エンプティセンサ
1A 装置本体
1B 画像読取部
1C 画像形成部
2 原稿送り装置(シート給送装置)
3 給紙トレイ
4b ピックアップローラ(シート給送手段)
29 CPU
60 ストッパ部材
61 規制部材
71 給紙路
72 給紙口
M1 給紙モータ
M2 搬送モータ
P 原稿(シート)
S1 第1原稿長さセンサ
S2 第2原稿長さセンサ
S3 第3原稿長さセンサ
S4 エンプティセンサ
Claims (6)
- 給紙トレイ上に積載されたシートに当接して前記シートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により送り出されたシートを1枚ずつ分離して搬送する分離搬送手段とを備えたシート給送装置において、
前記シート給送手段を、前記シートと当接して該シートを送り出す給送位置又は前記給紙トレイから離間し、前記給紙トレイ上への前記シートの積載を妨げない退避位置に移動させる移動手段と、
前記給紙トレイにシートが載置されたことを検出するシート積載検出手段と、
を備え、
前記給紙トレイにシートが載置された際、前記シート給送手段を前記退避位置へ移動させるように前記シート積載検出手段からの検出信号に基づき前記移動手段を駆動することを特徴とするシート給送装置。 - 前記給紙トレイにシートが載置された際、前記給紙トレイに載置されたシートの送り出し方向下流側端に当接するストッパ部材を備え、
前記ストッパ部材は、前記シート給送手段が前記給送位置に移動した際には前記シートを送り出すことが可能な状態となり、前記シート給送手段が前記退避位置に移動した際には前記シートを所定の位置に保持する保持力を有する状態となることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。 - 前記シート積載検出手段を、前記給紙トレイ上に1つ又は複数配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のシート給送装置。
- 前記移動手段は、前記分離搬送手段を正逆回転させる駆動手段と、前記シート給送手段を回転自在に保持すると共に、前記分離搬送手段の正逆回転に伴って前記シート給送手段を前記給送位置又は前記退避位置に移動させる方向に移動するように構成されたホルダとを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置と、前記シート給送装置によって送り出されたシートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部によって読み取った画像に応じて画像を形成する画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記シート積載検出手段からの検出信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記シート給送手段を前記退避位置へ移動させる位置制御手段を、前記シート給送装置又は画像形成装置本体に設けたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004290810A JP2006103840A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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