JP2005015122A - 自動原稿搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ADFの排紙トレイ上の原稿とり忘れを防止する。
読み取り済の原稿によって排紙口はふさがれ、JAMが発生するのを防止する。
【解決手段】原稿読みとり動作終了後、給紙トレイを上昇させる。
それにより、排紙トレイ上の原稿の視認性を向上させ原稿取り忘れ防止を促がす。
【選択図】 図1
読み取り済の原稿によって排紙口はふさがれ、JAMが発生するのを防止する。
【解決手段】原稿読みとり動作終了後、給紙トレイを上昇させる。
それにより、排紙トレイ上の原稿の視認性を向上させ原稿取り忘れ防止を促がす。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スキャナ、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿の画像を読み取ったり、シート材上に画像を形成する、画像読取手段や画像形成手段を備えたシート材処理装置に関し、特に、このシート材処理装置に備えられた、シート材を搬送するためのシート材搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート材搬送装置として、たとえば、原稿搬送装置は複写機などの画像形成装置の画像読み取り部に原稿(シート材)を搬送積載して自動的に給紙する原稿自動送り装置に適用され、原稿トレイに積載された複数の原稿を分離部で一枚一枚に分離して所定位置に給送させ、搬送しながら原稿画像を読み取り部で読み取る装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
又、流し読み系のADFにおいては、図6に示すように給紙トレイ1の真下に排紙トレイ9が、配設されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−51916号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、排紙トレイが、給紙トレイの真下に位置しているため、排紙紙の視認性が悪く、複写作業終了後に原稿を排紙トレイ9上に置き忘れることがしばしばあった。そして、置き忘れた原稿により排紙口をふさぎ、次の排出紙が、排出できずにJAMになるといった問題や、原稿に傷がついたり、他人に原稿を見られてしまったといった問題を生じていた。
【0006】
そのため排出紙の視認性を向上させるため排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設する。もしくは、給紙トレイを上方向に高くして、給紙トレイと排紙トレイの間の空間を広くする。
【0007】
又、原稿置き忘れ防止手段としては、コピー終了後、所定時間経過後に警告音を発生させる手段などが提案されていた。
【0008】
しかし、上記従来の原稿台上の原稿置き忘れ防止手段では、排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設することによりその分のスペースが必要となる。又、給紙トレイを高くすると、原稿のセットがしずらくなる。
【0009】
又、警告音が発生する場合も、時には大変な騒音となる。
などの問題が生じ、実用性が低かった。
【0010】
(発明の目的)
そこで本発明は、このような不具合を解決しようとするものである。
【0011】
即ち、省スペースで、騒音も防止でき、原稿台上の原稿の置き忘れを適切に防止することができる画像形成装置を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ADFにおいて給紙トレイと給紙トレイの下部に配設された排紙部と上記給紙トレイを昇降させる昇降機構と給紙トレイ上の原稿を検知する第1の検知手段とを設け上記検知手段の検知状態によって、給紙トレイの昇降動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
上記のADFにおいて排紙部上の原稿を検知する第2の検知手段を設け請求項1記載の検知手段と上記第2の検知手段の検知状態によって、給紙トレイの昇降動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0014】
上記のADFにおいて上記給紙トレイ上に置かれた原稿の読み取り動作が終了した所定時間後に上記第2の検知手段が排紙部上の原稿を検知すると上記給紙トレイが上昇することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【0015】
さらに、排紙部の原稿が取り除かれると検知すると、上昇している給紙トレイを下降させることを特徴とする請求項2,3記載の画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1において、本発明を適用したシート材搬送装置であるADF(自動原稿搬送装置)は、上方に給紙トレイ1(以下、原稿トレイ)を有し、その下方には排紙トレイ9が配置される。
【0017】
原稿トレイ1上のシート材としての原稿Pは、順次その最上紙から1枚毎に分離給紙され、シート材処理装置としての複写機本体1の読取位置である流し読みプラテンガラス(プラテン)4に搬送され、搬送しながら原稿Pの画像を読み込まれる。画像の読み込みが終了すると排紙トレイ9に排紙積載される。
複写機本体1は画像入力部101(以下リーダ部という)と画像出力部104(以下プリンタ部という)により構成されている。
【0018】
リーダ部101は、周知の画像読取手段で、原稿Pに記録された画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データとして入力するものであり、図示されていないが流し読みプラテン,ブックプラテン,ランプ,ミラーとを有するスキャナユニット,ミラー,レンズ,イメージセンサ等を有している。
【0019】
ADF2の原稿を読み込む際には、スキャナユニットは読み取り部の位置に停止して、移動する原稿Pの画像を読み込み、ADF2を使用しない場合は、プラテン3に載置される原稿Pをスキャナユニットの移動により原稿Pの画像を読み込む。
【0020】
プリンタ部104は周知の静電潜像画像形成を用いた画像形成手段である。
【0021】
尚、本発明はリーダ部150と、原稿搬送装置2が一体化された読取装置としても適用可能である。又、複写機本体1としては原稿搬送装置2を備えることも可能である。
【0022】
次に、原稿トレイ部について説明する。
【0023】
図1において、原稿トレイ1は、シート状の原稿Pを積載するためのものである。原稿トレイ1には一対の幅方向規制板が原稿の幅方向にスライド自在に配置されている。幅方向規制板によって原稿トレイ1に積載される原稿の幅方向を規制することで給送時の搬送安定性を確保できる。
【0024】
つぎに、分離部について説明する。
【0025】
原稿トレイ1の上方には、アームが、分離搬送ローラー6の回転中心に対し、ソレノイド等の駆動手段によって揺動し、アームの先端には給紙ローラ2が設けられている。給紙ローラー2は分離搬送ローラー8の回転駆動に連れて回転し、シート原稿Pを給紙する。
【0026】
給紙ローラー2は通常、ホームポジションである上方(図中実線位置)に待避している位置をとり、原稿セット作業を阻害しないようにしている。
【0027】
分離パッド21は分離搬送ローラー6の対向側に配置され、分離搬送ローラー6を加圧している。分離パッド21は分離搬送ローラー6より摩擦が若干小さいゴム材料などで形成され、給紙ローラー2にて給紙されるシート原稿Pを1枚毎にさばき、分離搬送ローラー6で分離給紙する。
【0028】
次に、搬送部について説明する。
【0029】
レジストローラー7は分離部にて給紙された原稿Pの先端をそろえるレジストローラーであり、レジストローラー7にシートを突き当て斜行を取っている。
【0030】
駆動回転体としての大ローラーは流し読みプラテン4の上方に位置し、外周はゴムで形成されている。また、大ローラーを加圧して従動する従動回転体としてのコロを配置し、大ローラー22とシート原稿Pをグリップして搬送する。
【0031】
搬送されるシート原稿Pは加圧コロ23,加圧コロ24,加圧コロ25と大ローラー22との挟持部に巻き付き反転しながら搬送される。また、加圧コロ24と加圧コロ25の間では搬送中の原稿Pの画像を読み取り部4にて読み込みを行う。
【0032】
排紙ローラー26は画像読み取りが終了した原稿Pを排紙トレイ9に排出するローラーである。
【0033】
次に、センサについて説明する。
【0034】
原稿トレイ1上には、シート原稿束Pがセットされたことを検出する透過型の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられている。
【0035】
また、サイドガイドの位置を検出する事により原稿トレイ1上にセットされた原稿束Pの幅方向の長さを検知する紙幅検知センサが原稿トレイ1の下部に設けられている。
【0036】
分離部とレジストローラー7の間にはシート原稿Pを検知するセンサ27が設けられ、分離給送されたシート原稿Pの先端を検知し、レジストローラー7への突き当て量を制御するタイミングなどを検知している。
【0037】
排紙ローラー26直前にはシートを検知する透過型光センサである排紙センサ28が設けられ、シートの排紙タイミングなどを検知している。
【0038】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の断面図で、原稿トレイ1は、回転支点1aを中心に回転自在に支持されている。原稿検知レバー3は、排紙トレイ9上の排出紙の有り無しを検知する。図3は、原稿トレイ1を回転させる駆動源の構成を示している。モーター13に連結し駆動伝達を行うギア14,15が、ADFのハウジング内に配設され、原稿トレイ1の回転支点1a軸上に配設され原稿トレイ1と一体のギア12と連結している。図3(a),(b)に示したようにモーター13が矢印(ハ)方向に回転すると原稿トレイ1は、図のように上方に回転する。逆にモーター13が矢印(二)方向に回転すると原稿トレイ1は、図のように下方向に回転する。又、原稿トレイ1の位置検知手段としてセンサ41により原稿トレイ1の位置を検出し、回転量は、モーター13の所定パルス数で制御する。
【0039】
次に本実施例の動作について、図2(a)〜(c)を用いて説明する。
【0040】
(a)は、原稿トレイ1上にある原稿10が、順に給送され、原稿画像の読み込みを行い、読み取り済の原稿が、排紙トレイ9上に排紙されている状態である。このとき原稿有り無し検知センサ3,5は、原稿が排紙トレイ上にあることを検知している。
【0041】
(b)は、1ジョブ(ある所定束)の原稿の読み取りが全て終了し、それらの原稿11が、排紙トレイ9上に排紙された状態である。このように、原稿トレイ上の原稿が、全て給送されたとセンサ40で検知し、排紙トレイ9上に原稿が排紙されたとセンサ28で検知した所定時間後に、原稿有り無し検知センサ3,5が原稿有りと検知していると原稿トレイ1は、図3で示した駆動源により矢印(イ)方向に回転せしめられ、上方へ、回転する。
【0042】
ここで、トレイ1が回転するまでの所定の時間は、トレイ上の原稿がなくなった時点でも、又は、画像形成が行われた後でも任意である。
【0043】
(c)は、排紙トレイ上の原稿11が、取り除かれた状態で、原稿有り無し検知センサで、原稿が取り除かれたことを検知している。原稿が取り除かれたことを検知すると所定の時間を経て原稿トレイ1は、駆動源13によって矢印(ロ)方向へ回転せしめられ原稿セット可能な位置(ホームポジション)に戻る。
【0044】
この動作は、実施例のように自動で行っても、手動で行うようにしてもかまわない。
【0045】
以上のように原稿の読み取りが終了すると原稿トレイ1が上方に回転することで排紙トレイ9上の空間が広がり、ユーザーに原稿がトレイ上にあることを積極的に分からすことができる。
【0046】
(実施例2)
次に第2の実施例について説明する。
【0047】
原稿トレイの動作については、第1の実施例と同じである。異なるところは、駆動源にある。
【0048】
図4は、本実施例を示す斜視図で、給紙ローラー2と原稿トレイ1の回転動作を同一の駆動源で行っていることを示している。給紙ローラー2は、タイミングベルト20を介して回転駆動され、原稿トレイ1は、ハウジングに配設された所定のギア18,17、とタイミングベルトによって回転伝達され原稿トレイ1上には、支点1a上に設けられたギア16がトルクリミッタ16を備えている。又、図に示すように、給紙ローラー2が、用紙給送方向に回転するときは、原稿トレイ1が下降する方向に回転し、ホームポジションにきたところでストッパーに突き当たる。このときトルクリミッタ16aが作動するようにギア配列されている。(図5、c)又、給紙ローラーが逆回転する方向にモーターが回転すると原稿トレイ1は上方向に回転する。(図5、b)以上のように駆動列を配列した。
【0049】
(実施例3)
図8に実施例3を示す。
【0050】
本実施例の異なるところは、原稿トレイ1の回転支点1aを用紙搬送方向に対し平行になるように配設したことにある。これにより排紙トレイ上の空間がさらに広がりより視認性が向上する。
【0051】
(実施例4)
図9に実施例4を示す。
【0052】
本実施例の異なるところは、原稿トレイ1が回転するのではなく、上方へスライド移動するように配設したことにある。これにより排紙トレイ上の空間がさらに広がりより視認性が向上する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明により原稿読み取り終了後、給紙トレイを上方向へ、上げるため、排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設することでスペースを必要としたり、給紙トレイを高くすることで、原稿のセットがしずらくなるといった問題や、警告音の発生により時には大変な騒音となるといった問題を生じることなく、排紙トレイ上の原稿の視認性を向上させ、複写作業終了後に排紙トレイ9上に原稿を置き忘れることがなくなる。
【0054】
それにより、置き忘れた原稿により排紙口をふさぎ、次の排出紙が、排出できずにJAMになるといった問題が解決できる。
【0055】
さらに、排紙トレイ上の空間が広がることにより排出紙の視認性だけでなく、用紙取り出し性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施例を示す動作説明図
【図3】本発明の第1の実施例を示す動作説明図
【図4】本発明の第2の実施例に用いたトレイ昇降の駆動部を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す動作説明図
【図6】従来例を示す図
【図7】従来例を示す図
【図8】実施例3を示す図
【図9】実施例4を示す図
【符号の説明】
1 給紙トレイ
2 給紙ローラー
3 排出紙検知レバー
5 排出紙検知センサ
9 排紙トレイ
13 駆動源
16a トルクリミッタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スキャナ、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿の画像を読み取ったり、シート材上に画像を形成する、画像読取手段や画像形成手段を備えたシート材処理装置に関し、特に、このシート材処理装置に備えられた、シート材を搬送するためのシート材搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート材搬送装置として、たとえば、原稿搬送装置は複写機などの画像形成装置の画像読み取り部に原稿(シート材)を搬送積載して自動的に給紙する原稿自動送り装置に適用され、原稿トレイに積載された複数の原稿を分離部で一枚一枚に分離して所定位置に給送させ、搬送しながら原稿画像を読み取り部で読み取る装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
又、流し読み系のADFにおいては、図6に示すように給紙トレイ1の真下に排紙トレイ9が、配設されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−51916号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、排紙トレイが、給紙トレイの真下に位置しているため、排紙紙の視認性が悪く、複写作業終了後に原稿を排紙トレイ9上に置き忘れることがしばしばあった。そして、置き忘れた原稿により排紙口をふさぎ、次の排出紙が、排出できずにJAMになるといった問題や、原稿に傷がついたり、他人に原稿を見られてしまったといった問題を生じていた。
【0006】
そのため排出紙の視認性を向上させるため排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設する。もしくは、給紙トレイを上方向に高くして、給紙トレイと排紙トレイの間の空間を広くする。
【0007】
又、原稿置き忘れ防止手段としては、コピー終了後、所定時間経過後に警告音を発生させる手段などが提案されていた。
【0008】
しかし、上記従来の原稿台上の原稿置き忘れ防止手段では、排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設することによりその分のスペースが必要となる。又、給紙トレイを高くすると、原稿のセットがしずらくなる。
【0009】
又、警告音が発生する場合も、時には大変な騒音となる。
などの問題が生じ、実用性が低かった。
【0010】
(発明の目的)
そこで本発明は、このような不具合を解決しようとするものである。
【0011】
即ち、省スペースで、騒音も防止でき、原稿台上の原稿の置き忘れを適切に防止することができる画像形成装置を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ADFにおいて給紙トレイと給紙トレイの下部に配設された排紙部と上記給紙トレイを昇降させる昇降機構と給紙トレイ上の原稿を検知する第1の検知手段とを設け上記検知手段の検知状態によって、給紙トレイの昇降動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
上記のADFにおいて排紙部上の原稿を検知する第2の検知手段を設け請求項1記載の検知手段と上記第2の検知手段の検知状態によって、給紙トレイの昇降動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0014】
上記のADFにおいて上記給紙トレイ上に置かれた原稿の読み取り動作が終了した所定時間後に上記第2の検知手段が排紙部上の原稿を検知すると上記給紙トレイが上昇することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【0015】
さらに、排紙部の原稿が取り除かれると検知すると、上昇している給紙トレイを下降させることを特徴とする請求項2,3記載の画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1において、本発明を適用したシート材搬送装置であるADF(自動原稿搬送装置)は、上方に給紙トレイ1(以下、原稿トレイ)を有し、その下方には排紙トレイ9が配置される。
【0017】
原稿トレイ1上のシート材としての原稿Pは、順次その最上紙から1枚毎に分離給紙され、シート材処理装置としての複写機本体1の読取位置である流し読みプラテンガラス(プラテン)4に搬送され、搬送しながら原稿Pの画像を読み込まれる。画像の読み込みが終了すると排紙トレイ9に排紙積載される。
複写機本体1は画像入力部101(以下リーダ部という)と画像出力部104(以下プリンタ部という)により構成されている。
【0018】
リーダ部101は、周知の画像読取手段で、原稿Pに記録された画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データとして入力するものであり、図示されていないが流し読みプラテン,ブックプラテン,ランプ,ミラーとを有するスキャナユニット,ミラー,レンズ,イメージセンサ等を有している。
【0019】
ADF2の原稿を読み込む際には、スキャナユニットは読み取り部の位置に停止して、移動する原稿Pの画像を読み込み、ADF2を使用しない場合は、プラテン3に載置される原稿Pをスキャナユニットの移動により原稿Pの画像を読み込む。
【0020】
プリンタ部104は周知の静電潜像画像形成を用いた画像形成手段である。
【0021】
尚、本発明はリーダ部150と、原稿搬送装置2が一体化された読取装置としても適用可能である。又、複写機本体1としては原稿搬送装置2を備えることも可能である。
【0022】
次に、原稿トレイ部について説明する。
【0023】
図1において、原稿トレイ1は、シート状の原稿Pを積載するためのものである。原稿トレイ1には一対の幅方向規制板が原稿の幅方向にスライド自在に配置されている。幅方向規制板によって原稿トレイ1に積載される原稿の幅方向を規制することで給送時の搬送安定性を確保できる。
【0024】
つぎに、分離部について説明する。
【0025】
原稿トレイ1の上方には、アームが、分離搬送ローラー6の回転中心に対し、ソレノイド等の駆動手段によって揺動し、アームの先端には給紙ローラ2が設けられている。給紙ローラー2は分離搬送ローラー8の回転駆動に連れて回転し、シート原稿Pを給紙する。
【0026】
給紙ローラー2は通常、ホームポジションである上方(図中実線位置)に待避している位置をとり、原稿セット作業を阻害しないようにしている。
【0027】
分離パッド21は分離搬送ローラー6の対向側に配置され、分離搬送ローラー6を加圧している。分離パッド21は分離搬送ローラー6より摩擦が若干小さいゴム材料などで形成され、給紙ローラー2にて給紙されるシート原稿Pを1枚毎にさばき、分離搬送ローラー6で分離給紙する。
【0028】
次に、搬送部について説明する。
【0029】
レジストローラー7は分離部にて給紙された原稿Pの先端をそろえるレジストローラーであり、レジストローラー7にシートを突き当て斜行を取っている。
【0030】
駆動回転体としての大ローラーは流し読みプラテン4の上方に位置し、外周はゴムで形成されている。また、大ローラーを加圧して従動する従動回転体としてのコロを配置し、大ローラー22とシート原稿Pをグリップして搬送する。
【0031】
搬送されるシート原稿Pは加圧コロ23,加圧コロ24,加圧コロ25と大ローラー22との挟持部に巻き付き反転しながら搬送される。また、加圧コロ24と加圧コロ25の間では搬送中の原稿Pの画像を読み取り部4にて読み込みを行う。
【0032】
排紙ローラー26は画像読み取りが終了した原稿Pを排紙トレイ9に排出するローラーである。
【0033】
次に、センサについて説明する。
【0034】
原稿トレイ1上には、シート原稿束Pがセットされたことを検出する透過型の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられている。
【0035】
また、サイドガイドの位置を検出する事により原稿トレイ1上にセットされた原稿束Pの幅方向の長さを検知する紙幅検知センサが原稿トレイ1の下部に設けられている。
【0036】
分離部とレジストローラー7の間にはシート原稿Pを検知するセンサ27が設けられ、分離給送されたシート原稿Pの先端を検知し、レジストローラー7への突き当て量を制御するタイミングなどを検知している。
【0037】
排紙ローラー26直前にはシートを検知する透過型光センサである排紙センサ28が設けられ、シートの排紙タイミングなどを検知している。
【0038】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の断面図で、原稿トレイ1は、回転支点1aを中心に回転自在に支持されている。原稿検知レバー3は、排紙トレイ9上の排出紙の有り無しを検知する。図3は、原稿トレイ1を回転させる駆動源の構成を示している。モーター13に連結し駆動伝達を行うギア14,15が、ADFのハウジング内に配設され、原稿トレイ1の回転支点1a軸上に配設され原稿トレイ1と一体のギア12と連結している。図3(a),(b)に示したようにモーター13が矢印(ハ)方向に回転すると原稿トレイ1は、図のように上方に回転する。逆にモーター13が矢印(二)方向に回転すると原稿トレイ1は、図のように下方向に回転する。又、原稿トレイ1の位置検知手段としてセンサ41により原稿トレイ1の位置を検出し、回転量は、モーター13の所定パルス数で制御する。
【0039】
次に本実施例の動作について、図2(a)〜(c)を用いて説明する。
【0040】
(a)は、原稿トレイ1上にある原稿10が、順に給送され、原稿画像の読み込みを行い、読み取り済の原稿が、排紙トレイ9上に排紙されている状態である。このとき原稿有り無し検知センサ3,5は、原稿が排紙トレイ上にあることを検知している。
【0041】
(b)は、1ジョブ(ある所定束)の原稿の読み取りが全て終了し、それらの原稿11が、排紙トレイ9上に排紙された状態である。このように、原稿トレイ上の原稿が、全て給送されたとセンサ40で検知し、排紙トレイ9上に原稿が排紙されたとセンサ28で検知した所定時間後に、原稿有り無し検知センサ3,5が原稿有りと検知していると原稿トレイ1は、図3で示した駆動源により矢印(イ)方向に回転せしめられ、上方へ、回転する。
【0042】
ここで、トレイ1が回転するまでの所定の時間は、トレイ上の原稿がなくなった時点でも、又は、画像形成が行われた後でも任意である。
【0043】
(c)は、排紙トレイ上の原稿11が、取り除かれた状態で、原稿有り無し検知センサで、原稿が取り除かれたことを検知している。原稿が取り除かれたことを検知すると所定の時間を経て原稿トレイ1は、駆動源13によって矢印(ロ)方向へ回転せしめられ原稿セット可能な位置(ホームポジション)に戻る。
【0044】
この動作は、実施例のように自動で行っても、手動で行うようにしてもかまわない。
【0045】
以上のように原稿の読み取りが終了すると原稿トレイ1が上方に回転することで排紙トレイ9上の空間が広がり、ユーザーに原稿がトレイ上にあることを積極的に分からすことができる。
【0046】
(実施例2)
次に第2の実施例について説明する。
【0047】
原稿トレイの動作については、第1の実施例と同じである。異なるところは、駆動源にある。
【0048】
図4は、本実施例を示す斜視図で、給紙ローラー2と原稿トレイ1の回転動作を同一の駆動源で行っていることを示している。給紙ローラー2は、タイミングベルト20を介して回転駆動され、原稿トレイ1は、ハウジングに配設された所定のギア18,17、とタイミングベルトによって回転伝達され原稿トレイ1上には、支点1a上に設けられたギア16がトルクリミッタ16を備えている。又、図に示すように、給紙ローラー2が、用紙給送方向に回転するときは、原稿トレイ1が下降する方向に回転し、ホームポジションにきたところでストッパーに突き当たる。このときトルクリミッタ16aが作動するようにギア配列されている。(図5、c)又、給紙ローラーが逆回転する方向にモーターが回転すると原稿トレイ1は上方向に回転する。(図5、b)以上のように駆動列を配列した。
【0049】
(実施例3)
図8に実施例3を示す。
【0050】
本実施例の異なるところは、原稿トレイ1の回転支点1aを用紙搬送方向に対し平行になるように配設したことにある。これにより排紙トレイ上の空間がさらに広がりより視認性が向上する。
【0051】
(実施例4)
図9に実施例4を示す。
【0052】
本実施例の異なるところは、原稿トレイ1が回転するのではなく、上方へスライド移動するように配設したことにある。これにより排紙トレイ上の空間がさらに広がりより視認性が向上する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明により原稿読み取り終了後、給紙トレイを上方向へ、上げるため、排紙トレイを給紙トレイより外側(図の右端)に配設することでスペースを必要としたり、給紙トレイを高くすることで、原稿のセットがしずらくなるといった問題や、警告音の発生により時には大変な騒音となるといった問題を生じることなく、排紙トレイ上の原稿の視認性を向上させ、複写作業終了後に排紙トレイ9上に原稿を置き忘れることがなくなる。
【0054】
それにより、置き忘れた原稿により排紙口をふさぎ、次の排出紙が、排出できずにJAMになるといった問題が解決できる。
【0055】
さらに、排紙トレイ上の空間が広がることにより排出紙の視認性だけでなく、用紙取り出し性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施例を示す動作説明図
【図3】本発明の第1の実施例を示す動作説明図
【図4】本発明の第2の実施例に用いたトレイ昇降の駆動部を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す動作説明図
【図6】従来例を示す図
【図7】従来例を示す図
【図8】実施例3を示す図
【図9】実施例4を示す図
【符号の説明】
1 給紙トレイ
2 給紙ローラー
3 排出紙検知レバー
5 排出紙検知センサ
9 排紙トレイ
13 駆動源
16a トルクリミッタ
Claims (4)
- 自動原稿搬送装置において画像読み取り前の原稿束を積載するシート積載トレイとシート積載トレイの下部に配設され画像読み取り済の原稿を積載する排紙台と上記シート積載トレイを排紙台との空間を広げるように昇降させる昇降機構と上記排紙台に積載された原稿の有り無しを検知する検知手段と上記検知手段の検知状態によって、上記シート積載トレイの昇降動作を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 上記原稿束の読み取り動作が終了した後、上記検知手段が、上記排紙台に原稿有りと検知すると、上記シート積載トレイが、上記昇降機構により上方向に移動することを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
- 排紙部の原稿が取り除かれたと上記検知手段が検知すると、上昇しているシート積載トレイを下降させることを特徴とする請求項3記載の自動原稿搬送装置。
- 請求項1〜3記載の自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003180664A JP2005015122A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 自動原稿搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003180664A JP2005015122A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 自動原稿搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
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Family
ID=34181590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003180664A Withdrawn JP2005015122A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 自動原稿搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7800794B2 (en) | 2005-09-15 | 2010-09-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Original transporting device and image reading apparatus |
JP2017024848A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | キヤノン株式会社 | 画像読取装置、及び画像形成装置 |
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US11736627B2 (en) | 2021-03-25 | 2023-08-22 | Kyocera Document Solutions Inc. | Sheet conveying device, image processing apparatus, and sheet conveying method |
US11736639B2 (en) | 2021-03-25 | 2023-08-22 | Kyocera Document Solutions Inc. | Sheet conveying device, image processing apparatus, and sheet conveying method |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180664A patent/JP2005015122A/ja not_active Withdrawn
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