JP5455025B2 - 原稿搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を一枚ずつ順次搬送する原稿搬送装置及びこれを用いた複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
一般に、複写機等の画像形成装置においては、その上部に、原稿載置台にセットされた原稿を一枚ずつ画像読取位置に搬送してその原稿情報を読み取らせた後に排紙台に排紙する自動原稿搬送装置が設けられている。このような自動原稿搬送装置においては、原稿載置台から排紙台までの間に形成されている原稿搬送路の搬送ローラ対に原稿が詰まったときに該原稿を取り除くジャム処理を行い易くするように、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載される自動原稿搬送装置は、原稿載置台の上方への回動動作に連動してカムを回転させ、原稿読み取り後の原稿搬送路に設けられた排紙ローラ対の圧接及び圧接解除を行えるようにしている。特許文献2に記載される自動原稿搬送装置は、装置本体の上部に設けられた原稿載置台とは別の上部開閉ガイド部材の開閉動作に連動して、原稿搬送路に設けられた全ての搬送ローラ対の圧接及び圧接解除を行えるようにしている。
特許文献1及び2に記載されるように、一般的な原稿搬送装置においてジャム処理を行う場合、原稿載置台から画像読取位置までの原稿搬送路に配置される搬送ローラ対の圧接状態は目視しやすい。これに対し、原稿読取後の原稿搬送路に配置されている搬送ローラ対の圧接状態は目視しづらい。原稿載置台から画像読取位置までの原稿搬送路に配置される搬送ローラ対は、原稿載置台や開閉ガイド部材の解放によって互いに大きく離間して露出する。これに対し、画像読取位置通過後の原稿搬送路に配置される搬送ローラ対は、圧接状態が解除されるが、両者が大きく離間するものではないからである。そのため、原稿搬送路に原稿が詰まるジャムが発生しても、ユーザーは読取位置通過後の原稿搬送路に設置された搬送ローラ対の圧接状態を認識しにくく、ジャム処理可能な状態であるかを認識しにくいのが実情である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的はジャム処理の利便性を向上させた原稿搬送装置、及びこれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、原稿載置部上の原稿を所定の画像読取位置を通過するように搬送する原稿搬送装置において、装置本体に対して固定されたガイド部材によって形成される、画像読取位置通過後の原稿を搬送するための読取後搬送経路と、該読取後搬送経路内の原稿を搬送する搬送ローラ対と、装置本体に対して開閉可能に構成される開閉部材と、該開閉部材の開閉動作に連動して該搬送ローラ対の圧接を解除する圧接解除手段と、該搬送ローラ対の圧接解除状態を検出する圧接解除検出手段と、該圧接解除検出手段の検出結果を報知する報知手段とを備え、上記圧接解除手段は、上記開閉部材に固設された係合部材と係合可能な被係合部材を有する回動可能なレバー部材であり、上記圧接解除検出手段は、該レバー部材の回動位置により上記搬送ローラ対の圧接解除状態を検出することを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項の原稿搬送装置において、上記開閉部材の開閉動作に伴う上記係合部材の所定の移動軌跡内では該係合部材と上記被係合部材とが係合し、該係合部材の所定の移動軌跡外では該係合部材と該被係合部材とが離間することを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1又は2の原稿搬送装置において、上記被係合部材は、上記レバー部材の回転平面に対して鉛直方向にスライド可能な状態で突出し、且つ該鉛直方向を軸方向として回動可能な円筒状突出部材であり、上記係合部材が該被係合部材に対して上方から下方に向かうために接触したとき、該被係合部材は回動しながらスライドして該係合部材から待避することを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1、2、又は3の原稿搬送装置において、上記レバー部材は、一端に設けられたカム部が上記搬送ローラ対の一方のローラ軸を押圧して該搬送ローラ対の圧接を解除するとともに、該カム部に設けられた凹部に一方のローラ軸を嵌めて圧接解除状態を保持することを特徴とするものである。
請求項の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、原稿に記録された画像を読み取る画像読取手段と、該原稿を該画像読取手段による原稿読取位置に搬送する原稿搬送手段とを備え、該画像読取装置で読み取った画像を記録材に形成することで原稿を複写する画像形成装置において、上記原稿搬送手段として、請求項1乃至の何れかのものを用いたことを特徴とするものである。
本発明において、ユーザーは報知手段によって目視しづらい搬送ローラ対の圧接解除状態を知ることができる。よって、読取後搬送経路でジャムが発生しても、ユーザーは報知手段によってジャム処理が可能な状況であるかを認識することができ、ジャム処理の利便性が向上する。
本発明によれば、ジャム処理の利便性を向上させることができる原稿搬送装置、及びこれを用いた画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
本実施形態に係る複写機の概略構成を示す斜視図。 同複写機に搭載される自動原稿搬送装置の概略構成を示す構成図。 同自動原稿搬送装置のカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部斜視図。 (a)は閉塞状態のカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部側面図であり、(b)は解放状態のカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部側面図。 カバーの爪とレバーの突起との動きを説明する要部側面図。 カバーの爪とレバーの突起との動きを説明する要部斜視図。 レバーの形状を説明するための平面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置である複写機、及びこれに搭載される原稿搬送装置の実施形態について具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る複写機の概略構成を示す斜視図である。図2は、複写機に搭載される自動原稿搬送装置の概略構成を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る複写機は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置100と、原稿の画像を読み取る画像読取部を備えたスキャナ101と、スキャナ101により読み取られた原稿の画像を記録媒体たる記録紙に記録する画像形成ユニット102を備えている。自動原稿搬送装置100は、スキャナ101上に図示しない開閉機構(例えばヒンジ)を介して開閉自在に取り付けられ、スキャナ101は、画像形成ユニット102の上部に固定されている。また、この複写機は、画像形成ユニット102に様々なサイズの記録紙を供給するために多段に配設された給紙トレイ103を備えている。また、この複写機は、画像形成ユニット102により画像を形成された記録紙を排出する排紙トレイ104、ユーザーによる入力操作及びユーザーへの報知を行う報知手段たる操作部105等も備えている。なお、画像形成ユニット102の構成については、従来公知の電子写真方式、インクジェット方式等の方式を採用することができ、その詳細な説明は省略する。
以下、本実施形態に係る原稿搬送装置の構成について説明する。上記自動原稿搬送装置100には、原稿が複数枚重なって束となった原稿束Sが差し込んでセットされる原稿積載台1、原稿積載台1に原稿束Sがセットされたことを検知する原稿載置センサ2が設けられている。そして、この自動原稿搬送装置100は、セットされた原稿束Sを送り出すピックアップローラ3、ピックアップローラ3により送り出された原稿束Sを最上位から順次一枚ずつ分離して給紙するフィードローラ4と分離パッド5が設けられている。なお、本実施形態では、分離給紙手段としてフィードローラ4と分離パッド5を用いているが、分離パッドの5代わりにリバースローラ等を用いてもよい。ピックアップローラ3は、通常は原稿載置台1と所定間隔をあけて待機しており、原稿載置台1に原稿束Sがセットされたことを原稿載置センサ2が検知し、且つ操作部105で読取開始の指示がされた場合に、待機位置から下降して原稿束Sの最上位面に接触する位置に移動するよう制御されている。
フィードローラ4の原稿搬送方向下流側には、分離された一枚の原稿を後述する読取部30に向けて搬送する第1搬送路6が設けられている。第1搬送路6は、装置本体に対して開閉可能に構成される開閉部材たるカバー7と、固定部材である上ガイド8、下ガイド9との間に形成されるものである。この第1搬送路6には、フィードローラ4から給紙された原稿を読取部30まで搬送するプルアウトローラ対10a、10bや読取前ローラ対11a、11bを備えている。プルアウトローラ対10a、10bは、原稿の幅方向への傾き(スキュー)を補正したり、補正後の原稿を読取前ローラ対11a、11bまで搬送したりするためのローラである。また、この第1搬送路6には、読取前ローラ対11a、11bと読取部30との間に、読取前ローラ対11a、11bにて搬送されている原稿の先端と後端を検知する読取前センサ12が設置されている。読取前センサ12が原稿の先端を検知すると、読取部30において読取開始のタイミングが取られ、読取前センサ12が原稿の後端が検知すると、読取部30において読取終了のタイミングがとられる。なお、図中の各ローラ10、11は、単一の駆動源(一つのモータ)により駆動されているが、複数(2つ以上のモータ)を用いてもよい。
上記読取部30の下流側には、読取部30を通過した原稿を原稿排紙口13に向けて搬送する第2搬送路14が設けられている。この第2搬送路14は、下ガイド9と排紙ガイド15との間に形成され、原稿排紙口13手前に排紙ローラ16a、これと対向する対向コロ16bを備えている。第2搬送路14の排紙ローラ対16a、16bの下流側には、原稿排紙口13から排紙された原稿をスタックする排紙トレイ17が設けられている。また、第2搬送路14の排紙ローラ対16a、16bの下流側には、第2搬送路14によって搬送された原稿をスイッチバックさせて、原稿後端から再び第1搬送路6に向けて搬送する第3搬送路18が設けられている。この第3搬送路18は、原稿載置台1の下部と、上ガイド8と、排紙トレイ17の上方に設けられた分岐爪19との間に形成されるものであり、その搬送路に反転ローラ対20a、20bを備えている。分岐爪19は、第2搬送路14によって搬送された原稿の搬送先を排紙トレイ17又は第3搬送路18に切り換えるように、揺動可能に支持されている。反転ローラ対20a、20bは、単独で正転と逆転を切り替えるための駆動手段を有しており、正転により原稿排紙口13から排紙された原稿を第3搬送路18に導入し、その後逆転して第3搬送路18内の原稿を第4搬送路21に搬送する。分岐爪19は、図中点線位置に切り替わることにより原稿排紙口13から排紙された原稿を第3搬送路18へ導き、原稿が第3搬送路18に導入されると、実線位置に切り替わることにより第3搬送路18でスイッチバックされた原稿を後端から第4搬送路21に導く。第4搬送路21は、上ガイド8と下ガイド9の間に形成されるものであり、第3搬送路18によってスイッチバックされた原稿を第1搬送路6に合流させる。
上記スキャナ101は、原稿の画像を読み取るための画像読取位置となる読取部30を有している。読取部30は、光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有し、搬送される原稿に接触するようにスキャナ101のケーシング上壁に固定された図示しないコンタクトガラスの直下に配設されている。そして、自動原稿搬送装置100によって搬送される原稿が読取部30を通過する際に、読取部30は光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサで受光する。これにより、読取部30は光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿を走査する。
次に、原稿載置台に載置された原稿が排紙トレイに排出されるまでの原稿搬送装置の動作について説明する。
(片面モード)
原稿載置台1に載置された原稿束Sの片面のみの複写を行う片面モードが設定された場合について説明する。片面モードが設定された状態で操作部105に設けられたスタートキーが押下されたとき、原稿載置センサ2からの検知信号により原稿載置台1上に原稿束Sがセットされているか否かがチェックされる。なお、原稿束Sは、読み取りを行う画像面が原稿載置台1上で上向きとなるように積載されている。原稿載置センサ2により原稿セットが検知されると、モータが正回転し、ピックアップローラ3が下降し原稿束Sに押圧されるとともに図中時計方向に回転し原稿を送りだす。ピックアップローラ3により第1搬送路6に送りだされた原稿は、フィードローラ4と分離パッド5にて順次一枚ずつ分離される。次いで、原稿の先端が読取前センサ12に検知されると、読取部30において読取開始タイミングがとられ、原稿の先端にあわせて読取が開始される。また、センサ12により原稿の後端が検知されると、読取部30において読取終了のタイミングがとられ、原稿の後端にあわせて読取が終了される。
読取部30通過後の原稿は第2搬送路14を搬送されて、排紙ローラ対16a、16bより原稿排紙口13から排紙トレイ17に排紙されて、画像面を下に積載されていく。以下、原稿載置センサ2が原稿を検知しなくなるまで上述の動作を繰り返し行うことにより、原稿載置台1の原稿束Sについての片面原稿処理が終了する。なお、片面モードの時は分岐爪19が常に図中実線位置にある。各ローラを駆動する各モータは常に駆動されているが、プルアウトローラ対10a、10bの線速をフィードローラ4の線速に対して早く設定することで紙間を形成する。原稿束Sの読取が終了すると、モータが逆転しピックアップローラ3が上昇して待機位置に移動する。
(両面モード)
原稿載置台1に載置された原稿束Sの両面の複写を行う両面モードが設定された場合について説明する。なお、原稿載置台1に載置された原稿束Sの上向きの面を表面といい、下向きの面を裏面という。両面モードが設定された状態で操作部105に設けられたスタートキーが押下されたとき、原稿載置センサ2からの検知信号により原稿載置台1上に原稿束Sがセットされているか否かがチェックされる。原稿載置センサ2により原稿セットが検知されると、モータが正回転し、ピックアップローラ3が下降し原稿束Sに押圧されるとともにピックアップローラ3が図中時計方向に回転し原稿を送りだす。ピックアップローラ3により第1搬送路6に送りだされた原稿は、フィードローラ4と分離パッド5にて順次一枚ずつ分離される。
次いで、原稿の先端が読取前センサ12に検知されると、読取部30において読取開始のタイミングがとられ、原稿の先端にあわせて原稿表面の読取が開始される。また、原稿の先端がセンサ12で検知されると、分岐爪19は図中点線位置に移動し、反転ローラ20a、20bは正転方向(図中時計回り方向)に回転する。さらに原稿の先端がセンサ23で検知されると、ピックアップローラ3及びフィードローラ4は、クラッチなどにより駆動が解除され、次原稿を給紙せずに待機しておく。そして、原稿の後端が読取前センサ12により検知されると、読取終了のタイミングがとられ、原稿の後端にあわせて読取が終了される。その後、原稿は排紙口13から図中点線位置にある分岐爪19上の第3搬送路18に搬送される。読取前センサ12からある時間T後(原稿後端が排紙口13を完全に抜けるだけの時間を経過した後)に、分岐爪19は図中点線位置から実線位置に切り替わり、反転ローラ20aは逆転方向(図中反時計回り方向)に回転し、原稿を第4搬送路21へ導く。
次いで、第4搬送路21に進入した原稿は第1搬送路6へ送り込まれる。そして原稿の先端がセンサ12に検知されると、表面の読み取りと同様に、原稿の裏面の読取動作が行われる。また読取前センサ12が原稿の先端を検出すると、再び分岐爪19は図中実線位置から点線位置に移動し、反転ローラ20aは正転方向に回転させる。この時、読取前ローラ11aと反転ローラ20aは相反する方向へ回転しているが、反転ローラ20a軸上にトルクリミッタを設けることにより、読取前ローラ11aに従うようになっている。裏面の読取動作が終了した原稿は、再び第2搬送路14及び第3搬送路18に搬送されてスイッチバックされ、第4搬送路19から第1搬送路6へ送り込まれるが、このとき読取動作は行わない。またセンサ12により原稿の先端が検知されても、分岐爪19は実線位置の状態のまますることで、原稿は表面を下向きにして排紙トレイ17に排紙される。原稿後端の3回目の通過がセンサ12によって検知された時点で、原稿載置センサ2が原稿を検知していたとき、次原稿の給紙動作が行われる。以下、原稿載置センサ2が原稿を検知しなくなるまで上述の動作を繰り返し行うことにより、原稿載置台1の原稿束Sについての両面原稿処理が終了する。
なお、本実施形態に係る複写機においては、原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、上述したような原稿搬送装置100による搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、原稿搬送装置100を開いて、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにしてスキャナ101の上部の図示しないコンタクトガラス上に載せ、その後に原稿搬送装置100を閉じる。そして、スキャナ101に設けられる、光源や反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる図示しない移動読取部によってそのページの画像を読み取らせることも可能となっている。
次に、本実施形態に係る自動原稿搬送装置100において、カバー7の開閉動作に伴う排紙ローラ対16a、16bの圧接及び圧接解除について説明する。図3はカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部斜視図である。図4(a)は閉塞状態のカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部側面図であり、(b)は解放状態のカバーと排紙ローラ対近辺の構成を示す要部側面図である。図5は、カバーの爪とレバーの突起との動きを説明する要部側面図である。図6は、カバーの爪とレバーの突起との動きを説明する要部斜視図である。図6中、突起の動きがわかりやすいようにレバーは図示していない。図7は、レバーの形状を説明するための平面図である。
図3に示すように、自動原稿搬送装置100の排紙ローラ16aには、対向コロ16bに軸装される軸22がスプリング23によって付勢されることにより対向コロ16bが圧接している。なお、本実施形態では、コイルスプリング23を用いているが、板バネ等の弾性部材であってもよい。また、この自動原稿搬送装置は、この排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接状態を解除する圧接解除手段たるレバー24を備えている。このレバー24は、中央部に設けられた軸24aが図示しない装置本体の側壁に軸装されて回動可能に構成される。レバー24の一端はカム形状に形成されたカム部となっており、対向コロ16bの軸22に当接している。レバー24のもう一方の他端には、図3乃至図5に示すように、嵌合穴に被係合部材たる円筒状の突起25が嵌合している。このレバー24の他端に嵌合する突起25は、図5に示すように、レバー24の回転平面に対して鉛直方向(図中C方向)にスライド可能な状態で突出し、且つ鉛直(スライド)方向を軸方向として回動可能な状態である。一方、カバー7には、このレバー24に設けられた突起25と係合可能な略楔形状の爪26が設けられ、後述するように軸7aを支点とするカバー7の開閉動作に連動してレバー24が回動可能な構成となっている。また、このレバー24には、外周面から延び、レバー24の回動位置の指標となる被検知部27が設けられている。自動原稿搬送装置100は、この被検知部27の有無によりレバー24の回動位置を検出し、排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接解除状態を検出する圧接解除検出手段たるセンサ28を備えている。
上記構成の自動原稿搬送装置100において、カバー7が閉塞状態にある場合には、図4(a)に示すように、レバー24の一端のカム部において軸24aから円周までの距離が短い部分が対向コロ16bの軸22に当接している。これにより、対向コロ16bはバネ23により付勢され、所定のニップ圧で排紙ローラ16aに圧接している。また、図4(a)に示すように、カバー7の閉塞状態では、レバー24の被検知部27がセンサ28により検知されていない位置にあり、センサ28は、排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接状態が解除されていないことを検知する(オフ)。カバー7の閉塞状態では、カバー7の爪26の先端部がレバー24の他端に設けられた突起25の下方に位置している。なお、本実施形態では、対向コロ16bの軸22に圧を与えているバネ23が装置本体の固定部材に取り付けられ、後述するジャム処理時にバネを押して対向コロ16bを離間させる方式である。本実施形態では、開閉ガイドの閉塞状態(押さえつけ)によってバネを押して排紙ローラに圧をかける方式に比べ、排紙ローラにかける圧を安定させやすい。
上記構成の自動原稿搬送装置100において、第1搬送路6〜第4搬送路21で紙が詰まるジャムが発生した場合には、ジャム処理を行うために、カバー7を解放する。カバー7を開くと、プルアウトローラ対10a、10bや読取前ローラ対11a、11bは互いに大きく離間して露出する。一方、排紙ローラ16aと対向コロ16bは、カバー7の解放動作に連動して圧接状態が解除される。本実施形態では、カバー7の解放動作によりジャム処理を行うので、原稿載置台に原稿束Sが残っていてもジャム処理を行うことができる。
以下、排紙ローラ対16a、16bの圧接解除の動作について具体的に説明する。カバー7を軸7aを支点として図4中矢印A方向に動かして解放しようとすると、カバー7の閉塞状態ではカバー7の爪26がレバー24の突起25に引っかかっているため、その動きに連動してレバー24が図中B方向に回動する。レバー24が回転すると、図4(b)に示すように、レバー24の一端のカム部において、対向コロ16bの軸22に当接する円周部分の回転軸からの距離が大きくなり、対向コロ16bの軸22が押し下げられ、排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接が解除される。また同時に、センサ28はレバー24の被検知部27を検出し(オン)、排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接が解除されたことを操作部105に表示させる。
また、図6に示すように、カバー7を矢印A方向に解放するとき、突起25はスライド方向を軸方向として図中矢印E方向に回動しながら回動するようになっている。これにより、レバー24の回動に伴う突起25と爪26との摩擦を低減し、カバー7の開閉動作に伴う操作力を低減させることができる。
また、図4(b)に示す状態からさらにカバー7を解放すると、カバー7に設けられた爪26とレバー24に設けられた突起25の回動軌跡の違いにより、カバー7の爪26が突起25から自然に外れる。これにより、レバー24の可動範囲に関わらず、カバー7をジャム処理時に大きく解放することができ、ジャム処理を行いやすくすることができる。
また、図7に示すように、レバー24の一端のカム部には、対向コロ16bの軸22が係合するべく凹部24bが形成されている。カバー7の解放動作に連動してレバー24が回動し、レバー24のカム部が対向コロ26bの軸22を押し下げるが、押し下げた対向コロ16bの軸22がこの凹部24bにはまることで、レバー24の回転が止まり、排紙ローラ16aと対向コロ16bとの圧接解除状態を保持できるようになっている。
一方、ジャム処理を終えてカバー7を閉じる場合には、図5に示すように、カバー7の閉動作により所定の位置でカバー7に設けられた爪26が図中D方向に押し下げられ、レバー24の突起25に当接する。さらに爪26から突起25に図中D方向への力が加わることにより、突起25は図中C方向に点線で示す位置までスライドする。そして、爪26が突起25の上方から突起25の下方にある元の位置関係へ戻ることになる。爪26が突起25に対して下方にある元の位置関係へ戻った後は、図示しない弾性部によってスライドした突起25はスライドする前の位置に戻る。これにより、レバー24の回動に伴う突起25と爪26との摩擦を低減し、カバー7の開閉動作に伴う操作力を低減させることができる。
以上、本実施形態に係る自動原稿搬送装置によれば、搬送ローラ対である排紙ローラ対16a、16bの圧接解除状態が報知手段である操作部105に表示される。よって、読取後搬送経路でジャムが発生した場合、ユーザーは、報知手段によってジャム処理可能な状態であるかを確実に認識することができ、ジャム処理の利便性を向上する。
また、本実施形態に係る自動原稿搬送装置によれば、開閉部材たるガイド7に固設された係合部材たる爪26と係合可能な突起25を有するレバー24により排紙ローラ対16a、16bの圧接状態を解除することができる。そして、このレバー24に設けられた被検知部27の回動位置により排紙ローラ対16a、16bの圧接解除を検出することができる。
また、本実施形態に係る自動原稿搬送装置によれば、ガイド7の爪26の所定の回転軌跡内では、爪26と突起25とが係合しているため、ガイド7の開閉動作に伴ってレバー24が回動し、排紙ローラ対16a、16bの圧接状態を解除することができる。一方、ガイド7の爪26の所定の回転軌跡外では、爪26と突起25とが離間するため、ガイド7をレバー24の可動範囲に関わらず、大きく解放することができる。
また、本実施形態に係る自動原稿搬送装置によれば、レバー24の突起25は、レバー24の回転平面に対して鉛直方向にスライド可能で、且つ該鉛直方向を軸方向として回動可能な円筒状突出部材である。そして、カバー7の開閉動作に伴って、爪26が突起25に対して上方から下方に向かうときは、突起25は回動しながらスライドして爪26から待避する。そのため、爪26と突起25の摩擦が低減され、カバー7の操作力が低減される。
また、本実施形態に係る自動原稿搬送装置によれば、レバー24のカム部が対向コロ16bのローラ軸22を押圧するとともに、カム部に設けられた凹部24bにローラ軸22を嵌めて圧接解除状態を保持する。これにより、排紙ローラ対16a、16bの圧接解除を確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る複写機によれば、上述した自動原稿搬送装置100を用いることによりジャム処理の利便性が向上し、作業効率が向上する。
1 原稿載置台
2 原稿載置センサ
3 ピックアップローラ
4 フィードローラ
5 分離パッド
6 第1搬送路
7 カバー
8 上ガイド
9 下ガイド
10 プルアウトローラ
11 読取前ローラ
12 読取前センサ
13 原稿排紙口
14 第2搬送路
15 排紙ガイド
16 排紙ローラ
17 排紙トレイ
18 第3搬送路
19 分岐爪
20 反転ローラ
21 第4搬送路
22 軸
23 スプリング
24 レバー
25 突起
26 爪
27 被検知部
28 センサ
30 読取部
100 自動原稿搬送装置
101 スキャナ
105 操作部
特開2002−220146号公報 特開平9−86722号公報

Claims (5)

  1. 原稿載置部上の原稿を所定の画像読取位置を通過するように搬送する原稿搬送装置において、
    装置本体に対して固定されたガイド部材によって形成される、画像読取位置通過後の原稿を搬送するための読取後搬送経路と、
    該読取後搬送経路内の原稿を搬送する搬送ローラ対と、
    装置本体に対して開閉可能に構成される開閉部材と、
    該開閉部材の開閉動作に連動して該搬送ローラ対の圧接を解除する圧接解除手段と、
    該搬送ローラ対の圧接解除状態を検出する圧接解除検出手段と、
    該圧接解除検出手段の検出結果を報知する報知手段とを備え、
    上記圧接解除手段は、上記開閉部材に固設された係合部材と係合可能な被係合部材を有する回動可能なレバー部材であり、
    上記圧接解除検出手段は、該レバー部材の回動位置により上記搬送ローラ対の圧接解除状態を検出することを特徴とする原稿搬送装置
  2. 求項の原稿搬送装置において、
    上記開閉部材の開閉動作に伴う上記係合部材の所定の移動軌跡内では該係合部材と上記被係合部材とが係合し、該係合部材の所定の移動軌跡外では該係合部材と該被係合部材とが離間することを特徴とする原稿搬送装置。
  3. 請求項1又は2の原稿搬送装置において、
    上記被係合部材は、上記レバー部材の回転平面に対して鉛直方向にスライド可能な状態で突出し、且つ該鉛直方向を軸方向として回動可能な円筒状突出部材であり、
    上記係合部材が該被係合部材に対して上方から下方に向かうために接触したとき、該被係合部材は回動しながらスライドして該係合部材から待避することを特徴とする原稿搬送装置。
  4. 請求項1、2、又は3の原稿搬送装置において、
    上記レバー部材は、一端に設けられたカム部が上記搬送ローラ対の一方のローラ軸を押圧して該搬送ローラ対の圧接を解除するとともに、該カム部に設けられた凹部に一方のローラ軸を嵌めて圧接解除状態を保持することを特徴とする原稿搬送装置。
  5. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、原稿に記録された画像を読み取る画像読取手段と、該原稿を該画像読取手段による原稿読取位置に搬送する原稿搬送手段とを備え、該画像読取装置で読み取った画像を記録材に形成することで原稿を複写する画像形成装置において、
    上記原稿搬送手段として、請求項1乃至の何れかのものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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