JP3371262B2 - 自動原稿送り装置 - Google Patents

自動原稿送り装置

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JP3371262B2 JP05082493A JP5082493A JP3371262B2 JP 3371262 B2 JP3371262 B2 JP 3371262B2 JP 05082493 A JP05082493 A JP 05082493A JP 5082493 A JP5082493 A JP 5082493A JP 3371262 B2 JP3371262 B2 JP 3371262B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
記録装置や、画像読取装置等に付設される自動原稿送り
装置の改良に関し、特に原稿載置部上に積載した片面ま
たは両面記録原稿を一枚ずつ分離して画像読取部に給紙
し、画像読み取り後の原稿を排紙トレイに排出する片面
原稿搬送(ADF)モードや、画像読み取り後の原稿を
反転させて再び画像読取部に搬送する両面原稿反転搬送
(R−ADF)モード等を有する自動原稿送り装置に関
するものである。 【0002】 【発明の背景】電子写真複写機や記録画像読取装置等の
記録装置に対して、画像記録された原稿を能率的にか
つ、無人状態でも給送できる装置としては、自動化され
た原稿送り装置(ADF)が既に提供されている。 【0003】また、表裏面に記録画像を有する原稿(両
面原稿)の各画像を記録紙の一面または両面に複写でき
る複写機や該画像を読取り記録できる画像読取装置とし
て、前記ADFに原稿の表裏反転の機能を備えた自動原
稿送り装置(R−ADF装置)が実用化されている。 【0004】また、特に最近の複写機は、複写性能をあ
げるため複写速度の高速化を図ることにより、それに伴
ってADFの原稿搬送速度も高速化(約1000〜1200mm/s
ec)し、この速度で原稿を排紙トレイ上に排出すると、
原稿が排出トレイ上に不揃いに排出されたり、飛び出し
たりするという問題点がある。 【0005】これの対策には種々の提案がなされてき
た。例えば、特開昭61-178363号公報(従来例1)は、
排紙ローラ直前に原稿の通過を検知する用紙センサを設
け、この用紙センサが原稿の後端を検知したとき排紙ロ
ーラの回転速度を遅くする排紙ローラ減速手段を有する
ことを特徴としている。 【0006】また、特開昭62-12564号公報(従来例2)
では、原稿排出手段の回転駆動を原稿搬送速度と同じ速
度である第1の排出速度と、それよりも低速である第2
の排出速度に切換可能な切換手段を有している。 【0007】また、特開昭62-70159号公報(従来例3)
では、排出される原稿の後端がセンサで検知されると、
ブレーキとクラッチにより排出速度を減速するようにし
たことを開示している。 【0008】さらに、特開昭62-111854号公報(従来例
4)では、原稿の後端を検知してから一定時間搬送速度
を遅くする制御が開示されている。 【0009】さらにまた、本出願人による特開平3-1520
53号公報(従来例5)では、低速排紙ローラと、該ロー
ラに圧接・離間可能な押圧部材が開示されている。 【0010】また、搬送により生じる原稿曲りによる複
写の曲り、及びコンパクト化にともなう排紙原稿の機外
への落下という問題点もある。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記の各提案はそれぞ
れ種々の特徴があり、対策として有効であるというもの
の、必ずしもそれぞれ問題がないといえず、例えば、従
来例1および従来例4においては、1個のモータで搬送
ベルトおよび排紙ローラを駆動している場合、モータの
低速化は搬送ベルトも低速となり排紙中に、次の原稿を
ガラス上に搬送することが困難になり、コピーの生産性
を上げることができなくなる。もしも従来例1の如く1
個のモータでなく別モータタイプとすることはコスト上
有利でない。また、従来例2においては駆動するための
ギヤ列が複雑で多数枚のギヤが必要でコスト高となる。 【0012】また、従来例3においては、ブレーキとク
ラッチの方式を組合わせることは、複雑で部品も多くな
りコスト高となり、またクラッチの耐久性にも疑問が残
る。 【0013】また、従来例4では、原稿搬送速度制御が
複雑で高価となる欠点がある。 【0014】さらにまた、従来例5では、押圧部材と反
転排紙切換爪とに別々の駆動源(ソレノイド等)を要
し、タイミング制御およびコスト高等の問題がある。 【0015】前述の如く、排紙皿上の原稿の紙揃えのば
らつきを防止するために、排紙速度を減速する必要があ
るが、水平に近い排紙皿に排紙して原稿の揃う線速は、
実験的に400mm/sec以下であることが確認されている。
しかしながら原稿自動送り装置全体の原稿搬送速度を40
0mm/sec以下で駆動すると、Opm(ADFにおける毎
分当たりの原稿送り枚数)Cpm(複写機における毎分
当たりのコピー枚数)との比、即ちコピー生産性(p=
Opm/Cpm)が低下する。また複写機本体側のCp
mを高速(例えばA4判50〜70枚/分)にするとそれに
見合った高速原稿搬送枚数を達成することによって、コ
ピー生産性を100%にすることが望まれる。また前述の
線速を更にあげて、なおかつ、紙揃えをよくするため
に、従来は排紙皿を傾斜させて機外へ排紙される原稿
を、この傾斜排紙皿に沿って上昇させて減速させてい
た。このようなADFでは全高が増した構造となり、A
DFを手前開きにすると、複写機背面側にある壁側は器
物に突き当るので、これを避けるため複写機背面側に余
分な空間を設けねばならず、設置面積の増大を招くとい
う問題がある。 【0016】また、上述の排出部から排紙された原稿の
うち、最大サイズ(例えばA3判または11×17インチ
判)の原稿が排出される時に、排紙トレイ面上を滑走し
て飛び過ぎて排紙トレイ上に散乱して不揃いになった
り、排紙トレイ上から脱落したり、時としては、該原稿
不揃いのため後続排出原稿が先行載置原稿に衝突して排
紙不良を発生する。 【0017】さらにまた、両面原稿を搬送部から表裏反
転させて再びプラテンガラス上に搬送するR-ADFに
おいては、原稿が斜行して正しい画像形成位置に原稿が
定位されないおそれがある。このため従来は原稿端スト
ッパ(スケール板)に突き当てていたが、原稿先端の損
傷発生や原稿停止手段が複雑になるという問題がある。
特にプラテンガラスの面上の一端に原稿位置決めストッ
パを有しない自動原稿送り装置においては、上記原稿斜
行による原稿画像読取位置不良が著しく表われる。 【0018】 【課題を解決するための手段】そこで、前記のような従
来の欠点を改善し、高速で原稿を搬送し、かつ排出され
た原稿が揃った状態でほぼ排紙トレイ上に堆積される自
動原稿送り装置の排紙反転装置を提供することを目的と
するものである。 【0019】 【0020】上記目的を達成する請求項1に記載の発明
の自動原稿送り装置は、原稿載置部上に積載された複数
枚の原稿のうち一枚の原稿を分離して給送し画像読取部
に給送する給送部と、前記画像読取部に給送された原稿
を搬送して所定の画像読取位置に停止させたのち画像読
取後の原稿を搬出する搬送部と、該画像読取部から搬出
された原稿を前記搬送部に反転搬送または機外の排紙ト
レイ部に排出する排紙反転部とから成る自動原稿送り装
置において、原稿排出検知センサにより搬送された原稿
の後端を検知し、所定時間後排紙ソレノイドを作動させ
ることにより、排紙反転切換手段の切換爪の先端部を上
昇させ、該先端部により排紙規制部材を押し上げて揺動
させ、排紙規制部材が排紙ローラを軽圧接し、低速回転
する排紙ローラと排紙規制部材(可動押圧板)により原
稿の後端付近を挟持し、それまで高速で排出中の原稿を
減速して排紙トレイ部の排紙スタック面上に排出させる
ことを特徴とするものである。 【0021】 【0022】 【0023】 【実施例】以下、この発明の自動原稿送り装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明による
自動原稿送り装置の全体構成図、図2は複写機に搭載し
た自動原稿送り装置の外観斜視図、図3は自動原稿送り
装置の駆動系(動力伝達系)を示す構成図である。な
お、これら図示の装置は原稿自動反転機能付の自動原稿
送り装置(R−ADF)である。これらの図によって自
動原稿送り装置の構造と動作について説明する。 【0024】この発明の自動原稿送り装置(R−AD
F)は、図1,図2に示すように複写機本体1の上に設
置されており、複数枚の原稿を積載する原稿載置部10,
該原稿載置部10の原稿トレイ11上に載置した原稿束から
1枚の原稿を画像読取部である原稿台ガラス(プラテン
ガラス)2上に送り出す給送部20と、該給送部20から給
送された原稿を原稿台上の原稿台ガラス2の所定位置
(画像露光走査位置)へと搬送する搬送部30と、画像露
光終了後に該搬送部30から送り出された原稿を排出口か
ら機外に排出、または原稿の表裏を反転して再び該原稿
を再びプラテンガラス2上に返送する排紙反転部40、お
よび排紙トレイ部50とから構成されている。 【0025】まず、図1の全体構成図によって本発明の
自動原稿送り装置の構造と動作ついて説明する。 【0026】複写機本体1の側方に張り出して設置され
ている原稿トレイ11には、原稿Dがセットされている。
この原稿Dの先端は、可動ガイド板21の上方を通過して
ストッパ部材22に当接して停止する。 【0027】コピーボタン3(図2参照)を押すことに
より、給紙ソレノイドSD1が作動し、ばねクラッチが
オンして、回転をカムに伝え、該カムがガイド板21を上
方向に引張っているばねに抗して押し下げているのを開
放し、このバネ力にて原稿Dをさばきベルト23に圧接す
る。次いでモータMの駆動により、さばきベルト23は駆
動源に接続する駆動ローラ24により回転をはじめて、リ
バースローラ25との協働により最上部の一枚の原稿Dだ
けが送り出される。原稿Dの先端が、停止している中間
搬送ローラ対26に当接して先端姿勢揃え(レジスト)が
行なわれ、さらにレジストセンサS2の通過信号からエ
ンコーダによる所定パルス計数後、中間搬送ローラ対26
が回転を開始し、矢印方向に回転する中間搬送ローラ対
26のニップ位置出口に達したとき、原稿サイズ検知セン
サS3の検知信号によって、給紙クラッチMC1がオフ
となり、さばきベルト23の駆動力伝達が断たれ以降フリ
ー回転となり、先行の一枚の原稿Dのみが中間搬送ロー
ラ対26によって搬送される。 【0028】上記中間搬送ローラ対26によって搬送され
た原稿Dは、手動で原稿Dの後端位置決めをする際に使
用するストッパ板4の上方を通過して、複写装置本体1
の上面に設置した原稿台ガラス2上を摺動し、搬送部30
の搬送ベルト33の摩擦力によって搬送される。 【0029】上記搬送ベルト33は、ハウジングの両側壁
部に固定した軸受に回転自在の搬送駆動ローラ31と搬送
従動ローラ32との間に張設され、モータMにより正逆回
転可能となっている。搬送ベルト33の下側走行面は押圧
ローラ34A,34B,34Cによって原稿台ガラス2面に押
しつける。35は搬送ベルト33に圧接して従動回転して搬
送駆動ローラ31への搬送ベルト33の巻きつけ量を増やす
圧接ローラである。 【0030】いま、原稿Dの後端が原稿サイズ検知セン
サS3を通過することにより原稿Dの後端が自動検出さ
れると、中間搬送ローラ対26の駆動軸上のエンコーダに
よるパルスカウントによって制御されて、原稿Dを所定
の画像読取位置に停止させる。このあと、複写機本体1
内の光学スキャンにより複写が行われる。画像読取走査
後に、搬送ベルト33が正転駆動して原稿Dを排紙反転部
40に送り込む。 【0031】排紙反転部40に搬入された原稿Dは、ガイ
ド板43を通って、排紙反転ローラ41、ピンチローラ42
A,42Bにニップされて搬送され、排紙反転切換手段4
4、排紙規制部材(可動押圧板)45、排紙ローラ46を通
って機外の排紙トレイ部50に排出される。 【0032】また、ピンチローラ42Aの近傍にある原稿
排出検知センサ(排紙センサ)S4により、搬送された
原稿Dの後端を検知し、この後端を挟持するに必要な時
間後、排紙ソレノイドSD2を作動して、可動押圧板45
を変位させ、原稿Dの後端付近を低速回転する排紙ロー
ラ46と可動押圧板45により挟持し、それまで高速で排出
中の原稿Dを減速して排紙トレイ部50の排紙スタック面
51上に排出される。 【0033】次に、図3について駆動系から説明する。
図3は駆動系を搬送ベルトの原稿押圧面側から見た構成
図である。 【0034】自動原稿送り装置のほぼ中央には、駆動源
のモータMがあり、その図示左方に給送部20、中央に搬
送部30、右方に排紙反転部40の駆動系が配置されてい
る。モータMを駆動源として歯車G0,中間軸61の歯車
G1を経て、該中間軸61上のプーリP1,P2を回転さ
せる。プーリP1を巻回するベルトB1はプーリP3を
有する中間搬送ローラ軸62に駆動力を伝達する。一方、
中間軸61上のプーリP2を巻回するベルトB2は反転ロ
ーラ軸63に駆動力を伝達する。 【0035】前記中間搬送ローラ軸62には、駆動力をオ
ン・オフさせる電磁クラッチ(給紙クラッチ)MC1、
中間搬送プーリP3、エンコーダ64Aが設けてある。該
中間搬送ローラ軸62の軸上のプーリP4はプーリP3,
P5と一体で、ベルトB3を介してクラッチプーリ部P
6に駆動力を伝達する。また、前記プーリP3,P4と
一体のプーリP5はベルトB4を介してプーリP7を駆
動力を伝達する。該給紙駆動軸66には電磁クラッチ(レ
ジストクラッチ)MC2が設けられてあり、プーリP7
よりの駆動伝達をオン・オフさせる。 【0036】搬送クラッチ軸65には、プーリP6よりの
回転をオン・オフさせる電磁クラッチ(搬送クラッチ)
MC3及び電磁ブレーキMB及びエンコーダ64B及び搬
送クラッチ軸65と固定されたプーリP8が設けてあり、
該プーリP8はベルトB5を介してプーリP9を有する
搬送駆動軸67に駆動力を伝達する。該搬送駆動軸67に
は、搬送駆動ローラ31が一体に形成されている。該搬送
駆動ローラ31と搬送従動ローラ32の間には搬送ベルト33
が巻回されて回動可能になっている。なお、68A,68B
は装置本体に固設されたフレームである。また、上記各
ベルトは歯付ベルト(タイミングベルト)、各プーリは
歯付プーリ(タイミングプーリ)を使用した。 【0037】一方、プーリP2からベルトB2を介して
図示右方に分岐した駆動伝達系は、プーリP20,P21、
歯車G20,G21を経て、排紙反転ローラ41と一体をなす
反転ローラ軸63を駆動回転する。該反転ローラ軸63の他
端に設けたプーリP22は、ベルトB20を介してプーリP
23およびこれと一体の排紙ローラ46を回転させる。ま
た、歯車G20には一方向クラッチC5が、プーリP20に
は電磁クラッチMC4がそれぞれ内蔵されている。これ
によりモータMの逆転時には、プーリP21と一体化され
た歯車G21から歯車G20及び内蔵の一方向クラッチC5
により排紙ローラ46は正面より見て時計方向に回転す
る。モータMの正転時は排紙クラッチMC4のオン、オ
フによりプーリP20より選択的に時計方向回転又は停止
が可能である。モータMの正転時は、歯車G20は、反転
時と反対方向に回転するので一方向クラッチC5により
駆動は伝達されない。 【0038】図4(A)は片面原稿コピーモード(AD
Fモード)における原稿搬送経路(一点鎖線)を示す模
式図である。原稿載置部10の原稿トレイ11上に載置され
た原稿Dは、給送部20の可動ガイド板21、さばきベルト
23、中間搬送ローラ対26を経て、プラテンガラス2の面
上の一端に送り込まれ、搬送部30の搬送ベルト33により
搬送されて、原稿後端が基準位置BLに達したとき、一
旦停止して画像読取のための露光処理を受ける。露光済
みの原稿は搬送ベルト33によりプラテンガラス2上の他
端から搬出されて、排紙反転部40に送り込まれる。排紙
反転部40では排紙反転ローラ41とピンチローラ42A,42
Bに挟持されて排紙反転切換手段44の上面側を通って排
紙ローラ46から機外の排紙トレイ部50の排紙スタック面
51上に載置される。 【0039】図4(B)は両面原稿コピーモード(R−
ADFモード)における原稿搬送経路(一点鎖線)を示
す模式図である。上述の給搬送経路を通ってプラテンガ
ラス2上に達した原稿Dはそのまま排紙反転部40の排紙
反転ローラ41の周面に沿って導入され、切換爪441の下
面側に開かれた経路を通って搬送され、再びプラテンガ
ラス2の他端側に送り込まれ、逆転回動する搬送ベルト
33によってプラテンガラス2上を逆送する(図示矢印方
向)。反転センサS5により原稿先端を検知し検知後一
定量モータMを回転させる事により原稿先端が基準位置
BLに達したとき一旦停止させ、第2面(裏面)の露光
処理を受ける。その後、正転回動する搬送ベルト33によ
り排紙反転部40に導かれ同様の搬送をさせ、再び原稿後
端(進入時の後端)が基準停止位置BLに達した時、一
旦停止し第1面(表面)の露光処理を受ける。両面読み
取りされた原稿は、上述のADFモードと同様に搬送部
30、排紙反転部40を経て機外の排紙スタック面51上に載
置される。図5は、原稿高速排出状態を示す排紙反転部
40およびその周辺の断面図、図6は、原稿低速排出時ま
たは原稿反転時の排紙反転部40の断面図、図7は排紙反
転部40の排紙反転切換手段と排紙規制部材の要部斜視図
である。 【0040】排紙反転部40は、排紙反転ローラ41、ピン
チローラ42A,42B,42C、ガイド板43、排紙反転切換
手段44、排紙規制部材(可動押圧板)45、排紙ローラ46
などにより原稿搬送路を形成している。また、ピンチロ
ーラ42Aの上流側近傍には、排紙センサS4が設けてあ
り、原稿の先端および後端の通過を検知する。 【0041】前記排紙センサS4の原稿先端通過検知信
号発生後、タイマー制御による所定時間経過後、電磁ク
ラッチMC4がオンになり、モータMからの駆動力が排
紙反転ローラ41の駆動軸に伝達され、駆動回転を開始す
る。これによって原稿Dの先端は、排紙反転ローラ41と
ピンチローラ42Aとのニップ位置で突き当りループし原
稿の曲りが修正された後搬送され、ガイド板43に沿って
上方に移動し、ピンチローラ42Bとの挟持位置を通過し
て、排紙ローラ46に向って搬送される。 【0042】なお、搬送部30から搬出された原稿の先端
が、排紙反転ローラ41とピンチローラ42Aとのニップ位
置近傍に突き当る時のみ、原稿搬送速度を低下させて、
突き当て修正による原稿先端レジストを行ない、搬送位
置精度を向上させるようにしてもよい。 【0043】前記排紙反転切換手段44は、自動原稿送り
装置本体100に両軸端部を回転自在に支持された軸442
と、該軸442に固定された複数枚の切換爪441、揺動レバ
ー443とから成り一体になっている。 【0044】上記揺動レバー443の先端の作動部443aは
押付ばね47によって一方向に付勢されている。該作動部
443aは、さらに排紙反転用の排紙ソレノイドSD2の
プランジャSD2Aに揺動可能に係止された作動板48の
凹部に連結・係合している。 【0045】前記排紙規制部材45の中央付近の軸部45a
は、自動原稿送り装置本体100に嵌合し、揺動自在に支
持されている。該排紙規制部材45の下面は湾曲面をな
し、原稿搬送ガイド面の一部を形成している。そして該
排紙規制部材45の原稿搬送上流側のガイド面45bは、他
方の下流側のガイド面45cより重量が大であり、その自
重差により、排紙規制部材45はガイド面45b側が下降し
てストッパで停止している。なお、排紙規制部材45をば
ね付勢により片側下降させるようにしてもよい。 【0046】上記排紙規制部材45の上流側のガイド面45
bの先端部下面は、前記切換爪441の先端部付近の上面
部441aに接離可能になっている。一方、下流側のガイ
ド面45cの先端部下面は前記排紙ローラ46に接離可能に
なっている。 【0047】前記排紙反転ローラ41とピンチローラ42B
とのニップ位置を通過した原稿の先端は、図5に示す排
紙反転切換手段44の切換爪441および排紙規制部材45と
の間に形成された搬送路を通過して、排紙ローラ46の上
方を通過して機外に排出される。なお、この原稿排出時
に排紙規制部材45の左端45Cは上昇位置に在り、排紙ロ
ーラ46とは非接触で排出開口を形成している。 【0048】原稿Dの後端が、前記排紙センサS4の検
知位置を通過してから原稿後端が前記ピンチローラ42B
を通過し、さらに進行して排紙ローラ46の上流側約15mm
の位置に達するまでの所定時間をタイマー制御し、タイ
ムアップすると、排紙ソレノイドSD2に通電され作動
開始する。すなわち、排紙ソレノイドSD2がオンされ
ることにより、プランジャSD2Aが吸引されて作動板
48を引き寄せ、揺動レバー443を押付ばね47の付勢力に
抗して反時計方向に回転させる。それによって軸442、
切換爪441も一体になって反時計方向に回転し、切換爪4
41の先端部の上面部441aが上昇して排出経路を閉じ、
さらに上昇して排紙規制部材45の上流側のガイド面45b
を押し上げて、軸部45aを中心にして反時計方向に揺動
させる。この揺動の最終位置では、排紙規制部材45の下
流側のガイド面45cの先端部が、排紙ローラ46を軽圧接
する。 【0049】前記排出中の原稿Dの後端が、ピンチロー
ラ42Bのニップ位置を過ぎ、排紙ローラ46と圧接位置か
ら上流側約15mmの所定位置を通過して、低速回転(例え
ば240mm/sec)している前記排紙ローラ46と排紙規制部
材45とが圧接状態になると、圧接挟持されている原稿D
の後端が低速で排出される。原稿排出完了後、ソレノイ
ドSD2をオフすると、押付ばね47の付勢力により切換
爪441および排紙規制部材45の各上流側先端部が下降し
て元位置に復帰する。図8は上記の片面原稿2枚を搬送
するADFモードのタイムチャームである。 【0050】両面原稿を搬送するR−ADFモードで
は、原稿後端が給送部20の原稿検知センサ(通過セン
サ)S3を通過すると、その検知信号により排紙ソレノ
イドSD2をオンにして、前記ADFモードの低速排紙
時と同時に切換爪44を上昇させて反転搬送路を形成す
る。搬送部30から搬送された原稿Dは、排紙反転部40に
搬入されて、原稿先端が排紙反転ローラとピンチローラ
42Aのニップ位置に当接してアキューム(ループ)を形
成して原稿先端揃え(レジスト)が行なわれ、斜行が修
正される。原稿先端を排紙センサS4で検知してから、
タイマー計時による所定時間経過後、電磁クラッチMC
4がオンになり排紙反転ローラ41を回転させる。 【0051】原稿Dは回転する排紙反転ローラ41とこれ
に従動するピンチローラ42A,42Bとのニップにより搬
送され、前記切換爪441により分岐されてその下方湾曲
面に沿って反転経路を進行して、排紙反転ローラ41とピ
ンチローラ42Cとのニップにより原稿を反転搬送し、プ
ラテンガラス2の端部に送り込み逆転回動している搬送
ベルト33によりプラテンガラス2上の露光処理の基準停
止位置BLに搬送する(図6参照)。 【0052】すなわち、原稿後端通過が反転センサS5
により検知されると、排紙ソレノイドSD2をオフして
通常のADFモード排紙に切り換える。また前記反転セ
ンサS5の原稿先端検知信号からタイマーによる所定時
間経過後、モータ逆方向電圧印加ブレーキを作動させそ
の後電磁クラッチMC3をオフさせ、さらに所定の短時
間経過後に電磁ブレーキMBをオンさせて搬送ベルト33
を急停止させる。このタイマー制御による電磁クラッチ
MC3と電磁ブレーキMBの動作によりプラテンガラス
2上に逆送された両面原稿は所定の読取り基準位置BL
に正確に停止される。 【0053】図9は両面原稿搬送のR−ADFモードの
タイムチャートである。なお、この自動原稿送り装置で
両面原稿を搬送する場合には、原稿を給送部20から搬送
部30を通過して排紙反転部40で表裏反転して再び搬送部
に送り込んで基準位置に定位させて原稿の第2面の露光
処理を行ない、その後再び排紙反転部40に送り込んで表
裏反転して搬送部30に搬送し、ここで原稿の第1面の露
光処理を行ない、その後排紙反転部40に搬送して第1面
を上にして排紙トレイ部50の排紙スタック面51上に載置
する。 【0054】排紙ローラ46から排出された原稿は、上述
のように最初は高速排紙(例えば1200mm/sec)される
が、原稿後端が排紙ローラ46に近接する手前で、排紙規
制部材45との圧接により低速排紙(例えば240mm/sec)
されて機外の排紙スタック面51上に放出される。排紙ス
タック面51は排紙下流方向に向って緩やかに上昇する傾
斜曲面とほぼ水平な面から形成されている。排出される
原稿Dが小サイズの場合は、この傾斜曲面に沿って上昇
して原稿後端が排紙ローラ46の圧接位置を離れて排紙ス
タック面51上に停止載置される。 【0055】最大サイズの原稿、例えばA3判や11×17
インチ判の原稿が排出されるときには、該最大サイズの
原稿の先端は、排紙スタック面51の前記上昇曲面と小平
面とにわたって載置されるため、原稿が飛び過ぎて排出
位置が不揃いになる。なお、原稿の排紙スタック面51
は、自動原稿送り装置本体100の外装上面の一部に形成
されていて、該装置本体100の全高を抑えてコンパクト
にするために、傾斜曲面と水平面とにより形成した。 【0056】前記排紙スタック面51の原稿排出下流側
で、該排紙スタック面51上に排出される原稿のうち前記
最大サイズ原稿の先端部が当接する位置に、原稿停止可
能な原稿阻止手段が設けてある。該原稿阻止手段は、自
動原稿送り装置本体100と一体に形成された突起状のス
トッパ部52であり、原稿幅のほぼ中央に設けてある(図
2参照)。 【0057】53は排紙スタック面52の上方に設けた原稿
カバーであり、自動原稿送り装置本体100を持ち上げ
て、複写機本体1の上部のプランテンガラス2面を開放
状態にしたときや、外部からの風等で排紙スタック面51
上に載置された原稿が脱落・散乱することを防止する。
また、該原稿カバー53のストッパ部52寄りの一部は切り
欠かれた切欠部53aを形成していて、最大サイズ原稿の
取り出しを容易にしている。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動原
稿送り装置によれば、下記の効果を奏する。 【0059】請求項1に記載の発明によれば、排紙反転
部から機外の排紙トレイ部に排出するとき、原稿後端排
出時には低速排出されるから、排紙原稿の散乱や排紙不
良の発生がない。また、従来の複写機における排紙トレ
イを急傾斜させることも不要で、従って全高低くしてコ
ンパクトにすることが可能であり、かつ上方空間も最少
であるからADFの開放時の周辺空間も少なくしてす
む。特に、原稿排紙反転用切換爪と減速排紙用の搬送規
制部材とを単一の駆動手段で制御可能であるから、構造
が簡単で小型軽量にまとめることができ、動作も安定
し、安価に提供できる利点がある。 【0060】 【0061】
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の自動原稿送り装置の全体構成図。 【図2】上記自動原稿送り装置の斜視図。 【図3】上記自動原稿送り装置の駆動系を示す構成図。 【図4】ADFモードおよびR−ADFモードの原稿搬
送経路を示す模式図。 【図5】原稿高速排出状態を示す排紙反転部の断面図。 【図6】原稿低速排出状態を示す排紙反転部の断面図。 【図7】排紙反転切換手段と排紙規制部材の要部斜視
図。 【図8】片面原稿コピーのADFモードのタイムチャー
ト。 【図9】両面原稿コピーのR−ADFモードのタイムチ
ャート。 【符号の説明】 1 複写機本体 2 原稿台ガラス(プラテンガラス) 10 原稿載置部 20 給送部 30 搬送部 33 搬送ベルト 40 排紙反転部 41 排紙反転ローラ 42A,42B,42C ピンチローラ 43 ガイド板 44 排紙反転切換手段 441 切換爪 441a 上面部 442 軸 443 揺動レバー 443a 作動部 45 排紙規制部材(可動押圧板) 45a 軸部 45b,45c ガイド面 47 押付ばね 48 作動板 50 排紙トレイ部 51 排紙スタック面 52 ストッパ部(原稿阻止手段) 53 原稿カバー 53a 切欠部 61 中間軸 62 中間搬送ローラ軸 65 搬送クラッチ軸 66 給紙駆動軸 67 搬送駆動軸 100 自動原稿送り装置本体 M モータ MC1,MC2,MC3,MC4 電磁クラッチ S4 原稿排出検知センサ(排紙センサ) SD2 排紙ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−152053(JP,A) 特開 昭62−31658(JP,A) 特開 昭62−70159(JP,A) 特開 昭61−90964(JP,A) 実開 昭56−80839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/68 B65H 29/60 B65H 85/00 G03G 15/00 107

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原稿載置部上に積載された複数枚の原稿
    のうち一枚の原稿を分離して給送し画像読取部に給送す
    る給送部と、前記画像読取部に給送された原稿を搬送し
    て所定の画像読取位置に停止させたのち画像読取後の原
    稿を搬出する搬送部と、該画像読取部から搬出された原
    稿を前記搬送部に反転搬送または機外の排紙トレイ部に
    排出する排紙反転部とから成る自動原稿送り装置におい
    て、原稿排出検知センサにより搬送された原稿の後端を検知
    し、所定時間後排紙ソレノイドを作動させることによ
    り、排紙反転切換手段の切換爪の先端部を上昇させ、該
    先端部により排紙規制部材を押し上げて揺動させ、排紙
    規制部材が排紙ローラを軽圧接し、低速回転する排紙ロ
    ーラと排紙規制部材(可動押圧板)により原稿の後端付
    近を挟持し、それまで高速で排出中の原稿を減速して排
    紙トレイ部の排紙スタック面上に排出 させることを特徴
    とする自動原稿送り装置。
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