JPH06247641A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH06247641A
JPH06247641A JP5036903A JP3690393A JPH06247641A JP H06247641 A JPH06247641 A JP H06247641A JP 5036903 A JP5036903 A JP 5036903A JP 3690393 A JP3690393 A JP 3690393A JP H06247641 A JPH06247641 A JP H06247641A
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JP5036903A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yamada
恭 山田
Tetsuo Hirata
哲郎 平田
Shigeo Inaba
茂生 稲葉
Hiroyuki Hara
浩幸 原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動原稿搬送装置における原稿の循環動作の
確実安定化して戻り原稿を正確に原稿載置部に整列載置
して再循環を可能にするとともに、連続搬送する原稿間
の干渉を防止し原稿の高速搬送を可能にする自動原稿搬
送装置を提供する。また機外の排紙トレイへ排出される
原稿の散乱を防止する。 【構成】 画像読取部で露光処理後の原稿が前記排紙部
へ搬出する原稿搬出速度を、後続の次原稿が前記画像読
取停止位置に達するまでは該次原稿が搬送部に搬入され
る原稿搬入速度と等速度以上とし、以降原稿搬出速度
が、前記原稿搬入速度より低速で原稿を搬紙するように
した自動原稿搬送装置であって、前記画像読取停止位置
Bは、画像読取部の原稿搬入側を基準位置とするととも
に、画像読取部に搬入される原稿Dが前記画像読取停止
位置Bに移動する迄の時間内に、先行の原稿が排紙部の
排出手段に到達するように構成したことを特徴とする自
動原稿搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
記録装置や、画像読取装置等に付設される自動原稿搬送
装置の改良に関し、特に原稿載置部上に積載した片面ま
たは両面記録原稿を一枚ずつ分離して画像読取部に給紙
し、読取り後の原稿を排紙トレイに排出するADFモー
ド、R−ADFモード、特に読み取り後の原稿再度原稿
載置部に戻して繰り返し給紙できる機能の片面原稿循環
搬送モード(RDHモード)および両面原稿反転循環搬
送モード(R−RDHモード)等を有する自動原稿搬送
装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】電子写真複写機や記録画像読取装置等の
記録装置に対して、画像記録された原稿を能率的にか
つ、無人状態でも給送できる装置としては、自動化され
た原稿搬送装置(ADF)が既に提供されている。
【0003】また、表裏面に記録画像を有する原稿(両
面原稿)の各画像を記録紙の一面または両面に複写でき
る複写機や該画像を読取り記録できる画像読取装置とし
て、前記ADFに原稿の表裏反転の機能に備えた自動原
稿搬送装置(R−ADF装置)が実用化されている。
【0004】さらに、原稿載置部上に積層した原稿を一
枚ずつ分離して複写機のプラテンガラス上に自動給紙
し、該プラテンガラス上において露光処理後の原稿を再
度原稿載置部に戻して繰り返し処理できるようにした循
環式の自動原稿搬送装置(RDH装置)も提案されてい
る。
【0005】この循環式の自動原稿搬送装置(RDH装
置)は、一循環で一部ずつコピーを作成し、その作成部
数分だけ原稿を循環させるようになっている。
【0006】更に、最近本出願人により上記RDH装置
に原稿表裏面反転機構を付加した循環式自動原稿搬送装
置(R−RDH装置)も提供されている(特願昭63-202
28号他)。
【0007】これら循環式自動原稿搬送装置(RDH,
R−RDH、以下RDH装置と称す)は、高速連続複写
と、複写済み記録紙の迅速ページ揃えを可能とし、更に
記録紙のステープル、パンチ等を行なうフィニッシャー
装置と接続して、記録紙最終処理を無人で完成すること
ができる。
【0008】このようなRDH装置は、給送部におい
て、原稿載置部上に原稿表面側を上向きに積層した複数
枚の原稿を最下層のものから一枚ずつ処理部(プラテン
ガラス面)へ向けて分離搬送する底送り上戻し方式であ
る。
【0009】このような底送り上戻し方式のRDH装置
では、原稿送り出し時に、原稿同士の表裏面摩擦によっ
て生じる原稿表裏面汚れや擦れによる原稿画像の乱れ等
の問題を発生する。特に鉛筆書き原稿の場合には上記問
題による原稿汚れが著しい。
【0010】上記問題を解消する手段として、特公昭56
-37536号公報に開示された頂部フィード/底部リスタッ
ク式のRDH装置が提案されている。この方式では、シ
ート持ち上げ用の周期的動作型スタック持ち上げ手段に
より処理済みのシートをスタックシートの下側から挿入
している。
【0011】これらRDH装置では、画像読取処理後の
原稿を循環搬送して原稿載置部上に載置し再給送するた
め、排紙手段から排出する原稿を整列して正確に載置す
る必要がある。またADF、R−ADFモードでも排紙
トレイ上に不揃いに排出されて、原稿が散乱したりトレ
イ外に飛び出して落下するなどの不具合を生じる。
【0012】なお、従来の自動原稿搬送装置における原
稿排紙対策として開示されている例としては特開昭62-7
0158号、特開昭62-12564号各公報や米国特許第4693461
号明細書が挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】原稿排出の速度が比較
的小さいときには原稿の運動量も小さいため、原稿排出
時の原稿整列や不揃いも少ないが、原稿排出速度が高速
化されると、循環原稿が原稿載置部上の先端ストッパに
正確に当接して停止せずオーバーランして原稿先端の変
形や原稿が跳ね返ったり原稿未到達等の問題点を生じ
る。またADFモードやR−ADFモードでは排紙トレ
イから飛び出したり散乱することが多発する。
【0014】特に画像読取部(プラテンガラス)上に複
数の原稿を近接させて順次送り込んでコピー生産性を向
上させる高速処理可能な複写機においては、搬送手段に
より搬出される先行原稿を低速排紙させると、同速度で
進行する後続原稿の画像読取位置への搬送が遅くなり原
稿交換時間を増大する。また先行原稿の排出速度のみを
低速にすると、後続原稿が先行原稿を追跡して接近し
て、先行原稿の後端と後続原稿の先端とが衝突して搬送
不良を発生する。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な従来の自動原稿搬送装置における諸問題点を解消し
て、高速搬送動作時でも安定し、上送り/底挿入方式の
循環式自動原稿搬送装置を提供することを目的とするも
のである。
【0016】特に本発明の目的は、簡単な構造と制御に
よって先行する原稿と後続する原稿との搬送間隔を最小
限に接近させ、さらに予備給紙を行うことにより、複数
枚の原稿を画像読取部に搬送するために所要時間を著し
く短縮することにより複写時間の短縮を可能にする自動
原稿搬送装置を提供することにある。
【0017】上記目的を達成するこの発明の自動原稿搬
送装置は、原稿載置部上に積載された複数枚の原稿のう
ち一枚の原稿を分離して給送し画像読取部に給送する給
送部と、前記画像読取部に給送された原稿を搬送させ所
定の画像読取位置に停止させたのち画像読取後の原稿を
再び搬送して排出する搬送部と、該画像読取部から搬送
方向下流側に位置し搬送部から搬出された原稿を排紙ト
レイまたは前記原稿載置部に搬出する排紙部とから成る
自動原稿搬送装置において、前記画像読取部で露光処理
後の原稿が前記排紙部へ搬出する原稿搬出速度を、後続
の次原稿が前記画像読取停止位置に達するまでは該次原
稿が搬送部に搬入される原稿搬入速度と等速度以上と
し、以降原稿搬出速度が、前記原稿搬入速度より低速で
原稿を搬出することを特徴とする自動原稿搬送装置であ
って、前記画像読取停止位置は、画像読取部の原稿搬入
側を基準位置とするとともに、画像読取部に搬入される
原稿が前記画像読取停止位置に移動する迄の時間内に、
先行の原稿が排紙部の排出手段に到達するように構成し
たことを特徴とするものである。
【0018】
【実施例】次に、この発明の自動原稿搬送装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0019】図1は自動原稿搬送装置を備えた複写装置
の全体構成図であり、100は複写機本体、200は給紙ユニ
ット(PFU装置)、300は循環式の自動原稿搬送装置
(RDH装置)、400は複写紙後処理装置(フィニッシ
ャー(ステイプラ装置付ソータ等)以下FNS装置と称
す)である。
【0020】複写機本体100は、走査露光部110、画像形
成部120、給紙部130、搬送部140、定着部150、排紙切換
部160、複数の給紙カセット170および両面複写用複写紙
再給紙装置(ADU装置)180から構成されている。
【0021】図中一点鎖線は複写紙Pの搬送経路を示
す。複写機本体100下部の給紙カセット170、または給紙
ユニット(PFU)200に収容された複写紙Pが、画像
形成部120により画像形成されたのち、搬送部140と、定
着部150、排紙切換部160を経てFNS装置400に収容さ
れるメインルートと、前記排紙切換部160から分岐され
た複写紙PがADU装置180に一旦ストックされたの
ち、再給送されて複写機本体100の給紙部130に至る循環
ルートとから成る。
【0022】図2は、複写機本体100の上部に装備され
た自動原稿搬送装置300の断面図である。本発明が適用
可能な自動原稿搬送装置300は、複数枚から成る原稿
(片面原稿または両面原稿)を原稿載置部310上から複
写機本体100のプラテンガラス111の露光部に搬送して、
再び上記原稿載置部310上に搬送する循環式のRDH装
置、R−RDH装置、およびADF装置、R−ADF装
置等の諸機能を備えている。
【0023】自動原稿搬送装置300は、原稿載置部310、
給送部320、中間搬送部330、搬送部340、排紙反転部350
から構成されている。
【0024】原稿束Dを原稿載置部310上に載置する
と、原稿の有無が、原稿セット検知センサ(原稿ゼロ枚
検知センサ)S1によって検知され、複写機本体100の
コントロールパネルにADFモードが表示される。ま
た、原稿束Dが所定位置に設置されると、原稿サイズ
(B5〜A3)が原稿サイズセンサS2によって検出さ
れ、複写機本体100の制御部に入力される。
【0025】前記原稿載置部310の原稿給送下流先端側
には、可動押圧板317が、揺動軸317Aを中心にして揺動
可能である。該揺動軸317Aには、駆動板319がねじ固定
されていて、一体となって揺動可能である。また、揺動
軸317Aには弾性変形部材(例えばトーションばね)317
Bが巻回され、その両端部は前記駆動板319を、中央部
は前記可動押圧板317をそれぞれ圧接可能になってい
る。
【0026】前記駆動板319に設けたアクチュエータ部
は、固定底板に固設した押圧ホームポジションセンサS
3の光路をオンオフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。
【0027】図3は、原稿載置部310の要部斜視図であ
る。原稿Dを積載して支持して回動自在な幅広の給送ベ
ルト311は、駆動ローラ312Aと従動ローラ312Bとの二
軸に巻回されたエンドレスベルトである。
【0028】図4は上記給送ベルト311の斜視図を示
す。該給送ベルト311の一方の端部は継目部311Aにより
接合されループ状をなしている。該ベルト311の他方の
端部は、前記継目部311Aより外方に延長した舌片状の
挟持片部(グリッパ部)311Bを形成している。上記給
送ベルト311は布製ベルトに樹脂被覆したもの、または
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等で形
成される。該給送ベルト311の挟持片部311Bの内
表面およびベルト外表面(図4のA−B間)は高摩擦係
数となる粗面加工が施され、それ以外のベルト外表面
(図4のB−C間)は低摩擦係数の滑面をなしている。
なお、311Cは前記ベルト311の一部に穿設された検出用
穴であり、給送ベルトのホームポジション検出用の反射
型センサS13により給送ベルト311のホームポジション
を検出して、給送ベルト311の挟持片部311Bの停止位置
が制御される。
【0029】図3において、前記駆動ローラ312Aの回
転軸端には、駆動源の排紙モータM3に接続する電磁ブ
レーキBRK2と電磁クラッチCL4が設けてある。ま
た、給送ベルト311の内側で駆動ローラ312A、従動ロー
ラ312B間には、固定板313が固設されている。該固定板
313は給送ベルト311上の原稿束Dを平面上に載置して支
持する。
【0030】315は前記給送ベルト311上に積載される原
稿束最下層紙と、読取り処理後に循環搬送されて積載原
稿束の最下層に底入れされる原稿束最上層紙とを区分け
する区切り手段である。該区切り手段315の区切りレバ
ー315Aはばね付勢されていて、ソレノイドSL3,S
L4により上昇下降、給紙直交方向に前進後退および斜
め下降駆動する。
【0031】311Dは、区切りレバー315Aが給送ベルト
311の上方に上昇するのを可能にするために給送ベルト3
11の側方に設けられた切欠き部である。
【0032】原稿載置部310に最初に積載する原稿束
は、給送ベルト311および後述の可動押圧板317上に積載
し、該原稿束を片側基準で原稿幅方向を規制する幅スト
ッパ板316に突き当て、同時に原稿先端部を後述の原稿
先端ストッパ318に突き当てて整列して載置する。この
とき、前記区切りレバー315Aは原稿束の自重によって
押圧されて下降し、原稿束の最下層を軽く押し上げてい
る。また、上記区切りレバー315Aの原稿搬送方向上流
側に設けた揺動自在な紙押えレバー310Zは、戻る原稿
が確実に原稿束の下に挿入されるように補助するもの
で、その自重により原稿面を軽圧接する。その紙押えレ
バー310Zは、カール紙や少数原稿搬送時に、区切りレ
バー315Aの動作安定化にも有効である。
【0033】図5は原稿載置部310と給送部320の正面断
面図、図6は区切り手段315と区切りレバー押上げ手段
(以下押上げ手段と称す)314の側面図である。これら
の図において、前記給送ベルト311を回動する駆動ロー
ラ312A、従動ローラ312Bを軸支する一方の固定側板に
は、区切り手段315と押上げ手段314が固設されている。
すなわち、給送ベルト311の一方の側端近傍で搬送方向
上流側には前記押上げ手段314が、その矢視下流側に
は、区切り手段315が固設されている。
【0034】上記区切り手段315の基板315Bの下部に
は、ソレノイドSL3が固定され、該ソレノイドSL3
のプランジャSL3Aの一端には揺動レバー315Cの下
端部がピン結合している。該揺動レバー315Cは、基板3
15Bに植設された支点軸315Dを中心に揺動可能であ
り、ばね315Eにより一方向に付勢されている。揺動レ
バー315Cの上端部は、区切りレバー315Aとピン315F
により結合している。区切りレバー315Aは、ピン315F
を中心にして揺動可能であり、左端部に固定した重錘31
5Gの自重によって、規制力が加わっていない時には左
端部がたれ下がり、傾斜可能となっている。
【0035】区切りレバー315Aの中間部にはピン315H
が植設されていて、基板315Bに穿設されたD字型のカ
ム溝部315Jの壁面に沿って移動可能である。315Kは基
板315Bに取り付けられた舟型をなす板ばねであり、区
切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバー315A
の水平移動時の案内面となる。
【0036】区切りレバー押上げ手段314の基板314Bの
下部には、ソレノイドSL4が固定され、該ソレノイド
SL4のプランジャSL4Aの一端には揺動レバー314
Cの一端部がピン結合している。該揺動レバー314Cは
基板314Bの上部に植設された支点軸314Dを中心に揺動
可能であり、ばねにより一方向に付勢されている。揺動
レバー314Cの他端には、長いロッド状の押上げレバー3
14Aの基部が打ち込まれて先端が突出している。該押上
げレバー314Aは前記区切りレバー315Aの先端部近傍下
面に当接し、昇降可能に保持している。
【0037】原稿載置部310の給送ベルト311上に原稿束
が載置されていない初期の無負荷状態では、区切りレバ
ー315Aは重錘315Gの自重によって傾斜し、右端部が持
ち上がった姿勢になっている(図6のの位置)。そし
てピン315Hはカム溝部315Jの上死点に達し位置規制さ
れて停止している。この区切りレバー315Aの上昇位置
では、部数区切りセンサS14はオフになっている。
【0038】原稿載置部310の給送ベルト311上に原稿束
Dが積載されて、区切りレバー315Aの先端部が原稿束
Dの自重によって下降されると、区切りレバー315Aの
ピン315Hはカム溝部315Jに沿って下降し、原稿束最下
紙に軽く当接している(図6の位置)。この区切りレ
バー315A下降状態では、部数区切りセンサS14はオン
になっている。このとき紙押えレバー310Zの先端部は
その自重により原稿束の上面を押圧している。
【0039】原稿載置部310上の原稿束が上送り出し底
戻し循環搬送されるに従って、区切りレバー315Aの先
端は、載置原稿束の最終頁と戻り原稿の第1頁との間に
挟まれて戻り原稿が増すにつれて次第に上昇して(図6
の位置)、戻り原稿の第1頁が最上部に達すると、自
由になって上方の空間に跳ね上る(図6の位置)。こ
のとき部数区切りセンサS14はオフになる。
【0040】上記区切りレバー315AはソレノイドSL
3の吸引動作によって図示左方に引込められる(図6
の位置)。ソレノイドSL3に電圧が印加されると、プ
ランジャSL3Aが吸引されて、揺動レバー315Cを支
点軸315Dを中心に矢示の反時計方向に揺動させ、ピン3
15Fにより結合した区切りレバー315Aを左方に移動さ
せる。該区切りレバー315Aに植設されたピン315Hは、
カム溝部315J内を斜め下方に移動して、カム溝部315J
の左端に当接して移動を停止する。このとき板ばね315
Kは区切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバ
ー315Aの上方への跳ね上りを防止する。
【0041】所定時間後、ソレノイドSL3の通電をオ
フにすると、揺動レバー315cはばね315Eにより支点31
5Dを中心に時計回りに回転し、レバー315Aを右方向に
移動させる(図6の位置)。この時、板ばね315K
は、レバー315Aを水平方向に保つため、ピン315Hは、
右方向に移動し給紙ベルト311の切欠き部311Dのその先
端が入り込み、自重で上昇回転して原稿下面に当接す
る。
【0042】前記給送ベルト311の一方の側端には、区
切りレバー315Aが給送ベルト311の下方に退避させるた
めの切欠き部311Dが穿設してある。給送ベルト311上に
原稿束を積載して回動する際に、前記切欠き部311Dが
原稿束の下層部に衝突して搬送不良を発生することがあ
る。これを防止するため、切欠き部311Dが原稿束の原
稿搬送方向上流側を通過するに先立って、原稿束の一側
端を上方に押上げて給送ベルト311と干渉しないように
すると同時に区切りレバー315A先端が確実に戻し原稿
の上方に挿入されるようにする。すなわち、露光処理を
終了した1枚目の原稿が排出されて原稿載置部310の給
送ベルト311上の原稿束に底戻しされるとき、回動する
給送ベルト311の挟持片部311Bより先行する切欠き部31
1Dに対して必ず区切りレバー315Aが上方に位置し、確
実に区切りレバー315Aが給送ベルト311の上方になるよ
う区切りレバー315Aを所定量上昇させて、原稿束の該
当箇所を上方に退避させておく。このため原稿交換の信
号によりソレノイドSL4を作動させて、プランジャS
L4Aを吸引して、揺動レバー314Cを支点軸314Dを中
心に揺動させ、押上げレバー314Aを上昇させる。該押
上げレバー314Aの揺動により、これに当該する区切り
レバー315Aは、上方に所定量持ち上げられて停止す
る。これにより区切りレバー315Aの原稿束の一端は上
方に持ち上げられ、給送ベルト311の切欠き部311Dを通
過可能にすると同時に確実に戻り原稿を区切りレバー31
5Aの下方に案内する。
【0043】図2、図3に図示するように、前記給送ベ
ルト311の原稿給送方向下流側には、可動押圧手段の可
動押圧板317が、固定底板310Aと一体をなす両側板に設
けた軸受に支持された揺動軸317Aには、駆動板319がね
じ固定されていて、一体となって揺動可能である。また
揺動軸317Aには弾性変形部材(例えばトーションば
ね)317Bが巻回され、その両端部は、駆動板319および
可動押圧板317にそれぞれ圧接してばね付勢している。
このとき、可動押圧板317と駆動板319とは、トーション
ばね317Bの開き方向に押されるが、可動押圧板317の下
端部で駆動板319の一端に当接して両者の開き角度が一
定量以上に開かないように規制されている。また、トー
ションばね317Bによるばね圧は設定圧に調整されてい
る。
【0044】前記揺動軸317Aの一端にはアクチュエー
タ部(遮光板部)319Aが突出している。該アクチュエ
ータ部319Aは、前記固定底板310Aに固設した押圧ホー
ムポジションセンサ(例えばフォトインタラプタ)S3
の光路をオン・オフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。揺動軸317Aを中心にして揺動可能であ
る。また、該揺動軸317Aの一方の軸端には、歯車が固
定され、押圧モータM1の駆動軸に固定した歯車に接続
している。
【0045】前記可動押圧板317の原稿給送下流側先端
部近傍には、原稿先端ストッパ318が自動原稿搬送装置
本体に固設されている。
【0046】上記可動押圧板317の上方には、給送部320
が設けられている。該給送部320は、送り出しローラ321
と、駆動ローラ322、従動ローラ323、これら両ローラを
巻回し回動するフィードベルト324のと、その下方に位
置する重送防止用リバースローラ325とから構成されて
いる。前記駆動ローラ322には、駆動モータM2の駆動
力が電磁クラッチCL1を介して動力伝達される。
【0047】前記送り出しローラ321を保持する枠体321
Aは支軸Aを中心にして揺動自在である。該枠体321A
の先端(図示右方)には突出したアクチュエータ部321
Bが一体に形成されていて、自動原稿搬送装置300の固
定ステー部材300Aの所定位置に固設された押圧検知セ
ンサS4の検知光路をオン・オフさせる。
【0048】図7は排紙反転部350から原稿載置部310の
給送ベルト311、可動押圧板317に排出される原稿Dの搬
送状態を示す模式図である。
【0049】排紙センサS9で原稿D1の先端が検出さ
れたのち所定時間後(原稿先端が挟持片部311B近傍に
くる)、クラッチが連結され、ホームポジションから回
動開始する給送ベルト311の挟持片部311Bに原稿Dの先
端部が挟持されると、更に回動する給送ベルト311上の
粗面上に挟持されて、積載された未処理原稿束Dの最下
層に挿入されて図示左方へ運ばれる(図7(A),
(B)参照)。前述のようにこの時、区切りレバー315
Aは、ソレノイドSL4を介して押上げレバー314A
で、給紙ベルト311の切欠き部311Dを通って上方にもち
上げられ、原稿束を所定量上昇させている。
【0050】またこのとき、可動押圧板317は下降位置
にあり、原稿束Dの先端部は送り出しローラ321と離間
している。上記給送ベルト311の表面線速度は、排紙反
転部350の循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ)355の表
面線速度より若干速めまたは等速に設定してある(たと
えばローラ速度1000mm/secに対し1150mm/sec程度)。ま
た、上記給送ベルト311の原稿Dに接触する面は粗面で
あるから、原稿Dは確実に給送ベルト311に保持されて
給送される。
【0051】更に、給送ベルト311の原稿束Dの最下層
に接する面は滑面であるから、給送ベルト311は滑らか
に原稿束下面と摺接して回動する。
【0052】上記給送ベルト311に保持された原稿D
は、給送ベルト311の従動ローラ312Bに沿って下方への
方向転換するに伴って給送ベルト311の上面よりやや下
方にある可動押圧板317の上面を滑走して、原稿先端ス
トッパ318に突き当り、給送が停止する。従って前記給
送ベルト311の全周長は、循環搬送される原稿Dの給送
方向の最大長さ以上に設定すると原稿戻し動作は良好で
ある。
【0053】再び図2において、上記給送部320の原稿
搬送下流側には、中間搬送部330が設けてある。該中間
搬送部330は、正回転駆動される第1中間搬送ローラ対3
31、湾曲状のガイド板332、第2中間搬送ローラ対333か
らなり、給送部320から送り出された原稿Dをプラテン
ガラス111の一端に搬送する搬送経路を形成している。
【0054】また、前記第2中間搬送ローラ対333の左
方で、プラテンガラス111の図示左方には反転手段が設
けられている。反転搬送ローラ対335は、一方向クラッ
チCL5により、常に正回転駆動される。336は、前記
第2中間搬送ローラ対333と反転搬送ローラ対335との各
ニップ位置を接続する湾曲状のガイド板であり、原稿反
転給送経路を形成している。該反転給送経路の一部には
反転検知センサが設けてあり、反転給送される原稿の通
過を検知する。
【0055】前記プラテンガラス111の面上には、搬送
ベルト341が駆動ローラ342と従動ローラ343と4個の原
稿押さえローラ344とテンションローラ345の間に回転可
能に張架されている。前記駆動ローラ342の軸上にはク
ラッチとブレーキが軸支されていて、駆動ローラ342
は、前記駆動モータM2の駆動力により作動する。
【0056】排紙反転部350は、排紙ローラ351,352、
切換爪353,357、反転搬送ローラ354、循環排紙ローラ3
55およびガイド板356A,356B,356C等から構成され
ている。排紙ローラ351,352、反転排紙ローラ354、循
環排紙ローラ355は排紙モータM3によって駆動され
る。排紙モータM3によって反転搬送ローラ351,354は
正逆回転駆動され排紙ローラ355,352は常に正回転駆動
される。また切換爪353は切換ソレノイドSL1で駆動
される。切換爪357は切換ソレノイドSL2で駆動され
る。
【0057】前記複写機本体100の上部で、自動原稿搬
送装置300の排紙反転部350の排紙開口部付近には、排紙
トレイ部360が固設されている。該排紙トレイ部360は、
複写機本体100の筐体上面にねじ等により固定された傾
斜面を有する固定トレイ361と、該固定トレイ361の一端
に設けた支点軸362に枢支されて回動可能な可動トレイ
(樹脂トレイ)363とから構成されている。そして該可
動トレイ363を折り畳んだ状態では、固定トレイ361の傾
斜上面と、可動トレイ363の傾斜下面との間は一定間隔
を保った反転排紙通路364を形成している。前記反転排
紙ローラ354から送り込まれた原稿Dは、上記反転排紙
通路364を溯上してセンサS11で原稿後端を検知して所
定時間後、一旦停止し、引続き反転排紙ローラ354の逆
回転駆動により、自動原稿搬送装置300内に導入され、
両面原稿のR−ADFモード時には、ガイド356cを通
り排紙反転部350の排紙ローラ352により機外に排出さ
れ、前記可動トレイ363の上面に載置される。
【0058】排紙トレイ部360の可動トレイ363を回動さ
せて、展開した状態では、固定トレイ361の上面側と、
可動トレイ363の下面側に、大型原稿例えばA2判用紙
やファンフォールド紙(CFF)等を排出可能となる。
【0059】また、両面原稿の反転循環モード(R−R
DH)時には、切換爪357が下方に切り換えられ、上記
反転排紙通路364に搬送された原稿Dは、反転排紙ロー
ラ354からガイド板356C,356B、循環排紙ローラ355を
経て、原稿載置部310に戻される。
【0060】図8および図9は各種モードにおける原稿
搬送経路(一点鎖線)を示す模式図である。
【0061】図8(A)は片面原稿を複写して機外の排
紙トレイ部360に排出するADFモードであり、該原稿
Dは、原稿載置部310から経路a,b,c,d,e,
f,g,hを経て、A3以下の一般原稿の場合には、可
動トレイ363上に載置収容される。大サイズ原稿(A
2、A3、11×17インチ紙等)の場合には、前記固定ト
レイ361と可動トレイ363を接続した二つの面上にわたっ
て載置収容される。
【0062】図8(B)は両面原稿を複写して機外の排
紙トレイ部360に排出するR−ADFモードであり、原
稿Dは先ず上述の経路a,b,c,d,eを経て原稿第
1面を露光処理した後、プラテンガラス111を逆行し
てループ経路iで表裏反転して再び経路dを通り、プラ
テンガラス111を図示右方の経路eを通って原稿第2面
を露光処理する。両面露光処理済みの原稿Dは、反転
排紙部350に搬出され、経路f,j,kを通過して、前
記排紙トレイ部360のトンネル状の反転排紙通路364に進
入し、その後逆送されて経路m,hを経て排紙トレイ部
360の可動トレイ363上に載置収容される。
【0063】図9(C)は片面原稿、片面コピー時の原
稿循環搬送を示すRDHモードの模式図である。片面原
稿Dは順送循環経路a,b,c,d,eを経て露光処理
後は排紙反転部350の経路f,g,nを経て、原稿載置
部310の給送ベルト311の挟持片部311Bに入り込んで給
送ベルト311によって搬送され原稿束の最下層に底戻し
される。
【0064】図9(D)は両面原稿、両面コピー時の原
稿循環搬送を示すR−RDHモードの模式図である。両
面原稿の奇数面の露光処理までの経路は、前述のRDH
モードと同じであり、一方の面をコピーされたシートが
ADU180内にスタックされる。さらに再度原稿を送り
出し経路a,b,c,dを経てiで面を反転後、露光処
理後の原稿Dは露光f,j,kに至り、ここでスイッチ
バックして送り込んだ時の面を上にして経路m,nを経
て原稿載置部310に戻される。
【0065】図10は自動原稿搬送装置300の駆動系(動
力伝達系)を示す構成図、図11は駆動系のブロック図で
あり、原稿循環、原稿反転循環の給紙、搬送、排紙の各
動作の制御は全てCPUによって行なわれる。図12はR
DHモードにおける駆動系のタイミグチャートである。
【0066】以下、各種モードの原稿搬送動作のうち、
先ず片面原稿循環搬送モード(RDHモード)について
図13(A)〜(F)を参照して説明する。
【0067】(1)イニシャライズ (1A)複写機本体100のメインスイッチをオンにす
る。メインスイッチオンにより、押圧モータM1 が逆回
転、片寄り矯正モータM4が正回転を開始し、同時に排
紙モータM3および底戻しクラッチCL4がオンになり
駆動ローラ312Aの駆動回転を開始する。
【0068】(1B)可動押圧板ホームポジション停止
メインスイッチオンにより、押圧モータ(ステッピング
モータ)M1が逆回転駆動して、駆動板319を揺動さ
せ、揺動軸317Aに固定されたアクチュエータ部319Aが
押圧ホームポジションセンサS3をオンにすると、その
検知信号により、押圧モータM1の逆回転を停止させ、
駆動板319及び可動押圧板317を最低の初期位置(ホーム
ポジション)に停止させる。これは駆動ギヤやセンサオ
ンのタイムラグを吸収するために有効である。このホー
ムポジション停止位置では、原稿束Dの所定最大量を収
容可能なクリアランスを保持している。
【0069】(1C)原稿束載置 給送ベルト311および可動押圧板317上に原稿束Dを載置
すると、セット検知センサS1がオンになり、ADFモ
ードになる。同時にサイズ検知センサS2がオンになり
原稿サイズが検知される。次にRDHモードを選択入力
する。
【0070】(1D)片寄り矯正ローラのホームポジシ
ョンサーチ動作 片寄り矯正ローラ355は、紙搬送に直交する方向に移動
可能であり、メインスイッチオンで駆動回転する片寄り
矯正モータM4で駆動される。片寄り矯正ローラ355の
通紙経路外にはローラ位置を検知する片寄りホームポジ
ションセンサS15が設けられている。
【0071】メインスイッチオンで、もし上記センサS
15がオフならば、片寄り矯正モータM4を回転させて、
上記ローラ355を奥方向に移動させ、センサS15がオン
になるとモータM4を停止させる。モータM4はステッ
プモータであり、停止後、一定電圧をかけてホールド状
態にする。又、センサS15がオンであれば、モータM4
を逆転させて、ローラ355を手前方向に移動させてセン
サS15を一度オフさせた後、再びモータM4を正転させ
てセンサS15がオンとなった所でモータM4を停止、ホ
ールドさせる。この動作で、モータM4からローラ355
までのギヤ等のガタによらずローラ355は常に正確な所
定位置に停止する。この所定位置は通常、ローラ355の
可能範囲のほぼ中央位置となるよう調整される。
【0072】(1E) 底戻し給送用ベルトホームポジシ
ョンサーチ動作 駆動ローラ312Aと従動ローラ312Bにかけわたされた一
部に挟持片部311Bを有する底戻し給送ベルト311には、
図3、図4に示すようにホームポジション検出用の貫通
穴311Cがあいている。メインスイッチがオンすると、
排紙モータM3と底戻しCL4をオンして、駆動ローラ
312Aを回転させる。駆動ローラ312は1方向回転クラッ
チCL6を介して駆動されており、モータM4の正逆転
回転によらず常に実線矢印方向に回転する。
【0073】ベルトホームポジションセンサS13を給送
ベルト311上のホームポジション検出用穴311Cが通過す
ると、センサS13がオフし、所定時間後、底戻しクラッ
チCL4をオフすると同時に、排紙ブレーキBRK2を
オンにして、駆動ローラ312Aを急停止させる。底戻し
用給送ベルト311が図のように挟持片部311Bが片寄り矯
正ローラ対355の延長上になり、かつ切欠き部311Dが区
切りレバー315A位置に合うようにタイミングが合わさ
れる。
【0074】(2)原稿循環搬送 以上のイニシャライズ動作により原稿給紙準備が完了
し、引続き原稿給紙が開始される。図14は片面の原稿搬
送過程を示す模式図である。
【0075】(2A)コピーボタンをオンにすると、押
圧モータM1、排紙モータM3、底戻しクラッチCL4
がオンになりADFおよびコピーが開始可能となる。
【0076】(2B)コピーボタンオンにより、底戻し
クラッチCL4をオンにして排紙モータM3を低速駆動
回転を開始させる。これにより駆動ローラ312Aが回転
して、給送ベルト311を回動させる(低速V2)。給送
ベルト311の検出用穴311Cがベルトホームポジションセ
ンサS13を通過すると、その検出信号により、所定時間
後給送ベルト311をクラッチCL4とブレーキBRK2
で停止させ、切欠き部311Dと挟持片部311Bを基準位置
にセットし、その後部数区切りソレノイドSL3がオン
になり、切欠き部311Dを通って区切りレバー315Aが原
稿束最下層に当接する。
【0077】(2C)同時に、コピーボタンオンによ
り、押圧モータ(ステッピングモータ)M1が駆動回転
し、揺動軸317Aに固定された駆動板319とトーションば
ね317Bを介して可動押圧板317が揺動回転しその先端部
が上昇し、積載した原稿束Dを持ち上げていく。この上
昇過程で、揺動軸317Aの揺動角がロータリーエンコー
ダ等によってパルスカウントC1を計数していく。
【0078】(2D)可動押圧板317上に積載された原
稿束Dの上面が、自重で所定位置に下降している前記送
り出しローラ321の外周面に軽圧接されると、可動押圧
板317は原稿束を挟持した状態のまま送り出しローラ321
を上昇させる。所定量上昇後、先端の押圧検知センサS
4がオンとなり、カウント計数開始する。さらに上昇揺
動すると、送り出しローラ321を保持する枠体321は図示
しない固定部材に当接し停止する。しかし、駆動板319
は更に駆動回転されて、トーションばね317Bを圧縮し
ながら反時計方向に回動し、可動押圧板317と駆動板319
の間隔が狭められていく。押圧検知センサS4がオンす
ると、初期設定圧(例えばローラ自重50g)になり、カ
ウントC1の計数は停止する。
【0079】(2E)上記カウントC1の出力により原
稿束Dの紙束厚さが検出され、先に検出されたサイズセ
ンサS2による原稿サイズ、または厚紙または薄紙の設
定入力によって予め定められている押圧パルステーブル
によって指定パルスが決定される。
【0080】前記カウントC1計数値で原稿紙束厚さが
検知され、この紙束厚さを例えば3段階の多、中、少に
区分設定される。
【0081】また、原稿紙サイズとして、例えばB5〜
A3判を設定し、これは、前記サイズ検知センサS2に
よって検出される。複数種の原稿サイズの原稿紙束が混
載されるときには、ユーザーが複写機本体の操作パネル
上に載置された混載キーを押すことによって指定する。
原稿紙の1枚の紙厚指定は、前記操作パネル上に載置さ
れた薄紙キーまたは厚紙キーを押すことによって指定す
る。
【0082】以上のように、原稿紙束厚と原稿サイズは
各センサによって自動検出され、原稿の混載と紙厚とを
マニュアル設定する。
【0083】これらの検出値およびマニュアル設定とに
より、押圧パルステーブルが予め設定され、不揮発メモ
リーに記憶させておき、これらシート条件入力手段によ
ってカウントC2が決定される。
【0084】(2F)上記指定パルスによってカウント
C2が入力され、さらに駆動板319の駆動により、カウ
ントC2の計数を継続し、指定カウント数C2がカウン
トアップするまで駆動板319を揺動させると、トーショ
ンばね317Bの巻き付き量が増し、ほぼ直線的に弾性力
が変化し、押圧力が増大していく。
【0085】(1A27)カウントC2がカウントアップ
すると、可動押圧板317は所定の押圧力(例えば100g)
によって原稿Dを送り出しローラ321に圧接し、押圧モ
ータM1 は駆動を停止する。
【0086】(2G)上記カウントアップによる押圧モ
ータM1の駆動停止と同時に、送り出しクラッチCL1
および駆動モータM2がオンになり、低速駆動回転し
て、原稿D1の給紙が開始される。即ち低速回転された
駆動モータM2の駆動力によって回動を始めたフィード
ベルト324によって上層の原稿は送り出され、更にリバ
ースローラ325により送り出された上記複数枚の原稿の
うち最上位にある原稿D1一枚のみが分離されて低速V
0で給送される。
【0087】(2H)上記分離されて給送された一枚の
原稿D1は、曲がり矯正センサS5でその先端が検知さ
れ、この先端検知信号発生から所定時間(タイマーT
2)経過後に駆動モータM2がオフされ、レジストクラ
ッチCL2がオフし停止している第1中間搬送ローラ
(レジストローラ)331に突き当たってアキュームを形
成し、原稿D1の給送曲りが矯正される(図13(A)参
照)。
【0088】(2I)さらに、タイマーT4により、曲
り矯正センサS5で先端検知されてから所定時間経過
後、駆動モータM2が再駆動回転される。このとき駆動
モータM2は高速回転され、送り出しクラッチCL1と
同時にレジストクラッチCL2、搬送クラッチCL3が
オンになり、原稿D1を高速の搬送速度V1で下流に搬
送する。原稿D1の先端が通過検知センサS6を横切っ
てオンになると、駆動ローラ323を駆動していた送り出
しクラッチCL1がオフとなり、フィードベルト324
は、原稿D1の後端がセンサS6を抜けるまでの従動回
転してそののち停止するが、引続き駆動モータM2によ
る前記第1中間搬送ローラ対331の駆動回転によって、
原稿D1は高速度V1で搬送される。またセンサS6の
オンにより排紙モータM3は高速回転して、もし排紙路
に原稿が存在すると排紙ローラ351,352により機外に排
出する。
【0089】(2J)また、上記タイマーT4の計時完
了により、前記押圧モータM1は逆回転に切り換えら
れ、駆動板319および可動押圧板317を下降させ、押圧を
解除し、駆動板319が初期位置に復帰したことを、ホー
ムポジション検知センサS3が検知すると、押圧モータ
M1を停止させる。あるいは、複数枚の原稿を引続き給
送するときには、駆動板319および可動押圧板317をホー
ムポジション位置まで戻さず、押圧検知センサS4の検
知信号または前記駆動手段の離間方向の駆動開始信号に
基づいて、前記駆動板319及び可動押圧板317の下降駆動
を中間停止させる。
【0090】(2K)給送ベルト311上のホームポジシ
ョン検出用穴311C通過をセンサS13が検出したのちタ
イマT3による所定計時後に、押上げ手段314の部材区
切りソレノイドSL3がオフして、押上げレバー314A
を下降される。これにより、押上げレバー314A上に保
持されていた区切りレバー315Aも追従して自重下降し
て、原稿束の一端の押上げを解除して、最下層の原稿の
下方へ軽く接触し、部数区切りセンサS14がオン状態と
なる。
【0091】ここで、もし最初に原稿束が原稿載置部31
0の区切りレバー315Aの下方に載置されたり、原稿束の
間に区切りレバー315Aが入ったら、部数区切りセンサ
S14が停止位置検出せず、その信号により、上方にある
区切りレバー315AをソレノイドSL3のオフにより押
上げレバー314Aを下降させるとともに、ソレノイドS
L4のオンにより、区切りレバー315Aは斜滑降して後
退し、引続きソレノイドSL4 のオフにより、ばね315
Eに付勢されて区切りレバー315Aは前進して原稿束の
下方で給送ベルト311の切欠部311Dの下方に挿入され
る。
【0092】(2L)次に、原稿D1の後端が通過検知
センサS6を通過して信号オフになると、搬送ベルト34
1の駆動ローラ342と、第3中間搬送ローラ対(レジスト
ローラ)334に直結したエンコーダ板RE用エンコーダ
センサS16による計数を開始する。エンコーダREによ
る所定カウント(φ1)後、駆動モータM2がオフす
る。さらに、このときエンコーダ板REがカウントスタ
ートし、所定カウント(φ2)後、レジストクラッチC
L2と搬送クラッチCL3がオフし、搬送ブレーキBR
K1がオンして、搬送ベルト341および第3中間搬送ロ
ーラ対334の回動が停止する。このとき、原稿D1の後
端はプラテンガラス111の所定の待機位置(停止位置か
らL1の距離の位置、例えば236mm)に達して停止する
(図13(B)参照)。
【0093】また、最初の原稿D1の先端がレジストセ
ンサS7を通過して検知信号オンとなると、この検知信
号に基づいて押圧モータM1による前記駆動手段の押圧
駆動を開始して、駆動板319及び可動押圧板317を上昇さ
せて引続き後続原稿D2の押圧を開始する。
【0094】(2M)エンコーダ板REのカウントアッ
プ(φ2)から所定時間後、駆動モータM2および送り
出しクラッチCL1がオンになり、送り出しローラ321
およびフィードベルト324が低速回動(V0)して、原
稿D2を低速給紙して、前述の原稿D1と同様に第1中
間搬送ローラ対(レジストローラ)331に突当ててアキ
ュームを形成して停止させる(図13(C)参照)。
【0095】(2N)次に、所定時間後、駆動モータM
2、送り出しCL1、レジストクラッチCL2、搬送ク
ラッチCL4をオン、搬送ブレーキBRK1をオフにし
て、原稿D1,D2を高速搬送(V1)し、原稿D1を
プラテンガラス111上の所定露光位置に到達する時点で
駆動モータM2のオフし、さらに搬送クラッチCL3レ
ジストクラッチCL2オフと搬送ブレーキBRK1のオ
ンにより原稿D1を露光位置に急停止させ、同時に原稿
D2をプラテンガラス111の所定の待機位置に停止させ
る(図13(D)参照)。すなわち、本実施例では、原稿
ストッパを用いずに、原稿Dの移動量を、通過検知セン
サS6を基準とするロータリーエンコーダREのパルス
数カウントによって管理して、読取り位置への搬送を行
なわせて原稿後端基準位置Bに正確に停止させるもので
ある。
【0096】(2O)両原稿D1,D2の停止状態で、
複写機本体からの信号により原稿D1への走査露光を行
なう(図13(E)参照)。すなわち原稿D1はプラテン
ガラス111上の停止状態において、走査露光部110の露光
ランプによって第1面を露光させ、レンズ、ミラー等
を介して原稿画像が感光体ドラム上に形成される。そし
て原稿D1に対する一連のコピープロセスが行なわれ
る。
【0097】上記露光動作中に、タイマーのカウントア
ップにより、駆動モータM2およびクラッチCL1が作
動されて、フィードベルト324の回動を開始し、次原稿
D3を低速(V0)で送り出し、タイマーの制御によ
り、レジスト動作を行い、原稿D3の先端が先行する原
稿D2の先端から所定の距離間隔L1を保つ位置で停止
する。
【0098】従って、このときには、分離給送手段から
読取り部までの搬送路上に3枚の原稿D1〜D3が相互
に所定間隔L1を空けて縦列配置されるよう各停止位置
を設定している。なお、、このとき、原稿D1はプラテ
ンガラス111の読取り位置に載置され、原稿D2は第2
中間搬送ローラ対132(第2の搬送ローラ対)にニップ
された位置に待機し、原稿D3は、レジストローラ331
に突き当たった位置に待機され、前記原稿D2,D3は
続く搬送が安定的に行なえるような状態で待機する。
【0099】(2P)原稿交換(図13(F)参照) 原稿D1の露光動作終了後、駆動モータM2の高速回転
駆動により搬送ベルト341が回動し(V1)、さらに排
紙モータM3を高速回転させ搬送ベルト341の搬送速度
V1と等しい排紙速度V1で原稿D1を排出してゆく。
露光済みの原稿D1は引続き排紙反転部350を通過して
原稿載置部310に底戻しされる。排紙モータM3の高速
回転により、原稿D1が排紙ローラ351の上方を経て、
既にRDH切換ソレノイドSL2 により切換爪357が揺
動して上方の通路を切換え開放した分岐部を通って、ガ
イド板356B内を進行する。この搬送時に、原稿D1の
先端が排紙センサS9により検出されると、タイマーが
計時開始する。タイマーがカウントアップすると、底戻
しクラッチCL4をオンする。このとき片寄り検知セン
サS10がオフならば、片寄り矯正モータM4を奥方向へ
回転開始させる。また、センサS10がオンならば手前方
向へ動かし、オフになった後、再び奥方向へ回転してオ
ンと同時に停止させ、原稿を幅ストッパ板316に突き当
てて片寄りを矯正して整列させる。タイマーは原稿D1
の先端が給送ベルト311の挟持片部311Bに挟持されるよ
う、底戻しクラッチCL4をオンするように設定され
る。
【0100】本実施例では、排紙ローラ351から上記挟
持片部311Bまでの搬送距離が、通紙サイズ以上の間隔
を有しているが、タイマーと独立したタイマーにより原
稿D1の後端が排紙ローラ351を抜けた後、片寄り矯正
モータM4をオンさせるようにして、挟持片部311Bか
ら排紙ローラ351までの維持を原稿サイズより短かくす
ることも可能である。この排出動作の中で、次原稿D2
が搬送ベルトによってガラス上入口基準で停止した時、
まだ先行原稿D1後端はガラス上を抜けきっていない
為、排紙搬送速度をV1(高速)からV2(中速)に切
り換えて、D1原稿露光開始動作開始後も継続して排紙
動作を行い、停止しているベルトとガラスの間から引き
出しながら底に戻す。したがってD2が停止した時、D
1が排紙ローラ351にニップされるよう紙間隔は設定さ
れている。
【0101】(2Q)さらに、底戻し用給送ベルト311
と循環排紙ローラ355とを回転させ、上方の原稿束の下
側に原稿D1を挿入していく。ここで、部数区切り手段
315の区切りレバー315Aは、部数区切りソレノイドSL
4により、上方へ一定量上げられており、挟持片部311
Bで先端がニップされた原稿D1は、未搬送の最終原稿
の下に挿入される(図13(F)参照)。
【0102】(2R)原稿D1は、原稿D2の交換動作
完了後、循環排紙ローラ355および給送ベルト311により
さらに送り出されて、レジスト完了後に直ちに可動押圧
板317が下がるため、原稿載置部310に戻る動作中の原稿
D1は、下降した可動押圧板317上を通り、原稿先端ス
トッパ318に中速V2で突き当り停止する。
【0103】(2S)後続の原稿も順次給紙・搬送・排
紙の各過程を繰り返し、最終原稿D4がレジスト位置ま
で送られると、原稿D4の後端が区切りレバー315Aを
抜け、区切りレバー315Aが上方へ移動し、部数区切り
センサS14がオンとなり、1循環目の最終原稿が送り出
されることが検知される。
【0104】(2T)最終原稿D4を第2停止位置へ搬
送後、原稿D3の露光中に、原稿載置部310に戻ってき
た原稿D1を再び送り出す。同様にD2,D3,D4を
送り出し、D4が戻ってくると、部数区切りソレノイド
SL3を動作させて、原稿D4の下方へ区切りレバー31
5Aを挿入する。この動作を所定コピー回数くり返す。
【0105】なお、本実施例では、レジスト送り完了後
に、可動押圧板317下降時に戻るように構成している
が、戻り完了後に送り動作を行なってもよい。ここで、
前記区切りレバー315Aの搬送上流側に設けた紙押えレ
バー319は、戻る原稿が確実に原稿束の下へ挿入される
ように補助するもので、自重により原稿を軽圧接する。
この紙押えレバー310Zは、カール紙や少数枚原稿搬送
時に、区切りレバー315Aの動作安定化にも有効であ
る。
【0106】(3)R−RDHモード(両面原稿循環搬
送モード) 上記動作はRDHモードで片面原稿を片面コピーする場
合である。両面原稿を両面コピーするR−RDHモード
では、一循目では原稿を反転させ、奇数ページだけコピ
ーを行ない(図9(C)参照)、二循目で偶数ページの
コピーを行なう(図9(D)参照)。勿論、複写機本体
100側の複写紙の給紙動作も上記RDHモード、R−R
DHモードに合せた動きが行なわれることとなる。
【0107】図14、図15は両面原稿を両面コピーするR
−RDHモードの原稿搬送過程を示す模式図である。以
下小サイズ原稿の偶数ページコピーの原稿搬送について
説明する。
【0108】(3a)図14(a)は二循目の偶数ページ
の先頭原稿D1の中間搬送の状態を示す。先行する一循
目の最終原稿D4がプラテンガラス111の所定位置に停
止すると、同時にレジスト待機していた二循目の先頭原
稿D1がプラテンガラス111に高速(V1)で進入し、
原稿D1の後端は先行の原稿D4の後端から所定間隔L
1を保った待機位置に停止する。
【0109】(3b)次に、原稿D4がプラテンガラス
111上の所定位置において露光処理される。このD4露
光動作中に次原稿D2を低速(V0)で送り出し、レジ
ストローラ331でレジスト待機する(図14(b)参
照)。
【0110】(3c)搬送ベルト341の正転回動により
原稿D4,D1が同時に等しい高速度(V1)で搬送さ
れ、原稿D1の後端がレジストセンサS7を通過してか
ら所定時間後、搬送ベルト341を逆転駆動しD1を反転
路336へ送り込む。一循目の最終原稿D4は排紙ローラ3
51に強くニップされて、排紙モータM3の駆動力によ
り、逆転する搬送ベルト341に抗して排紙通路f,g,
hの方向に速度V2で中速搬送される(図14(c)参
照)。
【0111】(3d)引続き原稿D1は逆送され、経路
iを通って反転し、第二面を下向きにしてプラテンガ
ラス111上に再び進入する。原稿D4は原稿載置第310に
向って進行する。反転検知センサS17で原稿D1の先端
検知所定時間後M2をオフし正転に切替えるが反転ロー
ラは常に正転するためひきつづき原稿D1はプラテンガ
ラス111上に送り込まれる。さらにこの時、反転検知セ
ンサS17による原稿D1の後端通路検知から所定時間
後、送り出しクラッチCL1をオンさせて、原稿D2を
D1と所定距離をもって等しい搬送速度(V1)で送り
出す(図14(d),(e)参照)。
【0112】(3e)原稿D1,D2は同時搬送され
(V1)、原稿D1はプラテンガラス111上の左端の所
定位置に急停止し、露光処理を受ける。この露光処理
中、原稿D2はプラテンガラス111上の所定の待機位置
に進行して停止している。D3はD1露光中に低速V0
で送り出し、レジストローラ331に突き当った位置で停
止する(図14(f)、図15(g)参照)。
【0113】(3f)原稿D1の第二面露光後、原稿
D1が高速V1で排紙反転部350に搬出される。同時
に、原稿D2がプラテンガラス111面に高速V1で進入
する(図15(h)参照)。
【0114】(3g)原稿D2が反転ガイド板336で表
裏反転されて、第4面を下向きにしてプラテンガラス
111の一端に高速V1で進入する。この間に、先頭原稿
D1は排紙反転部350内の反転経路j,k,m,nを通
り、第1面を上向きにして原稿載置部310に速度V2
で中速進行する(図15(i)参照)。また原稿D2の後
端が反転検知センサS17オン所定時間後、待機中の原稿
D3を送り出す(V0)。
【0115】(3h)反転検知センサS17が原稿D2の
後端検知後、原稿D3を引き続いて送り出し、原稿D
2,D3は同時搬送され、原稿D2はプラテンガラス11
1上の左端の所定位置に停止し、露光処理を受ける。こ
のとき、原稿D3はプラテンガラス111上の左方の所定
待機位置に進行し待機し、これら原稿D2,D3の各後
端間隔はL1に保たれる。原稿D4は原稿D2露光中に
送り出し、レジストローラ331に突き当たった位置で停
止する。原稿D1の次原稿D2の反転動作切り換え時に
V1からV2へ低速変更されて底に戻される。
【0116】j)参照)。
【0117】以下、同様にして、偶数ページ原稿が中間
搬送部330で表裏反転されて、偶数ページ面を下向きに
してプラテンガラス111上に搬送されて、露光処理後に
排紙反転部350でスイッチバック反転されて、奇数ペー
ジ面を上向きにして原稿載置部310上の原稿束の最下層
に戻される(図15(k),(l)参照)。
【0118】以上は小サイズ原稿の搬送動作であるが、
大サイズ原稿(B4判,A3判,11インチ幅用紙)等を
搬送するときには、後続原稿の待機位置をプラテンガラ
ス111の上流側で、原稿順搬送路cと反転搬送路iの分
岐部に設けたレジストローラ334近傍に設定してもよい
し、レジストローラ334でレジスト矯正して待機させて
もよい。
【0119】以上はRDHモード、R−RDHモードに
おける原稿搬送動作であるが、ADFモード、R−AD
Fモードで画像読取部から排出手段により機外の排紙ト
レイ部360に排出する場合にも、原稿排出速度を前述の
V1>V2に設定・切り換えすることにより、原稿をト
レイ361,363上に散乱することなく載置することができ
る。
【0120】上記の自動原稿搬送装置は、プラテンガラ
ス111の図示左端側(原稿給紙部側)に原稿の画像読取
停止基準位置を設定したものであるが、本発明はこれに
限定されるものではなく、図16に示すように、プラテン
ガラス111の右端側(原稿給紙部側)に、原稿の画像読
取停止基準位置Sを設定したものにも適用可能である。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動原
稿搬送装置は、原稿載置台上にセットまたは再スタック
された原稿は、原稿載置台の最上層のシートから給紙
部、処理部を経て閉ループで再び原稿載置台上の原稿束
の最下層に戻されるから原稿同士の表裏面摩擦による原
稿汚れが発生しない。また、この発明の自動原稿搬送装
置は、サクション手段等を要せず、構造が簡単になるか
ら、製造コストの低減にも有効であるばかりでなく、騒
音や振動の発生もない等の優れた利点を有する。
【0122】さらに本発明によれば、簡単な構造と制御
によって連続循環搬送される複数枚の原稿に対して、先
行する原稿に充分接近させて後続する原稿を搬送するこ
とができる。すなわち先行する原稿の読取露光完了前に
順行搬送または反転搬送される後続の原稿は相次いで所
定の待機位置まで予備給紙が完了できる。従って後続す
る原稿の原稿読取面上での交換搬送時間を著しく短縮す
ることができ、その結果複写時間の短縮(コピー生産性
の向上)に極めて有効である。特に、原稿排出速度を高
中2段に切り換えることにより、原稿間隔を近接させて
も、原稿同志を干渉することなく高速排紙し、かつ中速
排紙切換によりストッパに正確に停止・整列させること
ができるから、原稿循環搬送に好適である。また原稿を
機外に排出する場合にも、原稿が排紙・トレイ外に飛び
出したり散乱してしまうことが防止され原稿取扱が良好
である。また、底送り、上戻し方式のRDH装置でも同
等の効果が得られるのは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動原稿搬送装置を装備した複写装
置の全体構成図。
【図2】上記自動原稿搬送装置の断面図。
【図3】原稿載置部の要部斜視図。
【図4】上記原稿載置部の給紙ベルトおよび関連部材の
斜視図。
【図5】原稿載置部と給送部の正面断面図。
【図6】区切り手段と押上げ手段の側面図。
【図7】原稿載置部上の原稿循環モードにおける戻り原
稿の搬送状態を示す模式図。
【図8】ADFモードおよびR−ADFモードにおける
原稿搬送経路を示す模式図。
【図9】RDHモードおよびR−RDHモードにおける
原稿搬送経路を示す模式図。
【図10】自動原稿搬送装置の駆動系を示す構成図。
【図11】上記駆動系のブロック図。
【図12】上記駆動系のタイミングチャート。
【図13】R−RDHモードにおける奇数頁面原稿搬送
経路を示す模式図。
【図14】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
前半を示す模式図。
【図15】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
後半を示す模式図。
【図16】本発明の他の実施例による原稿搬送の模式
図。
【符号の説明】
100 複写機本体 110 走査露光部 111 プラテンガラス(読取り部) 120 画像形成部 300 循環式自動原稿搬送装置(RDH装置) 310 原稿載置部 311 給送ベルト 314 区切りレバー押上げ手段(押上げ手段) 315 区切り手段 317 可動押圧板 318 原稿先端ストッパ 320 給送部 321 送り出しローラ 324 フィードベルト 330 中間搬送部 331 レジストローラ(第1中間搬送ローラ対) 334 レジストローラ(第3中間搬送ローラ対) 340 搬送部 341 搬送ベルト 350 排紙反転部 351,352 排紙ローラ 354 反転排紙ローラ 355 循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ) 360 排紙トレイ部 a,b,c,d,e,i 給紙経路 f,g,h,j,k,m,n 排紙経路 B 露光時の原稿端基準 S7 レジストセンサ S9 排紙センサ(原稿先端検知手段) S11 反転排紙センサ V0 原稿予備給送速度(低速) V1 原稿導入速度(最高速) V2 原稿搬送速度(高速) D,D1〜D4 原稿(原稿束)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 6830−2H 107 8530−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置部上に積載された複数枚の原稿
    のうち一枚の原稿を分離して給送し画像読取部に給送す
    る給送部と、前記画像読取部に給送された原稿を搬送さ
    せ所定の画像読取位置に停止させたのち画像読取後の原
    稿を再び搬送して排出する搬送部と、該画像読取部から
    搬送方向下流側に位置し搬送部から搬出された原稿を排
    紙トレイまたは前記原稿載置部に搬出する排紙部とから
    成る自動原稿搬送装置において、前記画像読取部で露光
    処理後の原稿が前記排紙部へ搬出する原稿搬出速度を、
    後続の次原稿が前記画像読取停止位置に達するまでは該
    次原稿が搬送部に搬入される原稿搬入速度と等速度以上
    とし、以降原稿搬出速度が、前記原稿搬入速度より低速
    で原稿を搬出することを特徴とする自動原稿搬送装置で
    あって、前記画像読取停止位置は、画像読取部の原稿搬
    入側を基準位置とするとともに、画像読取部に搬入され
    る原稿が前記画像読取停止位置に移動する迄の時間内
    に、先行の原稿が排紙部の排出手段に到達するように構
    成したことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記低速の原稿排出速度は、次原稿が露
    光処理を完了するまでに排出原稿が排出されるよう設定
    したことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装
    置。
JP5036903A 1993-02-25 1993-02-25 自動原稿搬送装置 Pending JPH06247641A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6574011B1 (en) 1997-10-27 2003-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Image formation apparatus
US7937002B2 (en) * 2004-07-15 2011-05-03 Oki Data Corporation Original document reading apparatus

Cited By (3)

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US6574011B1 (en) 1997-10-27 2003-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Image formation apparatus
US6965458B2 (en) 1997-10-27 2005-11-15 Canon Kabushiki Kaisha Image formation apparatus
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