JP2930617B2 - 原稿自動循環装置 - Google Patents

原稿自動循環装置

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JP2930617B2
JP2930617B2 JP1273884A JP27388489A JP2930617B2 JP 2930617 B2 JP2930617 B2 JP 2930617B2 JP 1273884 A JP1273884 A JP 1273884A JP 27388489 A JP27388489 A JP 27388489A JP 2930617 B2 JP2930617 B2 JP 2930617B2
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幸孝 中里
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複写機用原稿自動循環装置に関する。
[従来の技術] 第20図は従来の原稿自動循環装置が具備された複写機
の説明図で、装置の本体1aの上面に配されたプラテンガ
ラスCTG上に原稿自動循環装置2aが取り付けられてい
る。
本体1a内において、プラテンガラスCTGの直下にスキ
ヤナ部4aが設けられ、このスキヤナ部4aの下方に画像形
成部5aが設けられている。画像形成部5aの端部におい
て、本体1aの1側部に排紙トレイ6aが配設され、本体1a
の他側部と本体1aの下部には、転写紙供給部7a,8aが設
けられている。
原稿自動循環装置2aは、給紙部70、搬送部71、反転部
72及びリターン部73からなり、原稿自動循環装置2aに装
着された原稿は、給紙部70に1枚ずつ給送され、露光位
置で露光が行われた後に、搬送部71によつて反転部72に
搬送される。
露光の済んだ原稿は、反転部72で反転されてリターン
部73によつて原稿が載置された原位置に戻される。この
ようにして、原稿自動循環装置2aによつて、原稿は自動
的に循環されながら必要枚数コピーされる。
この種の原稿自動循環装置で、リターン部73に設けら
れ、原稿載置台上に載置されている原稿上に露光済の原
稿を戻す排紙ユニツトが、原稿サイズに応じて移動自在
な形式のものでは、異種サイズの原稿は、原稿の一循環
後において先端が原稿載置台上で給紙口に達しない状態
となる。
この状態で、再給紙を行うと異種サイズの原稿はジヤ
ムとなつてしまう。
なお、特開昭60−75847号公報に関連技術が開示され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、従来の複写機用原稿自動循環装置で
は、異種サイズの原稿が混入したままで2部以上の複写
を行うと、異種サイズの原稿はジヤムとなつてしまい、
複写効率が大幅に低下する。
本発明の目的は、異種サイズの原稿の混入を検知し、
ジヤムの発生を起させずに原稿循環動作を停止する複写
機用原稿自動循環装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、複数枚の原稿を載置する原稿積載台と、
該原稿積載台から最下位の原稿を給送する給紙部と、こ
の給紙部で給送された原稿を原稿読み取り位置に送り込
む搬送部と、前記原稿を前記原稿読み取り位置から前記
原稿積載台へ返送するリターン部とを備えた原稿自動循
環装置において、前記給紙部に設けられ、原稿サイズを
検知する検知手段と、前記原稿載置台上の原稿の後端の
位置を規制する規制手段と、原稿の搬送開始時及び原稿
の一巡ごとに原稿の先端を揃える原稿揃え手段と、前記
原稿載置台上に載置された原稿の原稿サイズに異種サイ
ズが混在していることを前記検知手段によって検知した
とき、原稿を一循環させた時点で原稿の循環を停止させ
る制御手段とを備えることにより達成される。
[作用] 原稿載置台に載置された原稿のサイズに異種サイズが
混在することが、検知手段で検知されると、停止手段に
よつて原稿一循環時点で、原稿の循環動作が停止されジ
ヤムの発生が防止される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は実施例の全体構成を示す説明図、第2図は実
施例の呼び出しコロ部分の斜視図、第3図は第1図の側
面の説明図、第4図は実施例の給紙部の説明図である。
これらの図を参照して、実施例の給紙部について説明
する。
これらの図において、1は給紙テーブル、3a,3bは呼
び出しコロ、4は押え板、5はストツパ、6はセツトセ
ンサ、7はエンドレスベルト、8は分離ローラ、9,10は
プルアウトローラ、11はレジストセンサ、12は搬送ベル
ト、13は加圧コロ、14は切換爪、15は反転ローラ、16は
加圧コロ、17は反転センサである。
同様にして、18は排紙ユニツト、19′、19″は排紙ロ
ーラ、20はモータ、21〜23はガイド、24〜26は外装カバ
ー、27は中間ベルト、28は従動コロ、29は下ガイド、32
は把手、40はエンドプレート、42は排紙センサ、44は位
置決めセンサである。
また、55は溝、65,66はローラ、68はスケール、70は
給紙部、71は搬送部、72は反転部、73はリターン部、74
は原稿検知センサ、60はスリツト板、61はスリツト、62
は光センサ、63は位置決め板、64は押圧コロ、67はソレ
ノイド、CTGはコンタクトガラス、31は突起部材であ
る。
原稿自動循環装置Aの原稿が載置される給紙テーブル
1には、原稿を分離位置まで移動して最下位の原稿を確
実に給紙するために、半月状の呼び出しコロ3a,3bが、
実施例ではそれぞれ1対ずつ設けられている。
呼び出しコロ3a,3bは同一構造であり、第2図で呼び
出しコロ3aについて示すように、位置決め板63とスリツ
ト61が縁辺に形成されたスリツト板60とが、呼び出しコ
ロ3aの回転軸に固設されている。スリツト板60に対し
て、スリツト61を検知する光センサ62が取り付けられて
いる。
押圧コロ64が位置決め板63を押圧するように配され、
呼び出しコロ3aの半月面が確実にテーブル面に対応して
位置決めされるようになつている。スリツト板60と光セ
ンサ62とで、呼び出しコロ3aの半月面が給紙テーブル1
と同一面となる回転角が検出され、呼び出しコロ3a,3b
は、半月面が等しい位相で互いに平行になるように回転
するような構成となつている。
呼び出しコロ3aの近傍に押え板4とストツパ5とが設
けられ、押え板4は図示せぬソレノイドにより駆動さ
れ、第1図の仮想線位置まで回動して、呼び出しコロ3a
と原稿に圧力を与えるようになつている。またストツパ
5は、第3図に示すようにソレノイド67により回動し
て、上下に移動し、原稿のセツト爪の機能と給紙テーブ
ル1上に排紙される原稿のスキユー補正の機能を有して
いる。
給紙部70の端部位置に分離ローラ8が配され、この分
離ローラ8に分割されたエンドレスベルト7が対接さ
れ、図示せぬ駆動装置によつて分離ローラ8は、第1図
の矢印A方向に回転するようになつている。これに対し
てエンドレスベルト7は対接面では、原稿の搬送方向と
逆方向に移動し、原稿の重送防止と摩擦面が変化するこ
とで原稿の汚れの防止に役立つている。このエンドレス
ベルト7の移動速度は、分離ローラ8の移動速度のほぼ
1/20に設定されている。
分離ローラ8には一方向クラツチが内蔵されていて、
このクラツチで駆動のON−OFF制御が行われ、原稿の移
送方向において分離ローラ8の近傍にプルアウトローラ
9,10が設けられ、このプルアウトローラ9,10の近傍にレ
ジストセンサ11が配設されている。また、プルアウトロ
ーラ9,10には、図示せぬエンコーダが設けられ、このエ
ンコーダによつてレジストセンサ11がONしている間に原
稿サイズが検知されるようになつている。
レジストセンサ11が原稿の先端を検知すると、クラツ
チがOFFとなつて分離ローラ8は駆動を解除され、プル
アウトローラ9,10によつて原稿は搬送され、分離ローラ
8は負荷とならないように、原稿につれ回りするように
なつている。またレジストセンサ11が、原稿の後端検知
を行うと原稿は所定の露光位置へ停止制御させるように
なつている。
呼び出しコロ3a,3b、分離ローラ8、プルアウトロー
ラ9,10は共通のモータで駆動されるようになつていても
よいし、それぞれのモータで駆動されるようになつてい
てもよい。
実施例の搬送部71は、ローラ65,66間に幅広の搬送ベ
ルト12が張架され、この搬送ベルト12が加圧コロ13によ
つてコンタクトガラスCTGに圧接された構成となつてい
る。ローラ66の近傍には、反転ローラ15、加圧コロ16、
切換爪14及び加圧コロ16の近傍に設けられた反転センサ
17からなる反転部72が設けられている。
この切換爪14は、両面モードでは第1図の破線の位置
に切換えられ、原稿を搬送ベルト12に送り返し、表裏を
反転するようになつている。この時搬送ベルト12は一旦
反転駆動され、露光終了後再び正転して原稿を反転ロー
ラ15に送り返すように駆動されるようになつている。
搬送ベルト12及び反転ローラ15は、それぞれ図示せぬ
モータで駆動され、搬送ベルト12の駆動のタイミング
は、反転センサ17の検出信号によつて設定される。
第5図乃至第7図は実施例のリターン部のガイドの収
納及び引き出し状態を示す説明図、第8図は実施例のリ
ターン部の斜視図、第9図乃至第12図は実施例のリター
ン部のガイドの収納及び引き出しに対応するリンクの状
態を示す説明図、第13図は実施例のガイドの回動状態を
示す図である。
これらの図を参照して、実施例のリターン部の説明を
する。
これらの図において、19′,19″は排紙ローラ、20は
モータ、21〜23はガイド、24〜26は外装カバー、28は従
動コロ、29は下ガイド、32は把手、33はシヤフト、3
4′,34″は連結部、35〜37はリンク、38はレバーであ
る。
同様にして、39は固定軸、45はピニオン、47はコロ、
48は吸着板、49はピン、50はラツク、51はクリツク溝、
52はレバー、55は溝、56は連結部である。
上述のように、給紙テーブル1上に載置されている原
稿の最下位の原稿が、給紙部70に送り出され、この原稿
はコンタクトガラスCTG上で露光された後に、搬送部71
によつて反転ローラ15に送り込まれるようになつてい
る。
このようにして反転ローラ15に送り込まれた原稿が、
次に説明するリターン部73によつて排紙ユニツト18側に
送り込まれ、排紙ユニツト18によつて、給紙テーブル1
上に載置されている原稿の最上位に、両面モードでは表
裏を反転した状態で戻されるようになつている。
2対の排紙ローラ19′,19″と、これらのローラを駆
動するモータ20を内蔵する排紙ユニツト18が、給紙テー
ブル1上で排紙ローラ19′からストツパ5までの距離
を、原稿サイズに対応して変更させて移動するように構
成されている。この場合、排紙ユニツトに連結される複
数のガイド21,22,23が、排紙ユニツト18の移動に応じ
て、給紙テーブル1上で収納或は引き出し自在となるよ
うになつている。それぞれのガイド21〜23には、それぞ
れ外装カバー24〜26が取り付けられ、排紙ユニツト18の
移動に応じて、これらの外装カバー24〜26も収納或は引
き出されるようになつている。
反転部72の近傍において、給紙テーブル1の面に搬送
面を一致させて、分割された中間ベルト27が設けられ、
反転ローラ15と共に駆動されて、原稿を排紙ユニツト18
に搬送するようになつている。
これらの分割された中間ベルト27間において、排紙ユ
ニツト18の移動範囲には、給紙テーブル1に溝55が形成
され、排紙ユニツト18の下ガイド29の先端が、給紙テー
ブル1及び中間ベルト27の搬送面と段違いとなるくし歯
状に形成されている。このため、排紙ユニツト18がどこ
に位置していても、原稿は給紙テーブル1の面から、す
くい上げられて排紙ユニツト18に搬送される。
ガイド22には、中間ベルト27に対向した従動コロ28が
設けられ、第5図に示すように排紙ユニツト18を矢印B
方向に移動させると、従動コロ18はガイド22と共に引き
出されて、中間ベルト27に圧接されるようになつてい
る。また、第6図及び第7図に示すように、排紙ユニツ
ト18を矢印C方向に移動させると、従動コロ28は中間ベ
ルト27から離れて、反転部72の端部を越えてガイド22と
共に移動して、中間ベルト27の搬送面から退避するよう
になつている。
また、反転部72の近傍において、中間ベルト27の搬送
面より退避した位置に、突起部材31が設けられ、従動コ
ロ28が中間ベルト27を離れて反転部72の端部に位置する
と、第6図に示すように押し上げられ、上方に退避して
原稿がスムースに搬送されるようになつている。
送りローラ19″及び反転部72の加圧コロ16から、従動
コロ28までの距離は、排紙ユニツト18の任意の位置で、
対応する原稿サイズの送り方向の長さよりも充分短く設
定されていて、小サイズの原稿の搬送も支障なく行われ
るようになつている。また、ベルトにより搬送が行われ
るので、従動コロ28の位置に自由度があり、充分な搬送
力を与えることが出来るようになつている。
給紙テーブル1の1側縁には、充分な長さを持つシヤ
フト33が給紙テーブル1の搬送面と平行に設けられてい
て、ガイド21〜23と排紙ユニツト18かシヤフトに支持さ
れている。各ガイド21〜23の両側部に、連結部34′,3
4″で互いに連結されたリンク35〜37が取り付けられ、
これらのリンクはガイド21〜23の移動に応じてスライド
するようになつている。
中央のカイド22の外装カバー25には、カバー24〜26の
収納に支障を来さず且つ引き出し時にカバー24〜26のほ
ぼ中央に位置するように把手32が設けられている。
また、ガイド23の端部には、レバー38がガイド23の移
動距離に応じた長さの固定軸39にロツクされており、ガ
イド23の移動に応じてレバー38は固定軸39とかみ合つた
まま移動するようになつている。ガイド21には、排紙ロ
ーラ19′の近傍においてピン49が設けられ、これらのピ
ン49は排紙ユニツト18の吸着板48の溝に入り込んでガイ
ド21をロツクしている。
排紙ユニツト18とガイド21のシヤフト33の支持部に
は、連結部56が設けられて互い違いに連結され、排紙ユ
ニツト18とガイド21の搬送方向の位置関係が狂わないよ
うになつている。
実施例においては、原稿の搬送方向の長さに応じて、
排紙ユニツト18のエンドプレート40からストツパ5まで
の距離が、その原稿より僅かに長い距離になるように位
置決めされた複写動作が行われる。
この場合、排紙ユニツト18を第7図に示すように最大
サイズに設定した位置から移動させると、排紙ユニツト
18の移動によつてガイド21と外装カバー24がリンク35と
共に、第10図に示すように引き出される。次いで、ガイ
ド21のリンク35が、リンク36を引き出すことによつて、
ガイド22と外装カバー25が、第11図に示すように引き出
される。さらに排紙ユニツト18を移動させると、ガイド
23と外装カバー26とが引き出され、反転部72から排紙ユ
ニツト18まで給紙テーブル1上に原稿の搬送路が形成さ
れる。
1側部がシヤフト33に支持されているので、ガイド21
〜23及び外装カバー24〜26がスムースに移動可能で、排
紙ユニツト18、反転ローラ15、中間ベルレ27、ガイド21
〜23、従動コロ28の位置関係が安定に保持される。
また、ガイド21〜23は、シヤフト33を中心に第13図に
示すように、回動自在となつていて、ジヤム紙を取り出
すことが出来るようになつている。この場合、リンク35
〜37がそれぞれ連結部34′,34″を有しているため、開
放状態でガイド21〜23と外装カバー24〜26とがばらばら
となることはない。ガイド21〜23のロツク部は、ガイド
21〜23の両端にあり、ガイド21〜23がどのような位置に
あつても把手32が中央位置にあるので、大きな力を加え
ることなくロツクを解除することが出来る。
第1図及び第7図から明らかなように、排紙ユニツト
18には、排紙ローラ19′,19″、モータ20、排紙センサ4
2、セツト位置不良を検知する位置決めセンサ44が設け
られ、1側縁部はシヤフト33に支持され、他側縁部はラ
ツク50と噛み合つたピニオン45及び複数のコロ47により
支持されている。原稿サイズに対応した位置決めは、ピ
ニオン45をサイズに対応して形成されたクリツク溝51に
ロツクすることによつて容易に行うことが出来る。
位置決めセンサ44は、ストツパ5に突き当ててセツト
した原稿の後端を検知し、排紙ユニツト18を原稿の後端
から所定以上離してセツトした場合の不良セツトを検知
するために設けられている。また、排紙ユニツト18に
は、クリツクを解除するためのレバー52が具備され、こ
のレバー52を押すことによつて排紙ユニツト18を、スム
ースに移動させることが出来るようになつている。
第14図は、実施例の制御系の構成を示すブロツク図
で、実施例にはCPU80が設けられ、このCPU80は複写機本
体との間で、信号の授受が可能な構成とされ、CPU80に
は各センサ81からの検出信号と搬送モータ81の出力信号
とが入力され、CPU80からは各ソレノイド及びクラツチ8
2と各モータ83に制御信号が入力されるようになつてい
る。
実施例では、プルアウトローラ9,10に取り付けられて
いるエンコーダによつて、原稿サイズに異種サイズが存
在すると、CPU80から停止信号が発せられ、この停止信
号によつて原稿循環動作が停止するようになつている。
以上に説明したような構成の実施例について、その動
作を次に説明する。
原稿は画像面を上向きにし、給紙テーブル1上にスト
ツパ5に先端を突き当ててセツトし、サイドフエンス2
を移動して両サイドを保持し、排紙ユニツト18を原稿サ
イズに合つた位置に移動させる。
複写機本体のプリントキーをONとすると、給紙信号が
原稿自動循環装置に入力され、この給紙信号によつてス
トツパ5が解除され、押え板4が原稿を圧接し、呼び出
しコロ3a,3bによつて最下位の原稿から順に送り出さ
れ、分離ローラ8とエンドレスベルト7によつて最下位
の原稿のみが分離されてプルアウトローラ9,10に送り込
まれる。レジストセンサ11が原稿の先端を検知すると、
クラツチによつて分離ローラ8がOFFとされ、プルアウ
トローラ9,10のみによつて、原稿はコンタクトガラスCT
G上に搬送される。光センサ62がスリツト板60のスリツ
ト61を検出すると、呼び出しコロ3a,3bの駆動が停止さ
れ、呼び出しコロ3a,3bは半月面を給紙テーブル1に対
接させて停止する。
レジストセンサ11が原稿後端を検知してから、エンコ
ーダによるパルスカウントによる所定のタイミングで、
搬送ベルト12が逆転し原稿をスケールに突き当てて停止
し、原稿のスキユーが補正される。この後所定のコピー
処理動作が行われる。
複写機本体からのコピー終了信号によつて、搬送ベル
ト12は再び駆動され、原稿は反転ローラ15によつて反転
され、中間ベルト27とガイド21〜23により形成される搬
送路に沿つて搬送され、排紙ユニツト18の下ガイド29に
よりすくい上げられ、第4図に示すように排紙ローラ1
9′によつて給紙テーブル1上に排出され、最上位の原
稿の上にセツトし直される。
両面モードでは、切換爪14が第1図の破線位置に切換
えられ、原稿は搬送ベルト12に送り返されて表裏を反転
してから、中間ベルト27に送り込まれて排紙ユニツト18
方向へ搬送される。
第3図に示すように、給紙テーブル1上には所定高の
リブが形成されていて、載置原稿には波が打たされてい
るので、排紙されて来た原稿はストツパ5の下に入り込
むことなく、ストツパ5に突き当てられてスキユー補正
が行われる。
原稿がコンタクトガラスCTG上に停止して露光が行わ
れている間に、給紙部70は次の原稿を分離給送するの
で、原稿の交換時間が短縮され、且つ原稿は高速で搬送
されるので全体のコピー処理時間は大幅に短縮される。
このような原稿の循環動作が繰り返され、原稿検知セ
ンサ74によつて原稿が一巡したことが検知されると、次
の給紙動作前に呼び出しコロ3a,3bが回転して原稿に上
下振動を与えて、原稿を揃える。この時、押え板4及び
ストツパ5は原稿から離れた位置に退避しているが、呼
び出しコロ3a,3bにより送り方向に対する搬送力も発生
するので、原稿は最下位から順にくさび形成に整えられ
る。このように、原稿は分離ローラ8とエンドレスベル
ト7との圧接部近傍に、再給紙のために支障がないよう
にセツトされ、この後に次の給紙動作が開始される。
実施例では、原稿サイズがチエツクされ、原稿サイズ
に異種のものが存在すると、原稿の1循環の時点で原稿
の自動循環動作が停止する。
第17図は実施例の原稿サイズチエツクのフローチヤー
トで、ステツプS1においてレジストセンサ11がONである
かどうかの判定が行われ、ステツプS2でサイズチエツク
フラグが1とされて、サイズチエツクモードに入る。
ステツプS3でサイズセンサがONであると判定される
と、ステツプS4でプルアウトローラ9,10に取り付けられ
ているエンコーダのパルス数をカウントして、原稿サイ
ズを検出する。そしてステツプS1に戻つた段階でレジス
トセンサがOFFであると判定されると、ステツプS5でサ
イズチエツクフラグが1であるかどうかが判定される。
ステツプS5の判定がYESであると、ステツプS6に進ん
でサイズチエツクフラグが0とされ、ステツプS7で原稿
サイズが基準原稿サイズに一致するかどうかの判定が行
われる。
ステツプS7の判定がNOで異種サイズの原稿が混在する
と判定されると、ステツプS8に進んで原稿自動循環動作
が、原稿1循環時において停止される。
第18図は実施例において異種サイズの原稿が存在する
時の原稿セツト時の説明図、第19図は実施例において異
種サイズの原稿が存在する時の原稿一循環後の説明図で
ある。
これらの図で明らかなように、異種サイズの原稿Dが
混在する原稿を自動循環させると、上述したようにプル
アウトローラ9,10に取り付けられている原稿サイズの検
知手段がこれを検知し、1循環動作後に原稿は載置台上
に載置された状態となる。この状態で異種サイズの原稿
Dは、後端部を他の原稿と一致させて載置される。
第15図は実施例の原稿給紙のフローチヤート、第16図
は実施例の原稿排紙のフローチヤートである。
これらのフローチヤートを参照して、実施例の動作を
補足説明する。
原稿給紙動作では、電源が投入されると呼び出しコロ
3a,3bの位置が光センサ62で検知され、定位置にない場
合には、ステツプS10で原稿セツトセンサ6がONである
と判定されると、複写機本体へセツト不良信号が送信さ
れる。ステツプS10の判定がNOの場合には、呼び出しコ
ロ3a,3bは定位置まで回転セツトされる。
コロ3a,3bが定位置にセツトされた後に、ステツプS11
において給紙信号が発せられているかどうかの判定が行
われ、ステツプS11の判定がYESであると、ステツプS12
においてソレノイド67がONとされてストツパ5がONとな
り、押え板4も押圧状態となる。
ステツプS13で給紙タイマが所定時間経過したことが
確認されると、ステツプS14に進んで給紙モータと搬送
ベルトモータがONとされ給紙が開始され、分離ローラ8
とエンドレスベルト7とプルアウトローラ9,10がONとさ
れ、原稿が給紙される。
原稿検知センサ74が原稿を検知すると、ストツパ5が
OFFとなり、最下位の原稿がプルアウトローラ9,10に送
り込まれる。
ステツプS15でレジストセンサ11がONとなると、原稿
はプルアウトローラ9のみで、コンタクトガラスCTG上
に搬送され、ステツプS17でタイミングパルスが所定値
を越えたことが判定されると、ステツプS18に進んで搬
送ベルトモータとストツパソレノイドがOFFとなる。
搬送ベルトモータエンコーダパルス数の減速停止制御
によつて、原稿は一定位置で停止し露光が行われるが、
このパルス数は制御基板のレジスト調整用可変抵抗器に
よつて調整される。
また、切換スイツチの切換えで行われる圧板モードで
は、一定パルス数の間搬送した後に、搬送ベルトモータ
を逆転させて原稿をスケール68に突当て停止するような
制御が行われる。
レジストセンサ11が原稿を検知しONとなつている間、
プルアウトローラ9に取り付けたエンコーダのパルス数
をカウントして、原稿の搬送方向のサイズを検知する。
また、原稿の横方向のサイズは、図示せぬサイズ検知セ
ンサにより検知する。これらの原稿サイズのデータは、
コード化されて複写機本体に送信される。
原稿排紙動作では、原稿が所定位置に停止すると、複
写機本体へ完了信号が送信され、複写機本体はコピー処
理を完了すると、原稿排紙信号を送信する。
ステツプS20で原稿排紙信号を受信すると、ステツプS
21で搬送モータ,反転モータ及び排紙モータがONとさ
れ、排紙動作が開始される。ステツプS22で原稿が反転
センサ17をONとすると、搬送ベルトモータが停止し、排
紙モータ20がONとなる。但し連続動作時には、給排紙同
時に行われるため、搬送ベルトモータ制御は給紙動作を
優先して行う。
ステツプS23で排紙センサ42がONとなり、原稿が移動
してステツプS24で排紙センサ42がOFFとなると、反転ロ
ーラモータがOFFとなり、排紙センサ42がOFFとなつてか
ら所定時間後に、ステツプS25において排紙モータ20と
反転モータとがOFFとなる。
次いでステツプS26で、原稿給紙中かどうかの判定が
行われ、この判定がNOであるとステツプS27に進んで搬
送モータがOFFとされ、原稿は再セツトされる。この場
合、原稿サイズが一定長以上の場合には、排紙モータ20
を低速駆動して再セツト性のよい制御が行われる。
複写機本体において、両面原稿モードが選択される
と、給紙動作時にレジストセンサ11がOFF後、搬送ベル
トモータを停止させず、切換爪14及び反転ローラモータ
をONとする。そして原稿が搬送され反転センサ17がONし
た後に、反転ローラモータエンコーダのパルス数を所定
カウントして、搬送ベルトモータを逆転制御する。
この場合、原稿サイズが所定長以上である時にはジヤ
ム状態とし、反転センサ17がOFFとなつてから、搬送ベ
ルトモータエンコーダのパルスで減速制御して所定位置
に停止させる。このパルス数は制御基板の反転用レジス
ト調整可変抵抗で調整することが出来る。
すでに述べたように、原稿の一巡後に、プルアウトモ
ータと分離クラツチをONとし呼び出しコロ3a,3bを所定
数回転させて紙揃えが行われるが、この場合の呼び出し
コロの回転回数は制御基板上のデイプスイツチで設定さ
れる。
このように実施例によると、原稿に異種サイズの原稿
が混在していると、プルアウトローラ9,10に設けられた
エンコーダからなる検知手段がこれを検知し、原稿の1
循環時点で原稿循環動作が停止するので、ジヤムの発生
が防止される。
また、実施例は給紙テーブル1上で、排紙ローラ19′
からストツパ5までの距離を、原稿サイズに対応して、
ガイド21〜23及び外装カバー24〜26を収納或は引き出す
という簡単な操作で、所望の値に設定して、誤動作のな
い高精度の原稿自動循環を、各種のサイズの原稿に対し
て行うことが出来る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、異種サイズが
混在しているときには原稿を一循環させた時点で原稿の
循環を停止させるので、二巡目の原稿の先端の末揃えが
発生することを未然に防止することができる。これによ
って原稿ジャムの発生を防止することが可能となり、装
置の効率的な運用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体構成を示す説明図、第2
図は本発明の実施例の呼び出しコロ部分の斜視図、第3
図は第1図の側面の説明図、第4図は本発明の実施例の
給紙部の説明図、第5図乃至第7図は本発明の実施例の
リターン部のガイドの収納及び引き出し状態を示す説明
図、第8図は本発明の実施例のリターン部の斜視図、第
9図乃至第12図は本発明の実施例のリターン部のガイド
の収納及び引き出しに対応するリンクの状態を示す説明
図、第13図は本発明の実施例のガイドの回動状態の説明
図、第14図は本発明の実施例の制御系の構成を示すブロ
ツク図、第15図は本発明の実施例の原稿給紙動作のフロ
ーチヤート、第16図は本発明の実施例の原稿排紙動作の
フローチヤート、第17図は本発明の実施例の原稿サイズ
チエツク動作のフローチヤート、第18図及び第19図は本
発明の実施例において異種サイズの原稿が混在する場合
の説明図、第20図は従来の原稿自動循環装置が具備され
た複写機の説明図である。 1……給紙テーブル、2……サイドフエンス、3a,3b…
…呼び出しコロ、4……押え板、5……ストツパ、6…
…セツトセンサ、7……エンドレスベルト、8……分離
ローラ、9,10……プルアウトローラ、11……レジストセ
ンサ、12……搬送ベルト、13……加圧コロ、14……切換
爪、15……反転ローラ、16……加圧ローラ、17……反転
センサ、18……排紙ユニツト、19′,19″……排紙ロー
ラ、20……モータ、21〜23……ガイド、24〜26……外装
カバー、27……中間ベルト、28……従動コロ、29……下
ガイド、32……把手、40……エンドフレーム、42……排
紙センサ、44……位置決めセンサ、55……溝、60……ス
リツト板、61……スリツト、62……光センサ、63……位
置決め板、64……押圧コロ、65,66……ローラ、67……
ソレノイド、68……スケール、70……給紙部、71……搬
送部、72……反転部、73……リターン部、74……原稿検
知センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 107 G03G 21/00 370 - 502 B65H 83/00 - 85/00 G03G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の原稿を載置する原稿積載台と、該
    原稿積載台から最下位の原稿を給送する給紙部と、この
    給紙部で給送された原稿を原稿読み取り位置に送り込む
    搬送部と、前記原稿を前記原稿読み取り位置から前記原
    稿積載台へ返送するリターン部とを備えた原稿自動循環
    装置において、 前記給紙部に設けられ、原稿サイズを検知する検知手段
    と、 前記原稿載置台上の原稿の後端の位置を規制する規制手
    段と、 原稿の搬送開始時及び原稿の一巡ごとに原稿の先端を揃
    える原稿揃え手段と、 前記原稿載置台上に載置された原稿の原稿サイズに異種
    サイズが混在していることを前記検知手段によって検知
    したとき、原稿を一循環させた時点で原稿の循環を停止
    させる制御手段と、 を備えていることを特徴とする原稿自動循環装置。
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