JPH06107378A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH06107378A
JPH06107378A JP25847492A JP25847492A JPH06107378A JP H06107378 A JPH06107378 A JP H06107378A JP 25847492 A JP25847492 A JP 25847492A JP 25847492 A JP25847492 A JP 25847492A JP H06107378 A JPH06107378 A JP H06107378A
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JP25847492A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yamada
恭 山田
Tadashi Uematsu
正 植松
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上送り底戻し方式の循環式自動原稿搬送装置
における両面原稿の排紙反転動作の確実安定化とジャム
処理の容易迅速化とを達成し、かつ大型原稿の載置を可
能にするコンパクトな自動原稿搬送装置を提供する。 【構成】 原稿載置部から給送される原稿と、排出手段
から原稿載置部へ戻された原稿とを区分け識別する区切
り手段を、原稿給排紙方向と直交する方向の原稿側端部
近傍に設けたことを特徴とする自動原稿搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
記録装置や、画像読取装置等における自動原稿搬送装置
の改良に関し、特に原稿載置部上に積層した片面または
両面記録原稿を一枚ずつ分離して画像読取部に給紙し、
読取り後の原稿を再度原稿載置部に戻して繰り返し給紙
できる機能の循環式原稿搬送モード(RDHモード,R
−RDHモード)を有する自動原稿搬送装置に関するも
のである。
【0002】
【発明の背景】電子写真複写機や記録画像読取装置等の
記録装置に対して、画像記録された原稿を能率的にか
つ、無人状態でも給送できる装置としては、自動化され
た原稿搬送装置(ADF)が既に提供されている。
【0003】また、表裏面に記録画像を有する原稿(両
面原稿)の各画像を記録紙の一面または両面に複写でき
る複写機や該画像を読取り記録できる画像読取装置とし
て、前記ADFに原稿の表裏反転の機能に備えた自動原
稿搬送装置(RADF)が実用化されている。
【0004】さらに、原稿載置部上に積層した原稿を一
枚ずつ分離して複写機のプラテンガラス上に自動給紙
し、該プラテンガラス上において露光処理後の原稿を再
度原稿載置部に戻して繰り返し処理できるようにした循
環式の自動原稿搬送装置(RDH)も提案されている。
【0005】この循環式の自動原稿搬送装置(RDH)
は、一循環で一部ずつコピーを作成し、その作成部数分
だけ原稿を循環させるようになっている。
【0006】更に、最近本出願人により上記RDHに原
稿表裏面反転機構を付加した循環式自動原稿搬送装置
(R−RDH)も提供されている(特願昭63-20228号
他)。
【0007】これら循環式自動原稿搬送装置(RDH,
R−RDH、以下RDH装置と称す)は、高速連続複写
と、複写済み記録紙の迅速ページ揃えを可能とし、更に
記録紙のステープル、パンチ等を行なうフィニッシャー
装置と接続して、記録し最終処理を無人で完成すること
ができる。
【0008】このようなRDH装置は、給送部におい
て、原稿載置部上に原稿表面側を上向きに積層した複数
枚の原稿を最下層のものから一枚ずつ処理部(プラテン
ガラス面)へ向けて分離搬送する底送り上戻し方式であ
る。
【0009】このような底送り出し上戻し方式のRDH
装置では、原稿送り出し時に、原稿同士の表裏面摩擦に
よって生じる原稿表裏面汚れや擦れによる原稿画像の乱
れ等の問題を発生する。特に鉛筆書き原稿の場合には上
記問題による原稿汚れが著しい。
【0010】上記問題を解消する手段として、特公昭56
-37536号公報に開示された頂部フィード/底部リスタッ
ク式のRDH装置が提案されている。この方式では、シ
ート持ち上げ用の周期的動作型スタック持ち上げ手段に
より処理済みのシートをスタックシートの下側から挿入
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記RDH装置を備え
た自動原稿搬送装置においては、原稿載置部上に予め積
載された原稿束と、画像読取部から搬出され原稿載置部
へ再度積載する原稿とを区分けする区切り手段を必要と
する。
【0012】従来の底送り出し上戻し方式のRDH装置
における区切り手段は、原稿束の上面を軽圧接する簡単
なレバーであった。しかし上送り出し底戻し方式のRD
H装置においては、原稿束の最下層に進退する区切り手
段を設けなければならない。このため、該区切り手段
は、原稿載置部の原稿給送手段および原稿載置部上で搬
送される原稿に干渉するおそれがある。特に高速で原稿
を循環するRDH装置では、原稿区切り動作の安定化が
必要である。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な従来の自動原稿搬送装置における諸問題点を解消し
て、上送り出し底戻し方式のRDH装置において、循環
搬送される原稿の最終頁に進入または退避して区切りを
行なう装置を、原稿搬送に支障なく確実に動作させる自
動原稿搬送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】上記目的を達成するこの発明の自動原稿搬
送装置は、少なくとも1組の複数枚の原稿を積載可能な
原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数枚の原
稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し画像読
取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に位置
し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前記画
像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出された
原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す排出
手段とから成る原稿循環式上送り底戻し方式の自動原稿
搬送装置において、前記原稿載置部から給送される原稿
と、1組の複数枚原稿の最上層から給送され、前記排出
手段から該原稿載置部へ戻された原稿とを区分け識別す
る区切り手段を、原稿進行方向と直交する方向の原稿側
端部近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0015】またこの発明の自動原稿搬送装置は、原稿
を積載可能にするとともに、前記排出手段から搬出され
た原稿を前記原稿載置部上の積載原稿束の最下層に帰還
させる給送ベルトを回動可能に設け、該給送ベルトの給
送方向と直交する方向の側端部近傍に、予め積載された
原稿束と、帰還原稿とを区分け識別する区切り手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0016】
【実施例】次に、この発明の自動原稿搬送装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0017】図1は自動原稿搬送装置を備えた複写装置
の全体構成図であり、100は複写機本体、200は給紙ユニ
ット(PFU装置)、300は循環式の自動原稿搬送装置
(RDH装置)、400は複写紙後処理装置(フィニッシ
ャー(ステイプラ装置付ソータ等)以下FNS装置と称
す)である。
【0018】複写機本体100は、走査露光部110、画像形
成部120、給紙部130、搬送部140、定着部150、排紙切換
部160、複数の給紙カセット170および両面複写用複写紙
再給紙装置(ADU装置)180から構成されている。
【0019】図中一点鎖線は複写紙Pの搬送経路を示
す。複写機本体100下部の給紙カセット170、または給紙
ユニット(PFU)200に収容された複写紙Pが、画像
形成部120により画像形成されたのち、搬送部140と、定
着部150、排紙切換部160を経てFNS装置400に収容さ
れるメインルートと、前記排紙切換部160から分岐され
た複写紙PがADU装置180に一旦ストックされたの
ち、再給送されて複写機本体100の給紙部130に至る循環
ルートとから成る。
【0020】図2は、複写機本体100の上部に装備され
た自動原稿搬送装置300の断面図である。本発明が適用
可能な自動原稿搬送装置300は、複数枚から成る原稿
(片面原稿または両面原稿)を原稿載置部310上から複
写機本体100のプラテンガラス111の露光部に搬送して、
再び上記原稿載置部310上に搬送する循環式のRDH装
置、R−RDH装置、およびADF装置、RADF装置
等の諸機能を備えている。
【0021】自動原稿搬送装置300は、原稿載置部310、
給送部320、中間搬送部330、搬送部340、排紙反転部350
から構成されている。
【0022】原稿束Dを原稿載置部310上に載置する
と、原稿の有無が、原稿セット検知センサ(原稿ゼロ枚
検知センサ)S1によって検知され、複写機本体100の
コントロールパネルにADFモードが表示される。ま
た、原稿束Dが所定位置に設置されると、原稿サイズ
(B5〜A3)が原稿サイズセンサS2によって検出さ
れ、複写機本体100の制御部に入力される。
【0023】前記原稿載置部310の原稿給送下流先端側
には、可動押圧板317が、揺動軸317Aを中心にして揺動
可能である。該揺動軸317Aには、駆動板319がねじ固定
されていて、一体となって揺動可能である。また、揺動
軸317Aには弾性変形部材(例えばトーションばね)317
Bが巻回され、その両端部は前記駆動板319を、中央部
は前記可動押圧板317をそれぞれ圧接可能になってい
る。
【0024】前記駆動板319に設けたアクチュエータ部
は、固定底板に固設した押圧ホームポジションセンサS
3の光路をオンオフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。
【0025】図3は、原稿載置部310の要部斜視図であ
る。原稿Dを積載して支持して回動自在な幅広の給送ベ
ルト311は、駆動ローラ312Aと従動ローラ312Bとの二
軸に巻回されたエンドレスベルトである。
【0026】図4は上記給送ベルト311の斜視図を示
す。該給送ベルト311の一方の端部は継目部311Aにより
接合されループ状をなしている。該ベルト311の他方の
端部は、前記継目部311Aより外方に延長した舌片状の
挟持片部(グリッパ部)311Bを形成している。上記給
送ベルト311は布製ベルトに樹脂被覆したもの、または
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等で形
成される。該給送ベルト311の挟持片部311Bの内表面お
よびベルト外表面(図4のA−B間)は高摩擦係数とす
る粗面加工が施され、それ以外のベルト外表面(図4の
B−C間)は低摩擦係数の滑面をなしている。なお、31
1Cは前記ベルト311の一部に穿設された検出用穴であ
り、ベルト位置検出用反射型センサS13によりベルトの
ホームポジションを検出して、給送ベルト311の挟持片
部311Bの停止位置が制御される。
【0027】図3において、前記駆動ローラ312Aの回
転軸312Aの軸端には、駆動源の排紙モータM3に接続
する電磁ブレーキBRK2と電磁クラッチCL4が設け
てある。また、給送ベルト311の内側で駆動ローラ312、
従動ローラ312B間には、固定板313が固設されている。
該固定板313は給送ベルト311上の原稿束Dを平面上に載
置して支持する。
【0028】315は前記給送ベルト311上に積載される原
稿束最下層紙と、読取り処理後に循環搬送されて積載原
稿束の最下層に底入れされる最上層原稿とを区分けする
区切り手段である。該区切り手段315の区切りレバー315
Aはばね付勢されていて、ソレノイドSL3,SL4に
より上昇および給紙直交方向に後退駆動する。
【0029】311Dは、区切りレバー315Aが給送ベルト
311の上方に上昇するのを可能とするために給送ベルト3
11の側方に設けられた切欠き部である。
【0030】原稿載置部310に最初に積載する原稿束
は、給送ベルト311および後述の可動押圧板317上に積載
し、該原稿束を片側基盤で原稿幅方向を規制する幅スト
ッパ板316に突き当て、同時に原稿先端部を後述の原稿
先端ストッパ318に突き当てて整列して載置する。この
とき、前記区切りレバー315Aは原稿束の自重によって
押圧されて下降し、原稿束の最下層を軽く押し上げてい
る。また、上記区切りレバー315Aの搬送上流側に設け
た揺動自在な紙押えレバー310Zは、戻る原稿が確実に
原稿束の下に挿入されるように補助するもので、その自
重により原稿面を軽圧接する。その紙押えレバー310Z
は、カール紙や少数原稿搬送時に、区切りレバー315A
の動作安定化にも有効である。
【0031】図5は原稿載置部310と給送部320の正面断
面図、図6は区切り手段315の平面図、図7は区切り手
段315の動作を示す側面図、図8は押上げ手段314の正面
図および側面図である。
【0032】これらの図において、前記給送ベルト311
を回動する駆動ローラ312A、従動ローラ312Bを軸止す
る一方の固定側板310Aには、区切り手段315と区切りレ
バー押上げ手段314が固設されている。すなわち、給送
ベルト311の一方の側端近傍で給送上流側には、前記押
上げ手段314がその矢視下流側には、部数区切り手段315
が固設されている。
【0033】上記区切り手段315の基板315Bの下部に
は、ソレノイドSL3が固定され、該ソレノイドSL3
のプランジャの一端には揺動レバー315Cの下端部がピ
ン結合している。該揺動レバー315Cは、基板315Bに植
設された支点軸315Dを中心に揺動可能であり、ばね315
Eにより一方向に付勢されている。揺動レバー315Cの
上端部は、区切りレバー315Aとピン315Fにより結合し
ている。区切りレバー315Aは、ピン315Fを中心にして
揺動可能であり、左端部に固定した重錘315Gの自重に
よって規制力が加わっていない時には、左端部がたれ下
がり、傾斜している。
【0034】区切りレバー315Aの中間部にはピン315H
が植設されていて、基板315Bに穿設されたD字型のカ
ム溝部315Jの壁面に沿って移動可能である。315Kは基
板315Bに取り付けられた円型をなす板ばねであり、区
切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバー315A
の水平移動時の案内面となる。
【0035】図8は前記区切りレバー315Aの先端部を
必要時に押し上げる区切りレバー押上げ手段314を示
し、図8(A)は正面図、図8(B)は側面図である。
【0036】区切りレバー押上げ手段314の基板314Bの
下部には、ソレノイドSL4が固定され、該ソレノイド
SL4のプランジャの一端には揺動レバー314Cの一端
部がピン結合している。該揺動レバー314Cは基板314B
の上部に植設された支点軸314Dを中心に揺動可能であ
り、トーションばね315Eにより一方向に付勢されてい
る。揺動レバー314Cの他端には、長いロッド状の押上
げレバー314Aの基部が打ち込まれて先端が突出してい
る。該押上げレバー314Aは前記区切りレバー315Aの先
端部下面に当接し、昇降可能に保持している。
【0037】図7(A)は、原稿載置部310の給送ベル
ト311上に原稿束が載置されていない無負荷状態を示
す。この状態では、区切りレバー315Aは重錘315Gの自
重によって傾斜し、右端部が持ち上がった姿勢になって
いる。そしてピン35Hはカム溝部315Jの図示上死点に
達し位置規制されて停止している。
【0038】図7(B)は原稿載置部310の給送ベルト3
11上に原稿束Dが積載されて、区切りレバー315Aの先
端部が原稿束Dの自重によって下降された状態を示す。
区切りレバー315Aのピン315Hはカム溝部315Jのパス
aに沿って下降し、給送ベルト311の切欠き部311Dを通
過して、下方の停止状態の押上げレバー314Aに当接し
て停止する。
【0039】図7(C)は上記区切りレバー315Aをソ
レノイドS3の吸引動作によって図示左方に引込めた状
態を示す。ソレノイドS3に電圧が印加されると、プラ
ンジャが吸引されて、揺動レバー315Cを支点軸315Dを
中心に矢示の反時計方向に揺動させ、ピン315Fにより
結合した区切りレバー315Aを左方に水平移動させる。
該区切りレバー315Aに植設されたピン315Hは、カム溝
部315Jのパスbを水平移動して、カム溝部315Jの左端
に当接して移動を停止する。このとき板ばね315Kは区
切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバー315A
の上方への跳ね上りを防止する。
【0040】ピン315Hは上述の時計回りのa→b経路
とは別に、図7(C)に示す位置からカム溝部315Jに
沿ってパスbを逆行して水平移動して右方へ進み、図7
(B)に示す状態からパルスaを上昇して、図7(A)
に示す位置に達し、更にソレノイドSL3の吸引動作に
よりパスcを斜め下降して、図7(C)に至る反時計回
りのb→a→c経路を通る。部数区切り手段と原稿搬送
の動作については後述する。
【0041】図2、図3、図5、図6に図示するよう
に、前記給送ベルト311の原稿給送下流側には、可動押
圧手段の可動押圧板317が、固定底板310Aと一体をなす
両側板に設けた軸受に支持された揺動軸317Aには、駆
動板319がねじ固定されていて、一体となって揺動可能
である。また揺動軸317Aには弾性変形部材(例えばト
ーションばね)317Bが巻回され、その両端部は、駆動
板319および可動押圧板317にそれぞれ圧接してばね付勢
している。このとき、可動押圧板317と駆動板319とは、
トーションばね317Bの開き方向に押されるが、可動押
圧板317の下端部で駆動板319の一端に当接して両者の開
き角度が一定量以上に開かないように規制されている。
また、トーションばね317Bによるばね圧は設定圧に調
整されている。
【0042】前記揺動軸317Aの一端にはアクチュエー
タ部(遮光板部)319Aが突出している。該アクチュエ
ータ部319Aは、前記固定底板310Aに固設した押圧ホー
ムポジションセンサ(例えばフォトインタラプタ)S3
の光路をオン・オフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。揺動軸317Aを中心にして揺動可能であ
る。また、該揺動軸317Aの一方の軸端には、歯車G1
が固定され、押圧モータM1の駆動軸に固定した歯車G
2に接続している(図6参照)。
【0043】前記可動押圧板317の原稿給送下流側先端
部近傍には、原稿先端ストッパ318が自動原稿搬送装置
本体に固設されている。
【0044】上記可動押圧板317の上方には、給送部320
が設けられている。該給送部320は、送り出しローラ321
と、駆動ローラ323、従動ローラ322、これら両ローラを
巻回し回動するフィードベルト324のと、その下方に位
置する重送防止用リバースローラ325とから構成されて
いる。前記駆動ローラ322には、駆動モータM2の駆動
力が電磁クラッチCL1を介して動力伝達される。
【0045】前記送り出しローラ321を保持する枠体321
Aは支軸Aを中心にして揺動自在である。該枠体321A
の先端(図示右方)には突出したアクチュエータ部321
Bが一体に形成されていて、自動原稿搬送装置300の固
定ステー部材300Aの所定位置に固設された押圧検知セ
ンサS4の検知光路をオン・オフさせる。
【0046】図9は排紙反転部350から原稿載置部310の
給送ベルト311、可動押圧板317に排出される原稿Dの搬
送状態を示す模式図である。
【0047】原稿D1の先端通過センサS9で検出され
たのち、クラッチが連結され、ホームポジションから回
動開始する給送ベルト311の挟持片部311Bに原稿Dの先
端部が挟持されると、更に回動する給送ベルト311上の
粗面上に挟持されて、積載された未処理原稿束Dの最下
層に挿入されて図示左方へ運ばれる(図6(A),
(B)参照)。
【0048】このとき、可動押圧板317は下降位置にあ
り、原稿束Dの先端部は送り出しローラ321と離間して
いる。上記給送ベルト311の表面線速度は、排紙反転部3
50の循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ)355の表面線
速度より若干速めまたは等速に設定してある。また、上
記給送ベルト311の原稿Dに接触する面は粗面であるか
ら、原稿Dは確実に給送ベルト311に保持されて給送さ
れる。
【0049】更に、給送ベルト311の原稿束Dの最下層
に接する面は滑面であるから、給送ベルト311は滑らか
に原稿束下面と摺接して回動する。
【0050】上記給送ベルト311に保持された原稿D
は、給送ベルト311の従動ローラ312Bに沿って下方への
方向転換するに伴って給送ベルト311の上面よりやや下
方にある可動押圧板317の上面を滑走して、原稿先端ス
トッパ318に突き当り、給送が停止する。従って前記給
送ベルト311の全周長は、循環搬送される原稿Dの給送
方向の最大長さ以上に設定すると原稿戻し動作は良好で
ある。
【0051】再び図2において、上記給送部320の原稿
搬送下流側には、中間搬送部330が設けてある。該中間
搬送部330は、正回転駆動される第1中間搬送ローラ対3
31、湾曲状のガイド板332、正逆回転駆動される第2中
間搬送ローラ対333、第3中間搬送ローラ対334からな
り、給送部320から送り出された原稿Dをプラテンガラ
ス111の一端に搬送する搬送経路を形成している。
【0052】また、前記第3中間搬送ローラ対334の左
方で、プラテンガラス111の図示左方には反転手段が設
けられている。反転搬送ローラ対335は、一方向クラッ
チCL5により、常に正回転駆動される。336は、前記
第3中間搬送ローラ対334と反転搬送ローラ対335との各
ニップ位置を接続する湾曲状のガイド板であり、原稿反
転給送経路を形成している。該反転給送経路の一部には
反転検知センサが設けてあり、反転給送される原稿の通
過を検知する。337は切換爪である。
【0053】前記プラテンガラス111の面上には、搬送
ベルト341が駆動ローラ342と従動ローラ343と4個の原
稿押さえローラ344とテンションローラ345の間に回転可
能に張架されている。前記駆動ローラ342の軸上にはク
ラッチとブレーキが軸支されていて、駆動ローラ342
は、前記駆動モータM2の駆動力により作動する。
【0054】排紙反転部350は、排紙ローラ351,352、
切換爪353,357、反転搬送ローラ354、循環排紙ローラ3
55およびガイド板356A,356B,356C等から構成され
ている。排紙ローラ351,352、反転排紙ローラ354、循
環排紙ローラ355は排紙モータM3によって駆動され
る。前記排紙ローラ351,352、反転搬送ローラ354と循
環排紙ローラ355は排紙モータM3によって駆動され、
反転搬送ローラ351,354は正逆回転駆動される。また切
換爪353は切換ソレノイドSL1で駆動される。切換爪3
57は切換ソレノイドSL2で受動される。
【0055】前記複写機本体100の上部で、自動原稿搬
送装置300の排紙反転部350の排紙開口部付近には、排紙
トレイ部360が固設されている。該排紙トレイ部360は、
複写機本体100の筐体上面にねじ等により固定された傾
斜面を有する固定トレイ361と、該固定トレイ361の一端
に設けた支点軸362に枢支されて揺動可能な可動トレイ
(樹脂トレイ)363とから構成されている。そして該可
動トレイ363を折り畳んだ状態では、固定トレイ361の傾
斜上面と、可動トレイ363の傾斜下面との間は一定間隔
を保った反転排紙通路364を形成している。前記反転排
紙ローラ354から搬送された原稿Dは、上記反転排紙通
路364を溯上してセンサS11で後端を検知して所定時間
後一旦停止し、引続き反転排紙ローラ354の逆回転駆動
により、自動原稿搬送装置300内に導入され、両面原稿
のRADFモード時には、排紙反転部350の排紙ローラ3
52により機外に排出され、前記可動トレイ363の上面に
載置される。
【0056】排紙トレイ部360の可動トレイ363を回動さ
せて、展開した状態では、固定トレイ361の上面側は、
可動トレイ363の上面側に延長されて、大型原稿例えば
A2判用紙やファンフォールド紙(CFF)等を排出載
置可能となる。
【0057】また、両面原稿の反転循環モード(R−R
DH)時には、切換爪357が下方に切り換えられ、上記
反転排紙通路364に一旦搬送された原稿DはRADFモ
ードと同様に反転されて、反転排紙ローラ354からガイ
ド板356C,356B、循環排紙ローラ355を経て、原稿載
置部310にプラテンガラス111と同じ面を上にして戻され
る。
【0058】図10はRDHモードおよびR−RDHモー
ドにおける原稿搬送経路(一点鎖線)を示す模式図であ
る。
【0059】図10(A)は片面原稿、片面コピー時の原
稿循環搬送を示すRDHモードの模式図である。片面原
稿Dは順送循環経路a,b,c,d,eを経て露光処理
後は排紙反転部350の経路f,g,nを経て、原稿載置
部310の給送ベルト311の挟持片部311Bに入り込んで給
送ベルト311によって搬送され原稿束の最下層に底戻し
される。
【0060】図10(B)は両面原稿、両面コピー時の原
稿循環搬送を示すR−RDHモードの模式図である。両
面原稿の奇数面の露光処理までの経路は、前述のRDH
モードと同じであり、一方の面をコピーされたシートが
ADU180内にスタックされる。さらに再度原稿を送り
出し経路a,b,c,dを経てプラテンガラス上111上
からiの送り込みさらにプラテンガラス111上に戻し、
露光処理後の原稿Dは露光f,j,kに至り、ここでス
イッチバックして経路m,nを経て原稿載置部310に戻
される。
【0061】図11は自動原稿搬送装置300の駆動系(動
力伝達系)を示す構成図であり、原稿循環、原稿反転循
環の給紙、搬送、排紙の各動作の制御は全てCPUによ
って行なわれる。
【0062】以下、各種モードの原稿搬送動作のうち、
一例として両面原稿循環搬送モード(R−RDHモー
ド)について説明する。このR−RDHモードは、前半
の奇数ページの原稿搬送が片面循環搬送モード(RDH
モード)であり、後半の偶数ページの原稿搬送が反転給
送・反転排紙による循環搬送である。先ず、RDHモー
ドについて説明する。
【0063】(1)イニシャライズ (1A)複写機本体100のメインスイッチをオンにす
る。メインスイッチオンにより、押圧モータM1 が逆回
転、片寄り矯正モータM4が正回転を開始し、同時に排
紙モータM3および底戻しクラッチCL4がオンになり
駆動ローラ312Aの駆動回転を開始する。
【0064】(1B)可動押圧板ホームポジション停止
メインスイッチオンにより、押圧モータ(ステッピング
モータ)M1が逆回転駆動して、駆動板319を揺動さ
せ、揺動軸317Aに固定されたアクチュエータ部319Aが
押圧ホームポジションセンサS3をオンにすると、その
検知信号により、押圧モータM1の逆回転を停止させ、
駆動板319及び可動押圧板317を最低の初期位置(ホーム
ポジション)に停止させる。これは駆動ギヤやセンサオ
ンのタイムラグを吸収するために有効である。このホー
ムポジション停止位置では、原稿束Dの所定最大量を収
容可能なクリアランスを保持している。
【0065】(1C)原稿束載置 給送ベルト311および可動押圧板317上に原稿束Dを載置
すると、セット検知センサS1がオンになり、ADFモ
ードになる。同時にサイズ検知センサS2がオンになり
原稿サイズが検知される。次にR−RDHモードを選択
入力する。
【0066】(1D)片寄り矯正ローラのホームポジシ
ョンサーチ動作 片寄り矯正ローラ355は、紙搬送に直交する方向に移動
可能であり、メインスイッチオンで駆動回転する片寄り
矯正モータM4で駆動される。片寄り矯正ローラ355の
通紙経路外にはローラ位置を検知する片寄りホームポジ
ションセンサS15が設けられている。
【0067】メインスイッチオンで、もし上記センサS
15がオフならば、片寄り矯正モータM4を回転させて、
上記ローラ355を奥方向に移動させ、センサS15がオン
になるとモータM4を停止させる。モータM4はステッ
プモータであり、停止後、一定電圧をかけてホールド状
態にする。又、センサS15がオンであれば、モータM4
を逆転させて、ローラ355を手前方向に移動させてセン
サS15を一度オフさせた後、再びモータM4を正転させ
てセンサS15がオンとなった所でモータM4を停止、ホ
ールドさせる。この動作で、モータM4からローラ355
までのギヤ等のガタによらずローラ355は常に正確な所
定位置に停止する。この所定位置は通常、ローラ355の
可能範囲のほぼ中央位置となるよう調整される。
【0068】(1E) 底戻し給送用ベルトホームポジシ
ョンサーチ動作 駆動ローラ312と従動ローラ313にかけわたされた一部に
挟持片部311Bを有する底戻し給送ベルト311には、図
3、図4に示すようにホームポジション検出用の貫通穴
311Cがあいている。メインスイッチがオンすると、排
紙モータM3と底戻しCL4をオンして、駆動ローラ31
2を回転させる。駆動ローラ312は1方向回転クラッチC
L6を介して駆動されており、モータM4の正逆転回転
によらず常に実線矢印方向に回転する。
【0069】ベルトホームポジションセンサS13を給送
ベルト311上のホームポジション検出用穴311Cが通過す
ると、センサS13がオフし、所定時間後、底戻しクラッ
チCL4をオフすると同時に、排紙ブレーキBRK2を
オンにして、駆動ローラ312Aを急停止させる。底戻し
用給送ベルト311が図のように挟持片部311Bが片寄り矯
正ローラ対355の延長上になるようにタイミングが合わ
される。
【0070】(2)原稿循環搬送 以上のイニシャライズ動作により原稿給紙準備が完了
し、引続き原稿給紙が開始される。図12は奇数頁の原稿
搬送過程を示す模式図である。
【0071】(2A)コピーボタンをオンにすると、押
圧モータM1、排紙モータM3、底戻しクラッチCL4
がオンになりADFおよびコピーが開始可能となる。
【0072】(2B)コピーボタンオンにより、底戻し
クラッチCL4をオンにして排紙モータM3を低速駆動
回転を開始させる。これにより駆動ローラ312Aが回転
して、給送ベルト311を回動させる。給送ベルト311の検
出用穴311CがベルトホームポジションセンサS13を通
過すると、その検出信号により所定時間後給送ベルト31
1を停止させるとともに、部数区切りソレノイドSL3
がオンになり、押上げレバー314Aが上昇し、部数区切
り手段315の区切りレバー315Aの先端部を上昇させる。
この時給送ベルト311の挟持位置は、図2のような位置
となっている。
【0073】(2C)コピーボタンオンにより、押圧モ
ータ(ステッピングモータ)M1が駆動回転し、揺動軸
317Aに固定された駆動板319とトーションばね317Bを
介して可動押圧板317が揺動回転しその先端部が上昇
し、積載した原稿束Dを持ち上げていく。この上昇過程
で、揺動軸317Aの揺動角がロータリーエンコーダ等に
よってパルスカウントC1を計数していく。
【0074】(2D)可動押圧板317上に積載された原
稿束Dの上面が、自重で所定位置に下降している前記送
り出しローラ321の外周面に軽圧接されると、可動押圧
板317は原稿束を挟持した状態のまま送り出しローラ321
を上昇させる。所定量上昇後、先端の押圧検知センサS
4がオンとなり、カウント計数開始する。さらに上昇揺
動すると、送り出しローラ321を保持する枠体321は図示
しない固定部材に当接し停止する。しかし駆動板319は
更に駆動回転されて、トーションばね317Bを圧縮しな
がら反時計方向に回動し、可動押圧板317と駆動板319の
間隔が狭められていく。押圧検知センサS4がオンする
と、初期設定圧(例えばローラ自重50g)になり、カウ
ントC1の計数は停止する。
【0075】(2E)上記カウントC1の出力により原
稿束Dの紙束厚さが検出され、先に検出されたサイズセ
ンサS2による原稿サイズ、または厚紙または薄紙の設
定入力によって予め定められている押圧パルステーブル
によって指定パルスが決定される。
【0076】前記カウントC1計数値で原稿紙束厚さが
検知され、この紙束厚さを例えば3段階の多、中、昭に
区分設定される。
【0077】また、原稿紙サイズとして、例えばB5〜
A3判を設定し、これは、前記サイズ検知センサS2に
よって検出される。複数種の原稿サイズの原稿紙束が混
載されるときには、ユーザーが複写機本体の操作パネル
上に載置された混載キーを押すことによって指定する。
原稿紙の1枚の紙厚指定は、前記操作パネル上に載置さ
れた薄紙キーまたは厚紙キーを押すことによって指定す
る。
【0078】以上のように、原稿紙束厚と原稿サイズは
各センサによって自動検出され、原稿の混載と紙厚とを
マニュアル設定する。
【0079】これらの検出値およびマニュアル設定とに
より、押圧パルステーブルが予め設定され、不揮発メモ
リーに記憶させておき、これらシート条件入力手段によ
ってカウントC2が決定される。
【0080】(2F)上記指定パルスによってカウント
C2が入力され、さらに駆動板319の駆動により、カウ
ントC2の計数を継続し、指定カウント数C2がカウン
トアップするまで駆動板319を揺動させると、トーショ
ンばね317Bの巻き付き量が増し、ほぼ直線的に弾性力
が変化し、押圧力が増大していく。
【0081】(2G)カウントC2がカウントアップす
ると、可動押圧板317は所定の押圧力(例えば100g)に
よって原稿Dを送り出しローラ321に圧接し、押圧モー
タM1は駆動を停止する。
【0082】(2H)上記カウントアップによる押圧モ
ータM1の駆動停止と同時に、送り出しクラッチCL1
および駆動モータM2がオンになり、低速駆動回転し
て、原稿給紙が開始される。即ち低速回転された駆動モ
ータM2の駆動力によって回動を始めたフィードベルト
324によって上層の原稿は送り出され、更にリバースロ
ーラ325により送り出された上記複数枚の原稿のうち最
上位にある原稿D1一枚のみが分離されて給送される。
【0083】(2I)上記分離されて給送された一枚の
原稿D1は、曲がり矯正センサS5でその先端が検知さ
れ、この先端検知信号発生から所定時間(タイマーT
1)経過後に駆動モータM2がオフされ、レジストクラ
ッチCL2がOFFし停止している第1中間搬送ローラ
対(レジストローラ)331に突き当たってアキュームを
形成し、原稿D1の給送曲りが矯正される。(図12
(A)参照) (2J)上記タイマーT1の計時終了前に、タイマーT
2によって排紙モータM3および排紙ブレーキBRK2
がオフになり駆動ローラ312Aが回転を急停止し、給送
ベルト311の挟持片部311Bのホームポジション位置を設
定する。
【0084】(2K)さらに、タイマーT3による給送
ベルト311の検出穴311Cの検出開始から所定時間経過
後、駆動モータM2が再駆動回転される。このとき駆動
モータM2は高速回転され、送り出しクラッチCL1と
同時にレジストクラッチCL2、搬送クラッチCL3が
オンになり、原稿D1を下流に搬送する。原稿D1の先
端が通過検知センサS6を横切ると、駆動ローラ323を
駆動していた送り出しクラッチCL1がオフとなり、フ
ィードベルト324は、原稿D1の後端がセンサS6を抜
けるまでの従動回転してそののち停止するが、駆動モー
タM1により引続き前記第1中間搬送ローラ対331によ
って、原稿D1は搬送される。
【0085】(2L)また、上記タイマーT3の計時路
3のオンにより、前記押圧モータM1は逆回転に切り換
えられ、駆動板319および可動押圧板317を下降させ、押
圧を解除し、押圧検知センサS4のオフ後に停止する。
駆動板319が初期位置に復帰したことを、ホームポジシ
ョン検知センサS3が検知すると、押圧モータM1を停
止させる。あるいは、複数枚の原稿を引続き給送すると
きには、駆動板319および可動押圧板317をホームポジシ
ョン位置まで戻さず、押圧検知センサS4の検知信号ま
たは前記駆動手段の離間方向の駆動開始信号に基づい
て、前記駆動板319及び可動押圧板317の下降駆動を中間
停止させる。
【0086】(2M)給送ベルト311上のホームポジシ
ョン検出用穴311C通過をセンサS13が検出したのちタ
イマT3による所定計時後に、押上げ手段314の部材区
切りソレノイドSL3がオフして、押上げレバー314A
を下降される。これにより、押上げレバー314A上に保
持されていた区切りレバー315Aも追従して自重下降し
て、原稿束の一端の押上げを解除して、最下層の原稿の
下方へ退避し、部数区切りセンサS14によって停止位置
が検出される。
【0087】ここで、もし最初に原稿束が原稿載置部31
0の区切りレバー315Aの下方に載置されていると、部数
区切りセンサS14が停止位置検出せず、その信号によ
り、上方にある区切りレバー315AをソレノイドSL3
のオフにより押上げレバー314Aを下降させるととも
に、ソレノイドSL4のオンにより、区切りレバー315
Aは図7(A)に示すパスCに沿って傾滑降して図7
(C)に示す位置に後退し、引続きソレノイドSL4 の
オフにより、ばね315Eに付勢されて区切りレバー315A
は前進して図7(B)に示す位置に達し、原稿束の下方
で給送ベルト311の切欠部311Dの下方に挿入される。
【0088】(2N)次に、原稿D1の先端がレジスト
センサS7を通過して信号オンになると、搬送ベルト34
1の駆動ローラ342と、第3中間搬送ローラ対(レジスト
ローラ)334に直結したエンコーダ板RE用エンコーダ
センサS16による計数を開始する。エンコーダREによ
る所定カウント(φ1)後、駆動モータM2がオフす
る。さらに、このときエンコーダ板REがカウントスタ
ートし、所定カウント(φ2)後、レジストクラッチC
L2と搬送クラッチCL3がオフし、搬送ブレーキBR
K1がオンして、搬送ベルト341および第3中間搬送ロ
ーラ対334の回動が停止する。このとき、原稿D1の先
端はプラテンガラス111の所定の待機位置(停止位置か
らL1の距離の位置、例えば236mm)に達して停止す
る。(図12(B)参照) また、最初の原稿D1の先端がレジストセンサS7を通
過して検知信号オンとなると、この検知信号に基づいて
押圧モータM1による前記駆動手段の押圧駆動を開始し
て、駆動板319及び可動押圧板317を上昇させて引続き後
続原稿D2の押圧を開始する。
【0089】(2O)エンコーダ板REのカウントアッ
プ(φ2)後に計数開始するエンコーダ板RE3の計数
完了(φ3)により、駆動モータM2および送り出しク
ラッチCL1がオンになり、送り出しローラ321および
フィードベルト324が低速回動して、原稿D2を低速給
紙して、前述の原稿D1と同様に第1中間搬送ローラ対
(レジストローラ)331に突当ててアキュームを形成し
て停止させる。(図12(C)参照) (2P)次に、エンコーダ板REのカウントアップ(φ
0)により、駆動モータM2、レジストクラッチCL
2、搬送クラッチCL4をオン、搬送ブレーキBRK1
をオフにして、原稿D1,D2を高速搬送し、原稿D1
をプラテンガラス111上の所定露光位置に到達する時点
で駆動モータM2のオフし、さらに搬送クラッチCL3
レジストクラッチCL2オフと搬送ブレーキBRK1の
オンにより原稿D1を露光位置に停止させ、同時に原稿
D2をプラテンガラス111の所定の待機位置に停止させ
る。(図12(D)参照)すなわち、本実施例では、原稿
ストッパを用いずに、原稿Dの移動量を、レジストセン
サS7を基準とするロータリーエンコーダREのパルス
数カウントによって管理して、読取り位置への搬送を行
なわせるものである。
【0090】(2Q)両原稿D1,D2の停止状態で、
複写機本体からの信号により原稿D1への走査露光を行
なう。(図12(E)参照)すなわち原稿D1はプラテン
ガラス21上の停止状態において、走査露光光学系2の露
光ランプ23によって奇数面露光させ、レンズ、ミラー
等を介して原稿画像が感光体ドラム31上に形成される。
【0091】上記露光動作中に、タイマーのカウントア
ップにより、駆動モータM2およびクラッチCL1が作
動されて、フィードベルト324を開始し、次原稿D3を
送り出し、タイマーの制御により、レジスト動作を行
い、原稿D3の先端が先行する原稿D2の後端から所定
の距離間隔L1を保つ位置で停止する。
【0092】従って、このときには、分離給送手段から
読取り部までの搬送路上に3枚の原稿D1〜D3が相互
に所定間隔Lを空けて縦列配置されることになる。尚、
このとき、原稿D1はプラテンガラス21の読取り位置に
載置され、原稿D2は搬送ベルト141と第2中間搬送ロ
ーラ対132(第2の搬送ローラ対)との間に掛け渡った
位置に待機し、原稿D3は、レジストローラ331に突き
当たった位置に待機され、前記原稿D2,D3は続く搬
送が安定的に行なえるような状態で待機する。
【0093】(2R)原稿交換 原稿D1の露光動作終了後、駆動モータM2の高速回転
駆動により搬送ベルト141が回動し、さらに排紙モータ
M3を高速回転させる。露光済みの原稿D1を排紙反転
部350を通過して原稿載置部310に底戻しする。
【0094】(2S)排紙モータM3の高速回転によ
り、原稿D1が排紙トレイ部360の反転排紙通路364から
反転排紙ローラ354、ガイド板356Cを経て、既にRDH
切換ソレノイドSL2 により切換爪357が揺動して上方
の通路を切換え開放した分岐部を通って、ガイド板356
B内を進行する。この搬送時に、原稿D1の先端が排紙
センサS9により検出されると、タイマーが計時開始す
る。タイマーがカウントアップすると、底戻しクラッチ
CL4をオンする。このとき片寄り検知センサS10がオ
フならば、片寄り矯正モータM4を奥方向へ回転開始さ
せる。また、センサS10がオンならば手前方向へ動か
し、オフになった後、再び奥方向へ回転してオンと同時
に停止させ、原稿を幅ストッパ板316に突き当てて片寄
りを矯正して整列させる。タイマーは原稿D1の先端が
給送ベルト311の挟持片部311Bに挟持されるよう、底戻
しクラッチCL4をオンするように設定される。
【0095】本実施例では、排紙ローラ351から上記挟
持片部311Bまでの搬送距離が、通紙サイズ以上の間隔
を有しているが、タイマーにより原稿D1の後端が排紙
ローラ351を抜けた後、片寄り矯正モータM4をオンさ
せるようにして、挟持片部311Bから排紙ローラ351まで
の維持を原稿サイズより短かくすることも可能である。
【0096】(2T)さらに、底戻し用給送ベルト311
と片寄り矯正ローラ対355とを回転させ、上方の原稿束
の下側に原稿D1を挿入していく。ここで、部数区切り
手段315の区切りレバー315Aは、部数区切りソレノイド
SL4により、上方へ一定量上げられており、挟持片部
311Bで先端がニップされた原稿D1は、この下方へ挿
入される。
【0097】(2U)原稿D4は、原稿交換動作完了
後、さらに送り出されて、レジスト完了後に直ちに可動
押圧板317が下がるため、原稿載置台310に戻る動作中の
原稿D1は、下降した可動押圧板317上を通り、原稿先
端ストッパ318に突き当り停止する。
【0098】(2V)原稿D4がレジスト位置まで送ら
れると、原稿D4の後端が区切りレバー315Aを抜け、
区切りレバー315Aが上方へ移動し、部数区切りセンサ
S14がオンとなり、1循環目の最後原稿が送り出される
ことが検知される。
【0099】(2W)原稿D4を第2停止位置へ搬送
後、原稿D3の奇数面の露光中に、原稿載置部310に
戻ってきた原稿D1を再び送り出す。同様にD2,D3
を送り出し、D4が戻ってくると、部数区切りソレノイ
ドSL3を動作させて、原稿D4の下方へ区切りレバー
315Aを挿入する。この動作を所定コピー回数くり返
す。
【0100】なお、本実施例では、レジスト送り完了後
に、可動押圧板317下降時に戻るように構成している
が、戻り完了後に送り動作を行なってもよい。ここで、
前記区切りレバー315Aの搬送上流側に設けた紙押えレ
バー319は、戻る原稿が確実に原稿束の下へ挿入される
ように補助するもので、自重により原稿を軽圧接する。
この紙押えレバー310Zは、カール紙や少数枚原稿搬送
時に、区切りレバー315Aの動作安定化にも有効であ
る。
【0101】(3)R−RDHモード(両面原稿循環搬
送モード) 上記動作はRDHモードで片面原稿を片面コピーする場
合である。両面原稿を両面コピーするR−RDHモード
では、一循目では原稿を反転させ、奇数ページだけコピ
ーを行ない(図21参照)、二循目で偶数ページのコピー
を行なう。勿論、複写機本体100側の複写紙の給紙動作
も上記RDHモード、R−RDHモードに合せた動きが
行なわれることとなる。
【0102】図13、図14は両面原稿を両面コピーするR
−RDHモードの原稿搬送過程を示す模式図である。以
下小サイズ原稿の偶数ページコピーの原稿搬送について
説明する。
【0103】(3a)図22(a)は偶数ページの先頭原
稿D1のスタート時の状態を示す。このとき、先行する
原稿D4はプラテンガラス111の所定位置に停止し露光
処理が行われ、原稿D5の先端は原稿D4から所定間隔
L1を保った待機位置にある。
【0104】(3b)次に、原稿D5がプラテンガラス
111上の所定位置に搬送されて露光処理される。同時に
二循目の先頭原稿D1がプラテンガラス111の一端に進
入し、原稿D5とL1の間隔を保って停止している。
【0105】(3c)原稿D5,D1が同時に搬送さ
れ、原稿D1の後端がレジストセンサS7を通過する
と、次原稿D2が送り出されて、レジストローラ331に
突き当たって停止する(図22(c))。
【0106】(3d)引続き原稿D1は逆送され、経路
iを通って反転し、第二面を下向きにしてプラテンガ
ラス111上に進入する。原稿D5は原稿載置第310に向っ
て進行する。
【0107】(3e)原稿D1,D2は同時搬送され、
原稿D1はプラテンガラス111上のみ右端の所定位置に
停止し、露光処理を受ける。このとき、原稿D2はプラ
テンガラス111上の所定の待機位置に進行して停止して
いる。D3はレジストローラ331に突き当った位置で停
止している。
【0108】(3f)原稿D1が排紙転写部350に排出
される。同時に、原稿D2がプラテンガラス111面に進
入する。
【0109】(3g)原稿D2が中間搬送部330で表裏
反転されて、第4面のを下向きにしてプラテンガラス
111の一端に進入する。この間に、先頭原稿D1は排紙
反転部350内の反転経路k,m,nを通り、第1面を
上向きにして原稿載置部310に進行する。
【0110】以下、同様にして、偶数ページ原稿が中間
搬送部330で表裏反転されて、偶数ページ面を下向きに
してプラテンガラス111上に搬送されて、露光処理後に
排紙反転部350で表裏反転されて、奇数ページ面を上向
きにして原稿載置部310上の原稿束の最下層に戻され
る。
【0111】なお、本発明の自動原稿搬送装置における
前記挟持片部を有する給送ベルトと可動押圧板は、循環
式自動原稿搬送装置(RDH)に適用して有効である
が、この他に給送シートセット部と排紙シート載置部と
が同一であるシート再給送装置にも広く適用可能であ
る。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動原
稿搬送装置は、原稿載置台上にセットまたは再スタック
された原稿は、原稿載置台の最上層のシートから給紙
部、処理部を経て閉ループで再び原稿載置台上の原稿束
の最下層に戻されるから原稿同士の表裏面摩擦による原
稿汚れが発生しない。また、この発明の自動原稿搬送装
置は、サクション手数等を要せず、構造が簡単になるか
ら、製造コストの低減にも有効であるばかりでなく、騒
音や振動の発生もない等の優れた利点を有する。
【0113】さらに、挟持片部を有する広幅ベルトを用
いることにより、原稿先端損傷の防止に有効である。
【0114】特に、本発明の自動原稿搬送装置における
RDHモードやR−RDHモードでは、排紙反転部から
排出された両面原稿を、底戻しする際に、原稿載置部上
の原稿との区分けが確実かつ安定して実行できる。ま
た、本発明の部数区分け手段は、原稿載置部上に原稿束
を載置するときの支障もなく、安易に原稿操作すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動原稿搬送装置を装備した複写装
置の全体構成図。
【図2】上記自動原稿搬送装置の断面図。
【図3】原稿載置部の要部斜視図。
【図4】上記原稿載置部の給紙ベルトおよび関連部材の
斜視図。
【図5】原稿載置部と給送部の正面断面図。
【図6】部数区切り手段と押上げ手段の平面図。
【図7】上記部数区切り手段の動作を示す側面図。
【図8】押上げ手段の正面図および側面図。
【図9】原稿載置部上の原稿循環モードにおける原稿搬
送経路を示す模式図。
【図10】RDHモードおよびR−RDHモードにおけ
る原稿搬送経路を示す模式図。
【図11】自動原稿搬送装置の駆動系のブロック図。
【図12】R−RDHモードにおける奇数頁面原稿搬送
経路を示す模式図。
【図13】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
前半を示す模式図。
【図14】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
後半を示す模式図。
【符号の説明】
100 複写機本体 110 走査露光部 111 プラテンガラス(読取り部) 120 画像形成部 300 循環式自動原稿搬送装置(RDH装置) 310 原稿載置部 310Z 紙押えレバー 311 給送ベルト 311A 継目部 311B 挟持片部(グリッパ部) 311C 検出用穴 311D 切欠き部 312A 駆動ローラ 314 押上げ手段 314A 押上げレバー 315 区切り手段 315A 区切りレバー 316 幅ストッパ板 317 可動押圧板 318 原稿先端ストッパ 319 駆動板 320 給送部 321 送り出しローラ 324 フィードベルト 330 中間搬送部 331 レジストローラ(第1中間搬送ローラ対) 334 レジストローラ(第3中間搬送ローラ対) 340 搬送部 341 搬送ベルト 350 排紙反転部 355 循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ) 360 排紙トレイ部 a,b,c,d,e,i 給紙経路 f,g,h,j,k,m,n 排紙経路 D,D1〜D5 原稿(原稿束)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1組の複数枚の原稿を積載可
    能な原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数枚
    の原稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し画
    像読取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に位
    置し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前記
    画像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出され
    た原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す排
    出手段とから成る原稿循環式上送り底戻し方式の自動原
    稿搬送装置において、前記原稿載置部から給送される原
    稿と、1組の複数枚原稿の最上層から給送され、前記排
    出手段から該原稿載置部へ戻された原稿とを区分け識別
    する区切り手段を、原稿進行方向と直交する方向の原稿
    側端部近傍に設けたことを特徴とする自動原稿搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1組の複数枚の原稿を積載可
    能な原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数の
    原稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し画像
    読取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に位置
    し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前記画
    像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出された
    原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す排出
    手段とから成る原稿循環式上送り底戻し方式の自動原稿
    搬送装置において、前記原稿を積載可能にするととも
    に、前記排出手段から搬出された原稿を前記原稿載置部
    上の積載原稿束の最下層に帰還させる給送ベルトを回動
    可能に設け、該給送ベルトの給送方向と直交する方向の
    側端部近傍に、予め積載された原稿束と、帰還原稿とを
    区分け識別する区切り手段を設けたことを特徴とする自
    動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記給送ベルトが原稿先端を挟持可能な
    挟持片部を有することを特徴とする請求項2に記載の自
    動原稿搬送装置。
JP25847492A 1992-08-05 1992-09-28 自動原稿搬送装置 Pending JPH06107378A (ja)

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US08/101,715 US5419542A (en) 1992-08-05 1993-08-02 Automatic document feeder
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