JPH06148980A - 循環式自動原稿搬送装置 - Google Patents

循環式自動原稿搬送装置

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JPH06148980A
JPH06148980A JP29731792A JP29731792A JPH06148980A JP H06148980 A JPH06148980 A JP H06148980A JP 29731792 A JP29731792 A JP 29731792A JP 29731792 A JP29731792 A JP 29731792A JP H06148980 A JPH06148980 A JP H06148980A
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JP29731792A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yamada
恭 山田
Koji Yoshie
幸二 吉江
Tadashi Uematsu
正 植松
Kazuaki Fukuda
和晃 福田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上送り底戻し方式の循環式自動原稿搬送装置
における原稿の循環搬送動作の確実安定化を計り、特に
小サイズの原稿の循環搬送を確実に行なうことを可能に
する自動原稿搬送装置を提供する。 【構成】 画像読取後の原稿を搬送手段から搬送させ、
循環反転手段の排紙ローラにより原稿載置部の給送ベル
ト上の積載原稿の最下層に戻す上送り底戻し方式の循環
式自動原稿搬送装置において、排紙ローラから送り出さ
れた原稿の先端部を保持して給送し、前記原稿載置部上
の原稿束の最下層に挿入し、駆動手段により給紙方向に
移動可能な挟持片部を有する給送ベルトの周速V1を、
前記給送ベルトに原稿を戻す排出手段の最下流の循環排
紙ローラ周速V2より大きく設定したことを特徴とする
循環式自動原稿搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
記録装置や、画像読取装置等における自動原稿搬送装置
の改良に関し、特に原稿載置部上に積載した片面または
両面記録原稿を一枚ずつ分離して画像読取部に給紙し、
読取り後の原稿を再度原稿載置部に戻して繰り返し給紙
できる機能の原稿搬送モード(RDHモード)および両
面原稿反転搬送モード(R−RDHモード)を有する循
環式自動原稿搬送装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】電子写真複写機や記録画像読取装置等の
記録装置に対して、画像記録された原稿を能率的にか
つ、無人状態でも給送できる装置としては、自動化され
た原稿搬送装置(ADF)が既に提供されている。
【0003】また、表裏面に記録画像を有する原稿(両
面原稿)の各画像を記録紙の一面または両面に複写でき
る複写機や該画像を読取り記録できる画像読取装置とし
て、前記ADFに原稿の表裏反転の機能に備えた自動原
稿搬送装置(RADF)が実用化されている。
【0004】さらに、原稿載置部上に積層した原稿を一
枚ずつ分離して複写機のプラテンガラス上に自動給紙
し、該プラテンガラス上において露光処理後の原稿を再
度原稿載置部に戻して繰り返し処理できるようにした循
環式の自動原稿搬送装置(RDH)も提案されている。
【0005】この循環式の自動原稿搬送装置(RDH)
は、一循環で一部ずつコピーを作成し、その作成部数分
だけ原稿を循環させるようになっている。
【0006】更に、最近本出願人により上記RDHに原
稿表裏面反転機構を付加した循環式自動原稿搬送装置
(R−RDH)も提供されている(特願昭63-20228号
他)。
【0007】これら循環式自動原稿搬送装置(RDH,
R−RDH、以下RDH装置と称す)は、高速連続複写
と、複写済み記録紙の迅速ページ揃えを可能とし、更に
記録紙のステープル、パンチ等を行なうフィニッシャー
装置と接続して、記録し最終処理を無人で完成すること
ができる。
【0008】このようなRDH装置は、給送部におい
て、原稿載置部上に原稿表面側を上向きに積層した複数
枚の原稿を最下層のものから一枚ずつ処理部(プラテン
ガラス面)へ向けて分離搬送する底送り上戻し方式であ
る。
【0009】このような底送り上戻し方式のRDH装置
では、原稿送り出し時に、原稿同士の表裏面摩擦によっ
て生じる原稿表裏面汚れや擦れによる原稿画像の乱れ等
の問題を発生する。特に鉛筆書き原稿の場合には上記問
題による原稿汚れが著しい。
【0010】上記問題を解消する手段として、特公昭56
-37536号公報に開示された頂部フィード/底部リスタッ
ク式のRDH装置が提案されている。この方式では、シ
ート持ち上げ用の周期的動作型スタック持ち上げ手段に
より処理済みのシートをスタックシートの下側から挿入
している。
【0011】特開平3-205273号に開示されたシート体の
収納供給装置は、RDH装置における送り出し原稿の給
送下流側の原稿束底部から戻り原稿を逆送挿入させ、上
部原稿束の後端位置に上下押え部材を配置したものであ
る。また特開平4-164786号、同4-164787号各公報には、
エンドレス搬送ベルトを回動させる循環式RDH装置が
開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記頂部フィード/底
部リスタック方式のRDH装置においては、次のような
問題点がある。
【0013】スタックを持ち上げる周期的動作型の持
ち上げ手段の構造が複雑になる。
【0014】スタックの下側から挿入されるシート先
端にカールがあるような場合には、周期的動作型のスタ
ック持ち上げ手段にひっかかる可能性が大きい。
【0015】シートの戻り速度が高速になると、書類
給送装置の動作が複雑なため、不安定になる可能性が大
きい。
【0016】シートが戻る度に、スタック持ち上げ手
段が上下動するため、シートの上下動による騒音が発生
する。
【0017】シートサイズが異なるとき、各サイズと
の対応が難しい。
【0018】上記諸問題を改善する本出願人による特願
平2-403220号の発明は、上送り底戻し方式の循環式自動
原稿搬送装置において、上方のサクションファン手段と
送り出しベルトによる原稿給紙手段と、下方の複数本の
細幅ベルトによる原稿戻し回動手段とから構成したもの
である。
【0019】しかし、この構成の自動原稿搬送手段にお
いては、次のような問題点があり、なお改善を要する。
【0020】(1)サクションファン手段は、騒音を発
し、かつ製造コスト高になる。
【0021】(2)複数本の細幅ベルト配列構造では、各
ベルト上に載って底戻しされる原稿は、ベルト間に間隙
があるため、ベタ当たりせず、ベタ進行方向に沿って波
状に接触して、原稿先端の突出部が、上方の原稿束の後
端部に衝突して原稿ジャムを発生することがある。
【0022】本出願人は先に、複数の給送ベルトを有す
るシート再給送装置を提案した(特願平2-403220号)。
本発明は、このシート再給送装置を更に改良して、小サ
イズのシートも確実に循環給送可能にしたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な従来の自動原稿搬送装置における諸問題点を解消し
て、高速搬送動作時でも安定し、かつ種々の原稿サイズ
に対応可能な上送り/底挿入方式の循環式自動原稿搬送
装置を提供することを目的とするものである。
【0024】上記目的を達成するこの発明の循環式自動
原稿搬送装置は、少なくとも1組の複数枚の原稿を積載
可能な原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数
枚の原稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し
画像読取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に
位置し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前
記画像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出さ
れた原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す
排出手段と、ベルト給送手段とから成る原稿上送り底戻
し方式の循環式自動原稿搬送装置において、前記排出手
段から送り出された原稿の先端部を保持して給送し、前
記原稿載置部上の原稿束の最下層に挿入し、駆動手段に
より給紙方向に移動可能な挟持片部を有する給送ベルト
の周速V1を、前記給送ベルトに原稿を戻す排出手段の
最下流の循環排紙ローラ周速V2より大きく設定したこ
とを特徴とするものである。
【0025】またこの発明の循環式自動原稿搬送装置
は、前記排出手段から送り出された原稿の先端部を保持
して給紙方向に移動する挟持片部を有する給送ベルト
と、定速移動する前記給送ベルトに原稿を挟持して戻す
排出手段の最下流の循環排紙ローラと、該循環排紙ロー
ラの回転を一時減速または一時停止させ前記給送ベルト
の周速度に対して相対速度差を生じさせる駆動手段とか
ら構成したことを特徴とする。
【0026】
【実施例】次に、この発明の自動原稿搬送装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0027】図1は自動原稿搬送装置を備えた複写装置
の全体構成図であり、100は複写機本体、200は給紙ユニ
ット(PFU装置)、300は循環式の自動原稿搬送装置
(RDH装置)、400は複写紙後処理装置(フィニッシ
ャー(ステイプラ装置付ソータ等)以下FNS装置と称
す)である。
【0028】複写機本体100は、走査露光部110、画像形
成部120、給紙部130、搬送部140、定着部150、排紙切換
部160、複数の給紙カセット170および両面複写用複写紙
再給紙装置(ADU装置)180から構成されている。
【0029】図中一点鎖線は複写紙Pの搬送経路を示
す。複写機本体100下部の給紙カセット170、または給紙
ユニット(PFU)200に収容された複写紙Pが、画像
形成部120により画像形成されたのち、搬送部140と、定
着部150、排紙切換部160を経てFNS装置400に収容さ
れるメインルートと、前記排紙切換部160から分岐され
た複写紙PがADU装置180に一旦ストックされたの
ち、再給送されて複写機本体100の給紙部130に至る循環
ルートとから成る。
【0030】図2は、複写機本体100の上部に装備され
た自動原稿搬送装置300の断面図である。本発明が適用
可能な自動原稿搬送装置300は、複数枚から成る原稿
(片面原稿または両面原稿)を原稿載置部310上から複
写機本体100のプラテンガラス111の露光部に搬送して、
再び上記原稿載置部310上に搬送する循環式のRDH装
置、R−RDHモード、およびADFモード、R−AD
Fモード等の諸機能を備えている。
【0031】自動原稿搬送装置300は、原稿載置部310、
給送部320、中間搬送部330、搬送部340、排紙反転部350
から構成されている。
【0032】原稿束Dを原稿載置部310上に載置する
と、原稿の有無が、原稿セット検知センサ(原稿ゼロ枚
検知センサ)S1によって検知され、複写機本体100の
コントロールパネルにADFモードが表示される。ま
た、原稿束Dが所定位置に設置されると、原稿サイズ
(B5〜A3)が原稿サイズセンサS2によって検出さ
れ、複写機本体100の制御部に入力される。
【0033】前記原稿載置部310の原稿給送下流先端側
には、可動押圧板317が、揺動軸317Aを中心にして揺動
可能である。該揺動軸317Aには、駆動板319がねじ固定
されていて、一体となって揺動可能である。また、揺動
軸317Aには弾性変形部材(例えばトーションばね)317
Bが巻回され、その両端部は前記駆動板319を、中央部
は前記可動押圧板317をそれぞれ圧接可能になってい
る。
【0034】前記駆動板319に設けたアクチュエータ部
は、固定底板に固設した押圧ホームポジションセンサS
3の光路をオンオフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。
【0035】図3は、原稿載置部310の要部斜視図であ
る。原稿Dを積載して支持して回動自在な幅広の給送ベ
ルト311は、駆動ローラ312Aと従動ローラ312Bとの二
軸に巻回されたエンドレスベルトである。
【0036】図4は上記給送ベルト311の斜視図を示
す。該給送ベルト311の一方の端部は継目部311Aにより
接合されループ状をなしている。該ベルト311の他方の
端部は、前記継目部311Aより外方に延長した舌片状の
挟持片部(グリッパ部)311Bを形成している。上記給
送ベルト311は布製ベルトに樹脂被覆したもの、または
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等で形
成される。該給送ベルト311の挟持片部311Bの内
表面およびベルト外表面(図4のA−B間)は高摩擦係
数となる粗面加工が施され、それ以外のベルト外表面
(図4のB−C間)は低摩擦係数の滑面をなしている。
なお、311Cは前記ベルト311の一部に穿設された検出用
穴であり、反射型センサS13により給送ベルト311のホ
ームポジションが検出されて、給送ベルト311の挟持片
部311Bの停止位置が制御される。
【0037】図3において、前記駆動ローラ312Aの回
転軸端には、駆動源の排紙モータM3に接続する電磁ブ
レーキBRK2と電磁クラッチCL4が設けてある。ま
た、給送ベルト311の内側で駆動ローラ312A、従動ロー
ラ312B間には、固定板313が固設されている。該固定板
313は給送ベルト311上の原稿束Dを平面上に載置して支
持する。
【0038】315は前記給送ベルト311上に積載される原
稿束と、読取り処理後に循環搬送されて積載原稿束の最
下層に底入れされる原稿束とを区分けする区切り手段で
ある。該区切り手段315の区切りレバー315Aはばね付勢
されていて、ソレノイドSL3,SL4により上昇下
降、給紙直交方向に前進後退および斜め下降駆動する。
【0039】311Dは、区切りレバー315Aが給送ベルト
311の下方に退避するために給送ベルト311の側方に設け
られた切欠き部である。
【0040】原稿載置部310に最初に積載する原稿束
は、給送ベルト311および後述の可動押圧板317上に積載
し、該原稿束を片側基盤で原稿幅方向を規制する幅スト
ッパ板316に突き当て、同時に原稿先端部を後述の原稿
先端ストッパ318に突き当てて整列して載置する。この
とき、前記区切りレバー315Aは原稿束の自重によって
押圧されて下降し、原稿束の最下層を軽く押し上げてい
る。また、上記区切りレバー315Aの原稿搬送方向上流
側に設けた揺動自在な紙押えレバー310Zは、戻る原稿
が確実に原稿束の下に挿入されるように補助するもの
で、その自重により原稿面を軽圧接する。その紙押えレ
バー310Zは、カール紙や少数原稿搬送時に、区切りレ
バー315Aの動作安定化にも有効である。
【0041】図5は原稿載置部310と給送部320の正面断
面図、図6は区切り手段315と区切りレバー押上げ手段
(以下押上げ手段と称す)314の側面図である。これら
の図において、前記給送ベルト311を回動する駆動ロー
ラ312A、従動ローラ312Bを軸止する一方の固定側板31
0Aには、区切り手段315と押上げ手段314が固設されて
いる。すなわち、給送ベルト311の一方の側端近傍で給
送方向上流側には前記押上げ手段314が、その矢視下流
側には、区切り手段315が固設されている。
【0042】上記区切り手段315の基板315Bの下部に
は、ソレノイドSL3が固定され、該ソレノイドSL3
のプランジャSL3Aの一端には揺動レバー315Cの下
端部がピン結合している。該揺動レバー315Cは、基板3
15Bに植設された支点軸315Dを中心に揺動可能であ
り、ばね315Eにより一方向に付勢されている。揺動レ
バー315Cの上端部は、区切りレバー315Aとピン315F
により結合している。区切りレバー315Aは、ピン315F
を中心にして揺動可能であり、左端部に固定した重錘31
5Gの自重によって、規制力が加わっていない時には左
端部がたれ下がり、傾斜可能となっている。
【0043】区切りレバー315Aの中間部にはピン315H
が植設されていて、基板315Bに穿設されたD字型のカ
ム溝部315Jの壁面に沿って移動可能である。315Kは基
板315Bに取り付けられた舟型をなす板ばねであり、区
切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバー315A
の水平移動時の案内面となる。
【0044】区切りレバー押上げ手段314の基板314Bの
下部には、ソレノイドSL4が固定され、該ソレノイド
SL4のプランジャSL4Aの一端には揺動レバー314
Cの一端部がピン結合している。該揺動レバー314Cは
基板314Bの上部に植設された支点軸314Dを中心に揺動
可能であり、ばねにより一方向に付勢されている。揺動
レバー314Cの他端には、長いロッド状の押上げレバー3
14Aの基部が打ち込まれて先端が突出している。該押上
げレバー314Aは前記区切りレバー315Aの先端部近傍下
面に当接し、昇降可能に保持している。
【0045】原稿載置部310の給送ベルト311上に原稿束
が載置されていない初期の無負荷状態では、区切りレバ
ー315Aは重錘315Gの自重によって傾斜し、右端部が持
ち上がった姿勢になっている(図6のの位置)。そし
てピン315Hはカム溝部315Jの上死点に達し位置規制さ
れて停止している。この区切りレバー315Aの上昇位置
では、部数区切りセンサS14はオフになっている。
【0046】原稿載置部310の給送ベルト311上に原稿束
Dが積載されて、区切りレバー315Aの先端部が原稿束
Dの自重によって下降されると、区切りレバー315Aの
ピン315Hはカム溝部315Jに沿って下降し、給送ベルト
311の切欠き部311Dを通過して、下方の停止状態の押上
げレバー314Aに当接して停止する(図示の位置)。
この区切りレバー315A下降状態では、部数区切りセン
サS14はオンになっている。このとき紙押えレバー310
Zの先端部はその自重により原稿束の上面を押圧してい
る。
【0047】原稿載置部310上の原稿束が上送り出し底
戻し循環搬送されるに従って、区切りレバー315Aの先
端は、載置原稿束の最終頁と戻り原稿の第1頁との間に
挟まれて戻り原稿が増すにつれて次第に上昇して(図示
の位置)、戻り原稿の第1頁が最上部に達すると、上
方の空間に跳ね上る(図示の位置)。このとき部数区
切りセンサS14はオフになる。
【0048】上記区切りレバー315AはソレノイドSL
3の吸引動作によって図示左方に引込められる(図示
の位置)。ソレノイドSL3に電圧が印加されると、プ
ランジャSL3Aが吸引されて、揺動レバー315Cを支
点軸315Dを中心に矢示の反時計方向に揺動させ、ピン3
15Fにより結合した区切りレバー315Aを左方に移動さ
せる。該区切りレバー315Aに植設されたピン315Hは、
カム溝部315J内を斜め下方に移動して、カム溝部315J
の左端に当接して移動を停止する。このとき板ばね315
Kは区切りレバー315Aの上面に摺接して、区切りレバ
ー315Aの上方への跳ね上りを防止する。
【0049】所定時間後、ソレノイドSL3の通電をオ
フにすると、揺動レバー315Cはばね315Eにより支点31
5Dを中心に時計回りに回転し、レバー315Aを右方向に
移動させる(図示の位置)。この時、板ばね315K
は、レバー315Aを水平方向に保つため、ピン315Hは、
右方向に移動し給送ベルト311の切欠き部311Dにその先
端が入り込み、自重で上昇回転して原稿下面に当接す
る。
【0050】前記給送ベルト311の一方の側端には、区
切りレバー315Aが給送ベルト311の下方に退避させるた
めの切欠き部311Dが穿設してある。給送ベルト311上に
原稿束を積載して回動する際に、前記切欠き部311Dが
原稿束の下層部に衝突して搬送不良を発生することがあ
る。これを防止するため、切欠き部311Dが原稿束の原
稿搬送方向上流側を通過するに先立って、原稿束の一側
端を上方に押上げて給送ベルト311と干渉しないように
する。すなわち、露光処理を終了した1枚目の原稿が排
出されて原稿載置部310の給送ベルト311上の原稿束に底
戻しされるとき、回動する給送ベルト311の挟持片部311
Bより先行する切欠き部311Dに対して必ず区切りレバ
ー315Aが上方に位置し、確実に区切りレバー315Aが給
送ベルト311の上方になるよう区切りレバー315Aを所定
量上昇させて、原稿束の該当箇所を上方に退避させてお
く。このため原稿交換の信号によりソレノイドSL4を
作動させて、プランジャSL4Aを吸引して、揺動レバ
ー314Cを支点軸314Dを中心に揺動させ、押上げレバー
314Aを上昇させる。該押上げレバー314Aの揺動によ
り、これに当該する区切りレバー315Aは、上方に所定
量持ち上げられて停止する。これにより区切りレバー31
5Aの原稿束の一端は上方に持ち上げられ、給送ベルト3
11の切欠き部311Dを通過可能にする。
【0051】図2、図3に図示するように、前記給送ベ
ルト311の原稿給送方向下流側には、可動押圧手段の可
動押圧板317が、固定底板310Aと一体をなす両側板に設
けた軸受に支持された揺動軸317Aには、駆動板319がね
じ固定されていて、一体となって揺動可能である。また
揺動軸317Aには弾性変形部材(例えばトーションば
ね)317Bが巻回され、その両端部は、駆動板319および
可動押圧板317にそれぞれ圧接してばね付勢している。
このとき、可動押圧板317と駆動板319とは、トーション
ばね317Bの開き方向に押されるが、可動押圧板317の下
端部で駆動板319の一端に当接して両者の開き角度が一
定量以上に開かないように規制されている。また、トー
ションばね317Bによるばね圧は設定圧に調整されてい
る。
【0052】前記揺動軸317Aの一端にはアクチュエー
タ部(遮光板部)319Aが突出している。該アクチュエ
ータ部319Aは、前記固定底板310Aに固設した押圧ホー
ムポジションセンサ(例えばフォトインタラプタ)S3
の光路をオン・オフさせ、駆動板319のホームポジショ
ンを検知する。揺動軸317Aを中心にして揺動可能であ
る。また、該揺動軸317Aの一方の軸端には、歯車が固
定され、押圧モータM1の駆動軸に固定した歯車に接続
している。
【0053】前記可動押圧板317の原稿給送下流側先端
部近傍には、原稿先端ストッパ318が自動原稿搬送装置
本体に固設されている。
【0054】上記可動押圧板317の上方には、給送部320
が設けられている。該給送部320は、送り出しローラ321
と、駆動ローラ322、従動ローラ323、これら両ローラを
巻回し回動するフィードベルト324と、その下方に位置
する重送防止用リバースローラ325とから構成されてい
る。前記駆動ローラ322には、駆動モータM2の駆動力
が電磁クラッチCL1を介して動力伝達される。
【0055】前記送り出しローラ321を保持する枠体321
Aは支軸Aを中心にして揺動自在である。該枠体321A
の先端(図示右方)には突出したアクチュエータ部321
Bが一体に形成されていて、自動原稿搬送装置300の固
定ステー部材300Aの所定位置に固設された押圧検知セ
ンサS4の検知光路をオン・オフさせる。
【0056】図7は排紙反転部350から原稿載置部310の
給送ベルト311、可動押圧板317に排出される原稿Dの搬
送状態を示す模式図である。
【0057】原稿D1の先端通過センサS9で検出され
たのち所定時間後(原稿先端が挟持片部311Bの付根近
傍にくる)、クラッチが連結され、ホームポジションか
ら回動開始する給送ベルト311の挟持片部311Bに原稿D
1の先端部が挟持されて、上流の循環排紙ローラ355に
ニップされて搬送される(図7(A),(B)参照)。
原稿D1は、更に移動する給送ベルト311上の粗面上に
挟持されて、区切りレバー315Aによって端が持ち上げ
られた未処理原稿束Dの最下層に挿入されて図示左方へ
運ばれる(図7(C)参照)。
【0058】この間、可動押圧板317は下降位置にあ
り、原稿束Dの先端部は送り出しローラ321と離間して
いる。上記給送ベルト311の表面線速度(V1)は、排
紙反転部350の循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ)355
の表面線速度(V2)より若干速めに設定してある(V
1>V2)。また、上記給送ベルト311の原稿D1に接
触する面は粗面(図4のA−B間)であるから、原稿D
1は上方の原稿束の自重により給送ベルト311面上に押
圧され、確実に給送ベルト311に保持されて給送され
る。
【0059】引続き原稿D1が循環排紙ローラ355に挟
持されて給送ベルト311上に載せられて搬送され、戻り
原稿D1の先端が給送ベルト311表面から分離する湾曲
部付近に達すると、原稿D1は挟持片部311Bによる挟
持から解除されて、可動押圧板317上を滑走する(図7
(D)参照)。すなわち、上記給送ベルト311に保持さ
れた原稿Dは、給送ベルト311の従動ローラ312Bに沿っ
て下方への方向転換するに伴って給送ベルト311の上面
よりやや下方にある可動押圧板317の上面を滑走する。
【0060】原稿D1の先端が原稿先端ストッパ318に
突き当たると、原稿サイズによって異なるが、原稿D1
の後半部は回動する給送ベルト311の粗面と滑面の各面
上に載置された状態で停止する(図7(E)参照)。
【0061】給送ベルト311は更に回動してホームポジ
ションで停止する。このとき給送ベルト311の原稿当接
面は滑面である(図7(F)参照)。従って前記給送ベ
ルト311の全周長は、循環搬送される原稿Dの給送方向
の最大長さ以上に設定すると原稿戻し動作は良好であ
る。
【0062】給送ベルト311の表面速度V1は、循環排
紙ローラ355の周速V2より大きく設定してあるが(例
えばV1=1150mm/sec、V2=1000mm/sec)、循環排紙
ローラ355にニップされて前記給送ベルト311上を搬送さ
れる戻り原稿D1の先端は、最初、挟持片部311Bに差
し込まれた図7(A)に示す状態から、給送ベルト311
の挟持片部311Bの移動に伴って、原稿D1の先端部は
給送ベルト311と相対移動して、挟持片部311Bの付根部
から次第に外れてゆき、図7(C)に示す状態になる
と、原稿D1の先端は遂に挟持片部311Bから離脱す
る。上記挟持片部311Bから離脱した原稿D1の先端は
ほぼ直線状に進行して可動押圧板317上を滑走して原稿
先端ストッパ318に当接する。従って原稿先端が挟持片
部311Bに挟持されて、従動ローラ312Bに巻回する給送
ベルト311と共に下方に湾曲追随して搬送方向から逸脱
することはない。
【0063】上記原稿D1先端が給送ベルト311の挟持
片部311Bから完全離脱するのは、上記給送ベルト311の
湾曲部付近に到達する手前で行なわれる。従って上記速
度差(V1−V2)によって行なう代りに、給送ベルト
311を循環排紙ローラ355と同速度に移動させ、上記湾曲
部の手前で循環排紙ローラ355を一時減速または一時停
止して、ここで原稿D1の先端を挟持片部311Bから離
脱させるようにしてもよい。
【0064】特に、小サイズの原稿D1を戻り搬送する
ときには、原稿D1の後端が循環排紙ローラ355のニッ
プ位置から離脱していて搬送駆動力はないから、原稿D
1は搬送ベルト311の粗面上と上積みされた原稿束Dの
自重との間に挟持されてその間の表面摩擦力と原稿の慣
性力とによって搬送される。このため従来は原稿先端が
挟持片部311Bから離脱されず従動ローラ312B側に回り
込むおそれがある。本発明によれば、この給送ベルト31
1の湾曲分岐部手前で、原稿D1の先端は挟持片部から
離脱しているから、原稿先端は給送ベルト311の直線方
向給送力によって直進し原稿先端ストッパ318に向って
搬送される。
【0065】再び図2において、上記給送部320の原稿
搬送下流側には、中間搬送部330が設けてある。該中間
搬送部330は、正回転駆動される第1中間搬送ローラ対3
31、湾曲状のガイド板332、正逆回転駆動される第2中
間搬送ローラ対333、第3中間搬送ローラ対334からな
り、給送部320から送り出された原稿Dをプラテンガラ
ス111の一端に搬送する搬送経路を形成している。
【0066】また、前記第3中間搬送ローラ対334の左
方で、プラテンガラス111の図示左方には反転手段が設
けられている。反転搬送ローラ対335は、一方向クラッ
チCL5により、常に正回転駆動される。336は、前記
第3中間搬送ローラ対334と反転搬送ローラ対335との各
ニップ位置を接続する湾曲状のガイド板であり、原稿反
転給送経路を形成している。該反転給送経路の一部には
反転検知センサが設けてあり、反転給送される原稿の通
過を検知する。337は切換爪である。
【0067】前記プラテンガラス111の面上には、搬送
ベルト341が駆動ローラ342と従動ローラ343と4個の原
稿押さえローラ344とテンションローラ345の間に回転可
能に張架されている。前記駆動ローラ342の軸上にはク
ラッチとブレーキが軸支されていて、駆動ローラ342
は、前記駆動モータM2の駆動力により作動する。
【0068】排紙反転部350は、排紙ローラ351,352、
切換爪353,357、反転排紙ローラ354、循環排紙ローラ3
55およびガイド板356A,356B,356C等から構成され
ている。排紙ローラ351,352、反転排紙ローラ354、循
環排紙ローラ355は排紙モータM3によって駆動され
る。前記排紙ローラ352、と循環排紙ローラ355は排紙モ
ータM3によって正転駆動され、排紙ローラ351,354は
正逆回転駆動される。また切換爪353は切換ソレノイド
SL1で駆動される。切換爪357は切換ソレノイドSL
2で受動される。
【0069】前記複写機本体100の上部で、自動原稿搬
送装置300の排紙反転部350の排紙開口部付近には、排紙
トレイ部360が固設されている。該排紙トレイ部360は、
複写機本体100の筐体上面にねじ等により固定された傾
斜面を有する固定トレイ361と、該固定トレイ361の一端
に設けた支点軸362に枢支されて揺動可能な可動トレイ
(樹脂トレイ)363とから構成されている。そして該可
動トレイ363を折り畳んだ状態では、固定トレイ361の傾
斜上面と、可動トレイ363の傾斜下面との間は一定間隔
を保った反転排紙通路364を形成している。前記反転排
紙ローラ354から送り込まれた原稿Dは、上記反転排紙
通路364を溯上して一旦停止し、引続き反転排紙ローラ3
54の逆回転駆動により、自動原稿搬送装置300内に導入
され、片面原稿のR−ADFモード時には、ガイド板35
6Cを通り排紙反転部350の排紙ローラ352により機外に
排出され、前記可動トレイ363の上面に載置される。
【0070】排紙トレイ部360の可動トレイ363を揺動さ
せて、展開した状態では、固定トレイ361の上面側は、
可動トレイ363の上面側に延長されて、大型原稿例えば
A2判用紙やファンフォールド紙(CFF)等を排出載
置可能となる。
【0071】また、両面原稿の反転循環モード(R−R
DH)時には、切換爪357が下方に切り換えられ、上記
反転排紙通路364に搬送された原稿Dは、反転排紙ロー
ラ354からガイド板356C,356B、循環排紙ローラ355を
経て、原稿載置部310に戻される。
【0072】図8はRDHモードおよびR−RDHモー
ドにおける原稿搬送経路(一点鎖線)を示す模式図であ
る。
【0073】図8(A)は片面原稿、片面コピー時の原
稿循環搬送を示すRDHモードの模式図である。片面原
稿Dは順送循環経路a,b,c,d,eを経て露光処理
後は排紙反転部350の経路f,g,nを経て、原稿載置
部310の給送ベルト311の挟持片部311Bに入り込んで給
送ベルト311によって搬送され原稿束の最下層に底戻し
される。
【0074】図8(B)は両面原稿、両面コピー時の原
稿循環搬送を示すR−RDHモードの模式図である。両
面原稿の奇数面の露光処理までの経路は、前述のRDH
モードと同じであり、一方の面をコピーされたシートが
ADU180内にスタックされる。さらに再度原稿を送り
出し経路a,b,c,dを経てiで面を反転後、露光処
理後の原稿Dは露光f,j,kに至り、ここでスイッチ
バックして送り込んだ時の面を上にして経路m,nを経
て原稿載置部310に戻される。
【0075】図9は自動原稿搬送装置300の駆動系(動
力伝達系)を示す構成図、図10は駆動系のブロック図で
あり、原稿循環、原稿反転循環の給紙、搬送、排紙の各
動作の制御は全てCPUによって行なわれる。図11はR
DHモードにおける駆動系のタイミングチャートであ
る。
【0076】以下、各種モードの原稿搬送動作のうち、
先ず片面原稿循環搬送モード(RDHモード)について
図12(A)〜(F)を参照して説明する。
【0077】(1)イニシャライズ (1A)複写機本体100のメインスイッチをオンにす
る。メインスイッチオンにより、押圧モータM1 が逆回
転、片寄り矯正モータM4が正回転を開始し、同時に排
紙モータM3および底戻しクラッチCL4がオンになり
駆動ローラ312Aの駆動回転を開始する。
【0078】(1B)可動押圧板ホームポジション停止
メインスイッチオンにより、押圧モータ(ステッピング
モータ)M1が逆回転駆動して、駆動板319を揺動さ
せ、揺動軸317Aに固定されたアクチュエータ部319Aが
押圧ホームポジションセンサS3をオンにすると、その
検知信号により、押圧モータM1の逆回転を停止させ、
駆動板319及び可動押圧板317を最低の初期位置(ホーム
ポジション)に停止させる。これは駆動ギヤやセンサオ
ンのタイムラグを吸収するために有効である。このホー
ムポジション停止位置では、原稿束Dの所定最大量を収
容可能なクリアランスを保持している。
【0079】(1C)原稿束載置 給送ベルト311および可動押圧板317上に原稿束Dを載置
すると、セット検知センサS1がオンになり、ADFモ
ードになる。同時にサイズ検知センサS2がオンになり
原稿サイズが検知される。次にR−RDHモードを選択
入力する。
【0080】(1D)片寄り矯正ローラのホームポジシ
ョンサーチ動作 片寄り矯正ローラ355は、紙搬送に直交する方向に移動
可能であり、メインスイッチオンで駆動回転する片寄り
矯正モータM4で駆動される。片寄り矯正ローラ355の
通紙経路外にはローラ位置を検知する片寄りホームポジ
ションセンサS15が設けられている。
【0081】メインスイッチオンで、もし上記センサS
15がオフならば、片寄り矯正モータM4を回転させて、
上記ローラ355を奥方向に移動させ、センサS15がオン
になるとモータM4を停止させる。モータM4はステッ
プモータであり、停止後、一定電圧をかけてホールド状
態にする。又、センサS15がオンであれば、モータM4
を逆転させて、ローラ355を手前方向に移動させてセン
サS15を一度オフさせた後、再びモータM4を正転させ
てセンサS15がオンとなった所でモータM4を停止、ホ
ールドさせる。この動作で、モータM4からローラ355
までのギヤ等のガタによらずローラ355は常に正確な所
定位置に停止する。この所定位置は通常、ローラ355の
可能範囲のほぼ中央位置となるよう調整される。
【0082】(1E) 底戻し給送用ベルトホームポジシ
ョンサーチ動作 駆動ローラ312Aと従動ローラ312Bにかけわたされた一
部に挟持片部311Bを有する底戻し給送ベルト311には、
図3、図4に示すようにホームポジション検出用の貫通
穴311Cがあいている。メインスイッチがオンすると、
排紙モータM3と底戻しCL4をオンして、駆動ローラ
312Aを回転させる。駆動ローラ312Aは1方向回転クラ
ッチCL6を介して駆動されており、モータM4の正逆
転回転によらず常に実線矢印方向に回転する。
【0083】ベルトホームポジションセンサS13を給送
ベルト311上のホームポジション検出用穴311Cが通過す
ると、センサS13がオフし、所定時間後、底戻しクラッ
チCL4をオフすると同時に、排紙ブレーキBRK2を
オンにして、駆動ローラ312Aを急停止させる。底戻し
用給送ベルト311が図のように挟持片部311Bが片寄り矯
正ローラ対355の延長上になり、かつ切欠き部311Dが区
切りレバー315A位置に合うようにタイミングが合わさ
れる。
【0084】(2)原稿循環搬送 以上のイニシャライズ動作により原稿給紙準備が完了
し、引続き原稿給紙が開始される。図13は片面の原稿搬
送過程を示す模式図である。
【0085】(2A)コピーボタンをオンにすると、押
圧モータM1、排紙モータM3、底戻しクラッチCL4
がオンになりADFおよびコピーが開始可能となる。
【0086】(2B)コピーボタンオンにより、底戻し
クラッチCL4をオンにして排紙モータM3を低速駆動
回転を開始させる。これにより駆動ローラ312Aが回転
して、給送ベルト311を回動させる。給送ベルト311の検
出用穴311CがベルトホームポジションセンサS13を通
過すると、その検出信号により、所定時間後給送ベルト
311をブレーキで停止させ切欠き部311Dと挟持片部311
Bを基準位置にセットし、その後部数区切りソレノイド
SL3がオンになり、切欠き部311Dを通って区切りレ
バー315Aが原稿束最下層に当接する。
【0087】(2C)同時にコピーボタンオンにより、
押圧モータ(ステッピングモータ)M1が駆動回転し、
揺動軸317Aに固定された駆動板319とトーションばね31
7Bを介して可動押圧板317が揺動回転しその先端部が上
昇し、積載した原稿束Dを持ち上げていく。この上昇過
程で、揺動軸317Aの揺動角がロータリーエンコーダ等
によってパルスカウントC1を計数していく。
【0088】(2D)可動押圧板317上に積載された原
稿束Dの上面が、自重で所定位置に下降している前記送
り出しローラ321の外周面に軽圧接されると、可動押圧
板317は原稿束を挟持した状態のまま送り出しローラ321
を上昇させる。所定量上昇後、先端の押圧検知センサS
4がオンとなり、カウント計数開始する。さらに上昇揺
動すると、送り出しローラ321を保持する枠体321Aは図
示しない固定部材に当接し停止する。しかし、駆動板31
9は更に駆動回転されて、トーションばね317Bを圧縮し
ながら反時計方向に回動し、可動押圧板317と駆動板319
の間隔が狭められていく。押圧検知センサS4がオンす
ると、初期設定圧(例えばローラ自重50g)になり、カ
ウントC1の計数は停止する。
【0089】(2E)上記カウントC1の出力により原
稿束Dの紙束厚さが検出され、先に検出されたサイズセ
ンサS2による原稿サイズ、または厚紙または薄紙の設
定入力によって予め定められている押圧パルステーブル
によって指定パルスが決定される。
【0090】前記カウントC1計数値で原稿紙束厚さが
検知され、この紙束厚さを例えば3段階の多、中、少に
区分設定される。
【0091】また、原稿紙サイズとして、例えばB5〜
A3判を設定し、これは、前記サイズ検知センサS2に
よって検出される。複数種の原稿サイズの原稿紙束が混
載されるときには、ユーザーが複写機本体の操作パネル
上に載置された混載キーを押すことによって指定する。
原稿紙の1枚の紙厚指定は、前記操作パネル上に載置さ
れた薄紙キーまたは厚紙キーを押すことによって指定す
る。
【0092】以上のように、原稿紙束厚と原稿サイズは
各センサによって自動検出され、原稿の混載と紙厚とを
マニュアル設定する。
【0093】これらの検出値およびマニュアル設定とに
より、押圧パルステーブルが予め設定され、不揮発メモ
リーに記憶させておき、これらシート条件入力手段によ
ってカウントC2が決定される。
【0094】(2F)上記指定パルスによってカウント
C2が入力され、さらに駆動板319の駆動により、カウ
ントC2の計数を継続し、指定カウント数C2がカウン
トアップするまで駆動板319を揺動させると、トーショ
ンばね317Bの巻き付き量が増し、ほぼ直線的に弾性力
が変化し、押圧力が増大していく。
【0095】カウントC2がカウントアップすると、可
動押圧板317は所定の押圧力(例えば100g)によって原
稿Dを送り出しローラ321に圧接し、押圧モータM1 は
駆動を停止する。
【0096】(2G)上記カウントアップによる押圧モ
ータM1の駆動停止と同時に、送り出しクラッチCL1
および駆動モータM2がオンになり、低速駆動回転し
て、原稿給紙が開始される。即ち低速回転された駆動モ
ータM2の駆動力によって回動を始めたフィードベルト
324によって上層の原稿は送り出され、更にリバースロ
ーラ325により送り出された上記複数枚の原稿のうち最
上位にある原稿D1一枚のみが分離されて給送される。
【0097】(2H)上記分離されて給送された一枚の
原稿D1は、曲がり矯正センサS5でその先端が検知さ
れ、この先端検知信号発生から所定時間(タイマーT
2)経過後に駆動モータM2がオフされ、レジストクラ
ッチCL2がオフし停止している第1中間搬送ローラ
(レジストローラ)331に突き当たってアキュームを形
成し、原稿D1の給送曲りが矯正される(図12(A)参
照)。
【0098】(2I)さらに、タイマーT4により、曲
り矯正センサS5で先端検知されてから所定時間経過
後、駆動モータM2が再駆動回転される。このとき駆動
モータM2は高速回転され、送り出しクラッチCL1と
同時にレジストクラッチCL2、搬送クラッチCL3が
オンになり、原稿D1を下流に搬送する。原稿D1の先
端が通過検知センサS6を横切ると、駆動ローラ323を
駆動していた送り出しクラッチCL1がオフとなり、フ
ィードベルト324は、原稿D1の後端がセンサS6を抜
けるまでの従動回転してそののち停止するが、駆動モー
タM2により引続き前記第1中間搬送ローラ対331によ
って、原稿D1は搬送される。
【0099】(2J)また、上記タイマーT4の計数完
了により、前記押圧モータM1は逆回転に切り換えら
れ、駆動板319および可動押圧板317を下降させ、押圧を
解除し、駆動板319が初期位置に復帰したことを、ホー
ムポジション検知センサS3が検知すると、押圧モータ
M1を停止させる。あるいは、複数枚の原稿を引続き給
送するときには、駆動板319および可動押圧板317をホー
ムポジション位置まで戻さず、押圧検知センサS4の検
知信号または前記駆動手段の離間方向の駆動開始信号に
基づいて、前記駆動板319及び可動押圧板317の下降駆動
を中間停止させる。
【0100】(2K)給送ベルト311上のホームポジシ
ョン検出用穴311C通過をセンサS13が検出したのちタ
イマT3による所定計時後に、押上げ手段314の部材区
切りソレノイドSL3がオフして、押上げレバー314A
を下降される。これにより、押上げレバー314A上に保
持されていた区切りレバー315Aも追従して自重下降し
て、原稿束の一端の押上げを解除して、最下層の原稿の
下方へ軽く接触し、部数区切りセンサS14がオン状態と
なる。
【0101】ここで、もし最初に原稿束が原稿載置部31
0の区切りレバー315Aの下方に載置されたり、原稿束の
間に区切りレバー315Aが入ったら、部数区切りセンサ
S14が停止位置検出せず、その信号により、上方にある
区切りレバー315AをソレノイドSL3のオフにより押
上げレバー314Aを下降させるとともに、ソレノイドS
L4のオンにより、区切りレバー315Aは傾滑降して後
退し、引続きソレノイドSL4 のオフにより、ばね315
Eに付勢されて区切りレバー315Aは前進して原稿束の
下方で給送ベルト311の切欠き部311Dの下方に挿入され
る。
【0102】(2L)次に、原稿D1の先端がレジスト
センサS7を通過して信号オンになると、搬送ベルト34
1の駆動ローラ342と、第3中間搬送ローラ対(レジスト
ローラ)334に直結したエンコーダ板RE用エンコーダ
センサS16による計数を開始する。エンコーダREによ
る所定カウント(φ1)後、駆動モータM2がオフす
る。さらに、このときエンコーダ板REがカウントスタ
ートし、所定カウント(φ2)後、レジストクラッチC
L2と搬送クラッチCL3がオフし、搬送ブレーキBR
K1がオンして、搬送ベルト341および第3中間搬送ロ
ーラ対334の回動が停止する。このとき、原稿D1の先
端はプラテンガラス111の所定の待機位置(停止位置か
らL1の距離の位置、例えば236mm)に達して停止する
(図12(B)参照)。
【0103】また、最初の原稿D1の先端がレジストセ
ンサS7を通過して検知信号オンとなると、この検知信
号に基づいて押圧モータM1による前記駆動手段の押圧
駆動を開始して、駆動板319及び可動押圧板317を上昇さ
せて引続き後続原稿D2の押圧を開始する。
【0104】(2M)エンコーダ板REのカウントアッ
プ(φ2)から所定時間後、駆動モータM2および送り
出しクラッチCL1がオンになり、送り出しローラ321
およびフィードベルト324が低速回動して、原稿D2を
低速給紙して、前述の原稿D1と同様に第1中間搬送ロ
ーラ対(レジストローラ)331に突当ててアキュームを
形成して停止させる(図12(C)参照)。
【0105】(2N)次に、所定時間後、駆動モータM
2、送り出しCL1、レジストクラッチCL2、搬送ク
ラッチCL4をオン、搬送ブレーキBRK1をオフにし
て、原稿D1,D2を高速搬送し、原稿D1をプラテン
ガラス111上の所定露光位置に到達する時点で駆動モー
タM2のオフし、さらに搬送クラッチCL3レジストク
ラッチCL2オフと搬送ブレーキBRK1のオンにより
原稿D1を露光位置に停止させ、同時に原稿D2をプラ
テンガラス111の所定の待機位置に停止させる(図12
(D)参照)。すなわち、本実施例では、原稿ストッパ
を用いずに、原稿Dの移動量を、レジストセンサS7を
基準とするロータリーエンコーダREのパルス数カウン
トによって管理して、読取り位置への搬送を行なわせる
ものである。
【0106】(2O)両原稿D1,D2の停止状態で、
複写機本体からの信号により原稿D1への走査露光を行
なう(図12(E)参照)。すなわち原稿D1はプラテン
ガラス111上の停止状態において、走査露光部110の露光
ランプによって露光させ、レンズ、ミラー等を介して原
稿画像が感光体ドラム上に形成される。そして原稿D1
に対する一連のコピープロセスが行なわれる。
【0107】上記露光動作中に、タイマーのカウントア
ップにより、駆動モータM2およびクラッチCL1が作
動されて、フィードベルト324の回動を開始し、次原稿
D3を送り出し、タイマーの制御により、レジスト動作
を行い、原稿D3の先端が先行する原稿D2の先端から
所定の距離間隔L1を保つ位置で停止する。
【0108】従って、このときには、分離給送手段から
読取り部までの搬送路上に3枚の原稿D1〜D3が相互
に所定間隔L1を空けて縦列配置されることになる。
尚、このとき、原稿D1はプラテンガラス111の読取り
位置に載置され、原稿D2は搬送ベルト341と第3中間
搬送ローラ対334(第3の搬送ローラ対)との間に掛け
渡った位置に待機し、原稿D3は、レジストローラ331
に突き当たった位置に待機され、前記原稿D2,D3は
続く搬送が安定的に行なえるような状態で待機する。
【0109】(2P)原稿交換(図12(E)参照) 原稿D1の露光動作終了後、駆動モータM2の高速回転
駆動により搬送ベルト341が回動し、さらに排紙モータ
M3を高速回転させる。露光済みの原稿D1を排紙反転
部350を通過して原稿載置部310に底戻しする。排紙モー
タM3の高速回転により、原稿D1が排紙ローラ351の
上方を経て、既にRDH切換ソレノイドSL2 により切
換爪357が揺動して上方の通路を切換え開放した分岐部
を通って、ガイド板356B内を進行する。この搬送時
に、原稿D1の先端が排紙センサS9により検出される
と、タイマーが計時開始する。タイマーがカウントアッ
プすると、底戻しクラッチCL4をオンする。このとき
片寄り検知センサS10がオフならば、片寄り矯正モータ
M4を奥方向へ回転開始させる。また、センサS10がオ
ンならば手前方向へ動かし、オフになった後、再び奥方
向へ回転してオンと同時に停止させ、原稿を幅ストッパ
板316に突き当てて片寄りを矯正して整列させる。タイ
マーは原稿D1の先端が給送ベルト311の挟持片部311B
に挟持されるよう、底戻しクラッチCL4をオンするよ
うに設定される。
【0110】本実施例では、排紙ローラ351から上記挟
持片部311Bまでの搬送距離が、通紙サイズ以上の間隔
を有しているが、タイマーと独立したタイマーにより原
稿D1の後端が排紙ローラ351を抜けた後、片寄り矯正
モータM4をオンさせるようにして、挟持片部311Bか
ら排紙ローラ351までの維持を原稿サイズより短かくす
ることも可能である。
【0111】(2Q)さらに、底戻し用給送ベルト311
と片寄り矯正ローラ対355とを回転させ、上方の原稿束
の下側に原稿D1を挿入していく。ここで、部数区切り
手段315の区切りレバー315Aは、部数区切りソレノイド
SL4により、上方へ一定量上げられており、挟持片部
311Bで先端がニップされた原稿D1は、未搬送の最終
原稿の下に挿入される。
【0112】(2R)原稿D4は、原稿交換動作完了
後、さらに送り出されて、レジスト完了後に直ちに可動
押圧板317が下がるため、原稿載置部310に戻る動作中の
原稿D1は、下降した可動押圧板317上を通り、原稿先
端ストッパ318に突き当り停止する。
【0113】(2S)原稿D4がレジスト位置まで送ら
れると、原稿D4の後端が区切りレバー315Aを抜け、
区切りレバー315Aが上方へ移動し、部数区切りセンサ
S14がオンとなり、1循環目の最後原稿が送り出される
ことが検知される。
【0114】(2T)原稿D4を第2停止位置へ搬送
後、原稿D3の露光中に、原稿載置部310に戻ってきた
原稿D1を再び送り出す。同様にD2,D3,D4を送
り出し、D4が戻ってくると、部数区切りソレノイドS
L3を動作させて、原稿D4の下方へ区切りレバー315
Aを挿入する。この動作を所定コピー回数くり返す。
【0115】なお、本実施例では、レジスト送り完了後
に、可動押圧板317下降時に戻るように構成している
が、戻り完了後に送り動作を行なってもよい。ここで、
前記区切りレバー315Aの搬送上流側に設けた紙押えレ
バー310Zは、戻る原稿が確実に原稿束の下へ挿入され
るように補助するもので、自重により原稿を軽圧接す
る。この紙押えレバー310Zは、カール紙や少数枚原稿
搬送時に、区切りレバー315Aの動作安定化にも有効で
ある。
【0116】(3)R−RDHモード(両面原稿循環搬
送モード) 上記動作はRDHモードで片面原稿を片面コピーする場
合である。両面原稿を両面コピーするR−RDHモード
では、一循目では原稿を反転させ、奇数ページだけコピ
ーを行ない(図8(A)参照)、二循目で偶数ページの
コピーを行なう(図8(B)参照)。勿論、複写機本体
100側の複写紙の給紙動作も上記RDHモード、R−R
DHモードに合せた動きが行なわれることとなる。
【0117】図13、図14は両面原稿を両面コピーするR
−RDHモードの原稿搬送過程を示す模式図である。以
下小サイズ原稿の偶数ページコピーの原稿搬送について
説明する。
【0118】(3a)図13(a)は二循目の偶数ページ
の先頭原稿D1の中間搬送の状態を示す。先行する一循
目の最終原稿D4がプラテンガラス111の所定位置に停
止すると、二循目の先頭原稿D1がプラテンガラス111
に進入し、原稿D1の先端は先行の原稿D4の先端から
所定間隔L1を保った待機位置に停止する。
【0119】(3b)次に、原稿D4がプラテンガラス
111上の所定位置において露光処理される。このD4露
光動作中に次原稿D2を送り出し、レジストローラ331
でレジスト待機する(図13(b)参照)。
【0120】(3c)搬送ベルト341の正転回動により
原稿D4,D1が同時に搬送され、原稿D1の後端がレ
ジストセンサS7を通過してから所定時間後、搬送ベル
ト341を逆転駆動しD1を反転路336へ送り込む。一循目
の最終原稿D4は排紙ローラ351に強くニップされて、
排紙モータM3の駆動力により、逆転する搬送ベルト34
1に抗して排紙経路f,g,hの方向に搬送される(図1
3(c)参照)。
【0121】(3d)引続き原稿D1は逆送され、経路
iを通って反転し、第二面を下向きにしてプラテンガ
ラス111上に再び進入する。原稿D4は原稿載置部310に
向って進行する。反転検知センサS17で原稿D1の先端
検知所定時間後M2をオフし正転に切替えるが反転ロー
ラは常に正転するためひきつづき原稿D1はプラテンガ
ラス111上に送り込まれる。さらにこの時、センサS7
による原稿D1の先端通過検知から所定時間後、送り出
しクラッチCL1をオンさせて、原稿D2をD1と所定
距離をもって送り出す(図13(d),(e)参照)。
【0122】(3e)原稿D1,D2は同時搬送され、
原稿D1はプラテンガラス111上の右端の所定位置に停
止し、露光処理を受ける。このとき、原稿D2はプラテ
ンガラス111上の所定の待機位置に進行して停止してい
る。D3はD1露光中に送り出し、レジストローラ331
に突き当った位置で停止する(図13(f),図14(g)
参照)。
【0123】(3f)原稿D1が排紙反転部350に搬送
される。同時に、原稿D2がプラテンガラス111面に進
入する(図14(h)参照)。
【0124】(3g)原稿D2が反転ガイド板336で表
裏反転されて、第4面を下向きにしてプラテンガラス
111の一端に進入する。この間に、先頭原稿D1は排紙
反転部350内の反転経路j,k,m,nを通り、第1面
を上向きにして原稿載置部310に進行する(図14
(i)参照)。
【0125】(3h)レジストセンサS7で原稿D2先
端検知後原稿D3を引きつづいて送り出し、原稿D2,
D3は同時搬送され、原稿D2はプラテンガラス111上
の右端の所定位置に停止し、露光処理を受ける。このと
き、原稿D3はプラテンガラス111上の左方の所定待機
位置に進行し待機し、これら原稿D2,D3の各先端間
隔はL1に保たれる。原稿D4は原稿D2露光中に送り
出し、レジストローラ331に突き当たった位置で停止す
る(図14(j)参照)。
【0126】以下、同様にして、偶数ページ原稿が中間
搬送部330で表裏反転されて、偶数ページ面を下向きに
してプラテンガラス111上に搬送されて、露光処理後に
排紙反転部350でスイッチバック反転されて、奇数ペー
ジ面を上向きにして原稿載置部310上の原稿束の最下層
に戻される(図14(k),(l)参照)。
【0127】以上は小サイズ原稿の搬送動作であるが、
大サイズ原稿(B4判,A3判,11インチ幅用紙)等を
搬送するときには、後続原稿の待機位置をプラテンガラ
ス111の上流側で、原稿順搬送路cと反転搬送路iの分
岐部に設けたレジストローラ334近傍に設定しても良
い。
【0128】なお、本発明の自動原稿搬送装置における
前記挟持片部を有する給送ベルトと可動押圧板は、循環
式自動原稿搬送装置(RDH)に適用して有効である
が、この他に給送シートセット部と排紙シート載置部と
が同一であるシート再給送装置にも広く適用可能であ
る。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の循環式
自動原稿搬送装置は、原稿載置部上にセットまたは再ス
タックされた原稿は、原稿載置部の最上層のシートから
給紙部、処理部を経て閉ループで再び原稿載置部上の原
稿束の最下層に戻されるから原稿同士の表裏面摩擦によ
る原稿汚れが発生しない。また、この発明の循環式自動
原稿搬送装置は、サクション手段等を要せず、構造が簡
単になるから、製造コストの低減にも有効であるばかり
でなく、騒音や振動の発生もない等の優れた利点を有す
る。
【0130】さらに本発明によれば、簡単な構造と制御
によって連続循環搬送される原稿、特に小サイズの原稿
に対しても原稿の中途停止や給送ベルトへの巻き付き等
の搬送不良が防止され、確実に搬送して原稿先端ストッ
パに到達停止させ用紙揃えすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動原稿搬送装置を装備した複写装
置の全体構成図。
【図2】上記自動原稿搬送装置の断面図。
【図3】原稿載置部の要部斜視図。
【図4】上記原稿載置部の給紙ベルトおよび関連部材の
斜視図。
【図5】原稿載置部と給送部の正面断面図。
【図6】部数区切り手段と押上げ手段の側面図。
【図7】原稿載置部上の原稿循環モードにおける戻り原
稿の搬送状態を示す模式図。
【図8】RDHモードおよびR−RDHモードにおける
原稿搬送経路を示す模式図。
【図9】自動原稿搬送装置の駆動系を示す構成図。
【図10】上記駆動系のブロック図。
【図11】上記駆動系のタイミングチャート。
【図12】R−RDHモードにおける奇数頁面原稿搬送
経路を示す模式図。
【図13】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
前半を示す模式図。
【図14】上記モードにおける偶数頁面原稿搬送過程の
後半を示す模式図。
【符号の説明】
100 複写機本体 110 走査露光部 111 プラテンガラス(読取り部) 120 画像形成部 300 循環式自動原稿搬送装置(RDH装置) 310 原稿載置部 310Z 紙押えレバー 311 給送ベルト 311A 継目部 311B 挟持片部(グリッパ部) 311C 検出用穴 311D 切欠き部 312A 駆動ローラ 314 区切りレバー押上げ手段(押上げ手段) 314A 押上げレバー 315 区切り手段 315A 区切りレバー 316 幅ストッパ板 317 可動押圧板 318 原稿先端ストッパ 319 駆動板 320 給送部 321 送り出しローラ 324 フィードベルト 330 中間搬送部 331 レジストローラ(第1中間搬送ローラ対) 334 レジストローラ(第3中間搬送ローラ対) 340 搬送部 341 搬送ベルト 350 排紙反転部 351 排紙ローラ 355 循環排紙ローラ(片寄り矯正ローラ) 360 排紙トレイ部 a,b,c,d,e,i 給紙経路 f,g,h,j,k,m,n 排紙経路 S7 レジストセンサ S17 反転検知センサ D,D1〜D4 原稿(原稿束)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1組の複数枚の原稿を積載可
    能な原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数枚
    の原稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し画
    像読取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に位
    置し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前記
    画像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出され
    た原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す排
    出手段と、ベルト給送手段とから成る原稿上送り底戻し
    方式の循環式自動原稿搬送装置において、 前記排出手段から送り出された原稿の先端部を保持して
    給送し、前記原稿載置部上の原稿束の最下層に挿入し、
    駆動手段により給紙方向に移動可能な挟持片部を有する
    給送ベルトの周速V1を、前記給送ベルトに原稿を戻す
    排出手段の最下流の循環排紙ローラ周速V2より大きく
    設定したことを特徴とする循環式自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1組の複数枚の原稿を積載可
    能な原稿載置部と、該原稿載置部上に積載された複数枚
    の原稿のうち最上層の原稿を一枚ずつ分離して給送し画
    像読取部に給送する給紙手段と、該給紙手段の下流に位
    置し、原稿を画像読取部上を搬送する搬送手段と、前記
    画像読取部の搬送下流側に位置し搬送手段から搬出され
    た原稿を前記原稿載置部上の積載原稿の最下層に戻す排
    出手段と、ベルト給送手段とから成る原稿上送り底戻し
    方式の循環式自動原稿搬送装置において、 前記排出手段から送り出された原稿の先端部を保持して
    給紙方向に移動する挟持片部を有する給送ベルトと、定
    速移動する前記給送ベルトに原稿を挟持して戻す排出手
    段の最下流の循環排紙ローラと、該循環排紙ローラの回
    転を一時減速または一時停止させ前記給送ベルトの周速
    度に対して相対速度差を生じさせることを特徴とする循
    環式自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記給送ベルトおよび循環排紙ローラを
    共通の駆動源により、駆動制御することを特徴とする請
    求項1または2に記載の循環式自動原稿搬送装置。
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