JP2002120956A - 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置 - Google Patents

用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置

Info

Publication number
JP2002120956A
JP2002120956A JP2000313525A JP2000313525A JP2002120956A JP 2002120956 A JP2002120956 A JP 2002120956A JP 2000313525 A JP2000313525 A JP 2000313525A JP 2000313525 A JP2000313525 A JP 2000313525A JP 2002120956 A JP2002120956 A JP 2002120956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
sheet
feeding
paper
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000313525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3964121B2 (ja
Inventor
Takashi Fujii
隆 藤井
Hiroshi Fukano
博司 深野
Hiroshi Kubo
宏 久保
Shinya Kitaoka
真也 北岡
Motoya Sano
元哉 佐野
Hitoshi Hattori
仁 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000313525A priority Critical patent/JP3964121B2/ja
Publication of JP2002120956A publication Critical patent/JP2002120956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3964121B2 publication Critical patent/JP3964121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スキューなく原稿などを処理位置
に給送可能な装置に関し、原稿のスキューを信頼性高く
矯正することを実現して、高品質な処理を可能な装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 複写機100に搭載されたADF10
は、プルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端
を突き当てて撓ませることによりその原稿Sのスキュー
を矯正した後に、中間ローラ対18などを高速駆動させ
る一方、読取入口ローラ対19は原稿Sの読取速度で駆
動してこれらの線速度差により原稿Sの先端を突き当て
て撓みを形成するか、プルアウトローラ対17と同様
に、停止する読取入口ローラ対19のニップ部に原稿S
の先端を突き当てて撓ませることにより原稿Sのスキュ
ーの2回目の矯正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙自動給送装置
および原稿読取装置並びに画像形成装置に関し、詳しく
は、スキューなく処理位置に給送可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、積載された原稿や記録紙の用
紙を1枚づつ分離して装置本体による処理位置に給送す
る用紙自動給送装置が知られており、例えば、スキャナ
装置、ファクシミリ装置、複写機などに搭載することに
より、積載する原稿を読取位置に給送したり、積載する
記録紙を作像部に給送することが行われている。
【0003】この種の用紙の給送装置としては、例え
ば、特開平10−265065号公報や特開平10−8
1434号公報に記載されているように、1枚づつ分離
移送する用紙を処理位置に(すなわち、原稿を読取位置
に、また、記録紙を作像部に)給送する前に、その用紙
を挟持して移送するローラ対のニップ部に、用紙先端を
突き当てて撓ませることにより給送用紙のスキューを矯
正することが行われている。
【0004】具体的には、特開平10−265065号
公報に記載されているもの(以下、第1従来例とい
う。)では、上流側のローラ対を下流側のローラ対より
も速く回転させてその下流側のローラ対のニップ部に用
紙先端を突き当てて撓みを形成するようになっている。
【0005】また、特開平10−81434号公報に記
載されているもの(以下、第2従来例という。)では、
回転を停止させているローラ対のニップ部に用紙先端を
突き当てて撓みを形成するとともに、その撓み量を厚手
の用紙のときには減少させることにより、その用紙先端
の反発力でローラ対を連れ回り回転させてスキューを矯
正する前に、ニップ部に用紙先端が進入してしまうこと
を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の用紙の給送にあっては、特にスキューの発生
し易い分離後に、そのスキューを矯正するために用紙を
ローラ対に突き当てるが、そのローラ対から用紙の処理
位置までの移送パスが長かったり、用紙の移送経路がス
トレートでなかったりすると、1回の矯正ではスキュー
を修正しきれずに処理位置に給送されてしまうことがあ
る、という問題があった。
【0007】さらに、第1従来例では、同一の給送制御
により用紙に発生したスキューを矯正するので、用紙の
性格によっては強い突当により先端が座屈してしまった
り、強いスキューが発生し易いために矯正しきれない場
合などがあって、信頼性の高い高品質な用紙の給送を行
うことができないという問題があった。
【0008】また、第2従来例では、停止したローラ対
に用紙先端を突き当てるので、厚手の用紙による連れ回
りを防止するにはその先端の撓み量を減少させるしかな
く、この給送制御では反対に薄手の用紙の突当が相対的
に強くなってしまって先端が座屈し易いという両立が困
難な問題が発生してしまうことが判明した。
【0009】そこで、本発明は、用紙を給送するローラ
対の構成を変えることなく、用紙の給送制御を工夫する
ことにより、信頼性の高い用紙のスキューの矯正を実現
して、高品質な処理を可能な装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明は、上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持
してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送され
てきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ロ
ーラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突
き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のス
キューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送
装置において、前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ
対の線速度よりも速くして用紙先端を該給送ローラ対の
ニップ部に突き当て撓ませることにより給送用紙のスキ
ューを再度矯正し、該搬送ローラ対が該給送ローラ対に
用紙を受け渡してから搬送ローラ対の線速度を給送ロー
ラ対の線速度に減速して当該用紙を給送するように構成
し、前記搬送ローラ対の線速度の減速を用紙の種別に応
じて制御して、該用紙の撓み量を調整することを特徴と
するものである。ここで、搬送ローラ対と突当ローラ対
とは、別個に配置されたものに限らず、同一のローラ対
により構成してもよい。
【0011】この発明では、搬送ローラ対が線速度を速
く駆動して給送ローラ対よりも大きな移送量で用紙を搬
送し、その用紙を搬送ローラ対から給送ローラ対に受け
渡した後に、これらローラ対の線速度を合わせることに
よって、その搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡さ
れる用紙は、移送しきれない先端を給送ローラ対に突き
当てられて、その突当量に応じた撓みをニップ部で形成
され、2回目のスキューの矯正が行われる。この搬送ロ
ーラ対の線速度を給送ローラ対の線速度に合わせる際に
は、減速を開始するタイミングや減速率などの減速の制
御が用紙の種別に応じて行われて、用紙先端の撓み量
(突当量)が調整される。したがって、用紙の種別に応
じた突当量として、給送用紙の先端の撓み量を最適に調
整することができ、給送用紙のスキューを適正に矯正し
て姿勢を修正することができる。このとき、給送ローラ
対を停止する必要がないことから、用紙の給送能力を低
下させてしまうことがない。
【0012】上記課題を解決する第2の発明は、上記第
1の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モード
を備えて、該薄紙モードを選択されたときには、自動的
に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを普通紙
用紙を給送するときよりも早く設定することを特徴とす
るものである。
【0013】この発明では、薄紙の用紙を給送する際に
は、普通紙のときよりも搬送ローラ対が早めに減速さ
れ、用紙先端を小さな突当量で給送ローラ対に突き当て
ることができる。したがって、薄紙用紙を普通紙と同様
に給送ローラ対に突き当ててしまうと、用紙先端を座屈
させてしまうなど不具合が発生する可能性があるが、普
通紙のときよりも突当量を少なくして用紙先端に形成す
る撓みを小さくすることができ、薄紙の用紙先端を損傷
させてしまうことなく、給送用紙のスキューを矯正して
姿勢を適正に修正することができる。
【0014】上記課題を解決する第3の発明は、上記第
1の発明の構成に加え、給送する用紙のサイズを検知す
る手段を有して、予め設定されたサイズ未満の用紙であ
ることを検知したときには、自動的に搬送ローラ対の線
速度を減速するタイミングを設定サイズ以上の用紙を給
送するときよりも遅く設定することを特徴とするもので
ある。
【0015】この発明では、小サイズの用紙を給送する
際には、通常サイズのときよりも搬送ローラ対が遅く減
速され、用紙先端を大きな突当量で給送ローラ対に突き
当てることができる。したがって、端面基準の用紙自動
搬送装置では小サイズの用紙の場合、幅方向中央からず
れた位置で分離する負荷を加えられ、また、側辺を押さ
えている時間も短いために大きなスキューが発生し易い
が、小サイズの用紙のときには通常サイズのときよりも
突当量を多くして用紙先端に形成する撓みを大きくする
ことができ、強いスキューの矯正を掛けて給送用紙の姿
勢を適正に修正することができる。
【0016】上記課題を解決する第4の発明は、上記第
1の発明の構成に加え、サイズの異なる用紙を給送する
混載モードを備えて、該混載モードを選択されたときに
は、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミン
グを単一の用紙を給送するときよりも遅く設定すること
を特徴とするものである。
【0017】この発明では、サイズの異なる用紙を給送
する際には、単一サイズのときよりも搬送ローラ対が遅
く減速され、用紙先端を大きな突当量で給送ローラ対に
突き当てることができる。したがって、最大サイズの用
紙の側辺を押さえるようにサイドガイドが設定されて、
以外の小さなサイズの用紙の側辺は適正に押さえること
ができないことから大きなスキューが発生し易いが、用
紙サイズを混載するときには単一サイズのときよりも突
当量を多くして用紙先端に形成する撓みを大きくするこ
とができ、強いスキューの矯正を掛けて給送用紙の姿勢
を適正に修正することができる。
【0018】上記課題を解決する第5の発明は、上流よ
り1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へ
と搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様
に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送
ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙
先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する
突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置において、前
記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも
速くして用紙先端を突き当てることにより該給送ローラ
対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第1の用紙
給送制御と、給送ローラ対を停止する状態で用紙先端を
突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該用
紙先端に撓みを形成する第2の用紙給送制御と、のいず
れか一方を選択して、給送用紙のスキューを再度矯正し
処理位置に給送することを特徴とするものである。
【0019】この発明では、第1の用紙給送制御が選択
されたときには、搬送ローラ対は線速度を速く駆動して
給送ローラ対よりも大きな移送量で用紙を搬送し、その
用紙は搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡された後
に、線速度を合わせたこれらローラ対により給送され
る。このため、搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡
される用紙は、移送しきれない先端を給送ローラ対に突
き当てられて、その突当量に応じた撓みをニップ部で形
成される。一方、第2の用紙給送制御が選択されたとき
には、給送ローラ対は搬送ローラ対から用紙を受け渡さ
れる際に停止する状態で、その用紙先端を突き当てられ
た後に、駆動を開始して用紙を給送する。このため、給
送用紙は搬送ローラ対による給送ローラ対への突当量に
応じてニップ部で撓まされる。したがって、第1または
第2の用紙給送制御のいずれかを適宜選択して、給送用
紙の先端を撓ませることにより2回目のスキューの矯正
を行って姿勢を適正に修正することができ、このとき
に、第1の用紙給送制御を選択されたときには、給送ロ
ーラ対を停止する必要がないので用紙の給送能力を低下
させてしまうことがなく、第2の用紙給送制御を選択さ
れたときには、用紙先端を直ちにローラ対に噛み込み挟
持されずに効果的にスキューを矯正することができる。
【0020】上記課題を解決する第6の発明は、上記第
5の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モード
を備えて、前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量
を、該薄紙モードを選択されたときには、普通紙用紙を
給送するモードを選択されたときよりも小さく設定する
ことを特徴とするものである。
【0021】この発明では、薄紙の用紙を給送する際に
は、普通紙のときよりも小さな突当量で用紙先端をロー
ラ対に突き当てることができる。したがって、薄紙用紙
を搬送する搬送ローラ対の給送ローラ対に対する線速差
が大きすぎたり、給送ローラ対の停止する時間が長い
と、突当量が大きすぎて用紙先端を座屈させてしまうな
ど不具合が発生する可能性があるが、普通紙のときより
も突当量を少なくして用紙先端に形成する撓みを小さく
することができ、薄紙の用紙先端を損傷させてしまうこ
となく、給送用紙のスキューを矯正して姿勢を適正に修
正することができる。
【0022】上記課題を解決する第7の発明は、上記第
5の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モード
を備えて、該薄紙モードを選択されたときには前記第1
の用紙給送制御を自動選択する一方、普通紙用紙を給送
するモードを選択されたときには前記第2の用紙給送制
御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とするも
のである。
【0023】この発明では、第1の用紙給送制御により
薄紙の用紙を給送する際には、第2の用紙給送制御のと
きと異なって、用紙先端を、停止する給送ローラ対に突
き当てることなく、駆動する給送ローラ対に突き当てて
直ちに挟持させて(小さな突き当てで)スキューを矯正
することができる。したがって、普通紙の用紙のときに
は停止する給送ローラ対に用紙先端を突き当てて効果的
にスキューを矯正することができる一方、薄紙用紙のと
きには駆動する給送ローラ対に突き当てて用紙先端を座
屈させて損傷させるなどの不具合を発生させてしまうこ
となく、給送用紙のスキューを矯正して、姿勢を適正に
修正することができる。
【0024】上記課題を解決する第8の発明は、上記第
5の発明の構成に加え、給送する用紙のサイズを検知す
る手段を有して、予め設定されたサイズ未満の用紙であ
ることを検知したときには前記第2の用紙給送制御を自
動選択する一方、該設定サイズ以上の用紙であることを
検知したときには前記第1の用紙給送制御を自動選択し
て用紙の給送を行うことを特徴とするものである。
【0025】この発明では、第2の用紙給送制御により
小サイズの用紙を給送する際には、第1の用紙給送制御
のときと異なって、用紙先端を、停止する給送ローラ対
に突き当てて、駆動する給送ローラ対への突当・撓みよ
りも効果的にスキューを矯正することができる。したが
って、端面基準の用紙自動搬送装置では小サイズの用紙
の場合、幅方向中央からずれた位置で分離する負荷を加
えられ、また、側辺を押さえている時間も短いために大
きなスキューが発生し易いが、小サイズの用紙のときに
は通常サイズのときよりも強いスキューの矯正を掛ける
ことができる一方、通常サイズの用紙のときには給送能
力を無用に落としてしまうことなく、給送する用紙の姿
勢を適正に修正することができる。
【0026】上記課題を解決する第9の発明は、上記第
5の発明の構成に加え、サイズの異なる用紙を給送する
混載モードを備えて、該混載モードを選択されたときに
は前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、単一の
用紙を給送するモードを選択されたときには前記第1の
用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特
徴とするものである。
【0027】この発明では、第2の用紙給送制御により
サイズの異なる用紙を給送する際には、第1の用紙給送
制御のときと異なって、用紙先端を、停止する給送ロー
ラ対に突き当てて、駆動する給送ローラ対への突当・撓
みよりも効果的にスキューを矯正することができる。し
たがって、異なるサイズの混載した用紙を給送する場
合、最大サイズの用紙の側辺を押さえるようにサイドガ
イドが設定されて、以外の小さなサイズの用紙の側辺は
適正に押さえることができないことから大きなスキュー
が発生し易いが、用紙サイズが混載するときには単一サ
イズのときよりも強いスキューの矯正を掛けることがで
きる一方、単一サイズの用紙のときには給送能力を無用
に落としてしまうことなく、給送する用紙の姿勢を適正
に修正することができる。
【0028】上記課題を解決する第10の発明は、上記
第5から9のいずれかの発明の構成に加え、前記第1ま
たは第2の用紙給送制御を、操作部からの入力指示によ
り手動選択可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0029】この発明では、第1または第2の用紙給送
制御のいずれかを手動入力して選択することができ、用
紙の性格に応じた制御で給送することができる。したが
って、利用者毎に、第1または第2の用紙給送制御のい
ずれかを、所望の、あるいは、使用環境に応じた給送精
度や給送速度などにより選択して、給送する用紙の姿勢
を必要十分に修正することができ、また、用紙のサイズ
や厚さなどの種別に応じて自動選択する場合でも、手動
入力して選択を固定することもできる。
【0030】上記課題を解決する第11の発明は、上記
第1から10のいずれかの発明の構成に加え、前記用紙
先端を突き当てて撓ませる突当量を、操作部から用紙の
給送制御に用いる設定を変更して調整可能に構成したこ
とを特徴とするものである。
【0031】この発明では、搬送ローラ対の線速度を減
速制御するための設定や、停止する給送ローラ対の駆動
開始するための設定などを操作部から入力変更して、給
送ローラ対に用紙先端を突き当てて撓ませるための突当
量を調整することができる。したがって、使用する用紙
のサイズや厚さなどの種別に応じて用紙の給送制御を最
適に調整することができ、給送する用紙の姿勢を必要十
分に修正することができる。
【0032】上記課題を解決する第12の発明は、上流
より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流
へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同
様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給
送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用
紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正す
る突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置を搭載し、
給送原稿の一面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並
行して読み取る第1の読取手段、および、給送原稿の他
面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並行して読み取
る第2の読取手段とを有する原稿読取装置において、前
記給送原稿の片面の原稿画像のみを読み取る片面読取の
ときには搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度
よりも速くして原稿先端を突き当てることにより該給送
ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿の
スキューを再度矯正する第1の原稿給送制御を選択する
一方、給送原稿の両面の原稿画像を読み取る両面読取の
ときには給送ローラ対を停止する状態で原稿先端を突き
当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿先
端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第2の
原稿給送制御を選択して、原稿を給送することを特徴と
するものである。
【0033】この発明では、原稿を給送しつつ原稿画像
を読み取るように、所謂、シートスルー方式により原稿
を読取位置に給送する場合には、その読取位置の原稿に
スキューが発生しやすく読取精度に大きく影響してしま
うが、片面読取の際には、給送ローラ対を停止させずに
(原稿の給送能力を低下させることなく)原稿のスキュ
ーを矯正する第1の用紙給送制御により読取位置に原稿
を給送することができる一方、両面読取の際には、給送
ローラ対を停止させて原稿のスキューを効果的に矯正す
る第2の用紙給送制御により読取位置に原稿を給送する
ことができる。したがって、読取原稿にスキューが発生
したとしても、読取位置に給送する前に信頼性高く適正
な姿勢に矯正することができ、片面読取では、処理能力
を低下させることなく給送原稿から高品質に原稿画像を
読み取ることができ、また、両面読取では、原稿を反転
して片面づつ原稿画像を読み取る方式よりもはるかに優
れた処理能力で給送原稿から高品質に原稿画像を読み取
ることができる。
【0034】上記課題を解決する第13の発明は、上記
第12の発明の構成に加え、前記片面読取のときに前記
第2の原稿給送制御により原稿を給送するように選択設
定可能に構成したことを特徴とするものである。
【0035】この発明では、片面読取の際にも、予めの
選択設定あるいは実行時の選択入力に応じて第2の用紙
給送制御によりスキューを矯正して読取位置に原稿を給
送することができる。したがって、処理能力を多少落と
しても高品質な読取画像が必要な利用者の希望に応え
て、より信頼性の高い原稿の給送を選択実行し、高精度
な原稿画像の読取を行うことができる。
【0036】上記課題を解決する第14の発明は、上記
第12または13の発明の構成に加え、前記両面読取の
ときに前記第1の原稿給送制御により原稿を給送するよ
うに選択設定可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0037】この発明では、片面読取と同様に、あるい
は片面読取と異なって、両面読取の際に、予めの選択設
定あるいは実行時の選択入力に応じて第1の用紙給送制
御によりスキューを矯正して読取位置に原稿を給送する
ことができる。したがって、読取画像の品質よりも高速
な原稿読取の必要な利用者の希望に応えて、第2の用紙
給送制御よりも高速の原稿給送を選択実行することがで
きる。
【0038】上記課題を解決する第15の発明は、画像
形成装置において、上記第1から11のいずれかの用紙
自動給送装置または上記第12から14のいずれかの原
稿読取装置を搭載して、処理位置の給送用紙に画像を記
録形成することを特徴とするものである。
【0039】この発明では、用紙である原稿や記録紙が
突当ローラ対でスキューを矯正された後に給送ローラ対
でもスキューを再度矯正されて読取位置や作像位置に給
送される。したがって、信頼性高く適正な姿勢に矯正し
た原稿を読取位置に給送して高品質に原稿画像などを読
み取ることができ、また、信頼性高く適正な姿勢に矯正
した記録紙を作像位置に給送して高品質な画像を記録形
成することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図13は本発明に係る用紙自動給送装置
を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第1実
施形態を示す図である。
【0041】図1において、100は原稿読取装置を画
像形成装置に搭載する複写機であり、この複写機100
は、図2に示す本体制御部101が操作部102からの
入力指示に応じて予め設定されている制御プログラムに
従って装置全体を統括制御するようになっており、用紙
自動給送装置(Auto Document Feeder、以下、ADFと
いう。)10により読取部103の読取位置P1、P2
に給送する原稿Sから読取部103の読み取った原稿画
像を画像形成部に送って記録紙に記録形成する複写処理
を行うようになっている。
【0042】ADF10は、図3に示すように、読取部
103と同期するようにコントローラ104から点灯信
号やタイミング信号などを送るようになっており、読取
部3は、光源部111により露光した原稿Sからの反射
光をセンサチップ群112により光電変換してデータ信
号(画像データ)を読み取って、そのデータ信号をA/
D部113、画像処理部114、フレームメモリ11
5、出力制御回路116およびI/F回路117を介し
て本体制御部101に受け渡すことによって、複写機1
00は、装置本体Hの下部に位置する画像形成部で、そ
の画像データ(読取原稿画像)を作像位置に給送する記
録紙(用紙)の一面側に公知の電子写真記録方式により
記録形成し、その読取原稿画像が両面であるときにはそ
の記録紙を再度作像位置に反転給送して、原稿画像の複
写を行う。
【0043】ここで、読取部103は、第1の読取位置
P1では、コンタクトガラス105に原稿Sを密着させ
つつ通過させることによりその原稿Sの下面に照射した
反射光をCCDで光電変換して画像を読み取る一方、第
2の読取位置P2では、密着ラインセンサ106に原稿
Sを密着させつつ通過させることにより原稿Sの上面か
ら画像を読み取ることができるように構成されており、
原稿Sの片面または両面から1回の原稿の給送で画像を
読み取ることができる。
【0044】ADF10は、読取原稿Sの束をセット可
能な原稿セット部1と、セットされた原稿束から一枚づ
つ原稿Sを分離して給送する分離給送部2と、給送され
てきた原稿Sを一次突当をして整合するとともにその整
合後の原稿Sを挟持して搬送するレジスト部3と、搬送
されてきた原稿Sをターン(反転)させてセット時の表
面画像を第1の読取位置P1では下方に向くように搬送
するターン部4と、反転・搬送されてきた原稿Sを第1
の読取位置P1で受け取って表面画像を下方より読み取
るようにコンタクトガラス105に原稿Sを密着させる
第1の読取搬送部5と、表面画像を読み取った後の原稿
Sを第2の読取位置P2で受け取って裏面画像を上方よ
り読み取るように密着ラインセンサ106に原稿Sを密
着させる第2の読取搬送部6と、表裏面の読取が完了し
た原稿Sを機外に排出する排紙部7と、読取完了後の原
稿Sを積載保持するスタック部8とを備えており、コン
トローラ104が図2に示す各種センサ121〜128
からの検知信号に基づいて各種駆動モータ131〜13
5の駆動を制御することによりこれら装置各部1〜8の
一連の動作を制御するようになっている。
【0045】原稿セット部1は、画像面を上向きにした
読取原稿Sの移送方向に対して直交する巾方向を不図示
のサイドガイドによって位置決めするとともに、その読
取原稿Sの先端側を可動原稿テーブル11に支持させて
原稿テーブル12上にセットするようになっており、こ
の原稿Sのセットは、セットフィラー13、セットセン
サ121により検知してI/Fを介して本体制御部10
1に送信するとともに、移送方向の長さを原稿テーブル
12の後方に配設した原稿長さ検知センサ141、14
2により概略判定した後に、図中の矢印方向に上下動す
る可動原稿テーブル11が原稿Sの検知信号に応じた底
板上昇モータ131の正転により原稿Sの最上面を分離
給送部2のピックアップローラ14に当接するように上
昇させる。この原稿セット部1は、セット原稿Sの給送
が終了した後には、可動原稿テーブル11が降下して原
稿Sをセット可能に待機する。なお、原稿長さ検知セン
サ141、142は、反射型センサや、原稿Sの1枚で
も検知可能なアクチェーター・タイプのセンサを用い、
少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能に配置
する必要がある。また、図中の122は可動原稿テーブ
ル11が上昇したことを検知するセンサであり、123
は可動原稿テーブル11が降下したことを検知するセン
サである。
【0046】分離給送部2は、セットされた原稿Sの上
面に当接するピックアップローラ14がピックアップモ
ータ132の駆動により動作するカム機構により図中の
矢印方向に上下動するとともに、そのピックアップロー
ラ14が可動原稿テーブル11の上昇によりセット原稿
Sの上面に押されて給送上限位置に達したことをテーブ
ル上昇検知センサ123が検知する状態を維持するよう
になっており、本体操作部102のプリントキーが押下
されて本体制御部101からI/Fを介してコントロー
ラ104に原稿給送信号が送信されてくると、ピックア
ップローラ14が給紙モータ133の正転により原稿S
を給送口に移送する方向に回転駆動して原稿テーブル1
1、12上の原稿Sを送り出し(ピックアップし)、そ
の原稿Sは、給紙ベルト15が給紙モータ133の正転
により原稿Sの移送方向に駆動するとともに、リバース
ローラ16が給紙モータ133の正転により移送方向と
は逆方向に回転駆動することによって、最上位の原稿S
がその下位の原稿Sから分離して給送される。このと
き、リバースローラ16は、所定圧で給紙ベルト15に
直接接触しているときや、原稿S1枚を介して接してい
る状態ではその間で作用する摩擦力により給紙ベルト1
5の回転につられて図1中反時計方向に連れ回るが、2
枚以上の原稿Sがたまたま給紙ベルト15との間に侵入
してきたときには間の摩擦力が内蔵するトルクリミッタ
ーの設定トルクよりも低くなって、本来の駆動方向であ
る時計方向に回転して余分な原稿Sを押し戻すように働
いて、原稿Sの重送を防止する。
【0047】ここで、この分離給送部2は、図4に示す
ように、回転方向を実線で示す原稿Sの分離給送時に
は、給紙モータ133が回転すると、その回転駆動力
は、プーリ301→プーリ302→ギヤ305→ギヤ3
06に伝達して、そのギヤ306→ギヤ307に伝達し
た駆動力が給紙ベルト15を回転させ、さらにギヤ30
8→ギヤ309→ギヤ&プーリ310→プーリ311に
伝達した駆動力がピックアップローラ14を回転させ、
また、ギヤ306→ギヤ314に伝達した駆動力がリバ
ースローラ16を回転させるようになっている。なお、
このときには、ギヤ305と同軸に配置されたギヤ&プ
ーリ303およびギヤ314と同軸のギヤ304には内
蔵するワンウェイクラッチの働きで駆動力は伝わらない
ようになっている。
【0048】さらに、後述するレジスト部3が原稿Sを
受け取って搬送する際には、図中に回転方向を破線で示
すように、給紙モータ133が回転すると、その回転駆
動力は、プーリ301→プーリ302→ギヤ&プーリ3
03に伝達して、そのギヤ&プーリ303→ギヤ304
に伝達した駆動力がリバースローラ16を回転させ、さ
らにギヤ&プーリ303→プーリ312→プーリ313
に伝達した駆動力がプルアウトローラ対17および中間
ローラ対18を回転させるようになっている。なお、こ
のとき、ギヤ&プーリ303と同軸に配置されたギヤ3
05およびギヤ304と同軸のギヤ314はワンウェイ
クラッチの働きで駆動力は伝わらないようになってい
る。
【0049】レジスト部3は、給紙ベルト15とリバー
スローラ16の働きにより1枚づつ分離されて送られて
きた原稿Sを、突当センサ124によって先端を検知さ
れた後に、さらに予め設定されている距離だけ移送する
ことにより、停止しているプルアウトローラ対(突当ロ
ーラ対)17のニップ部に先端を突き当てて押し当てた
状態にすることにより所定量の撓みを形成したときに給
紙モータ133を停止させて給紙ベルト15による原稿
Sの移送を停止するようになっている。このときには、
ピックアップモータ132を駆動してピックアップロー
ラ14を原稿Sの上面から退避させ原稿Sを給紙ベルト
15の移送力のみで送ることにより、撓んで整合された
(平行にされた)原稿Sの先端をプルアウトローラ対1
7の上下ローラのニップ部に進入させることができ、そ
の原稿Sにスキューが発生していたとしても矯正するこ
とができる。すなわち、このプルアウトローラ対17
は、原稿Sのスキュー矯正機能を有すると共に、プルア
ウトローラ17が給紙モータ133の逆転により駆動し
てその原稿Sを中間ローラ対(搬送ローラ対)18に受
け渡す。ここで、本実施形態では、プルアウトローラ1
7と中間ローラ対18とを別個に設けているが、プルア
ウトローラ17のみとして、突当ローラ対および搬送ロ
ーラ対の双方として機能するようにしてもよいことは言
うまでもない。なお、給紙モータ133の逆転時にはプ
ルアウトローラ17と中間ローラ18は圧接する従動ロ
ーラを連れ回すが、ピックアップローラ14と給紙ベル
ト15は駆動していない。また、図1中、125は原稿
Sの搬送方向に直交する方向に複数個を並列されてプル
アウトローラ対17により搬送される原稿Sの幅方向の
サイズを検知する原稿幅センサであり、この原稿Sの搬
送方向の長さは原稿Sの先端・後端を突当センサ124
で検知することによりモータパルスから検出する。
【0050】ターン部4からスタック部8では、プルア
ウトローラ対17および中間ローラ対18の駆動により
レジスト部3から送られてきた原稿Sを、読取搬送部
5、6におけるコンタクトガラス105に原稿Sの表面
を密着させる読取ローラ31および密着ラインセンサ1
06に原稿Sの裏面を密着させる読取ローラ32による
移送速度(読取速度)よりも高い搬送速度でターン部4
では高速移送させることにより読取位置P1、P2へ送
り込む処理時間の短縮を図っており、具体的には、原稿
Sの先端が読取入口センサ126により検出されたと
き、読取入口ローラ対19の上下ローラのニップ部に原
稿Sの先端を進入させる前に、その原稿Sの搬送速度を
読取位置P1、P2における読取速度と同速にするよう
に中間ローラ対18などの減速を開始するのと同時に、
読取モータ134を正転駆動して読取入口ローラ対1
9、読取出口ローラ対20、密着センサ出口ローラ対2
1の駆動を開始する。
【0051】この後に、コントローラ104は、原稿S
の先端をレジストセンサ127にて検知すると、読取入
口ローラ対19などは、所定の搬送距離をかけて減速
し、第1の読取位置P1の手前で原稿Sを一時停止する
と共に本体制御部101にI/Fを介してレジスト停止
信号を送信するようになっており、このレジスト停止信
号の送信に続けてその本体制御部101から読取開始信
号(読取準備完了信号)を受信すると、レジスト停止し
ていた原稿Sの先端が第1の読取位置P1に到達するま
でに所定の搬送速度で立上がるように読取入口ローラ対
19などを増速させて原稿Sを給送する。
【0052】このときに、片面画像のみの原稿読取の場
合には、レジストセンサ127により検出された原稿S
の先端が第1の読取位置P1に到達する読取モータ13
4のパルスカウントによるタイミングから、その原稿S
の後端が第1の読取位置P1を抜けるまでの間、本体制
御部101に対して原稿Sの表面の副走査方向有効画像
領域を示すゲート信号を送信することにより、さらに、
両面画像の原稿読取の場合には、同様に、レジスト・排
紙センサ128により検出された原稿Sの先端が第2の
読取位置P2に到達する読取モータ134のパルスカウ
ントによるタイミングから、その原稿Sの後端が第2の
読取位置P2を抜けるまでの間、本体制御部101に対
して原稿Sの裏面の副走査方向有効画像領域を示すゲー
ト信号を送信することにより、読取部103による原稿
Sの給送と画像読取との同期を可能にしている。なお、
コントローラ104は、読取入口ローラ対19でのレジ
スト補正後に搬送を再開する際に、本体制御部101か
ら既に読取準備完了信号を受け取っている場合には、そ
のまま読取部103による読取動作が行われるように、
第1の読取位置P1の手前での停止は行わずに原稿Sの
搬送を継続して、その原稿Sは第1の読取位置P1を読
取速度で通過させる。読取開始のタイミングは、レジス
トセンサ127の原稿Sの先端検知を基準に本体制御部
101へゲート信号を送ればよい。また、読取ローラ3
2は第2の読取位置P2における原稿Sの浮きを抑える
のと同時に第2の読取位置P2におけるシェーディング
データを取得する為の基準白部を兼ねている。
【0053】読取搬送部5、6を通過した原稿Sは、排
紙部7に搬送される際に、排紙センサ128により原稿
Sの先端を検知されると、排紙モータ135が正転駆動
して原稿Sを機外に搬出する方向に排紙ローラ対22が
回転することによって、スタック部8の排紙トレイ23
上に読取の終了した原稿Sを排出されて積載される。な
お、このとき、排紙センサ128による原稿Sの先端検
知からの排紙モータ135のパルスカウントにより、そ
の原稿Sの後端が排紙ローラ対22の上下ローラ対のニ
ップから抜ける直前に、その排紙モータ135の駆動速
度を減速させることによって、排紙トレイ23上に排出
される原稿Sが飛び出さないように制御される。
【0054】ここで、このターン部4からスタック部8
は、図5に示すように、原稿Sの給送時には、読取モー
タ134が回転すると、プーリ321→プーリ322に
回転駆動力が伝達して、このプーリ322からプーリ3
23、プーリ324、プーリ326に伝達した駆動力が
それぞれ密着センサ出口ローラ対21、読取出口ローラ
対20、読取入口ローラ対19を回転させ、さらにプー
リ324→プーリ325に伝達した駆動力が原稿Sの表
面の読取ローラ31を回転させ、またプーリ323と同
軸に配置されたプーリ327→ギヤ&プーリ323→ギ
ヤ329に伝達した駆動力が原稿Sの裏面の読取ローラ
32を回転させる。また、図6に示すように、原稿Sの
排紙時には、レジスト排紙モータ135が回転すると、
プーリ341→プーリ342→プーリ343に回転駆動
力が伝達して、排紙ローラ対22を回転させる。
【0055】そして、このADF10は、従来のADF
と同様に品質よく原稿画像を読み取ることができるよう
に、給送ベルト15とリバースローラ16との協働によ
り分離給送する原稿Sの先端をプルアウトローラ対17
のニップ部に突き当てて撓みを形成することによりスキ
ューを矯正する(1回目のスキュー矯正動作)が、原稿
Sのセット不良やカール等により突当動作を行ってもス
キューを矯正しきれない場合や突当後のターン部4での
搬送により新たなスキューが発生することがあることか
ら、読取入口ローラ対(給送ローラ対)19でも再度ス
キューの矯正動作を行うようになっており、この2回目
のスキュー矯正動作の要否や、その矯正動作における矯
正動作の種類などをユーザ(利用者)やサービスマンが
操作部102から入力指示して設定・選択等をすること
ができ、コントローラ104は原稿Sの給送時にはこれ
らの設定に従って2回目のスキューの矯正動作を行うよ
うになっている。
【0056】すなわち、このADF10は、所謂、シー
トスルー方式で原稿Sを読取位置P1、P2に給送する
ことから、大面積のコンタクトガラス上に側辺を基準に
原稿Sを載置する方式に較べてスキューの影響が大きい
が、プルアウトローラ対17で矯正した原稿Sのスキュ
ーを読取入口ローラ対19でも再度矯正することがで
き、信頼性高く適正な姿勢に矯正した原稿Sを読取位置
P1、P2に給送することができるようになっており、
コントローラ104は、第1または第2の原稿Sのスキ
ュー矯正・給送動作のうちのいずれかを行うように設定
することができるようになっている。したがって、原稿
Sの画像を高品質に読み取ることができ、記録紙にその
原稿画像を高品質に記録形成して複写することができ
る。
【0057】第1の原稿Sのスキュー矯正・給送動作
(方法)は、プルアウトローラ対17および中間ローラ
対18により搬送される原稿Sを、読取入口ローラ対1
9に受け渡す際に、前述のように中間ローラ対18など
を減速して原稿Sの搬送速度を読取速度に合わせるので
はなく、その中間ローラ対18などを減速することなく
高速のまま駆動して、読取線速度で回転する読取入口ロ
ーラ対19のニップ部に突き当てて進入させることによ
り、読取線速度で駆動する読取入口ローラ対19と原稿
Sを搬送する中間ローラ対18の線速度との間に相対的
な線速度差を生じさせて、その読取入口ローラ対19の
ニップ部に移送しきれずに突き当てられる原稿Sの先端
にその線速度差の突当量に応じた所定の撓みを形成させ
ることにより、原稿Sの先端を押し付けて整合させ発生
していたスキューを矯正することができ、この後に中間
ローラ対18などを徐々に減速して読取入口ローラ対1
9と同速度で回転駆動してスキューを矯正した原稿Sを
読取位置P1、P2へ給送する。
【0058】第2の原稿Sのスキュー矯正・給送動作
は、プルアウトローラ対17および中間ローラ対18に
より搬送される原稿Sを、読取入口ローラ対19に受け
渡す際に、一時停止するプルアウトローラ対17のニッ
プ部に突き当てて撓ませてスキューを矯正するのと同様
に、読取入口ローラ19を一時停止する状態でニップ部
に突き当ててその突当量に応じた所定の撓みを形成する
ことにより、読取入口ローラ対19のニップ部で原稿S
の先端を整合させて発生していたスキューを矯正するこ
とができ、この後に読取入口ローラ対19が中間ローラ
対18などと同速度の回転駆動を開始してそのニップ部
に進入したスキューを矯正された原稿Sを読取位置P
1、P2へ給送する。
【0059】具体的には、第1のスキュー矯正・給送動
作は、図7に示すように、給紙モータ133の正転により
原稿Sの分離給送を開始し(ステップP11)、突当セ
ンサ124がその原稿Sの先端を検知してから給紙モー
タ133が予め設定されている規定量だけ駆動すること
によって、停止しているプルアウトローラ対17のニッ
プ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより整
合させスキューを矯正させる(ステップP12、P1
3)。
【0060】次いで、給紙モータ133が規定量駆動し
て原稿Sの先端を突き当てることによる1回目のスキュ
ーの矯正が終了すると(ステップP14)、その給紙モ
ータ133を逆転させる高速駆動を開始して、ピックア
ップローラ14などを駆動させることなくプルアウトロ
ーラ対17や中間ローラ対18を駆動し、原稿Sの高速
搬送を開始するとともに(ステップP15)、このとき
に読取モータ134が停止している場合には原稿Sを読
取速度で移送する駆動を開始して(ステップP16、P
17)、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ1
26がその原稿Sの先端を検知してから給紙モータ13
3が予め設定されている規定量だけ高速駆動を継続する
のを続けた後に(ステップP18、P19)、その給紙
モータ133を減速して原稿Sの搬送速度を読取速度に
することにより、その給紙モータ133により駆動する
中間ローラ対18などの線速度と読取モータ134によ
り駆動する読取入口ローラ対19の線速度との差によっ
て、その読取入口ローラ対19に原稿Sの先端を突き当
てて撓みを形成することにより整合させスキューを矯正
させる(ステップP20)。
【0061】次いで、給紙モータ133が規定量駆動し
て原稿Sの先端を突き当てることによる2回目のスキュ
ーの矯正が終了して、読取入口ローラ対19のニップ部
に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知
してから(ステップP21)、読取モータ134が規定
量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sから
の画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0062】一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、図
8に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と同様
に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始し
て停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原
稿Sの先端を突き当てて撓ませることによる1回目のス
キューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の
高速逆転駆動を開始してプルアウトローラ対17などに
よる原稿Sの高速搬送を開始し(ステップP11〜P1
5)、この後に、読取モータ134の駆動の有無を確認し
て(ステップP31)、駆動している場合には前の原稿
Sの読取が終了したことを確認してからその読取モータ
134を停止する(ステップP32、P33)。
【0063】次いで、1回目のスキューの矯正と同様に、
読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126がプ
ルアウトローラ対17や中間ローラ対18により搬送さ
れてくる原稿Sの先端を検知してから給紙モータ133
が予め設定されている規定量だけ高速駆動した後に減速
することによって、停止している読取入口ローラ対19
のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることに
より整合させスキューを矯正させる(ステップP34、
P35)。
【0064】次いで、給紙モータ133が規定量駆動し
て原稿Sの先端を突き当てることによる2回目のスキュ
ーの矯正が終了すると(ステップP36)、その給紙モ
ータ133の駆動速度を読取速度で原稿Sを搬送するよ
うに調整するとともに、読取速度で原稿Sを搬送する読
取モータ134の駆動を開始して(ステップP37)、
この後には、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、読
取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端
をレジストセンサ127が検知してから(ステップP2
1)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位
置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始され
る(ステップP22)。
【0065】ここで、第1のスキュー矯正・給送動作と
第2のスキュー矯正・給送動作とを比較すると、第2の
スキュー矯正・給送動作の方が、読取入口ローラ対19
を停止させていることから、原稿Sのスキューを矯正す
る際の補正効果は高いが、読取入口ローラ対19を停止
させるには前に処理している原稿Sの読取が終了するま
で待機しなければならないため(読取中に停止、再起動
すると、そこで読取画像の異常が発生するため)、処理
能力(生産性)がどうしても低下してしまう一方、第1
のスキュー矯正・給送動作では、読取入口ローラ対19
を駆動させていることから、第2のスキュー矯正・給送
動作ほどの補正効果は得られないが、読取入口ローラ対
19が常時駆動していて、停止するために前後の原稿S
の紙間が広がるのを防ぐことができ、またプルアウトロ
ーラ対17、中間ローラ対18が原稿Sを高速で搬送す
る時間を長くすることができるので処理能力が低下する
ことがない。
【0066】なお、中間ローラ対18などは、停止する
読取入口ローラ対19に原稿Sの先端を突き当てる際に
は線速度を高速のままでも問題ないが、第1のスキュー
矯正・給送動作では、読取時に読取速度で駆動する読取
入口ローラ対19と同速になるまで減速させればよいこ
とから、読取線速以下まで減速させてから原稿Sを読取
入口ローラ対19に突き当てたり、また、読取入口ロー
ラ対19に突き当てて原稿Sの先端に撓みを形成した後
に減速して同速で駆動させるようにしてもよいことはい
うまでもない。
【0067】また、第2のスキュー矯正・給送動作で
は、中間ローラ対18などは、読取入口ローラ対19の
ニップ部へ原稿Sを進入させた後に減速を開始するので
はなく、原稿Sの先端の撓みの量によっては減速途中に
その原稿Sを読取入口ローラ対19のニップ部へ進入す
るように設定してもよく、この原稿Sの撓みの量は中間
ローラ対18などの減速を開始するタイミングや読取入
口ローラ対19の駆動を開始するタイミングにより制御
することができ、タイミングを早めると撓み量は少なく
なり、タイミングを遅くすると撓み量は多くなる。ただ
し、中間ローラ対18などの減速中も実際には原稿Sの
先端に撓みは形成される。
【0068】また、コントローラ104は、操作部10
2からの入力指示に従って、図9〜図12に示すよう
に、例えば、SPモード(サービスマンモード)に入っ
て、大分類○:周辺機(図9)から小分類1:ADF調
整(図10)を選択した後に、細分類2を選択すると、
ウィンドがポップアップして、再突当(2回目のスキュ
ー矯正)の有無を選択することができ(図11)、ま
た、原稿Sの片面から画像を読み取る片面読取を実行す
るときにおける第1または第2のスキュー矯正・給送動
作の選択をすることができるとともに(図12)、同様
に、原稿Sの両面から画像を読み取る両面読取を実行す
るときにおける第1または第2のスキュー矯正・給送動
作の選択もすることができる(不図示)。さらに、操作
部102からは、原稿Sの片面読取または両面読取によ
り第1または第2のスキュー矯正・給送動作のいずれで
行うか自動的に切り替えるように設定できるだけでな
く、原稿Sの分離給送を第1または第2のスキュー矯正
・給送動作のいずれで行うか入力指示して(手動で)変
更することができるようになっており、コントローラ1
04は、図13に示すように、原稿Sの分離給送を開始
するときに、その原稿Sのスキュー矯正・給送方法の選
択を確認して第1のスキュー矯正・給送動作(ステップ
P41、P42)または第2のスキュー矯正・給送動作
(ステップP41、P43)による読取位置P1、P2
への原稿Sの給送を実行する。
【0069】したがって、片面読取の際には、第1のス
キュー矯正動作を自動選択することにより、読取入口ロ
ーラ対19を停止しないで、原稿Sの処理能力を低下さ
せることなく、原稿Sを読取位置P1、P2にスキュー
のない姿勢で給送することができる一方、両面読取の際
には、第2のスキュー矯正動作を自動選択することによ
り、記録紙を反転させる時間もあることから、読取入口ロ
ーラ対19を停止することによる原稿Sの処理能力の低
下を少なく、原稿Sを読取位置P1、P2にスキューの
ない姿勢で給送することができる。
【0070】さらに、片面読取や両面読取に拘わらず
に、多少画像品質が落ちても処理能力は落としたくない
場合には第1のスキュー矯正・給送動作を選択する一
方、処理能力を落としても画像品質は落としたくない場
合には第2のスキュー矯正・給送動作を選択すればよ
く、また、原稿Sの紙質などに応じても第1または第2
のスキュー矯正・給送動作を選択して、例えば、後述す
るようにスキューの発生し易い小サイズの原稿Sや異な
るサイズを混載された原稿Sなどの場合には第2のスキ
ュー矯正・給送動作を選択し、また、薄紙などの場合に
は座屈しないように第1のスキュー矯正・給送動作を選
択することができる。
【0071】このように本実施形態においては、読取線
速度で回転する、または、停止する読取入口ローラ対1
9のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませる第1
または第2のスキュー矯正動作を、片面読取または両面
読取に応じて自動的に選択して、あるいは手動選択して
実行することができ、原稿Sのスキューを再度矯正する
ことができる。したがって、原稿Sを信頼性高く適正な
姿勢で読取位置P1、P2に給送することができ、高品
質な原稿Sの読取・複写処理を行うことができる。
【0072】次に、図14〜図16は本発明に係る用紙
自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成
装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態
では、上述実施形態と略同様に構成されているので、図面
を流用して、同様な構成には同一の符号を付して特徴部
分を説明する(以降で説明する実施形態においても同
様)。
【0073】図1および図2において、ADF10は、
普通紙よりも薄い薄紙の原稿Sを傷めないように移送速
度を遅くするなどして給送する場合に選択する薄紙モー
ドと、異なるサイズの原稿Sを積載することによりサイ
ドガイドで規制しきれない原稿Sをセットして給送する
混載モードとを備えており、コントローラ104は、こ
れら薄紙モードや混載モードの選択の有無、あるいは、
原稿幅センサ125や原稿長さ検知センサ141、14
2により検知される原稿Sのサイズに応じて、読取入口
ローラ対19において第1または第2のスキュー矯正給
送動作のいずれを行うかを選択設定することができるよ
うになっている。
【0074】具体的には、コントローラ104は、図1
4に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送動作
の選択設定を確認して、薄紙モードを選択されていると
きには第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP5
1、P52)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給
送する一方、薄紙モードを選択されていないときには第
2のスキュー矯正・給送動作(ステップP51、P5
3)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0075】したがって、薄紙モードにより原稿Sを給
送する際には、第2のスキュー矯正・給送動作により停
止している読取入口ローラ対19のニップ部に薄紙の原
稿Sの先端を突き当ててしまって座屈させてしまうこと
がなく、自動的に第1のスキュー矯正・給送動作を選択
して、回転駆動する読取入口ローラ対19のニップ部に
薄紙の原稿Sの先端を進入させつつ突き当てて撓ませる
ことにより生じているスキューを矯正することができ
る。
【0076】また、コントローラ104は、図15に示
すように、原稿Sを分離給送する際に、給送動作の選択
設定を確認して、混載モードを選択されていないときに
は第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP61、P
62)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する
一方、混載モードを選択されているときには第2のスキ
ュー矯正・給送動作(ステップP61、P63)を行っ
て原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0077】したがって、混載モードにより原稿Sを給
送する際には、サイドガイドにより側辺を規制される原
稿Sよりも小さなサイズの原稿Sは、そのサイドガイド
により規制されることなく原稿テーブル11、12上か
ら送り出されることになって大きなスキューが生じ易
く、プルアウトローラ対17における1回目のスキュー
の矯正では修正しきれない場合があるが、この混載モー
ドの場合には2回目の読取入口ローラ対19では自動的
に第2のスキュー矯正・給送動作が選択実行されて、停
止している読取入口ローラ対19のニップ部にスキュー
の残っている原稿Sの先端を突き当てて撓ませることに
より効果的にスキューを矯正することができる。
【0078】さらに、コントローラ104は、図16に
示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送する原稿
Sが予め設定されている規定サイズよりも大きいか否か
を確認して、規定サイズよりも大きい(規定サイズを超
える)ときには第1のスキュー矯正・給送動作(ステッ
プP71、P72)を行って原稿Sを読取位置P1、P
2に給送する一方、規定サイズよりも小さい(規定サイ
ズ以下)ときには第2のスキュー矯正・給送動作(ステ
ップP71、P73)を行って原稿Sを読取位置P1、
P2に給送する。
【0079】したがって、例えば、一般的なオフィスで
はA3サイズやA4サイズ等の原稿Sを使用するのがほ
とんどで、A5サイズやB6サイズ等の小サイズの原稿
Sが使われるケースはまれであることから、A4サイズ
よりも小さなA5サイズの縦置き(A5T)など、予め
設定されている規定サイズ以下の小さな原稿Sを給送す
る際には、基準辺とサイドガイドにより規制されている
側辺との間の中央からかなりずれている位置において給
紙ベルト15およびリバースローラ16による負荷がそ
の小サイズの原稿Sに加えられて分離・給送されること
により、その原稿Sには回転力が加えられることなっ
て、混載モードにおける小さな原稿Sと同様に、その原
稿Sには大きなスキューが生じ易いが、この規定サイズ
以下の小さな原稿Sの場合にも2回目の読取入口ローラ
対19では自動的に第2のスキュー矯正・給送動作が選
択実行されるので、効果的に原稿Sに残っているスキュ
ーを矯正することができる。
【0080】なお、コントローラ104は、薄紙モー
ド、混載モード、給送原稿Sのサイズに応じて選択す
る、読取入口ローラ対19での第1または第2のスキュ
ー矯正給送動作の選択が一致しない場合には、第2のス
キュー矯正給送動作の選択を優先して実行するように設
定されており、信頼性高く原稿Sを読取位置P1、P2
に給送するように設定されている。
【0081】このように本実施形態においては、上述実
施形態における作用・効果に加えて、薄紙モードで分離
給送する薄紙の原稿S、混載モードで分離給送する大き
な原稿S中の小さな原稿S、規定サイズ以下の小さな原
稿Sのいずれの場合にも、信頼性高く読取位置P1、P
2に給送することができ、高品質な原稿Sの読取・複写
処理を行うことができる。
【0082】次に、図17および図18は本発明に係る
用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像
形成装置の第3実施形態を示す図である。
【0083】図1および図2において、コントローラ1
04は、操作部102からの入力指示に従って、例え
ば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類
1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じ
て、図17に示すように、ポップアップする詳細設定の
ウィンドウで、読取入口ローラ対19において第1また
は第2のスキュー矯正給送動作のいずれを行うかを選択
する指示サイズを変更設定することができるようになっ
ている。
【0084】具体的には、コントローラ104は、図1
8に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送する
原稿Sのサイズが予め設定されている指定サイズよりも
大きいか否かを確認して、指定サイズよりも大きい(指
定サイズを超えている)ときには第1のスキュー矯正・
給送動作(ステップP81、P82)を行って原稿Sを
読取位置P1、P2に給送する一方、指定サイズよりも
小さい(指定サイズ以下)ときには第2のスキュー矯正
・給送動作(ステップP81、P83)を行って原稿S
を読取位置P1、P2に給送する。
【0085】したがって、処理する原稿Sの多くが多少
画像品質が落ちても処理能力は落としたくない場合や、
ADF10がある程度小さなサイズの原稿Sでも適正に
分離給送することができる場合には、第2のスキュー矯
正・給送動作を選択する原稿Sのサイズを小さめに指定
すればよく、また、処理能力を落としても画像品質は落
としたくない場合には第2のスキュー矯正・給送動作を
選択する原稿Sのサイズを大きめに指定すればよい。
【0086】このように本実施形態においては、上述実
施形態における作用・効果に加えて、第1または第2の
スキュー矯正動作の選択を決定するための指定サイズを
任意に設定することができる。したがって、ユーザの都
合や装置状態に応じた品質で原稿Sを読取位置P1、P
2に給送して読取・複写処理を行うことができる。
【0087】次に、図19〜図21は本発明に係る用紙
自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成
装置の第4実施形態を示す図である。
【0088】図1および図2において、コントローラ1
04は、操作部102からの入力指示に従って、例え
ば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類
1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じ
て、図19に示すように、ポップアップする詳細設定の
ウィンドウで、選択した第1および第2のスキュー矯正
給送動作のそれぞれにおいて、読取入口ローラ対19の
ニップ部に原稿Sの先端を突き当てる突当量を変更設定
することができるようになっており、第1のスキュー矯
正給送動作では、指定された突当量に応じて、中間ロー
ラ対18などの減速を開始するタイミングを早めると原
稿Sの先端の撓み量を少なくすることができ、タイミン
グを遅くすると撓み量を多くすることができる一方、第
2のスキュー矯正給送動作では、指定された突当量に応
じて、中間ローラ対18などの減速や読取入口ローラ対
19の駆動を開始するまでのタイミングを早めると原稿
Sの先端の撓み量を少なくすることができ、タイミング
を遅くすると撓み量を多くすることができる。なお、1
回目の原稿Sのスキューの矯正・給送動作におけるプル
アウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当
てる突当量を変更設定可能にしてもよいことは言うまで
もない。
【0089】具体的には、第1のスキュー矯正・給送動
作は、図20に示すように、給紙モータ133による原稿
Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトロー
ラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませ
ることにより1回目のスキューの矯正を終了した後に、
その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して中間ロ
ーラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始するとと
もに(ステップP11〜P15)、読取モータ134が
停止している場合には原稿Sを読取速度で移送する駆動
を開始して(ステップP16、P17)、読取入口ロー
ラ対19手前の読取入口センサ126がその原稿Sの先
端を検知したときに(ステップP18)、設定されてい
る指定の突当量となるまで中間ローラ対18などを高速
回転させる駆動量を算出して(ステップP91)、その
算出量となるタイミングまで給紙モータ133を高速駆
動した後に(ステップP92)、その給紙モータ133
を原稿Sの読取速度に減速することにより、中間ローラ
対18などの線速度と読取入口ローラ対19の線速度と
の差によって、その読取入口ローラ対19に突き当てら
れた原稿Sの先端に指定された大きさの撓みを形成して
整合させスキューを矯正し(ステップP20)、この後
に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿S
の先端をレジストセンサ127が検知してから(ステッ
プP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、
読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開
始される(ステップP22)。
【0090】一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、
図21に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と
同様に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開
始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ
部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより1回
目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ1
33の高速逆転駆動を開始して、中間ローラ対18など
による原稿Sの高速搬送を開始した後に(ステップP1
1〜P15)、読取モータ134が駆動している場合に
は前の原稿Sの読取が終了してからその読取モータ13
4を停止し(ステップP31〜P33)、この後に、1
回目のスキュー矯正・給送と同様に、中間ローラ対18
などにより搬送されてくる原稿Sの先端を読取入口ロー
ラ対19手前の読取入口センサ126が検知してから
(ステップP34)、設定されている指定の突当量とな
るまで中間ローラ対18などの高速回転を継続する駆動
量を算出して(ステップP101)、その算出量となる
タイミングまで給紙モータ133を高速駆動した後に読
取速度まで減速することによって、停止している読取入
口ローラ対19に突き当てた原稿Sの先端に指定された
大きさの撓みを形成して整合させスキューを矯正し(ス
テップP102)、この給紙モータ133を算出量駆動
しての2回目のスキューの矯正が終了すると(ステップ
P36)、その給紙モータ133と共に読取モータ13
4の原稿Sの読取速度での駆動を開始して(ステップP
37)、この後には、第1のスキュー矯正・給送動作と
同様に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原
稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ス
テップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後
に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取
が開始される(ステップP22)。
【0091】したがって、処理する原稿Sの紙厚や腰の
強さなどの紙種に応じて座屈等させることなく第1また
は第2のスキュー矯正・給送動作を行うように読取入口
ローラ対19のニップ部に突き当てて撓ませる最適な突
当量を設定することができ、信頼性高く原稿Sのスキュ
ーを矯正することができる。
【0092】このように本実施形態においては、上述実
施形態における作用・効果に加えて、第1または第2の
スキュー矯正・給送動作で行われる、読取入口ローラ対
19のニップ部に突き当てる原稿Sの先端の突当量を任
意の値に設定することができ、原稿Sの紙質などに応じ
た撓みを原稿Sの先端に形成して、その原稿Sのスキュ
ーを信頼性高く矯正することができる。したがって、紙
質などに応じたスキューの矯正・給送動作により原稿S
を読取位置P1、P2に給送して読取・複写処理を行う
ことができる。
【0093】次に、図22および図23は本発明に係る
用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像
形成装置の第5実施形態を示す図である。
【0094】図1および図2において、コントローラ1
04は、操作部102からの入力指示に従って、例え
ば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類
1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じ
て、ポップアップする詳細設定のウィンドウで、薄紙モ
ードで実行する第1および第2のスキュー矯正給送動作
のそれぞれにおいて、読取入口ローラ対19のニップ部
に原稿Sの先端を規定されている突当量で突き当てるた
めの制御タイミングを予め設定されている時間αだけ早
くすることにより薄紙の原稿Sの先端の撓み量を少なく
して座屈してしまうことなく原稿Sのスキューを矯正す
ることができるようになっている。なお、プルアウトロ
ーラ対17における1回目の原稿Sのスキューの矯正・
給送動作でも行うようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0095】具体的には、第1のスキュー矯正・給送動
作は、図22に示すように、給紙モータ133による原稿
Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトロー
ラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませ
ることによる1回目のスキューの矯正を終了した後に、
その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して、中間
ローラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始すると
ともに(ステップP11〜P15)、読取モータ134
が停止している場合には原稿Sを読取速度で移送する駆
動を開始する(ステップP16、P17)。
【0096】次いで、読取入口ローラ対19手前の読取
入口センサ126がその原稿Sの先端を検知してから
(ステップP18)、薄紙モードを選択実行していない
ときには(ステップP111)、上述第1実施形態と同
様に、給紙モータ133を予め設定されている規定量だ
け高速駆動した後に(ステップP19)、その給紙モー
タ133を原稿Sの読取速度に減速することにより、中
間ローラ対18などの線速度と読取入口ローラ対19の
線速度との差によって、その読取入口ローラ対19に突
き当てた原稿Sの先端に設定された大きさの撓みを形成
してスキューを矯正する(ステップP20)。
【0097】また、薄紙モードを選択実行しているとき
には(ステップP111)、読取入口センサ126が原
稿Sの先端を検知してから設定されている突当量とする
よう給紙モータ133を駆動させる規定量から設定時間
αを減算したタイミングまでその給紙モータ133を高
速駆動した後に(ステップP112)、その給紙モータ
133を原稿Sの読取速度に減速することにより、薄紙
モードでないときよりも小さな撓みを原稿Sの先端に形
成してスキューを矯正する(ステップP113)。
【0098】この後には、読取入口ローラ対19のニッ
プ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が
検知してから(ステップP21)、読取モータ134が
規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿S
からの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0099】一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、
図23に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と
同様に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開
始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ
部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることによる1回
目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ1
33の高速逆転駆動を開始して中間ローラ対18などに
よる原稿Sの高速搬送を開始し(ステップP11〜P1
5)、この後に、読取モータ134が駆動している場合
には前の原稿Sの読取が終了してからその読取モータ1
34を停止する(ステップP31〜P33)。
【0100】次いで、1回目のスキュー矯正・給送と同
様に、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ12
6が中間ローラ対18などにより搬送されてくる原稿S
の先端を検知してから(ステップP34)、薄紙モード
を選択実行していないときには(ステップP111)、
上述第1実施形態と同様に、給紙モータ133が予め設
定されている規定量だけ高速駆動して減速することによ
り、停止している読取入口ローラ対19のニップ部に原
稿Sの先端を突き当てて撓ませてスキューを矯正する
(ステップP35)。
【0101】また、薄紙モードを選択実行しているとき
には(ステップP111)、第1のスキュー矯正・給送
動作と同様に、読取入口センサ126が原稿Sの先端を
検知してから駆動規定量より設定時間αを減算したタイ
ミングまで給紙モータ133を高速駆動して減速するこ
とにより、薄紙モードでないときよりも小さな撓みを原
稿Sの先端に形成してスキューを矯正する(ステップP
121)。
【0102】この後には、この給紙モータ133を規定
量または減算量で駆動しての2回目のスキューの矯正が
終了すると(ステップP36)、その給紙モータ133
と共に読取モータ134の原稿Sの読取速度での駆動を
開始して(ステップP37)、第1のスキュー矯正・給
送動作と同様に、読取入口ローラ対19のニップ部に進
入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知して
から(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆
動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画
像の読取が開始される(ステップP22)。
【0103】したがって、第1および第2のスキュー矯
正・給送動作のいずれにおいても、薄紙モードを実行す
る際には、薄紙の原稿Sの紙厚に応じた小さな突当量で
読取入口ローラ対19のニップ部にその先端を突き当て
ることができ、座屈させることなく原稿Sに発生するス
キューを矯正することができる。
【0104】このように本実施形態においては、上述実
施形態と同様に、薄紙モードであるか否かに応じた第1
および第2のスキュー矯正動作をそれぞれ実行すること
ができ、原稿Sの厚さに応じた撓みを原稿Sの先端に形
成して、その原稿Sに生じているスキューを信頼性高く
矯正することができる。したがって、紙質に応じたスキ
ューの矯正・給送動作により原稿Sを読取位置P1、P
2に給送して読取・複写処理を行うことができる。
【0105】ここで、上述実施形態においては、第1お
よび第2のスキュー矯正・給送動作の双方の実行可能な
ADF10を備える場合を説明するが、第1または第2
のスキュー矯正・給送動作のいずれか一方のみを実行可
能にADF10を構成するとともに、原稿Sのサイズ、
原稿Sの片面読取または両面読取、薄紙モードの選択の
有無、混載モードの選択の有無などによる自動切替によ
って、また、操作部102からの手動切替によって、原
稿Sの先端を突き当てる突当量を調整して、原稿Sに生
じたスキューを矯正するようにしてもよいことはいうま
でもない。
【0106】また、上述実施形態においては、ADF1
0に本発明の適用した場合を説明するが、これに限ら
ず、画像形成装置における記録紙の記録位置への給送に
適用することができることは言うまでもない。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、突当ローラ対でスキュ
ーを矯正した用紙を給送ローラ対に突き当てて撓ませる
ことによりスキューを再度矯正することができ、このと
きに、小さな線速度で駆動する給送ローラ対に用紙を突
き当てる給送を、その用紙が薄紙であるか、小サイズで
あるか、異サイズが混載しているかなどの種別に応じて
制御し、また、停止する給送ローラ対に用紙を突き当て
る給送を、その用紙の種別に応じて自動的にあるいは手
動により選択実行するなどして、さらに、この給送制御
の設定を調整可能にすることにより、用紙に生じている
スキューを適正な姿勢に信頼性高く矯正することができ
る。
【0108】したがって、大きなスキューが発生してし
まう用紙でも、2回のスキューの矯正により信頼性高く
適正な姿勢にして処理位置に給送することができ、例え
ば、原稿読取装置の読取位置や画像形成装置の作像位置
に高精度に用紙を給送して、高品質に処理することがで
きる。
【0109】このとき、回転する給送ローラ対に用紙を
突き当てて先端を撓ませることにより用紙のスキューを
矯正する用紙の給送能力を低下させることのない給送制
御と、停止する給送ローラ対に用紙を突き当てて先端を
撓ませることにより用紙のスキューを効果的に矯正する
給送制御とを自動選択または手動選択して実行すること
により、例えば、シートスルー方式を採用する原稿読取
装置では、用紙の種別や利用者の都合などに応じた読取
能力あるいは読取精度で、原稿画像の片面読取や両面読
取を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿
読取装置を備える画像形成装置の第1実施形態を示す図
であり、その用紙自動給送装置の概略全体構成を示す正
面透視図である。
【図2】その用紙自動給送装置の給送制御の構成を示す
ブロック図である。
【図3】その原稿読取装置の読取制御の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す
斜視図である。
【図5】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す
斜視図である。
【図6】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す
斜視図である。
【図7】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明する
フローチャートである。
【図8】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明する
フローチャートである。
【図9】その原稿のスキュー矯正・給送動作における設
定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図10】その図9に続く設定操作を説明する操作画面
を示す平面図である。
【図11】その図10に続く設定操作を説明する操作画
面を示す平面図である。
【図12】その図11に続く設定操作を説明する操作画
面を示す平面図である。
【図13】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図14】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原
稿読取装置を備える画像形成装置の第2実施形態を示す
図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図15】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図16】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図17】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原
稿読取装置を備える画像形成装置の第3実施形態を示す
図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作における
設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図18】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図19】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原
稿読取装置を備える画像形成装置の第4実施形態を示す
図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作における
設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図20】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図21】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図22】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原
稿読取装置を備える画像形成装置の第5実施形態を示す
図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【図23】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
10 ADF 11 可動原稿テーブル 12 原稿テーブル 14 ピックアップローラ 15 給紙ベルト 16 リバースローラ 17 プルアウトローラ対 18 中間ローラ対 19 読取入口ローラ対 20 読取出口ローラ対 21 密着センサ出口ローラ対 22 排紙ローラ対 23 排紙トレイ 31、32 読取ローラ 100 複写機 101 本体制御部 102 本体操作部 104 コントローラ 105 コンタクトガラス 106 密着ラインセンサ 121 セットセンサ 123 テーブル上昇検知センサ 124 突当センサ 125 原稿幅センサ 126 読取入口センサ 127 レジストセンサ 128 レジスト・排紙センサ 128 排紙センサ 131 底板上昇モータ 132 ピックアップモータ 133 給紙モータ 134 読取モータ 135 レジスト排紙モータ 141、142 原稿長さ検知センサ P1、P2 読取位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 北岡 真也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐野 元哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H076 AA04 AA46 AA58 BA17 BA24 BA35 BA36 BA41 BA56 BA57 BA58 BA64 BA68 BB04 3F102 AA03 AB01 BA02 BB02 DA08 EA02 EA03 FA05 FA08 5B047 AA01 BC18 CA08 CA09 CB07 CB12 CB13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟
    持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送さ
    れてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送
    ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて
    突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙の
    スキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給
    送装置において、 前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度より
    も速くして用紙先端を該給送ローラ対のニップ部に突き
    当て撓ませることにより給送用紙のスキューを再度矯正
    し、該搬送ローラ対が該給送ローラ対に用紙を受け渡し
    てから搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度に
    減速して当該用紙を給送するように構成し、 前記搬送ローラ対の線速度の減速を用紙の種別に応じて
    制御して、該用紙の撓み量を調整することを特徴とする
    用紙自動給送装置。
  2. 【請求項2】薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、 該薄紙モードを選択されたときには、自動的に搬送ロー
    ラ対の線速度を減速するタイミングを普通紙用紙を給送
    するときよりも早く設定することを特徴とする請求項1
    に記載の用紙自動給送装置。
  3. 【請求項3】給送する用紙のサイズを検知する手段を有
    して、 予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知した
    ときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタ
    イミングを設定サイズ以上の用紙を給送するときよりも
    遅く設定することを特徴とする請求項1に記載の用紙自
    動給送装置。
  4. 【請求項4】サイズの異なる用紙を給送する混載モード
    を備えて、 該混載モードを選択されたときには、自動的に搬送ロー
    ラ対の線速度を減速するタイミングを単一の用紙を給送
    するときよりも遅く設定することを特徴とする請求項1
    に記載の用紙自動給送装置。
  5. 【請求項5】上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟
    持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送さ
    れてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送
    ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて
    突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙の
    スキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給
    送装置において、 前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度より
    も速くして用紙先端を突き当てることにより該給送ロー
    ラ対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第1の用
    紙給送制御と、給送ローラ対を停止する状態で用紙先端
    を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該
    用紙先端に撓みを形成する第2の用紙給送制御と、のい
    ずれか一方を選択して、給送用紙のスキューを再度矯正
    し処理位置に給送することを特徴とする用紙自動給送装
    置。
  6. 【請求項6】薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、 前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量を、該薄紙モ
    ードを選択されたときには、普通紙用紙を給送するモー
    ドを選択されたときよりも小さく設定することを特徴と
    する請求項5に記載の用紙自動給送装置。
  7. 【請求項7】薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、 該薄紙モードを選択されたときには前記第1の用紙給送
    制御を自動選択する一方、普通紙用紙を給送するモード
    を選択されたときには前記第2の用紙給送制御を自動選
    択して用紙の給送を行うことを特徴とする請求項5に記
    載の用紙自動給送装置。
  8. 【請求項8】給送する用紙のサイズを検知する手段を有
    して、 予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知した
    ときには前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、
    該設定サイズ以上の用紙であることを検知したときには
    前記第1の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行
    うことを特徴とする請求項5に記載の用紙自動給送装
    置。
  9. 【請求項9】サイズの異なる用紙を給送する混載モード
    を備えて、 該混載モードを選択されたときには前記第2の用紙給送
    制御を自動選択する一方、単一の用紙を給送するモード
    を選択されたときには前記第1の用紙給送制御を自動選
    択して用紙の給送を行うことを特徴とする請求項5に記
    載の用紙自動給送装置。
  10. 【請求項10】前記第1または第2の用紙給送制御を、
    操作部からの入力指示により手動選択可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の用紙
    自動給送装置。
  11. 【請求項11】前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当
    量を、操作部から用紙の給送制御に用いる設定を変更し
    て調整可能に構成したことを特徴とする請求項1から1
    0のいずれかに記載の用紙自動給送装置。
  12. 【請求項12】上流より1枚づつ移送されてくる用紙を
    挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送
    されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給
    送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置され
    て突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙
    のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動
    給送装置を搭載し、給送原稿の一面側から原稿画像を該
    給送原稿の移送と並行して読み取る第1の読取手段、お
    よび、給送原稿の他面側から原稿画像を該給送原稿の移
    送と並行して読み取る第2の読取手段とを有する原稿読
    取装置において、 前記給送原稿の片面の原稿画像のみを読み取る片面読取
    のときには搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速
    度よりも速くして原稿先端を突き当てることにより該給
    送ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿
    のスキューを再度矯正する第1の原稿給送制御を選択す
    る一方、給送原稿の両面の原稿画像を読み取る両面読取
    のときには給送ローラ対を停止する状態で原稿先端を突
    き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿
    先端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第2
    の原稿給送制御を選択して、原稿を給送することを特徴
    とする原稿読取装置。
  13. 【請求項13】前記片面読取のときに前記第2の原稿給
    送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成
    したことを特徴とする請求項12に記載の原稿読取装
    置。
  14. 【請求項14】前記両面読取のときに前記第1の原稿給
    送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成
    したことを特徴とする請求項12または13に記載の原
    稿読取装置。
  15. 【請求項15】上記請求項1から11のいずれかに記載
    の用紙自動給送装置または上記請求項12から14のい
    ずれかに記載の原稿読取装置を搭載して、処理位置の給
    送用紙に画像を記録形成することを特徴とする画像形成
    装置。
JP2000313525A 2000-10-13 2000-10-13 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置 Expired - Fee Related JP3964121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313525A JP3964121B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313525A JP3964121B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002120956A true JP2002120956A (ja) 2002-04-23
JP3964121B2 JP3964121B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18792927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000313525A Expired - Fee Related JP3964121B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3964121B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290812A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Ricoh Co Ltd 自動用紙搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
US7463392B2 (en) 2005-04-08 2008-12-09 Canon Kabushiki Kaisha Image reader and image forming apparatus
CN104811569A (zh) * 2014-01-23 2015-07-29 富士施乐株式会社 图像读取装置、复印机和图像形成装置
JP2015170885A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 富士ゼロックス株式会社 画像読取装置および複写機
US11137710B2 (en) 2018-09-28 2021-10-05 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7463392B2 (en) 2005-04-08 2008-12-09 Canon Kabushiki Kaisha Image reader and image forming apparatus
JP2007290812A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Ricoh Co Ltd 自動用紙搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4675817B2 (ja) * 2006-04-24 2011-04-27 株式会社リコー 自動用紙搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
CN104811569A (zh) * 2014-01-23 2015-07-29 富士施乐株式会社 图像读取装置、复印机和图像形成装置
JP2015170885A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 富士ゼロックス株式会社 画像読取装置および複写機
US11137710B2 (en) 2018-09-28 2021-10-05 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3964121B2 (ja) 2007-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5321146B2 (ja) 原稿送り装置及び画像形成装置
US8636275B2 (en) Automatic document feeder and image forming apparatus including the same
JP3889188B2 (ja) 自動原稿搬送装置
US20040140606A1 (en) Original transport apparatus, original transport method and image reading apparatus
US6896257B2 (en) Sheet feeding apparatus
JP2006333528A (ja) 自動原稿搬送装置、及びこれを搭載した画像読取装置、並びに画像形成装置
JP2000356867A (ja) 両面読取装置及び画像形成装置
JP2007030994A (ja) 自動原稿送り装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4397919B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2002120956A (ja) 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置
JP2001160887A (ja) 自動原稿搬送装置、及びこれを搭載した画像読取装置、並びに画像形成装置
JP3875003B2 (ja) 用紙搬送装置
JP2005263396A (ja) 自動原稿給送装置、これを用いた画像形成装置
JP2001013740A (ja) 自動原稿搬送装置
JP4076682B2 (ja) 原稿自動搬送装置
JP2006206247A (ja) 自動原稿搬送装置および画像形成装置
JP2006180488A (ja) 自動原稿搬送装置、及びこれを搭載した画像読取装置、並びに画像形成装置
JP3998520B2 (ja) 原稿給紙装置
JP2006188338A (ja) 自動原稿給紙装置および画像形成装置
JP2003002546A (ja) 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4240692B2 (ja) シート材自動搬送装置
JP4503927B2 (ja) 画像形成装置
JP4712849B2 (ja) 画像形成装置
JP2630435B2 (ja) 給紙装置
JP2003134302A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees