JP2003134302A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003134302A JP2001328999A JP2001328999A JP2003134302A JP 2003134302 A JP2003134302 A JP 2003134302A JP 2001328999 A JP2001328999 A JP 2001328999A JP 2001328999 A JP2001328999 A JP 2001328999A JP 2003134302 A JP2003134302 A JP 2003134302A
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Motoya Sano
元哉 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿先端が排出経路へ進入する際の原稿先端
における衝撃を緩和させるとともに、原稿搬送時の搬送
抵抗を低減させることで異常画像の発生を防止できる画
像読取装置を提供する。 【解決手段】 搬送されてくる原稿1の先端をすくい上
げるためのすくい上げガイド部材22は、すくい上げ面
22aの主走査方向中央付近にふくらみ部22bが1箇
所だけ設けてある。ふくらみ部22bは、原稿1の画像
を読み取る読取位置20の下流部の排出経路上に位置す
る。ふくらみ部22bの頂点と読取ガイド板32間の隙
間は、読取ガイド板32とスリットガラス21の隙間と
同間隔もしくはそれ以上の隙間とし、原稿1が通過する
際に、原稿1の先端がすくい上げ面22aに摺接あるい
は当接する際の抵抗以上の搬送抵抗にならないように設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像記
録処理装置において用いられる画像読取装置に関し、特
にADF等と称される自動原稿処理装置として用いられ
るものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図1
は、被読み取り原稿を位置固定の読み取り装置部に搬送
し、所定の速度で搬送しながら画像読み取りを行う自動
原稿処理装置(以下ADFという。)の基本的な構成、
動作、作用を示すための断面図、図2は、図1の装置の
構成ブロック図、図3は、図1の装置の原稿読取位置の
構成を拡大して示す斜視図である。
【0003】このADFは、被読み取り原稿束をセット
する原稿セット部A、セットされた原稿束から一枚ずつ
原稿1を分離して給送する分離給送部B、給送された原
稿1を一次突き当て整合するとともに整合後の原稿1を
引き出して搬送するレジスト部C、搬送される原稿1を
ターンさせて原稿面を読み取り側(下方)に向けて搬送
するターン部D、原稿1の表面画像をコンタクトガラス
とされるスリットガラス21の下方より読み取りを行わ
せる第一読み取り搬送部E、読み取り後の原稿1の裏面
画像を読みとる第二読み取り搬送部F、表裏の読み取り
が完了した原稿1を機外へ排出する排紙部G、読み取り
完了後の原稿1を積載保持するスタック部H、これら搬
送動作の駆動を行う駆動部(ピックアップモータ101
等)、さらに一連の動作を制御するコントローラ部10
0とから構成されている。
【0004】読み取りを行う原稿束をセットするのは、
可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上で、原稿1
の画像面を上向きの状態でセットする。さらに原稿束の
幅方向(図1の紙面垂直方向)を図示しないサイドガイ
ドによって搬送方向と直行する方向での位置決めを行
う。原稿束のセットは、セットフィラー4、セットセン
サ5により検知され、I/F107(図2に矢印だけで
示す)により本体制御部111に送信される。さらに原
稿テーブル2面に設けられた原稿長さ検知センサ30、
31(反射型センサや、原稿1枚でも検知可能なアクチ
ェーター・タイプのセンサが用いられる)により、原稿
1の搬送方向長さの概略が判定される(少なくとも同一
原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサを配置するこ
とが必要である)。
【0005】可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ1
05により図示の矢印a、b方向に上下動可能となって
おり、原稿束がセットされたことをセットフィラー4、
セットセンサ5により検知すると、底板上昇モータ10
5を正転させて原稿束の最上面がピックアップローラ7
と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。ピ
ックアップローラ7は、ピックアップモータ101によ
りカム機構で図に示す矢印c、d方向に動作するととも
に、可動テーブル3が上昇し、可動テーブル3上の原稿
束の上面により押されて矢印c方向に上がり、テーブル
上昇検知センサ8により上限を検知可能となっている。
【0006】そして、本体操作部108よりプリントキ
ーが押下され、本体制御部111からI/F107を介
してコントローラ部100に原稿給紙信号が送信される
と、ピックアップローラ7は給紙モータ102の正転に
より回転駆動され、原稿テーブル2上の数枚(理想的に
は1枚)の原稿1をピックアップする。回転方向は、最
上位の原稿1を給紙口に搬送する方向である。給紙ベル
ト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に回転駆
動され、リバースローラ10は給紙モータ102の正転
により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とそ
の下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる
構成となっている。
【0007】この構成、動作を詳細に説明すると、リバ
ースローラ10は給紙ベルト9と所定圧で接触し、給紙
ベルト9との直接に接している時、または原稿1枚を介
して接している状態では給紙ベルト9の回転に連れて反
時計方向に連れ回りし、2枚以上の原稿が給紙ベルト9
とリバースローラ10の間に進入した時は、連れ回り力
が図示せぬトルクリミッタのトルクよりも低くなるよう
に設定されており、リバースローラ10は本来の駆動方
向である時計方向に回転し、余分な原稿を原稿テーブル
2側へ押し戻し、重送を防止する。
【0008】給紙ベルト9とリバースローラ10との作
用により1枚に分離された原稿1は、給紙ベルト9によ
ってさらに搬送され、突き当てセンサ11によって先端
が検知され、さらに進んで停止しているプルアウトロー
ラ12に突き当たる。その後、突き当てセンサ11の検
知から所定量定められた距離だけ搬送られ、結果的には
プルアウトローラ12に所定量の撓みをもって押し当て
られた状態で給紙モータ102を停止させることによ
り、給紙ベルト9の駆動が停止する。この時、ピックア
ップモータ101を回転させることでピックアップロー
ラ7を原稿1の上面から退避させ、原稿1を給紙ベルト
9の搬送力のみで送ることにより、原稿1の先端はプル
アウトローラ12の上下ローラ対のニップに進入し、先
端の整合(スキュー補正)が行われる。
【0009】プルアウトローラ12は、このようなスキ
ュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正
された原稿1を中間ローラ14まで搬送するために給紙
モータ102の逆転により駆動される。またこの時(給
紙モータ102逆転時)、プルアウトローラ12と中間
ローラ14が駆動されるが、ピックアップローラ7と給
紙ベルト9は駆動されていない。
【0010】原稿幅センサ13は、図1の紙面奥行き方
向に複数個並べられており、プルアウトローラ12によ
り搬送される原稿1の搬送方向に直行する幅方向のサイ
ズを検知する。また、原稿1の搬送方向の長さは原稿1
の先、後端を突き当てセンサ11で読み取ることにより
モータパルスから原稿の長さを検知する。
【0011】プルアウトローラ12及び中間ローラ14
の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿1が搬
送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を読み取り
搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定し、原稿1を読
取部へ送り込む処理時間の短縮を図っている。
【0012】原稿1の先端が読み取り入口センサ15に
より検出されると、読取入口ローラ16の上下ローラ対
のニップに原稿1の先端が進入する前に、原稿搬送速度
を読取搬送速度と同速にするための減速を開始すると同
時に、読取モータ103を正転駆動し、読取入口ローラ
16、読取ローラ19、読取出口ローラ23、CIS出
口ローラ27を駆動する。
【0013】原稿1の先端をレジストセンサ17にて検
知すると、所定の搬送距離を掛けて減速し、読取位置2
0の手前で一時停止すると共に本体制御部111にI/
F107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて
本体制御部111より読取開始信号を受信すると、レジ
スト停止していた原稿1は読取位置に原稿1の先端が到
達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速さ
れて搬送される。読取モータのパルスカウントにより検
出された原稿1の先端が読取位置20に到達するタイミ
ングで、本体制御部111に対して原稿1の第1面の副
走査方向有効画像領域を示すゲート信号が第1読取部を
原稿1の後端が抜けるまで送信される。
【0014】片面原稿読み取りの場合には、読取搬送部
Eを通過した原稿1はすくい上げガイド部材22により
原稿1の搬送方向を斜め上方に変更させ、第二読み取り
搬送部Fを経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙セ
ンサ24により原稿1の先端を検知すると、排紙モータ
104を正転駆動して排紙ローラ28を回転させる。ま
た、排紙センサ24による原稿1の先端検知からの排紙
モータ104のパルスカウントにより、原稿1の後端が
排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前
に排紙モータ104の駆動速度を減速させて、排紙トレ
イ29上に排出される原稿1が飛び出さないように制御
する。
【0015】両面原稿読み取りの場合には、排紙センサ
24にて原稿1の先端を検知してから読取モータ103
のパルスカウントにより第2読取部25に原稿1の先端
が到達するタイミングで第2読取部25に対してコント
ローラ部100から副走査方向の有効画像領域を示すゲ
ート信号が読取部を原稿1の後端が抜けるまで送信され
る。第2読取ローラ26は第2読取部25における原稿
1の浮きを抑えると同時に、第2読取部25におけるシ
ェーディングデータを取得するための基準白部を兼ね
る。
【0016】なお図中6は可動原稿テーブル3のホーム
ポジションセンサ、18は搬送入口ガイド板、32は読
取ガイド板である。
【0017】ところで、上述のような屈曲形状の原稿搬
送経路を有する装置では、原稿1をスリットガラス21
上で読取った後、読取搬送部Eと第二読み取り搬送部F
との間の排出経路に配されたすくい上げガイド部材22
により原稿をすくい上げるが、すくい上げガイド部材2
2のすくい上げ面22aに原稿1の先端が当接した際
に、その衝撃、換言すれば搬送方向(図3中に矢印Tで
示す)と対向方向に生じる搬送抵抗(図3中に矢印Rで
示す)により、形成される画像に異常画像(部分伸び)
が発生することがあった。
【0018】特許2843492号号公報に開示されて
いる技術では、ADFの読取位置と排紙口の間に山形の
形状部を設け、読取部ガイド板とコンタクトガラスの隙
間よりも狭くすることで原稿の振動を防ぎ、搬送方向下
流のローラへの進入時に上流側のローラからの離脱時の
ジターを低減するようにしているが、原稿搬送時の抵抗
が増えてしまうので、上述の問題を解決するには至って
いない。
【0019】本発明は、上記従来の問題点にかんがみ、
原稿先端が排出経路へ進入する際の原稿先端における衝
撃を緩和させるとともに、原稿搬送時の搬送抵抗を低減
させることで異常画像の発生を防止できる画像読取装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
画像読取装置は、上記目的を達成するために、原稿束か
ら原稿を1枚毎に分離する分離部と、分離された原稿を
読取部へ搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送さ
れて来る原稿の原稿面画像を読み取る位置固定のCCD
等の画像読取手段と、該画像読取手段による原稿画像の
読取位置上に配置されたコンタクトガラスと、該コンタ
クトガラスと所定の隙間を置いて対向配置した白色のガ
イド手段と、上記搬送手段を駆動する駆動手段とを備え
る画像読取装置において、上記原稿の読取位置の原稿搬
送方向下流に、上記搬送されてくる原稿を搬送方向先端
側からすくい上げるガイド部材を備え、該ガイド部材
が、上記搬送されてくる原稿の通過範囲の一部にふくら
み部を有し、該ふくらみ部の頂点と上記ガイド手段との
隙間を、該ガイド手段と上記コンタクトガラスの隙間と
同等以上としてなることを特徴とする。
【0021】同請求項2に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1の画像読取装置において、上記す
くい上げ部材が原稿の搬送方向先端側をすくい上げる傾
斜面を有し、上記ふくらみ部が該傾斜面に設けてあるこ
とを特徴とする。
【0022】同請求項3に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1または2の画像読取装置におい
て、上記ふくらみ部を上記コンタクトガラスにおける原
稿画像の主走査方向中央で上記ガイド部材に設けてある
ことを特徴とする。
【0023】同請求項4に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1または2の画像読取装置におい
て、上記ふくらみ部を上記コンタクトガラスにおける原
稿画像の主走査方向で所定間隔を置いて上記ガイド部材
に複数設けてあることを特徴とする。
【0024】同請求項5に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1ないし4のいずれかの画像読取装
置において、上記ふくらみ部がフィルム材等の可撓性の
材質からなることを特徴とする。
【0025】同請求項6に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1ないし5のいずれかの画像読取装
置において、上記ふくらみ部の頂点を、上記ガイド板の
端部と原稿搬送方向で上記ガイド部材の下流側に位置す
る原稿搬送用のローラ対のニップ部との線上に設けてあ
ることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図示は省略するが、本実施形態も図1に示す装置と
同様に、被読み取り原稿を位置固定の読み取り装置部に
搬送し、所定の速度で搬送しながら画像読み取りを行う
ADFと称される装置に関するもので、基本的な構成、
動作は全く同様のものである。
【0027】図4は本発明の第一実施形態を示す断面図
(A)と斜視図(B)である。本実施形態はすくい上げ
ガイド部材22のすくい上げ面22aの主走査方向中央
付近にふくらみ部22bが1箇所だけ設けられている。
ふくらみ部22bは、もちろん原稿1の画像を読み取る
読取位置20の下流部の排出経路上に位置する。またふ
くらみ部22bの頂点と読取ガイド板32間の隙間は、
読取ガイド板32とスリットガラス21の隙間と同間隔
もしくはそれ以上の隙間とされており、原稿1が通過す
る際に、原稿1の先端がすくい上げ面22aに摺接ある
いは当接する際の抵抗以上の搬送抵抗にならないように
設定されている。
【0028】このふくらみ部22bは、読取位置20よ
りも原稿搬送方向下流側の排出経路に設けられていれば
よく、自動原稿給紙装置、画像形成装置、読取ユニッ
ト、その他のユニットのいずれに設けられていても構わ
ない。図5に自動原稿給紙装置の排出ガイド板33に設
けた変形例を示す。
【0029】また図4の実施形態では、ふくらみ部22
bがすくい上げ部材22の主走査方向中央付近に1箇所
だけに設けられているが、主走査方向で間隔をおいて複
数箇所に設けても良い。いずれにしても、ふくらみ部2
2bとの当接あるいは摺接に起因して搬送される原稿に
係る抵抗力が均等に掛かるようにすることが好ましい。
ただし、これらのふくらみ部22bの幅がすくい上げ面
22aのふくらんでいない部分に対して多過ぎると、原
稿1の先端進入時のショック緩和効果が薄れてしまう。
例えば、ふくらみ部22bがすくい上げガイド部22の
主走査方向全体に設けられている場合は、原稿1の先端
がふくらみ部22bに当たる時の抵抗が増えるため、進
入時のショックジターが大きくなる。
【0030】また、ふくらみ部22bのふくらみ形状
は、できるだけ傾斜が緩い方が原稿1の進入時の衝撃緩
和には好ましい。また少なくともふくらみ部22bをな
す部分あるいは部材の材質は、原稿1の搬送時に原稿1
に負荷が掛かりにくい、摩擦係数の小さい材質であるこ
とが好ましい。もちろん、ふくらみ部22bをすくい上
げ部材22と一体に形成すればコストが上昇することも
ない。
【0031】ところで、通常シートスルータイプのAD
Fにおける線速は、上流側の読取入口ローラ16の線速
が下流側の読取出口ローラ23の線速より小さくなるよ
うに設定されているため、初期の弛み(図6(B)実線
部分参照)は原稿1が読取出口ローラ23による搬送中
に徐々に解消されていくが(図6(B)の点線部分参
照)、搬送長さの短い原稿では弛みが解消されないまま
原稿後端が読取入口ローラ16、読取ローラ19を抜け
てしまう。原稿1に弛みが残ったまま原稿1の後端が上
流側の読取ローラ19を抜けた場合、弛みを解消する
(読取出口ローラ23により原稿1が引っ張られる)ま
で原稿1が読取位置20上で滞留し、読取画像に支障を
きたす(画像の部分伸びが発生する)。そこで、ふくら
み部22bの頂点を読取ガイド板32の原稿搬送方向下
流側端部と、その下流側に設けられたローラ対である読
取出口ローラ23のニップ部を結ぶ直線上に設けるとと
もに、ふくらみ部22bと読取出口ローラ23のニップ
部を近づけ、原稿1の先端が読取出口ローラ23のニッ
プ部へ進入する時に、原稿1が読取ガイド板32と読取
出口ローラ23の間で弛まなくなるか、あるいは原稿1
の弛みが小さくなるように設定することができる(図6
(A)参照)。
【0032】なお、ふくらみ部22bの頂点形状は、原
稿1の搬送に影響がなければ、角張っていても弛みに対
する効果は変わらないが、原稿1が角部にこすれること
による紙粉の発生が懸念されるため、曲面形状とするこ
とが好ましい。
【0033】次に本発明の第2実施形態を図7を参照し
て説明する。前述したように、原稿1の先端がすくいあ
げ部材22へ進入する時には、ふくらみ部22bの角度
は緩い方が好ましいが、ふくらみ部22bの頂点を読取
ガイド板32の原稿搬送方向下流側端部と下流側の読取
出口ローラ23のニップを結ぶ直線上に設ける場合に
は、ふくらみ部22bの角度を急な形状にせざるを得な
い場合がある(図7(B)参照)。そのような場合に
は、進入時の衝撃を緩和するために、ふくらみ部22b
の材質をフィルム材等の可撓部材とすることで、図7
(A)に示すように、原稿先端進入時と後端抜け時の双
方に対する効果改善の幅を広げることが可能となる。も
ちろんこの実施形態では、ベース部材であるすくいあげ
部材22とふくらみ部22bとは別体で形成する。
【0034】この実施形態では、フィルム部材からなる
ふくらみ部22bと読取ガイド板32の間に、フィルム
部材が逃げる(移動する)空間が必要となるが、フィル
ム部材の取り付け位置は、上記の逃げが可能な構造にで
きれば、原稿搬送方向の上流、下流のどちらか一方また
は両方でも良い。その際の取り付けは、接着材による接
着、溝を設けて差込み、ネジ留め等、特に制約はない。
もちろん、ふくらみ部22bの頂点を読取ガイド板32
と読取出口ローラ23のニップ部を結ぶ直線上に設ける
場合でも、ふくらみ部22bの角度を小さくできる場合
は、既述の実施形態のようにすくいあげ部材22と一体
に形成しても問題はない。
【0035】図8に、フィルム部材からなるふくらみ部
22bのすくいあげ部材22への取り付け形態を複数示
す。図8(A)は、すくい上げ部材22の原稿搬送方向
上流側の起立する側面にフィルム材の一端を接着し、他
端側(原稿搬送方向下流側)は接着せずに、フィルム材
の弾性力により図示のような空中位置で静止しているよ
うにしたものである。
【0036】図8(B)は、原稿搬送方向上流側ではフ
ィルム材をすくい上げ部材22の原稿搬送方向上流側の
下端面に這い回し、すくい上げ部材22とスリットガラ
ス21で挟み込む(図示を省略)ようにし、フィルム材
の他端側はすくい上げガイド22の原稿搬送方向下流側
の起立する側面に接着している。
【0037】図8(C)は、すくい上げ部材22の原稿
搬送方向上流側の起立する側面にフィルム材の一端を接
着し、フィルム材の他方側をすくい上げガイド22の原
稿搬送方向下流側の起立する側面に接着している。
【0038】図8(D)は、原稿搬送方向上流側ではフ
ィルム材をすくい上げ部材22の原稿搬送方向上流側の
下端面に這い回し、すくい上げ部材22とスリットガラ
ス21で挟み込む(図示を省略)ようにし、フィルム材
の他端側は自動原稿給紙装置の排出ガイド板33で挟み
込む(図示を省略)ようにしている。
【0039】いずれにしても、フィルム材からなるふく
らみ部22aとすくい上げ部材22の間には所定の空間
が設けられ、原稿1の先端がふくらみ部22bに到達す
ると、原稿1の先端の押圧力により、ふくらみ部22b
はすくい上げ部材22の傾斜面22a側に移動するが、
原稿1の通過後、フィルム材の弾性力によりふくらみ部
22bは元の位置(通常状態)に戻る。またフィルム材
の頂点は既述のように読取ガイド板32と読取出口ロー
ラ23のニップ部を結んだ線上に位置(原稿が搬送され
ていない通常状態)してもよいし、すくい上げ部材22
の主走査方向中央に1つ設けるか所定間隔をおいて複数
配置しても構わない。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る画像読取装置は、以上説明
してきたように、原稿排出経路に搬送されてくる原稿を
搬送方向先端側からすくい上げるために設けるガイド部
材に、搬送抵抗を減少させるためのふくらみ部を、ガイ
ド部材の全体ではなく一部に設け、原稿当接時の衝撃を
緩和し、ふくらみ部の頂点と対向するガイド手段間の隙
間を原稿画像の読取位置におけるガイド手段とコンタク
トガラスの間の隙間以上とすることで、原稿のすくいあ
げ時の搬送抵抗を低減させるようにしたので、これらに
より原稿先端が排出経路に進入した時の衝撃や搬送抵抗
に起因する異常画像の発生を防止することが可能になる
という効果がある。
【0041】また本発明の請求項2ないし4に係る画像
読取装置は、以上説明してきたように、原稿とふくらみ
部との当接あるいは摺接に起因して搬送される原稿に係
る抵抗力が均等に掛かり、上記請求項1と共通する搬送
抵抗の低減効果がより一層発揮されるようになるという
効果がある。
【0042】また請求項5に係る画像読取装置は、以上
説明してきたように、ふくらみ部をフィルム材等の可撓
性の材質から構成したので、ふくらみ部への原稿先端進
入時とふくらみ部からの原稿後端抜け時の双方におい
て、上記請求項1ないし4と共通する搬送抵抗の低減効
果がより一層発揮されるようになるという効果がある。
【0043】さらに請求項6に係る画像読取装置は、以
上説明してきたように、ふくらみ部の頂点をガイド板の
端部と原稿搬送方向でガイド部材の下流側に位置する原
稿搬送用のローラ対のニップ部との線上に設ける構成と
したので、上記共通の効果に加え、ガイド手段と下流側
の原稿搬送用のローラ対の間にある原稿の弛みを小さく
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動原稿処理装置の基本的な構成、動
作、作用を示すための断面図である。
【図2】図1の装置の構成ブロック図である。
【図3】図1の装置の原稿読取位置の構成を拡大して示
す斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態を示す断面図(A)と斜
視図(B)である。
【図5】本発明の第一実施形態の変形例を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第一実施形態における原稿の弛み発生
について示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図8】図7の実施形態でフィルム部材からなるふくら
み部のすくいあげ部材への取り付け形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
A 原稿セット部 B 分離給送部 C レジスト部 D ターン部 E 第一読み取り搬送部 F 第二読み取り搬送部 G 排紙部 H スタック部 1 原稿 2 原稿テーブル 3 可動原稿テーブル 4 セットフィラー 5 セットセンサ 6 ホームポジションセンサ 7 ピックアップローラ 8 テーブル上昇検知センサ 9 給紙ベルト 10 リバースローラ 11 突き当てセンサ 12 プルアウトローラ 13 原稿幅センサ 14 中間ローラ 15 読取入口センサ 16 読取入口ローラ 17 レジストセンサ 18 搬送入口ガイド板 19 読取ローラ 20 読取位置 21 スリットガラス 22 すくい上げガイド部材 22a すくい上げ面 22b ふくらみ部 23 読取出口ローラ 24 排紙センサ 25 第2読取部 26 第2読取ローラ 27 CIS出口ローラ 28 排紙ローラ 29 排紙トレイ 30、31 原稿長さ検知センサ 32 読取ガイド板 100 コントローラ部 101 ピックアップモータ 102 給紙モータ 103 読取モータ 104 排紙モータ 105 底板上昇モータ 107 I/F 108 本体操作部 111 本体制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岡 真也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐野 元哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H076 AA04 AA58 BA15 BA24 BA47 BA48 3F101 FA01 FA02 FB17 FC01 FC07 FC11 LA01 LB02 5B047 AA01 BA01 BB02 BC14 BC18 5C062 AA05 AB02 AB29 AD06 5C072 AA01 BA17 EA04 NA01 WA02 XA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿束から原稿を1枚毎に分離する分離
    部と、分離された原稿を読取部へ搬送する搬送手段と、
    該搬送手段により搬送されて来る原稿の原稿面画像を読
    み取る位置固定のCCD等の画像読取手段と、該画像読
    取手段による原稿画像の読取位置上に配置されたコンタ
    クトガラスと、該コンタクトガラスと所定の隙間を置い
    て対向配置した白色のガイド手段と、上記搬送手段を駆
    動する駆動手段とを備える画像読取装置において、上記
    原稿の読取位置の原稿搬送方向下流に、上記搬送されて
    くる原稿を搬送方向先端側からすくい上げるガイド部材
    を備え、該ガイド部材が、上記搬送されてくる原稿の通
    過範囲の一部にふくらみ部を有し、該ふくらみ部の頂点
    と上記ガイド手段との隙間を、該ガイド手段と上記コン
    タクトガラスの隙間と同等以上としてなることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像読取装置において、上記
    すくい上げ部材が原稿の搬送方向先端側をすくい上げる
    傾斜面を有し、上記ふくらみ部が該傾斜面に設けてある
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の画像読取装置におい
    て、上記ふくらみ部を上記コンタクトガラスにおける原
    稿画像の主走査方向中央で上記ガイド部材に設けてある
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の画像読取装置におい
    て、上記ふくらみ部を上記コンタクトガラスにおける原
    稿画像の主走査方向で所定間隔を置いて上記ガイド部材
    に複数設けてあることを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの画像読取
    装置において、上記ふくらみ部がフィルム材等の可撓性
    の材質からなることを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの画像読取
    装置において、上記ふくらみ部の頂点を、上記ガイド板
    の端部と原稿搬送方向で上記ガイド部材の下流側に位置
    する原稿搬送用のローラ対のニップ部との線上に設けて
    あることを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005096951A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Murata Mach Ltd 画像読取装置
JP2007051005A (ja) * 2005-07-19 2007-03-01 Ricoh Co Ltd 自動原稿給紙装置及び画像形成装置
US7715062B2 (en) 2004-01-05 2010-05-11 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus and recording apparatus including image reading apparatus
CN103879802A (zh) * 2012-12-20 2014-06-25 株式会社Pfu 原稿输送装置

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