JP2005096951A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送路の最下流部に固定式の読取手段が配置されてなる画像読取装置において、読取手段の位置ずれが生じて画像読取精度が劣化すること、原稿の排出時に落下不良が生じること、の少なくとも1つを解決する手段の提供を目的とする。
【解決手段】 本画像読取装置1は、給紙トレイ11から斜め下方へ傾斜して最下位置Bに至り、最下位置Bから斜め上方へ傾斜する搬送路9と、搬送路9の最下流部9bに設けられた水平部40と、水平部40に配置され、原稿Pの一方の面を読み取る固定式の第2読取手段10と、第2読取手段10の対向位置Yに配置されたプラテンローラ17と、第2読取手段10をプラテンローラ17に圧接する付勢手段25と、排出ローラ18のローラ本体18bの周面35よりローラ軸18a側の位置を頂部36として下ガイド部材24の下端壁27から排紙トレイ11側へ突出する落下補助リブ21とを具備するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送路の最下流部が斜め上方へ傾斜して形成され、この最下流部に固定式の読取手段が配置されてなる画像読取装置に関するものである。
コピー機、ファックス機、スキャナ等では、原稿の表裏両面の読み取りを行う画像読取装置を具備するものがある。図6は、従来の画像読取装置の一例を示す概略縦断面図である(特許文献1参照)。図に示すように、画像読取装置50は、オートドキュメントフィーダー(以下、「ADF」という)51と、フラットベッドスキャナ(以下、「FBS」という)52とを具備してなるものであり、給紙トレイ53上にセットされた原稿Pは、ピックアップローラ54によって搬送路55へと取り込まれ、搬送路55に沿って適宜配置された搬送ローラ56によって下流へと搬送され、搬送路55の最下流端55aに配置されて回転駆動される排出ローラ57、及びこの排出ローラ57に当接するように設けられたプレスローラ58によって排出口59から排紙トレイ60へと排出されるものとなっている。この画像読取装置50においては、FBS52の原稿載置面であるプラテンガラス61の下方に設けられた第1読取手段62により搬送路55を搬送される原稿Pの一方の面が読み取られた後、第2読取手段63により原稿Pの他方の面が読み取られることで原稿Pの両面読み取りが可能となっている。
この画像読取装置50では、図に示すように、搬送路55は、給紙トレイ53から斜め下方へ傾斜して最下位置Bに至り、この最下位置Bから斜め上方へ傾斜することで略U字形状に湾曲して形成されており、最下位置Bに第1読取手段62が配置され、その下流側、すなわち、斜め上方へ傾斜する部分に第2読取手段63が配置されている。このように、最下位置Bから排出口59までの間を斜め上方へ傾斜させ、原稿Pを排出口59から斜め上方へ向って排出させることにより、原稿Pが完全に排出される前に原稿Pの先端部が排紙トレイ60に接触して原稿Pが停滞してしまう問題が生じることを防止している。
図7は、図6における第2読取手段63の近傍を拡大した図である。第2読取手段63は、所謂密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)であり、図に詳細は示していないが、読取領域64に密着された原稿Pに対して光源から光を照射し、その反射光を収束性ファイバで光導電素子上に収束して読み取る固定式の読取手段である。この第2読取手段63は、図に示すように、搬送路55の傾斜角と略等しい角度で配置されており、その上面63aには、搬送路55を形成する上ガイド部材65に図示しない一端が固定されたスプリング66の他端66aが取り付けられている。これにより、第2読取手段63は、スプリング66によって搬送路55と略直交する方向に付勢されて、その読取領域64が、搬送路55を挟んで対向位置Yに配置されたプラテンローラ67に圧接されており、搬送路55を搬送される原稿Pは、プラテンローラ67に案内されて、その読取面が読取領域64と密着するものとなっている。
一方、図8は従来の他の形態の画像読取装置70の原稿排出部71を示す図である(特許文献2参照)。画像読取装置70は、プレスローラ72を当接させて設けられた排出ローラ73と、この排出ローラ73の直下に設けられ、搬送路74を搬送される原稿Pの向きを水平方向へと変える水平ガイド75と、排出ローラ73の両端面73aに取り付けられたパドルリング76を具備してなるものである。パドルリング76には、発泡ウレタン等の可撓性に富む材質からなる複数のパドル77が突設されており、このパドル77が原稿Pと連続的に接触することにより、原稿Pに対して、水平方向への押し出し力を付与するものとなっている。これにより、搬送路74を斜め下方に向って搬送されてきた原稿Pの向きを原稿排出部71で水平方向に変えた場合でも、原稿Pの後端部78は、水平ガイド75近傍で停滞することなく排紙トレイ79へと排出されるものとなっている。
特開2003−134302号公報 実開平4−127750号公報
しかし、従来の画像読取装置50では、図7に示すように、第2読取手段63には、スプリング66による付勢力F1と、重力による力F2が作用するが、スプリング66による付勢力F1が第2読取手段63に対して略直交する方向に作用するのに対して、重力による力F2は鉛直方向に作用し、第2読取手段63に対して略平行な方向への分力が生じるために、第2読取手段63がプラテンローラ67の周面67aに沿って位置ずれを起こし、画像読取精度が劣化する場合がある。特に、大きいサイズの原稿Pでも読み取り可能とするために、第2読取手段63の長手寸法を長尺とした場合、第2読取手段63自体の重量が増加し、重力による力F2が大きくなるので、第2読取手段63は位置ずれを起こしやすくなる。この問題を防止するためには、複雑な機構を設ける必要があり、画像読取装置50の大型化、コストアップにつながるという問題がある。
この第2読取手段63の位置ずれの問題を、画像読取装置50の大型化及びコストアップを伴うことなく解決する手段としては、搬送路55の最下流部を略水平となるように形成し、この水平な箇所に、第2読取手段63を、スプリング66によりプラテンローラ67に圧接されるようにして設ける、という方法がある。この場合、第2読取手段63に対して作用する、スプリング66による付勢力F1、及び重力による力F2は、そのいずれもが第2読取手段63に対して直交する方向に作用し、第2読取手段63に対する平行方向への分力が生じないので、第2読取手段63が位置ずれを起こすことを防止することができる。
しかし、搬送路55の最下流部を略水平となるように形成した場合、原稿Pが排出口59から排出される際に、原稿Pの落下不良の問題が生じる。すなわち、搬送路55の最下流部を略水平に形成し、原稿Pを水平方向へ向って排出させた場合、図5に示すように、排出された原稿Pの後端部26が、排出ローラ18の周面18aに沿って下方へと落下し、排出ローラ18が取り付けられた下ガイド部材24の下端壁27の上隅部28に引っ掛かることにより、原稿Pが排紙トレイ11上に落下せずに停滞する、という問題がある。
また、従来の他の画像読取装置70では、排出ローラ73とは別にパドルリング76を用意する必要があり、しかも、発泡ウレタン等からなるパドル77の経時的な摩耗に伴い、パドルリング76を交換する必要もあるために、コストが高くなるという問題がある。また、パドル77と原稿Pとの接触時にパチパチと騒音が発生するという問題もある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、搬送路の最下流部に固定式の読取手段が配置されてなる画像読取装置において、読取手段の位置ずれが生じて画像読取精度が劣化すること、原稿の排出時に落下不良が生じること、の少なくとも1つを解決する手段の提供を目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、給紙トレイから斜め下方へ傾斜して最下位置に至り、該最下位置から斜め上方へ傾斜する搬送路と、該搬送路の最下位置に配置され、前記搬送路を搬送される原稿の表面又は裏面の一方の面を読み取る第1読取手段と、該第1読取手段の下流側に配置され、原稿の他方の面に密着して該他方の面を読み取る第2読取手段と、該第2読取手段の搬送路を挟んで対向位置に配置されたプラテンローラと、前記第2読取手段を前記プラテンローラに圧接する付勢手段と、を具備してなる画像読取装置において、前記搬送路の最下流部に、搬送路が水平に形成されてなる水平部が設けられ、該水平部に、前記第2読取手段が、前記付勢手段により前記プラテンローラに圧接されて設けられたものである。
請求項2の発明は、前記搬送路の最下流端に配置され、ローラ軸及び該ローラ軸の軸方向に所定間隔で設けられた複数のローラ本体を備える排出ローラと、前記水平部を排紙トレイに対して所定の高さに形成し、その下流端に前記排出ローラのローラ本体を収装するための凹欠部が夫々形成された下ガイド部材と、前記各凹欠部の少なくともローラ軸方向片側に設けられ、前記ローラ本体の周面よりローラ軸側の位置を頂部として前記下ガイド部材の下端壁から排紙トレイ側へ突出する落下補助リブと、を具備するものである。
請求項3の発明は、前記下ガイド部材の各凹欠部間の下端壁上隅部が面取りされたものである。
本発明に係る画像読取装置によれば、搬送路の最下流部に、搬送路が水平に形成されてなる水平部が設けられ、この水平部に、第2読取手段が付勢手段によりプラテンローラに圧接されて設けられたので、第2読取手段に対して作用する力であるスプリングによる付勢力と、重力による力が、共に第2読取手段に対して略直交する方向に作用するために、第2読取手段がプラテンローラの周面に沿って位置ずれを起こして、画像読取精度が劣化するのを、安価なコストで容易に防止することができる。
また、本発明に係る画像読取装置によれば、搬送路の最下流端に配置され、ローラ軸及び該ローラ軸の軸方向に所定間隔で設けられた複数のローラ本体を備える排出ローラと、水平部を排紙トレイに対して所定の高さに形成し、その下流端に排出ローラのローラ本体を収装するための凹欠部が夫々形成された下ガイド部材と、各凹欠部の少なくともローラ軸方向片側に設けられ、ローラ本体の周面よりローラ軸側の位置を頂部として下ガイド部材の下端壁から排紙トレイ側へ突出する落下補助リブとを具備することにより、排出された原稿の後端部は、下ガイド部材の下端壁の上隅部に引っ掛かることなく、落下補助リブに案内されて排紙トレイ上へとスムーズに落下し、原稿の落下不良の発生を防止することができる。
また、本発明によれば、落下補助リブの頂部が、排出ローラのローラ本体の周面よりローラ軸側に位置しているので、排出された原稿の後端部が、落下補助リブの頂部に引っ掛かって原稿の落下不良が発生することを防止することができる。
また、本発明によれば、排出ローラの両端面にパドルリングを取り付けて、原稿に対して水平方向への押し出し力を付与する場合と比較して、コスト削減及び騒音の低減を図ることができる。
また、本発明によれば、下ガイド部材の各凹欠部間の下端壁上隅部が面取りされているので、排出された原稿の後端部が下端壁上隅部に引っ掛かって、原稿の落下不良が発生するのを防止することができる。
搬送路の最下流部が斜め上方へ傾斜して形成され、この最下流部に固定式の読取手段が配置されてなる画像読取装置において、読取手段に位置ずれが生じて画像読取精度が劣化するのを防止するという目的を、最小の部品点数で、且つ安価なコストで実現した。
以下、本発明の実施例に係る画像読取装置1について図面に基づいて説明する。本画像読取装置1は、本体フレーム2に設けられたFBS3と、原稿押圧板4に設けられたADF5とから構成されており、図1は、画像読取装置1の本体フレーム2及び原稿押圧板4の構成を示す概略縦断面図である。FBS3は、図に詳細は示さないが、厚みのある原稿P等を読み取る場合に用いられるものであり、本体フレーム2のプラテンガラス6上に載置された原稿Pの表面の画像が、第1読取手段7により読み取られるものとなっている。一方、ADF5は、シート状の原稿Pを読み取る場合に用いられるものであり、給紙トレイ8にセットされた原稿Pが最上紙Ptから1枚ずつ分離されて搬送路9へと送られ、この原稿Pの表面の画像が第1読取手段7により読み取られ、裏面の画像が第2読取手段10に読み取られ、排紙トレイ11へと排出される構成となっている。
本画像読取装置1は、読み取るべき原稿Pの束が載置される給紙トレイ8と、この原稿Pの束から最上紙Ptを取り出して搬送路9へ供給するピックアップローラ12、セパレートローラ13、及びリタードローラ14と、供給された原稿Pを下方へ反転させながら下流へと案内する搬送路9と、この搬送路9に適宜配置されて原稿Pを搬送する搬送ローラ15と、搬送路9の最下位置Bに配置された第1読取手段7と、第1読取手段7の下流側に配置された第2読取手段10と、第2読取手段10直下に配置された読取ガラス16に回転自在に圧接されたプラテンローラ17と、搬送路9の最下流端9aに配置された排出ローラ18と、この排出ローラ18に圧接されたプレスローラ19と、排出口20から排出された原稿Pを受ける排紙トレイ11と、排出口20から排出された原稿Pを排紙トレイ11へと案内する落下補助リブ21とを具備してなるものである。尚、給紙トレイ8上にセットされた原稿Pの束から最上紙Ptを分離させる手段としては、図に詳細は示さないが、本実施例のリタードローラ14に代えて分離パッドを配置し、この分離パッドと原稿Pとの間に生じる摩擦力を利用して最上紙Ptを分離させる構成とすることも可能である。
搬送路9は、図1に示すように、給紙トレイ8から斜め下方へ傾斜して最下位置Bに至り、この最下位置Bから斜め上方へ傾斜することで略U字形状に湾曲して形成された搬送経路であり、一対のガイド部材22が、互いに向かい合うようにして所定の間隔をおいて配置されることにより形成されている。また、搬送路9の最下流部9bには、第2読取手段10、読取ガラス16、及びプレスローラ19等が取り付けられてなる上ガイド部材23と、プラテンローラ17、排出ローラ18等が取り付けられてなる下ガイド部材24とが配設されており、上ガイド部材23の底面23aと、下ガイド部材24の上面24aによって搬送路9が形成されている。これにより、搬送路9の最下流部9bには、搬送路9が略水平に形成されてなる水平部40が設けられている。また、図に示すように、水平部40は、排紙トレイ11に対して所定の高さに形成されている。これにより、排出口20から排出された原稿Pは、排出ローラ18とプレスローラ19から押し出し力を付与されて略水平方向へと排出され、排紙トレイ11へと落下するものとなっている。
この水平部40を設けたのは、第2読取手段10に位置ずれが生じて画像読取精度が劣化するのを防止するためである。より詳細に説明するに、1回の通紙で原稿Pの表裏両面を読み取る画像読取装置においては、原稿Pの表面と裏面との読取画質を均一とすることが重要である。しかし、従来例に係る画像読取装置50では、前述のように、第2読取手段63が、平行方向への分力の影響で位置ずれを起こして画像読取精度が劣化することにより、原稿Pの表面と裏面とで読取画質にばらつきが生じることとなる。一方、図2は、図1における第2読取手段10の近傍を拡大した図である。図に示すように、本画像読取装置1では、搬送路9の最下流部9bに水平部40が設けられ、この水平部40に、第2読取手段10が略水平となるように配置され、その鉛直下方にプラテンローラ17が配置されている。また、第2読取手段10の上面10aには、前記上ガイド部材23に図示しない一端が固定されたスプリング(付勢手段)25の他端25aが取り付けられており、第2読取手段10は、スプリング25によって搬送路9と略直交する方向に付勢され、読取ガラス16が、搬送路9を挟んで対向位置Yに配置されたプラテンローラ17に圧接されている。これにより、搬送路9を搬送される原稿Pは、プラテンローラ17に案内されて、その読取面が読取ガラス16と密着するものとなっている。この時、図に示すように、第2読取手段10には、スプリング25による付勢力F1と、重力による力F2が作用するが、そのいずれもが、第2読取手段10に対して略直交する方向に作用する。従って、第2読取手段10は、プラテンローラ17の周面17aに沿って位置ずれを起こさず、第2読取手段10の画像読取精度が劣化することがないので、原稿Pの表面と裏面とで読取画質が均一に保たれるものとなっている。
しかし、水平部40を設けた場合、原稿Pが排出口20から排出される際に、原稿Pの落下不良の問題が生じる。図5は、原稿Pの落下不良について説明するための図であり、前記落下補助リブ21のない状態を示している。尚、図において、画像読取装置1と同じ構成については同じ符号を付している。排出口20から排出された原稿Pがどのように落下するかは、搬送路9の最下流部9bの傾斜角、原稿Pの搬送スピード、及び排出口20の排紙トレイ11からの高さ等により決定されるが、搬送路9の最下流部9bに水平部40が設けられ、原稿Pが排出口20から略水平方向に排出されるものでは、図に示すように、排出された原稿Pの後端部26が、排出ローラ18の周面18aに沿って下方へと落下し、排出ローラ18が取り付けられた下ガイド部材24の下端壁27の上隅部28に引っ掛かる場合がある。
また、原稿Pは、排出口20から略水平方向に排出されるので、原稿Pが排出口20から完全に排出される前に、原稿Pの先端部29が排紙トレイ11の傾斜部30に擦れ、その際に生じる静電気により原稿Pの先端部29は傾斜部30に付着しやすくなっている。これにより、排出された原稿Pは、図に示すように、その後端部26が下端壁27の上隅部28に引っ掛かった状態で停滞する場合がある。
更に、停滞した原稿Pが排紙トレイ11上に積み重なるにつれ、後続の原稿Pは、その先端部29が積み重なった原稿Pに擦れることで先行の原稿Pより更に手前で停滞していく。その結果、図5に示すように、停滞した原稿Pの後端部26がめくれあがり、このめくれあがった原稿Pの後端部26と、排出ローラ18の周面18aとの間に、後続の原稿Pがもぐり込むことによって先行する原稿Pを追い越し、排出される原稿Pの順番が変わってしまうという問題が生じる。
第1読取手段7は、図1に示すように、本体フレーム2上のプラテンガラス6を通して、搬送路9を搬送される原稿Pに光を照射する光源31と、原稿Pからの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー32と、該反射光を収束させるレンズ33と、収束光を電気信号に変換する電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」という。)34とを備えてなる所謂CCDイメージセンサであり、搬送路9の下方において水平方向に移動可能に配設された移動式の画像読取手段である。
即ち、第1読取手段7は、FBS3及びADF5双方の読取手段として用いられるものであり、FBS3により原稿を読み取る際には、プラテンガラス6の下方で水平方向に移動して原稿Pを読み取り、ADF5により原稿Pを読み取る際には読取位置Xへ移動するものとなっている。このようにして、搬送路9を搬送されて読取位置Xの直上を通過する原稿Pの画像を順次読み取るものとなっている。
第2読取手段10は、CISであり、図に詳細は示していないが、その直下に配置された読取ガラス16に密着された原稿Pに光源から光を照射し、その反射光を収束性ファイバで光導電素子上に収束して読み取る固定式の読取手段である。この第2読取手段10及び読取ガラス16は、図1に示すように、搬送路9の最下流部9bに配置された上ガイド部材23に取り付けられており、搬送路9を搬送される原稿Pについて、第1読取手段7とは逆側の面の画像を読み取るものとなっている。
プラテンローラ17は、シリコン等からなる白色のものであり、前記読取ガラス16に対して原稿Pを密着させるためのものである。これは、第2読取手段10として採用されているCISは、一般に被写体深度が浅いので、CISが精度良く画像読み取りを行うためには、搬送路9を搬送される原稿Pの読取面を読取ガラス16と密着させる必要があるからである。このプラテンローラ17は、図1及び図3に示すように、搬送路9の最下流部9bに配置された下ガイド部材24に形成されたU字溝24bの内部に、その一部を外部に突出させるようにして回転可能に軸支されている。また、プラテンローラ17は、CISが原稿Pの読み取り前に行うシェーディング補正において、白基準情報を与える役割も果たしている。
排出ローラ18は、搬送路9を搬送される原稿Pを排紙トレイ11へと排出するためのものである。図3は、下ガイド部材24における排出ローラ18近傍を示す図であるが、図に示すように、排出ローラ18は、図示しないモータによって回転駆動されるローラ軸18aと、このローラ軸18aの軸方向に所定間隔で設けられた複数のローラ本体18bを備えるなるものであり、ローラ軸18aが下ガイド部材24によって回転自在に軸支され、下ガイド部材24の下流端24eに形成された凹欠部24cにローラ本体18bが収装されている。本実施例では、ローラ軸18aに5個のローラ本体18bを取り付けるものとしているが、ローラ本体18bを取り付ける間隔及び個数は、原稿サイズ等に応じて適宜設計変更が可能である。
プレスローラ19は、図1に示すように、上ガイド部材23に回転自在に軸支されたローラ軸19aと、このローラ軸19aの周囲に回転不能に取り付けられたローラ本体19bとを具備するものであり、図に詳細は示さないが、ローラ本体19bは、ローラ軸19aの軸方向に、前記排出ローラ18のローラ本体18bと同じ間隔、同じ個数だけ取り付けられている。また、このプレスローラ19は、図示しないバネで下方へと付勢されることにより排出ローラ18に圧接され、排出ローラ18の回転に従動して回転するものとなっている。これにより、搬送路9を搬送される原稿Pの先端部がプレスローラ19と排出ローラ18の間にニップされて、下流側へと搬送されるものとなっている。
落下補助リブ21は、図3及び図4に示すように、前記凹欠部24cのローラ軸18a方向片側に、ローラ本体18bの周面35よりローラ軸18a側の位置Aを頂部36として下ガイド部材24の下端壁24dから排紙トレイ11側へ突出するようにして設けられたものであり、排出口20から排出された原稿Pの後端部26が、前記各凹欠部24c間の下端壁24dの上隅部24fに引っ掛かることを回避するためのものである。すなわち、図に示すように、落下補助リブ21には案内部37が形成されており、排出された原稿Pの後端部26は、排出ローラ18の周面35を滑り落ちた後、落下補助リブ21の案内部37を滑り落ち、前記下端壁24dの上隅部24fには接触しにくくなっている。この時、原稿Pの後端部26と案内部37との接触面積は、原稿Pの後端部26が下端壁24dの上隅部24fに接触する場合と比較して小さくなり、生じる摩擦力も低減するので、原稿Pの後端部26は、よりスムーズに排紙トレイ11へと落下するものとなっている。本実施例では、図に示すように、原稿Pの後端部26が案内部37をよりスムーズに滑り落ちることができるよう、案内部37を急傾斜として形成している。また、落下補助リブ21の頂部36は、排出ローラ18のローラ本体18bの周面35よりローラ軸18a側に位置しており、排出された原稿Pの後端部26が、落下補助リブ21の頂部36に引っ掛かることを防止している。尚、本実施例では、落下補助リブ21は、下ガイド部材24と一体に成型しているが、落下補助リブ21を下ガイド部材24と別部材とすることも可能である。
また、本実施例では、図3に示すように、落下補助リブ21は、前記凹欠部24cのローラ軸18a方向片側にのみ設けられている。これは、図に詳細は示さないが、排出された原稿Pが排紙トレイ11上の一定位置に落下するように、原稿Pは、排出口20から排出される際に、その幅方向一端部が端合わせされるものとなっており、この時、原稿Pの幅方向他端部が通過する位置に合わせて各ローラ本体18bが配置されている。従って、この幅方向他端部が引っ掛からないように案内するためには、凹欠部24cのローラ軸18a方向片側に落下補助リブ21を設ければ十分だからである。もちろん、落下補助リブ21を凹欠部24cのローラ軸18a方向両側に設けることも可能である。
更に、本実施例では、落下補助リブ21を設けることに加えて、図3に示すように、前記各凹欠部24c間の下端壁24dの上隅部24fが面取りされて面取り部38が形成されている。これにより、排出口20から排出された原稿Pの後端部26が、下端壁24dの上隅部24fに引っ掛かることを一層防止することが可能となっている。
図4は、排出口20から排出された原稿Pの落下を説明するための説明図である。排出口20から排出された原稿Pの後端部26は、図4(a)に示すように、排出ローラ18のローラ本体18bの周面35に沿って滑り落ち、図4(b)に示すように、落下補助リブ21の案内部37を滑り落ちて排紙トレイ11上へと落下するものとなっている。
また、本画像読取装置1は、原稿Pの両面を読み取る構成だけに限られず、片面のみを読み取る構成とすることも可能である。
本発明は、搬送路の最下流部が斜め上方へ傾斜して形成され、この最下流部に固定式の読取手段が配置されてなる画像読取装置に適用することができる。
本発明の実施例に係る画像読取装置1を示す概略縦断面図。 図1における第2読取手段10の近傍を拡大した概略縦断面図。 下ガイド部材24における排出ローラ18近傍を示す概略斜視図。 排出口20から排出された原稿Pの落下を説明するための説明図。 原稿Pの落下不良について説明するための説明図。 従来例に係る画像読取装置50を示す概略縦断面図。 図6における第2読取手段63の近傍を拡大した概略縦断面図。 従来例に係る画像読取装置70の原稿排出部71を示す図。
符号の説明
1 画像読取装置
7 第1読取手段
8 給紙トレイ
9 搬送路
9b 最下流部(搬送路)
9a 最下流端(搬送路)
10 第2読取手段
11 排紙トレイ
17 プラテンローラ
18 排出ローラ
18a ローラ軸
18b ローラ本体
21 落下補助リブ
24 下ガイド部材
24c 凹欠部(下ガイド部材)
24d 下端壁(下ガイド部材)
24e 下流端(下ガイド部材)
24f 上隅部(下端壁)
25 スプリング(付勢手段)
35 周面(排出ローラ)
36 頂部(落下補助リブ)
40 水平部
A 位置
B 最下位置
P 原稿
Y 対向位置

Claims (3)

  1. 給紙トレイから斜め下方へ傾斜して最下位置に至り、該最下位置から斜め上方へ傾斜する搬送路と、該搬送路の最下位置に配置され、前記搬送路を搬送される原稿の表面又は裏面の一方の面を読み取る第1読取手段と、該第1読取手段の下流側に配置され、原稿の他方の面に密着して該他方の面を読み取る第2読取手段と、該第2読取手段の搬送路を挟んで対向位置に配置されたプラテンローラと、前記第2読取手段を前記プラテンローラに圧接する付勢手段と、を具備してなる画像読取装置において、
    前記搬送路の最下流部に、搬送路が水平に形成されてなる水平部が設けられ、該水平部に、前記第2読取手段が、前記付勢手段により前記プラテンローラに圧接されて設けられたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記搬送路の最下流端に配置され、ローラ軸及び該ローラ軸の軸方向に所定間隔で設けられた複数のローラ本体を備える排出ローラと、前記水平部を排紙トレイに対して所定の高さに形成し、その下流端に前記排出ローラのローラ本体を収装するための凹欠部が夫々形成された下ガイド部材と、前記各凹欠部の少なくともローラ軸方向片側に設けられ、前記ローラ本体の周面よりローラ軸側の位置を頂部として前記下ガイド部材の下端壁から排紙トレイ側へ突出する落下補助リブと、を具備することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記下ガイド部材の各凹欠部間の下端壁上隅部が面取りされたことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
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