JP2000128413A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000128413A
JP2000128413A JP10304187A JP30418798A JP2000128413A JP 2000128413 A JP2000128413 A JP 2000128413A JP 10304187 A JP10304187 A JP 10304187A JP 30418798 A JP30418798 A JP 30418798A JP 2000128413 A JP2000128413 A JP 2000128413A
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Masahiko Yokota
理彦 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿のストレート搬送や一枚ずつの手差し給
送による読取を実現すること。 【解決手段】 原稿の画像情報を読み取る第一密着型イ
メージセンサ17や第二密着型イメージセンサ21、第一密
着型イメージセンサ17及び第二密着型イメージセンサ21
で読み取った画像情報を処理する画像処理回路32、画像
情報の入力元を第一密着型イメージセンサ17又は第二密
着型イメージセンサ21に切り替える切替回路33、第一密
着型イメージセンサ17の下流側に配置された第一搬送ロ
ーラ対18、第二密着型イメージセンサの上流側に配置さ
れた第二搬送ローラ対19、第一搬送ローラ対18と第二搬
送ローラ対19の間で原稿をUターンさせて搬送する原稿
搬送路23、原稿搬送路23の一部を構成する開閉可能なカ
バー24を開閉するカバー開閉機構37等を有し、前記第一
密着型イメージセンサ17又は前記第二密着型イメージセ
ンサ21で原稿の画像情報を読み取る際に、該原稿を前記
カバー24を開いて開放した原稿搬送路23から排出し又は
挿入することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の両面の画像
情報を読み取ることが可能な画像読取装置に関し、詳細
には、例えば複写機、ファクシミリ装置、或いはこれら
の複合装置に用いられる画像読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿の両面の画像情報を読み取る
ことが可能な画像読取装置としては、以下に示すような
ものがある。
【0003】例えば、原稿の搬送路を介して対向する2
つの読取手段で一度の通紙で同時に原稿の両面の画像情
報を読み取る画像読取装置がある(以下、「従来技術
1」とする)。
【0004】また、原稿の搬送路を介して対向する2つ
の読取手段で一度の通紙で同時に原稿の両面の画像情報
を読み取り、どちらの面を1ページ目とするかを選択す
ることが可能な画像読取装置がある(以下、「従来技術
2」とする)。
【0005】また、原稿をスイッチバックさせて、原稿
密着ローラを挟んで対向する2つの読取手段で原稿の画
像情報を片面ずつ読み取る画像読取装置がある(以下、
「従来技術3」とする)。
【0006】また、Uターンパスの上方/下方のそれぞ
れに読取手段を設け、原稿をUターンパスでループさせ
て前記各々の読取手段で原稿の表裏の画像情報を別々に
読み取る画像読取装置がある(以下、「従来技術4」と
する)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読取装置では、以下に述べるような問題があ
る。
【0008】上記従来技術1及び従来技術2では、2つ
の読取手段を同時に動作させるため、該読取手段で読み
取った画像情報を処理する画像処理手段が各々(2つ)
必要となり、コスト高となる。更に、片面読取機能を標
準機能として両面読取機能をオプションとした装置を開
発しようとした場合、片面読取機能を持った標準形態の
装置にも予め2つの画像処理手段が必要となるため、片
面読取機能を持った装置のコストメリットが出難い。
【0009】また、従来技術3では、スイッチバックで
戻ってきた原稿は後端から読み込まれることになり、F
AX画像として送信する場合にはページ毎に画像の上下
方向が異なる情報が送信されてしまう。これを回避する
には読み取った画像の上下を反転させる画像反転手段
か、又は原稿の上下を反転させる原稿反転手段が必要と
なり、装置構成が複雑になる。
【0010】更に、スイッチバックされる原稿は、その
先端部が装置外に最も大きく飛び出したときに後端部の
みがローラで挟持して保持されているため、原稿の殆ど
の領域が原稿搬送路から飛び出した状態となっており、
斜行を起こしやすく、搬送不良を起こす可能性がある。
また、これを防ぐにはスイッチバックされた原稿を包含
する大きな原稿搬送路を構成する必要があり、装置が大
型化する。
【0011】また、従来技術4では、A3サイズなどの
大きな原稿を読み取れるように装置を構成するとループ
を形成する原稿搬送路が大きくなり、装置が大型化す
る。
【0012】そこで、本発明の目的は、装置の小型化、
低コスト化、簡素化、信頼性(搬送安定性)の向上、ス
ループットの向上を図り、更に原稿のストレート搬送や
一枚ずつの手差し給送による読取を実現することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、原稿の一方の面の画像情報
を読み取る第一読取手段と、原稿の他方の面の画像情報
を読み取る第二読取手段と、前記第一読取手段及び前記
第二読取手段で読み取った画像情報を処理する画像処理
手段と、前記画像処理手段への画像情報の入力元を前記
第一読取手段又は前記第二読取手段に切り替える切替手
段と、少なくとも前記第一読取手段の下流側に配置され
た第一搬送回転体と前記第二読取手段の上流側に配置さ
れた第二搬送回転体を有する原稿搬送手段と、前記第二
搬送回転体を回転/停止させる駆動制御手段と、前記第
一搬送回転体と前記第二搬送回転体の間で原稿をUター
ンさせて搬送する原稿搬送路と、前記原稿搬送路の一部
を構成する開閉可能なカバーを開閉する搬送路開閉手段
とを有し、前記第一読取手段又は前記第二読取手段で原
稿の画像情報を読み取る際に、該原稿を前記カバーを開
いて開放した原稿搬送路から排出し又は挿入することを
特徴とする。
【0014】上記構成によれば、第一読取手段又は第二
読取手段で原稿の画像情報を読み取る際に、該原稿をカ
バーを開いて開放した原稿搬送路から排出し又は挿入す
ることにより、原稿の種類に応じて、原稿の略直線状の
搬送又は一枚ずつの手差し給送による読取を、選択的に
実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用した画像読取装置の一実施形態について具体的に詳
しく説明する。
【0016】〔第1実施形態〕図1〜図8を参照して、
第1実施形態に係る画像読取装置について詳しく説明す
る。本実施形態では、ファクシミリ装置における画像読
取装置の構成を例示して説明する。
【0017】(装置の構成の説明)図1はファクシミリ
装置の外観斜視図である。図1において、1は装置本
体、2は本発明に係る画像読取部、3はレーザービーム
プリンタからなる記録部、4は原稿Dを複数枚積載する
ことができるように構成された原稿載置台、5は原稿排
紙トレイ、6は使用者に案内・指示を促す情報を表示す
る表示部である。
【0018】図2はファクシミリ装置における画像読取
部の概略構成を示す模式断面図である。図2において、
11は原稿Dが原稿載置台4にセットされたか否かを検知
する第一原稿有無検知センサ、12はセットされた原稿D
を画像読取部2の内部に給送するピックアップローラ、
13及び14は協働して複数枚の原稿Dを一枚ずつ分離する
逆転ローラ及び分離ローラ、15は分離された原稿Dを給
送する給送ローラ対、16は原稿Dの先端及び後端を検知
するための第一原稿端部検知センサ、17は原稿Dの表面
の画像情報を読み取る第一密着型イメージセンサ(第一
読取手段)、18及び19は原稿Dを挟持搬送する第一搬送
ローラ対(第一搬送回転体)及び第二搬送ローラ対(第
二搬送回転体)、20は原稿Dの先端及び後端を検知する
ための第二原稿端部検知センサ、21は原稿Dの裏面の画
像情報を読み取る第二密着型イメージセンサ(第二読取
手段)、22は原稿Dを原稿排紙トレイ5上に排紙する排
紙ローラ対、23は原稿搬送路、24は原稿搬送路23のUタ
ーンパス部を構成する開閉可能なカバー、25は原稿搬送
路を開放しているか否か(カバー24が開いているか否
か)を検出するカバーセンサ(搬送路開閉検知手段)、
26は開いたカバー24に原稿Dを載せたときに原稿有無を
検出する第二原稿有無検知センサである。
【0019】図3は制御構成の一例を示すブロック図で
ある。図3において、31は画像読取部2の制御を行う制
御回路、32は第一密着型イメージセンサ17及び第二密着
型イメージセンサ21により読み取った原稿Dの画像情報
を処理する画像処理回路(画像処理手段)、33は画像処
理回路32への画像情報の入力元を前記第一密着型イメー
ジセンサ17又は前記第二密着型イメージセンサ21に切り
替える切替回路(切替手段)、34は原稿搬送手段を構成
する給送ローラ対15、第一搬送ローラ対18、第二搬送ロ
ーラ対19、及び排紙ローラ対22を回転駆動させるための
駆動モータ、36は第二搬送ローラ対19を回転/停止させ
るためのクラッチやソレノイド等で構成された駆動制御
機構(駆動制御手段)、37はカバー24を開閉させるため
にモータ、ソレノイド、カム機構等で構成されたカバー
開閉機構(搬送路開閉手段)である。
【0020】尚、6は前述した表示部、25は前述したカ
バーセンサ、11は前述した第一原稿有無検知センサ、26
は前述した第二原稿有無検知センサ、16は前述した第一
原稿端部検知センサ、20は前述した第二原稿端部検知セ
ンサである。
【0021】(装置の動作説明)次に、図4及び図5に
示すフローチャートに基づいて、図6〜図8を参照しつ
つ画像読取部2の動作について説明する。
【0022】(読取開始以前にカバーが開いている場
合)使用者が原稿載置台4上に、表面を上にして原稿D
をセットする(S1)。ここで、図4のS2において、
原稿搬送路23のUターンパス部が開放されている場合
(カバーセンサ25によりカバー24が開いていると検知さ
れた場合)は、図5のS21に進み、表示部6に「片面読
取のみ可能」を意味する表示を行う。また、第一原稿有
無検知センサ11により原稿Dが検知される(S22)。
【0023】ここで、画像処理回路32への画像情報の入
力元が第一密着型イメージセンサ17でない場合は、切替
回路33により第一密着型イメージセンサ17に切り替えら
れる(S23)。そして、使用者が所定の読取条件(解像
度、濃度等)を設定し、読み取りをスタートさせる(S
24)。
【0024】原稿載置台4上に積載された原稿Dが、ピ
ックアップローラ12によりピックアップ搬送され、原稿
分離手段を構成する逆転ローラ13と分離ローラ14により
一枚ずつ分離給送される(S25)。
【0025】分離された原稿Dは給送ローラ対15に到達
し、第一原稿端部検知センサ16により先端が検知される
(S26)と、原稿Dの読取開始位置が第一密着型イメー
ジセンサ17の読取基準位置に達するまでのタイミングを
計った後、第一密着型イメージセンサ17による表面の画
像情報の読み取りを開始する(S27)。
【0026】そして、第一原稿端部検知センサ16により
前記原稿Dの後端が検知される(S28)と、原稿Dの読
取終了位置が第一密着型イメージセンサ17の読取基準位
置に達するまでのタイミングを計った後、第一密着型イ
メージセンサ17による表面の画像情報の読み取りを終了
する(S29)。
【0027】その後、前記原稿Dは第一搬送ローラ対18
により開放された原稿搬送路23から前記カバー24上に排
紙される(S30、図6参照)。
【0028】そして、原稿載置台4上の原稿Dがなくな
るまで、上記S22〜S30の工程が繰り返し行われ、第一
原稿有無検知センサ11により原稿無しが検知されると、
全ての原稿の一方の面(片面)の画像情報の読み取り動
作を終了する。
【0029】尚、前記カバー24は、原稿Dを略直線状に
搬送するために、水平に対して0°以上70°以下の角
度を保って静止するように構成されている。
【0030】(読取開始以前にカバーが閉じている場
合)一方、図4のS2において、原稿搬送路23のUター
ンパス部を構成するカバー24が閉じている場合には、第
一原稿有無検知センサ11により原稿Dが検知された後
(S3)、画像処理回路32への画像情報の入力元が第一
密着型イメージセンサ17でない場合は、切替回路33によ
り第一密着型イメージセンサ17に切り替えられる(S
4)。そして、使用者が所定の読取条件(解像度、濃度
等)を設定し、読み取りをスタートさせる(S5)。
【0031】原稿載置台4上に積載された原稿Dが、ピ
ックアップローラ12によりピックアップ搬送され、原稿
分離手段を構成する逆転ローラ13と分離ローラ14により
一枚ずつ分離給送される(S6)。
【0032】分離された原稿Dは給送ローラ対15に到達
し、第一原稿端部検知センサ16により先端が検知される
(S7)と、原稿Dの読取開始位置が第一密着型イメー
ジセンサ17の読取基準位置に達するまでのタイミングを
計った後、第一密着型イメージセンサ17による表面の画
像情報の読み取りを開始する(S8)。
【0033】前記原稿Dは第一搬送ローラ対18に達し、
原稿搬送路23のUターンパス部に送られ、更に第二搬送
ローラ対19に達する。そして、第二原稿端部検知センサ
20により原稿Dの先端が検知される(S9、図7参照)
と、駆動制御機構36により第二搬送ローラ対19の回転が
停止される(S10)と共に、カバー開閉機構37によりカ
バー24が開放される(S11、図8参照)。即ち、第一搬
送ローラ対18と第二搬送ローラ対19の間の原稿搬送路23
のUターンパス部の空間が広げられる。
【0034】このとき、第二搬送ローラ対19によって原
稿Dの先端部近傍は挟持停止されるが、それよりも上流
側の部分は第一搬送ローラ対18等によって搬送され続け
るため、第一搬送ローラ対18と第二搬送ローラ対19の間
で原稿Dにたるみが生じる。しかし、前述したようにカ
バー24が開放されており、図8に示すように、原稿Dの
たるみが画像読取部2の外部に膨らむように構成されて
いるため、原稿Dがジャムすることはない。
【0035】その後、第一原稿端部検知センサ16により
原稿Dの後端が検知される(S12)と、原稿Dの読取終
了位置が第一密着型イメージセンサ17の読取基準位置に
達するまでのタイミングを計った後、第一密着型イメー
ジセンサ17による表面の画像情報の読み取りを終了する
(S13)。
【0036】切替回路33により画像処理回路32への画像
情報の入力元が第二密着型イメージセンサ21に切り替え
られ(S14)、駆動制御機構36により第二搬送ローラ対
19の回転が再開される(S15)。
【0037】原稿Dの読取開始位置が第二密着型イメー
ジセンサ21の読取基準位置に達するまでのタイミングを
計った後、第二密着型イメージセンサ21による裏面の画
像情報の読み取りを開始する(S16)。
【0038】そして、第二原稿端部検知センサ20により
原稿Dの後端が検知される(S17)と、カバー開閉機構
37によりカバー24が閉じられる(S18)。
【0039】同時に、原稿Dの読取終了位置が第二密着
型イメージセンサ21の読取基準位置に達するまでのタイ
ミングを計った後、第二密着型イメージセンサ21による
裏面の画像情報の読み取りを終了する(S19)。
【0040】その後、原稿Dは排紙ローラ対22により原
稿排紙トレイ5上に排紙される(S20)。
【0041】尚、前記第二密着型イメージセンサ21によ
り先の原稿Dの裏面の画像情報の読み取りを開始したと
き、第一原稿有無検知センサ11が次の原稿Dの有無を監
視している。
【0042】ここで、前記第一原稿有無検知センサ11が
次の原稿Dを検知していると、先の原稿Dの読取動作と
平行して、次の原稿Dがピックアップローラ12及び逆転
ローラ13と圧接した分離ローラ14とで一枚ずつ分離給送
される。
【0043】そして、次の原稿Dが給送ローラ対15に到
達し、第一原稿端部検知センサ16により次の原稿Dの先
端が検知されると、前記ピックアップローラ12、逆転ロ
ーラ13、分離ローラ14、及び給送ローラ対15を回転/停
止させるためのクラッチやソレノイド等で構成された給
送駆動制御機構(不図示)が駆動遮断状態(OFF状
態)となり、ピックアップローラ12、逆転ローラ13、分
離ローラ14、及び給送ローラ対15の回転が停止される。
【0044】そして、前述したように、第二原稿端部検
知センサ20により原稿Dの後端が検知されると、原稿D
の読取終了位置が第二密着型イメージセンサ21の読取基
準位置に達するまでのタイミングを計った後、第二密着
型イメージセンサ21による裏面の画像情報の読み取りを
終了し、その後、原稿Dは排紙ローラ対22により原稿排
紙トレイ5上に排紙される。
【0045】更に、前記第二原稿端部検知センサ20によ
り原稿Dの後端が検知されると、カバー開閉機構37によ
りカバー24が閉じられ、同時に切替回路33により画像処
理回路32への画像情報の入力元が第一密着型イメージセ
ンサ17に切り替えられる。そして、前述した給送駆動制
御機構(不図示)が駆動伝達状態(ON状態)となり、
ピックアップローラ12、逆転ローラ13、分離ローラ14、
及び給送ローラ対15が再び回転し、次の原稿Dの表面の
画像情報の読み取りが開始される。これにより、読取時
以外の原稿間の搬送等にかかる時間を短くし、複数枚の
原稿Dを読み取る際のトータル時間を短縮することがで
きる。
【0046】そして、原稿載置台4上の原稿Dがなくな
るまで、上述した動作が繰り返し行われ、第一原稿有無
検知センサ11により原稿無しが検知されると全ての読み
取り動作を終了する。
【0047】上述したように、本実施形態によれば、第
一密着型イメージセンサ17又は第二密着型イメージセン
サ21で原稿Dの画像情報を読み取る際に、該原稿Dを前
記カバー24を開いて開放した原稿搬送路23から排出し又
は挿入するようにしているので、原稿の略直線状の搬送
又は一枚ずつの手差し給送による読取を、原稿の種類に
応じて選択的に実現できる。
【0048】更に、前述の如く開いたカバー24を水平に
対して0°以上70°以下の角度を保って静止させるよ
うにすることで、該カバー24を排出原稿の積載トレイと
して又は挿入原稿の積載トレイとして利用できる効果が
ある。
【0049】具体的には、開放した原稿搬送路23から排
出する原稿Dを、開いたカバー24に積載することによ
り、腰の強い原稿(例えば厚手の原稿)を無理なく搬送
できる効果がある。
【0050】また、前記カバー24が開いているか否かを
検出するカバーセンサ25を設け、原稿読取開始以前に前
記カバー24が開いていることを検出したとき、両面読取
を禁止すると共に、表示部6に片面読取許可(若しくは
両面読取禁止)の情報を表示するようにしているので、
使用者に片面のみの読取動作を行う旨を知らせる効果が
ある。
【0051】また、2つの密着型イメージセンサ17,21
を切替回路33で切り替えて画像情報を1つの画像処理回
路32に送ることが可能となるため、画像処理回路を複数
もつ必要がなく、電気回路基板の小型化が可能であり、
コストを低く押さえることができる。
【0052】また、片面読取機能だけを持った装置を標
準形態として両面読取機能をオプションとした場合、1
つの画像処理回路で標準形態とオプション増設形態とを
実現することが可能であり、画像処理回路を2つ持つ構
成に比べてコストを低く抑えることができる。
【0053】また、第二密着型イメージセンサ21で原稿
Dの画像情報が読み取られる前に該原稿Dの先端を第二
搬送ローラ対19で止め、原稿搬送路23を開放することに
よって原稿Dの後端側を搬送させた結果生じる原稿Dの
たるみを許容でき、原稿Dの先端を止めたまま第一密着
型イメージセンサ17で原稿Dの後端側の画像情報を読み
取ることが可能であるので、第一密着型イメージセンサ
17と第二密着型イメージセンサ21との間の距離を短くす
ることが可能となり、装置サイズを小さく抑えることが
できる。
【0054】また、原稿Dの先端を第二搬送ローラ対19
で保持した後、原稿搬送路23を開放し、原稿Dのたるみ
がなくなった後すぐに原稿搬送路23を閉じることができ
るため、原稿をスイッチバックさせる方式に比べて搬送
不良を抑えることができ、搬送安定性を向上させること
ができる。
【0055】また、表面/裏面とも原稿Dの先端から画
像情報を読み取ることができるため、読み取った画像情
報を反転させる画像反転手段や原稿の上下を反転させる
原稿反転手段が不要である。従って、原稿反転手段等を
必要とする装置に比べて、原稿読取のスループットが速
く、装置コストを低く抑えることができ、装置構成も簡
素化することができる。
【0056】また、原稿搬送路23を開放して原稿Dのた
るみを装置外に逃がすように構成することにより、装置
全体のサイズを小さく抑えることができる。
【0057】〔第2実施形態〕図9及び図10を参照し
て、第2実施形態に係る画像読取装置について詳しく説
明する。図9は本実施形態に係る画像読取部における動
作の流れを示すフローチャート、図10は本実施形態に係
る画像読取部の原稿搬送動作を説明する断面図である。
【0058】尚、本実施形態でも、ファクシミリ装置に
おける画像読取装置の構成を例示しているが、装置全体
の概略構成は前述した実施形態と略同様であるので、同
一機能を有する部材には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0059】本実施形態では、カバー24を開き、開放さ
れた原稿搬送路23から原稿Dを挿入したとき、第二密着
型イメージセンサ21を動作させることで前記原稿Dの画
像情報を読み取ることが可能な構成となっている。尚、
開放された原稿搬送路23から原稿Dを挿入する場合、第
二密着型イメージセンサ21の手前には原稿分離手段が設
けられていないため、一枚ずつの手差し給送による読取
動作を行う。従って、画像面(密着型イメージセンサ側
の面)が原稿分離手段によって傷付く可能性のある原稿
(例えば写真原稿など)の場合、該原稿Dを原稿分離手
段を持たない原稿搬送路23の開放部から手差し給送して
読み取ることで、該原稿Dを傷付けずに読み取ることが
可能となる。
【0060】(装置の動作説明)以下、図9に示すフロ
ーチャートに基づいて、図10を参照しつつ本実施形態に
係る画像読取部2の動作について説明する。
【0061】使用者はカバー24を開き、読取面を上にし
て原稿Dをカバー24上にセットする(S31)と、第二原
稿有無検知センサ26により検知される(S32)。これに
より原稿搬送が可能な状態となり、スタートボタンが押
下されると、第二搬送ローラ対19が回転駆動して原稿D
は第二密着型イメージセンサ21の方向へ送られる。
【0062】ここで、切替回路33により画像処理回路32
への画像情報の入力元が第二密着型イメージセンサ21に
切り替えられる(S33)。
【0063】第二原稿端部検知センサ20により原稿Dの
先端が検知される(S34)と、原稿Dの読取開始位置が
第二密着型イメージセンサ21の読取基準位置に達するま
でのタイミングを計った後、第二密着型イメージセンサ
21による読取面の画像情報の読み取りを開始する(S3
5)。
【0064】そして、第二原稿端部検知センサ20により
原稿Dの後端が検知される(S36)と、カバー開閉機構
37によりカバー24が閉じられる(S37)。
【0065】同時に、原稿Dの読取終了位置が第二密着
型イメージセンサ21の読取基準位置に達するまでのタイ
ミングを計った後、第二密着型イメージセンサ21による
裏面の画像情報の読み取りを終了する(S38)。
【0066】その後、原稿Dは排紙ローラ対22により原
稿排紙トレイ5上に排紙される(S39)。
【0067】本実施形態によれば、前述した実施形態の
効果に加えて更に、開放した原稿搬送路23から挿入する
原稿Dを、開いたカバー24にセットすることで、原稿分
離手段によって傷付くおそれのある原稿(例えば写真原
稿など)を傷付けずに読み取ることができるという効果
がある。
【0068】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像読取装置としてファクシミリ装置における画像読取
部を例示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば画像読取装置であるスキャナ単体、或いは複
写機における画像読取装置、或いはプリンタ機能、ファ
クシミリ機能、コピー機能等を適宜組み合わせた複合装
置における画像読取装置等に本発明を適用しても同様の
効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第一読取手段又は第二読取手段で原稿の画像情報を読み
取る際に、該原稿をカバーを開いて開放した原稿搬送路
から排出し又は挿入するようにしているので、原稿の略
直線状の搬送又は一枚ずつの手差し給送による読取を、
原稿の種類に応じて選択的に実現できる。
【0070】更に、前述の如く開いたカバーを水平に対
して0°以上70°以下の角度を保って静止させるよう
にすることで、該カバーを排出原稿の積載トレイとして
又は挿入原稿の積載トレイとして利用できる効果があ
る。
【0071】具体的には、開放した原稿搬送路から排出
する原稿を、開いたカバーに積載することにより、腰の
強い原稿(例えば厚手の原稿)を無理なく搬送できる効
果がある。
【0072】更には、開放した原稿搬送路から挿入する
原稿を、開いたカバーにセットすることにより、原稿分
離手段によって傷付くおそれのある原稿(例えば写真原
稿など)を傷付けずに読み取ることができるという効果
がある。
【0073】また、前記カバーが開いているか否かを検
出する搬送路開閉検知手段を設け、原稿読取開始以前に
前記カバーが開いていることを検出したとき、両面読取
を禁止すると共に、表示手段に片面読取許可若しくは両
面読取禁止の情報を表示することにより、使用者に片面
のみの読取動作を行う旨を知らせる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の外観斜視図
【図2】ファクシミリ装置における画像読取部の概略構
成を示す模式断面図
【図3】前記画像読取部における制御構成の一例を示す
ブロック図
【図4】前記画像読取部における動作の流れを示すフロ
ーチャート
【図5】前記画像読取部における動作の流れを示すフロ
ーチャート
【図6】前記画像読取部の原稿搬送動作を説明する断面
【図7】前記画像読取部の原稿搬送動作を説明する断面
【図8】前記画像読取部の原稿搬送動作を説明する断面
【図9】他の実施形態に係る画像読取部における動作の
流れを示すフローチャート
【図10】他の実施形態に係る画像読取部の原稿搬送動
作を説明する断面図
【符号の説明】 D …原稿 1 …装置本体 2 …画像読取部 3 …記録部 4 …原稿載置台 5 …原稿排紙トレイ 6 …表示部 11 …第一原稿有無検知センサ 12 …ピックアップローラ 13 …逆転ローラ 14 …分離ローラ 15 …給送ローラ対 16 …第一原稿端部検知センサ 17 …第一密着型イメージセンサ 18 …第一搬送ローラ対 19 …第二搬送ローラ対 20 …第二原稿端部検知センサ 21 …第二密着型イメージセンサ 22 …排紙ローラ対 23 …原稿搬送路 24 …カバー 25 …カバーセンサ 26 …第二原稿有無検知センサ 31 …制御回路 32 …画像処理回路 33 …切替回路 34 …駆動モータ 36 …駆動制御機構 37 …カバー開閉機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/04 Z 5C072 1/12 Z Fターム(参考) 3F053 EA03 EB04 LA03 LB02 3F054 AA02 AC02 BA02 BC04 CA15 CA23 CA32 3F063 AB08 AD01 AD08 CA04 CB07 CC01 CD01 3F101 FB02 FB12 FB14 FB15 FE02 LA03 LB02 5C062 AA05 AB17 AB30 AB32 AB35 AB46 AB53 AC09 AC11 AC58 AD02 AD06 BA01 BA04 5C072 AA01 BA02 BA03 NA04 WA02 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の一方の面の画像情報を読み取る第
    一読取手段と、 原稿の他方の面の画像情報を読み取る第二読取手段と、 前記第一読取手段及び前記第二読取手段で読み取った画
    像情報を処理する画像処理手段と、 前記画像処理手段への画像情報の入力元を前記第一読取
    手段又は前記第二読取手段に切り替える切替手段と、 少なくとも前記第一読取手段の下流側に配置された第一
    搬送回転体と前記第二読取手段の上流側に配置された第
    二搬送回転体を有する原稿搬送手段と、 前記第二搬送回転体を回転/停止させる駆動制御手段
    と、 前記第一搬送回転体と前記第二搬送回転体の間で原稿を
    Uターンさせて搬送する原稿搬送路と、 前記原稿搬送路の一部を構成する開閉可能なカバーを開
    閉する搬送路開閉手段と、 を有し、 前記第一読取手段又は前記第二読取手段で原稿の画像情
    報を読み取る際に、該原稿を前記カバーを開いて開放し
    た原稿搬送路から排出し又は挿入することを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第一読取手段又は前記第二読取手段
    で画像情報を読み取る原稿を略直線状に搬送するため
    に、開いたカバーを水平に対して0°以上70°以下の
    角度を保って静止させるように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 開放した原稿搬送路から排出する原稿
    を、開いたカバーに積載することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 開放した原稿搬送路から挿入する原稿
    を、開いたカバーにセットすることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記カバーが開いているか否かを検出す
    る搬送路開閉検知手段を設け、原稿読取開始以前に前記
    カバーが開いていることを検出したとき、両面読取を禁
    止すると共に、表示手段に両面読取禁止若しくは片面読
    取許可の情報を表示することを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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