JP3778360B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3778360B2
JP3778360B2 JP2003329395A JP2003329395A JP3778360B2 JP 3778360 B2 JP3778360 B2 JP 3778360B2 JP 2003329395 A JP2003329395 A JP 2003329395A JP 2003329395 A JP2003329395 A JP 2003329395A JP 3778360 B2 JP3778360 B2 JP 3778360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
roller
paper
guide surface
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003329395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005101685A (ja
Inventor
成年 高松
健二 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2003329395A priority Critical patent/JP3778360B2/ja
Publication of JP2005101685A publication Critical patent/JP2005101685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3778360B2 publication Critical patent/JP3778360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、スキャナ、ファクシミリ、複写機等において、読取位置に原稿を搬送して画像読取りを行う画像読取装置に関する。
スキャナ、ファクシミリ、複写機等においては、複数枚の原稿を順次給紙するオート・ドキュメント・フィーダー(以下「ADF」という。)等による画像読取装置が装備されているものがあり、該画像読取送装置によれば、原稿トレイ上に載置された複数枚の原稿を連続的且つ自動的に読取位置へ搬送して画像読取りができる(例えば特許文献1、特許文献2等)。
図8は、ADFを装備する従来のコピー・ファクシミリ複合機900の外観を示す概略斜視図であるが、図に示すように、コピー・ファクシミリ複合機900は、読み取るべき原稿を載置するプラテンガラスが配設された読取載置台901と、該原稿をプラテンガラス上に押圧して固定する原稿押えカバー902と、原稿の読取り開始等を入力するための操作パネル903と、記録用紙に画像を記録する画像記録部、画像を電送するための送信部等を内蔵した本体904と、読み取った画像を記録するための記録用紙を供給する給紙カセット905とを具備してなる。
図9は、前記コピー・ファクシミリ複合機900の原稿押えカバー902の断面構造を示したものであるが、図に示すように、原稿トレイ906から画像読取面を経て排紙トレイ907へ通ずる搬送路は、横向きU字状の外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されており、該外側ガイド面は、例えば、原稿押えカバー902のハウジングにより形成され、該内側ガイド面は、原稿押えカバー902内に配置されたペーパガイド908により形成されている。該ペーパガイド908には、搬送ローラ909が適宜配設されており、各搬送ローラ909の対向位置には従動ローラ910が圧接状態で配置されている。これら各搬送ローラ909及び従動ローラ910によって原稿をニップし、搬送ローラ909の回転により該原稿が搬送路に沿って搬送されるようになっている。前記原稿トレイ906から搬送路へ繰り込まれた原稿は、その搬送過程において読取位置P1を通過する際に、読取載置台901内に設けられたCCD等の読取ユニット911により原稿の一方の面の画像読取りが行われ、更にその下流の読取位置P2において、原稿押えカバー902に配設されたCIS等の読取ユニット912によって原稿の他方の面の画像読取りができるようになっている。
特開平1−194658号公報 特願2002−120074号
図10は、ペーパガイド908の上部ガイド面に配設された前記搬送ローラ909を示すものであるが、該搬送ローラ909は、ローラ軸913にローラ本体914が軸方向に所定間隔で固定されてなり、図に示すように、前記ペーパガイド908の上部ガイド面915において、各ローラ本体914に対応する位置に開口916を夫々形成して、該開口916からローラ本体914のローラ面の一部を上部ガイド面915に露呈させている。これにより、上部ガイド面915に沿って搬送された原稿が、該搬送ローラ909と従動ローラ910(不図示)とでニップされて搬送される。
一般に、搬送中の原稿からは、紙紛やトナー、消しゴムカス等の様々な塵埃が落下することがあるが、上部ガイド面914において原稿から落下した紙粉等が開口916に侵入し、ペーパガイド908内部の駆動機構に付着したり、読取位置P1に落下することがあり、更に、読取位置P1のプラテンガラス上の紙粉が原稿に再付着して、読取位置P2まで運ばれることもある。その結果、プラテンガラスやプラテンローラが紙粉等で汚され、読取画像に搬送方向の黒スジが入る等の画像の劣化が生じるという問題がある。また、ペーパガイド908は原稿押えカバー902のハウジングにネジ止め等により固定されているので、ペーパガイド908の内部に付着又は蓄積した紙粉等を除去することは、プラテンガラスやプラテンローラの清掃のような通常の定期的なメンテナンスでは困難な作業である。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、搬送中の原稿からペーパガイドに落下した紙粉等の塵埃が、ペーパガイドの内部に侵入したりプラテンガラス上に落下したりすることがなく、該塵埃の除去が容易な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明は、原稿トレイ上の原稿を、横向きU字状の搬送路の入口付近に配設された給紙ローラにより搬送路へ送り込み、搬送ローラにより読取位置へ搬送して画像読取りを行い、搬送路の出口近傍に配設された排紙ローラにより排紙トレイへ排出する画像読取装置において、前記搬送路の内側ガイド面を構成するペーパガイドの上部ガイド面に、搬送方向と直交する方向に凹陥溝が形成され、該凹陥溝に前記搬送ローラが収装されたことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像読取装置において、前記搬送ローラが、ローラ軸に複数のローラ本体が軸方向に所定間隔で固定されてなり、該搬送ローラのローラ本体間に対応する前記凹陥溝の各位置の上流壁及び下流壁から溝幅を狭める方向に紙送りリブが夫々突設されたことを特徴とする。また、前記紙送りリブは、ペーパガイドの内側ガイド面が案内する各種サイズの原稿の幅方向端部を支持する位置に設けられることが好適である。
本発明によれば、ペーパガイドの上部ガイド面に凹陥溝を形成して搬送ローラを収装することにより、搬送中の原稿からペーパガイドに落下した紙粉等の塵埃は凹陥溝に蓄積され、ペーパガイドの内部に侵入したりプラテンガラス上に落下したりすることがないので、紙粉等による読取画像の劣化が生じない。また、前記搬送ローラを取り外すことにより凹陥溝に蓄積された塵埃を容易に除去することができる。
また、本発明によれば、搬送ローラのローラ本体間に対応する位置に紙送りリブを突設したので、搬送される原稿の先端が前記凹陥溝の隅部に当接することなく上部ガイド面に沿って案内され、紙詰まりや原稿の破損を防止できる。また、かかる効果は、紙送りリブを、ペーパガイドの内側ガイド面が案内する各種サイズの原稿の幅方向端部を支持する位置に設けることにより顕著となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置であるコピー・ファクシミリ複合機1の上部の断面を示す図である。図に示すように、該コピー・ファクシミリ複合機1は、複数枚の原稿を積重状態で担持する原稿トレイ2と、横向きU字状の搬送路3と、搬送後の原稿を積重状態で担持する排紙トレイ4と、原稿トレイ2上の原稿を搬送路3へ送り込む給紙ローラ5と、搬送路3において原稿をニップして搬送する搬送ローラ6と、搬送路3の出口付近に設けられた排紙ローラ7と、読取位置P1において原稿の画像読取りを行うCCD読取ユニット8と、読取位置P2において原稿の画像読取りを行うCIS読取りユニット9と、を具備してなる。なお、図には示していないが、本コピー・ファクシミリ複合機1は、原稿の読取り開始等を入力するための操作パネル、記録用紙に画像を記録する画像記録部、画像を電送するための送信部、及び読み取った画像を記録するための記録用紙を供給する給紙カセット等の周知の構成をも具備しており、また、これら周知の構成は一例且つ任意のものである。
コピー・ファクシミリ複合機1において、原稿トレイ2から搬送路3へ繰り込まれた原稿は、横向きU字状の搬送路3に沿って上方から下方へUターンするように反転して読取位置P1に至り、該読取位置P1を通過する際にCCD読取ユニット8により原稿の表面の画像が読み取られ、更に搬送路3を搬送されて読取位置P2を通過する際にCIS読取ユニット9により原稿の裏面の画像が読み取られ、その後、原稿トレイ2の下方の排紙トレイ4へ排出されるようになっている。なお、本コピー・ファクシミリ複合機1による原稿の両面読取りは任意であり、片面読取りのみ行うことも勿論可能である。また、本コピー・ファクシミリ複合機1によって搬送される原稿は、コピーやプリンタに汎用される各種サイズの所謂普通紙の他、搬送路を通過可能な厚みであって搬送路3に沿って湾曲可能なものである。
原稿トレイ2は、図2に示すように、原稿押えカバー10の上部に、原稿を供給する方向へ若干傾斜させて設けられており、その上面において複数枚の原稿を積重状態で担持するようになっている。使用者が原稿トレイ2上に原稿を載置する場合には、原稿トレイ2の傾斜下端側に原稿の先端を搬送路3の入口に挿入するようにして載置する。なお、図には示していないが、原稿トレイ2には、原稿の幅方向の位置を規制して原稿の斜め送りを防止する可変式のガイドが設けられている。
搬送路3は、原稿トレイ2からは排紙トレイ4へ横向きU字状に形成されており、その折返し部分の直下流で読取位置P1となるプラテンガラス11上を通過し、該読取位置P1の下流側の読取位置P2を通過して排紙トレイ4へ連通している。該搬送路3は、原稿押えカバー10内に配設されたペーパガイド30が内側ガイド面を構成し、原稿押えカバー10のカバー本体10a及びADFカバー10bが外側ガイド面を構成して、所定の厚みの原稿が通過可能なものとなっている。なお、搬送路3を構成する外側ガイド部材は、本実施の形態で示したカバー本体10a等に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の形態をとり得るが、原稿押えカバー10のカバー本体10a及びADFカバー10bが外側ガイド部材も兼ねるようにプラスチック材を用いて一体成形することにより、部品点数が削減され組付けも容易となるので好ましい。
前記ペーパガイド30は、図3に示すように、横向きU字状の搬送路を構成するペーパガイド本体31と、該ペーパガイド本体31の両側に設けられたサイドフレーム32とがプラスチック材により一体成形されてなり、該ペーパガイド本体31の折返し部分より下流側に、ガイドカバー33,34及びプラテンガイド35が配設されてなるものである。
ペーパガイド本体31及びサイドフレーム32のプラスチック材は、金型を用いて一体成形可能な合成樹脂であり、例えばABSやハイインパクトポリスチレン、これらにガラス繊維等の補強材を添加したものを用いることができる。ペーパガイド本体31は、その上面の上流側が前記原稿トレイ2と同様に傾斜し、且つ下流側が下方へ向かって湾曲した形状の上部ガイド面310を有しており、該上部ガイド面310が、横向きU字状の搬送路の折返し部より上流側の内側ガイド面を構成する。該上部ガイド面310の湾曲部分には紙送り用リブ311が幅方向に列設されており、上部ガイド面310を摺動しながらUターンする原稿との接触面を少なくして該原稿に与える摩擦力を軽減している。
また、前記上部ガイド面310には、原稿の搬送方向と直交する方向に凹陥溝312が形成されている。該凹陥溝312は、上部ガイド面310に配設する搬送ローラ6を収納するために、上部ガイド面310とともにペーパガイド30に一体的に形成されており、搬送ローラ6の外形より若干大きな断面U字状の溝である。搬送ローラ6は、図に示すように、ローラ軸60に複数のローラ本体61が軸方向に所定間隔で固定されてなるものであり、例えば、金属製のローラ軸にシリコン製やEPDM(Ethylene−Propylene−Diene Methilene linkage:エチレンプロピレンジエン三元共重合体)製のローラが固定されてなり、本実施の形態では1本のローラ軸60に4個のローラ本体61が設けられているが、ローラ本体61の数や位置は、搬送すべき原稿のサイズ等を考慮して適宜設定される。該搬送ローラ6のローラ本体61間に対応する凹陥溝312の各位置では、前記紙送りリブ311が、凹嵌溝312の上流壁及び下流壁から溝幅を狭める方向に突出されている。
更に詳細に説明するに、図4に示すように、凹嵌溝312は、上部ガイド面310から垂直下方へ連続的に形成された上流壁312aと、該上流壁312aから所定間隔はなれて上部ガイド面310から垂直下方へ連続的に形成された下流壁312bと、搬送ローラ6のローラ本体61が回転できるように該上流壁312aと下流壁312bと連続させた半弧状の底部312cとからなる。このような凹陥溝312に搬送ローラ6が収装されることにより、ローラ本体61の上部が上部ガイド面310から突出した状態となる。また、前記紙送りリブ311は、上流壁312a及び下流壁312bから凹陥溝312の内側へ突出して溝幅を狭めており、上流側及び下流側の紙送りリブ311間には、搬送ローラ6のローラ軸60が挿入できる隙間が空けられている。また、上流側及び下流側の紙送りリブ311は、凹陥溝312の上流側又は下流側の上部ガイド面310に形成された紙送りリブ311と夫々連続して形成され、これにより、原稿が紙送りリブ311上を円滑に搬送されるようになっている。なお、底部312cにおいても紙送りリブ311が形成されて上流側及び下流側の紙送りリブ311を連続させて、上部ガイド面310や凹陥溝312等とともに一体的に成形される紙送りリブ311の強度を上げている。このような凹陥溝312に収装された搬送ローラ6は、図2に示したように、搬送路3の対向位置には配設された搬送ローラ6と圧接して上部ガイド面310に沿って搬送された原稿をニップし、該原稿を更に下流ヘと搬送する。
サイドフレーム32は、前記ペーパガイド本体31の両側に一体成形されたものであり、両サイドフレーム32には、搬送ローラ6のローラ軸60の軸受となる貫通孔320が夫々穿設され、該貫通孔320が各ローラ軸60を夫々回転自在に支持することにより、搬送ローラ6がペーパガイド本体31に対して所定位置に配置される。また、図には示していないが、各貫通孔320に夫々回転自在に挿通され各ローラ軸60の一端には駆動ギヤが設けられ、該駆動ギヤにモータの回転が伝達されて各ローラ軸60が夫々回転するものとなる。
また、前記ペーパガイド本体31の折返し部分より下流側に配設されるガイドカバー33,34も、プラスチック材により夫々成形されたものであり、図5に示すように、ガイドカバー33,34がペーパガイド本体31に配設されて、横向きU字状の搬送路の折返し部分より下流側の内側ガイド面を構成する。図には詳細に示していないが、ガイドカバー33は、スナップフィット等によりペーパガイド本体31に嵌着できるようになっており、該ガイドカバー33に対して、同様にスナップフィット等によりガイドカバー34が嵌着できるようになっている。このようにガイドカバー33,34を2つの部材からなるものとしたのは、搬送路の折返し部分より下流側の内側ガイド面に配設される搬送ローラの清掃等、メンテナンスの容易を考慮したものである。さらに、ガイドカバー33にはプラテンガイド35が嵌着されるようになっている。該プラテンガイド35は、読取位置P1において原稿の通過位置を規制するとともに、CCD読取ユニット8の白色基準として用いられるものである。
前述したように構成されたペーパガイド30には、前記搬送ローラ6等が組み付けられて原稿押えカバー10のカバー本体10aに配設される。該カバー本体10aは、図6に示すように、ペーパガイド30の取付部分に開口12が形成されており、ペーパガイド30に沿って搬送された原稿は、該開口12においてプラテンガラス11上の読取位置P1を通過し、CCD読取ユニット8により画像読取りされる。該開口12の上流側及び下流側は、各々開口12から上方へ向かって傾斜してガイド面13,14となっており、これらガイド面13,14が、横向きU字状の搬送路の折返し部分より下流側であって読取位置P1の上流及び下流の外側ガイド面を構成する。
前記ガイド面13,14には、4つの切欠部15,16が夫々幅方向に所定間隔で形成されており、該切欠部15,16に搬送ローラ6が夫々配設されてローラ本体61の一部がガイド面13,14から突出するようになっている。これら搬送ローラ6が、前記ペーパガイド30の折返し部分の下流側に配設される搬送ローラ6と対向して、原稿をニップしながら搬送する。なお、これら搬送ローラ6の配置は一例であり、搬送路の形状や距離に応じて搬送ローラ6の数や位置を適宜変更することは勿論可能である。
更に、前記ガイド面14の下流側には、CIS読取ユニット9と対向するプラテンローラ90が配設される凹欠部17が形成されている。プラテンローラ90は、搬送された原稿をCIS読取ユニット9(不図示)に圧接するとともに、CIS読取ユニット9の白色基準となるものである。また、ガイド面14の最下流端には、前記切欠部15,16と同様に4つの凹欠部18が形成されており、該凹欠部18に排紙ローラ7が配設されている。
このように構成されたカバー本体10aのガイド面13,14に、前記ペーパガイド30のガイドカバー33,34により構成される内側ガイド面を対向させて、ペーパガイド30がカバー本体10aに固定される。前述したように、原稿カバー10のカバー本体10aに、読取位置Pの上流及び下流の下側のガイド面となるガイド面13,14を一体成形することにより、カバー本体10aへのガイド部材の取付作業が不要となり、部品点数及び組立工数が低減される。また、図には示していないが、ペーパガイド30が組み付けられたカバー本体10aに、ADFカバー10bが開閉可能に配設される。
給紙ローラ5は、図2に示すように、搬送路3の入口付近に配設されて、原稿トレイ2から繰り込まれた原稿と圧接しながら回転することにより該原稿を搬送路3へ送り込むものであり、例えば、金属製のローラ軸にシリコン製やEPDM製のローラが固定されてなる。さらに、該給紙ローラ5の上流側には、原稿トレイ2に載置された原稿の最上紙を繰り出すためのピックアップローラ50が配設されている。ピックアップローラ50も、給紙ローラ5と同様に、原稿と圧接しながら回転することにより該原稿を搬送路へ繰り込むものであり、不図示の給紙クラッチにより上下方向に揺動する揺動アーム51に支持されている。該揺動アーム51の揺動により、ピックアップローラ50は、原稿トレイ2に原稿を載置する際等の通常の状態では搬送路3を開放するように上昇しており、原稿繰込み時に原稿の最上紙と接触するように降下し、ピックアップローラ50及び給紙ローラ5が回転することにより、原稿の最上紙が搬送路ヘ繰り込まれる。なお、ピックアップローラ50は搬送路3の内側ガイド面に接触するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。また、図には示していないが、前記原稿トレイ2の原稿の有無は原稿セットセンサにより検知され、該検知信号に基づいて制御手段が給紙ローラ5、ピックアップローラ50及び揺動アーム51の動作を制御するものとなっている。
一方、前記給紙ローラ5の下方には分離パッド52が設けられている。該分離パッド52は、原稿に対する摩擦係数が給紙ローラ5の原稿に対する摩擦係数より低く、且つ原稿同士の摩擦係数より高いものであり、例えばウレタン系樹脂で成形することが可能である。このような分離パッド52が分離パッドホルダ53の上面に貼設されている。該分離パッドホルダ53は、搬送路3の内側ガイド面に揺動可能に嵌め込まれてコイルバネ54により上方向に付勢されており、これにより、分離パッド52が前記給紙ローラ5のローラ面に圧接され、該圧接部分を通過する原稿の厚みに応じて下方へ回動可能となっている。
CCD読取ユニット8は、図1に示すように、読取載置台15内に装備されており、読取位置P1へ光を照射する光源80と、原稿からの反射光Rを所定の方向へ導くための反射ミラー81と、反射光Rを収束する集光レンズ82と、該収束光を電気信号に変換して出力する電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」という。)83とを備えてなる所謂縮小光学系のCCD読取ユニットである。このように構成されたCCD読取ユニット8により、搬送路を搬送されている原稿の表面の画像を読取位置P1でスキャンし、該原稿からの反射光RをCCD83へ導いて結像するものとなっている。また、CCD読取ユニット8は、ADFを用いない場合には、読取載置台15に載置された原稿をスキャンするためのフラットベッドスキャナの読取ユニットとして用いられる。
一方、CIS読取ユニット9は、所謂密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)を用いたものであり、図に詳細は示していないが、光源により照射された原稿からの反射光を収束性ファイバで光導電素子上に収束して読み取る固定式の読取手段である。該CIS読取ユニット9は、前記CCD読取ユニット8が位置する搬送路3の対向側且つ下流側に配設されており、これにより、原稿の裏面の画像を読み取る。一般に、CIS読取ユニット9に採用されているCISは被写体深度が浅いので、前記プラテンローラ90により原稿をニップした状態で画像読取りを行うものとしている。なお、図には示していないが、これらCCD読取ユニット8及びCIS読取ユニット9により読み取られて電気信号に変換された画像信号は、アナログ/デジタル変換、シェーディング処理等が施された後、プリンタ等の画像記録部により記録用紙に記録され、又はCODEC等の送信部により電送される。
このように構成されたコピー・ファクシミリ複合機1により、原稿トレイ2上の原稿が、給紙ローラ5により搬送路3へ送り込まれ、搬送ローラ6により読取位置P1へ搬送されてCCD読取ユニット8により原稿の表面の画像読取りが行われ、更に搬送ローラ6により読取位置P2へ搬送されてCIS読取ユニット9により原稿の裏面の画像読取りが行われ、排紙ローラ8により排紙トレイ4へ排出されるが、以下、原稿がペーパガイド30の上部ガイド面310を搬送される際の動作について詳細に説明する。
原稿トレイ2からピックアップローラ50により繰り出され、給紙ローラ5及び分離パッド52により1枚ずつ分離された原稿Dは、搬送路3を搬送されてペーパガイド30の上部ガイド面310により構成される内側ガイド面に至る。該原稿Dは、図7に示すように、上部ガイド面310の凹陥溝312に収装された搬送ローラ6と、搬送路3の対向位置に配設された搬送ローラ6(不図示)によりニップされて更に下流ヘと搬送される。その際、原稿Dから紙粉や原稿のトナー等の塵埃が落下して凹陥溝312内へ侵入することがあるが、図4に示したように、凹陥溝312は上流壁312a、下流壁312b及び底部312cが連続的に形成されたU字状の溝なので、凹嵌溝312内に侵入した紙粉等の塵埃は凹陥溝312内に蓄積され、ペーパガイド30の内部に侵入したりプラテンガラス11上に落下したりすることがない。よって、プラテンガラス11の読取位置P1が紙粉やトナー等により汚されることがなく、読取画像の劣化を防止できる。また、蓄積された紙粉等の塵埃は、搬送ローラ6をペーパガイド30から取り外すことにより容易に除去することができる。
また、前記凹陥溝312のローラ本体61間に対応する各位置には、紙送りリブ311が凹嵌溝312の溝幅を狭める方向に突出されているので、ローラ本体61間において原稿Dが凹陥溝312を越える距離が短くなっている。従って、原稿Dが普通紙のような撓み易いものであっても、紙送りリブ311により、凹陥溝312の上流壁312a及び下流壁312bより内側においても原稿Dの先端が案内されているので、該先端が凹陥溝312内に落ち込んで下流壁312b等に当接することがなく、原稿Dが上部ガイド面310に沿って円滑に搬送される。これにより、凹嵌溝312における紙詰まりや原稿Dの破損を防止できる。特に、原稿Dの幅方向端部は搬送中に撓んだりばたつき易いので、図に示すように、該紙送りリブ311を少なくとも原稿Dの幅方向端部を支持する位置に設けると、該幅方向端部が凹嵌溝312上を円滑に案内されるので好ましい。従って、紙送りリブ311は、本コピー・ファクシミリ複合機1が搬送して画像読取りを行う各種サイズの原稿幅を考慮して、どのようなサイズの原稿が搬送されても、その原稿の幅方向端部を支持できるように、原稿幅方向に所定間隔で列設することが好適である。
なお、本実施の形態で示したコピー・ファクシミリ複合機1の構成は、本発明に係る画像読取装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜設計変更できることは勿論であり、例えば、コピー機やファクシミリ機、スキャナ等の単独機としても実現可能であり、また、CCD読取ユニット8をフラットベッドスキャナと併用せずに専用のものとしたり、各読取ユニットをCCD又はCISで統一したり、搬送路3に原稿戻し路を設けて1つのCCD読取りユニットのみで原稿の両面読取りを行うようにすることも可能である。勿論、原稿の片面読取りのみを行う画像読取装置としてもよい。
本発明に係る画像読取装置は、原稿トレイから自動的に読取位置へ原稿を搬送して画像読取りを行い、排紙トレイへ排出する例えばスキャナ、ファクシミリ機、複写機等として利用することができる。
本発明の実施の形態に係るコピー・ファクシミリ複合機100の上部の概略構成を示す断面図である。 コピー・ファクシミリ複合機100の上部の概略構成を示す拡大断面図である。 ペーパガイド3の構成を示す分解斜視図である。 凹陥溝312近傍の拡大断面図である。 ペーパガイド3の構成を示す底面図である。 カバー本体10aの構成を示す平面図である。 原稿Dが凹陥溝312付近を搬送される状態を示す拡大斜視図である。 コピー・ファクシミリ複合機900の外観を示す斜視図である。 コピー・ファクシミリ複合機900の上部の概略構成を示す断面図である。 ペーパガイド908の上部ガイド面に配設された搬送ローラ909を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 コピー・ファクシミリ複合機(画像読取装置)
2 原稿トレイ
3 搬送路
4 排紙トレイ
5 給紙ローラ
6 搬送ローラ
7 排紙ローラ
30 ペーパガイド
310 上部ガイド面
311 紙送りリブ
312 凹陥溝
312a 上流壁
312b 下流壁
60 ローラ軸
61 ローラ本体

Claims (2)

  1. 原稿トレイ上の原稿を、横向きU字状の搬送路の入口付近に配設された給紙ローラにより搬送路へ送り込み、搬送ローラにより読込位置へ搬送して画像読取りを行い、搬送路の出口近傍に配設された排紙ローラにより排紙トレイへ排出する画像読取装置において、
    前記搬送路の内側ガイド面を構成するペーパガイドの上部ガイド面に、搬送方向と直交する方向に凹陥溝が形成され、
    前記搬送ローラがローラ軸に複数のローラ本体が軸方向に所定間隔で固定されてなり、かつ該凹陥溝に収装され、
    紙送りリブが該搬送ローラのローラ本体間に対応する前記凹陥溝の各位置の上流壁及び下流壁から溝幅を狭める方向に夫々突設されたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記紙送りリブが、ペーパガイドの内側ガイド面が案内する各種サイズの原稿の幅方向端部を支持する位置に設けられた請求項1記載の画像読取装置。
JP2003329395A 2003-09-22 2003-09-22 画像読取装置 Expired - Fee Related JP3778360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003329395A JP3778360B2 (ja) 2003-09-22 2003-09-22 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003329395A JP3778360B2 (ja) 2003-09-22 2003-09-22 画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005101685A JP2005101685A (ja) 2005-04-14
JP3778360B2 true JP3778360B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=34458644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003329395A Expired - Fee Related JP3778360B2 (ja) 2003-09-22 2003-09-22 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3778360B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4207963B2 (ja) 2006-01-24 2009-01-14 ブラザー工業株式会社 給紙装置
JP6241205B2 (ja) * 2013-10-31 2017-12-06 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005101685A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005053655A (ja) 用紙搬送装置
US9975715B2 (en) Document sheet conveyance device and image forming apparatus including the same
JP4259325B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP3744516B2 (ja) 用紙搬送装置
JP3571288B2 (ja) 画像読取手段を具備する自動原稿送り装置及び画像読取装置
JP4589087B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP3778360B2 (ja) 画像読取装置
JP3894172B2 (ja) 用紙搬送装置
JP4331668B2 (ja) 原稿読取装置
JP3797358B2 (ja) 画像読取装置
JP2004093902A (ja) 画像形成装置
JP2005104661A (ja) 画像読取装置
JP2006273535A (ja) 画像読取装置
JP3985770B2 (ja) 画像読取装置
CN109951610B (zh) 原稿送给装置、图像读取装置及图像形成装置
JP3885958B2 (ja) 画像読取装置
JP2005104609A (ja) 画像読取装置
JP6138433B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置並びに原稿押さえ装置
JP3747926B2 (ja) 用紙搬送装置
JP3864889B2 (ja) 画像読取装置
US20240017944A1 (en) Sheet conveyance apparatus, image reading apparatus including sheet conveyance apparatus, and image forming apparatus
JP3861863B2 (ja) 用紙分離装置
JP2005162431A (ja) 原稿搬送装置およびこれを備える画像読取装置
JP2005096877A (ja) 自動原稿搬送装置
JP6410276B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3778360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees