JP2002255371A - 給紙装置、シート搬送装置、画像読取装置、ならびに画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、シート搬送装置、画像読取装置、ならびに画像形成装置

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JP2002255371A
JP2002255371A JP2001054725A JP2001054725A JP2002255371A JP 2002255371 A JP2002255371 A JP 2002255371A JP 2001054725 A JP2001054725 A JP 2001054725A JP 2001054725 A JP2001054725 A JP 2001054725A JP 2002255371 A JP2002255371 A JP 2002255371A
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sheet feeding
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roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙分離性能を損なうことなく、給紙ベルト
と分離ローラを離間し、給紙ベルトとシートとの接触を
抑制することが可能な給紙装置、シート搬送装置、画像
読取装置、ならびに画像形成装置を提供する。 【解決手段】 原稿Sを給紙方向に搬送するための給紙
ベルト21と、給紙ベルト21と当接、逆回転して原稿
S1枚ずつ分離する分離ローラ6と、分離ローラ6と給
紙ベルト21を離間するカラー91などの離間部材と、
給紙ベルト21と分離ローラ6のニップ部に搬送された
原稿が、分離ローラ6によって給紙方向と逆方向に搬送
されることを阻止する接触パッド80aと、パッド80
aを含むパッド80を原稿テーブル1側に付勢するスプ
リング81とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙ベルトによる
給紙手段、およびこの給紙手段に当接し、トルクリミッ
タを介して給紙方向と逆方向に駆動される分離ローラを
含む給紙分離機構を具備した給紙装置、シート搬送装
置、画像読取装置、ならびに画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給紙ベルトおよび給紙ベルトと逆方向に
駆動される分離ローラを含む給紙分離機構を備えた給紙
装置では、先に搬送されるシートと後に搬送されるシー
トの間の搬送動作で、給紙ベルトと分離ローラとが激し
く接触することによって給紙ベルトが摩耗し、短寿命化
するという問題があった。さらに、鉛筆原稿などの印字
シートを搬送する場合、先のシートから給紙ベルトに印
字部分が転写され、次シートが給紙ベルトと接触した際
に汚れてしまうという問題があった。
【0003】そこで、給紙ローラの摩耗を防ぎながらシ
ートを正常に搬送するため、積載されたシートが下流側
の搬送手段に搬送された時点で給紙手段とシートの当接
を解除することが提案されている(特開平4−3500
33号公報、特開平10−297778号公報、特開平
7−232831号公報)。
【0004】さらに、給紙ベルトおよび分離ローラから
なる給紙分離機構を備えた給紙装置で、給紙ベルト近傍
に分離ローラと給紙ベルトを離間する離間部材を設け、
1枚のシートが給紙ベルトと分離ローラのニップ部から
給紙方向下流の所定位置に到達したタイミングで、前記
離間部材により給紙ベルトと分離ローラを離間すること
が提案されている(特願平12−101739号)。こ
の構成により、給紙分離性能を損なうことなく、給紙ベ
ルトと分離ローラを離間し、給紙ベルトとシートとの接
触を抑制することが可能である。
【0005】一方、給紙ベルトおよび分離ローラを含む
給紙分離機構を備えた給紙装置において、給紙動作を正
確に行うため、給紙ベルトが分離ローラに連れ回って給
紙方向と反対に回転することを防止するストッパを設け
ることが提案されている(特開平11−180570号
公報)。また、給紙ベルトの駆動系中に1方向クラッチ
を設けて給紙方向にのみ回転する構成(特開平8−31
0669号公報)が提案されている。このような構成に
より、分離動作時の給紙ベルトの逆転によって原稿の頁
順が乱れ、あるいは不給紙となることを回避できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
給紙ベルトを含む給紙機構と、給紙方向に対して逆方向
に駆動される分離ローラとを備えた給紙装置において、
給紙ベルトと分離ローラを離間可能な構成とした場合、
給紙ベルトが分離ローラから離間した状態で、分離ロー
ラの逆転(給紙方向と逆方向の回転)により、分離ロー
ラに給送されて当接しているシートが給紙方向と逆方向
に戻されることについては十分に配慮がなされていな
い。すなわち、分離ローラの逆転で、給送されてきた複
数のシートのうち、分離ローラとシートの間に生じた摩
擦力で、分離ローラと当接しているシートのみが給紙方
向上流に戻され、このシートに重なっている上側シート
との間で頁順の乱れが生じ、あるいは不給紙となるおそ
れがある。例えば、戻されたシートが給紙途中のもので
あれば、ピックアップローラによって前記シートを給紙
できず、替わりに次シートを給紙してしまう。また、戻
されたシートが最終シートである場合は、この最終シー
トが載置台に残り、給紙されないこととなる。
【0007】本発明の目的は、このような問題点を改善
し、給紙分離性能を損なうことなく、給紙ベルトと分離
ローラを離間し、給紙ベルトとシートとの接触を抑制す
ることが可能な給紙装置、シート搬送装置、画像読取装
置、ならびに画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、給紙ベルトによってシートを給紙する給紙手段と、
給紙方向と逆方向に回転し、前記給紙ベルトに当接して
前記シートを1枚ずつ分離する分離ローラと、前記給紙
ベルト近傍で、前記分離ローラと前記給紙ベルトを離間
する離間部材と、前記給紙ベルトと前記分離ローラのニ
ップ部に搬送されたシートが給紙方向と逆方向に搬送さ
れることを阻止する逆送阻止部材とを設けたことに特徴
がある。
【0009】給紙ベルトと分離ローラによって、先行す
るシートが後段の搬送ローラ対に搬送されると、給紙ベ
ルトの両側に回転可能に設けた円形カラーなどの離間部
材が、給紙ベルトと分離ローラを離間する。ここで、前
記シートに続くシートは、給紙方向と逆方向に回転する
分離ローラと円形カラーによって給紙方向上流に戻され
るが、逆送阻止部材(接触パッド、ローラなど)の摩擦
抵抗で必要以上に戻されることはない。よって、分離ロ
ーラの逆転で、シートが給紙方向上流に必要以上に戻さ
れ、次のシートとの頁順が乱れるか、あるいは最終シー
トが給紙できないという不具合を解消できることとな
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記逆送阻止部材は、前記給紙ベルトよりも給紙方
向上流に配置され、前記逆送阻止部材と前記給紙ベルト
の給紙方向での搬送中心は同一線上にあることに特徴が
ある。
【0011】逆送阻止部材と給紙ベルトの給紙方向での
搬送中心を同一線上とすることで、給紙ベルトでシート
を搬送する際の負荷が給紙ベルトの位置の延長上にある
ので、スキューの発生を低減できることとなる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記逆送阻止部材は、主走査方向の長さが
前記給紙ベルトの主走査方向の長さ以下となるよう、板
状に形成されたことに特徴がある。
【0013】パッドなどの逆送阻止部材を、主走査方向
で給紙ベルトのニップ位置と同一幅内に配置すること
で、給紙ベルトでシートを搬送する際の負荷が給紙ベル
トの位置の延長上にあるので、スキューの発生を低減で
きることとなる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記逆送阻止部材は、一端が載置台上に載置された
シート上面に当接するようにシート上方に回動可能に支
持され、給紙方向に向かってシート上方の支持位置から
シートとの当接位置へと傾斜配置されたことに特徴があ
る。
【0015】パッドなどの逆送阻止部材をシート上面に
対して傾斜させ、前記逆送阻止部材がシート上面に当接
した際の断面が楔状となるように配置したので、給紙ベ
ルトで給紙方向にシートを搬送する場合は、前記逆送阻
止部材による負荷を軽減し、スキューや不送りなどを防
いで安定したシート搬送を実現できることとなる。一
方、分離ローラで給紙方向と逆方向にシートを搬送する
場合には、逆送阻止部材の摩擦力によって負荷を増加
し、前記シートが給紙方向上流に必要以上に戻されるこ
とを阻止できることとなる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記逆送阻止部材の一端を前記載置台に向けて付勢
する付勢手段を設けたことに特徴がある。
【0017】パッドなどの逆送阻止部材を付勢すること
で、シート上面を確実に押圧することができ、逆送阻止
に必要な摩擦力が得られることとなる。さらに、付勢の
強さ(押圧)を調節可能に構成すると、給紙対象のシー
トに応じて最適な押圧を実現できることとなる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記付勢手段による付勢動作を解除する付勢解除手
段を設けたことに特徴がある。
【0019】載置台(原稿テーブルなど)へのシート挿
入方向は給紙方向でもあるので、パッドなどの逆送阻止
部材がシートに当接していると不要な負荷となり、読み
取り対象のシートに付着しているカーボンなどの粒子が
前記逆送阻止部材に移ってシートを汚してしまう。そこ
で、前記逆送阻止部材に対する付勢を任意に解除し、前
記逆送阻止部材をシート上面から離間可能とすること
で、シートセット時の不要な負荷を除去できることとな
る。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、前記逆送阻止部材および前記付勢解除手段は、合成
樹脂で一体形成されたことに特徴がある。
【0021】逆送阻止用のパッドなどと付勢解除用のレ
バーなどを合成樹脂で一体形成することで、部品点数を
削減し、組み付け作業を簡素化できることとなる。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1または
2において、前記逆送阻止部材は、載置台上に載置され
たシート上面に当接しながら、前記シートを給紙する方
向にのみ回転可能な円筒回転体からなることに特徴があ
る。
【0023】ローラなどの円筒回転体の回転軸に、1方
向クラッチなどの駆動方向規制手段を装着することで、
シートセット時には給紙方向に連れ回りして不要な負荷
を与えることなく、かつ、分離ローラで給紙方向と逆方
向にシートを搬送する場合には、回転停止によって負荷
が増加する逆送阻止部材を実現できることとなる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項8におい
て、前記円筒回転体の外周面は、合成樹脂で形成された
ことに特徴がある。
【0025】円筒回転体の外周面を合成樹脂で形成する
ことにより、前記円筒回転体の変形、磨耗を抑えること
ができるとともに、ゴムなどに比べてシート表面に付着
したカーボン粒子などが転写しにくい。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかにおいて、前記逆送阻止部材と前記シートの
間の摩擦係数が、前記シート間の摩擦係数よりも大きい
ことに特徴がある。
【0027】「シート間の摩擦力F′」<「シートと逆
送阻止部材(接触パッド)の間の摩擦力F」の関係が成
り立つと、分離ローラが給紙方向と逆方向に回転する
際、複数のシート(シート束)のうち、上面のシートの
先端が分離ローラと離間部材のニップ部に一番近い状態
で、シート束の先端が楔状となりながら戻されることと
なる。次の給紙時には、前記上面のシートが給紙ベルト
と分離ローラのニップ部に進入するので、重送や頁順の
乱れは生じにくい。
【0028】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれかにおいて、前記逆送阻止部材は、開閉可能
な給紙カバーに取り付けられており、この給紙カバーが
開放されている場合は、前記給紙手段、前記分離ロー
ラ、および前記離間部材を含む分離給紙部から退避する
ように構成されたことに特徴がある。
【0029】給紙ジャムが発生すると、給紙カバーを開
放してジャムの原因となったシートを除去するが、給紙
分離部の付近に前記シートがある場合は、ピックアップ
ローラ近傍の逆送阻止部材や付勢手段がシート除去の妨
げになる。そこで、給紙カバーの開放とともに前記逆送
阻止部材や前記付勢手段を搬送路から退避させることに
より、シート除去作業が容易となる。
【0030】請求項12に記載の発明は、給紙ベルトに
よってシートを給紙する給紙手段と、給紙方向と逆方向
に回転し、前記給紙ベルトに当接して前記シートを1枚
ずつ分離する分離ローラと、前記給紙ベルト近傍で、前
記分離ローラと前記給紙ベルトを離間する離間部材とを
備えた給紙装置であって、前記離間部材は、前記シート
を給紙する方向にのみ回転可能な円筒回転体からなるこ
とに特徴がある。
【0031】円形カラーなどの離間部材が前記逆送阻止
部材の機能を兼ね備えるので、パッドなどの特別な逆送
阻止部材を要せず、部品構成を簡素化して省スペースを
促進することとなる。また、前記離間部材は、シートを
給紙する方向にのみ回転可能なので、シートセット時の
挿入抵抗を低減でき、操作性が向上することとなる。
【0032】請求項13に記載の発明は、請求項12に
おいて、前記円筒回転体の外周面と前記シートの間の摩
擦係数が、シート間の摩擦係数よりも大きく、かつ、分
離ローラと前記シートの間の摩擦係数よりも小さいこと
に特徴がある。
【0033】「シート間の摩擦力F′」<「シートと停
止している円筒回転体の間の摩擦力F」<「分離ローラ
とシートの間の摩擦力F″」という関係が成り立つと、
分離ローラが給紙方向と逆方向に回転する際、複数のシ
ート(シート束)のうち、上面のシートの先端が分離ロ
ーラと離間部材のニップ部に一番近い状態で、シート束
の先端が楔状となりながら戻されることとなる。次の給
紙時には、前記上面のシートが給紙ベルトと分離ローラ
のニップ部に進入するので、重送や頁順の乱れは生じに
くい。
【0034】請求項14に記載の発明は、給紙ベルトに
よってシートを給紙する給紙手段と、給紙方向と逆方向
に回転し、前記給紙ベルトに当接して前記シートを1枚
ずつ分離する分離ローラと、前記給紙ベルト近傍で、前
記分離ローラと前記給紙ベルトを離間する離間部材とを
備えた給紙装置であって、前記分離ローラに対する駆動
伝達をオン/オフする駆動伝達手段と、前記分離ローラ
の回転を停止する回転停止手段と、前記離間部材が前記
分離ローラと前記給紙ベルトを離間した状態で、前記駆
動伝達手段が前記分離ローラに対する駆動伝達をオフす
るとともに、前記回転停止手段が前記分離ローラの回転
を停止するように制御する制御手段とを設けたことに特
徴がある。
【0035】分離ローラと給紙ベルトが離間し、前記分
離ローラと円形カラーなどの離間部材が当接している場
合は前記分離ローラの回転を停止するので、2枚以上の
シートが給紙されてきた場合、分離ローラの回転動作
(給紙方向と逆方向の回転)が禁止されることとなる。
よって、頁順の乱れや不給紙(最終シートの場合)など
の不具合を解消できることとなる。
【0036】請求項15に記載の発明は、請求項14に
おいて、前記分離ローラは、シートの給送方向と逆方向
のトルクを与えるためのトルクリミッタを介して駆動さ
れ、前記離間部材で前記給紙ベルトと離間した状態で、
シートの重送の有無に応じて給送方向と逆方向に回転す
ることに特徴がある。
【0037】分離ローラと給紙ベルトが離間し、前記分
離ローラと円形カラーなどの離間部材が当接している場
合は前記分離ローラの回転を停止し、前記分離ローラは
トルクリミッタを介して連れ回りする(1枚のシートが
給紙されてきた場合)。また、2枚以上のシートが給紙
されてきた場合は、分離ローラの回転動作(給紙方向と
逆方向の回転)が禁止される。よって、確実な分離性能
を保持しながら、頁順の乱れや不給紙(最終シートの場
合)などの不具合を解消できることとなる。
【0038】請求項16に記載の発明は、シート搬送装
置において、請求項1〜15のいずれかに記載の給紙装
置を具備したことに特徴がある。
【0039】シート搬送装置に、請求項1〜15のいず
れかに記載の給紙装置を具備することにより、前述のよ
うに給紙分離性能を損なうことなく、分離ローラと給紙
ベルトの接触を抑制しながら、頁順の乱れや不給紙を未
然に防ぐこととなる。
【0040】請求項17に記載の発明は、画像読取装置
において、請求項16に記載のシート搬送装置を具備し
たことに特徴がある。
【0041】画像読取装置に、請求項16に記載の給紙
装置を具備することにより、前述のように給紙分離性能
を損なうことなく、分離ローラと給紙ベルトの接触を抑
制しながら、頁順の乱れや不給紙を未然に防ぐこととな
る。
【0042】請求項18に記載の発明は、画像形成装置
において、請求項16に記載のシート搬送装置を具備し
たことに特徴がある。
【0043】画像形成装置に、請求項16に記載の給紙
装置を具備することにより、前述のように給紙分離性能
を損なうことなく、分離ローラと給紙ベルトの接触を抑
制しながら、頁順の乱れや不給紙を未然に防ぐこととな
る。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、給紙ベルトと分離部材を含む給紙装置、これ
を具備したシート搬送装置、画像読取装置、あるいは画
像形成装置などの広範囲な応用が可能なものである。 [第1の実施形態]本実施形態における画像読取装置3
0は、図1に示すように、本体60および自動原稿搬送
部(シート搬送装置)50からなる。本体60には、コ
ンタクトガラス9の下方で原稿を読み取る読取部を備え
る。また、原稿テーブル2上には、原稿Sが画像面上向
きに積載されている。
【0045】分離給紙部(給紙装置)70は、パッド8
0、ピックアップローラ4、原稿セットセンサSN1
給紙ベルト21、分離ローラ6、カラー91などで構成
され、原稿テーブル1に載置された原稿束の最上位から
原稿Sを取り出し、1枚ずつ分離給紙するものであり、
その詳細は図3、図4に示すとおりである。
【0046】前記読取部は、露光ランプ132、第1ミ
ラー131がコンタクトガラス9の下方で図中、左右方
向に移動して原稿を読み取ることができ(圧板モー
ド)、また、コンタクトガラス9を介して原稿を読み取
る際(自動搬送モード、手差しモード)には、露光ラン
プ132と第1ミラー131をコンタクトガラス9の下
方に停止させて読取位置(図中、▲印で示す露光位置)
で読み取るように構成されている。公知のように、露光
ランプ132が照射した光の原稿面からの反射光は、第
1ミラー131やレンズ133を介してCCDなどの読
み取り素子121に入光されて結像する。
【0047】また、本体60には、図2に示すように、
装置全体を制御する本体制御部41を備え、その本体制
御部41は、通信手段104を介して自動原稿搬送部5
0から送信された信号を受信する。また、本体制御部4
1は、こうして受信・入力された信号が示す情報に基づ
いて、前記読取部の駆動制御や操作部43における表示
制御などを行うと共に、自動原稿搬送部50に対し、モ
ード信号や給紙開始信号を含む各種制御信号を送信し、
ADFコントローラ29に指示して自動原稿搬送部50
の搬送動作を制御する。
【0048】操作部43には、図示していないスタート
ボタンやテンキーなどの各種ボタンキー、およびLCD
表示器などを有し、モードの設定や動作開始/停止指示
がユーザの操作で可能なように構成されている。
【0049】自動原稿搬送部50には、自動原稿搬送部
50の動作を制御するADFコントローラ29を備え、
そのADFコントローラ29は、各センサSN1〜SN5
からの検知信号、各モータ30〜32、35からの状態
信号、および本体60との通信手段(シリアル通信線)
104を介して送信された制御信号(給紙開始信号な
ど)などを入力する。また、ADFコントローラ29
は、各センサSN1〜SN5などからの検知情報を本体6
0側の本体制御部41に送信すると共に、本体制御部4
1から送信される制御信号に基づいて、各モータ30〜
32、35、1回転クラッチ103、排紙切換ソレノイ
ド102などの駆動を制御する。
【0050】なお、モータ30〜32、35はいずれも
ステッピングモータから構成されているので、例えばパ
ルス数をカウントし、1パルス当たりの駆動量を乗じる
ことによって駆動量が容易に得られ、その駆動量と各セ
ンサ情報に基づき、原稿長さの検出を行うとともに、先
行原稿と次原稿の搬送間隔(紙間)制御、レジスト検知
後の読取位置到達タイミング制御、読取動作終了タイミ
ング制御などを行うことができる。
【0051】また、本体制御部41の図示しないRAM
には、本体60の操作部43から入力・設定された動作
モードなどを更新可能に記憶し、その内容が変更される
度に記憶内容が更新されることとなる。
【0052】ここで、図3および図4を参照しながら、
分離給紙部70の詳細について述べる。なお、図3は、
本実施形態における分離給紙部70の側断面(初期状態
または待機状態)を示し、図4は分離給紙部70の幅方
向断面を示す。
【0053】ピックアップローラ4は、図示しないタイ
ミングベルトによって給紙ベルト21のベルト従動ロー
ラ29と連結されている。また、ピックアップローラ4
は、分離動作時に給紙ベルト21の駆動軸(ベルト駆動
ローラ26の中心軸)142から給紙モータ30の駆動
を伝達される。
【0054】給紙ベルト21は、駆動軸142に軸支さ
れたベルト駆動ローラ26と、駆動軸142に軸支され
た図示しないブラケットにスプリング97を介して支持
されたベルト従動ローラ29とに、所定の張力を持って
巻き掛けられており、対向的に配設された分離ローラ6
に所定のタイミングで圧接される。さらに、駆動軸14
2は、1回転クラッチ103およびギヤを介して給紙モ
ータ30のモータ軸に連結/解除されるように構成され
ている。
【0055】また、給紙ベルト21の主走査方向の長さ
(幅方向長さ)は、分離ローラ6の幅より狭く設定さ
れ、給紙ベルト21の両側(外側)に配置されたカラー
91が、所定のタイミングで分離ローラ6に圧接するよ
うに構成されている。このカラー91は、カラー支持部
材92に支持されたカラー軸141に軸支され、カラー
軸141を中心に回転可能である。また、カラー支持部
材92は、カラー支持部材ギヤ93と一体化され、カラ
ー支持部材ギヤ93は、ベルト駆動ローラ26に一体化
されたベルト駆動ローラギヤ96と連結ギヤ95により
連結されている。すなわち、ベルト駆動ローラ26の回
転駆動はカラー支持部材92に伝達されることとなる。
【0056】さらに、カラー支持部材ギヤ93とベルト
駆動ローラギヤ96の歯数を同一に設定することによ
り、ベルト駆動ローラ26とカラー支持部材92の回転
数が同一となるように構成されている。従って、ベルト
駆動ローラ26と同軸上の1回転クラッチ103を介
し、1回転分の回転駆動がベルト駆動ローラ26に伝達
されると、ベルト駆動ローラ26が1回転し、給紙ベル
ト21はベルト駆動ローラ26の周長分移動する。同時
に、カラー支持部材92も1回転し、カラー91は、カ
ラー支持部材92の回転中心94を中心に1回転する。
【0057】ここで、カラー91と分離ローラ6との摩
擦係数が、給紙ベルト21と分離ローラ6との摩擦係数
よりも低くなるように、かつ、カラー91と原稿Sとの
摩擦係数が、給紙ベルト21と原稿Sとの摩擦係数より
も低くなるように、カラー91をプラスチックなどの樹
脂で構成したり、あるいはカラー外周面をフッ素コーテ
ィング処理やテフロン(登録商標)コーティング処理
(いわゆる低摩擦処理)することが好ましい。なお、分
離ローラ6の外周面は硬質ゴムなどで形成され、給紙ベ
ルト21はゴムなどの弾性材料で形成されている。
【0058】分離ローラ6は、回転可能な中心軸(駆動
軸)31に固着、軸支されている。また、分離ローラ6
は、所定の大きさのトルクを有するトルクリミッタ(図
示せず)を介してフリクション駆動され、給紙ベルト2
1との直接係合時、または1枚の原稿Sを介して係合し
ている状態では、給紙ベルト21の回転に連れて反時計
方向(CCW方向)に回転することとなる。さらに、分
離ローラ6は、原稿が2枚以上、給紙ベルト21と分離
ローラ6の間に進入した場合は、連れ回り力がトルクリ
ミッタのトルクよりも小さくなるように設定されてお
り、この場合は本来の駆動方向である時計方向(CW方
向)に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送を
防止する。また、分離ローラ6の駆動軸31は、図示し
ないギヤを介して給紙モータ30のモータ軸に連結さ
れ、分離ローラ6の駆動力も給紙モータ30の駆動によ
って得られる。
【0059】前記給紙ベルト21、ベルト駆動ローラ2
6、ベルト従動ローラ29、連結ギヤ95、カラー支持
部材92、カラー支持部材ギヤ93、カラー91の一連
の部材は、給紙ベルトユニットとして一体化され、この
給紙ベルトユニットは、ベルト駆動ローラ26の中心軸
142を回転中心として分離ローラ6に対し、接離する
ように揺動回転可能に構成され、スプリング97および
前記給紙ベルトユニットの自重により常時、下方に(分
離ローラ6側に)付勢されている。
【0060】搬送駆動ローラ7a、搬送従動ローラ7b
からなる搬送ローラ対は、給送された原稿Sをニップ部
に一次突き当てして整合する動作と、整合後の原稿Sを
引き出して搬送する動作を行う。搬送駆動ローラ7aの
駆動軸には、図示しない電磁クラッチなどの駆動伝達手
段を介して給紙モータ30の駆動が伝達されるように構
成されている。
【0061】板状のパッド80は、分離給紙部(ピック
アップローラ4、給紙ベルト21、分離ローラ6を含
む)よりも給紙方向上流に配置されて、支点82に回動
可能に支持され、その一端側はスプリング81によって
付勢されて原稿テーブル1上の原稿Sに当接している。
また、パッド80は、その一端側(給紙方向下流に形成
された接触パッド80a)が原稿テーブル1上の原稿S
と当接し、前記一端側よりも他端側(給紙方向上流)が
高くなるように傾斜配置されており、原稿テーブル1上
の原稿Sに対し、横断面が楔状になるように当接してい
る。また、接触パッド80aを含むパッド80は、プラ
スチックなどの樹脂で形成され、パッド80の裏面(原
稿Sと接触する面)にはコルクあるいは発泡ゴムなどが
接着されている。このコルクなどが、原稿表面に付着し
た鉛筆のカーボンを吸着、保持することで、パッド80
を介して前記カーボンが原稿表面に再付着することを抑
制する。
【0062】また、パッド80に対するスプリング81
の付勢力Rによって、原稿Sとパッド表面(接触パッド
80aの当接面)の間に摩擦力Fが発生する。ここで、
パッド80は支点82を中心として図中、下方向に回転
し、モーメントMが発生する。また、原稿Sが給紙ベル
ト21と分離ローラ6の作用で分離され、給紙方向(分
離ローラ6の下流)に搬送される場合は、原稿Sと接触
パッド80aの摩擦力Fにより、パッド80の先端側
(原稿Sと接触する接触パッド80a側)は原稿Sの給
紙方向に引っ張られる。すなわち、パッド80には前記
モーメントMと反対方向のモーメントM′が働き、接触
パッド80aの原稿Sに対する負荷は低減することとな
る。さらに、原稿Sが給紙ベルト21と分離ローラ6の
作用で分離された後、カラー91の作用で給紙ベルト2
1と分離ローラ6が離間した状態で、分離部に複数の次
原稿が進入し、前記トルクリミッタの作用で分離ローラ
6が時計回りに回転し、次原稿と分離ローラ6の摩擦力
で次原稿が給紙方向と逆に搬送された場合は、パッド8
0には前記モーメントMが働き、パッド80の次原稿に
対する負荷は増加することとなる。
【0063】ここで、前述のように原稿Sとパッド表面
の間には、スプリング81の付勢力Rにより摩擦力Fが
発生しており、また、複数の原稿が分離部に給紙される
場合は、原稿Sの下にある原稿S′と原稿S″の間にも
摩擦力F′が発生している。本実施形態では、原稿Sと
パッド表面に対する摩擦係数μptが、原稿S′の原稿
S″に対する摩擦係数μppよりも大きくなるように設定
している(図9に示す)。よって、「原稿S′と原稿
S″の間の摩擦力F′」<「原稿Sとパッド表面の間の
摩擦力F」の関係が成り立っている。
【0064】なお、図4に示すように、給紙ベルト2
1、分離ローラ6、ピックアップローラ4、およびパッ
ド80の主走査方向(幅方向)の中心は、原稿Sの幅方
向中心とともに給紙方向の同一中心線150上にある。
このように配置することにより、原稿搬送時のスキュー
を抑制する。ここで、パッド80の主走査方向の長さ
は、給紙ベルト21の主走査方向の長さよりも小さく設
定されているが、これに限らず、給紙ベルト21の主走
査方向の長さと同一でもよい。また、本実施形態では、
パッド80、スプリング81からなるパッド機構を独立
してフレーム側に設けているが、これに限らず、給紙カ
バー24にパッド80、スプリング81などを取り付け
てもよい。この構成により、前記パッド機構がジャム原
稿の除去作業の妨げとなることを回避できる。
【0065】次に、図5を参照しながら、本実施形態の
画像読取動作を説明する。ここでは、複数の片面原稿を
読み取る場合について述べる。なお、原稿Sの読み取り
が片面読み取りか両面読み取りかは、操作部43のキー
操作などで予め設定する。
【0066】自動原稿搬送部50がリフトダウンされた
状態(自動搬送モード)で、原稿テーブル1に画像面を
上向きにして原稿Sが積み重ねられると、原稿セットセ
ンサSN1の検知情報がADFコントローラ29から本
体制御部41に送信される(s101)。この後、操作
部43の操作で前記スタートボタンが押下されると、本
体制御部41からの給紙開始信号により、ADFコント
ローラ29は、前述のように給紙モータ30の駆動でベ
ルト駆動ローラ26を駆動回転させる(s102)。
【0067】このベルト駆動ローラ26の駆動で給紙ベ
ルト21が給紙方向に回転するとともに、前述のように
カラー91が回転して分離ローラ6と離間し、ピックア
ップローラ4は原稿Sと当接して給紙方向に回転する
(s103)。こうして原稿Sは、ピックアップローラ
4によって給紙ベルト21および分離ローラ6を含む分
離部へ搬送され、最上位から1枚ずつ分離される。この
際、パッド80の給紙方向端部(接触パッド80a)は
前記最上位の原稿Sに当接している。
【0068】こうして分離された原稿Sは、搬送駆動ロ
ーラ7a、搬送従動ローラ7bなどが配置された搬送経
路50に搬送され、原稿先端センサSN2の検知情報に
より、前記読取部への原稿先端通過と画像読み取り開始
とのタイミングを合わせる。
【0069】具体的には、原稿先端センサSN2により
原稿先端が検知されると(s104)、ソフトタイマで
カラー91が前述のように1回転して分離ローラ6と当
接し、分離ローラ6と給紙ベルト21が離間した後、呼
び出しモータ35の駆動でピックアップローラ4が原稿
面から離間し、ベルト駆動ローラ26の駆動終了で給紙
ベルト21とピックアップローラ4は回転を停止する
(s105)。次いで、搬送駆動ローラ7aの駆動によ
り、分離後の原稿Sは読取位置へ向かって搬送され(s
106)、レジストセンサSN3による検知後、前記読
取部にて画像が読み取られる(s107)。なお、原稿
先端センサSN2による先端検知後、一定時間経過して
も原稿先端がレジストセンサSN3に到達しない場合
は、ジャムと判断される。
【0070】こうして、前記読取部にて画像が読み取ら
れ、原稿先端センサSN2によって原稿Sの後端通過が
検知されると(s108)、前記読取部による読取動作
が終了し(s109)、読み取り後の原稿Sは搬送経路
51を通り、排紙トレイ3へ排紙される(s110)。
ここで、一定時間経過しても原稿先端が排紙センサSN
5に到達しない場合、または、一定時間経過しても原稿
後端が排紙センサSN5を通過しない場合には、ジャム
と判断される。
【0071】なお、次原稿の給紙は、原稿先端センサS
2を前原稿の後端が通過するタイミングで行われる。
【0072】次に、図6〜図9を参照しながら、本実施
形態の分離給紙動作を詳細に説明する。
【0073】分離給紙部70の初期状態または待機状態
(図3に示す)では、カラー91の外周面が給紙ベルト
21の主走査方向(幅方向)両端よりも外側に出張り、
そのカラー91が分離ローラ6と当接することによっ
て、給紙ベルト21と分離ローラ6が離間している。
【0074】また、ピックアップローラ4は原稿テーブ
ル1に載置された原稿Sと離間しており、接触パッド8
0aはセット後の原稿面に当接した状態にある。この状
態で、パッド80は、前述のようにスプリング81によ
って原稿テーブル側に付勢され、また、支点82を中心
とするモーメントMが発生し、原稿Sとパッド表面の間
には摩擦力Fが発生している。
【0075】次いで、前記初期状態(または待機状態)
から、ベルト駆動ローラ26と同軸上の1回転クラッチ
103の作動で、1回転分の回転駆動がベルト駆動ロー
ラ26に伝達されると、給紙ベルト21が矢印方向に回
転し始める。これと同時に、カラー91はカラー支持部
材92の回転中心94を中心として矢印方向に回転し始
める。この後、カラー91は、さらに回転しながら分離
ローラ6と離間する。一方、前記給紙ベルトユニット
は、スプリング97および自重によって下方に付勢され
ており、カラー91と分離ローラ6の離間動作で、ベル
ト駆動ローラ26の回転中心142を中心として揺動回
転する。前記給紙ベルトユニットの回転に従い、給紙ベ
ルト21は分離ローラ6に当接する。同時に、ピックア
ップローラ4が自重で下降して原稿Sと当接し、給紙モ
ータ30からの駆動伝達によって原稿Sを給紙ベルト2
1側に搬送し始める(図6に示す)。ここで、原稿Sと
パッド80の摩擦力Fが作用しながら、パッド80の給
紙方向端は原稿Sに引っ張られるため、パッド80には
前記モーメントMと反対方向のモーメントM′が働き、
パッド80の原稿Sに対する負荷は低減することとな
る。こうして給紙ベルト21側に搬送された原稿Sは、
給紙ベルト21と分離ローラ6のニップに進入し、分離
ローラ6により上面の1枚だけが分離されて、下流側の
搬送ローラ対7a、7bに搬送される。
【0076】次いで、図7に示すように、原稿Sの先端
が搬送ローラ対7a、7bに到達し、この搬送ローラ対
7a、7bによって挟持・搬送され始め、原稿先端セン
サSN2で検知されると、ソフトタイマでカラー91が
前述のようにカラー支持部材92の回転中心94を中心
として矢印方向に1回転した後、再び分離ローラ6と当
接する位置へ向かって回転する。
【0077】次いで、カラー91と分離ローラ6が当接
した後、給紙ベルト21とピックアップローラ4が回転
停止し、さらに、ピッアップローラ4は、呼び出しモー
タ35の駆動で原稿Sと離間して原稿テーブル上方に退
避する(図7に示す)。また、カラー91と分離ローラ
6が当接すると、前記給紙ベルトユニット全体がベルト
駆動ローラ26の回転中心142を中心として押し上げ
られるように揺動回転し、図8に示すように、給紙ベル
ト21は分離ローラ6と離間する。給紙ベルト21およ
びカラー91は、図3に示した初期状態から、カラー支
持部材92の回転中心94を中心として1回転したとこ
ろで(図示しない1回転クラッチの作動により、1回転
分の回転駆動が伝達されたところで)、前記1回転クラ
ッチによる駆動伝達が遮断されて停止し、待機状態とな
る。
【0078】なお、分離された先行原稿Sの後端がカラ
ー91と分離ローラ7のニップ部を通過する際、同時に
複数枚の次原稿S′、S″がそのニップ部に搬送されて
いる場合は、図9に示すように、分離ローラ6は前記ト
ルクリミッタを介して給紙方向と逆方向(矢印方向)に
回転駆動する。一方、カラー91は、分離ローラ6の回
転に連れて矢印方向に回転する。従って、複数枚の次原
稿S′、S″はカラー91の上流側に戻され、分離ロー
ラ6より下流に重送されることはない。
【0079】ここで、原稿S′とパッド80の表面(給
紙方向先端側の接触パッド80aの当接面)の間には、
スプリング81の付勢力Rによる摩擦力Fが発生してお
り、また、原稿S′と原稿S″の間には、摩擦力F′が
発生している。前述のように、原稿S′とパッド80と
の摩擦係数μptが原稿S′と原稿S″との摩擦係数μ pp
よりも大きいので(F>F′)、パッド80による負荷
は、上側の原稿S′に対する負荷が下側の原稿S″に対
する負荷よりも大きくなる。したがって、分離ローラ6
が給紙ベルト21と離間した状態で時計回りに回転した
場合は、下側の原稿S″から順次、頁順を乱すことなく
給紙方向上流に戻され、図9に示すように、最上面(上
側)の原稿S′の先端が原稿S″の先端よりも分離ロー
ラ6とカラー91のニップ部に近くなり、複数の原稿
S′、S″の先端は楔状となる。
【0080】また、次原稿S′、S″が分離ローラ6に
よって給紙方向とは逆方向に戻される場合、原稿S′と
当接するパッド80により、支点82を中心とする前記
モーメントMが発生する。ここで、原稿Sが給紙方向に
搬送される場合、原稿Sとパッド80の摩擦力Fは、パ
ッド80の先端が原稿Sに喰いこむ方向に働き、原稿S
に対するパッド80の負荷は増加することとなる。した
がって、図9に示すように、分離ローラ6が原稿S′、
S″を搬送方向と逆方向に戻そうとしてもパッド80の
負荷により、カラー91と分離ローラ6のニップ部から
離れた位置では、分離ローラ6による搬送力が作用しな
くなり、原稿S′、S″の搬送は停止する。これが待機
状態であり、次の給紙開始信号が受信されると、前述し
た一連の動作を繰り返すこととなる。
【0081】以上のように、本実施形態の給紙装置に
は、給紙ベルト21によって原稿を給送する給紙機構
と、給送方向と逆方向に回転し、給紙ベルト21に当接
して原稿を1枚ずづ分離する分離ローラ6と、給紙ベル
ト近傍で、分離ローラ6と給紙ベルト21を離間するカ
ラー91と、分離ローラ6とカラー91が当接した状態
で、分離ローラ6が給紙方向と逆方向に回転し、分離ロ
ーラ6とカラー91のニップ部に進入した複数の原稿を
給紙方向上流に戻すことを阻止する接触パッド80aと
を設けたので、1枚の原稿Sが給紙ベルト21と分離ロ
ーラ6のニップ部から給紙方向下流の所定位置に到達し
たタイミングで、カラー91により給紙ベルト21と分
離ローラ6を離間した際、分離ローラ6の時計方向回転
によって、原稿Sに続く複数の原稿S′、S″の頁順が
乱れ、あるいは給紙できなくなるという不具合を解消で
きる。
【0082】また、本実施形態では、前述のように給紙
ベルト21によって搬送されてきた原稿Sが搬送ローラ
対7a、7bに到達したタイミングで、カラー91が分
離ローラ6に圧接し、分離ローラ6と給紙ベルト21を
離間させるので、給紙ベルト21と原稿との接触時間を
短縮して給紙ベルト21の汚れ(例えば、鉛筆書き原稿
の場合、給紙ベルト21の搬送面に原稿面のカーボンが
転写される。)を少なく抑えることができる。さらに、
原稿Sの頁間の搬送動作において、分離ローラ6と給紙
ベルト21の接触時間を短縮し、給紙ベルト21の摩耗
を抑制することができる。
【0083】また、本実施形態では、前述のように分離
ローラ6の位置が固定されるので、カラー91と分離ロ
ーラ6が当接する際、給紙ベルト21と分離ローラ6の
接触軌跡上で接触し、原稿Sと分離ローラ6との接触点
は上下変動しないので、安定した原稿搬送が実現でき
る。
【0084】また、本実施形態では、前述のようにカラ
ー91の分離ローラ6に対する接離動作を1回転動作と
し、カラー91と給紙ベルト21に対する駆動伝達を連
結して、ベルト駆動ローラ26の回転中心軸142に1
回転クラッチ103を設け、ベルト駆動ローラ26とカ
ラー91の回転数が同一となるように設定したので、給
紙ベルト21とカラー91の駆動系を共用でき、構成を
簡素化してコストダウンを実現するのに好適である。
【0085】[第2の実施形態]図10は、本発明の第
2の実施形態における分離給紙部70の側断面(初期状
態または待機状態)を示す。なお、装置全体の構成は第
1の実施形態と概ね同様であるため、図1、図2を用い
ると共に同一構成には同一符号を付与して説明を省略す
る。
【0086】本実施形態は、第1の実施形態とは、開閉
可能な給紙カバー24に、パッド80およびレバー83
と、これらを回転可能に支持する支点82と、パッド8
0の一端部(接触パッド80a)を原稿テーブル1側に
付勢するスプリング81′とを設けた点が相違してい
る。この構成により、接触パッド80aは、ピックアッ
プローラ4付近で原稿と当接し、確実に分離ローラ6に
よる押し戻し作用を防止でき、また、パッド80は、給
紙カバー24の開動作に伴って搬送路上から退避し、原
稿ジャムが生じた場合にジャム原稿を容易に取り除くこ
とができるという効果が得られる。
【0087】図10において、給紙カバー24は、通
常、分離給紙部70(給紙装置)を覆うものであり、開
閉支点25を中心として回転することで開閉可能に構成
されている。特に、ジャム発生時には分離給紙部70へ
搬送されてきたジャム原稿を除去するために開かれる。
支点82は、給紙カバー24に直接設けるか、あるいは
給紙カバー24に設けたブラケットに取り付けられてい
る。パッド80は、第1の実施形態に準じ、プラスチッ
クなどの樹脂からなり、パッド80の一端側のレバー8
3と一体形成されている。このレバー83を図中、下方
向に押下することで、パッド80は支点82を中心とし
て図中、上方向に回転し、パッド80の他端側(接触パ
ッド80a側)が原稿テーブル1から離間するように構
成されている。なお、原稿セット時に原稿Sの画像面と
接触パッド80aが接触して擦られることを回避するた
め、レバー83を押下しながら原稿Sを挿入することが
望ましい。また、パッド80の表面(原稿Sまたは原稿
テーブル1と当接する接触パッド80a)には、コルク
または発泡ゴムなどが接着されている。スプリング8
1′は、板バネあるいは捩じりコイルバネからなり、支
点82を中心としてパッド80を回動させ、前記モーメ
ントMを発生させるものである。
【0088】なお、本実施形態に限らず、原稿Sの厚
さ、サイズ、材質などに応じて、スプリング81′の強
度を切り替え可能に構成してもよい。この構成により、
例えば、所定の紙厚よりも薄い原稿を用いる薄紙モード
の場合には、パッド80の押圧(原稿Sとパッド80の
摩擦力F)を通常モードの場合よりも低減するように調
整することで、前記摩擦力による原稿破損や皺の発生な
どを防止できる。さらに、本実施形態に限らず、原稿S
の厚さ、サイズ、材質などに応じて、パッド80表面の
材質や加工を変更してもよい。例えば、前記薄紙モード
の場合には、接触パッド80aの表面にフッ素コーティ
ング処理やテフロンコーティング処理(いわゆる低摩擦
処理)を施したものを用いてもよい。
【0089】また、給紙ベルト21、分離ローラ6、ピ
ックアップローラ4、およびパッド80の主走査方向
(幅方向)中心は、第1の実施形態に準じ、原稿Sの幅
方向中心とともに給紙方向の同一中心線上に配置する。
このように配置することにより、原稿搬送時のスキュー
を抑制できる。ここで、パッド80の主走査方向の長さ
は、給紙ベルト21の主走査方向の長さよりも小さく設
定されているが、これに限らず、給紙ベルト21の主走
査方向の長さと同一としてもよい。
【0090】[第3の実施形態]図11は、本発明の第3
の実施形態における分離給紙部70の側断面(初期状態
または待機状態)を示す。なお、装置全体の構成はロー
ラ84などを除き、第1の実施形態と概ね同様であるた
め、図1、図2を用いると共に同一構成には同一符号を
付与して説明を省略する。
【0091】本実施形態は、第1の実施形態とは、開閉
可能な給紙カバー24に、カバー閉状態で原稿テーブル
1上の原稿Sと常に当接するローラ84と、このローラ
84の軸85に装着され、ローラ84を給紙方向にのみ
回転させる1方向クラッチ(図示せず)とを設けた点が
相違している。この構成により、ローラ84は、ピック
アップローラ4付近で原稿Sと当接し、前記1方向クラ
ッチの駆動規制で確実に分離ローラ6による押し戻し作
用を防止するとともに、原稿セット時には原稿Sの挿入
を妨げず、また、給紙カバー24の開動作に伴って搬送
路上から退避し、ジャム原稿を容易に取り除くことがで
きるという効果が得られる。
【0092】図11において、給紙カバー24は、第2
の実施形態に準じ、開閉支点25を中心として回動する
ことで開閉可能であり、ジャム発生時には分離給紙部7
0へ搬送されてきたジャム原稿を除去するために開かれ
るものである。ローラ84は、分離給紙部のピックアッ
プローラ4よりも給紙方向上流に配置され、プラスチッ
クなどの樹脂で形成されており、ローラ外周面をコルク
または発泡ゴムなどで被覆している。これは、前述のよ
うに、コルクなどが原稿表面に付着した鉛筆のカーボン
を吸着、保持することで、ローラ外周面を介して前記カ
ーボンが原稿表面に再付着することを抑制するためであ
る。また、ローラ84の軸85には、ローラ84を給紙
方向にのみ回転させる前記1方向クラッチが装着されて
いる。前記ローラ84の軸85は、給紙カバー24に取
り付けられたブラケットにアーム86などで支持されて
いる。
【0093】したがって、給紙カバー24が閉じられて
いる場合は、ローラ84および前記ブラケットの自重に
よって原稿テーブル1を押圧することとなる。ここで、
原稿セットのために原稿テーブル1上の所定位置まで原
稿Sが挿入される場合は、前記1方向クラッチの作用で
ローラ84は時計方向に回転し、原稿挿入を妨げない。
また、原稿Sが給紙ベルト21と分離ローラ6の作用で
分離され、給紙方向(分離ローラ6の下流)に搬送され
る場合についても、前記1方向クラッチの作用でローラ
84は時計方向に回転するので、ローラ84の原稿Sに
対する負荷は増加しない。さらに、原稿Sが給紙ベルト
21と分離ローラ6の作用で分離された後、カラー91
の作用で給紙ベルト21と分離ローラ6が離間し、原稿
Sの下の次原稿S′が、分離ローラ6の時計回りの回転
に伴い、原稿S′と分離ローラ6およびカラー91の摩
擦力で給紙方向と逆方向に搬送された場合は、前記1方
向クラッチの作用でローラ84の回転は阻止されるの
で、ローラ84と原稿S′の摩擦力により、ローラ84
の原稿S′に対する負荷は増加することとなる。
【0094】なお、ローラ84の回転が禁止されている
場合、原稿Sとローラ84の間には、ローラ84の押圧
による摩擦力Fが発生しており、また、複数の原稿が分
離部に給紙される場合は、原稿Sの下にある原稿S′と
原稿S″の間にも摩擦力F′が発生している。本実施形
態では、第1の実施形態に準じ、原稿Sと前記1方向ク
ラッチの作用で停止しているローラ84との摩擦係数μ
ptが、原稿S′と原稿S″との摩擦係数μppよりも大き
くなるように設定している。よって、「原稿S′と原稿
S″の間の摩擦力F′」<「原稿Sと停止しているロー
ラ84の間の摩擦力F」の関係が成り立っている。
【0095】また、第1の実施形態に準じ、給紙ベルト
21、分離ローラ6、ピックアップローラ4、およびロ
ーラ84の主走査方向(幅方向)中心は、原稿Sの幅方
向中心とともに給紙方向の同一線上にある。このように
配置することにより、原稿搬送時のスキューを抑制す
る。ここで、ローラ84の主走査方向の長さは、給紙ベ
ルト21の主走査方向の長さと同一か、あるいは給紙ベ
ルト21の主走査方向の長さよりも小さく設定されてい
る。
【0096】なお、本実施形態に限らず、給紙カバー2
4を開いた際にローラ84の回転を規制するストッパを
設けてもよい。あるいは、アーム86を回転させてロー
ラ84を昇降するための昇降機構を設けてもよい。この
構成により、給紙カバー開時にローラ84が垂れ下が
り、あるいは作業者の手に当たるなどの不具合を防止で
きる。
【0097】また、本実施形態に限らず、第1の実施の
形態に準じ、コイルバネなどのスプリング(図3の81
に相当)でローラ84の軸85を原稿テーブル1側に付
勢するように構成してもよい。あるいは、第2の実施形
態に準じ、アーム86の支点(回転軸)を給紙カバー2
4に設けるか、あるいは給紙カバー24に取り付けたブ
ラケットに設けて、アーム86を回動可能とし、さらに
前記回転軸に捩じりコイルバネ(図10の81′に相
当)などの付勢手段を設けて、ローラ84が原稿テーブ
ル1側に付勢されながら回動するように構成してもよ
い。この構成により、ローラ84を原稿Sに圧接するこ
とで逆送阻止に必要な摩擦力が得られ、分離ローラ6が
給紙方向と逆方向に回転して次原稿を給紙方向上流に戻
すのを確実に阻止できる。また、原稿の種類、サイズな
どに応じて前記捩じりコイルバネなどの付勢力を適宜調
整することも可能となる。
【0098】[第4の実施形態]図12は、本発明の第4
の実施形態における分離給紙部70の側断面(初期状態
または待機状態)を示す。なお、装置全体の構成はパッ
ド80、スプリング81などを除き、第1の実施形態と
概ね同様であるため、図1、図2を用いると共に同一構
成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0099】本実施形態は、第1の実施形態とは、カラ
ー91とカラー軸(回転軸)141を連結し、カラー9
1を給紙方向のみに回転可能とする1方向クラッチ(図
示せず)を設けた点が相違している。この構成により、
第1の実施形態で用いたパッド80、スプリング81な
どの部品を省きながら、分離ローラ6の搬送力で原稿が
給紙方向と逆方向に搬送される際、前記1方向クラッチ
の作用でカラー91の回転を阻止し、前記原稿を給紙方
向上流側に戻すことができるという効果が得られる。
【0100】図12に示すように、カラー91は、回転
軸141と1方向クラッチ(図示せず)を介して連結さ
れており、原稿S、S′、S″を給紙する方向(図中、
波線で示す)にのみ回転可能に構成されている。例え
ば、原稿Sが給紙方向に搬送される際、カラー91は給
紙方向に連れ回るが、原稿Sに続いて複数の原稿S′、
S″が分離ローラ6とカラー91のニップ部に進入し、
前記トルクリミッタの作用で分離ローラ6が時計方向に
回転し、原稿S′が給紙方向と逆方向に搬送される際に
は、前記1方向クラッチの作用でカラー91の回転軸1
41はロックされ、カラー91の回転は阻止される。
【0101】ここで、原稿S′と停止しているカラー9
1の外周面との間には前記給紙ベルトユニットの加重W
により摩擦力Fが発生し、さらに原稿S′と原稿S″と
の間にも摩擦力F′が発生している。本実施形態では、
原稿S′と停止しているカラー91の外周面との摩擦係
数μpkが、原稿S′と原稿S″との摩擦係数μppよりも
大きくなるように、かつ、分離ローラ6と原稿表面との
摩擦係数μprが、原稿S′と停止しているカラー91の
外周面との摩擦係数μpkよりも大きくなるように設定し
ている。したがって、「原稿S′と原稿S″との間の摩
擦力F′」<「原稿Sと停止しているカラー91との間
の摩擦力F」<「分離ローラ6と原稿表面との摩擦力
F″」という関係が成り立っている。
【0102】このような設定により、前記1方向クラッ
チの作用で停止しているカラー91が、このカラー91
と分離ローラ6のニップ部に続いて進入した複数の原稿
S′、S″のうち、上側の原稿S′に与える負荷は、下
側の原稿S″に与える負荷よりも大きいこととなる。ま
た、複数の次原稿S′、S″が分離ローラ6とカラー9
1のニップ部に搬送されてきた場合、前述のように前記
トルクリミッタの作用で分離ローラ6は給紙方向と逆方
向に回転する。ここで、分離ローラ6の搬送力(前記摩
擦力F″による)により、複数の次原稿S′、S″は原
稿S″の方から順次、給紙方向上流に戻される。こうし
て、下側の原稿S″から頁順を乱すことなく、上面の原
稿先端が分離ローラ6とカラー91のニップ部に最も近
い状態で戻され、この際、原稿束の先端は楔状となる。
【0103】[第5の実施形態]図13は、本発明の第5
の実施形態における分離給紙部70の側断面(初期状態
または待機状態)を示し、図14は本発明の第5の実施
形態における画像読取装置の制御部を示す。なお、装置
全体の構成はパッド80、スプリング81などを除き、
第1の実施形態と概ね同様であるため、図1、図2を用
いると共に同一構成には同一符号を付与して説明を省略
する。
【0104】本実施形態は、第1の実施形態とは、分離
ローラ6の中心軸31上に、この中心軸31に対する回
転駆動伝達を制御する電磁クラッチ106と、中心軸3
1の回転を阻止する電磁ブレーキ107と、給紙ベルト
21が分離ローラ6と離間してから、給紙ベルト21と
カラー91が1回転して停止すると、電磁クラッチ10
6がオフし、電磁ブレーキ107がオンして分離ローラ
6の回転が停止するように制御するADFコントローラ
29とを設けた点が相違している。この構成により、分
離部に給送されてきた原稿Sに続き、分離ローラ6とカ
ラー91の当接部に進入してきた複数の次原稿S′、
S″が、分離ローラ6の回転で給紙方向上流に押し戻さ
れることを防止できるという効果が得られる。
【0105】図13に示すように、分離ローラ6と電磁
クラッチ106と電磁ブレーキ107とが、中心軸31
上に設けられている。電磁クラッチ106は、中心軸3
1に対する回転駆動伝達をオン/オフし、電磁ブレーキ
107は、中心軸31に対する回転駆動伝達が停止して
いる場合に中心軸31が回転しないように固定するよ
う、図14に示すADFコントローラ29によって制御
される。
【0106】本実施形態では、給紙ベルト21と分離ロ
ーラ6が当接して原稿Sを搬送する場合は、ADFコン
トローラ29の制御で電磁クラッチ106がオンとな
り、電磁ブレーキ107はオフとなる。電磁クラッチ1
06がオンになると、分離ローラ6の中心軸31には給
紙方向と逆方向の回転駆動が伝達される。また、分離ロ
ーラ6と中心軸31は前記トルクリミッタを介して連結
されているので、1枚の原稿Sが搬送されてきた場合、
分離ローラ6は給紙ベルト21の回転により給紙方向に
連れ回ることとなる。この後、第1の実施形態に準じて
一連の給紙分離動作を続け、スプリング97により前記
給紙ベルトユニット全体がベルト駆動ローラ26の回転
中心30を中心として揺動回転し、給紙ベルト21が分
離ローラ6と離間して、給紙ベルト21とカラー91が
カラー支持部材92の回転中心94を中心として1回転
すると、ベルト駆動ローラ26と同軸上に装着された1
回転クラッチにより、1回転分の回転駆動伝達が遮断さ
れる。同時に、分離ローラ6の中心軸31上の電磁クラ
ッチ106がオフし、電磁ブレーキ107がオンして中
心軸31の回転は停止し、固定される。ここで、給送さ
れる原稿Sの後端がカラー91と分離ローラ6のニップ
部を通過する際、このニップ部に複数の原稿S′、S″
が搬送されてきている場合、分離ローラ6の中心軸31
の回転が停止しているので、分離ローラ6は回転せず、
次原稿S′、S″とが一緒に搬送されることはない。ま
た、分離ローラ6が給紙方向と逆方向に回転して次原稿
S′、S″を給紙方向上流に戻すこともない。次いで、
次原稿S′を給送するため、再び電磁クラッチ106が
オンすると、前記トルクリミッタの作用で重送を回避す
ることとなる。
【0107】なお、本実施形態に限らず、電磁クラッチ
106がブレーキ付きであってもよい。この場合、電磁
クラッチ106がオフになると中心軸31に対する回転
駆動伝達は遮断され、かつ、中心軸31も固定されるた
め、本実施形態と同様の効果が得られるとともに、電磁
ブレーキ107が不要となり、部品点数を削減すること
ができる。
【0108】また、前述の各実施形態では、分離ローラ
6と給紙ベルト21を離間するためのカラー91の動作
が給紙ベルト21の駆動と連動しているが、これに限ら
ず、分離ローラ6側の上下動で離間動作を行い、あるい
はカラー91の駆動系が給紙ベルト21の駆動系と独立
するように構成してもよい。この場合も、前述の各実施
形態と同様の効果が得られる。
【0109】なお、給紙ベルト21、ベルト駆動ローラ
26、などが給紙手段を構成し、分離ローラ6などが分
離部材を構成し、カラー91、カラー支持部材92、な
どが離間部材を構成し、スプリング81、81′などが
付勢手段を構成し、レバー83などが付勢解除手段を構
成し、接触パッド80a、ローラ84などが逆送阻止部
材を構成し、ローラ84が円筒回転体(逆送阻止部材)
を構成し、電磁クラッチ106などが駆動伝達手段を構
成し、電磁ブレーキ107などが回転停止手段を構成
し、ADFコントローラ29などが制御手段を構成す
る。
【0110】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、給紙ベ
ルトと分離ローラによって、先行するシートが後段の搬
送ローラ対に搬送されると、給紙ベルトの両側に回転可
能に設けた円形カラーなどの離間部材が、給紙ベルトと
分離ローラを離間し、前記シートに続くシートは、給紙
方向と逆方向に回転する分離ローラと円形カラーによっ
て給紙方向上流に戻される場合に、逆送阻止部材(接触
パッド、ローラなど)の摩擦抵抗が作用するので、シー
トが給紙方向上流に必要以上に戻され、次のシートとの
頁順が乱れ、あるいは最終シートが給紙できないという
不具合を解消できる。
【0111】請求項2に記載の発明によれば、前記逆送
阻止部材と給紙ベルトの給紙方向での搬送中心を同一線
上とすることで、給紙ベルトでシートを搬送する際の負
荷が給紙ベルトの位置の延長上にあるので、スキューの
発生を低減できる。
【0112】請求項3に記載の発明によれば、給紙ベル
トでシートを搬送する際の負荷は給紙ベルトの位置の延
長上にあるので、スキューの発生を低減できる。
【0113】請求項4に記載の発明によれば、パッドな
どの逆送阻止部材をシート上面に対して傾斜させ、前記
逆送阻止部材がシート上面に当接した際の断面が楔状と
なるように配置したので、給紙ベルトで給紙方向にシー
トを搬送する場合は、前記逆送阻止部材による負荷が軽
減され、スキューや不送りなどを防いで安定したシート
搬送を実現できる。一方、分離ローラで給紙方向と逆方
向にシートを搬送する場合には、逆送阻止部材の摩擦力
によって負荷が増加し、前記シートが給紙方向上流に必
要以上に戻されることを阻止できる。
【0114】請求項5に記載の発明によれば、パッドな
どの逆送阻止部材を付勢することで、シート上面を確実
に押圧することができ、逆送阻止に必要な摩擦力が得ら
れる。
【0115】請求項6に記載の発明によれば、逆送阻止
部材に対する付勢を任意に解除し、前記逆送阻止部材を
シート上面から離間可能とすることで、シートセット時
の不要な負荷を除去できる。
【0116】請求項7に記載の発明によれば、逆送阻止
用のパッドなどと付勢解除用のレバーなどを合成樹脂で
一体形成することで、部品点数を削減し、組み付け作業
を簡略化できる。
【0117】請求項8に記載の発明によれば、ローラな
どの円筒回転体の回転軸に、1方向クラッチなどの駆動
方向規制手段を装着することで、シートセット時には給
紙方向に連れ回りして不要な負荷を与えることなく、か
つ、分離ローラで給紙方向と逆方向にシートを搬送する
場合には、回転停止によって負荷が増加する逆送阻止部
材を実現できる。
【0118】請求項9に記載の発明によれば、逆送阻止
部材を構成する円筒回転体の外周面を合成樹脂で形成す
ることにより、前記円筒回転体の変形、磨耗を抑えるこ
とができるとともに、ゴムなどに比べてシート表面に付
着したカーボン粒子などが転写されにくいという効果が
ある。
【0119】請求項10に記載の発明によれば、分離ロ
ーラが給紙方向と逆方向に回転する際、複数のシート
(シート束)のうち、上面のシートの先端が分離ローラ
と離間部材のニップ部に一番近い状態で、シート束の先
端が楔状となりながら戻され、次の給紙時には、前記上
面のシートが給紙ベルトと分離ローラのニップ部に進入
するので、重送や頁順の乱れが生じにくいという効果が
ある。
【0120】請求項11に記載の発明によれば、給紙カ
バーの開放とともに逆送阻止部材や付勢手段を搬送路か
ら退避させることにより、シート除去作業が容易とな
る。
【0121】請求項12に記載の発明によれば、円形カ
ラーなどの離間部材が逆送阻止部材の機能を兼ね備える
ので、パッドなどの特別な逆送阻止部材を要せず、部品
構成を簡素化して省スペースを促進できる。また、前記
離間部材は、シートを給紙する方向にのみ回転可能なの
で、シートセット時の挿入抵抗を低減でき、操作性が向
上する。
【0122】請求項13に記載の発明によれば、分離ロ
ーラが給紙方向と逆方向に回転する際、複数のシート
(シート束)のうち、上面のシートの先端が分離ローラ
と離間部材のニップ部に一番近い状態で、シート束の先
端が楔状となりながら戻され、次の給紙時には、前記上
面のシートが給紙ベルトと分離ローラのニップ部に進入
するので、重送や頁順の乱れが生じにくいという効果が
ある。
【0123】請求項14に記載の発明によれば、分離ロ
ーラと給紙ベルトが離間し、前記分離ローラと円形カラ
ーなどの離間部材が当接している場合は前記分離ローラ
の回転を停止するので、2枚以上のシートが給紙されて
も、頁順の乱れや不給紙(最終シートの場合)などの不
具合を解消できる。
【0124】請求項15に記載の発明によれば、分離ロ
ーラと給紙ベルトが離間し、前記分離ローラと円形カラ
ーなどの離間部材が当接している場合は前記分離ローラ
の回転を停止し、前記分離ローラはトルクリミッタを介
して連れ回りする(1枚のシートが給紙されてきた場
合)ので、確実な分離性能を保持できる。また、2枚以
上のシートが給紙されてきた場合は、分離ローラの回転
動作(給紙方向と逆方向の回転)が禁止されているの
で、頁順の乱れや不給紙(最終シートの場合)は生じな
い。
【0125】請求項16に記載の発明によれば、シート
搬送装置において、前述のように給紙分離性能を損なう
ことなく、分離ローラと給紙ベルトの接触を抑制しなが
ら、頁順の乱れや不給紙を未然に防ぐことが可能であ
る。
【0126】請求項17に記載の発明によれば、画像読
取装置において、前述のように給紙分離性能を損なうこ
となく、分離ローラと給紙ベルトの接触を抑制しなが
ら、頁順の乱れや不給紙を未然に防ぐことが可能であ
る。
【0127】請求項18に記載の発明は、画像形成装置
において、前述のように給紙分離性能を損なうことな
く、分離ローラと給紙ベルトの接触を抑制しながら、頁
順の乱れや不給紙を未然に防ぐことが可能である。
【0128】以上説明したように、本発明によれば、給
紙分離性能を損なうことなく、給紙ベルトと分離ローラ
を離間し、給紙ベルトとシートとの接触を抑制すること
が可能な給紙装置、シート搬送装置、画像読取装置、な
らびに画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の制御部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置(分
離給紙部を含む)を示す側断面図(初期/待機状態)で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の要
部を示す給紙方向断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の動
作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の要
部を示す側断面図(給紙開始後)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の要
部を示す側断面図(分離時)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の要
部を示す側断面図(1枚目の分離途中)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の分
離ニップ部の拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の
要部を示す側断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の
要部を示す側断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る給紙装置の
分離ニップ部の拡大図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係る給紙装置の
要部を示す給紙方向断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装
置の制御部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿テーブル 3 排紙トレイ 4 ピックアップローラ 6 分離ローラ 7a 搬送駆動ローラ 7b 搬送従動ローラ 8 搬送ベルト 10 反転駆動ローラ 11 反転従動ローラ 12 排紙従動ローラ 14a 排出駆動ローラ 14b 排出従動ローラ 15 切換爪 21 給紙ベルト 22a 排紙駆動ローラ 22b 排紙従動ローラ 23 排紙カバー 24 給紙カバー 25 給紙カバー開閉支点 26 給紙ベルト駆動ローラ 27 ガイド板 29 給紙ベルト従動ローラ 31 分離ローラ軸 50、51、53 搬送経路 80 パッド 80a 接触パッド 81 スプリング 82 支持軸 83 レバー 84 ローラ 85 軸(ローラ軸) 86 アーム 91 カラー 92 カラー支持部材 93 カラー支持部材ギヤ 94 回転中心 95 連結ギヤ 96 ベルト駆動ローラギヤ 97、98 スプリング 101、103 1回転クラッチ 140 ソレノイド 141 カラー軸 142 中心軸(給紙ベルト駆動ローラ軸) 143 カラー支持部材レバー 144 戻しスプリング S、S′、S″ 原稿 SN1 原稿セットセンサ SN2 原稿先端センサ SN3 レジストセンサ SN4 反転センサ SN5 排紙センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 BA17 BA22 3F343 FA03 FB02 FC01 GA01 GB02 GC01 GD01 HA06 HA12 HD09 HD11 HD16 HE04 JA25 JD04 JD09 JD10 JD33 KB04 KB05 KB17 LA03 LA04 LA14 LA15 LB08 LC07 LC11 LC22 LD10 LD11 LD24 LD27 LD30 MA03 MA15 MA23 MA45 MB03 MB15 MC08 MC22

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙ベルトによってシートを給紙する給紙
    手段と、給紙方向と逆方向に回転し、前記給紙ベルトに
    当接して前記シートを1枚ずつ分離する分離ローラと、
    前記給紙ベルト近傍で、前記分離ローラと前記給紙ベル
    トを離間する離間部材と、前記給紙ベルトと前記分離ロ
    ーラのニップ部に搬送されたシートが給紙方向と逆方向
    に搬送されることを阻止する逆送阻止部材とを設けたこ
    とを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】前記逆送阻止部材は、前記給紙ベルトより
    も給紙方向上流に配置され、前記逆送阻止部材と前記給
    紙ベルトの給紙方向での搬送中心は同一線上にあること
    を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】前記逆送阻止部材は、主走査方向の長さが
    前記給紙ベルトの主走査方向の長さ以下となるよう、板
    状に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の給紙装置。
  4. 【請求項4】前記逆送阻止部材は、一端が載置台上に載
    置されたシート上面に当接するようにシート上方に回動
    可能に支持され、給紙方向に向かってシート上方の支持
    位置からシートとの当接位置へと傾斜配置されたことを
    特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】前記逆送阻止部材の一端を前記載置台に向
    けて付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項
    4に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】前記付勢手段による付勢動作を解除する付
    勢解除手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の
    給紙装置。
  7. 【請求項7】前記逆送阻止部材および前記付勢解除手段
    は、合成樹脂で一体形成されたことを特徴とする請求項
    6に記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】前記逆送阻止部材は、載置台上に載置され
    たシート上面に当接しながら、前記シートを給紙する方
    向にのみ回転可能な円筒回転体からなることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】前記円筒回転体の外周面は、合成樹脂で形
    成されたことを特徴とする請求項8に記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】前記逆送阻止部材と前記シートの間の摩
    擦係数が、前記シート間の摩擦係数よりも大きいことを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の給紙装置。
  11. 【請求項11】前記逆送阻止部材は、開閉可能な給紙カ
    バーに取り付けられており、この給紙カバーが開放され
    ている場合は、前記給紙手段、前記分離ローラ、および
    前記離間部材を含む分離給紙部から退避するように構成
    されたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載の給紙装置。
  12. 【請求項12】給紙ベルトによってシートを給紙する給
    紙手段と、給紙方向と逆方向に回転し、前記給紙ベルト
    に当接して前記シートを1枚ずつ分離する分離ローラ
    と、前記給紙ベルト近傍で、前記分離ローラと前記給紙
    ベルトを離間する離間部材とを備えた給紙装置であっ
    て、前記離間部材は、前記シートを給紙する方向にのみ
    回転可能な円筒回転体からなることを特徴とする給紙装
    置。
  13. 【請求項13】前記円筒回転体の外周面と前記シートの
    間の摩擦係数が、シート間の摩擦係数よりも大きく、か
    つ、分離ローラと前記シートの間の摩擦係数よりも小さ
    いことを特徴とする請求項12に記載の給紙装置。
  14. 【請求項14】給紙ベルトによってシートを給紙する給
    紙手段と、給紙方向と逆方向に回転し、前記給紙ベルト
    に当接して前記シートを1枚ずつ分離する分離ローラ
    と、前記給紙ベルト近傍で、前記分離ローラと前記給紙
    ベルトを離間する離間部材とを備えた給紙装置であっ
    て、前記分離ローラに対する駆動伝達をオン/オフする
    駆動伝達手段と、前記分離ローラの回転を停止する回転
    停止手段と、前記離間部材が前記分離ローラと前記給紙
    ベルトを離間した状態で、前記駆動伝達手段が前記分離
    ローラに対する駆動伝達をオフするとともに、前記回転
    停止手段が前記分離ローラの回転を停止するように制御
    する制御手段とを設けたことを特徴とする給紙装置。
  15. 【請求項15】前記分離ローラは、シートの給送方向と
    逆方向のトルクを与えるためのトルクリミッタを介して
    駆動され、前記離間部材で前記給紙ベルトと離間した状
    態で、シートの重送の有無に応じて給送方向と逆方向に
    回転することを特徴とする請求項14に記載の給紙装
    置。
  16. 【請求項16】請求項1〜15のいずれかに記載の給紙
    装置を具備したことを特徴とするシート搬送装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のシート搬送装置を具
    備したことを特徴とする画像読取装置。
  18. 【請求項18】請求項16に記載のシート搬送装置を具
    備したことを特徴とする画像形成装置。
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WO2016056053A1 (ja) * 2014-10-06 2016-04-14 株式会社Pfu 原稿搬送装置

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