JP6635724B2 - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

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本発明は、シートを一枚ずつ給送する機能を有するシート搬送装置及びこれを備えた画像読取装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、読取対象のシートとしての原稿や記録対象のシートとしての記録紙を一枚ずつ給送するシート給送装置が用いられている。このようなシート給送装置において、複数枚重ねられた原稿の自動送り出し部から送り出される原稿や、給送カセットから自動給送されて複写位置に送られる記録紙の重送を防止するため、特許文献1のようなシート給送装置が広く用いられている。
上記シート給送装置においては、複数枚のシートが送られた場合、シート間の摩擦力に対して、トルクリミッタの負荷を大きくすることで、リタードローラの回転を止め、シートの束を1枚ずつに分離している。
近年では、給送されるシートの種類や、シートの状態(折られた状態、カールしている状態など)が多様化しており、そのようなシート間の摩擦力は概して高くなる傾向がある。このように高くなるシート間の摩擦力に対して、さらなる高い分離性能を発揮することが求められており、そのための手段の一つとして、トルクリミッタによる負荷をさらに高く設定することが考えられる。
また、上記シート給送装置において、シートが一枚のみ送られた場合、リタードローラはシートとの摩擦力が、トルクリミッタの負荷より上回ることによって回転(つれ回り)するように設定されている。
ただしリタードローラ周面上では、回転が止まった状態でシートが通過したり、トルクリミッタの負荷が作用した状態でシートとの摩擦力が作用して回転したり、と摩耗が進み易い。そのため、所定枚数のシートを給送して摩耗が進んだら、その摩耗が進んだリタードローラを新しいものと交換する、という製品も多い。
その一方で、交換間隔を長くしたいという要求もあり、より高い耐摩耗性を得るために、リタードローラの材質は硬度の高いゴムを採用することがある。
特許第3928917号
ところで、上記シート給送装置において、リタードローラとそれに対向するローラ(以下、給送ローラ)との間に作用する押圧力(以下、ニップ圧)は、バネなどによる付勢手段によって予め付与されている。
それに対し、給送時では、上記付勢手段による付勢力に加えて、シートとリタードローラとの間の摩擦力によって、リタードローラはそれを保持するホルダごと、ホルダを回転支持する軸中心に回転し、給送ローラへ食込む力(以下、食込み力)を付与する。
上記食込み力は、給送時のみだけでなく、給送ローラ及びリタードローラ(以下、給送部)の下流の搬送ローラによって、シートを給送部より引抜く際にも、給送ローラへの駆動の有無に関わらず、シートとリタードローラとの摩擦力により発生する。
つまり、給送部のニップ圧は、給送動作時や、搬送ローラによる引抜き動作時においては、過渡的な状態遷移を経て、増大する。
しかしながら、上述のようにトルクリミッタによる負荷の増大や、リタードローラ(及び給送ローラ)のゴム材質硬度が高いものになってくると、一旦生じた状態遷移が安定しないケースが出てくる。すなわち、トルクリミッタの負荷が大きいとつれ回りが生じにくくなり、ゴムが硬いと状態遷移時に、給送ローラに対してリタードローラがバウンドしやすく、そのニップ圧が安定しにくい。
特に、複数個所に回転支持部を持つホルダが、リタードローラとシートとの間の摩擦力が作用して回動する際、それぞれの回転支持部における回動がほぼ同時に生じると、上記バウントはより顕著になる。その結果、リタードローラのスティックスリップによって異音が発生する恐れがある。
本発明の目的は、給送ローラへの食込み力の発生の際に安定した状態遷移ができるシート給送装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、シートを給送する給送手段と、前記給送手段に圧接してニップを形成する分離手段と、前記分離手段を回転自在に支持する軸と、前記軸の両端を保持する保持部と、前記保持部よりシートの搬送方向下流に設けた回動中心となる回動部と、をもつホルダ部材と、前記ホルダ部材の回動部を回動自在に支持する回動軸と、前記分離手段と前記軸との間に所定のトルクを付与するトルク付与手段と、を有するシート搬送装置において、前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部との間の剛性と軸方向他方側の保持部と回動部との間の剛性が互いに異なるよう、前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部とを接続する第一接続部と軸方向他方側の保持部と回動部とを接続する第二接続部の長さを異ならせ、前記トルク付与手段は、前記分離手段に対して、前記ホルダ部材の剛性が高い前記第二接続部側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、分離手段の給送手段への食込み力が発生した時の軸方向一方側と他方側の食込み力の発生のタイミングをずらすことで、安定した状態遷移ができる。
シート搬送装置を備える画像読取装置の全体構成を概略的に示す図 シート搬送装置の給送ユニットの斜視図 シート搬送装置の駆動構成を示す図 シート搬送装置の駆動構成を示す図 シート搬送装置のブロック構成を示す図 シート搬送装置の給送動作制御シーケンスを示す図 実施例1に係るリタードローラ、トルクリミッタ及び軸の分解斜視図 実施例1に係るリタードローラ付近の斜視図 実施例1に係るリタードローラ付近の側面図 実施例2に係るリタードローラ付近の斜視図 実施例2に係るリタードローラ付近の上面図 実施例2に係るリタードローラ付近の側面図 実施例2に係る回動部における振動の様子を示す図 実施例3に係るリタードローラ付近の斜視図 実施例3に係るリタードローラ付近の上面図 実施例3に係るリタードローラ付近の側面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、シート搬送装置が適用可能な、原稿搬送装置(以下ADF)及び、ADFに搬送されるシートに載っている画像情報を読み取る画像読取装置(以下リーダー)の一例である。
ADF1は、上方に載置台としての給送トレイ2を有しておる。上記給送トレイ2上のシートは、ピックアップローラ5により順次その最上位のシートから繰り出される。繰り出されたシートは、給送手段としての給送ローラ6に給送されつつ、分離手段としてのリタードローラ7により一枚ずつに分離される。リタードローラ7は給送ローラ6に圧接して給送ニップを形成している。
搬送パス20は、上ガイド15と下ガイド18によって形成される。下ガイド18はピックアップローラ5の下流から上方に傾斜する形状となっており、給送トレイ2に載置されるシートを下流の搬送パス21へガイドする。
給送ローラ6及びリタードローラ7により一枚ずつに分離給送されたシートは、その給送方向下流の搬送ローラ対206に一旦突き当てられ、先端位置が補正される(レジスト補正)。搬送手段としての搬送ローラ対206の構成については後述する。
その後、搬送ローラ対206によってシートは搬送パス20のさらに下流へ搬送され、搬送パス21を経て、ADF本体の画像読取位置であるプラテン部8上へ搬送される。
ADF1の下方にはリーダーが配置されている。リーダー内部には、シートの画像を読み取る画像読取手段としての走査体31がある。走査体31は、上方に配置されたガラス34上に載置されたシートの画像情報を読み取るためにガイド部材33に沿って図中左右方向に走査する。
ADF1でシートを搬送する際には、読取ガラス30上を通過するシートの画像情報を読み取るために上記走査体31は読取ガラス30の下方まで移動し、シート搬送中はその位置で固定されている。
走査体31の内部には複数のミラーと最終的に結像手段によって、読取素子32上に結像させ、読取素子32において光電変換される。なお、読取素子としては、CMOSセンサーやCCDセンサ、またはCISセンサなどが挙げられる。
上記読取ガラス30を通過したシートは、排出ローラ9により排出トレイ19上に排出される。尚、シートは、上から順に1ページ(2ページ)、3ページ(4ページ)・・の順番で給送トレイ2上に載置され、ADF1はセット検知センサ3によってシートが給送トレイ2上に載置されたことを検知する。
図2は、上記ADF1における搬送ローラ対206、給送ローラ6とリタードローラ7、および搬送ローラ対206の直上流のループ空間22の断面図である。
ADF1において、給送ユニットは、給送手段としての給送ローラ6、ピックアップローラ5を有する。給送ローラ6は、シャフト62に保持されている。アーム102は、シャフト62を中心にピックアップローラ5を回転(昇降)させる。駆動伝達ベルトT2によってシャフト62からピックアップローラ5へ駆動力を伝達する(図3参照)。駆動伝達ベルトT2はプーリP3,P4によって張架されている。
図3及び図4は、上記ADF1の駆動構成を示す図である。図中の各矢印は、上方向から見た時の各駆動ギアの回転方向を表している。
ADF1において、給送ユニットを構成するピックアップローラ5と給送ローラ6、及び搬送ローラ対206をなす搬送ローラ206aは、同一のモータM1で駆動されている。搬送ローラ206aはギアプーリPZ2と連結されており、モータM1から駆動伝達ベルトT1を介して駆動が伝達されて回転する。
モータM1の駆動トルクは、ギアプーリPZ2より下流は、ギアZ4、ギアZ4と同軸に連結されたギアZ5を介してギアZ6に伝達され、ギアZ6に連結されたシャフト62が回転される。
ギアZ3は、電磁クラッチCLに連結されたギアであり、電磁クラッチCLに電流が流れ駆動伝達可能状態になった場合のみ、駆動を伝達することができる。
モータM1が正転方向回転時(図3)、給送ユニットはシートを下流方向へ搬送する方向に回転駆動を受けるのに対し、搬送ローラ206aはシート先端の到達時には停止している。または、給送ユニットはシート搬送方向と逆方向(シートを上流方向へ搬送する方向)に回転駆動を受ける。
モータM1が正転方向回転時は、給送ローラ6はシャフト62と同一に回転し、シャフト62に連結されたバネクラッチTL2,TL3によって発生するトルクによってピックアップローラ5が待機位置より下降する。また、ピックアップローラ5は同軸上にプーリP4と連結され、シャフト62に連結されたプーリP3と、プーリP3とプーリP4との間に張架される駆動伝達ベルトT2によって回転駆動が伝達される。
一方、モータM1が逆転方向回転時(図4)、給送ユニットは停止し、搬送ローラ206aはシートを下流方向へ搬送する方向に回転駆動を受ける。
このとき、モータM1の回転駆動は、駆動伝達ベルトT1を介してギアプーリPZ2を回転駆動させるが、ギアプーリPZ2の回転駆動はギアZ4に内包されるワンウェイクラッチのために、ギアZ5には伝達されない。すなわち、モータM1の逆転方向への回転駆動は、給送ローラ6とピックアップローラ5まで伝達していない。そして、給送ユニットの給送ローラ6とピックアップローラ5は、それぞれの内周側に設けられたワンウェイクラッチにより、搬送ローラ206aに搬送されるシートの挙動に追従するようになっている。
図5は上記ADFの電気構成を示すブロック図である。図5を用いて、ADFの構成について説明する。
図5において、上記ADFはADF制御部によって制御されており、搬送センサSnの情報をCPU800において、予めROM801に格納されたシーケンスに基づいて処理され、駆動手段Mを駆動する。
また画像読取手段を制御するリーダー制御部によって画像読取が行われ、ADFにおいて搬送センサSnより取得された読取開始のトリガ信号を、ADF制御部からリーダー制御部に送ったり、読み取られた画像のサイズ(副走査倍率)を調整するために駆動手段Mの駆動を調整するべく、リーダー制御部からADF制御部へ処理データのやりとりをする仕様となっている。
リーダー制御部においては、読取素子32によって読み取られた画像データは、予めROM811やRAM812に設定されている画像処理パラメータや、シーケンスに基づき画像処理部にて処理される。処理された画像データは、シリアル通信を通して、プリンタ側のコントローラ等に転送される。
図6は図5に基づいて、ADFの給送動作を行う制御シーケンスを表している。以下、図3〜図6を用いて、ADFの給送動作を説明する。
給送トレイ2にシートが載置されると、セット検知センサ3によって給送トレイ2にシートがセットされたことを検知する(S101)。シートのセットを検知した状態で、さらにユーザーによる給送動作開始のコマンド入力を受け付けるまで待機する(S102)。
コマンドの入力があれば、ADFは駆動手段Mに対し駆動命令をだし、モータM1の駆動により給送動作を開始する(S103)。このとき、モータM1は正転方向(図3の実線矢印方向)に回転し、駆動伝達手段(PZ2、Z4、Z5、Z6)を介してシャフト62が回転し、給送ローラ6及びピックアップローラ5が回転する。またシャフト62が回転することで、バネクラッチTL2,TL3を介してアーム102は給送トレイ2に載置されているシートに向かって下降する。これにより、アーム102に保持されているピックアップローラ5が下降してシートに当接する。
ピックアップローラ5がシートに当接すると、バネクラッチTL2,TL3はアーム102に対して所定のトルクをもって空転し、ピックアップローラ5に対しシートへの当接圧を付与する。
同時にリーダー制御部においては、リーダー内の走査体31を読取ガラス30の下方に移動させ、さらにシートに照明を照射するための照明装置を駆動する(S104、S105)。その際、シェーディング補正(基準補正)を画像処理部にて行い、そのときの画像処理要パラメータをRAM812に一時的に保管する。
給送動作中、給送するシートの後端をプラテン部8の上流に配置された搬送センサSnによって検知するたびに、給送トレイ上のシートの有無を確認し、シート有りの検知がある限り、給送動作を繰り返す(S110)。
走査体31はリーダー制御部によって、搬送センサSnにおいてシート先端を検知するたびに読取素子32を駆動する(S106、S107)。そして、読取ガラス30上を通紙するシートに対し照射された照明の反射光を読取素子32において光電変換させ画像情報を取得し、画像処理部において先述のRAM812に保管された画像処理用パラメータや、予めROM811にて設定しているパラメータに基づいて画像処理する。さらにシリアル通信を通してプリンタ側コントローラなどに画像データを転送する。
リーダー制御部の駆動は、搬送センサSnによってシートの後端を検知すると、所定の時間をおいて、終了されるが(S108、S109)、次のシートを搬送センサSnが検知すると再び駆動される。シートが搬送される間、搬送センサSnの検知結果に基づいて、読取素子32の駆動の切り替えが繰り返される。
給送トレイ上に載置されているシートをすべて給送すると(S110)、セット検知センサ3は載置されているシート無しと判断し、ADF制御部は給送動作を停止する(S113)。
リーダー制御部もセット検知センサ3によって載置されているシート無しと判断されると(S110)、照明装置の駆動を終了し、走査体31の位置も読取ガラス30の下方から待機位置(シェーディング補正位置等)に移動させる(S111、S112)。
給送動作の停止後、モータM1を逆回転(図3の点線矢印方向)させ(S114)、電磁クラッチCLを通電させ駆動伝達可能状態とする。これにより、モータM1の駆動をギアプーリPZ2からギアZ3へ伝達させ、同軸上に連結されるギアZ5とギアZ6を介してシャフト62を駆動させる(図4の点線矢印の方向)。シャフト62の回転によってアーム102は給送トレイ2から遠ざかる方向へ上昇し、次のJOBのシートセット検知を待機する(S115)。
アーム102によってピックアップローラ5が上昇しきると、ギアZ5に隣接するトルクリミッタTL1によって駆動の伝達は所定のトルクで遮断され、モータM1の過負荷からの保護や、ピックアップローラ5の位置の保持がなされる。
給送動作時のピックアップローラ5がシート上面に着地時に、シートに圧力を付与する。本実施例では、その圧力付与手段としてバネクラッチを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば圧縮バネなど他の圧力付与手段でもよい。
上記バネクラッチによって、モータM1の逆転時には上記アーム102を図2矢印と逆方向に回転させ、ピックアップローラ5を上昇させるためにロックする。
〔実施例1〕
図7及び図8を用いて、実施例1に係るシート搬送装置のリタードローラ周辺の構成について説明する。図7は実施例1に係るリタードローラ7、トルクリミッタ74及び軸72の分解斜視図である。図8は実施例1に係るリタードローラ付近の斜視図である。
本実施例に係る画像形成装置におけるシート搬送装置は、給送ローラ6、リタードローラ7、軸72、ホルダ75、回動軸73、及び、トルクリミッタ74を有する。リタードローラ7は、給送手段である給送ローラ6に圧接してニップを形成する分離手段である。軸72は、リタードローラ7を回転自在に支持する軸である。ホルダ75は、軸72の両端を保持する保持部752L,752Rと、前記保持部752L,752Rよりシートの搬送方向下流に設けた回動中心となる回動部753L,753Rと、をもつホルダ部材である。回動軸73は、ホルダ75の回動部753L,753Rを回動自在に支持する回動軸である。トルクリミッタ74は、リタードローラ7と軸72との間に所定のトルクを付与するトルク付与手段である。
図7に示すように、リタードローラ7とトルクリミッタ74は、軸72によって支持される。リタードローラ7の内周部と軸72との間は回転自在だが、リタードローラ7はトルクリミッタ74の外筒部に設けられた回転止め部74aと係合しており、軸72に対して回転する際はトルクリミッタ74の負荷トルクを受ける。
トルクリミッタ74の内筒部は、軸72の回転止め部72aと係合しており、リタードローラ7と係合する回転止め部74aを含む外筒部は、所定のトルクより大きい負荷がかかった際に所定の負荷トルクをもって回転し、それ以下のトルクでは停止するように構成されている。
リタードローラ7およびトルクリミッタ74は、軸72へ図面左側より挿入され、リタードローラ7に設けられたスラスト止め部(不図示)が軸72の溝部72bに係合され、一体化する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、一体化されたリタードローラ7とトルクリミッタ74および軸72は、ホルダ75に軸支される。
ホルダ75は、PC+ABSなどの樹脂部材で、回動軸73で回動自在に軸支され、付勢バネ76によって給送ローラに向けて(図面上方向)に付勢される。これにより、リタードローラ7は給送ローラ6に圧接される。回動軸73は、筐体側の回動支持部78に支持される。
本実施例では、ホルダ75の軸方向一方側の保持部752Lと回動部753Lとを接続する第一接続部754Lと軸方向他方側の保持部752Rと回動部753Rとを接続する第二接続部754Rを異なる形状に形成している。具体的には、ここでは、図8(a)に示すように、ホルダ75には、軸方向一方側の保持部752Lと回動部753Lとを接続する第一接続部754Lに、給送ローラ6側(給送手段側)に開いた切欠き751を形成している。この切欠き751は、ホルダ75の軸方向一方側の保持部752Lと回動部753Lとの間の剛性と軸方向他方側の保持部752Rと回動部753Rとの間の剛性が互いに異なるよう、軸方向の一方側(図8(a)中の手前側)の保持部752Lと回動部753Lとの間に形成されている。
図9に、給送ローラ6が回転し、リタードローラ7に対し摩擦力F67が作用したときの様子を示す。
給送ローラ6が回転又は給送ローラ6とリタードローラ7とで挟持されたシートが搬送されると、給送ローラ6又はシートとリタードローラ7との間に摩擦力F67が、給送ローラ6とリタードローラ7とのニップ線(接線)l67方向に作用する。なお、図9に示すように、軸72は、給送ニップにおけるリタードローラの接線(ニップ線l67)よりもリタードローラ側(分離手段側)に配置されている。
摩擦力F67が作用すると、ニップ線l67と回動軸73の中心までの距離をd73とすると、回動軸73まわりのモーメントF67・d73が作用し、ホルダ75は給送ローラ6へ食い込む。詳しくは、ホルダ75及びリタードローラ7、トルクリミッタ74、軸72)は、給送ローラ6に対して、給送ローラ6の中心とリタードローラ7の中心を結んだ直線l方向へ食い込む。その際の食込み力は、直線lから回動軸73の中心までの距離をdとすると、以下の式1のようになる。
67×(d73/d) ・・・式1
リタードローラ7の支持する軸72や軸72を支持するホルダ75、またはホルダ75の保持部752から回動軸73までの剛性が高いほど、摩擦力F67が作用してからの給送ローラ6への食込み力の作用が早くなる。
ホルダ75の切欠き751を設けた側(軸方向一方側)では、切欠きを設けてない側(軸方向他方側)に比べて、ホルダ75の保持部752から回動軸73までの剛性が低い。そのため、摩擦力F67が作用してから給送ローラ6への食込み力の作用は比較的遅くなる。
このことは固有値解析によっても差分が確認できる。上記のように、本実施例におけるホルダ75は、軸方向の他方側である奥側は切欠きを設けず、軸方向の一方側である手前側に切欠き751を設ける形状としている。このとき、手前側を固定し奥側のみで食込み力を作用させるときの固有値は222[Hz]なのに対し、奥側を固定し手前側のみで食込み力を作用させるときの固有値は200[Hz]となる。
これはホルダ75を回動軸73で回転自在に保持させ、一方側を固定させて他方側を振動させた際の応答周波数をシミュレーションした数値だが、本実施例のホルダだと奥側の形状の方が細かい周波数で振動しうる、ということを示す。同時に、ある力が作用した際の応答速度とも相関があり、上記の場合だと奥側の方が応答性が早いということを意味する。
前述の食込み力が作用した場合、特に給送ローラ6とリタードローラ7のゴム材質の硬度が高いと、両ローラ間のバウンドが長く続き、安定した状態になるまで比較的長い時間がかかる場合がある。
本実施例では、摩擦力F67が作用した際、トルクリミッタ74は負荷トルクを伴って回転し、トルクリミッタ74によりかかる負荷トルクは軸72の回転止め部72aに作用し、軸72よりホルダ75の手前側、奥側の両軸受部(保持部752L,752R)へ伝達する。
ここでは、トルクリミッタ74および回転止め部72aは、ホルダ75の剛性が高い側(軸方向他方側である奥側)に配置されているため、上記の食込み力はホルダ75の奥側の方が比較的早く作用する。
奥側と手前側の固有値がほぼ同じ値か、または近い値だと、奥側から食込み力が先に作用したと同時、または直後に手前側の食込み力が作用する。
すなわち、奥側の食込み力の作用による状態遷移が安定しないうちから、手前側の状態遷移が起こり、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態が、より不安定になることがある。
しかし、本実施例のように手前側に切欠き751を形成し、前述の固有値をずらすことで、奥側の食込み力の発生による状態遷移が安定してから、手前側の食込み力の発生による状態遷移を起こすことができる。これにより、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を比較的早く安定させることができる。
また、奥側の固有値が、手前側の固有値の2倍、4倍といった倍数の関係ではないために、ホルダの固有値の起因による振動の発生を抑制することができる。
また、摩擦力F67が作用すると、その分解成分が軸72の手前側、奥側からホルダ75に作用するが、ホルダ75の手前側は、切欠き751の底部751'から変形し、リタードローラ7とホルダ75は図9の点線で示すような位置になる。このとき、軸72の移動量は0.5〜1[mm]程度である。
切欠き751は給送ローラ6側へ開く形状であるために、前述の如くホルダ75が変形した際のリタードローラ7の位置は給送ローラ6に圧接できる方向になる。これにより、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を安定させることができる。
一方、ホルダ75の奥側は、手前側のような切欠き751が設けられていないため、摩擦力F67の分解成分が軸72の奥側から作用しても、軸72の移動量は0.1〜0.3[mm]程度である。
すなわち、ホルダ75の軸72の軸受部(保持部)に対し、同程度の力を回動軸73の軸受部(回動部)へ作用させたときのホルダ75の変形量は、奥側に比べて手前側の方が大きい。このことによってホルダの軸方向の手前側の剛性が奥側の剛性より低いことが確認できる。
上述したように、本実施例によれば、ホルダ75によってリタードローラ7を支持することによって、給送ローラ6への食込み力の発生時の過渡的な状態遷移による衝撃を吸収できる。そして、軸方向一方側の保持部と回動部の間に切欠き形状を形成することで、ホルダ75の給送ローラ6への食込み力の発生のタイミングを、軸方向一方側を他方側に対してずらすことができ、安定した状態遷移ができる。その結果、リタードローラのスティックスリップによる異音の発生を抑制することができる。
〔実施例2〕
図10〜図13を用いて実施例2に係るシート搬送装置について説明する。図10は実施例2に係るリタードローラ付近の斜視図である。図11は実施例2に係るリタードローラ付近の上面図である。図12は実施例2に係るリタードローラ付近の側面図である。図13は実施例2に係る回動部における振動の様子を示す図である。
本実施例では、ホルダ75の軸方向一方側の保持部752Lに対して、軸方向一方側の回動部753Lをスラスト方向にずらして、幅d75(図11)の分だけ前記第一接続部754Lに切欠き75を形成している。これにより、実施例1同様に、ホルダの軸方向一方側を他方側に比べて低剛性化させている。
なお、本実施例では、ホルダ75が軸方向に複数の回動部を有する構成であるため、ホルダ75の軸方向一方側の保持部752Lに対して、軸方向一方側の回動部753Lをスラスト方向にずらした構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、ホルダの回動部が1つである場合には、ホルダの軸方向一方側の保持部に対して、回動部の軸方向一方の端部をスラスト方向にずらした構成とし、この一方の保持部と回動部の間の第一接続部に切欠きを形成した構成としても良い。このように構成しても同様の効果が得られる。
また、本実施例において、リタードローラ7及びトルクリミッタ74を軸72によって支持する構成や、リタードローラ7を給送ローラ6へ付勢する構成も実施例1と同様である。また、本実施例に係るシート搬送装置及びこれを備えた画像読取装置の構成は、前述した実施例と略同様であり、同一の機能を有する部材には同一符号を付し、その説明を省略する。以下、前述した本実施例の特徴部分について詳しく説明する。
図11は、実施例1と同様に摩擦力F67が作用した際の、ホルダ75の変形の様子を表している。図11に示すように、摩擦力F67がリタードローラ7の周面上に作用したとき、その力は軸72で手前側(軸方向一方側)722の力F722と奥側(軸方向他方側)723の力F723に分解される。奥側723に作用する力F723によって、前述した式1に示した食込み力が作用する。一方、手前側722の第一接続部754Lは、切欠き751を形成しているため、手前側722に作用する力F722によって図11中の点線のように変形した後に、食込み力が作用する。
図12は本実施例のホルダ75および給送ローラ6、リタードローラ7、回動軸73をスラスト方向手前側(軸方向の手前側722)より見た側面図である。上記の摩擦力F67の手前側の分解成分F722が作用すると、ホルダ75の手前側722は図12中の点線のように変形する。
このときの変形量は、軸72の位置においては実施例1と同様に手前側は0.5〜1[mm]程度であり、奥側は0.3[mm]以下である。このことから、ホルダ75の手前側(軸方向一方側)の剛性が奥側(軸方向他方側)の剛性に比べて低いことが確認できる。
またこのとき、ホルダ75の手前側(の第一接続部754L)は、切欠き751の底部751'を基点として変形し、その結果、図12中の点線に示すようにリタードローラ7を給送ローラ6側へ圧接する方向へ変形する。
上記の作用により、実施例1と同様に、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を安定させることができる。
また、本実施例のホルダ75の手前側を固定し奥側のみで食込み力を作用させるときのホルダ75の固有値は224[Hz]なのに対し、奥側を固定し手前側のみで食込み力を作用させるときのホルダ75の固有値は183[Hz]となる。
すなわち実施例1同様に、本実施例においても、固有値を手前側と奥側とでずらすことで、奥側の食込み力の発生による状態遷移が安定してから、手前側の食込み力の発生による状態遷移を起すことができる。これにより、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を比較的早く安定させることができる。
また、本実施例における、通紙時の食込み力の発生による回動軸73への衝撃の伝達の様子を、加速度検出器によって測定したものを図13に示す。
図13中の点線が回動軸73の奥側で検出された加速度で、実線は手前側の加速度である。また、横軸は経過時間(単位[sec])で、縦軸は加速度(単位[μm/s])であり振動の大きさを表している。
横軸0.22[sec]あたりで原稿の搬送が開始され、リタードローラ7の周面上に摩擦力F67が作用している。奥側(点線)については0.24[sec]付近でピークが生じているが、これは食込み力が発生したことを意味する。
それに対し手前側(実線)は、奥側(点線)のピーク発生時においては、比較的ピークの発生が抑えられている。これは前述の切欠き751によって、手前側の食込み力の発生が奥側に比べて遅れて作用していることを意味している。
手前側(実線)は0.26[sec]以降、約50[Hz]の周期的なピークが発生しているが(低剛性化した手前側形状に起因する振動)、上記のようにリタードローラ7を給送ローラ6へ圧接する方向へ変形させていることで振幅は押さえられ、聴感上不快な音にはならない。
このように、本実施例のようなホルダ75の形状においても、実施例1と同様に、食込み力の発生時の遷移状態において、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を安定させることができる。
〔実施例3〕
図14〜図16を用いて実施例3に係るシート搬送装置について説明する。図14は実施例3に係るリタードローラ付近の斜視図である。図15は実施例3に係るリタードローラ付近の上面図である。図16は実施例3に係るリタードローラ付近の側面図である。
本実施例では、ホルダ75は、手前側(軸方向一方側)722の保持部752Lに対して回動部753Lをスラスト方向一方側にずらし、奥側(軸方向他方側)723の保持部752Rに対して回動部753Rをスラスト方向他方側にずらしている。さらに、手前側722の保持部752Lと回動部753Lの間を第一接続部(手前側アーム)754Lで接続し、奥側723の保持部752Rと回動部753Rの間を第二接続部(奥側アーム)754Rで接続している。そして、ホルダ75の軸方向一方側の保持部752Lと回動部753Lとの間の剛性と軸方向他方側の保持部752Rと回動部753Rとの間の剛性が互いに異なるよう、図15に示すように、第一接続部754Lのスラスト方向の長さd754Lを、第二接続部754Rのスラスト方向の長さd754Rよりも長くしている。これにより、これまでの実施例と同様に、ホルダ75の軸方向一方側を他方側に比べて低剛性化させている。
なお、本実施例において、リタードローラ7及びトルクリミッタ74を軸72によって支持する構成や、リタードローラ7を給送ローラ6へ付勢する構成も実施例1と同様である。また、本実施例に係るシート搬送装置及びこれを備えた画像読取装置の構成は、前述した実施例と略同様であり、同一の機能を有する部材には同一符号を付し、その説明を省略する。以下、前述した本実施例の特徴部分について詳しく説明する。
図15は、実施例1と同様に摩擦力F67が作用した際の、ホルダ75の変形の様子を表している。図15に示すように、摩擦力F67がリタードローラ7の周面上に作用したとき、その力は軸72で手前側722の力F722と奥側723の力F723に分解される。その際、第一接続部754L、第二接続部754Rともに変形するが、第一接続部754Lの方が第二接続部754Rに比べてスラスト方向に長い。そのため、手前側の変形量d722の方が奥側の変形量d723よりも大きく、手前側の剛性の方が奥側の剛性に比べて低いことが確認できる。
このようなホルダ75の形状により、摩擦力F67が作用してから給送ローラ6への食込み力の作用で、手前側の方を奥側に対して比較的遅くすることができる。
したがって本実施例においても、実施例1、2同様に、奥側の食込み力の発生による状態遷移が安定してから、手前側の食込み力の発生による状態遷移を起こすことができ、給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を比較的早く安定させることができる。
また、図16は本実施例のホルダ75および給送ローラ6、リタードローラ7、回動軸73等をスラスト方向の手前側から見た図である。図16に示すように、摩擦力F67(または手前側の分解成分F722)が作用した際のホルダ75の変形の様子を図16中に点線で示している。
手前側の第一接続部754Lは、給送ローラ6とリタードローラ7の中心を結んだ直線lよりも、下流側上方に傾いた梁形状となっているため、図16中の点線のようにリタードローラ7を給送ローラ6側へ圧接する方向の変形となる。
したがって、前述の如くホルダ75が変形した際の給送ローラ6とリタードローラ7との圧接状態を安定させることができる。
なお、本実施例においては、手前側の第一接続部754Lと奥側の第二接続部754Rの梁形状の厚みを揃え、手前側のスラスト方向の長さd754を、奥側の長さd755に対し、長くしたが、この構成に限定されるものではない。手前側の第一接続部の剛性の方が奥側の第二接続部の剛性に比べて低い構成であれば、他の構成であっても良い。例えば、両接続部のスラスト方向の長さを揃えて、手前側の第一接続部754Lの厚みを奥側の第二接続部754Rの厚みに比べて薄くするという形状でも良い。あるいは、また前述の両接続部の長さと厚みを組み合わせた形状でも良い。例えば、一方の第一接続部の長さを他方の第二接続部の長さに比べて長くし、かつ一方の第一接続部の厚みを他方の第二接続部の厚みに比べて薄くした構成としても良い。このように前述の両接続部の長さと厚みを、一方の接続部の剛性が他方の接続部の剛性より低くなるよう組み合わせた形状でも、同様の効果が得られる。
67 …摩擦力
67 …ニップ線
6 …給送ローラ
7 …リタードローラ
72 …軸
73 …回動軸
74 …トルクリミッタ
75 …ホルダ
751 …切欠き
752L,752R …保持部
753L,753R …回動部
754L …第一接続部
754R …第二接続部

Claims (14)

  1. シートを給送する給送手段と、
    前記給送手段に圧接してニップを形成する分離手段と、
    前記分離手段を回転自在に支持する軸と、
    前記軸の両端を保持する保持部と、前記保持部よりシートの搬送方向下流に設けた回動中心となる回動部と、をもつホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の回動部を回動自在に支持する回動軸と、
    前記分離手段と前記軸との間に所定のトルクを付与するトルク付与手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部との間の剛性と軸方向他方側の保持部と回動部との間の剛性が互いに異なるよう、前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部及び回動部接続する第一接続部と軸方向他方側の保持部及び回動部接続する第二接続部を異なる形状に形成し
    前記トルク付与手段は、前記分離手段に対して、前記ホルダ部材の剛性が高い前記第二接続部側に配置されていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記ホルダ部材の前記第一接続部に切欠きを設けたことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記ホルダ部材の前記軸方向一方側の保持部に対して、前記回動部の軸方向一方の端部をスラスト方向にずらした、前記第一接続部に切欠きを形成したことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記切欠きは、前記給送手段側に開いた形状であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. シートを給送する給送手段と、
    前記給送手段に圧接してニップを形成する分離手段と、
    前記分離手段を回転自在に支持する軸と、
    前記軸の両端を保持する保持部と、前記保持部よりシートの搬送方向下流に設けた回動中心となる回動部と、をもつホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の回動部を回動自在に支持する回動軸と、
    前記分離手段と前記軸との間に所定のトルクを付与するトルク付与手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部との間の剛性と軸方向他方側の保持部と回動部との間の剛性が互いに異なるよう、前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部とを接続する第一接続部と軸方向他方側の保持部と回動部とを接続する第二接続部の長さを異ならせ
    前記トルク付与手段は、前記分離手段に対して、前記ホルダ部材の剛性が高い前記第二接続部側に配置されていることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 前記ホルダ部材の前記第一接続部の長さを、前記第二接続部の長さに対し、長くしたことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記ホルダ部材の前記第一接続部の厚みと前記第二接続部の厚みが同じであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記ホルダ部材の前記第一接続部の厚みを、前記第二接続部の厚みに対し、薄くしたことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  9. シートを給送する給送手段と、
    前記給送手段に圧接してニップを形成する分離手段と、
    前記分離手段を回転自在に支持する軸と、
    前記軸の両端を保持する保持部と、前記保持部よりシートの搬送方向下流に設けた回動中心となる回動部と、をもつホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の回動部を回動自在に支持する回動軸と、
    前記分離手段と前記軸との間に所定のトルクを付与するトルク付与手段と、
    を有するシート搬送装置において、
    前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部との間の剛性と軸方向他方側の保持部と回動部との間の剛性が互いに異なるよう、前記ホルダ部材の軸方向一方側の保持部と回動部とを接続する第一接続部と軸方向他方側の保持部と回動部とを接続する第二接続部の厚みを異ならせ
    前記トルク付与手段は、前記分離手段に対して、前記ホルダ部材の剛性が高い前記第二接続部側に配置されていることを特徴とするシート搬送装置。
  10. 前記ホルダ部材の前記第一接続部の厚みを、前記第二接続部の厚みに対し、薄くしたことを特徴とする請求項9に記載のシート搬送装置。
  11. 更に前記ホルダ部材の前記第一接続部の長さと前記第二接続部の長さが同じであることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のシート搬送装置。
  12. 前記トルク付与手段は、前記分離手段と係合し前記軸に対し回転自在に支持された外筒部と、前記軸と係合する内筒部とを備え、前記外筒部と前記内筒部との間に所定のトルクを付与することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  13. 前記軸は、前記ニップにおける前記分離手段の接線よりも前記分離手段側に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  14. シートを一枚ずつ分離して給送するシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬送されてきたシートの画像を読み取る画像読取手段と、を有する画像読取装置であって、
    前記シート搬送装置として、請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像読取装置。
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