JP5421161B2 - 搬送装置及び搬送装置が組み込まれた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートを搬送するための搬送装置及び搬送装置が組み込まれた画像形成装置に関する。
コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機といった画像形成装置は、一般的に、筐体内でシートを搬送しつつ、トナー画像を形成する。筐体内で詰まったシートの除去や画像形成装置の部品の破損の防止を目的として、画像形成装置のいくつかの部品は、画像形成装置から取り外し可能に形成される。
例えば、特許文献1は、画像形成装置から取り外し可能な手差しトレイを開示する。特許文献1に開示される手差しトレイの取付構造によれば、手差しトレイは比較的容易に取り外され、給紙時に生じたシートの詰まりが比較的効率的に解消されることとなる。
特許文献2も同様に、画像形成装置から取り外し可能な手差しトレイを開示する。特許文献2に開示される手差しトレイの取付構造によれば、比較的大きな外力を手差しトレイが受けたとき、手差しトレイは比較的容易に画像形成装置の筐体から外れることとなる。この結果、手差しトレイ及び/又は筐体の破損が抑制されることとなる。
特開平9−86698号公報 特開2003−12217号公報
多くの画像形成装置は、複数のシートが同時に搬送すること(重送)を防止するための重送防止部を備える。重送防止部は、シートの搬送に抗する摩擦力を与え、不要なシートの搬送を抑制する。
シートの搬送に抗する摩擦力を利用した搬送技術において、必然的に、シートに摩擦力を与える部材の摩耗は不可避である。したがって、現状において、比較的容易に交換可能な構造を有する重送防止部が切望されている。しかしながら、上述の如く、手差しトレイといった特定の部品に対しては、比較的容易な交換を達成するための構造が開発されているが、比較的容易な交換を可能とする構造を有する重送防止部は存在していない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置及びこの搬送装置が組み込まれた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る搬送装置は、シートを搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記シートを案内する案内面に凹設された凹部を形成する側壁を含む案内部と、前記案内面を通過するシートの重送を防止する重送防止部と、を備え、該重送防止部は、前記凹部に収容されるホルダと、該ホルダによって支持されるとともに、前記シートの搬送に抗する摩擦力を生じさせ、前記シートの重送を防止する抗力部と、を含み、前記ホルダは、前記抗力部を支持する支持部と、前記側壁と該支持部との間に配設されるとともに前記側壁と接続する接続部を含む接続片とを含み、該接続片が前記支持部に向けて弾性変形されることにより、前記側壁と前記接続部との間の接続が解除されることを特徴とする。
上記構成によれば、搬送装置の搬送部は、シートを搬送する。搬送部によって搬送されるシートは、第1案内面及び第2案内面によって案内される。第1案内面と第2案内面との間の凹部には、重送防止部のホルダが収容される。ホルダの支持部は、シートの搬送に抗する摩擦力を生じさせ、シートの重送を防止する抗力部を支持する。ホルダの接続片は、凹部を形成する側壁と、支持部との間に配設され、側壁に接続される。接続片が、支持部に向けて弾性変形されると、側壁と接続片の接続部との間の接続が解除される。したがって、接続片を弾性変形させることにより、重送防止部が簡単に案内部から取り外されることとなる。かくして、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置が提供される。
上記構成において、前記重送防止部は、前記接続片と前記支持部との間の空間を埋める充填部材を含み、該充填部材が前記空間を埋めている間、前記接続片の弾性変形が抑制されることが好ましい。
上記構成によれば、接続片と支持部との間の空間を充填部材が埋めることにより、接続片の弾性変形が抑制される。したがって、充填部材が取り付けられている間、接続片の意図しない弾性変形が抑制されるので、案内部からの重送防止部の意図しない脱落が抑制されることとなる。
上記構成において、前記側壁は、前記第1案内面から延びる第1側壁と、前記第2案内面から延びる第2側壁と、を含み、前記接続片は、前記第1側壁と接続される第1接続片と、前記第2側壁と接続される第2接続片と、を含み、前記充填部材は、前記第1接続片と前記支持部との間の空間を埋める第1アーム部と、前記第2接続片と前記支持部との間の空間を埋める第2アーム部と、を含むことが好ましい。
上記構成によれば、第1接続片は、第1案内面から延びる第1側壁に接続される。第2接続片は、第2案内面から延びる第2側壁に接続される。第1接続片と第2接続片とを支持部に向けて弾性変形させることにより、接続片と側壁との間の接続が解除されることとなる。かくして、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置が提供される。充填部材の第1アーム部は、第1接続片と支持部との間の空間を埋める。また、充填部材の第2アーム部は、第2接続片と支持部との間の空間を埋める。したがって、充填部材が取り付けられている間、接続片の意図しない弾性変形が抑制されるので、案内部からの重送防止部の意図しない脱落が抑制されることとなる。
上記構成において、前記案内部は、前記第1側壁と前記第2側壁との間で延びるとともに前記凹部を形成する底壁を含み、前記充填部材は、前記第1アーム部及び前記第2アーム部が延出する本体部を含み、前記底壁は、前記本体部の少なくとも一部の縁部を支持するように形成された縁支持部を含むことが好ましい。
上記構成によれば、充填部材の本体部の少なくとも一部の縁部は、第1側壁と第2側壁との間で延びるとともに凹部を形成する底壁の縁支持部によって支持される。したがって、充填部材は、案内部材によって、比較的安定的に支持されることとなる。
上記構成において、前記支持部は、前記側壁に向けて突出する第1ボスを含み、前記側壁は、前記ホルダが前記凹部に収容されるとき、前記第1ボスを所定位置に案内するレール部を含むことが好ましい。
上記構成によれば、ホルダが凹部に収容されるとき、支持部の第1ボスはレール部によって所定位置に案内される。したがって、重送防止部は凹部内で比較的容易に位置決めされることとなる。かくして、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置が提供される。
上記構成において、前記接続部は、前記側壁に形成された穴部に嵌合される第2ボスを含み、前記レール部は前記第1ボスを前記所定位置において回転可能に前記第1ボスを支持し、前記縁支持部は、前記少なくとも一部の縁部を回動可能に支持し、前記第2ボスは平坦な切面を含み、該切面は、前記第1ボス周りの前記第2ボスの周回軌跡を横切るように形成されることが好ましい。
上記構成によれば、接続片と側壁との間の接続は、第2ボスと穴部との嵌合によって達成される。レール部は、所定位置に存する第1ボスを回転可能に支持する。また、縁支持部は、本体部の少なくとも一部の縁部を回動可能に支持する。第2ボスの切面は、第1ボス周りの第2ボスの周回軌跡を横切るように形成される。したがって、第2ボスを第1ボス周りに周回させるように力を加えることにより、比較的容易に、接続片と側壁との間の接続が解除される。また、接続片を支持部に向けて撓ませて、ホルダを凹部に挿入することによって、比較的簡単に、第2ボスと穴部とを嵌合させることができる。かくして、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置が提供される。
上記構成において、前記接続片は、前記支持部に向けて突出する第3ボスを含み、前記第1アーム部及び前記第2アーム部は、前記第3ボスと着脱自在に嵌合する嵌合部を含むことが好ましい。
上記構成によれば、本体部の少なくとも一部の縁部が回動可能に縁支持部によって支持されるため、第1アーム部及び第2アーム部の嵌合部は、比較的容易に第3ボスと嵌合される。かくして、比較的容易な交換を可能とする重送防止部を有する搬送装置が提供される。
上記構成において、前記ホルダは、前記抗力部を通過した前記シートを前記第1案内面と前記第2案内面と協働して案内する第3案内面を有する案内板を含み、前記本体部は、前記第3案内面と反対側の面に隣接するように突出する摘み部を含むことが好ましい。
上記構成によれば、抗力部を通過したシートは、第1案内面及び第2案内面に加えて第3案内面によって案内される。したがって、凹部の形成によるシートの搬送への影響が抑制される。また、充填部材の本体部は、第3案内面と反対側の面に隣接するように突出する摘み部を含む。したがって、使用者は摘み部を摘み、比較的容易に充填部材を取り付けることが可能となる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部へ前記シートを搬送する上記の搬送装置を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、上述の搬送装置を備える画像形成装置であるから、比較的容易に、搬送装置の重送防止部が交換されることとなる。
上述の如く、本発明は、重送防止部に対する比較的容易な交換作業を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図1に示される画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。 図1に示される画像形成装置に組み込まれた案内部の斜視図である。 図1に示される画像形成装置に組み込まれた案内部の斜視図である。 図3に示される案内部から除去されたホルダの斜視図である。 図5に示されるホルダに接続される充填部材の斜視図である。 図5に示されるホルダが取り付けられる前の案内部の正面図及び断面図である。 図5に示されるホルダが取り付けられる前の案内部の背面図及び背面斜視図である。 図5に示されるホルダが取り付けられた後の案内部の背面図及び背面斜視図である。 図6に示される充填部材がホルダに接続される前の案内部の背面斜視図である。 図6に示される充填部材がホルダに接続された後の案内部の背面斜視図である。 図4に示される案内部に対するホルダ及び充填部材の組み付け工程を示す図である。 改善されたホルダの斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパや画像形成処理を受ける他のシート材料を意味する。「シートの先頭縁」との用語は、シートの搬送方向において、先頭に位置するシートの縁を意味する。「シートの幅方向」との用語は、シートの搬送方向に対して直交する方向を意味する。以下の説明で用いられる「上流」、「下流」及びこれらに類する用語は、シートの搬送方向における「上流」、「下流」及びこれらに類する概念を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。尚、図1の画像形成装置は、プリンタであるが、他の実施形態において、コピー機、ファクシミリ、これらの機能を備える複合機やシートに画像を形成可能な他の装置であってもよい。
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体2と、筐体2の正面側に突出するトレイ510と、トレイ510の下方に配設されるカセット300とを備える。筐体2は、シートに画像を形成するのに必要な様々な機器(例えば、後述される画像形成部を構成する要素)を収容する。トレイ510は、トレイ510の下縁を軸に、筐体2に回動可能に取り付けられる。図1に示されるトレイ510は、上述の如く、筐体2から突出する突出位置にある。使用者は、突出位置にあるトレイ510上にシートを載置することができる。トレイ510上のシートは、後述される給紙構造体によって、シートに画像を形成する画像形成部に向けて給紙されることとなる。使用者が、トレイ510を突出位置から筐体2に近づけるように回動させると、トレイ510は筐体2に形成された凹領域21内に収容されることとなる。カセット300は、筐体2に対して、挿脱可能に形成される。使用者は、カセット300を筐体2から正面側に引き抜き、カセット300内にシートを収容することができる。カセット300内に所望のシートを収容した後、使用者はカセット300を筐体2内に挿入することができる。以下の説明において、トレイ510に載置されたシートは第1のシートと便宜的に称され、カセット300内に収容されたシートは、第2のシートと便宜的に称される。画像形成装置1は、第1のシート及び第2のシートを画像形成部に選択的に搬送し、シートにトナー画像を形成することができる。
トレイ510の上方に操作パネル22が配設される。使用者は、操作パネル22を操作し、画像形成装置1の所望の動作をさせることができる。操作パネル22は、例えば、トナー画像の濃さを調節するためのボタンを含んでもよい。画像形成装置1は、操作パネル22への使用者による入力及び外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)から送られる画像信号(印刷対象となる画像に関する情報を含む信号)に従って、シートにトナー画像を形成する。
トレイ510又はカセット300から給紙されたシートは、画像形成部によってトナー画像の形成がなされた後、筐体2の上面に形成された排紙トレイ23上に排出されることとなる。排紙トレイ23の上側には、略三角柱状の空間が形成され、当該空間内に画像形成処理が施与されたシートが蓄積されることとなる。
図2は、画像形成装置1の内部構造を概略的に示す。図2と併せて、図1を参照しつつ、画像形成装置1が更に説明される。
トレイ510又はカセット300から搬送されたシートは、筐体2内で形成された搬送路に案内されつつ、シートにトナー画像を形成する画像形成部410及びトナー画像をシートに定着させる定着部430へ搬送される。その後、シートは、排出部450を通じて、排紙トレイ23上に排出される。
搬送路は、第1シートを筐体2内へ引き込み、画像形成部410に給紙する給紙構造体520を基端として、筐体2の背面壁24に向けて延びる第1給紙搬送路530と、第1給紙搬送路530の下方に位置するカセット300の下流端(図2中、右端)から上方に向けて延びる第2給紙搬送路310とを含む。第1給紙搬送路530及び第2給紙搬送路310は、画像形成部410の画像形成工程とタイミングを合わせて、画像形成部410にシートを送るレジストローラ対320の上流で合流する。
搬送路は更に、レジストローラ対320から定着部430までの区間、シートを案内する主搬送路330と、定着部430から排出部450までの区間、シートを案内する排出搬送路340とを含む。主搬送路330に沿って移動するシートに画像形成部410はトナー画像を形成し、定着部430は、シートにトナー画像を定着させる。使用者が片面印刷を画像形成装置1にさせるとき、定着部430から排出搬送路340へ送り出されたシートを排出部450は筐体2外へ排出する。排出されたシートは、排紙トレイ23上に積層されることとなる。
使用者が両面印刷を画像形成装置1にさせるとき、排出部450は、定着部430から排出搬送路340へ送り出されたシートを所定量だけ筐体2外へ送り出した後、筐体2内へ引き戻すスイッチバック動作を行う。搬送路は更に、排出部450によって引き戻されたシートを案内するための戻し搬送路350を含む。戻し搬送路350は、排出部450から筐体2の背面壁24へ向かって延び、その後、下方に向けて延びる。更にその後、戻し搬送路350は、第2給紙搬送路310に向けて延び、第2給紙搬送路310と合流する。
第1給紙搬送路530、第2給紙搬送路310、主搬送路330、排出搬送路340及び戻し搬送路350の適所には、これら搬送路に案内されるシートを搬送するための搬送ローラ対360が配設される。
上述の如く、トレイ510上に載置されたシートは、給紙構造体520によって、第1給紙搬送路530に送り込まれる。給紙構造体520は、筐体2に向けて下方に傾斜したトレイ510上のシートの先頭縁を押し上げるリフト板521と、リフト板521によって押し上げられたシートの先頭縁と接触可能に配設された給紙ローラ522と、給紙ローラ522の下方に配設された分離パッド523とを含む。給紙ローラ522が回転すると、シートは、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過し、第1給紙搬送路530内へ送り込まれる。分離パッド523は、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過するシートに対して摩擦力を与える。したがって、給紙ローラ522が複数枚のシートを第1給紙搬送路530へ送り込もうとするとき、分離パッド523は最上位にあるシート(給紙ローラ522と直接的に接触するシート)以外のシートに搬送方向と逆方向に作用する摩擦力を与え、第1給紙搬送路530内への搬送を妨げる。この結果、シートは1枚ずつ第1給紙搬送路530内へ送り込まれることとなる。
他のもう1つの給紙源として用いられるカセット300は、シートを支持するリフト板305を含む。リフト板305は、カセット300内のシートの先頭縁を上方に押し上げるように傾斜する。リフト板305の下流端の上方には、ピックアップローラ311が配設される。ピックアップローラ311は、リフト板305が押し上げたシートの先頭縁に接触する。この結果、ピックアップローラ311が回転すると、シートはカセット300から下流へ送り出されることとなる。
ピックアップローラ311の下流には、給紙ローラ312及び給紙ローラ312の下方に位置するリタードローラ313が配設される。ピックアップローラ311は、給紙ローラ312とリタードローラ313との間にシートを送り込む。給紙ローラ312は、シートを更に下流へ送り出すように回転する。リタードローラ313の回転は、トルクリミッタにより制御される。ピックアップローラ311が2以上のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタが作動し、リタードローラ313を回転不能にする。この結果、リタードローラ313は、最上位にあるシート(給紙ローラ312と直接的に接触するシート)以外のシートの搬送に抗する摩擦力を与えることとなる。ピックアップローラ311が1枚のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタは作動せず、リタードローラ313はシートの搬送に従って回転する。したがって、この結果、シートは1枚ずつ第2給紙搬送路310へ送り込まれることとなる。本実施形態において、給紙ローラ312は、シートを搬送する搬送部として機能する。また、リタードローラ313は、第2給紙搬送路310へ送られるシートの数の重送を防止する抗力部として機能する。尚、リタードローラ313が取り付けられた案内部600は、以下に詳述される。本実施形態の搬送装置は、給紙ローラ312、案内部600並びに案内部600に取り付けられる要素により構成される。
第2給紙搬送路310へ送り込まれたシートは、第2給紙搬送路310に設けられた搬送ローラ対360によってレジストローラ対320に向けて送り出される。上述の戻し搬送路350は、第2給紙搬送路310の搬送ローラ対360の上流で合流する。したがって、第2給紙搬送路310の搬送ローラ対360は、戻し搬送路350を通じて第2給紙搬送路310に供給されたシートも同様にレジストローラ対320へ送り出す。レジストローラ対320の上流で、第1給紙搬送路530及び第2給紙搬送路310は合流する。したがって、レジストローラ対320は、第1給紙搬送路530又は第2給紙搬送路310を通じて搬送されたシートを画像形成部410へ供給する。
画像形成部410は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kを含む。これらコンテナの下方には、YMCK各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Kがそれぞれ配設される。画像形成部410は、これらトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kに収容されたトナーを用いて、シートに画像を形成する。
画像形成部410は、各色のトナー像を担持する感光体ドラム17(電子写真方式で潜像が形成される感光体)を含む。感光体ドラム17として、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10K)、転写器(転写ローラ)19及びクリーニング装置18が配置される。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。露光ユニット94は、例えば、外部装置からの画像信号(画像情報を含む信号)に基づき、レーザ光を照射する。現像装置10Y、10M、10C、10Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
各現像装置10Y、10M、10C、10Kは、現像筐体20を備える。現像筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納される。また、現像筐体20内には、現像筐体20の底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラ11、12(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置される。
現像筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラ11、12は循環経路内に配設される。攪拌ローラ11、12の間の軸方向には、現像筐体20の底部から立設された仕切り壁201が設けられる。仕切り壁201は、循環経路を区画する。仕切り壁201の周囲を周回するように、循環経路が形成される。2成分現像剤は、循環経路を攪拌ローラ11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラ11及び12によって攪拌されつつ現像筐体20内を循環し、トナーが帯電される。攪拌ローラ11上の2成分現像剤は、上側に位置する磁気ローラ14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は、磁気ローラ14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ブラシは、ドクターブレード13によって層厚規制される。現像ローラ15上のトナー層は、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差によって形成される。トナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成部410の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像信号に基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、カセット300又はトレイ510から供給されるシートに二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラ922及び従動ローラ923は、筐体2によって回転自在に支持される。
レジストローラ対320から送り出されたシートは、二次転写部98を構成する中間転写ベルト921及び転写ローラ981との間に供給される。その後、シートは二次転写部98によって転写されたトナー画像を担持しつつ、定着部430へ送り出される。
定着部430は、ヒータ431を内蔵する加熱ローラ432と、加熱ローラ432に圧接される加圧ローラ433とを含む。二次転写部98から送り出されたシートは、加熱ローラ432と加圧ローラ433との間に送り込まれる。シート上のトナーは加熱ローラ432からの熱エネルギを受け溶融し、加圧ローラ433からの圧力を受けることにより、シートに定着されることとなる。定着部430は、シートにトナーを定着した後、排出搬送路340を介してシートを排出部450へ送る。
排出部450は、排出ローラ対451を含む。排出ローラ対451は正転・逆転可能に形成される。これにより、上述のスイッチバック動作が達成されることとなる。
図3は、図2に概略的に示されたリタードローラ313が取り付けられた案内部600の斜視図である。図3(a)は、右方からの案内部600の斜視図である。図3(b)は、左方からの案内部600の斜視図である。図3と併せて、図2を参照しつつ、案内部600が説明される。
案内部600は、略台形柱状の筐体610を含む。下方に湾曲した筐体610の上面は、図2に関連して説明されたピックアップローラ311によって送り出された後、給紙ローラ312によって搬送されるシートを第2給紙搬送路310に向けて送り出すように案内する第1案内面611を含む。また、下方に湾曲した筐体610の上面は更に、第1案内面611と協働してシートを第2給紙搬送路310に向けて送り出すように案内する第2案内面612を含む。第2案内面612は、第1案内面611から離間して形成される。第1案内面611及び第2案内面612は、シートの幅方向に沿って整列する。第1案内面611と第2案内面612との間には、第1案内面611及び第2案内面612上を通過するシートの重送を防止するための重送防止部620が配設される。
図4は、重送防止部620が除去された案内部600の斜視図である。図4(a)は、右方からの案内部600の斜視図である。図4(b)は、左方からの案内部600の斜視図である。図4と併せて、図3を参照しつつ、案内部600が更に説明される。
案内部600には、第1案内面611と第2案内面612との間に凹部613が形成される。重送防止部620は、凹部613に収容される。案内部600は、凹部613を形成する側壁614を含む。本実施形態において、第1案内面611から下方に延びる側壁614は、第1側壁615と便宜的に称される。また、第2案内面612から下方に延びる側壁614は、第2側壁616と便宜的に称される。案内部600は更に、第1側壁615及び第2側壁616の下縁の間で延びる底壁617を含む。底壁617は、第1側壁615及び第2側壁616とともに凹部613を形成する。底壁617は、第1案内面611及び第2案内面612と同様に傾斜した面を含む。
第1側壁615及び第2側壁616それぞれには、穴部618が形成される。また、第1側壁615及び第2側壁616それぞれは、凹部613に向けて突出するレール部619を含む。底壁617は、凹部613に向けて突出する縁支持部631を含む。穴部618、レール部619及び縁支持部631は、重送防止部620と案内部600との間の接続に用いられる。
図5は、重送防止部620のホルダの斜視図である。図5(a)は、正面側からのホルダの斜視図である。図5(b)は、背面側からのホルダの斜視図である。尚、図5に示されるホルダには、リタードローラ313が取り付けられている。図5と併せて、図2乃至図4を参照しつつ、重送防止部620が説明される。
重送防止部620のリタードローラ313及びリタードローラ313に隣接して配設されるトルクリミッタ319を支持するホルダ700は、ホルダ621へ突出する支軸750を介して、ホルダ621に支持される。ホルダ700は、ホルダ621とホルダ700との間に設けられた付勢部材(例えば、捻りコイルバネ(図示せず))によって、給紙ローラ312に向けて付勢される。ホルダ621は、案内部600の凹部613に収容される。ホルダ621は、第1側壁615に沿う第1支持壁622と、第2側壁616に沿う第2支持壁623と、第1支持壁622と第2支持壁623との間で延びる正面壁624とを含む。第1支持壁622、第2支持壁623及び正面壁624は、リタードローラ313及びリタードローラ313の回転を制御するトルクリミッタ319を支持する支持部として機能する。リタードローラ313は、第1支持壁622、第2支持壁623及び正面壁624それぞれの上縁で囲まれる空間から露出し、シートの下面に接触する。上述の如く、トルクリミッタ319による回転制御を介して、シートは1枚ずつ第2給紙搬送路310へ送られることとなる。
ホルダ621は更に、リタードローラ313に対して下流に配設される案内板626を含む。案内板626は、第1支持壁622及び第2支持壁623それぞれの内壁の間で延びる。案内板626の上面は、第1案内面611及び第2案内面612と協働してシートを案内する第3案内面627として用いられる。かくして、リタードローラ313及び給紙ローラ312によって1枚ずつ送り出されたシートは、第1案内面611,第2案内面612及び第3案内面627に案内されつつ、第2給紙搬送路310へ搬送される。
ホルダ621は更に、側壁614とリタードローラ313に対する支持部(第1支持壁622、第2支持壁623及び正面壁624)との間に配設される接続片628を含む。第1側壁615と第1支持壁622との間に配設される接続片628は、便宜的に、第1接続片629と称される。第2側壁616と第2支持壁623との間に配設される接続片628は、便宜的に、第2接続片641と称される。
第1支持壁622と一体的に接続される第1接続片629の基端部は、第1接続片629の先端部よりも肉厚に形成される。第1接続片629の先端部と第1支持壁622との間には、空間が形成される。第2支持壁623と一体的に接続される第2接続片641の基端部は、第2接続片641の先端部よりも肉厚に形成される。第2接続片641の先端部と第2支持壁623との間には、空間が形成される。ホルダ621は、例えば、樹脂から一体的に成型される。第1接続片629及び第2接続片641それぞれの先端部は、弾性変形可能に成型される。第1接続片629と第1支持壁622との間の空間並びに第2接続片641と第2支持壁623との間の空間は、第1接続片629及び第2接続片641それぞれが第1支持壁622及び第2支持壁623に向けて弾性変形するための可動空間として用いられる。
第1支持壁622及び第2支持壁623それぞれは、第1側壁615及び第2側壁616に向けて突出する略円柱形状の第1ボス642を含む。レール部619は、湾曲した位置決め部632を含む。第1ボス642は、凹部613にホルダ621が挿入されるとき、レール部619に案内され、位置決め部632によって位置決めされる。
第1接続片629及び第2接続片641それぞれは、第1側壁615及び第2側壁616に向けて突出する第2ボス643を含む。第2ボス643は、第1接続片629及び第2接続片641それぞれの先端外面から突出する。略円柱形状の第2ボス643は、第1側壁615及び第2側壁616それぞれに形成された穴部618と嵌合される。かくして、第2ボス643は、第1側壁615及び第2側壁616とホルダ621とを接続するための接続部として用いられる。上述の如く、第1接続片629及び第2接続片641それぞれを、第1支持壁622及び第2支持壁623に向けて、弾性変形させることにより、第2ボス643と穴部618との間の接続が解除されることとなる。
第1接続片629及び第2接続片641それぞれは、更に、第1支持壁622及び第2支持壁623に向けて突出する第3ボス644を含む。略円柱形状の第3ボス644は、第1接続片629及び第2接続片641それぞれの先端内面から突出する。
図6は、第3ボス644と接続される充填部材の斜視図である。図6(a)は、正面側からの充填部材の斜視図である。図6(a)は、背面側からの充填部材の斜視図である。図6と併せて、図4及び図5を参照しつつ、充填部材が説明される。
重送防止部620は、ホルダ621に着脱自在に取り付けられる充填部材650を備える。充填部材650は、略矩形板状の本体部651と、本体部651から上方に延出する第1アーム部652,第2アーム部653及び摘み部654とを含む。第1アーム部652及び第2アーム部653それぞれは、本体部651の上縁両端から延出する。摘み部654は、第1アーム部652と第2アーム部653との間に形成される。
第1アーム部652及び第2アーム部653の先端部には、略C型の嵌合部655が形成される。第1アーム部652は、第1支持壁622と第1接続片629の先端部との間に形成された空間を埋めるように形成される。第1アーム部652の嵌合部655は、第1支持壁622と第1接続片629の先端部との間に形成された空間内で突出する第3ボス644に着脱自在に嵌合される(スナップフィット)。第2アーム部653は、第2支持壁623と第2接続片641の先端部との間に形成された空間を埋めるように形成される。第2アーム部653の嵌合部655は、第2支持壁623と第2接続片641の先端部との間に形成された空間内で突出する第3ボス644に着脱自在に嵌合される(スナップフィット)。第1アーム部652及び第2アーム部653それぞれが、第1支持壁622と第1接続片629の先端部との間に形成された空間及び第2支持壁623と第2接続片641の先端部との間に形成された空間を埋めている間、第1接続片629及び第2接続片641それぞれの弾性変形は抑制される。充填部材650がホルダ621から取り外されると、第1接続片629及び第2接続片641それぞれは、第1支持壁622及び第2支持壁623に向けて弾性変形可能となる。
図5(b)に明瞭に示されるように、案内板626の背面(即ち、第3案内面627と反対側の面)には、3つのリブ645,646,647が形成される。第1支持壁622側に形成されたリブ645と中央のリブ646との間に、充填部材650の摘み部654が収容される。かくして、充填部材650がホルダ621に取り付けられたとき、摘み部654は、案内板626の背面に隣接するように上方に突出する。
使用者は、摘み部654を摘み、案内板626の背面に充填部材650を近づける。このとき、嵌合部655は、第3ボス644に向けて開口している。かくして、充填部材650は、ホルダ621の背面から比較的容易に着脱されることとなる。
充填部材650の本体部651は、下方に突出する舌片656を含む。舌片656の下縁657は、案内部600の底壁617に形成された縁支持部631によって支持される。
図7及び図8は、ホルダ621及び充填部材650が取り付けられる前の案内部600の構造を示す。図7(a)は、案内部600の正面図である。図7(b)は、図7(a)のA−A線に沿う案内部600の断面図である。図8(a)は、案内部600の凹部613の周辺の背面側の拡大図である。図8(b)は、案内部600の背面側の斜視図である。図9は、ホルダ621が取り付けられた後の案内部600を示す。図9(a)は、案内部600に取り付けられたホルダ621の周囲の背面側の拡大図である。図9(b)は、ホルダ621が取り付けられた後の案内部600の斜視図である。図7乃至図9と併せて、図5及び図6を参照しつつ、ホルダ621の案内部600への取付が説明される。
上述の如く、案内部600の第1側壁615及び第2側壁616は、レール部619を備える。レール部619は、湾曲した位置決め部632を含む。ホルダ621が凹部613に収容されるとき、レール部619は、正面壁624に近接する第1支持壁622及び第2支持壁623の端部から突出する第1ボス642を案内し、位置決め部632に位置決めする。位置決め部632は、第1ボス642を回転可能に支持する。
ホルダ621が凹部613に収容されると、第1側壁615及び第2側壁616に形成された穴部618に、第1接続片629及び第2接続片641それぞれの先端部に形成された第2ボス643が穴部618に嵌入される。この結果、ホルダ621は、凹部613内で固定されることとなる。
図10は、案内部600の底壁617とホルダ621との間に挿入された充填部材650の斜視図である。図11は、ホルダ621に接続された充填部材650を示す。図11(a)は充填部材650の拡大斜視図である。図11(b)は、充填部材650とホルダ621とが接続された後の案内部600の斜視図である。図10及び図11と併せて、図5乃至図9を参照しつつ、充填部材650のホルダ621及び案内部600への取付が説明される。
上述の如く、充填部材650は、ホルダ621の背面から、ホルダ621及び案内部600に接続される。充填部材650の舌片656が、案内部600の底壁617とホルダ621との間に挿入される。この結果、舌片656の下縁657が、底壁617に形成された縁支持部631に受け止められる。縁支持部631は、舌片656の下縁657を回動可能に支持する。したがって、使用者は、縁支持部631に支持される舌片656の下縁657を軸に舌片656を回動させ、第1アーム部652及び第2アーム部653それぞれの先端に形成された嵌合部655を、第1接続片629及び第2接続片641それぞれの先端に形成された第3ボス644に近接させ、嵌合部655と第3ボス644とを嵌合させることができる。図6に明瞭に示されるように、舌片656の回動を容易にするように、舌片656の下縁657は略円柱形状に形成される。
図12は、図7乃至図11に関連して説明されたホルダ621及び充填部材650の案内部600への取付工程を概略的に示す。図12(a)は、ホルダ621及び充填部材650が取り付けられる前の案内部600を示す拡大背面図である。図12(b)は、ホルダ621が取り付けられた後の案内部600を示す拡大背面図である。図12(c)は、充填部材650が取り付けられた後の案内部600を示す拡大背面図である。図12と併せて、図7乃至図11を参照しつつ、ホルダ621及び充填部材650の案内部600への取付が更に説明される。
上述の如く、第1接続片629と第1支持壁622との間並びに第2接続片641と第2支持壁623との間には、空間が形成され、使用者は、当該空間を利用して、第1接続片629及び第2接続片641それぞれを第1支持壁622及び第2支持壁623に向けて弾性変形させることにより、好適に、穴部618に第2ボス643を嵌入させることができる。
上述の如く、第1アーム部652及び第2アーム部653それぞれが、第3ボス644に接続されると、第1アーム部652及び第2アーム部653は、第1接続片629と第1支持壁622との間並びに第2接続片641と第2支持壁623との間の空間を埋めることとなる。この結果、第1接続片629及び第2接続片641の意図しない弾性変形が抑制されることとなる。
図12に関連して説明された工程と逆の工程を経て、ホルダ621及び充填部材650が案内部600から取り外される。したがって、摩耗したリタードローラ313を備えるホルダ621を、新たなリタードローラ313を支持するホルダ621に比較的容易に交換することが可能となる。
図13は、更に改善されたホルダ621Aの斜視図である。図13に示されるホルダ621Aと、図5に示されるホルダ621との間の相違点が、図4乃至図6を参照しつつ説明される。
ホルダ621Aの第2ボス643Aは、略半円柱状に形成される。第2ボス643Aは、第2ボス643Aの突出方向に延びる平坦な切面649を含む。切面649は、第1ボス642周りの第2ボス643Aの周回軌跡を横切るように形成される。この結果、案内部600の側壁614に形成された穴部618に嵌入された第2ボス643Aは、例えば、使用者が案内板626に下方に力を加え、第1ボス642周りの回転モーメントを加えると、比較的容易に穴部618から外れることとなる。したがって、図13に示されるホルダ621Aによれば、更に、リタードローラ313の交換が容易になされることとなる。尚、第2ボス643Aの形状を除いて、ホルダ621Aの他の構造は、図5に関連して説明されたホルダ621と同様である。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機やシートに画像を形成する各種装置に適用可能である。
1・・・・・画像形成装置
410・・・画像形成部
312・・・給紙ローラ(搬送部)
313・・・リタードローラ(抗力部)
611・・・第1案内面
612・・・第2案内面
613・・・凹部
614・・・側壁
615・・・第1側壁
616・・・第2側壁
617・・・底壁
618・・・穴部
619・・・レール部
620・・・重送防止部
621・・・ホルダ
621A・・ホルダ
622・・・第1支持壁(支持部)
623・・・第2支持壁(支持部)
624・・・正面壁(支持部)
626・・・案内板
627・・・第3案内面
628・・・接続片
629・・・第1接続片
631・・・縁支持部
641・・・第2接続片
642・・・第1ボス
643・・・第2ボス
643A・・第2ボス
644・・・第3ボス
649・・・切面
650・・・充填部材
651・・・本体部
652・・・第1アーム部
653・・・第2アーム部
654・・・摘み部
655・・・嵌合部
657・・・下縁(少なくとも一部の縁部)

Claims (8)

  1. シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記シートを案内する案内面に凹設された凹部を形成する側壁を含む案内部と、
    前記案内面を通過する前記シートの重送を防止する重送防止部と、を備え、
    前記重送防止部は、前記凹部に収容されるホルダと、前記ホルダによって支持されるとともに、前記シートの搬送に抗する摩擦力を生じさせ、前記重送を防止する抗力部と、を含み、
    前記ホルダは、前記抗力部を支持する支持部と、前記側壁と前記支持部との間に配設されるとともに前記側壁と接続する接続部を含む接続片とを含み、
    前記接続片が前記支持部に向けて弾性変形されることにより、前記側壁と前記接続部との間の接続が解除され、
    前記重送防止部は、前記接続片と前記支持部との間の空間を埋める充填部材を含み、
    前記充填部材が前記空間を埋めている間、前記接続片の弾性変形が抑制されることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記案内面は、第1案内面と、前記第1案内面から離間して形成されるとともに前記第1案内面と協働して前記シートを案内する第2案内面と、を含み、
    前記側壁は、前記第1案内面から延びる第1側壁と、前記第2案内面から延びる第2側壁と、を含み、
    前記接続片は、前記第1側壁と接続される第1接続片と、前記第2側壁と接続される第2接続片と、を含み、
    前記充填部材は、前記第1接続片と前記支持部との間の空間を埋める第1アーム部と、前記第2接続片と前記支持部との間の空間を埋める第2アーム部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記案内部は、前記第1側壁と前記第2側壁との間で延びるとともに前記凹部を形成する底壁を含み、
    前記充填部材は、前記第1アーム部及び前記第2アーム部が延出する本体部を含み、
    前記底壁は、前記本体部の少なくとも一部の縁部を支持するように形成された縁支持部を含むことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記支持部は、前記側壁に向けて突出する第1ボスを含み、
    前記側壁は、前記ホルダが前記凹部に収容されるとき、前記第1ボスを所定位置に案内するレール部を含むことを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記接続部は、前記側壁に形成された穴部に嵌合される第2ボスを含み、
    前記レール部は、前記第1ボスを前記所定位置において回転可能に前記第1ボスを支持し、
    前記縁支持部は、前記少なくとも一部の縁部を回動可能に支持し、
    前記第2ボスは、平坦な切面を含み、
    前記切面は、前記第1ボス周りの前記第2ボスの周回軌跡を横切るように形成されることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記接続片は、前記支持部に向けて突出する第3ボスを含み、
    前記第1アーム部及び前記第2アーム部は、前記第3ボスと着脱自在に嵌合する嵌合部を含むことを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記ホルダは、前記抗力部を通過した前記シートを前記第1案内面と前記第2案内面と協働して案内する第3案内面を有する案内板を含み、
    前記本体部は、前記第3案内面と反対側の面に隣接するように突出する摘み部を含むことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部へ前記シートを搬送する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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