JP5439238B2 - カセット及びカセットが組み込まれた画像形成装置 - Google Patents

カセット及びカセットが組み込まれた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シートを収容するカセット及び該カセットに収容されたシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機といった画像形成装置の多くは、筐体に対して挿脱可能なカセットを備える。カセットには、シートの束が収容される。画像形成装置の内部の搬送装置は、カセットからシートを一枚ずつ搬送し、画像形成装置の内部の画像形成部は、カセットから搬送されたシートに画像を形成する。
カセットは、使用時において、画像形成装置の内部に配設されるため、使用者はカセット内に残存するシートの量を直接的に視認することはできない。特許文献1乃至3に開示されるカセットは、シートを支持するリフト板の上下動と連動して動作するレバー機構を用いて、使用者にカセット内のシートの残量を知らせる。
特開平10−297793号公報 特開2006−327753号公報 特開2008−184246号公報
特許文献1及び特許文献2のレバー機構の棹部は、リフト板のうち最も大きく上下動する部分を接触点とし、当該接触点を始点に、リフト板から離間する方向に延びる。このため、特許文献1及び特許文献2のレバー機構を用いるカセットには、レバー機構を収容或いは取り付けるための寸法長さが要求される。したがって、特許文献1及び特許文献2のレバー機構を用いるカセットは、比較的大きくなる。
特許文献3のレバー機構の棹部は、特許文献1及び特許文献2のレバー機構の棹部と同様に、リフト板のうち最も大きく上下動する部分を接触点とするが、当該接触点を始点とし、リフト板の延出方向と同方向に延びる。このため、特許文献3のレバー機構を用いるカセットは、比較的小型に形成される。
しかしながら、特許文献3のレバー機構は、複数の棹部並びにこれら棹部を連結するための部品を要する。したがって、特許文献3のレバー機構は、比較的複雑な構造となる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、シートの残量を使用者に通知するための比較的簡素な構造を有する比較的小型なカセット及びこのカセットが組み込まれた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るカセットは、シートを収容するための開口部を有するカセットであって、該カセット内に収容された前記シートの量を表示するための表示窓を含む表示壁と、前記シートの側縁に沿って延びるとともに前記表示壁とともに前記開口部を形成する側壁と、該側壁に回動可能に接続される接続部と、該接続部から前記表示壁と反対方向に延び、前記シートの先頭縁を前記開口部に向けて変位させるように前記接続部とともに回動する変位部と、を含む変位板と、該変位板と接触するように配設された接触要素と、該接触要素から前記表示壁に向けて延びる棹部と、該棹部に接続されるとともに、前記表示窓を通じて、前記変位板に支持されるシートの量を表示する表示部と、該棹部を前記側壁に回動可能に接続させる支軸部と、を備え、前記変位板と接触する前記接触要素を通じて、前記表示部が前記支軸部周りに回動し、前記表示窓に現れる前記表示部の表示が変動することを特徴とする。
上記構成によれば、使用者は、開口部を通じて、シートをカセットに収容することができる。カセットの開口部は、表示壁と側壁とによって形成される。表示壁は、カセット内に収容されたシートの量を表示するための表示窓を含む。側壁は、シートの側縁に沿って延びる。変位板は、側壁に回動可能に接続される接続部と、シートの先頭縁を開口部に向けて変位させる変位部と、を含む。変位部は、接続部から表示壁と反対方向に延びる。棹部は、変位板と接触するように配設された接触要素から表示壁に向けて延びる。棹部が延びる方向のカセットの領域は、比較的寸法の大きなシートを収容するために確保された領域であり、カセットにシートの残量を知らせるための機構を設けるために追加的に確保されるものではない。したがって、不必要にカセットは大型化されることはない。棹部は、支軸部を介して、回動可能に側壁に接続される。かくして、棹部に接続された表示部は、変位板と接触する接触要素を通じて支軸部周りに回動し、表示窓に現れる表示部の表示が変動する。かくして、使用者は、表示窓を通じて、カセット内の残量を視認することができる。また、上記構成では、複数の棹部は必要とされず、比較的簡素な構造を以て、カセット内の残量が使用者に視認されることとなる。
上記構成において、前記棹部は前記側壁の外面に沿い、前記接触要素は、前記棹部から、前記側壁に形成されたスリットを通じて、前記接続部の下方に突出し、前記表示部及び前記支軸部から前記表示部までの前記棹部の第1部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントが、前記接触要素及び前記支軸部から前記接触要素までの前記棹部の第2部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントよりも大きくなるように、前記支軸部の位置が定められ、前記変位板が上方に移動し、前記開口部に近づくにつれて、前記表示窓に現れる前記表示部の面積は低減し、前記変位板が下方に移動し、前記開口部から遠ざかるにつれて、前記表示窓に現れる前記表示部の面積は増大することが好ましい。
上記構成によれば、棹部は側壁の外面に沿い、接触要素は、棹部から、側壁に形成されたスリットを通じて、接続部の下方に突出する。したがって、棹部及び接触要素は、カセット内のシートと干渉することなく、好適に支軸部周りに回動することができる。変位板が上方に移動し、開口部に近づくにつれて、表示窓に現れる前記表示部の面積は低減する。また、変位板が下方に移動し、開口部から遠ざかるにつれて、表示窓に現れる前記表示部の面積は増大する。表示部及び支軸部から表示部までの棹部の第1部分の自重による支軸部周りの回転モーメントが、接触要素及び支軸部から接触要素までの棹部の第2部分の自重による支軸部周りの回転モーメントよりも大きいので、接触要素と変位板との接触は好適に保たれることとなる。したがって、表示部は、適切にカセット内に残存するシートの量を表示することができる。
上記構成において、前記側壁は、外方へ突出するリブを備え、該リブと前記側壁の前記外面との間に形成される空間内に前記棹部が配設されることが好ましい。
上記構成によれば、リブと側壁の外面との間に形成される空間内に棹部が配設されるので、棹部並びに棹部に接続される要素が好適に保護されることとなる。
上記構成において、前記変位板の回動軸と前記表示壁との間において、前記支軸部は、前記棹部を前記側壁に接続することが好ましい。
上記構成によれば、変位板の回動軸と表示壁との間のカセットの領域は、上述の如く、比較的寸法の大きなシートを収容するために確保された領域であるため、カセットの機能を発揮するために配設される部品はほとんど存在しない。したがって、支軸部の位置が好適に定められることとなる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部を収容する筐体と、該筐体に挿脱可能に形成されるとともに前記シートを収容するカセットと、該カセットから前記シートを取り出し、前記画像形成部へ搬送する搬送部と、を備え、前記カセットは、該カセット内に収容された前記シートの量を表示するための表示窓を含む表示壁と、前記シートの側縁に沿って延びる側壁と、該側壁に回動可能に接続される接続部と、該接続部から前記表示壁と反対方向に延び、前記シートの先頭縁を前記搬送部に向けて変位させるように前記接続部とともに回動する変位部と、を含む変位板と、該変位板と接触するように配設された接触要素と、該接触要素から前記表示壁に向けて延びる棹部と、該棹部に接続されるとともに、前記表示窓を通じて、前記変位板に支持されるシートの量を表示する表示部と、該棹部を前記側壁に回動可能に接続させる支軸部と、を備え、前記変位板と接触する前記接触要素を通じて、前記表示部が前記支軸部周りに回動し、前記表示窓に現れる前記表示部の表示が変動することを特徴とする。
上記構成によれば、カセット内のシートは、搬送部によって画像形成部に搬送される。画像形成部は、搬送部によって搬送されたシートに画像を形成する。カセットは、画像形成部を収容する筐体に挿脱可能に形成される。表示壁は、カセット内に収容されたシートの量を表示するための表示窓を含む。側壁は、シートの側縁に沿って延びる。変位板は、側壁に回動可能に接続される接続部と、シートの先頭縁を搬送部に向けて変位させる変位部と、を含む。変位部は、接続部から表示壁と反対方向に延びる。棹部は、変位板と接触するように配設された接触要素から表示壁に向けて延びる。棹部が延びる方向のカセットの領域は、比較的寸法の大きなシートを収容するために確保された領域であり、カセットにシートの残量を知らせるための機構を設けるために追加的に確保されるものではない。したがって、不必要にカセットは大型化されることはない。棹部は、支軸部を介して、回動可能に側壁に接続される。かくして、棹部に接続された表示部は、変位板と接触する接触要素を通じて支軸部周りに回動し、表示窓に現れる表示部の表示が変動する。かくして、使用者は、表示窓を通じて、カセット内の残量を視認することができる。また、上記構成では、複数の棹部は必要とされず、比較的簡素な構造を以て、カセット内の残量が使用者に視認されることとなる。
上記構成において、前記表示壁は、前記筐体に対して前記カセットを挿脱するための把持部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、使用者は、把持部を握持し、カセットを筐体に挿脱できる。シートの先頭縁は、表示壁と反対側に存するので、シートの搬送方向とカセットの挿脱方向は一致する。側壁に接続される棹部は表示壁に向けて延びる。棹部が延びる方向のカセットの領域は、比較的寸法の大きなシートを収容するために確保された領域であり、カセットにシートの残量を知らせるための機構を設けるために追加的に確保されるものではない。したがって、不必要にカセットは大型化されることはない。
上記構成において、前記筐体内に収容されたカセットの前記表示壁は、前記画像形成装置の外面の一部を形成することが好ましい。
上記構成によれば、筐体内に収容されたカセットの表示壁は、画像形成装置の外面の一部を形成するので、使用者は、表示窓を通じて、好適にカセット内の残量を視認することができる。
上記構成において、前記表示窓は、前記画像形成装置の外面の角隅部を形成する第1面に現れる第1表示窓と、該第1面と協働して前記角隅部を形成する第2面に現れる第2表示窓と、を含み、前記表示部は、前記第1表示窓及び前記第2表示窓それぞれを通じて視認可能に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、使用者は、第1面に対面する位置及び第2面に対面する位置いずれからもカセット内のシートの残量を視認することができる。
上述の如く、本発明は、シートの残量を使用者に通知するための比較的簡素な構造を有する比較的小型なカセット及びこのカセットが組み込まれた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図1に示される画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。 図1に示される画像形成装置に組み込まれたカセットの斜視図である。 図3に示されるカセットのリフト板を動作させる機構を概略的に説明する模式図である。 図3に示されるカセットのリフト板と表示機構との間の接触部位を示す斜視図である。 図3に示されるカセットのリフト板と表示機構との間の連動を示す図である。 図3に示されるカセットのリフト板と表示機構との間の連動を示す図である。 図3に示されるカセットのリフト板及び表示機構の回動軸の位置関係を示す図である。 改良されたカセットを示す斜視図である。 改良されたカセットを示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパや画像形成処理を受ける他のシート材料を意味する。「シートの先頭縁」との用語は、シートの搬送方向において、先頭に位置するシートの縁を意味する。「シートの側縁」との用語は、シートの搬送方向に沿う方向に延びるシートの縁を意味する。「シートの幅方向」との用語は、シートの搬送方向に対して直交する方向を意味する。以下の説明で用いられる「上流」、「下流」及びこれらに類する用語は、シートの搬送方向における「上流」、「下流」及びこれらに類する概念を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。尚、図1の画像形成装置は、プリンタであるが、他の実施形態において、コピー機、ファクシミリ、これらの機能を備える複合機やシートに画像を形成可能な他の装置であってもよい。
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体2と、筐体2の正面側に突出するトレイ510と、トレイ510の下方に配設されるカセット300とを備える。筐体2は、シートに画像を形成するのに必要な様々な機器(例えば、後述される画像形成部を構成する要素)を収容する。トレイ510は、トレイ510の下縁を軸に、筐体2に回動可能に取り付けられる。図1に示されるトレイ510は、上述の如く、筐体2から突出する突出位置にある。使用者は、突出位置にあるトレイ510上にシートを載置することができる。トレイ510上のシートは、後述される給紙構造体によって、シートに画像を形成する画像形成部に向けて給紙されることとなる。使用者が、トレイ510を突出位置から筐体2に近づけるように回動させると、トレイ510は筐体2に形成された凹領域21内に収容されることとなる。カセット300は、筐体2に対して、挿脱可能に形成される。カセット300には、上方に開口した開口部が形成される。使用者は、カセット300を筐体2から正面側に引き抜き、開口部を通じて、カセット300内にシートを収容することができる。カセット300内に所望のシートを収容した後、使用者はカセット300を筐体2内に挿入することができる。以下の説明において、トレイ510に載置されたシートは第1のシートと便宜的に称され、カセット300内に収容されたシートは、第2のシートと便宜的に称される。画像形成装置1は、第1のシート及び第2のシートを画像形成部に選択的に搬送し、シートにトナー画像を形成することができる。
トレイ510の上方に操作パネル22が配設される。使用者は、操作パネル22を操作し、画像形成装置1の所望の動作をさせることができる。操作パネル22は、例えば、トナー画像の濃さを調節するためのボタンを含んでもよい。画像形成装置1は、操作パネル22への使用者による入力及び外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)から送られる画像信号(印刷対象となる画像に関する情報を含む信号)に従って、シートにトナー画像を形成する。
トレイ510又はカセット300から給紙されたシートは、画像形成部によってトナー画像の形成がなされた後、筐体2の上面に形成された排紙トレイ23上に排出されることとなる。排紙トレイ23の上側には、略三角柱状の空間が形成され、当該空間内に画像形成処理が施与されたシートが蓄積されることとなる。
図2は、画像形成装置1の内部構造を概略的に示す。図2と併せて、図1を参照しつつ、画像形成装置1が更に説明される。
トレイ510又はカセット300から搬送されたシートは、筐体2内で形成された搬送路に案内されつつ、シートにトナー画像を形成する画像形成部410及びトナー画像をシートに定着させる定着部430へ搬送される。その後、シートは、排出部450を通じて、排紙トレイ23上に排出される。
搬送路は、第1のシートを筐体2内へ引き込み、画像形成部410に給紙する給紙構造体520を基端として、筐体2の背面壁24に向けて延びる第1給紙搬送路530と、第1給紙搬送路530の下方に位置するカセット300の下流端(図2中、右端)から上方に向けて延びる第2給紙搬送路310とを含む。第1給紙搬送路530及び第2給紙搬送路310は、画像形成部410の画像形成工程とタイミングを合わせて、画像形成部410にシートを送るレジストローラ対320の上流で合流する。
搬送路は更に、レジストローラ対320から定着部430までの区間、シートを案内する主搬送路330と、定着部430から排出部450までの区間、シートを案内する排出搬送路340とを含む。主搬送路330に沿って移動するシートに画像形成部410はトナー画像を形成し、定着部430は、シートにトナー画像を定着させる。使用者が片面印刷を画像形成装置1にさせるとき、定着部430から排出搬送路340へ送り出されたシートを排出部450は筐体2外へ排出する。排出されたシートは、排紙トレイ23上に積層されることとなる。
使用者が両面印刷を画像形成装置1にさせるとき、排出部450は、定着部430から排出搬送路340へ送り出されたシートを所定量だけ筐体2外へ送り出した後、筐体2内へ引き戻すスイッチバック動作を行う。搬送路は更に、排出部450によって引き戻されたシートを案内するための戻し搬送路350を含む。戻し搬送路350は、排出部450から筐体2の背面壁24へ向かって延び、その後、下方に向けて延びる。更にその後、戻し搬送路350は、第2給紙搬送路310に向けて延び、第2給紙搬送路310と合流する。
第1給紙搬送路530、第2給紙搬送路310、主搬送路330、排出搬送路340及び戻し搬送路350の適所には、これら搬送路に案内されるシートを搬送するための搬送ローラ対360が配設される。
上述の如く、トレイ510上に載置された第1のシートは、給紙構造体520によって、第1給紙搬送路530に送り込まれる。給紙構造体520は、筐体2に向けて下方に傾斜したトレイ510上のシートの先頭縁を押し上げるリフト板521と、リフト板521によって押し上げられたシートの先頭縁と接触可能に配設された給紙ローラ522と、給紙ローラ522の下方に配設された分離パッド523とを含む。給紙ローラ522が回転すると、シートは、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過し、第1給紙搬送路530内へ送り込まれる。分離パッド523は、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過するシートに対して摩擦力を与える。したがって、給紙ローラ522が複数枚のシートを第1給紙搬送路530へ送り込もうとするとき、分離パッド523は最上位にあるシート(給紙ローラ522と直接的に接触するシート)以外のシートに搬送方向と逆方向に作用する摩擦力を与え、第1給紙搬送路530内への搬送を妨げる。この結果、シートは1枚ずつ第1給紙搬送路530内へ送り込まれることとなる。
他のもう1つの給紙源として用いられるカセット300は、カセット300の内部に収容された第2のシートを支持するリフト板305を含む。リフト板305は、カセット300内のシートの先頭縁を上方に(カセット300の開口部及び/又は後述のピックアップローラ311に向けて)押し上げるように傾斜する。本実施形態において、リフト板305は、第2のシートの先頭縁を、カセット300の開口部に向けて変位させる変位板として用いられる。リフト板305の下流端の上方には、ピックアップローラ311が配設される。ピックアップローラ311は、リフト板305が押し上げたシートの先頭縁に接触する。この結果、ピックアップローラ311が回転すると、第2のシートはカセット300から下流へ送り出されることとなる。本実施形態において、ピックアップローラ311は、カセット300から第2のシートを取り出し、後述される画像形成部410へ第2のシートを搬送する搬送部として用いられる。
ピックアップローラ311の下流には、給紙ローラ312及び給紙ローラ312の下方に位置するリタードローラ313が配設される。ピックアップローラ311は、給紙ローラ312とリタードローラ313との間に第2のシートを送り込む。給紙ローラ312は、第2のシートを更に下流へ送り出すように回転する。リタードローラ313の回転は、トルクリミッタにより制御される。ピックアップローラ311が2以上の第2のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタが作動し、リタードローラ313を回転不能にする。この結果、リタードローラ313は、最上位にある第2のシート(給紙ローラ312と直接的に接触する第2のシート)以外のシートの搬送に抗する摩擦力を与えることとなる。ピックアップローラ311が1枚の第2のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタは作動せず、リタードローラ313は第2のシートの搬送に従って回転する。したがって、この結果、第2のシートは1枚ずつ第2給紙搬送路310へ送り込まれることとなる。
第2給紙搬送路310へ送り込まれたシートは、第2給紙搬送路310に設けられた搬送ローラ対360によってレジストローラ対320に向けて送り出される。上述の戻し搬送路350は、第2給紙搬送路310の搬送ローラ対360の上流で合流する。したがって、第2給紙搬送路310の搬送ローラ対360は、戻し搬送路350を通じて第2給紙搬送路310に供給されたシートも同様にレジストローラ対320へ送り出す。レジストローラ対320の上流で、第1給紙搬送路530及び第2給紙搬送路310は合流する。したがって、レジストローラ対320は、第1給紙搬送路530又は第2給紙搬送路310を通じて搬送されたシートを画像形成部410へ供給する。
画像形成部410は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kを含む。これらコンテナの下方には、YMCK各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Kがそれぞれ配設される。画像形成部410は、これらトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kに収容されたトナーを用いて、シートに画像を形成する。
画像形成部410は、各色のトナー像を担持する感光体ドラム17(電子写真方式で潜像が形成される感光体)を含む。感光体ドラム17として、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10K)、転写器(転写ローラ)19及びクリーニング装置18が配置される。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。露光ユニット94は、例えば、外部装置からの画像信号(画像情報を含む信号)に基づき、レーザ光を照射する。現像装置10Y、10M、10C、10Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
各現像装置10Y、10M、10C、10Kは、現像筐体20を備える。現像筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納される。また、現像筐体20内には、現像筐体20の底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラ11、12(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置される。
現像筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラ11、12は循環経路内に配設される。攪拌ローラ11、12の間の軸方向には、現像筐体20の底部から立設された仕切り壁201が設けられる。仕切り壁201は、循環経路を区画する。仕切り壁201の周囲を周回するように、循環経路が形成される。2成分現像剤は、循環経路を攪拌ローラ11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラ11及び12によって攪拌されつつ現像筐体20内を循環し、トナーが帯電される。攪拌ローラ11上の2成分現像剤は、上側に位置する磁気ローラ14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は、磁気ローラ14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ブラシは、ドクターブレード13によって層厚規制される。現像ローラ15上のトナー層は、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差によって形成される。トナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成部410の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像信号に基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、カセット300又はトレイ510から供給されるシートに二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラ922及び従動ローラ923は、筐体2によって回転自在に支持される。
レジストローラ対320から送り出されたシートは、二次転写部98を構成する中間転写ベルト921及び転写ローラ981との間に供給される。その後、シートは二次転写部98によって転写されたトナー画像を担持しつつ、定着部430へ送り出される。
定着部430は、ヒータ431を内蔵する加熱ローラ432と、加熱ローラ432に圧接される加圧ローラ433とを含む。二次転写部98から送り出されたシートは、加熱ローラ432と加圧ローラ433との間に送り込まれる。シート上のトナーは加熱ローラ432からの熱エネルギを受け溶融し、加圧ローラ433からの圧力を受けることにより、シートに定着されることとなる。定着部430は、シートにトナーを定着した後、排出搬送路340を介してシートを排出部450へ送る。
排出部450は、排出ローラ対451を含む。排出ローラ対451は正転・逆転可能に形成される。これにより、上述のスイッチバック動作が達成されることとなる。
図3は、カセット300の斜視図である。図3と併せて、図1及び図2を参照しつつ、カセット300が説明される。
カセット300は、筐体2内に挿入されたときに、筐体2と協働して画像形成装置1の外面を形成する略矩形板状の表示壁610と、表示壁610から筐体2の背面壁24に向けて延びる一対の側壁620と、表示壁610に対向して形成される先頭壁630と、表示壁610、一対の側壁620及び先頭壁630それぞれの下縁によって囲まれてなる開口部を閉塞するように形成された底壁640と、を含む。本実施形態において、右方に形成された側壁620は、便宜的に、第1側壁621と称される。また、左方に配設される側壁620は、便宜的に、第2側壁622と称される。本実施形態において、使用者にカセット300内に収容されたシートの残量を視認させるための表示機構600は、第1側壁621に接続されるが、他の実施形態において、第2側壁622に表示機構600が形成されてもよい。
表示壁610の下縁611は、上方に湾曲し、略台形状の空間を形成する。使用者は、当該台形状の空間に指を挿入し、下縁611に指を引っ掛け、表示壁610を握持することができる。したがって、表示壁610の下縁611は、カセット300を筐体2に対し挿脱するための把持部として用いられる。筐体2内にカセット300が収容されるとき、先頭壁630は、最も先に筐体2内に収容され、筐体2からカセット300が引き出されるとき、先頭壁630は、最も遅く筐体2から出されることとなる。
筐体2と協働して画像形成装置1の外面の一部を形成する表示壁610の前表面には表示窓612が形成される。表示窓612は、表示機構600を用いて、カセット300内に残存するシートの量を表示するために形成される。使用者は、表示窓612を通じて、表示機構600を視認することにより、カセット300内に残存するシートの量を知ることができる。
リフト板305は、表示壁610、一対の側壁620、先頭壁630及び底壁640で囲まれる空間内に収容される。表示壁610、一対の側壁620、先頭壁630及び底壁640それぞれの上縁で囲まれてなる開口部を通じて、使用者は、リフト板305上にシート(シートの束)を載置することができる。
カセット300内に配設されたシートの側縁に沿って延びる一対の側壁620それぞれの内面には、リフト板305を回動可能に支持する支持部623が形成される。リフト板305は、支持部623に回動可能に係合されるとともに側壁620の内面に沿う略C型の接続部651と、接続部651から屈曲されるとともに先頭壁630に向けて(即ち、表示壁610と反対方向に)延びる変位部652と、を含む。
略H字形状をなす変位部652は、接続部651から屈曲され、カセット300内に収容されたシートの幅方向に延びる基端板653と、先頭壁630に沿ってシートの先頭縁を支持する先端板654と、基端板653と先端板654との間で延びる接続板655と、を含む。基端板653、先端板654及び接続板655とで囲まれる左右一対の空間R1は、シートの側縁に沿って配設され、カセット300から搬送されるときのシートの幅方向の変位を規制する滑子(図示せず)が移動するための可動空間として用いられてもよい。また、変位部652には、基端板653を横切り、接続板655の途中まで延びるノッチR2が形成される。ノッチR2及び基端板653から表示壁610の内面に至るまでの空間は、カセット300内に収容されたシートの後端縁(シートの先頭縁と反対側の縁部)に当接される滑子(図示せず)が移動するための可動空間として用いられてもよい。図3に示される底壁640の上面には、これら滑子を移動させるためのレール部641が形成されている。
図4は、リフト板305を上下動させるための変位機構を概略的に説明する図である。図4(a)は、変位機構を概略的に説明する平面図である。図4(b)は、リフト板305をピックアップローラ311に近接させる前の変位機構を概略的に示す断面図である。図4(C)は、リフト板305をピックアップローラ311に近接させた後の変位機構を概略的に示す断面図である。図4と併せて、図3を参照しつつ、リフト板305を上下動させるための変位機構が説明される。
変位機構660は、カセット300の第2側壁622を貫通し、リフト板305の先端板654とカセット300の底壁640との間に挿通されるシャフト661を備える。変位機構660は更に、シャフト661に接続されるとともにシャフト661の半径方向に延びる押し上げ板662を備える。押し上げ板662は、シャフト661と同様に、底壁640と先端板654との間に配設される。押し上げ板662は、シャフト661と一体的に回転する。
変位機構660は更に、第2側壁622を貫通して、カセット300の外側に現れるシャフト661の基端部に取り付けられる第1ギア663と、第1ギア663と噛み合う第2ギア664と、第2ギア664を駆動するモータ665と、を含む。モータ665が作動すると、シャフト661が回転し、押し上げ板662は、先端板654をピックアップローラ311に近接させる。この結果、リフト板305の変位部652は、接続部651とともに支持部623を軸に回動し、シートSの先頭縁をピックアップローラ311に向けて(即ち、カセット300の開口部に向けて)変位させる。
図5は、リフト板305と表示機構600との干渉を示す斜視図である。図5(a)は、リフト板305と表示機構600との干渉部位の上方からの斜視図である。図5(b)は、リフト板305と表示機構600との干渉部位の下方からの斜視図である。尚、図5には、第1側壁621は示されていない。図5と併せて、図3を参照しつつ表示機構600が説明される。
図3に示される如く、第1側壁621には、弧状のスリット624が形成される。表示機構600は、スリット624を通じて、リフト板305の基端板653と底壁640との間に挿通される略円柱形状の接触要素601(図5(b)参照)と、接触要素601が接続される端部602を備える棹部603と、を備える。棹部603は、第1端部602から表示壁610に向けて、第1側壁621の外面に沿って延びる。
表示機構600は更に、支軸部604を備える。支軸部604は、棹部603を回動可能に支持し、棹部603は、第1側壁621の外面に沿って、支軸部604周りに回動する。
図6及び図7は、リフト板305と表示機構600との間の連動を示す。図6(a)は、リフト板305上にシートが載せられていないときの表示窓612を示す。図6(b)は、リフト板305上にシートが載せられていないときのリフト板305及び表示機構を示す。図7(a)は、リフト板305上にカセット300が許容する最大数のシートが載せられているときの表示窓612を示す。図7(b)は、リフト板305上にカセット300が許容する最大数のシートが載せられているときのリフト板305及び表示機構を示す。図6及び図7と併せて、図3乃至図5を参照しつつ、表示機構600が更に説明される。
図6及び図7に示される如く、接触要素601が接続される棹部603の端部602と反対側の端部には略矩形板状の表示部605が接続される。表示部605の色は、表示部605が表示窓612を塞いでいないときに、表示窓612から視認される構成要素とは異なる色に形成される。リフト板305にシートが載せられていないとき、表示部605は、表示窓612の下方に位置し、表示部605の上端部分がわずかに表示窓612から覗かれる。一方、リフト板305にカセット300が許容する最大数のシートが載せられているとき、表示部605は表示窓612を全体的に塞ぐ。かくして、表示部605は、表示窓612を通じて、リフト板305に支持されるシートの量を表示することができる。
本実施形態において、支軸部604から表示部605までの区間の棹部603の部分は、便宜的に、第1部分606と称される。また、接触要素601と接続される棹部603の第2端部602から支軸部604までの区間の棹部603の部分は、便宜的に、第2部分607と称される。図6及び図7には、表示部605及び第1部分606の自重によって生ずる支軸部604周りの回転モーメントM1が示されている。また、同様に、図6及び図7には、接触要素601及び第2部分607の自重によって生ずる支軸部604周りの回転モーメントM2が示されている。棹部603上の支軸部604の位置は、回転モーメントM1の絶対値が回転モーメントM2の絶対値よりも大きくなるように定められる。かくして、表示部605には下方に向かう力(重力)が作用し、接触要素601は上方に向かう力が作用する。したがって、接触要素601は、リフト板305の基端板653の下面との好適に接触関係を維持することができる。
図4に関連して説明されたように、リフト板305の上下動作の駆動源として用いられるモータ665の作動によって、リフト板305の先端板654が上下方向に変位する。この結果、接触要素601に接触される基端板653の高さ位置も変動する。かくして、接触要素601と接続された棹部603は、支軸部604周りに回動し、表示窓612に表示される表示部605の面積が変動することとなる。リフト板305の先端板654が上方に移動し、カセット300の開口部(即ち、ピックアップローラ311)に近づくにつれて、表示部605は下方に移動し、表示窓612に現れる表示部605の面積は減少する。一方で、リフト板305の先端板654が下方に移動し、カセット300の開口部(即ち、ピックアップローラ311)から離間するにつれて、表示部605は上方に移動し、表示窓612に現れる表示部605の面積は増大する。したがって、使用者は、表示窓612に表示された表示部605の面積によって、カセット300内のシートの量を知ることができる。
図8は、リフト板305の回動軸と、棹部603の回動軸との間の位置関係を示す。図8と併せて、図3を参照しつつ、リフト板305の回動軸と、棹部603の回動軸との間の位置関係が説明される。
リフト板305の回動軸C1は、側壁620の内面に形成された支持部623によって定められる。また、棹部603の回動軸C2は、支軸部604によって定められる。図3に示される如く、回動軸C1を定める支持部623から表示壁610までのカセット300内の空間は、比較的大きな寸法のシートを収容するために確保される領域であり、カセット300の機能を発揮させるための部品の数は、支持部623から先頭壁630までの領域に配設される部品の数と比較して少ない。したがって、回動軸C2を定める支軸部604の位置を、リフト板305の回動軸C1(即ち、支持部623)から表示壁610の間の区間に定めることが好ましい。かくして、支軸部604の位置は、他の部品に干渉されることなく、比較的自由に設定されることとなる。尚、支軸部604を回動軸C1に近づけるにつれて、リフト板305の変動量に対する表示部605の変動量の比が大きくなる。
図3を再度参照する。第1側壁621の上下縁から外方に一対のリブ629が突出する。一対のリブ629と第1側壁621の外面とで囲まれる空間内に棹部603が配設される。この結果、リブ629によって、棹部603が外力から好適に保護されることとなる。
図9及び図10は、更に改良されたカセットを示す。図9及び図10と併せて、図1を参照しつつ、図9及び図10に示されるカセットと、図1乃至図8に関連して説明されたカセット300との相違点が説明される。
図9に示されるカセット300Aの表示壁610Aの前面及び側面並びに図10に示されるカセット300Bの表示壁610Bの前面及び側面は、カセット300A及びカセット300Bが画像形成装置1の筐体2内に収容されたとき、筐体2から露出する。表示壁610A,610Bの前面は、本実施形態において、便宜的に、第1面と称され、表示壁610A,610Bの側面は、本実施形態において、便宜的に、第2面と称される。このとき、第1面と第2面は、画像形成装置1の外面の角隅部を形成する。表示壁610A,610Bの第1面には、第1表示窓618A,618Bが形成され、表示壁610A,610Bの第2面には、第2表示窓619A,619Bが形成される。図9に示される如く、第1表示窓618Aと第2表示窓619Aは分離して形成されてもよい。代替的に、図10に示される如く、第1表示窓618Aと第2表示窓619Aは連続的に形成されてもよい。図9及び図10に示される第1表示窓618A,618B及び第2表示窓619A,619Bを通じて、カセット300A,300B内のシートの量を使用者に視認させるために、図6に関連して説明された表示部605は、例えば、略V字断面を有する板材から形成されてもよい。このV字断面の表示部605の面を、第1表示窓618A,618B及び第2表示窓619A,619Bに対向させることにより、図1乃至図8に関連して説明された原理を用いて、第1表示窓618A,618B及び第2表示窓619A,619Bを通じて、使用者にカセット300A,300B内のシートの量を知らせることが可能となる。本実施形態では、使用者は、画像形成装置1の正面だけでなく、側方からもカセット300A,300B内のシートの量を視認することが可能となる。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機やシートに画像を形成する各種装置に適用可能である。
1・・・・・画像形成装置
2・・・・・筐体
300・・・カセット
300A・・カセット
300B・・カセット
305・・・リフト板(変位板)
311・・・ピックアップローラ(搬送部)
410・・・画像形成部
601・・・接触要素
603・・・棹部
604・・・支軸部
605・・・表示部
606・・・第1部分
607・・・第2部分
610・・・表示壁
610A・・表示壁
610B・・表示壁
611・・・下縁(把持部)
612・・・表示窓
618A・・第1表示窓
618B・・第1表示窓
619A・・第2表示窓
619B・・第2表示窓
620・・・側壁
624・・・スリット
629・・・リブ
651・・・接続部
M1・・・・回転モーメント
M2・・・・回転モーメント
S・・・・・シート

Claims (8)

  1. シートを収容するための開口部を有するカセットであって、
    該カセット内に収容された前記シートの量を表示するための表示窓を含む表示壁と、
    前記シートの側縁に沿って延びるとともに前記表示壁とともに前記開口部を形成する側壁と、
    該側壁に回動可能に接続される接続部と、
    該接続部から屈曲され、シート幅方向に延びる基端部を含み、前記接続部から前記表示壁と反対方向に延び、前記シートの先頭縁を前記開口部に向けて変位させるように前記接続部とともに回動する変位部と、を含む変位板と、
    前記側壁の外面に沿い、前記表示壁に向けて延びる棹部と、
    該棹部から、前記側壁に形成されたスリットを通じて、前記接続部の下方に突出し、前記基端部の下面と底壁との間に挿通され、前記基端部の下面と接触するように配設された略円柱形状の接触要素と、
    前記棹部に接続されるとともに、前記表示窓を通じて、前記変位板に支持される前記シートの前記量を表示する表示部と、
    前記棹部を前記側壁に回動可能に接続させる支軸部と、を備え、
    前記支軸部は、前記棹部の前記表示部と前記接触要素との間に設けられ、
    前記表示部及び前記支軸部から前記表示部までの前記棹部の第1部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントが、前記接触要素及び前記支軸部から前記接触要素までの前記棹部の第2部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントよりも大きくなるように、前記支軸部の位置が定められ、
    前記基端部の下面と接触する前記接触要素を通じて、前記表示部が前記支軸部周りに回動し、前記表示窓に現れる前記表示部の表示が変動することを特徴とするカセット。
  2. 前記変位板が上方に移動し、前記開口部に近づくにつれて、前記表示窓に現れる前記表示部の面積は低減し、前記変位板が下方に移動し、前記開口部から遠ざかるにつれて、前記表示窓に現れる前記表示部の前記面積は増大することによって、前記表示部の前記表示が変動することを特徴とする請求項1記載のカセット。
  3. 前記側壁は、外方へ突出するリブを備え、
    該リブと前記側壁の前記外面との間に形成される空間内に前記棹部が配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカセット。
  4. 前記変位板の回動軸と前記表示壁との間において、前記支軸部は、前記棹部を前記側壁に接続することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のカセット。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部を収容する筐体と、
    該筐体に挿脱可能に形成されるとともに前記シートを収容するカセットと、
    該カセットから前記シートを取り出し、前記画像形成部へ搬送する搬送部と、を備え、
    前記カセットは、
    該カセット内に収容された前記シートの量を表示するための表示窓を含む表示壁と、
    前記シートの側縁に沿って延びる側壁と、
    該側壁に回動可能に接続される接続部と、該接続部から屈曲され、シート幅方向に延びる基端部を含み、前記接続部から前記表示壁と反対方向に延び、前記シートの先頭縁を前記搬送部に向けて変位させるように前記接続部とともに回動する変位部と、を含む変位板と、
    前記側壁の外面に沿い、前記表示壁に向けて延びる棹部と、
    該棹部から、前記側壁に形成されたスリットを通じて、前記接続部の下方に突出し、前記基端部の下面と底壁との間に挿通され、前記基端部の下面と接触するように配設された略円柱形状の接触要素と、
    前記棹部に接続されるとともに、前記表示窓を通じて、前記変位板に支持される前記シートの前記量を表示する表示部と、
    前記棹部を前記側壁に回動可能に接続させる支軸部と、を備え、
    前記支軸部は、前記棹部の前記表示部と前記接触要素との間に設けられ、
    前記表示部及び前記支軸部から前記表示部までの前記棹部の第1部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントが、前記接触要素及び前記支軸部から前記接触要素までの前記棹部の第2部分の自重による前記支軸部周りの回転モーメントよりも大きくなるように、前記支軸部の位置が定められ、
    前記基端部の下面と接触する前記接触要素を通じて、前記表示部が前記支軸部周りに回動し、前記表示窓に現れる前記表示部の表示が変動することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記表示壁は、前記筐体に対して前記カセットを挿脱するための把持部を備えることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記筐体内に収容された前記カセットの前記表示壁は、前記画像形成装置の外面の一部を形成することを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 前記表示窓は、前記画像形成装置の前記外面の角隅部を形成する第1面に現れる第1表示窓と、前記第1面と協働して前記角隅部を形成する第2面に現れる第2表示窓と、を含み、
    前記表示部は、前記第1表示窓及び前記第2表示窓それぞれを通じて視認可能に形成されることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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